JP2023069302A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP2023069302A JP2021181075A JP2021181075A JP2023069302A JP 2023069302 A JP2023069302 A JP 2023069302A JP 2021181075 A JP2021181075 A JP 2021181075A JP 2021181075 A JP2021181075 A JP 2021181075A JP 2023069302 A JP2023069302 A JP 2023069302A
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博之 上田
Hiroyuki Ueda
修二 大▲崎▼
Shuji Osaki
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Abstract

【課題】用紙から発生する紙粉を効果的に除去することが可能なインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インクジェット記録装置は、用紙搬送部4と、レジストローラー対45と、記録部5と、平板部8と、吸着ローラー47と、排気部11と、を備える。平板部8は、用紙搬送方向Dcに対して記録部5の上流側に隣接し、第1搬送ベルト411の外周面に対向配置され、用紙搬送方向Dc及び用紙幅方向に延びる。吸着ローラー47は、平板部8の上流側に隣接し、第1搬送ベルト411に対向配置され、用紙を第1搬送ベルト411に接触させる。排気部11は、用紙搬送方向Dcに対して記録部5の上流側からレジストローラー対45の上流側までの領域に配置され、第1搬送ベルト411及び平板部8の上方の空気を第1搬送ベルト411から離間する方向に吸引して排出する。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
ファクシミリ、複写機、プリンターのような記録装置として、記録ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置が、高精細な画像を記録できることから広く用いられている。このようなインクジェット記録装置では、記録媒体として使用される用紙から発生する紙粉がノズルに詰まることで、ノズルの吐出不良が発生し、画像品質を低下させるという問題がある。
そこで、例えば特許文献1で開示された従来のインクジェット記録装置は、記録ヘッドの用紙搬送方向上流側に板状部材が配置され、板状部材の下面と搬送ベルトの上面との間に狭隙空間を有する。搬送ベルト下側の空気流通室が負圧状態になると、搬送ベルトの吸引孔及び空気流通室上面の貫通孔を介し、狭隙空間から空気流通室に空気が流れ込む。これにより、用紙に付着した紙粉を空気流通室内に回収することができ、紙粉を効果的に除去することが可能である。
また、例えば特許文献2で開示された従来のインクジェット記録装置は、記録ヘッドとその下側の搬送ベルトとを含む第1空間と、第1空間の用紙搬送方向上流側及び下流側の用紙搬送部と給紙部とを含む第2空間と、を仕切る仕切り部を有する。さらに、このインクジェット記録装置は、第1空間に空気を取り込む空気流入部と、第2空間から外部に空気を排出する吸引排気部と、を有する。これにより、第1空間内を紙粉が少ない状態に保つことができ、紙粉が記録ヘッドに付着することを抑制することができる。
特開2016-87958号公報 特開2016-168781号公報
しかしながら、第1の従来技術では、記録ヘッドに向けて用紙を送り出すレジストローラー対から板状部材周辺までの領域において、空気の流れが不十分であり、紙粉が舞って浮遊することが懸念された。第2の従来技術では、2つの空間の分離が不完全であり、効果的な空気の流れを得ることができないことが懸念された。これらを理由として、紙粉を十分に除去できていない虞があることに課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、用紙から発生する紙粉を効果的に除去することが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のインクジェット記録装置は、用紙搬送部と、レジストローラー対と、記録部と、平板部と、吸着ローラーと、排気部と、を備える。前記用紙搬送部は、無端状の搬送ベルトを有し、用紙を搬送する。前記レジストローラー対は、前記用紙搬送部に向かって前記用紙を送り出す。前記記録部は、前記搬送ベルトの外周面に対向配置され、インクを吐出する記録ヘッドを有し、前記搬送ベルトによって搬送される前記用紙に前記インクを吐出して画像を記録する。前記平板部は、用紙搬送方向に対して前記記録部の上流側に隣接し、前記搬送ベルトの外周面に対向配置され、前記用紙搬送方向及び前記用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に延びる。前記吸着ローラーは、前記用紙搬送方向に対して前記平板部の上流側に隣接し、前記搬送ベルトの外周面に対向配置され、前記用紙を前記搬送ベルトの外周面に接触させる。前記排気部は、前記用紙搬送方向に対して前記記録部の上流側から前記レジストローラー対の上流側までの領域に配置され、前記搬送ベルト及び前記平板部の上方の空気を前記搬送ベルトから離間する方向に吸引して排出する。
本発明の構成によれば、排気部によって、記録部の用紙搬送方向上流側の領域において搬送ベルト上の紙粉と、搬送ベルト及び平板部の上方で浮遊する紙粉とが空気とともに吸引され、排出される。これにより、用紙から発生する紙粉を効果的に除去することが可能になる。したがって、紙粉に起因する記録ヘッドの吐出不良を抑制することができる。
本発明の一実施形態のインクジェット記録装置の概略断面正面図である。 図1のインクジェット記録装置の記録部周辺の上面図である。 第1実施形態のインクジェット記録装置の記録部周辺の部分断面正面図である。 図3の記録部周辺の用紙搬送方向上流側を示す部分断面正面図である。 第2実施形態のインクジェット記録装置の記録部周辺の用紙搬送方向上流側を示す部分断面正面図である。 第3実施形態のインクジェット記録装置の記録部周辺の用紙搬送方向上流側を示す部分断面正面図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、実施形態のインクジェット記録装置1の概略断面正面図である。図2は、図1のインクジェット記録装置1の記録部5周辺の上面図である。インクジェット記録装置1は、例えばインクジェット記録式のプリンターである。インクジェット記録装置1は、図1及び図2に示すように、装置本体2と、用紙供給部3と、用紙搬送部4と、記録部5と、乾燥部6と、制御部7と、を備える。
用紙供給部3は、例えば装置本体2の下部に配置される。用紙供給部3は、複数枚の用紙(記録媒体)Sを収容し、記録時に用紙Sを1枚ずつ分離して送り出す。用紙搬送部4は、用紙供給部3から送り出された用紙Sを記録部5及び乾燥部6へと搬送し、さらに記録、乾燥後の用紙Sを用紙排出部21に排出する。両面記録が行われる場合、用紙搬送部4は、第1面の記録、乾燥後の用紙Sを反転搬送部43に振り分け、さらに搬送方向を切り替えて表裏を反転させた用紙Sを再度、記録部5及び乾燥部6へと搬送する。
用紙搬送部4は、第1ベルト搬送部41及び第2ベルト搬送部42を有する。第1ベルト搬送部41及び第2ベルト搬送部42は、無端状の第1搬送ベルト411及び第2搬送ベルト421それぞれの外周面(上面)に用紙Sを吸着保持して搬送する。第1ベルト搬送部41は、記録部5の下方に配置されて用紙Sを搬送する。第2ベルト搬送部42は、第1ベルト搬送部41に対して用紙搬送方向の下流側に位置し、乾燥部6に配置されて用紙Sを搬送する。
記録部5は、第1搬送ベルト411の外周面(上面)に対向配置される。すなわち、記録部5は、第1搬送ベルト411の外周面(上面)に吸着保持されて搬送される用紙Sに対向する。記録部5は、所定の間隔を空けて第1搬送ベルト411の上方に配置される。
記録部5は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色それぞれに対応したヘッドユニット51B、51C、51M、51Yを保持する。ヘッドユニット51B、51C、51M、51Yは、長手方向が用紙搬送方向Dcと直交する用紙幅方向Dwと平行になるように用紙搬送方向Dcに沿って並置される。なお、4つのヘッドユニット51B、51C、51M、51Yは基本的な構成が同じであるので、以下の説明では、特に限定する必要がある場合を除き、各色を表す「B」、「C」、「M」、「Y」の識別記号は省略することがある。
各色のヘッドユニット51それぞれは、ライン型インクジェット方式の記録ヘッド52を有する。記録ヘッド52は、各色のヘッドユニット51それぞれにおいて、用紙幅方向Dwに沿って複数(例えば3つ(52a、52b、52c))が千鳥状に配列される。
記録ヘッド52は、その底部に複数のインク吐出ノズル521を有する。複数のインク吐出ノズル521は、用紙幅方向Dwに沿って並べて配置され、用紙S上の記録領域の全域にわたってインクを吐出することができる。すなわち、記録ヘッド52は、用紙S上にインクを吐出する複数のインク吐出ノズル521を有する。記録部5は、第1搬送ベルト411に吸着保持されて搬送される用紙Sに、4色のヘッドユニット51B、51C、51M、51Yそれぞれの記録ヘッド52から順次インクを吐出し、フルカラー画像またはモノクロ画像を記録する。
乾燥部6は、記録部5に対して用紙搬送方向Dcの下流側に配置され、第2ベルト搬送部42が設けられる。記録部5でインク画像が記録された用紙Sは、乾燥部6において第2搬送ベルト421に吸着保持されて搬送される間に、インクが乾燥される。
制御部7は、CPU、記憶部、その他の電子回路及び電子部品を含む(いずれも不図示)。CPUは、記憶部に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、インクジェット記録装置1に設けられた各構成要素の動作を制御してインクジェット記録装置1の機能に係る処理を行う。用紙供給部3、用紙搬送部4、記録部5及び乾燥部6のそれぞれは、制御部7から個別に指令を受け、連動して用紙Sへの記録を行う。
図3は、第1実施形態のインクジェット記録装置1の記録部5周辺の部分断面正面図である。図4は、図3の記録部5周辺の用紙搬送方向Dc上流側を示す部分断面正面図である。図3及び図4に示す白抜き破線矢印は、後述する排気部11を駆動させることで生じる空気流とその方向を表している。
用紙搬送部4は、図3及び図4に示すように、さらにレジストローラー対45と、用紙吸引部46と、吸着ローラー47と、を有する。
レジストローラー対45は、用紙供給部3の用紙搬送方向Dcの下流側に配置される。レジストローラー対45の用紙搬送方向Dcの下流側の直近には、第1ベルト搬送部41及び記録部5が配置される。レジストローラー対45の各ローラーは、用紙幅方向Dw(図2参照)に沿って延びる回転軸線を中心として回転可能に支持される。
用紙供給部3から送り出された用紙Sは、用紙搬送部4を通ってレジストローラー対45の箇所に到達する。制御部7は、レジストローラー対45によって、用紙Sの斜め送りを矯正するとともに、記録部5のインク吐出動作とのタイミングを計り、第1ベルト搬送部41に向かって用紙Sを送り出す。すなわち、レジストローラー対45は、用紙Sの斜め送りを矯正し、第1ベルト搬送部41に向かって用紙Sを送り出す。
また、用紙搬送部4は、レジストセンサー(不図示)を有する。レジストセンサーは、レジストローラー対45の用紙搬送方向Dcの上流側の直近に配置される。レジストセンサーは、用紙供給部3から送り出され、レジストローラー対45の箇所に到達する用紙Sを検知する。制御部7は、レジストセンサーから受信した用紙Sの検知信号に基づき、レジストローラー対45の回転を制御する。
第1ベルト搬送部41は、記録部5の下方に配置される。第1ベルト搬送部41は、その上面に用紙Sを吸着保持し、当該用紙Sを用紙搬送方向Dcに沿って搬送する。第1ベルト搬送部41は、第1搬送ベルト411と、ローラー412と、を含む。
第1搬送ベルト411は、無端状のベルトであって、内周側に配置された複数のローラー412によって架設される。ローラー412は、第1搬送ベルト411の内周側に配置され、用紙幅方向Dw(図2参照)に沿って延びる回転軸線を中心として回転可能に支持される。複数のローラー412のうち1つが駆動ローラーであり、第1搬送ベルト411は、当該駆動ローラーによって、上側が用紙搬送方向Dcに移動するように回転される。
第1搬送ベルト411は、図2に示すように、複数の通気孔4111を有する。通気孔4111は、第1搬送ベルト411の表裏を貫通する。第1搬送ベルト411の外周面は、用紙搬送面である。用紙Sは、第1搬送ベルト411の用紙搬送面に保持され、記録ヘッド52と対向する位置に搬送される。
用紙吸引部46は、第1搬送ベルト411の内周側に配置される。詳細に言えば、用紙吸引部46は、第1搬送ベルト411の内周側の上部に位置し、第1搬送ベルト411の用紙搬送面の反対側の一面である上側の内周面(裏面)に対向配置される。用紙吸引部46は、ハウジング461と、吸気ファン462と、を含む。
ハウジング461は、例えば略直方体形状の箱体に形成され、周囲を壁部に囲まれた吸引室4611を有する。吸引室4611は、ブラックのヘッドユニット51Bよりも用紙搬送方向Dcの上流側の下方からイエローのヘッドユニット51Yの下方までの領域において、第1搬送ベルト411の用紙搬送面の反対側の一面である上側の内周面(裏面)と対向する。
ハウジング461は、その上面であって、吸引室4611の上方に配置された複数の吸気孔4612を有する。複数の吸気孔4612は、ハウジング461の上面を上下方向に貫通する。
吸気ファン462は、ハウジング461の内部であって、吸引室4611の下部に配置される。吸気ファン462を駆動させると、用紙吸引部46は、吸気孔4612、及び通気孔4111(図2参照)を通して空気を吸引することで、用紙Sを第1搬送ベルト411の用紙搬送面に吸着保持する。
吸着ローラー47は、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側であって、後述する平板部8の上流側に隣接する。また、吸着ローラー47は、用紙吸引部46の上流側端部の、第1搬送ベルト411の用紙搬送面に対向配置される。言い換えれば、吸着ローラー47は、ハウジング461の用紙搬送方向Dcの上流側端部に対し、第1搬送ベルト411を隔てた上方に配置される。吸着ローラー47は、用紙幅方向Dw(図2参照)に沿って延びる回転軸線を中心として回転可能に支持される。
吸着ローラー47の外周面は、第1搬送ベルト411の用紙搬送面に接触する。吸着ローラー47は、例えば第1搬送ベルト411に接触することで、第1搬送ベルト411に対し、従動して回転する。吸着ローラー47は、レジストローラー対45側から搬送されて来る用紙Sを第1搬送ベルト411の用紙搬送面に接触させる。
また、インクジェット記録装置1は、図3及び図4に示す平板部8を備える。平板部8は、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側に隣接する。また、平板部8は、吸着ローラー47の下流側の、第1搬送ベルト411の用紙搬送面に対向配置される。言い換えれば、平板部8は、ハウジング461の用紙搬送方向Dcの上流部に対し、第1搬送ベルト411を隔てた上方に配置される。
平板部8は、所定の間隔を空けて第1搬送ベルト411の上方に配置される。平板部8は、用紙搬送方向Dc及び用紙幅方向Dw(図2参照)に延びる。平板部8は、例えば第1搬送ベルト411の用紙搬送面と平行に延びる。
また、インクジェット記録装置1は、図3及び図4に示す排気部11を備える。排気部11は、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側からレジストローラー対45の上流側までの領域に配置される。排気部11は、用紙搬送経路の上方に位置する。排気部11は、吸気側が第1搬送ベルト411の用紙搬送面、すなわち第1搬送ベルト411上を搬送される用紙Sと対向する。
排気部11を駆動させると、排気部11は、第1搬送ベルト411に対して上方に空気を吸引する。言い換えれば、排気部11は、第1搬送ベルト411及び平板部8の上方の空気を、第1搬送ベルト411から離間する方向に吸引して排出する。
上記の構成によれば、排気部11によって、記録部5の用紙搬送方向上流側の領域において第1搬送ベルト411上の紙粉と、第1搬送ベルト411及び平板部8の上方で浮遊する紙粉とが空気とともに吸引され、排出される。これにより、用紙Sから発生する紙粉を効果的に除去することが可能になる。したがって、紙粉に起因する記録ヘッド52の吐出不良を抑制することができる。
なお、排気部11の排気側には、例えば装置本体2の外壁部まで延びる排気ダクト(不図示)が設けられる。さらに、排気部11の吸気側、排気側、若しくは排気ダクト内には、排気部11が吸い込んだ空気に含まれる紙粉等を捕集するフィルター(不図示)を設けても良い。
また、排気部11は、第1搬送ベルト411の用紙搬送面(外周面)に対向配置された排気ファン111を有する。排気ファン111は、吸気側が第1搬送ベルト411の用紙搬送面、すなわち第1搬送ベルト411上を搬送される用紙Sと対向する。複数の排気ファン111を、用紙幅方向に並置しても良い。排気ファン111は、例えば軸流ファンで構成されるが、シロッコファン、ターボファン等の遠心ファンであっても良い。
排気ファン111は、第1搬送ベルト411に対して上方に空気を吸引する。言い換えれば、排気ファン111は、第1搬送ベルト411及び平板部8の上方の空気を、第1搬送ベルト411から離間する方向に吸引して排出する。
上記の構成によれば、簡便な構成によって、第1搬送ベルト411上の紙粉と、第1搬送ベルト411及び平板部8の上方で浮遊する紙粉とを空気とともに吸引し、排出することができる。これにより、用紙Sから発生する紙粉を効果的に除去することが可能になる。
図5は、第2実施形態のインクジェット記録装置1の記録部5周辺の用紙搬送方向上流側を示す部分断面正面図である。第2実施形態のインクジェット記録装置1は、図5に示すように、排気部12を備える。図5に示す白抜き破線矢印は、排気部12を駆動させることで生じる空気流とその方向を表している。
排気部12は、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側からレジストローラー対45の上流側までの領域に配置される。排気部12は、用紙搬送経路の上方に位置する。排気部12は、吸気側が第1搬送ベルト411の用紙搬送面、すなわち第1搬送ベルト411上を搬送される用紙Sと対向する。排気部12は、排気フード121と、排気ファン122と、を有する。
排気フード121は、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側からレジストローラー対45の上流側まで、用紙搬送方向Dc及び用紙幅方向に延びる。排気フード121は、第1搬送ベルト411、平板部8、吸着ローラー47、及びレジストローラー対45の上方を覆う。
詳細に言えば、排気フード121は、例えば上板121aと、側板(不図示)と、を有する。上板121aは、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流端部に隣接する箇所から、上流側に向かって用紙搬送方向Dc及び用紙幅方向に延び、レジストローラー対45の上流側において湾曲して下方に延びる。側板(不図示)は、上板121aの、用紙幅方向の正面側及び背面側(図5の紙面奥行き方向手前側及び奥側)のそれぞれの端部に接続される。側板は、上板121aの用紙幅方向の縁部から下方に、上下方向及び用紙搬送方向Dcに延びる。なお、側板は、装置本体2の正面壁部及び背面壁部で構成しても良い。
排気ファン122は、排気フード121の上板121aに接続される。上板121aは、排気ファン122の接続箇所が上下方向に開口する。排気ファン122は、吸気側が第1搬送ベルト411の用紙搬送面、すなわち第1搬送ベルト411上を搬送される用紙Sと対向する。排気ファン122は、排気フード121内の空気を吸引して排出する。
上記の構成によれば、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側からレジストローラー対45の上流側までの領域にわたって、効率よく紙粉を空気とともに吸引し、排出することができる。これにより、用紙Sから発生する紙粉をより一層効果的に除去することが可能になる。
図6は、第3実施形態のインクジェット記録装置1の記録部5周辺の用紙搬送方向上流側を示す部分断面正面図である。第3実施形態のインクジェット記録装置1は、図6に示すように、排気部13を備える。図6に示す白抜き破線矢印は、排気部13を駆動させることで生じる空気流とその方向を表している。
排気部13は、記録部5の用紙搬送方向Dcの上流側からレジストローラー対45の上流側までの領域に配置される。排気部13は、用紙搬送経路の上方に位置する。排気部13は、吸気側が第1搬送ベルト411の用紙搬送面、すなわち第1搬送ベルト411上を搬送される用紙Sと対向する。排気部13は、筒状部材131と、排気ファン132と、を有する。
筒状部材131は、第1搬送ベルト411の用紙搬送面(外周面)に対向配置され、用紙幅方向に延びる。筒状部材131は、例えば第1搬送ベルト411の用紙搬送面(外周面)と平行に配置される。筒状部材131は、周壁部に複数の吸気孔131aを有する。
複数の吸気孔131aは、筒状部材131の周壁部の下部領域に位置し、下方に向かって開口する。言い換えれば、複数の吸気孔131aは、第1搬送ベルト411の用紙搬送面(外周面)との対向位置において開口する。詳細に言えば、複数の吸気孔131aは、下方に向かって、平板部8周辺の領域と対向する。
吸気孔131aは、筒状部材131の周壁部を内外に貫通する。複数の吸気孔131aは、筒状部材131の周壁部に、用紙搬送方向Dc及び用紙幅方向に所定の間隔を空けて並置される。
排気ファン132は、筒状部材131の用紙幅方向の一端部、例えば背面側の端部に接続される。筒状部材131の用紙幅方向の他端部、例えば正面側の端部は、閉塞される。排気ファン132は、吸気側が筒状部材131内を向く。排気ファン132は、筒状部材131内の空気を吸引して排出する。
上記の構成によれば、平板部8の周辺を中心に、的確に効率よく紙粉を空気とともに吸引し、排出することができる。これにより、用紙Sから発生する紙粉をより一層効果的に除去することが可能になる。
また、上記構成のように、記録ヘッド52は、ライン型インクジェットヘッドで構成される。したがって、ライン型インクジェットヘッドに対し、用紙Sから発生する紙粉を効果的に除去することが可能になり、紙粉に起因する吐出不良を抑制することができる。なお、記録ヘッドは、ライン型に限定されるわけではなく、シリアル型であっても、本実施形態の構成を適用することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、インクジェット記録装置において利用可能である。
1 インクジェット記録装置
2 装置本体
4 用紙搬送部
5 記録部
7 制御部
8 平板部
11、12、13 排気部
41 第1ベルト搬送部
45 レジストローラー対
46 用紙吸引部
47 吸着ローラー
52 記録ヘッド
111、122、132 排気ファン
121 排気フード
131 筒状部材
411 第1搬送ベルト(搬送ベルト)
462 吸気ファン
521 インク吐出ノズル
4111 通気孔
Dc 用紙搬送方向
Dw 用紙幅方向
S 用紙

Claims (6)

  1. 無端状の搬送ベルトを有し、用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部に向かって前記用紙を送り出すレジストローラー対と、
    前記搬送ベルトの外周面に対向配置され、インクを吐出する記録ヘッドを有し、前記搬送ベルトによって搬送される前記用紙に前記インクを吐出して画像を記録する記録部と、
    用紙搬送方向に対して前記記録部の上流側に隣接し、前記搬送ベルトの外周面に対向配置され、前記用紙搬送方向及び前記用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に延びる平板部と、
    前記用紙搬送方向に対して前記平板部の上流側に隣接し、前記搬送ベルトの外周面に対向配置され、前記用紙を前記搬送ベルトの外周面に接触させる吸着ローラーと、
    前記用紙搬送方向に対して前記記録部の上流側から前記レジストローラー対の上流側までの領域に配置され、前記搬送ベルト及び前記平板部の上方の空気を前記搬送ベルトから離間する方向に吸引して排出する排気部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記排気部は、前記搬送ベルトの外周面に対向配置された排気ファンを有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記排気部は、
    前記用紙搬送方向に対して前記記録部の上流側から前記レジストローラー対の上流側まで前記用紙搬送方向及び前記用紙幅方向に延び、前記搬送ベルト、前記平板部、前記吸着ローラー、及び前記レジストローラー対の上方を覆う排気フードと、
    前記排気フード内の空気を吸引して排出する排気ファンと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記排気部は、
    前記搬送ベルトの外周面に対向配置されて前記用紙幅方向に延び、前記搬送ベルトの外周面との対向位置において複数の吸気孔が開口する筒状部材と、
    前記筒状部材内の空気を吸引して排出する排気ファンと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記搬送ベルトは、複数の通気孔を有し、
    前記用紙搬送部は、前記搬送ベルトの内周側に配置され、前記通気孔を通して空気を吸引する吸気ファンを含むとともに、前記用紙を前記搬送ベルトの外周面に吸着保持する用紙吸引部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドは、ライン型インクジェットヘッドで構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP2021181075A 2021-11-05 2021-11-05 インクジェット記録装置 Pending JP2023069302A (ja)

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