WO2022190981A1 - プログラマブルロジックコントローラ及びスライドシート装置 - Google Patents

Abstract

本発明の実施例は、プログラマブルロジックコントローラ及びスライドシート装置を提供する。プログラマブルロジックコントローラは、枠体と、第１の端子台部材と、第２の端子台部材と、スライドシート装置とを備え、スライドシート装置は、回転孔と案内溝を有し、第１の端子台部材の回転軸がスライドシート装置の回転孔に挿入され且つ回動されることによって、第１の端子台部材に取り付けられ、第２の端子台部材は、第２の端子台部材の凸部がスライドシート装置の案内溝に嵌め込まれてスライドされることによって、スライドシート装置に取り付けられる。よって、プログラマブルロジックコントローラに対する第１の端子台部材と第２の端子台部材の着脱は、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材と第２の端子台部材の着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

Description

プログラマブルロジックコントローラ及びスライドシート装置

　本発明は、電子分野に関し、特に、プログラマブルロジックコントローラ（ＰＬＣ、Programmable Logic Controller）及びスライドシート装置に関する。

　現在、プログラマブルロジックコントローラに対し、このプログラマブルロジックコントローラの枠体内に第１の端子台部材（例えば、基板）や第２の端子台部材（例えば、結線装置）などが取り付けられる必要があることが一般的である。

　通常、従来のプログラマブルロジックコントローラでは、枠体内に第１の端子台部材と第２の端子台部材とが両側のねじによって固定されている。そのため、プログラマブルロジックコントローラの着脱過程では、ツールを用いて操作する必要がある。よって、操作が不便なものとなり、着脱効率が低い。

　ここで注意すべきなのは、以上の背景技術に対する紹介は、本発明の技術案に対して明瞭かつ完全な説明を行いやすくするためのものであって、当業者が理解しやすいように供するものに過ぎない。これらの技術案が本発明の背景技術の部分に記載されていることのみを理由にして、上記技術案が当業者に公知のものであると認定してはならない。

　上記問題の少なくとも１つを解決するために、本発明では、プログラマブルロジックコントローラ及びスライドシート装置が提供されている。プログラマブルロジックコントローラにおける第１の端子台部材及び第２の端子台部材の着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性を改善するとともに、効率を向上することが望まれる。

　本発明の実施例における第１の態様によれば、プログラマブルロジックコントローラであって、
　対向して設置された第１の部材及び第２の部材を有する枠体と、
　前記第１の部材と前記第２の部材との間に取り付けられ、前記第１の部材及び／又は前記第２の部材に対向する側面に回転軸を有する第１の端子台部材と、
　前記第１の部材と前記第２の部材との間に取り付けられ、前記第１の部材及び／又は前記第２の部材に対向する側面に凸部を有する第２の端子台部材と、
　前記第１の部材及び／又は前記第２の部材に第１面によって取り付けられたスライドシート装置と、を備え、
　前記スライドシート装置の第２面は、回転孔と案内溝とを有し、前記スライドシート装置は、前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され且つ前記スライドシート装置が第１位置に回動されることによって、前記第１の端子台部材に取り付けられ、前記第２の端子台部材は、前記第２の端子台部材の前記凸部が前記スライドシート装置の前記案内溝に嵌め込まれて第２位置にスライドされることによって、前記スライドシート装置に取り付けられる、スライドシート装置が提供されている。

　よって、プログラマブルロジックコントローラに対する第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

　本発明の実施例における第２の態様によれば、
　前記第１の端子台部材の前記側面は、第１のストッパ部を更に有し、 
　前記スライドシート装置は、第２のストッパ部を更に有し、
　前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され、且つ、前記スライドシート装置が第１方向に沿って第１角度で回動されることによって、前記第１のストッパ部と前記第２のストッパ部とが接触し、前記スライドシート装置は、前記第１方向に沿って更に第２角度で回動された後、前記第１の端子台部材に対して前記第１位置に到達する。

　よって、スライドシート装置を第１の端子台部材に取り付ける過程では、前記スライドシート装置が第１方向に沿って第１角度で回動された後、第１のストッパ部と第２のストッパ部が接触し、前記スライドシート装置が更に第２角度で回動された後、取付位置に到達し、それにより、取付の操作可能性を更に向上することができる。

　本発明の実施例における第３の態様によれば、前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入された後、前記スライドシート装置が前記第１位置から、前記第１方向に反対する第２方向に沿って前記第２角度で回動されることによって、前記第１のストッパ部と前記第２のストッパ部とが接触し、前記第１の端子台部材と前記スライドシート装置とが前記回転軸の周方向に位置規制される。

　よって、スライドシート装置を第１の端子台部材に取り付ける過程が終了した後、前記スライドシート装置が第２方向に沿って第２角度で回動された後、第１のストッパ部と第２のストッパ部とが接触し、それにより、スライドシート装置が回転軸の周方向に必要以上の角度で回動されたことによる操作不便を防止し、操作の利便性を向上することができる。

　本発明の実施例における第４の態様によれば、
　前記第１のストッパ部は、第１の突起部を有し、
　前記第２のストッパ部は、第２の突起部を有し、
　前記回転軸が前記回転孔を前記第２方向に沿って回動することで、前記第１のストッパ部と前記第２のストッパ部とが接触したとき、前記第１の突起部と前記第２の突起部とが係合される。

　よって、第１の突起部と第２の突起部とが係合されることで、誤操作に起因して第１の端子台部材がスライドシート装置から脱落してしまうことを更に防止することができる。

　本発明の実施例における第５の態様によれば、前記スライドシート装置の前記回転孔が切欠き部を有し、前記第１の端子台部材の前記回転軸が第３の突起部を有し、前記第３の突起部が前記切欠き部を貫通することにより、前記回転軸が前記回転孔に挿入され、前記回転軸が前記回転孔を回動された後、前記第３の突起部が前記回転孔の壁部に当接する。

　よって、前記第１の端子台部材と前記スライドシート装置が前記回転軸の軸方向に位置規制されており、それにより、回転軸が回転孔を回動されている過程で、第１の端子台部材の回転軸がスライドシート装置の回転軸から脱落されないことが確保され、操作の確実性が更に向上する。

　本発明の実施例における第６の態様によれば、
　前記回転孔の壁部が第４の突起部を有し、
　前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され、且つ、前記スライドシート装置が前記第１位置に回動されることによって、前記第３の突起部と前記第４の突起部とが接触する。

　よって、スライドシート装置が回転軸の周方向に必要以上の角度で回動されたことによる操作不便を防止し、操作の利便性を向上することができる。また、スライドシート装置の回転軸が第１の端子台部材の回転軸から脱落されてしまうことを防止することができ、操作の確実性が更に向上する。

　本発明の実施例における第７の態様によれば、
　前記案内溝は、連通している底部溝と端部溝とを含み、且つ前記底部溝と前記端部溝との間に第３角度を有し、
　前記第２の端子台部材の前記凸部は、前記スライドシート装置の前記案内溝に嵌め込まれた後、前記案内溝の前記端部溝によって前記底部溝に案内され、且つ、前記凸部が前記底部溝に沿って前記第２位置にスライドすることによって、前記第２の端子台部材が前記スライドシート装置に取り付けられる。

　よって、凸部が底部溝と端部溝とによって案内されることで、第２の端子台部材はスライドシート装置に取り付けられることが更に容易となり、操作の利便性が更に向上する。

　本発明の実施例における第８の態様によれば、前記スライドシート装置は、手持ち部を更に有し、前記手持ち部は、前記第２面から前記第１面へ窪んでいる。

　よって、手持ち部によって、スライドシート装置が第１の端子台部材に対して回動されたことで、操作の利便性を更に向上することができる。

　本発明の実施例における第９の態様によれば、
前記回転孔が前記第１面と前記第２面を貫通し、
前記スライドシート装置は、凹部を更に有し、前記凹部が前記第１面と前記第２面とを貫通するとともに、前記スライドシート装置の前記プログラマブルロジックコントローラに対する外側のエッジに設置される。

　よって、当該スライドシート装置の回転孔を貫通することにより、取付の確実性を更に向上することができる。また、前記凸部によって、スライドシート装置が第１の端子台部材に対して回動されることで、ユーザによる操作に利便性を更に図ることができ、操作の利便性が向上する。

　本発明の実施例における第１０の態様によれば、
　プログラマブルロジックコントローラの第１の部材及び／又は第２の部材に取り付けられる第１面と、
　前記プログラマブルロジックコントローラの第１の端子台部材に取り付けられ、且つ、前記プログラマブルロジックコントローラの第２の端子台部材が取り付けられる第２面と、を有するスライドシート装置であって、
　前記スライドシート装置の前記第２面は、回転孔と案内溝とを有し、前記スライドシート装置は、前記第１の端子台部材の回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され且つ前記スライドシート装置が第１位置に回動されることによって、前記第１の端子台部材に取り付けられ、前記第２の端子台部材は、前記第２の端子台部材の凸部が前記スライドシート装置の前記案内溝に嵌め込まれて第２位置にスライドされることによって、前記スライドシート装置に取り付けられる、スライドシート装置が提供されている。

　本発明による有益な効果の一つは、プログラマブルロジックコントローラに対する第１の端子台部材と第２の端子台部材の着脱は、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材と第２の端子台部材の着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上するということである。

　後述する説明や添付図面を参照して、本発明における特定の実施形態は詳しく開示され、本発明の原理を利用できる様態も示された。理解すべきことは、本発明の実施形態は、範囲上にそれらに限定されていない。添付される請求項の精神や特許請求の範囲内において、本発明の実施形態は多くの変更、修正及び均等物を含む。

　含まれた添付図面は本発明の実施例を更に理解するために供されるもので、明細書の一部を構成し、本発明の好ましい実施形態を例示するとともに、文字記載と合わせて本発明の原理を説明するものである。自明なことに、後述する添付図面はただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わないことを前提として、それらの添付図面に基づいて、他の添付図面を取得することができる。添付図面において、

本発明の実施例におけるプログラマブルロジックコントローラの模式図である。 本発明の実施例における第１の端子台部材の模式図である。 本発明の実施例における第２の端子台部材の模式図である。 本発明の実施例におけるスライドシート装置の模式図である。 本発明の実施例における第１の端子台部材の回転軸がスライドシート装置の回転孔に挿入された様子を示す模式図である。 本発明の実施例におけるスライドシート装置が回転軸に第１方向に沿って第１角度で回動された後の様子を示す模式図である。 本発明の実施例におけるスライドシート装置が回転軸に第１方向に沿って更に第２角度で回動された後の様子を示す模式図である。 本発明の実施例における第２の端子台部材の凸部がスライドシート装置の案内溝に挿入された様子を示す模式図である。 本発明の実施例における第２の端子台部材の凸部がスライドシート装置の案内溝に挿入された様子を示す別の模式図である。

　図面を参照して、以下の説明によれば、本発明の上記の特徴及びその他の特徴がより明瞭になるであろう。明細書及び添付図面において、本発明の特定の実施形態が具体的に開示され、本発明の原理を利用可能な実施形態の一部が示されるが、本発明が記述される実施形態に限られないということを理解すべきである。逆に、本発明には、添付される特許請求の範囲内に入っている全ての修正、変形、及び均等物が含まれる。

　本発明の実施例では、用語である「第１の」、「第２の」などは、異なる要素を、名称上に区別させるために用いられるが、それらの要素の空間的配列又は時間的順序などを示すものではなく、それらの要素はそれらの用語によって限られない。用語である「及び／または」は、関連して挙げられた用語のうちの１つまたは複数のいずれか及び全ての組み合わせを含む。用語である「含む」、「備える」、「有する」などは、記述の特徴、要素、素子、または部品の存在を指すが、１つまたは複数の他の特徴、要素、素子、または部品の存在又は添加は排除されていない。

　本発明の実施例では、単数態様を示す「一」、「当該」などは、複数態様を含んでもよく、「１種」又は「１類」として広義的に理解されるべきであるが、「１つ」の意味に限られない。また、用語である「前記」は、上下文に別途で説明した場合を除き、単数態様も複数態様も含むものとして理解されるべきである。また、用語である「による」は、上下文に別途で説明した場合を除き、「少なくとも一部は……による」と理解されるべきであり、用語である「基づく」は、上下文に別途で説明した場合を除き、「少なくとも一部は……に基づく」と理解されるべきである。

　また、本発明の以下の説明において、説明の便宜上、回転軸の中心軸線に沿って延伸する方向又はそれと平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸線を中心とした半径方向を「径方向」と呼び、中心軸線回りの方向を「周方向」と呼ぶ。注意すべきなのは、これらは、あくまで説明の便宜上、用いられるものに過ぎず、スライドシート装置又はプログラマブルロジックコントローラの使用や製造上の向きを限定するためのものではない。

　以下、本発明における実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。

　（第１の態様による実施例）
　本発明の実施例は、プログラマブルロジックコントローラを提供する。図１は、本発明の実施例におけるプログラマブルロジックコントローラの模式図である。図１に示されるように、プログラマブルロジックコントローラ１００は、
　対向して設置された第１の部材１０１１と第２の部材１０１２とを有する枠体１０１と、
　第１の部材１０１１と第２の部材１０１２との間に取り付けられた第１の端子台部材１０２と、
　第１の部材１０１１と第２の部材１０１２との間に取り付けられた第２の端子台部材１０３と、
　第１の部材１０１１及び／又は第２の部材１０１２に第１面１０４１（図４を参照）によって取り付けられたスライドシート装置１０４と、を備え、スライドシート装置１０４の第２面１０４２（第１面１０４１の対向面、図４を参照）は、プログラマブルロジックコントローラ１００の第１の端子台部材１０２に取り付けられてもよく、且つ、第２面１０４２には、プログラマブルロジックコントローラ１００の第２の端子台部材１０３が取り付けられることができる。

　図１に示されるように、第１の部材１０１１と第２の部材１０１２とは、それぞれ、枠体１０１の両側に位置する板状部材であってもよい。しかし、本発明はこれらに限られず、第１の部材１０１１と第２の部材１０１２とは他の形状のものであってもよい。また、図１には、プログラマブルロジックコントローラの１つの形状のみが例示的に示されるが、本発明はこれに限られない。

　図１に示されるように、第２の端子台部材１０３（例えば、結線装置であってもよいが、これに限られない）は、スライドシート装置１０４によって枠体１０１内に取り付けられ、第１の端子台部材１０２（例えば、基板であってもよいが、これに限られない）と第２の端子台部材１０３とが上下方向に並んでおり、例えば、第２の端子台部材１０３が第１の端子台部材１０２の上方に取り付けられてもよいが、本発明はこれらに限られない。

　幾つかの実施例では、図１に示されるように、２つのスライドシート装置１０４が設置され、前記２つのスライドシート装置１０４がそれぞれ、第１の部材１０１１側及び第２の部材１０１２側に設置されてもよく、又は、１つのスライドシート装置１０４が設置され、前記１つのスライドシート装置１０４が第１の部材１０１１側又は第２の部材１０１２側に設置されてもよい。

　よって、端子台に対する第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

　以上、プログラマブルロジックコントローラの全体的な態様を模式的に示したが、以下は、第１の端子台部材と、第２の端子台部材と、スライドシート装置とを個別的に説明する。

　図２は、本発明の実施例における第１の端子台部材１０２の模式図である。第１の端子台部材１０２の第１の部材１０１１及び／又は前記第２の部材１０１２に対向する側面に回転軸１０２１を有する。

　幾つかの実施例では、図２に示されるように、回転軸１０２１は、第１の端子台部材１０２の前記側面の底部に位置してもよい。ただし、本発明はこれに限られず、例えば、回転軸１０２１は、第１の端子台部材１０２の前記側面の上部に位置してもよい。

　幾つかの実施例では、図２に示されるように、回転軸１０２１は、第３の突起部１０２１１を有してもよい。

　幾つかの実施例では、図２に示されるように、第１の端子台部材１０２の側面は、第１のストッパ部１０２２を更に有してもよく、第１のストッパ部１０２２は第１の突起部１０２２１を更に有してもよい。

　図３は、本発明の実施例における第２の端子台部材１０３の模式図である。第２の端子台部材１０３の第１の部材１０１１及び／又は前記第２の部材１０１２に対向する側面に凸部１０３１を有する。

　幾つかの実施例では、図３に示されるように、凸部１０３１は、第２の端子台部材１０３の前記側面の底部に位置してもよい。ただし、本発明はこれに限られず、例えば、凸部１０３１は、第２の端子台部材１０３の前記側面の上部に位置してもよい。

　以上、第１の端子台部材１０２及び第２の端子台部材１０３について模式的に説明したが、本発明はこれらに限られず、例えば、第１の端子台部材１０２と第２の端子台部材１０３とは他の形状のものであってもよい。第１の端子台部材１０２及び第２の端子台部材１０３における説明されていない他の部材について、関連技術が参照されてもよい。

　図４は、本発明の実施例におけるスライドシート装置１０４の模式図である。

　幾つかの実施例では、図４に示されるように、スライドシート装置１０４は、略矩形のシート状のものであってもよい。スライドシート装置１０４は、第１面１０４１と第２面１０４２とを有する。図４に示されるように、スライドシート装置１０４の第２面１０４２は、回転孔１０４３と案内溝１０４４とを有する。回転孔１０４３は、下方であって第１の端子台部材１０２に対応する位置に設けられる。案内溝１０４４は、上方であって第２の端子台部材１０３に対応する位置に設けられる。ただし、本発明はこれらに限られない。

　幾つかの実施例では、図４に示されるように、スライドシート装置１０４は、第２のストッパ部１０４５を更に有してもよく、前記第２のストッパ部１０４５は第２の突起部１０４５１を更に有してもよい。第２のストッパ部１０４５及び第２の突起部１０４５１は、他の部材との協働がどのようになるかについて、後述する実施例が参照されてもよい。

　幾つかの実施例では、図４に示されるように、案内溝１０４４は、連通している底部溝１０４４１と端部溝１０４４２とを含み、且つ底部溝１０４４１と端部溝１０４４２の間に第３角度を有してもよい。案内溝１０４４は、他の部材との協働がどのようになるかについて、後述する実施例が参照されてもよい。

　幾つかの実施例では、図４に示されるように、スライドシート装置１０４の回転孔１０４３は、切欠き部１０４３１を更に有してもよい。当該回転孔１０４３は、第１面１０４１と第２面１０４２とを貫通する。回転孔１０４３と切欠き部１０４３１は、他の部材との協働がどのようになるかについて、後述する実施例が参照されてもよい。

　幾つかの実施例では、図４に示されるように、スライドシート装置１０４の回転孔１０４３は、第４の突起部１０４３２を更に有してもよい。当該切欠き部１０４３１と当該第４の突起部１０４３２との間に窪んでいる壁部１０４３３を更に有する。第４の突起部１０４３２と壁部１０４３３は、他の部材との協働がどのようになるかについて、後述する実施例が参照されてもよい。

　幾つかの実施例では、図４に示されるように、スライドシート装置１０４は、手持ち部１０４６を更に有し、前記手持ち部１０４６が第２面１０４２から第１面１０４１へ窪んでいてもよい。よって、操作者は、手持ち部１０４６によって、スライドシート装置１０４が第１の端子台部材１０２に対して回動されるようにすることができ、操作の利便性を更に向上することができる。

　図４に示されるように、スライドシート装置１０４は、凹部１０４７を更に有し、凹部１０４７が第１面１０４１と第２面１０４２を貫通するとともに、スライドシート装置１０４のプログラマブルロジックコントローラ１００に対する外側のエッジに設置されている。よって、操作者は、凹部１０４７によって、スライドシート装置１０４が第１の端子台部材１０２に対して回動されるようにすることができ、ユーザによる操作に利便性を更に図り、操作の利便性を更に向上することができる。

　以上は、第１の端子台部材と第２の端子台部材とスライドシート装置との構造について、模式的に説明されているが、以下は、まず、第１の端子台部材がスライドシート装置に取り付けられたことを例にして、各部材間の関係について説明する。

　図５は、本発明の実施例における第１の端子台部材１０２の回転軸１０２１がスライドシート装置１０４の回転孔１０４３に挿入された様子を示す模式図である。図５に示されるように、回転軸１０２１の第３の突起部１０２１１は、スライドシート装置１０４の回転孔１０４３の切欠き部１０４３１を貫通し、回転軸１０２１が回転孔１０４３に挿入される。

　よって、当該スライドシート装置の回転孔を貫通することにより、スライドシート装置の取付の確実性を更に向上することができる。

　図６は、本発明の実施例におけるスライドシート装置１０４が回転軸１０２１に第１方向に沿って第１角度で回動された後の様子を示す模式図である。図６に示されるように、スライドシート装置１０４は、第１方向に沿って第１角度で回動された後、第１のストッパ部１０２２と第２のストッパ部１０４５とが接触している。

　図６に示されるように、回転軸１０２１が回転孔１０４３を回動された後、第３の突起部１０２１１が回転孔１０４３の壁部１０４３３と当接している。よって、第１の端子台部材１０２とスライドシート装置１０４とが回転軸１０２１の軸方向に位置規制されており、それにより、回転軸１０２１が回転孔１０４３を回動されている過程で、第１の端子台部材１０２の回転軸１０２１がスライドシート装置１０４の回転孔１０４３から脱落されないことが確保され、操作の確実性が更に向上する。

　図７は、本発明の実施例におけるスライドシート装置１０４が回転軸１０２１に第１方向に沿って更に第２角度で回動された後の様子を示す模式図である。図７に示されるように、スライドシート装置１０４は、図６に示す状態で第１方向に沿って更に第２角度で回動された後、第１の端子台部材１０２がスライドシート装置１０４に対して第１位置P１に回動され、第３の突起部１０２１１が第４の突起部１０４３２と接触しており、スライドシート装置１０４が第１の端子台部材１０２に取り付けられる。

　よって、スライドシート装置を第１の端子台部材に取り付ける過程では、スライドシート装置が第１方向に沿って第１角度で回動された後、第１のストッパ部と第２のストッパ部とが接触し、スライドシート装置が更に第２角度で回動された後、取付位置に到達し、それにより、取付の操作可能性を更に向上することができる。

　幾つかの実施例では、第１の端子台部材１０２の回転軸１０２１がスライドシート装置１０４の回転孔１０４３に挿入された後、スライドシート装置１０４が第１位置から第１方向と反対する第２方向に沿って第２角度で回動された場合、すなわち、図７に示す状態から第２方向に沿って図６に示す状態へ戻り、第１のストッパ部１０２２と第２のストッパ部１０４５とが接触しており、第１の端子台部材１０２とスライドシート装置１０４とは回転軸１０２１の周方向に位置規制されている。

　よって、スライドシート装置を第１の端子台部材に取り付ける過程が終了し、スライドシート装置が第２方向に沿って第２角度で回動された後、第１のストッパ部と第２のストッパ部とが接触し、それにより、スライドシート装置が回転軸の周方向に必要以上の角度で回動されたことによる操作不便を防止し、操作の利便性を向上することができる。

　幾つかの実施例では、図６に示されるように、回転軸１０２１が回転孔１０４３を第２方向に沿って回動されたことで、第１のストッパ部１０２２と第２のストッパ部１０４５とが接触している場合、第１の突起部１０２２１と第２の突起部１０４５１とが係合される。

　よって、第１の突起部と第２の突起部とが係合されたことで、誤操作に起因して第１の端子台部材がスライドシート装置から脱落してしまうことを更に防止することができる。

　幾つかの実施例では、図５に示されるように、第１方向が反時計回り方向であってもよく、第２方向が時計回り方向であってもよいが、本発明はこれらに限られない。また、図５～７には、第１の端子台部材１０２が固定されたものであり、スライドシート装置１０４が回動されたものであることを例にして説明されているが、実際な取付中に、まず、スライドシート装置１０４を固定し、更に、第１の端子台部材１０２を回動させてもよい。具体的な操作は上記内容と同様である。

　以下、更に、第２の端子台部材がスライドシート装置に取り付けられたことを例にして、各部材間の関係について説明する。

　図８は、本発明の実施例における第２の端子台部材１０３の凸部１０３１がスライドシート装置１０４の案内溝１０４４に挿入された様子を示す模式図である。図８では、第１の端子台部材１０２の回転軸１０２１が回転孔１０４３に挿入されたことが仮定されているが、第１の端子台部材１０２の他の部分について図示されず、第２の端子台部材１０３における凸部１０３１を除く他の部分についても図示されない。

　図８に示されるように、案内溝１０４４は、連通している底部溝１０４４１と端部溝１０４４２とを含み、且つ底部溝１０４４１と端部溝１０４４２との間に第３角度を有する。第２の端子台部材１０３の凸部１０３１は、スライドシート装置１０４の案内溝１０４４に嵌め込まれた後、案内溝１０４４の端部溝１０４４２によって底部溝１０４４１に案内されることができる。

　図９は、本発明の実施例における第２の端子台部材１０３の凸部１０３１がスライドシート装置１０４の案内溝１０４４に挿入された様子を示す別の模式図である。第１の端子台部材１０２の回転軸１０２１が回転孔１０４３に挿入されて取り付けられたことが仮定されると、第２の端子台部材１０３も案内溝１０４４によって取り付けられる。

　図８及び図９に示されるように、第２の端子台部材１０３の凸部１０３１は、スライドシート装置１０４の案内溝１０４４に嵌め込まれた後、端部溝１０４４２によって底部溝１０４４１に案内されることができ、且つ、凸部１０３１が底部溝１０４４１に沿って第２位置Ｐ２にスライドすることができ、第２の端子台部材１０３がスライドシート装置１０４によって第１の端子台部材１０２に取り付けられる。

　よって、凸部が底部溝と端部溝とによって案内されることで、第２の端子台部材を第１の端子台部材に取り付けることが更に容易となり、操作の利便性が更に向上する。

　図９に示されるように、第２の端子台部材１０３の凸部１０３１が第２位置Ｐ２にスライドした場合、スライドシート装置１０４が第１方向に沿って第２角度で回動された後、第１の端子台部材１０２がスライドシート装置１０４に対して第１位置Ｐ１に到達し、それにより、第２の端子台部材１０３及び第１の端子台部材１０２の両方をプログラマブルロジックコントローラに取り付けることができる。

　よって、プログラマブルロジックコントローラに対する第２の端子台部材の装着は、スライドシート装置によって実現され、第２の端子台部材の装着は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

　以上、第１の端子台部材１０２と第２の端子台部材１０３がスライドシート装置１０４によって取り付けられる過程について説明したが、第１の端子台部材１０２と第２の端子台部材１０３とをプログラマブルロジックコントローラ１００から取り外す過程は上記過程と逆なものである。以下に、簡単に説明する。

　図９に示す状態から図８に示す状態に戻り、スライドシート装置１０４が第１の端子台部材１０２に対して第１位置から第１方向に反対する第２方向に沿って第２角度で回動された後、第１のストッパ部１０２２と第２のストッパ部１０４５とが接触し、第２の端子台部材１０３が底部溝１０４４１から端部溝１０４４２に案内される。

　図８に示されるように、第２の端子台部材１０３が端部溝１０４４２に案内された場合、第２の端子台部材１０３を略垂直に引き上げることにより、凸部１０３１が端部溝１０４２２に沿って引き出されるようになり、第２の端子台部材１０３を前記プログラマブルロジックコントローラ１００から取り外すことができる。

　また、第１の端子台部材１０２及びスライドシート装置１０４にとって、図８（又は図６）に示す状態で、第１の突起部１０２２１と第２の突起部１０４５１との係合を解除し、その後、スライドシート装置１０４が第１の端子台部材１０２に対して第２方向に沿って更に第１角度で回動されて、図５に示す状態となってもよい。その場合、第３の突起部１０２１１は回転孔１０４３を貫通することができ、回転軸１０２１を回転孔１０４３から引き抜くことができ、それにより、第１の端子台部材１０２をスライドシート装置１０４から取り外すことができる。

　よって、プログラマブルロジックコントローラに対する第１の端子台部材及び第２の端子台部材の取り外しは、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材及び第２の端子台部材の取り外しは、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

　ここに注意すべきなのは、上記図１～９が本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明はこれらに限られない。例えば、各部材を適宜的に調整することができ、また、他の幾つかの部材を増加し、又は、その中から幾つかの部材を減少することができる。当業者は、上記内容に応じて適応に変形することができるが、上記図１～９の記載に限られない。また、図１～９は本発明の実施例を模式的に説明するためのものに過ぎず、実際な製品における各部材間の相対的位置関係については限定されていない。

　上記各実施例は、本発明の実施例を例示的に説明したものに過ぎず、本発明はこれらに限られない。上記各実施例を基にして適宜に変形してもよい。例えば、上記各実施例を個別に利用してもよいし、上記各実施例のうちの１つまたは複数を組み合わせてもよい。

　本発明における上記実施例から分かるように、プログラマブルロジックコントローラに対する第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

　（第２の態様による実施例）
　本発明の実施例では、スライドシート装置が提供されている。前記スライドシート装置は、上記第１の態様による実施例に記載のプログラマブルロジックコントローラ１００に取り付けられ、第１の態様による実施例と同一の内容について説明を省略されたい。

　図４に示されるように、スライドシート装置１０４は、
　プログラマブルロジックコントローラ１００の第１の部材１０１１及び／又は第２の部材１０１２に取り付けられることができる第１面１０４１と、
　前記プログラマブルロジックコントローラ１００の第１の端子台部材１０２に取り付けられることができ、且つ、前記プログラマブルロジックコントローラ１００の第２の端子台部材１０３が取り付けられることができる第２面１０４２と、を有し、
　スライドシート装置の第２面１０４２は、回転孔１０４３と案内溝１０４４とを有し、スライドシート装置１０４は、第１の端子台部材１０２の回転軸１０２１がスライドシート装置１０４の回転孔１０４３に挿入され且つスライドシート装置１０４が第１位置に回動されることによって、第１の端子台部材１０２に取り付けられ、第２の端子台部材１０３は、第２の端子台部材１０３の凸部１０３１が前記スライドシート装置１０４の案内溝１０４４に嵌め込まれて第２位置にスライドされることによって、前記スライドシート装置１０４に取り付けられる。

　上記実施例から分かるように、プログラマブルロジックコントローラに対する第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、スライドシート装置によって実現され、第１の端子台部材と第２の端子台部材との着脱は、ツールを用いることなく実施することができ、操作の利便性が改善するとともに、効率が向上する。

　以上、具体的な実施形態を結び付けて、本発明を説明してきた。しかし、当業者が理解すべきことは、それらの記述がいずれも例示的なものに過ぎず、本発明の保護範囲に対する限定ではない。当業者は本発明の精神や原理に基づいて、本発明に対して種々変形や修正を行うことができ、それらの変形や修正も本発明の範囲内に入っている。

Claims (10)

1. 　対向して設置された第１の部材及び第２の部材を有する枠体と、
   　前記第１の部材と前記第２の部材との間に取り付けられ、前記第１の部材及び／又は前記第２の部材に対向する側面に回転軸を有する第１の端子台部材と、
   　前記第１の部材と前記第２の部材との間に取り付けられ、前記第１の部材及び／又は前記第２の部材に対向する側面に凸部を有する第２の端子台部材と、
   　前記第１の部材及び／又は前記第２の部材に第１面によって取り付けられたスライドシート装置と、を備え、
   　前記スライドシート装置の第２面は、回転孔と案内溝とを有し、
   　前記スライドシート装置は、前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入されて第１位置に回動されることによって、前記第１の端子台部材に取り付けられ、
   　前記第２の端子台部材は、前記第２の端子台部材の前記凸部が前記スライドシート装置の前記案内溝に嵌め込まれて第２位置にスライドされることによって、前記スライドシート装置に取り付けられる、
   　プログラマブルロジックコントローラ。
2. 　前記第１の端子台部材の前記側面は、第１のストッパ部を更に有し、前記スライドシート装置は、第２のストッパ部を更に有し、
   　前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され、且つ、前記スライドシート装置が第１方向に沿って第１角度で回動されることによって、前記第１のストッパ部と前記第２のストッパ部とが接触し、前記スライドシート装置は、前記第１方向に沿って更に第２角度で回動された後、前記第１の端子台部材に対して前記第１位置に到達する、請求項１に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
3. 　前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入された後、前記スライドシート装置が前記第１位置から、前記第１方向に反対する第２方向に沿って前記第２角度で回動されることによって、前記第１のストッパ部と前記第２のストッパ部とが接触し、前記第１の端子台部材と前記スライドシート装置とが前記回転軸の周方向に位置規制される、請求項２に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
4. 　前記第１のストッパ部は、第１の突起部を有し、前記第２のストッパ部は、第２の突起部を有し、
   　前記回転軸が前記回転孔を前記第２方向に沿って回動することで、前記第１のストッパ部と前記第２のストッパ部とが接触したとき、前記第１の突起部と前記第２の突起部とが係合される、請求項３に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
5. 　前記スライドシート装置の前記回転孔が切欠き部を有し、前記第１の端子台部材の前記回転軸が第３の突起部を有し、前記第３の突起部が前記切欠き部を貫通することにより、前記回転軸が前記回転孔に挿入され、前記回転軸が前記回転孔を回動された後、前記第３の突起部が前記回転孔の壁部に当接する、請求項２に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
6. 　前記回転孔の壁部が第４の突起部を有し、
   　前記第１の端子台部材の前記回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され、且つ、前記スライドシート装置が前記第１位置に回動されることによって、前記第３の突起部と前記第４の突起部とが接触する、請求項５に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
7. 　前記案内溝は、連通している底部溝と端部溝とを含み、且つ前記底部溝と前記端部溝との間に第３角度を有し、
   　前記第２の端子台部材の前記凸部は、前記スライドシート装置の前記案内溝に嵌め込まれた後、前記案内溝の前記端部溝によって前記底部溝に案内され、且つ、前記凸部が前記底部溝に沿って前記第２位置にスライドすることによって、前記第２の端子台部材が前記スライドシート装置に取り付けられる、請求項１に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
8. 　前記スライドシート装置は、手持ち部を更に有し、前記手持ち部は、前記第２面から前記第１面へ窪んでいる、請求項１に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
9. 　前記回転孔が前記第１面と前記第２面とを貫通し、
   　前記スライドシート装置は、凹部を更に有し、前記凹部が前記第１面と前記第２面とを貫通するとともに、前記スライドシート装置の前記プログラマブルロジックコントローラに対する外側のエッジに設置される、請求項１に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
10. 　プログラマブルロジックコントローラの第１の部材及び／又は第２の部材に取り付けられる第１面と、
    　前記プログラマブルロジックコントローラの第１の端子台部材に取り付けられ、且つ、前記プログラマブルロジックコントローラの第２の端子台部材が取り付けられる第２面と、を有するスライドシート装置であって、
    　前記スライドシート装置の前記第２面は、回転孔と案内溝とを有し、
    　前記スライドシート装置は、前記第１の端子台部材の回転軸が前記スライドシート装置の前記回転孔に挿入され且つ前記スライドシート装置が第１位置に回動されることによって、前記第１の端子台部材に取り付けられ、
    　前記第２の端子台部材は、前記第２の端子台部材の凸部が前記スライドシート装置の前記案内溝に嵌め込まれて第２位置にスライドされることによって、前記スライドシート装置に取り付けられる、
    　スライドシート装置。 

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