JP2024077331A - エアゾール型毛髪化粧料 - Google Patents

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【課題】本発明は、使用者に過度な負担を要することなく、有効かつ迅速に毛髪におけるくせやうねりを充分に緩和することのできるエアゾール型毛髪化粧料に関する。【解決手段】原液(X)と二酸化炭素を含有する噴射剤(Y)とを含むエアゾール型毛髪化粧料であって、原液(X)が、次の成分(a)~(c):(a)芳香族スルホン酸又はその塩 1質量%以上(b)分子量が70以上150以下であるポリオール(c)アルキル基又は脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下であるノニオン界面活性剤を含有し、かつ5%水溶液のpHが2.5以上5以下であるエアゾール型毛髪化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、エアゾール型毛髪化粧料に関する。
毛髪に対する紫外線やドライヤーの熱等の刺激は、毛髪にダメージを与えるだけでなく、くせ毛やうねりの原因ともなる。また、加齢による頭皮の衰えや毛穴の変化にしたがって、毛髪に歪みや縮みが生じたり、水分保持力が低下したりすることもくせ毛やうねりの原因となり得る。毛髪化粧料として、こうした毛髪のくせやうねりを緩和し、ストレートで艶やまとまりのある若々しい毛髪を実現することが強く望まれており、従来より種々の開発がなされている。
例えば、特許文献1には、アミノ基等を有するスルファニル酸等の芳香族スルホン酸化合物又はその塩を含む組成物が開示されており、毛髪等のケラチン繊維を縮毛矯正又はストレート化し、扱いやすさや滑らかさをケラチン繊維に付与することを試みている。また特許文献2には、界面活性剤と芳香族スルホン酸又はその塩等の種々の有機酸又はその塩を含む毛髪化粧料原料と、二酸化炭素を含む噴射剤とを含有し、特定のpH域であるエアゾール型毛髪化粧料が開示されており、毛髪改質の有効成分としての有機酸の毛髪内部への効率的な浸透を図っている。
特開2019-73443号公報 特開2021-187835号公報
こうした日々使用を繰り返す毛髪化粧料において、毛髪におけるくせやうねりを緩和しようとするにあたり、使用者に過度な負担がかかることなく、効果を速やかに実感できることが望まれる。しかしながら、上記いずれの特許文献に記載の技術であっても、充分な効果を得るにあたり、未だある程度の時間を要し、実際には毛髪へ塗布後に10分以上放置する必要があることから、依然として改善の余地がある。
したがって、本発明は、使用者に過度な負担を要することなく、有効かつ迅速に毛髪におけるくせやうねりを充分に緩和することのできるエアゾール型毛髪化粧料に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、特定量の芳香族スルホン酸又はその塩に、特定のポリオール及びノニオン界面活性剤を併用し、かつpHを特定の範囲とする原液と、二酸化炭素を含有する噴射剤とを含むことにより、毛髪におけるくせやうねりを効果的かつ迅速に緩和することのできるエアゾール型毛髪化粧料を見出した。
したがって、本発明は、原液(X)と二酸化炭素を含有する噴射剤(Y)とを含むエアゾール型毛髪化粧料であって、
原液(X)が、次の成分(a)~(c):
(a)芳香族スルホン酸又はその塩 1質量%以上
(b)分子量が70以上150以下であるポリオール
(c)アルキル基又は脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下であるノニオン界面活性剤
を含有し、かつ5%水溶液のpHが2.5以上5以下であるエアゾール型毛髪化粧料を提供するものである。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料によれば、適用時における毛髪への拡げやすさに優れ、有効かつ迅速に毛髪におけるくせやうねりを緩和することができる。したがって、一回の使用に要する時間の短縮を可能にし、日々繰り返される使用において、使用者への負担を有効に軽減しながら、ストレートで艶やまとまりのある若々しい毛髪を容易かつ速やかに実現することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお、本発明において、「毛髪への拡げやすさ」とは、本発明のエアゾール型毛髪化粧料を毛髪へ適用した際、手指等が毛髪に引っかかったり毛髪同士が絡みあったり等の、不要な負荷がかかることなく、毛髪化粧料を滑らかに毛髪一本一本に良好になじませながら、均一に毛髪に拡げられることを意味する。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料が含む原液(X)は、成分(a)として、芳香族スルホン酸又はその塩を1質量%以上含有する。かかる成分(a)により、適用時における毛髪への良好な拡げやすさに促され、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を有効かつ迅速に発揮させることができる。
成分(a)としては、具体的には、例えば、ベンゼンスルホン酸又はその塩、ナフタレンスルホン酸又はその塩、アズレンスルホン酸又はその塩、並びにベンゾフェノンスルホン酸又はその塩等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。かかる成分(a)の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩(NH4+)、有機アンモニウム塩等が挙げられる。
ベンゼンスルホン酸又はその塩としては、より具体的には、例えば、ベンゼンスルホン酸、o-トルエンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、2,4,6-トリメチルベンゼンスルホン酸、及びこれらの塩等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
ナフタレンスルホン酸又はその塩としては、より具体的には、例えば、1-又は2-ナフタレンスルホン酸(α-又はβ-ナフタレンスルホン酸)、2,7-ナフタレンジスルホン酸、1,5-ナフタレンジスルホン酸、2,6-ナフタレンジスルホン酸、1-ナフトール-2-スルホン酸、1-ナフトール-4-スルホン酸、2-ナフトール-6-スルホン酸、2-ナフトール-7-スルホン酸、2,3-ジヒドロキシナフタレン-6-スルホン酸、1,7-ジヒドロキシナフタレン-3-スルホン酸、J酸(2-アミノ-5-ナフトール-7-スルホン酸)、1-アミノ-2-ナフトール-4-スルホン酸、1-ナフチルアミン-4-スルホン酸、ブロエナーズ酸(2-ナフチルアミン-6-スルホン酸)、クレーブズ酸(1-ナフチルアミン-7-スルホン酸)、2-ナフチルアミン-1-スルホン酸、1-ナフチルアミン-6-スルホン酸、1-ナフチルアミン-8-スルホン酸、2,7-ジアミノ-1-ナフトール-3-スルホン酸、7,8-ジアミノ-1-ナフトール-3-スルホン酸、6-メチル-2-ナフタレンスルホン酸、4-エチル-1-ナフタレンスルホン酸、5-イソプロピル-1-ナフタレンスルホン酸、5-ブチル-2-ナフタレンスルホン酸、並びにこれらの塩等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
アズレンスルホン酸又はその塩としては、より具体的には、例えば、グアイアズレンスルホン酸、1-アズレンスルホン酸、3-アセチル-7-イソプロピル-1-アズレンスルホン酸、3-(2-ヒドロキシエチル)-7-イソプロピル-1-アズレンスルホン酸、3-メチル-7-イソプロピル-1-アズレンスルホン酸、7-イソプロピル-1-アズレンスルホン酸、1,4-ジメチル-7-イソプロピル-2-アズレンスルホン酸、1,3-アズレンジスルホン酸、3-ホルミル-4,6,8-トリメチル-1-アズレンスルホン酸、並びにこれらの塩等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
ベンゾフェノンスルホン酸又はその塩としては、より具体的には、例えば、o-クロロベンゾフェノンスルホン酸、p-クロロベンゾフェノンスルホン酸、2-ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、4-ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、2-アミノベンゾフェノンスルホン酸、4-アミノベンゾフェノンスルホン酸、2-メチルベンゾフェノンスルホン酸、4-メトキシベンゾフェノンスルホン酸、4,4’-ジメチルベンゾフェノンスルホン酸、並びにこれらの塩等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
これら成分(a)のなかでも、適用時における毛髪への良好な拡げやすさを確保しつつ、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を有効かつ迅速に発揮させる観点から、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、o-トルエンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
成分(a)の含有量は、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を有効かつ迅速に発揮させる観点から、原液(X)中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である。そして、成分(a1)の含有量は、原液(X)中に、好ましくは1~10質量%であり、より好ましくは1.5~8質量%であり、さらに好ましくは2~5質量%である。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料が含む原液(X)は、成分(b)として、分子量が70以上150以下であるポリオールを含有する。かかる成分(b)を含有することにより、後述する成分(c)とも相まって、エアゾール型毛髪化粧料の適用時において、毛髪への拡げやすさを効果的に高め、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果の有効かつ迅速な発揮を可能にする。
かかる成分(b)としては、具体的には、例えば、グリセリン(分子量92)、ジエチレングリコール(分子量106)、プロピレングリコール(分子量76)、ジプロピレングリコール(分子量134)、ペンチレングリコール(分子量104)、1,3-プロパンジオール(分子量76)、及びブチレングリコール(分子量90)から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、毛髪への拡げやすさを有効に高める観点から、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びブチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、グリセリン、プロピレングリコール、及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上がより好まく、グリセリン、及びプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種がさらに好ましい。
成分(b)の含有量は、毛髪への拡げやすさを有効に高め、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を有効かつ迅速に発揮させる観点から、原液(X)中に、好ましくは2質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である。そして、成分(b)の含有量は、原液(X)中に、好ましくは2~30質量%であり、より好ましくは3~20質量%であり、さらに好ましくは5~15質量%である。
原液(X)中における成分(b)の含有量と成分(a)の含有量との質量比((b)/(a))は、毛髪への拡げやすさを有効に高め、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果の有効かつ迅速な発揮を可能にする観点から、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは1.5以上であり、さらに好ましくは3以上であり、好ましくは12以下であり、より好ましくは8以下であり、さらに好ましくは5以下である。そして、原液(X)中における成分(b)の含有量と成分(a)の含有量との質量比((b)/(a))は、好ましくは0.5~12であり、より好ましくは1.5~8であり、さらに好ましくは3~5である。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料が含む原液(X)は、成分(c)として、アルキル基又は脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下であるノニオン界面活性剤を含有する。かかる成分(c)を含有することにより、上記成分(b)と相まって、適用時における毛髪への拡げやすさを効果的に高めることができる。
かかる成分(c)としては、具体的には、アルキル基の炭素数が8以上14以下であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下である脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下である脂肪酸ポリグリセリル、脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下であるポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びアルキル基の炭素数が8以上14以下であるアルキルグリコシドから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンエステル、及びポリエチレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン付加モル数は、3以上30以下が望ましく、脂肪酸ポリグリセリルのグリセリン付加モル数は、3以上30以下が望ましい。
さらに、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及びアルキルグリコシドが有するアルキル基は、直鎖アルキル基であってもよく分岐鎖アルキル基であってもよい。
より具体的には、上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、及びこれらの混合物、並びに炭素数12~14の直鎖アルキル基又は分岐鎖アルキル基を有するポリオキシエチレンアルキル(C12~C14)エーテル等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
上記脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンエステルとしては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタンが挙げられる。
上記脂肪酸ポリグリセリルとしては、モノカプリル酸ポリグリセリル、モノカプリン酸ポリグリセリル、及びモノラウリン酸ポリグリセリルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、ポリエチレングリコールモノラウレートが挙げられる。
上記アルキルグリコシドとしては、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、及びミリスチルグルコシドから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
これら成分(c)のなかでも、毛髪への拡げやすさを有効に高める観点から、アルキル基又は脂肪酸残基の炭素数が10以上14以下であるノニオン界面活性剤が好ましく、アルキル基又は脂肪酸残基の炭素数が12以上14以下であるノニオン界面活性剤がより好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル(C12~C14)エーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、及びデシルグルコシドから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンアルキル(C12~C14)エーテル、及びポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレートから選択される1種又は2種がより好ましく、ポリオキシエチレンアルキル(C12~C14)エーテルがさらに好ましく、ポリオキシエチレンアルキル(sec-C12~C14)エーテルがよりさらに好ましい。
成分(c)の含有量は、毛髪への拡げやすさを有効に高め、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を有効かつ迅速に発揮させる観点から、原液(X)中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは0.8質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下である。そして、成分(c)の含有量は、原液(X)中に、好ましくは0.5~10質量%であり、より好ましくは0.8~5質量%であり、さらに好ましくは1~4質量%である。
原液(X)中における成分(c)の含有量と成分(a)の含有量との質量比((c)/(a))は、毛髪への拡げやすさを有効に高め、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果の有効かつ迅速な発揮を可能にする観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.5以上であり、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2以下であり、さらに好ましくは1.5以下である。そして、原液(X)中における成分(c)の含有量と成分(a)の含有量との質量比((c)/(a))は、好ましくは0.1~2.5であり、より好ましくは0.3~2であり、さらに好ましくは0.5~1.5である。
原液(X)は、さらに水を含有することが好ましい。これにより、原液(X)の各含有成分を良好に分散又は溶解させ、本発明のエアゾール型毛髪化粧料の毛髪への拡げやすさを高めつつ、良好に毛髪への浸透性を促進させることができる。水としては、イオン交換水や蒸留水等が挙げられる。
水の含有量は、原液(X)中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上であり、さらに好ましくは50質量%以上であり、好ましくは95質量%以下である。そして、水の含有量は、原液(X)中に、好ましくは10~95質量%であり、より好ましくは30~95質量%であり、さらに好ましくは50~95質量%である。
原液(X)は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分以外の界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸塩、リン酸モノ又はジエステル、スルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤;
塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、臭化モノアルキルトリメチルアンモニウム、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド等のカチオン界面活性剤;
イミダゾリン、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドスルホベタイン等の両性界面活性剤を含有することができる。
また、原液(X)中において、上記アニオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01~50質量%であり、上記カチオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01~10質量%であり、上記両性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01~30質量%である。
さらに、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分の他、毛髪化粧料に通常配合される成分として、さらに酸化防止剤、油剤、抗フケ剤、ビタミン剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、保湿剤、パール剤、セラミド類、香料、紫外線吸収剤、pH調整剤等を含有することができる。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料は、上記原液(X)とともに二酸化炭素を含有する噴射剤(Y)を含む。すなわち、本発明のエアゾール型毛髪化粧料は、上記原液(X)とともに噴射剤(Y)をエアゾール容器に封入したものであって、エアゾールスプレーやエアゾールフォーム等の形態を呈する化粧料である。これにより、適用時において噴射するのみで容器から容易に毛髪化粧料を吐出することができるとともに、毛髪への拡げやすさを効果的に高め、根元から毛先に至るまで容易に毛髪化粧料を行き渡らせることもでき、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を有効かつ迅速に発揮させることが可能となる。
用い得るエアゾール容器としては、金属製又はプラスチック製等の公知の耐圧容器、或いは耐圧容器の内部に内袋が収容された二重構造容器が挙げられる。二重構造容器においては、内袋に原液(X)を充填し、耐圧容器と内袋との間に噴射剤(Y)を充填する。また、エアゾール製剤の調製方法は特に制限されない。例えば、エアゾール容器を構成する耐圧容器に原液(X)を充填してバルブを取り付け、次いでバルブ部分から噴射剤(Y)を充填することにより調製することができる。
噴射剤(Y)は、二酸化炭素を含有し、その他、窒素、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン及びこれらの混合物である液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、イソペンタン等のその他液化ガスを含有してもよい。
噴射剤(Y)中における二酸化炭素の含有量は、良好な吐出性を発現して、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果を高める観点から、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは80質量%以上であり、よりさらに好ましくは90質量%以上であり、よりさらに好ましくは100質量%である。すなわち、噴射剤(Y)は、二酸化炭素のみを含有することが好ましい。
噴射剤(Y)を充填した後のエアゾール容器の25℃における内圧は、適度な噴射速度を得る観点から、好ましくは0.1~1.3MPaであり、より好ましくは0.3~1.0MPaである。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料において、良好な吐出性を保持しつつ、適用時における毛髪への拡げやすさを有効に高め、毛髪におけるくせやうねりを有効かつ迅速に緩和させる観点から、原液(X)と噴射剤(Y)との質量比((X):(Y))は、好ましくは95:5~99:1であり、より好ましくは97:3~98.5:1.5である。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料は、毛髪洗浄剤、リンス剤、コンディショニング剤、トリートメント剤として用いることができ、洗い流すタイプのものとしても、洗い流さないタイプのものとしても活用することができる。なかでも、軽い仕上がり感や滑らかさのような感触の良さを毛髪に付与する観点から、洗い流すタイプとして使用することが好ましく、毛髪におけるくせやうねりを有効かつ迅速に緩和させる効果を実感する観点から、リンス剤、コンディショニング剤、又はトリートメント剤として用いることがより好ましい。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料の使用方法は、本発明の効果を充分に享受する観点から、毛髪に適用した後に1秒~10分放置し、又は好ましくは1~5分放置し、次いですすぎを行えばよい。本発明のエアゾール型毛髪化粧料を毛髪に適用するにあたり、毛髪に対して適宜前処理、後処理、又は乾燥処理を行ってもよい。
具体的には、例えば、本発明のエアゾール型毛髪化粧料を毛髪洗浄剤として用いる場合、毛髪に適用した後、頭皮とともに毛髪を洗浄し、次いですすぎを行う。また、本発明のエアゾール型毛髪化粧料をリンス剤、コンディショニング剤、又はトリートメント剤として用いる場合、毛髪に適用した後、1~5分放置して毛髪化粧料を毛髪になじませ、次いですすぎを行う。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1~8、比較例1~9]
表1に示す処方にしたがって各成分を配合した後、均一になるまで混合し、原液(X)を調製した。次いで、得られた原液(X)をエアゾール容器(東洋製罐社製、容器型:BL35A115-H、内面コート:エポキシフェノール系、外面:銀無地(又は白無地))に充填した後、表1に示す比率にて噴射剤(Y)を封入し、容器内の25℃における内圧を0.7MPaとして、各化粧料を製造した。なお、比較例8については、原液(X)をエアゾール容器に充填することなく、化粧料としてそのまま用いた。
得られた化粧料を用い、以下の方法にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表1に示す。
《pHの測定》
調製した原液(X)について、水を用いて5質量%の水溶液となるように調製し、よく攪拌した後、pHメーター(東亜ディーケーケー(株)製、HM-42X)を用いて25℃にて測定した。
《くせ緩和率》
以下の1)~5)の操作を行い、毛髪におけるくせやうねりの緩和効果の評価の指標として、くせ緩和率を求めた。
1)カールしたコーカシアン毛(Kerling international haarfabrik社製、European-natural hair remis curly 30~35cm)を平らな板上に置き、上方から見た時の変曲点となる場所で切り出し(以下、Cカール毛と称する)、これをイオン交換水に20分間浸漬した後、20℃50%RHにて24時間以上静置した。
2)Cカール毛を1mm方眼紙上に置いて上方より撮影を行い、得られた画像を用いてCカール毛を円弧に見立てた時の、かかる円弧に内接する円の直径Dを測定した。
3)次に、実施例及び比較例において得られた各化粧料を容器から噴射し、これにCカール毛を40℃にて5分間浸漬した後、イオン交換水に1分間浸漬し、この操作を5回繰り返した。次いで、得られたCカール毛を25℃のイオン交換水に20分間浸漬した後、20℃50%RHにて24時間以上静置した。
4)静置後のCカール毛について、かかるCカール毛を円弧に見立てた時の、かかる円弧に内接する円の直径Dを測定し、直径D/直径Dの値を算出した。
5)上記1)~4)の操作を別途切り出した5本のCカール毛に対して行い、その平均値をくせ緩和率として求めた。
なお、得られたくせ緩和率の値が1.10以上であれば、毛髪におけるくせの緩和効果に優れることを意味する。
《コーミングフォース》
以下の1)~3)の操作を行い、コーミングフォースを測定した。
1)プレーンシャンプーの調製
下記の各成分をビーカーに取り、80℃に加温後、混合し、均一に溶解したことを確認した後、冷却して、プレーンシャンプーを得た。
(プレーンシャンプーの組成)
(成分) (質量%)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na 15.5
(エマール227-pH11(花王社製、有効分27質量%)として57.4%)
ラウラミドジエタノールアミド 2.28
(アミノーン L-02(花王社製))
塩化ナトリウム 0.80
(やき塩S(日本食塩製造株式会社))
安息香酸ナトリウム 0.18
(安息香酸ナトリウム液(35%)(伏見製薬所社製、有効分35質量%))
エデト酸2ナトリウム 0.15
(クレワットN(長瀬産業社製))
リン酸 0.07
(りん酸 試薬特級(富士フイルム和光純薬社製、有効分85質量%))
精製水 バランス
計 100.0
2)次に、日本人毛髪に対して4回にわたりブリーチ処理を施して、評価用毛束とした。かかる評価用毛束30gを上記1)で調製したプレーンシャンプーで洗浄した後、余分な水分を取り除いた。
3)実施例及び比較例において得られた各化粧料を容器から噴射し(比較例8の化粧料はそのまま直接)、その1gを評価用毛束に塗り拡げた後、かかる毛束をコーミングフォース測定装置(宇都宮精機(株)製「KOT-0303」)にセットした。次いで、毛束を2つのブラシで両側から挟み込みながら、毛束の根元から毛先へ向けてブラシを下した。根元から毛先までブラシが通る際にブラシにかかる最大荷重(gf)を3回測定し、その平均値をコーミングフォース(gf)の値とした。
得られた値を元に、下記基準にしたがって5段階評価を行った。
なお、5段階評価のうち「C」以上の評価であれば、不要な負荷を感じることなく、化粧料の毛髪への拡げやすさに優れることを意味する。
A:950gf未満
B:950gf以上1050gf未満
C:1050gf以上1150gf未満
D:1150gf以上1250gf未満
E:1250gf以上
Figure 2024077331000001
※1:PTS70%溶液(江南化工社製)
※2:β-ナフタレンスルホン酸ナトリウム(B-NAPH.S.A.S.S)(スガイ化学社製)
※3:化粧品用濃グリセリン(花王社製)
※4:DPG-RF(ADEKA社製)
※5:アデカカーポール DL-30(ADEKA社製)
※6:ソルビトール #650(三菱商事ライフサイエンス社製)
※7:95度合成アルコール(日本合成アルコール社製)
※8:ソフタノール90(日本触媒社製)
※9:レオドールスーパー TW-L120(花王社製)
※10:マイドール10(花王社製)
※11:レオドール TW-P120(花王社製)
※12:レオドール TW-O120V(花王社製)
※13:エマノーン CH-60(花王社製)
※14:クエン酸(50%)(昭和化工社製)
※15:液体苛性カリ(48%)(AGC社製)
※16:食品添加物 二酸化炭素(大陽日酸社製)

Claims (5)

  1. 原液(X)と二酸化炭素を含有する噴射剤(Y)とを含むエアゾール型毛髪化粧料であって、
    原液(X)が、次の成分(a)~(c):
    (a)芳香族スルホン酸又はその塩 1質量%以上
    (b)分子量が70以上150以下であるポリオール
    (c)アルキル基又は脂肪酸残基の炭素数が8以上14以下であるノニオン界面活性剤
    を含有し、かつ5%水溶液のpHが2.5以上5以下であるエアゾール型毛髪化粧料。
  2. 原液(X)中における成分(b)の含有量と成分(a)の含有量との質量比((b)/(a))が、0.5以上12以下である請求項1に記載のエアゾール型毛髪化粧料。
  3. 原液(X)中における成分(c)の含有量と成分(a)の含有量との質量比((c)/(a))が、0.1以上2.5以下である請求項1又は2に記載のエアゾール型毛髪化粧料。
  4. 成分(b)が、グリセリン、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、1,3-プロパンジオール、及びブチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1~3のいずれか1項に記載のエアゾール型毛髪化粧料。
  5. 原液(X)中における成分(c)の含有量が、0.5質量%以上10質量%以下である請求項1~4のいずれか1項に記載のエアゾール型毛髪化粧料。
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