JP2024070061A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】飲料の供給を停止させてから飲料供給路に空気を導入して飲料の後切れを良好とする飲料供給装置において、飲料の供給量をばらつきにくくするとともに、飲料に空気が混じることに起因して飲料が周囲に飛散しにくくする。【解決手段】飲料供給装置10は、加圧状態で飲料が供給される飲料供給路45と、飲料供給路45を開閉する飲料供給弁48と、飲料供給弁48より飲料の流れの下流側に配設されて飲料供給弁48を閉止後に空気を導入させる空気導入部50とを備え、空気導入部50は、飲料供給路45の上流側供給路46及び下流側供給路47の各々の内径のうちの最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成された大径供給路52a,53aと、大径供給路52aの上側に形成された空気導入口54aと、空気導入口54aに接続された空気導入管55とを備え、大径供給路52a,53aを下流側供給路47の高さ以上の位置に配置した。【選択図】図7
Description
本発明は、飲料供給路から飲料を供給する飲料供給装置に関し、特に、飲料の供給を停止させてから飲料供給路に空気が導入されるようにして飲料の後切れを良好とする飲料供給装置に関する。
特許文献1には飲料提供装置の発明が開示されている。この飲料提供装置は、飲料容器に対して飲料を提供するものであって、飲料を構成する湯を生成して貯留する湯タンクと、湯タンクに貯留された湯を飲料生成部に供給する湯供給管とを有している。この飲料提供装置においては、湯供給管における湯タンクの湯の水位よりも上方側であって、飲料生成部に供給する方向に向かうにしたがって漸次上方に傾斜する上勾配部分または上勾配部分の供給方向下流側に連続して水平方向に延在する水平延在部分に空気導入孔が形成され、一端が空気導入孔を通じて湯供給管に連通し、他端が湯タンクの内部であって湯タンクの湯の水位よりも上方側となる領域に連通する態様で設けられた空気導入管を備えている。また、上勾配部分または上勾配部分の供給方向下流側に連続して水平方向に延在する水平延在部分には、空気導入孔よりも上流側部分が空気導入孔が形成された部分を含む下流側部分よりも湯の供給に対する抵抗が大きくなるように縮径管が挿入されている。
湯タンクの湯の水位よりも上方側となる湯供給管の上勾配部分に空気導入孔が形成されているので、湯供給ポンプが駆動停止した際に湯切りが良好に行われる。特に、上勾配部分は、空気導入孔よりも上流側部分に縮径管が設けられることにより、上流側部分が空気導入孔が形成された部分を含む下流側部分よりも湯の供給に対する抵抗が大きくなるよう構成されているので、上勾配部分における空気導入孔の下流部分での湯の流量や流速が低下してしまうことを防止して湯が空気導入管に逆流してしまうことを回避させることができる。
特許文献1の飲料提供装置においては、湯供給管(飲料供給管)には空気導入孔(空気導入口)が形成されており、空気導入孔には空気導入管が接続されている。空気導入孔は飲料の供給方向下流側に向かうにしたがって上方に傾斜する上勾配部分または水平方向に延在する水平延在部分に形成されている。また、湯供給管には空気導入孔より上流側に縮径管が挿入されており、湯供給管の空気導入孔が形成された位置はこれよりも上流側の縮径管の径よりも大きくなるので、縮径管を通過した湯は圧力が低くなって空気導入孔から空気導入管を通って空気が抜けやすい。しかし、上勾配部分に空気導入孔が形成されたものでは、湯供給管から湯の供給を止めた後で上勾配部分に残る湯が湯タンクに逆流することになる。このため、湯の供給を止めた後で湯供給管から供給される湯の量は空気導入管に流入する湯の量によってばらつきが生じることになる。
また、水平延在部分に空気導入孔が形成されたものでは、湯供給管から湯の供給を止めたときに、水平延在部分に残る湯が湯タンクに逆流しにくいが、湯供給管の空気導入孔が形成された位置より下流側には縮径管のように径が細くなる部材が設けられていないので、空気導入管から湯供給管に空気が流入し、湯供給管を通ってノズルからカップに注出される湯が流入した空気によって周囲に飛散しやすかった。本発明は、飲料の供給を停止させてから飲料供給路に空気を導入して飲料の後切れを良好とする飲料供給装置において、飲料の供給量をばらつきにくくするとともに、飲料に空気が混じることに起因して周囲に飲料が飛散しにくくすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、加圧状態で飲料が供給される飲料供給路と、飲料供給路に介装されて飲料供給路を開閉する飲料供給弁と、飲料供給路にて飲料供給弁より飲料の流れの下流側に配設されて飲料供給弁を閉止後に空気を導入させる空気導入部とを備えた飲料供給装置であって、空気導入部は、飲料供給路に介装されてこれよりも上流側及び下流側となる上流側供給路及び下流側供給路の各々の内径のうちの最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成された大径供給路と、大径供給路の上側に形成された空気導入口と、空気導入口に接続された空気導入管とを備え、大径供給路を下流側供給路の高さ以上の位置に配置したことを特徴とする飲料供給装置を提供するものである。
上記のように構成した飲料供給装置においては、空気導入部は、飲料供給路に介装されてこれよりも上流側及び下流側となる上流側供給路及び下流側供給路の各々の内径のうちの最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成された大径供給路と、大径供給路の上側に形成された空気導入口と、空気導入口に接続された空気導入管とを備え、大径供給路を下流側供給路の高さ以上の位置に配置している。飲料供給弁を閉止させたときに、空気導入管から大径供給路に空気が導入されるので、飲料供給路内の飲料は空気導入管から導入される空気により飲料供給路内に残りにくくなり、飲料供給路の飲料の後切れを良好とすることができる。空気導入部の大径供給路の内径は上流側供給路の最も小さく形成された部分の内径よりも大きくしているので、加圧状態で飲料供給管の上流側供給路から空気導入部の大径供給路内に流入した飲料は流路が拡がることで圧力及び流速が低下し、また、大径供給路の上側に空気導入口を配置しているので、圧力及び流速が低下した飲料が空気導入口から空気導入管を通って外側に流出しにくくなり、飲料の供給量がばらつきにくくなる。また、大径供給路の内径を下流側供給路の最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成し、大径供給路を下流側供給路の高さ以上の位置に配置しているので、大径供給路から下流側供給路に流入する飲料に空気が混入しにくくなり、飲料供給路から供給される飲料が周囲に飛散しにくくなる。
上記のように構成した飲料供給装置においては、大径供給路は飲料が流れる方向が下向きとなるように配置され、下流側供給路は大径供給路の下部から下方に延出されるのが好ましい。このようにしたときには、大径供給路の飲料が下流側供給路に流れやすくなって大径供給路内に残りにくくなり、飲料の供給時間を短くすることができる。
上記のように構成した飲料供給装置においては、飲料供給路は上流側供給路を構成する上流側供給管と下流側供給路を構成する下流側供給管とを別体で備え、上流側供給管と下流側供給管は大径供給路を有する接続部によって接続されるのが好ましい。このようにしたときには、飲料供給路の上流側供給路を構成する上流側供給管と下流側供給路を構成する下流側供給管とを大径供給路を有する接続部により接続することで、簡易な構造で飲料供給路に大径供給路を配設することができる。
上記のように構成した飲料供給装置においては、接続部は、大径供給路の上側に開口部を有しており、開口部を蓋部材により開閉自在に塞ぐようにするのが好ましい。このようにしたときは、蓋部材を取り外すことで大径供給路を開放することができ、大径供給路を容易に洗浄することができる。
以下に、本発明の飲料供給装置の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明の飲料供給装置10は、給茶機や飲料ディスペンサとも呼ばれるものであり、コップ等の飲用容器に白湯、冷水または茶等の飲料を供給可能としたものである。図1及び図2に示したように、飲料供給装置10は、略直方体形状のハウジング11を備え、ハウジング11は前面が開口したハウジング本体12と、ハウジング本体12の前面開口を塞ぐ前面パネル13とから構成されている。前面パネル13はハウジング本体12の右側部に鉛直軸線回りに回動可能に軸支されており、ハウジング本体12の前面の開口は前面パネル13を回動することによって開放可能となる。
図2及び図3に示したように、ハウジング11内の前後方向の中間部には仕切板14が設けられており、ハウジング11内の仕切板14に仕切られた前部には茶等の飲料を生成する飲料生成室15が形成され、ハウジング11内の仕切板14に仕切られた後部には機械室16が形成されている。図1及び図2に示したように、前面パネル13の下部には左右方向の中央部に開口部13aが形成されており、飲料生成室15内の下部にはこの開口部13aが形成された位置に飲料を受けるコップ等の飲用容器を載置する載置台17が着脱可能に設けられている。図1~図3に示したように、載置台17は、飲用容器を載置する載置部18と、載置部18の上側にて前側を除く部分を覆うカバー部19とを備えている。載置部18は、飲料を下側に通過させる多数の通水孔が形成されるように格子状(簀の子状)に形成されている。カバー部19は載置部18の上側にて左右両側、後側及び上側を覆っている。
図2及び図3に示したように、ハウジング11内には載置台17の載置部18に載置したコップ等の飲用容器内に白湯、冷水または茶等の飲料を供給する飲料供給部20が設けられている。この実施形態では、飲料供給部20は、白湯または冷水を供給可能とするとともに、茶葉に湯を注ぐことによって生成される茶を供給可能としている。飲料供給部20は、茶葉を貯える茶葉貯蔵部21と、茶葉貯蔵部21内の茶葉を送り出す茶葉送出部22と、茶葉送出部22から送出される茶葉を受ける茶漉し器23と、茶漉し器23内の茶葉に湯を注出して生成される茶を受ける漏斗部24と、茶漉し器23の茶葉に注ぐための湯または載置台17に載置したコップ等の飲用容器に白湯または冷水を供給する原料水供給部25と、茶漉し器23から廃棄される使用済みの茶葉を受ける廃棄茶葉受け容器26を備えている。
図2及び図3に示したように、茶葉貯蔵部21は茶葉を貯えるものであり、茶葉貯蔵部21の下端にはシャッタ付きの茶葉送出口21aが設けられている。茶葉貯蔵部21の下部には茶葉を所定量ずつ送出させる定量ドラムを備えた茶葉送出部22が設けられており、茶葉貯蔵部21内の茶葉は茶葉送出部22の定量ドラムを回動させることによって茶葉送出口21aから下側の茶漉し器23に送り出される。茶漉し器23は略半球状の網部材を備え、茶葉貯蔵部21から茶葉送出部22によって送出される茶葉を受けるようにしたものである。茶漉し器23は、仕切板14に前後方向を軸線回りに回動可能(移動可能)に軸支(支持)されており、漏斗部24の上側に配置されて茶を注出する注出位置と、注出位置から反時計回りに180°回動させて廃棄茶葉受け容器26の上側に配置させて使用済みの茶葉を廃棄する廃棄位置との間で回動可能となっている。機械室16内には茶漉し器23を回動させるアクチュエータ(図示省略)が設けられており、茶漉し器23はアクチュエータによって注出位置と廃棄位置との間で回動する。茶漉し器23内の使用後の茶葉(茶がら)は茶漉し器23を注出位置から廃棄位置に回動させることによって廃棄茶葉受け容器26内に廃棄される。
図2及び図3に示したように、茶漉し器23の上側には原料水供給部25の第1湯供給管36aが配設されており、茶漉し器23の下側には漏斗部24が設けられている。茶葉が送出された茶漉し器23に第1湯供給管36aから湯が注出(供給)されると、茶漉し器23を通過した湯が茶として生成される。漏斗部24は、茶漉し器23を通過して生成される茶を受けるものであり、上面が開口した略半球状のお椀形をしている。漏斗部24の下端部には受けた茶を注ぎ出すための注出口24aが形成されており、茶漉し器23にて生成された茶は漏斗部24で受けられて下端の注出口24aから載置台17の載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出されて供給される。また、漏斗部24の前側には後述する飲料供給路45の下流側供給路47を構成する下流側供給管47aの注出端部が配設されており、機械室16内の貯湯タンク31内の湯または冷却タンク41により冷却された冷水よりなる飲料は飲料供給路45を通って載置台17の載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出されて供給される。
図4に示したように、原料水供給部25は、飲料または飲料の原料水となる湯(白湯)を供給する給湯部30と、飲料となる水(冷水)を供給する給水部40とを備えている。給湯部30は、載置部18のコップ等の飲用容器で受ける茶よりなる飲料の原料水または飲料となる白湯を供給するものである。給湯部30は、湯を貯える貯湯タンク31を備えており、貯湯タンク31には水道等の給水源から導出された第1給水管32が接続されている。第1給水管32には第1及び第2給水弁32a,32bが介装されており、給水源の水は第1及び第2給水弁32a,32bを開放することによって貯湯タンク31に供給される。
貯湯タンク31の底壁下面にはヒータ33が設けられており、ヒータ33は貯湯タンク31内の水(湯)を加熱して湯を生成するものである。貯湯タンク31内には温度センサ34が設けられており、温度センサ34は貯湯タンク31内の水(湯)の温度を検出するものである。ヒータ33は温度センサ34の検出温度に基づいて作動するように制御され、貯湯タンク31内の湯はヒータ33によって主に飲むのに適した温度となるように加熱(保温)されている。この実施形態では、貯湯タンク31内の湯は90℃となるように設定されている。また、貯湯タンク31内には水位センサ35が設けられており、水位センサ35は貯湯タンク31内の水位を検出する。第1及び第2給水弁32a,32bは水位センサ35の検出水位によって開閉されるように制御され、貯湯タンク31内の水(湯)は所定の範囲の水位となるように維持されている。
貯湯タンク31の下部には送湯管36が接続されており、貯湯タンク31内の湯は送湯管36から送出される。送湯管36の先端部は第1及び第2湯供給管36a,36bとして2本に分岐しており、第1及び第2湯供給管36a,36bには第1及び第2湯送出弁37a,37bが介装されている。第1湯供給管36aの注出口は上述した茶漉し器23の上側に配設され、第2湯供給管36bの先端部は飲料供給路45に接続されている。
図4に示したように、給水部40は、載置部18のコップ等の飲用容器で受ける飲料としての冷水(水)を供給するものであり、水道等の給水源からの給水圧によって加圧状態で冷水を供給するものである。給水部40は、飲料となる冷水を生成するための冷却タンク41を備えており、冷却タンク41には冷却水が貯えられている。また、冷却タンク41内には冷凍装置の蒸発管42が設けられており、冷却タンク41内の冷却水は循環する冷媒が気化する気化熱によって蒸発管42の周囲に氷層を形成するようにして冷却されている。冷却タンク41内には水を冷却するための水冷却管43が設けられており、水は水冷却管43を通過するときに冷却水によって冷却されて冷水となる。
水冷却管43の水の導入端部には第1給水管32の第1給水弁32aの直ぐ下流側(第1給水弁32aと第2給水弁32bの間)から導出した第2給水管44が接続されており、水道等の給水源の水は第1給水管32の一部と第2給水管44を通って冷却タンク41内の水冷却管43に送出される。水冷却管43の水の導出端部には冷水を飲料として供給する飲料供給路45が接続されており、飲料供給路45の先端部は載置台17のカバー部19の上部に配置されている。飲料供給路45には飲料供給弁48が介装されており、第1給水弁(飲料供給弁)32a、飲料供給弁48を開放することにより水冷却管43を通過して冷却された冷水は飲料供給路45を通って載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出される。
図4~図6に示したように、飲料供給路45には飲料供給弁48より冷水の流れの下流側に空気導入部50が配設されており、空気導入部50は飲料供給弁48を閉止後に飲料供給路45に空気を導入させて飲料供給路45の冷水の後切れを良好とさせている。飲料供給路45は、空気導入部50よりも上流側となる上流側供給路46と、空気導入部50よりも下流側となる下流側供給路47とから構成されている。飲料供給路45は、上流側供給路46を構成して水冷却管43に連通接続された上流側供給管46aと、下流側供給路47を構成して先端の注出口が載置台17のカバー部19の上部に配置される下流側供給管47aとを備え、上流側供給管46aと下流側供給管47aとは空気導入部50の接続部51によって接続されている。
図4~図6に示したように、接続部51は、上流側供給管46aと後述する空気導入管55とを接続するための接続管部材52と、接続管部材52の下端の導出端部52dに接続されて下側に水を導出させる導出管部材53と、導出管部材53と下流側供給管47aとを接続する継手部材56とを備えている。接続部51の接続管部材52と導出管部材53には飲料(冷水)の供給路となる大径供給路52a,53aが形成されており、大径供給路52a,53aの各々の内径は上流側供給路46及び下流側供給路47の各々の内径の最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成されている。
図6及び図7に示したように、接続部51の接続管部材52は、英文字のTを90°回転させた形状をしており、接続管部材52の上端部には蓋部材54を介して空気導入管55が接続され、接続管部材52の下端部には導出管部材53が接続され、接続管部材52の上下方向の中間部には飲料供給弁48の出口部48aを介して上流側供給路46の上流側供給管46aが接続されている。接続管部材52には上下に延びる大径供給路52aが形成されており、大径供給路52aは冷水が流れる方向が下向きとなるように配置されている。接続管部材52の上下方向の中間部には上流側供給管46aを接続するための飲料供給管接続部52bが一体的に形成されており、この実施形態では、飲料供給管接続部52bには飲料供給弁48の出口部48aを介して上流側供給路46の上流側供給管46aが接続されている。飲料供給管接続部52bには飲料(冷水)の供給路52cが形成されており、上流側供給管46aから供給される冷水は飲料供給管接続部52bの供給路52cを通って接続管部材52の大径供給路52a内に供給される。この実施形態においては、飲料供給管接続部52bの供給路52cは、上流側供給路46の一部を構成していて、上流側供給路46の内径の最も小さく形成された部分となっており、接続管部材52の大径供給路52aの内径よりも小さく形成されている。加圧状態で供給される冷水は上流側供給路46から接続管部材52の大径供給路52a内に流入すると圧力及び流速が低下する。上流側供給路46の内径の最も小さく形成された部分となる飲料供給管接続部52bの供給路52cを上流側供給路46の最も下流側に配置しているので、加圧状態で供給される冷水は上流側供給路46から接続管部材52の大径供給路52a内に流入するときに圧力及び流速が低下しやすい。
図7に示したように、接続管部材52の上端部には大径供給路52aの上側に開口部52eが形成されており、開口部52eには蓋部材54が開閉自在に設けられている。蓋部材54には空気導入口54aを有した空気導入管接続部54bが形成されており、空気導入管接続部54bには空気導入管55が接続されている。空気導入管55は上方に延出しており、空気導入管55の先端部は冷却タンク41内の冷却水の水位より上側に配置されている。接続管部材52の下端部には冷水の導出端部52dが下方に延出して形成されており、冷水の導出端部52dには導出管部材53が連通接続されている。導出管部材53には冷水(飲料)の供給路となる大径供給路53aが形成されており、導出管部材53の大径供給路53aは、接続管部材52の大径供給路52aの内径と同様に、上流側供給路46の内径の最も小さく形成された部分となる飲料供給管接続部52bの供給路52cの内径よりも大きく形成されている。導出管部材53の大径供給路53aは冷水が流れる方向が下向きとなるように配置されている。
図4、図5及び図8に示したように、導出管部材53には継手部材56が接続されており、継手部材56には第2湯供給管36bと下流側供給管47aとが接続されている。継手部材56は英文字のTを180°回転させた形状をしており、継手部材56の冷水の流れる方向の上流側の端部には導出管部材53が接続され、継手部材56の冷水の流れる方向の下流側の端部には下流側供給管47aが接続され、継手部材56の冷水が流れる方向の中間部にて上方に延出する部分の端部には第2湯供給管36bが接続されている。継手部材56には冷水(飲料)の供給路56aが形成されており、継手部材56の供給路56aは下流側供給路47の一部を構成している。継手部材56の供給路56aは、下流側供給路47の内径の最も小さく形成された部分となっており、接続管部材52の大径供給路52aと導出管部材53の大径供給路53aの各々の内径よりも小さく形成されている。
下流側供給路47の内径の最も小さく形成された部分となる継手部材56の供給路56aを下流側供給路47の最も上流側に配置しているので、大径供給路52a,53aから下流側供給路47に流入する冷水に空気が混入しにくくなる。継手部材56に接続された下流側供給管47aの先端部は載置台17のカバー部19の上部に配置されている。
下流側供給路47の内径の最も小さく形成された部分となる継手部材56の供給路56aを下流側供給路47の最も上流側に配置しているので、大径供給路52a,53aから下流側供給路47に流入する冷水に空気が混入しにくくなる。継手部材56に接続された下流側供給管47aの先端部は載置台17のカバー部19の上部に配置されている。
図9に示したように、飲料供給装置10は、載置部18に載置したコップ等の飲用容器に茶、白湯または冷水よりなる飲料の供給を制御する制御装置60を備えており、制御装置60は、茶葉送出部22、第1及び第2給水弁32a,32b,ヒータ33、温度センサ34、水位センサ35、第1及び第2湯送出弁37a,37b、飲料供給弁48及びハウジング11の前面パネル13に設けた操作パネル61に接続されている。
制御装置60は、温度センサ34の検出温度に基づいてヒータ33の作動を制御しており、貯湯タンク31内の湯は茶を淹れるまたは白湯を飲むのに適した温度に調節されている。制御装置60は、水位センサ35の検出水位に基づいて第1及び第2給水弁32a,32bの開閉を制御しており、貯湯タンク31内の湯は送湯管36から湯を送出可能な水位に調節されている。制御装置60は、飲料として温かい茶を供給する茶供給手段と、飲料として温かい湯(白湯)を供給する湯供給手段と、飲料として冷水を供給する冷水供給手段とを備えている。
操作パネル61を操作して茶供給手段を実行したときには、第1湯送出弁37aをコップ等の飲用容器の容量に応じた所定時間で開放するように制御する。貯湯タンク31内の湯は送湯管36及び第1湯供給管36aを通って茶漉し器23に注がれ、茶漉し器23を通過して生成された茶が漏斗部24で受けられて注出口24aから載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出される。
操作パネル61を操作して湯供給手段を実行したときには、第2湯送出弁37bを操作ボタンの押動操作時間で開放するように制御する。貯湯タンク31内の湯は送湯管36、第2湯供給管36b及び飲料供給路45の下流側供給管47aを通って載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出される。なお、コップ等の飲用容器の容量に応じた所定時間で第2湯送出弁37bを開放するように制御してもよい。操作パネル61を操作して冷水供給手段を実行したときには、第1給水弁32a、飲料供給弁48を操作ボタンの押動操作時間で開放するように制御する。給水源から加圧状態で供給される水は水冷却管43を通過するときに冷却タンク41内の冷却水により冷却され、冷却された水は飲料供給路45を通って載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出される。なお、コップ等の飲用容器の容量に応じた所定時間で第1給水弁32a、飲料供給弁48を開放するように制御してもよい。
第1給水弁32a、飲料供給弁48を閉止させたときに、空気導入管55から接続管部材52の大径供給路52a内に空気が導入されるので、飲料供給路45内の冷水は空気導入管55から導入される空気により飲料供給路45内に残りにくくなり、飲料供給路45の冷水は後切れよく載置部18に載置したコップ等の飲用容器に注出される。また、接続管部材52の大径供給路52aの内径は飲料供給路45の上流側供給路46の最も小さく形成された部分として飲料供給管接続部52bの供給路52cの内径よりも大きくしているので、加圧状態の冷水は飲料供給路45の上流側供給路46から接続管部材52の大径供給路52a内に流入して流路が拡がることにより圧力及び流速が低下し、また、大径供給路52aの上側に空気導入口54aが配置されているので、圧力及び流速が低下した冷水が空気導入口54aから空気導入管55を通って外側に流出しにくくなり、供給される冷水の供給量にばらつきが生じにくくなる。さらに、下流側供給路47を構成する継手部材56の供給路56aの内径を接続管部材52及び導出管部材53の大径供給路52a,53aの内径よりも小さく形成し、大径供給路52a,53aを下流側供給路47の高さ以上の位置に配置しているので、冷水は大径供給路53aの下部に滞留してから下流側供給路47を構成する継手部材56の供給路56a内に流入するようになり、大径供給路53aから下流側供給路47を構成する継手部材56の供給路56aに流入する冷水に空気が混入しにくくなり、飲料供給路45から供給される冷水が周囲に飛散しにくくなる。
上記のように構成した飲料供給装置10においては、水道等の給水源から給水圧によって加圧状態で冷水(飲料)が供給される飲料供給路45と、飲料供給路45に介装されて飲料供給路45を開閉する飲料供給弁48と、飲料供給路45にて飲料供給弁48より冷水の流れの下流側に配設されて飲料供給弁48を閉止後に空気を導入させる空気導入部50とを備えている。この飲料供給装置10においては、空気導入部50は、飲料供給路45に介装されてこれよりも上流側及び下流側となる上流側供給路46及び下流側供給路47の各々の内径のうちの最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成された大径供給路52a,53aと、大径供給路52a,53aの上側に形成された空気導入口54aと、空気導入口54aに接続された空気導入管55とを備え、大径供給路52a,53aを下流側供給路47の高さ以上の位置に配置している。
この飲料供給装置10においては、第1給水弁(飲料供給弁)32aと飲料供給弁48を閉止させたときに、空気導入管55から空気導入部50の接続管部材52の大径供給路52aに空気が導入されるので、飲料供給路45内の冷水は空気導入管55から導入される空気により飲料供給路45内に残りにくくなり、飲料供給路45の冷水の後切れを良好とすることができる。空気導入部50の大径供給路52a,53aの内径は上流側供給路46の最も小さく形成された部分として飲料供給管接続部52bの供給路52cの内径よりも大きくしているので、加圧状態で飲料供給路45の上流側供給路46から接続管部材52の大径供給路52a内に流入した冷水は流路が拡がることで圧力及び流速が低下し、また、接続管部材52の大径供給路52aの上側に設けた蓋部材54に空気導入口54aを配置しているので、圧力及び流速が低下した冷水が空気導入口54aから空気導入管55を通って外側に流出しにくくなり、冷水の供給量がばらつきにくくなる。さらに、下流側供給路47の内径の最も小さく形成された部分として継手部材56の供給路56aを大径供給路52a,53aの内径よりも小さく形成し、大径供給路52a,53aを下流側供給路47の高さ以上の位置に配置しているので、大径供給路52a,53aから下流側供給路47に流入する冷水に空気が混入しにくくなり、飲料供給路45から供給される冷水が周囲に飛散しにくくなる。
この飲料供給装置10においては、接続管部材52及び導出管部材53の大径供給路52a,53aは冷水が流れる方向が下向きとなるように配置され、下流側供給路47は導出管部材53の大径供給路53aの下部から下方に延出されている。接続管部材52の大径供給路52aに流入した冷水は導出管部材53の大径供給路53a内に流入しやすく、導出管部材53の大径供給路53a内に流入した冷水は下側に配置される下流側供給路47を構成する継手部材56の飲料の供給路56aに流れやすくなって大径供給路53a内に残りにくくなり、冷水の供給時間を短くすることができる。
この実施形態の飲料供給装置10においては、空気導入部50の接続管部材52及び導出管部材53の各大径供給路52a,53aは冷水(飲料)が流れる方向が下向きに配置したものであるが、これに限られるものでなく、図10に示したように、導出管部材53の大径供給路53aを廃したうえで、接続管部材52の大径供給路52aの冷水(飲料)が流れる方向を略水平方向に延出させ、接続管部材52の上部に空気導入口52fを形成し、空気導入口52fに空気導入管55を接続するようにしてもよい。上述したように、大径供給路の冷水が流れる方向を下向きとしたときのように、冷水の供給時間を短くする効果を得にくくなるが、圧力及び流速が低下した冷水が空気導入口52fから空気導入管55を通って外側に流出しにくくなり、冷水の供給量がばらつきにくくなり、大径供給路52aから下流側供給路47に流入する冷水に空気が混入しにくくなり、飲料供給路45から供給される冷水が周囲に飛散しにくくすることができる。
この飲料供給装置10においては、飲料供給路45は上流側供給路46を構成する上流側供給管46aと下流側供給路47を構成する下流側供給管47aとを別体で備え、上流側供給管46aと下流側供給管47aは大径供給路52a,53aを有する接続部51として接続管部材52、導出管部材53及び継手部材56によって接続されている。飲料供給路45の上流側供給路46を構成する上流側供給管46aと下流側供給路47を構成する下流側供給管47aとを大径供給路52a,53aを有する接続部51として接続管部材52、導出管部材53及び継手部材56により接続することで、簡易な構造で飲料供給路45に大径供給路52a,53aを配設することができる。
この飲料供給装置10においては、接続部51の接続管部材52は、大径供給路52aの上側に開口部52eを有しており、開口部52eを蓋部材54により開閉自在に塞ぐようにしている。蓋部材54を取り外すことで接続管部材52内の大径供給路52aを開放することができ、接続管部材52内の大径供給路52aを容易に洗浄することができる。
この実施形態の飲料供給装置10においては、空気導入部50は、接続管部材52と導出管部材53とに大径供給路52a,53aを備えているが、これに限られるものでなく、図11に示したように、接続管部材52にのみ大径供給路52aを備えるようにしてもよい。この場合に、接続管部材52の下部に内径が細くなる縮径部52gを備えるようにし、内径を小さくした接続管部材52の導出端部52dに形成された供給路52hを下流側供給路47の一部とし、導出端部52dに形成された供給路52hを下流側供給路47の内径の最も小さく形成された部分としてもよい。接続管部材52の大径供給路52a内に流入した冷水(飲料)は導出端部52dに形成された供給路52hによって大径供給路52a内に滞留してから供給路52hに流入するので、大径供給路52aから導出端部52dの供給路52hに流入する冷水に空気が混入しにくくなり、飲料供給路45から供給される冷水が周囲に飛散しにくくなる。
上記の飲料供給装置10の飲料供給部20は、飲料として冷水を飲料供給路45から供給するものであるが、これに限られるものでなく、飲料として冷水に加えて白湯を飲料供給路45から注出して供給するものや、飲料の原料粉末や濃縮原料液と原料水(原料湯)を撹拌混合して生成した飲料を飲料供給路45から注出して供給するものであってもよい。
上記の飲料供給装置10においては、飲料供給路45には水道等の給水源からの給水圧によって加圧状態で冷水が供給されているが、これに限られるものでなく、飲料供給路45にはポンプ等の送水手段によって加圧状態で冷水等の飲料が供給されるものであってもよい。
10…飲料供給装置、45…飲料供給路、46…上流側供給路、46a…上流側供給管、47…下流側供給路、47a…下流側供給管、48…飲料供給弁、50…空気導入部、51…接続部、52a,53a…大径供給路、52f,54a…空気導入口、55…空気導入管。
Claims (4)
- 加圧状態で飲料が供給される飲料供給路と、
前記飲料供給路に介装されて前記飲料供給路を開閉する飲料供給弁と、
前記飲料供給路にて前記飲料供給弁より飲料の流れの下流側に配設されて前記飲料供給弁を閉止後に空気を導入させる空気導入部とを備えた飲料供給装置であって、
前記空気導入部は、前記飲料供給路に介装されてこれよりも上流側及び下流側となる上流側供給路及び下流側供給路の各々の内径のうちの最も小さく形成された部分の内径よりも大きく形成された大径供給路と、前記大径供給路の上側に形成された空気導入口と、前記空気導入口に接続された空気導入管とを備え、前記大径供給路を前記下流側供給路の高さ以上の位置に配置したことを特徴とする飲料供給装置。 - 請求項1に記載の飲料供給装置において、
前記大径供給路は飲料が流れる方向が下向きとなるように配置され、
前記下流側供給路は前記大径供給路の下部から下方に延出されていることを特徴とする飲料供給装置。 - 請求項1または2に記載の飲料供給装置において、
前記飲料供給路は前記上流側供給路を構成する上流側供給管と前記下流側供給路を構成する下流側供給管とを別体で備え、
前記上流側供給管と前記下流側供給管は前記大径供給路を有する接続部によって接続されたことを特徴とする飲料供給装置。 - 請求項3に記載の飲料供給装置において、
前記接続部は、前記大径供給路の上側に開口部を有しており、前記開口部を蓋部材により開閉自在に塞ぐようにしたことを特徴とする飲料供給装置。
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JP2022180428A JP2024070061A (ja) | 2022-11-10 | 2022-11-10 | 飲料供給装置 |
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JP2022180428A JP2024070061A (ja) | 2022-11-10 | 2022-11-10 | 飲料供給装置 |
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JP2022180428A Pending JP2024070061A (ja) | 2022-11-10 | 2022-11-10 | 飲料供給装置 |
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JP (1) | JP2024070061A (ja) |
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2022
- 2022-11-10 JP JP2022180428A patent/JP2024070061A/ja active Pending
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