JP2024065143A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メンテナンス性を向上させ、冷却能力の低下を抑制することができる冷凍装置を提供すること。
【解決手段】 冷凍装置10は、第1のユニット11と第2のユニット12とを備える。第1のユニット11と第2のユニット12とが、それぞれ、第1の熱交換器19が相対向する両側に並べて配置される上部筐体13と、圧縮機と第2の熱交換器と膨張弁とが収容される下部筐体14とを備える。冷凍装置10は、第1のユニット11と第2のユニット12との間に空間を有し、第1のユニット11および第2のユニット12のそれぞれの下部筐体13の、空間側とは反対の外側に向いた面に開閉可能な扉22が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1のユニットと第2のユニットとを備える冷凍装置に関する。
冷凍装置は、冷媒を圧縮、凝縮、膨張、蒸発することを繰り返す冷凍サイクルを構成し、冷凍サイクルにより、例えば空調用の水や室内の空気等を冷却または温める。この冷凍サイクルの凝縮において、冷却水を用いて冷媒を凝縮させる方式が、水冷式であり、外部の空気を用いて冷媒を凝縮させる方式が、空冷式である。
空冷式の冷凍装置として、ケーシングの両側面部に沿って延びる第1および第2熱交換器本体を備え、第1および第2熱交換器本体が平面視において中央部がケーシングの外側に位置する鈍角の頂部を形成するようにケーシングの外側方向に拡がる直線状の第1および第2熱交換器を備える装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置は、ケーシングの上方に配置される送風ファンと、ケーシングの第1および第2熱交換器本体の側面に開口する第1および第2本体凹部を備えている。
特開2013-83422号公報
従来の上記冷凍装置では、第1および第2本体凹部の内側に機械室が設けられ、機械室内の圧縮機等の構成要素をメンテナンスすることができるが、機械室へアクセスできる範囲が限られており、メンテナンス性が低いという問題があった。
また、空気の取り込みも、装置の正面側と背面側からのみで、必要風量を満足しない場合、熱交換器の熱交換量が小さくなり、特に冷房運転時の外気温が高いとき、圧力上昇を抑えるために圧縮機の運転容量が低下し、冷凍能力が低下してしまうことがあるという問題もあった。
本発明は、上記課題に鑑み、第1のユニットと第2のユニットとを備える冷凍装置であって、
第1のユニットと第2のユニットとが、それぞれ、
第1の熱交換器が相対向する両側に並べて配置される上部筐体と、
圧縮機と第2の熱交換器と膨張弁とが収容される下部筐体と
を備え、
第1のユニットと第2のユニットとの間に空間を有し、第1のユニットおよび第2のユニットのそれぞれの下部筐体の、空間側とは反対の外側に向いた面に開閉可能な扉が設けられている、冷凍装置が提供される。
本発明によれば、メンテナンス性を向上させ、冷却能力の低下を抑制することができる冷凍装置を提供することができる。
冷凍装置の外観の一例を示した図。 冷凍装置を吊り上げて搬送する様子を示した図。 図1に示す切断面Aで切断した断面図。 冷凍装置の冷凍サイクルについて説明する図。 冷凍装置の正面図。 冷凍装置の側面図。 冷凍装置を制御する電気品を収納した電気品箱におけるポンプのインバータ取付位置の一例を示した図。 冷凍装置内で冷却する水を循環するポンプの配置例を示した図。 冷凍装置における結露水や除霜水の排水構造の一例を示した図。
図1は、冷凍装置の外観の一例を示した図である。冷凍装置10は、冷媒が圧縮、凝縮、膨張、蒸発することを繰り返す1以上の冷凍サイクルを構成する構成要素群(部品群)を1つのユニットとし、その長手方向を接続部として2つのユニットが接続された構造とされている。ここでは、一方のユニットを第1のユニット11とし、他方のユニットを第2のユニット12として説明する。
第1のユニット11と第2のユニット12とはそれぞれ、2つの上部筐体13と1つの下部筐体14とを備える。なお、上部筐体13は、各ユニットにつき、2つに限定されるものではなく、冷凍サイクルの数に応じて、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。上部筐体13は、第1の熱交換器を含む。下部筐体14には、第2の熱交換器が収納され、また、冷凍サイクルの数に応じた数(図1に示す例では2つ)の冷凍サイクル構成部品(圧縮機、膨張弁等)が収納される。
第1のユニット11は、1つの下部筐体14上に2つの上部筐体13が離間して配置された構成となっている。2つの上部筐体13の頂部のそれぞれには、1つずつ開口15が設けられ、開口15内には送風ファン16が設けられている。この構造は、第2のユニット12も同様である。
第1のユニット11の長手方向の一方側の面(正面)には、冷凍装置10を制御する電気品を収納する電気品箱17が取り付けられている。
第1のユニット11の長手方向の他方側の面(背面)には、冷凍装置10で冷却する対象の水を受け入れる入口ノズルが設けられる。第1のユニット11内には、冷水または温水を利用する二次側設備から入口ノズルを介して水を受け入れ、冷凍サイクルにより冷却され、または温められ、第2のユニット12へ水配管を通して送られる。二次側設備は、例えばビルや病院等に設置される空調用設備等である。冷凍サイクルでは、四方弁を用い、冷媒を循環する方向を切り替えることで、水を冷却することも、温めることも可能であるが、以下、水を冷却するものとして説明する。
第2のユニット12は、第1のユニット11から供給された水を、冷凍サイクルによりさらに冷却する。第2のユニット12の背面には、冷却した水を、二次側設備へ戻すための出口ノズルを有する。
冷凍装置10は、正面側から見ると、上部筐体13が下方に向けて、水平方向に切断したときの断面積が小さくなり、下部筐体14が下方に向けて、水平方向に切断したときの断面積が大きくなるように、くの字に形成されている。すなわち、上部筐体13と下部筐体14とが接続された接続部分が最も断面が小さく、当該接続部分から離間するにつれて断面が拡張した形状となっている。このため、第1のユニット11と第2のユニット12とが離間して隣り合うように配置されると、第1のユニット11と第2のユニット12との間の空間の形状が、略ひし形となっている。
また、冷凍装置10は、第1のユニット11を構成する2つの上部筐体13が離間して配置され、第1のユニット11との第2のユニット12との間の空間および2つの上部筐体13間の空間を通して空気が流通できるようになっている。すなわち、ユニット長手方向に通風口を確保するとともに、該ユニット長手方向に対して垂直な左右方向にも通風口を確保することができるので、必要風量を確保することができる。
ちなみに、必要風量を確保できない場合、第1の熱交換器の熱交換量が小さくなり、主に冷房運転時において圧縮機の吐出圧上昇を抑制するため、圧縮機の運転容量を下げ、冷凍能力が低下することになる。図1に示した冷凍装置10は、必要風量を確保することができるので、冷凍能力の低下を抑制することができる。
冷凍装置10の第1のユニット11および第2のユニット12の頂部には、天板18a18bがそれぞれ設けられ、天板18a、18b間には、搬送時等において各ユニット間の装置中央部が折れ曲がらないように、補強プレート20を設けることができる。
具体的には、図2に示すように、ロープ80を用いてクレーン等により吊り上げて搬送する際、ロープ80による圧縮力が、図2(a)に示す矩形で表す装置中央部方向へかかり、その部分が空間であると、図2(b)の矢印で示すように、内側に倒れようとする力が作用する。このため、図2(b)に示すような断面が、中央部分をコの字に窪ませた形とし、図2(a)に示すように正面側から背面側へと延びる補強プレート20の窪ませた部分を、各ユニットの天板18間に挿入する形で設置する。
補強プレート20は、各ユニットが内側に倒れようとする力に対して抵抗し、輸送時等の装置の頭揺れを防止することができる。冷凍装置10の高さは、高いことから、装置上部の中央部に対する作業性は悪い。このため、補強プレート20は、窪ませた部分の両端が各ユニットの天板18a、18b上に配置されるため、その両端と各天板18a、18bとをネジ止めすることにより簡易的な方法で取り付けることができる。また、各ユニットは、ユニット自身が排出する空気を吸気するショートカットを防止するため、冷凍装置10の上部には仕切りが必要となる。補強プレート20は、各ユニット間の空間を塞ぐように取り付けられるため、上記のショートカットを防止する役割も兼ねることが可能である。
再び図1を参照して、冷凍装置10は、1つの支持台21上に第1のユニット11と第2のユニット12とが一定の距離離間して配置される。このため、冷凍装置10は、第1のユニット11と第2のユニット12とが、支持台21、天板18、水配管で繋がっている。
下部筐体14は、開閉可能な扉22を有し、扉22を開けて、内部に収納された冷凍サイクル構成部品のメンテナンス等を行うことができる。
図3は、図1に示す切断面Aで切断したときの断面図である。切断位置は、第1のユニット11と第2のユニット12の接続部分の高さ位置である。図3には、第1のユニット11および第2のユニット12の下部筐体14a、14bのみが示され、各下部筐体14a、14b内の各部品の配置も示されている。なお、下部筐体14a、14bのように、付番にアルファベットが付加されている場合、特定のユニットの特定の下部筐体を示し、下部筐体14のように、付番のみで示される場合、第1のユニット11、第2のユニット12のいずれの下部筐体であってもよいことを示す。これは、下部筐体以外についても同様である。
第1のユニット11の正面側には、電気品箱17が取り付けられ、背面側には、二次側設備から水を受け入れる入口ノズル23が延びている。入口ノズル23は、水側熱交換器24aと接続される。水側熱交換器24aは、蒸発器として機能し、入口ノズル23から受け入れた水と冷媒とを熱交換し、水を冷却する。
第1のユニット11の水側熱交換器24aは、水配管25により、第2のユニット12の水側熱交換器24bと接続される。第1のユニット11により冷却された水は、水配管25を通して第2のユニット12の水側熱交換器24bへ送られる。
第2のユニット12の水側熱交換器24bは、蒸発器として機能し、水配管25を通して送られてきた水と冷媒とを熱交換し、水をさらに冷却する。冷却された水は、第2のユニット12の背面から延びる出口ノズル26を介して二次側設備へ戻される。
第1のユニット11および第2のユニット12の下部筐体14a、14b内は、背面側の領域と正面側の領域に二分割され、背面側の領域に水側熱交換器24a、24bが配置される。一方、下部筐体14a、14b内の正面側の領域には、制御用電気品箱27a、27bと、圧縮機や膨張弁等の冷凍サイクル構成部品群28a、28bとが配置される。冷凍サイクル構成部品群28a、28bは、過冷却器等を含むことができ、圧縮機は、吸引する冷媒ガスを貯留するバッファとして機能するアキュームレータを含むことができる。冷凍サイクル構成部品群28a、28bは、機械室29a、29b内に収納され、機械室29a、29bは、第1のユニット11の下部筐体14a、14b内にそれぞれ配置される。
電気品箱17は、メイン電気品箱であり、冷凍装置10全体を制御するCPU基板等が収納される。一方、制御用電気品箱27a、27bは、サブ電気品箱であり、サイクル基板やインバータ基板等が収納される。制御用電気品箱27a、27bは、第1のユニット11および第2のユニット12の正面側であって、各下部筐体14a、14b内の、第1のユニット11と第2のユニット12との間の空間側(内側)に配置される。冷凍サイクル構成部品群28a、28bが収納される機械室29a、29bは、第1のユニット11および第2のユニット12の正面側であって、上記の空間側とは反対の、各下部筐体14a、14b内の外側の領域に配置される。
各下部筐体14a、14bは、図1にも示すように、外側に向いた面に開閉可能な扉22が設けられており、当該外側には十分なスペースがあり、扉22を開けることにより、機械室29a、29b、さらには、機械室29a、29b内の冷凍サイクル構成部品群28a、28bへのアクセス、メンテナンス、配管部品のろう付け作業等を容易に行うことができる。
各下部筐体14a、14bは、空間側(内側)に向いた面にも開閉可能な扉が設けられており、第1のユニット11と第2のユニット12との間の空間を介して扉を開け、制御用電気品箱27a、27b内の電気品の取り換え等を行うことができる。制御用電気品箱27a、27b内の電気品は、機械室29a、29b内に収納される圧縮機等のサイズの大きいものは存在しないため、第1のユニット11と第2のユニット12との間に設けられる空間で十分に取り換え作業等を行うことができる。
一般に、冷凍装置10が圧縮機を4台備える場合、4台の圧縮機が特定の場所にまとめて配置される。これは、各圧縮機が離れて配置されていると、アクセスやメンテナンス等が容易ではないからである。
しかしながら、図3に示すように、第1のユニット11と第2のユニット12に分け、しかも、各下部筐体14a、14b内の正面側であって、外側の領域に機械室29a、29bを配置し、その配置を、第1のユニット11と第2のユニット12とを接続する接続部30を中央とし、その中央に対して線対称にすることで、冷凍サイクル構成部品群28a、28bで部品の共有化を図ることができる。線対称であれば、圧縮機と膨張弁との間の距離等が同じで、同じ長さの配管等を用いることができるからである。
線対称にする部品は、全ての部品であってもよいが、冷凍サイクル構成部品群28a、28bの重量の大部分を占める重量物としてもよい。重量物は、例えば圧縮機である。また、部品についても、部品が圧縮機であれば、冷凍装置10に採用される4台の圧縮機の全てを同一の圧縮機とすることができる。
また、上部筐体13における第1の熱交換器19等の部品群についても、その中央に対して線対称となることから、様々な形状や長さの配管が不要になり、組み立てに必要な部品の種類を削減することができる。必要な部品の種類が少なくなれば、冷凍装置10の分割搬入時の分割化も容易になる。
第1のユニット11と第2のユニット12の1点鎖線で示す中央の接続部30で線対称に配置すると、左右の両側にかかる荷重が等しくなり、その重心位置も接続部30上となる。この場合、冷凍装置10を吊り上げて輸送する際、冷凍装置10が傾き、引っ繰り返る等の不安定な状態になることがなく、搬入性が向上する。なお、重量物を中央の接続部30から遠ざけて配置することで、さらに傾きにくくなり、さらに搬入性を向上させることができる。
冷凍装置10は、第1のユニット11と第2のユニット12が天板18および水配管25で接続され、一体化された構造であり、かつ重心バランスがとれているため、冷凍装置10を複数設置する場合に、冷凍装置10同士を詰めて設置することができる。したがって、狭い設置スペースに必要な数の冷凍装置10を設置することができ、装置群としてのコンパクト化が可能となる。
冷凍装置10は、冷媒として、ハイドロフルオロカーボン(HFC)やハイドロフルオロオレフィン(HFO)等を使用することができる。HFCの種類としては、R-410A、R-32、R-134a等を挙げることができ、HFOの種類としては、R-1234yf等を挙げることができる。これらの冷媒は、塩素原子を有しないため、オゾン層破壊について一定の抑止効果を有している。
冷媒としてHFO等の微燃性冷媒を使用する場合、冷凍装置10内に冷媒が漏洩したことを検知する漏洩センサを取り付ける必要がある。冷凍装置10内に冷凍サイクル構成部品が分散して配置されていると、漏洩センサを取り付ける位置の特定が容易ではない。しかしながら、図2に示すように、特定の場所に冷凍サイクル構成部品がまとまって配置されることで、漏洩センサの取り付け位置の特定も容易になる。
ここで、図4を参照して、冷媒サイクルについて説明しておく。冷凍装置10は、電気品箱17および制御用電気品箱27に収納されるCPU基板等の制御部による制御により、矢印に示すように、圧縮機40、凝縮器41、膨張弁42、蒸発器43、圧縮機40の順で、系内に封入された冷媒を循環させる。ここでは、上部筐体13が備える第1の熱交換器19を凝縮器41として用い、送風ファン16による空気の通風により冷媒を凝縮させ、水側熱交換器24を蒸発器43として用い、二次側設備から供給された水と熱交換して冷媒を蒸発させる。
圧縮機40は、低温低圧のガス状態の冷媒(冷媒ガス)を圧縮し、高温高圧の冷媒ガスとして吐出する。凝縮器41は、冷媒と送風ファン16により吸引される空気との間で熱交換を行う。凝縮器41では、冷媒ガスが空気に熱を与えて凝縮する。送風ファン16は、上部筐体13の上部に取り付けられており、凝縮器41で熱交換後の空気を、上部筐体13の上部へ向けて排出する。膨張弁42は、冷媒を減圧する。この減圧の際、冷媒の一部が気化していてもよい。膨張弁42は、適切な流量になるように制御部により開度が調整される。
蒸発器43は、冷媒と水との間で熱交換を行う。蒸発器43では、凝縮した液体の冷媒が水から熱を奪って全て気化し、冷媒ガスとして排出される。これにより、水は、温度が低下し、冷水として二次側設備へ戻される。排出された冷媒ガスは、低圧低温のガスであり、アキュームレータを介して圧縮機40へ戻される。冷媒サイクルでは、これらの各動作が、冷凍装置10の運転を停止するまで繰り返される。
図4では、水を冷却する場合の冷媒サイクルを例示したが、四方弁を設け、冷媒を循環させる方向を逆にし、水を温め、温水にして二次側設備へ戻してもよい。また、冷却対象は、空気やその他の流体であってもよい。
図5は、冷凍装置10を正面側から見た正面図であり、図6は、冷凍装置10の第1のユニット11を接続部30側から見た側面図および下部筐体14b内の構成例を示した図である。支持台21上に離間して第1のユニット11と第2のユニット12が設置される。第1のユニット11および第2のユニット12は、支持台21上に、頂部に比較して底部の方が、面積が大きい下部筐体14a、14bが設置され、下部筐体14a、14b上に底部に比較して頂部の方が、面積が大きい上部筐体13a、13bが接続される。第1の熱交換器19が左右の両側に相対向して斜めに配置され、上部筐体13a、13bを構成している。
第1のユニット11の正面側には、電気品箱17が取り付けられる。また、第1のユニット11および第2のユニット12の頂部には、開口15が設けられ、開口15内に送風ファン16が設けられる。
第1のユニット11と第2のユニット12は、支持台21と天板18により、上部と下部の両方が接続される。図4には示していないが、第1のユニット11と第2のユニット12は、水配管25によっても接続される。第1のユニット11と第2のユニット12との間の空間50は、略ひし形であり、人が出入り可能な大きさの空間とされる。このため、空間50を介して、下部筐体14a、14b内の空間側の領域に配置される制御用電気品箱27a、27b内の電気品の取り換え等を行うことができる。
第1のユニット11の上部筐体13aを構成する2つの第1の熱交換器19のうちの外側にある熱交換器19aは、送風ファン16により上部筐体13aの外側にある空気を上部筐体13a内に吸引することにより冷媒と空気との間で熱交換を行う。2つの第1の熱交換器19のうちの内側の熱交換器19bは、送風ファン16により、略ひし形の空間50および第1のユニット11の2つの上部筐体間の空間51を通して上部筐体13a内に吸引することにより冷媒と空気との間で熱交換を行う。
空間50は、空気の吸い込み量(流量)を確保するために設けられる。空間51は、隣り合う2つの外側の熱交換器間の距離を確保するともに、空気の取り合いを制御し、空気の流量を確保するために設けられる。
図6を参照して理解されるように、下部筐体14内は、正面側の領域と背面側の領域の2つに分割され、正面側の領域に、冷凍サイクル構成部品群28が配置され、背面側の領域に、水側熱交換器24等が配置される。冷凍サイクル部品群28は、上部筐体13の数に応じた数の圧縮機や膨張弁等を含む。したがって、1つの下部筐体14に対し、2つの上部筐体13が接続される場合、下部筐体14内には、2つの圧縮機および膨張弁等が収納される。圧縮機および膨張弁は、上部筐体13を構成する第1の熱交換器19と配管を介して接続され、水側熱交換器24と配管を介して接続される。
メンテナンスが必要な圧縮機等の部品は、下部筐体14内の外側の領域に配置され、下部筐体14の外側に向いた面に設けられる扉22を開けることにより、容易にアクセス可能で、容易にメンテナンスを行うことができる。
図7を参照して、冷凍装置10を制御する電気品を収納した電気品箱17におけるポンプのインバータ取付位置について説明する。電気品箱17内は、上段、中段、下段の3段に分けて電気品が収納できる構造となっている。中段には、冷凍装置10全体を制御するCPU基板60のほか、各種設定を行う設定基板61、DC電源62等が収納される。下段には、各種のブレーカ63、電源端子台64等が収納される。上段には、ポンプのインバータ65等が収納される。
従来、ポンプのインバータ65は、別の電気品箱に収納し、下部筐体14内にその電気品箱を配置していた。このため、電気品の点検を行う際、電気品箱17を開けて、インバータ65以外の電気品の点検を行い、それとは別に、下部筐体14内の電気品箱を開けて、インバータ65の点検を行う必要があった。
図7に示すように同じ電気品箱17にインバータ65を収納することで、その他の電気品の点検と同時にインバータ65の点検を行うことが可能となり、点検作業が容易になる。また、部品交換が必要になる場合も、インバータ65が電気品箱17の上段にあり、作業員の目の高さとほぼ同じ高さであるため、体を屈めることなく、作業を行うことができる。
図8を参照して、冷凍装置10内で冷却する水を循環するポンプ70の配置について説明する。第1のユニット11の下部筐体14a内の水側熱交換器24aと、第2のユニット12の下部筐体14内の水側熱交換器24bは、下部筐体14b内の背面側の領域であって、空間50側である内側の領域に配置される。このため、第1のユニット11および第2のユニット12の下部筐体14a、14b内の背面側の領域であって、外側の領域は空いている。このため、ポンプ70は、第1のユニット11および第2のユニット12の下部筐体14a、14b内のいずれか一方の空いた領域に設置することができる。
図8に示す例では、ポンプ70は、第1のユニット11の下部筐体14a内の背面側であって、外側の領域に設置されている。したがって、ポンプ70は、入口ノズル23を介して二次側設備から水を吸引し、水側熱交換器24aへ向けて吐出し、水配管25を介して第2のユニット12へ水側熱交換器24aで冷却した水を供給することができる。そして、第2のユニット12では、水側熱交換器24bによりさらに水を冷却し、出口ノズル26を介して二次側設備へ戻すことができる。
なお、ポンプ70を、第2のユニット12の下部筐体14b内の背面側であって、外側の領域に設置してもよく、この場合、入口ノズル23、水側熱交換器24a、水配管25を介して水を吸引し、ポンプ70において昇圧し、水側熱交換器24bで水を冷却した後、出口ノズル26を介して二次側設備へ冷水を戻すことができる。ポンプ70は、水側熱交換器24bで冷却した後の水を吸引し、出口ノズル26を介して二次側設備へ冷水を戻す構成としてもよい。
ポンプ70は、第1のユニット11および第2のユニット12のいずれに設置する場合においても、下部筐体14a、14b内の背面側であって、外側の領域に設置されるため、下部筐体14a、14bの外側に向いた面に設けられる扉22を開き、容易にメンテナンスを行うことができる。
ところで、下部筐体14内の水側熱交換器24で冷水ではなく、温水を作る場合、水側熱交換器24は、凝縮器として機能し、上部筐体13内の1対の第1の熱交換器19は、蒸発器として機能する。すると、第1の熱交換器19は、空気から熱を奪い、冷媒へ熱を与えるため、空気が冷却され、空気中の水蒸気が凝縮する。水蒸気は、結露や霜となって第1の熱交換器19の表面に付着するが、外気温の上昇等によって結露水や除霜水となってその表面に沿って落下する。
従来において、結露水や除霜水を装置外へ漏らさずに排出するため、例えば、図9(a)に示すような排水構造が採用されている。この排水構造では、上部筐体13と下部筐体14の間を仕切り、左右に設けられた、断面がU字形の中段フレーム71で結露水や除霜水を受け、中段フレーム71の底に設けた排水穴から、上部筐体13と下部筐体14とを繋ぐ支柱(ステー)72を通して、下部筐体14へ排水する。そして、この排水構造では、下部筐体14の底部に設けた受け皿(ドレンパン)73の中央に、排水された水を流入させ、排水口74から装置外へ排出する。
ドレンパン73は、排水口74から確実な排水を実現するため、排水口74に向けて傾斜している。このような傾斜した構造のドレンパン73は、支持台21に収納されるため、支持台21の高さは、ドレンパン73を収納できる十分な高さを有するものでなければならない。すると、支持台21の高さが高くなり、支持台21の重量が増加し、コストがかかることになる。
そこで、図9(b)に示すように、中段フレーム71で排水を受ける構造は、従来と同様の構造とするが、左右の中段フレーム71にて集めた水を集約する受け皿を設け、受け皿から下部筐体14の上側に設けた排水口75を介して排水する構造とすることができる。
図9(b)に示した排水構造では、中段に近い位置での排水となるので、支持台21の高さを高くする必要がなくなる。また、中段フレーム71から受け皿を介して排水口75より直接排水することができるので、上下を仕切ることなく、簡易構造で排水することが可能となる。
これまで本発明の冷凍装置について上述した実施形態をもって詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…冷凍装置
11…第1のユニット
12…第2のユニット
13、13a、13b…上部筐体
14、14a、14b…下部筐体
15…開口
16…送風ファン
17…電気品箱
18a、18b…天板
19、19a、19b…第1の熱交換器
20…補強プレート
21…支持台
22…扉
23…入口ノズル
24、24a、24b…水側熱交換器
25…水配管
26…出口ノズル
27a、27b…制御用電気品箱
28、28a、28b…冷凍サイクル構成部品群
29a、29b…機械室
30…接続部
40…圧縮機
41…凝縮器
42…膨張弁
43…蒸発器
50、51…空間
60…CPU基板
61…設定基板
62…DC電源
63…ブレーカ
64…電源端子台
65…インバータ
70…ポンプ
71…中段フレーム
72…ステー
73…ドレンパン
74、75…排水口
80…ロープ

Claims (9)

  1. 第1のユニットと第2のユニットとを備える冷凍装置であって、
    前記第1のユニットと前記第2のユニットとが、それぞれ、
    第1の熱交換器が相対向する両側に並べて配置される上部筐体と、
    圧縮機と第2の熱交換器と膨張弁とが収容される下部筐体と
    を備え、
    前記第1のユニットと前記第2のユニットとの間に空間を有し、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの下部筐体の、空間側とは反対の外側に向いた面に開閉可能な扉が設けられている、冷凍装置。
  2. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの下部筐体内の前記外側の領域に少なくとも圧縮機が配置される、請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの下部筐体内の前記外側の領域に前記圧縮機と前記膨張弁とを含む機械室が配置される、請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの下部筐体内に設けられる前記機械室が、前記第1のユニットと前記第2のユニットとを接続する接続部を中央とし、線対称となる位置に配置される、請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの第1の熱交換器が、前記接続部を中央とし、線対称となる位置に配置される、請求項4に記載の冷凍装置。
  6. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットはそれぞれ、複数の前記上部筐体を備え、
    前記複数の上部筐体が、互いに離間して配置される、請求項1~5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  7. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの下部筐体内であって、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの長手方向の一方の側の領域に前記圧縮機と前記膨張弁とが配置され、前記長手方向の他方の側の領域にそれぞれの前記第2の熱交換器が配置され、前記第1のユニットと前記第2のユニットのそれぞれの前記第2の熱交換器が配管により接続されており、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの前記第2の熱交換器が前記空間側の領域に配置され、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの第2の熱交換器で熱交換される流体を供給するポンプが前記外側の領域に配置される、請求項1~5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  8. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの一方であって、前記長手方向の一方の側に前記冷凍装置の電気関係の部品を収納する電気品箱が取り付けられ、前記電気品箱内に、前記ポンプの回転数を可変するインバータが収納される、請求項7に記載の冷凍装置。
  9. 前記第1のユニットおよび前記第2のユニットのそれぞれの下部筐体は、それぞれの上部筐体の第1の熱交換器の外側表面において凝縮した水を排水するための排水口を有する、請求項7に記載の冷凍装置。
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