JP2024061972A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドから廃インク容器へのインクの吸引が不十分になることを抑制する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッドと、廃インク容器と、廃インク容器から気体を吸引する吸引機構と、を備え、廃インク容器は、吸引機構に接続される吸引口と、インクを受ける第1受け口と、多孔質の吸収部材と、吸収部材が存在しない空間によって形成され、第1受け口と吸引口とを繋ぐ第1風路と、を有し、廃インク容器は、吸収部材よりも透気性が低い遮断部材をさらに有し、遮断部材は、第1受け口から第1風路を経由せずに吸収部材の内部を通過して吸引口に至る経路上に配置される。
【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来のインクジェット記録装置には、廃棄予定のインクを貯留する廃インク容器が装着される。インクジェット記録装置に装着される廃インク容器は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1では、インクを吸収する多孔質の吸収部材が廃インク容器内に配置される。
特開平6-340092号公報
たとえば、廃インク容器に吸引機構を接続し、記録ヘッドから廃インク容器にインクを吸引する場合がある。この場合、廃インク容器内の吸収部材が多孔質であれば、吸収部材の内部(吸収部材に素材時からある細孔)を吸引気流が通過し得る。
その結果、設計通りの吸引力が得られず、インクの吸引が不十分になるという不都合が生じ得る。この場合には、機内にインクが飛散し、機内汚染が増大する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録ヘッドから廃インク容器へのインクの吸引が不十分になることを抑制することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録ヘッドと、貯留領域を内部に有し、記録ヘッドから吐出されるが画像の記録には使用されないインクを貯留領域に貯留する廃インク容器と、廃インク容器から気体を吸引する吸引機構と、を備える。廃インク容器は、吸引機構に接続される吸引口と、記録ヘッドから吐出されたインクを受ける第1受け口と、貯留領域に配置され、インクを吸収する多孔質の吸収部材と、貯留領域のうち吸収部材が存在しない空間によって形成され、第1受け口と吸引口とを繋ぎ、吸引機構の駆動により発生する吸引気流を通過させる第1風路と、を有する。廃インク容器は、吸収部材よりも透気性が低い遮断部材をさらに有する。遮断部材は、第1受け口から第1風路を経由せずに吸収部材の内部を通過して吸引口に至る経路上に配置される。
本発明の構成では、記録ヘッドから廃インク容器へのインクの吸引が不十分になることを抑制できる。
実施形態によるインクジェット記録装置の概略図である。 実施形態によるインクジェット記録装置の記録部の平面図である。 実施形態によるインクジェット記録装置のブロック図である。 実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルトの平面図である。 実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルト周辺の模式図である。 実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルト周辺を模式的に示す斜視図(全ての廃インク容器が装着された状態を示す図)である。 実施形態によるインクジェット記録装置の搬送ベルト周辺を模式的に示す斜視図(一部の廃インク容器が取り外された状態を示す図)である。 実施形態によるインクジェット記録装置の廃インク容器の貯留領域を示す模式図である。 図8のA-A線に沿った断面に対応する模式図である。 図8に示す廃インク容器から遮断部材を省略した場合の吸引気流の経路を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置について、記録媒体としてのシートに画像を記録(印刷)するプリンターを例にとって説明する。シートとして、主に用紙が使用される。OHPシートなど他のシートを使用することもできる。
<プリンターの構成>
図1に示すように、本実施形態のプリンター100(「インクジェット記録装置」に相当)は、第1搬送部1および第2搬送部2を備える。第1搬送部1は、給紙カセットCAにセットされたシートSを給紙し、記録位置に向けて搬送する。プリンター100による印刷ジョブでは、記録位置を通過するシートSに対して画像の記録(印刷)が行われる。第2搬送部2は、記録済みのシートSを搬送する。第2搬送部2は、記録済みのシートSを排出トレイETに排出する。
第1搬送部1は、レジストローラー対11を含む複数の搬送ローラー部材を備える。図1では、複数の搬送ローラー部材のうちレジストローラー対11にのみ符号を付す。複数の搬送ローラー部材は、それぞれ、回転することによってシートSを搬送する。レジストローラー対11は、互いに圧接する一対のローラーを含む。当該一対のローラー間にレジストニップが形成される。給紙カセットCAから給紙されたシートSがレジストニップに進入する。レジストローラー対11は、回転することにより、後述するベルト搬送部3に向けて、レジストニップに進入したシートSを搬送する。
シートSの前端がレジストニップに到達した時点では、レジストローラー対11は回転を停止している。一方で、レジストローラー対11よりもシートSの搬送方向上流側の搬送ローラー部材は回転している。これにより、シートSの斜行が矯正される。
プリンター100は、ベルト搬送部3を備える。ベルト搬送部3は、第1搬送部1からシートSを受け入れ、搬送する。ベルト搬送部3は、搬送ベルト30を備える。搬送ベルト30は、無端状であり、回転可能に支持される。また、ベルト搬送部3は、複数の張架ローラー301を備える。複数の張架ローラー301は、回転可能に支持される。搬送ベルト30は、複数の張架ローラー301によって張架され、回転する。第1搬送部1から搬送されてくるシートSは、搬送ベルト30の外周面に至る。
複数の張架ローラー301のうち1つは、ベルトモーター(図示せず)に連結され、ベルトモーターの駆動力が伝達されて回転する。ベルトモーターに連結された張架ローラー301が回転することにより、搬送ベルト30が従動して回転する。このとき、他の張架ローラー301も従動して回転する。
また、ベルト搬送部3は、吸引ユニット300を備える。吸引ユニット300は、搬送ベルト30の内周側に配置される。吸引ユニット300は、搬送ベルト30の外周面上のシートSを吸引する。
具体的には、搬送ベルト30は、吸引孔(図示せず)を複数有する。搬送ベルト30の吸引孔は、搬送ベルト30の厚み方向に貫通する。吸引ユニット300は、搬送ベルト30の吸引孔を介してシートSを吸引する。これにより、搬送ベルト30の外周面にシートSが吸着される。搬送ベルト30は、シートSを外周面に吸着保持して回転する。その結果、シートSが搬送される。すなわち、搬送ベルト30は、シートSを外周面に吸着して搬送する。
プリンター100は、記録部4を備える。記録部4は、搬送ベルト30の外周面と上下方向に対向配置される。シートSの搬送中、搬送ベルト30の外周面上のシートSと記録部4とが上下方向に間隔を隔てて対向する。これにより、シートSの搬送中、後述する記録ヘッド40のノズル面と搬送ベルト30の外周面との間をシートSが通過する。すなわち、記録ヘッド40のノズル面と搬送ベルト30の外周面との間がシートSの搬送経路の一部となる。
記録部4は、図2に示すように、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色にそれぞれ対応する4つのラインヘッド41を備える。図2では、シアンのラインヘッド41に符号「C」を付し、マゼンタのラインヘッド41に符号「M」を付し、イエローのラインヘッド41に符号「Y」を付し、ブラックのラインヘッド41に符号「K」を付して区別する。後の説明で参照する図5も同様である。
各色のラインヘッド41は、複数(たとえば、3つ)の記録ヘッド40を含む。たとえば、各色の複数の記録ヘッド40は、搬送ベルト30によるシートSの搬送方向と直交する方向に千鳥状に配列される。以下の説明では、搬送ベルト30によるシートSの搬送方向と直交する方向を単に幅方向と称する。
各記録ヘッド40は、搬送ベルト30の外周面に対して上下方向に間隔を隔てて配置される。言い換えると、各記録ヘッド40は、搬送ベルト30により搬送されるシートSと上下方向に対向する位置に配置される。さらに言い換えると、搬送ベルト30は、各記録ヘッド40の下方においてシートSを吸着して搬送する。上下方向は、搬送ベルト30によるシートSの搬送方向および幅方向と直交する方向である。
各記録ヘッド40は、搬送ベルト30の外周面と上下方向に対向する面をノズル面として有する。各記録ヘッド40のノズル面は、複数のノズル4Nを有する。各記録ヘッド40の複数のノズル4Nは、対応する色のインクを下方に吐出する。たとえば、各記録ヘッド40のノズル4Nの個数は同数である。各記録ヘッド40の複数のノズル4Nは、搬送ベルト30の幅方向に沿って配列される。図2では、ノズル4Nを破線で示す。実際には、より多くのノズル4Nが各記録ヘッド40に設けられる。便宜上、一部のノズル4Nにのみ符号を付す。
各記録ヘッド40は、印刷ジョブでシートSに記録すべき画像データに基づき、搬送ベルト30の外周面上のシートSに向け、ノズル4Nからインクを吐出する。各記録ヘッド40から吐出されるインクはシートSに付着する。これにより、シートSに画像が記録される。言い換えると、各記録ヘッド40と搬送ベルト30との間が記録位置であり、その記録位置においてシートSに対する画像の記録が行われる。
ここで、複数のノズル4Nのうちインク吐出回数が少ないノズル4Nに残留するインク粘度は経時的に高くなる。その結果、目詰まりが発生し、画質が低下する。このような不都合を抑制するため、各記録ヘッド40は、フラッシング処理を行う。各記録ヘッド40によるフラッシング処理では、ノズル4Nに残留したインクが吐出される。これにより、目詰まりが抑制される。フラッシング処理については、後に詳細に説明する。
図1に戻り、プリンター100は、乾燥ユニット51およびデカーラー52を備える。乾燥ユニット51は、デカーラー52に向けてシートSを搬送しつつ、搬送中のシートSに付着したインクを乾燥する。デカーラー52は、シートSのカールを矯正する。デカーラー52は、カール矯正後のシートSを第2搬送部2に向けて搬送する。
また、図3に示すように、プリンター100は、制御部6を備える。制御部6は、CPUおよびASICなどの処理回路を含む。制御部6は、印刷ジョブを制御する。言い換えると、制御部6は、第1搬送部1、第2搬送部2、ベルト搬送部3、記録部4、乾燥ユニット51およびデカーラー52の各動作を制御する。さらに言い換えると、制御部6は、シートSの搬送および各記録ヘッド40のインク吐出を制御する。また、制御部6は、各記録ヘッド40によるフラッシング処理を制御する。
制御部6には、レジストセンサー61、シートセンサー62およびベルトセンサー63が接続される。制御部6は、レジストセンサー61、シートセンサー62およびベルトセンサー63の各出力に基づき、シートSの搬送およびシートSへの画像記録を制御する。
レジストセンサー61は、レジストニップよりもシートSの搬送方向上流側の位置を検知位置とする。レジストセンサー61は、たとえば、反射型または透過型の光センサーである。レジストセンサー61は、対応する検知位置におけるシートSの有無に応じて出力値を変化させる。
制御部6は、レジストセンサー61の出力値に基づき、レジストセンサー61の検知位置におけるシートSの前端到達および後端通過を検知する。言い換えると、制御部6は、レジストセンサー61の出力値に基づき、レジストニップにおけるシートSの前端到達および後端通過を検知する。制御部6は、レジストセンサー61の検知位置でシートSの前端到達を検知してからの経過時間に基づき、レジストローラー対11によるシートSの搬送開始タイミング(レジストローラー対11の回転開始タイミング)を計る。
シートセンサー62は、複数のラインヘッド41のうちシートSの搬送方向の最上流側にあるラインヘッド41の記録位置とレジストニップとの間の位置を検知位置とする。シートセンサー62は、対応する検知位置におけるシートSの有無に応じて出力値を変化させる。シートセンサー62として、CIS(Contact Image Sensor)を用いてもよい。また、シートセンサー62として、反射型または透過型の光センサーを用いてもよい。たとえば、シートセンサー62としてCISが用いられる。
制御部6は、シートセンサー62の出力値に基づき、シートセンサー62の検知位置におけるシートSの前端到達および後端通過を検知する。制御部6は、シートセンサー62の出力値に基づき、搬送ベルト30により搬送されるシートSへのインクの吐出タイミングを計る。なお、レジストローラー対11によるシートSの搬送開始からの経過時間に基づき、搬送ベルト30により搬送されるシートSへのインクの吐出タイミングを計ってもよい。
また、制御部6は、シートセンサー62の検知位置にシートSの前端が到達してからシートセンサー62の検知位置を同じシートSの後端が通過するまでにかかった通紙時間を計測する。シートセンサー62の検知位置における通紙時間は、シートSの搬送方向のサイズに応じて変わる。そこで、制御部6は、通紙時間に基づき、搬送ベルト30により搬送されるシートSの搬送方向のサイズを認識する。これにより、搬送ベルト30により搬送されるシートSが不定型サイズであっても、シートSの搬送方向のサイズを制御部6に認識させることができる。
ベルトセンサー63は、搬送ベルト30の予め定められた基準位置(ホームポジション)を検知するためのセンサーである。たとえば、搬送ベルト30の基準位置には、所定のマークが設けられる。これにより、ベルトセンサー63の出力値に基づき、搬送ベルト30の基準位置を検知できる。ベルトセンサー63として、CISが用いられてもよい。また、ベルトセンサー63として、透過型または反射型の光センサーが用いられてもよい。
制御部6は、ベルトセンサー63の出力値に基づき、搬送ベルト30の基準位置を検知する。言い換えると、制御部6は、ベルトセンサー63の出力値に基づき、後述するフラッシング領域31(フラッシング孔30a)の位置を検知する。
また、プリンター100は、記憶部601を備える。記憶部601は、ROMおよびRAMなどの記憶デバイスを含む。記憶部601は、制御部6に接続される。制御部6は、記憶部601からの情報の読み出しを行う。また、制御部6は、記憶部601への情報の書き込みを行う。
プリンター100は、操作部602を備える。操作部602は、たとえば、タッチスクリーンを含む。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンおよびメッセージなどの表示を行い、ユーザーからタッチ操作を受け付ける。また、操作部には、設定および指示などを受け付けるハードウェアボタンも設けられる。操作部602は、制御部6に接続される。制御部6は、操作部602(タッチスクリーン)の表示動作を制御する。また、制御部6は、操作部602に対して行われた操作を検知する。
プリンター100は、通信部603を備える。通信部603は、通信回路などを含む。通信部603は、ネットワークNTを介して、ユーザー端末PCに接続される。ユーザー端末PCは、パーソナルコンピューターなどの情報処理装置である。制御部6は、通信部603を用いて、ユーザー端末PCと通信する。たとえば、ユーザー端末PCからプリンター100に対して、印刷ジョブでシートSに記録すべき画像データを含む印刷データ(PDLデータなど)が送信される。言い換えると、ユーザー端末PCからプリンター100に対して、印刷ジョブの実行要求が送信される。印刷ジョブの印刷データは、印刷ジョブで使用するシートSのサイズなど、印刷に関する種々の設定データを含む。
<フラッシング処理の概要>
図4に示すように、搬送ベルト30は、フラッシング領域31を有する。図4では、フラッシング領域31を破線で囲む。フラッシング領域31は、搬送ベルト30の厚み方向に貫通する貫通孔であるフラッシング孔30aを含む領域である。搬送ベルト30には、フラッシング領域31が複数設けられる。複数のフラッシング領域31は、搬送ベルト30の回転方向(シートSの搬送方向)に互いに所定間隔を隔てて配置される。
各フラッシング領域31は、フラッシング孔30aを複数ずつ含む。フラッシング孔30aの開口形状(搬送ベルト30の厚み方向から見た場合の形状)は特に限定されない。フラッシング孔30aの形状は、円形状でもよいし、楕円形状でもよいし、オーバル形状でもよいし、矩形状でもよい。複数のノズル4Nはそれぞれ、搬送ベルト30が回転することにより、少なくともいずれかのフラッシング孔30aと上下方向に対向する。
フラッシング処理として、各記録ヘッド40のノズル4Nからインクを吐出する処理が行われる。フラッシング処理の実行時、各ノズル4Nからは、フラッシング孔30aと上下方向に対向するタイミングで、インクが吐出される。そして、インクはフラッシング孔30aを通過する。これにより、フラッシング処理が実行されても、搬送ベルト30にはインクが付着しない。以下の説明では、フラッシング処理の実行時に各ノズル4Nから吐出されるインクをフラッシングインクと称し、シートSに対する画像記録に寄与するインクと区別する。シートSに対する画像記録に寄与しないインクがフラッシングインクである。
印刷ジョブの実行中、制御部6は、フラッシング処理を制御する。具体的には、制御部6は、フラッシング領域31が一定周期で紙間(先行のシートSの後端とその次のシートSの前端との間隔)に出現するようレジストローラー対11から搬送ベルト30へのシートSの搬送開始タイミングを計る。そして、制御部6は、各ノズル4Nから、シートSに重なっていないフラッシング孔30aと上下方向に対向するタイミングで、インクを吐出させる。言い換えると、制御部6は、各ノズル4Nから、シートSに対する画像の記録タイミングとは異なるタイミングで、インクを吐出させる。
<フラッシングインクの貯留>
フラッシングインクは、プリンター100の本体(以下、単に装置本体と称する)に貯留される。そして、フラッシングインクの貯留量が一定量になると、フラッシングインクは破棄される。
具体的には、プリンター100は、図5~図9に示すように、廃インク容器7と、廃インク容器7に接続される吸引機構10と、を備える。吸引機構10は、廃インク容器7から気体を吸引することで、廃インク容器7の中にあるインクのミストが廃インク容器7の外に出難くできる。また、フラッシング処理では、搬送ベルト30のフラッシング孔30aをフラッシングインクが通過し、当該フラッシングインクが吸引機構10の機能によって吸引され、廃インク容器7にフラッシングインクが至る。廃インク容器7は、貯留領域を内部に有する。廃インク容器7は、フラッシングインクを貯留領域に貯留する。
廃インク容器7の設置数は複数である。廃インク容器7は、各ラインヘッド41に1つずつ割り当てられる。言い換えると、廃インク容器7は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に1つずつ割り当てられる。
各廃インク容器7は、装置本体のうち搬送ベルト30の内周側に装着される。各廃インク容器7は、装置本体に装着された状態では、対応する色のインクを吐出する記録ヘッド40の下方に配置される。各廃インク容器7は、対応する記録ヘッド40のノズル面に対し、搬送ベルト30を挟んで対向して配置される。これにより、フラッシング処理の実行時、フラッシング孔30aをフラッシングインクが通過し、各廃インク容器7の貯留領域にフラッシングインクが貯留される。
各廃インク容器7は、装置本体に対して着脱可能に装着される。各廃インク容器7は、プリンター100の装置正面(幅方向の前方)から手前(幅方向の前方)に引き出すことにより、装置本体から取り外すことができる。いずれかの廃インク容器7でフラッシングインクの貯留量が一定量になると、その廃インク容器7が装置本体から取り外され、交換される。
吸引機構10は、吸引気流を発生させる。吸引機構10は、各廃インク容器7に1つずつ割り当てられる。各吸引機構10は、対応する廃インク容器7に接続され、対応する記録ヘッド40から廃インク容器7の貯留領域に向けてフラッシングインクを吸引する。各吸引機構10の機能によってフラッシングインクが吸引されることにより、フラッシングインクによる機内汚染を抑制できる。図5では、フラッシングインクの吸引方向を黒塗り矢印で示す。白抜き矢印は吸引ユニット300による吸引方向である。
なお、各廃インク容器7は、フラッシングインクなど、廃棄予定のインクを貯留する。廃棄予定のインクは、記録ヘッド40から吐出されるが画像の記録には使用されないインクである。すなわち、各廃インク容器7は、画像の記録に寄与しないインクを貯留する。以下の説明では、便宜上、フラッシングインクを含む廃棄予定のインクを総じてフラッシングインクと称する。
<廃インク容器の構成>
以下、図8~図10を参照し、或る1つの廃インク容器7に着目して構成を説明する。各廃インク容器7の構成は互いに同じである。したがって、他の廃インク容器7の構成説明については、以下の説明を援用するものとして省略する。
なお、搬送ベルト30によるシートSの搬送方向に平行な方向は「第1方向」に相当する。搬送ベルト30の幅方向は「第2方向」に相当する。以下の説明では、便宜上、搬送ベルト30によるシートSの搬送方向に平行な方向に符号D1を付して第1方向D1と称する。搬送ベルト30の幅方向に符号D2を付して第2方向D2と称する。
廃インク容器7は、略直方体の容器である。廃インク容器7は、たとえば、板金製である。廃インク容器7は、天井部7Aを有するとともに、天井部7Aと上下方向に対向する底部7Bを有する。また、廃インク容器7は、天井部7Aと底部7Bとの間の領域を側方から囲む側壁部(符号省略)を有する。廃インク容器7は、天井部7Aと底部7Bと側壁部とで囲まれた内部領域をフラッシングインクの貯留領域として有する。
廃インク容器7は、吸収部材8を有する。吸収部材8は、廃インク容器7の貯留領域に配置される。吸収部材8は、フラッシングインクを吸収する多孔質部材である。吸収部材8の構成材料として、メラミンスポンジなどを使用できる。吸収部材8は、フラッシングインクを吸収し、その内部にフラッシングインクを保持する。
ここで、廃インク容器7は、吸引機構10の駆動により発生する吸引気流を通過させる吸引風路70を貯留領域に有する。吸引風路70は、廃インク容器7の貯留領域のうち吸収部材8が存在しない空間(すなわち、貯留領域に存在する隙間)によって形成される。たとえば、吸引風路70は、吸収部材8の一部が切り取られることによって得られる空間である。言い換えると、吸引風路70は、吸収部材8で囲まれた空間である。
天井部7Aは、吸引機構10により吸引されるフラッシングインクを受けるインク受け部として機能する。具体的には、天井部7Aは、上下方向に矩形状に貫通する受け口710を有する。受け口710は、上方向に開口しているので、以下で、上下方向を、受け口710の開口方向の意味で用いることがある。
受け口710は、各記録ヘッド40に1つずつ割り当てられる。すなわち、受け口710は3つである。各受け口710は、搬送ベルト30を挟んで、対応する記録ヘッド40と上下方向に対向する。
各受け口710は、対応する記録ヘッド40から吐出されるフラッシングインクを廃インク容器7の貯留領域に回収するための開口である。各記録ヘッド40のフラッシングインクは、対応する受け口710を通過し、廃インク容器7の貯留領域に至る。
廃インク容器7の貯留領域には、円筒状のダクト73が配置される。ダクト73の筒軸は、上下方向と平行に延びる。ダクト73は、上下方向の一方端側の開口を吸引口730として有する。すなわち、廃インク容器7は、吸引口730を有する。
なお、底部7Bは、上下方向に貫通する接続口(符号省略)を有する。ダクト73は、底部7Bの接続口の縁部から上方に円筒状に延びる。吸引機構10は、廃インク容器7の外部に配置され、底部7Bの接続口に接続される。すなわち、吸引機構10は、ダクト73に接続される。吸収部材8の一部を上下方向に穿孔することによって得られる孔部をダクト73としてもよいし、当該孔部に配置した管材をダクト73としてもよい。
吸引風路70は、3つの受け口710にそれぞれ割り当てられる。すなわち、廃インク容器7は、複数の吸引風路70を有する。複数の吸引風路70は、それぞれ、対応する受け口710と吸引口730とを繋ぐ。図8では、3つの受け口710をそれぞれ破線で示す。
なお、3つの受け口710のうち、1つの受け口710は、上下方向から見て、吸引口730に対して第1方向D1に間隔を隔てて配置される。当該1つの受け口710は「第1受け口」に相当し、以下の説明では、当該1つの受け口710を第1受け口711と称する。第1受け口711の上下方向から見た開口形状は、第2方向D2を長手方向とする略矩形状である。
3つの受け口710のうち、第1受け口711とは別の2つの受け口710は、上下方向から見て、吸引口730を挟んで第2方向D2に互いに間隔を隔てて配置される。当該2つの受け口710はそれぞれ「第2受け口」に相当し、以下の説明では、当該2つの受け口710をそれぞれ第2受け口712と称する。2つの第2受け口712の上下方向から見た各開口形状は、第2方向D2を長手方向とする略矩形状である。
また、第1受け口711に繋がる吸引風路70は「第1風路」に相当する。以下の説明では、第1受け口711に繋がる吸引風路70を第1風路71と称する。一方の第2受け口712に繋がる一方の吸引風路70および他方の第2受け口712に繋がる他方の吸引風路70はそれぞれ「第2風路」に相当する。以下の説明では、一方の第2受け口712に繋がる吸引風路70および他方の第2受け口712に繋がる吸引風路70をそれぞれ第2風路72と称する。
2つの第2受け口712は、上下方向から見て、吸引口730の中心に対して互いに対称な位置に配置される。そして、2つの第2風路72は、上下方向から見て、吸引口730の中心に対して互いに対称な形状に形成される。すなわち、2つの第2風路72は、互いに同じ形状を有する。一方で、第1風路71は、2つの第2風路72とは異なる形状を有する。
複数の受け口710の各吸引力を互いに同じにするには、第1風路71の形状を適切に設計する必要がある。そこで、吸引風路70の上下方向から見た形状が図8に示す形状とされる。
具体的には、第1風路71は、一方風路と他方風路とを含み、最短経路を迂回して形成される。第1風路71の一方風路は、上下方向から見て、最短経路を迂回するため、第1受け口711から第2方向D2の一方側に延び、最終的に吸引口730に繋がる。第1風路71の他方風路は、上下方向から見て、最短経路を迂回するため、第1受け口711から第2方向D2の他方側に延び、最終的に吸引口730に繋がる。なお、第1受け口711から吸引口730への最短経路は、第1受け口711から第1方向D1に沿って直線的に延びて吸引口730に至る経路である。
2つの第2風路72は、上下方向から見て、それぞれ、対応する第2受け口712から第1方向D1に延び、第2方向D2に折れ曲がって吸引口730に向かって延び、吸引口730に繋がる。なお、吸引口730に対して第2方向D2の一方側に位置する第2風路72は、その一部が第1風路71の一方風路と共通となっている。吸引口730に対して第2方向D2の他方側に位置する第2風路72は、その一部が第1風路71の他方風路と共通となっている。
ここで、廃インク容器7の貯留領域のうち吸収部材8で囲まれた空間を吸引風路70とする場合には、吸収部材8が多孔質部材であるため、吸収部材8の内部に素材時からある細孔が吸引気流の経路となり得る。すなわち、廃インク容器7の貯留領域のうち、吸引風路70とは異なる箇所を吸引気流が通過し得る。仮に、吸収部材8の内部(すなわち、吸収部材8の細孔)を大量の吸引気流が通過すると、第1風路71の形状が適切に設計されていても、第1受け口711と各第2受け口712との間で吸引力の差が大きくなる。
そこで、廃インク容器7は、吸収部材8の内部に生じる吸引気流の経路を遮断する遮断部材9をさらに有する。遮断部材9は、吸収部材8よりも透気性が低い部材である。すなわち、同じ形状の吸収部材8と遮断部材9とで比較すると、吸収部材8の方が、通過する気体の抵抗が低い。遮断部材9は、樹脂製の板状部材である。言い換えると、遮断部材9は、実質的に、フラッシングインクを吸収しない部材であり、吸引気流を通さない部材である。
遮断部材9の素材は特に限定されず、金属製の板状部材を使用してもよい。なお、遮断部材9の素材としては、吸収部材8よりも透気性が低ければよい。すなわち、吸収部材8よりも透気性が低ければ、多孔質部材を遮断部材9として使用してもよい。
遮断部材9は、廃インク容器7の貯留領域のうち、第1受け口711から第1風路71を経由せずに吸収部材8の内部(すなわち、吸収部材8に素材時からある細孔)を通過して吸引口730に至る経路上に配置される。言い換えると、遮断部材9は、第1受け口711から第1風路71を経由せずに吸収部材8の内部を通過して吸引口730に至る経路の少なくとも一部を遮断する位置に配置される。遮断部材9は、第1受け口711から第1方向D1に沿って吸引口730に至る最短経路上に配置される。遮断部材9は、当該最端駅路を遮断するため、吸収部材8の内部に埋め込まれる。
遮断部材9が設置されていない場合には、図10に示すように、第1受け口711から第1方向D1に沿って吸引口730に至る最短経路(図10の矢印Rで示す経路)が吸引気流の経路となってしまう。一方で、遮断部材9が設置されている場合には、図8に示すように、第1受け口711から第1方向D1に沿って吸引口730に至る最短経路が吸引気流の経路になることを抑制できる。
本実施形態の構成では、吸収部材8として多孔質部材を使用しても、遮断部材9を設置することにより、複数の受け口710の各吸引力に大きな差が生じ難い。これにより、複数の受け口710の間で吸引力に大きなバラツキが生じることを抑制できる。言い換えると、複数の受け口710のうち一部においてフラッシングインクの吸引が不十分になることを抑制できる。その結果、フラッシングインクによる機内汚染を抑制できる。
また、この構成では、吸収部材8として多孔質部材を使用しても、第1風路71の圧力損失が各第2風路72の圧力損失と同じ(略同じを含む)となる。すなわち、複数の受け口710の各吸引力に大きな差が生じ難くなる。
さらに、遮断部材9を設置することにより、吸引風路70の設計において、吸収部材8の内部を吸引気流が通過することを考慮しなくても良い。これにより、吸引風路70の設計が容易になる。
また、遮断部材9としてフラッシングインクを実質的に吸収しない部材を使用することにより、容易に、吸収部材8の内部を吸引気流が通過することを抑制できる。
なお、2つの第2風路72は、上下方向から見て、吸引口730を中心として対称となっているが、互いに同じ形状を有する。したがって、一方側の第2受け口712および他方側の第2受け口712の各吸引力の差は小さい。そこで、第1受け口711から第1方向D1に沿って吸引口730に至る最短経路上にのみ遮断部材9が配置される。これにより、部品点数(すなわち、遮断部材9にかかるコスト)を削減できる。
また、遮断部材9は、上下方向と直交する方向を板厚方向とする。そして、遮断部材9は、上下方向から見て、第1受け口711と吸引口730との第1方向D1間に配置される。さらに、遮断部材9は、上下方向から見て、第1方向D1と交差する方向である第2方向D2に沿って延びるように配置される。第1受け口711と吸引口730とを隔てる方向である第1方向D1と、遮断部材9が延びる方向である第2方向D2とが成す角度は、45度以上であるのが好ましく、さらに60度以上であるのが好ましく、特に略直角であることが好ましい。
そして、遮断部材9の上下方向から見た場合の第2方向D2の一方側の端部91aは、第1受け口711の前記一方側の端部よりも前記一方側に突出する。また、遮断部材9の上下方向から見た場合の第2方向D2の他方側の端部91bは、第1受け口711の前記他方側の端部よりも前記他方側に突出する。
これにより、上下方向から見て、第1受け口711から遮断部材9の設置位置を迂回して吸引口730に至る経路を吸引気流が通過することを抑制できる。すなわち、吸収部材8の内部を吸引気流が通過することをより抑制できる。
また、遮断部材9は、上下方向において、第1風路71を含んだ範囲に延在する。さらに、遮断部材9は、第1風路71の上端部よりも上方から、第1風路71の下端部を越えて下方まで延在する。すなわち、遮断部材9は、第1風路71の上端部よりも上方に位置する上端部92aを有し、第1風路71の下端部よりも下方に位置する下端部92bを有する(図9参照)。以下に具体的に説明する。
吸収部材8は、図9に示すように、廃インク容器7の底面(すなわち、貯留領域において上方を向く面)上に当該底面に接して配置される下部部材81と、下部部材81の上方に配置される上部部材82と、を含む。そして、吸引風路70は、下部部材81よりも上方に形成される。言い換えると、吸引風路70は、下部部材81と上部部材82との間に形成される。
そこで、遮断部材9の上端部92aが上部部材82の内部に配置され、遮断部材9の下端部92bが下部部材81の内部に配置される。言い換えると、遮断部材9は、下部部材81の内部から上方に立設し、上部部材82に達する。これにより、遮断部材9の上端部92aが吸引風路70の上下方向の位置よりも上方に配置され、遮断部材9の下端部92bが吸引風路70の上下方向の位置よりも下方に配置された状態となる。
これにより、遮断部材9の上方および下方を吸引気流が通過することを抑制できる。すなわち、吸収部材8の内部を吸引気流が通過することをより抑制できる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
7 廃インク容器
8 吸収部材
9 遮断部材
10 吸引機構
40 記録ヘッド
71 第1風路
72 第2風路
91a 端部
91b 端部
100 プリンター(インクジェット記録装置)
711 第1受け口
712 第2受け口
730 吸引口
D1 第1方向
D2 第2方向
S シート

Claims (7)

  1. インクを吐出することによってシートに画像を記録する記録ヘッドと、
    貯留領域を内部に有し、前記記録ヘッドから吐出されるが前記画像の記録には使用されない前記インクを前記貯留領域に貯留する廃インク容器と、
    前記廃インク容器から気体を吸引する吸引機構と、を備え、
    前記廃インク容器は、
    前記吸引機構に接続される吸引口と、
    前記記録ヘッドから吐出された前記インクを受ける第1受け口と、
    前記貯留領域に配置され、前記インクを吸収する多孔質の吸収部材と、
    前記貯留領域のうち前記吸収部材が存在しない空間によって形成され、前記第1受け口と前記吸引口とを繋ぎ、前記吸引機構の駆動により発生する吸引気流を通過させる第1風路と、を有し、
    前記廃インク容器は、前記吸収部材よりも透気性が低い遮断部材をさらに有し、
    前記遮断部材は、前記第1受け口から前記第1風路を経由せずに前記吸収部材の内部を通過して前記吸引口に至る経路上に配置される、インクジェット記録装置。
  2. 前記第1受け口および前記吸引口は、前記第1受け口の開口方向から見て、第1方向に互いに間隔を隔てて配置され、
    前記遮断部材は、前記第1受け口から前記第1方向に沿って前記吸引口に至る最短経路上に配置され、
    前記第1風路は、前記最短経路を迂回して形成される、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記遮断部材は、前記開口方向から見て、前記第1受け口と前記吸引口との前記第1方向間において、前記第1方向と交差する第2方向に延びるように配置され、
    前記遮断部材の前記開口方向から見た場合の前記第2方向の一方側の端部は、前記第1受け口の前記一方側の端部よりも前記一方側に突出し、
    前記遮断部材の前記開口方向から見た場合の前記第2方向の他方側の端部は、前記第1受け口の前記他方側の端部よりも前記他方側に突出する、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記遮断部材は、前記第1受け口の開口方向において、前記第1風路を含んだ範囲に延在する、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記廃インク容器は、
    前記記録ヘッドから吐出された前記インクを受ける複数の第2受け口と、
    前記貯留領域のうち前記吸収部材が存在しない空間によって形成され、前記複数の第2受け口のそれぞれと前記吸引口とを繋ぎ、前記吸引機構の駆動により発生する吸引気流を通過させる複数の第2風路と、をさらに有し、
    前記第1風路は、前記複数の第2風路とは異なる形状を有し、
    前記複数の第2風路は、互いに同じ形状を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記廃インク容器は、
    前記記録ヘッドから吐出された前記インクを受ける第2受け口と、
    前記貯留領域のうち前記吸収部材が存在しない空間によって形成され、前記第2受け口と前記吸引口とを繋ぎ、前記吸引機構の駆動により発生する吸引気流を通過させる第2風路と、をさらに有し、
    前記第1風路は、前記第2風路とは異なる形状を有し、
    前記第1風路の圧力損失は、前記第2風路の圧力損失と略同じである、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記遮断部材は、前記インクを実質的に吸収しない部材である、請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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