JP2024067429A - ダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システム - Google Patents

ダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システム Download PDF

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Abstract

【課題】不良品の発生を抑制可能なダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システムを提供すること。【解決手段】本開示の一態様に係るダイカスト鋳造システム1は、金属部品を複数回連続して鋳造するダイカスト鋳造システムであって、金型の温度を測定する測定部12と、測定した金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する判定部141と、測定した金型の温度が所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる冷却液制御部142と、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質を評価する品質評価部13と、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、所定の閾値を変更する閾値変更部144と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システムに関する。
特許文献1には、ダイカスト鋳造に用いる金型の温度を制御する温度制御装置が記載されている。特許文献1に記載されている温度制御装置は、金型に対する離型剤の塗布によって、金型を冷却する。特許文献1に記載されている温度制御装置は、金型の表面温度が、予め定めた目標温度に達するまで、金型を冷却する。
特開平9-122870号公報
ところで、過度に温度上昇した金型を用いてダイカスト鋳造を行った場合、かじり不良と呼ばれる欠陥が発生しやすくなる。そのため、ダイカスト鋳造においては、金型の温度が過度に上昇しないように、金型の温度を制御する必要がある。
しかしながら、ダイカスト鋳造における金型の適切な温度は、周囲の環境の変化に応じて常時変化する。ここで、特許文献1に記載の温度制御装置のように、変動しない閾値を参照して金型を冷却した場合、金型の適切な温度の変化に対応できない。
そのため、特許文献1に記載の温度制御装置においては、適切な温度よりも高い温度の金型、即ち、過度に温度上昇した金型を用いてダイカスト鋳造を行ってしまう場合があった。つまり、特許文献1に記載の技術には、金型の温度制御が不十分であり、不良品の発生を十分に抑制できていないという課題があった。
本開示は、このような課題を解決する為になされたものであり、不良品の発生を抑制可能なダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システムを提供することを目的としている。
本開示の一態様に係るダイカスト鋳造方法は、
金属部品を複数回連続して鋳造するダイカスト鋳造方法であって、
金型の温度を測定する工程と、
測定した前記金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する工程と、
測定した前記金型の温度が前記所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる工程と、
所定の鋳造サイクルにおいて鋳造した金属部品の品質を評価する工程と、
前記所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、前記所定の閾値を変更する工程と、を備える、
ダイカスト鋳造方法である。
本開示の一態様に係るダイカスト鋳造システムは、
金属部品を複数回連続して鋳造するダイカスト鋳造システムであって、
金型の温度を測定する測定部と、
測定した前記金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
測定した前記金型の温度が前記所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる冷却液制御部と、
所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質を評価する品質評価部と、
前記所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、前記所定の閾値を変更する閾値変更部と、を備える、
ダイカスト鋳造システムである。
このような構成によると、本開示に係るダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システムは、金型の適切な温度の変化に対応して閾値を設定できるため、金型の温度の過度な上昇を抑制できる。その結果として、本開示に係るダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システムは、不良品の発生を抑制できる。
本開示によって、不良品の発生を抑制可能なダイカスト鋳造方法及びダイカスト鋳造システムを提供することができる。
第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る鋳造部の構成を示す模式断面図である。 第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの動作を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
<ダイカスト鋳造システムの構成>
以下、図面を参照しながら、本開示に係る第1の実施形態について詳細に説明する。まず始めに、本実施形態に係るダイカスト鋳造システムの構成について詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、金属部品を複数回連続してダイカスト鋳造する。つまり、ダイカスト鋳造システム1は、鋳造サイクルの終了後、連続して次の鋳造サイクルを開始する。
ただし、ここでいう鋳造サイクルとは、1つの金属部品を製造するために、ダイカスト鋳造システム1が実行する一連の工程を指す。
具体的には、本実施形態における鋳造サイクルは、金型に対して離型剤を塗布する工程から始まり、鋳造した金属部品を金型から取り外す工程を以て終了する。そのため、本実施形態においては、鋳造した金属部品を金型から取り外す工程の終了後、連続して、金型に対して離型剤を塗布する工程が開始される。
本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて、金型の温度を測定する。そして、測定した金型の温度が所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる。
更に、本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造した金属部品の品質を評価する。そして、ダイカスト鋳造システム1は、当該評価の結果に基づいて、所定の閾値を変更する。より詳細には、ダイカスト鋳造システム1は、当該評価の結果と、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおいて測定した金型の温度とに基づいて、所定の閾値を変更する。
第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、鋳造部11と、測定部12と、品質評価部13と、制御部14とを備える。
図2は、第1の実施形態に係る鋳造部の構成を示す模式断面図である。
なお、当然のことながら、図2に示した右手系xyz直行座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。図2に示した右手系xyz直行座標は、z軸正向きが鉛直上向きを示し、xy平面が水平面を示す。
また、図2の説明においては、適宜図1を参照する。
本実施形態に係る鋳造部11は、制御部14からの制御に基づいて、金属部品のダイカスト鋳造を実行する。より詳細には、鋳造部11は、金型に離型剤を塗布する工程と、型閉じする工程と、溶融金属を注湯する工程と、溶融金属を射出する工程と、溶融金属を凝固させる工程と、型開きする工程と、鋳造した金属部品を金型から取り外す工程とを、1回の鋳造サイクルとして記載の順で実行する。
また、鋳造部11は、冷却液によって金型を冷却する。より詳細には、鋳造部11は、金型の温度が過度に上昇しないように、冷却液によって金型の温度を調整する。鋳造部11は、制御部14からの制御に基づいて、少なくとも冷却液の流量を調整する。
本実施形態に係る鋳造部11は、可動型111と、固定型112と、冷却液供給装置113a及び113bと、冷却液流路114a及び114bと、プランジャ115と、離型剤塗布ノズル116とを備える。
可動型111及び固定型112は、鋳造部11が備える金型である。
可動型111は、y軸正負方向に移動可能な金型である。可動型111は、内部に冷却液流路114aを備える。可動型111は、冷却液流路114a内を流れる冷却液によって、温度を調整される。
可動型111は、金型に離型剤を塗布する工程において、離型剤塗布ノズル116によって、表面に離型剤を塗布される。また、可動型111は、離型剤を塗布されつつ、測定部12によって表面温度を測定される。
可動型111は、型閉じする工程において、固定型112と当接するまでy軸正方向に移動し、固定される。その後、可動型111は、溶融金属を凝固させる工程が終了するまで位置を固定され、固定型112と当接した状態を維持される。
可動型111は、型開きする工程において、所定の位置までy軸負方向に移動する。その後、可動型111は、鋳造した金属部品を金型から取り外す工程において、鋳造した金属部品を取り外される。
なお、可動型111は、鋳造した金属部品を取り外すためのピンを備えてもよい。
固定型112は、位置を固定された金型である。固定型112は、内部に冷却液流路114bを備えている。固定型112は、冷却液流路114b内を流れる冷却液によって、温度を調整される。
固定型112は、金型に離型剤を塗布する工程において、離型剤塗布ノズル116によって、表面に離型剤を塗布される。また、固定型112は、離型剤を塗布されつつ、測定部12によって表面温度を測定される。
固定型112は、型閉じする工程において、移動してきた可動型111と当接する。その後、固定型112は、溶融金属を凝固させる工程が終了するまで、可動型111と当接した状態を維持される。
固定型112には、金型内の空間に対して溶融金属を射出するシリンダCが形成されている。シリンダCの側面部には、シリンダC内に溶融金属を注湯するための注湯口Iが形成されている。また、シリンダCには、金型の内部空間に対して溶融金属を押し込むためのプランジャ115が嵌入されている。
シリンダCは、溶融金属を注湯する工程において、注湯口Iから溶融金属を注湯される。シリンダCに注湯された溶融金属は、溶融金属を射出する工程において、プランジャ115によって押し込まれ、金型内の空間に射出される。
プランジャ115は、シリンダCに対して嵌入されたピストンであり、制御部14による制御に基づいて、シリンダC内をy軸方向に移動する。
プランジャ115は、溶融金属を射出する工程において、シリンダC内に注湯された溶融金属をy軸負方向に押し込み、溶融金属を金型の内部空間に対して射出する。
冷却液供給装置113aは、冷却液流路114aを介して、可動型111の内部に冷却液を供給する。冷却液供給装置113aが供給する冷却液は、例えば、水であってもよいし、エチレングリコール等を主成分とする不凍液であってもよい。
冷却液供給装置113aは、制御部14からの制御に基づいて、可動型111の内部に冷却液を供給する。本実施形態に係る冷却液供給装置113aは、制御部14からの制御に基づいて、少なくとも冷却液の流量を調整する。
なお、冷却液供給装置113aは、冷却液の流量以外のパラメータを、制御部14からの制御に基づいて調整してもよい。例えば、冷却液供給装置113aは、冷却液の温度を、制御部14からの制御に基づいて調整してもよい。
冷却液供給装置113bは、冷却液流路114bを介して、固定型112の内部に冷却液を供給する。冷却液供給装置113bが供給する冷却液は、例えば、水であってもよいし、エチレングリコール等を主成分とする不凍液であってもよい。
冷却液供給装置113bは、制御部14からの制御に基づいて、固定型112の内部に冷却液を供給する。本実施形態に係る冷却液供給装置113bは、制御部14からの制御に基づいて、少なくとも冷却液の流量を調整する。
なお、冷却液供給装置113bは、冷却液の流量以外のパラメータを、制御部14からの制御に基づいて調整してもよい。例えば、冷却液供給装置113bは、冷却液の温度を、制御部14からの制御に基づいて調整してもよい。
なお、本実施形態に係る冷却液供給装置113a及び113bは、それぞれ別の装置として記載されているが、冷却液供給装置113a及び113bは1つの装置であってもよい。即ち、1つの冷却液供給装置が、可動型111及び固定型112の内部に冷却液を供給する構成であってもよい。
冷却液流路114aは、冷却液が流れる流路であり、可動型111の内部を通過する。冷却液流路114a内を通る冷却液は、可動型111を冷却する。
冷却液流路114bは、冷却液が流れる流路であり、固定型112の内部を通過する。冷却液流路114b内を通る冷却液は、固定型112を冷却する。
離型剤塗布ノズル116は、離型剤を噴射するノズルである。離型剤塗布ノズル116は、噴射口の位置及び方向を自由に調整できるように構成されている。
離型剤塗布ノズル116は、金型に離型剤を塗布する工程において、可動型111及び固定型112の表面に対して離型剤を塗布する。
なお、離型剤塗布ノズルには、測定部12が取り付けられている。
図1の説明に戻る。なお、以降の説明においては、適宜図2を参照する。
測定部12は、金型に離型剤を塗布する工程において、金型の温度を測定する。測定部12は、測定した温度を制御部14に対して出力する。
本実施形態に係る測定部12は、離型剤を塗布するノズル、即ち、離型剤塗布ノズル116に設けられた赤外線温度センサである。
測定部12は、離型剤塗布ノズル116の噴射口付近に取り付けられており、噴射口の位置及び方向の移動に応じて測定点が移動するように構成されている。このような構成によると、測定部12は、死角なく金型表面の温度を測定できる。
ただし、測定部12の構成はこれに限定されず、金型表面の温度を測定可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。例えば、測定部は、所定の位置から金型の表面の温度を測定するサーモカメラであってもよい。
品質評価部13は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質を評価する。品質評価部13は、品質の評価結果を制御部14に対して出力する。
ただし、ここでいう所定の鋳造サイクルは、例えば、鋳造部11が実行する鋳造サイクルの全てを指してもよいし、鋳造部11が実行する鋳造サイクルの一部を指してもよい。
つまり、品質評価部13は、実行された鋳造サイクルの全てにおいて、鋳造された金属部品の品質を評価してもよい。また、品質評価部13は、実行された鋳造サイクルの一部において、鋳造された金属部品の品質を評価してもよい。
例えば、品質評価部13は、所定の回数の鋳造サイクルが実行される毎に、鋳造された金属部品の品質を評価してもよい。また、例えば、品質評価部13は、ユーザが指定した鋳造サイクルにおいて、鋳造された金属部品の品質を評価してもよい。
品質評価部13が実行する品質評価方法、及び品質評価部の装置構成は、部品の種別等に応じて適宜選択できる。
ただし、本開示に係るダイカスト鋳造システム1は、品質評価部13が出力する評価結果を、金型の温度制御にフィードバックする構成を有する。そのため、品質評価部13は、金型の表面温度と相関のある欠陥の有無を、金属部品の品質として評価できる構成であることが特に好ましい。なお、金型の表面温度と相関のある欠陥の例としては、例えば、金属部品表面のかじり欠陥等が挙げられる。
例えば、品質評価部13は、鋳造した金属部品の表面を撮影し、撮影した画像から金属部品表面の欠陥の量を評価する装置であってもよい。
また、例えば、品質評価部13は、鋳造した金属部品の重量を測定し、測定した重量に基づいて、金属部品内部のひけ巣の量を評価する構成であってもよい。
また、例えば、品質評価部13は、ユーザの目視による品質評価の結果を、ユーザが入力するための装置であってもよい。
制御部14は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)などの演算部と、ダイカスト鋳造システム1を制御するためのプログラムやデータ等が格納されたRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部と、を備えている。即ち、制御部14は、コンピュータとしての機能を有しており、上記プログラムに基づいてダイカスト鋳造システム1を制御する。
そのため、図1に示す制御部14を構成する各機能ブロックは、ハードウェア的には、上記CPU、記憶部、その他の回路等によって構成でき、ソフトウェア的には、記憶部に格納されたダイカスト鋳造システム1を制御するためのプログラムなどによって実現できる。即ち、制御部14は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいは両者の組み合わせによって、様々な形態で実現できる。
制御部14は、測定部12から金型の表面温度を取得する。制御部14は、取得した表面温度が所定の閾値よりも大きい場合、冷却液の流量が増加するように、冷却液供給装置113a及び113bを制御する。
また、制御部14は、品質評価部13から、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果を取得する。そして、制御部14は、取得した評価結果と、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおいて、測定部12が測定した金型の表面温度に基づいて、前述した所定の閾値を変更する。
制御部14は、判定部141と、冷却液制御部142と、通知部143と、閾値変更部144とを備える。
判定部141は、測定部12から、測定部12が測定した金型の温度を取得する。判定部141は、測定した金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。判定部141は、当該判定結果を冷却液制御部142及び通知部143に対して出力する。
冷却液制御部142は、冷却液供給装置113a及び113bを制御する。より詳細には、冷却液制御部142は、冷却液供給装置113a及び113bが供給する冷却液の流量を制御する。また、冷却液制御部142は、冷却液供給装置113a及び113bが供給する冷却液の温度等を制御してもよい。
冷却液制御部142は、測定した金型の温度が所定の閾値以上であるか否かの判定結果を、判定部141から取得する。冷却液制御部142は、測定した金型の温度が所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる。
このような構成によると、制御部14は、金型の温度の過度な上昇を抑制できる。その結果として、制御部14は、金型の温度上昇に起因する不良品の発生を抑制できる。
なお、冷却液制御部142は、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる場合、例えば、予め定められた数値分、冷却液の流量を増加させてもよい。
また、冷却液制御部142は、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる場合、例えば、予め定められた割合で、冷却液の流量を増加させてもよい。
また、冷却液制御部142は、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる場合、例えば、測定した金型の温度と所定の閾値との差に基づいて数値を算出してもよい。そして、冷却液制御部142は、当該数値分、冷却液の流量を増加させてもよい。
通知部143は、ユーザに対して警告を通知する。例えば、通知部143は、ディスプレイ装置等を用いて警告文を表示するようにしてもよい。また、通知部143は、例えば、スピーカ装置等を用いて警報音を発するようにしてもよい。
通知部143は、測定した金型の温度が所定の閾値以上であるか否かの判定結果を、判定部141から取得する。通知部143は、測定した金型の温度が所定の閾値以上である場合に、ユーザに対して警告を通知する。
通知部143は、ユーザに対して警告を通知する場合、不良品が発生する可能性が高い旨のメッセージを、ユーザに対して通知してもよい。
閾値変更部144は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果を、品質評価部13から取得する。閾値変更部144は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、所定の閾値を変更する。
閾値変更部144は、変更した所定の閾値を判定部141に対して出力する。
ここで、前述したように、本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1においては、鋳造した金属部品を金型から取り外す工程の終了後、連続して、金型に対して離型剤を塗布する工程が開始される。
そのため、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおける金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて測定した金型の温度は、所定の鋳造サイクルにおける金属部品の鋳造条件を反映している。
つまり、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質と、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおける金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて測定した金型の温度とは相関関係がある。
そこで、閾値変更部144は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果と、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおける金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて測定した金型の温度と、に基づいて、所定の閾値を変更するようにしている。このような構成によると、制御部14は、金型の適切な温度の変化を、より適切に所定の閾値に反映できる。
ただし、閾値変更部144の構成は上記に限定されない。例えば、閾値変更部144は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果のみに基づいて、所定の閾値を変更してもよい。
また、閾値変更部144は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果と、所定の鋳造サイクルにおける金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて測定した金型の温度とに基づいて、所定の閾値を変更してもよい。
このような構成によっても、本実施形態に係る閾値変更部144は、適切に所定の閾値を変更できる。
閾値変更部144は、例えば、金型の温度と、金属部品の品質とを入力データとして受け付け、入力データに応じて、所定の閾値を出力する学習済みモデルを用いて、所定の閾値を変更してもよい。つまり、閾値変更部144は、人口知能(AI、artificial intelligence)を用いて、所定の閾値を変更してもよい。
<ダイカスト鋳造システムの動作>
続いて、ダイカスト鋳造システムの動作、即ち、第1の実施形態に係るダイカスト鋳造方法について詳細に説明する。なお、以降の説明においては適宜図1及び2を参照する。
図3は、第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの動作を示すフローチャートである。より詳細には、図3は、ダイカスト鋳造システム1が、一回の鋳造サイクルにおいて実行する動作を示すフローチャートである。
まず始めに、離型剤塗布ノズル116が離型剤を塗布しつつ、測定部12が金型の温度を測定する(ステップST101)。次に、判定部141が、測定した金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップST102)。
測定した金型の温度が所定の閾値以上である場合(ステップST102 YES)、通知部143が、ユーザに対して警告を通知する(ステップST103)。そして、冷却液供給装置113a及び113bが、冷却液の流量を増加させる(ステップST104)。
なお、ステップST103及びステップST104の実行順序は逆でも良い。つまり、ステップST104を実行した後に、ステップST103を実行してもよい。また、ステップST103及びステップST104は、並行して実行される動作であってもよい。
測定した金型の温度が所定の閾値以上でない場合(ステップST102 NO)、ダイカスト鋳造システム1は、ステップST103及びステップST104を実行せずに、ステップST105を実行する。つまり、測定した金型の温度が所定の閾値以上でない場合、冷却液供給装置113a及び113bは、冷却液の流量を変更しない。
次に、鋳造部11が、ダイカスト鋳造を実行する(ステップST105)。より詳細には、鋳造部11が、ダイカスト鋳造によって、金属部品を鋳造する。
図4は、第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの動作を示すフローチャートである。より詳細には、図4は、ステップST105において、鋳造部11が実行する工程を示すフローチャートである。
ステップST105においては、まず始めに、可動型111及び固定型112が、型閉じする(ステップST151)。次に、シリンダCに対して、溶融金属が注湯される(ステップST152)。なお、ステップST152は、例えば、ユーザによって実行されてもよいし、図示しない溶融金属の供給装置によって実行されてもよい。
次に、シリンダC及びプランジャ115が、溶融金属を射出する(ステップST153)。より詳細には、プランジャ115が、シリンダCに注湯された溶融金属を押し込む。そして、押し込まれた溶融金属が、シリンダCから金型内の空間に対して射出される。
次に、鋳造部11が、溶融金属を凝固させる(ステップST154)。より詳細には、鋳造部11が、ステップST153において射出された溶融金属を金型内の空間にて凝固させる。最後に、可動型111及び固定型112が型開きして(ステップST155)、鋳造部11は、ステップST105の動作を完結させる。
図3の説明に戻る。
最後に、ステップST105の終了後、即ち、金属部品の鋳造後、鋳造部11が、鋳造した金属部品を金型から取り外し(ステップST106)、ダイカスト鋳造システム1は、一連の動作を終了する。
ダイカスト鋳造システム1は、上述した一連の動作を複数回連続して実行する。
次に、ダイカスト鋳造システム1が、所定の閾値を変更する動作について、詳細に説明する。図5は、第1の実施形態に係るダイカスト鋳造システムの動作を示すフローチャートである。より詳細には、図5は、ダイカスト鋳造システム1が、所定の閾値を変更する動作を示すフローチャートである。
まず始めに、品質評価部13が、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質を評価する(ステップST201)。次に、閾値変更部144が、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおいて測定された金型の温度を取得する(ステップST202)。
より詳細には、品質評価部13が、n回目のステップST105において鋳造された金属部品の品質を評価する。そして、閾値変更部144が、n+1回目のステップST101において測定された金型の温度を取得する。ただし、nは1以上の整数であり、n回目の鋳造サイクルが所定の鋳造サイクルに該当する。
最後に、閾値変更部144が、取得した金属部品の品質と、取得した金型の温度とに基づいて所定の閾値を変更し(ステップST203)、ダイカスト鋳造システム1は、一連の動作を終了する。
つまり、本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、n回目のステップST105において鋳造された金属部品の品質と、n+1回目のステップST101において測定された金型の温度とに基づいて、所定の閾値を変更する。
n+1回目のステップST101は、n回目のステップST105及びST106の実行後に、連続して実行されるステップである。そのため、n+1回目のステップST101において測定された金型の温度は、n回目のステップST105における鋳造条件を反映している。
ここで、金属部品の品質はステップST105における鋳造条件によって決まる。そのため、n+1回目のステップST101において測定された金型の温度は、n回目のステップST105において鋳造された金属部品の品質と相関関係がある。
そこで、本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、n+1回目のステップST101において測定された金型の温度と、n回目のステップST105において鋳造された金属部品の品質とに基づいて、所定の閾値を変更するようにしている。
このような構成によると、本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、金型の適切な温度が変化する場合であっても、金型の過度な温度上昇を抑制できる。
以上説明したように、本実施形態に係るダイカスト鋳造システム1は、金型に離型剤を塗布する工程において、金型の温度を測定する。このような構成によって、ダイカスト鋳造システム1は、死角なく金型の表面温度を測定できる。
また、ダイカスト鋳造システム1は、測定した温度が所定の閾値より高い場合に、金型に流す冷却液の流量を増加させるようにしている。このような構成によって、ダイカスト鋳造システム1は、金型の過度な温度上昇に起因する不良品の発生を抑制できる。
また、ダイカスト鋳造システム1は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、所定の閾値を変更する。
このような構成によって、ダイカスト鋳造システム1は、金型の適切な温度が変化する場合であっても、金型の過度な温度上昇を抑制できる。その結果として、ダイカスト鋳造システム1は、不良品の発生を抑制できる。
また、ダイカスト鋳造システム1は、所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果と、所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおける金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて測定した金型の温度と、に基づいて、所定の閾値を変更する。
このような構成によって、ダイカスト鋳造システム1は、所定の閾値をより適切に変更できる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 ダイカスト鋳造システム、11 鋳造部、111 可動型、112 固定型、113a及び113b 冷却液供給装置、114a及び114b 冷却液流路、115 プランジャ、116 離型剤塗布ノズル、C シリンダ、I インテークポート、12 測定部、13 品質評価部、14 制御部、141 判定部、142 冷却液制御部、143 通知部、144 閾値変更部

Claims (5)

  1. 金属部品を複数回連続して鋳造するダイカスト鋳造方法であって、
    金型の温度を測定する工程と、
    測定した前記金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する工程と、
    測定した前記金型の温度が前記所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる工程と、
    所定の鋳造サイクルにおいて鋳造した金属部品の品質を評価する工程と、
    前記所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、前記所定の閾値を変更する工程と、を備える、
    ダイカスト鋳造方法。
  2. 前記所定の閾値を変更する工程において、前記所定の鋳造サイクルの次の鋳造サイクルにおける金型に離型剤を塗布するタイミングにおいて測定した前記金型の温度に基づいて、前記所定の閾値を変更する、
    請求項1に記載のダイカスト鋳造方法。
  3. 前記所定の閾値を変更する工程において、前記金型の温度と、前記金属部品の品質と、を入力データとして受け付け、前記入力データに応じて、前記所定の閾値を出力する学習済みモデルを用いて、前記所定の閾値を変更する、
    請求項2に記載のダイカスト鋳造方法。
  4. 前記金型の温度を測定する工程において、離型剤を塗布するノズルに設けられた赤外線温度センサによって、前記金型の温度を測定する、
    請求項1又は2に記載のダイカスト鋳造方法。
  5. 金属部品を複数回連続して鋳造するダイカスト鋳造システムであって、
    金型の温度を測定する測定部と、
    測定した前記金型の温度が所定の閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
    測定した前記金型の温度が前記所定の閾値以上である場合に、金型を冷却する冷却液の流量を増加させる冷却液制御部と、
    所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質を評価する品質評価部と、
    前記所定の鋳造サイクルにおいて鋳造された金属部品の品質の評価結果に基づいて、前記所定の閾値を変更する閾値変更部と、を備える、
    ダイカスト鋳造システム。
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