JP2008149369A - アルミダイカスト製品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い気密性を必要とする圧力容器等のアルミダイカスト製品において、圧力漏れやガス漏れ率を低減し、その歩留まりを向上させることができるアルミダイカスト製品およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 他の部分より肉厚とされた肉厚部分4に、鋳抜きピン5により鋳抜き孔2Aが成形されるアルミダイカスト製品において、鋳抜き孔2Aの表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層2Bが、一定厚さ以上設けられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、圧縮機ハウジングのように高い気密性を必要とする圧力容器等に用いて好適なアルミダイカスト製品およびその製造方法に関するものである。
アルミダイカスト製品では、ダイカスト成形時に、金型に射出された溶湯の凝固収縮に伴い凝固収縮空間が発生することが知られている。アルミ合金の場合、凝固時に約6%の体積収縮が生じる。この収縮空間が製品内部に内包されることにより引け巣が発生し、これが鋳造欠陥となる。引け巣は、鋳造部の肉厚が厚く、冷却速度が小さいほど、広範囲に広がる傾向がある。
一般に、ダイカスト製品は、金型に接触する面(鋳造表面)に近い部分の冷却速度が速いため、鋳造表面にチル層と呼ばれる欠陥の少ない領域が形成されるが、肉厚部の内部は冷却速度が遅いため、凝固収縮により発生する引け巣が形成される。この引け巣は、三次元的に広がりをもって形成される場合が多い。
例えば、圧力容器の1つである圧縮機ハウジングの場合、ハウジングの他の部分よりも肉厚とした肉厚部分に、冷媒ガスを吸入あるいは吐出するためのポート孔およびこのポート孔に配管を接続するためのフィッテングを取り付けるネジ孔等が設けられる。これらのポート孔およびネジ孔は、通常、鋳抜きピンを用いてダイカスト鋳造される鋳抜き孔が下孔とされ、鋳造のままでは寸法精度がないため、一般に0.5mm程度の切削代を以て切削加工を施している。
この際、鋳造表面には欠陥がなく外観上は奇麗であっても、内部に上記のように引け巣欠陥が発生している場合があるため、引け巣欠陥のない領域の厚さが切削代よりも小さいと、切削加工した後の切削面に引け巣欠陥が露出され、この引け巣欠陥を介してハウジングの内外あるいはポート孔とネジ孔同士がつながってしまうおそれがある。これが圧力漏れや冷媒ガス漏れが生じる原因であり、製品としての歩留まり低下の大きな要因となっている。
一方、肉厚部分における引け巣欠陥の発生を抑える方法として、局部加圧法や局部冷却法等が知られており(例えば、特許文献1参照)、局部冷却を強化することによって、引け巣欠陥の発生を抑制できることも経験的に知られている。
また、鋳抜き孔をダイカスト鋳造する鋳抜きピンにおいて、鋳抜きピン本体の内部に冷却水パイプを遊嵌することにより冷却水通路を画成し、冷却水を流通させるようにした構成の鋳抜きピンが提案されており(例えば、特許文献2参照)、シリンダブロックに設けられるボルト孔の下孔を局部冷却して鋳造するようにしたものが例示されている。
特開2004−223610号公報 特開平9−323149号公報
上記のように、引け巣欠陥の発生を抑制するには、局部冷却の強化が有効であることが当業者において認識されているところである。
しかしながら、引け巣欠陥の発生を抑えるには、冷却を如何に強化すればよいのか、冷却の強化により引け巣欠陥のない領域がどの程度形成されるのか、冷却の強化と溶湯が凝固収縮時のデンドライト樹枝の発達との相関関係はどうなのか、あるいはデンドライト樹枝の発達を如何に制御すれば圧力漏れやガス漏れの原因となる引け巣欠陥が生じないのか等については、必ずしも明らかにされていないのが現状であり、圧縮機ハウジングのように高い気密性が要求される圧力容器等の製造に当り、圧力漏れやガス漏れ率を低減し、製品の歩留まりを向上させることができる技術の確立が待望されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高い気密性を必要とする圧力容器等のアルミダイカスト製品において、圧力漏れやガス漏れ率を低減し、その歩留まりを向上させることができるアルミダイカスト製品およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアルミダイカスト製品およびその製造方法は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるアルミダイカスト製品は、他の部分より肉厚とされた肉厚部分に、鋳抜きピンにより鋳抜き孔が成形されるアルミダイカスト製品において、前記鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層が設けられることを特徴とする。
本発明者らの実験によって、局部冷却を強化することにより、溶湯が凝固収縮時のデンドライトの発達を抑制し、そのデンドライト二次アーム間隔を少なくとも5.5μm以下にすれば、鋳造表面に圧力漏れやガス漏れの原因となる引け巣欠陥が発生しないチル層を形成できることが見出された。本発明では、鋳抜きピンにより鋳抜き孔が成形されるアルミダイカスト製品において、鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層が設けられるので、該鋳抜き孔を下孔としても、引け巣欠陥がその表面に露出することがなく、鋳抜き孔を介しての圧力漏れやガス漏れの発生を確実に抑制することができる。従って、圧力容器等の製造に際し、その歩留まりを大幅に向上させることができる。
なお、デンドライト二次アーム間隔とは、隣り合うデンドライト二次アームの中心間の距離であり、デンドライト二次アームが連続して4つ以上並んでいる部分におけるデンドライト二次アーム間隔の平均値とする。具体的には、デンドライト二次アームが4つ以上並んでいる部分を選択し、デンドライト二次アーム間隔のn個(nは4以上)分の間隔lを測定し、l/(n−1)を求める。測定を3個所以上行い、その結果の相加平均をとったものである。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品は、上記のアルミダイカスト製品において、前記デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層の厚さが、予め設定される前記鋳抜き孔の切削加工代よりも大きくされることを特徴とする。
本発明によれば、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層の厚さが、予め設定される鋳抜き孔の切削加工代よりも大きくされるので、鋳抜き孔を下孔として切削加工しても、その加工面を引け巣欠陥が発生していないデンドライト二次アーム間隔が5.5μm以下のチル層の範囲内に納めることができる。従って、引け巣欠陥が切削加工面に露出することがなく、鋳抜き孔部から直接あるいはそれに隣接するネジ孔等を介して圧力漏れやガス漏れが発生するのを確実に抑制することができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品は、上記のアルミダイカスト製品において、前記切削加工代による切削加工後に、前記デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層が残されることを特徴とする。
本発明によれば、切削加工代による切削加工後に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層が残されるので、切削加工後の製品において、鋳抜き孔の表面に引け巣欠陥が発生していないチル層を残すことができる。従って、引け巣欠陥の切削加工面への露出を確実に防止し、鋳抜き孔部から直接あるいはそれに隣接するネジ孔等を介して圧力漏れやガス漏れが発生するのを確実に抑制することができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品は、上述のいずれかのアルミダイカスト製品において、前記デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層の厚さが、少なくとも0.5mm以上設けられることを特徴とする。
本発明によれば、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層の厚さが、少なくとも0.5mm以上設けられるので、デンドライト二次アーム間隔が5.5μm以下のチル層の厚さを、一般に0.5mm以下に設定されるアルミダイカスト製品の切削加工代よりも大きくすることができる。これにより、切削加工後の鋳抜き孔の表面に確実に引け巣欠陥が発生していないチル層を残すことができる。従って、引け巣欠陥が切削加工面に露出することがなく、鋳抜き孔部から直接あるいはそれに隣接するネジ孔等を介して圧力漏れやガス漏れが発生するのを確実に抑制することができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品は、上述のいずれかのアルミダイカスト製品において、前記アルミダイカスト製品が、圧力容器であることを特徴とする。
本発明によれば、アルミダイカスト製品が圧力容器であるので、鋳抜き孔から引け巣欠陥を介して内部流体漏れが生じることのない圧力容器とすることができる。従って、アルミダイカスト製圧力容器の製造に際し、その歩留まりを大幅に向上し、低コストで高品質の圧力容器を得ることができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品は、上記のアルミダイカスト製品において、前記圧力容器が、圧縮機ハウジングであることを特徴とする。
本発明によれば、圧力容器が圧縮機のハウジングであるので、鋳抜き孔から引け巣欠陥を介して内部の冷媒ガスが漏洩することのない気密性の高い圧縮機ハウジングとすることができる。従って、アルミダイカスト製圧縮機ハウジングの製造に際し、その歩留まりを大幅に向上し、低コストで高品質の圧縮機ハウジングを得ることができる。
また、本発明にかかるアルミダイカスト製品の製造方法は、他の部分より肉厚とされた肉厚部分に、鋳抜きピンにより鋳抜き孔が成形されるアルミダイカスト製品の製造方法において、前記鋳抜きピンに、冷却媒体を流通させ、前記鋳抜き孔を局部冷却することにより、該鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を一定厚さ以上形成することを特徴とする。
本発明によれば、ダイカスト成形時に、鋳抜きピンに冷却媒体を流通させ、鋳抜きピンによる局部冷却能力を向上させることにより、溶湯が凝固収縮時の温度勾配を大きくすることができるため、デンドライトの発達を抑制し、鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を確実に一定厚さ以上形成することができる。従って、鋳抜き孔を下孔として用いても、引け巣欠陥がその表面に露出することがなく、鋳抜き孔を介しての圧力漏れやガス漏れの発生を確実に抑制することができるとともに、圧力容器等のアルミダイカスト製品の製造に際し、その歩留まりを大幅に向上させることができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品の製造方法は、上記のアルミダイカスト製品の製造方法において、前記鋳抜きピンに、中空の鋳抜きピン本体内に中心パイプを挿入した二重管構造の鋳抜きピンを用い、その中心パイプから鋳抜きピン先端部に前記冷却媒体を供給し、前記中心パイプと前記ピン本体間の冷却媒体流路へと前記冷却媒体を流通させ、前記鋳抜き孔を局部冷却することを特徴とする。
本発明によれば、鋳抜きピンに、中空の鋳抜きピン本体内に中心パイプを挿入した二重管構造の鋳抜きピンを用い、その中心パイプから鋳抜きピン先端部に冷却媒体を供給し、中心パイプとピン本体間の冷却媒体流路へと冷却媒体を流通させるため、冷却媒体流路を全周にわたり均一に形成し、冷却媒体の流量を安定化させることができるとともに、鋳抜き孔を均一に局部冷却することができる。これにより、鋳抜き孔の表面に全周にわたり均一に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を確実に一定厚さ以上形成することができる。従って、鋳造されるアルミダイカスト製品の品質を安定化させ、その歩留まりを向上させることができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品の製造方法は、上記のアルミダイカスト製品の製造方法において、前記冷却媒体が、12cc/s以上の流量で流通されることを特徴とする。
本発明によれば、冷却媒体が、12cc/s以上の流量で流通されるので、溶湯が凝固収縮時の温度勾配を十分に大きくし、デンドライトの発達を抑制することにより、鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を確実に一定厚さ以上形成することができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品の製造方法は、上記のアルミダイカスト製品の製造方法において、前記鋳抜きピンに、中空の鋳抜きピン本体内部にピン軸方向に沿う仕切り板を挿入した仕切り板構造の鋳抜きピンを用い、前記仕切り板で仕切られた一方の冷却媒体流路から前記冷却媒体を供給し、前記他方の冷却媒体流路へと前記冷却媒体を流通させ、前記鋳抜き孔を局部冷却することを特徴とする。
本発明によれば、鋳抜きピンに、中空の鋳抜きピン本体内部にピン軸方向に沿う仕切り板を挿入した仕切り板構造の鋳抜きピンを用い、仕切り板で仕切られた一方の冷却媒体流路から冷却媒体を供給し、他方の冷却媒体流路へと冷却媒体を流通させるため、冷却媒体流路を均一に形成し、冷却媒体の流量を安定化させることができるとともに、冷却能力を向上させることができる。これにより、鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を確実に一定厚さ以上形成することができる。従って、鋳造されるアルミダイカスト製品の品質を安定化させ、その歩留まりを向上させることができる。
さらに、本発明のアルミダイカスト製品の製造方法は、上述のいずれかのアルミダイカスト製品の製造方法において、前記冷却媒体を、溶湯の射出完了と同時またはその直前に流通開始させることを特徴とする。
本発明によれば、冷却媒体を、溶湯の射出完了と同時またはその直前に流通開始させるので、金型が冷えすぎて湯流れ不良を起こす等、溶湯の射出に影響を及ぼすことがなく、しかも射出完了と同時に急速冷却することができる。これにより、溶湯が凝固収縮時の温度勾配を十分大きくし、デンドライトの発達を抑制することができる。従って、鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を確実に一定厚さ以上形成することができる。
本発明のアルミダイカスト製品およびその製造方法によれば、鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を確実に一定厚さ以上形成することができる。このため、鋳抜き孔を下孔としても、引け巣欠陥がその表面に露出することがなく、鋳抜き孔を介しての圧力漏れやガス漏れの発生を確実に抑制することができる。また、圧力容器等の製造に際し、その歩留まりを大幅に向上させ、低コストで高品質のアルミダイカスト製品を製造することができる。
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる圧縮機ハウジング1の斜視図が示され、図2には、図1のY−Y矢視断面図が示されている。なお、本実施形態では、アルミダイカスト製品について、気密性を必要とする圧力容器の一種である圧縮機ハウジング1を例に説明するが、本発明のアルミダイカスト製品は、これに限定されるものではない。
圧縮機ハウジング1は、圧縮機の外殻を構成するもので、その内部には、図示省略の圧縮機構が組み込まれる。この圧縮機構は、圧縮機ハウジング1の外部からポート孔2を経て吸い込まれた低圧の冷媒ガスを圧縮し、その高圧冷媒ガスを圧縮機ハウジング1に設けられている図示省略のポート孔を経て外部へと吐出するものである。圧縮機ハウジング1は、冷媒ガスが吸入、圧縮、吐出される間に、外部に漏洩されないように圧縮機構の外周を覆う密閉された圧縮機収容空間を形成するものであり、圧力容器として機能する。
上記のポート孔2は、図2に示されるように、圧縮機ハウジング1を貫通するよう設けられるものであり、このポート孔2には、図示省略の冷媒配管が接続される。
ポート孔2は、圧縮機ハウジング1の外周部に他の部分よりも肉厚とされた肉厚部分4を設け、その肉厚部分4に冷媒配管接続用フィッテングを取り付けるネジ孔3と共に設けられるのが通常である。しかし、このネジ孔3は、必ず必要とするものではなく、なくてもよい。
上記圧縮機ハウジング1は、軽量化のためアルミ合金製とされ、ダイカスト鋳造によって製造される。また、ポート孔2およびネジ孔3は、下孔がダイカスト鋳造時に鋳抜きピンにより鋳抜き孔2Aおよび3Aとして成形され、ダイカスト鋳造後、所定寸法に切削加工して仕上げられる。
図3に、ポート孔2およびネジ孔3のための鋳抜き孔2Aおよび3Aを、鋳抜きピン5および6によりダイカスト鋳造する状態の概略断面図が示されている。固定金型7および可動金型8により、鋳抜き孔2Aおよび3Aを成形する肉厚部分4の成形空間9が形成される。この成形空間9に対して鋳抜き孔2Aおよび3Aを成形する鋳抜きピン5および6が固定金型7側から突出配置される。ダイカスト鋳造時、上記成形空間9に溶湯を充填することによって、鋳抜きピン5および6によりポート孔2およびネジ孔3の下孔となる鋳抜き孔2Aおよび3Aが成形される。
ポート孔2およびネジ孔3が設けられる肉厚部分4は、他の部分よりも肉厚とされており、ダイカスト鋳造時に、溶湯の凝固収縮に伴って凝固収縮空間が発生し、内部に引け巣欠陥が生じ易い。上記のように鋳抜きピン5および6により成形された鋳抜き孔2Aおよび3Aを、ポート孔2およびネジ孔3に仕上げるため、その鋳造表面のチル層2Bを切削すると、引け巣欠陥が切削面に露出することがあり、この引け巣欠陥を介して圧縮機ハウジング1の内外、あるいはポート孔2およびネジ孔3同士が繋がってしまうことがある。これが圧縮機ハウジング1内の圧力や冷媒ガスが外部に漏洩する原因であることは、既述の通りである。
この圧力や冷媒ガスの漏洩を防止するには、鋳造表面に引け巣欠陥が発生していないチル層2Bを一定厚さ以上形成し、所定の切削加工代により切削加工しても、その切削面に引け巣欠陥が露出されないようにすることである。さらに、引け巣欠陥が発生していないチル層2Bを切削加工代以上の厚さに形成するには、鋳抜きピンにより鋳抜き孔を局部冷却することが有効と考えられる。上記鋳抜きピン5および6のうち、ネジ孔3用の鋳抜きピン6は、ピン自体が細く、内部に冷却媒体の流路を設けることが困難なため、ポート孔2を成形する比較的太い鋳抜きピン5の内部に、冷却媒体(水)を流す流路を設け、鋳抜きピン5による局部冷却能力を強化して、引け巣欠陥が発生しない領域(チル層2B)を厚くできるようにする。
図4に、内部に冷却媒体(水)の流路を設けた鋳抜きピン5の構成が示されている。鋳抜きピン5は、中空とされたピン本体5Aと、ピン本体5Aの上部にネジ5Bを介して連結されたホルダ5Cと、ホルダ5Cの端部にねじ込まれたプラグ5Dと、ホルダ5C内の上下仕切部に一端が保持され、他端が中空のピン本体5A内部の先端部で開口された中心パイプ5Eと、中空のピン本体5Aと中心パイプ5Eとの間に形成され、冷却媒体(水)が流通される冷却媒体流路5Fと、ホルダ5C内の上部空間に接続された冷却媒体供給管5Gと、ホルダ5C内の下部空間に接続された冷却媒体排出管5Hと、から構成された二重管構造の鋳抜きピン5とされている。この鋳抜きピン5には、送水装置10から冷却媒体供給管5Gおよび冷却媒体排出管5Hを介して冷却媒体(水)が設定された流量で流通可能とされている。
なお、上記鋳抜きピン5は、図5に示された鋳抜きピン50によって代替可能である。この鋳抜きピン50は、鋳抜きピン5の中心パイプ5Eを仕切り板50Eに代え、仕切り板50により仕切られた一方の流路を冷却媒体供給側流路50I、他方の流路を冷却媒体排出側流路50Jとした仕切り板構造の鋳抜きピンであり、他の構成は鋳抜きピン5と同様につき、同じ符号を付し説明は省略する。
つぎに、上記鋳抜きピン5または50を用いて、ポート孔2の下孔となる鋳抜き孔2Aの表面に、引け巣欠陥が発生していない一定厚さ以上のチル層2Bを形成する方法および該チル層2Bを備えた圧縮機ハウジング1の構成について説明する。まず、図6および図7に示す、溶湯が凝固収縮時のデンドライト樹枝の成長と温度勾配との関係を説明する。
図6および図7に示すように、溶湯の凝固は、固相側から伸びるデンドライト樹枝20間に、凝固に伴う体積収縮を補うように液相側から溶湯が補給されながら進行する。凝固収縮空間(引け巣)を発生させないようにするには、デンドライト樹枝20間に十分に溶湯を補給する必要があり、そのためにはデンドライト樹枝20の発達を抑制することが重要となる。つまり、デンドライト樹枝20が発達すると、その間に溶湯を十分に補給することができなくなり、引け巣となる凝固収縮空間X(図6参照)が発生してしまう。
デンドライト樹枝20の発達は、金型側の冷却能を向上させ、温度勾配Gを大きくすることによって抑制することができる。温度勾配Gは、次式で表すことができる。
G=(T−T)/L
上記式において、Tは液相線温度、Tは固相線温度、Lはデンドライト樹枝20の長さである。
温度勾配Gが小さいと(図6の場合)、デンドライト樹枝20が発達し、その長さLがL1と長くなる。一方、温度勾配Gを大きくすることによって(図7の場合)、デンドライト樹枝20の発達が抑制され、その長さLをL2と短くすることができる(L1>L2)。
また、温度勾配Gを大きくすることによって、デンドライト二次アーム21の間隔(デンドライト・アーム・スペーシング(以下「DAS」という。))を小さくすることができる。このDASは、図8に示すように、凝固完了後、光学顕微鏡を用いて容易に確認することができる。DASとは、隣り合うデンドライト二次アームの中心間の距離であり、デンドライト二次アームが連続して4つ以上並んでいる部分におけるデンドライト二次アーム間隔の平均値とする。具体的には、デンドライト二次アームが4つ以上並んでいる部分を選択し、デンドライト二次アーム間隔のn個(nは4以上)分の間隔lを測定し、l/(n−1)を求める。測定を3個所以上行い、その結果の相加平均をとったものである。
上記の温度勾配Gは、金型側の冷却能を高めるほど大きくできる。従って、金型を冷却する冷却媒体の流量を増やして金型の冷却速度を高め、凝固時のデンドライト樹枝20の発達を抑制すれば、DASを小さくすることができ、引け巣の発生していない領域(チル層2B)の厚さを厚くすることができると考えられる。そこで、以下の実験を行った。
実験は、図4に示した鋳抜きピン5を用い、冷却媒体(水)の流量V(cc/s)を変えながら、ポート孔2およびネジ孔3のための鋳抜き孔2Aおよび3Aを、鋳抜きピン5および6によりダイカスト鋳造し(図3参照)、鋳肌面(鋳造表面)から所定深さ位置のDAS(μm)をリニアインターセプト法によって測定するとともに、引け巣欠陥のない領域(チル層2B)の厚さt(mm)を測定した。測定結果は、図9に示す通りである。
なお、上記における鋳造条件は、溶湯温度が665℃、金型温度が200℃、射出速度は低速が0.2m/s、高速が2.3m/sである。この鋳造条件は、アルミダイカスト製ハウジング1の一般的成形条件である、溶湯温度640℃〜690℃、金型温度150℃〜300℃と同等である。また、冷却媒体(水)を流す条件は、射出完了と同時に冷却媒体(水)の流通を開始し、流通時間を3秒間とした。
上記の実験結果を分析し、図10に、冷却媒体(水)の流量V(cc/s)と引け巣欠陥のない領域の厚さt(mm)との関係をグラフ化して表示した。図10に示す太い実線は、各冷却水流量V(cc/s)での引け巣なし領域の厚さt(mm)の最小値を接続したもので、この結果からも、鋳抜きピン5に流す冷却水流量V(cc/s)を増やし、鋳抜きピン5による冷却能を高め、凝固時の温度勾配Gを大きくすることにより、引け巣なし領域の厚さt(mm)を大きくできることが明らかとなった。特に、冷却水流量V(cc/s)を12.0cc/s以上とすることにより、引け巣なし領域の厚さt(mm)を0.8(mm)以上にできることが確認された。
また、図11に、引け巣が認められる鋳肌面(鋳造表面)からの深さd(mm)とDAS(μm)との関係をグラフ化して表示した。図11に示す太い実線の領域は、破線で示した各冷却水流量V(cc/s)のときの成形品において、各々引け巣が認められる鋳肌面(鋳造表面)からの深さd(mm)、すなわち引け巣なし領域の厚さが最小値(tmin)となる領域を示しており、この領域を引け巣が認められるDASの閾値(5.5〜6.9μm)とすることができ、引け巣が発生しないDASの条件は、5.5μm以下であることが明らかにされた。
以上から、溶湯が凝固収縮時のデンドライトの発達を抑制し、DAS(デンドライト二次アーム間隔)を少なくとも5.5μm以下にすれば、圧縮機ハウジング1において、圧力漏れやガス漏れの原因となる引け巣欠陥が発生していないチル層2B(図2参照)を一定厚さ以上形成できることが理解される。
本実施形態では、鋳抜きピン5によって鋳造されるポート孔2用の鋳抜き孔2Aの表面に、DASが5.5μm以下のチル層2Bを、ダイカスト鋳造後に切削加工するときの加工代よりも厚く形成した。つまり、切削加工代を通常の0.5mmとした場合、DASが5.5μm以下のチル層2Bを、0.5mm以上の厚さに形成し、切削加工後その切削面に、DASが5.5μm以下のチル層2Bが残される構成としている。
これにより、鋳抜き孔2Aを下孔として用い、通常の切削代により切削加工しても、引け巣欠陥がその切削面に露出することがなく、鋳抜き孔2Aを介しての圧力漏れやガス漏れの発生を確実に防止することができる。従って、圧縮機ハウジング1の製造に際し、その歩留まりを大幅に向上させ、低コストで高品質の圧縮機ハウジング1を製造することができる。
特に、鋳抜きピン5に流す冷却媒体(水)の流量V(cc/s)を、12.0cc/s以上とすることによって、DASが5.5μm以下の引け巣なし領域の厚さt(mm)を0.8(mm)以上にすることができ、圧力漏れやガス漏れの発生を確実に解消することができる。
なお、上記実施形態では、ダイカスト鋳造時、鋳抜きピン5,50に対して、溶湯の射出完了と同時に、冷却媒体を流通開始されているが、必ずしも同時である必要はなく、溶湯の射出完了直前、例えば射出完了の1秒程度前から冷却媒体を流通させるようにしてもよい。要するに、冷却媒体を流しっ放し、あるいは余り早い時期から冷却媒体を流通させると、金型が冷えすぎて、溶湯充填中にその一部が凝固開始し、湯流れ不良を起す等、溶湯の射出に影響を及ぼすので、かかる影響を及ぼさない範囲であれば、射出完了前に冷却媒体を流通させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態は、本発明を圧縮機ハウジング1に適用した例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の圧力容器やエンジンのアルミシリンダブロック、トランスミッションケース等をはじめとする広範なアルミダイカスト製品に適用できることは勿論であり、この場合も内部に封入されている流体の漏れを確実に解消することができる。
本発明の一実施形態に係るアルミダイカスト製品の1つである圧縮機ハウジングの外観斜視図である。 図1に示す圧縮機ハウジングのY−Y矢視断面図である。 図1に示す圧縮機ハウジングのダイカスト鋳造状態の部分概略断面図である。 図1に示す圧縮機ハウジングのダイカスト鋳造に適用される鋳抜きピンの一例を示す断面図である。 図1に示す圧縮機ハウジングのダイカスト鋳造に適用される鋳抜きピンの他の例を示す断面図である。 金型冷却の温度勾配が小さい場合における溶湯の凝固収縮時の概念図である。 金型冷却の温度勾配が大きい場合における溶湯の凝固収縮時の概念図である。 DAS測定用の光学顕微鏡による観察図である。 鋳抜きピンに流す冷却水の流量を変えて鋳造した実験のDASと引け巣なし領域厚さの測定結果を示すグラフである。 冷却水流量V(cc/s)と引け巣欠陥なし領域の厚さt(mm)との関係を示すグラフである。 引け巣が認められる鋳肌面からの深さd(mm)とDAS(μm)との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 圧縮機ハウジング
2 ポート孔
2A 鋳抜き孔
2B チル層
4 肉厚部分
5,50 鋳抜きピン
5A ピン本体
5E 中心ピン
5F,50I,50J 冷却媒体流路
50E 仕切り板
20 デンドライト樹枝
21 デンドライト二次アーム
DAS デンドライト二次アーム間隔

Claims (11)

  1. 他の部分より肉厚とされた肉厚部分に、鋳抜きピンにより鋳抜き孔が成形されるアルミダイカスト製品において、
    前記鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層が設けられることを特徴とするアルミダイカスト製品。
  2. 前記デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層の厚さが、予め設定される前記鋳抜き孔の切削加工代よりも大きくされることを特徴とする請求項1に記載のアルミダイカスト製品。
  3. 前記切削加工代による切削加工後に、前記デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層が残されることを特徴とする請求項2に記載のアルミダイカスト製品。
  4. 前記デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層の厚さが、少なくとも0.5mm以上設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアルミダイカスト製品。
  5. 前記アルミダイカスト製品が、圧力容器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアルミダイカスト製品。
  6. 前記圧力容器が、圧縮機ハウジングであることを特徴とする請求項5に記載のアルミダイカスト製品。
  7. 他の部分より肉厚とされた肉厚部分に、鋳抜きピンにより鋳抜き孔が成形されるアルミダイカスト製品の製造方法において、
    前記鋳抜きピンに、冷却媒体を流通させ、前記鋳抜き孔を局部冷却することにより、該鋳抜き孔の表面に、デンドライト二次アーム間隔が少なくとも5.5μm以下のチル層を一定厚さ以上形成することを特徴とするアルミダイカスト製品の製造方法。
  8. 前記鋳抜きピンに、中空の鋳抜きピン本体内に中心パイプを挿入した二重管構造の鋳抜きピンを用い、その中心パイプから鋳抜きピン先端部に前記冷却媒体を供給し、前記中心パイプと前記ピン本体間の冷却媒体流路へと前記冷却媒体を流通させ、前記鋳抜き孔を局部冷却することを特徴とする請求項7に記載のアルミダイカスト製品の製造方法。
  9. 前記冷却媒体が、12cc/s以上の流量で流通されることを特徴とする請求項8に記載のアルミダイカスト製品の製造方法。
  10. 前記鋳抜きピンに、中空の鋳抜きピン本体内部にピン軸方向に沿う仕切り板を挿入した仕切り板構造の鋳抜きピンを用い、前記仕切り板で仕切られた一方の冷却媒体流路から前記冷却媒体を供給し、前記他方の冷却媒体流路へと前記冷却媒体を流通させ、前記鋳抜き孔を局部冷却することを特徴とする請求項7に記載のアルミダイカスト製品の製造方法。
  11. 前記冷却媒体を、溶湯の射出完了と同時またはその直前に流通開始させることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載のアルミダイカスト製品の製造方法。
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