JP2024060539A - チャックアダプタ及びチャック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2爪チャックと3爪チャックとを容易に切り替え可能であり、ユーザの利便性を向上させることができるチャックアダプタ及びチャック装置を提供する。【解決手段】半径方向に動く3つのマスタジョー22によりワークWを保持するチャック装置に装着可能なチャックアダプタ40であって、前記マスタジョー22のうちの第1マスタジョー22-1-1を第1半径方向H1に動作させる動きを所定方向Hの動きに変換させる第1方向変換部100Aと、前記マスタジョー22のうちの第2マスタジョー22-2を第2半径方向H2に動作させる動きを、前記所定方向Hの動きに変換させる第2方向変換部100Bと、を備え、前記第1方向変換部100Aに設けられる第1爪部50-1と、前記第2方向変換部100B方向変換部に設けられる第2爪部50-2と、によりワークWを保持可能とする。【選択図】図1
Description
本発明は、チャックアダプタ及びチャック装置に関する。
特許文献1には、3つの爪部を用いてワークを保持する3爪チャックと、2つの爪部を用いてワークを保持する2爪チャックとの間でチャック形式を変更できるチャック装置が開示されている。特許文献1に記載のチャック装置は、チャック本体に4つのマスタジョーを有しており、3爪チャックとして機能させる場合には4つのマスタジョーのうち120°間隔で配置された3つのマスタジョーに爪部が取り付けられ、2爪チャックとして機能させる場合には対向する2つのマスタジョーに爪部が取り付けられる。
特許文献2には、3爪チャックに装着することで3爪チャックを2爪チャックに変更可能なチャックアダプタが開示されている。このチャックアダプタには、3爪チャックで用いられる3つの爪部のうちの1つの爪部が進退可能なスペースと、爪部を固定するための1つのホルダとを有している。このホルダは、上記スペースに対して対向するように設けられている。そのため、このホルダに爪部を固定することで3爪チャックを2爪チャックに変更させることができる。
特許文献1に記載のチャック装置では、4つのマスタジョーを動作させるための駆動部をチャック本体に4つ備える必要があるため、チャック本体が大型化する場合がある。特許文献2に記載の発明は、3爪チャックにチャックアダプタを装着して2爪チャックに変更するものであるため、チャック本体に3つの駆動機構を備えるだけでよく、チャック本体の大型化を抑制することができる。ただし、特許文献2では、ホルダが3爪チャックのマスタジョー用の溝部とは異なる箇所に形成されており、ホルダに固定される爪部は進退不可能である。そのため、ワークの中心軸とチャック装置の主軸とを合わせるために、ホルダに固定される爪部の位置を手動で調整する必要がある。そのため、ユーザにとって面倒な作業が発生し、ユーザの利便性の観点から改善の余地がある。
本発明は、ユーザの利便性を向上させることができるチャックアダプタ及びチャック装置を提供することを目的とする。
本発明の態様に係るチャックアダプタは、半径方向に動く3つのマスタジョーによりワークを保持するチャック装置に装着可能なチャックアダプタであって、マスタジョーのうちの第1マスタジョーを第1半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに変換させる第1方向変換部と、マスタジョーのうちの第2マスタジョーを第2半径方向に動作させる動きを、所定方向の動きに変換させる第2方向変換部と、を備え、第1方向変換部に設けられる第1爪部と、第2方向変換部に設けられる第2爪部とによりワークを保持可能とする。
本発明の態様に係るチャック装置は、半径方向に動く3つのマスタジョーを駆動させる3つの駆動部を備えるチャック本体部と、マスタジョーのうちの第1マスタジョーを第1半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに変換させる第1方向変換部と、マスタジョーのうちの第2マスタジョーを第2半径方向に動作させる動きを、所定方向の動きに変換させる第2方向変換部と、を備え、第1方向変換部に設けられる第1爪部と、第2方向変換部に設けられる第2爪部とによりワークを保持する。
上記態様に係るチャックアダプタ及びチャック装置によれば、マスタジョーのうちの第1マスタジョーを第1半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに変換させる第1方向変換部と、マスタジョーのうちの第2マスタジョーを第2半径方向に動作させる動きを、所定方向の動きに変換させる第2方向変換部とを有するため、2爪チャックと3爪チャックとを容易に切り替え可能であり、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、上記態様のチャックアダプタにおいて、第1方向変換部は、所定方向に動作可能に設けられた第1スライダと、第1半径方向に動作可能に設けられ、第1スライダに連結される第1連結部と、を備え、第2方向変換部は、所定方向に動作可能に設けられた第2スライダと、第2半径方向に動作可能に設けられ、第2スライダに連結される第2連結部と、を備え、第1スライダは、第1連結部が第1半径方向に動作することに連動して所定方向に動作し、第2スライダは、第2連結部が第2半径方向に動作することに連動して所定方向に動作してもよい。このような構成によれば、半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに容易に変換可能である。
また、上記態様のチャックアダプタにおいて、チャック装置に装着されたときに、第1マスタジョーを第1半径方向に駆動させる第1駆動部に固定される第1アダプタと、チャック装置に装着されたときに、第2マスタジョーを第2半径方向に駆動させる第2駆動部に固定される第2アダプタと、を備え、第1連結部は、第1アダプタに設けられ、第1駆動部により第1アダプタが第1半径方向に駆動されることに伴い第1半径方向に動作し、前記第2連結部は、第2アダプタに設けられ、第2駆動部により第2アダプタが第2半径方向に駆動されることに伴い第2半径方向に動作してもよい。このような構成によれば、チャック本体部に対するチャックアダプタの着脱が容易となり、2爪チャックと3爪チャックとを容易に切り替え可能である。
また、上記態様のチャックアダプタにおいて、第1連結部は、第1マスタジョーに設けられ、第1マスタジョーが第1半径方向に動作することに伴い第1半径方向に動作し、第2連結部は、第2マスタジョーに設けられ、第2マスタジョーが第2半径方向に動作することに伴い第2半径方向に動作してもよい。このような構成によれば、より少ない部品数で2爪チャックと3爪チャックとを容易に切り替え可能である。
また、上記態様のチャックアダプタにおいて、第1連結部及び第2連結部は、ローラであり、第1スライダ及び第2スライダは、ローラが嵌まり込む溝部を備えてもよい。このような構成によれば、簡易な構成で半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに変換可能である。
また、上記態様のチャックアダプタにおいて、所定方向と、マスタジョーの移動方向とのなす角度は、30度であってもよい。このような構成によれば、2爪チャック装置において、ワークを保持しやすくなる。
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定されない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されるなど、実際の製品とは、形状、寸法が異なる場合がある。
図面において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する場合がある。XYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXZ平面とする。このXZ平面における一方向をX方向と表記し、X方向に直交する方向をZ方向と表記する。また、XZ平面に垂直な方向はY方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-方向であるとして説明する。
図1は、本実施形態に係る3爪チャック装置及び2爪チャック装置を説明する図である。本実施形態に係る3爪チャック装置1A及び2爪チャック装置1Bは、例えば、製品をピッキングするローダ装置に用いられる。
図1に示すように、3爪チャック装置1Aは、例えば、チャック本体部10と、3爪チャックアダプタ20と、3つの爪部30-1~30-3とを備える。なお、ハイフン以下の符号は、複数の同じ種類の構成要素を互いに区別するものである。複数の同じ種類の構成を互いに区別しない場合には、ハイフン以下の符号を省略する場合がある。図2は、本実施形態に係る3爪チャック装置1Aの斜視図である。図1及び図2に示すように、3爪チャック装置1Aは、半径方向に動く爪部30-1~30-3を用いてワークWを保持する。
チャック本体部10は、3つのリンク部材11-1~11-3を有する。なお、リンク部材11-1は、第1駆動部の一例である。リンク部材11-2は、第2駆動部の一例である。
リンク部材11-1~11-3は、チャック本体部10の中心軸(Z方向)を中心とした円周方向に120度間隔で配置されている。リンク部材11-1~11-3は、回転可能に支持されている。リンク部材11-1~11-3は、チャック本体部10内に設けられた駆動源によって回転する。この駆動源は、3つのリンク部材11-1~11-3を同時に回転させる機構を有していればよく、例えばエアシリンダ機構等の流体圧シリンダ機構が用いられる。
3爪チャックアダプタ20は、チャック本体部10の前面に対して着脱可能である。3爪チャックアダプタ20は、プレート部材21と、3つのマスタジョー22(第1マスタジョー22-1,第2マスタジョー22-2,第3マスタジョー22-3)とを有する。
プレート部材21には、マスタジョー22を半径方向に案内するガイド部21gを備える。ガイド部21gは、例えば、半径方向に切り欠いて設けられるスリットである。このスリットは、プレート部材21の端面から半径方向に向けて形成される。ガイド部21gは、リンク部材11と同じ数だけプレート部材21に形成されている。すなわち、プレート部材21には、第1マスタジョー22-1を半径方向に案内するガイド部21g-1と、第2マスタジョー22-2を半径方向に案内するガイド部21g-2と、第3マスタジョー22-3を半径方向に案内するガイド部21g-3とが形成されている。なお、図示しているプレート部材21の形状は、三角形状であるが、これに限定されず、丸形状であってもよいし、四角形状であってもよい。すなわち、プレート部材21の形状は、どのような形状であってもよい。
図3は、本実施形態に係るマスタジョー22の斜視図である。図3に示すように、マスタジョー22は、基板部221と、凹部222と、突起部223とを備える。なお、基板部221、凹部222、及び突起部223は、一体で形成されている。
基板部221は、平板状に形成されている。凹部222は、基板部221の第1面に形成されている。凹部222は、例えば、第1面から突出した突出部に形成された溝部である。第1面とは、3爪チャックアダプタ20がチャック本体部10に装着されたときのチャック本体部10側の面である。凹部222は、リンク部材11の先端を挿入可能に形成される。すなわち、第1マスタジョー22-1の凹部222-1がリンク部材11-1の先端を挿入可能に形成され、第2マスタジョー22-2の凹部222-2がリンク部材11-2の先端を挿入可能に形成され、第3マスタジョー22-3の凹部222-3がリンク部材11-3の先端を挿入可能に形成される。
基板部221の第2面には、突起部223が形成されている。第2面とは、第1面とは反対の面である。突起部223は、ガイド部21gとしてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することでマスタジョー22が半径方向に移動する。すなわち、突起部223-1は、ガイド部21g-1としてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第1マスタジョー22-1が半径方向に移動する。突起部223-2は、ガイド部21g-2としてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第2マスタジョー22-2が半径方向に移動する。突起部223-3は、ガイド部21g-3としてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第3マスタジョー22-3が半径方向に移動する。また、突起部223には、爪部30が固定される。例えば、突起部223の先端面には、爪部30を固定するための2つのネジ孔224が形成されている。
爪部30は、いわゆるトップジョーであって、マスタジョー22のそれぞれに取り付けられる。具体的には、爪部30-1が第1マスタジョー22-1に取り付けられ、爪部30-2が第2マスタジョー22-2に取り付けら、爪部30-3が第3マスタジョー22-3に取り付けられる。爪部30は、例えば、L字形状である。マスタジョー22の取り付け方法の一例として、爪部30には、表裏に貫通するボルト締付孔31が形成されている。ボルト締付孔31を介して固定ボルトがマスタジョー22の先端面のネジ孔224に螺入締付されることで、爪部30がマスタジョー22に取り付けられる。
図4は、本実施形態に係る3爪チャック装置1Aの動作を説明する図である。3爪チャックアダプタ20がチャック本体部10に装着されると、リンク部材11の先端部がマスタジョー22の凹部222に挿入された状態になる。換言すれば、リンク部材11の先端部がマスタジョー22の凹部222に接続された状態になる。この接続とは、例えば、連結や結合を含む。
3爪チャックアダプタ20がチャック本体部10に装着された状態で、駆動源によって3つのリンク部材11-1~11-3が第1方向に回転すると、リンク部材11-1~11-3の第1方向の回転に応じて、3つの第1マスタジョー22-1~22-3がガイド部21g-1~21g-3に案内されて半径方向の内側に向けて直線移動する。
具体的には、第1マスタジョー22-1は、ガイド部21g-1に案内されながら、リンク部材11-1の第1方向の回転に連動して第1半径方向D1の内側に移動する。第2マスタジョー22-2は、ガイド部21g-2に案内されながら、リンク部材11-2の第1方向の回転に連動して第2半径方向D2の内側に移動する。第3マスタジョー22-3は、ガイド部21g-3に案内されながら、リンク部材11-3の第1方向の回転に連動して第3半径方向D3の内側に移動する。これにより、マスタジョー22の状態は、図4(A)に示す状態から図4(B)に示す状態に移行する。
従って、3つのマスタジョー22のそれぞれに取り付けられた爪部30も半径方向の内側に向けて直線移動し、3爪チャック装置1Aは、爪部30-1~30-3でワークWを保持することができる。一方、図4(B)に示す状態において、駆動源によって3つのリンク部材11-1~11-3が第1方向とは反対方向の第2方向に回転すると、そのリンク部材11-1~11-3の第2方向の回転に応じて、3つの第1マスタジョー22-1~22-3がガイド部21g-1~21g-3に案内されて半径方向の外側に向けて直線移動する。
具体的には、第1マスタジョー22-1は、ガイド部21g-1に案内されながら、リンク部材11-1の第2方向の回転に連動して第2半径方向D2の外側に移動する。第2マスタジョー22-2は、ガイド部21g-2に案内されながら、リンク部材11-2の第2方向の回転に連動して第2半径方向D2の外側に移動する。第3マスタジョー22-3は、ガイド部21g-3に案内されながら、リンク部材11-3の第2方向の回転に連動して第3半径方向D3の外側に移動する。これにより、マスタジョー22の状態は、図4(B)に示す状態から図4(A)に示す状態に移行する。従って、第1マスタジョー22-1~第3マスタジョー22-3のそれぞれに取り付けられた爪部30-1~30-3も半径方向の外側に向けて直線移動し、3爪チャック装置1Aは、爪部30-1~30-3をワークWから引き離すことができる。
以下に、本実施形態に係る2爪チャック装置1Bの構成について説明する。図1に示すように、2爪チャック装置1Bは、例えば、チャック本体部10と、2爪チャックアダプタ40と、2つの爪部50(第1爪部50-1,第2爪部50-2)とを備える。図5は、本実施形態に係る2爪チャック装置1Bの斜視図である。図1及び図5に示すように、2爪チャック装置1Bは、互いに向かい合うように配置された2つの爪部50を用いてワークWを保持する。例えば、2爪チャック装置1Bは、水平方向に動く2つの爪部50を用いてワークWを保持する。水平方向とは、例えば±X方向である。
ここで、3爪チャック装置1Aと2爪チャック装置1Bとで、チャック本体部10を共有している。すなわち、チャック本体部10に3爪チャックアダプタ20が取り付けられることで3爪チャック装置1Aとして構成され、チャック本体部10に2爪チャックアダプタ40が取り付けられることで2爪チャック装置1Bとして構成される。
図6は、本実施形態に係る2爪チャックアダプタ40の構成例を示す図である。図6に示すように、2爪チャックアダプタ40は、例えば、プレート部材41と、2つのアダプタ42(第1アダプタ42-1、第2アダプタ42-2)と、第1方向変換部100Aと、第2方向変換部100Bとを備える。第1方向変換部100Aは、第1ローラ43-1と、第1スライダ60-1と、第1ガイド部70g-1とを備える。第2方向変換部100Bは、第2ローラ43-2と、第2スライダ60-2と、第2ガイド部70g-2とを備える。なお、第1ローラ43-1は、第1連結部の一例である。第2ローラ43-2は、第2連結部の一例である。
プレート部材41は、2つのアダプタ42を半径方向に案内するガイド部41gを備える。具体的には、プレート部材41は、第1アダプタ42-1を第1半径方向D1に案内するガイド部41g-1と、第2アダプタ42-2を第2半径方向D2に案内するガイド部41g-2とを備える。ガイド部41g-1,41g-2は、例えば、半径方向に切り欠いて設けられるスリットである。このスリットは、プレート部材41の端面から半径方向に向けて形成されている。図6に示す例では、ガイド部41g-1は、第1半径方向D1に切り欠いて設けられるスリットであって、例えばスリットの形状及び位置がガイド部21g-1と同じである。ガイド部41g-2は、第2半径方向D2に切り欠いて設けられるスリットであって、例えばスリットの形状及び位置がガイド部21g-2と同じである。プレート部材41には、3爪チャック装置1Aのガイド部21g-1とガイド部21g-2とが形成されてもよい。
図示しているプレート部材41の形状は、三角形状であるが、これに限定されず、丸形状であってもよいし、四角形状であってもよい。プレート部材41は、プレート部材21と同様の形状を有してもよい。なお、ガイド部41gの数は、2つに限定されず、3つでもよい。すなわち、2爪チャックアダプタ40は、プレート部材41として、プレート部材21を用いてもよい。
図7は、本実施形態に係るアダプタ42の斜視図である。図7に示すように、アダプタ42は、基板部421と、凹部422と、突起部423とを備える。なお、基板部421、凹部422及び突起部423は、一体で形成されている。アダプタ42は、例えばマスタジョー22と同様の構成を備えてもよい。アダプタ42は、例えば、マスタジョー22であってもよいし、マスタジョー22の同一又は類似する構成を備える部品であってもよい。すなわち、アダプタ42は、3爪用のリンク部材11に接続され、リンク部材11の動作によって半径方向に移動する部品であればよい。
基板部421は、基板部221と同様に、平板状に形成されている。凹部422は、基板部421の第1面に形成されている。基板部421の第1面とは、2爪チャックアダプタ40がチャック本体部10に装着されたときのチャック本体部10側の面である。凹部422は、例えば、第1面から突出した突出部に形成された溝部である。凹部422は、リンク部材11の先端部を挿入可能に形成される。すなわち、第1アダプタ42-1の凹部422-1がリンク部材11-1の先端を挿入可能に形成され、第2アダプタ42-2の凹部422-2がリンク部材11-2の先端を挿入可能に形成される。
基板部421の第2面には、突起部423が形成されている。基板部421の第2面とは、基板部421の第1面とは反対の面である。突起部423は、ガイド部41gとしてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することでアダプタ42が半径方向に移動する。具体的には、第1アダプタ42-1の突起部423-1は、ガイド部41g-1としてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第1アダプタ42-1が第1半径方向D1に移動する。第2アダプタ42-2の突起部423-2は、ガイド部41g-2としてのスリットに嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第2アダプタ42-2が第2半径方向D2に移動する。
第1ローラ43-1は、突起部423-1に取り付けられる。例えば、突起部423-1の先端面には、第1ローラ43-1を取り付けるためのネジ孔が形成されている。第1ローラ43-1は、突起部423-1の先端面において回転可能に取り付けられる。例えば、第1ローラ43-1に設けられた固定ボルトが、突起部423-1のネジ孔に螺入締付されることで、第1ローラ43-1が突起部423-1に取り付けられる。第2ローラ43-2は、突起部423-2に取り付けられる。例えば、突起部423-2の先端面には、第2ローラ43-2を取り付けるためのネジ孔が形成されている。第2ローラ43-2は、突起部423-2の先端面において回転可能に取り付けられる。例えば、第2ローラ43-2に設けられた固定ボルトが、突起部423-2のネジ孔に螺入締付されることで、第2ローラ43-2が突起部423-2に取り付けられる。なお、第1ローラ43-1及び第2ローラ43-2は、同一の構成を有しており、それぞれを区別しない場合には、「ローラ43」と称する場合がある。
第1スライダ60-1は、第1半径方向D1及び第2半径方向D2とは異なる方向(以下、「所定方向」という。)Hに動作可能に設けられ、第1ローラ43-1が第1半径方向D1に動作することに連動して所定方向Hに動作する。所定方向Hとは、例えば、正面から見て水平方向、すなわち±X方向である。例えば、所定方向Hと第1半径方向D1(又は第2半径方向D2)とのなす角度は30度である。なお、当該なす角度が30度であることは、30度のみを意味するものではなく、本開示が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含む。第2スライダ60-2は、所定方向Hに動作可能に設けられ、第2ローラ43-2が第2半径方向D2に動作することに連動して所定方向Hに動作する。なお、第1スライダ60-1及び第2スライダ60-2は、同一の構成を有しており、それぞれを区別しない場合には、「スライダ60」と称する場合がある。以下に、スライダ60の構成例について説明する。
図6に示すように、スライダ60は、基板部61と、突起部62とを備える。基板部61及び突起部62は一体で形成されている。
基板部61は、例えば、直方体の形状を有している。基板部61には、ローラ43が嵌まり込む溝部61gが形成されている。具体的には、第1スライダ60-1の基板部61-1には、第1ローラ43-1が嵌まり込む溝部61g-1が形成され、第2スライダ60-2の基板部61-2には、第2ローラ43-2が嵌まり込む溝部61g-2が形成されている。溝部61gは、基板部61の第1面に形成されている。例えば、第1面とは、2爪チャックアダプタ40がチャック本体部10に装着されたときのチャック本体部10側の面である。溝部61gは、半径方向とは異なる方向に沿って形成されている。例えば、溝部61gが形成される方向と第1半径方向D1(又は第2半径方向D2)とのなす角度は、60度である。なお、当該なす角度が60度であることは、60度のみを意味するものではなく、本開示が属する技術分野において許容される誤差の範囲を含む。一例として、溝部61gは、鉛直方向、すなわちY方向に沿って形成される。
基板部61の第2面には、突起部62が形成されている。基板部61の第2面とは、基板部61の第1面とは反対の面である。突起部62は、2爪用ガイド部材70によって第1半径方向D1及び第2半径方向D2とは異なる所定方向Hに案内される。突起部62には、爪部50が取り付けられる。例えば、突起部62の先端面には、爪部50を固定するための2つのネジ孔63が形成されている。
第1ガイド部70g-1,第2ガイド部70g-2は、2爪用ガイド部材70に形成されている。第1ガイド部70g-1は、第1スライダ60-1を所定方向Hに案内する。第2ガイド部70g-2は、第2スライダ60-2を所定方向Hに案内する。第1ガイド部70g-1,70g-2は、所定方向Hに切り欠いて設けられるスリットである。このスリットは、プレート部材41の±X方向のそれぞれの端面から所定方向Hに向けて形成される。
第1ガイド部70g-1としてのスリットには、第1スライダ60-1の突起部62-1が嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第1スライダ60-1が所定方向Hに移動する。第2ガイド部70g-2としてのスリットには、第2スライダ60-2の突起部62-1が嵌め込まれ、そのスリットを摺動することで第2スライダ60-2が所定方向Hに移動する。
2爪用ガイド部材70は、プレート部材41との間において第1スライダ60-1及び第2スライダ60-2を挟んでプレート部材41に固定される。すなわち、第1ガイド部70g-1としてのスリットに突起部62-1が嵌め込まれ、且つ、第2ガイド部70g-2としてのスリットに突起部62-2が嵌め込まれた状態で、2爪用ガイド部材70がプレート部材41に固定される。
爪部50は、V字状溝型のトップジョーであって、第1スライダ60-1及び第2スライダ60-2のそれぞれに取り付けられる。具体的には、第1爪部50-1が第1スライダ60-1に取り付けられ、第2爪部50-2が第2スライダ60-2に取り付けられる。爪部50には、例えば、表裏に貫通するボルト締付孔51が形成されている。ボルト締付孔51を介して固定ボルトがスライダ60の先端面のネジ孔63に螺入締付されることで、爪部50がスライダ60に取り付けられる。なお、爪部50の形状は、特に限定されず、例えば、爪部30と同様の形状であってもよい。
図8は、本実施形態に係る2爪チャック装置1Bの動作を説明する図である。3爪チャック装置1Aを2爪チャックに変更する場合には、チャック本体部10から3爪チャックアダプタ20を取り外し、2爪チャックアダプタ40をチャック本体部10に装着する。すなわち、2爪チャックに変更する場合にはチャック本体部10に2爪チャックアダプタ40を装着するだけでよく、3爪チャックから2爪チャックへの切り替えが容易である。
2爪チャックアダプタ40がチャック本体部10に装着されると、リンク部材11-1の先端部が、第1アダプタ42-1の凹部422-1に挿入された状態になる。換言すれば、リンク部材11-1の先端部が第1アダプタ42-1の凹部422-1に接続された状態になる。また、リンク部材11-2の先端部が、第2アダプタ42-2の凹部422-2に挿入された状態になる。換言すれば、リンク部材11-2の先端部が第2アダプタ42-2の凹部422-2に接続された状態になる。
2爪チャックアダプタ40がチャック本体部10に装着された状態で、駆動源によってリンク部材11が第1方向に回転すると、そのリンク部材11の第1方向の回転に応じて、2つのアダプタ42がガイド部41gに案内されて半径方向の内側に向けて直線移動する。具体的には、リンク部材11-1が第1方向に回転すると、そのリンク部材11-1の第1方向の回転に応じて、第1アダプタ42-1がガイド部41g-1に案内されて第1半径方向D1の内側に向けて直線移動する。
第1アダプタ42-1がガイド部41g-1に案内されて第1半径方向D1の内側に向けて直線移動すると、第1アダプタ42-1に取り付けられている第1ローラ43-1も同様に動作する。すなわち、第1ローラ43-1は、第1アダプタ42-1が第1半径方向D1に移動することに伴い第1半径方向D1に動作する。ここで、第1ローラ43-1は、第1スライダ60-1の溝部61g-1に嵌まり込んでいる。そのため、第1スライダ60-1は、第2ローラ43-2が第1半径方向D1に動作することに連動して所定方向H、具体的には+X方向に動作する。
このように、第1方向変換部100Aは、第1アダプタ42-1を第1半径方向D1に動作させる動きを所定方向H(+X方向)の動きに変換させる。この第1アダプタ42-1を第1半径方向D1に動作させる動きとは、3爪チャック装置1Aで用いられる第1マスタジョー22-1を第1半径方向D1に動作させる動きと同じである。換言すれば、第1方向変換部100Aは、第1マスタジョー22-1を第1半径方向D1に動作させる動きを所定方向Hの動きに変換させる。
また、リンク部材11-1の第1方向の回転と同時に、リンク部材11-2が第1方向に回転されるため、そのリンク部材11-1の第1方向の回転に応じて、第1アダプタ42-1がガイド部41g-1に案内されて第1半径方向D1の内側に向けて直線移動する。
第2アダプタ42-2がガイド部41g-2に案内されて第2半径方向D2の内側に向けて直線移動すると、第2アダプタ42-2に取り付けられている第2ローラ43-2も同様に、第2アダプタ42-2が第2半径方向D2に移動することに伴い第2半径方向D2に動作する。ここで、第2ローラ43-2は、第2スライダ60-2の溝部61g-2に嵌まり込んでいる。そのため、第2スライダ60-2は、第2ローラ43-2が第2半径方向D2に動作することに連動して所定方向H、具体的には-X方向に動作する。
このように、第2方向変換部100Bは、第2アダプタ42-2を第2半径方向D2に動作させる動きを所定方向H(-X方向)の動きに変換させる。この第2アダプタ42-2を第2半径方向D2に動作させる動きとは、3爪チャック装置1Aで用いられる第2マスタジョー22-2を第2半径方向D2に動作させる動きと同じである。換言すれば、第2方向変換部100Bは、第2マスタジョー22-2を第2半径方向D2に動作させる動きを所定方向Hの動きに変換させる。これにより、第1スライダ60-1及び第2スライダ60-1の状態は、図8(A)に示す状態から図8(B)に示す状態に移行する。
第1スライダ60-1に取り付けられた爪部50と、第2スライダ60-2に取り付けられた爪部50とは、互いに対向するように配置されている。第1スライダ60-1に取り付けられた第1爪部50-1は、第1スライダ60-1の動作に連動して+X方向に動作する。第2スライダ60-2に取り付けられた第2爪部50-2は、第2スライダ60-2の動作に連動して-X方向に動作する。これにより、2爪チャック装置1Bは、ワークWを保持することができる。本実施形態の2爪チャック装置1Bでは、3爪チャック装置1Aのマスタジョー22における半径方向の動作を所定方向H(X方向)の動作に変換する構成を有するため、第1爪部50-1,第2爪部50-2は両方とも進退可能である。そのため、ワークの中心軸とチャック装置の主軸とを合わせるにあたって、爪部50を手動で調整する必要はなく、ユーザにとっての面倒な作業は発生しない。その結果、ユーザの利便性が向上する。
一方、2爪チャックアダプタ40がチャック本体部10に装着された状態で、駆動源によってリンク部材11-1が第2方向に回転すると、そのリンク部材11-1の第2方向の回転に応じて、第1アダプタ42-1がガイド部21g-1に案内されて半径方向の外側に向けて直線移動する。第1アダプタ42-1がガイド部41g-1に案内されて第1半径方向D1の外側に向けて直線移動すると、第1アダプタ42-1に取り付けられている第1ローラ43-1も同様に、第1半径方向D1の外側に向けて動作する。そして、第2スライダ60-2は、第1ローラ43-1が第1半径方向D1の外側に動作することに連動して所定方向H、具体的には-X方向に動作する。このように、第1方向変換部100Aは、第1アダプタ42-1(第1マスタジョー22-1)を第1半径方向D1の外側に動作させる動きを所定方向H(-X方向)の動きに変換させることで、第1スライダ60-1を所定方向H(-X方向)に移動させる。
一方、2爪チャックアダプタ40がチャック本体部10に装着された状態で、駆動源によってリンク部材11-2が第2方向に回転すると、そのリンク部材11-2の第2方向の回転に応じて、第2アダプタ42-2がガイド部21g-2に案内されて半径方向の外側に向けて直線移動する。第2アダプタ42-2がガイド部41g-2に案内されて第2半径方向D2の外側に向けて直線移動すると、第2アダプタ42-2に取り付けられている第2ローラ43-2も同様に、第2半径方向D2の外側に向けて動作する。そして、第2スライダ60-2は、第2ローラ43-2が第2半径方向D2の外側に動作することに連動して所定方向H、具体的には+X方向に動作する。このように、第2方向変換部100Bは、第2アダプタ42-2(第2マスタジョー22-2)を第2半径方向D2の外側に動作させる動きを所定方向H(+X方向)の動きに変換させることで、第2スライダ60-2を所定方向H(+X方向)に移動させる。これにより、第1スライダ60-1及び第2スライダ60-1の状態は、図8(B)に示す状態から図8(A)に示す状態に移行する。従って、第1スライダ60-1に取り付けられた第1爪部50-1と、第2スライダ60-2に取り付けられた第1爪部50-2とが互いに離れる方向に移動し、2爪チャック装置1Bは、第1爪部50-1と第2爪部50-2とをワークWから引き離すことができる。
なお、上述において、2爪チャックアダプタ40は、例えば、プレート部材41と、2つのアダプタ42と、第1方向変換部100Aと、第2方向変換部100Bとを備える場合を例として説明したが、これに限定されない。2爪チャックアダプタ40は、例えば、第1方向変換部100Aと、第2方向変換部100Bとを備えていればよく、プレート部材41及び2つのアダプタ42を備えていなくてもよい。例えば、図9に示すように、3爪チャック装置1Aを2爪チャックに変更する場合には、3爪チャックアダプタ20の第1マスタジョー22-1に対して第1ローラ43-1を取り付け、第2マスタジョー22-2に対して第2ローラ43-2を取り付ける。また、第1ローラ43-1を第1スライダ60-1の溝部61g-1に嵌め込み、第2ローラ43-2を第2スライダ60-2の溝部61g-2に嵌め込む。そして、第1ガイド部70g-1としてのスリットに突起部62-1が嵌め込まれ、且つ、第2ガイド部70g-2としてのスリットに突起部62-2が嵌め込まれた状態で、2爪用ガイド部材70をプレート部材21に固定される。このような構成により、より少ない部品で3爪チャックから2爪チャックへ切り替え可能である。
上記実施形態は、以下の構成を開示する。
(構成1)
半径方向に動く3つのマスタジョー22によりワークWを保持するチャック装置に装着可能なチャックアダプタ(2爪チャックアダプタ40)であって、
マスタジョー22のうちの第1マスタジョー22-1を第1半径方向D1に動作させる動きを所定方向Hの動きに変換させる第1方向変換部100Aと、
マスタジョー22のうちの第2マスタジョー22-2を第2半径方向D2に動作させる動きを、所定方向Hの動きに変換させる第2方向変換部100Bと、を備え、
第1方向変換部100Aに設けられる第1爪部50-1と、第2方向変換部100Bに設けられる第2爪部50-2とによりワークWを保持可能とする、チャックアダプタ。
(構成2)
第1方向変換部100Aは、
所定方向Hに動作可能に設けられた第1スライダ60-1と、
第1半径方向D1に動作可能に設けられ、第1スライダ60-1に連結される第1連結部(例えば、第1ローラ43-1)と、を備え、
第2方向変換部100Bは、
所定方向Hに動作可能に設けられた第2スライダ60-2と、
第2半径方向D2に動作可能に設けられ、第2スライダ60-2に連結される第2連結部(例えば、第2ローラ43-2)と、を備え、
第1スライダ60-1は、第1連結部が第1半径方向D1に動作することに連動して所定方向Hに動作し、
第2スライダ60-2は、第2連結部が第2半径方向D2に動作することに連動して所定方向Hに動作する、
構成1に記載のチャックアダプタ。
(構成3)
チャック装置に装着されたときに、第1マスタジョー22-1を第1半径方向D1に駆動させるリンク部材11-1に固定される第1アダプタ42-1と、
チャック装置に装着されたときに、第2マスタジョー22-2を第2半径方向D2に駆動させるリンク部材11-2に固定される第2アダプタ42-2と、を備え、
第1連結部は、第1アダプタ42-1に設けられ、リンク部材11-1により第1アダプタ42-1が第1半径方向D1に駆動されることに伴い第1半径方向D1に動作し、
第2連結部は、第2アダプタ42-2に設けられ、リンク部材11-2により第2アダプタ42-2が第2半径方向D2に駆動されることに伴い第2半径方向D2に動作する、
構成1又は構成2に記載のチャックアダプタ。
(構成4)
第1連結部は、第1マスタジョー22-1に設けられ、第1マスタジョー22-1が第1半径方向D1に動作することに伴い第1半径方向D1に動作し、
第2連結部は、第2マスタジョー22-2に設けられ、第2マスタジョー22-2が第2半径方向D2に動作することに伴い第2半径方向D2に動作する、
構成2に記載のチャックアダプタ。
(構成5)
第1連結部及び第2連結部は、ローラ43であり、
第1スライダ60-1及び第2スライダ60-2は、ローラが嵌まり込む溝部61gを備える、
構成2から構成4のいずれかに記載のチャックアダプタ。
(構成6)
所定方向Hと、マスタジョー22の移動方向とのなす角度は、30度である、
構成1から構成5のいずれかに記載のチャックアダプタ。
(構成1)
半径方向に動く3つのマスタジョー22によりワークWを保持するチャック装置に装着可能なチャックアダプタ(2爪チャックアダプタ40)であって、
マスタジョー22のうちの第1マスタジョー22-1を第1半径方向D1に動作させる動きを所定方向Hの動きに変換させる第1方向変換部100Aと、
マスタジョー22のうちの第2マスタジョー22-2を第2半径方向D2に動作させる動きを、所定方向Hの動きに変換させる第2方向変換部100Bと、を備え、
第1方向変換部100Aに設けられる第1爪部50-1と、第2方向変換部100Bに設けられる第2爪部50-2とによりワークWを保持可能とする、チャックアダプタ。
(構成2)
第1方向変換部100Aは、
所定方向Hに動作可能に設けられた第1スライダ60-1と、
第1半径方向D1に動作可能に設けられ、第1スライダ60-1に連結される第1連結部(例えば、第1ローラ43-1)と、を備え、
第2方向変換部100Bは、
所定方向Hに動作可能に設けられた第2スライダ60-2と、
第2半径方向D2に動作可能に設けられ、第2スライダ60-2に連結される第2連結部(例えば、第2ローラ43-2)と、を備え、
第1スライダ60-1は、第1連結部が第1半径方向D1に動作することに連動して所定方向Hに動作し、
第2スライダ60-2は、第2連結部が第2半径方向D2に動作することに連動して所定方向Hに動作する、
構成1に記載のチャックアダプタ。
(構成3)
チャック装置に装着されたときに、第1マスタジョー22-1を第1半径方向D1に駆動させるリンク部材11-1に固定される第1アダプタ42-1と、
チャック装置に装着されたときに、第2マスタジョー22-2を第2半径方向D2に駆動させるリンク部材11-2に固定される第2アダプタ42-2と、を備え、
第1連結部は、第1アダプタ42-1に設けられ、リンク部材11-1により第1アダプタ42-1が第1半径方向D1に駆動されることに伴い第1半径方向D1に動作し、
第2連結部は、第2アダプタ42-2に設けられ、リンク部材11-2により第2アダプタ42-2が第2半径方向D2に駆動されることに伴い第2半径方向D2に動作する、
構成1又は構成2に記載のチャックアダプタ。
(構成4)
第1連結部は、第1マスタジョー22-1に設けられ、第1マスタジョー22-1が第1半径方向D1に動作することに伴い第1半径方向D1に動作し、
第2連結部は、第2マスタジョー22-2に設けられ、第2マスタジョー22-2が第2半径方向D2に動作することに伴い第2半径方向D2に動作する、
構成2に記載のチャックアダプタ。
(構成5)
第1連結部及び第2連結部は、ローラ43であり、
第1スライダ60-1及び第2スライダ60-2は、ローラが嵌まり込む溝部61gを備える、
構成2から構成4のいずれかに記載のチャックアダプタ。
(構成6)
所定方向Hと、マスタジョー22の移動方向とのなす角度は、30度である、
構成1から構成5のいずれかに記載のチャックアダプタ。
上述した実施形態等で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上述した実施形態等で説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、本実施形態において示した各手順の実行順序は、前の手順の結果を後の手順で用いない限り、任意の順序で実現可能である。また、上述した実施形態における動作に関して、便宜上「まず」、「次に」、「続いて」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須ではない。
W・・・ワーク
1A・・・3爪チャック装置
1B・・・2爪チャック装置
10・・・チャック本体部
20・・・3爪チャックアダプタ
22-1・・・第1マスタジョー
22-2・・・第2マスタジョー
22-3・・・第3マスタジョー
30-1~30-3・・・爪部
41・・・プレート部材
42-1・・・第1アダプタ
42-2・・・第2アダプタ
100A・・・第1方向変換部
100B・・・第2方向変換部
43-1・・・第1ローラ
43-2・・・第2ローラ
50-1・・・第1爪部
50-2・・・第2爪部
60-1・・・第1スライダ
60-2・・・第2スライダ
70g-1・・・第1ガイド部
70g-2・・・第2ガイド部
1A・・・3爪チャック装置
1B・・・2爪チャック装置
10・・・チャック本体部
20・・・3爪チャックアダプタ
22-1・・・第1マスタジョー
22-2・・・第2マスタジョー
22-3・・・第3マスタジョー
30-1~30-3・・・爪部
41・・・プレート部材
42-1・・・第1アダプタ
42-2・・・第2アダプタ
100A・・・第1方向変換部
100B・・・第2方向変換部
43-1・・・第1ローラ
43-2・・・第2ローラ
50-1・・・第1爪部
50-2・・・第2爪部
60-1・・・第1スライダ
60-2・・・第2スライダ
70g-1・・・第1ガイド部
70g-2・・・第2ガイド部
Claims (7)
- 半径方向に動く3つのマスタジョーによりワークを保持するチャック装置に装着可能なチャックアダプタであって、
前記マスタジョーのうちの第1マスタジョーを第1半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに変換させる第1方向変換部と、
前記マスタジョーのうちの第2マスタジョーを第2半径方向に動作させる動きを、前記所定方向の動きに変換させる第2方向変換部と、を備え、
前記第1方向変換部に設けられる第1爪部と、前記第2方向変換部に設けられる第2爪部とによりワークを保持可能とする、チャックアダプタ。 - 前記第1方向変換部は、
前記所定方向に動作可能に設けられた第1スライダと、
前記第1半径方向に動作可能に設けられ、前記第1スライダに連結される第1連結部と、を備え、
前記第2方向変換部は、
前記所定方向に動作可能に設けられた第2スライダと、
前記第2半径方向に動作可能に設けられ、前記第2スライダに連結される第2連結部と、を備え、
前記第1スライダは、前記第1連結部が前記第1半径方向に動作することに連動して前記所定方向に動作し、
前記第2スライダは、前記第2連結部が前記第2半径方向に動作することに連動して前記所定方向に動作する、
請求項1に記載のチャックアダプタ。 - 前記チャック装置に装着されたときに、前記第1マスタジョーを前記第1半径方向に駆動させる第1駆動部に固定される第1アダプタと、
前記チャック装置に装着されたときに、前記第2マスタジョーを前記第2半径方向に駆動させる第2駆動部に固定される第2アダプタと、を備え、
前記第1連結部は、前記第1アダプタに設けられ、前記第1駆動部により前記第1アダプタが前記第1半径方向に駆動されることに伴い前記第1半径方向に動作し、
前記第2連結部は、前記第2アダプタに設けられ、前記第2駆動部により前記第2アダプタが前記第2半径方向に駆動されることに伴い前記第2半径方向に動作する、
請求項2に記載のチャックアダプタ。 - 前記第1連結部は、前記第1マスタジョーに設けられ、前記第1マスタジョーが前記第1半径方向に動作することに伴い前記第1半径方向に動作し、
前記第2連結部は、前記第2マスタジョーに設けられ、前記第2マスタジョーが前記第2半径方向に動作することに伴い前記第2半径方向に動作する、
請求項2に記載のチャックアダプタ。 - 前記第1連結部及び前記第2連結部は、ローラであり、
前記第1スライダ及び前記第2スライダは、前記ローラが嵌まり込む溝部を備える、
請求項2から4のいずれか一項に記載のチャックアダプタ。 - 前記所定方向と、前記マスタジョーの移動方向とのなす角度は、30度である、
請求項2に記載のチャックアダプタ。 - 半径方向に動く3つのマスタジョーを駆動させる3つの駆動部を備えるチャック本体部と、
前記マスタジョーのうちの第1マスタジョーを第1半径方向に動作させる動きを所定方向の動きに変換させる第1方向変換部と、
前記マスタジョーのうちの第2マスタジョーを第2半径方向に動作させる動きを、前記所定方向の動きに変換させる第2方向変換部と、を備え、
前記第1方向変換部に設けられる第1爪部と、前記第2方向変換部に設けられる第2爪部とによりワークを保持する、
チャック装置。
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JP2022167982A JP2024060539A (ja) | 2022-10-19 | 2022-10-19 | チャックアダプタ及びチャック装置 |
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