JP2024072418A

JP2024072418A - 賞品管理システム、賞品管理装置及び賞品管理方法

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Publication number: JP2024072418A
Application number: JP2022183209A
Authority: JP
Inventors: 恵亨竹川
Original assignee: Glory Ltd
Current assignee: Glory Ltd
Priority date: 2022-11-16
Filing date: 2022-11-16
Publication date: 2024-05-28

Abstract

【課題】遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことができることを課題とする。【解決手段】賞品払出装置８０の賞品の在庫数を賞品管理装置６０が管理しており、この在庫数が在庫閾値以下となったならば、賞品管理装置６０においてその旨を表示する。例えば、在庫閾値が大賞品「９個」、中賞品「４個」、小賞品「５個」と設定されていた場合に、賞品払出装置８０の在庫数が大賞品「８個」、中賞品「８個」、小賞品「１０個」であるならば、大賞品の在庫数が在庫閾値以下となっているため、在庫数が少なくなっていると判定し、その旨を賞品管理装置６０において表示する。この際、賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数の上限をレート毎に表示する。【選択図】図１

Description

この発明は、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことができる賞品管理システム、賞品管理装置及び賞品管理方法に関する。

従来、パチンコ店等の遊技店では、カウンターと呼ばれる景品交換カウンターに遊技客が赴き、カウンターに所在する店員の手作業により賞品交換を行う有人運用を行っている。具体的には、従業員は、持玉などが関連付けられたカードを受け取ったならば、このカードを賞品管理装置に読み取らせ、交換対象となる遊技媒体数を特定する。その後、遊技客が店員に対して所望の賞品を告げたならば、店員が賞品の選択操作を行うとともに、選択された賞品を遊技客に受け渡すことになる。

ところが、かかる有人運用は効率的ではないため、最近では、店員が賞品交換処理を行うのではなく、遊技客自身に賞品交換処理を行わせるセルフ運用が行われている。具体的には、このセルフ運用においては、遊技客自身が、カードの読み取り、賞品の選択、賞品の受け取りの一連の処理を行う。したがって、このセルフ運用では店員が賞品交換に立ち会う必要がないため、店員の負担を低減することができ、セルフ運用をする賞品管理装置の数を増加させることにより効率良く賞品交換処理を行うことができる（例えば、特許文献１参照）。

そして、セルフ運用をする賞品管理装置は、特殊賞品を収納する賞品保管機と接続されており、賞品保管機では、特殊賞品の在庫数及びエンプティ／ニアエンプティの表示をすることができる。

特開２０２０－０６５７８７号公報

しかしながら、従来のセルフ運用においては、賞品管理装置を操作する遊技客は、自身が所持する遊技媒体数を賞品保管機が管理する特殊賞品に交換できるか否かを判断することが難しい。遊技客自身が、各レートの交換玉数を把握したうえで、電卓等で計算して賞品数を算出する必要があるためである。その結果、遊技客は、賞品管理装置において賞品交換を行っている途中で、所持する遊技媒体数を特殊賞品に交換できないことに気付くことになる。

このため、遊技客が賞品交換を行う場合に、円滑かつ効率的に賞品交換を行うかが重要な課題となっている。かかる課題は、遊技媒体数を特殊賞品に賞品交換する場合だけでなく、遊技媒体数を一般賞品に賞品交換する場合にも生ずる課題である。

本発明は、上記従来技術の課題（問題点）を解決するためになされたものであって、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことができる賞品管理システム、賞品管理装置及び賞品管理方法を提供することを目的とする。

上記課題を解決するため、本発明は、遊技客により所持された遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置を有する賞品管理システムであって、前記賞品管理装置は、前記賞品の在庫数を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された賞品と交換可能なレート毎の遊技媒体数を算定する算定手段と、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記取得手段は、前記賞品を保管する賞品保管機に保管された賞品の在庫数を取得することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記表示制御手段は、前記賞品保管装置に保管された賞品数が所定数以下又は所定数未満である場合に、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記表示制御手段は、前記賞品保管装置に保管された賞品数に対応する金額が所定金額以下又は所定金額未満である場合に、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記表示制御手段は、前記賞品保管装置に保管された賞品数に対応する金額が所定金額以下又は所定金額未満である場合に、所定の表示部の待機画面に対して、前記金額が所定金額以下又は所定金額未満となっていない他の賞品管理装置の装置名又は場所を表示制御することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記賞品管理装置は、遊技客により獲得された遊技媒体数が関連付けられた記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、前記記憶媒体に関連付けられた遊技媒体数が、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数以上又は遊技媒体数を超える場合に、前記記憶媒体受付手段により受け付けられた記憶媒体を返却するよう制御する制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記記憶媒体に関連付けられた所定のレートの遊技媒体数が、前記算定手段により算定された該所定のレートの遊技媒体数以上又は遊技媒体数を超える場合に、前記所定のレートの賞品交換を不可とするよう制御することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記記憶媒体に関連付けられた所定のレートの遊技媒体数が、前記算定手段により算定された該所定のレートの遊技媒体数以上又は遊技媒体数を超える場合に、前記算定手段により算定された該所定のレートの遊技媒体数の範囲内で前記前記記憶媒体に関連付けられた所定のレートの遊技媒体数の賞品交換を可能とするよう制御することを特徴とする。

また、本発明は、遊技客により所持された遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置であって、前記賞品の在庫数を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された賞品と交換可能なレート毎の遊技媒体数を算定する算定手段と、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。

また、本発明は、遊技客により所持された遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置を有する賞品管理システムにおける賞品管理方法であって、前記賞品管理装置が、前記賞品の在庫数を取得する取得工程と、前記賞品管理装置が、前記取得工程により取得された賞品と交換可能なレート毎の遊技媒体数を算定する算定工程と、前記賞品管理装置が、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定工程により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御する表示制御工程とを含むことを特徴とする。

本発明によれば、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことができる。

図１は、実施形態１に係る賞品管理システムの概要の説明図である。図２は、実施形態１に係る賞品管理システムのシステム構成を示す図である。図３は、図２に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。図４は、図２に示した台間カード処理機の構成を示す機能ブロック図である。図５は、図４に示した自装置状態データ及びカードデータの一例を示す図である。図６は、図２に示した遊技機の構成を示す機能ブロック図である。図７は、図２に示した管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図８は、図７に示したカード管理データ、装置管理データ及び賞品管理装置データの一例を示す図である。図９は、図７に示した会員管理データ、賞品価値データ、在庫閾値データ及び交換可能数設定データの一例を示す図である。図１０は、図７に示したレート表示設定データ、他ＰＯＳ表示設定データ及び店内在庫データの一例を示す図である。図１１は、図２に示した賞品管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図１２は、図１１に示した賞品管理装置データ、賞品価値データ及び交換可能数設定データの一例を示す図である。図１３は、図１１に示したレート表示設定データ、他ＰＯＳ表示設定データ及び保有価値データの一例を示す図である。図１４は、図１１に示した賞品在庫データ及び店内在庫データの一例を示す図である。図１５は、実施形態１に係る賞品管理装置における表示の一例を示す図である。図１６は、実施形態１に係る賞品管理装置における賞品可能数表示の処理手順を示すフローチャートである。図１７は、変形例に係る賞品管理システムの概要の説明図である。図１８は、変形例に係る管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図１９は、図１８に示した在庫閾値データの一例を示す図である。図２０は、実施形態２に係る賞品管理システムの概要の説明図である。図２１は、図２０に示した賞品管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図２２は、図２１に示した交換設定データの一例を示す図である。図２３は、実施形態２に係る賞品管理装置における表示の一例を示す図である。

［実施形態１］
以下に、本実施形態１に係る賞品管理システム、賞品管理装置及び賞品管理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。

本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中（遊技店の閉店時刻より前の時間）にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降（遊技店の閉店時刻より後の時間）も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。

＜実施形態１に係る賞品管理システムの概要＞
まず、本実施形態１に係る賞品管理システムの概要について説明する。図１は、本実施形態１に係る賞品管理システムの概要を説明するための説明図である。

図１に示すように、本実施形態１に係る賞品管理システムでは、賞品払出装置８０の賞品の在庫数を賞品管理装置６０が管理しており、この在庫数が在庫閾値以下となったならば、賞品管理装置６０においてその旨を表示する。

例えば、在庫閾値が大賞品「９個」、中賞品「４個」、小賞品「５個」と設定されていた場合に、賞品払出装置８０の在庫数が大賞品「８個」、中賞品「８個」、小賞品「１０個」であるならば、大賞品の在庫数が在庫閾値以下となっているため、在庫数が少なくなっていると判定し、その旨を賞品管理装置６０において表示する。この際、賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数の上限をレート毎に表示する。

具体的には、在庫数が少なくなっている旨を「ただいま賞品残高が少なくなっています。」と表示する。また、賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数として、「交換可能な賞品残高は、次の玉／メダル数までです。」と表示するとともに、レート毎の玉数及びメダル数を表示する。

このように、本実施形態１に係る賞品管理システムでは、賞品の在庫数が所定数以下となった場合に賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数をレート毎に表示することができる。これにより、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことが可能になる。

＜システム構成＞
次に、本実施形態１に係る賞品管理システムのシステム構成について説明する。図２は、本実施形態１に係る賞品管理システムのシステム構成を示す図である。図２に示すように、遊技店には、複数の遊技機２０と、各遊技機２０にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機１０とが設置される。台間カード処理機１０は、島コントローラ３０を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ３０、管理装置５０、賞品管理装置６０及び賞品払出装置８０が接続される。なお、賞品管理装置６０と賞品払出装置８０は対応付けられている。

遊技機２０は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機２０がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機２０の遊技盤面には、複数の入賞領域（入賞口）が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域（始動口）が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。

上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過（入賞）を検知するようになっている。また、遊技機２０の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機２０の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機１０に送信する。

台間カード処理機１０は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報（カードＩＤ）に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機１０は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機１０は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置５０に送信する。

遊技機２０は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機１０に送信する。また、遊技機２０は、遊技玉が入賞領域を通過して（いわゆる入賞）所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機１０に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機１０に送信する。

アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機２０の状態を示す。各データは、台間カード処理機１０を介して管理装置５０に送信され、管理装置５０は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機２０の動作の履歴を得ることができる。

台間カード処理機１０は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置５０との通信並びに遊技機２０との通信を行う。台間カード処理機１０は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置５０に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置５０が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置５０に送信し、管理装置５０が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。

台間カード処理機１０は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置５０にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機１０は、管理装置５０からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置５０に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置５０が管理する持玉の残高（持玉数）をゼロにクリアする。

台間カード処理機１０は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機１０は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置５０に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置５０が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。

台間カード処理機１０は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置５０に送信し、管理装置５０に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置５０に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機２０から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。

台間カード処理機１０は、遊技機２０から遊技機ＩＤを取得し、取得した遊技機ＩＤと、管理装置５０から受信した認証鍵とを用いて遊技機２０の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機２０は遊技可能となる。

島コントローラ３０は、遊技島に設けられた一群の遊技機２０及び台間カード処理機１０を束ね、各種情報を管理装置５０に対して中継する装置である。

管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報（以下、「カードＩＤ」と言う）と台間カード処理機１０とを関連づけて管理し、該カードＩＤに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機１０に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードＩＤが会員カードのカードＩＤである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。

また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機１０から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。

また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から玉貸要求を受信した場合には、カードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機１０に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。

また、管理装置５０は、賞品管理装置６０からカードＩＤを受信したならば、このカードＩＤに関連付けられた持玉数を賞品管理装置６０に対して通知する。

また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から遊技機ＩＤを取得し、自店舗に設置された遊技機２０を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機２０を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機１０に配信する。

また、管理装置５０は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードＩＤに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。

管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードＩＤに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードＩＤに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。

また、管理装置５０は、賞品管理装置６０から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードＩＤに対応する貯玉の残高を賞品管理装置６０に通知する。

また、管理装置５０は、賞品価値、在庫閾値、交換可能数設定、レート表示設定及び他ＰＯＳ表示設定を受け付けたならば、それぞれを所定のデータに記憶する。

ここで、賞品交換の表示に係る設定である、交換可能数設定、レート表示設定及び他ＰＯＳ表示設定について説明する。交換可能数設定は、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示するか否かを指定する設定であり、「常時表示」、「不足時表示」及び「非表示」に区分される。「常時表示」は、賞品の在庫数に関わらず常に表示する設定である。「不足時表示」は、賞品の在庫数が在庫閾値以下となった場合に表示する設定である。「非表示」は、賞品の在庫数に関わらず常に表示しない設定である。レート表示設定は、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する場合に、レート毎の「表示」又は「非表示」を設定し、表示する場合には表示順を設定する。他ＰＯＳ表示設定は、賞品の在庫数が在庫閾値以下となった場合に、他の賞品管理装置６０の装置名及び設置場所を表示するか否かを設定する。

管理装置５０は、賞品管理装置６０から賞品在庫データを受信したならば、該賞品管理装置６０の賞品管理装置ＩＤと関連付けて店内在庫データに記憶する。そして、在庫数と在庫閾値を比較した結果を在庫判定として店内在庫データに記憶する。

また、管理装置５０は、賞品管理装置データ、賞品価値データ、交換可能数設定データ、レート表示設定データ、他ＰＯＳ表示設定データ及び店内在庫データを賞品管理装置６０に通知する。

賞品管理装置６０は、遊技店内の賞品交換カウンター等の複数個所に設置された賞品交換用の端末装置であり、従業員又は遊技客の操作により持玉及び貯玉の賞品交換処理を行う。賞品管理装置６０は、併設される賞品払出装置８０と１対１で対応付けられる。

また、賞品管理装置６０は、カードからカードＩＤを読み取った場合には、カードＩＤを管理装置５０に送信して、該カードＩＤの持玉数及び貯玉数の残高を要求する。賞品管理装置６０は、管理装置５０からカードＩＤに関連付けられた持玉数及び貯玉数を受信したならば、この持玉数及び貯玉数を保有価値データに記憶する。

また、賞品管理装置６０は、賞品払出装置８０から賞品在庫データを受信したならば、受信したデータを記憶するとともに、管理装置５０に通知する。賞品管理装置６０は、管理装置５０から店内在庫データを受け取ったならば、このデータを記憶する。

また、賞品管理装置６０は、持玉及び貯玉の残高の範囲内で、賞品在庫データに基づいて賞品の選択を受け付け、選択賞品の賞品コード及び個数を含む払出指示を賞品払出装置８０に通知する。

また、賞品管理装置６０は、賞品払出装置８０から払出通知を受け取ったならば、持玉及び貯玉の残高を端玉数として扱い、払い出された賞品の種類及び個数、並びに、端玉数をレシートに印字し、交換レシートとして発行する。

また、賞品管理装置６０は、交換可能数設定が「常時表示」である場合には、賞品交換可能な玉数及びメダル数を常に表示する。交換可能数設定が「不足時表示」である場合には、在庫数が在庫閾値以下となる場合にのみ、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する。交換可能数設定が「非表示」である場合には、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示しない。

また、賞品管理装置６０は、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する場合に、レート表示設定において「表示」と指定されたレートのみを表示し、表示順で指定された順で表示する。

また、賞品管理装置６０は、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示し、かつ、在庫数が在庫閾値以下となる場合において、他ＰＯＳ表示設定が「表示」であるならば、在庫数が在庫閾値以下となっていない他の賞品管理装置６０の装置名及び設置場所を表示する。

賞品払出装置８０は、賞品を収納し、払い出すことができる装置である。賞品払出装置８０は、自装置に対応付けられた賞品管理装置６０と通信可能に接続されたならば、該賞品管理装置６０に対して賞品在庫データを通知する。

また、賞品払出装置８０は、自装置に対応付けられた賞品管理装置６０から、賞品コード及び払出数を含む払出指示を受け取ったならば、この賞品コードに対応する賞品を払出数の個数だけ収納部から払い出す。

また、賞品払出装置８０は、賞品が払い出されたならば、賞品在庫データにおいて払い出された賞品の在庫数から払出数を減算して更新する。そして、自装置に対応付けられた賞品管理装置６０に対して、払出通知及び賞品在庫データを通知する。

次に、本実施形態１に係る賞品管理システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機１０に対して玉貸操作を行ったならば、台間カード処理機１０は、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。

管理装置５０は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を所定値（例えば、１度数が１円である場合の５００円分を示す５００度数）を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機１０に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機１０は、減算したプリペイド価値に対応する数（例えば「１２５」）の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機２０に送信する。

加算信号を受信した遊技機２０は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機１０に送信する。台間カード処理機１０は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。

次に、本実施形態１に係る賞品管理システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機１０は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。

管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機１０に通知する。

台間カード処理機１０は、管理装置５０から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードＩＤ及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置５０に送信する。管理装置５０は、持玉減算要求を受信したならば、カードＩＤ及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機１０は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。

台間カード処理機１０は、遊技機２０の遊技球数を台間カード処理機１０の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機２０から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置５０に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。

管理装置５０は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高（持玉数）を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機１０は、管理装置５０にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。

次に、本実施形態１に係る賞品管理システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機１０は、会員カードを受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードＩＤに対応する識別情報を読み取った場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤ（若しくは携帯端末から読み取ったカードＩＤに対応する識別情報）と、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。

管理装置５０は、該電文内のカードＩＤに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。

台間カード処理機１０は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数（貯玉再プレイ単位数。例えば「１２５玉」）以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。

台間カード処理機１０は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。

台間カード処理機１０は、暗証番号が一致した場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。

管理装置５０は、該電文内のカードＩＤに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。

台間カード処理機１０は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機２０に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。２回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。

次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置５０は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、会員カードに関連付けられた持玉の残高が「０」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置５０は、該持玉の残高をゼロにクリアする。

＜台間カード処理機１０と遊技機２０の外観構成＞
次に、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成について説明する。図３は、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機１０を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。

図３に示すように、台間カード処理機１０には、台間カード処理機１０の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部１１、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口１２ａ、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部１３及びカードＩＤが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口１４ａが設けられている。

遊技機２０には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル２１及び計数ボタン２２が設けられている。

計数ボタン２２は、遊技機２０の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機１０の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機２０から台間カード処理機１０に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機２０では、払い出された遊技玉を台間カード処理機１０が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。

＜台間カード処理機１０の構成＞
次に、図２に示した台間カード処理機１０の構成について説明する。図４は、図２に示した台間カード処理機１０の構成を示す機能ブロック図である。図４に示すように、台間カード処理機１０は、紙幣搬送部１２、表示操作部１３、リーダライタ１４、通信部１５、記憶部１６、制御部１７及び遊技管理部１８を有する。

紙幣搬送部１２は、紙幣挿入口１２ａから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部１３は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。

リーダライタ１４は、カード挿入口１４ａに挿入されたカードからカードＩＤを読み取る読取部である。なお、カード挿入口１４ａに挿入されたカードは、このリーダライタ１４を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部１５は、島コントローラ３０を介して管理装置５０との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。

記憶部１６は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部１６は、自装置状態データ１６ａ及びカードデータ１６ｂを記憶する。

自装置状態データ１６ａは、台間カード処理機１０の状態を示すデータである。この自装置状態データ１６ａには、台間カード処理機ＩＤ、遊技機ＩＤ、遊技種等を含む。台間カード処理機ＩＤは、台間カード処理機１０を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機１０に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、４円レートの遊技玉に「玉１」、２円レートの遊技玉に「玉２」、１円レートの遊技玉に「玉３」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機１０は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機１０が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。

カードデータ１６ｂは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ１６ｂには、カードＩＤ、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードＩＤは、リーダライタ１４により読み取られたカードＩＤである。図示しないカード収納部からカード挿入口１４ａにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ１４により読み取られたカードＩＤによってカードデータ１６ｂが更新される。また、カード挿入口１４ａから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ１４により読み取られたカードＩＤによってカードデータ１６ｂが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。

遊技管理部１８は、認証や遊技機２０との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部１８は、制御部１７と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部１８は、認証処理部１８ａ、認証鍵管理部１８ｂ及び遊技機状態管理部１８ｃを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵ（Central Processing Unit）にロードして実行することにより、認証処理部１８ａ、認証鍵管理部１８ｂ及び遊技機状態管理部１８ｃにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

認証処理部１８ａは、管理装置５０から受信した認証鍵を使用して遊技機２０の認証を実施する。認証処理部１８ａは、認証が成功したならば、遊技機２０へ動作許可を送信する。認証処理部１８ａは、認証が失敗した場合には、遊技機２０の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機２０への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機２０への動作許可を送信せず、遊技機２０の使用を禁止するよう構成してもよい。

認証鍵管理部１８ｂは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機２０の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部１８ｂは、遊技管理部１８が形成された基板の通電時間を遊技機２０の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部１８ｂは、管理装置５０を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。

遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０と通信し、遊技機２０の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０からの遊技機ＩＤの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機２０における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機１０と遊技機２０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。

また、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部１８ｃが遊技機２０の状態を取得する時間間隔は、遊技機２０において遊技玉が発射（使用）される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部１７に受け渡す。

なお、遊技機状態管理部１８ｃが遊技機２０から新たに遊技機ＩＤを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機１０の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理（玉貸、再プレイ、計数など）を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機ＩＤの取得や遊技機２０の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。

制御部１７は、台間カード処理機１０の全体制御を行う制御部である。実際には、制御部１７に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂを管理する処理部である。

具体的には、データ管理部１７ａは、カードが挿入された場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含むカード挿入通知を管理装置５０に送信する。また、データ管理部１７ａは、管理装置５０から有価価値（プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか）を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ１６ｂを更新する。

また、データ管理部１７ａは、紙幣挿入口１２ａに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む入金通知を管理装置５０に送信する。

また、データ管理部１７ａは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む玉貸要求を管理装置５０に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。

また、データ管理部１７ａは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ１６ｂの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。

また、データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部１３に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部１７ａは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む貯玉再プレイ要求を管理装置５０に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ１６ｂの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ１６ｂに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。

また、データ管理部１７ａは、遊技管理部１８が遊技機２０から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部１８に指示された玉数をカードデータ１６ｂの持玉に加算して更新する。

また、データ管理部１７ａは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードＩＤ、台間カード処理機ＩＤ、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置５０に送信する。そして、カードデータ１６ｂをクリアした後、カード排出通知を管理装置５０に送信し、カードを排出する。

次に、図４に示した台間カード処理機１０の記憶部１６が記憶するデータの具体例について説明する。図５は、図４に示した自装置状態データ１６ａ及びカードデータ１６ｂの一例を示す図である。

図５（ａ）に示す自装置状態データ１６ａは、台間カード処理機１０のＩＤが「Ａ１０１」であり、接続されている遊技機２０の遊技機ＩＤが「Ｂ２０１」であり、台間カード処理機１０の遊技種として「玉１」が設定された状態であることを示している。

図５（ｂ）に示すカードデータ１６ｂは、台間カード処理機１０に挿入されたカードのＩＤが「２０１５」であることを示している。ここでは、カードＩＤの上１桁がカードの種別を示しており、上１桁が「１」のカードが一般カード、上１桁が「２」のカードが会員カードであるものとする。また、カードデータ１６ｂは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「１２３４」であり、プリペイド価値が「０」度数である状態を示している。

また、カードデータ１６ｂは、玉１の持玉の残高が「１３２００」玉であり、玉２の持玉の残高が「０」玉であり、玉３の持玉の残高が「０」玉である状態を示している。また、玉１の貯玉の残高が「４０００」玉であり、玉２の貯玉の残高が「０」玉であり、玉３の貯玉の残高が「０」玉である状態を示している。

＜遊技機２０の構成＞
次に、図２に示した遊技機２０の構成について説明する。図６は、図２に示した遊技機２０の構成を示す図である。図６に示すように、遊技機２０は、通信制御部２３、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を有する。通信制御部２３は、台間カード処理機１０との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機１０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。

通信制御部２３は、遊技機２０の起動時に、遊技制御部２５及び／又は遊技玉制御部２６に設けられる制御ＣＰＵから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機１０との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機１０から動作許可を受信したならば、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を起動し、遊技可能な状態とする。

遊技制御部２５は、遊技機２０による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部２５に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。

具体的には、遊技制御部２５は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数（０～６５５３５の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの）の取得及び抽選（特別図柄及び普通図柄）、遊技盤面に設けられる可動部材（チューリップ等）の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常（前枠が開いている、振動を検出した等）の検出及び上位装置への通知等を行う。

遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。

また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選（上記する可動部材の開閉抽選）及び／又は特別図柄抽選（上記する遊技玉の入賞による大当り抽選）の変動時間（抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間）を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。

遊技制御部２５は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する（一般的には１０倍程度にする）制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め（一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する）処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機２０にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。

演出制御部２４は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部２４ａ及び演出抽選部２４ｂを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、演出図柄抽選部２４ａ及び演出抽選部２４ｂにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

演出図柄抽選部２４ａは、遊技制御部２５での特別図柄抽選に基づく、演出図柄（遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄）の抽選（具体的には表示を最終的に７，７，７で止めるかどうかなど）を行う。

演出抽選部２４ｂは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選（キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど）を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。

演出制御部２４は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部２４は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。

遊技玉制御部２６は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部２６に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技可能数管理部２６ａは、遊技可能数すなわち遊技球数を管理する管理部である。

具体的には、遊技玉制御部２６は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「１」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機１０より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機１０に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部２６は、遊技機２０に封入された遊技玉（循環玉）のクリーニング制御を行うこともできる。

また、遊技玉制御部２６は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機１０に送信する。この場合には、遊技玉制御部２６は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機１０へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。

また、遊技機２０には、計数ボタン２２が設けられており、この計数ボタン２２が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部２６に入力される。遊技玉制御部２６は、計数ボタン２２の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ（例えば１回の操作あたり１００玉）の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機１０に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機１０の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算（無効化）する。また、計数ボタン２２の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ（例えば５秒あたり２００玉）の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機１０に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機１０の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算（無効化）する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した１の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。

遊技制御部２５と遊技玉制御部２６とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部２５が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部２６が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のＩＤを有する。遊技機２０は、遊技制御基板のＩＤと遊技玉制御基板のＩＤとを組合せ、遊技機ＩＤとして使用する。

＜管理装置５０の構成＞
次に、図２に示した管理装置５０の構成について説明する。図７は、図２に示した管理装置５０の構成を示す機能ブロック図である。図７に示すように、管理装置５０は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部５５及び制御部５６を有する。

表示部５１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部５２は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部５３は、外部ネットワークを介して図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部５４は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ３０及び賞品管理装置６０とデータ通信するためのインタフェース部である。

記憶部５５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、賞品管理装置データ５５ｃ、会員管理データ５５ｄ、賞品価値データ５５ｅ、在庫閾値データ５５ｆ、交換可能数設定データ５５ｇ、レート表示設定データ５５ｈ、他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉ及び店内在庫データ５５ｊを記憶する。

カード管理データ５５ａは、カードＩＤにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ５５ｂは、遊技店に設置された台間カード処理機１０及び遊技機２０に関するデータである。この装置管理データ５５ｂは、台間カード処理機ＩＤ、設置場所、遊技台番号、遊技機ＩＤ、遊技機２０の機種データ等を含む。

賞品管理装置データ５５ｃは、賞品管理装置ＩＤに対して、装置名及び設置場所を関連付けたデータである。会員管理データ５５ｄは、会員に対して発行した会員カードのカードＩＤに対して、会員の氏名、貯玉の情報等を関連付けたデータである。

賞品価値データ５５ｅは、賞品の価値を示すデータであり、賞品コードに対して、賞品名、群コード及び価値を関連付けている。在庫閾値データ５５ｆは、賞品管理装置６０における賞品の在庫閾値を示すデータである。交換可能数設定データ５５ｇは、賞品管理装置６０における交換可能数設定を示すデータである。

レート表示設定データ５５ｈは、賞品管理装置６０におけるレート毎の表示設定を示すデータである。他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉは、賞品管理装置６０における他の賞品管理装置６０に係る情報の表示設定を示すデータである。店内在庫データ５５ｊは、各賞品管理装置６０が管理する賞品の在庫数を示すデータである。

制御部５６は、管理装置５０の全体制御を行う制御部であり、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、設定管理部５６ｄ、店内在庫管理部５６ｅ、判定部５６ｆ及び通知部５６ｇを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、設定管理部５６ｄ、店内在庫管理部５６ｅ、判定部５６ｆ及び通知部５６ｇにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

カード管理部５６ａは、カード管理データ５５ａの管理を行う処理部である。カード管理部５６ａは、台間カード処理機１０、賞品管理装置６０と通信して、カードＩＤに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。

また、カード管理部５６ａは、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を通知する。カード管理部５６ａは、賞品管理装置６０からカードに関連づけられた価値の要求を受信した場合には、該カードに関連づけられた持玉の残高を通知する。

装置管理部５６ｂは、装置管理データ５５ｂ及び賞品管理装置データ５５ｃの管理を行う処理部である。装置管理部５６ｂは、台間カード処理機１０から取得した台間カード処理機ＩＤ、設置場所及び遊技機ＩＤを装置管理データ５５ｂに記憶する。装置管理部５６ｂは、入力部５２から賞品管理装置に係るデータを受け付けたならば、賞品管理装置データ５５ｃに記憶する。

会員管理部５６ｃは、会員管理データ５５ｄの管理を行う処理部である。会員管理部５６ｃは、台間カード処理機１０及び賞品管理装置６０と通信して、カードＩＤに関連付けられた貯玉の残高を更新する。また、会員管理部５６ｃは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ５５ｄに会員を追加する更新を行う。

ここで、会員管理部５６ｃによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部５６ｃは、台間カード処理機１０から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードＩＤに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。

設定管理部５６ｄは、賞品価値データ５５ｅ、在庫閾値データ５５ｆ、交換可能数設定データ５５ｇ、レート表示設定データ５５ｈ及び他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉの管理を行う処理部である。設定管理部５６ｄは、入力部５２から賞品価値データ、在庫閾値データ、交換可能数設定データ、レート表示設定データ及び他ＰＯＳ表示設定データを受け付けたならば、それぞれのデータを賞品価値データ５５ｅ、在庫閾値データ５５ｆ、交換可能数設定データ５５ｇ、レート表示設定データ５５ｈ及び他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉに記憶する。

店内在庫管理部５６ｅは、店内在庫データ５５ｊを管理する処理部である。店内在庫管理部５６ｅは、賞品管理装置６０から賞品在庫データを受信したならば、該賞品管理装置６０の賞品管理装置ＩＤと関連付けて店内在庫データ５５ｊに記憶して更新する。

判定部５６ｆは、賞品の在庫数が在庫閾値以下となっているか否かを判定する処理部である。判定部５６ｆは、店内在庫管理部５６ｅによって店内在庫データ５５ｊが更新されたならば、更新された在庫数と在庫閾値データ５５ｆの在庫閾値を比較する。該在庫数が該在庫閾値より大であれば「〇」を、該在庫数が該在庫閾値以下あれば「×」を店内在庫データ５５ｊの在庫判定に記憶して更新する。

通知部５６ｇは、所定のデータを賞品管理装置６０に通知する処理部である。通知部５６ｇは、装置管理部５６ｂにより賞品管理装置データ５５ｃが更新されたならば、この賞品管理装置データ５５ｃを賞品管理装置６０に通知する。

また、通知部５６ｇは、設定管理部５６ｄにより賞品価値データ５５ｅ、交換可能数設定データ５５ｇ、レート表示設定データ５５ｈ又は他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉが更新されたならば、この更新されたデータを賞品管理装置６０に通知する。

また、通知部５６ｇは、判定部５６ｆにより店内在庫データ５５ｊが更新されたならば、この店内在庫データ５５ｊを賞品管理装置６０に通知する。

次に、図７に示した管理装置５０の記憶部５５が記憶するデータの一例について説明する。図８～図１０は、図７に示したカード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、賞品管理装置データ５５ｃ、会員管理データ５５ｄ、賞品価値データ５５ｅ、在庫閾値データ５５ｆ、交換可能数設定データ５５ｇ、レート表示設定データ５５ｈ、他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉ及び店内在庫データ５５ｊの一例を示す図である。

図８（ａ）に示すカード管理データ５５ａでは、カードＩＤ「１００１」に対して、プリペイド価値が「０」度数であり、各レートの持玉の残高が「０」玉であり、使用先ＩＤが「Ａ１０１」である状態を対応付けている。すなわち、カードＩＤ「１００１」のカードは、装置ＩＤ「Ａ１０１」の台間カード処理機１０に挿入されており、持玉については台間カード処理機１０に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロとなる。

また、カード管理データ５５ａでは、カードＩＤ「２０１５」に対して、プリペイド価値が「０」度数である状態を対応付けている。また、持玉として、玉１の持玉の残高が「１３２００」玉であり、玉２の持玉の残高が「０」玉であり、玉３の持玉の残高が「０」玉である状態を対応付けている。ただし、使用先ＩＤの対応付けはされていない。すなわち、カードＩＤ「２０１５」のカードは、台間カード処理機１０に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置５０により行われている。

図８（ｂ）に示す装置管理データ５５ｂは、ＩＤ「Ａ１０１」の台間カード処理機１０に対して、設置場所が「島１－１」であり、遊技台番号が「１１」であり、接続された遊技機２０のＩＤが「Ｂ２０１」であり、遊技種が「玉１」であり、遊技機２０の機種が「ＥＶ０１」であり、製造番号が「ａ」である状態を対応付けている。また、この遊技機２０が使用中の状態にあることも示している。

また、装置管理データ５５ｂは、ＩＤ「Ａ２０１」の台間カード処理機１０に対して、その設置場所が「島２－１」であり、遊技台番号が「２１」であり、接続された遊技機２０のＩＤが「Ｂ５０６」であり、遊技種が「玉３」であり、遊技機２０の機種が「ＤＸ０３」であり、製造番号が「ｇ」である状態を対応付けている。また、この遊技機２０が使用中の状態にあることも示している。

図８（ｃ）に示す賞品管理装置データ５５ｃは、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１１」に対して、装置名が「１番ＰＯＳ」であり、設置場所が「賞品交換カウンター」である状態を対応付け、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１２」に対して、装置名が「２番ＰＯＳ」であり、設置場所が「島１－２」である状態を対応付けている。

図９（ａ）に示す会員管理データ５５ｄは、カードＩＤに対応付けられた、氏名、貯玉等を示している。具体的には、会員管理データ５５ｄは、カードＩＤ「２０１５」に対して、氏名が「特許太郎」であり、玉１の貯玉の残高が「４０００」玉であり、玉２の貯玉の残高が「０」玉であり、玉３の貯玉の残高が「０」玉である状態を対応付けている。

図９（ｂ）に示す賞品価値データ５５ｅは、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、価値が「５０００」である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、価値が「１０００」である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、価値が「２００」である状態を対応付けている。

図９（ｃ）に示す在庫閾値データ５５ｆは、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫閾値が「９」個である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫閾値が「４」個である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫閾値が「５」個である状態を対応付けている。

図９（ｄ）に示す交換可能数設定データ５５ｇは、交換可能数設定が「不足時表示」である状態を示している。

図１０（ａ）に示すレート表示設定データ５５ｈは、レート「玉１」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「１」である状態を対応付け、レート「玉２」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「２」である状態を対応付け、レート「玉３」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付け、レート「旧玉１」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付けている。

また、レート表示設定データ５５ｈは、レート「スロ１」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「３」である状態を対応付け、レート「スロ２」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「４」である状態を対応付け、レート「スロ３」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付け、レート「旧スロ１」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付けている。

図１０（ｂ）に示す他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉは、他ＰＯＳ表示設定が「表示」である状態を示している。

図１０（ｃ）に示す店内在庫データ５５ｊは、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１１」において、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「８」個であり、在庫判定が「×」である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「８」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「１０」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付けている。

また、店内在庫データ５５ｊは、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１２」において、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「１９」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「２５」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「３８」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付けている。

＜賞品管理装置６０の構成＞
次に、図２に示した賞品管理装置６０の構成について説明する。図１１は、図２に示した賞品管理装置６０の構成を示す機能ブロック図である。図１１に示すように、賞品管理装置６０は、カードリーダライタ６１及びレシート発行部６２と接続され、表示操作部６４、通信部６５、記憶部６６及び制御部６７を有する。

なお、ここでは図示省略したが、店員が所持する店員タグの識別コードを読み取る店員タグリーダを設けることもできる。かかる識別コードにより、賞品管理装置６０を操作する従業員が特定される。また、会員登録された遊技客の携帯端末からＩＤを読み取る携帯端末リーダを設けることもできる。

カードリーダライタ６１は、遊技客のカードからカードＩＤを読み取る処理部であり、必要に応じてカードにデータを書き込むこともできる。レシート発行部６２は、感熱式プリンタなどであり、選択した賞品を特定する情報を印字したレシートなど各種レシートを発行処理する。

表示操作部６４は、液晶タッチパネル等の入出力デバイスであり、通信部６５は、賞品管理装置６０が通信回線を経由して管理装置５０及び賞品払出装置８０と通信するためのインタフェース部である。

記憶部６６は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、賞品管理装置データ６６ａ、賞品価値データ６６ｂ、交換可能数設定データ６６ｃ、レート表示設定データ６６ｄ、他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅ、保有価値データ６６ｆ、賞品在庫データ６６ｇ及び店内在庫データ６６ｈを記憶する。

賞品管理装置データ６６ａは、賞品管理装置ＩＤに対して、装置名及び設置場所を関連付けたデータである。賞品価値データ６６ｂは、賞品の価値を示すデータであり、賞品コードに対して、賞品名、群コード及び価値を関連付けている。交換可能数設定データ６６ｃは、交換可能数設定を示すデータである。

レート表示設定データ６６ｄは、レート毎の表示設定を示すデータである。他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅは、他の賞品管理装置６０に係る情報の表示設定を示すデータである。保有価値データ６６ｆは、カードリーダライタ６１で読み取ったカードに関連付けられた持玉数及び貯玉数を示すデータである。

賞品在庫データ６６ｇは、賞品管理装置６０に対応付けられた賞品払出装置８０の賞品の在庫数を示すデータである。店内在庫データ６６ｈは、各賞品管理装置６０が管理する賞品の在庫数を示すデータである。

制御部６７は、賞品管理装置６０を全体制御する制御部であり、設定管理部６７ａ、保有価値管理部６７ｂ、賞品在庫管理部６７ｃ、賞品選択制御部６７ｄ、レシート発行処理部６７ｅ、店内在庫管理部６７ｆ及び表示制御部６７ｇを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないＲＯＭ等の不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、設定管理部６７ａ、保有価値管理部６７ｂ、賞品在庫管理部６７ｃ、賞品選択制御部６７ｄ、レシート発行処理部６７ｅ、店内在庫管理部６７ｆ及び表示制御部６７ｇにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

設定管理部６７ａは、賞品管理装置データ６６ａ、賞品価値データ６６ｂ、交換可能数設定データ６６ｃ、レート表示設定データ６６ｄ及び他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅの管理を行う処理部である。設定管理部６７ａは、賞品管理装置データ、賞品価値データ、交換可能数設定データ、レート表示設定データ及び他ＰＯＳ表示設定データを管理装置５０から受け取ったならば、受け取ったそれぞれのデータを賞品管理装置データ６６ａ、賞品価値データ６６ｂ、交換可能数設定データ６６ｃ、レート表示設定データ６６ｄ及び他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅに記憶する。

保有価値管理部６７ｂは、保有価値データ６６ｆを管理する処理部である。保有価値管理部６７ｂは、カードリーダライタ６１によりカードＩＤが読み取られたならば、該カードＩＤに関連付けられた持玉数及び貯玉数を管理装置５０に要求する。保有価値管理部６７ｂは、管理装置５０からカードＩＤに関連付けられた持玉数及び貯玉数を受信したならば、この持玉数及び貯玉数を保有価値データ６６ｆに記憶する。

賞品在庫管理部６７ｃは、賞品在庫データ６６ｇを管理する処理部である。賞品在庫管理部６７ｃは、賞品払出装置８０から賞品在庫データを受信したならば、受信したデータを賞品在庫データ６６ｇに記憶するとともに、管理装置５０に通知する。

賞品選択制御部６７ｄは、賞品交換の対象となる賞品の選択を行う処理部である。賞品選択制御部６７ｄは、持玉及び貯玉の残高の範囲内で、賞品在庫データ６６ｇに基づいて賞品の選択を受け付ける。賞品選択制御部６７ｄは、賞品が選択されたならば、選択賞品の賞品コード及び個数を含む払出指示を賞品払出装置８０に通知する。

また、賞品選択制御部６７ｄは、賞品払出装置８０から払出通知を受け取ったならば、持玉及び貯玉の残高を端玉数として扱い、払い出された賞品の種類及び個数、並びに、端玉数をレシート発行処理部６７ｅに受け渡す。

レシート発行処理部６７ｅは、交換レシートを発行する処理部である。レシート発行処理部６７ｅは、選択された賞品の種類及び個数、並びに、端玉数を賞品選択制御部６７ｄから受け取ったならば、受け取ったデータを印字した交換レシートをレシート発行部６２から発行する。

店内在庫管理部６７ｆは、店内在庫データ６６ｈを管理する処理部である。店内在庫管理部６７ｆは、管理装置５０から店内在庫データを受け取ったならば、このデータを店内在庫データ６６ｈに記憶する。

表示制御部６７ｇは、賞品交換可能な価値の表示を行う処理部である。表示制御部６７ｇは、交換可能数設定データ６６ｃが「常時表示」である場合には、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する。交換可能数設定データ６６ｃが「不足時表示」である場合に、店内在庫データ６６ｈでの自装置の賞品管理装置ＩＤに対応する在庫判定に「×」が含まれていたならば、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する。交換可能数設定データ６６ｃが「非表示」である場合には、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示しない。

また、表示制御部６７ｇは、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する場合に、レート表示設定データ６６ｄで「表示」と指定されたレートのみを表示し、レート表示設定データ６６ｄの表示順で指定された順で表示する。

また、表示制御部６７ｇは、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示し、かつ、店内在庫データ６６ｈでの自装置の賞品管理装置ＩＤに対応する在庫判定に「×」が含まれる場合において、他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅが「表示」であるならば、店内在庫データ６６ｈの在庫判定に「×」を含まない賞品管理装置６０の装置名及び設置場所を表示する。

次に、図１１に示した賞品管理装置６０の記憶部６６が記憶するデータの一例について説明する。図１２～図１４は、図１１に示した賞品管理装置データ６６ａ、賞品価値データ６６ｂ、交換可能数設定データ６６ｃ、レート表示設定データ６６ｄ、他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅ、保有価値データ６６ｆ、賞品在庫データ６６ｇ及び店内在庫データ６６ｈの一例を示す図である。

図１２（ａ）に示す賞品管理装置データ６６ａは、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１１」に対して、装置名が「１番ＰＯＳ」であり、設置場所が「賞品交換カウンター」である状態を対応付け、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１２」に対して、装置名が「２番ＰＯＳ」であり、設置場所が「島１－２」である状態を対応付けている。

図１２（ｂ）に示す賞品価値データ６６ｂは、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、価値が「５０００」である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、価値が「１０００」である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、価値が「２００」である状態を対応付けている。

図１２（ｃ）に示す交換可能数設定データ６６ｃは、交換可能数設定が「不足時表示」である状態を示している。

図１３（ａ）に示すレート表示設定データ６６ｄは、レート「玉１」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「１」である状態を対応付け、レート「玉２」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「２」である状態を対応付け、レート「玉３」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付け、レート「旧玉１」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付けている。

また、レート表示設定データ６６ｄは、レート「スロ１」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「３」である状態を対応付け、レート「スロ２」に対して、表示設定が「表示」であり、表示順が「４」である状態を対応付け、レート「スロ３」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付け、レート「旧スロ１」に対して、表示設定が「非表示」であり、表示順が「－」である状態を対応付けている。

図１３（ｂ）に示す他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅは、他ＰＯＳ表示設定が「表示」である状態を示している。

図１３（ｃ）に示す保有価値データ６６ｆは、読み取ったカードに関連付けられた価値である持玉数及び貯玉数を示すデータである。保有価値データ６６ｆは、玉１の持玉数が「１３２００」玉であり、玉２の持玉数が「０」玉であり、玉３の持玉数が「０」玉であり、玉１の貯玉数が「４０００」玉であり、玉２の貯玉数が「０」玉であり、玉３の貯玉数が「０」玉である状態を示している。

図１４（ａ）に示す賞品在庫データ６６ｇは、賞品コードに対して、賞品名、群コード、収納可能数、在庫数を関連付けたデータである。賞品在庫データ６６ｇは、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、収納可能数が「１００」個であり、在庫数が「８」個である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、収納可能数が「３００」個であり、在庫数が「８」個である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、収納可能数が「５００」個であり、在庫数が「１０」個である状態を対応付けている。

図１４（ｂ）に示す店内在庫データ６６ｈは、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１１」において、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「８」個であり、在庫判定が「×」である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「８」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「１０」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付けている。

また、店内在庫データ６６ｈは、賞品管理装置ＩＤ「ＰＯＳ１２」において、賞品コード「０００１」に対して、賞品名が「大賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「１９」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付け、賞品コード「０００２」に対して、賞品名が「中賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「２５」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付け、賞品コード「０００３」に対して、賞品名が「小賞品」であり、群コードが「０１」であり、在庫数が「３８」個であり、在庫判定が「〇」である状態を対応付けている。

＜実施形態１に係る賞品管理装置６０における表示の一例＞
次に、本実施形態１に係る賞品管理装置６０における表示の一例について説明する。図１５は、本実施形態１に係る賞品管理装置６０における表示の一例を示す図である。

図１５においては、賞品交換可能な玉数及びメダル数、並びに、在庫数が在庫閾値以下となっていない他の賞品管理装置６０の装置名及び設置場所を表示する場合を示している。

例えば、「４円パチ：１２５００玉２円パチ：２５０００玉１円パチ：５００００玉２０円スロ：２５００枚１０円スロ：５０００枚５円スロ：１００００枚」と表示する。

更に、在庫数が在庫閾値以下となっていない他の賞品管理装置６０の装置名及び設置場所として、「上記の玉／メダル数以上の賞品交換をする場合は、次の賞品管理装置において交換して下さい。装置名：２番ＰＯＳ設置場所：島１－２」と表示する。

＜実施形態１に係る賞品管理装置６０における賞品可能数表示の処理手順＞
次に、本実施形態１に係る賞品管理装置６０における賞品可能数表示の処理手順について説明する。図１６は、本実施形態１に係る賞品管理装置６０における賞品可能数表示の処理手順を示すフローチャートである。

図１６に示すように、賞品管理装置６０は、交換可能数設定が「非表示」であれば（ステップＳ１０１；Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。

交換可能数設定が「常時表示」であれば（ステップＳ１０１；Ｎｏ、ステップＳ１０２；Ｙｅｓ）、交換可能数を表示する（ステップＳ１０７）。在庫数が在庫閾値以下であれば（ステップＳ１０８；Ｙｅｓ）、ステップＳ１０５に移行し、在庫数が在庫閾値より多ければ（ステップＳ１０８；Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

交換可能数設定が「不足時表示」であり（ステップＳ１０１；Ｎｏ、ステップＳ１０２；Ｎｏ）、在庫数が在庫閾値より多ければ（ステップＳ１０３；Ｎｏ）、そのまま処理を終了し、在庫数が在庫閾値以下であれば（ステップＳ１０３；Ｙｅｓ）、交換可能数を表示して（ステップＳ１０４）、ステップＳ１０５に移行する。

他ＰＯＳ表示設定が「非表示」であれば（ステップＳ１０５；Ｎｏ）、そのまま処理を終了し、他ＰＯＳ表示設定が「表示」であれば（ステップＳ１０５；Ｙｅｓ）、在庫閾値より多くの賞品を在庫とする賞品管理装置６０の装置名及び設置場所を表示して（ステップＳ１０６）、処理を終了する。

上述してきたように、本実施形態１に係る賞品管理システムでは、賞品の在庫数と在庫閾値を用いて在庫の不足状態を判定し、交換可能数設定、レート表示設定及び他ＰＯＳ表示設定を用いて賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数の表示を制御するよう構成したので、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことが可能になる。

なお、上記の実施形態１では、在庫数と在庫閾値の比較判定を管理装置において処理する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、在庫数と在庫閾値の比較判定を賞品管理装置において処理するよう構成することもできる。

また、上記の実施形態１では、在庫数と在庫閾値の比較判定を賞品の区分毎に処理する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一つの賞品が有する在庫数の価値と同等な価値となる他の賞品に換算して新たな在庫数を算出し、該在庫数を用いて判定するよう構成することもできる。例えば、中賞品と大賞品の価値の比率が１：５であれば、在庫の中賞品５個を大賞品１個として換算し、換算後の在庫数と在庫閾値の比較判定を賞品の区分毎に処理する。このことにより、効率的な賞品交換を行うことができる。

また、上記の実施形態１では、賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数を賞品管理装置に表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機の上部等に設置されたデジタルサイネージなどの表示装置に表示するよう構成することもできる。

［変形例］
ところで、上記の実施形態１では、賞品の在庫数に閾値を設定して在庫数の不足状態を判定する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、賞品の在庫数の価値に閾値を設定して在庫数の不足状態を判定するよう構成することもできる。本変形例では、賞品の在庫数の価値に閾値を設定して在庫数の不足状態を判定する場合について説明する。

＜変形例に係る賞品管理システムの概要＞
まず、本変形例に係る賞品管理システムの概要について説明する。図１７は、本変形例に係る賞品管理システムの概要を説明するための説明図である。

図１７に示すように、本変形例に係る賞品管理システムでは、賞品払出装置８０の賞品の在庫数を賞品管理装置１００が管理しており、この在庫数の価値（以下、「在庫価値」と言う）が在庫閾値以下となったならば、賞品管理装置１００においてその旨を表示する。

例えば、在庫閾値が「５５０００円」と設定されていた場合に、賞品払出装置８０の在庫価値が「５００００円」であるならば、在庫価値が在庫閾値以下となっているため、在庫数が少なくなっていると判定し、その旨を賞品管理装置１００において表示する。この際、賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数の上限をレート毎に表示する。

＜管理装置２００の構成＞
次に、本変形例に係る管理装置２００の構成について説明する。図１８は、本変形例に係る管理装置２００の構成を示す機能ブロック図である。図１８に示すように、管理装置２００は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部２１０及び制御部２２０を有する。なお、図７に示した管理装置５０と同様の機能部についての説明は省略する。

記憶部２１０は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、賞品管理装置データ５５ｃ、会員管理データ５５ｄ、賞品価値データ５５ｅ、在庫閾値データ２１１、交換可能数設定データ５５ｇ、レート表示設定データ５５ｈ、他ＰＯＳ表示設定データ５５ｉ及び店内在庫データ５５ｊを記憶する。

在庫閾値データ２１１は、賞品管理装置１００における賞品の在庫閾値を示すデータである。在庫閾値は、在庫の賞品の価値を閾値とする。例えば、在庫閾値を「５５０００円」と指定する。

制御部２２０は、管理装置２００の全体制御を行う制御部であり、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、設定管理部５６ｄ、店内在庫管理部５６ｅ、判定部２２１及び通知部５６ｇを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、設定管理部５６ｄ、店内在庫管理部５６ｅ、判定部２２１及び通知部５６ｇにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

判定部２２１は、在庫価値が在庫閾値以下となっているか否かを判定する処理部である。判定部２２１は、店内在庫管理部５６ｅによって店内在庫データ５５ｊが更新されたならば、更新された在庫数の在庫価値を算出し、該在庫価値と在庫閾値データ２１１の在庫閾値を比較する。該在庫価値が該在庫閾値より大であれば「〇」を、該在庫価値が該在庫閾値以下あれば「×」を店内在庫データ５５ｊの在庫判定に記憶して更新する。

次に、図１８に示した管理装置２００の記憶部２１０が記憶するデータの一例について説明する。図１９は、図１８に示した在庫閾値データ２１１の一例を示す図である。図１９に示す在庫閾値データ２１１は、在庫閾値が「５５０００」円である状態を示している。

上述してきたように、本変形例に係る賞品管理システムでは、賞品の在庫数の価値に閾値を設定して在庫数の不足状態を判定し、交換可能数設定、レート表示設定及び他ＰＯＳ表示設定を用いて賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数の表示を制御するよう構成したので、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことが可能になる。

［実施形態２］
ところで、上記の実施形態１では、賞品の在庫数に閾値を設定して在庫数の不足状態を判定し、賞品交換に使用することができる玉数及びメダル数の表示を制御する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合に、賞品交換する玉数を制限するよう構成することもできる。本実施形態２では、在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合に、賞品交換する玉数を制限する場合について説明する。

＜実施形態２に係る賞品管理システムの概要＞
まず、本実施形態２に係る賞品管理システムの概要について説明する。図２０は、本実施形態２に係る賞品管理システムの概要を説明するための説明図である。

図２０に示すように、本実施形態２に係る賞品管理システムでは、賞品払出装置８０の賞品の在庫価値を賞品管理装置３００が管理しており、この在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合、賞品交換可能な玉数を賞品管理装置３００に表示する。

例えば、在庫価値が「５００００円」である場合に、４円パチのレートにおいて「６００００円」の価値が関連付けられているカードを受け付けたならば、在庫価値を上限とした賞品交換可能な玉数を表示する。具体的には、４円パチのレートにおいて、「５００００円」に相当する「１２５００玉まで交換可能」と表示する。

ここで、在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合の処理について説明する。在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合の処理は、「カード返却」、「レート制限」、「在庫数制限」、「貯玉制限」及び「持玉制限」に区分される。

「カード返却」では、賞品交換を受け付けず、カードを返却する。「レート制限」では、カードに関連付けられた価値が在庫価値以下のレートのみ、賞品交換を受け付ける。「在庫数制限」では、カードに関連付けられた価値が在庫価値を超過するレートにおいて、在庫価値を上限として賞品交換を受け付ける。「貯玉制限」では、カードに関連付けられた価値が在庫価値を超過するレートにおいて、貯玉でのみ賞品交換を受け付ける。「持玉制限」では、カードに関連付けられた価値が在庫価値を超過するレートにおいて、持玉でのみ賞品交換を受け付ける。

＜賞品管理装置３００の構成＞
次に、図２０に示した賞品管理装置３００の構成について説明する。図２１は、図２０に示した賞品管理装置３００の構成を示す機能ブロック図である。図２１に示すように、賞品管理装置３００は、カードリーダライタ６１及びレシート発行部６２と接続され、表示操作部６４、通信部６５、記憶部３１０及び制御部３２０を有する。なお、図１１に示した賞品管理装置６０と同様の機能部についての説明は省略する。

記憶部３１０は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、賞品管理装置データ６６ａ、賞品価値データ６６ｂ、交換可能数設定データ６６ｃ、レート表示設定データ６６ｄ、他ＰＯＳ表示設定データ６６ｅ、保有価値データ６６ｆ、賞品在庫データ６６ｇ、店内在庫データ６６ｈ及び交換設定データ３１１を記憶する。

交換設定データ３１１は、在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合の処理を指定する交換設定を示すデータである。交換設定データ３１１には、「カード返却」、「レート制限」、「在庫数制限」、「貯玉制限」又は「持玉制限」のいずれかが設定される。

制御部３２０は、賞品管理装置３００を全体制御する制御部であり、設定管理部６７ａ、保有価値管理部６７ｂ、賞品在庫管理部６７ｃ、賞品選択制御部６７ｄ、レシート発行処理部６７ｅ、店内在庫管理部６７ｆ、表示制御部６７ｇ及び交換制御部３２１を有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないＲＯＭ等の不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、設定管理部６７ａ、保有価値管理部６７ｂ、賞品在庫管理部６７ｃ、賞品選択制御部６７ｄ、レシート発行処理部６７ｅ、店内在庫管理部６７ｆ、表示制御部６７ｇ及び交換制御部３２１にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

交換制御部３２１は、在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合に、賞品交換を制御する処理部である。交換制御部３２１は、交換設定データ３１１の設定に基づき、「カード返却」、「レート制限」、「在庫数制限」、「貯玉制限」又は「持玉制限」により賞品交換を制御する。

次に、図２１に示した賞品管理装置３００の記憶部３１０が記憶するデータの一例について説明する。図２２は、図２１に示した交換設定データ３１１の一例を示す図である。図２１に示す交換設定データ３１１は、交換設定が「在庫数制限」である状態を示している。

＜実施形態２に係る賞品管理装置３００における表示の一例＞
次に、本実施形態２に係る賞品管理装置３００における表示の一例について説明する。図２３は、本実施形態２に係る賞品管理装置３００における表示の一例を示す図である。

図２３では、カードに関連付けられた持玉数、貯玉数及びその合計数、並びに、賞品交換可能な玉数及びメダル数を表示する場合を示している。

具体的には、「４円パチ」において、「持玉５０００玉」、「貯玉１００００玉」、「合計１５０００玉」、「１２５００玉まで交換可能」と表示している。「４円パチ」においては、在庫価値より多くの価値がカードに関連付けられているため、交換可能な玉数が表示されている。

なお、「４円パチ」以外のレートでは、交換可能な玉数は表示されていない。例えば、「２円パチ」では、「持玉０玉」、「貯玉１６０５０玉」、「合計１６０５０玉」と表示している。これは、「２円パチ」においては、カードに関連付けられた価値が在庫価値以下であるためである。

上述してきたように、本実施形態２に係る賞品管理システムでは、在庫価値より多くの価値が関連付けられているカードを受け付けた場合に、交換設定に基づいて賞品交換する玉数を制限してその旨を表示するよう構成したので、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行うことが可能になる。

また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。

本発明に係る賞品管理システム、賞品管理装置及び賞品管理方法は、遊技客が円滑かつ効率的に賞品交換を行う場合に適している。

１０台間カード処理機
１１状態表示部
１２紙幣搬送部
１２ａ紙幣挿入口
１３表示操作部
１４リーダライタ
１４ａカード挿入口
１５通信部
１６記憶部
１６ａ自装置状態データ
１６ｂカードデータ
１７制御部
１７ａデータ管理部
１８遊技管理部
１８ａ認証処理部
１８ｂ認証鍵管理部
１８ｃ遊技機状態管理部
２０遊技機
２１ハンドル
２２計数ボタン
２３通信制御部
２４演出制御部
２４ａ演出図柄抽選部
２４ｂ演出抽選部
２５遊技制御部
２６遊技玉制御部
２６ａ遊技可能数管理部
３０島コントローラ
５０管理装置
５１表示部
５２入力部
５３外部ネットワーク通信部
５４店舗ネットワーク通信部
５５記憶部
５５ａカード管理データ
５５ｂ装置管理データ
５５ｃ賞品管理装置データ
５５ｄ会員管理データ
５５ｅ賞品価値データ
５５ｆ在庫閾値データ
５５ｇ交換可能数設定データ
５５ｈレート表示設定データ
５５ｉ他ＰＯＳ表示設定データ
５５ｊ店内在庫データ
５６制御部
５６ａカード管理部
５６ｂ装置管理部
５６ｃ会員管理部
５６ｄ設定管理部
５６ｅ店内在庫管理部
５６ｆ判定部
５６ｇ通知部
６０賞品管理装置
６１カードリーダライタ
６２レシート発行部
６４表示操作部
６５通信部
６６記憶部
６６ａ賞品管理装置データ
６６ｂ賞品価値データ
６６ｃ交換可能数設定データ
６６ｄレート表示設定データ
６６ｅ他ＰＯＳ表示設定データ
６６ｆ保有価値データ
６６ｇ賞品在庫データ
６６ｈ店内在庫データ
６７制御部
６７ａ設定管理部
６７ｂ保有価値管理部
６７ｃ賞品在庫管理部
６７ｄ賞品選択制御部
６７ｅレシート発行処理部
６７ｆ店内在庫管理部
６７ｇ表示制御部
８０賞品払出装置
１００賞品管理装置
２００管理装置
２１０記憶部
２１１在庫閾値データ
２２０制御部
２２１判定部
３００賞品管理装置
３１０記憶部
３１１交換設定データ
３２０制御部
３２１交換制御部

Claims

遊技客により所持された遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置を有する賞品管理システムであって、
前記賞品管理装置は、
前記賞品の在庫数を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された賞品と交換可能なレート毎の遊技媒体数を算定する算定手段と、
所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする賞品管理システム。
前記取得手段は、
前記賞品を保管する賞品保管機に保管された賞品の在庫数を取得することを特徴とする請求項１に記載の賞品管理システム。
前記表示制御手段は、
前記賞品保管装置に保管された賞品数が所定数以下又は所定数未満である場合に、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御することを特徴とする請求項２に記載の賞品管理システム。
前記表示制御手段は、
前記賞品保管装置に保管された賞品数に対応する金額が所定金額以下又は所定金額未満である場合に、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御することを特徴とする請求項２に記載の賞品管理システム。
前記表示制御手段は、
前記賞品保管装置に保管された賞品数に対応する金額が所定金額以下又は所定金額未満である場合に、所定の表示部の待機画面に対して、前記金額が所定金額以下又は所定金額未満となっていない他の賞品管理装置の装置名又は場所を表示制御することを特徴とする請求項２～４のいずれか一つに記載の賞品管理システム。
前記賞品管理装置は、
遊技客により獲得された遊技媒体数が関連付けられた記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、
前記記憶媒体に関連付けられた遊技媒体数が、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数以上又は遊技媒体数を超える場合に、前記記憶媒体受付手段により受け付けられた記憶媒体を返却するよう制御する制御手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載の賞品管理システム。
前記制御手段は、
前記記憶媒体に関連付けられた所定のレートの遊技媒体数が、前記算定手段により算定された該所定のレートの遊技媒体数以上又は遊技媒体数を超える場合に、前記所定のレートの賞品交換を不可とするよう制御することを特徴とする請求項６に記載の賞品管理システム。
前記制御手段は、
前記記憶媒体に関連付けられた所定のレートの遊技媒体数が、前記算定手段により算定された該所定のレートの遊技媒体数以上又は遊技媒体数を超える場合に、前記算定手段により算定された該所定のレートの遊技媒体数の範囲内で前記前記記憶媒体に関連付けられた所定のレートの遊技媒体数の賞品交換を可能とするよう制御することを特徴とする請求項６に記載の賞品管理システム。
遊技客により所持された遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置であって、
前記賞品の在庫数を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された賞品と交換可能なレート毎の遊技媒体数を算定する算定手段と、
所定の表示部の待機画面に対して、前記算定手段により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする賞品管理装置。
遊技客により所持された遊技媒体数を賞品に交換処理する賞品管理装置を有する賞品管理システムにおける賞品管理方法であって、
前記賞品管理装置が、前記賞品の在庫数を取得する取得工程と、
前記賞品管理装置が、前記取得工程により取得された賞品と交換可能なレート毎の遊技媒体数を算定する算定工程と、
前記賞品管理装置が、所定の表示部の待機画面に対して、前記算定工程により算定されたレート毎の遊技媒体数を表示制御する表示制御工程と
を含むことを特徴とする賞品管理方法。