JP2024076396A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿台のプラテンガラス上に原稿を積載して原稿を読み取る画像読取装置では、ブック原稿の画像を読み取る際に、ブック原稿から手が離れてしまい、ブック原稿がピンボケしたり、暗く写ってしまうことがあった。【解決手段】原稿Dを載置するための透光性の原稿台11と、原稿Dに対して第一方向に移動することで原稿Dを読み取る読取手段3と、読取手段3を第一方向または第一方向と反対の第二方向へ移動させる移動手段4と、原稿台11にかかる圧力を検知する圧力検知手段と12、を備え、圧力検知手段12が、予め定められた第一時間以上に亘って、予め定められた第一圧力以上の圧力を検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、原稿台上に原稿を積載して画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来の画像読取装置は、原稿台のプラテンガラス上に原稿を積載して原稿を読み取る単体の装置や、複写機の一部として組み込まれて原稿を読み取る装置として、知られている。
原稿読取装置で使用されるイメージセンサとしては、密着型イメージセンサ(Contact Image Sensor。以下、CISと略す場合がある。)やCCDイメージセンサが知られている。CISはCCDイメージセンサに比べて、装置の小型化が可能であり、駆動系の簡略化も可能である。また、CISは読取画像に関しては、縮小光学系による歪みが発生しないといった利点もある。その一方、CISは焦点深度が浅く、CISを支持する構成に精度が出ていないとピンボケを生じる場合がある。
原稿台のプラテンガラス上に原稿を載置して原稿を読み取るタイプの原稿読取装置では、ブック原稿を読み取る際に、原稿台カバーが原稿に対して不均等になりやすく、原稿台カバーにて原稿が確実に押さえつけられていないと、読み取った画像において原稿の浮いている部分でピンボケしたり、暗く写ってしまうという不都合がある。
原稿を原稿台カバーの圧板で押圧する力が強すぎると、原稿台に撓みを生じさせてしまい、CISのような焦点深度が浅いイメージセンサでは、原稿台の撓みがピンボケを生じる原因となる。
特許文献1では、原稿台カバーの傾きを3軸の加速度検知手段によって測定し、更に原稿台カバーによるブック原稿の押さえつけによる荷重を圧力センサで測定し、その測定データからブック原稿が均一に押さえられているか判断して予め定められた範囲内であれば自動的に原稿の読取を開始する構成が提案されている。
特許文献2では、プラテンガラスにかかる荷重を圧力センサで測定し、その測定データに対応してデジタルフィルタによるエッジ強調量を変化させることで読取画像の補正を行うものが提案されている。
特許文献3では、プラテンガラスにかかる荷重を圧力センサで測定し、原稿台の変形が所定の範囲以上であることを検知手段が検知した場合に、支持手段の副走査方向への移動を停止または原稿台への押圧を警告するものが提案されている。
特開2012-27187号公報 特開2002-199222号公報 特開2015-162687号公報
特許文献1に記載された方法は、原稿台カバーの傾きと原稿を押圧する圧力の条件によりブック原稿を均一に押さえたまま自動的に原稿の読取を開始することが可能であるが、ブック原稿の上に原稿台カバーを被せる際にブック原稿から手が離れてしまうため、ブック原稿が傾いてしまうという課題がある。
特許文献2および特許文献3は、原稿を押圧する圧力を監視することで読取画像を補正することや、原稿台の変形を警告する装置を実現できるが、特許文献1と同じくブック原稿の上に原稿台カバーを被せる際にブック原稿から手が離れてしまうため、ブック原稿が傾いてしまうという課題を解決できない。
上記を鑑み、本発明に係る画像読取装置は、
原稿を載置するための透光性の原稿台と、
原稿に対して第一方向に移動することで原稿を読み取る読取手段と、
前記読取手段を前記第一方向または前記第一方向と反対の第二方向へ移動させる移動手段と、
前記原稿台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と
を備え、
前記圧力検知手段が、予め定められた第一時間以上に亘って、予め定められた第一圧力以上の圧力を検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始することを特徴とする。
本発明によれば、ブック原稿から手を離さずブック原稿を押さえたまま画像の読み取りを開始することで、ブック原稿を傾かせずに画像を読み取ることができる。
第1実施形態の開閉蓋を閉状態の画像読取装置の外観を示す斜視図。 第1実施形態の開閉蓋を開状態の画像読取装置の外観を示す斜視図。 第1実施形態の下部ユニットの構成例を示す図。 第1実施形態の画像読取装置の制御構成を示す図。 第1実施形態の画像処理部の制御手順を示すフローチャート図。 第2実施形態の画像処理部の制御手順を示すフローチャート図。 第3実施形態の画像処理部による画像処理の様子を示す図。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置について説明する。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
<画像読取装置のハードウェア構成>
以下では、図1を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1及び図2は、第1の実施形態に係る画像読取装置の外観を示す斜視図である。本実施形態では、画像読取装置101として、フラッドベッドスキャナを一例に説明する。また、図1は開閉蓋20が閉じられた状態を示し、図2は開閉蓋20が開かれた状態を示す。なお、図2に示すDは、原稿台11に載置された原稿を示す。
画像読取装置101は、下部ユニット10及び開閉蓋20を備える。開閉蓋20は、前蓋21及び後蓋22を含み、図1及び図2に示すように、開閉可能に下部ユニット10に取り付けられる。本実施形態の画像読取装置101は、開閉蓋20が折り畳み可能となっている。具体的には、開閉蓋20は、前蓋21及び後蓋22の原稿Dとの当接面(原稿Dと接する面であり、閉状態で原稿台11と対向する面)が互いに近づく方向に折り畳み可能となっている。これにより、開閉蓋20の開閉操作性を向上することができる。なお、本実施形態では、さらに、開閉蓋20は、所定の折り畳み状態で、下部ユニット10上の1箇所又は複数個所に設定された位置で保持されるようになっている。そして、開閉蓋20は、下部ユニット10上を原稿台11に沿って前蓋21の端部がスライド移動自在に設けられている。ここでは、一例として開閉蓋20を備える画像読取装置101について説明する。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば、開閉蓋20を設けなくてもよく、原稿Dを読み取る際に外光の影響を受ける形態(構造)の画像読取装置に適用可能である。
本実施形態に係る画像読取装置101は、図1及び図2に示すように、開閉蓋20が閉じられた状態、及び、開かれた状態で原稿を読み取ることができる。しかし、開閉蓋20が開かれた状態では、外光の影響を受ける。特に、この外光の影響は、原稿台11上に載置された原稿の外側の読取位置に現れる。そこで、本画像読取装置101は、読み取った画像データを後述する方法によって処理することにより外光の影響を低減して原稿の内側及び外側を示す境界を特定するとともに、読取速度の低下を抑制する。
次に、図3を参照して、下部ユニット10の詳細な構成について説明する。下部ユニット10は、原稿Dを読み取るための読取ユニットである。そのため、下部ユニット10は、原稿台11、LED2、センサ3及び駆動ユニット4を備える。原稿台11は、読取対象の原稿を載置するための台であり、通常、上部が光を透過するガラスによって構成されている。LED2は、原稿台11に載置された原稿に対して光を照射する。センサ3は、入射する光を読み取るセンサである。また、センサ3は、主走査方向のラインごとに画像を読み取るラインセンサであり、副走査方向に駆動されることにより原稿の全てを読み取ることができる。ここで、入射する光とは、例えば、LED2によって照射された光が原稿等によって反射される反射光や外光等が含まれる。また、LED2及びセンサ3は、読み取り開始まで基準点Qに位置し、原稿を読み取る際に基準点Qと基準点Rとの間を駆動ユニット4によって駆動される。
原稿台11の下部には圧力センサ12を備える。圧力センサ12は原稿台11の端部に配置されており、1箇所に配置しても良いし、図3に示すように複数個所に配置しても良い。圧力センサ12は、原稿台11に積載された原稿に対して装置操作者が加えている圧力を検知できる。あるいは、開閉蓋20ごと上から原稿を押さえるように加えている圧力を検知できるように構成されている。この場合、原稿台11に対する圧力を検知可能になっていてもよいし、開閉蓋20にかかっている圧力を直接検知可能になっていてもよい。
<画像読取装置の制御構成>
次に、図4を参照して、本実施形態における画像読取装置101の制御構成について説明する。画像読取装置101は、画像読取部111、画像処理部112、制御部113、圧力検知部114を備える。
画像読取部111は、制御部113からの画像読み取りの指示を受けて原稿から画像を読み取る。画像読取部111は、読み取った画像データを画像処理部112に画像を出力する。
画像処理部112は、画像読取部111から入力される画像データに対して処理を行い、制御部113へ出力する。
制御部113は、画像読取部111に画像読み取りを指示すると同時に、駆動ユニット4を駆動させてセンサ3の位置を制御する。
制御部113は圧力検知部114から出力される圧力検知情報をもとに、画像読取部111と駆動ユニット4を制御することができる。
制御部113は外部とデータ通信を行い、画像読み取りの命令を受信し、画像読取装置101を制御して読み取った画像データを外部に出力する。画像読み取りの命令とは、装置操作者が操作する画像読取装置101に接続されるPCが発行する命令でも良いが、その限りではなく、画像読取装置101に付属の操作部から受信する命令でも良い。
圧力検知部114は圧力センサ12であり、原稿台11に積載された原稿に対して装置操作者が加えている圧力を検知し、装置操作者が原稿を原稿台11に積載して加圧しているか否かを検知できる。
<読取制御>
次に、図5を参照して、制御部113による画像読取装置101の画像読み取り制御について説明する。図5は、本実施形態に係る制御部113の制御手順を示すフローチャートである。
まず、S101で読取制御をスタートする。制御部113はS102で読取開始命令を受信すると、S103で圧力検知部114の圧力検知情報の監視に移行する。なお、この読取開始指令は、画像読取装置101に接続されたPCなどの情報処理装置からの指示であってもよいし、開閉蓋20が開かれたことを検知信号であってもよいし、原稿台11に原稿が載置されたことを光学センサなどによって検知した検知信号であってもよい。ただし、これらは一例であってこれら以外の方法であってもよい。また、後述するように、本実施形態においては、圧力検知情報に基づいて駆動ユニット4が駆動して画像読取が開始される。すなわち、S102で受信する読取開始命令は、あくまで読取動作を開始する前段階として、例えば画像読取装置101をスリープ状態から待機状態に復帰させるなどの動作を実行するための命令であればよく、また、受信することは必須ではない。その場合、読取制御としては最初からS103から開始される。
S103では圧力検知部114により圧力検知情報を監視して、予め定められた条件を満たした場合(S103でYes)、S104の駆動ユニット4によりセンサ3を第一方向に駆動させる制御に移行する。条件を満たさなかった場合(S103でNo)は、条件を満たすまで圧力検知情報の監視を継続する。なお、第一方向とは、センサ3の移動範囲において、ホームポジション側から他方側に向けて移動する方向を意味する。
ここで、S103からS104へ移行する圧力検知情報の条件とは、装置操作者が原稿に対して印加している圧力が予め定められた閾値を超えた場合、もしくは、予め定められた範囲に入った場合である。さらに、予め定められた以上の時間を超えて圧力が印加されるという条件でも良い。
圧力検知情報の条件として、圧力を印加される時間設定が長すぎると、S104に移行する時間が長くなり装置操作者に対して装置の反応が鈍いという印象を与えてしまう。逆に、時間設定が短すぎると、装置操作者が原稿を正しく原稿台11に積載できていないうちに、S104に移行してしまい画像の読み取りに失敗してしまうため、ある程度の時間(所定の時間)が設定されていることが好ましいが、これに限られない。なお、圧力検知情報が予め定められた条件を満たさない場合に、タイムアウト時間を設けて、タイムアウトするとS109に遷移して処理を終了するようにすることが好ましい。
制御部113は、S104で駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第一方向に移動させるよう制御すると同時あるいはその直後に、S105のセンサ3による画像読み取り制御を開始する。
制御部113は、駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第一方向に規定の距離だけ移動させて駆動ユニット4を停止させるよう制御し、次いで、S106で駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第二方向に移動させるよう制御する。なお、規定の距離とは、センサ3のホームポジションから他方側の停止位置(基準点Rの位置)までの距離である。
制御部113は、駆動ユニット4によりセンサ3を第二方向に移動させ、S107で駆動ユニット4を停止させるよう制御する。S107で停止する位置は、センサ3のホームポジション位置であり、前述の基準点Qの位置となる。
制御部113は、S108で画像読み取りを継続するか判断する。画像読み取りを継続する場合は、S103の圧力センサ12での圧力検知に戻り、画像読み取りを終了する場合はS109でエンドとなる。
S108で画像読み取りを継続させるか判断する条件は、装置操作者からの画像読み取り継続の指示でもよい。
あるいは、S108で画像読み取りを継続させるか判断する条件は、S102で読取開始命令を受信した時に、複数画像の読み取りをするか、単一画像の読み取りをするか、にもとづいて、S103の圧力センサ12での圧力検知に戻るか、S109のエンドに移行するかを判断しても良い。
あるいは、S108で規定の時間以上、画像読み取りを継続するか否かの指示がなかった場合は、タイムアウト処理としてS109のエンドに移行するように制御しても良い。
あるいは、S107で駆動ユニット4が停止した直後にS103に遷移してもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置について説明する。第1の実施形態と同じ基本的な構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
<読取制御>
図6を参照して、制御部113による画像読取装置101の画像読み取り制御について説明する。図6は、本実施形態に係る制御部113の制御手順を示すフローチャートである。
S201で読取制御をスタートする。制御部113はS202で読取開始命令を受信すると、S203で圧力検知部114の圧力検知情報の監視に移行する。
S203では圧力検知情報を監視して、予め定められた条件を満たした場合、S204の駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第一方向に1ライン分(1画素分)移動させる制御に移行する。条件を満たさなかった場合は、条件を満たすまで圧力検知情報の監視を継続する。
制御部113は、S204で駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第一方向に1ライン分移動させるよう制御すると同時あるいはその直後に、S205のセンサ3による画像読み取り制御を開始する。
制御部113は、S206で圧力検知部114により圧力検知情報を監視する。圧力検知情報が駆動ユニット4によりセンサ3を第一方向に移動させる条件を満たしており、かつ、センサ3の位置が画像読み取り装置の端部まで達していない場合は、再度S204に遷移して駆動ユニット4によりセンサ3を第一方向に移動させる。
S206で圧力検知情報が駆動ユニット4によりセンサ3を第一方向に移動させる条件を満たさない場合、または、センサ3の位置が画像読み取り装置の端部まで達した場合は、S207の駆動ユニット4によりセンサ3を第二方向に移動させる。
このように、本実施形態においては、駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第一方向に1ライン分ずつ移動させながら圧力検知情報を監視し、センサ3を第一方向に移動させる条件を満たしている限り画像読取を実行し、圧力検知情報が当該条件を満たさなくなった時点でセンサ3を第二方向に移動させる。
制御部113は、駆動ユニット4を駆動してセンサ3を第二方向に移動させ、S208で駆動ユニット4を停止させるよう制御する。S208で停止する位置は、センサ3のホームポジション位置であり、前述の基準点Qの位置となる。
制御部113は、S209で画像読み取りを継続するか判断する。画像読み取りを継続する場合は、S203の圧力センサ12での圧力検知に戻り、画像読み取りを終了する場合はF210でエンドとなる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像読取装置について説明する。第1の実施形態と同じ基本的な構成については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
<読取処理>
ここで、本実施形態に係る画像読取装置における画像読取部111による原稿の読取処理について図3を用いて説明する。画像読取部111では、LED2を点灯する点灯読取モード(点灯読取処理:本スキャン)と、LED2を消灯する消灯読取モード(消灯読取処理:プリスキャン)とを用いて原稿を読み取り、読み取った両方の画像を画像処理部112に転送する。
まず点灯読取モードでの読取処理について説明する。読み取りを開始すると、画像読取部111は、まず基準点Qの位置でLED2を点灯し、センサ3で反射光及び外光を読み取る。なお、このとき開閉蓋20は開いていても閉じていてもよい。この読取動作を行いながら、1画素分の距離だけ駆動ユニット4を用いて基準点Rに向かってLED2とセンサ3とを移動させる。この動作をLED2とセンサ3とが基準点Rの位置に到達するまで繰り返し、原稿台11の全体を読み取り、後段の処理に出力する。
次に、消灯読取モードでの読取処理について説明する。点灯読取モードでの読み取りが終了すると、LED2とセンサ3とが基準点Rに位置する。まず、画像読取部111は、点灯読取モードで点灯させていたLED2を消灯させ、センサ3で外光を読み取る。この読取動作を行いながら、1画素分の距離だけ駆動ユニット4を用いて基準点Qに向かってLED2とセンサ3を移動させる。この動作をLED2とセンサ3とが基準点Qの位置に到達するまで繰り返し、原稿台の全体を読み取り、後段の処理に出力する。
なお、本実施形態では、消灯読取モードでの解像度(第2解像度)を、点灯読取モードの解像度(第1解像度)よりも低い解像度に設定する。つまり、点灯読取モードでは読取速度が遅い高解像度で読み取りを行い、消灯読取モードでは読取速度が速い低解像度で読み取る。このように制御することで、画像読取装置101が原稿を読み取る際に必要となる時間を低減することができる。勿論本発明はこれに限定されず、第2解像度は第1解像度と同程度であってもよいし、第1解像度よりも高解像度であってもよい。
<画像処理>
次に、図7を参照して、画像処理部112による画像読取部111で読み取られた画像データの画像処理について説明する。
図7において、画像601は、画像読取部111から出力された、点灯読取モードで読み取った画像(点灯時画像)である。画像602は、画像読取部111から出力された、消灯読取モードで読み取った画像(消灯時画像)である。画像601、602に示すように、読み取った画像は、原稿の外側の読取位置において外光の影響を受けている。画像603は、画像601と画像602を用いて出力される、原稿の位置やサイズを検知するための検知用画像である。画像604は、画像603から原稿台上の原稿の内側及び外側を示す境界を特定し、原稿領域を特定、即ち、例えば、原稿の位置やサイズ等を検知した結果の画像である。画像605は、画像処理部112から出力される画像である。
まず、画像処理部112は、画像601が画像602の解像度と同じになるように、画像601に対して解像度変換を行った画像を作成する。上述したように、画像602の方が低解像度であるため、画像601に行う解像度変換は拡大処理となる。続いて、画像処理部112は、画像602をマスクパターンとし、解像度変換を施した画像601にマスク処理を行う。マスク処理では、画像602で閾値以上の明度を有する画素の座標が調べられる。つまり、ここでは、外光の影響を受けた画素の座標を調べている。したがって、上記閾値には、外光が影響した場合の値となるように、予め定められる。その後、画像処理部112は、調べられた座標に対して、画像603における対応する画素のデータを、例えば、黒を示す値に変更する。つまり、ここでは、対応する画素のデータを黒で塗りつぶすことにより、原稿の外側の読取位置に含まれる外光の影響を取り除いている。この処理を画像全体に対して行うことで、画像603が作成される。この画像603を用いて画像601から原稿部分のみを抽出し、画像604を取得することができる。
なお、画像処理部112が外光の影響を取り除いた処理をするか否かを、装置操作者は選択することができる。外光が読取画像に入り込む環境で使用するために外光の影響を取り除きたい場合は、装置操作者は外光消去機能を有効にして画像読み取りを開始すれば良い。
しかし、LED2を消灯させ、駆動ユニット4を駆動させて基準点Qに向かってセンサ3を移動させて外光を読み取って画像602を取得している間に、装置操作者が原稿台11から原稿を除去してしまうと、画像602は原稿の外側の読取位置の外光だけでなく、原稿の内側の外光まで読み取ってしまう。その結果、画像603から原稿の境界を特定することができなくなってしまう。
本実施形態では、画像602を取得している間、圧力検知部114により圧力検知情報を監視し、画像602を取得し終わる前に原稿台11から原稿が除去された場合は外光消去機能を無効とする。原稿台11に載置した原稿が軽い場合にも圧力検知で原稿を検知できるようにするため、画像602の取得中は圧力検知の閾値を調整して、軽い原稿を検知できるようにしても良い。
以上説明した本発明の特徴をまとめると、
本発明に係る画像読取装置は、
前記読取手段を第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取り、
前記読取手段を第二方向に移動しているときに外光の画像を読み取り、
原稿の画像から外光の画像を消去する外光消去機能を有しており、
外光消去機能を有効にした状態において、
前記圧力検知手段が予め定められた範囲の圧力を、予め定められた以上の時間、検知した場合に、前記読取手段を第一方向に移動させて原稿の画像を読み取る制御を開始するが、
前記読取手段を第二方向に移動させて外光の画像を読み取っている間に前記圧力検知手段の検知する圧力が予め定められた圧力以下になった場合に、
読取画像に対する外光消去機能を無効にする。
また、本発明に係る画像読取装置は、
前記読取手段を第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取るものであり、
前記圧力検知手段が予め定められた以上の圧力を検知している間は原稿の画像の読取を継続し、
前記圧力検知手段が予め定められた以上の圧力を検知できなくなった場合に画像の読み取り制御を停止すると同時に前記読取手段の移動を停止して、前記読取手段を第二方向へ移動する。
また、本発明に係る画像読取装置は、
原稿台にかかる圧力を検知する圧力検知手段を有し、
前記圧力検知手段が予め定められた範囲の圧力を、予め定められた以上の時間、検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始する画像読取装置により、
作業者は操作部を操作することなく原稿を押さえたまま加圧するだけで画像の読み取りを開始でき、作業効率が向上する。
また、本発明に係る画像読取装置は、
前記読取手段を第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取り、
前記読取手段を第二方向に移動しているときに外光の画像を読み取り、
原稿の画像から外光の画像を消去する外光消去機能を有し、
前記読取手段を第二方向に移動させて外光の画像を読み取っている間に前記圧力検知手段の検知する圧力が予め定められた圧力以下になった場合に原稿台から原稿が取り去られたと判断することで、
読取画像に対する外光消去機能を無効にして外光消去機能の誤動作を防止できる。
また、本発明に係る画像読取装置は、
前記圧力検知手段が予め定められた範囲の圧力を、予め定められた以上の時間、検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始し、
前記読取手段を第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取るものであり、
前記圧力検知手段が予め定められた以上の圧力を検知している間は原稿の画像の読取を継続し、
前記圧力検知手段が予め定められた以上の圧力を検知できなくなった場合に画像の読み取り制御を停止すると同時に前記読取手段の移動を停止して、前記読取手段を第二方向へ移動することで、
画像の読み取りにかかる時間を任意に短縮することができ、作業効率が向上する。
本発明は、以上説明した各実施形態に限られるものではなく、種々の変更あるいは各実施形態を適宜組み合わせることが可能である。
なお、上記実施形態においては、圧力検知手段として、圧力センサを用い、及ぼされた圧力を直接検知するものを例に説明したが、これに限られない。例えば、原稿台11あるいは開閉蓋20を押さえることで、それらが原稿の厚み方向に変位し、その変位量を光学センサなどによって検知し、変位量が閾値を超えたかどうか、あるいは変位量が他の閾値を超えた時間が所定の時間を超えたかどうかを判定することによって、原稿、原稿台あるいは開閉蓋に対して及ぼされた圧力を検知する圧力検知手段として利用することが可能である。
また、以上説明した実施形態において、例えばS103からS104へ移行するための圧力検知情報の条件とは、装置操作者が原稿に対して印加している圧力が予め定められた閾値を超えた場合、もしくは、予め定められた範囲に入った場合であることを一例として説明したが、この閾値をユーザーが変更可能に構成されていることが好ましい。複数段階の閾値から選択可能になっていてもよいしモードを選択することによって選択されたモードに対応した閾値が内部的に自動選択されるようになっていてもよい。このように構成することによって、ユーザーが画像の読み取りを行う原稿が辞書などのように重い冊子状のものである場合などでも、原稿台に載置しただけで圧力検知情報の条件を満たしたと検知されることなく、ユーザーが上から原稿などを押圧したことによって画像の読み取りを開始することができる。また、ほかの例として、S102で読取開始命令を受信した時点で圧力検知手段が検知している圧力から、圧力が増えるように変化したことによって予め定められた条件を満たしたと判定してもよい。
2:LED
3:センサ
4:駆動ユニット
10:下部ユニット
11:原稿台
12:圧力センサ
20:開閉蓋
21:前蓋
22:後蓋
23:前端部
101:画像読取装置
111:画像読取部
112:画像処理部
113:制御部
114:圧力検知部

Claims (3)

  1. 原稿を載置するための透光性の原稿台と、
    原稿に対して第一方向に移動することで原稿を読み取る読取手段と、
    前記読取手段を前記第一方向または前記第一方向と反対の第二方向へ移動させる移動手段と、
    前記原稿台にかかる圧力を検知する圧力検知手段と
    を備え、
    前記圧力検知手段が、予め定められた第一時間以上に亘って、予め定められた第一圧力以上の圧力を検知した場合に、原稿の画像を読み取る制御を開始することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取手段を前記第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取り、
    前記読取手段を前記第二方向に移動しているときに外光の画像を読み取り、
    原稿の画像から外光の画像を消去する外光消去機能を有しており、
    外光消去機能を有効にした状態において、
    前記圧力検知手段が、前記第一時間以上に亘って、前記第一圧力以上の圧力を検知した場合に、前記読取手段を前記第一方向に移動させて原稿の画像を読み取る制御を開始し、
    前記読取手段を前記第二方向に移動させて外光の画像を読み取っている間に、前記圧力検知手段の検知する圧力が予め定められた第二圧力以下になった場合に、
    読取画像に対する外光消去機能を無効にすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取手段を前記第一方向に移動しているときに原稿の画像を読み取り、
    前記圧力検知手段が予め定められた第三圧力以上の圧力を検知している間は原稿の画像の読取を継続し、
    前記圧力検知手段が前記第三圧力以上の圧力を検知しなくなった場合に画像の読み取り制御を停止し、前記読取手段を前記第二方向へ移動することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。

JP2022187853A 2022-11-25 2022-11-25 画像読取装置 Pending JP2024076396A (ja)

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