JP2024075198A - 物品搬送設備 - Google Patents

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卓也 権藤
Takuya Gondo
雅哉 宮本
Masaya Miyamoto
昌重 岩田
Masashige Iwata
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Abstract

【課題】主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合であっても、一対の出退部材が移載対象箇所の側へ突出した状態のまま停止する事態が生じる可能性を低減できる物品搬送設備を実現する。【解決手段】主電源と補助電源とを有する物品搬送設備に備えられた移載装置30は、出退部材31を出退駆動する駆動装置を制御する制御装置を備え、制御装置は、主電源から移載装置30への電力供給が途絶した際に、移載対象箇所22にある物品Wを支持部11へ移動させるために出退部材31を支持部11に対応した基準位置から移載対象箇所22に対応した突出目標位置まで突出させる掬い突出動作中であった場合には、出退部材31を突出目標位置まで突出させた後、出退部材31に物品Wを保持させることなく、出退部材31を基準位置まで引退させる、停電時掬い中断動作M1cを実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、移載装置を備えた物品搬送設備に関する。
移載方向に出退する一対の出退部材を備える移載装置を備えた物品搬送設備が知られている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。特許文献1には、支持部(23)移載方向に出退する一対の出退部材(21,22)を備える移載装置(7)を備えた物品搬送設備(1)が開示されている。
特開2022-079780号公報
特許文献1では、例えば、商用電源の停電や主電源の故障等により主電源から移載装置(7)への電力供給が途絶すると、移載方向に沿って物品を移動させる移載動作の途中で一対の出退部材(21,22)が停止する場合がある。この場合に、一対の出退部材(21,22)が移載対象箇所の側へ突出したままで停止することは、電源が復旧した後の復旧動作において、突出した一対の出退部材(21,22)が棚等の他の設備に干渉する恐れがあるため好ましくない。
そこで、主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合であっても、一対の出退部材が移載対象箇所の側へ突出した状態のまま停止する事態が生じる可能性を低減できる物品搬送設備を実現することが望まれる。
本開示に係る物品搬送設備は、物品を支持する支持部と、前記支持部と移載対象箇所との間で移載方向に沿って前記物品を移動させる移載動作を行う移載装置と、前記移載装置に電力を供給する電力供給装置と、を備えた物品搬送設備であって、上下方向視で前記移載方向に直交する方向を幅方向として、前記移載装置は、前記物品に対して前記幅方向の両側に配置され、前記移載方向に出退する一対の出退部材と、一対の前記出退部材を出退駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、前記電力供給装置は、商用電源からの電力を受け取って前記移載装置に電力を供給する主電源と、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合に、前記移載装置に対して一時的に電力を供給する補助電源と、を備え、前記制御装置は、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記移載対象箇所にある前記物品を前記支持部へ移動させるために一対の前記出退部材を前記支持部に対応した基準位置から前記移載対象箇所に対応した突出目標位置まで突出させる掬い突出動作中であった場合には、一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、一対の前記出退部材に前記物品を保持させることなく、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時掬い中断動作を実行する。
本構成によれば、掬い突出動作中に、例えば、商用電源の停電や主電源の故障等によって主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合であっても、一対の出退部材が移載対象箇所の側へ突出した状態のまま停止する事態が生じる可能性を低減できる。そのため、主電源が復旧した場合に、例えば一対の出退部材が突出した状態のままで移載装置が移動して他の設備に干渉する等の事態が生じる可能性を低減できる。また、停電時掬い中断動作を実行する場合であっても、一対の出退部材の移載方向の動作を通常時と同様の動きとすることができるため、制御装置による制御処理を簡略化し易い。更に、停電時掬い中断動作では一対の出退部材が物品を保持することなく基準位置まで引退するため、補助電源の電力消費を少なく抑えることができる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
物品搬送設備の斜視図 図1の移載装置の斜視図 図2の移載装置の制御ブロック図 図2の移載装置が掬い突出動作を開始する前の状態を示す図 図2の移載装置が掬い突出動作中である状態を示す図 図2の移載装置が掬い突出動作を完了する前の状態を示す図 図2の移載装置が掬い突出動作を完了した状態を示す図 図2の移載装置が掬い引退動作中である状態を示す概略図 図2の移載装置が掬い引退動作を完了した状態を示す概略図 図2の移載装置による停電時掬い中断動作を説明する図 図2の移載装置による停電時掬い継続動作を説明する図 図2の移載装置が卸し突出動作を開始する前の状態を示す図 図2の移載装置が卸し突出動作中である状態を示す図 図2の移載装置が卸し引退動作を開始する前の状態を示す図 図2の移載装置が卸し引退動作中である状態を示す図 図2の移載装置が卸し引退動作を完了した状態を示す概略図 図2の移載装置による停電時第1卸し動作を説明する図 図2の移載装置による停電時第2卸し動作を説明する図
以下、物品搬送設備の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の物品搬送設備10の一例を示す斜視図である。図2は、移載装置30の一例を示す斜視図である。物品搬送設備10は、物品Wを支持する支持部11と、支持部11と移載対象箇所22との間で移載方向Yに沿って物品Wを移動させる移載動作を行う移載装置30と、を備えている。図1に示す例では、物品搬送設備10は、上下方向Zに並ぶ複数段の収容部を備えた収容棚における各段の収容部に沿って走行する物品搬送車12を備えた自動倉庫である。そして、図2に示すように、支持部11及び移載装置30は、物品搬送車12に備えられている。物品搬送車12は、更に、車体14と、当該車体14を搬送経路に沿って走行させる走行装置15と、を備えている。支持部11は、車体14に設けられた、物品Wが支持される部分である。
図1に示すように、本実施形態では、物品搬送設備10は複数の移載対象箇所22を有する物品収納棚20を備えている。ここで、上下方向Zに沿う上下方向視で移載方向Yに直交する方向を幅方向Xとする。また、移載方向Yの一方側を移載方向Y第1側Y1とし、その反対側を移載方向Y第2側Y2とする。
本実施形態では、物品収納棚20は、物品搬送車12が走行する走行経路を挟んで対向する状態で一対設置されている。一対の物品収納棚20のそれぞれは、上下方向Zに並ぶ状態で棚板21が設置されており、棚板21上に物品Wを収納する移載対象箇所22が形成されている。本実施形態では、物品収納棚20の収容部、及び、物品収納棚20の各段の受け渡しコンベヤ(入庫用中継コンベヤ25及び出庫用中継コンベヤ27)が、移載対象箇所22である。また、本実施形態では、物品収納棚20は、棚奥行き方向に収納部を1個配列したいわゆるシングルディープ構造の棚となっているが、棚奥行き方向に収納部を2個配列したいわゆるダブルディープ構造の棚であってもよい。また、棚奥行き方向に収納部が3個以上配列されていても良い。
本実施形態では、物品搬送車12は、上下方向Zに並ぶ複数の棚板21のそれぞれに対応して配置されている。図1に示す例では、物品搬送設備10は、一対の物品収納棚20と複数の物品搬送車12とに加えて、入庫用コンベヤ23及び出庫用コンベヤ29と、上下方向Zに沿って昇降自在な入庫用リフト装置24及び出庫用リフト装置28と、上下方向Zに並ぶ複数の棚板21のそれぞれに対応して設置されている受け渡しコンベヤとしての入庫用中継コンベヤ25及び出庫用中継コンベヤ27と、を備えている。
本実施形態の物品搬送設備10では、入庫用コンベヤ23によって搬送された物品Wは、入庫用リフト装置24によって複数の入庫用中継コンベヤ25の何れかに搬送される。そして、入庫用中継コンベヤ25の物品Wは、当該入庫用中継コンベヤ25に対応する段に配置された物品搬送車12によって当該段の棚板21上に搬送される。また、物品搬送設備10では、棚板21上の物品Wは、当該棚板21に対応する段に配置された物品搬送車12によって当該段の出庫用中継コンベヤ27に搬送される。そして、複数の出庫用中継コンベヤ27の何れかに支持されている物品Wは、出庫用リフト装置28によって出庫用コンベヤ29に搬送される。
図2に示すように、移載装置30は、物品Wに対して幅方向Xの両側に配置され、移載方向Yに出退する一対の出退部材31を備えている。また、移載装置30は、一対の出退部材31を出退駆動する駆動装置35を備えている。本実施形態では、一対の出退部材31は、支持部11に対応した基準位置P1(図4参照)と移載対象箇所22に対応した突出目標位置P2(図6参照)との間で移載方向Yに出退する。図示の例では、一対の出退部材31は、一対の中継部材32によりそれぞれ移載方向Yに沿って移動自在に支持されている。また、一対の中継部材32は、それぞれ一対の基部部材33により移載方向Yに沿って移動自在に支持されている。本実施形態では、支持部11に対応した基準位置P1は、支持部11に載置された物品Wを出退部材31が保持可能な位置である。また、移載対象箇所22に対応した突出目標位置P2は、移載対象箇所22に載置された物品Wを出退部材31が保持可能な位置である。
また、本実施形態では、移載装置30は、一対の出退部材31の幅方向Xにおける間隔を変更する間隔変更装置36を備えている。これにより、幅方向X大きさが異なる複数種の物品Wを移載装置30が移載可能となっている。
また、本実施形態では、移載装置30は、一対の出退部材31のそれぞれに支持され、出退部材31に対して幅方向Xに出退して退避姿勢S1(図6参照)と突出姿勢S2(図7参照)とに姿勢変化するフック40を備えている。この一対のフック40のそれぞれは、退避姿勢S1では移載方向視で物品Wと重複しない位置に配置され、突出姿勢S2では移載方向Yに沿う移載方向視で物品Wと重複する位置に配置されている。また、移載装置30は、それぞれのフック40の姿勢を退避姿勢S1と突出姿勢S2とに姿勢変化させるフック姿勢変更装置45を備えている。図2に示す例では、フック姿勢変更装置45は、一対のフック40を移載方向Yに沿う軸心R1及び軸心R2周りにそれぞれ揺動させるモータである。
本実施形態では、フック40を突出姿勢S2として物品Wを係止することで、一対の出退部材31が物品Wを保持する。図示の例では、フック40は出退部材31における移載方向Yの両端部に設けられている。以下では、移載方向Y第1側Y1のフック40を第1フック41、移載方向Y第2側Y2のフック40を第2フック42と称する。
図3は、移載装置30の制御及び電力供給に関する構成を示すブロック図である。本実施形態では、物品搬送設備10は、移載装置30に電力を供給する電力供給装置50を備えている。電力供給装置50は、商用電源からの電力を受け取って移載装置30に電力を供給する主電源51と、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合に、移載装置30に対して一時的に電力を供給する補助電源52と、を備えている。本実施形態では、主電源51及び補助電源52は、移載装置30を含む物品搬送車12の各部に電力を供給するように構成されている。図3に示す例では、主電源51及び補助電源52は、移載装置30の他に、走行装置15、及び、走行装置15を制御する走行制御装置62にも電力を供給する。本例では、これらの主電源51及び補助電源52は、物品搬送車12に搭載されている。例えば、主電源51は、物品搬送車12に搭載された電力供給ユニット(PSU)や、物品搬送車12の移動経路に沿って配置された給電線から接触或いは非接触により電力を受け取ることができるように物品搬送車12に搭載された受電装置等とすることができる。
本実施形態では、補助電源52は、商用電源からの電力を蓄える蓄電部53を備えている。この蓄電部53に蓄えられる電力量は、複数種類の物品Wのうちで最も重量が大きい物品Wを、移載装置30により移載対象箇所22から支持部11まで移動させるために必要な電力量以上である。このようにすれば、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合であっても、移載装置30に必要な動作を行わせるための電力量を確保することができる。本実施形態では、蓄電部53は、複数の物品搬送車12のそれぞれに搭載されている。蓄電部53としては、バッテリ、キャパシタ等を用いることができる。
本実施形態では、蓄電部53は物品搬送車12のそれぞれに設けられているため、1つの蓄電部53は1つの移載装置30に電力を供給する。この場合、蓄電部53に蓄えられる電力量は、1つの移載装置30が物品Wに対し、後述の掬い引退動作M2、又は、後述の卸し突出動作M3のうち電力消費の高い一方を1回完了できる電力量以上であると好適である。なお、補助電源52が固定設備側に設けられている場合等であって、複数の移載装置30に対して1つの補助電源52から電力を供給する場合には、蓄電部53に蓄えられる電力量は、それら複数の移載装置30のそれぞれが、物品Wに対し掬い引退動作M2又は卸し突出動作M3のうち電力消費の高い一方を1回完了できる電力量以上であると好適である。なお、蓄電部53に蓄えられる電力量を、後述の停電時第1卸し動作M3aを1回完了できる電力量以上としてもよい。
本実施形態では、物品搬送設備10は、移載装置30の駆動装置35を制御する制御装置61をそなえている。本実施形態では、制御装置61は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の当該演算処理装置が参照可能な主記憶装置と、を備えている。制御装置61の各機能は、制御装置61が備えるハードウェアと、演算処理装置等のハードウェア上で実行されるプログラムとの協働により実現される。具体的には、制御装置61が、記憶装置(主記憶装置や別途設けられた記憶部等)に記憶されているプログラムを実行することで、制御装置61の各機能が実現される。言い換えれば、制御装置61の各機能をコンピュータに実現させるためのプログラム(例えば、搬送制御プログラム)は、当該コンピュータが参照可能な記憶装置に記憶される。このプログラムは、例えば、記憶媒体により提供され、或いは、通信ネットワークを介して提供される。そして、提供されたプログラムは、コンピュータが参照可能な記憶装置に記憶される。本実施形態では、制御装置61(具体的には、制御装置61が備える演算処理装置)が「コンピュータ」として機能する。制御装置61は、図示しない制御施設に設置された上位制御装置であってもよい。また、制御装置61が互いに通信可能に分離された複数のハードウェアを備える場合、一部のハードウェアが移載装置30に備えられ、残りのハードウェアが図示しない制御施設に設置されていてもよい。図3に示す例では、制御装置61は、間隔変更装置36を制御可能に構成されている。また、制御装置61は、フック姿勢変更装置45を制御可能に構成されている。また、走行制御装置62は、走行装置15を制御することで、物品搬送車12を走行させる。
本実施形態では、制御装置61は、移載対象箇所22にある物品Wを支持部11へ移動させる場合に、一対の出退部材31を基準位置P1から突出目標位置P2まで突出させる掬い突出動作M1を実行する。次に、制御装置61は、物品Wを保持した一対の出退部材31を突出目標位置P2から基準位置P1まで引退させる掬い引退動作M2を実行する。以下に、制御装置61による掬い突出動作M1及び掬い引退動作M2の制御の一例を、図4から図9を用いて説明する。
図4は、移載装置30が掬い突出動作M1を開始する前の状態を示す移載装置30の概略上面図である。図4では、物品Wは移載対象箇所22に載置されている。また、一対の出退部材31が基準位置P1にあり、第1フック41及び第2フック42は、退避姿勢S1である。
図5は、移載装置30が掬い突出動作M1中である状態を示す図である。図5では、一対の出退部材31が基準位置P1から突出目標位置P2まで突出中の状態であり、第1フック41及び第2フック42は、退避姿勢S1である。
図6は、一対の出退部材31が突出目標位置P2にある状態を示す図である。図6では、第1フック41及び第2フック42は、退避姿勢S1である。
図7は、移載装置30が掬い突出動作M1を完了した状態を示す図である。図7では、一対の出退部材31が突出目標位置P2にあり、第1フック41及び第2フック42は、突出姿勢S2である。本実施形態では、第1フック41及び第2フック42が、退避姿勢S1から突出姿勢S2とされると掬い突出動作M1が完了し、掬い引退動作M2が開始する。
図8は、移載装置30が、掬い引退動作M2中である状態を示す図である。図8では、物品Wを保持した一対の出退部材31が突出目標位置P2から基準位置P1まで引退中の状態であり、第1フック41及び第2フック42は、突出姿勢S2である。
図9は、移載装置30が掬い引退動作M2を完了した状態を示す図である。図9では、物品Wは支持部11に載置されている。また、第1フック41及び第2フック42は、退避姿勢S1である。
図10は、移載装置30による停電時掬い中断動作M1cを説明する図である。制御装置61は、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した際に、移載対象箇所22にある物品Wを支持部11へ移動させるための掬い突出動作M1中(例えば図5に示す状態)であった場合には、図10に示すように、一対の出退部材31を突出目標位置P2まで突出させた後、一対の出退部材31に物品Wを保持させることなく、一対の出退部材31を基準位置P1まで引退させる、停電時掬い中断動作M1cを実行する。
このようにすれば、掬い突出動作M1中に、例えば、商用電源の停電や主電源51の故障等によって主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合であっても、一対の出退部材31が移載対象箇所22の側へ突出した状態のまま停止する事態が生じる可能性を低減できる。そのため、主電源51が復旧した場合に、例えば一対の出退部材31が突出した状態のままで物品搬送車12が走行する等して移載装置30が移動し、他の設備に干渉する等の事態が生じる可能性を低減できる。また、停電時掬い中断動作M1cを実行する場合であっても、一対の出退部材31の移載方向Yの動作を通常時と同様の動きとすることができるため、制御装置61による制御処理を簡略化し易い。更に、停電時掬い中断動作M1cでは一対の出退部材31が物品Wを保持することなく基準位置P1まで引退するため、補助電源52の電力消費を少なく抑えることができる。
また、本実施形態では、制御装置61は、フック40を退避姿勢S1とした状態で掬い突出動作M1により一対の出退部材31が突出目標位置P2まで突出した後、フック40の退避姿勢S1から突出姿勢S2への姿勢変化を開始するまでに主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合、停電時掬い中断動作M1cを実行する。このようにすれば、一対の出退部材31が突出目標位置P2まで突出した後であっても、突出姿勢S2へのフック40の姿勢変化を開始するまでであれば、停電時掬い中断動作M1cを実行する。そのため、無駄なフック40の動作が行われることを回避して、補助電源52の電力の消費を少なく抑えることができる。図示の例では、図5、図6に示す状態において、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合には、制御装置61により停電時掬い中断動作M1cが実行される。
また、本実施形態では、制御装置61は、停電時掬い中断動作M1cにおける、突出目標位置P2から基準位置P1まで引退中の一対の出退部材31の移動速度V1cを、基準位置P1から突出目標位置P2まで突出中の一対の出退部材31の移動速度である基準移動速度V1よりも低くする。移動速度V1cは、例えば、基準移動速度V1の30%以上、60%以下の速度に設定される。
図11は、移載装置30による停電時掬い継続動作M2aを説明する図である。本実施形態では、制御装置61は、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した際に、移載対象箇所22にある物品Wを支持部11へ移動させるための掬い引退動作M2中(例えば図8に示す状態)であった場合には、図11に示すように、一対の出退部材31に物品Wを保持させたまま、一対の出退部材31を基準位置P1まで引退させる、停電時掬い継続動作M2aを実行する。このように、掬い引退動作M2中に主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合には、既に物品Wを保持した状態の一対の出退部材31の掬い引退動作M2を継続させる。従って、物品Wを支持部11に移動させる掬い引退動作M2を完了することができると共に、一対の出退部材31が移載対象箇所22の側へ突出した状態のまま停止することを回避できる。
また、本実施形態では、制御装置61は、フック40の退避姿勢S1から突出姿勢S2への姿勢変化を開始した後に主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合、停電時掬い継続動作M2aを実行する。すなわち、突出姿勢S2へのフック40の姿勢変化を開始した後は、停電時掬い継続動作M2aを実行する。そのため、突出姿勢S2への姿勢変化を開始した後のフック40を再度退避姿勢S1に戻すなどの制御を行う必要がなく、制御装置61による制御処理を簡略化し易い。図示の例では、図7、図8に示す状態において、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した場合には、制御装置61により停電時掬い継続動作M2aが実行される。
また、本実施形態では、制御装置61は、支持部11にある物品Wを移載対象箇所22へ移動させるために、物品Wを保持した一対の出退部材31を基準位置P1から突出目標位置P2まで突出させる卸し突出動作M3を実行する。次に、制御装置61は、物品Wを保持した一対の出退部材31を突出目標位置P2まで突出させた後、物品Wを保持していない一対の出退部材31を突出目標位置P2から基準位置P1まで引退させる卸し引退動作M4を実行する。以下に、制御装置61による卸し突出動作M3及び卸し引退動作M4の制御の一例を、図12から図16を用いて説明する。
図12は、移載装置30が卸し突出動作M3を開始する前の状態を示す移載装置30の概略上面図である。図12では、物品Wは支持部11に載置されている。また、一対の出退部材31が基準位置P1にあり、第1フック41及び第2フック42は、突出姿勢S2である。
図13は、移載装置30が卸し突出動作M3中である状態を示す図である。図13では、一対の出退部材31が基準位置P1から突出目標位置P2まで突出中の状態であり、第1フック41及び第2フック42は、突出姿勢S2である。
図14は、一対の出退部材31が突出目標位置P2にある状態を示す移載装置30の図である。図14では、物品Wは支持部11に載置されている。また、第1フック41及び第2フック42は、突出姿勢S2である。本実施形態では、第1フック41及び第2フック42が、突出姿勢S2から退避姿勢S1とされると卸し突出動作M3が完了し、卸し引退動作M4が開始する。
図15は、移載装置30が、卸し引退動作M4中である状態を示す図である。図15では、物品Wを保持した一対の出退部材31が突出目標位置P2から基準位置P1まで引退中の状態であり、第1フック41及び第2フック42は、退避姿勢S1である。本実施形態では、卸し引退動作M4における移動速度、すなわち、物品Wを保持せず、突出目標位置P2から基準位置P1まで引退中の一対の出退部材31の移動速度である移動速度V4は、上記の基準移動速度V1と同じ速度である。
図16は、移載装置30が卸し引退動作M4を完了した状態を示す図である。図16では、一対の出退部材31が基準位置P1にある。また、第1フック41及び第2フック42は、退避姿勢S1である。
図17は、移載装置30による停電時第1卸し動作M3aを説明する図である。本実施形態では、制御装置61は、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した際に、卸し突出動作M3中(例えば図13に示す状態)であった場合には、図17に示すように、一対の出退部材31に物品Wを保持させたまま、一対の出退部材31を突出目標位置P2まで突出させた後、一対の出退部材31に物品Wの保持を解除させ、一対の出退部材31を基準位置P1まで引退させる、停電時第1卸し動作M3aを実行する。
そして、本実施形態では、制御装置61は、停電時第1卸し動作M3aにおける、突出目標位置P2から基準位置P1まで引退中の一対の出退部材31の移動速度V3aを、基準位置P1から突出目標位置P2まで突出中の一対の出退部材31の移動速度である基準移動速度V1よりも低くする。移動速度V3aは、例えば、基準移動速度V1の30%以上、60%以下の速度に設定される。
図18は、移載装置30による停電時第2卸し動作M4aを説明する図である。本実施形態では、制御装置61は、主電源51から移載装置30への電力供給が途絶した際に、卸し引退動作M4(例えば図15に示す状態)中であった場合には、図18に示すように、一対の出退部材31をそのまま基準位置P1まで引退させる、停電時第2卸し動作M4aを実行する。
そして、本実施形態では、制御装置61は、停電時第2卸し動作M4aにおける、突出目標位置P2から基準位置P1まで引退中の一対の出退部材31の移動速度V4aを、基準位置P1から突出目標位置P2まで突出中の一対の出退部材31の移動速度である基準移動速度V1よりも低くする。移動速度V4aは、例えば、基準移動速度V1の30%以上、60%以下の速度に設定される。
本実施形態では、停電時掬い中断動作M1cにおいてフック40は退避姿勢S1とされる。なお、図4から図18において、第1フック41及び第2フック42は、互いに連動していたが、連動していなくてもよい。
例えば、移載対象箇所22が移載方向Y第1側Y1である場合は、掬い突出動作M1、停電時掬い中断動作M1c、掬い引退動作M2、及び、停電時掬い継続動作M2aにおいて、第1フック41が適宜姿勢変更され、第2フック42は退避姿勢S1のままであってもよい。また、卸し突出動作M3、停電時第1卸し動作M3a、卸し引退動作M4、停電時第2卸し動作M4aにおいて、第2フック42が適宜姿勢変更され、第1フック41は退避姿勢S1のままであってもよい。
また、例えば、移載対象箇所22が移載方向Y第2側Y2である場合は、掬い突出動作M1、停電時掬い中断動作M1c、掬い引退動作M2、及び、停電時掬い継続動作M2aにおいて、第2フック42が適宜姿勢変更され、第1フック41は退避姿勢S1のままであってもよい。また、卸し突出動作M3、停電時第1卸し動作M3a、卸し引退動作M4、停電時第2卸し動作M4aにおいて、第1フック41が適宜姿勢変更され、第2フック42は退避姿勢S1のままであってもよい。
〔その他の実施形態〕
次に、物品搬送設備10のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、物品搬送設備10がシャトルラックであり、移載装置30が車体14と支持部11とを有する物品搬送車12に備えられる構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、例えば、物品搬送設備10がスタッカクレーンを備えた自動倉庫であって、移載装置30がスタッカクレーンとして構成されていても良い。また、移載装置30が床や棚等に移動しないように固定された固定式の移載装置であってもよい。また、支持部11及び移載対象箇所22の両方が、棚やコンベヤ等のような移載装置30の外部に設けられた設備であってもよい。
(2)上記の実施形態では、移載装置30に備えられた制御装置61が駆動装置35、間隔変更装置36、フック姿勢変更装置45を制御する構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、例えば、移載装置30が間隔変更装置36、フック姿勢変更装置45を備えない構成であってもよい。また、例えば、移載装置30に備えられた制御装置61が駆動装置35を制御し、移載装置30の外部に備えられた他の制御装置が間隔変更装置36、フック姿勢変更装置45を制御する構成であってもよい。
(3)上記の実施形態では、一対のフック40をそれぞれ軸心R1、軸心R2周りに揺動させ、フック40を突出姿勢S2として物品Wを係止することで、一対の出退部材31が物品Wを保持する構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、例えば、フック40が設けられず、一対の出退部材31で物品Wを幅方向Xに挟むことで、物品Wを保持する構成であってもよく、一対の出退部材31に設けられたその他の保持機構で物品Wを保持する構成であってもよい。また、一対のフック40が揺動するのではなく、幅方向Xに直線的に動く構成であってもよい。
(4)上記の実施形態では、主電源51及び補助電源52が物品搬送車12に搭載された構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、主電源51及び補助電源52は、物品搬送車12の外部に設けられていても良い。例えば、物品収納棚20等の物品搬送設備10における固定設備側に主電源51及び補助電源52が設置されていても良い。この場合、例えば、物品搬送車12の移動経路に沿って配置された給電線から接触或いは非接触により物品搬送車12が電力を受け取る構成であってもよい。このような場合には、物品搬送設備10全体で一つの非常用発電機を補助電源52として備える構成であってもよい。
(5)上記の実施形態では、移動速度V1c、移動速度V3a、及び、移動速度V4aが基準移動速度V1より低い速度とされる構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、例えば、基準移動速度V1、移動速度V1c、移動速度V3a、及び、移動速度V4aが全て同じ速度であってもよい。また、移動速度V1c、移動速度V3a、及び、移動速度V4aが、互いに同じ速度であっても良いし、それぞれ異なる速度であっても良い。
(6)上記の実施形態では、移動速度V4が基準移動速度V1と同じ速度とされる構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、例えば、移動速度V4と基準移動速度V1とが異なる速度であってもよい。この場合に、移動速度V1c、移動速度V3a、及び、移動速度V4aが、それぞれ移動速度V4の30%以上、60%以下の速度に設定される構成であってもよい。
(7)上記の実施形態では、制御装置61が、停電時の動作として、停電時掬い中断動作M1c、停電時掬い継続動作M2a、停電時第1卸し動作M3a、及び、停電時第2卸し動作M4aを実行する構成を例として説明した。しかし、そのような例に限定されることなく、例えば、制御装置61が、停電時掬い継続動作M2aを実行しないように構成されていても良い。また、制御装置61が、停電時第1卸し動作M3a及び停電時第2卸し動作M4aの少なくとも一方を実行しないように構成されていてもよい。
(8)なお、上述した実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送設備について説明する。
本開示に係る物品搬送設備は、物品を支持する支持部と、前記支持部と移載対象箇所との間で移載方向に沿って前記物品を移動させる移載動作を行う移載装置と、前記移載装置に電力を供給する電力供給装置と、を備えた物品搬送設備であって、上下方向視で前記移載方向に直交する方向を幅方向として、前記移載装置は、前記物品に対して前記幅方向の両側に配置され、前記移載方向に出退する一対の出退部材と、一対の前記出退部材を出退駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、前記電力供給装置は、商用電源からの電力を受け取って前記移載装置に電力を供給する主電源と、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合に、前記移載装置に対して一時的に電力を供給する補助電源と、を備え、前記制御装置は、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記移載対象箇所にある前記物品を前記支持部へ移動させるために一対の前記出退部材を前記支持部に対応した基準位置から前記移載対象箇所に対応した突出目標位置まで突出させる掬い突出動作中であった場合には、一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、一対の前記出退部材に前記物品を保持させることなく、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時掬い中断動作を実行する。
本構成によれば、掬い突出動作中に、例えば、商用電源の停電や主電源の故障等によって主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合であっても、一対の出退部材が移載対象箇所の側へ突出した状態のまま停止する事態が生じる可能性を低減できる。そのため、主電源が復旧した場合に、例えば一対の出退部材が突出した状態のままで移載装置が移動して他の設備に干渉する等の事態が生じる可能性を低減できる。また、停電時掬い中断動作を実行する場合であっても、一対の出退部材の移載方向の動作を通常時と同様の動きとすることができるため、制御装置による制御処理を簡略化し易い。更に、停電時掬い中断動作では一対の出退部材が物品を保持することなく基準位置まで引退するため、補助電源の電力消費を少なく抑えることができる。
一態様として、前記制御装置は、前記停電時掬い中断動作における、前記突出目標位置から前記基準位置まで引退中の一対の前記出退部材の移動速度を、前記基準位置から前記突出目標位置まで突出中の一対の前記出退部材の移動速度よりも低くすると、好適である。
本構成によれば、停電時掬い中断動作中における駆動装置の駆動力を低く抑えることができるため、停電時の補助電源の電力消費を少なく抑え易い。
一態様として、前記制御装置は、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記移載対象箇所にある前記物品を前記支持部へ移動させるために前記物品を保持した一対の前記出退部材を前記突出目標位置から前記基準位置まで引退させる掬い引退動作中であった場合には、一対の前記出退部材に前記物品を保持させたまま、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時掬い継続動作を実行すると、好適である。
本構成によれば、掬い引退動作中に主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合には、既に物品を保持した状態の一対の出退部材の掬い引退動作を継続させる。従って、物品を支持部に移動させる掬い引退動作を完了することができると共に、一対の出退部材が移載対象箇所の側へ突出した状態のまま停止することを回避できる。
一態様として、前記移載装置は、一対の前記出退部材のそれぞれに支持され、前記出退部材に対して前記幅方向に出退して突出姿勢と退避姿勢とに姿勢変化するフックを備え、一対の前記フックのそれぞれは、前記突出姿勢では前記移載方向に沿う移載方向視で前記物品と重複する位置に配置され、前記退避姿勢では前記移載方向視で前記物品と重複しない位置に配置され、前記制御装置は、前記フックを前記退避姿勢とした状態で前記掬い突出動作により一対の前記出退部材が前記突出目標位置まで突出した後、前記フックの前記退避姿勢から前記突出姿勢への姿勢変化を開始するまでに前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合、前記停電時掬い中断動作を実行し、前記フックの前記退避姿勢から前記突出姿勢への姿勢変化を開始した後に前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合、前記停電時掬い継続動作を実行すると、好適である。
本構成によれば、一対の前記出退部材が突出目標位置まで突出した後であっても、突出姿勢へのフックの姿勢変化を開始するまでであれば、停電時掬い中断動作を実行する。そのため、無駄なフックの動作が行われることを回避して、補助電源の電力の消費を少なく抑えることができる。
また本構成によれば、突出姿勢へのフックの姿勢変化を開始した後は、停電時掬い継続動作を実行する。そのため、突出姿勢への姿勢変化を開始した後のフックを再度退避姿勢に戻すなどの制御を行う必要がなく、制御装置による制御処理を簡略化し易い。
一態様として、前記制御装置は、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記支持部にある前記物品を前記移載対象箇所へ移動させるために前記物品を保持した一対の前記出退部材を前記基準位置から前記突出目標位置まで突出させる卸し突出動作中であった場合には、一対の前記出退部材に前記物品を保持させたまま、一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、一対の前記出退部材に前記物品の保持を解除させ、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時第1卸し動作を実行し、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記支持部にある前記物品を前記移載対象箇所へ移動させるために前記物品を保持した一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、前記物品を保持していない一対の前記出退部材を前記突出目標位置から前記基準位置まで引退させる卸し引退動作中であった場合には、一対の前記出退部材をそのまま前記基準位置まで引退させる、停電時第2卸し動作を実行すると、好適である。
本構成によれば、卸し動作中に主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合に、一対の出退部材の卸し動作を継続させる。従って、物品を移載対象箇所に移動させる卸し動作を完了することができると共に、一対の出退部材が移載対象箇所の側へ突出した状態のまま停止することを回避できる。
一態様として、前記制御装置は、前記停電時第1卸し動作における、前記突出目標位置から前記基準位置まで引退中の一対の前記出退部材の移動速度を、前記基準位置から前記突出目標位置まで突出中の一対の前記出退部材の移動速度よりも低くすると、好適である。
本構成によれば、停電時第1卸し動作中における駆動装置の駆動力を低く抑えることができるため、停電時の補助電源の電力消費を少なく抑え易い。
一態様として、前記補助電源は、前記商用電源からの電力を蓄える蓄電部を備え、
前記蓄電部に蓄えられる電力量は、複数種類の前記物品のうちで最も重量が大きい物品を、前記移載装置により前記移載対象箇所から前記支持部まで移動させるために必要な電力量以上であると、好適である。
本構成によれば、主電源から移載装置への電力供給が途絶した場合であっても、移載装置に必要な動作を行わせるための電力量を確保することができる。
10 :物品搬送設備
11 :支持部
22 :移載対象箇所
30 :移載装置
31 :出退部材
35 :駆動装置
40 :フック
50 :電力供給装置
51 :主電源
52 :補助電源
53 :蓄電部
60 :制御装置
P1 :基準位置
P2 :突出目標位置
S1 :退避姿勢
S2 :突出姿勢
W :物品

Claims (7)

  1. 物品を支持する支持部と、
    前記支持部と移載対象箇所との間で移載方向に沿って前記物品を移動させる移載動作を行う移載装置と、
    前記移載装置に電力を供給する電力供給装置と、
    を備えた物品搬送設備であって、
    上下方向視で前記移載方向に直交する方向を幅方向として、
    前記移載装置は、前記物品に対して前記幅方向の両側に配置され、前記移載方向に出退する一対の出退部材と、一対の前記出退部材を出退駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記電力供給装置は、商用電源からの電力を受け取って前記移載装置に電力を供給する主電源と、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合に、前記移載装置に対して一時的に電力を供給する補助電源と、を備え、
    前記制御装置は、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記移載対象箇所にある前記物品を前記支持部へ移動させるために一対の前記出退部材を前記支持部に対応した基準位置から前記移載対象箇所に対応した突出目標位置まで突出させる掬い突出動作中であった場合には、一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、一対の前記出退部材に前記物品を保持させることなく、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時掬い中断動作を実行する、物品搬送設備。
  2. 前記制御装置は、前記停電時掬い中断動作における、前記突出目標位置から前記基準位置まで引退中の一対の前記出退部材の移動速度を、前記基準位置から前記突出目標位置まで突出中の一対の前記出退部材の移動速度よりも低くする、請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記制御装置は、前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記移載対象箇所にある前記物品を前記支持部へ移動させるために前記物品を保持した一対の前記出退部材を前記突出目標位置から前記基準位置まで引退させる掬い引退動作中であった場合には、一対の前記出退部材に前記物品を保持させたまま、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時掬い継続動作を実行する、請求項1に記載の物品搬送設備。
  4. 前記移載装置は、一対の前記出退部材のそれぞれに支持され、前記出退部材に対して前記幅方向に出退して突出姿勢と退避姿勢とに姿勢変化するフックを備え、
    一対の前記フックのそれぞれは、前記突出姿勢では前記移載方向に沿う移載方向視で前記物品と重複する位置に配置され、前記退避姿勢では前記移載方向視で前記物品と重複しない位置に配置され、
    前記制御装置は、前記フックを前記退避姿勢とした状態で前記掬い突出動作により一対の前記出退部材が前記突出目標位置まで突出した後、前記フックの前記退避姿勢から前記突出姿勢への姿勢変化を開始するまでに前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合、前記停電時掬い中断動作を実行し、
    前記フックの前記退避姿勢から前記突出姿勢への姿勢変化を開始した後に前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した場合、前記停電時掬い継続動作を実行する、請求項3に記載の物品搬送設備。
  5. 前記制御装置は、
    前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記支持部にある前記物品を前記移載対象箇所へ移動させるために前記物品を保持した一対の前記出退部材を前記基準位置から前記突出目標位置まで突出させる卸し突出動作中であった場合には、一対の前記出退部材に前記物品を保持させたまま、一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、一対の前記出退部材に前記物品の保持を解除させ、一対の前記出退部材を前記基準位置まで引退させる、停電時第1卸し動作を実行し、
    前記主電源から前記移載装置への電力供給が途絶した際に、前記支持部にある前記物品を前記移載対象箇所へ移動させるために前記物品を保持した一対の前記出退部材を前記突出目標位置まで突出させた後、前記物品を保持していない一対の前記出退部材を前記突出目標位置から前記基準位置まで引退させる卸し引退動作中であった場合には、一対の前記出退部材をそのまま前記基準位置まで引退させる、停電時第2卸し動作を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
  6. 前記制御装置は、前記停電時第1卸し動作における、前記突出目標位置から前記基準位置まで引退中の一対の前記出退部材の移動速度を、前記基準位置から前記突出目標位置まで突出中の一対の前記出退部材の移動速度よりも低くする、請求項5に記載の物品搬送設備。
  7. 前記補助電源は、前記商用電源からの電力を蓄える蓄電部を備え、
    前記蓄電部に蓄えられる電力量は、複数種類の前記物品のうちで最も重量が大きい物品を、前記移載装置により前記移載対象箇所から前記支持部まで移動させるために必要な電力量以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品搬送設備。
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