JP2022052718A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルをヒートシンクによって十分に冷却することができる空気調和装置の室外機を提供する。【解決手段】空気調和装置の室外機100は、電気品箱1と、ヒートシンク5と、制御基板6と、コイル7とを備えている。ヒートシンク5は、ベース部51と、凹部52とを含んでいる。ベース部51は、電気品箱1内に配置されている。凹部52は、ベース部51から凹んでいる。コイル7は、パターン部71と、コア部72とを含んでいる。コイル7は、電気品箱1内に配置されている。コイル7のコア部72が凹部52に挿入された状態で、コイル7のパターン部71がヒートシンク5のベース部51に接している。【選択図】図1
Description
本開示は、空気調和装置の室外機に関するものである。
従来、空気調和装置の室外機では、エネルギー効率の向上のために、空気調和装置の室外機に実装された部品の熱損失を減らすことが求められている。空気調和装置の室外機の部品のうち、コンバータ回路に含まれるコイルの発熱量は大きい。
例えば、特開2014-44007号公報に記載の空気調和装置の室外機(空気調和装置の室外機)は、電気部品箱(電気品箱)、ヒートシンク、インバータ基板(制御基板)、インダクタンス(コイル)および送風ファンを含んでいる。電気品箱内にインバータ基板およびインダクタンスが配置されている。インダクタンスは、インバータ基板に実装されている。インダクタンスおよびヒートシンクは、送風ファンの風路に配置されている。このため、インダクタンスおよびヒートシンクは、送風ファンの送風によって冷却される。また、ヒートシンクは、インバータ基板上のインダクタンスとは異なる位置においてインバータ基板に取り付けられている。
上記公報に記載された空気調和装置の室外機では、コイルにおいて生じた熱は、コイルから制御基板を通ってヒートシンクに伝わる。このため、コイルにおいて生じた熱の放熱経路は、制御基板を含んでいる。よって、コイルにおいて生じた熱の放熱経路が長い。したがって、コイルがヒートシンクによって十分に冷却されない。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コイルをヒートシンクによって十分に冷却することができる空気調和装置の室外機を提供することである。
本開示の空気調和装置の室外機は、電気品箱と、ヒートシンクと、制御基板と、コイルとを備えている。ヒートシンクは、ベース部と、凹部とを含んでいる。ベース部は、電気品箱内に配置されている。凹部は、ベース部から凹んでいる。制御基板は、電気品箱内に配置されている。コイルは、パターン部と、コア部とを含んでいる。パターン部は、ベース部に重なっている。パターン部は、制御基板に電気的に接続されている。コア部は、凹部に挿入されている。コア部は、パターン部を覆っている。コイルは、電気品箱内に配置されている。コイルのコア部が凹部に挿入された状態で、コイルのパターン基板がヒートシンクのベース部に接している。
本開示の空気調和装置の室外機によれば、コイルのコア部が凹部に挿入された状態で、コイルのパターン基板がヒートシンクのベース部に接している。このため、コイルにおいて生じた熱の放熱経路が短い。したがって、コイルをヒートシンクによって十分に冷却することができる。
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1~図13を用いて、実施の形態1に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。
図1~図13を用いて、実施の形態1に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。
図1に示されるように、空気調和装置の室外機100は、電気品箱1と、送風ファン4と、ヒートシンク5と、制御基板6と、コイル7と、筐体10と、発熱部品75とを含んでいる。筐体10は、機械室2と送風室3とを含んでいる。
電気品箱1は、筐体10内に配置されている。電気品箱1は、機械室2および送風室3にまたがって配置されている。電気品箱1の形状は、例えば、直方体である。電気品箱1の底部は、機械室2と送風室3とを隔てる仕切り板Wに固定されている。
制御基板6は、電気品箱1内に配置されている。コイル7は、電気品箱1内に配置されている。ヒートシンク5の一部は、電気品箱1内に配置されている。電気品箱1の底部には、送風室3に連通する開口部OPが設けられている。ヒートシンク5は、電気品箱1内から開口部OPを通って送風室3内に突き出している。
機械室2は、仕切り板Wによって送風室3に対して隔てられている。これにより、機械室2側に送風室3側から雨が侵入することが抑制されている。すなわち、機械室2は、防雨構造を有している。機械室2の内部には、圧縮機11が配置されている。圧縮機11は、空気調和装置の冷媒を圧縮するように構成されている。
送風室3内には、送風ファン4が配置されている。送風ファン4は、送風室3内においてヒートシンク5を冷却可能である。送風ファン4は、ヒートシンク5の後述される複数のフィン部53を空冷するように配置されている。
図1および図2に示されるように、送風ファン4は、筐体10に設けられた開口OP2から送風室3内に取り込まれた空気によってヒートシンク5を冷却可能である。
空気調和装置の室外機100は、熱交換器31、ファン固定部32およびファン駆動部33をさらに含んでいる。熱交換器31は、空気調和装置の図示されない冷媒と空気との間で熱を交換するように構成されている。熱交換器31は、開口OP2に向かい合うように配置されている。ファン固定部32は、送風ファン4を筐体10に固定するように構成されている。ファン固定部32は、熱交換器31の背面側の中央に取り付けられている。ファン駆動部33は、送風ファン4を駆動するように構成されている。ファン駆動部33は、ファン固定部32に固定されている。送風ファン4の軸部は、ファン駆動部33に接続されている。
図3に示されるように、ヒートシンク5は、ベース部51と、凹部52と、複数のフィン部53とを含んでいる。ベース部51は、電気品箱1内に配置されている。凹部52は、ベース部51から凹んでいる。凹部52は、ベース部51から開口部OPに向かって凹んでいる。凹部52は、電気品箱1内に配置されている。フィン部53は、電気品箱1外に配置されている。ヒートシンク5は、制御基板6、コイル7および発熱部品75による熱を電気品箱1の外に放熱するように構成されている。ヒートシンク5の材料は、例えば、アルミニウム(Al)等の金属である。図4に示されるように、ベース部51は、ヒートシンク5の天面部分である。ベース部51は、平坦である。凹部52の底部は、平坦である。
図5に示されるように、制御基板6は、コイル7および発熱部品75によって送風ファン4(図1参照)を制御するための制御回路を含んでいる。なお、制御基板6、コイル7および発熱部品75が送風ファン4(図1参照)を制御するための回路構成は、後述される。本実施の形態において、制御基板6は、ヒートシンク5およびコイル7に重なるように配置されている。制御基板6は、ベース部51に向かい合っている。
制御基板6は、第1接続線76によってコイル7に電気的に接続されている。制御基板6は、第2接続線77によって発熱部品75に電気的に接続されている。第1接続線76および第2接続線77は、例えば、リード線、スペーサ等の導電体である。
コイル7は、制御基板6の裏面に実装されている。コイル7は、ヒートシンク5と制御基板6との間に配置されている。コイル7は、パターン部71と、コア部72とを含んでいる。パターン部71は、ベース部51に重なっている。パターン部71は、例えば、後述されるように多層プリント基板によって構成されている。パターン部71は、ジュール熱によって発熱する。このため、パターン部71による熱損失は大きい。パターン部71は、制御基板6に電気的に接続されている。
コア部72は、パターン部71を覆っている。コア部72は、パターン部71に対してヒートシンク5側および制御基板6側の両側においてパターン部71を覆っている。コア部72は、パターン部71を部分的に貫通している。コア部72は、パターン部71よりも厚い。
コア部72は、凹部52に挿入されている。コイル7のコア部72が凹部52に挿入された状態で、コイル7のパターン部71がヒートシンク5のベース部51に接している。本実施の形態において、コイル7のコア部72が凹部52に挿入された状態で、コイル7のパターン部71がヒートシンク5のベース部51に直接接触している。
発熱部品75は、制御基板6の裏面に実装されている。発熱部品75は、ジュール熱によって発熱する。このため、発熱部品75による熱損失は大きい。発熱部品75は、例えば、ダイオードブリッジおよびスイッチング素子を含んでいる。また、発熱部品75は、例えば、インバータ回路およびファン駆動回路に含まれるスイッチング素子を含んでいる。なお、ダイオードブリッジ、スイッチング素子、インバータ回路およびファン駆動回路の構成は、後述される。発熱部品75は、ヒートシンク5のベース部51に直接接触している。発熱部品75は、ヒートシンクのベース部51に密着している。発熱部品75は、ヒートシンク5に図示されないねじ等によって固定されている。これにより、発熱部品75によって生じた熱がヒートシンク5に効率良く伝わる。
発熱部品75の底面の高さ位置が発熱部品75の底面の高さ位置よりも制御基板6側にある場合には、発熱部品75とヒートシンク5との間に図示されないスペーサが配置されてもよい。これにより、発熱部品75とヒートシンク5とがスペーサによって接続される。スペーサの材料は、例えば、アルミニウム(Al)等の金属である。
続いて、図6~図10を用いて、コイル7の構成を詳細に説明する。
図6に示されるように、本実施の形態において、コイル7は、いわゆるEI型のトランスとして構成されている。コア部72は、例えば、フェライトまたはアモルファス金属等の磁性体である。コア部72は、第1コア部721および第2コア部722を含んでいる。第1コア部721および第2コア部722は、向かい合うように配置されている。第1コア部721の側面形状は、E字状である。第2コア部722の側面形状は、I字状である。このため、コア部72は、いわゆるEI型コアとして構成されている。第1コア部721および第2コア部722の天面の形状は、四角形である。第1コア部721と第2コア部722とは、図示されないねじ、金具等の固定具によって固定されている。
第1コア部721は、天面部7211と、中央突出部7212と、一対の両側突出部7213とを含んでいる。中央突出部7212および一対の両側突出部7213は、天面部7211から第2コア部722に向かって伸びている。一対の両側突出部7213の各々は、中央突出部7212よりも厚い。パターン部71には、中央貫通孔7H1および一対の両側貫通孔7H2が設けられている。中央突出部7212は、中央貫通孔7H1を貫通している。一対の両側突出部7213の各々は、一対の両側貫通孔7H2の各々をそれぞれ貫通している。一対の両側突出部7213の各々は、第2コア部722に密着している。これにより、第1コア部721および第2コア部722が組み合わせられている。
第2コア部722は、平板形状を有している。第2コア部722は、凹部52に挿入されている。第2コア部722の寸法は、凹部52の内側の寸法と同じであってもよい。これにより、第2コア部722は、凹部52に保持されてもよい。
パターン部71は、多層プリント基板によって構成されている。パターン部71は、例えば、3層以上の積層された層を含んでいる。具体的には、パターン部71は、表面層71A、少なくとも1つの内層、裏面層71Eを含んでいる。
少なくとも1つの内層は、表面層71Aおよび裏面層71Eに挟み込まれている。少なくとも1つの内層の各々は、基板部7Sとパターン部分7Pとを含んでいる。図6では、パターン部分7Pの外形が破線によって示されている。基板部7Sは、絶縁体である。基板部7Sは、薄板状である。パターン部分7Pは、銅(Cu)等の導通性を有する金属箔によって構成されている。金属箔は、大きい厚みを有する導体であってもよい。基板部7Sに金属箔が印刷されることによって、パターン、ランドおよびパッド等のパターン部分7Pが形成される。
パターン部分7Pは、中央貫通孔7H1と一対の両側貫通孔7H2との間を通るように配置されている。これにより、パターン部71のパターン部分7Pは、コア部72の中央突出部7212の周囲に巻き回されている。このため、コイル7にコイルパターンが構成されている。
後述されるように、複数の内層の各々のパターン部分7Pは、互いにスルーホールによって電気的に接続されている。スルーホールの内側には、銅(Cu)の導電体が充填されている。
本実施の形態に係るパターン部71は、表面層71A、第1内層71B、第2内層71C、第3内層71Dおよび裏面層71Eを含んでいる。表面層71A、第1内層71B、第2内層71C、第3内層71Dおよび裏面層71Eは、順次に積層されている。複数の内層のうち、最も外側に配置された内層は、入力層または出力層として構成されている。本実施の形態では、第1内層71Bが入力層として構成されている。また、第3内層71Dが出力層として構成されている。
表面層71Aは、第1内層71Bのパターン部分7Pを覆っている。表面層71Aは、第1コア部721の天面部7211に覆われている。裏面層71Eは、第3内層71Dを覆っている。このため、裏面層71Eは、第3内層71Dのパターン部分7Pを覆っている。裏面層71Eは、ベース部51に接触している。このため、第1内層71B、第2内層71Cおよび第3内層71Dにおいて生じた熱は、裏面層71Eを通ってベース部51に放熱される。裏面層71Eは、第2コア部722に覆われている。裏面層71Eには、いわゆるベタパターンが施されてもよい。これにより、裏面層71Eの放熱性能が向上する。ベタパターンは、表面層71A、第1内層71B、第2内層71Cおよび第3内層71Dに対して電気的に絶縁されている。
図7に示されるように、表面層71Aには、入力端子7Iaおよび出力端子7Oaが接続されている。入力端子7Iaおよび出力端子7Oaは、パターン部分7Pと制御基板6(図6参照)とを接続するための端子である。図7では、第1内層71B(図6参照)および第3内層71D(図6参照)のパターン部分7Pの外形が破線によって示されている。入力端子7Iaおよび出力端子7Oaは、制御基板6(図6参照)の裏面に向かい合うように配置されている。入力端子7Iaおよび出力端子7Oaは、例えば、端子台またはコネクタ等である。入力端子7Iaは、後述されるダイオードブリッジ6a(図11参照)の後段側に接続されている。出力端子7Oaは、後述されるスイッチング素子6b(図11参照)に接続されている。
図8に示されるように、第1内層71Bは、入力層として構成されている。第1内層71Bには、パターン部分7Pが配置されている。第1内層71Bのパターン部分7Pの第1端は、パターン部分7Pの中央貫通孔7H1の周囲に巻かれた環状の部分よりも外側に配置されている。第1内層71Bのパターン部分7Pの第1端には、入力部7Ibが配置されている。入力部7Ibは、スルーホールTH等によって入力端子7Ia(図7参照)に電気的に接続されている。第1内層71Bのパターン部71の第2端は、パターン部71の環状の部分に配置されている。第1内層71Bのパターン部71の第2端には、少なくとも1つのスルーホールTHが設けられている。第1内層71Bのパターン部分7Pの第2端は、少なくとも1つのスルーホールTHによって第2内層71Cに電気的に接続されている。複数のスルーホールTHが設けられている場合、複数のスルーホールTH同士は互いに間隔を空けて配置されている。複数のスルーホールTHは、いわゆるスルーホール群として構成されている。
図9に示されるように、第2内層71Cのパターン部分7Pの第1端および第2内層71Cのパターン部分7Pの第2端の各々には、少なくとも1つのスルーホールTHがそれぞれ設けられている。第2内層71Cは、少なくとも1つのスルーホールTHによって第3内層71Dに電気的に接続されている。
図10に示されるように、第3内層71Dのパターン部分7Pの第1端には、少なくとも1つのスルーホールTHが設けられている。第3内層71Dのパターン部分7Pの第2端は、パターン部分7Pの環状の部分よりも外側に配置されている。第3内層71Dのパターン部分7Pの第2端には、出力部7Obが設けられている。出力部7Obは、図示されないスルーホール等によって表面層71A(図7参照)の出力端子7Oa(図7参照)に電気的に接続されている。図10では、第1内層71B(図7参照)のパターン部分7Pの外形が破線によって示されている。
次に、図11~図13の回路図を用いて、実施の形態1に係る制御基板6、コイル7および発熱部品75が送風ファン4(図1参照)を制御するための回路構成を説明する。
図11に示されるように、空気調和装置の室外機100は、電気回路として、交流電源PW、コンバータ回路CC、制御部CP、ファン駆動回路FCおよびインバータ回路ICを含んでいる。交流電源PW、制御部CP、ファン駆動回路FCおよびインバータ回路ICは、制御基板6(図1参照)に実装されている。なお、図11において、コンバータ回路CCと交流電源PW、制御部CP、ファン駆動回路FCおよびインバータ回路ICとの境界は、破線によって示されている。
コンバータ回路CCは、交流電源PWとインバータ回路ICとの間において交流電源PWおよびインバータ回路ICに接続されている。コンバータ回路CCは、ダイオードブリッジ6a、スイッチング素子6b、逆流防止素子6c、コンデンサ6dおよびコイル7を含んでいる。
交流電源PWの後段には、ダイオードブリッジ6aが並列に接続されている。ダイオードブリッジ6aでは、ダイオードがブリッジ上に配置されている。ダイオードブリッジ6aの材料は、例えば、珪素(Si)または炭化珪素(SiC)等のダイオードである。ダイオードブリッジ6aは、例えば、通常の整流ダイオードであってもよいし、好ましいリカバリ特性を有するファストリカバリダイオードを含んでいてもよいし、パッケージされたダイオードブリッジモジュールであってもよい。本実施の形態では、ダイオードブリッジ6aは、ダイオードブリッジモジュールである。
ダイオードブリッジ6aの後段のプラス(+)側には、コイル7が直列に接続されている。なお、コイル7は、制御基板6(図1参照)上には実装されていない。
コイル7の後段には、スイッチング素子6bがダイオードブリッジ6aと並列に接続されている。スイッチング素子6bは、制御部CPから送信された信号に応じてON状態とOFF状態とに切り替えられるように構成されている。スイッチング素子6bは、例えば、半導体素子である。スイッチング素子6bは、例えば、ワイドバンドギャップ半導体が用いられたスイッチング素子である。ワイドバンドギャップ半導体は、珪素(Si)、炭化珪素(SiC)および窒化ガリウム(GaN)等が用いられた半導体である。また、スイッチング素子6bは、例えば、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)またはスーパージャンクションMOSFETであってもよい。
スイッチング素子6bの後段かつダイオードブリッジ6aのプラス(+)側において、逆流防止素子6cがスイッチング素子6bおよびダイオードブリッジ6aに直列に接続されている。逆流防止素子6cは、コイル7からコンデンサ6dに向かう電流を通しかつコンデンサ6dからコイル7に向かう電流を通さないように構成されている。逆流防止素子6cは、例えば、ダイオードである。
逆流防止素子6cの後段には、ダイオードブリッジ6aと並列にコンデンサ6dが接続されている。交流電源PWによって出力された交流電圧は、ダイオードブリッジ6aによる全波整流によって、直流電圧に変換される。スイッチング素子6bがON状態になると、変換された直流電圧がスイッチング素子6bに印加される。このため、コンデンサ6dに電流が流れず、かつコイル7に電流が流れる。これにより、コイル7にエネルギーが蓄積される。また、スイッチング素子6bがOFF状態になると、コイル7に蓄積されたエネルギーが逆流防止素子6cを通ってコンデンサ6dに出力される。これにより、コンデンサ6dにエネルギーが蓄積される。スイッチング素子6bがON状態とOFF状態とに繰り返し変化することで、直流電圧の電圧が異なる電圧に変換される。なお、コンデンサ6dとコイル7との間には逆流防止素子6cが配置されているため、コンデンサ6dに出力されたエネルギーは、スイッチング素子6bがON状態になった場合でもスイッチング素子6bに流れない。コンデンサ6dは、コンデンサ6dの後段に放電する際に直流電圧を平滑化するように構成されている。
インバータ回路ICは、コンバータ回路CCの後段に配置されている。インバータ回路ICは、制御部CPから送信された信号に応じてコンバータ回路CCのコンデンサ6dの出力を指定された周波数および指定された電圧を有する交流電圧に変換するように構成されている。インバータ回路ICは、変換された交流電圧を圧縮機11(図1参照)に出力する。
ファン駆動回路FCは、コンバータ回路CCの後段に配置されている。ファン駆動回路FCは、インバータ回路ICと並列になるようにコンバータ回路CCに接続されている。ファン駆動回路FCは、制御部CPから送信された信号に応じてファン駆動部33(図2参照)に信号を送信するように構成されている。これにより、ファン駆動回路FCは、送風ファン4(図2参照)を制御する。
制御部CPは、コンバータ回路CCのスイッチング素子6b、インバータ回路ICおよびファン駆動回路FCの各々に信号を送信するように構成されている。制御部CPは、例えば、マイクロコンピュータである。
また、図12に示されるように、空気調和装置の室外機100は、複数のコイル7を含んでいてもよい。コンバータ回路CCは、2つのコイル7、2つのスイッチング素子6bおよび2つの逆流防止素子6cを含んでいる。2つのコイル7は、ダイオードブリッジ6aの後段に並列に接続されている。2つのコイル7の各々の後段には、1つのスイッチング素子6bおよび1つの逆流防止素子6cがそれぞれ配置されている。2つの逆流防止素子6cは、コンデンサ6dに接続されている。本実施の形態の空気調和装置の室外機100は、大電流が流れる空気調和装置の室外機にも適用可能である。なお、図12では、説明の便宜のため、インバータ回路ICおよびファン駆動回路FCが図示されていない。
また、図13に示されるように、ダイオードを内蔵したスイッチング素子6bがダイオードブリッジ6a(図11参照)の代わりに用いられてもよい。コンバータ回路CCは、コイル7と、ダイオードを内蔵した4つのスイッチング素子6bと、逆流防止素子6cと、コンデンサ6dとを含んでいる。
交流電源PWの後段に4つのスイッチング素子6bが配置されている。4つのスイッチング素子6bは、ブリッジ整流器として構成されている。スイッチング素子6bがMOSFETである場合には、スイッチング素子6bの内部に図示されない寄生ダイオードが含まれている。このため、4つのスイッチング素子6bの全てがOFF状態になった場合には、4つのスイッチング素子6bによる回路構成は、ダイオードブリッジ6a(図11参照)と同様の回路構成になる。
4つのスイッチング素子6bの後段には、逆流防止素子6cおよびコンデンサ6dが接続されている。また、交流電源PWの正極および負極に応じてスイッチング素子6bがON状態になることで、OFF状態ではスイッチング素子6bのダイオードに流れる電流がスイッチング素子6bのスイッチ部分に流れる。このため、コンバータ回路CC内における電流の損失を抑制することができる。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態1に係る空気調和装置の室外機100によれば、図5に示されるように、コイル7のコア部72が凹部52に挿入された状態で、コイル7のパターン部71がヒートシンク5のベース部51に接している。本実施の形態では、パターン部71は、ベース部51に直接接触している。このため、コイル7において生じた熱は、ヒートシンク5のベース部51に直接伝わる。よって、本実施の形態に係るコイル7において生じた熱の放熱経路は、コイル7において生じた熱が制御基板6を通ってヒートシンク5に伝わる場合の放熱経路よりも短い。これにより、コイル7において生じた熱がヒートシンク5に伝わりやすい。したがって、コイル7をヒートシンク5によって十分に冷却することができる。
図5に示されるように、コア部72は、パターン部71を覆っている。このため、仮にヒートシンク5に凹部52が設けられていない場合、コア部72がヒートシンク5に接触することでパターン部71とヒートシンク5との間に隙間が生じる。パターン部71とヒートシンク5との間に隙間が生じた場合、パターン部71において生じた熱がヒートシンク5に伝わりにくい。このため、コイル7をヒートシンク5によって十分に冷却することができない。本実施の形態では、コイル7のコア部72が凹部52に挿入された状態で、コイル7のパターン部71がヒートシンク5のベース部51に接している。したがって、コイル7をヒートシンク5によって十分に冷却することができる。
ヒートシンク5は、電気品箱1内から送風室3内に突き出している。送風ファン4は、送風室3内においてヒートシンク5を送風によって冷却可能である。このため、ヒートシンク5を送風ファン4の送風によって冷却することができる。
発熱部品75は、ヒートシンク5のベース部51に直接接触している。このため、発熱部品75において生じた熱は、ヒートシンク5によって放熱される。また、コイル7および発熱部品75の各々がベース部51に直接接触しているため、コイル7および発熱部品75を共通のヒートシンク5によって冷却することができる。
コイル7は、ヒートシンク5と制御基板6との間に配置されている。このため、コイル7がヒートシンク5と制御基板6との間に配置されていない場合よりも、制御基板6とコイル7との距離が近い。よって、制御基板6とコイル7とを容易に接続することができる。
実施の形態2.
次に、図14を用いて、実施の形態2に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図14を用いて、実施の形態2に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図14に示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置の室外機100は、空気調和装置の室外機100は、放熱部材8をさらに含んでいる。放熱部材8は、ヒートシンク5とコイル7とに直接挟み込まれている。放熱部材8は、例えば、放熱グリースまたは絶縁シート等である。放熱部材8は、伝熱性を有している。放熱部材8は、例えば、空気よりも高い熱伝導率を有している。パターン部71から生じた熱は、放熱部材8を通ってヒートシンク5に放熱される。放熱部材8は、可撓性を有している。このため、放熱部材8は、コイル7およびヒートシンク5の形状に応じて変形することができる。
空気調和装置の室外機100が放熱部材8を含んでいる場合には、裏面層71E(図6参照)がパターン部71を含んでいてもよい。裏面層71Eのパターン部71は、放熱部材8によってヒートシンク5に対して絶縁されている。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態2に係る空気調和装置の室外機100によれば、図14に示されるように、放熱部材8は、ヒートシンク5とコイル7とに直接挟み込まれている。放熱部材8は可撓性を有している。このため、放熱部材8がパターン部71とヒートシンク5との間に挟み込まれた際に、放熱部材8がパターン部71およびヒートシンク5の表面に密着するように変形する。これにより、パターン部71とヒートシンク5との接触熱抵抗が低下する。したがって、パターン部71の放熱性が向上する。
実施の形態3.
次に、図15を用いて、実施の形態3に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図15を用いて、実施の形態3に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図15に示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置の室外機100は、空気調和装置の室外機100は、固定部9をさらに含んでいる。固定部9は、コイル7をベース部51に固定している。コア部72が凹部52に挿入された状態でパターン部71は固定部9によってベース部51に固定されている。固定部9は、ベース部51上においてパターン部71をまたがるように配置されている。固定部9は、ベース部51に重ねられている。固定部9は、パターン部71をヒートシンク5とで挟み込むことによってパターン部71をヒートシンク5に対して固定している。すなわち、固定部9は、パターン部71をヒートシンク5に押し付けている。固定部9は、ねじ等の固定手段によってヒートシンク5に固定されている。固定部9は、絶縁体である。
本実施の形態において、固定部9は、第1固定部分91および第2固定部分92を含んでいる。第1固定部分91および第2固定部分92の各々は、コイル7をヒートシンク5に固定している。第1固定部分91および第2固定部分92は、互いに沿うように配置されている。第1固定部分91および第2固定部分92は、互いに平行に配置されていてもよい。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態3に係る空気調和装置の室外機100によれば、図15に示されるように、固定部9は、コイル7をベース部51に固定している。このため、コイル7の耐振動性が向上する。より詳細には、空気調和装置の室外機100では、筐体10の内部で圧縮機11(図1参照)が駆動する。このため、空気調和装置の室外機100の内部に配置されたヒートシンク5およびコイル7等も振動する。また、コイル7は、コイル7自体の厚みによって振動の影響を受けやすい。よって、筐体10の内部に配置されたヒートシンク5およびコイル7等の振動を抑制する必要がある。本実施の形態では、コイル7がヒートシンク5に固定されているため、コイル7への振動の影響を抑制することができる。したがって、コイル7の耐振動性が向上する。
また、コイル7が仕切り板W(図1参照)にねじ止め等によって固定される場合には、ねじ止め可能な部分が限られる。本実施の形態では、固定部9は、ねじ等の固定手段によってヒートシンク5に固定されている。このため、コイル7が仕切り板Wに固定される場合よりもねじ止め可能な部分を多くすることができる。よって、空気調和装置の室外機100の設計の自由度が向上する。
実施の形態4.
次に、図16および図17を用いて、実施の形態4に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態4は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図16および図17を用いて、実施の形態4に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態4は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図16および図17に示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置の室外機100では、凹部52は、第1凹部分521と、第2凹部分522とを含んでいる。凹部52は、第3凹部分523を含んでいてもよい。第1凹部分521は、内壁部5211および底部分5212を含んでいる。内壁部5211は、コア部72を取り囲んでいる。底部分5212は、内壁部5211に接続されている。底部分5212は、ベース部51の面内方向に沿って延在している。第2凹部分522は、底部分5212に対して内壁部5211とは反対側に底部分5212から凹んでいる。第3凹部分523は、底部分5212に対してベース部51とは反対側に底部分5212から凹んでいる。コア部72は、第1凸部分725と、第2凸部分726とを含んでいる。コア部72は、第3凸部分727を含んでいてもよい。
図17に示されるように、第1凸部分725は、第1凹部分521に挿入されている。第2凸部分726は、第1凸部分725に接続されている。第2凸部分726は、第2凹部分522に挿入されている。第3凸部分727は、第1凸部分725に接続されている。第3凸部分727は、第3凹部分523に挿入されている。本実施の形態において、第2凸部分726および第3凸部分727は、円柱形状を有している。
第1凸部分725は、第1凹部分521に嵌め込まれている。このため、第1凹部分521は、第1凸部分725を保持している。第2凸部分726は、第2凹部分522に嵌め込まれている。このため、第2凹部分522は、第2凸部分726を保持している。第3凸部分727は、第3凹部分523に嵌め込まれている。このため、第3凹部分523は、第3凸部分727を保持している。以上より、コア部72は凹部52に嵌め込まれている。第2凸部分726の外径は、第2凹部分522の内径と同じであることが望ましい。第3凸部分727の外径は、第3凹部分523の内径と同じであることが望ましい。
また、図示されないが、コア部72は、第2凸部分726の先端に配置された突起部分をさらに含んでいてもよい。突起部分は、例えば、のこぎり刃および波刃のような形状を有している。また、凹部52は、第2凹部分522の底部に設けられた挿入口部分をさらに含んでいてもよい。突起部分は、挿入口部分に挿入されている。挿入口部分は、突起部分を保持している。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態4に係る空気調和装置の室外機100によれば、図17に示されるように、第1凸部分725は、第1凹部分521に嵌め込まれている。第2凸部分726は、第2凹部分522に嵌め込まれている。このため、第2凸部分726が第2凹部分522に嵌め込まれていない場合よりも、コア部72が凹部52に強固に保持されている。よって、コイル7の耐振動性が向上する。
実施の形態5.
次に、図18~図21を用いて、実施の形態5に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態5は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図18~図21を用いて、実施の形態5に係る空気調和装置の室外機100の構成を説明する。実施の形態5は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図18に示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置の室外機100は、検出回路DCをさらに含んでいる。検出回路DCは、制御基板6に印加される電圧および制御基板6に流れる電流の少なくともいずれかを検出するための検出回路DCである。検出回路DCは、パターン部71に搭載されている。検出回路DCは、コイル7に電気的に接続されている。
図19に示されるように、検出回路DCは、表面層71Aに実装されている。検出回路DCは、電源入力部78を含んでいる。電源入力部78には、交流電源PW(図11参照)による電圧が入力される。電源入力部78は、第1電源入力部781および第2電源入力部分782を含んでいる。図8および図19に示されるように、電圧は、電源入力部78および入力端子7Iaを通って第1内層71Bの入力部7Ibに印加される。図19では、第1内層71Bのパターン部分7Pの外形が破線によって示されている。
図8および図20に示されるように、電圧は、入力端子7Ia(図19参照)ではなくスルーホールTHを通って第1内層71Bの入力部7Ibに入力されてもよい。
図21に示されるように、検出回路DCは、交流電源PWの後段に配置されている。検出回路DCの後段は、コイル7が配置されている。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態5に係る空気調和装置の室外機100によれば、図18に示されるように、検出回路DCは、パターン部71に搭載されている。このため、検出回路DCが制御基板6に実装される場合よりも、制御基板6に実装される部品の数を減らすことができる。これにより、制御基板6の寸法を小さくすることができる。よって、制御基板6が収容された電気品箱1の寸法を小さくすることができる。
実施の形態6.
次に、図22~図23を用いて、実施の形態6に係る空気調和装置の室外機の構成を説明する。実施の形態6は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図22~図23を用いて、実施の形態6に係る空気調和装置の室外機の構成を説明する。実施の形態6は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図22に示されるように、本実施の形態に係る空気調和装置の室外機100では、パターン部71は、第1パターン板711および第2パターン板712を含んでいる。第1パターン板711および第2パターン板712は、ベース部51の表面51Sに沿って並べられている。第1パターン板711および第2パターン板712は、ベース部51上に並べられている。第1パターン板711および第2パターン板712は、間隔を空けてベース部51上に並べられている。図示されないが、第1パターン板711および2パターン板は、ヒートシンク5に接している。望ましくは、第1パターン板711および第2パターン板712は、ヒートシンク5に密着している。
第1パターン板711および第2パターン板712の各々には、中央貫通孔7H1、第1切欠部7N1および第2切欠部7N2がそれぞれ設けられている。第1切欠部7N1および第2切欠部7N2の各々は、第1パターン板711または第2パターン板712の端部から中央貫通孔7H1に向かって凹んでいる。第1切欠部7N1および第2切欠部7N2は、中央貫通孔7H1を挟み込むように配置されている。第1パターン板711の第2切欠部7N2は、第2パターン板712の第1切欠部7N1と向かい合っている。第1パターン板711の第2切欠部7N2および第2パターン板712の第1切欠部7N1は、第1パターン板711および第2パターン板712が並べられた際に1つの孔を構成するように構成されていてもよい。
図23に示されるように、第1パターン板711および第2パターン板712の各々において、パターン部分7Pは、中央貫通孔7H1の周囲に巻き回されている。第1パターン板711および第2パターン板712の各々において、パターン部分7Pは、中央貫通孔7H1と第1切欠部7N1との間および中央貫通孔7H1と第2切欠部7N2との間を通るように配置されている。パターン部分7Pは、楕円状に配置されている。
図22に示されるように、コア部72は、第1パターン板711および第2パターン板712にまたがって配置されている。コア部72は、第1パターン板711および第2パターン板712の両方を一緒に挟み込んでいる。
コア部72は、第1コア部721および第2コア部722を含んでいる。第1コア部721は、天面部7211と、中央突出部7212と、第1外側突出部7215と、第2外側突出部7218と、第1内側突出部7216と、第2内側突出部7217とを含んでいる。中央突出部7212、第1外側突出部7215、第2外側突出部7218、第1内側突出部7216および第2内側突出部7217は、天面部7211から第2コア部722に向かって突出している。中央突出部7212は、第1パターン板711の第2切欠部7N2および第2パターン板712の第1切欠部7N1に挿入されている。第1外側突出部7215は、第1パターン板711の第1切欠部7N1に挿入されている。第2外側突出部7218は、第2パターン板712の第2切欠部7N2に挿入されている。第1内側突出部7216は、第1パターン板711の中央貫通孔7H1に挿入されている。第2内側突出部7217は、第2パターン板712の中央貫通孔7H1に挿入されている。
第2コア部722は、第1コア部721とでパターン部71を挟み込んでいる。第2コア部722は、第1コア部721とで第1パターン板711および第2パターン板712を挟み込んでいる。第2コア部722は、凹部52に挿入されている。第2コア部722は、I字型を有している。第1パターン板711および第2パターン板712が並べられた方向DRにおいて、第2コア部722の寸法は、第1パターン板711および第2パターン板712よりも大きい。
本実施の形態において、凹部52は、コア部72よりも大きい幅および長さの少なくともいずれかを有している。凹部52の長さとは、第1パターン板711および第2パターン板712が並べられた方向DRにおける寸法である。凹部52の幅とは、ベース部51の表面51Sにおいて第1パターン板711および第2パターン板712が並べられた方向DRに直交する方向における寸法である。凹部52は、溝として構成されていてもよい。すなわち、凹部52は、ヒートシンク5の第1パターン板711および第2パターン板712が並べられた方向DRにおける第1端5E1から第2端5E2まで伸びていてもよい。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態6に係る空気調和装置の室外機100によれば、図22に示されるように、コア部72は、第1パターン板711および第2パターン板712にまたがって配置されている。このため、1つのコア部72を第1パターン板711および第2パターン板712に対して共通して用いることができる。すなわち、第1パターン板711および第2パターン板712は、1つのコア部72を共有することができる。よって、第1パターン板711に1つのコア部72が挿入されかつ第2パターン板712に別のコア部72が挿入される場合よりも、コイルの寸法を小さくすることができる。
図22に示されるように、凹部52は、コア部72よりも大きい幅および長さの少なくともいずれかを有している。このため、コア部72を凹部52内において移動させることができる。具体的には、第2コア部722を凹部52内において移動させることができる。よって、パターン部71の位置がコア部72および凹部52によって制限されることを抑制することができる。また、コイル7の基板レイアウトが変更された場合でも、パターン部71の位置がコア部72および凹部52によって制限されることを抑制することができる。
図22に示されるように、凹部52は、ヒートシンク5の第1端5E1から第2端5E2まで伸びていてもよい。この場合、凹部52が第1端5E1から第2端5E2まで伸びていない場合よりも容易に、例えば、切削加工によって、ヒートシンク5に凹部52を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電気品箱、5 ヒートシンク、6 制御基板、7 コイル、8 放熱部材、9 固定部、51 ベース部、52 凹部、71 パターン部、72 コア部、100 空気調和装置の室外機、521 第1凹部分、522 第2凹部分、725 第1凸部分、726 第2凸部分、5211 内壁部、5212 底部分。
Claims (6)
- 電気品箱と、
前記電気品箱内に配置されたベース部と、前記ベース部から凹む凹部とを含むヒートシンクと、
前記電気品箱内に配置された制御基板と、
前記ベース部に重なりかつ前記制御基板に電気的に接続されたパターン部と、前記凹部に挿入されかつ前記パターン部を覆うコア部とを含み、かつ前記電気品箱内に配置されたコイルとを備え、
前記コイルの前記コア部が前記凹部に挿入された状態で、前記コイルの前記パターン部が前記ヒートシンクの前記ベース部に接している、空気調和装置の室外機。 - 放熱部材をさらに備え、
前記放熱部材は、前記ヒートシンクと前記コイルとに直接挟み込まれている、請求項1に記載の空気調和装置の室外機。 - 前記電気品箱内に配置された固定部をさらに備え、
前記固定部は、前記コイルを前記ベース部に固定している、請求項1または2に記載の空気調和装置の室外機。 - 前記凹部は、前記コア部を取り囲む内壁部および前記内壁部に接続されかつ前記ベース部の面内方向に沿って延在する底部分を有する第1凹部分と、前記底部分に対して前記内壁部とは反対側に前記底部分から凹んだ第2凹部分とを含み、
前記コア部は、前記第1凹部分に挿入された第1凸部分と、前記第1凸部分に接続されかつ前記第2凹部分に挿入された第2凸部分とを含み、
前記第1凸部分は、前記第1凹部分に嵌め込まれており、
前記第2凸部分は、前記第2凹部分に嵌め込まれている、請求項1~3のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。 - 前記制御基板に印加される電圧および前記制御基板に流れる電流の少なくともいずれかを検出するための検出回路をさらに備え、
前記検出回路は、前記パターン部に搭載されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。 - 前記パターン部は、前記ベース部の表面に沿って並べられた第1パターン板および第2パターン板を含み、
前記コア部は、前記第1パターン板および前記第2パターン板にまたがって配置されており、
前記凹部は、前記コア部よりも大きい幅および長さの少なくともいずれかを有している、請求項1~5のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020158657 | 2020-09-23 | ||
JP2020158657 | 2020-09-23 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022052718A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7286859B1 (ja) * | 2022-10-31 | 2023-06-05 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 冷凍装置 |
-
2021
- 2021-07-26 JP JP2021121522A patent/JP2022052718A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7286859B1 (ja) * | 2022-10-31 | 2023-06-05 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 冷凍装置 |
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