JP2024075871A - 挿入治具、及び、挿入補助装置 - Google Patents

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正訓 神田
Masakuni Kanda
航 佐藤
Wataru Sato
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Abstract

【課題】挿入治具及び挿入補助装置において、円形シャフトに垂直にピンを挿入するのを容易にする。【解決手段】挿入治具1は、円形シャフトSに、この円形シャフトSの中心軸(例えば左右方向)に直交する方向(例えば下方向)へピンPを挿入するための挿入治具1であって、円形シャフトSを回転可能に保持する保持部10と、円形シャフトS側に延出し、この円形シャフトSに仮挿入される棒状部材(例えば下ポンチ20)と、この棒状部材を円形シャフトS側に付勢する弾性体(例えば圧縮バネ30)とを備える。挿入補助装置100は、挿入治具1と、この挿入治具1を支持する支持ベース110とを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、円形シャフトに垂直にピンを挿入するための挿入治具、及び、この挿入治具を備える挿入補助装置に関する。
従来、ローラ又はプーリを回転不能に保持するためのピンをシャフトに垂直に挿入することや、シャフトとローラ又はプーリとの両方にピンを挿入してローラ又はプーリをシャフトに固定することが行われている。
なお、ニードルローラを軸受穴へ組み込む組付装置に関するものではあるが、固定シャフトを軸受穴に差し込む際に、固定シャフトの外周に設けられたフランジを押し付けるバネを用いた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-160414号公報
ところで、上述のようにピンをシャフトに挿入する場合や、ピンをシャフトとローラ又はプーリとの両方に挿入する場合、作業者の感覚や目視に頼って例えばハンドプレスを用いてピンをするのは困難であり、非常に高度なスキルと経験(勘)が必要になる。
また、ピンをシャフトとローラ又はプーリとの両方に挿入する場合、ピンがローラやプーリの挿入孔に真っすぐに挿入されないと、ローラやプーリの挿入孔の周囲にピンとの接触による傷や打痕が発生し、品質不良となる場合がある。
本発明の目的は、円形シャフトに垂直にピンを挿入するのを容易にすることができる挿入治具及び挿入補助装置を提供することである。
1つの態様では、挿入治具は、円形シャフトに、当該円形シャフトの中心軸に直交する方向へピンを挿入するための挿入治具であって、前記円形シャフトを回転可能に保持する保持部と、前記円形シャフト側に延出し、当該円形シャフトに仮挿入される棒状部材と、前記棒状部材を前記円形シャフト側に付勢する弾性体とを備える。
他の1つの態様では、挿入補助装置は、円形シャフトに、当該円形シャフトの中心軸に直交する方向へピンを挿入するための挿入治具と、前記挿入治具を支持する支持ベースとを備え、前記挿入治具は、前記円形シャフトを回転可能に保持する保持部と、前記円形シャフト側に突出し、当該円形シャフトに仮挿入される棒状部材と、前記棒状部材を前記円形シャフト側に付勢する弾性体とを備える。
前記態様によれば、円形シャフトに垂直にピンを挿入するのを容易にすることができる。
挿入治具を示す斜視図である。 挿入治具の保持部を示す斜視図である。 挿入治具の下ポンチを示す斜視図である。 挿入治具の圧縮バネを示す斜視図である。 挿入治具のキャップを示す斜視図である。 第1実施形態におけるハンドプレスを示す正面図である。 第1実施形態におけるハンドプレスを示す右側面図である。 第1実施形態におけるハンドプレスを示す斜視図である。 第1実施形態におけるピンの挿入を説明するための説明図である。 第2実施形態におけるハンドプレスを示す右側面図である。 第2実施形態におけるハンドプレスを示す斜視図である。 第2実施形態におけるピンの挿入を説明するための説明図である。 第3実施形態におけるハンドプレスを示す正面図である。 第3実施形態におけるハンドプレスを示す右側面図である。 第3実施形態におけるハンドプレスを示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、挿入治具及び挿入補助装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、挿入治具1を示す斜視図である。
図2~図5は、挿入治具1の保持部10、下ポンチ20、圧縮バネ30、及びキャップ40のそれぞれを示す斜視図である。
なお、図1~図5及び後述する図6~図15に示す前後、左右、及び上下の各方向は、あくまで一例に過ぎないが、例えば、前後方向及び左右方向が水平方向であり、上下方向が鉛直方向である。
図1に示す挿入治具1は、保持部10と、下ポンチ20と、圧縮バネ30と、キャップ40とを備える。詳しくは後述するが、挿入治具1は、図8に示すように円形シャフトSに、或いは図11に示すように円形シャフトS及びローラRの両方に、円形シャフトSの中心軸(例えば左右方向)に直交する方向(例えば下方向)へピンPを挿入するための治具である。
図1及び図2に示す保持部10は、円形シャフトSを回転可能に保持する。例えば、保持部10は、上下方向及び前後方向よりも左右方向に薄い直方体形状を呈し、上面には、円形シャフトSを保持する凹部11(切り欠き)が設けられている。この凹部11の底面11aは、水平面であり、保持部10の上面から底面11aにかけては斜面11b,11cが形成されている。これにより、凹部11は、保持部10の上面から内部(底面11a)にいくほど前後方向の幅が狭くなっている。なお、挿入治具1は、底面11a及び斜面11b,11cの大きさや斜面11b,11cの角度が保持対象の円形シャフトS又はローラRの径などに合ったものが用いられるとよい。
図2に示すように、保持部10には、凹部11(底面11a)に開口し、下方に延びる収容孔12が設けられている。この収容孔12は、凹部11に開口する小径部分12bと、この小径部分12bに連続するように小径部分12bの下方に設けられた大径部分12aとを含む。この大径部分12aは、保持部10の底面まで延びる。すなわち、収容孔12は、保持部10を上下方向に貫通する。なお、収容孔12は、水平断面が円形状でなくともよい。例えば、収容孔12の水平断面が多角形状である場合には、大径部分12aは、小径部分12bよりも断面積が広い部分を指すことになる。
図3に示す下ポンチ20は、円形シャフトS側に延出し、この円形シャフトSに仮挿入される棒状部材の一例である。下ポンチ20は、図1に示すように、保持部10の凹部11(底面11a)から円形シャフトS側に突出する。
例えば、下ポンチ20は、ベース部21と、延出部22とを有する。図1に示すように、ベース部21は、例えば円柱形状を呈し、保持部10の収容孔12の大径部分12aに収容される。延出部22は、例えば、ベース部21よりも小径の円柱形状を呈し、ベース部21に連続するようにベース部21の上方に設けられ収容孔12の小径部分12bを貫通して凹部11(底面11a)から円形シャフトS側に突出する。
図4に示す圧縮バネ30は、下ポンチ20を円形シャフトS側(上方向)に付勢(押圧)する弾性体の一例であり、例えば圧縮コイルバネである。圧縮バネ30は、収容孔12の大径部分12aに収容されている。弾性体としては、他のバネや、バネ以外の弾性体であってもよい。なお、図1及び図4において、圧縮バネ30を斜線で塗りつぶして表す。
図5に示すキャップ40は、例えば円筒形状を呈し、図1に示すように圧縮バネ30が収容孔12の大径部分12aに挿入された状態で、例えば、保持部10の底面側から小径部分12bの下部に例えばねじ込まれることによって圧縮バネ30を下方から支持する。
なお、図1に示す挿入治具1の構成は、あくまで一例であり、例えば、保持部10は、円形シャフトSを、凹部11ではなく、円形シャフトSに接触する複数のアームなどで保持してもよい。この場合には、保持部10から凹部11や収容孔12が省略されることになる。
次に、上述の挿入治具1を用いたピンPの挿入に関して、第1~第3実施形態を説明する。
図6~図8は、第1実施形態におけるハンドプレス200を示す正面図、右側面図、及び斜視図である。
図9は、第1実施形態におけるピンPの挿入を説明するための説明図である。
本第1実施形態では、円形シャフトSのみにピンPを挿入する例を説明する。
図6~図8に示すように、ハンドプレス200は、上ポンチ210と、チャック220と、ハンドル230と、テーブル240とを備える。ハンドプレス200としては、例えば、ボール盤を用いることができる。
上ポンチ210は、チャック220から鉛直下方に延びる。上ポンチ210は、ピンPを上方から円形シャフトSの挿入孔Sa(図9参照)に押し込む押し込み部材の一例である。
チャック220は、上ポンチ210の上端において上ポンチ210を保持し、例えば作業者による手動でハンドル230が回転することに伴って昇降する。そのため、ハンドル230の回転に伴って、チャック220によって保持された上ポンチ210も昇降する。
テーブル240には、挿入補助装置100の支持ベース110が設置される。なお、テーブル240は、ハンドル230とは別に設けられたハンドルの回転操作などによって昇降可能に配置されているとよい。
挿入補助装置100は、挿入治具1と支持ベース110とを備える。
支持ベース110は、ハンドプレス200のテーブル240に固定されている。支持ベース110は、直方体形状を呈し、上面に設けられた凹部において挿入治具1を支持する。例えば、支持ベース110は、正面側から挿入されるネジ111によって挿入治具1を移動不能に固定するとよい。なお、支持ベース110は、図7に示す右側面視においてU字形状を呈する。
図9に示すピンPの挿入に関して、まず、円形シャフトSは、図9では図示しない保持部10(図1及び図7参照)の凹部11によって回転可能に保持されている。また、円形シャフトSの水平位置がピンPの挿入位置となるように、予め支持ベース110(挿入治具1)の水平位置が調整されている。
保持部10の凹部11に円形シャフトSが保持されていると、下ポンチ20は、図1に示す凹部11から延出部22が突出しない位置まで円形シャフトSの自重によって下方に押圧される。これにより、圧縮バネ30が圧縮する(図9(a))。
そして、作業者が円形シャフトSを回転させ、円形シャフトSの挿入孔Saが鉛直方向となると、圧縮バネ30の弾性力で下ポンチ20が上方に押圧されているため、下ポンチ20が挿入孔Saに挿入される(図9(b))。これにより、円形シャフトSは、挿入孔Saが鉛直方向に延びた状態で、下ポンチ20によって回転が規制される。なお、圧縮バネ30は自由長まで伸びる。
この状態で、例えば、作業者が手動で、ピンPの下端側の一部を上方から円形シャフトSの挿入孔Saに押し込む(図9(c))。これにより、ピンPも鉛直方向に延びる状態で仮固定される。
次に、上述のハンドル230の回転操作によって上ポンチ210が下降し、ピンPが円形シャフトSを貫通する位置までピンPを下方に押し込む(図9(d))。これにより、下ポンチ20が円形シャフトSの挿入孔Saから下方に押し出され、圧縮バネ30が圧縮する。なお、ピンPを円形シャフトSに押し込む位置が決まっている場合には、それに合わせてチャック220の下限高さを定めておき、ストッパなどによってチャック220の下限高さを規制するとよい。
その後、ハンドル230の回転操作によって上ポンチ210が上昇すると、ピンPが挿入孔Saに挿入された円形シャフトSを保持部10の凹部11から取り出すことができる(図9(e))。なお、円形シャフトSが保持部10の凹部11から取り出されると、圧縮バネ30は、自由長まで伸び、下ポンチ20を押し上げる。
図10及び図11は、第2実施形態におけるハンドプレス200を示す右側面図及び斜視図である。
図12は、第2実施形態におけるピンPの挿入を説明するための説明図である。
第2実施形態では、円形シャフトSと、この円形シャフトSに取り付けられたローラRとの両方にピンPを挿入する例を説明する。
ハンドプレス200及び挿入補助装置100(挿入治具1)の構成は、上述の説明と同様であるため、説明を省略する。
図10及び図11に示すように、挿入治具1の保持部10は、直接的に円形シャフトSを保持するのではなく、円形シャフトSに取り付けられたローラRを保持することによって円形シャフトSを保持する。なお、ローラRは、円形シャフトSに取り付けられた円形部材の一例である。この円形部材としては、プーリなどであってもよい。
図12に示すピンPの挿入に関して、まず、保持部10によってローラR及び円形シャフトSが保持されており、ピンPが挿入されていない状態では、ローラRと円形シャフトSとは固定されておらず、互いに独立して回転可能な状態である。
まず、ローラRは、図12では図示しない保持部10(図1及び図10参照)によって回転可能に保持されている。そのため、下ポンチ20は、図1に示す凹部11から延出部22が突出しない位置までローラR及び円形シャフトSの自重によって下方に押圧される。これにより、圧縮バネ30が圧縮する(図12(a))。
そして、作業者がローラRを回転させ、ローラRの挿入孔Raが鉛直方向となると、圧縮バネ30の弾性力で下ポンチ20が上方に押圧されているため、下ポンチ20がローラRの挿入孔Raに挿入される(図12(b))。これにより、ローラRは、挿入孔Raが鉛直方向に延びた状態で、下ポンチ20によって回転が規制される。なお、圧縮バネ30は、下ポンチ20が円形シャフトSの外周面に接触する位置まで伸びる。
次に、作業者が円形シャフトSを回転させ、円形シャフトSの挿入孔Saが鉛直方向となると、圧縮バネ30の弾性力で下ポンチ20が上方に押圧されているため、下ポンチ20が円形シャフトSの挿入孔Saに挿入される(図12(c))。これにより、円形シャフトSは、挿入孔Saが鉛直方向に延びた状態で、下ポンチ20によって回転が規制される。なお、圧縮バネ30は自由長まで伸びる。
この状態で、例えば、作業者が手動で、ピンPの下端側の一部を上方から円形シャフトSの挿入孔Saに押し込み、ピンPを鉛直方向に延びる状態で仮固定する。そして、上述のハンドル230の回転操作によって上ポンチ210が下降し、ピンPが円形シャフトSを貫通し、ピンPの下端がローラR内に収容される位置までピンPを下方に押し込む(図12(d))。これにより、下ポンチ20が円形シャフトSの挿入孔Saから下方に押し出され、圧縮バネ30が圧縮する。なお、ピンPをローラR及び円形シャフトSに押し込む位置が決まっている場合には、上述のとおり、それに合わせてチャック220の下限高さを定めておき、ストッパなどによってチャック220の下限高さを規制するとよい。
その後、ハンドル230の回転操作によって上ポンチ210が上昇すると、ピンPが挿入孔Ra,Saに挿入されて互いに固定されたローラR及び円形シャフトSを保持部10から取り出すことができる(図12(e))。なお、圧縮バネ30は、自由長まで伸び、下ポンチ20を押し上げる。
図13~図15は、第3実施形態におけるハンドプレス200を示す正面図、右側面図、及び斜視図である。
第3実施形態では、円形シャフトSと、この円形シャフトSに取り付けられたローラRとの両方にピンPを挿入するのは第2実施形態と同様であるが、挿入治具1が、支持ベース110を左右方向(円形シャフトSの中心軸方向)にスライド可能にガイドするガイド部120を備える例を説明する。
挿入補助装置100は、2つの挿入治具1と、支持ベース110と、ガイド部120とを備える。挿入治具1及び支持ベース110は、上述の説明と同様にすることができる。但し、支持ベース110は、左右方向(円形シャフトSの中心軸方向)に間隔を隔てて2つの挿入治具1を支持する。また、2つの挿入治具1のそれぞれは、互いに異なるローラRを保持する。
ガイド部120は、ハンドプレス200のテーブル240に固定されている。ガイド部120は、直方体形状を呈し、上面に設けられた凹部において、支持ベース110を円形シャフトSの中心軸方向(左右方向)にスライド可能にガイドする。一方、ガイド部120は、支持ベース110を前後方向に移動不能に支持する。なお、ガイド部120は、図14に示す右側面視においてU字形状を呈する。
図15に示すように、ガイド部120は、左右方向(円形シャフトSの中心軸方向)における支持ベース110の位置を、円形シャフトSにピンPが挿入される位置に規制する2つのストッパ121を有する。また、ガイド部120は、複数のコロ122を有する。これらのコロ122は、ガイド部120の上面に設けられ支持ベース110をガイドする上記の凹部の底面において、支持ベース110を左右方向にスライドさせる。
右側のストッパ121は、支持ベース110(挿入治具1)が右側に移動して支持ベース110に接触すると、支持ベース110の右方向への移動を制限することによって支持ベース110の位置を規制する。この規制位置は、2つのローラRのうちの右側のローラR及び円形シャフトSにピンPが挿入される位置(上ポンチ210の下方)である。また、左側のストッパ121は、支持ベース110(挿入治具1)が左側に移動して支持ベース110に接触すると、支持ベース110の左方向への移動を制限することによって支持ベース110の位置を規制する。この規制位置は、2つのローラRのうちの左側のローラR及び円形シャフトSにピンPが挿入される位置(上ポンチ210の下方)である。
なお、2つのストッパ121を用いることによって、支持ベース110の左右両方向の2か所の位置を規制することができるため、2つのローラRにピンPを挿入する場合に適している。一方、円形シャフトSにローラRが3つ以上配置され、支持ベース110の位置を3つ以上の位置に規制する必要がある場合には、例えば、ガイド部120と支持ベース110とのうち一方に設けられた例えば弾性材からなる凸部が他方に設けられた凹部に挿入されることによって、支持ベース110の位置を規制するとよい。この場合には、作業者が強い力で支持ベース110を左右方向に移動させると規制を解除できる程度に凸部が凹部に嵌め込まれるとよい。或いは、支持ベース110とガイド部120とに、支持ベース110の位置を所定の位置(ローラR及び円形シャフトSにピンPが挿入される上ポンチ210の下方の位置)に一致させるための目印の線などを付してもよい。
以上説明した本実施の形態では、挿入治具1は、円形シャフトSに、この円形シャフトSの中心軸(左右方向)に直交する方向(下方向)へピンPを挿入するための挿入治具1であって、円形シャフトSを回転可能に保持する保持部10と、円形シャフトS側に延出し、円形シャフトSに仮挿入される棒状部材の一例である下ポンチ20と、この下ポンチ20を円形シャフトS側に付勢する弾性体の一例である圧縮バネ30とを備える。
また、挿入補助装置100の観点では、挿入補助装置100は、挿入治具1と、この挿入治具1を支持する支持ベース110とを備える。
これらの挿入治具1及び挿入補助装置100では、下ポンチ20が圧縮バネ30によって円形シャフトS側に付勢されるため、保持部10によって回転可能に保持された円形シャフトSを例えば手動で回転させると、円形シャフトSの挿入孔Saが鉛直方向に延び下ポンチ20に一致したときに下ポンチ20が円形シャフトSの挿入孔Saに挿入される。これにより、円形シャフトSの回転位置が例えば挿入孔Saが鉛直方向に延びる位置に規制され、ピンPを円形シャフトSの挿入孔Saに挿入しやすくなる。よって、本実施の形態によれば、円形シャフトSに垂直にピンPを挿入するのを容易にすることができる。
なお、このように下ポンチ20を圧縮バネ30によって円形シャフトSの挿入孔Saに仮挿入し、円形シャフトSの回転を規制することによって、従来、下ポンチ20を用いない手法でピンPの挿入に約6秒要していたのが、半分の約3秒(約50%)に改善した。
また、本実施の形態では、挿入治具1の保持部10は、円形シャフトSを保持する凹部11を有し、下ポンチ20は、凹部11から円形シャフトS側に突出する。
これにより、下ポンチ20を保持部10によってガイドすることができるため、下ポンチ20が挿入孔Saに挿入されやすくなる。したがって、ピンPの挿入までの一連の作業をより容易にすることができる。
また、本実施の形態では、保持部10は、凹部11に開口する収容孔12を更に有し、この収容孔12は、凹部11に開口する小径部分12bと、この小径部分12bに連続するように設けられた大径部分12aとを含む。また、下ポンチ20は、大径部分12aに収容されるベース部21と、このベース部21に連続するように設けられ小径部分12bを貫通して凹部11から円形シャフトS側に突出する延出部22とを有する。
これにより、より確実に下ポンチ20を保持部10によってガイドすることができるため、より一層、下ポンチ20が挿入孔Saに挿入されやすくなる。したがって、ピンPの挿入までの一連の作業をより一層容易にすることができる。
また、本実施の形態では、円形シャフトSには、円形部材の一例であるローラRが取り付けられ、保持部10は、ローラRを保持することによって円形シャフトSを保持し、ピンPは、ローラR及び円形シャフトSに挿入される。
これにより、ピンPを円形シャフトSのみならずローラRにも挿入する場合に、円形シャフトS及びローラRにピンPを挿入するのを容易にすることができる。
なお、従来、下ポンチ20及び圧縮バネ30を用いない手法でピンPを円形シャフトS及びローラRの両方に挿入する場合、円形シャフトSの挿入孔SaとローラRの挿入孔Raとが鉛直方向に向かずにピンPの挿入ができず、ピンPの挿入のやり直しが約10%の割合で発生していたが、このようなやり直しがゼロになった(約10%の改善)。更には、従来、ピンPがローラRの挿入孔Raに真っすぐに挿入されずに、ローラRの挿入孔Raの周囲にピンPとの接触による傷や打痕が発生し、約5%の割合で品質不良となっていたが、傷や打痕の発生がゼロになった(約5%の改善)。
また、本実施の形態では、挿入補助装置100は、支持ベース110を円形シャフトSの中心軸方向にスライド可能にガイドするガイド部120を更に備える。
これにより、例えば、円形シャフトSに複数のローラRが取り付けられ、この複数のローラR及び円形シャフトSにピンPを挿入する場合に、1つのローラRにピンPを挿入すれば、円形シャフトSの回転が規制される。更には、支持ベース110が円形シャフトSの中心軸方向に移動することで、他のローラRにピンPを挿入しやすくなる。したがって、ピンPの挿入までの一連の作業をより一層容易にすることができる。
なお、従来、円形シャフトSに複数のローラRが取り付けられている場合、1つのローラR及び円形シャフトSにピンPを挿入した後、改めて円形シャフトSの位置決め(回転方向位置)を行っていたため、2本目のピンPを挿入するまでに約9秒を要していたが、約3秒に改善した(約67%の改善)。
また、本実施の形態では、ガイド部120は、円形シャフトSの中心軸方向における支持ベース110の位置を、円形シャフトSにピンPが挿入される位置に規制するストッパ121を有する。
これにより、円形シャフトS及びローラRに垂直にピンPを挿入するのをより一層容易にすることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において発明の種々の変形や応用が可能である。
1 挿入治具
10 保持部
11 凹部
11a 底面
11b,11c 斜面
12 収容孔
12a 大径部分
12b 小径部分
20 下ポンチ(棒状部材)
21 ベース部
22 延出部
30 圧縮バネ(弾性体)
40 キャップ
100 挿入補助装置
110 支持ベース
110 ネジ
120 ガイド部
121 ストッパ
122 コロ
200 ハンドプレス(ボール盤)
210 上ポンチ
220 チャック
230 ハンドル
240 テーブル
P ピン
R ローラ(円形部材:シャフトでも可)
Ra 挿入孔
S 円形シャフト
Sa 挿入孔

Claims (7)

  1. 円形シャフトに、当該円形シャフトの中心軸に直交する方向へピンを挿入するための挿入治具であって、
    前記円形シャフトを回転可能に保持する保持部と、
    前記円形シャフト側に延出し、当該円形シャフトに仮挿入される棒状部材と、
    前記棒状部材を前記円形シャフト側に付勢する弾性体と
    を備えることを特徴とする挿入治具。
  2. 前記保持部は、前記円形シャフトを保持する凹部を有し、
    前記棒状部材は、前記凹部から前記円形シャフト側に突出する
    ことを特徴とする請求項1記載の挿入治具。
  3. 前記保持部は、前記凹部に開口する収容孔を更に有し、
    前記収容孔は、前記凹部に開口する小径部分と、当該小径部分に連続するように設けられた大径部分とを含み、
    前記棒状部材は、前記大径部分に収容されるベース部と、当該ベース部に連続するように設けられ前記小径部分を貫通して前記凹部から前記円形シャフト側に突出する延出部とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の挿入治具。
  4. 前記円形シャフトには、円形部材が取り付けられ、
    前記保持部は、前記円形部材を保持することによって前記円形シャフトを保持し、
    前記ピンは、前記円形部材及び前記円形シャフトに挿入される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の挿入治具。
  5. 円形シャフトに、当該円形シャフトの中心軸に直交する方向へピンを挿入するための挿入治具と、
    前記挿入治具を支持する支持ベースとを備え、
    前記挿入治具は、
    前記円形シャフトを回転可能に保持する保持部と、
    前記円形シャフト側に突出し、当該円形シャフトに仮挿入される棒状部材と、
    前記棒状部材を前記円形シャフト側に付勢する弾性体とを備える
    ことを特徴とする挿入補助装置。
  6. 前記支持ベースを前記円形シャフトの中心軸方向にスライド可能にガイドするガイド部を更に備える
    ことを特徴とする請求項5記載の挿入補助装置。
  7. 前記ガイド部は、前記中心軸方向における前記支持ベースの位置を、前記円形シャフトに前記ピンが挿入される位置に規制するストッパを有する
    ことを特徴とする請求項6記載の挿入補助装置。
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