JP2024062251A - 室内機 - Google Patents

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礼樹 平池
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
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Abstract

【課題】本開示は、筐体を共通化しながら、異なる姿勢で設置可能な室内機を提供する。【解決手段】本開示における室内機は、筐体と、筐体内に設けられる送風機と、傾斜して設けられる熱交換器と、熱交換器の下方に設けられるドレンパンと、を備える室内機において、筐体を縦置き状態とする場合と、横置き状態とする場合と、によって、熱交換器の傾斜角度を変更し、筐体を横置き状態とした場合における筐体の底面と熱交換器とのなす角度は、縦置き状態とした場合における底面と熱交換器とのなす角度よりも大きい。【選択図】図10

Description

本開示は、室内機に関する。
特許文献1は、所謂ダクト型室内機を開示する。この室内機は、筐体の吹出口に連結されるダクトに空気を吹き出し、ダクトを介して空気を室内に吹き出す。
国際公開第2020/240620号
本開示は、筐体を共通化しながら、異なる姿勢で設置可能な室内機を提供する。
本開示における室内機は、筐体と、前記筐体内に設けられる送風機と、傾斜して設けられる熱交換器と、前記熱交換器の下方に設けられるドレンパンと、を備える室内機において、前記筐体を縦置き状態とする場合と、横置き状態とする場合と、によって、前記熱交換器の傾斜角度を変更し、前記筐体を横置き状態とした場合における前記筐体の底面と前記熱交換器とのなす角度は、前記縦置き状態とした場合における前記底面と前記熱交換器とのなす角度よりも大きい。
本開示における室内機は、熱交換器の傾斜角度を変更することにより、縦置き状態と横置き状態とを切り替えて使用できる。このため、本開示における室内機は、筐体を共通化しながら、異なる姿勢で設置できる。
実施の形態1における横置き状態の室内機の斜視図 第1面の側から視た横置き状態の室内機の側面図 第5面の側から視た横置き状態の室内機の側面図 横置き状態の室内機における電装箱の斜視図 横置き状態の室内機の断面視図 横置き状態の室内機における熱交換器支持部の分解斜視図 ダクト型室内機として使用される室内機の断面視図 高天井一方向型室内機として使用される室内機の分解斜視図 高天井一方向型室内機として使用される室内機の断面視図 ペリメータとして使用される室内機の断面視図 縦置き状態の室内機における熱交換器支持部の斜視図 ペリメータとして使用される室内機の分解斜視図 ペリメータとして使用される室内機の第5面の斜視図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、空気調和機の室内機という技術において、ダクト型室内機およびペリメータ等の、設置方法が異なる様々な室内機が知られていた。そのため、当該業界では、ダクト型室内機およびペリメータのように設置方法が異なる室内機には、それぞれ異なる筐体を用いるという製品設計が一般的であった。そうした状況下において、発明者らは、設置方法が異なる室内機の筐体の製造のために異なる金型等を用いることが製造費用の増大につながるということをヒントにして、設置方法の異なる室内機のどうしの間で筐体を共通化するという着想を得た。そして、発明者らは、その着想を実現するためには、室内機の姿勢によって、好ましい熱交換器の姿勢が異なるという課題があることを発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、筐体を共通化しながら、異なる姿勢で設置可能な室内機を開示する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
以下、図面を参照しながら、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.横置き状態の室内機の構成]
図1は、横置き状態の室内機1の斜視図である。図2は、第1面11の側から視た横置き状態の室内機1の側面図である。図3は、第5面15の側から視た横置き状態の室内機1の側面図である。なお、各図中の符号UPは、鉛直方向上方を示す。
図1に示すように、室内機1は、金型によってプレス加工された板金によって構成され、内部に室内機1の各種機器を格納する筐体10を有する。筐体10は、それぞれ略長方形の、第1面(前面)11、第2面(背面)12、第3面13、第4面14(底面)、第5面15、および第6面16を有する略直方体形状である。第1面11および第2面12は、長さL1の辺および長さL3の辺を有する略長方形の面であり、互いに対向する。第3面13および第4面14は、長さL1の辺および長さL2の辺を有する略長方形の面であり、互いに対向する。第5面(側面)15および第6面16は、長さL2の辺および長さL3の辺を有する略長方形の面であり、互いに対向する。図1に示すように、長さL1は長さL2、L3よりも長く、長さL3は長さL2よりも短い。
上述したように、図1に示す室内機1の筐体10は、横置き状態とされる。以下、室内機1の筐体10が横置き状態であることを、単に室内機1が横置き状態であると記載する。横置き状態において、室内機1は、筐体10の各面のうち、第3面13および第4面14がそれぞれ略水平に配置され、第3面13は第4面14よりも上方に位置する姿勢で配置される。すなわち、横置き状態において、室内機1の鉛直方向の寸法は、長さL1~L3のうち、最も短い長さL3となる。このように、横置き状態の室内機1は、天井裏などの鉛直方向の広がりが小さい空間に設置される場合に適しており、室内機1がダクト型室内機または高天井一方向型室内機(天井埋込型室内機)として用いられる際には、室内機1は横置き状態で設置される。
第1面11は、第1吹出口11aと、第1板11dと、を有する。第1吹出口11aは、略矩形の開口であり、筐体10の外部と内部とを連通する。図1および図2に示すように、第1吹出口11aからは、後述する熱交換器40および熱交換器支持部60が露出している。室内機1は、第1吹出口11aから加熱又は冷却した空気を吹き出すことにより、室内に対して空気調和を行う。横置き状態において、第1吹出口11aは筐体10の内部と外部とを水平方向に連通する。すなわち、横置き状態は、室内機1が第1吹出口11aを介して、筐体10から水平方向に空気を吹き出す状態であるといってもよい。
図1および図2に示すように、第1吹出口11aの周囲には、第1面11から外側に突出する取付枠11bが形成される。取付枠11bは、それぞれ後述する第1板11dの突出部11eと、配管支持板15aの突出部15bと、第3板13aの突出部13bと、第6板16aの突出部16bと、が連結されて構成される。取付枠11bには、ビス止め用の孔である複数の取付孔11cが形成されている。室内機1がダクト型室内機として使用される場合、取付枠11bには後述する吹出ダクト(ダクト)D2(図7参照)がビス止めによって取り付けられる。また、室内機1が高天井一方向型室内機として使用される場合、取付枠11bには後述する吹出チャンバー90(吹出部材)(図9参照)が取り付けられる。
第1板11dは、第1面11のうち、第1吹出口11aよりも第4面14の側を閉塞する板状の部材である。第1板11dは、第1吹出口11aに沿って空気の吹出方向に向けて突出する突出部11eを有する。突出部11eには、複数の取付孔11cが形成されている。
第3面13には、第3板13aが配置される。第3板13aは、第3面13の全面を覆う板状の部材であり、突出部13bを有する。突出部13bは、第3板13aのうち、第1面11よりも空気の吹出方向に突出する部分であり、複数の取付孔11cを有する。
第6面16には、第6板16aが配置される。第6板16aは、第6面16の略全面を覆う板状の部材であり、第1板11dおよび第3板13aに対してビス止めによって固定される。第6板16aは、突出部16bを有する。突出部16bは、第6板16aから第1面11の側に突出する形状の部分であり、複数の取付孔11cを有する。突出部16bは、第1板11dの突出部11eおよび第3板13aの突出部13bに対してビス止めされ、取付枠11bの一部となる。また、第6面16には、室内機1を固定するための金具19が取り付けられる。
図3は、第5面15の側から視た横置き状態の室内機1の側面図である。
第5面15には、配管支持板15aと、電装箱カバー15cと、が配置される。配管支持板15aは、第5面15のうち、第1面11側に配置される板状の部材であり、第1板11dおよび第3板13aに対してビス止めによって固定される。また、第5面15には、室内機1を固定するための金具19が取り付けられる。
配管支持板15aは、第2面12の側の端部が筐体10の内部に折り込まれた板状の部材であり、開口15dを有する。開口15dは、第4面14の側に開放しており、それぞれ第2面12の側に形成された溝15e、15fを有する。溝15eからは、ガス冷媒が流れる図示しないガス管に接続されるガス管接続部41が筐体10の外部に延びている。溝15fからは、液冷媒が流れる図示しない液管に接続される液管接続部43が筐体10の外部に延びている。また、配管支持板15aは、第1面11の側に突出する突出部15bを有する。突出部15bは、第1板11dの突出部11eおよび第3板13aの突出部13bに対してビス止めされ、取付枠11bの一部となる。また、配管支持板15aの第2面12側の端部は、筐体10の内側に向けて第2面12に平行に折り曲げられ、後述する電装箱支持板53の折り部53dにビス止めされる。
開口15dは、配管支持板15aにビス止めされる板状の蓋部材17によって閉止される。蓋部材17は、3つの切り欠き17a、17b、17cを有する。切り欠き17aは、蓋部材17のうち、第4面14の側に開放する。切り欠き17aからは、図示しないドレンホースに接続されてドレン水の排水を行う排水口35が筐体10の外部に延びている。切り欠き17bは、溝15eとの間にガス管接続部41を挟んで支持する。切り欠き17cは、切り欠き15fとの間に液管接続部43を挟んで支持する。
横置き状態の室内機1において、蓋部材17には、図示しないドレンポンプが取り付けられる。ドレンポンプの駆動により、後述するドレンパン30(図5参照)に集められたドレン水は、排水口35を介して室内機1の外部に排水される。
図4は、電装箱50の斜視図である。
電装箱カバー15cは、L字形状に曲げられた板状部材であり、第5面15および第4面14の一部を覆う板状部材である。また、電装箱カバー15cは、電装箱50の蓋である。電装箱50は、室内機1の各種機器の電力供給および制御ための基板51を格納する箱である。電装箱50は、第5面15に配置され、略U字形状に曲げられた電装箱支持板53を有する。電装箱支持板53は、第5面15に沿った支持部53bと、第2面12に沿って折り曲げられた折り部53cと、支持部53bから垂直に折れ曲がって配管支持板15aに固定される折り部53dと、を有する。基板51は、ビス止めによって電装箱支持板53の支持部53bに固定される。また、基板51は、第3板13aと、電装箱カバー15cと、電装箱支持板53と、によって囲まれた空間内に配置され、保護される。電装箱支持板53は、配管支持板15aおよび第3板13aに対してビス止めされて固定される。
図5は、室内機1の縦断面図である。
第2面12は、第2面12の略全面に渡って略長方形に開口する第1吸込口12aを有する。室内機1がダクト型室内機として使用される場合には、第1吸込口12aには、後述の吸込ダクト(ダクト)D1が接続される(図7参照)。また、後述するように、室内機1が高天井一方向型室内機として用いられる場合には、第2面12に対して、第1吸込口12aを閉塞する閉止板18が取り付けられる。
第4面14は、熱交側板14aと、第2吸込口14cと、が配置される。熱交側板14aは、第4面14のうち、第1面11側を覆う板状の部材である。第2吸込口14cは、第1吸込口12aと略同等の形状の開口である。室内機1が高天井一方向型室内機として使用される場合には、第2吸込口14cは、後述の化粧パネルPのパネル吸込口P1と上下に重なる位置に配置される(図9参照)。また、後述するように、室内機1がダクト型室内機として使用される場合には、第4面14に対して、第2吸込口14cを閉塞する閉止板18が取り付けられる。
図5に示すように、筐体10の内部には、送風機20と、ドレンパン30と、熱交換器40と、が配置される。筐体10の内部は、第1面11および第2面12に平行な仕切板10cによって、送風機室10aと、熱交換器室10bと、の2つの空間に区切られる。送風機室10aは、仕切板10cによって2つに区切られた筐体10の内部の空間のうち、第2面12の側に位置する空間である。送風機室10aには、送風機20が配置される。熱交換器室10bは、仕切板10cによって2つに区切られた筐体10の内部の空間のうち、第1面11の側に位置する空間である。熱交換器室10bには、熱交換器40およびドレンパン30が配置される。
送風機20はシロッコファンであり、図示しないモーターの出力軸に接続される羽根車21と、羽根車21を覆うケーシング23とを有する。送風機20は、モーターを駆動させて羽根車21を回転させることにより、第1吸込口12aまたは第2吸込口14c、筐体10の内部の空間を介して、筐体10の外部の空気をケーシング23の内部に吸い込む。ケーシング23の内部に吸い込まれた空気は、熱交換器室10bに配置されて第1吹出口11aに向けて開口する吐出口23aから吐出される。これにより、送風機20は第1吹出口11aに向けて略水平方向に向けて送風を行う。
ドレンパン30は、熱交換器40において生じたドレン水を受ける。ドレンパン30が受けたドレン水は、図示しないドレンポンプにより、図3の排水口35を介して筐体10の外部に排水される。
横置き状態の室内機1において、ドレンパン30は、熱交換器室10bの第4面14側、すなわち、熱交換器40の下方に配置される。また、上述したように、横置き状態の室内機1において、送風機20は略水平方向に向けて送風を行うため、水平方向におけるドレンパン30の寸法を大きくした場合であっても、送風機20による空気の流れを妨げにくい。このため、横置き状態においては、熱交換器40において生じたドレン水をドレンパン30によって受け止めやすくするために、ドレンパン30の寸法は後述の縦置き状態の場合よりも大きく設定される。具体的には、ドレンパン30は、平面視において熱交換器40の略全体を含んだ領域に渡って設けられる。これにより、横置き状態においては、ドレン水が熱交換器40から滴下される位置にかかわらず、滴下されるドレン水をドレンパン30によって受け止め易い。
熱交換器40は、送風機20の吐出口23aと第1吹出口11aとの間に設けられるフィンチューブ式の熱交換器である。熱交換器40は、第1面11、第2面12、第3面13、および第4面14と平行に延びる多数のチューブと、第5面15および第6面16と平行な多数のフィンと、を有する。熱交換器40のチューブは、ガス管接続部41および液管接続部43と連通しており、ガス管接続部41および液管接続部43を介して外部からの冷媒が流れる。熱交換器40は、多数のチューブ内を流れる冷媒と、送風機20から吐出されて多数のフィンどうしの間を流れる空気と、の間で熱交換させる。これにより、熱交換器40を通過する空気は加熱又は冷却された後に、第1吹出口11aから吹き出す。
図5に示すように、横置き状態の室内機1において、熱交換器40は、第3面13および第4面14に対して傾斜して設けられる。より具体的には、横置き状態の室内機1において、第5面15から視た側面視における熱交換器40の長手方向DLと、第3面13および第4面14と、が成す角度は、角度A1である。室内機1が横置き状態であるとき、熱交換器40が第1吹出口11aに近付きすぎると、熱交換器40に付着したドレン水が第1吹出口11aから外部に飛散する可能性がある。このため、筐体10の寸法を大きくしない場合、角度A1を大きくし、空気の流れる方向において熱交換器40が占める範囲を小さくすることが好ましい。本実施形態において、角度A1は45度である。
図6は、熱交換器支持部60の分解斜視図である。熱交換器40は、熱交換器支持部60により、筐体10に対して固定される。熱交換器支持部60は、筐体10に対してビス止めによって固定されるベース板(第1部材)70と、ベース板70と熱交換器40とを固定する熱交換器支持板(第2部材)80と、を有する。
ベース板70は、略長方形の板状部材であり、それぞれ筐体10に固定される第1固定部71、第2固定部73、および第3固定部75と、熱交換器支持板80に固定される支持板固定部77と、を有する。第1固定部71は、第1板11dに対してビス止めによって固定される。第2固定部73は、第3面13に平行に折り曲げられた板状部分であり、第3板13aに対してビス止めによって固定される。第3固定部75は、配管支持板15aに対してビス止めによって固定される。第1固定部71、第2固定部73、第3固定部75がそれぞれ筐体10の各部に固定されることにより、ベース板70は、第1面11および第2面12に対して略平行な姿勢で筐体10に固定される。支持板固定部77は、略長方形の開口77aと、第5面15および第6面16に略平行に折り曲げられた折り部77bとを有する。
熱交換器支持板80は、略直角三角形状の板状部材であり、ベース板70に固定されるベース板固定部81と、第3面13および第4面14に略平行な折り部83と、熱交換器40の端部45に固定される熱交換器固定部85と、を有する。
ベース板固定部81は、第1面11および第2面12に略平行に折り曲げられた部分であり、突起81aを有する。突起81aは、ベース板固定部81において、第2面12の側に向けて、第5面15および第6面16に略平行に折り曲げられた部分である。突起81aは、ベース板70の支持板固定部77に形成された開口77aに対して挿入される。突起81aが開口77aに挿入されることにより、支持板固定部77とベース板固定部81とをビス止めする際の位置決めがし易くなる。折り部83は、第3面13および第4面14に略平行に折り曲げられた部分であり、ドレンパン30に対して接する。
熱交換器固定部85は、熱交換器支持板80において直角三角形の斜辺に相当する部分であり、3つの熱交固定孔85aを有する。3つの熱交固定孔85aは、熱交換器40の端部45に形成された3つの孔45aに対してビス止めされる孔である。熱交換器40の3つの孔45aは、第5面15に垂直な方向から視て、熱交換器40の長手方向DLに沿った方向に一直線上に並んで形成されている。また、3つの熱交固定孔85aは、第5面15に垂直な方向から視て、折り部83に対して角度A1だけ傾いた直線上に並んで形成されている。このため、熱交換器固定部85に固定された熱交換器40は、第5面15に垂直な方向から視て、第3面13および第4面14に対して、長手方向DLが角度A1だけ傾斜した姿勢となる。
[1-1-2.ダクト型室内機として使用される場合の室内機の構成]
図7は、ダクト型室内機として使用される場合の室内機1の縦断面図である。
室内機1は、ダクト型室内機として使用される場合には横置き状態である。ダクト型室内機として使用される室内機1には、吸込ダクトD1と、吹出ダクトD2と、がそれぞれ取り付けられる。
吸込ダクトD1は、略水平に延びる中空のダクトであり、第1吸込口12aに対して接続される。吸込ダクトD1は、図示しない通気口を介して室内の空間と連通しており、通気口を介して室内の空気を内側に吸い込む。吹出ダクトD2は、略水平に延びる中空のダクトであり、取付枠11bの取付孔11cに対してビス止めされることで、第1吹出口11aに対して接続される。吹出ダクトD2は、図示しない通気口を介して室内の空間と連通しており、室内機1から吐出された空気を通気口を介して室内の空間に吹き出させる。
図7に示すように、ダクト型室内機として使用される室内機1において、第4面14の第2吸込口14cは、閉止板18によって閉塞される。これにより、室内機1は、送風機20の駆動により、第2面12の第1吸込口12aを介して吸込ダクトD1から空気を吸い込み、第2面12に対向する第1面11の第1吹出口11aを介して吹出ダクトD2に空気を吹き出す。
[1-1-3.高天井一方向型室内機として使用される室内機の構成]
図8は、高天井一方向型室内機として使用される室内機1の分解斜視図である。図9は、高天井一方向型室内機として使用される室内機1の縦断面図である。図9には、送風機20の駆動による空気の流れを矢印で示してある。
室内機1は、高天井一方向型室内機として使用される場合には横置き状態である。高天井一方向型室内機として使用される室内機1には、吹出チャンバー90と、化粧パネルPと、がそれぞれ取り付けられる。また、図8に示すように、高天井一方向型室内機として使用される室内機1の第5面15には、ドレンポンプを支持するドレンポンプ支持板36が取り付けられる。高天井一方向型室内機として使用される室内機1は、ドレンポンプ支持板36に形成された第2排水口37から排水を行う。
吹出チャンバー90は、隣接する2つの面の略全面が開口した、中空の略直方体形状の部材であり、天井よりも上側に位置する。吹出チャンバー90の内面には、断熱材が設けられている。吹出チャンバー90は、接続口91と、第2吹出口93と、を有する。接続口91は、吹出チャンバー90の一つの面の略全体に渡って形成された略長方形の開口である。接続口91は、取付孔11cに対するビス止めにより、筐体10の第1面11に位置する取付枠11bに取り付けられる。接続口91が取付枠11bに取り付けられることにより、第1吹出口11aから吹き出された空気は吹出チャンバー90の内部に流入する。第2吹出口93は、吹出チャンバー90の面の内、接続口91が設けられた面に隣接する面の略全面に形成された開口である。接続口91が取付枠11bに取り付けられた状態において、第2吹出口93は筐体10の第4面14と略面一であり、下方に向けて開口する。このため、第1吹出口11aから略水平方向に向けて吹き出された空気は、接続口91を介して吹出チャンバー90の内部に流入した後、流れの向きを下方に変えて第2吹出口93から吹き出す。
吹出チャンバー90には、接続口91および第2吹出口93の一部を閉塞する開口調整部材95が取り付けられる。開口調整部材95は、板金によって構成された略直方体の部材である。開口調整部材95は、接続口91と第2吹出口93とが交わる角に配置され、接続口91のうち、第1板11dの突出部11eよりも下方の空間を占める。また、開口調整部材95は、第2吹出口93のうち、接続口91に近い側の一部を閉塞する。これにより、吹出チャンバー90と開口調整部材95との間には、接続口91と第2吹出口93とにおいて開放し、空気が流れるL字形状の空間Sが形成される。また、空気の流れに垂直な断面における空間Sの断面積の大きさは、第1吹出口11aの面積の大きさ以下に設定される。このため、開口調整部材95により、吹出チャンバー90の第2吹出口93から吹き出される空気の流速を高めることができる。
開口調整部材95の上面95aは、ドレンパン30の上端および第1吹出口11aの下端と略面一の高さに設けられる。このため、ドレンパン30の上端および第1吹出口11aの下端を流れた空気は、少ない圧力損失で上面95aに沿って流れることができる。
また、開口調整部材95は、第2吹出口93から上方に立ち上がる吹出面95cを有する。吹出面95cは、上面95aと第2吹出口93とをつなぐ面である。開口調整部材95において、吹出面95cの上端の角、すなわち、吹出面95cと上面95aとの間の角である角部95bは、丸みを帯びている。換言すれば、角部95bは、いわゆるアールが付けられた状態である。角部95bは、空間Sが成すL字形状の内側の角に位置しており、上面95aに沿って流れた空気は、角部95bに沿って下方に流れの向きを変える。そのため、角部95bにアールが形成されることにより、上面95aを流れた空気が角部95bにおいて剥離しにくくなる。従って、角部95bに形成されたアールにより、空間Sを流れる空気が乱れにくくなり、空気の流れが整流される。
化粧パネルPは、天井の下面に露出するパネルであり、室内機1および吹出チャンバー90の下方に配置される。化粧パネルPは、パネル吸込口P1と、パネル吹出口P2と、を有する。パネル吸込口P1は、第2吸込口14cの直下に位置しており、化粧パネルPを上下に貫通する開口と、開口の全面に設けられる格子とを有する。送風機20が駆動することにより、室内の空気はパネル吸込口P1および第2吸込口14cを介して、筐体10の内部に吸い込まれる。
パネル吹出口P2は、第2吹出口93の下方に位置しており、化粧パネルPを上下に貫通する開口と、図示しないモーターによって角度が変わる板状のフラップと、を有する。送風機20から吐出された空気は、第2吹出口93を通過した後に、パネル吹出口P2を介して室内に送られる。
[1-1-4.ペリメータとして使用される室内機の構成]
図10は、ペリメータとして使用される室内機1の断面視図である。図10には、送風機20が駆動した際の空気の流れを矢印で示してある。
室内機1がペリメータとして使用される場合には、室内機1の筐体10は縦置き状態とされる。以下、室内機1の筐体10が縦置き状態であることを、単に室内機1が縦置き状態であると記載する。縦置き状態の室内機1においても、上述した横置き状態の筐体10をほぼそのまま流用して用いる。このため、縦置き状態における室内機1の構成は、横置き状態における室内機1の構成と概ね同じである。以下では縦置き状態と横置き状態の間の相違点について説明し、共通点については同一の符号を付して説明を省略する。
縦置き状態の室内機1は、筐体10の各面のうち、第1面11および第2面12がそれぞれ略水平に配置され、第1面11が第2面12よりも上方に位置する姿勢で配置される。すなわち、縦置き状態において、室内機1の最も短い長さL3の辺は水平方向に沿い、室内機1の平面視における寸法が小さくなる。このように、縦置き状態の室内機1は、室内に載置して使用するペリメータ等の用途に適している。
図10に示すように、縦置き状態の室内機1において、送風機20の吐出口23aは上方に向けて開口しており、送風機20は上方に向けて空気を吐出する。また、縦置き状態の室内機1において、送風機20から吐出された空気は、熱交換器40を通過したのちに上方に開口する第1吹出口11aから室内に吹き出す。また、縦置き状態の室内機1において、第2吸込口14cは閉止板18によって閉塞される。縦置き状態の室内機1は、第2面12の第1吸込口12aを介して筐体10の内部に空気を吸い込む。
上述のように、縦置き状態の室内機1において、熱交換器40を通過する空気の流れは鉛直方向に沿っている。このため、横置き状態の場合のように、平面視で熱交換器40の略全体を含む領域に設けられるドレンパン30(図5参照)を設けると、送風機20による空気の流れがドレンパン30により遮蔽されてしまう。そこで、縦置き状態においては、横置き状態のドレンパン30とは異なる形状のドレンパン130が熱交換器40の下方に配置される。ドレンパン130は、縦置き状態の室内機1において、送風機20の吐出口23aと略同等の高さに設けられる。ドレンパン130は、平面視において、熱交換器40の下部40aに重なり、熱交換器40の上部40bには重ならない。
このように、ドレンパン130は、熱交換器40の下部40aから滴下されるドレン水を受けることができるが、熱交換器40の上部40bから直接的に滴下されるドレン水を受けることができない。このため、縦置き状態の室内機1において、熱交換器40は、上部40bからドレン水が直接的に滴下されにくい角度で配置される。具体的には、図10に示すように、第5面15から見た側面視において、熱交換器40の長手方向DLと、第3面13および第4面14とが成す角度A2は、角度A1(図5参照)よりも小さく設定される。角度A2が小さければ、熱交換器40の長手方向DLは鉛直方向に近付き、熱交換器40の上部40bにおいて生じたドレン水は、直接的に滴下されることなく熱交換器40を伝って下部40aまで流れ易くなる。このため、角度A2は、小さいことが望ましい。本実施の形態において、角度A2は40度である。すなわち、第5面15から見た側面視において、熱交換器40は、長手方向DLが水平方向から50度立ち上がった姿勢で配置される。
図11は、縦置き状態の室内機1における熱交換器支持部60の分解斜視図である。縦置き状態の室内機1において、熱交換器40は、熱交換器支持部160により、筐体10に対して固定される。熱交換器支持部160は、ベース板70と、ベース板70と熱交換器40とを固定する熱交換器支持板180と、を有する。ベース板70は、横置き状態の室内機1において使用されるものと同一のものが使用される(図6参照)。
熱交換器支持板180は、室内機1が横置き状態の際に使用された熱交換器支持板80とほぼ同じ形状の板状部材である。熱交換器支持板180は、熱交換器支持板80と同様に、ベース板70に固定されるベース板固定部81と、第3面13および第4面14に略平行な折り部83と、熱交換器40の端部45に固定される熱交換器固定部185と、を有する。
ただし、熱交換器支持板180の熱交換器固定部185は、熱交換器支持板80の熱交換器固定部85とは角度が異なる。すなわち、熱交換器固定部185は、第5面15に垂直な方向から視て、折り部83に対して角度A2だけ傾いた直線上に並んで形成された3つの熱交固定孔185aを有している。このため、3つの熱交固定孔185aと熱交換器40の端部45の孔45aとがビス止めされることで、熱交換器40は、第5面15に垂直な方向から視て、第3面13および第4面14に対して、長手方向DLが角度A2だけ傾斜した姿勢となる。
このように、ベース板70を交換することなく、熱交換器支持板80を熱交換器支持板180に交換することにより、第3面13に対する熱交換器40の姿勢を変更して配置することができる。
図12は、ペリメータとして使用される室内機1の分解斜視図である。図13は、ペリメータとして使用される室内機1の第5面の斜視図である。図12および図13に示すように、ペリメータとして使用される室内機1において、筐体10の第2面12には、脚部材Mが取り付けられる。脚部材Mは、平面視で略U字形状に折れ曲がった部材であり、筐体10の第3面13、第5面15、および第6面16にそれぞれ沿う3つの面を有する。脚部材Mは、3つの面の辺が室内の床に接する状態で設置される。また、脚部材Mには、水平方向に開放した脚部吸込口M1が形成される。脚部吸込口M1は、第2面12の第1吸込口12aと室内の空間とを連通する開口であり、第4面14に沿って形成される。
また、図12および13に示すように、縦置き状態の室内機1において、室内機1の各種機器の電力供給および制御ための基板51(図4参照)は、電装箱支持板53ではなく、外付け式の外部電装箱150に格納される。上述したように、縦置き状態では、ドレンパン130の高さは送風機20の吐出口23aの高さと略同一である。また、室内機1が縦置き状態であるとき、電装箱支持板53の一部は、ドレンパン130の下方に位置する。そのため、基板51を外付け式の外部電装箱150に格納することにより、ドレンパン130からドレン水が垂れた場合でも、基板51を保護することができる。
図13に示すように、縦置き状態において、電装箱支持板53には、第4面14に向けて開放した切り欠き53aが形成される。切り欠き53aからは、図示しないドレンホースに接続されてドレンパン130からの排水を行う排水口135が露出する。切り欠き53aは第4面14に向けて開放しているため、熱交側板14aを取り外した状態において、ドレンパン130は第4面14を介して筐体10の内外に出し入れが可能である。
[1-2.動作]
以下、設置方法に応じた室内機1の動作について説明する。
[1-2-1.ダクト型室内機として使用される際の室内機の動作]
図7のようにダクト型室内機として設置された室内機1が空調運転を行う場合、熱交換器40に外部の冷媒配管からの冷媒が流れた状態で、送風機20が駆動される。これにより、筐体10の内部には、室内に開口する図示しない通気口、吸込ダクトD1、および、第1吸込口12aを介して、室内の空気が流入する。また、送風機20は、筐体10に流入させた室内の空気を吐出口23a、熱交換器40、第1吹出口11aを介して吹出ダクトD2に流入させる。このとき、熱交換器40を通過する空気は、熱交換器40の内部を流れる冷媒と熱交換し、冷却又は加熱される。吹出ダクトD2に流入した空気は、吹出ダクトD2と室内とを連通する図示しない通気口を介して、室内に送られる。これにより、室内機1は室内の空気調和を行う。
室内機1の冷房運転時などにおいて、空気が熱交換器40を通過する際に、熱交換器40にドレン水が生じる。熱交換器40に生じたドレン水は、熱交換器40の下方に設けられたドレンパン30によって受けられる。ドレンパン30は、平面視において熱交換器40の略全体を含む領域に渡って設けられる。このため、ドレンパン30は、熱交換器40に生じたドレン水のほぼ全量を受けることができる。ドレンパン30が受けたドレン水は、排水口35を介して外部のドレンホースに排水される。
[1-2-2.高天井一方向型室内機として使用される際の室内機の動作]
図9のように高天井一方向型室内機として設置された室内機1が空調運転を行う場合、熱交換器40に外部の冷媒配管からの冷媒が流れた状態で、送風機20が駆動される。これにより、筐体10の内部には、室内に露出する化粧パネルPのパネル吸込口P1、第2吸込口14cを介して、室内の空気が流入する。また、送風機20は、筐体10に流入させた室内の空気を吐出口23a、熱交換器40、第1吹出口11aを介して吹出チャンバー90に流入させる。このとき、熱交換器40を通過する空気は、熱交換器40の内部を流れる冷媒と熱交換し、冷却又は加熱される。吹出チャンバー90に流入した空気は、吹出チャンバー90と開口調整部材95との間のL字形状の空間Sを流れ、下方に開口する第2吹出口93に流れる。開口調整部材95の上面95aは、ドレンパン30の上端および第1吹出口11aの下端と略面一の高さに設けられているため、空間Sを流れる空気の圧力損失が低減される。また、開口調整部材95の角部95bにはアールが付けられているため、空間Sを流れる空気は整流された状態で第2吹出口93に流れる。第2吹出口93を通った空気は、室内に露出する化粧パネルPのパネル吹出口P2を介して、室内に送られる。これにより、室内機1は室内の空気調和を行う。
高天井一方向型室内機として設置された室内機1は、ダクト型室内機として使用された室内機1と同様に、平面視で熱交換器40の略全体を含む領域に渡って設けられるドレンパン30を有する。このため、熱交換器40に生じたドレン水のほぼ全量は、ドレンパン30によって受けられ、図8に示す第2排水口37を介して外部のドレンホースに排水される。
[1-2-3.ペリメータとして使用される際の室内機の動作]
図10のようにペリメータとして設置された室内機1が空調運転を行う場合、熱交換器40に外部の冷媒配管からの冷媒が流れた状態で、送風機20が駆動される。これにより、筐体10の内部には、脚部材Mの脚部吸込口M1、第1吸込口12aを介して、室内の空気が流入する。また、送風機20は、筐体10に流入させた室内の空気を吐出口23a、熱交換器40、第1吹出口11aを介して室内に吹き出す。このとき、熱交換器40を通過する空気は、熱交換器40の内部を流れる冷媒と熱交換し、冷却又は加熱される。これにより、室内機1は室内の空気調和を行う。
ペリメータとして設置された縦置き状態の室内機1は、平面視で熱交換器40の下部40aに重なり、上部40bに重ならないドレンパン130を有する。縦置き状態の室内機1において、第5面15から見た熱交換器40の長手方向DLは、鉛直方向に沿った第4面14に対して角度A2だけ傾いて配置される。角度A2は十分に小さい角度に設定されるため、熱交換器40の上部40bに生じたドレン水は、重力によって熱交換器40の表面を伝い、下部40aに流れる。下部40aに流れたドレン水は、重力によって滴下され、平面視で下部40aに重なるドレンパン130によって受けられる。ドレンパン130が受けたドレン水は、電装箱支持板53に形成された切り欠き53aから露出する排水口135を通り、外部のドレンホースに排水される。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、室内機1は、筐体10と、筐体10内に設けられる送風機20と、傾斜して設けられる熱交換器40と、熱交換器40の下方に設けられるドレンパン30、130と、を備える室内機において、筐体10を縦置き状態とする場合と、横置き状態とする場合と、によって、熱交換器40の傾斜角度を変更し、筐体10を横置き状態とした場合における筐体10の第4面14と熱交換器40とのなす角度A1は、縦置き状態とした場合における第4面14と熱交換器40とのなす角度A2よりも大きい。
これにより、筐体10を横置き状態とした際には、熱交換器40は水平方向に沿った第4面から立ち上がった角度となるので、筐体10の寸法を大きくせずに、熱交換器40を筐体10にコンパクトに配置できる。また、筐体10を縦置き状態とした際には、熱交換器40は鉛直方向に沿った第4面に近い角度となるため、熱交換器40に生じたドレン水は、途中で滴下されることなく熱交換器40の下端まで流れやすい。そのため、筐体10を縦置き状態としても横置き状態としても室内機1が問題なく機能する。従って、縦置き状態で使用される場合と、横置き状態で使用される場合と、の間で、筐体10を共通化することができる。
また、本実施の形態において、室内機1は、熱交換器40を支持する熱交換器支持部60、160を備え、熱交換器支持部60,160は、筐体10に取り付けられるベース板70と、ベース板70に取り付けられる熱交換器支持板80、180とを有し、筐体10が縦置き状態となる場合と、筐体10が横置き状態となる場合と、の間で、ベース板70は共用であり、熱交換器支持板80、180は変更される。
これにより、ベース板70を交換せずに、熱交換器支持板80、180を交換するだけで、熱交換器40の傾斜角度を変更できる。このため、縦置き状態で使用される場合と、横置き状態で使用される場合と、の間で、筐体10に加え、ベース板70を共通化することができる。
また、本実施の形態において、筐体10は、筐体10が横置き状態である際に基板51を支持し、第4面14に隣り合う第5面15に位置する電装箱支持板53を有し、ドレンパン130は、筐体10が縦置き状態である際に、電装箱支持板53に形成されて第4面14に向けて開放する切り欠き53aを介して排水する。
これにより、横置き状態において基板51を支持する電装箱支持板53に設けた切り欠き53aから、縦置き状態の筐体10におけるドレンパン130の排水をすることができる。このため、電装箱支持板53を使い回すことができる。また、切り欠き53aは、第4面14に向けて開放するため、第4面14を介してドレンパン130を筐体10に出し入れし易くなる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、縦置き状態の室内機1は、室内に載置されるペリメータとしての用途に適していると説明したが、これは一例である。縦置き状態の室内機1は、室内ではなく、建造物の壁内に埋め込んで使用されていてもよい。
実施の形態1では、横置き状態の室内機1は、ダクト型室内機および高天井一方向型室内機として使用されると説明したが、これは一例である。例えば、横置き状態の室内機1は、天井裏ではなく、天井よりも下の室内空間に配置されていてもよい。
実施の形態1では、高天井一方向型室内機として使用される室内機1において、開口調整部材95の角部95bにはアールが付けられていると説明したが、これは一例である。例えば、角部95bにはアールが付けられていなくてもよい。この場合、板金を折り曲げて開口調整部材95を形成する際に、開口調整部材95の製造が容易になる。
実施の形態1では、それぞれ3つの熱交固定孔85a、185aおよび孔45aが一直線上に並び、3つの熱交固定孔85aが折り部83に対して角度A1、A2だけ傾いて並んでいた。しかし、これは一例である。熱交固定孔85a、185aおよび孔45aは、熱交換器40を、長手方向DLが第4面14に対して角度A1、A2だけ傾いた状態で支持できる構成であればよい。このため、熱交固定孔85a、185aおよび孔45aは、それぞれ一直線上に並ぶ必要は無く、それぞれ3つでなくてもよい。
実施の形態1では、送風機室10aと熱交換器室10bとは、仕切板10cによって仕切られていたが、これは一例である。例えば、仕切板10cが設けられない構成としてもよい。
[上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成をサポートする。
(付記)
(技術1)筐体と、前記筐体内に設けられる送風機と、傾斜して設けられる熱交換器と、前記熱交換器の下方に設けられるドレンパンと、を備える室内機において、前記筐体を縦置き状態とする場合と、横置き状態とする場合と、によって、前記熱交換器の傾斜角度を変更し、前記筐体を横置き状態とした場合における前記筐体の底面と前記熱交換器とのなす角度は、前記縦置き状態とした場合における前記底面と前記熱交換器とのなす角度よりも大きい、室内機。
これにより、筐体を横置き状態とした際には、熱交換器は底面から立ち上がった角度となるので、筐体の寸法を大きくせずに、熱交換器を筐体にコンパクトに配置できる。また、筐体を縦置き状態とした際には、熱交換器は底面に近い角度となるため、熱交換器に生じたドレン水は、途中で滴下されることなく熱交換器の下端まで流れやすい。そのため、筐体を縦置き状態としても横置き状態としても室内機が問題なく機能する。従って、縦置き状態で使用される場合と、横置き状態で使用される場合と、の間で、筐体を共通化することができる。
(技術2)前記熱交換器を支持する熱交換器支持部を備え、前記熱交換器支持部は、前記筐体に取り付けられる第1部材と、前記第1部材に取り付けられる第2部材とを有し、前記筐体が前記縦置き状態となる場合と、前記筐体が前記横置き状態となる場合と、の間で、前記第1部材は共用であり、前記第2部材は変更される、技術1に記載の室内機。
これにより、第1部材を交換せずに、第2部材を交換するだけで、熱交換器の傾斜角度を変更できる。このため、縦置き状態で使用される場合と、横置き状態で使用される場合と、の間で、筐体に加え、第1部材を共通化することができる。
(技術3)前記筐体は、前記筐体が前記横置き状態である際に基板を支持し、前記底面に隣り合う側面に位置する電装箱支持板を有し、前記ドレンパンは、前記筐体が前記縦置き状態である際に、前記電装箱支持板に形成されて前記底面に向けて開放する切り欠きを介して排水する、技術1または2に記載の室内機。
これにより、横置き状態において基板を支持する電装箱支持板に設けた切り欠きから、縦置き状態の筐体におけるドレンパンの排水をすることができる。このため、電装箱支持板を使い回すことができる。また、切り欠きは、底面に向けて開放するため、底面を介してドレンパンを筐体に出し入れし易くなる。
本開示は、筐体を共通化しながら、異なる姿勢で設置可能な室内機に適用可能である。具体的には、天井埋込型の室内機、ダクト型の室内機、および、ペリメータなどの家庭用または業務用の室内機に、本開示は適用可能である。
1 室内機
10 筐体
10a 送風機室
10b 熱交換器室
10c 仕切板
11 第1面(前面)
11a 第1吹出口
11b 取付枠
11c 取付孔
11d 第1板
11e 突出部
12 第2面(背面)
12a 第1吸込口
13 第3面
13a 第3板
13b 突出部
14 第4面(底面)
14a 熱交側板
14c 第2吸込口
15 第5面
15a 配管支持板
15b 突出部
15c 電装箱カバー
15d 開口
15e 溝
15f 溝
16 第6面
16a 第6板
16b 突出部
17 蓋部材
17a 切り欠き
17b 切り欠き
17c 切り欠き
18 閉止板
19 金具
20 送風機
21 羽根車
23 ケーシング
23a 吐出口
30 ドレンパン
35 排水口
36 ドレンポンプ支持板
37 第2排水口
40 熱交換器
40a 下部
40b 上部
41 ガス管接続部
43 液管接続部
45 端部
45a 孔
50 電装箱
51 基板
53 電装箱支持板
53a 切り欠き
53b 支持部
53c 折り部
53d 折り部
60 熱交換器支持部
70 ベース板
71 第1固定部
73 第2固定部
75 第3固定部
77 支持板固定部
77a 開口
77b 折り部
80 熱交換器支持板
81 ベース板固定部
81a 突起
83 折り部
85 熱交換器固定部
85a 熱交固定孔
90 吹出チャンバー(吹出部材)
91 接続口
93 第2吹出口
95 開口調整部材
95a 上面
95b 角部
95c 吹出面
130 ドレンパン
135 排水口
150 外部電装箱
160 熱交換器支持部
180 熱交換器支持板
185 熱交換器固定部
185a 熱交固定孔
D1 吸込ダクト(ダクト)
D2 吹出ダクト(ダクト)
M 脚部材
M1 脚部吸込口
P 化粧パネル
P1 パネル吸込口
P2 パネル吹出口
S 空間

Claims (3)

  1. 筐体と、前記筐体内に設けられる送風機と、傾斜して設けられる熱交換器と、前記熱交換器の下方に設けられるドレンパンと、を備える室内機において、
    前記筐体を縦置き状態とする場合と、横置き状態とする場合と、によって、前記熱交換器の傾斜角度を変更し、
    前記筐体を横置き状態とした場合における前記筐体の底面と前記熱交換器とのなす角度は、前記縦置き状態とした場合における前記底面と前記熱交換器とのなす角度よりも大きい、
    室内機。
  2. 前記熱交換器を支持する熱交換器支持部を備え、
    前記熱交換器支持部は、前記筐体に取り付けられる第1部材と、前記第1部材に取り付けられる第2部材とを有し、
    前記筐体が前記縦置き状態となる場合と、前記筐体が前記横置き状態となる場合と、の間で、前記第1部材は共用であり、前記第2部材は変更される、
    請求項1に記載の室内機。
  3. 前記筐体は、前記筐体が前記横置き状態である際に基板を支持し、前記底面に隣り合う側面に位置する電装箱支持板を有し、
    前記ドレンパンは、前記筐体が前記縦置き状態である際に、前記電装箱支持板に形成されて前記底面に向けて開放する切り欠きを介して排水する、
    請求項1または2に記載の室内機。
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