JP2017088579A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪を延伸した際のキューティクルの剥離を抑制し、毛髪の仕上がりのツヤを向上しうる毛髪化粧料を提供する。【解決手段】成分(A)コハク酸またはその塩、成分(B)塩基性アミノ酸またはその塩、成分(C)界面活性剤および水を含む、毛髪化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
毛髪は、太陽光による紫外線や熱、乾燥等の影響を常に受けると共に、日々の洗髪やブラッシング、ドライヤーの熱等によりダメージに晒されている。また、近年では、自由に髪色を変え(カラーリング等)、髪形を化学処理によって変化させる(パーマ等)など、髪の外観を変化させ、おしゃれを楽しむことが一般化している。このような施術の頻度が高まると、髪にダメージが蓄積され、枝毛や切れ毛が発生したり、毛先がパサついたりすることがわかっている。
この傷んだキューティクル状態を整える技術として、特許文献1(特開2003−95879号公報)には特定のアミノ酸と高重合アミノ変性シリコーンを含有する、キューティクルの状態を整える毛髪化粧料が提案されている。
一方、有機酸またはその塩を配合した毛髪化粧料は知られており、たとえば特許文献2(特開2005−187400号公報)では、カチオン性界面活性剤とグリコール酸等の有機酸を含有した組成物により、洗髪等の毛髪の摩擦とキューティクルの剥離を減少させることが開示されている。
また、特許文献3(特開2015−101542号公報)では、パサつきがなく、毛髪のなめらかさに優れた乳化系毛髪化粧料として、カチオン性界面活性剤、L−ヒスチジン、L−アルギニン等を組み合わせて用いた組成物も提案されている。
特開2003−95879号公報 特開2005−187400号公報 特開2015−101542号公報
髪の外観を変化させておしゃれを楽しみたい消費者にとって、カラーやパーマは必需品であり、日々のヘアケア行動の中で、ブラッシング、ブロー、アイロン等の使用により毛髪には引き延ばすような力が加えられる。毛髪は延伸させられると、キューティクルがめくれ上がる現象(リフトアップ)が観察され、キューティクル剥離が促進されると考えられる。従って、毛髪を延伸するような力が加わった際に生じるリフトアップを抑制し、キューティクル剥離を抑制できる毛髪化粧料が求められる。
この点、特許文献1では、毛髪化粧料が特定のアミノ酸と高重合アミノ変性シリコーンを含有し、化学的処置やドライヤーの熱、ブラッシングなどにより傷んだ毛髪の表面の状態を整えると記載されているが、毛髪を延伸した際のリフトアップ抑制効果は充分ではない点で改善の余地があった。
また、特許文献2および3においても、種々ヘアケア効果が開示されているが、毛髪を延伸した際のキューティクル剥離抑制に関する記述は見られず、その効果は充分ではない点で、改善の余地があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、毛髪の延伸時のキューティクルの剥離を抑制し、毛髪の仕上がりのツヤを向上しうる毛髪化粧料を提供する。
本発明者らは、界面活性剤とコハク酸またはその塩および塩基性アミノ酸またはその塩とを組み合わせて用いることにより、上記課題を解決することができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C)および水を含む、毛髪化粧料を提供するものである。
(A)コハク酸またはその塩
(B)塩基性アミノ酸またはその塩
(C)界面活性剤
また、本発明は、上記本発明における毛髪化粧料を毛髪に適用する、毛髪処理方法を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料によれば、毛髪の延伸時のキューティクルの剥離を抑制し、毛髪の仕上がりのツヤを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、各成分の具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本明細書中、pHは25℃、水で20倍希釈した場合での測定値(ガラス電極測定法)を意味する。
(成分(A))
成分(A)は、コハク酸またはその塩である。
塩を構成する成分としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のカチオンなどが挙げられる。
本実施形態においては、毛髪化粧料中に成分(A)と後述する成分(B)および(C)とを組み合わせて用いることにより、毛髪を延伸する際のキューティクルのリフトアップを効果的に抑制することができる。このため、キューティクルの剥離を抑制し、仕上がり時の毛髪のツヤを向上させることができる。
毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、成分(B)および(C)との組み合わせにおいて毛髪延伸時のキューティクルの剥離を抑制する観点および毛髪へツヤを付与する観点から、毛髪化粧料全体に対し、酸として好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。また、毛髪化粧料の安定性をさらに向上させる観点から、成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、酸として好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。同様の観点から、毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、酸として好ましくは0.1質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上3質量%以下、さらに好ましくは1質量%以上2質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は塩基性アミノ酸またはその塩である。
塩基性アミノ酸としては、リシン、ヒドロキシリシン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチン、カナバニンおよびこれらの塩からなる群から選ばれる1種または2種以上が挙げられ、これらはD体、L体およびDL体のいずれでもよい。
塩基性アミノ酸は塩の形で用いてもよく、塩として、たとえば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩;クエン酸塩、酢酸塩等の有機酸塩が挙げられる。
成分(B)は、好ましくは、リシン塩酸塩、アルギニンおよびヒスチジンからなる群から選ばれる1種または2種以上である。
毛髪化粧料中の成分(B)の含有量は、成分(A)および(C)との組み合わせにおいて毛髪延伸時のキューティクルの剥離を抑制する観点および毛髪へツヤを付与する観点から、毛髪化粧料全体に対して、アミノ酸として好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下である。同様の観点から、毛髪化粧料中の成分(B)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、アミノ酸として好ましくは0.01質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは0.02質量%以上2質量%以下、さらに好ましくは0.05質量%以上0.5質量%以下である。
また、本実施形態の毛髪化粧料において、成分(B)のアミノ酸としての含有量に対する成分(A)の酸としての含有量の質量割合((A)/(B))は、毛髪延伸時のキューティクル剥離を抑制する観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは1以上、さらに好ましくは5以上であり、また、好ましくは30以下であり、より好ましくは27以下、さらに好ましくは25以下、さらにより好ましくは20以下、殊更好ましくは10以下である。
(成分(C))
成分(C)の界面活性剤の具体例として、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
(成分(C1))アニオン性界面活性剤
成分(C1)のアニオン性界面活性剤は、毛髪化粧料に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン性界面活性剤;スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン性界面活性剤;高級脂肪酸塩;ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸またはその塩等のカルボン酸型アニオン性界面活性剤が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩が好ましく、中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、下記一般式(1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
1O(CH2CH2O)aSO3M (1)
(上記一般式(1)中、R1は炭素数8以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸を示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、質量平均で0.5以上5以下の数を示す。)
これらの中でも、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(1)中のR1が炭素数12以上14以下のアルキル基であるものが好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数aは、0.9以上4以下であるのが好ましく、1以上3以下であるのがより好ましい。さらに、Mがアンモニウムまたはナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウムがより好ましい。
毛髪化粧料中の成分(C1)のアニオン性界面活性剤の含有量は、泡立ちを向上させる観点から、毛髪化粧料全体に対して、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上である。また、泡切れの向上およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪化粧料全体に対するアニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは17質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下である。同様の観点から、毛髪化粧料中の成分(C1)の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.5質量%以上20質量%以下、より好ましくは1質量%以上17質量%以下、さらに好ましくは5質量%以上15質量%以下である。
(成分(C2))カチオン性界面活性剤
成分(C2)のカチオン性界面活性剤は、毛髪化粧料に用いられるものであればよく、その具体例として、第3級アミン化合物またはその塩および第4級アンモニウム塩が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
カチオン性界面活性剤として、さらに具体的には、下記一般式(2)で表されるエーテルアミンまたはヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩、下記一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩ならびに下記一般式(4)で表されるアミドアミンまたはその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上が用いられる。
Figure 2017088579
(上記一般式(2)中、R2は、炭素数12以上24以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、R3およびR4は、同一または異なる炭素数1以上6以下のアルキル基または基−(AO)bH(Aは炭素数2以上4以下のアルキレン基、bは1以上6以下の数を示し、b個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示し、Yは−O−(CH23−または−(OCH2CH(OH)CH2c−(cは1〜5の数を示す。)を示す。)
一般式(2)で表されるエーテルアミン、ヒドロキシエーテルアミンおよびそれらの塩としては、有機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本実施形態の毛髪化粧料に酸を配合して、pH調整剤と共に毛髪化粧料中で塩を形成させてもよい。かかる酸としては、たとえば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸;その他酢酸などが挙げられる。中でも毛髪に対する保湿および柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、殊に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、ヒドロキシ酸がより好ましい。
本実施形態において、毛髪化粧料中の有機酸の含有量は、すすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、一般式(2)で表されるエーテルアミンおよびヒドロキシエーテルアミンのアミン当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル倍であり、より好ましくは1〜1.3モル倍である。
一般式(2)で表されるカチオン性界面活性剤は、好ましくはエーテルアミンであり、より好ましくはN,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンからなる群から選択される一種以上である。
Figure 2017088579
(上記一般式(3)中、R5は炭素数12以上24以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、X-は陰イオンを示す。)
一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩の好ましい具体例として、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、パルミチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、オレイルトリメチルアンモニウム塩、アラキルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられ、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩がより好ましい。また、陰イオンX-の具体例としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等の無機または有機陰イオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオンが好ましく、塩化物イオンがさらに好ましい。
Figure 2017088579
(上記一般式(4)中、R6は炭素数17以上21以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、2個のR7は同一のまたは異なる炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、dは2以上4以下の数を示す。)
一般式(4)で表されるアミドアミンの好ましい具体例として、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールMPAS)、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド(東邦化学工業社製;カチナールAEAS)、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド(日光ケミカルズ社製;アミドアミンMPB)、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド(東邦化学工業社製;カチナールGMPA)等が挙げられ、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘン酸ジエチルアミノプロピルアミド等がより好ましい。
一般式(4)で表されるアミドアミンまたはその塩は、有機酸によって塩としたものを用いてもよいし、本実施形態の毛髪化粧料に酸を配合して、pH調整剤と共に毛髪化粧料中で塩を形成させてもよい。かかる酸としては、たとえば、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の短鎖アルキル基を有する酸;L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;ピログルタミン酸;安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、グルコン酸、パントテン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等のヒドロキシ酸;その他酢酸などが挙げられる。中でも毛髪に対する保湿および柔軟化効果をもたらす点から、有機酸が好ましく、殊に、酸性アミノ酸、ピログルタミン酸、ヒドロキシ酸が好ましく、ヒドロキシ酸がより好ましい。
本実施形態において、有機酸の含有量は、毛髪の潤滑性を維持する観点およびすすぎ時のきしみを抑制する観点から、一般式(4)で表されるアミドアミンのアミン当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル倍であり、より好ましくは1〜1.3モル倍である。
これらのカチオン性界面活性剤のうち、すすぎ時のきしみを抑制する観点から、一般式(2)で表されるエーテルアミンまたは一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩を用いることが好ましく、一般式(3)で表される第4級アンモニウム塩を用いることがより好ましく、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド(以下、「ベヘントリモニウムクロリド」とも呼ぶ。)を用いることがさらに好ましい。
毛髪化粧料中の成分(C2)のカチオン性界面活性剤の含有量は、すすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、さらにより好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。なお、上記含有量については、一般式(2)および(4)については、アミンとしての質量、一般式(3)については、塩としての質量を示す。
(成分(C3))ノニオン性界面活性剤
ノニオン性界面活性剤は、毛髪化粧料に用いられるものであればよく、その具体例として、アルキルポリグリコシド;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリプロピレングリコールカプリリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;グリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシソルビトール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の(ポリ)エチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;2−エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル等のモノアルキルグリセリルエーテル;モノアルケニルグリセリルエーテル等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤における脂肪酸は直鎖脂肪酸であってもよいし分岐鎖脂肪酸であってもよい。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
毛髪化粧料中の成分(C3)のノニオン性界面活性剤の含有量は、毛髪化粧料の保存安定性を向上させる観点ならびに洗髪時の良好な泡立ちを付与する観点および皮脂汚れ等の洗浄性を向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下である。
(成分(C4))両性界面活性剤
両性界面活性剤は、毛髪化粧料に用いられるものであればよく、ベタイン型界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤、アミノキサイド型界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で用いても2種類以上併用してもよい。
このうち、ベタイン型界面活性剤の具体例として、アルキルカルボベタイン等のカルボベタイン型界面活性剤;アルキルスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型界面活性剤;アルキルアミドアミン型ベタイン;アルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
このうち、泡質と洗い上がりの使用感の点から、両性界面活性剤は、好ましくは炭素数8〜14のアルキル基を有するアルキルアミドプロピルベタインまたはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、より好ましくはアルキルヒドロキシスルホベタインであり、さらに好ましくはヤシ油脂肪酸ヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチルヒドロキシスルホベタインからなる群から選択される1種または2種以上であり、さらにより好ましくはラウリルヒドロキシスルホベタインである。
毛髪化粧料中の成分(C4)の両性界面活性剤の含有量は、泡立ちを向上させる観点およびすすぎ時の毛髪のきしみを抑制する観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下である。
本実施形態の毛髪化粧料は、これらの界面活性剤のうち、好ましくは成分(C1)または(C2)を含む。
毛髪化粧料中の成分(C)が成分(C1)のアニオン性界面活性剤を含むとき、当該毛髪化粧料中の前記成分(A)の酸としての含有量および前記成分(B)のアミノ酸としての含有量の合計に対する前記成分(C)の含有量の質量割合((C)/((A)+(B)))は、毛髪延伸時のキューティクルの剥離を抑制する効果の観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは1以上、さらに好ましくは3以上であり、また、好ましくは8以下であり、より好ましくは7.5以下である。
また、毛髪化粧料中の成分(C)が成分(C2)のカチオン性界面活性剤を含むとき、当該毛髪化粧料中の前記成分(A)の酸としての含有量および前記成分(B)のアミノ酸としての含有量の合計に対する前記成分(C)の含有量の質量割合((C)/((A)+(B)))は、毛髪延伸時のキューティクルの剥離を抑制する効果の観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは1.5以下であり、より好ましくは1.2以下である。
また、本実施形態における毛髪化粧料は、水を含む。水としては、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。
毛髪化粧料中の水の含有量は、たとえば毛髪化粧料中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。また、水の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上であり、また、好ましくは99質量%以下である。
次に、毛髪化粧料のpHについて説明する。
本実施形態の毛髪化粧料においては、毛髪延伸時のキューティクル剥離を抑制する効果を向上させる観点から、水で20倍に希釈したときの25℃におけるpHが、好ましくは2以上であり、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上であり、また、好ましくは8以下であり、より好ましくは7以下である。
本実施形態の毛髪化粧料には、洗浄性能の向上、毛髪化粧料の適用時、すすぎ時または乾燥時の感触、乾燥後の仕上がり等について所望の効果を得るために、さらに、pH調整剤、油剤等を含有させてもよい。
たとえば、pH調整剤として、上記成分(A)以外の有機酸が挙げられ、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機カルボン酸を用いることもできる。また、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム等の塩基を用いてもよい。
また、本実施形態において、毛髪化粧料は、多価アルコールを含んでいてもよい。多価アルコールとしては、たとえば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、イソペンチルジオール、25℃で液状のポリプロピレングリコールおよびソルビトールからなる群から選ばれる1種または2種以上が挙げられる。なかでも2価アルコールが好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、またはこれらの混合物がより好ましく、ジプロピレングリコールがさらに好ましい。
毛髪化粧料中の多価アルコールの含有量は、毛髪化粧料の保存安定性を高める観点およびすすぎの滑らかさを向上させる観点から、毛髪化粧料に対して好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは1.5質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、さらにより好ましくは10質量%以下である。
また、本実施形態において、毛髪化粧料は、炭素数8〜30の脂肪族アルコールを含んでもよい。炭素数8〜30の脂肪族アルコールは、毛髪のコンディショニング効果を高める観点から、好ましくは直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールであり、より好ましくは炭素数12以上26以下、さらに好ましくは炭素数16以上22以下、殊更好ましくは炭素数16以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、またはこれらの混合物が好ましく、コンディショニング効果の向上の観点から、ステアリルアルコールがより好ましい。
毛髪化粧料中の炭素数8〜30の脂肪族アルコールの含有量は、毛髪のコンディショニング効果を高める観点から、毛髪化粧料全体にして好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、さらにより好ましくは10質量%以下である。
本実施形態の毛髪化粧料においては、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜配合できる。このような任意成分としては、たとえば、エタノール等の炭素数1〜6のアルコール;カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム等のカチオンポリマー;抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;グリチルリチン酸ジカリウム等のグリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびその塩等の抗炎症剤;安息香酸およびその塩等の防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物等のユーカリエキス、コンキオリンまたはその加水分解物、蜂蜜、ローヤルゼリー、シルクから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、アロエ抽出物、ハス抽出物、ザクロ抽出物、ノバラ抽出物、カモミラ抽出物、カンゾウ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;酸化チタン等のパール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;シアバター;ローズ水;ヒマワリ油;オレンジ油;ユーカリ油等が挙げられる。
次に、毛髪化粧料の製造方法を説明する。
本実施形態において、毛髪化粧料は、たとえば、成分(A)〜(C)と適宜他の成分とを所定の手順で混合して水に溶解または分散することで製造される。
たとえば、本実施形態における毛髪化粧料の製造方法は、成分(A)および(B)を25〜100℃程度に加熱した水に均一混合し、溶解したところで成分(C)を添加して均一混合し、室温まで冷却する工程を含む。
本実施形態において得られる毛髪化粧料では、上述した成分(A)〜(C)を組み合わせて用いることにより、たとえばブラッシング、ブロー、アイロン等の使用中のように毛髪を引き延ばすような物理的な力が働いても、キューティクルのリフトアップを抑制することができる。このため、キューティクルの剥離を抑制し、仕上がり時の毛髪のツヤを向上させることができる。すなわち、キューティクルが剥離すると、毛髪の表面の凹凸が増すため仕上がり時の毛髪のツヤが得られにくくなるが、本実施形態の毛髪化粧料では、キューティクルの剥離を抑制することにより、仕上がり時の毛髪に好ましいツヤを与えることができる。また、本実施形態により、たとえば、毛髪を健常な状態に維持することや、毛髪の感触の悪化を低減することも可能となる。
本実施形態の毛髪化粧料の形態に制限はなく、液状、ゲル状等適宜選択できるが、溶剤として水、または、水および低級アルコールを用いた液状のものが好ましい。
また、本実施形態の毛髪化粧料は、たとえば毛髪に適用後、洗い流して使用されるものであり、さらに具体的には、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内で使用されるものが挙げられる。
また、本実施形態における毛髪処理方法は、上述した本実施形態における毛髪化粧料を毛髪に適用することを含む。毛髪に適用した後の毛髪化粧料を洗い流しても洗い流さなくてもよく、洗い流すことが好ましい。すなわち、本実施形態における毛髪化粧料を用いた毛髪処理方法は、好ましくは、毛髪化粧料を毛髪に適用し、洗い流すことを含む。また、洗浄後の毛髪に本実施形態の毛髪化粧料を適用し、洗い流さず乾燥させる毛髪処理方法としてもよい。
さらに、本実施形態の毛髪化粧料を用いて毛髪のコンディショニング処理をおこなう方法は、本実施形態における毛髪化粧料を毛髪に塗布した後、他の毛髪化粧料を塗布し、洗い流す工程を含むものとすることもできる。このとき、本実施形態における毛髪化粧料を毛髪に塗布した後、他の毛髪化粧料を塗布する前に、本実施形態における毛髪化粧料を洗い流してもよいし洗い流さなくてもよく、洗い流さないことがより好ましい。さらには、他の毛髪化粧料を塗布し30秒以上10分以下の時間放置して洗い流すことが好ましい。ここで、他の毛髪化粧料は、たとえば、カチオン性界面活性剤、炭素数12以上24以下の脂肪族アルコール、油剤、および、水を含む乳化型毛髪化粧料とする。また、本実施形態における毛髪のコンディショニング処理をおこなう方法は、本実施形態における毛髪化粧料を毛髪に塗布する前に、毛髪洗浄剤を毛髪に塗布し、洗い流す工程をさらに含んでもよい。
本実施形態の毛髪化粧料は、上記のように毛髪に適用し処理することにより、毛髪延伸時のキューティクル剥離の抑制をすることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1〜6、比較例1〜4)
表1および表2に示す組成の毛髪化粧料を以下の方法に従って調製し、評価した。評価方法および評価基準を以下に示す。
(毛髪化粧料の製造方法)
表1では、成分(A)および(B)を25℃の水に混合し、溶解した後、成分(C)を添加して均一にした。そして、pH調整剤を加えて各例の毛髪化粧料を得た。
表2では、成分(A)および(B)を55℃の水に混合し、溶解した後、80℃に加熱した成分(C)およびステアリルアルコールとジプロピレングリコールを添加して均一にした。そして、室温まで冷却し、pH調整剤を加えて各例の毛髪化粧料を得た。
なお、各例において、原料中に含まれる成分量に応じて、得られる毛髪化粧料中の各成分の含有量が表1および表2に記載のものになるように各原料を配合して毛髪化粧料を得た。
(pH測定方法)
pHは試料を精製水で20質量倍に希釈し、撹拌溶解したのち、東亜ディーケーケー社製のpH計(HM−30R型)を用い、25℃にて測定した。
(評価用毛束の作製)
未処理日本人毛髪5g、長さ25cmのトレスを作製しブリーチ毛を準備した。
ブリーチ処理は、上記トレスに花王社製プリティア泡ブリーチハイブリーチにて、1液と2液の混合割合1:2、毛髪と混合液との浴比1:3、室温で浸漬時間20分とした。浸漬処理後は40℃の水道水ですすぎ、タオルドライ後、ドライヤー乾燥した。この一連の処理を3回行ったものを「評価用毛束」とした。
評価用毛束を40℃の水道水で濡らした後に、以下に示す評価用シャンプーを0.5g塗布し、30秒間泡立てた後、40℃の水道水ですすぎ流した。この後、タオルドライした。これを「処理前の評価用毛束」とした。
評価用シャンプーの処方(pH7.0)
ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 15.5質量%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3質量%
エデト酸二ナトリウム 0.15質量%
安息香酸ナトリウム 0.5質量%
塩化ナトリウム 0.8質量%
リン酸 適量
香料、メチルパラベン 微量
精製水 残量
合計 100質量%
(評価用毛束の処理方法)
各例で用いた界面活性剤の種類に応じて、以下の手順で評価用毛束を処理した。
(実施例1〜4、比較例1および2)
評価用毛束を40℃の水道水で濡らした後、表1に記載の各例の毛髪化粧料を0.5g塗布して1分間なじませた。その後、毛束を40℃の水道水で充分にすすぎ流した。その後、以下の評価用コンディショナーを1g塗布して1分間なじませた。その後、毛束を40℃の水道水で充分にすすぎ流した後、タオルドライした。これを「処理後の評価用毛束」とした。
評価用コンディショナーの処方
ステアリルトリモニウムクロリド 1.5質量%
セテアリルアルコール 2.5質量%
プロピレングリコール 5.0質量%
香料 0.3質量%
精製水 残量
合計 100質量%
(実施例5、6、比較例3および4)
評価用毛束を40℃の水道水で濡らした後に、評価用シャンプーを0.5g塗布し、1分間なじませた後、40℃の水道水ですすぎ流した。この毛束に表2に記載の各例の毛髪化粧料を0.5g塗布して1分間なじませた。その後、毛束を40℃の水道水で充分にすすぎ流した後、タオルドライした。これを「処理後の評価用毛束」とした。
(延伸時の毛髪キューティクル剥離抑制の評価)
1.前述した処理後の評価用毛束から無作為に5本の毛髪をピックアップし、25℃、相対湿度45%にて3時間静置した。
その後、毛髪の毛先から10cm〜15cm部位(毛髪長5cm)をカミソリで切り出した。切り出した毛髪の両端0.5cm部位にメンディングテープ(Scotch社製)を上下から挟み込むように貼り合わせ固定部とした。
そして、切り出された毛髪についてこの固定部を把持し毛髪の軸方向に引っ張り速度0.1cm/秒、延伸率が25%(テープ未貼り付け部の毛髪を延伸前の4cmから5cmになるまで伸ばす。)になるように延伸した。延伸後の毛髪を動かないようにスライドガラス上に二剤式接着剤で固定して測定用サンプルとした。
2.上記測定用サンプルを用いて、レーザー顕微鏡(KEYENCE社製、VK-8700)で毛髪表面形状を測定(測定ピッチ:0.1μm)し、サンプル作製上生じる毛髪由来以外の傾き(スライドガラスやメンディングテープ等によるもの。)をソフトウェア上で面傾き補正(3点指定)した。この後、JIS規格である粗さ曲線要素の平均高さRc値(JIS B0601:2001)を算出した。算出方法としては、さきほど傾き補正した毛髪表面上の軸方向に200μmの長さの直線を引き、その直線上のRc値(μm)をソフトウェア上で算出した。この操作を無作為に選んだ毛髪表面上で計5回行い、その平均値を求めた。
Rc値が大きい程、表面形状が粗くなる、つまりキューティクルの剥離が促進されていることを示唆しており、この値が小さければ小さい程、キューティクル剥離が抑制されていることを示している。
Figure 2017088579
Figure 2017088579
表1および表2より、実施例1〜6で得られた毛髪化粧料を塗布して得られた毛束では、各比較例のものに比べて、延伸リフトアップ時のRc値の増加が低減する効果すなわちキューティクル剥離を抑制する効果に優れていた。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(C)および水を含む、毛髪化粧料。
    (A)コハク酸またはその塩
    (B)塩基性アミノ酸またはその塩
    (C)界面活性剤
  2. 前記成分(C)がアニオン性界面活性剤を含み、当該毛髪化粧料中の前記成分(A)の酸としての含有量および前記成分(B)のアミノ酸としての含有量の合計に対する前記成分(C)の含有量の質量割合((C)/((A)+(B)))が、0.1以上8以下である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記成分(C)がカチオン性界面活性剤を含み、当該毛髪化粧料中の前記成分(A)の酸としての含有量および前記成分(B)のアミノ酸としての含有量の合計に対する前記成分(C)の含有量の質量割合((C)/((A)+(B)))が、0.1以上1.5以下である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  4. 請求項1乃至3いずれか1項に記載の毛髪化粧料を毛髪に適用する、毛髪処理方法。
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