JP2002239683A - 鋳抜きピンの冷却方法 - Google Patents

鋳抜きピンの冷却方法

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JP2002239683A
JP2002239683A JP2001036173A JP2001036173A JP2002239683A JP 2002239683 A JP2002239683 A JP 2002239683A JP 2001036173 A JP2001036173 A JP 2001036173A JP 2001036173 A JP2001036173 A JP 2001036173A JP 2002239683 A JP2002239683 A JP 2002239683A
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JP
Japan
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pin
casting
cooling
cast
water
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Application number
JP2001036173A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Tanabe
真一郎 田辺
Hidehiko Mochizuki
秀彦 望月
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳抜きピン折損に起因する鋳造不良品の大量
発生を防止し、早期に検知して無駄を無くすようにす
る。 【解決手段】 例えば径の細い長尺の鋳抜きピン3の内
部に冷却水用の通水孔6が形成され、通水孔6内に冷却
水を導入した後、型開き時或いはその直後にパージエア
を導入して残留水を除去するような鋳造方法において、
パージエアのエア圧をチェックして、エア圧に異常が検
知されない場合にのみ次の鋳造サイクルに移行するよう
にし、異常がある場合はマシンサイクルを停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば細径長尺の
鋳抜きピンに適した冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば直径5〜6mm程度の径の
細い鋳抜きピンを使用して鋳造する場合、鋳抜きピンの
内部に通水孔等の冷却路を加工する必要がある関係か
ら、鋳抜きピンの長さを250mm程度以上の長さにす
ることが出来ず、それ以上の長さにする時は、鋳抜きピ
ン部分の冷却が出来ないため鋳造品の凝固バランスが崩
れ、ヒケやクラック等による品質トラブルが生じていた
が、近年では加工技術や工具等の進歩により直径5〜6
mm程度で長さ450mm程度の鋳抜きピンでも内部に
通水孔を加工出来るようになり、鋳造品の品質レベルを
著しく向上させることが出来るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な径が細くて長さの長い鋳抜きピンを使用するようにな
ると、例えば鋳造品が凝固して型開きする時の引抜抵抗
が高い等に鋳抜きピンが折損しやすくなり、折損に気が
付かないで繰り返して使用すると、不良品が大量に成形
されて無駄が多くなる等の問題がある。
【0004】そこで本発明は、鋳抜きピン折損に起因す
る不良品の大量発生を防止し、早期に検知して無駄の発
生を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、鋳抜きピンを備えた金型内に溶湯を注湯する
際、鋳抜きピン内部の冷却路に冷却水を通水し、型開き
時或いはその直後に該冷却路内にパージエアを導入して
冷却水を除去するようにした鋳抜きピンの冷却方法にお
いて、前記冷却路内にパージエアを導入する際そのエア
圧をチェックし、パージエアのエア圧が正常である場合
にのみ次の鋳造サイクルに移行するようにした。
【0006】このように、冷却路内にパージエアを導入
する際、そのエア圧をチェックすれば、鋳抜きピンが折
損していると圧力が異常に低下するため、異常を早期に
発見出来る。そして異常を検知したら鋳造サイクルを停
止し、正常であるときだけ次の鋳造サイクルに移行する
ようにすれば、不良品が大量に発生するような事態を避
けることが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
鋳抜きピン冷却方法を説明する鋳造工程図、図2は鋳抜
きピンが使用される金型の説明図、図3は鋳抜きピンの
説明図である。
【0008】本発明に係る鋳抜きピンの冷却方法は、例
えば図2に示すような金型本体1と中子2を使用して鋳
造品Wを成形する最、金型本体1や中子2を貫通する長
尺の鋳抜きピン3の折損等の不具合を早期に検知出来る
ようにされ、この鋳抜きピン3は、油圧シリンダ4によ
って進退動自在なスライドブロック5に取り付けられて
いる。
【0009】そして、この鋳抜きピン3の内部には、図
3に示すように、冷却路としての通水孔6が設けられ、
この通水孔6に冷却水やパージエアを導通させることが
出来るようにされており、実施例では、鋳抜きピン3の
長さは450mm程度、径は最大部分で10mm程度、
最小部分で5mm程度にされるとともに、通水孔6の径
は3mm程度とされている。
【0010】すなわち、この鋳抜きピン3は非常に細く
て長いうえ、内部に通水孔6がほぼ全長に亘って設けら
れているため、折損等を起こした場合には、これを早期
に検知して適切に対処する必要がある。
【0011】そこで、本発明では、通水孔6に冷却水を
導入し、その後、エアパージによって通水孔6内の残留
水を除去する際、そのエア圧をチェックし、エア圧が異
常に低下している場合は、マシンの稼動を停止すること
により、不良品の大量発生を防止するようにしている。
【0012】すなわち、図1に示すように、型締めした
金型内に溶湯を射出する際、予め、冷却水とパージエア
の水圧とエア圧のチェックを行い、水圧やエア圧が異常
であればマシンサイクルを停止させる。
【0013】水圧やエア圧が正常である場合、金型内に
溶湯を射出するとともに、通水孔6の上流の不図示の通
水バルブを開いてタイマーにより通水孔6に一定時間冷
却水を導通させる。そしてその後、溶湯を凝固させて型
開きし、製品を押出して搬出した後、金型内に離型剤を
塗布する等の一連のマシンサイクルを継続する。
【0014】一方、通水孔6側では、通水バルブを閉じ
た後、型開き時或いはその直後に通水孔6内にパージエ
アを導入し、残留する冷却水を除去する。そして本発明
では、この段階で、パージエアのエア圧を圧力スイッチ
等によりチェックする。そして鋳抜きピン3が型開き時
等の引抜抵抗が高い時に折損等を起こした場合には、エ
ア圧が異常に低下するため、容易に検知することが可能
であり、圧力が異常を示した場合はマシンサイクルを停
止させ、エア圧が正常の場合にだけ次のサイクルに移行
して金型を型締めする。そして、給湯、射出等の一連の
サイクルを行う。
【0015】以上のような要領により、鋳抜きピン3の
折損等に起因する成形不良品の大量発生が防止され、品
質レベルを向上させることが出来る。
【0016】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば金型
の具体的構成や、鋳抜きピン3の形状や寸法諸元等は一
例である。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る鋳抜きピン
の冷却方法は、鋳抜きピン内部の冷却路にパージエアを
導入して冷却水を除去する際、そのエア圧をチェック
し、パージエアのエア圧が正常である場合にのみ次の鋳
造サイクルに移行するようにしたため、鋳抜きピンの折
損を早期に発見することが出来、また無駄な不良品の発
生を防止出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳抜きピン冷却方法を説明する鋳
造工程図
【図2】鋳抜きピンが使用される金型の説明図
【図3】鋳抜きピンの説明図
【符号の説明】
1…金型本体、2…中子、3…鋳抜きピン、6…通水
孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳抜きピンを備えた金型内に溶湯を注湯
    する際、鋳抜きピン内部の冷却路に冷却水を通水し、型
    開き時或いはその直後に該冷却路内にパージエアを導入
    して冷却水を除去するようにした鋳抜きピンの冷却方法
    であって、前記冷却路内にパージエアを導入する際その
    エア圧をチェックし、パージエアのエア圧が正常である
    場合にのみ次の鋳造サイクルに移行するようにしたこと
    を特徴とする鋳抜きピンの冷却方法。
JP2001036173A 2001-02-13 2001-02-13 鋳抜きピンの冷却方法 Pending JP2002239683A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6827323B2 (en) 2000-09-25 2004-12-07 J.F.T. Co., Ltd. Mold cooling device
JP2011092974A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Toyota Motor Corp ダイカスト鋳造型および鋳抜きピン着脱構造
JP2011235330A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Honda Motor Co Ltd 鋳造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6827323B2 (en) 2000-09-25 2004-12-07 J.F.T. Co., Ltd. Mold cooling device
JP2011092974A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Toyota Motor Corp ダイカスト鋳造型および鋳抜きピン着脱構造
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