JP2024069048A - 弾性波デバイス - Google Patents

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Abstract

Figure 2024069048000001
【課題】弾性波デバイスの放熱性を合理的に向上させる。
【解決手段】パッケージ基板2と、パッケージ基板2の一面2aに機能面3aを向き合わせて実装されたデバイスチップ3と、パッケージ基板2の一面2aとの間でデバイスチップ3を封止する封止樹脂層5とを備える。封止樹脂層5には、熱伝導率の高いフィラーが含まれている。パッケージ基板2の一面側には凹所10が形成されていると共に、封止樹脂層5は凹所10内に入り込んだ状態でパッケージ基板2と接合されており、凹所10内においてパッケージ基板2の内部配線2fとなる導体と封止樹脂層5とを接触させるようにしてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、モバイル通信機器などにおいて周波数フィルタなどとして使用するのに適した弾性波デバイスの改良に関する。
モバイル通信機器などにおいて周波数フィルタなどとして使用される弾性波デバイスとして、パッケージ基板にバンプを介してデバイスチップを実装させてなるものがある(図8参照)。
図8中、符号100はパッケージ基板、符号101はデバイスチップ、符号102はバンプである。デバイスチップ101とパッケージ基板100との間には前記バンプ102の厚さ分の隙間が形成される。パッケージ基板100の一面側には封止樹脂層103が前記隙間を気密封止するように形成されており、これにより弾性波デバイスは中空構造部104(内部空間ないしエアキャビティ)を備えている。デバイスチップ101は前記中空構造部104に臨んだ領域にIDT電極を含む共振器105などの機能素子を有している。
ここで、弾性波デバイスにおいては少なからず挿入損失により熱が生じるが、デバイスチップを構成する圧電体は熱伝導率が低く放熱性が悪い。圧電体として利用されるタンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムの熱伝導率は約4から6W/mK程度である。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の弾性波デバイスの放熱性を合理的に向上させる点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、弾性波デバイスを、パッケージ基板と、
前記パッケージ基板の一面にIDT電極を含む機能素子を有する機能面を向き合わせて前記パッケージ基板に実装されたデバイスチップと、
前記パッケージ基板の前記一面との間で前記デバイスチップを封止する封止樹脂層とを備えてなり、
前記封止樹脂層には、熱伝導率の高いフィラーが含まれており、
前記パッケージ基板の前記一面側には凹所が形成されていると共に、前記封止樹脂層は前記凹所内に入り込んだ状態で前記パッケージ基板と接合されており、
前記凹所内において前記パッケージ基板の内部配線となる導体と前記封止樹脂層とを接触させるようにしてなる、ものとした。
前記封止樹脂層に70ないし90wt%の範囲で前記フィラーを含ませるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記凹所を、前記パッケージ基板の一面における前記デバイスチップの前記機能面に向き合う領域の外側となる領域に形成された穴状部により構成させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記凹所を、前記パッケージ基板の一面における前記デバイスチップの前記機能面に向き合う領域の外側となる領域に形成させた溝状部により構成させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。この場合さらに、前記溝状部を、前記パッケージ基板の一面における前記デバイスチップの前記機能面に向き合う領域を取り巻く周回状に形成させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
この発明にかかる弾性波デバイスにあっては、前記凹所によって、前記封止樹脂層を介してデバイスチップとパッケージ基板の内部配線となる導体とが接続されている。前記封止樹脂層には熱伝導率の高いフィラーが含まれていることから、デバイスチップから生じる熱は封止樹脂層を通じてパッケージ基板の内部配線に効率的に伝達される。これにより、デバイスチップの放熱性を合理的に向上させた弾性波デバイスが得られる。
また、前記封止樹脂層の一部を受け入れる前記凹所により、封止樹脂層とパッケージ基板の接し合う界面(封止界面)の面積は増加する。これにより、デバイスチップの外縁とパッケージ基板の外縁との間に位置される封止樹脂層の一部(ウォール部分)の厚さを減じても、前記封止界面の面積を一定量確保することができ、封止樹脂層とパッケージ基板との固着強度を減ずることなく弾性波デバイスを小型化可能となる。
図1は、この発明の一実施の形態にかかる弾性波デバイス(第一例)の断面構成図であり、図2のA-A線位置で弾性波デバイスを断面にして示している。 図2は、前記第一例の平面構成図であり、図1の上方から前記第一例を見て示している。 図3は、前記第一例の構成の一部変更例を示した断面構成図である。 図4は、前記第一例を構成するデバイスチップに形成される共振器の一例を示した構成図である。 図5は、前記第一例を構成するデバイスチップに形成される回路の一例を示した構成図である。 図6は、この発明の一実施の形態にかかる弾性波デバイス(第二例)の断面構成図であり、図7のB-B線位置で弾性波デバイスを断面にして示している。 図7は、前記第二例の平面構成図であり、図7の上方から第二例を見て示している。 図8は、従来の弾性波デバイスの断面構成図である。
以下、図1~図7に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる弾性波デバイス1は、モバイル通信機器などにおいて周波数フィルタなどとして使用するのに適したものである。
かかる弾性波デバイス1は、パッケージ基板2の一面2aに、IDT電極を含む機能素子、典型的には共振器7の形成された機能面3aを向き合わせて前記パッケージ基板2に実装されたデバイスチップ3を備えている。
典型的には、前記デバイスチップ3は、一辺を0.5ないし1mmとし、厚さを0.15ないし0.2mmとする四角形の板状をなすように構成される。また、前記パッケージ基板2は、一辺を0.7ないし3mmとし、厚さを0.15ないし0.2mmとする四角形の板状をなすように構成される。弾性波デバイス1は厚さを0.4ないし0.6mm程度とする。
その断面構造を図1に示す。図中符号3はデバイスチップ、符号3aはその機能面、符号3bは機能面3aに対向する背面、符号7は共振器、符号4は金などの導電性金属からなるバンプである。デバイスチップ3とパッケージ基板2とはデバイスチップ3側の回路に接続された図示しないバンプパッドとパッケージ基板2側の後述の内部配線2fなどに接続された図示しないバンプパッドとの間に介在されて両バンプパッドにそれぞれ固着されたる前記バンプ4によって電気的に接続されている。
前記バンプパッドとバンプ4はなじみの良い金属同士、典型的には金やアルミニウムから構成されて接合される。
パッケージ基板2における前記デバイスチップ3の実装側の一面2aと反対の他面2bには弾性波デバイス1を図示しないマザーボードに接続するための外部接続端子2iが形成される。
パッケージ基板2の一面2aとこの一面2aに向き合うデバイスチップ3の機能面3aとの間には、前記バンプパッド及びバンプ4の厚さ分の隙間が形成される。
このようにパッケージ基板2の一面2a上にデバイスチップ3を実装させた状態から、パッケージ基板2の一面2a側に、封止樹脂層5が形成される。封止樹脂層5は、デバイスチップ3の機能面3aに対向する背面3bと、デバイスチップ3の厚さ方向に沿った側面3cとを覆うと共に、デバイスチップ3の外縁3d側においてデバイスチップ3とパッケージ基板2との間の前記隙間に入り込んでデバイスチップ3の全周に亘って前記隙間を気密封止している。これにより、デバイスチップ3の機能面3aとパッケージ基板2の一面2aとの間には中空構造部6(内部空間ないしエアキャビティ)が形成されている。
デバイスチップ3は、前記機能面3aにおける中空構造部6に臨んだ部分に、共振器7を備えたものとなっている。
デバイスチップ3は、弾性波を伝搬させる機能を持つ。デバイスチップ3には、典型的には、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電体が用いられる。また、デバイスチップ3は、これら圧電体を、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスなどの支持体に積層させて、構成される場合もある。
図4にSAWフィルタとなる共振器7の一例を示す。共振器7はIDT電極7cと、IDT電極7cを挟むようにして形成される反射器7dとを有する。IDT電極7cは、電極対からなり、各電極対は弾性波の伝搬方向xに長さ方向を交叉させるように平行配列された複数の電極指7e同士をこれらの一端側においてバスバー7fで接続させてなる。反射器7dは、弾性波の伝搬方向xに長さ方向を交叉させるように平行配列された複数の電極指7eの端部間をバスバー7fで接続させてなる。
かかる共振器7は、典型的には、フォトリソグラフィ技術により形成された導電性金属膜によって構成される。
また、かかる共振器7は、一つのデバイスチップ3上に、複数形成される場合もある。
図5に一つのデバイスチップ3上に備えられる回路9の一例の概念を示す。符号7aは入出力ポート間に直列に接続された共振器7、符号7bは入出力ポート間に並列に接続された共振器7、符号8はグランド、符号9aは配線パターンを示す。共振器7の数や配置は必要に応じて変更される。すなわち、図5の回路によってラダー型フィルタが構成されるようになっている。
この実施の形態にかかる弾性波デバイス1を構成する前記封止樹脂層5には、熱伝導率の高いフィラーが含まれている。すなわち、かかる封止樹脂層5を構成する材料、典型的には熱硬化性樹脂を主体とした面状体(フィルム)を前記フィラーを含んだものとする。
かかるフィラーは、前記封止樹脂層5に70wt%ないし90wt%の範囲で含ませるようにすることが好ましい。
かかるフィラーはアルミナなどの熱伝導率の高い物質から構成される。また、かかるフィラーは典型的には直径10μm前後の粒状体として構成される。
また、この実施の形態にかかる弾性波デバイス1にあっては、前記パッケージ基板2の前記一面2a側には凹所10が形成されていると共に、前記封止樹脂層5は前記凹所10内に入り込んだ状態で前記パッケージ基板2と接合されている。
図1及び図2に示される第一例では、前記凹所10を、前記パッケージ基板2の一面2aにおける前記デバイスチップ3の前記機能面3aに向き合う領域2cの外側となる領域2dに形成された穴状部10aにより構成させている。より詳細には、領域2cは機能面3a直下の領域であり、領域2dは平面視の状態(図2)において領域2cを取り囲む領域となっている。
第一例では、弾性波デバイス1をパッケージ基板2の一面2aに直交する向きから見た状態において、矩形状をなすデバイスチップ3は矩形状をなすパッケージ基板2よりも小さく、かつ、デバイスチップ3の外縁3dとパッケージ基板2の外縁2eとの間には、弾性波デバイス1の中央1aを巡るいずれの位置においても間隔yが形成されるようになっている。パッケージ基板2の一面2aにおける前記間隔y内にある領域が、前記機能面3aに向き合う領域2cの外側となる領域2dとなっている。
そして、第一例では、かかる領域2dに、円形状をなす穴状部10aが、複数形成されている。第一例では、各穴状部10aは、実質的に同寸・同形をなしている。隣り合う穴状部10aの間には間隔が形成されている。矩形状をなすパッケージ基板2の図2における左右方向に沿った辺側に位置される各穴状部10aはその中心をこの辺に実質的に平行をなす仮想の直線za上に位置させるようにして形成され、矩形状をなすパッケージ基板2の図2における上下方向に沿った辺側に位置される各穴状部10aはその中心をこの辺に実質的に平行をなす仮想の直線zb上に位置させるようにして形成されている。各穴状部10aは、パッケージ基板2の一面2aに穴口10bを位置させてパッケージ基板2の他面2b側に続くめくら穴状を呈している。
第一例では、複数の穴状部10aのうちの一部において、穴状部10aがパッケージ基板2の内部配線2fとなる導体(電気伝導体)の形成レベルに達している。これにより、複数の穴状部10aのうちの一部において、穴状部10aの穴底10cが前記導体によって構成されるようになっている。すなわち、図示の例では、内部配線2fとなる導体は穴状部10aの穴底10cに露出している。図示は省略するが内部配線2fとなる導体は穴状部10aの穴壁に露出するようにしてあっても良い。かかる導体としては、典型的には、熱伝導率の高い銅、銀、タングステンなどが用いられる。
より具体的には、パッケージ基板2は多層基板となっており、第一例では、バンプ4の直下からパッケージ基板2の他面2b側に延びる内部配線2fの縦向き部分2gの下端に内端を接続させてパッケージ基板2の外縁2e側に延びる内部配線2fの横向き部分2hの一部が前記穴状部10aの穴底10cに位置されている。
第一例では、内部配線2fの横向き部分2hと、その直下のパッケージ基板2の他面2bに形成された外部接続端子2iとが、内部配線2fの縦向き部分2jで連結されており、後述のようにデバイスチップ3から封止樹脂層5を通じて内部配線2fに伝達された熱は前記外部接続端子2iから外部に放熱されるようになっている。
図6及び図7に示される第二例では、前記凹所10を、前記パッケージ基板2の一面2aにおける前記デバイスチップ3の前記外側となる領域2dに形成された溝状部10dにより構成させている。
第二例でも、弾性波デバイス1をパッケージ基板2の一面2aに直交する向きから見た状態において、矩形状をなすデバイスチップ3は矩形状をなすパッケージ基板2よりも小さく、かつ、デバイスチップ3の外縁3dとパッケージ基板2の外縁2eとの間には、弾性波デバイス1の中央1aを巡るいずれの位置においても間隔yが形成されるようになっている。パッケージ基板2の一面2aにおける前記間隔y内にある領域が、前記機能面3aに向き合う領域2cの外側となる領域2dとなっている。
そして、第二例では、かかる領域2dに、前記溝状部10dを、前記パッケージ基板2の一面2aにおける前記デバイスチップ3の前記機能面3aに向き合う領域2cを取り巻く周回状をなすように形成させている。
溝状部10dは、矩形状をなすパッケージ基板2の図7における左右方向に沿った辺に実質的に平行をなす部分と、図7における上下方向に沿った辺に実質的に平行をなす部分とを有し、パッケージ基板2の輪郭に倣った矩形状を呈している。
溝状部10dの溝口10eはパッケージ基板2の一面2aに位置し、溝底10cはパッケージ基板2の肉厚内に位置している。
図示の例では、前記領域2dに、弾性波デバイス1の中央1aから離れる方向において隣り合う溝状部10dとの間に間隔を開けて三条の溝状部10dを形成させている。すなわち、図示の例では、前記領域2dに弾性波デバイス1の中央1a側に位置される内側溝状部10daと、弾性波デバイス1の外縁側に位置される外側溝状部10dcと、両者の間に位置される中間溝状部10dbとを形成させている。これにより、図示の例では、前記領域2dは、凹と凸とを交互に備えた非平坦面部となっている。
第二例では、溝状部10dの溝底10fがパッケージ基板2の内部配線2fとなる導体の形成レベルに達している。これにより、溝状部10dの溝底10fの少なくとも一部が前記導体によって構成されるようになっている。すなわち、図示の例では、内部配線2fとなる導体は溝状部10dの溝底10fに露出している。図示は省略するが内部配線2fとなる導体は溝状部10dの溝壁に露出するようにしてあっても良い。
より具体的には、パッケージ基板2は多層基板となっており、第二例では、バンプ4の直下からパッケージ基板2の他面2b側に延びる内部配線2fの縦向き部分2gの下端に内端を接続させてパッケージ基板2の外縁2e側に延びる内部配線2fの横向き部分2hの一部が前記溝状部10dの溝底10fに位置されている。
以上に説明した凹所10は、レーザーアブレーションにより、容易且つ適切に形成可能である。すなわち、弾性波デバイス1は、(1)パッケージ基板2となる図示しない集合基板に前記デバイスチップ3を実装し、(2)次に、この集合基板の前記実装側に典型的には前記封止樹脂層5となる面状体を重ねた状態で加熱して前記封止樹脂層5を形成し、(3)この後に集合基板に施されるダイシングによって一つの集合基板から典型的には1200個から3000個程度製造される。この製造過程において、前記封止樹脂層5を形成する前に、前記集合基板にレーザーアブレーションにより前記凹所10を形成させる。
そして、この実施の形態にかかる弾性波デバイス1にあっては、前記凹所10内において前記パッケージ基板2の内部配線2fとなる導体と前記封止樹脂層5とを接触させるようにしている。
すなわち、前記凹所10内に封止樹脂層5の一部5aが入り込むように封止樹脂層5を形成させ、このように入り込んだ封止樹脂層5の一部5aをパッケージ基板2の内部配線2fとなる導体に接触させるようにしている。
具体的には、前記第一例では、複数の穴状部10aのそれぞれにおいて穴状部10a内に封止樹脂層5が充填されるように封止樹脂層5を形成させ、この穴状部10aの穴底10cにおいて前記導体に封止樹脂層5を接しさせている。
また、前記第二例では、複数の溝状部10dのそれぞれにおいて溝状部10d内に封止樹脂層5が充填されるように封止樹脂層5を形成させ、この溝状部10dの溝底10fにおいて前記導体に封止樹脂層5を接しさせている。
この実施の形態にかかる弾性波デバイス1にあっては、前記凹所10によって、前記封止樹脂層5を介してデバイスチップ3とパッケージ基板2の内部配線2fとなる導体とが接続されている。前記封止樹脂層5には熱伝導率の高いフィラーが含まれていることから、デバイスチップ3から生じる熱は封止樹脂層5を通じてパッケージ基板2の内部配線2fに効率的に伝達される。これにより、デバイスチップ3の放熱性を合理的に向上させた弾性波デバイス1が得られる。
また、前記封止樹脂層5の一部5aを受け入れる前記凹所10により、封止樹脂層5とパッケージ基板2の接し合う界面(封止界面)の面積は増加する。これにより、デバイスチップ3の外縁3dとパッケージ基板2の外縁2eとの間に位置される封止樹脂層5の一部(ウォール部分)の厚さを例えば図3に点線で表した分減じても、前記封止界面の面積を一定量確保することができ、封止樹脂層5とパッケージ基板2との固着強度を減ずることなく弾性波デバイス1を小型化可能となる。
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
1 弾性波デバイス
1a 中央
2 パッケージ基板
2a 一面
2b 他面
2c 領域
2d 領域
2e 外縁
2f 内部配線
2g 縦向き部分
2h 横向き部分
3 デバイスチップ
3a 機能面
3b 背面
3c 側面
3d 外縁
4 バンプ
5 封止樹脂層
5a 一部
6 中空構造部
7、7a、7b 共振器
7c IDT電極
7d 反射器
7e 電極指
7f バスバー
8 グランド
9 回路
9a 配線パターン
10 凹所
10a 穴状部
10b 穴口
10c 穴底
10d、10da、10db、10dc 溝状部
10e 溝口
10f 溝底
x 伝搬方向
y 間隔
za、zb 仮想の直線

Claims (5)

  1. パッケージ基板と、
    前記パッケージ基板の一面にIDT電極を含む機能素子を有する機能面を向き合わせて前記パッケージ基板に実装されたデバイスチップと、
    前記パッケージ基板の前記一面との間で前記デバイスチップを封止する封止樹脂層とを備えてなり、
    前記封止樹脂層には、熱伝導率の高いフィラーが含まれており、
    前記パッケージ基板の前記一面側には凹所が形成されていると共に、前記封止樹脂層は前記凹所内に入り込んだ状態で前記パッケージ基板と接合されており、
    前記凹所内において前記パッケージ基板の内部配線となる導体と前記封止樹脂層とを接触させるようにしてなる、弾性波デバイス。
  2. 前記封止樹脂層に70ないし90wt%の範囲で前記フィラーを含ませてなる、請求項1に記載の弾性波デバイス。
  3. 前記凹所を、前記パッケージ基板の一面における前記デバイスチップの前記機能面に向き合う領域の外側となる領域に形成された穴状部により構成させてなる、請求項1に記載の弾性波デバイス。
  4. 前記凹所を、前記パッケージ基板の一面における前記デバイスチップの前記機能面に向き合う領域の外側となる領域に形成させた溝状部により構成させてなる、請求項1に記載の弾性波デバイス。
  5. 前記溝状部を、前記パッケージ基板の一面における前記デバイスチップの前記機能面に向き合う領域を取り巻く周回状に形成させてなる、請求項4に記載の弾性波デバイス。
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