JP2007250397A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電線をハウジングの後面から任意方向に引き出すことができるカバー付きのコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング10の後面には、引き出された電線Wの回りを覆う電線カバー20が装着され。電線カバー20は、ハウジング10に取り付けられるベース部21と、同ベース部21に対して旋回軸30を中心に首振り可能に支持されたカバー本体40とからなり、いずれも半割部品である。カバー本体40は、左右の当接部52が、ベース部21に設けられた左右の係合爪35の鈎部36に当たって旋回が規制される真直位置と、いずれか一方の当接部52が係合爪35の鈎部36の裏側に弾性的に係止された左または右の旋回位置とに選択的に保持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線の先端の端子金具を収容するコネクタハウジングと、これから引き出された電線を覆う電線カバーとを含むコネクタに関する。
コネクタは、複数本の電線の端末に接続された端子金具を収容するために使用されるもので、その一種に、端子金具を収容するコネクタハウジングと、このコネクタハウジングから引き出された電線を覆ってコネクタハウジングに取り付けられる筒形状の電線カバーとを含むものがある。
上記タイプの従来のコネクタ(特許文献1参照)では、コネクタハウジングは端子金具を収容する収容部を有し、電線カバーは分割可能な一対の半割部品からなり、組み付けられたときに筒形状をなす。電線カバーは、コネクタハウジングの後端部から引き出された電線の引出し部を覆うとともに、コネクタハウジングの後端面に取り付けられている。
ここで、従来のコネクタにおける筒形状の電線カバーの軸線方向は、コネクタハウジングの軸線方向(端子金具の挿入方向)とほぼ一致しており、従って電線カバーはコネクタハウジングと同一直線上に位置している。そのため、電線の引出し部の引出し方向が、電線カバーによってコネクタハウジングの軸線の延長線上に規定されていた。
特開平10−27645号公報
ところで、電線の反対側の端部が接続される相手の接続部は、コネクタハウジングの軸線の延長線上に配置されているとは限らず、軸線と交差する方向にずれた場所に配置されていることもある。この場合は、電線の引出し部を途中で屈曲させることが必要となるが、従来のコネクタでは電線カバーが電線の引出し方向を規定しているため、電線は電線カバーからある程度の引き出された後でなければ屈曲できない。電線の引出し部をコネクタハウジングから引き出された直後に屈曲させるためには、上記従来のコネクタ(一般コネクタ)とは別に、コネクタハウジングの軸線に対して電線カバーが斜め方向に取り付けられた少なくとも一つの専用コネクタが必要となる。
しかし、このように一つまたは複数の専用コネクタを準備しておかなければならないことにより、コネクタの管理が面倒となり、また、製造する成型用金型が多種類必要となって、製造コストの上昇に繋がるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタハウジングと一つの電線カバーとを含む簡単な構成でありながら、電線を任意の方向に引き出すことができるコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、電線の先端に設けた端子金具を収容するキャビティを備えたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに取り付けられてコネクタハウジングから引き出された電線を周囲から取り囲むとともに前記キャビティの軸線と直交する旋回軸の回りで旋回可能とされた電線カバーと、この電線カバーを前記コネクタハウジングから引き出された前記電線が前記キャビティの軸線に沿って延びる状態となる第1位置と、前記コネクタハウジングから引き出された前記電線が前記キャビティの軸線に対して屈曲された状態となる第2位置とに保持可能なロック機構とを備えた構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記電線カバーは、前記キャビティの軸線及び前記旋回軸と直交する方向に分割可能な一対の半割部品からなるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記電線カバーは、前記コネクタハウジングに対して固定的に取り付けられるベース部と、このベース部に対して前記コネクタハウジングとは反対側にあってベース部に対して旋回可能に取り付けられたカバー本体とからなり、前記ベース部及び前記カバー本体の一方及び他方には前記旋回軸及びこれと係合する軸孔が形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記カバー本体には、その内部を貫通する前記電線との間をシールするシール部材が保持されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載のものにおいて、前記ベース部を構成する一対の半割部品の分割部分に前記旋回軸が二分割型に形成され、前記カバー本体を構成する一対の半割部品の分割部分に前記旋回軸が貫通する軸孔が二分割型に形成されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記ロック機構は、前記カバー本体の前記ベース部寄りに設けた当接部と、この当接部が当接して旋回が規制されることで前記カバー本体が前記第1位置に保持される弾性係合爪とを備えて構成され、前記弾性係合爪は前記カバー本体を前記第1位置から強制的に旋回させることで変形し、前記カバー本体が前記第2位置に至って弾性的に復帰して前記当接部と係合することで前記カバー本体をその第2位置に保持する弾性を有しているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記ロック機構は、前記電線が前記キャビティの軸線に対して屈曲する角度が異なる複数種類の前記第2位置に前記カバー本体を保持可能であるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
1つの電線カバーを旋回軸回りで旋回させてロック機構で保持することにより、電線を同電線が接続される相手の接続部の配置場所に応じた方向に引き出すことができる。1つのコネクタで相手の接続部の異なる配置場所に対応することができるから、複数のコネクタの準備は不要となる。その結果、コネクタの管理が簡単になり、また成形用金型も少種類で済むことにより、設備コストひいては製造コストの低減を図ることができる。また、電線カバーはロック機構により所定位置に支持されるから、意に反して旋回する心配はない。
<請求項2の発明>
電線カバーが分割可能な一対の半割部品で形成されているから、電線の引出し部分に対してその両側(軸線と直交する方向)から装着することができ、これにより電線の引出し部分への電線カバーの装着が容易になる。
<請求項3の発明>
コネクタハウジングに取り付けられたベース部に対して、カバー本体が旋回軸回りに旋回可能とされる。ベース部をコネクタハウジングに取り付ける前に端子金具をコネクタハウジングに挿入するようにすると、広いスペースが利用できて挿入作業が簡単にできる。
<請求項4の発明>
カバー本体と電線との間がシール部材によってシールされる。
<請求項5の発明>
旋回軸と軸孔とが二分割型であるから、抜き型等を含めて成型用金型の構造が簡単にできる。
<請求項6の発明>
カバー本体は、当接部が弾性係止爪に当接して旋回が規制されることで第1位置に保持され、またこの第1位置から弾性係止爪を変形させつつ強制旋回して同弾性係止爪が復元変形して当接部に係合することにより第2位置に保持される。簡単な構造並びに操作により、カバー本体を第1位置と第2位置とで選択的に保持することができる。
<請求項7の発明>
カバー本体を3位置以上の複数位置に保持でき、それだけ電線の引出し方向の選択の幅が広がるから、使い勝手に優れたものとなる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図9に基づいて説明する。この実施形態では、雌コネクタに適用した場合を例示している。
本実施形態の雌コネクタは、図1ないし図3に示すように、コネクタハウジング10(以下、単にハウジング10という)、電線カバー20及びコルゲートチューブ60を備えている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図2及び図4に示すように、角に丸みを付けたやや扁平な収容部11を有し、その収容部11の前端側の回りにフード部12が形成された形状となっている。このフード部12内に、相手の雄コネクタ(図示せず)が、パッキンを介在させて嵌合される。
ハウジング10の収容部11内には、前後方向を向いたキャビティ14が、図示5個ずつ上下2段に整列して形成されている。各キャビティ14の入口部14Aは、個別に分離して後方に突設されている。各キャビティ14内には、電線Wの端末に接続された端子金具(図示せず)が入口部14Aから挿入されて収容され、各入口部14Aは、端子金具の後方に装着されたゴム栓によってシールされている。
ハウジング10の上面には、弾性変形可能なロックアーム16が設けられ、相手の雄コネクタとの間を正規の嵌合状態にロックし得るようになっている。ロックアーム16の幅方向の両側には、一対の保護部17が配されている。
ハウジング10の収容部11におけるフード部12の後面から突出した部分では、個別の入口部14Aよりも前方において、同入口部14Aの集合部分よりも一回り大きい取付部18が設けられている。この取付部18における幅方向の両側の外周面には、後端寄りの位置において、電線カバー20を取り付けるための一対の突部19が、側方に突出して形成されている。
ハウジング10の後端側には、電線カバー20が取り付けられるようになっている。この電線カバー20は、ハウジング10の取付部18に取り付けられるベース部21と、このベース部21に旋回可能に取り付けられるカバー本体40とから構成されている。
ベース部21は合成樹脂製であって、全体としてはキャビティ14の入口部14Aの集合部分からその後方を取り囲むことが可能なやや扁平な筒状に形成されている。より詳細には、図3に示すように、前端側の内周に、キャビティ14の入口部14Aの集合部分を囲む内向きの鍔部23が形成され、また後方側が縮径された段付き状に形成されている。そして、このベース部21は、左右に半割りされた一対の第1半割ベース部22Aと第2半割ベース部22Bとから構成されている。
正面から見た左側(図1の上側)の第1半割ベース部22Aには、上下の壁部における前端寄りの位置の分割端縁の外面に、係止突起25が突設されている。一方、第2半割ベース部22Bにおける上下の壁部の分割端縁の対向した位置からは、上記の係止突起25が嵌る係止孔27が開口された係止片26が突設されている。係止片26は、その突出端(自由端)側が上下方向に弾性変形可能となっている。
また、両半割ベース部22A,22Bの側壁部の前縁からは、上記したハウジング10の取付部18に突設された突部19に嵌る係合孔29を設けた比較的厚肉の取付板28が突設されている。
ベース部21の上下の壁部における後端部には、その幅方向の中央部において、旋回軸30が突設されている。この旋回軸30は、図5A〜図5Cにも示すように、円柱状でかつ突出端に外れ止め用に円盤部31が設けられた形状であって、この旋回軸30も、左右の半円柱部30A,30B(半円盤部31A,31Bを含む)に半割されて、各半割ベース部22A,22Bの分割端縁の後部寄りの位置からそれぞれ突設されている。
また、両半割ベース部22A,22Bの側壁部における大径部33の後端位置からは、左右で対をなす係合爪35が突設されている。各係合爪35は、後方に延び、かつ延出端に内向きの鈎部36が設けられた形状であって、鈎部36側が左右方向に弾性変形可能となっている。
そして、両半割ベース部22A,22Bの分割端縁同士を突き合わせると、係止突起25が係止片26の係止孔27に嵌ることで、一体の筒状をなすベース部21が形成されるようになっている。この過程において、図5A及び図5Bに示すように、半円盤部31A,31Bを含む半円柱部30A,30B同士が合わさって、円盤部31付きの旋回軸30が形成されるようになっている。
また、左右の取付板28の係合孔29に、ハウジング10の取付部18の突部19を嵌合することで、ベース部21がハウジング10に対して取り付けられるようになっている。
カバー本体40は、同じく合成樹脂製であって、全体としては、上記したベース部21の小径部37の外周に嵌合可能な筒状に形成されている。カバー本体40の後端側の内周面には、コルゲートチューブ60を保持するべく周方向の突条43と溝44とが交互に複数ずつ形成された保持部42が形成されている。このカバー本体40も同様に、左右に半割りされた一対の第1半割カバー部41Aと第2半割カバー部41Bとから構成されている。保持部42も当然に半割された状態となる。
右側(図1の下側)の第2半割カバー部41Bには、上下の壁部における中央部よりも若干後端寄りの位置の分割端縁の外面に、係止突起45が突設されている。一方、第1半割カバー部41Aにおける上下の壁部の分割端縁の対向した位置からは、上記の係止突起45が嵌る係止孔47が開口された係止片46が突設されている。係止片46は、その突出端(自由端)側が上下方向に弾性変形可能となっている。
カバー本体40の上下の壁部における前端部には、その幅方向の中央部において、上記した旋回軸30が嵌合される軸孔50が開口されている。この軸孔50は旋回軸30における円盤部31より下側のほぼ全高にわたって緊密に嵌合可能となっている。この軸孔50も左右の半円孔50A,50Bに半割されて、各半割カバー部41A,41Bの分割端縁の前部寄りの位置に切り欠き形成されている。
また、両半割カバー部41A,41Bの側壁部の前端位置には、左右で対をなす当接部52が側方に張り出すようにして形成されている。なお、上記した係合爪35の鈎部36の裏側には、当接部52が嵌るロック凹部38が形成されている。
そして、両半割カバー部41A,41Bの前端側を、ベース部21の後端部の外周に嵌めた状態で、分割端縁同士を突き合わせると、係止突起45が係止片46の係止孔47に嵌ることで、一体の筒状をなすカバー本体40が形成される。それに伴い、図5B及び図5Cに示すように、両半割カバー部41A,41Bの半円孔50A,50Bがベース部21の旋回軸30を挟むようにして合わさって円形の軸孔50が形成され、言い換えると、旋回軸30が軸孔50内に回転可能に嵌合した状態となって、カバー本体40がベース部21に対して、旋回軸30を中心として旋回可能(首振り可能)に支持された状態となる。またそのとき、図2に示すように、カバー本体40の左右の当接部52は、ベース部21に設けられた左右の係合爪35の鈎部36の直後に位置するようになっている。
なお、コルゲートチューブ60は、チューブ本体61の外周面に周方向の突条62と溝63とを交互に繰り返して形成したものであって、複数本の電線Wが挿通可能であるとともに、適度な可撓性を有している。このコルゲートチューブ60の外周面が、カバー本体40の内周面に設けられた保持部42と凹凸嵌合することによって、コルゲートチューブ60がカバー本体40内に抜け止めされて挿通され、またカバー本体40の後端側において電線Wとの間をシールすることに機能するようになっている。
続いて、本実施形態の作用を説明する。組み付けに当たっては、ベース部21をハウジング10から外した状態でかつ分割状態とし、またカバー本体40をベース部21から外した状態でかつ分割状態としておく。一方、コルゲートチューブ60は電線Wの束の外側に挿通される。この状態から、図1に示すように、各電線Wの端末に接続された端子金具が、対応するキャビティ14内に挿入されて収容される。言い換えると、ハウジング10の後面から電線Wの束が真直に引き出され、コルゲートチューブ60内に挿通された状態となる。
次に、ハウジング10の後面側において、両半割ベース部22A,22Bの分割端縁同士を突き合わせると、係止片26が弾性変形しつつ係止突起25に乗り上げたのち、図2に示すように、復元変形して同係止片26の係止孔27に係止突起25が嵌ることで、一体のベース部21が組み付けられ、併せて、図3に示すように、左右の取付板28の係合孔29に、ハウジング10の取付部18の左右の突部19が嵌ることで、ベース部21がハウジング10に対して固定的に取り付けられる。同時に、両方の半円盤部31A,31Bを含む半円柱部30A,30B同士が合わさって、円盤部31付きの旋回軸30が形成される。
続いて、両半割カバー部41A,41Bを、それぞれの前端部でベース部21の後端部を左右から挟むようにして、分割端縁同士を突き合わせると、図2に示すように、係止突起45が係止片46の係止孔47に弾性的に嵌ることで、一体のカバー本体40が形成される。これに伴い、図3に示すように、後端側の内周面に形成された保持部42に、コルゲートチューブ60の前端側の外周面が凹凸嵌合し、コルゲートチューブ60が抜け止めされるとともに、カバー本体40の後端側の開口縁と電線Wとの間がシールされた状態となる。
それとともに、両半割カバー部41A,41Bの半円孔50A,50Bがベース部21の旋回軸30を挟むようにして合わさって円形の軸孔50が形成され、すなわち旋回軸30が軸孔50内に回転可能に嵌合した状態となって、カバー本体40がベース部21に対して、旋回軸30を中心として旋回可能(首振り可能)に支持される。
次に、カバー本体40の旋回による電線Wの引出し方向の変更について説明する。ハウジング10から引き出された電線Wの他端側を、相手の接続部に接続するに当たり、同接続部が、ハウジング10の軸線方向のほぼ後方にある場合には、図2及び図3に示すように、カバー本体40は旋回することなく組付状態のままに留める。この状態では、カバー本体40の前端部に設けられた左右一対の当接部52が、ベース部21の左右の係合爪35における鈎部36の直後に位置しているから、同当接部52が対応する係合爪35の鈎部36に当接することでカバー本体40が旋回することが規制され、カバー本体40が、ハウジング10並びにベース部21と軸線同士を一致させた真直位置(第1位置)に保持され、ハウジング10から電線Wが後方に向けてほぼ真直に引き出される場合に好適となる。
それに対して、相手の接続部がハウジング10の軸線の後方延長線から、正面から見た右側(図2及び図3で下方)にずれた位置に配されている場合は、図6及び図7に示すように、カバー本体40を旋回軸30を中心に同図の時計回り方向に旋回させる。そうすると、右側(同図の下側)の当接部52が、対応する係合爪35の鈎部36に当たって係合爪35を外側に弾性変形させつつ鈎部36の内側を通り、鈎部36を通過したところで、係合爪35が復元弾力で閉じて、当接部52が鈎部36の裏側のロック凹部38に嵌って係止されることにより、カバー本体40は右旋回位置(第2位置)に保持される。このカバー本体40の旋回に伴い、ハウジング10から引き出された電線Wは、ベース部21から出たほぼ直後で右側にスムーズに屈曲され、そののち斜め右側に向けて配線される。
また、相手の接続部がハウジング10の軸線の後方延長線から、左側(図2及び図3で上方)にずれた位置に配されている場合は、図8及び図9に示すように、カバー本体40を旋回軸30を中心に同図の反時計回り方向に旋回させる。そうすると、左側(同図の上側)の当接部52が、同様に対応する係合爪35の鈎部36に当たって係合爪35を外側に弾性変形させつつ鈎部36の内側を通り、鈎部36を通過したところで、係合爪35が復元弾力で閉じて、当接部52が鈎部36の裏側のロック凹部38に嵌って係止されることにより、カバー本体40は左旋回位置(別の第2位置)に保持される。このカバー本体40の旋回に伴い、ハウジング10から引き出された電線Wは、ベース部21から出たほぼ直後で左側にスムーズに屈曲され、そののち斜め左側に向けて配線される。
この実施形態によれば、以下の効果が得られる。共通の電線カバー20を共通のハウジング10に装着する形態でありながらも、電線Wを相手の接続部の配設位置に応じて、3通りの方向に引き出すことができる。端的には、1種類のハウジング10と電線カバー20とで、向きが異なる3通りの配線に対応できるから、ハウジング10や電線カバー20を複数種備える必要が無くなる。その結果、コネクタの部品管理が簡単になり、また成形用金型も少種類で済むことにより、設備コストひいては製造コストの低減を図ることができる。
電線カバー20を構成するベース部21とカバー本体40とを、分割可能な一対の半割部品で形成したから、電線Wのハウジング10からの引出し部分に対して、その両側(軸線と直交する方向)から装着することができ、これにより電線Wの引出し部分への電線カバー20の装着が容易になる。
また、ベース部21がハウジング10とは別体に形成されて、後付けできるようになっているから、ベース部21をハウジング10に取り付ける前に端子金具をハウジング10のキャビティ14に挿入するようにすると、広いスペースが利用できて挿入作業が簡単にできる。
カバー本体40は、当接部52がベース部21に設けられた係合爪35の鈎部36に当接して旋回が規制されることで真直位置(第1位置)に保持され、またこの真直位置から係合爪35を弾性変形させつつ強制旋回し、同係合爪35が復元変形して鈎部36が当接部52に係止することにより、右または左の旋回位置(第2位置)に保持される。簡単な構造並びに操作により、カバー本体40を第1位置と第2位置とで選択的に保持することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)カバー本体をベース部に対して旋回可能に支持する場合に、上記実施形態とは逆に、カバー本体側に旋回軸を、ベース部側に軸孔を設ける構造としてもよい。
(2)ベース部並びにカバー本体は、半割されておらず一体物として形成されていてもよい。
(3)上記実施形態に例示したベース部は、ハウジングと一体に形成されていてもよい。この場合は、カバー本体が、本発明に言う電線カバーとなる。
(4)上記実施形態では、カバー本体を3つの位置に保持可能としていたが、2つの位置または4以上の位置に保持できるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、カバー本体がハウジングの幅方向(左右方向)に旋回可能とした場合を例示したが、ハウジングの高さ方向(上下方向)に旋回できるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、電線の引出し部分にコルゲートチューブが嵌装されている場合を例示したが、同引出し部分はテープ巻きされて纏められているようなものにも、適用可能である。
(7)本発明は、上記実施形態に例示した雌側のコネクタに限らず、雄側のコネクタにも同様に適用することができる。
本発明の一実施形態の分解平面図 カバー本体が真直位置に保持された状態の平面図 その平断面図 ハウジングの正面図 旋回軸の形成動作を示す斜視図 軸孔の形成動作を示す斜視図 軸孔の形成後の状態の斜視図 カバー本体が右旋回位置に保持された状態の平面図 その平断面図 カバー本体が左旋回位置に保持された状態の平面図 その平断面図
符号の説明
W…電線
10…コネクタハウジング
11…収容部
14…キャビティ
18…取付部
19…突部
20…電線カバー
21…ベース部
22A,22B…半割ベース部(半割部品)
25…係止突起
26…係止片
30…旋回軸
30A,30B…半円柱部
35…係合爪(弾性係合爪:ロック機構)
36…鈎部
40…カバー本体
41A,41B…半割カバー部(半割部品)
45…係止突起
46…係止片
50…軸孔
50A,50B…半円形孔
52…当接部(ロック機構)

Claims (7)

  1. 電線の先端に設けた端子金具を収容するキャビティを備えたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに取り付けられてコネクタハウジングから引き出された電線を周囲から取り囲むとともに前記キャビティの軸線と直交する旋回軸の回りで旋回可能とされた電線カバーと、この電線カバーを前記コネクタハウジングから引き出された前記電線が前記キャビティの軸線に沿って延びる状態となる第1位置と、前記コネクタハウジングから引き出された前記電線が前記キャビティの軸線に対して屈曲された状態となる第2位置とに保持可能なロック機構とを備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記電線カバーは、前記キャビティの軸線及び前記旋回軸と直交する方向に分割可能な一対の半割部品からなることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記電線カバーは、前記コネクタハウジングに対して固定的に取り付けられるベース部と、このベース部に対して前記コネクタハウジングとは反対側にあってベース部に対して旋回可能に取り付けられたカバー本体とからなり、前記ベース部及び前記カバー本体の一方及び他方には前記旋回軸及びこれと係合する軸孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記カバー本体には、その内部を貫通する前記電線との間をシールするシール部材が保持されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記ベース部を構成する一対の半割部品の分割部分に前記旋回軸が二分割型に形成され、前記カバー本体を構成する一対の半割部品の分割部分に前記旋回軸が貫通する軸孔が二分割型に形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4記載のコネクタ。
  6. 前記ロック機構は、前記カバー本体の前記ベース部寄りに設けた当接部と、この当接部が当接して旋回が規制されることで前記カバー本体が前記第1位置に保持される弾性係合爪とを備えて構成され、前記弾性係合爪は前記カバー本体を前記第1位置から強制的に旋回させることで変形し、前記カバー本体が前記第2位置に至って弾性的に復帰して前記当接部と係合することで前記カバー本体をその第2位置に保持する弾性を有していることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 前記ロック機構は、前記電線が前記キャビティの軸線に対して屈曲する角度が異なる複数種類の前記第2位置に前記カバー本体を保持可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
JP2006073454A 2006-03-16 2006-03-16 コネクタ Pending JP2007250397A (ja)

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