JP2024066177A - L字状スリーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが容易で、保形性に優れ、梱包時に物品が引っ掛かるような支障が生じないL字状スリーブを提供する。【解決手段】シート材を折り曲げて第1角筒1と第2角筒2とが中折線3を軸に屈曲した形状とされるL字状スリーブにおいて、第1角筒1には、内側板13から突出する踏付片15と、内側板13に内頂板14との境界近傍で開口する差込穴16とを設け、第2角筒2には、内頂板24から突出する差込片26を設ける。第1角筒1及び第2角筒2の罫線に沿った巻き込む方向への折り曲げに伴い、第2角筒の外側板21の内面に第1角筒1の内頂板14及び踏付片15が重なり合い、第2角筒の内重板25が第1角筒1の踏付片15を踏み付け、差込片26が差込穴16に差し込まれ、第1角筒1と第2角筒2とが保形されて屈曲角度が固定されたロック状態が維持されるようにする。【選択図】図3

Description

この発明は、段ボール等のシート材を折り曲げて組み立てられ、梱包の緩衝材等として使用されるL字状スリーブに関するものである。
下記特許文献1には、図20に示すように、段ボール等のシート材を折り曲げ、第1角筒51と第2角筒52とが中折線53を介して連なった形状とされる物品梱包用のL字状スリーブが記載されている。このL字状スリーブは、第1角筒51及び第2角筒52がそれぞれ内部に斜め方向に折り曲げられた補強部54,55を有し、第1角筒51の差込片56を第2角筒の差込穴57に差し込んで保形されるものである。
また、図21に示すように、段ボール等のシート材から成り、第1角筒61と第2角筒62とが中折線63を介して連なるL字状スリーブにおいて、第1角筒61と第2角筒62とを、第2角筒62の両端部及び中央部で係止するものが考えられている。
このL字状スリーブでは、第2角筒62の外側板64の内面に内重板65が重なると共に、第1角筒61の内側板66が重なっており、外側板64の両側端に係止爪67が形成され、中央部に係止片68が形成されている。
そして、第1角筒61は、係止爪67を内側板66の切欠に押し込むことにより保形され、第2角筒62は、係止片68を内重板65の穴に押し込むことにより保形される。また、第1角筒61と第2角筒の互いの屈曲角度は、係止爪67の押込により固定される。このような保形構造は、下記特許文献2に記載されている。
実開平5-82868号公報 特開2009-241960号公報
しかしながら、図20に示すようなL字状スリーブは、組み立てに際し、折り曲げる箇所が多く手間がかかるほか、シート材の折り曲げの反発により差込片56が差込穴57から抜け出して、組立形状が維持されない恐れがある。
また、図21に示すようなL字状スリーブは、組立時に外側板64の両端部の係止爪67と中央部の係止片68を押し込む必要があり、第1角筒61が小さい場合、係止爪67の押込による固定が困難になる。そのほか、係止片68の押込に伴い、外側板64に穴が開くため、その穴の端縁が梱包する物品に引っ掛かったりする恐れもある。
そこで、この発明は、組み立てが容易で、保形性に優れ、梱包時に物品が引っ掛かるような支障が生じないL字状スリーブを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、シート材を折り曲げて第1角筒と第2角筒とが中折線を軸に屈曲した形状とされるL字状スリーブにおいて、
前記第1角筒には、前記中折線からの巻き込む方向への折り曲げに伴い、前記第2角筒へ向かって突出する踏付片が切込により設けられると共に、前記中折線を軸とする屈曲の内側の面で開口する差込穴が設けられ、
前記第2角筒には、前記中折線からの巻き込む方向への折り曲げに伴い、前記第1角筒の差込穴へ向かって突出する差込片が切込により設けられ、
前記第2角筒の内側部分が前記第1角筒の踏付片を踏み付けて、前記第2角筒の差込片が前記第1角筒の差込穴に差し込まれ、前記第1角筒と前記第2角筒とが保形されて互いの屈曲角度が固定されたロック状態が維持されるものとしたのである。
そして、前記第1角筒の部分は、前記中折線から外側板、外頂板、内側板及び内頂板が順次罫線を介して連なる構成とされ、前記第2角筒の部分は、前記中折線から外側板、外頂板、内側板、内頂板及び内重板が順次罫線を介して連なる構成とされ、
前記第1角筒が前記罫線に沿って巻き込む方向へ折り曲げられ、前記第2角筒の外側板の内面に前記第1角筒の内頂板及び踏付片が重なり合った状態で、前記第2角筒が前記罫線に沿って巻き込む方向へ折り曲げられ、前記第2角筒の内重板及び内頂板の切断端縁の少なくともいずれかが前記第1角筒の踏付片を踏み付けるものとしたのである。
また、前記差込穴は、前記第1角筒の罫線に沿った折り曲げに伴い、前記内側板から前記踏付片が抜け出した跡の部分に開口するものとしたのである。
或いは、前記踏付片は、間隔をあけて複数設けられ、前記差込穴は、前記踏付片のない中間位置で前記第1角筒の内側板を切り抜いて形成されているものとしたのである。
また、これらのL字状スリーブにおいて、前記第2角筒の内重板から内頂板へかけて、前記踏付片の厚さを逃がすための切抜による逃穴、切目に挟まれた舌片、境界の罫線のずれ部のいずれかを有するものとしたのである。
そのほか、前記第1角筒の外側板と外頂板及び外頂板と内側板のそれぞれの境界の罫線並びに前記第2角筒の外側板と外頂板及び外頂板と内側板のぞれぞれの境界の罫線が切目を介してジグザグにずらされ、
前記第1角筒及び前記第2角筒の罫線に沿った折り曲げに伴い、前記第1角筒及び前記第2角筒の隣り合う外頂板が相対的に傾斜しているものとしたのである。
また、前記第2角筒の内側板と内頂板及び内頂板と内重板のそれぞれの境界の罫線は、切目に挟まれた中間部で前記内重板側へずらされ、
前記第2角筒の罫線に沿った折り曲げに伴い、前記内頂板は、前記切目に挟まれた中間部がその両側部に対して迫り出すように傾き、前記差込片と前記内頂板の傾斜した中間部とが係止爪を形成し、前記係止爪が前記第1角筒の差込穴に差し込まれ、ロック状態が維持されるものとしたのである。
この発明に係るL字状スリーブでは、組み立てに際し、第2角筒の内側部分が第1角筒の踏付片を踏み付けて、第2角筒の差込片が第1角筒の差込穴に差し込まれ、側面視L字状をなす組立形状に保形されたロック状態となるので、複数箇所での係止等の工程が不要となり、組立作業を容易に行うことができる。
また、第2角筒の内側に重なる部分を有する第1角筒の寸法が小さくても、側部の押込が不要になるので、組立形状が確実に維持される。
また、保形に寄与する踏付片、差込片及び差込穴は、組立状態で隠れる部分に位置するので、梱包時に物品が引っ掛かるような支障が生じることもない。
この発明の第1実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す全体図 同上の組立過程を示す断面図 同上の組立状態を示す斜視図 同上の組立状態を示す断面図 この発明の第2実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す部分図 同上の組立状態の要部を示す断面図 この発明の第3実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す部分図 同上の組立状態の要部を示す断面図 この発明の第4実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す部分図 同上の組立状態の要部を示す斜視図 この発明の第5実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す全体図 同上の組立過程を示す斜視図 同上の組立状態を示す斜視図 同上の組立状態を示す断面図 この発明の第6実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す全体図 同上の組立状態を示す断面図 この発明の第7実施形態に係るL字状スリーブのブランクを示す全体図 同上の組立状態を示す断面図 この発明の第8実施形態に係るL字状スリーブの組立状態を示す断面図 特許文献1に記載のL字状スリーブの組立状態を示す斜視図 特許文献2を参照したL字状スリーブの組立状態を示す斜視図
<第1実施形態>
(概要)
このL字状スリーブは、図1に示すような帯状のシート材である段ボールのブランクから成り、図2に示す組立過程を経て、図3及び図4に示すように、第1角筒1と第2角筒2とが中折線3を軸に屈曲した形状とされる。
(ブランク)
図1に示すブランクは、第1角筒1を形成する部分と第2角筒2を形成する部分の境界に、中折線3となる罫線が入れられた帯状のものであり、中折線3の延びる方向が幅方向とされ、これに直交する方向が長さ方向とされている。
第1角筒1となる部分は、中折線3から外側板11、外頂板12、内側板13及び内頂板14が順次罫線a、b、cを介して連なり、第2角筒2となる部分は、中折線3から外側板21、外頂板22、内側板23、内頂板24及び内重板25が順次罫線d,e,f,gを介して連なる構成とされている。
このブランクに入れられた中折線3及び罫線a~gは、互いに平行し、それぞれ段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
第1角筒1には、幅方向の中央における内頂板14から内側板13への切込により、踏付片15が設けられており、罫線cに沿った折り曲げに伴い、内側板13から踏付片15が突出し、その抜出跡に差込穴16が開口する。
第2角筒2には、内側板23及び内重板25から内頂板24への切込により、差込片26が設けられており、罫線f,gに沿った折り曲げに伴い、内側板23及び内重板25の凸部である差込片26が内頂板24からそれぞれ突出する。
このブランクにおいて、段ボールの中しんの段頂が延びる段目方向は、中折線3及び罫線a~gに直交する長さ方向へ向けられ、この方向の強度が大きくなっている。
なお、各方向の強度の均等化を図るため、段ボールの段目方向は、中折線3及び罫線a~gに対して、例えば45°の角度をなすように斜めに向けてもよい。
(組立過程)
上記のようなブランクからこのL字状スリーブを組み立てるには、図2に示すように、第1角筒1の罫線a,b,cに沿った巻き込む方向への折り曲げに伴い、第1角筒1を四角筒状とし、第2角筒2の外側板21の内面に、第1角筒1の内頂板14及び踏付片15が重なり合うようにする。
次に、第2角筒2の罫線d,e,f,gに沿った巻き込む方向への折り曲げに伴い、第2角筒2を四角筒状とし、第2角筒2の内重板25が第1角筒1の踏付片15を踏み付けて、第2角筒2の外側板21の内面に重なり合うようにする。
これにより、第1角筒1の内側板13に第2角筒2の内頂板24が向かい、図3及び図4に示すように、第2角筒2の差込片26が第1角筒1の差込穴16に差し込まれ、第1角筒1と第2角筒2とが保形されて互いの屈曲角度が固定されたロック状態となり、L字状スリーブの組み立てが完了する。
なお、第1角筒1と第2角筒2の大きさを変えておけば、組み立てに際し、巻き込むように折り曲げる順次を容易に判別できる。また、第2角筒2の内側板23を、梱包する物品の荷重が作用する面とすれば、第2角筒2の外側板21に踏付片15がしっかりと押し付けられ、第2角筒2に対し第1角筒1が振れることなく直立状態に固定される。
(特徴)
上記のようなL字状スリーブでは、組み立てに際し、第2角筒2の内重板25が第1角筒1の踏付片15を踏み付けて、第2角筒2の差込片26が第1角筒1の差込穴16に差し込まれ、側面視L字状をなす組立形状に保形されたロック状態となるので、複数箇所での係止等が不要となり、組立作業を容易に行うことができる。
また、第2角筒2の外側板21の内側に重なる部分を有する第1角筒1の寸法が小さくても、側部の押込が不要になるので、組立形状が確実に維持される。
また、保形に寄与する踏付片15、差込片26及び差込穴16は、組立状態で隠れる部分に位置するので、梱包時に物品が接触面に引っ掛かるような支障が生じることもなく、様々な形状の物品を効率よく梱包することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るL字状スリーブは、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図5のブランクの部分図に示すように、第2角筒2の内重板25から内頂板24へ至る部分の幅方向の中央部に、切り抜かれた逃穴27が設けられたものとなっている。逃穴27は、踏付片15より少し大きくしておく。
このような逃穴27を設けておくと、図6に示す組立状態において、踏付片15が逃穴27に嵌まり込み、踏付片15の厚さが逃がされて、内重板25の外側板21からの浮き上がりが抑制され、第1角筒1と第2角筒2との互いの屈曲角度が安定する。
なお、この場合、逃穴27の開口縁である内頂板24の切断端縁で踏付片15の根元側が踏み付けられる。また、踏付片15の一部が逃穴27に嵌まり込むことなく、内重板25の逃穴27に臨む部分で踏付片15が踏み付けられるようにしてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態に係るL字状スリーブもまた、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図7のブランクの部分図に示すように、第2角筒2の内重板25から内頂板24へ至る部分の幅方向の中央部に、切目に挟まれた舌片28が設けられたものとなっている。
このような舌片28を設けておくと、図8に示す組立状態において、舌片28が踏付片15に重なって揺動し、踏付片15の厚さが逃がされて、内重板25の外側板21からの浮き上がりが抑制され、第1角筒1と第2角筒2との互いの屈曲角度が安定する。
<第4実施形態>
第4実施形態に係るL字状スリーブもまた、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図9のブランクの部分図に示すように、第2角筒2の内重板25から内頂板24へ至る部分の幅方向の中央部において、境界の罫線gに内頂板24側へのずれ部gが設けられたものとなっている。ずれ部gの両端部は、傾斜した切目とされている。
このような罫線gのずれ部gを設けておくと、図10に示す組立状態において、踏付片15の重なる部分で内重板25が盛り上がるように撓み、踏付片15の厚さが逃がされて、内重板25の外側板21からの浮き上がりが抑制され、第1角筒1と第2角筒2との互いの屈曲角度が安定する。
<第5実施形態>
第5実施形態に係るL字状スリーブもまた、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図11に示すようなブランクから組み立てられる。
このブランクでは、踏付片15が幅方向に間隔をあけて2個設けられ、差込穴16は、踏付片15のない幅方向の中間位置で第1角筒1の内側板13を切り抜いて形成されている。また、第1角筒1の内側板13には、差込穴16の端縁に臨んで、切目に挟まれた舌片17が設けられている。
さらに、第1角筒1の外側板11と外頂板12及び外頂板12と内側板13のそれぞれの境界の罫線a,b並びに第2角筒2の外側板21と外頂板22及び外頂板22と内側板23のぞれぞれの境界の罫線d,eが切目を介してジグザグにずらされている。
このようなブランクの組み立てに際し、図12に示すように、第1角筒1を罫線a,bに沿って巻き込む方向へ折り曲げ、第2角筒2をそれぞれ罫線d,eに沿って巻き込む方向へ折り曲げると、図13及び図14に組立状態で示すように、第1角筒1及び第2角筒2の外頂板12,22が交互に逆方向に傾斜する。
また、第2角筒2の内重板25が幅方向に間隔をあけて配置された第1角筒1の踏付片15を同時に踏み付けるので、全幅にわたって保形性が向上する。
そのほか、差込片26を差込穴16に差し込む際、舌片17が差込片26に押されて第1角筒1の内側へ揺動し、その後、反発により復元して、舌片17の先端である差込穴16の端縁に差込片26が係合するので、差込片26を差込穴16に容易に差し込むことができ、保形性が損なわれることもない。
<第6実施形態>
第6実施形態に係るL字状スリーブもまた、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図15のブランクに示すように、第2角筒2において、内側板23ではなく、内重板25から内頂板24への切込により、差込片26が設けられている。
また、上記第5実施形態と同様、踏付片15は、幅方向に間隔をあけて2個設けられ、差込穴16は、踏付片15のない幅方向の中間位置で第1角筒1の内側板13を切り抜いて形成されている。また、第1角筒1の内側板13には、差込穴16の端縁に臨んで、切目に挟まれた舌片17が設けられている。差込穴16は、罫線cに沿ってスリット状に開口するものとなっている。
このようなブランクから成るL字状スリーブにおいても、図16に組立状態で示すように、第2角筒2の内重板25が第1角筒1の踏付片15を踏み付けて、第2角筒2の差込片26が第1角筒1の舌片17を揺動させつつ、差込穴16に差し込まれ、舌片17が反発で復元して、差込穴16からの差込片26の抜け出しが防止されるので、側面視L字状をなす組立形状に保形され、安定したロック状態となる。
<第7実施形態>
第7実施形態に係るL字状スリーブもまた、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図17のブランクに示すように、第2角筒2の内側板23と内頂板24及び内頂板24と内重板25のそれぞれの境界の罫線f,gは、切目に挟まれた中間部で内重板25側へずらされ、内側板23に突設された差込片26と内頂板24の中間部とが係止爪29を形成し、罫線gが罫線fよりも内重板25側へ大きくずれたものとなっている。
また、内頂板24の中間部には、差込片26への切込により、係止突片24aが設けられており、第1角筒1の内側板13には、差込穴16の端縁に臨んで、切目に挟まれた舌片17が設けられている。
このようなブランクから組み立てられるL字状スリーブでは、図18に示すように、第2角筒2の罫線f,gに沿った巻き込む方向への折り曲げに伴い、内頂板24の切目に挟まれた中間部がその両側部に対して迫り出すように傾き、内側板23から突出する差込片26と内頂板24の傾斜した中間部とが係止爪29を形成し、係止爪29が第1角筒1の差込穴16に差し込まれて、ロック状態が維持される。
このとき、係止突片24aが内頂板24の傾斜した中間部から突出し、舌片17が係止突片24aに押されて第1角筒1の内側へ揺動した後、反発により復元して、舌片17と係止突片24aとが差込穴16から係止爪29の抜け出しを防止するので、ロック状態の維持の確実性が向上する。
<第8実施形態>
第8実施形態に係るL字状スリーブもまた、基本構成は上記第1実施形態と同様であるが、図19に組立状態の断面図で示すように、第1角筒1及び第2角筒2がそれぞれ外頂板12,22のない三角筒状とされ、内重板25がなく、内頂板24の切断端縁で踏付片15が踏み付けられるものとされている。
なお、第1角筒1及び第2角筒2は、そのいずれか一方を四角筒状とし、他方を三角筒状としてもよい。また、第1角筒1及び第2角筒2の形状に拘わらず、内重板25で踏付片15を踏み付けるものとしてもよく、内頂板24の切断端縁で踏付片15を踏み付けるものとしてもよい。
<その他>
上記各実施形態では、梱包の緩衝材として使用するL字状スリーブを例示したが、この発明の構成は、店頭でのディスプレイ用の雛壇や、各種什器の柱等、様々な用途に使用されるL字状スリーブに適用することができる。
また、このL字状スリーブを周壁の少なくともいずれかの面をなす側壁とし、これに連なる他の側壁や底壁、蓋等から成る身蓋一体箱を構成することもできる。さらに、少なくともいずれかの側壁がこのL字状スリーブから成るトレイ状の身と、これに被さる蓋とが別体とされた2ピース箱を構成することもできる。そのほか、側壁以外の壁部がこのL字状スリーブから成る様々な箱を構成することができる。
また、上記各実施形態では、シート材が紙製の段ボールであるL字状スリーブを例示したが、この発明に係るL字状スリーブは、シート材として、板紙が積層された合紙やプラスチック製の段ボールを使用したものとすることもできる。
1 第1角筒
2 第2角筒
3 中折線
11 外側板
12 外頂板
13 内側板
14 内頂板
15 踏付片
16 差込穴
17 舌片
21 外側板
22 外頂板
23 内側板
24 内頂板
24a 係止突片
25 内重板
26 差込片
27 逃穴
28 舌片
29 係止爪
a~g 罫線
ずれ部

Claims (7)

  1. シート材を折り曲げて第1角筒(1)と第2角筒(2)とが中折線(3)を軸に屈曲した形状とされるL字状スリーブにおいて、
    前記第1角筒(1)には、前記中折線(3)からの巻き込む方向への折り曲げに伴い、前記第2角筒(2)へ向かって突出する踏付片(15)が切込により設けられると共に、前記中折線(3)を軸とする屈曲の内側の面で開口する差込穴(16)が設けられ、
    前記第2角筒(2)には、前記中折線(3)からの巻き込む方向への折り曲げに伴い、前記第1角筒(1)の差込穴(16)へ向かって突出する差込片(26)が切込により設けられ、
    前記第2角筒(2)の内側部分が前記第1角筒(1)の踏付片(15)を踏み付けて、前記第2角筒(2)の差込片(26)が前記第1角筒(1)の差込穴(16)に差し込まれ、前記第1角筒(1)と前記第2角筒(2)とが保形されて互いの屈曲角度が固定されたロック状態が維持されることを特徴とするL字状スリーブ。
  2. 前記第1角筒(1)の部分は、前記中折線(3)から外側板(11)、外頂板(12)、内側板(13)及び内頂板(14)が順次罫線(a,b,c)を介して連なる構成とされ、前記第2角筒(2)の部分は、前記中折線(3)から外側板(21)、外頂板(22)、内側板(23)、内頂板(24)及び内重板(25)が順次罫線(d,e,f,g)を介して連なる構成とされ、
    前記第1角筒(1)が前記罫線(a,b,c)に沿って巻き込む方向へ折り曲げられ、前記第2角筒(2)の外側板(21)の内面に前記第1角筒(1)の内頂板(14)及び踏付片(15)が重なり合た状態で、前記第2角筒(2)が前記罫線(d,e,f,g)に沿って巻き込む方向へ折り曲げられ、前記第2角筒(2)の内重板(25)及び内頂板(24)の切断端縁の少なくともいずれかが前記第1角筒(1)の踏付片(15)を踏み付けることを特徴とする請求項1に記載のL字状スリーブ。
  3. 前記差込穴(16)は、前記第1角筒(1)の罫線(c)に沿った折り曲げに伴い、前記内側板(13)から前記踏付片(15)が抜け出した跡の部分に開口することを特徴とする請求項2に記載のL字状スリーブ。
  4. 前記踏付片(15)は、間隔をあけて複数設けられ、前記差込穴(16)は、前記踏付片(15)のない中間位置で前記第1角筒(1)の内側板(13)を切り抜いて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のL字状スリーブ。
  5. 前記第2角筒(2)の内重板(25)から内頂板(24)へかけて、前記踏付片(15)の厚さを逃がすための切抜による逃穴(27)、切目に挟まれた舌片(28)、境界の罫線(g)のずれ部(gs)のいずれかを有することを特徴とする請求項2に記載のL字状スリーブ。
  6. 前記第1角筒(1)の外側板(11)と外頂板(12)及び外頂板(12)と内側板(13)のそれぞれの境界の罫線(a,b)並びに前記第2角筒(2)の外側板(21)と外頂板(22)及び外頂板(22)と内側板(23)のぞれぞれの境界の罫線(d,e)が切目を介してジグザグにずらされ、
    前記第1角筒(1)の罫線(a,b)及び前記第2角筒(2)の罫線(d,e)にそれぞれ沿った折り曲げに伴い、前記第1角筒(1)及び前記第2角筒(2)の隣り合う外頂板(12,22)が相対的に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のL字状スリーブ。
  7. 前記第2角筒(2)の内側板(23)と内頂板(24)及び内頂板(24)と内重板(25)のそれぞれの境界の罫線(f,g)は、切目に挟まれた中間部で前記内重板(25)側へずらされ、
    前記第2角筒(2)の罫線(f,g)に沿った折り曲げに伴い、前記内頂板(24)は、前記切目に挟まれた中間部がその両側部に対して迫り出すように傾き、前記差込片(26)と前記内頂板(24)の傾斜した中間部とが係止爪(29)を形成し、前記係止爪(29)が前記第1角筒(1)の差込穴(16)に差し込まれて、ロック状態が維持されることを特徴とする請求項2に記載のL字状スリーブ。
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