JP7410412B2 - 空気処理装置のカメラの固定方法、および空気処理装置 - Google Patents

空気処理装置のカメラの固定方法、および空気処理装置 Download PDF

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Description

本開示は、空気処理装置のカメラの固定方法、および空気処理装置に関する。
従来より、空気調和装置等の空気処理装置が広く知られている。特許文献1には、室内機の内部を撮像するカメラを備えた空気処理装置が開示されている。
特開2019-39656号公報
上述した空気処理装置において、室内機内部の撮像対象(例えば、フィルタやドレンパン内部など)を撮像するためには、カメラをケーシング内部の所定の位置に設置する必要がある。例えば、既設の室内機の内部にカメラを取り付ける場合、ケーシングに形成された開口を塞ぐサービス蓋を取り外して、該開口からケーシング内部の所定の位置にカメラを設けることが考えられる。
しかし、ケーシング内においてサービス蓋近くに配置されるドレン配管などの構造物の材質や固定方法によってはサービス蓋を取り外すことができない場合がある。その場合、同じくケーシングに形成された点検用小窓を介してカメラを設置することが考えられるが、カメラを設置する最適な位置と点検用小窓との間に配置される構造物により、点検用小窓を介してカメラを適切な位置に設置することができない場合がある。この場合、ケーシングの底板を外してカメラを取り付けるという大掛かりな作業を要する。
本開示の目的は、ケーシング内に配置される構造物に干渉されることなくカメラを所望の位置に配置できる、空気処理装置のカメラの固定方法、および空気処理装置を提供することである。
第1の態様は、
カメラ(100)を支持する湾曲した第1アーム(90)を、ケーシング(20)の開口(51,81)に挿入し、前記第1アーム(90)の姿勢を変化させながら前記カメラ(100)を所定の撮像位置に合わせる第1工程と、
前記第1工程の後、前記第1アーム(90)を前記ケーシング(20)に固定する第2工程とを有する
空気処理装置のカメラの固定方法である。
第1の態様では、開口(51,81)と所定の撮像位置との間に構造物が配置されていても、該構造物に干渉されることなく、第1アーム(90)をケーシング(20)内の奥側に移動させることできる。そのため、開口(81)を介してカメラ(100)をケーシング(20)内の所望の撮像位置に設置できる。
第2の態様は、第1の態様において、
前記第1工程は、前記第1アーム(90)を設置部(85b)に乗せながら該第1アーム(90)を前記開口(51,81)の奥側に移動させる工程を含む。
第2の態様では、設置部(85b)により第1アーム(90)を所定の高さ位置に保持した状態で、開口(51,81)の奥側に移動させることができる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、
光源(102)を支持する第2アーム(95)を、ケーシング(20)の開口(51,81)に挿入し、該第2アーム(95)の姿勢を変化させながら該光源(102)を所定位置に合わせる第3工程と、
前記第3工程の後、前記第2アーム(95)をケーシング(20)に固定する第4工程とを有する。
第3の態様では、開口(51,81)と所定の位置との間に構造物が配置されていても、該構造物に干渉されることなく、第2アーム(95)をケーシング(20)内の奥側に移動させることできる。そのため、開口(81)を介して光源(102)をケーシング(20)内の所望の位置に設置できる。
第4の態様は、
ケーシング(20)と、
前記ケーシング(20)内の所定の撮像位置に配置されるカメラ(100)と、
前記カメラ(100)を支持する湾曲したアーム(90,95)とを備え、
前記ケーシング(20)には、前記アーム(90,95)が挿入される開口(51,81)が形成され、
前記カメラ(100)の前記撮像位置と前記開口(51,81)との最短経路上に構造物(67,70,72)がある
空気処理装置である。
第4の態様では、カメラ(100)の撮像位置と開口(51,81)との最短経路上に構造物(67,70,72)があっても、アーム(90,95)によりカメラ(100)の取り付けおよび取り外しが比較的容易な空気処理装置を提供できる。
第5の態様は、第4の態様において、
前記アーム(90,95)を前記開口(51,81)に挿入するときに、前記アーム(90,95)の上下の角度変化を規制する規制部(85)を備える。
第5の態様では、アーム(90,95)を開口(51,81)に挿入する際に、アーム(90,95)を所定の上下の角度に保持できる。
第6の態様は、第5の態様において、
前記規制部(85)は、前記アーム(90,95)を前記開口(51,81)に挿入するときに、前記アーム(90,95)を乗せる設置部(85b)を有する。
第6の態様では、設置部(85b)の上にアーム(90,95)を開口(51,81)に挿入する際に、アーム(90,95)を所定の高さ位置に保持できる。
第7の態様は、第4~第6の態様のいずれか1つにおいて、
前記ケーシング(20)は、前記開口(81)を形成する面(23a)を有し、
前記アーム(90,95)および前記面(23a)の一方に形成される凹部(85)と、
前記アーム(90,95)および前記面(23a)の他方に形成され、前記凹部(85)に嵌まる凸部(90e)を有する。
第7の態様では、凸部(90e)が凹部(50)に嵌ることによって、アーム(90,95)の相対的な位置ずれを抑制できる。
第8の態様は、第4~第7のいずれか1つの態様において、
前記アーム(90,95)に支持される光源(102)を備えている。
第8の態様では、光源(102)により撮像対象を照らすことができるため、比較的鮮明に撮像対象を撮像できる。
第9の態様は、第8の態様において、
前記アーム(90,95)は、前記カメラ(100)を支持する第1アーム部(90)と、前記光源(102)を支持するとともに前記第1アーム部(90)と別体である第2アーム部(95)とを含む。
第9の態様では、カメラ(100)および光源(102)を異なるアーム(90,95)に固定できる。そのため、1つのアーム(90,95)にカメラ(100)と光源(102)とを固定する場合よりも容易にカメラ(100)と光源(102)とをそれぞれケーシング(20)内の所望の位置に設置できる。
第10の態様は、第4~第9の態様のいずれか1つにおいて、
前記アーム(90,95)の基部には、前記開口(51,81)の一部を塞ぐ閉塞部(95a)が設けられる。
第10の態様では、閉塞部(95a)により開口(51,81)の一部が塞がれるため、例えばシール部材でシールするための開口面積を小さくできる。
図1は、実施形態に係る空気調和装置の内部構造を示す平面図である。 図2は、空気調和装置の側面図である。 図3は、空気調和装置の内部構造を示す縦断面図である。 図4は、空気調和装置の内部構造の一部を示す斜視図である。 図5は、空気調和装置の側面パネルの一部を拡大した正面図である。 図6は、空気調和装置の第1側面パネルの一部の概略構成を示す斜視図である。 図7は、空気調和装置の第1側面パネルの一部の構成を示す縦断面図である 図8は、第1工程において第1アームの姿勢の変化を説明するための斜視図である。 図9は、第3工程における第2アームの姿勢の変化を説明するための斜視図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。図3では、ハッチングを一部省略している。
《実施形態》
実施形態に係る空気処理装置は、空気調和装置(10)である。空気調和装置(10)は、空気の少なくとも温度を調節する。具体的に、空気調和装置(10)は、室内空気(RA)の温度を調節し、温度を調節した空気を供給空気(SA)として室内へ供給する。空気調和装置(10)は、天井裏の空間に設置される室内ユニット(11)を備えている。室内ユニット(11)は、冷媒配管を介して室外ユニット(図示省略)に接続される。これにより、空気調和装置(10)では、冷媒回路が構成される。冷媒回路では、充填された冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。なお、室外ユニットには、冷媒回路に接続される圧縮機及び室外熱交換器と、室外熱交換器に対応する室外ファンが設けられる。
〈室内ユニット〉
図1~図3に示すように、室内ユニット(11)は、天井裏に設置されるケーシング(20)と、ケーシング(20)に収容されるファン(40)、室内熱交換器(43)および電装品箱(16)を備えている。ケーシング(20)の内部には、ドレンパン(60)、ドレンポンプ(66)、フロートスイッチ(72)、アーム(90,95)、カメラ(100)および光源(102)が設けられる。アーム(90,95)は、第1アーム(90)と第2アーム(95)とを有する(詳細は後述する)。
〈ケーシング〉
ケーシング(20)は、直方体の中空箱形に形成されている。ケーシング(20)は、天板(21)、底板(22)、及び4つの側板(23,24,25,26)を有している。4つの側板は、第1側面パネル(23)、第2側面パネル(24)、後面パネル(25)、及び前面パネル(26)で構成される。第1側面パネル(23)及び第2側面パネル(24)は、互いに対向している。後面パネル(25)及び前面パネル(26)は互いに対向している。以下では、ケーシング(20)の外側を向く面を外面とし、ケーシング(20)の内側に向く面を内面とする。
第1側面パネル(23)は、メンテナンス用空間(15)に面している。第1側面パネル(23)には、点検口(51)が形成される(詳細は後述する)。後面パネル(25)には、吸込口(31)が形成される。吸込口(31)には、吸込ダクト(図示省略)が接続される。吸込ダクトの流入端は、室内空間に繋がっている。前面パネル(26)には、吹出口(32)が形成される。吹出口(32)には、吹出ダクト(図示省略)が接続される。吹出ダクトの流出端は、室内空間に繋がっている。ケーシング(20)の内部には、吸込口(31)から吹出口(32)までの間に空気流路(33)が形成される。それぞれの側板(23,24,25,26)の外面には、結露防止等の為、断熱材が張り付けられてもよい。
以下の説明において、第1側面パネル(23)を正面から見て、後面パネル(25)側を「右」、前面パネル(26)側を「左」、天板(21)側を「上」、および底板(22)側を「下」とする。第1側面パネル(23)内面からケーシング(20)内の奥に向かう方向を「後」とし、ケーシング(20)内から第1側面パネル(23)内面に向かう方向を「前」とする。
〈ファン〉
ファン(40)は、空気流路(33)における後面パネル(25)寄りに配置される。ファン(40)は、空気流路(33)の空気を搬送する。本実施形態では、3台のシロッコ型ファン(41)が、1つのモータ(42)に駆動される(図1を参照)。
〈室内熱交換器〉
室内熱交換器(43)は、空気流路(33)における前面パネル(26)寄りに配置される。室内熱交換器(43)は、例えばフィンアンドチューブ式の熱交換器で構成される。本実施形態の室内熱交換器(43)は、斜め置きの配置となる。蒸発器となる室内熱交換器(43)は、空気を冷却する冷却部を構成する。
〈電装品箱〉
電装品箱(16)は、第1側面パネル(23)のファン(40)寄りに配置される。電装品箱(16)の内部には、電源回路や制御回路等が搭載されたプリント基板(17)、各回路に接続される配線、強電側電源部、弱電側電源部などが収容される。電装品箱(16)は、前側が開口する箱本体(16a)と、箱本体(16a)の開口面を開閉する電装品蓋(16b)とを含んでいる。電装品蓋(16b)は、第1側面パネル(23)の一部を構成している。電装品蓋(16b)を取り外すことで、電装品箱(16)の内部がメンテナンス用空間(15)に露出される。
〈ドレンパン〉
ドレンパン(60)は、ケーシング(20)内の空気中から発生した凝縮水を回収する。図3に模式的に示すように、ドレンパン(60)は、底板(22)に沿うように、室内熱交換器(43)の下側に配置される。ドレンパン(60)は、第1側壁(61)、第2側壁(62)、及び底面(63)を含んでいる。第1側壁(61)は、室内熱交換器(43)の上流側に位置する。第2側壁(62)は、室内熱交換器(43)の下流側に位置する。底面(63)は、第1側壁(61)と第2側壁(62)とに亘って形成される。底面(63)には、中央寄りに略台形状の断面を有する凹状の最深部(64)が形成される。ドレンパン(60)では、この最深部(64)の底面の高さが、最も低くなる。
〈ドレンポンプ〉
ドレンポンプ(66)は、ドレンパン(60)に溜まった水を排出する。ドレンポンプ(66)は、ドレンパン(60)の内部に配置される。具体的に、ドレンポンプ(66)の吸込部(66a)は、ドレンパン(60)の最深部(64)の内部に配置される。ドレンポンプ(66)の吐出部には、ドレン配管(67)の流入端が接続される。
ドレン配管(67)は、本開示の構造物(67)である。ドレン配管(67)は、点検口(51)の左側を上方に延び、ケーシング(20)の第1側面パネル(23)を水平方向に貫通している。ドレンポンプ(66)が運転されると、ドレンパン(60)に溜まった凝縮水が汲み上げられる。汲み上げられた水は、ドレン配管(67)を介してケーシング(20)の外部へ排出される。
〈ステーおよびフロートスイッチ〉
図1および図3~図4に示すように、ケーシング(20)内にはステー(70)およびフロートスイッチ(72)が配置される。ステー(70)およびフロートスイッチ(72)は、本開示の構造物(70,72)である。
ステー(70)は、第1側面パネル(23)内面に固定されるとともに、フロートスイッチ(72)を所定の位置に保持する。ステー(70)は、細長の金属板である。ステー(70)は、L字状に形成される。具体的に、ステー(70)は、第1支持板(70a)と、該第1支持板(70a)と略直角な第2支持板(70b)とを有する。
第1支持板(70a)は、第1側面パネル(23)内面に固定される。具体的に、第1支持板(70a)は、点検口(51)の左側、かつ、点検口(51)の下側部分の高さ位置に固定される。
第2支持板(70b)は、第1支持板(70a)から後方に向かって水平に延びる。具体的に、第2支持板(70b)は、ドレン配管(67)よりも右側をケーシング(20)内の奥側に向かって延びる。第1側面パネル(23)の内面から第2支持板(70b)の先端までの長さは、第1側面パネル(23)の内面からドレン配管(67)縦に延びる部分までの長さと略等しい。第2支持板(70b)の板面は、垂直に立っている。
フロートスイッチ(72)は、縦長の略円柱形の部品である。フロートスイッチ(72)は、ステー(70)の第2支持板(70b)の先端に固定される。具体的に、フロートスイッチ(72)の上端が、第2支持板(70b)の先端に接続される。フロートスイッチ(72)の下端には、フロータ(72a)が接続される。フロータ(72a)は、円板状の部品である。フロータ(72a)の下面は、ドレンパン(60)の底面(63)から所定の高さ位置にある。フロータ(72a)の高さ位置は、ドレンパン(60)内の水位が所定の高さ位置よりも上昇することにより変化する。フロートスイッチ(72)は、ドレンパン(60)内の水位の上昇によるフロータ(72a)の高さ位置の変化を検知して、空気調和装置(10)の運転を停止する。このように、フロートスイッチ(72)は、オーバーフローによる室内ユニット(11)の故障を未然に防止する。
〈点検口〉
点検口(51)は、第1側面パネル(23)の室内熱交換器(43)寄りに配置される。具体的に、第1側面パネル(23)の外面には、ドレンパン(60)に対応する位置に凹部(50)が形成されている。点検口(51)は、凹部(50)の底面に形成される。凹部(50)底面の下端寄りには、第1締結孔(52)が設けられる。
点検口(51)を介して、メンテナンス用空間(15)側からドレンパン(60)の内部を点検することができる。点検口(51)を介して、ケーシング(20)内にカメラ(100)と光源(102)とを取り付けることができる。点検口(51)は、本開示の開口(51)である。
〈枠板〉
図4~図7に示すように、ケーシング(20)は、枠板(80)を有する。枠板(80)は、平板状の部品である。枠板(80)は、第1側面パネル(23)の凹部(50)内に固定される。枠板(80)は、外枠(80a)と内枠(80b)とを有する。外枠(80a)は略四角形に形成される。外枠(80a)の上端には第1突出部(80c)が形成される。第1突出部(80c)は、点検口(51)を挿通して第1側面パネル(23)の内面に接する(図7参照)。枠板(80)の下部分には第2締結孔(82)が形成される。第2締結孔(82)と第1締結孔(52)とに挿通される締結部材(例えばボルト)によって、枠板(80)は第1側面パネル(23)に固定される。
枠板(80)には、取付穴(81)が形成される。取付穴(81)は、本開示の開口(81)である。取付穴(81)は、内枠(80b)の内周面(23a)により形成される。内枠(80b)の内周面(23a)は、本開示の開口(81)を形成する面(23a)である。取付穴(81)は、縦長の長方形部分と、該長方形部分の下端と連続する半円部分とで構成される。取付穴(81)の開口面積は、点検口(51)の開口面積よりも小さい。このため、枠板(80)が凹部(50)に固定されたとき、枠板(80)によって、点検口(51)の一部が塞がれる。
取付穴(81)の内周面(23a)には、切込み部(85)が形成される。切込み部(85)は、本開示の規制部(85)である。詳細は後述するが、切込み部(85)に第1アーム(90)の突出板部(90e)が嵌まることによって、第1アーム(90)の上下の角度変化を規制する。
切込み部(85)は、上下に延びる内周面(23a)のうち右側部分に形成される。切込み部(85)は、本開示の凹部(50)である。具体的に、切込み部(85)は、内枠(80b)から外枠(80a)に向かってスリット状に切り欠くように形成される。
より具体的に、切込み部(85)は、上部(85a)、底部(85b)および側部(85c)から構成される。上部(85a)および底部(85b)は、内枠(80b)から外枠(80a)に向かって水平方向に延びる。上部(85a)は底部(85b)よりも上方に位置する。側部(85c)は上部(85a)と底部(85b)とを繋ぐ。
底部(85b)は、本開示の設置部(85b)である。底部(85b)は第1アーム(90)が乗る部分である。詳細は後述するが、第1アーム(90)を点検口(51)および取付穴(81)に挿入するときに、第1アーム(90)を底部(85b)に乗せる。
ここで、底部(85b)と内枠(80b)とが接する部分を第1先端部(86)とし、上部(85a)と内枠(80b)とが接する部分を第2先端部(87)とする。第1先端部(86)は第2先端部(87)よりも、後述の第1アーム(90)の厚み分だけ、取付穴(81)に向かってに突き出している。
枠板(80)の右側部分には、第3締結孔(83)および2つの第4締結孔(84,84)が形成される。第3締結孔(83)は、切込み部(85)よりも上方に形成される。2つの第4締結孔(84,84)は、上下方向に並んで2つ形成される。2つの第4締結孔(84,84)は、切込み部(85)よりも下方に形成される。
〈第1アームおよびカメラ〉
第1アーム(90)は、枠板(80)を介して第1側面パネル(23)に固定されるとともに、カメラ(100)をケーシング(20)内に配置する。
第1アーム(90)は、本開示の第1アーム部(90)でもある。具体的に、第1アーム(90)は、板状の部品である。第1アーム(90)の基部が枠板(80)に固定される。第1アーム(90)は、点検口(51)および取付穴(81)を挿通してケーシング(20)内の後方に延びる。第1アーム(90)の先端部分にはカメラ(100)が固定される。カメラ(100)は、第1アーム(90)によって所定の撮像位置に配置される。所定の撮像位置は、ドレンパン(60)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方である。第1アーム(90)は、基部側から順に第1板部(90a)、第2板部(90b)、第3板部(90c)および第4板部(90d)を有する。
第1板部(90a)は、枠板(80)の外面に固定される。具体的に、第1板部(90a)は、略四角形に形成される。第1板部(90a)の中央寄りには、第5締結孔(91)が形成される。第5締結孔(91)および第3締結孔(83)に締結部材(例えばボルト)が挿通されることで、第1アーム(90)と枠板(80)とが締結される。
第2板部(90b)は、第1板部(90a)から取付穴(81)および点検口(51)を挿通してケーシング(20)内の後方に向かって延びる。具体的に、第2板部(90b)は、取付穴(81)および点検口(51)を挿通してケーシング(20)内の奥側へ水平方向に延び(以下、この水平方向に延びる部分を第1直線部(90f)とする)、フロートスイッチ(72)の右側を通るように斜め下方向に延びる。さらに第2板部(90b)は、フロートスイッチ(72)の中腹辺りの高さ位置からケーシング(20)内の後方に向かって延びる。第2板部(90b)の先端は、ステー(70)の先端およびフロートスイッチ(72)よりも後方に位置する。
ここで、第2板部(90b)の板面は、垂直に立っている。第1直線部(93)の下端には右側に突出する突出板部(90e)が接続される。突出板部(90e)は、第1直線部(93)の長手方向に延びる。突出板部(90e)は、本開示の凸部(90e)である。突出板部(90e)は、切込み部(85)に嵌る部分である。突出板部(90e)の下面の一部は、底部(85b)に乗っている。
第3板部(90c)は、第2板部(90b)の先端から左方向に延びる。第3板部(90c)は、フロートスイッチ(72)の後方を横切って、ステー(70)の先端の後ろまで延びた後、上方に延びる。
第4板部(90d)は、カメラ(100)を固定する。第4板部(90d)は、第3板部(90c)の先端から左方向に延びる。第4板部(90d)の板面は、カメラ(100)のレンズ(101)(詳細は後述)がドレンパン(60)の内部に向くように、水平方向および垂直方向に対して所定の角度に傾斜している。
カメラ(100)は、第4板部(90d)に固定される。カメラ(100)には、電源やその他所定の機器に繋がる配線(図示省略)が接続されている。カメラ(100)は、カメラ(100)の背面に固定された支持部材(図示省略)を介して第4板部(90d)に固定される。このようにカメラ(100)は、所定の撮像位置であるドレンパン(60)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方に配置される。
カメラ(100)は、レンズ(71)を有している。レンズ(71)は、超広角レンズで構成される。第1アーム(90)に取り付けられたカメラ(100)のレンズ(101)は、ドレンパン(60)の最深部(64)を向いている。
このように、第1アーム(90)は、第2板部(90b)および第3板部(90c)により、ケーシング(20)内において後方から前方を見るとL字状に湾曲しており、上から見てもL字状に湾曲している(図4参照)。第2板部(90b)と第3板部(90c)とで構成される第1アーム(90)の曲がった部分を第1湾曲部(92)とすると、フロートスイッチ(72)、ステー(70)およびドレン配管(67)の一部は第1湾曲部(92)に囲まれて配置している。フロートスイッチ(72)、ステー(70)およびドレン配管(67)の一部は、本開示の開口である点検口(51)(取付穴(81)を含む)と、カメラ(100)の撮像位置との最短経路上に配置される(図4参照)。
〈第2アームおよび光源〉
第2アーム(95)は、第1側面パネル(23)に固定されるとともに、光源(102)をケーシング(20)内に配置する。第2アーム(95)は、本開示の第2アーム部(95)でもある。具体的に、第2アーム(95)は、板状の部品である。第2アーム(95)の基部が枠板(80)に固定される。第2アーム(95)は、取付穴(81)および点検口(51)を挿通して、ケーシング(20)内の後方に延びる。第2アーム(95)の先端部分には光源(102)が固定される。光源(102)は、カメラ(100)の撮像対象を照らす。光源(102)は、第2アーム(95)によって所定位置に配置される。所定の位置は、カメラ(100)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方である。第2アーム(95)は、基部側から順に、第5板部(95a)、第6板部(95b)、第7板部(95c)、および第8板部(95d)を有する。
第5板部(95a)は、枠板(80)の外面に固定される。具体的に、第5板部(95a)は、第1平坦部(96)、第2平坦部(97)、および第2突出部(98)を有する。第5板部(95a)は、本開示の閉塞部(95a)である。第5板部(95a)は、取付穴(81)の一部を塞ぐ。具体的に、第2平坦部(97)は、枠板(80)の取付穴(81)のうち長方形部分の一部を塞ぐ。第2平坦部(97)の下端は、半円状に切り欠かれている。第5板部(95a)を枠板(80)に取り付けた状態では、第1側面パネル(23)には円形の開口が形成される(図5参照)。この円形の開口には、上述したカメラ(100)に繋がる配線および後述の光源(102)につながる配線が挿通する。この円形の開口は、シール部材(図示省略)によりシールされる。このように、シール部材を設けることで、該開口からの空気漏れを防ぐことができる。
第2突出部(98)は、第1平坦部(96)の上端に接続される。第2突出部(98)は、取付穴(81)を挿通して、枠板(80)の内面に接する(図7参照)。第2平坦部(97)は、第1平坦部(96)の下端のうち右側部分から下方に延びる。第2平坦部(97)には、2つの第6締結孔(99,99)が形成される。各第6締結孔(99)および枠板(80)の各第4締結孔(84)に締結部材(例えばボルト)が挿通されることで、第2アーム(95)と枠板(80)とが締結される。
第6板部(95b)は、第5板部(95a)の内面から取付穴(81)および点検口(51)を挿通して、第1アーム(90)とステー(70)との間をケーシング(20)内の後方に向かって延びる。具体的に、第6板部(95b)は、第1アーム(90)の第2板部(90b)と略同じ高さ位置から第1直線部(93)と平行に延びた後、ステー(70)の右側を横切るように斜め下方に延びる。第6板部(95b)の先端の高さ位置は、フロートスイッチ(72)の上端のやや上にある。第6板部(95b)の先端は、ステー(70)の先端およびフロートスイッチ(72)の先端よりも後方、かつ、第2板部(90b)の先端よりも前方にある。第6板部(95b)の板面は、垂直に立っている。
第7板部(95c)は、第6板部(95b)の先端から左方向に向かってステー(70)の先端の後ろまで延びる。
第8板部(95d)は、光源(102)が取り付けられる部分である。第8板部(95d)は、第7板部(95c)の先端から左方向に向かって延びる。第8板部(95d)の板面は、光源(102)の光がドレンパン(60)の最深部(64)を射すように、水平方向および垂直方向に対して所定の角度に傾斜している。第8板部(95d)の高さ位置は、カメラ(100)よりも高い。
光源(102)は例えばLEDである。光源(102)には、電源やその他所定の機器に繋がる配線(図示省略)が接続されている。光源(102)は、第8板部(95d)の下面に取り付けられる。このように光源(102)は、所定の位置であるカメラ(100)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方に配置される。
このように、第2アーム(95)は、第6板部(95b)および第7板部(95c)により、ケーシング(20)内において後方から前方を見るとL字状に湾曲しており、上から見てもL字状に湾曲している(図4参照)。この第6板部(95b)と第7板部(95c)とで形成される湾曲した部分を第2湾曲部(94)とすると、フロートスイッチ(72)、ステー(70)およびドレン配管(67)の一部は第2湾曲部(94)に囲まれて配置している。フロートスイッチ(72)、ステー(70)およびドレン配管(67)の一部は、本開示の開口である点検口(51)(取付穴(81)を含む)と、光源(102)の設置位置との最短経路上に配置される(図4参照)。
-第1アームおよびカメラの取り付け方法-
次に、第1アーム(90)およびカメラ(100)のケーシング(20)内への取り付け方法について説明する。この取付方法は、第1工程と第2工程とを含む。
〈第1工程〉
第1工程について、図8を参照しながら説明する。図8中の矢印は、第1アーム(90)の姿勢を変化させる向きを示す。第1工程は、第1アーム(90)を、ケーシング(20)の点検口(51)および取付穴(81)に挿入し、第1アーム(90)の姿勢を変化させながらカメラ(100)を所定の撮像位置に合わせる工程である。撮像位置は、上述した通り、ドレンパン(60)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方である。
予め第1アーム(90)の第4板部(90d)にカメラ(100)を取り付けておく。その後、カメラ(100)を点検口(51)に挿入する。
具体的に、図8(A)に示すように、第1アーム(90)の第3板部(90c)を下にして第2板部(90b)を起立させた状態で、カメラ(100)を点検口(51)に挿入する。次に、ケーシング(20)内の後方にカメラ(100)を移動させつつ、第3板部(90c)が起立するように第1アーム(90)の姿勢を変化させる。より具体的に、第1アーム(90)の先端のカメラ(100)が持ち上げて、第2板部(90b)の板面が水平になるように第1アーム(90)の姿勢を変化させる(図8(A)の矢印の向き)。このようにして、カメラ(100)をステー(70)の第2支持板(70b)上端より高い位置に保持する。
図8(B)に示すように、第3板部(90c)が起立した状態から、作業者から見て反時計回りにカメラ(100)が移動するように第1アーム(90)の姿勢を変化させる(図8(B)の矢印の向き)ことで、ステー(70)の第2支持板(70b)の上端にカメラ(100)を一時的に乗せる。カメラ(100)をステー(70)の上に乗せた状態で、第1板部(90a)を枠板(80)の取付穴(81)に通す。その後、第1突出部(80c)を点検口(51)に挿通させて、枠板(80)の上端を第1側面パネル(23)の凹部(50)に固定する。次にボルトを第1締結孔(52)および第2締結孔(82)に挿通させて、枠板(80)と第1側面パネル(23)とを締結する。このように、カメラ(100)をステー(70)の上に一時的に置くことで、枠板(80)の取り付け作業中に誤ってカメラ(100)がドレンパン(60)内に落ちて、ドレンパン(60)内の水でレンズ(101)が汚れることを抑制できる。
続いて、カメラ(100)をさらにケーシング(20)内の奥に移動させる。カメラ(100)がステー(70)の先端を越えた時点で、図8(C)に示すように、第1アーム(90)の姿勢を変化させて、作業者から見て反時計回りにカメラ(100)を移動させる(図8(C)の矢印の向き)。第2板部(90b)の板面が垂直になったときに、第2板部(90b)の突出板部(90e)を、切込み部(85)の底部(85b)に乗せながら、第1アーム(90)を取付穴(81)の奥側に移動させる。この状態では、突出板部(90e)は切込み部(85)内に嵌め込まれている。
第1板部(90a)が枠板(80)に接するまで第1アーム(90)を押し込む。この間、突出板部(90e)が底部(85b)に乗っているため、第1アーム(90)の上下の角度変化が規制される。第1板部(90a)が枠板(80)に接した後、第2工程を行う。
〈第2工程〉
第2工程では、上述した第1工程を行った後に、第1アーム(90)を第1側面パネル(23)に固定する。具体的に、枠板(80)と第1板部(90a)とが接した状態で、ボルトを第3締結孔(83)と第5締結孔(91)とに挿通させる。突出板部(90e)が切込み部(85)内に嵌っているため、第3締結孔(83)と第5締結孔(91)との位置合わせが比較的容易となり、ボルトの締結作業の作業負担が軽減される。また、突出板部(90e)が底部(85b)に乗った状態で第1板部(90a)と枠板(80)とが締結されるため、ボルト締結中に、第1アーム(90)の上下の角度が変化したり、第1アーム(90)の高さ位置が上下方向にずれたりすることが抑制される。
このように、第1工程および第2工程により、カメラ(100)は、所定の撮像位置であるドレンパン(60)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方に配置される。
-第2アームおよび光源の取り付け方法-
次に、第2アーム(95)および光源(102)のケーシング(20)内への取り付け方法について説明する。この取付方法は、第3工程と第4工程とを含む。第3工程は、上述した第1工程および第2工程の後に行われる。第4工程は第3工程の後に行われる。
〈第3工程〉
第3工程について、図9を参照しながら説明する。図9中の矢印は、第2アーム(95)の姿勢を変化させる向きを示す。第3工程は、光源(102)を支持する第2アーム(95)を、取付穴(81)および点検口(51)に挿入し、第2アーム(95)の姿勢を変化させながら光源(102)を所定位置に合わせる工程である。所定位置は、カメラ(100)の上方、かつ、ドレン配管(67)およびフロートスイッチ(72)の後方である。
予め、第8板部(95d)に光源(102)を取り付けておく。その後、光源(102)を、取付穴(81)に挿入させる。
具体的に、図9(A)に示すように、第7板部(95c)を下にして第6板部(95b)を起立させた状態で、光源(102)を枠板(80)の取付穴(81)に挿入させる。次に、ケーシング(20)の後方に光源(102)を移動させつつ、第7板部(95c)が起立するように第2アーム(95)の姿勢を変化させる。より具体的に、第2アーム(95)の先端の光源(102)を持ち上げて、第6板部(95b)の板面が水平になるように第2アーム(95)の姿勢を変化させる(図9(A)の矢印の向き)。
第7板部(95c)が起立した状態で第5板部(95a)が枠板(80)に接するまで更にケーシング(20)内の奥へ第2アーム(95)を押し込む。この状態で、第8板部(95d)は、ステー(70)の先端よりも後方に位置する。
図9(B)に示すように、この状態から再び第2アーム(95)の姿勢を変化させる。具体的に、作業者から見て反時計回りに光源(102)を移動させる(図9(B)の矢印の向き)。第6板部(95b)の板面が垂直に立ったとき、第4工程を行う。
〈第4工程〉
第4工程では、第3工程の後、第2アーム(95)をケーシング(20)に固定する。具体的に、第5板部(95a)の第2突出部(98)を取付穴(81)および点検口(51)に挿通させて、第5板部(95a)の上端を取付穴(81)に固定する。この状態で、ボルトを各第4締結孔(84)および各第6締結孔(99)に挿通させることで、第2アーム(95)を枠板(80)に固定する。
このように、第3工程および第4工程により、光源(102)は、所定の位置であるカメラ(100)の上方、かつ、ドレン配管(67)とフロートスイッチ(72)の後方に配置される。
-ケーシング内にカメラ及び光源を取り付ける場合の課題-
ケーシングに形成された開口にサービス蓋が設けられている空気処理装置において、外部からカメラおよび光源をケーシング内に設置するには、該サービス蓋を取り外して該開口からカメラ及び光源を挿入することが考えられる。
しかし、ケーシング内に配置されるドレン配管がサービス蓋を挿通している場合、該サービス蓋が取り外せない場合がある。例えば、ドレン配管が塩化ビニル系等の堅い素材で形成され、さらに、建築物と比較的強固に固定されている場合や、室内機の接続配管とドレン配管との接続箇所に接着剤が塗布されている場合などである。このような場合、ドレン配管を移動させたり変形させたりできないため、サービス蓋を取り外すことができない。
このようにサービス蓋を取り外すことができない場合、ケーシングに形成された点検用小窓を介してカメラおよび光源を設置することが考えられるが、カメラ及び光源の最適な設置位置と点検用小窓との最短経路上に配置される構造物により、点検用小窓を介してカメラ及び光源を適切な位置に配置できない場合がある。このような場合、ケーシングの底板を外してカメラを取り付けるという大掛かりな作業を要する。
このことに対し、本実施形態のカメラ(100)の固定方法は、第1工程と第2工程とを有する。第1工程では、カメラ(100)を支持する湾曲した第1アーム(90)を、ケーシング(20)の点検口(51)および取付穴(81)に挿入し、第1アーム(90)の姿勢を変化させながらカメラ(100)を所定の撮像位置に合わせる。第2工程では、第1工程の後、第1アーム(90)をケーシング(20)に固定する。
このことにより、ケーシング(20)内の構造物(67,70,72)に干渉されず、カメラ(100)をドレンパン(60)内部を撮像できる適切な位置に合わせることができる。その結果、ドレンパン(60)の内部の状態をより明確に把握できる。
加えて、点検口(51)に第1アーム(90)を挿入することで比較的容易にカメラ(100)を所望の位置に設置できる。ケーシング(20)のパネルを取り払ったり、ケーシング(20)内の部品を取り外したりするなど大掛かりな作業は不要であるため、取り付け工数の削減を図ることができ、ひいては作業負担を軽減できる。
実施形態の第1工程は、第1アーム(90)を底部(85b)(設置部)に乗せながら該第1アーム(90)を点検口(51)および取付穴(81)の奥側に移動させる工程を含む。このことにより、第1アーム(90)の高さ位置を保持したまま、第1アーム(90)をケーシング(20)内の後方に移動させることができる。また、第1アーム(90)と枠板(80)との締結作業中に第1アーム(90)の位置が上下方向にずれてしまうことを抑制できる。
加えて、カメラ(100)を取り外して再び取り付ける場合であっても、取り外す前と同じ位置にカメラ(100)を設置できる。そのため、カメラ(100)を付け替えても同じ位置で撮像できる。
加えて、点検口(51)を有する既設の空気調和装置(10)にも、該空気調和装置(10)の室内ユニット(11)の構造物(67,70,72)の配置に合わせて第1アーム(90)を形成することによって、カメラ(100)を室内ユニット(11)内に設置できる。
実施形態のカメラ(100)の固定方法は、第3工程と第4工程とを有する。第3工程では、光源(102)を支持する第2アーム(95)を、ケーシング(20)の点検口(51)に挿入し、該第2アーム(95)の姿勢を変化させながら該光源(102)を所定位置に合わせる。第4工程では、第3工程の後、第2アーム(95)をケーシング(20)に固定する。
このことにより、ケーシング(20)内の構造物(67,70,72)に干渉されず、所望の位置に光源(102)を設置できる。光源(102)をカメラ(100)の近傍に設置することで、ドレンパン(60)内部が照らされて、撮像対象であるドレンパン(60)内部を比較的鮮明に撮像できる。
実施形態の空気調和装置(10)は、ケーシング(20)内の所定の撮像位置に配置されるカメラ(100)と、カメラ(100)を支持する湾曲した第1アーム(90)とを備える。ケーシング(20)には、第1アーム(90)が挿入される取付穴(81)が形成され、カメラ(100)の撮像位置と取付穴(81)との最短経路上に構造物(67,70,72)がある。
第1アーム(90)の第2板部(90b)と第3板部(90c)とで構成される第1湾曲部(92)の内側には、構造物であるステー(70)、フロートスイッチ(72)、およびドレン配管(67)の一部が配置される。本例の空気調和装置(10)では、このような構造物(67,70,72)を取り外すことなく、点検口(51)および取付穴(81)を介してカメラ(100)の取り付けおよび取り外しを比較的容易に行うことができる。
実施形態の空気調和装置(10)は、第1アーム(90)を点検口(51)および取付穴(81)に挿入するときに、第1アーム(90)の上下の角度変化を規制する規制部(85)を備える。このことにより、第1アーム(90)を所定の角度に保持した状態で、点検口(51)および取付穴(81)に挿入できる。また、カメラ(100)は、第1アーム(90)に固定されているため、カメラ(100)を所定の角度に保持した状態で、ケーシング(20)内を移動できる。
実施形態の空気調和装置(10)では、規制部(85)は、第1アーム(90)を取付穴(81)に挿入するときに、第1アーム(90)を乗せる底部(85b)(設置部)を有する。このことにより、第1アーム(90)を取付穴(81)に挿入する際に、第1アーム(90)に取り付けたカメラ(100)を所定の高さ位置に保持できる。また、第1アーム(90)を枠板(80)に固定する際に、カメラ(100)の設置位置が上下方向にずれることを抑制できる。
実施形態の空気調和装置(10)は、ケーシング(20)は、取付穴(81)を形成する内枠(80b)の内周面(23a)を有し、該内周面(23a)に形成される切込み部(85)(凹部)と、第1アーム(90)に形成され、切込み部(85)に嵌まる突出板部(90e)(凸部)を有する。
本例では、切込み部(85)は内周面(23a)のうち上下方向に延びる部分に設けられる。そのため、突出板部(90e)が切込み部(85)に嵌った状態では、カメラ(100)の高さ位置が上下方向にずれたり、カメラの(100)の上下の角度が変化したりすることを抑制できる。
実施形態の空気調和装置(10)は、第2アーム(95)に支持される光源(102)を備えている。これにより、撮像対象であるドレンパン(60)内部を照らすことができる。ケーシング(20)内部は比較的暗いため、光源(102)により比較的鮮明にドレンパン(60)内部の様子を撮像できる。
実施形態の空気調和装置(10)は、アーム(90,95)は、カメラ(100)を支持する第1アーム部(90)と、光源(102)を支持するとともに第1アーム部(90)と別体である第2アーム部(95)とを含む。
例えば1つのアームにカメラ(100)と光源(102)とを取り付ける場合、カメラ(100)および光源(102)の両方の設置位置を考慮してアームの形状を決める必要がある。しかし、アームを別体とすることで、第1アーム(90)はカメラの設置位置を、第2アーム(95)を光源(102)の設置位置を考慮して各アーム(90,95)の形状を決めればよいため、比較的容易にアーム(90,95)の形状を決めることができる。また、比較的容易にカメラ(100)および光源(102)を所望の位置に設置できる。
実施形態の空気調和装置(10)は、アーム(90,95)の基部には、取付穴(81)の一部を塞ぐ第5板部(95a)(閉塞部)が設けられる。第5板部(95a)により取付穴(81)の一部が塞がれるため、シール部材でシールするための開口面積を小さくできる。
(その他の実施形態)
上記実施形態および変形例においては、以下のような構成としてもよい。
切込み部(85)は、第1アーム(90)に形成され、かつ、突出板部(90e)は、枠板(80)の内枠(80b)の内周面(23a)に形成されていてもよい。
第1アーム(90)をケーシング(20)内に取り付ける際に、先に枠板(80)を第1側面パネル(23)の凹部(50)に固定した後に、第1アーム(90)を枠板(80)の取付穴(81)に挿入してもよい。
ケーシング(20)は、枠板(80)を有していなくてもよい。この場合、切込み部(85)は、点検口(51)を形成する第1側面パネル(23)の内周面(図示省略)に形成される。
枠板(80)は、第1側面パネル(23)と一体形成されていてもよい。上記実施形態では、枠板(80)を第1側面パネル(23)と別体とすることで、枠板(80)の形状を自在に設計できる。このことにより、既設の空気調和装置(10)の点検口(51)の形状に合う枠板(80)を形成できると共に、該空気調和装置(10)のケーシング(20)内にカメラ(100)と光源(102)とを設置できる。
カメラ(100)および光源(102)は、1つのアーム(90,95)に固定されていてもよい。
カメラ(100)が第2アーム(95)に固定され、かつ、光源(102)が第1アーム(90)に固定されていてもよい。
第2アーム(95)は突出板部(90e)を有していてもよい。この場合、枠板(80)の内枠(80b)の内周面(23a)には、第2アーム(95)の突出板部(90e)が嵌まる切込み部(85)が形成される。
カメラ(100)の固定方法は、空気調和装置(10)以外の空気処理装置に適用されてもよい。他の空気処理装置としては、例えば空気の湿度を調節する調湿装置、室内の換気を行う換気装置、空気を浄化する空気浄化装置などが挙げられる。
構造物(67,70,72)は、点検口(51)と撮像位置との最短距離にあるものであればよく、ドレン配管(67)、ステー(70)、およびフロートスイッチ(72)に限られない。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」、…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、空気処理装置のカメラの固定方法、および空気処理装置について有用である。
20 ケーシング
23a 内周面(面)
51 点検口(開口)
67 ドレン配管(構造物)
70 ステー(構造物)
72 フロートスイッチ(構造物)
81 取付穴(開口)
85 切込み部(規制部、凹部)
85b 底部(設置部)
90 第1アーム(アーム)
90 第1アーム部
90e 突出板部(凸部)
95 第2アーム(アーム)
95 第2アーム部
95a 第5板部(閉塞部)
100 カメラ
102 光源

Claims (11)

  1. カメラ(100)を支持する湾曲した第1アーム(90)を、ケーシング(20)の開口(51,81)に挿入し、前記第1アーム(90)の姿勢を変化させながら前記カメラ(100)を所定の撮像位置に合わせる第1工程と、
    前記第1工程の後、前記第1アーム(90)を前記ケーシング(20)に取り付けて固定する第2工程とを有し、
    前記カメラ(100)の前記撮像位置と前記開口(51,81)との最短経路上に構造物(67,70,72)があり、前記第1工程では、前記構造物(67,70,72)を避けるように前記第1アーム(90)の姿勢を変化させる
    空気処理装置のカメラの固定方法。
  2. カメラ(100)を支持する湾曲した第1アーム(90)を、ケーシング(20)の開口(51,81)に挿入し、前記第1アーム(90)の姿勢を変化させながら前記カメラ(100)を所定の撮像位置に合わせる第1工程と、
    前記第1工程の後、前記第1アーム(90)を前記ケーシング(20)に固定する第2工程と、
    前記第2工程の後に、閉塞部(95a)により前記開口(51,81)の一部を塞ぐ工程とを有し、
    前記カメラ(100)の前記撮像位置と前記開口(51,81)との最短経路上に構造物(67,70,72)がある
    空気処理装置のカメラの固定方法。
  3. 請求項1または2に記載の空気処理装置のカメラの固定方法において、
    前記第2工程は、前記第1アーム(90)を設置部(85b)に乗せながら該第1アーム(90)を前記開口(51,81)の奥側に移動させる工程を含む
    空気処理装置のカメラの固定方法。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の空気処理装置のカメラの固定方法において、
    光源(102)を支持する第2アーム(95)を、前記ケーシング(20)の前記開口(51,81)に挿入し、該第2アーム(95)の姿勢を変化させながら該光源(102)を所定位置に合わせる第3工程と、
    前記第3工程の後、前記第2アーム(95)を前記ケーシング(20)に固定する第4工程とを有する
    空気処理装置のカメラの固定方法。
  5. ケーシング(20)と、
    前記ケーシング(20)内の所定の撮像位置に配置されるカメラ(100)と、
    前記カメラ(100)を支持する湾曲したアーム(90,95)とを備え、
    前記ケーシング(20)には、前記アーム(90,95)が挿入される開口(51,81)が形成され、
    前記カメラ(100)の前記撮像位置と前記開口(51,81)との最短経路上に構造物(67,70,72)があり、
    前記ケーシング(20)は、前記開口(81)を形成する面(23a)を有し、
    前記アーム(90,95)および前記面(23a)の一方に形成される凹部(85)と、
    前記アーム(90,95)および前記面(23a)の他方に形成され、前記凹部(85)に嵌まる
    凸部(90e)を有する
    空気処理装置。
  6. 請求項5に記載の空気処理装置において、
    前記アーム(90,95)を前記開口(51,81)に挿入するときに、前記アーム(90,95)の上下の角度変化を規制する規制部(85)を備える
    空気処理装置。
  7. 請求項に記載の空気処理装置において、
    前記規制部(85)は、前記アーム(90,95)を前記開口(51,81)に挿入するときに、前記アーム(90,95)を乗せる設置部(85b)を有する
    空気処理装置。
  8. 請求項5~のいずれか1つに記載の空気処理装置において、
    前記ケーシング(20)は、前記開口(81)を形成する面(23a)を有し、
    前記アーム(90,95)および前記面(23a)の一方に形成される凹部(85)と、
    前記アーム(90,95)および前記面(23a)の他方に形成され、前記凹部(85)に嵌まる凸部(90e)を有する
    空気処理装置。
  9. 請求項5~のいずれか1つに記載の空気処理装置において、
    前記アーム(90,95)に支持される光源(102)を備えている
    空気処理装置。
  10. 請求項において、
    前記アーム(90,95)は、前記カメラ(100)を支持する第1アーム部(90)と、前記光源(102)を支持するとともに前記第1アーム部(90)と別体である第2アーム部(95)とを含む
    空気処理装置。
  11. 請求項5~10のいずれか1つに記載の空気処理装置において、
    前記アーム(90,95)の基部には、前記開口(51,81)の一部を塞ぐ閉塞部(95a)が設けられる
    空気処理装置。
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