JP2024064800A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引出部と継線部との間の接合品質を確保しやすいコイル装置を提供すること。【解決手段】コイル装置1は、巻回部11と、巻回部11から引き出される引出部12aとを有するコイル10と、巻回部11が設けられる巻芯部21と、巻芯部21の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部22aとを有するコア20と、引出部12aが接続される継線部32を備え、鍔部22aに取り付けられる端子具30aと、を有する。引出部12aの少なくとも一部は、継線部32と鍔部22aとの間に配置されている。【選択図】図1

Description

本開示は、端子具を有するコイル装置に関する。
従来から、コアの鍔部に端子具が設けられたコイル装置が知られている(特許文献1)。特許文献1のコイル装置において、端子具は、基板に接続可能な実装部と、コイルの引出部が接続される継線部とを有する。実装部は、例えばハンダなどの接続材を介して、基板に接続される。引出部は、例えばハンダやレーザ溶接などにより、継線部に接続される。
特開2021-118272号公報
ところで、この種のコイル装置では、引出部を継線部に接続するときに、引出部の弾性等に起因して、引出部が継線部の表面から離れた位置に位置ずれする場合がある。引出部が継線部の表面から過度に離れた状態で、引出部を継線部に接続すると、引出部と継線部との間の接合品質を確保することが困難になる。
本開示は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、引出部と継線部との間の接合品質を確保しやすいコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本開示のコイル装置は、
巻回部と、前記巻回部から引き出される引出部とを有するコイルと、
前記巻回部が設けられる巻芯部と、前記巻芯部の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部とを有するコアと、
前記引出部が接続される継線部を備え、前記鍔部に取り付けられる端子具と、を有し、
前記引出部の少なくとも一部は、前記継線部と前記鍔部との間に配置されている。
本開示のコイル装置では、引出部の少なくとも一部が、継線部と鍔部との間に配置されている。そのため、引出部の少なくとも一部の位置が継線部と鍔部との間に制限され、引出部と継線部との間の距離を一定の範囲内に収めることができる。すなわち、継線部および鍔部がストッパーとして機能することにより、引出部の弾性等に起因して、引出部が継線部の表面から過度に離れた位置に位置ずれすることを回避することができる。これにより、引出部を継線部に安定的に接続することが可能となり、引出部と継線部との間の接合品質を確保することができる。
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、前記継線部は、前記実装面に対向する第1主面を有し、前記引出部は、前記第1主面に当接していてもよい。この場合、引出部と継線部との間の導通を確保することができる。また、引出部を第1主面に当接させることにより、継線部と鍔部との間で、引出部が位置ずれすることを防止することができる。
前記継線部と前記鍔部との間には、前記引出部が配置される隙間が形成されていてもよい。この場合、隙間を介して、継線部と鍔部との間に、引出部を容易に配置することができる。また、端子具の寸法に製造誤差が生じたとしても、その製造誤差を隙間で吸収することができる。これにより、鍔部に対する端子具の取付安定性を向上させることができる。
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、前記隙間は、前記第1方向に垂直な第2方向において、前記実装面に沿って、前記継線部の一方の端部から他方の端部に向けて延在していてもよい。この場合、継線部の一方の端部から他方の端部に向けて、実装面に沿って、引出部を第2方向に移動させつつ、隙間の内部に入り込ませることができる。そのため、引出部を隙間の内部に配置しやすくなる。
前記端子具の少なくとも一部は、接着層を介して、前記鍔部に接合されており、前記隙間には、前記接着層が形成されていなくてもよい。この場合、端子具が鍔部から離脱することを防止することができる。また、接着層に阻害されることなく、引出部を隙間の内部に配置することができる。さらに、端子具を鍔部に接合する工程を簡素化することができる。
前記引出部の少なくとも一部は、絶縁性の被膜で覆われており、前記引出部の外周面には、前記継線部に近接する第1部分と、前記鍔部に近接する第2部分とが具備されており、前記第1部分は、前記被膜から露出して、前記継線部に接続されており、前記第2部分は、前記被膜で覆われていてもよい。第1部分を被膜から露出させることにより、第1部分を継線部に導通させやすくなる。また、第2部分を被膜で覆うことにより、引出部と鍔部との間でショート不良が生じるリスクを低減することができる。
前記継線部は、前記鍔部の外端面よりも前記第1方向の外側に配置される突出部を有し、前記引出部は、少なくとも前記突出部において、前記継線部に接続されていてもよい。例えばレーザ溶接によって、引出部を突出部に接続する場合、外端面よりも第1方向の外側で、突出部に向けてレーザを照射することにより、鍔部にレーザが当たることを防止し、コアの破損を回避することができる。
前記引出部は、前記巻芯部から、前記突出部よりも前記第1方向の外側まで延在していてもよい。この場合、突出部よりも第1方向の外側に、引出部の一部(先端部)が配置される。そのため、例えばレーザ溶接によって、引出部を継線部に接続する場合、引出部の一部(先端部)にレーザが照射されやすくなり、引出部と継線部との間の接合品質を確保しやすくなる。
前記引出部は、溶接部を介して、前記突出部に接続されており、前記溶接部の少なくとも一部は、前記鍔部の外端面よりも前記第1方向の外側に位置していてもよい。この場合、鍔部の外端面から第1方向に離間した位置で、溶接部を形成することができるため、溶接時に鍔部にダメージが加わることを防止することができる。また、溶接部を介して、引出部を突出部に接続することにより、引出部と継線部との間の接合不良を防止することができる。
前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、前記端子具は、基板に接続可能な実装部と、前記実装部と前記継線部とに連続する連結部とを有し、前記継線部と、前記実装部と、前記連結部とは、前記鍔部の実装面上に、前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置されていてもよい。鍔部の実装面上に、実装部、継線部および連結部を配置することにより、コイル装置のコンパクト化を図ることができる。
前記実装面は、段差形成面と、前記第2方向において前記段差形成面よりも一方側に位置する第1領域面と、前記第2方向において前記段差形成面よりも他方側に位置する第2領域面とを有し、前記実装部は、前記第1領域面に配置され、前記継線部は、前記第2領域面に配置され、前記連結部は、前記段差形成面に配置されていてもよい。この場合、コイル装置を基板に実装するときに、例えば、連結部にフィレットを形成しつつ、接続材(例えば、ハンダ)を介して、実装部さらには連結部を基板に接続することができる。したがって、実装部と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
前記第1領域面は、前記第2方向において、前記段差形成面と前記実装面の一端との間に形成されており、前記第2領域面は、前記第2方向において、前記段差形成面と前記実装面の他端との間に形成されており、前記第1領域面には、単一の前記端子具の前記実装部が固定されてもよい。第1領域面に単一の端子具の実装部を固定する場合、実装部の面積、さらには実装部と第1領域面との接合面積を確保しやすくなり、実装部と第1領域面との間の接合強度を向上させることができる。
図1は第1実施形態のコイル装置の斜視図である。 図2は図1に示すコアの斜視図である。 図3は図1に示す端子具の斜視図である。 図4は図1に示すコイル装置のX軸方向から見た側面図である。 図5は図1に示すコイル装置の平面図である。 図6は図1に示すコイル装置のY軸方向から見た側面図である。 図7は第2実施形態のコイル装置の斜視図である。 図8は第3実施形態のコイル装置の斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態を説明する。なお、図示する内容は、本開示の理解のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比などは実物と異なり得る。また、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態
図1に示すコイル装置1は、例えばインダクタとして機能し、各種の電気機器の電源等に搭載される。コイル装置1は、コイル10と、コア20と、端子具30aおよび30bとを有する。コイル装置1は、これらの部材に加えて、コア40を有していてもよい。
コイル10は、ワイヤ14をコイル状に巻回してなる巻回部11と、巻回部11から引き出される引出部12aおよび12bとを有する。ワイヤ14は、例えば銅線などを絶縁性の被膜13で被覆した絶縁被覆ワイヤでもよい。ワイヤ14の線径は、特に限定されないが、例えば10~300μmである。引出部12aおよび12bにおいて、被膜13が除去されていてもよい。
図2に示すように、コア20は、ドラムコアであり、巻芯部21と、鍔部22aおよび22bとを有する。コア20の材質は、金属やフェライト等の磁性材料であるが、特に限定されない。図2等において、X軸は、巻芯部21の軸芯(軸方向)に平行な軸である。Y軸は、コア20を平面視したときに、巻芯部21の軸芯に直交する方向に対応する軸である。Z軸は、X軸およびY軸に垂直な軸である。以下では、X軸、Y軸およびZ軸の各々について、コア20の中心に向かう方向を「内側」とし、コア20の中心から離れる方向を「外側」とする。コア20のサイズは、特に限定されないが、例えば、コア20のX軸方向の長さは1~6mmであり、コア20のY軸方向の長さは0.5~3mmであり、コア20のZ軸方向の長さは0.5~3mmである。
巻芯部21には、巻回部11(図1)が設けられる。巻芯部21の軸方向に垂直な断面形状は、特に限定されないが、円形または多角形(例えば八角形や六角形)である。鍔部22aは、巻芯部21のX軸方向の一端に形成されており、鍔部22bは、巻芯部21のX軸方向の他端に形成されている。鍔部22aと鍔部22bとは、対称な形状を有する。以下では、重複記載を防止するため、鍔部22aおよび22bに共通する事項について、鍔部22aについてのみ説明する場合がある。
鍔部22aは、少なくとも、実装面221と、非実装面222と、内端面223と、外端面224とを有する。同様に、鍔部22bは、少なくとも、実装面221と、非実装面222と、内端面223と、外端面224とを有する。実装面221と非実装面222とは、Z軸方向に関して、反対側に位置している。内端面223と外端面224とは、X軸方向に関して、反対側に位置している。内端面223には、巻芯部21が接続されている。
実装面221は、端子具30aまたは30b(図1)と対向する面である。実装面221は、段差形成面23と、段差形成面23よりもY軸方向の一方側の第1領域面24と、段差形成面23よりもY軸方向の他方側の第2領域面25とを有する。第1領域面24は、実装面221のY軸方向の一端と段差形成面23との間に位置する。第1領域面24の大部分は、平坦面(XY平面に平行な面)である。第2領域面25は、実装面221のY軸方向の他端と段差形成面23との間に位置する。第2領域面25は第1領域面24に対して凹んでおり、第2領域面25には凹部26が形成されている。したがって、第2領域面25は、第1領域面24に比べて、非実装面222に近接した位置に位置する。第2領域面25の大部分は、平坦面(XY平面に平行な面)である。
段差形成面23は、第1領域面24と第2領域面25とに連続しており、Y軸方向に関して、第1領域面24と第2領域面25との間に位置する。段差形成面23は、第1領域面24および第2領域面25に対して傾斜している。第1領域面24(第2領域面25)に対する段差形成面23の傾斜角度θは、0°<θ≦90°である。ただし、傾斜角度θは、0°<θ<90°でもよく、45°<θ≦90°でもよく、あるいは45°<θ<90°でもよい。段差形成面23は、X軸に沿って、内端面223の位置から外端面224の位置まで形成されている。
第1領域面24のY軸方向の長さL1は、第2領域面25のY軸方向の長さL2よりも長くてもよい。また、第1領域面24のY軸方向の長さL1は、第2領域面25のY軸方向の長さL2と、段差形成面23のY軸方向の長さL3(段差形成面23のY軸方向成分)との和よりも長くてもよい。例えば、第1領域面24のY軸方向の長さL1は、実装面221(鍔部22a)のY軸方向の長さL4の1/2以上であり、あるいは1/2よりも長い。
実装面221の外縁部には、切欠部(面取部)27が、局所的に形成されていてもよい。切欠部27は段差状に形成されているが、切欠部27の形状は特に限定されない。図2に示す例では、切欠部27は、第1領域面24および第2領域面25に形成されている一方で、段差形成面23には形成されていないが、段差形成面23に形成されていてもよい。また、切欠部27は、第1領域面24の外縁部のうち、内端面223側には形成されていないが、内端面223側に形成されていてもよい。また、切欠部27は、第2領域面25の外縁部のうち、内端面223側には形成されていないが、内端面223側に形成されていてもよい。切欠部27は、鍔部22aの外縁部に割れや欠け等が生じることを防止する機能を有する。なお、切欠部27は、非実装面222に形成されていてもよい。
鍔部22aの段差形成面23と鍔部22bの段差形成面23とは、巻芯部21の軸芯に対して、Y軸方向の反対側に位置している。すなわち、鍔部22aの段差形成面23は、巻芯部21の軸芯よりもY軸正方向側に位置しているのに対して、鍔部22bの段差形成面23は、巻芯部21の軸芯よりもY軸負方向側に位置している。
このような構成とすることにより、鍔部22aの段差形成面23と鍔部22bの段差形成面23とが、巻芯部21の軸芯に対してY軸方向の同一側に位置する場合に比べて、コイル装置1を基板(図示略。以下同様)に実装したときに、基板に対するコイル装置1の安定性を向上させる(Y軸方向の一方側へのコイル装置1のぐらつきを防止する)ことができる。なお、鍔部22aの段差形成面23と鍔部22bの段差形成面23とは、巻芯部21の軸芯に対して、Y軸方向の同一側に位置していてもよい。
鍔部22aの第1領域面24は、巻芯部21の軸芯よりもY軸負方向側に偏在しているのに対して、鍔部22bの第1領域面24は、巻芯部21の軸芯よりもY軸正方向側に偏在している。また、鍔部22aの第2領域面25は、巻芯部21の軸芯よりもY軸正方向側に偏在しているのに対して、鍔部22bの第2領域面25は、巻芯部21の軸芯よりもY軸負方向側に偏在している。そのため、平面視において、コア20の形状は、点対称(180度回転対称)となっている。ただし、鍔部22aの第1領域面24と鍔部22bの第1領域面24とは、巻芯部21の軸芯に対して、Y軸方向の同一側に位置していてもよい。同様に、鍔部22aの第2領域面25と鍔部22bの第2領域面25とは、巻芯部21の軸芯に対して、Y軸方向の同一側に位置していてもよい。
図3に示すように、端子具30aは、実装部31と、継線部32と、連結部33とを有する。端子具30aは、これらに加えて、補助実装部34と第1突出部35と第2突出部36とを有していてもよい。同様に、端子具30bは、実装部31と、継線部32と、連結部33とを有する。端子具30bは、これらに加えて、補助実装部34と第1突出部35と第2突出部36とを有していてもよい。端子具30aの少なくとも一部は、金属などの導体で構成されていてもよい。端子具30bについても同様である。端子具30aおよび30bの表面には、SnやNiなどのメッキ膜が形成されていてもよい。端子具30aおよび30bの厚みは、特に限定されないが、50~300μmである。実装部31、継線部32および連結部33の各々の板厚は、等しくなっているが、異なっていてもよい。端子具30aと端子具30bとは、同一形状を有する。以下では、重複記載を防止するため、端子具30aおよび30bに共通する事項については、端子具30aについてのみ説明する場合がある。なお、本実施形態において、「同一」あるいは「等しい」とは、厳密に等しい場合に限定されず、例えば±5%以内の誤差、あるいは±10%以内の誤差を許容するものとする。
図2および図3に示すように、実装部31は、基板に接続される部分であり、実装面221の第1領域面24に配置される。実装部31は、例えばハンダや導電性接着剤などの接続材を介して、基板に接続される。実装部31は第1領域面24にのみ配置されていてもよく、あるいは実装部31の一部が第1領域面24の外側(例えば、段差形成面23)に露出していてもよい。実装部31は、第1領域面24に平行な面を有し、第1領域面24に対向した状態で固定される。なお、本実施形態において、「平行」とは、厳密に平行である場合に限定されず、例えば±5度以内の誤差、あるいは±10度以内の誤差を許容するものとする。また、「垂直」あるいは「直交」とは、厳密に垂直である場合に限定されず、例えば±5度以内の誤差、あるいは±10度以内の誤差を許容するものとする。
実装部31は、接着剤(例えば、エポキシ系の接着剤)を介して、第1領域面24に接着される。これにより、実装部31と第1領域面24との間に接着層が形成され、端子具30aが鍔部22aから離脱することを防止することができる。切欠部27の位置において、実装部31と第1領域面24との間には、隙間が形成されていてもよい。
図4に示すように、実装部31のY軸方向の長さL5は、継線部32のY軸方向の長さL6よりも長くてもよい。また、実装部31のY軸方向の長さL5は、継線部32のY軸方向の長さL6と連結部33のY軸方向の長さL7との和よりも長くてもよい。この場合、実装部31の面積、ひいては実装部31と基板との接合面積を確保しやすくなり、実装部31と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
実装部31のY軸方向の長さL5は、第1領域面24のY軸方向の長さL1(図2)と等しくてもよく、あるいはこれ以下でもよい。あるいは、実装部31のY軸方向の長さL5は、実装面221(鍔部22a)のY軸方向の長さL4の1/2以上でもよく、あるいは1/2よりも長くてもよい。あるいは、実装部31のY軸方向の長さL5は、端子具30aのY軸方向の全長の1/2以上でもよく、あるいは1/2よりも長くてもよい。この場合、実装部31を基板に接続したときに、基板に対するコイル装置1の安定性を向上させる(ぐらつきを防止する)ことができる。
実装部31は、段差形成面23(あるいは、段差形成面23の近傍)から、鍔部22aのY軸負方向側の一端にかけて延在していてもよい。この場合、実装部31の面積、ひいては実装部31と基板との接合面積を確保しやすくなり、実装部31と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。ただし、実装部31のY軸負方向側の一端と、鍔部22aのY軸負方向側の一端との間には、隙間が形成されていてもよい。
図3に示すように、実装部31は、連結部33よりも、X軸方向の内側に突出する第1突出部35を含んでいてもよい。第1突出部35のX軸方向への突出長は、実装部31(第1突出部35を含む)のX軸方向の全長の5%以上25%以下でもよい。第1突出部35のY軸方向の長さは、図4に示す実装面221(鍔部22a)のY軸方向の長さL4の1/2以上でもよく、あるいは1/2よりも長くてもよい。あるいは、第1突出部35のY軸方向の長さは、端子具30aのY軸方向の全長の1/2以上でもよく、あるいは1/2よりも長くてもよい。この場合、第1突出部35の面積に応じて、実装部31の面積を拡張することができる。これにより、実装部31と基板との接合面積を拡張させ、実装部31と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。また、実装部31と実装面221との間の接着面積を拡張することができるため、端子具30aと実装面221との間の接着信頼性を向上させることができる。
図5に示すように、第1突出部35は、鍔部22aの外縁、より詳細には実装面221と内端面223との交差部よりも、X軸方向の外側に位置していてもよい。すなわち、第1突出部35は、鍔部22aの外縁よりも外側に露出しておらず、鍔部22aの外縁よりも内側に配置されていてもよい。この場合、巻回部11または引出部12aが第1突出部35に接触しにくくなり、ワイヤ14の破損を防止することができる。なお、第1突出部35の一部は、切欠部27上に配置されていてもよい。
実装部31(第1突出部35を含む)のX軸方向の全長は、連結部33のX軸方向の長さよりも長い。また、実装部31のX軸方向の全長は、実装面221(鍔部22a)のX軸方向の長さよりも短いが、これと等しくてもよく、あるいはこれよりも長くてもよい。実装部31のX軸方向の外側の端部は、鍔部22aの外縁、より詳細には実装面221と外端面224との交差部よりも、X軸方向の外側に露出している。そのため、実装部31の面積を確保することができる。ただし、実装部31のX軸方向の外側の端部は、鍔部22aの外縁よりも内側に位置していてもよい。
図3および図4に示すように、補助実装部34は、実装部31に連続しており、外端面224に配置される。補助実装部34は、実装部31のX軸方向の外側の端部に接続され、実装部31に対して直交している。補助実装部34のY軸方向の長さは、実装部31のY軸方向の長さL5よりも短くなっているが、これと等しくてもよい。図6に示すように、補助実装部34と外端面224との間には隙間70が形成されている。ただし、補助実装部34の少なくとも一部が、外端面224に当接していてもよい。あるいは、端子具30aと鍔部22aとの接着強度を確保するために、隙間70に接着剤が充填されていてもよい。補助実装部34には、ハンダや導電性接着剤などの接続材のフィレットが形成される。このように、接続材を介して、補助実装部34を基板に接続することにより、実装部31と基板との接続強度を補強することができる。
図4および図5に示すように、継線部32は、引出部12aまたは12bが接続される部分であり、実装面221の第2領域面25上に配置される。引出部12aは、継線部32に対して、例えばハンダ、レーザ溶接、熱圧着、超音波接合、抵抗ろう付けまたは紫外線硬化樹脂接合により接続される。引出部12bについても同様である。本実施形態では、引出部12aは、レーザ溶接により継線部32に接続されるため、引出部12aの接続位置には、溶接部(溶接玉)60が形成されている。
継線部32は、第2領域面25にのみ配置されていてもよく、あるいは継線部32の一部が第2領域面25の外側(例えば、段差形成面23)に露出していてもよい。継線部32は、第1主面321と、第2主面322とを有する。第1主面321は、第2領域面25(実装面221)に平行に配置されており、第2領域面25に対向している。なお、第1主面321は、第2領域面25に対して傾斜していてもよい。第2主面322は、第1主面321とはZ軸方向の反対側の面である。
継線部32は、実装部31とは異なり、接着剤を介して、実装面221(第2領域面25)に接着されていない。継線部32と第2領域面25との間には、隙間50(図4)が形成されている。このように、継線部32と第2領域面25との間に隙間50を形成することにより、例えば、端子具30aの寸法に製造誤差が生じたとしても、その製造誤差を隙間50で吸収することができる。これにより、鍔部22aに対する端子具30aの取付安定性を向上させることができる。
ただし、継線部32は、実装部31と同様に、接着剤を介して、実装面221(第2領域面25)に接着されていてもよい。あるいは、継線部32の少なくとも一部が、実装面221(第2領域面25)に、接着剤で接着されることなく当接していてもよい。
継線部32は、段差形成面23の近傍(あるいは、段差形成面23)から、鍔部22aのY軸正方向側の他端にかけて延在していてもよい。この場合、継線部32の面積を確保しやすくなり、継線部32に対する引出部12aの接続強度を向上させるとともに、継線部32に対する引出部12aの接続位置の自由度を高めることができる。ただし、継線部32のY軸正方向側の他端と、鍔部22aのY軸正方向側の他端との間には、隙間が形成されていてもよい。
継線部32のY軸方向の長さL6は、連結部33のY軸方向の長さL7よりも長いが、これと等しくてもよく、あるいはこれよりも短くてもよい。継線部32のX軸方向の長さは、実装面221のX軸方向の長さと等しいが、これよりも短くてもよく、あるいはこれよりも長くてもよい。
継線部32のX軸方向の内側の端部は、鍔部22aの外縁、より詳細には実装面221と内端面223との交差部よりも、X軸方向の内側に位置していてもよい。すなわち、継線部32のX軸方向の内側の端部は、鍔部22aの外縁よりも外側に露出することなく、鍔部22aの外縁よりも内側に位置していてもよい。この場合、巻回部11または引出部12aが継線部32のX軸方向の内側の端部に接触しにくくなり、ワイヤ14の破損を防止することができる。
継線部32は、第2突出部36を有していてもよい。第2突出部36は、継線部32のX軸方向の外側の端部を構成している。第2突出部36は、連結部33に対して直交するように、連結部33よりもX軸方向の外側に突出している。第2突出部36の連結部33からの突出長は、継線部32のX軸方向の全長の10%以上60%以下でもよく、あるいは20%以上50%以下でもよい。第2突出部36は、外端面224よりもX軸方向の外側に突出している。そのため、継線部32の面積を確保しやすくなっている。ただし、第2突出部36は、外端面224よりもX軸方向の内側に配置されていてもよい。また、継線部32から第2突出部36を省略してもよい。
連結部33は、段差形成面23に沿って配置される部分であり、実装部31と継線部32とに連続している。連結部33は、段差形成面23上にのみ配置されていてもよく、あるいは連結部33の一部が段差形成面23の外側(例えば、第2領域面25側)に露出していてもよい。本実施形態では、実装面221上に、連結部33、実装部31および継線部32がまとめて配置されているため、コイル装置1のコンパクト化を図ることができる。コイル装置1を基板に実装するときに、連結部33には、例えばハンダや導電性接着剤などの接続材のフィレットが形成される。そのため、コイル装置1を基板に実装するときに、連結部33にフィレットを形成しつつ、接続材を介して、実装部31さらには連結部33を基板に接続することができる。したがって、実装部31と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
連結部33は、段差形成面23に平行な面を有し、段差形成面23に対向した状態で配置される。連結部33は、継線部32と同様に、接着剤を介して、実装面221(段差形成面23)に接着されていない。そのため、連結部33と実装面221(段差形成面23)との間には、隙間50(図4)が形成されている。連結部33と段差形成面23との間の隙間50は、継線部32と第2領域面25との間の隙間50と連続している。
なお、連結部33は、実装部31と同様に、接着剤を介して、実装面221(段差形成面23)に接着されていてもよい。あるいは、連結部33の少なくとも一部が、実装面221(段差形成面23)に対して、接着剤で接着されることなく当接していてもよい。
連結部33は、段差形成面23に沿って、実装部31および継線部32に対して斜めに延在している。この場合、連結部33の傾斜角度に応じて、Y軸に沿って、実装部31と継線部32とが離間する。これにより、継線部32に引出部12aを接続するときに、過剰な熱が実装部31に及びにくくなり、接続材に対する実装部31の接続容易性(例えば、ハンダ濡れ性)を確保することができる。また、連結部33を傾斜させることにより、連結部33の面積を確保しやすくなり、連結部33に形成されるフィレットの量を増大させることができる。なお、連結部33は、段差形成面23に対して、非平行に延在していてもよい。
実装部31および/または継線部32に対する連結部33の傾斜角度は、第1領域面24および/または第2領域面25に対する段差形成面23の傾斜角度と等しいが、これよりも小さくてもよく、あるいは大きくてもよい。実装部31(継線部32)に対する連結部33の傾斜角度θは、0°<θ≦90°である。ただし、傾斜角度θは、0°<θ<90°でもよく、45°<θ≦90°でもよく、あるいは45°<θ<90°でもよい。
連結部33のX軸方向の長さは、特に限定されないが、例えば実装面221のX軸方向の長さの1/3倍以上1倍未満である。連結部33は、鍔部22aの外縁よりも内側に位置している。より詳細には、連結部33は、実装面221と内端面223との交差部よりもX軸方向の外側に位置するとともに、実装面221と外端面224との交差部よりもX軸方向の内側に位置している。ただし、連結部33の一部が、鍔部22aの外縁よりも外側に露出していてもよい。なお、連結部33は、実装面221の外縁部に形成された切欠部27よりも内側に位置していてもよい。
図5に示すように、引出部12aは、巻芯部21よりもY軸方向の外側の位置(巻芯部21のY軸正方向側の外周面)から、X軸に平行な向きで、継線部32に向けて引き出されてもよい。同様に、引出部12bは、巻芯部21よりもY軸方向の外側の位置(巻芯部21のY軸負方向側の外周面)から、X軸に平行な向きで、継線部32に向けて引き出されてもよい。この場合、実装部31から離間した位置で、引出部12aを継線部32に向けて引き出すことができる。そのため、コイル装置1を基板に実装するときに、接続材が引出部12aに付着することを防止することが可能である。これにより、引出部12aの被膜13の溶解を回避し、ショート不良の発生を防止することができる。
図6に示すように、引出部12aは、基端部12a1と、中間部12a2と、先端部12a3とを有する。詳細な図示は省略するが、引出部12bについても同様である。継線部32に対する引出部12bの接続態様は、継線部32に対する引出部12aの接続態様と同様であるため、その説明については省略する。
基端部12a1は、引出部12aのうち、巻芯部21から鍔部22aの内端面223まで延在している部分である。先端部12a3は、鍔部22aの外端面224よりもX軸方向の外側に位置する部分である。中間部12a2は、基端部12a1と先端部12a3との間に位置し、第2領域面25上を延在している部分である。なお、引出部12aから先端部12a3を省略してもよい。
引出部12aの少なくとも一部は、継線部32と実装面221の第2領域面25との間に配置されており、継線部32と第2領域面25とによって挟まれている。上述したように、継線部32と第2領域面25との間には隙間50(図4)が形成されており、引出部12aの少なくとも一部は隙間50の内部に配置されている。引出部12bについても同様である(図1参照)。本実施形態では、隙間50を介して、継線部32と第2領域面25との間に、引出部12aおよび12bを容易に配置することが可能となっている。
本実施形態では、引出部12aの中間部12a2が、継線部32と実装面221の第2領域面25との間に配置されている。そのため、中間部12a2のZ軸方向の位置は、継線部32と第2領域面25との間の範囲に制限されており、引出部12aが当該範囲よりもZ軸方向の外側に位置ずれすることを防止することが可能となっている。図6に示す例では、隙間50のX軸方向の長さは、中間部12aのX軸方向の長さよりも短くなっている。そのため、中間部12a2の一部は、隙間50の外側に位置している。ただし、中間部12aの全部が、隙間50の内側に位置するように、隙間50のX軸方向の長さを調整してもよい。
中間部12a2は、継線部32の第1主面321に当接している。他方、中間部12a2は、第2領域面25には当接しておらず、中間部12a2と第2領域面25との間には隙間が形成されている。中間部12a2が第1主面321に当接することにより、引出部12aと継線部32との間の導通を確保することができる。また、継線部32と鍔部22aとの間で、引出部12aが位置ずれすることを防止することができる。なお、中間部12a2の少なくとも一部が、第2領域面25に当接していてもよい。また、中間部12a2は、第1主面321に当接せずに、第2領域面25にのみ当接していてもよい。この場合、中間部12a2と第1主面321との間に隙間が形成されていてもよい。
図4に示すように、Z軸方向に関して、中間部12a2は、実装面221の第1領域面24よりも下方に位置している。本実施形態では、Z軸方向に関して、中間部12a2の全体が第1領域面24よりも下方に位置しているが、中間部12a2の一部が第1領域面24よりも上方に位置していてもよい。
隙間50のZ軸方向の長さは、ワイヤ14の線径よりも大きくなっているが、これと等しくてもよい。隙間50のZ軸方向の長さは、特に限定されないが、ワイヤ14の線径の1倍よりも大きく、かつ、2倍以下でもよい。あるいは、隙間50のZ軸方向の長さは、ワイヤ14の線径の1倍よりも大きく、かつ、1.5倍以下でもよい。この場合、隙間50の内部に引出部12aを配置しやすくなる。
隙間50は、第2領域面25に沿って、継線部32のY軸方向の一方の端部(Y軸正方向側の端部)から他方の端部(Y軸負方向側の端部)に向けて延在している。そのため、継線部32の一方の端部から他方の端部に向けて、引出部12aを、第2領域面25に沿って、Y軸負方向側に移動させつつ、隙間50の内部に入り込ませることができる。これにより、引出部12aを隙間50の内部に配置しやすくなっている。なお、引出部12aを鍔部22の実装面221上に配置した後、連結部33と継線部32との境界部分を折曲位置として、継線部32を折り曲げることにより、引出部12aを第2領域面25と継線部32との間に配置してもよい。
図6に示すように、隙間50は、第2領域面25に沿って、継線部32のX軸方向の一方の端部(X軸負方向側の端部)から他方の端部(X軸正方向側の端部)に向けて延在している。例えば、引出部12aを、継線部32のX軸方向の一方の端部から他方の端部に向けて、第2領域面25に沿って、隙間50のX軸負方向側から挿入させつつ、隙間50に配置してもよい。
図4に示すように、継線部32と第2領域面25との間において、隙間50のZ軸方向の長さは、Y軸に沿って一定となっている。ただし、隙間50のZ軸方向の長さは、Y軸方向の任意の位置で、局所的に広く(あるいは、狭く)なっていてもよい。継線部32と第2領域面25との間では、連結部33と段差形成面23との間に比べて、隙間50の幅が大きくなっている。ただし、継線部32と第2領域面25との間では、連結部33と段差形成面23との間に比べて、隙間50の幅が、小さくなっていてもよく、あるいは等しくてもよい。図6に示すように、隙間50のX軸方向の長さは、鍔部22aのX軸方向の長さよりも短くなっているが、これと等しくてもよい。
隙間50には、端子具30aと実装面221とを接合するための接着層が形成されていない。そのため、継線部32と第2領域面25との間において、引出部12aの周囲には接着層が存在していない。それゆえ、接着層に阻害されることなく、引出部12aを隙間50の内部に配置することができる。
中間部12a2の外周面には、第1部分12a4と第2部分12a5とが具備されている。第1部分12a4は、中間部12a2の外周面のうち、鍔部22a(第2領域面25)よりも継線部32に近接する部分である。第2部分12a5は、中間部12a2の外周面のうち、継線部32よりも鍔部22a(第2領域面25)に近接する部分である。第1部分12a4は、被膜13から露出していてもよく、その露出部分が、継線部32の第1主面321に接続されていてもよい。他方、第2部分12a5は、被膜13で覆われていてもよい。第2部分12a5は、第2領域面25に当接してはいないが、第2部分12a5の少なくとも一部が、第2領域面25に当接していてもよい。
第1部分12a4は全体的に被膜13から露出していてもよく、あるいは部分的に被膜13で覆われていてもよい。第2部分12a5は全体的に被膜13で覆われていてもよく、あるいは部分的に被膜13から露出していてもよい。第1部分12a4を被膜13から露出させることにより、第1部分12a4を継線部32に導通させやすくなる。また、第2部分12a5を被膜13で覆うことにより、引出部12aと鍔部22a(第2領域面25)との間でショート不良が生じるリスクを低減することができる。
なお、先端部12a3は全体的に被膜13から露出しているが、部分的に被膜13で覆われていてもよい。また、基端部12a1は全体的に被膜13で覆われているが、部分的に被膜13から露出していてもよい。先端部12a3を被膜13から露出させることにより、先端部12a3に溶接部60を形成しやすくなり、溶接部60を介して、先端部12a3を継線部32に導通させやすくなる。
引出部12aは、巻芯部21から、第2突出部36よりもX軸方向の外側まで延在していてもよい。図6に示すように、先端部12a3の一部は、第2突出部36の位置で、継線部32の第1主面321に当接している。また、先端部12a3の他の一部は、第2突出部36よりもX軸方向の外側に直線状に突出している。この場合、レーザ溶接によって、先端部12a3を継線部32(第2突出部36)に接続するときに、先端部12a3にレーザが照射されやすくなり、引出部12aと継線部32との間の接合品質を確保しやすくなる。
溶接部60の少なくとも一部は、鍔部22aの外端面224よりもX軸方向の外側に位置していてもよい。この場合、外端面224からX軸方向に離間した位置で、溶接部60を形成することができるため、溶接時に鍔部22aにダメージが加わることを防止することができる。図6に示す例では、溶接部60の全体が、外端面224のX軸方向の外側に位置しており、さらに、溶接部60の一部は、第2突出部36よりもX軸方向の外側に位置している。先端部12a3は、溶接部60を介して、第2突出部36と一体となっていてもよい。溶接部60を介して、先端部12a3を第2突出部36に接続することにより、引出部12aと継線部32との間の接合不良を防止することができる。溶接部60は、第2突出部36に位置において、継線部32の第1主面321の少なくとも一部を覆っていてもよく、さらには第2主面322の少なくとも一部を覆っていてもよい。
先端部12a3は、外端面224よりもX軸方向の外側で、溶接部60を介して、継線部32(第2突出部36)に接続されているため、先端部12a3を継線部32に接続するときに、外端面224よりもX軸方向の外側で、継線部32に向けてレーザを照射することができる。これにより、鍔部22aにレーザが当たることを防止し、コア20の破損を回避することができる。
基端部12a1は、鍔部22aの内端面223に沿って、延在していてもよい。あるいは、基端部12a1と内端面223との間には隙間が形成されていてもよい。また、隙間50の外側において、中間部12a2は、第2領域面25に沿って、延在していてもよい。あるいは、隙間50の外側において、中間部12a2と第2領域面25との間には隙間が形成されていてもよい。
図5に示すように、巻回部11のX軸方向の端部と鍔部22b(鍔部22aについても同様)とのX軸方向の長さL8は、特に限定されないが、例えばワイヤ14の線径の1倍以上、あるいは2倍以上である。この場合、巻回部11と鍔部22bとがX軸方向に離間するため、コイル装置1を基板に実装するときに、例えばハンダなどの接続材が巻回部11に付着することを防止することが可能であり、これによりショート不良の発生を防止することができる。
図1に示すように、コア40は、直方体形状(板形状)を有する。コア40は、コア20と同様の材料で構成されていてもよく、あるいはコア20とは異なる材料で構成されていてもよい。コア40は、コア20に例えば接着剤によって取り付けられる。より詳細には、コア40は、鍔部22aの非実装面222および鍔部22bの非実装面222に固定される。なお、非実装面222が固定されるコア40の主面およびその反対側の主面の外縁部には、切欠部が形成されていてもよい。コア40の外縁部に割れや欠け等が生じることを防止するためである。
次に、コイル装置1の製造方法について説明する。まず、図1に示すワイヤ14と、コア20と、端子具30aおよび30bとを準備する。次に、鍔部22aの実装面221(図2)に端子具30aの実装部31を接着剤で接着し、実装面221に端子具30aを取り付ける。また、鍔部22bの実装面221に端子具30bの実装部31を接着剤で接着し、実装面221に端子具30bを取り付ける。次に、巻芯部21にワイヤ14を巻回し、巻回部11を形成する。
次に、図6に示すように、ワイヤ14の一方側を巻芯部21から鍔部22aの実装面221に向けて引き出すとともに、ワイヤ14の他方側を巻芯部21から鍔部22bの実装面221に向けて引き出す。そして、端子具30aの継線部32と鍔部22aの第2領域面25との間の隙間50に、ワイヤ14を配置する。例えば、図4に示す隙間50のY軸正方向側の端部から、ワイヤ14をY軸負方向側に向けて移動させることにより、隙間50にワイヤ14を配置する。図6に示す隙間50にワイヤ14を配置した後、第2突出部36よりもX軸方向の外側にワイヤ14を引き出しておく。同様にして、端子具30bの継線部32と鍔部22bの第2領域面25との間の隙間に、ワイヤ14を配置する。当該隙間にワイヤ14を配置した後、第2突出部36よりもX軸方向の外側にワイヤ14を引き出しておく。
次に、端子具30aの継線部32と鍔部22aの第2領域面25との間の隙間50にワイヤ14を配置した状態で、第2突出部36のX軸方向の外側の位置において、ワイヤ14を切断する。これにより、引出部12aの中間部12a2を隙間50に配置するとともに、引出部12aの先端部12a3を第2突出部36のX軸方向の外側に配置することができる。
同様に、端子具30bの継線部32と鍔部22bの第2領域面25との間の隙間にワイヤ14を配置した状態で、第2突出部36のX軸方向の外側の位置において、ワイヤ14を切断する。これにより、引出部12bの中間部を、端子具30bの継線部32と鍔部22bの第2領域面25との間の隙間に配置するとともに、引出部12bの先端部12b3を第2突出部36のX軸方向の外側に配置することができる。
次に、例えばレーザ溶接により、引出部12aの先端部12a3を端子具30aの第2突出部36に接続するとともに、引出部12bの先端部12b3を端子具30bの第2突出部36に接続する。なお、先端部12a3および12b3を、継線部32の第2突出部36以外の部分に接続してもよい。次に、必要に応じて、鍔部22aの非実装面222および鍔部22bの非実装面222にコア40を接着剤で接着する。以上のようにして、コイル装置1を製造することができる。
図6に示すように、本実施形態のコイル装置1では、引出部12aの少なくとも一部(中間部12a2)が、継線部32と鍔部22aとの間の隙間50に配置されている。そのため、中間部12a2の位置が継線部32と鍔部22aとの間に制限され、引出部12aと継線部32との間の距離を一定の範囲内に収めることができる。すなわち、継線部32および鍔部22aがストッパーとして機能することにより、上述したコイル装置1の製造工程において、ワイヤ14を切断したときに、ワイヤ14の弾性(スプリングバック)等に起因して、ワイヤ14が継線部32の表面からZ軸方向に過度に離れた位置に位置ずれすることを回避することができる。これにより、引出部12aを継線部32に安定的に接続することが可能となり、引出部12aと継線部32との間の接合品質を確保することができる。
また、図1に示す継線部32から実装部31への熱の伝搬を連結部33で抑制することができるため、実装部31の温度上昇に起因する接着層(実装部31と第1領域面24との間の接着層)の劣化を防止することができる。これにより、端子具30a(端子具30b)と鍔部22a(鍔部22b)との間の接着強度(接着信頼性)を向上させることができる。
また、本実施形態では、鍔部22aの第1領域面24には、単一の端子具30aの実装部31が固定され、鍔部22bの第1領域面24には、単一の端子具30bの実装部31が固定されている。そのため、鍔部22a(鍔部22b)に複数の端子具30a(端子具30b)を固定する場合に比べて、実装部31の面積、ひいては実装部31と基板との接合面積を確保しやすくなり、実装部31と基板との間の接続信頼性を向上させることができる。
第2実施形態
図7に示す第2実施形態のコイル装置1Aは、以下に示す点を除いて、第1実施形態のコイル装置1と同様の構成を有する。第1実施形態のコイル装置1と重複する部分には、同一符号を付し、その詳細な説明については省略する。
コイル装置1Aは、コア20Aと、端子具30aAおよび30bAと、コイル80とを有するという点において、第1実施形態のコイル装置1とは異なっている。コイル80は、巻芯部21に設けられており、引出部82aおよび82bを有する。コア20Aは、鍔部22aAおよび22bAを有する。鍔部22aAは、2つの段差形成面23と、1つの第1領域面24と、2つの第2領域面25とを有する。第1領域面24は、鍔部22aAの実装面221のY軸方向の中央部に形成されている。2つの段差形成面23は、それぞれ第1領域面24のY軸方向の一方側(正方向側)および他方側(負方向側)に形成されている。一方の第2領域面25は、一方の段差形成面23よりもY軸方向の一方側(正方向側)に形成されている。他方の第2領域面25は、他方の段差形成面23よりもY軸方向の他方側(負方向側)に形成されている。鍔部22bAの形状は、鍔部22aAの形状と同一であるため、その詳細な説明については省略する。
端子具30aAは、少なくとも、1つの実装部31と、2つの連結部33と、2つの継線部32とを有する。端子具30bAについても同様である。実装部31は、第1領域面24に配置され、第1領域面24に対して接着層で接合される。一方の連結部33は、一方の段差形成面23上に配置され、他方の連結部33は、他方の段差形成面23上に配置されている。一方の継線部32は、一方の第2領域面25上に配置され、他方の継線部32は、他方の第2領域面25上に配置されている。
鍔部22aAにおいて、一方(Y軸正方向側)の継線部32と一方(Y軸正方向側)の第2領域面25との間の隙間には、引出部12aの少なくとも一部が配置されている。また、他方(Y軸負方向側)の継線部32と他方(Y軸負方向側)の第2領域面25との間の隙間には、引出部82aの少なくとも一部が配置されている。
鍔部22bAにおいて、一方(Y軸正方向側)の継線部32と一方(Y軸正方向側)の第2領域面25との間の隙間には、引出部82bの少なくとも一部が配置されている。また、他方(Y軸負方向側)の継線部32と他方(Y軸負方向側)の第2領域面25との間の隙間には、引出部12bの少なくとも一部が配置されている。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態では、コイル装置1に複数のコイル(コイル20および80)を設置することが可能であり、例えば、コイル装置1をトランス等として機能させることができる。
第3実施形態
図8に示す第3実施形態のコイル装置1Bは、以下に示す点を除いて、第2実施形態のコイル装置1Aと同様の構成を有する。第2実施形態のコイル装置1Aと重複する部分には、同一符号を付し、その詳細な説明については省略する。
コイル装置1Bは、端子具30aBおよび30bBを有するという点において、第2実施形態のコイル装置1Aとは異なっている。端子具30aBおよび30bBにおいて、一方(Y軸正方向側)の連結部33には、継線部32が具備されていない。同様に、他方(Y軸負方向側)の連結部33には、継線部32が具備されていない。そのため、2つの第2領域面25上には、端子具30aB(端子具30bB)の一部は配置されていない。ただし、第2領域面25上に、連結部33の一部が突出していてもよい。
鍔部22aAにおいて、一方(Y軸正方向側)の連結部33と一方(Y軸正方向側)の段差形成面23との間の隙間には、引出部12aの少なくとも一部が配置されている。また、他方(Y軸負方向側)の連結部33と他方(Y軸負方向側)の段差形成面23との間の隙間には、引出部82aの少なくとも一部が配置されている。
鍔部22bAにおいて、一方(Y軸正方向側)の連結部33と一方(Y軸正方向側)の段差形成面23との間の隙間には、引出部82bの少なくとも一部が配置されている。また、他方(Y軸負方向側)の連結部33と他方(Y軸負方向側)の段差形成面23との間の隙間には、引出部12bの少なくとも一部が配置されている。
本実施形態においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、本実施形態では、連結部33と段差形成面23との間に引出部12a等を配置することが可能であり、連結部33が継線部32としての機能を奏する。そのため、端子具30aBおよび30bBの一部(図7の継線部32)を省略することが可能であり、端子具30aBおよび30bBの構成を簡素化することができる。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内で種々に改変することができる。上記第2実施形態および第3実施形態において、鍔部22aAには単一の端子具が配置されていたが、2つの端子具30aを配置してもよい。より詳細には、図7および図8において、少なくとも、1つの実装部31と、1つの継線部32とを有する第1の端子具30aを実装面221のY軸正方向側に配置するとともに、少なくとも、1つの実装部31と、1つの継線部32とを有する第2の端子具30aとを、実装面221のY軸負方向側に配置してもよい。同様に、鍔部22bAに2つの端子具30bを配置してもよい。
上記各実施形態において、コイル装置1からコア40を省略してもよい。
1,1A,1B…コイル装置
10,80…コイル
11…巻回部
12a,12b,82a,82b…引出部
12a1…基端部
12a2…中間部
12a3…先端部
12a4…第1部分
12a5…第2部分
13…被膜
14…ワイヤ
20,20A,40…コア
21…巻芯部
22a,22b,22aA,22bA…鍔部
221…実装面
222…非実装面
223…内端面
224…外端面
23…段差形成面
24…第1領域面
25…第2領域面
26…凹部
27…切欠部
30a,30b,30aA,30bA,30aB,30bB…端子具
31…実装部
32…継線部
321…第1主面
322…第2主面
33…連結部
34…補助実装部
35…第1突出部
36…第2突出部
50,70…隙間
60…溶接部

Claims (12)

  1. 巻回部と、前記巻回部から引き出される引出部とを有するコイルと、
    前記巻回部が設けられる巻芯部と、前記巻芯部の軸芯に平行な第1方向の端部に形成された鍔部とを有するコアと、
    前記引出部が接続される継線部を備え、前記鍔部に取り付けられる端子具と、を有し、
    前記引出部の少なくとも一部は、前記継線部と前記鍔部との間に配置されているコイル装置。
  2. 前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、
    前記継線部は、前記実装面に対向する第1主面を有し、
    前記引出部は、前記第1主面に当接している請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記継線部と前記鍔部との間には、前記引出部が配置される隙間が形成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、
    前記隙間は、前記第1方向に垂直な第2方向において、前記実装面に沿って、前記継線部の一方の端部から他方の端部に向けて延在している請求項3に記載のコイル装置。
  5. 前記端子具の少なくとも一部は、接着層を介して、前記鍔部に接合されており、
    前記隙間には、前記接着層が形成されていない請求項3に記載のコイル装置。
  6. 前記引出部の少なくとも一部は、絶縁性の被膜で覆われており、
    前記引出部の外周面には、前記継線部に近接する第1部分と、前記鍔部に近接する第2部分とが具備されており、
    前記第1部分は、前記被膜から露出して、前記継線部に接続されており、
    前記第2部分は、前記被膜で覆われている請求項1または2に記載のコイル装置。
  7. 前記継線部は、前記鍔部の外端面よりも前記第1方向の外側に配置される突出部を有し、
    前記引出部は、少なくとも前記突出部において、前記継線部に接続されている請求項1または2に記載のコイル装置。
  8. 前記引出部は、前記巻芯部から、前記突出部よりも前記第1方向の外側まで延在している請求項7に記載のコイル装置。
  9. 前記引出部は、溶接部を介して、前記突出部に接続されており、
    前記溶接部の少なくとも一部は、前記鍔部の外端面よりも前記第1方向の外側に位置する請求項7に記載のコイル装置。
  10. 前記鍔部は、前記端子具と対向する実装面を有し、
    前記端子具は、基板に接続可能な実装部と、前記実装部と前記継線部とに連続する連結部とを有し、
    前記継線部と、前記実装部と、前記連結部とは、前記鍔部の実装面上に、前記第1方向に垂直な第2方向に沿って配置されている請求項1または2に記載のコイル装置。
  11. 前記実装面は、段差形成面と、前記第2方向において前記段差形成面よりも一方側に位置する第1領域面と、前記第2方向において前記段差形成面よりも他方側に位置する第2領域面とを有し、
    前記実装部は、前記第1領域面に配置され、
    前記継線部は、前記第2領域面に配置され、
    前記連結部は、前記段差形成面に配置されている請求項10に記載のコイル装置。
  12. 前記第1領域面は、前記第2方向において、前記段差形成面と前記実装面の一端との間に形成されており、
    前記第2領域面は、前記第2方向において、前記段差形成面と前記実装面の他端との間に形成されており、
    前記第1領域面には、単一の前記端子具の前記実装部が固定される請求項11に記載のコイル装置。
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