JP2024059332A - トランジスタ駆動回路及びトランジスタ駆動方法 - Google Patents

トランジスタ駆動回路及びトランジスタ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝搬遅延時間の増大を抑制しつつ、駆動力制限を行うことが可能なトランジスタ駆動回路を提供する。【解決手段】実施形態のトランジスタ駆動回路は、被駆動トランジスタ駆動時に、被駆動トランジスタのゲート電位を被駆動トランジスタの閾値電圧に対応する所定の駆動力制限電位に維持する駆動力制限回路と、駆動力制限回路の動作時にゲート電位を、駆動力制限電位まで遷移させる遅延時間調整回路と、を備える。【選択図】図2A

Description

本実施形態は、トランジスタ駆動回路及びトランジスタ駆動方法に関する。
従来、トランジスタ駆動回路として、パワートランジスタを駆動するゲートドライバ回路が知られている。
ゲートドライバ回路においては、パワートランジスタにおける状態遷移を急激に行わせないように、駆動力を調整する構成を採っていた。
すなわち、ゲートドライバ回路の最終段のトランジスタのゲート容量を閾値電圧まで遷移するための時間を長くするように構成されていた。
したがって、駆動力制限期間の前後においても、可変電流源によりゲートドライバ回路の最終段のトランジスタのゲートに流れ込む電荷を制限することとなるため、ゲートの電位を閾値電圧まで上昇させる時間が増大し、伝搬遅延時間が増大するという問題点があった。
特開2019-146354号公報 特開2013-070530号公報
このため、伝搬遅延時間を抑制して、トランジスタ駆動回路の信頼性を向上することが望まれていた。
上記課題に鑑み、本発明は、伝搬遅延時間の増大を抑制しつつ、駆動力制限を行うことが可能なトランジスタ駆動回路を提供することを目的とする。
実施形態のトランジスタ駆動回路は、被駆動トランジスタ駆動時に、被駆動トランジスタのゲート電位を被駆動トランジスタの閾値電圧に対応する所定の駆動力制限電位に維持する駆動力制限回路と、駆動力制限回路の動作時にゲート電位を、駆動力制限電位まで遷移させる遅延時間調整回路と、を備える。
図1は実施形態のトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。 図2Aは、実施形態の第1基本構成説明図である。 図2Bは、実施形態の第1基本構成の変形例の説明図である。 図3は、実施形態の第2基本構成説明図である。 図4は、第1実施形態の要部回路構成図である。 図5は、プリチャージスイッチが高電位側電源に接続されている場合の構成例の説明図である。 図6は、プリチャージスイッチが低電位側電源に接続されている場合の構成例の説明図である。 図7は、チャージスイッチの構成例の説明図である。 図8は、インバータにより論理反転してプリチャージスイッチ及びチャージスイッチの制御を行う場合の回路構成例の説明図である。 図9は、ノンオーバラップクロック発生回路により正論理の駆動制御信号及び負論理の駆動制御信号を生成してプリチャージスイッチ及びチャージスイッチの制御を行う場合の回路構成例の説明図である。 図10は、ノンオーバラップクロック発生回路の構成例の概要構成ブロック図である。 図11は、ノンオーバラップクロック発生回路の出力信号の一例の説明図である。 図12は、第1実施形態の他の態様の要部回路構成図である。 図13Aは、第2実施形態の要部回路構成図である。 図13Bは、第2実施形態の他の態様の要部回路構成図である。 図14Aは、第3施形態の要部回路構成図である。 図14Bは、第3施形態の他の態様の要部回路構成図である。 図14Cは、第3実施形態のさらに他の態様の要部回路構成図である。 図15Aは、第4施形態の要部回路構成図である。 図15Bは、第4施形態の他の態様の要部回路構成図である。 図16は、実施形態の第1変形例の説明図である。 図17は、第2の手法で時間TDを調整する場合の第1具体例の説明図である。 図18は、第2の手法で時間TDを調整する場合の第2具体例の説明図である。 図19は、被制御対象のトランジスタのゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthに至るまでの時間TDを可変とするための説明図である。 図20は、第2の手法で時間TDを調整する場合の第3具体例の説明図である。 図21は、第3の手法で時間TDを調整する場合の具体例の説明図である。 図22は、被制御トランジスタとして閾値電圧Vthが負の値を有するノーマリーオンである素子が用いられ、かつ、ゲート耐圧がドレイン耐圧と等しい場合のMOSFETを利用した場合の具体例の説明図である。 図23は、被制御トランジスタとしてノーマリーオンである素子が用いられ、かつ、ゲート耐圧がドレイン耐圧に対して非常に低い場合の具体例の説明図である。 図24は、第4変形例のトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。 図25は、第5変形例のトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。 図26は、第6変形例のチャージポンプを用いたトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。 図27は、第7変形例のチャージポンプを用いたトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。 図28は、第5実施形態の基本構成説明図である。 図29は、第5実施形態の動作説明図(その1)である。 図30は、第5実施形態の動作説明図(その2)である。 図31は、第6実施形態の基本構成説明図である。 図32は、第6実施形態の動作説明図(その1)である。 図33は、第6実施形態の動作説明図(その2)である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかるトランジスタ駆動回路について詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は実施形態のトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。
トランジスタ駆動回路10は、駆動電力を供給する主回路電源VMAINと、高電位側ゲート駆動回路11と、低電位側ゲート駆動回路12と、高電位側スイッチSWHと、低電位側スイッチSWLと、出力端子OUTと、を備えている。
ここで、トランジスタ駆動回路10は、高電位側スイッチSWHと、低電位側スイッチSWLと、を排他的ににオン/オフし、出力端子OUTに対し、0ボルトと、主回路電源VMAINの電圧を所望のデューティ比で出力することで、所望の出力平均電圧を出力するスイッチング回路を構成している。なお、実際の回路構成では、出力端子OUTにインダクタンス及びキャパシタンスにより構成された所定のロウパスフィルタを設けることにより、平滑化された出力平均電圧を出力するように構成する。
上記構成において、主回路電源VMAINは、高電圧、大電流に対応した電源であり、100ボルト~数キロボルトの電圧で数ワット~数十キロワットの電力を供給可能とされている。
高電位側ゲート駆動回路11は、第1PWM用電源VPWMHと、第1ゲートドライブ電源VDrHと、第1ゲートドライバIC20と、を備えている。
第1ゲートドライバIC20は、高電位側(ハイサイド)のゲートドライバICであり、ソース端子が第1ゲートドライブ電源VDrHの高電位側出力端子に接続され、ドレイン端子が高電位側スイッチSWHを構成しているパワートランジスタのゲート端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ21と、PチャネルMOSトランジスタ21とCMOSを構成し、ドレイン端子が高電位側スイッチSWHを構成しているパワートランジスタのゲート端子に接続され、ソース端子が第1ゲートドライブ電源VDrHの低電位側出力端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ22と、入力端が第1PWM用電源VPWMHの高電位側出力端子に接続され、電圧レベルをシフトして出力端から出力する第1レベルシフト回路23と、第1レベルシフト回路23の電圧レベルを可変可能に増幅してPチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子に出力する第1可変増幅器24と、第1可変増幅器24の出力遅延時間を調整する第1遅延時間調整回路25と、第1PWM用電源VPWMHの電圧レベルを増幅してNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に出力する第1増幅器26と、PチャネルMOSトランジスタ21あるいはNチャネルMOSトランジスタ22の出力遅延時間を調整する第2遅延時間調整回路27と、を備えている。
低電位側ゲート駆動回路12は、第2PWM用電源VPWMLと、第2ゲートドライブ電源VDrLと、第2ゲートドライバIC30と、を備えている。
第2ゲートドライバIC30は、低電位側(ロウサイド)のゲートドライバICであり、ソース端子が第2ゲートドライブ電源VDrLの高電位側出力端子に接続され、ドレイン端子が低電位側スイッチSWLを構成しているパワートランジスタのゲート端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ31と、PチャネルMOSトランジスタ31とCMOSを構成し、ドレイン端子が低電位側スイッチSWLを構成しているパワートランジスタのゲート端子に接続され、ソース端子が第2ゲートドライブ電源VDrLの低電位側出力端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ32と、入力端が第2PWM用電源VPWMLの高電位側出力端子に接続され、電圧レベルをシフトして出力端から出力する第2レベルシフト回路33と、第2レベルシフト回路33の電圧レベルを可変可能に増幅してPチャネルMOSトランジスタ31のゲート端子に出力する第2可変増幅器34と、可変増幅器34の出力遅延時間を調整する第3遅延時間調整回路35と、第2PWM用電源VPWMLの電圧レベルを増幅してNチャネルMOSトランジスタ32のゲート端子に出力する第2増幅器36と、PチャネルMOSトランジスタ21あるいはNチャネルMOSトランジスタ22の出力遅延時間を調整する第4遅延時間調整回路37と、を備えている。
上記構成において、第1ゲートドライブ電源VDrH及び第2ゲートドライブ電源VDrLは、いわゆる絶縁電源と呼ばれ、高電位側スイッチSWHあるいは低電位側スイッチSWLのソース端子の電位を基準にして、低電位側電位(VSS電位)が変動するフローティング電源として構成されている。
また、第1PWM用電源VPWMH及び第2PWM用電源VPWMLは、いわゆるアイソレータと呼ばれ、グランド(接地)基準の入力PWM信号を高電位側スイッチSWHあるいは低電位側スイッチSWLのソース端子の電位を基準とした信号に変換するものである。
例えば、第1ゲートドライブ電源VDrH及び第2ゲートドライブ電源VDrLの電圧は等しく、12~18ボルトとされる。
また、第1PWM用電源VPWMH及び第2PWM用電源VPWMLの電圧は等しく、5~18ボルトとされる。
図2Aは、実施形態の第1基本構成説明図である。
図2Aにおいて、第1可変増幅器24は、ソース端子が高電位側電源VDDCに接続され、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAが入力されるPチャネルMOSトランジスタ41と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSCに接続され、ゲート端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAが入力され、駆動力可変のNチャネルMOSトランジスタ42と、を備えている。
また、第1遅延時間調整回路25は、一端が高電位側電源VDDCに接続されたコンデンサ51と、一端がコンデンサ51の他端に接続され、他端が低電位側電源VSSDに接続されたプリチャージスイッチ52と、一端がコンデンサ51の他端に接続され、他端がPチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子に接続されたチャージスイッチ53と、を備えている。
上記構成において、プリチャージスイッチ52は、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが“L”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、コンデンサ51が所定の電圧となるまでオン状態となる。
またチャージスイッチ53は、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが“H”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子の電位が所定の電圧(理想的には、PチャネルMOSトランジスタ21の閾値電圧)となるまでオン状態となる。
図2Bは、実施形態の第1基本構成の変形例の説明図である。
実施形態の第1基本構成の変形例が図2Aの実施形態の第1基本構成と異なる点は、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ21のドレイン端子と出力端子OUTPの接続点に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSCに接続され、ゲート端子がPチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ28を備えた点と、プリチャージスイッチ52の他端が低電位側電源VSSCに接続された点である。
上記構成において、プリチャージスイッチ52は、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが“L”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、コンデンサ51が所定の電圧となるまでオン状態となる。
これと並行して、NチャネルMOSトランジスタ28は、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが“L”レベルの期間において、オン状態となり、出力端子OUTPは、低電位側電源VSSCの電圧となる。
またチャージスイッチ53は、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが“H”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子の電位が所定の電圧(理想的には、PチャネルMOSトランジスタ21の閾値電圧)となるまでオン状態となる。
これと並行して、NチャネルMOSトランジスタ28は、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが“H”レベルの期間において、オフ状態となり、出力端子OUTPは、高電位側電源VDDCの電圧となる。
次に図2Aに示した第1基本構成の動作を説明する。
PチャネルMOSトランジスタ21をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させる場合には、まず、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“H”レベルとする。
この結果、PチャネルMOSトランジスタ41は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ42は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。この場合において、NチャネルMOSトランジスタ42は、駆動力が制限されているため、PチャネルMOSトランジスタ21のゲートの電位は、“L”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、PチャネルMOSトランジスタ21が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。
上記動作と並行して、チャージスイッチ53は、オン状態となり、コンデンサ51にチャージされた電荷は、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子に供給され、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子の電位は一気に下降し、コンデンサ51の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とPチャネルMOSトランジスタ21の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
続いて、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“L”レベルとなると、PチャネルMOSトランジスタ41は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ42は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
これと並行して、プリチャージスイッチ52は、オン状態となり、高電位側電源VDDCによりコンデンサ51が低電位側VSSDの電位までディスチャージされる。
そして、コンデンサ51のディスチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ52は、オフ状態となる。
したがって、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速駆動となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(PチャネルMOSトランジスタ21の駆動力を制限したい期間についてはフィードバック制御を行うこと無く、電流源で駆動力制御を行うことができる。
次に図2Bに示した第1基本構成の変形例の動作を説明する。
PチャネルMOSトランジスタ21をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させる場合には、まず、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“H”レベルとする。
この結果、PチャネルMOSトランジスタ41は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ42は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。この場合において、NチャネルMOSトランジスタ42は、駆動力が制限されているため、PチャネルMOSトランジスタ21のゲートの電位は、“L”レベルへ徐々に遷移する。
これと並行してPチャネルMOSトランジスタのゲート電位も、“L”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、PチャネルMOSトランジスタ21が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはなく、NチャネルMOSトランジスタ28が急激にオフ状態に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。
上記動作と並行して、チャージスイッチ53は、オン状態となり、コンデンサ51にチャージされた電荷は、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子及びNチャネルMOSトランジスタ28のゲート端子に供給される。
これにより、PチャネルMOSトランジスタ21のゲート端子の電位は一気に下降し、コンデンサ51の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とPチャネルMOSトランジスタ21の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
同様に、NチャネルMOSトランジスタのゲート端子の電位は一気に下降し、コンデンサ51の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ28の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
続いて、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“L”レベルとなると、PチャネルMOSトランジスタ41は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ42は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
これと並行して、プリチャージスイッチ52は、オン状態となり、高電位側電源VDDCによりコンデンサ51が低電位側VSSCの電位までディスチャージされる。
そして、コンデンサ51のディスチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ52は、オフ状態となる。
また、PチャネルMOSトランジスタ41は、駆動力の制限がないので、NチャネルMOSトランジスタ28のゲート電位は、直ちに閾値電圧Vthを超え、出力端子OUTPのレベルは、低電位側電源VSSCの電位レベルとなる。
したがって、図2Bに示した第1基本構成の変形例によってもPチャネルMOSトランジスタ21のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速駆動となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(PチャネルMOSトランジスタ21の駆動力を制限したい期間についてはフィードバック制御を行うこと無く、電流源で駆動力制御を行うことができる。
図3は、実施形態の第2基本構成説明図である。
図3において、第1可変増幅器24は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力され、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたNチャネルMOSトランジスタ62と、を備えている。
また、第1遅延時間調整回路25は、一端が低電位側電源VSSAに接続されたコンデンサ71と、一端がコンデンサ71の他端に接続され、他端が高電位側電源VDDBに接続されたプリチャージスイッチ72と、一端がコンデンサ71の他端に接続され、他端がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続されたチャージスイッチ73と、を備えている。
上記構成において、プリチャージスイッチ72は、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが“H”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、コンデンサ51が所定の電圧となるまでオン状態となる。
またチャージスイッチ73は、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが“L”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位が所定の電圧(理想的には、NチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧)となるまでオン状態となる。
次に第2基本構成の動作を説明する。
NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させる場合には、まず、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、PチャネルMOSトランジスタ61は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。この場合において、PチャネルMOSトランジスタ61は、駆動力が制限されているため、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。
上記動作と並行して、チャージスイッチ73は、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に供給され、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は一気に上昇し、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
続いて、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとなると、PチャネルMOSトランジスタ61は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。
これと並行して、出力信号VB=“H”レベルであるのでプリチャージスイッチ72は、オン状態となり、高電位側電源VDDCによりコンデンサ71が高電位側電源VDDBの電位までチャージされる。そして、コンデンサ71のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速駆動となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間についてはフィードバック制御を行うこと無く、電流源で駆動力制御を行うことができる。
次により具体的な実施形態について説明する。
以下の説明においては、理解の容易のため、上述した第2基本構成に対応する実施形態について説明するが、実際の回路においては、上述した電荷の移動に関与するキャリアが正孔(ホール)となる被駆動対象がPチャネルMOSトランジスタである第1基本構成の方が、技術的にはより有効である。
[1]第1実施形態
図4は、第1実施形態の要部回路構成図である。
図4において、図3の第2基本構成説明図と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
第1実施形態の構成が、第2基本構成と異なる点は、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61に代えて、ゲート端子に制御信号Vvarが入力され、制御信号Vvarに対応する電流を流すことが可能な可変電流源として機能する第1PチャネルMOSトランジスタ81と、第1PチャネルMOSトランジスタ81に直列に接続された第2PチャネルMOSトランジスタ82を備えた点である。
まず第1実施形態の説明に先立ち、プリチャージスイッチ72及びチャージスイッチ73の具体的構成について説明する。
プリチャージスイッチ72は、高電位側電源と低電位側電源のうちいずれに接続されているかによって構成が異なる。
図5は、プリチャージスイッチが高電位側電源に接続されている場合の構成例の説明図である。
プリチャージスイッチ72は、高電位側電源につながれている場合には、図5に示すように、例えば、駆動制御信号(本例では、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB)が入力端子に接続されるインバータ72Aと、ゲート端子がインバータの出力端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ72Bと、を備えて構成されている。
図6は、プリチャージスイッチが低電位側電源に接続されている場合の構成例の説明図である。
プリチャージスイッチ72は、低電位側電源につながれている場合には、図6に示すように、例えば、駆動制御信号がゲート端子に入力されたNチャネルMOSトランジスタ72Cを備えて構成されている。
上記構成は、駆動制御信号が“H”レベルである場合にプリチャージスイッチ72は、オン状態となり、駆動制御信号が“L”レベルである場合には、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる場合のものである。
一方、チャージスイッチ73は、フローティング状態で動作するので、相補型のスイッチとして構成されるのが一般的である。
図7は、チャージスイッチの構成例の説明図である。
チャージスイッチ73は、図7に示すように、例えば、駆動制御信号(本例では、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBの論理反転信号)が入力端子に接続されるインバータ73Aと、ゲート端子がインバータ73Aの出力端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ73Bと、駆動制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子がPチャネルMOSトランジスタ73Bのドレイン端子に接続され、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ73Bのソース端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ73Cを備えて構成されている。
上記構成は、駆動制御信号が“H”レベルである場合にチャージスイッチ73は、オン状態となり、駆動制御信号が“L”レベルである場合には、チャージスイッチ73は、オフ状態となる場合のものである。
ここで、プリチャージスイッチ72及びチャージスイッチ73の制御について説明する。
実施形態においては、プリチャージスイッチ72とチャージスイッチ73とは、同時にオン状態とならないように理想的には排他的にオン/オフされる。
このため、第1の手法としては、駆動制御信号(本例では、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB)を単純にインバータにより論理反転して、プリチャージスイッチ72及びチャージスイッチ73の制御を行う手法が挙げられる。
図8は、インバータにより論理反転してプリチャージスイッチ及びチャージスイッチの制御を行う場合の回路構成例の説明図である。
図8において、図4の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図8の例においては、プリチャージスイッチ72の駆動制御信号として、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBを入力している。
また、チャージスイッチ73の駆動制御信号として、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBをインバータ74を介して反転して入力している。
この構成によれば、回路構成が単純化できるが、プリチャージスイッチ72とチャージスイッチ73の構成によっては、プリチャージスイッチ72とチャージスイッチ73が同時にオン状態(閉状態)となるオーバーラップが発生して誤動作する可能性があるので、高信頼性が要求されるような用途には適していない。
第2の手法としては、いわゆるノンオーバラップクロック発生回路で、駆動制御信号(本例では、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB)に基づいて、正論理の駆動制御信号及び負論理の駆動制御信号を生成してプリチャージスイッチ72及びチャージスイッチ73の制御を行う手法が挙げられる。
図9は、ノンオーバラップクロック発生回路により正論理の駆動制御信号及び負論理の駆動制御信号を生成してプリチャージスイッチ及びチャージスイッチの制御を行う場合の回路構成例の説明図である。
図9において、図4の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図9の例においては、ノンオーバラップクロック発生回路の入力として第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBを入力している。
図10は、ノンオーバラップクロック発生回路の構成例の概要構成ブロック図である。
ノンオーバラップクロック発生回路75は、一方の入力端子に入力クロック信号φ(矩形パルス信号)が入力され、他方の入力端子に第2遅延クロック信号dφ2が入力され、入力クロック信号φと第2遅延クロック信号dφ2との論理和の否定をとって第1クロック信号φ1を出力端子から出力する第1NOR回路75Aと、第1クロック信号φ1が入力端子に入力され、第1クロック信号φ1を所定時間遅延して出力端子から第1遅延クロック信号dφ1を出力する第1遅延回路75Bと、入力クロック信号φが入力端子に入力され、入力クロック信号φを反転して反転入力クロック信号/φを出力するインバータ75Cと、一方の入力端子に第1遅延クロック信号dφ1が入力され、他方の入力端子に反転入力クロック信号/φが入力され、第1遅延クロック信号dφ1と反転入力クロック信号/φとの論理和の否定をとって第2クロック信号φ2を出力端子から出力する第2NOR回路75Dと、第2クロック信号φ2を所定時間遅延して出力端子から第2遅延クロック信号dφ2を出力する第2遅延回路75Eと、を備えている。
上記構成において、入力クロック信号φの位相と、第2クロック信号φ2の位相と、反転入力クロック信号/φの位相と、第1クロック信号φ1の位相と、は、それぞれ同位相となっている。
図11は、ノンオーバラップクロック発生回路の出力信号の一例の説明図である。
図11に示すように、第1クロック信号φ1と第2クロック信号φ2と、は、1/2周期(=T/2)毎にオーバーラップすることなく、“H”レベルとされる。
この構成によれば、回路構成は複雑化するが、プリチャージスイッチ72とチャージスイッチ73の構成にかかわらず、プリチャージスイッチ72とチャージスイッチ73が同時にオン状態(閉状態)となるオーバーラップが発生しないように構成できるので、信頼性の高い動作を行わせることが可能となる。
次に第1実施形態の動作を説明する。
第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとなると、プリチャージスイッチ72は、オン状態となり、高電位側電源VDDAによりコンデンサ71が高電位側電源VDDAの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ71のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる。
このとき、NチャネルMOSトランジスタ62は、ゲート端子に“H”レベルが印加されているため、オン状態(閉状態)となり、ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子は“L”レベルとなり、NチャネルMOSトランジスタ22は、オフ状態(開状態)となっている。
続いて、NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるために、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、第2PチャネルMOSトランジスタ82は、オン状態(閉開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
この場合において、PチャネルMOSトランジスタ82と高電位側電源VDDAとの間には、可変電流源として機能している第1PチャネルMOSトランジスタ81が設けられており、電荷の移動が制限、すなわち、第1PチャネルMOSトランジスタ81及び第2PチャネルMOSトランジスタ83は、実効的に駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と同様に機能し、駆動力が制限されて、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激にオン状態(閉状態)に遷移することはなく、貫通電流が流れることもないので消費電力が無駄に大きくなることもない。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73は、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
これらの結果、本第1実施形態によれば、被駆動対象であるNチャネルMOSトランジスタ22において、ゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vth近傍の電圧に至るまでの期間を短くしつつ、その後のNチャネルMOSトランジスタの駆動力を制限することが可能となる。
[1.1]第1実施形態の他の態様
図12は、第1施形態の他の態様の要部回路構成図である。
図12において、図4の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図12の第1実施形態の他の態様が、図4の第1実施形態と異なる点は、チャージスイッチ73に代えて、一端がコンデンサ71の他端(高電位側)に接続され、他端が第1PチャネルMOSトランジスタ81のドレイン端子と、第2PチャネルMOSトランジスタ82のソース端子との接続点に接続されたチャージスイッチ73Aを備えた点である。
次に第1実施形態の他の態様の動作を説明する。
この場合において、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“L”レベルとなるまでの動作及び効果は、第1実施形態と同じであるので、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“L”レベルとなった以降の動作について説明する。
そして、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73Aは、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、第2PチャネルMOSトランジスタ82のソース端子及びドレイン端子を介して、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルト~閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
以上の説明のように、本第1実施形態の他の態様によれば、第1実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[2]第2実施形態
図13Aは、第2実施形態の要部回路構成図である。
図13Aにおいて、図3の第2基本構成説明図と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
第2実施形態の構成が、第2基本構成と異なる点は、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61に代えて、駆動力が一定の第1PチャネルMOSトランジスタ85、ソース端子が第1PチャネルMOSトランジスタ85のドレイン端子に接続され、可変電流源として機能する第2PチャネルMOSトランジスタ86及びソース端子が第2PチャネルMOSトランジスタ86のドレイン端子に接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ62のドレイン端子に接続され、ゲート端子が低電位側電源VSSAに接続された第3PチャネルMOSトランジスタ87を備えた点である。
この場合において、第3PチャネルMOSトランジスタ87は、ドレイン耐圧を向上させて信頼性を向上するために設けられているものであり、必ずしも設ける必要はない。
次に第2実施形態の動作を説明する。
第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとなると、プリチャージスイッチ72は、オン状態となり、高電位側電源VDDAによりコンデンサ71が高電位側電源VDDAの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ71のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる。
このとき、NチャネルMOSトランジスタ62は、ゲート端子に“H”レベルが印加されているため、オン状態(閉状態)となり、ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子は“L”レベルとなり、NチャネルMOSトランジスタ22は、オフ状態(開状態)となっている。
続いて、NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるために、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、第1PチャネルMOSトランジスタ85は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
この場合において、第1PチャネルMOSトランジスタ85と第3PチャネルMOSトランジスタ87との間には、可変電流源として機能している第2PチャネルMOSトランジスタ86が設けられており、電荷の移動が制限、すなわち、第1PチャネルMOSトランジスタ85及び第2PチャネルMOSトランジスタ86は、実効的に駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と同様に機能し、駆動力が制限されて、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激に遷移することはなく、貫通電流が流れることもないので消費電力が無駄に大きくなることもない。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73は、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
これらの結果、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、ドレイン耐圧を向上させて信頼性の向上が図れる。
[2.1]第2実施形態の他の態様
図13Bは、第2施形態の他の態様の要部回路構成図である。
図13Bにおいて、図13Aの第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図13Bの第2実施形態の他の態様が、図13Aの第2実施形態と異なる点は、チャージスイッチ73に代えて、一端がコンデンサ71の他端(高電位側)に接続され、他端が
第2PチャネルMOSトランジスタ86のドレイン端子と、第3PチャネルMOSトランジスタ87のソース端子との接続点に接続されたチャージスイッチ73Aを備えた点である。
次に第2実施形態の他の態様の動作を説明する。
この場合において、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなるまでの動作及び効果は、第2実施形態と同じであるので、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VA=“L”レベルとなった以降の動作について説明する。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73Aは、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、第3PチャネルMOSトランジスタ87のソース端子及びドレイン端子を介して、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルト~閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
以上の説明のように、本第2実施形態の他の態様によれば、第2実施形態の効果と同様に第1実施形態の効果に加えて、ドレイン耐圧を向上させて信頼性の向上が図れる。
[3]第3実施形態
図14Aは、第3施形態の要部回路構成図である。
図14Aにおいて、図3の第2基本構成説明図と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
第3実施形態の構成が、第2基本構成と異なる点は、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61に代えて、可変電流源として機能する第1PチャネルMOSトランジスタ91と、第1PチャネルMOSトランジスタ91に直列に接続された第2PチャネルMOSトランジスタ92と、第2PチャネルMOSトランジスタ92に直列に接続され、ソース端子がNチャネルMOSトランジスタ62のドレイン端子に接続され、ゲート端子が低電位側電源VSSAに接続された第3PチャネルMOSトランジスタ93を備えた点である。
この場合において、第3PチャネルMOSトランジスタ93は、ドレイン耐圧を向上させて信頼性を向上するために設けられているものであり、必ずしも設ける必要はない。
次に第3実施形態の動作を説明する。
第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとなると、プリチャージスイッチ72は、オン状態となり、高電位側電源VDDAによりコンデンサ71が高電位側電源VDDAの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ71のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる。
このとき、NチャネルMOSトランジスタ62は、ゲート端子に“H”レベルが印加されているため、オン状態(閉状態)となり、ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子は“L”レベルとなり、NチャネルMOSトランジスタ22は、オフ状態(開状態)となっている。
続いて、NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるために、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、第2PチャネルMOSトランジスタ92は、オン状態(閉開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
この場合において、高電位側電源VDDAと第2PチャネルMOSトランジスタ92との間には、可変電流源として機能している第1PチャネルMOSトランジスタ91が設けられており、電荷の移動が制限される。
すなわち、第1PチャネルMOSトランジスタ91及び第2PチャネルMOSトランジスタ92は、実効的に駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と同様に機能し、駆動力が制限されて、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移することとなる。
これにより、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22の後段のパワートランジスタが急激に遷移することはなく、アッパーアーム及びロアアームを構成している二つのパワートランジスタが同時にオン状態(閉状態)となることがなく、貫通電流が流れることもないので消費電力が無駄に大きくなることもない。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73は、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルト~閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、第2実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[3.1]第3実施形態の他の態様
図14Bは、第3施形態の他の態様の要部回路構成図である。
図14Bにおいて、図14Aの第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図14Bの第3実施形態の他の態様が、図14Aの第3実施形態と異なる点は、チャージスイッチ73に代えて、一端がコンデンサ71の他端(高電位側)に接続され、他端が第2PチャネルMOSトランジスタ92のドレイン端子と第3PチャネルMOSトランジスタ93のソース端子との接続点に接続されたチャージスイッチ73Bを備えた点である。
次に第3実施形態の他の態様の動作を説明する。
この場合において、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなるまでの動作及び効果は、第3実施形態と同じであるので、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなった以降の動作について説明する。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73Bは、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、第3PチャネルMOSトランジスタ93のソース端子及びドレイン端子を介して、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルト~閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
以上の説明のように、本第3実施形態の他の態様によれば、第3実施形態と同様に第2実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[3.2]第3実施形態のさらに他の態様
図14Cは、第3施形態のさらに他の態様の要部回路構成図である。
図14Cにおいて、図14Aの第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図14Cの第3実施形態のさらに他の態様が、図14Aの第3実施形態と異なる点は、チャージスイッチ73に代えて、一端がコンデンサ71の他端(高電位側)に接続され、他端が第1PチャネルMOSトランジスタ91のドレイン端子と第2PチャネルMOSトランジスタ92のソース端子との接続点に接続されたチャージスイッチ73Cを備えた点である。
この場合において、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなるまでの動作及び効果は、第3実施形態と同じであるので、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなった以降の動作について説明する。
第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73Cは、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、第2PチャネルMOSトランジスタ92のソース端子、ドレイン端子、第3PチャネルMOSトランジスタ93のソース端子及びドレイン端子を介して、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルト~閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
以上の説明のように、本第3実施形態のさらに他の態様によれば、第3実施形態と同様に第2実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[4]第4実施形態
図15Aは、第4施形態の要部回路構成図である。
図15Aにおいて、図3の第2基本構成説明図と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
第4実施形態の構成が、第2基本構成と異なる点は、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61に代えて、ゲート端子に高電位側電源VDDAあるいは低電位側電源VSSAのいずれかが切り替え可能に接続され、切替式の可変電流源として機能する第1PチャネルMOSトランジスタ95と、第1PチャネルMOSトランジスタ95と並列に接続され、ゲート端子に高電位側電源VDDAあるいは低電位側電源VSSAのいずれかが切り替え可能に接続され、切替式の可変電流源として機能する第2PチャネルMOSトランジスタ96と、第1PチャネルMOSトランジスタ95のドレイン端子及び第2PチャネルMOSトランジスタ96のドレイン端子にソース端子が接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ62のドレイン端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力される第3PチャネルMOSトランジスタ97を備えた点である。
以上の説明においては、切替式の可変電流源として機能する第1PチャネルMOSトランジスタ95と並列に第2PチャネルMOSトランジスタ96を設けていたが、これに代えて、3個以上のPチャネルMOSトランジスタ(少なくとも一つは、可変電流源として機能するPチャネルMOSトランジスタ)を並列に接続する構成を採ることも可能である。この構成によれば、より多段階に電荷移動を制限でき、駆動力制限をよりきめ細やかに制御することができる。
次に第4実施形態の動作を説明する。
この場合において、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとなると、プリチャージスイッチ72は、オン状態となり、高電位側電源VDDAによりコンデンサ71が高電位側電源VDDAの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ71のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる。
このとき、NチャネルMOSトランジスタ62は、ゲート端子に“H”レベルが印加されているため、オン状態(閉状態)となり、ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子は“L”レベルとなり、NチャネルMOSトランジスタ22は、オフ状態(開状態)となっている。
続いて、NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるために、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、第2PチャネルMOSトランジスタ96は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
この場合において、高電位側電源VDDAと第3PチャネルMOSトランジスタ97との間には、切替式の可変電流源として機能している第1PチャネルMOSトランジスタ95及び第2PチャネルMOSトランジスタ96が設けられており、第1PチャネルMOSトランジスタ95及び第2PチャネルMOSトランジスタ96のうち、いずれか一方のゲート端子に高電位側電源VDDAが接続されて、ゲート端子が“H”レベルとなっているる場合には、当該PチャネルMOSトランジスタは、オフ状態(開状態)となるので、第1PチャネルMOSトランジスタ95及び第2PチャネルMOSトランジスタ96の双方がオン状態(閉状態)とされる通常動作状態と比較して電荷の移動が制限される。
すなわち、第1PチャネルMOSトランジスタ95あるいは第2PチャネルMOSトランジスタ92のいずれか一方と、第3PチャネルMOSトランジスタ97とは、実効的に駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と同様に機能する。
この結果、駆動力が制限されて、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移することとなる。
これにより、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22の後段のパワートランジスタが急激に遷移することはなく、アッパーアーム及びロアアームを構成している二つのパワートランジスタが同時にオン状態(閉状態)となることがなく、貫通電流が流れることもないので消費電力が無駄に大きくなることもない。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73は、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
以上の説明のように、本第4実施形態によっても、第1実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[4.1]第4施形態の他の態様
図15Bは、第4施形態の他の態様の要部回路構成図である。
図15Bにおいて、図15Aの第4実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用するものとする。
図15Bの第4実施形態の他の態様が、図15Aの第4実施形態と異なる点は、チャージスイッチ73に代えて、一端がコンデンサ71の他端(高電位側)に接続され、他端が第2PチャネルMOSトランジスタ96のドレイン端子と第3PチャネルMOSトランジスタ97のソース端子との接続点に接続されたチャージスイッチ73Dを備えた点である。
次に第4実施形態の他の態様の動作を説明する。
この場合において、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなるまでの動作及び効果は、第4実施形態と同じであるので、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなった以降の動作について説明する。
第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73Dは、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、第3PチャネルMOSトランジスタ97のソース端子及びドレイン端子を介して、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
したがって、本第4実施形態の他の態様によっても、第1実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[5]第1実施形態~第4実施形態の変形例
[5.1]第1変形例
以上の説明においては、被制御対象のトランジスタのゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthに至るまでの時間TDについては、調整することはしていなかったが、本第1変形例は、時間TDを調整する場合のものである。
図16は、実施形態の第1変形例の説明図である。
被制御対象のトランジスタのゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthに至るまでの時間TDを可変とする手法としては、コンデンサにチャージする電荷Qを調整することが考えられ、例えば、以下の三つの手法が考えられる。
第1の手法としては、プリチャージ対象のコンデンサ71にプリチャージスイッチ72を介して接続する電源を可変電圧源で構成することが考えられる。
この構成によれば、可変電圧源の電圧を可能な範囲で高くすることにより、時間TDをより短くすることができる。
また第2の手法としては、プリチャージ対象のコンデンサ71を可変容量コンデンサで構成することが考えられる。
この構成によれば、可変容量コンデンサの容量を可能な範囲で大きくすることで時間TDをより短くすることができる。
なお、図16では、第1の手法及び第2の手法の双方を組み合わせているが、いずれか一方でも同様の効果が得られる。
また、第3の手法としては、プリチャージスイッチあるいはチャージスイッチの電流容量(電荷移動容量)を可変とし、電流容量を大きくすることで、時間TDをより短くすることができる。
図17は、第2の手法で時間TDを調整する場合の第1具体例の説明図である。
図17に示すように、一方の入力端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力され、他方の入力端子に対応するいずれかのコンデンサのイネーブル信号Enx(x=1,2,…)が入力され、“H”レベルの出力信号及び“H”レベルのイネーブル信号が入力された場合に対応するプリチャージスイッチ72x(x=1,2,…)をオン状態として、対応するコンデンサCx(x=1,2,…)を高電位側電源VDDBに接続させるAND回路Ax(x=1,2,…)を備えている。
この結果、高電位側電源VDDBに同時に接続されたコンデンサの合成容量を変更することで複数の容量固定のコンデンサを可変容量コンデンサとして機能させている。
すなわち、可変容量コンデンサの容量を大きくすればするほど、時間TDを短くすることが可能となる。
この場合において、各コンデンサCx(x=1,2,…)に対応づけて、プリチャージスイッチ72-x(x=1,2,…)及びチャージスイッチ73-x(x=1,2,…)が設けられている。
図18は、第2の手法で時間TDを調整する場合の第2具体例の説明図である。
図18に示すように、本第2具体例では、コンデンサ71のチャージ電圧を基準電圧VREFと比較して、比較結果信号を出力するコンパレータ151と、一方の入力端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAが入力され、他方の入力端子にコンパレータ151の比較結果信号が入力されて両者の論理積をとるAND回路152と、を備え、AND回路152の出力結果に基づいて、コンデンサ71の電圧が設定した基準電圧VREFを超えたら、プリチャージスイッチ72をオフにすることで、実効的にコンデンサの容量を基準電圧VREFに対応させ、基準電圧VREFを変更することでコンデンサの容量を実効的に可変としている。
図19は、被制御対象のトランジスタのゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthに至るまでの時間TDを可変とするための説明図である。
すなわち、実効的なコンデンサC1の容量を大きくすればするほど、図19に示すように、時間TDを短くすることが可能となる。
より詳細には、本第2具体例によれば、駆動力が小さい従来例と同様の波形WLの場合の時間TDと比較して、波形Wに示すように、時間TDを短くすることができる。
さらに駆動力が大きい波形WHの場合と比較して駆動力を確実に抑制して、後段の被制御トランジスタの動作を抑制して、消費電力の増加、信頼性の低下を抑制することができる。
図20は、第2の手法で時間TDを調整する場合の第3具体例の説明図である。
図20に示すように、本第3具体例では、第2具体例のプリチャージスイッチを制御するAND回路152に代えて、プリチャージスイッチを制御するタイマ155を備え、タイマ155の入力端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBを入力し、出力信号VBの立ち上がりを検出して、プリチャージスイッチ72をオン状態とする。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが“H”レベルの状態で設定した時間を超えるか、あるいは、出力信号VBが“L”レベルとなった場合に、プリチャージスイッチ72をオフとすることで、実効的にコンデンサC1を可変容量コンデンサとして機能させる。
本第3具体例においても、第2具体例において、図19に示した様に、駆動力が小さい従来例と同様の波形WLの場合の時間TDと比較して、波形Wに示すように、時間TDを短くすることができる。
さらに駆動力が大きい波形WHの場合と比較して駆動力を確実に抑制して、後段の被制御トランジスタの動作を抑制して、消費電力の増加、信頼性の低下を抑制することができる。
図21は、第3の手法で時間TDを調整する場合の具体例の説明図である。
図21に示すように、プリチャージスイッチ72に代えて、電流容量可変のプリチャージスイッチ72Xを設け、あるいは、チャージスイッチ73に代えて電流容量可変のチャージスイッチ73Xを設け、実効的なプリチャージ電圧あるいはチャージ電圧を可変とすることで時間TDを可変とすることができる。
第3の手法で時間TDを調整する具体例の場合も、第2具体例において、図19に示した様に、駆動力が小さい従来例と同様の波形WLの場合の時間TDと比較して、波形Wに示すように、時間TDを短くすることができる。
さらに駆動力が大きい波形WHの場合と比較して駆動力を確実に抑制して、後段の被制御トランジスタの動作を抑制して、消費電力の増加、信頼性の低下を抑制することができる。
[5.2]第2変形例
以上の説明においては、被制御トランジスタがノーマリーオフ素子を用いた場合について説明したが、本第2変形例は、出力トランジスタである被制御トランジスタとしてノーマリーオン素子を用いた場合のものである。
図22は、被制御トランジスタとして閾値電圧Vthが負の値を有するノーマリーオンである素子が用いられ、かつ、ゲート耐圧がドレイン耐圧と等しい場合のMOSFETを利用した場合の具体例の説明図である。
図22の例においては、NチャネルMOSトランジスタ22に代えて、ノーマリーオン素子であるNチャネルMOSトランジスタ22Aが用いられている。この場合において、ドレイン端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力され、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61及びドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたNチャネルMOSトランジスタ62は、ゲート耐圧がドレイン耐圧と同等(等しい)トランジスタを用いているものとする。
そして、NチャネルMOSトランジスタ22Aのソース端子には、低耐圧NチャネルMOSトランジスタ101のドレイン端子が接続されている。
さらに低耐圧NチャネルMOSトランジスタ101のソース端子には、高電位側電源VDDAに基づいて駆動電力を供給する駆動電源Vが接続されている。
この場合において、低電位側電源VSSAは、負電圧とされ、第2の高電位側電源VDDBの電位は、NチャネルMOSトランジスタ22Aの閾値電圧Vth(<0V)より高い電位とされている。
ここで、第2変形例の動作を説明する。
第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとなると、プリチャージスイッチ72は、オン状態となり、第2の高電位側電源VDDBによりコンデンサ71が高電位側電源VDDBの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ71のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ72は、オフ状態となる。
このとき、NチャネルMOSトランジスタ62は、ゲート端子に“H”レベルが印加されているため、オン状態(閉状態)となり、ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子は“L”レベル(=VSSA)となり、NチャネルMOSトランジスタ22Aは、オフ状態(開状態)となっている。
続いて、NチャネルMOSトランジスタ22Aをオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるために、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、第2PチャネルMOSトランジスタ92は、オン状態(閉開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
またPチャネルMOSトランジスタ61は、オン状態に遷移を開始する。
この場合において、PチャネルMOSトランジスタ61は、可変電流源として機能しており、電荷の移動が制限される。
この結果、駆動力が制限されて、NチャネルMOSトランジスタ22Aのゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移することとなる。
これにより、NチャネルMOSトランジスタ22Aが急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、NチャネルMOSトランジスタ22Aの後段のパワートランジスタが急激に遷移することはなく、アッパーアーム及びロアアームを構成している二つのパワートランジスタが同時にオン状態(閉状態)となることがなく、貫通電流が流れることもないので消費電力が無駄に大きくなることもない。
そして、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなることにより、上記動作と並行して、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。
さらに、チャージスイッチ73は、オン状態となり、コンデンサ71にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ71の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22Aの閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート電位VGが低電位側電源VSSAの電位より高い閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22Aの駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
そして、駆動力制限期間が経過すると、NチャネルMOSトランジスタ22Aはオン状態に移行し、低耐圧NチャネルMOSトランジスタ101のドレイン端子を介してソース端子に電流が流れ、出力端子OUTの電位は“L”レベルとなる。
したがって、本第2変形例によっても、第1実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[5.3]第3変形例
上記第2変形例においては、被制御トランジスタとして閾値電圧Vthが負の値を有するノーマリーオンである素子が用いられ、かつ、ゲート耐圧がドレイン耐圧と等しい場合のMOSFETを利用した場合について説明したが、本第3変形例は、被制御トランジスタとして閾値電圧Vthが負の値を有するノーマリーオンである素子が用いられ、かつ、ゲート耐圧がドレイン耐圧に対して非常に低い場合のものである。
図23は、被制御トランジスタとしてノーマリーオンである素子が用いられ、かつ、ゲート耐圧がドレイン耐圧に対して非常に低い場合の具体例の説明図である。
図23において、図22の第2変形例と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
この場合において、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子に接続され、ゲート端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAに代えて、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61のゲート端子にNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子の耐圧(ゲート耐圧)に相当する電位を印加するための高電位側電源PWMHが接続されている。
同様にNチャネルMOSトランジスタ62は、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBに代えて、NチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子の耐圧(ゲート耐圧)に相当する電位を印加するための低電位側電源PWMLが接続されている。
本第3変形例の動作は、NチャネルMOSトランジスタ22Aをオン状態に遷移させる場合に、高電位側電源PWMHにより、PチャネルMOSトランジスタ61を介してNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子の耐圧(ゲート耐圧)に相当する電位(=高電位側電源VDDAの電位-高電位側電源PWMHの電位)がゲート電位として印加され、NチャネルMOSトランジスタ22Aをオフ状態に遷移させる場合に、低電位側電源PWMLにより、NチャネルMOSトランジスタ62を介してNチャネルMOSトランジスタ22Aのゲート端子の耐圧(ゲート耐圧)に相当する電位(=低電位側電源VSSAの電位+低電位側電源PWMLの電位)がゲート電位として印加される以外は、第2変形例と同様である。
したがって、本第3変形例によっても、第1実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[5.4]第4変形例
図24は、第4変形例のトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。
図24において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
トランジスタ駆動回路10Aが、図1のトランジスタ駆動回路と異なる点は、上記第2変形例及び第3変形例と同様に、ノーマリーオン素子として構成された高電位側スイッチSWH(=出力トランジスタ)と、出力端子OUTとの間に高電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタLVHを設け、高電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタLVHのゲート端子に高電位側スイッチSWHのゲート耐圧に対応する電位を印加するために、高電位側電源VHの電位から所定の電位を生成する高電位側電源VLVHと、高電位側電源VLVHからの電力供給を受けて高電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタLVHを駆動する駆動アンプ105を備えている点及びノーマリーオン素子として構成された低電位側スイッチSWL(=出力トランジスタ)と、出力端子OUTとの間に低電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタLVLを設け、低電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタLVLのゲート端子に低電位側スイッチSWLのゲート耐圧に対応する電位を印加するために、低電位側電源VLの電位から所定の電位を生成する低電位側電源VLVLと、低電位側電源VLVLからの電力供給を受けて低電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタLVLを駆動する駆動アンプ106を備えている点である。
動作については、第2変形例及び第3変形例と同様である。
したがって、本第4変形例によれば、出力トランジスタとして、ノーマリーオン素子として構成された高電位側スイッチSWH及び低電位側スイッチSWLを用いた場合でも、第1実施形態の効果と同様の効果が得られる。
[5.5]第5変形例
上記各実施形態及び各変形例においては、遅延時間調整回路を出力トランジスタのゲート端子の電位の制御に用いていたが、出力トランジスタの後段に設けられた被制御トランジスタにおいても、出力トランジスタと同様の問題が生じる虞がある。
このため、本第5変形例は、出力トランジスタのゲート端子の電位制御に加えて、後段の被制御トランジスタのゲート端子の電位制御を行うために第2の遅延時間調整回路を設けたものである。
図25は、第5変形例のトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。
図25において、トランジスタ駆動回路10Bは、出力トランジスタとしてのPチャネルMOSトランジスタ111と、ソース端子が高電位側電源VDDCに接続され、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ111のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAが入力されたPチャネルMOSトランジスタ112と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ111のゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSCに接続され、ゲート端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAが入力された駆動力可変のNチャネルMOSトランジスタ113と、第1遅延時間調整回路114と、を備えている。
ここで、第1遅延時間調整回路114は、一端が高電位側電源VDDCに接続されたコンデンサ121と、一端がコンデンサ121の他端に接続され、他端が低電位側電源VSSCに接続され、第1レベルシフト回路23の出力信号VAの反転信号である反転出力信号/VAが制御信号として入力された第1プリチャージスイッチ122と、一端がコンデンサ121の他端に接続され、他端がPチャネルMOSトランジスタ111のゲート端子に接続され、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが制御信号として入力された第1チャージスイッチ123と、入力端子に第1レベルシフト回路23の出力信号VAが入力され、出力信号VAを反転して反転出力信号/VAとして出力するインバータ124と、を備えている。
また、トランジスタ駆動回路10Bは、出力トランジスタとしてのNチャネルMOSトランジスタ131と、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ131のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたPチャネルMOSトランジスタ132と、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ131のゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたNチャネルMOSトランジスタ133と、第2遅延時間調整回路134と、を備えている。
ここで、第2遅延時間調整回路134は、一端が低電位側電源VSSAに接続されたコンデンサ141と、一端がコンデンサ141の他端に接続され、他端が高電位側電源VDDCに接続され、反転出力信号/VAが制御信号として入力された第2プリチャージスイッチ142と、一端がコンデンサ141の他端に接続され、他端が、例えば、後段の被制御トランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ145のゲート端子に接続され、第1レベルシフト回路23の出力信号VAが制御信号として入力された第2チャージスイッチ143と、を備えている。
次に第5変形例の動作を説明する。
第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“L”レベルとなると、インバータ124は、出力信号VAを反転して反転出力信号/VA=“H”レベルとして第1プリチャージスイッチ122及び第2プリチャージスイッチ142に出力する。
これにより第1プリチャージスイッチ122は、オン状態となり、低電位側電源VSSCによりコンデンサ121が低電位側電源VSSCの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ121のチャージが完了すると、第1プリチャージスイッチ122は、オフ状態となる。
また、第2プリチャージスイッチ142は、オン状態となり、高電位側電源VDDAによりコンデンサ141が高電位側電源VDDAの電位(あるいは所望の電位)までチャージされる。
そして、コンデンサ141のチャージが完了すると、第2プリチャージスイッチ142は、オフ状態となる。
このとき、PチャネルMOSトランジスタ132のゲート端子には、“L”レベルが印加されているためオン状態(閉状態)となり、NチャネルMOSトランジスタ133のゲート端子には、“L”レベルが印加されているためオフ状態(開状態)となり、出力トランジスタとしてのNチャネルMOSトランジスタ131は、オン状態となっている。
これらの結果、後段の被制御トランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ145はオフ状態(開状態)となっている。
続いて、PチャネルMOSトランジスタ111をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させ、ひいては、後段の被制御トランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ145をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるために、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“H”レベルとし、同時に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとする。
この結果、PチャネルMOSトランジスタ112は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ113は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。
このときインバータ124の出力信号である反転出力信号/VAは、“L”レベルとなり、第1プリチャージスイッチ122及び第2プリチャージスイッチ142は、オフ状態となる。
一方、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“H”レベルとなっているので、第1チャージスイッチ123及び第2チャージスイッチ143は、オン状態となる。
この場合において、低電位側電源VSSCとPチャネルMOSトランジスタ111のゲート端子との間には、可変電流源として機能しているNチャネルMOSトランジスタ113が設けられているので、電荷の移動が制限される。
この結果、駆動力が制限されて、PチャネルMOSトランジスタ111のゲートの電位は、“L”レベルへ徐々に遷移することとなる。
これにより、PチャネルMOSトランジスタ111が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、PチャネルMOSトランジスタ111の後段の被制御トランジスタ(パワートランジスタ)145が急激に遷移することはなく、アッパーアーム及びロアアームを構成している二つのパワートランジスタが同時にオン状態(閉状態)となることがなく、貫通電流が流れることもないので消費電力が無駄に大きくなることもない。
さらに、第1チャージスイッチ123は、オン状態となり、PチャネルMOSトランジスタ111のゲート端子の電荷は、コンデンサ121にディスチャージされて移動し、PチャネルMOSトランジスタ111のゲート端子の電位は、一気に低下して、コンデンサ121の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とPチャネルMOSトランジスタ111の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、PチャネルMOSトランジスタ111のゲート電位VGが高電位側電源VDDCから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(PチャネルMOSトランジスタ111の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
同様に、第1レベルシフト回路23の出力信号VA=“H”レベルなっているので、第2チャージスイッチ143は、オン状態となり、コンデンサ141の電荷がNチャネルMOSトランジスタ145のゲート端子に移動し、NチャネルMOSトランジスタ145のゲート端子の電位は、一気に上昇して、コンデンサ141の容量とゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ151の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ145のゲート電位VGが低電位側電源VSSAから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ151の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、可変電流源で駆動力制御を行うことができる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ151のゲート電位VGが低電位側電源VSSAの電圧から閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間を短くしつつ、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ151の駆動力を制限してさらに後段のトランジスタの動作を抑制したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、駆動力制御を行うことができる。
したがって、本第5変形例によっても第1実施形態の効果と同様の効果を、出力トランジスタのみならず、後段の被制御トランジスタについても得られる。
[5.6]第6変形例
上記各実施形態及び各変形例においては、遅延時間調整回路として、プリチャージスイッチ及びチャージスイッチを用いた場合について説明したが、本第6変形例は、プリチャージスイッチ及びチャージスイッチに代えて、チャージポンプを用いた場合のものである。
図26は、第6変形例のチャージポンプを用いたトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。
図26において、図3の実施形態の第2基本構成説明図と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図26において、第1可変増幅器24は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力され、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたNチャネルMOSトランジスタ62と、を備えている。
また、遅延時間調整回路161は、チャージポンプ回路として構成されており、中間電位電源VDDE(<高電位側電源VDDA)が高電位側電源として接続され、低電位側電源VSSEが接続され、入力端子に第3レベルシフト回路175の出力信号VCが入力され、出力信号VCを反転して反転出力信号/VCを出力するインバータ171と、一端にインバータ171の出力端子が接続されたコンデンサ172と、アノード端子が中間電位電源VDDEが接続され、カソード端子がコンデンサ172の他端に接続されたプリチャージダイオード173と、アノード端子がプリチャージダイオード173のカソード端子に接続され、カソード端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続されたチャージダイオード174と、を備えている。
次に第6変形例の動作を説明する。
まず、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとする。
この結果、PチャネルMOSトランジスタ61は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。
上記動作と並行して、インバータ171は、出力信号VCを反転して反転出力信号/VCを出力する。
このときのインバータ171の出力端子の電位は、低電位側電源VSSEの電位となるので、プリチャージダイオード173を介してコンデンサ172は中間電位電源VDDEの電位までチャージされる。
そして、コンデンサ172の電位が中間電位電源VDDEの電位となると、プリチャージは終了する。
続いて、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなると、PチャネルMOSトランジスタ61は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。この場合において、PチャネルMOSトランジスタ61は、駆動力が制限されているため、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激に遷移することはない。
このときのインバータ171の出力端子の電位は、中間電位電源VDDEの電位とほぼ等しくなる。
一方、コンデンサ172の他端の電位は、中間電位電源VDDEに、中間電位電源VDDEの電位と低電位側電源VSSAの電位の差に等しい電圧を加算した電位とほぼ等しくなる。すなわち、コンデンサ172の他端の電位≒VDDE+(VDDE-VSSA)となる。
したがって、コンデンサ172にチャージされた電荷は、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に供給され、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇し、コンデンサ172の容量とNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが低電位側電源VSSAの電位から閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速駆動となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間についてはフィードバック制御を行うこと無く、電流源で駆動力制御を行うことができる。
すなわち、本第6変形例によれば、第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
[5.7]第7変形例
本第7変形例は、第6変形例と同様に、プリチャージスイッチ及びチャージスイッチに代えて、チャージポンプを用いた場合のものである。
図27は、第7変形例のチャージポンプを用いたトランジスタ駆動回路の概要構成ブロック図である。
図27において、図25の第6変形例と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図27において、遅延時間調整回路162は、チャージポンプ回路として構成されており、高電位側電源として低電位側電源VSSAが接続され、低電位側電源として低電位側電源VSSE(<低電位側電源VSSA)が接続され、入力端子に第3レベルシフト回路175の出力信号VCが入力され、出力信号VCを反転して反転出力信号/VCを出力するインバータ171と、一端にインバータ171の出力端子が接続されたコンデンサ172と、アノード端子が中間電位電源VDDEが接続され、カソード端子がコンデンサ172の他端に接続されたプリチャージダイオード181と、アノード端子がプリチャージダイオード173のカソード端子に接続され、カソード端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続されたチャージダイオード182と、を備えている。
次に第7変形例の動作を説明する。
まず、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとする。
この結果、PチャネルMOSトランジスタ61は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。
上記動作と並行して、インバータ171は、出力信号VCを反転して反転出力信号/VCを出力する。
このときのインバータ171の出力端子の電位は、低電位側電源VSSEの電位となるので、プリチャージダイオード181を介してコンデンサ172は高電位側電源としての低電位側電源VSSAの電位までチャージされる。
そして、コンデンサ172の電位が低電位側電源VSSAの電位となると、プリチャージは終了する。
続いて、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなると、PチャネルMOSトランジスタ61は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。この場合において、PチャネルMOSトランジスタ61は、駆動力が制限されているため、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激に遷移することはない。
このときのコンデンサ172の他端の電位は、低電位側電源VSSAの電位に低電位側電源VSSAの電位と低電位側電源VSSEの電位との差に等しい電圧を加算した電位とほぼ等しくなる。
すなわち、コンデンサ172の他端の電位≒VSSA+(VSSA-VSSE)となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気に上昇し、コンデンサ172の容量とNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の容量(ゲート容量)との比により、自然とNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthの付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが低電位側電源VSSAの電位から閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速駆動となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間についてはフィードバック制御を行うこと無く、電流源で駆動力制御を行うことができる。
すなわち、本第7変形例によっても、第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
[6]第5実施形態
上記各実施形態のゲートドライバの駆動力制限回路においては、容量比で決まる電圧まで高速にチャージし、伝搬遅延を低減することで、ドライバ最終段の高速化に有効であった。
しかしながら駆動する負荷容量(負荷ゲート容量)が大きい場合には、大きな容量を用いる必要があった。
例えば、パワー素子のゲート容量は、10nF程度である。
このような場合に外付け容量を用いる方法も考えられるが、外付け部品点数を削減するとともに、外付け容量の寄生インダクタンスを抑制することが望ましく、内蔵可能な部品で構成することが望まれる。
そこで、本第5実施形態においては、大容量の外付け容量に代えて、内蔵可能な容量の放電電力をカレントミラー回路により増幅する構成を採っている。
図28は、第5実施形態の基本構成説明図である。
図28において、図3と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図28において、第1可変増幅器24は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力され、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたNチャネルMOSトランジスタ62と、を備えている。
図28において、遅延時間調整回路191は、一端が高電位側電源VDDAが接続されたコンデンサ192と、一端がコンデンサ192の他端に接続され、他端が低電位側電源VSSAに接続されたプリチャージスイッチ193と、一端がコンデンサ192の他端に接続されたチャージスイッチ194と、カレントミラー回路195と、を備えている。
上記構成において、カレントミラー回路195は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がチャージスイッチ194の他端に接続され、ゲート端子がドレイン端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ195Aと、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ゲート端子がPチャネルMOSトランジスタ195Aのゲート端子に接続されたPチャネルMOSトランジスタ195Bと、一端が高電位側電源VDDAに接続され、他端がPチャネルMOSトランジスタ195Aのゲート端子及びPチャネルMOSトランジスタ195Bのゲート端子に接続されたスイッチ195Cと、を備えている。
この場合において、PチャネルMOSトランジスタ195Bを一つのMOSトランジスタとして図示しているが、PチャネルMOSトランジスタ195Bをm(mは、2以上の整数)個のPチャネルMOSトランジスタを並列に接続した構成、あるいは、PチャネルMOSトランジスタ195Bのゲート面積を、PチャネルMOSトランジスタ195Aのゲート面積のm倍として、PチャネルMOSトランジスタ195Aのソース端子-ドレイン端子間を流れる電流のm倍の電流を流すことができるようにされている。なお、mはカレントミラーのミラー比であり整数以外の値も取りうる。
上記構成において、プリチャージスイッチ193は、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが“H”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、コンデンサ192が所定の電圧となるまでオン状態となる。
またチャージスイッチ194は、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが“L”レベルの期間の全て、あるいは、一部のみオン状態となる。すなわち、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位が所定の電圧(理想的には、NチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧)となるまでオン状態となる。
次に第5実施形態の動作を説明する。
図29は、第5実施形態の動作説明図(その1)である。
NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させる場合には、まず、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとする。
この結果、PチャネルMOSトランジスタ61は、オフ状態(開状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オン状態(閉状態)に遷移を開始する。
上記動作と並行して、出力信号VB=“H”レベルであるのでプリチャージスイッチ193は、オン状態となり、高電位側電源VDDAによりコンデンサ192が、図28中、矢印で示すように、充電電流が流れる。これにより、コンデンサ192が高電位側電源VDDAの電位までチャージされる。
このとき、カレントミラー回路195のスイッチ195Cは、オン状態とされるため、PチャネルMOSトランジスタ195A及びPチャネルMOSトランジスタ195Bは、ソース端子-ゲート端子間の電位が同電位となるため、カレントミラー回路として機能することはない。
そして、コンデンサ192のチャージが完了する時間が経過すると、プリチャージスイッチ193は、オフ状態となる。
図30は、第5実施形態の動作説明図(その2)である。
続いて、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとなると、PチャネルMOSトランジスタ61は、オン状態(閉状態)に遷移を開始し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移を開始する。この場合において、PチャネルMOSトランジスタ61は、駆動力が制限されているため、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激に遷移することはない。
これと並行して、カレントミラー回路195のスイッチ195Cは、オフ状態とされ、チャージスイッチ194は、オン状態となる。
この結果、コンデンサ192にチャージされた電荷は、カレントミラー回路195を構成するPチャネルMOSトランジスタ195Aのソース端子-ドレイン端子間を流れて、カレントミラー動作がなされる。
すなわち、カレントミラー回路195を構成するPチャネルMOSトランジスタ195Bのソース端子-ドレイン端子間をPチャネルMOSトランジスタ195Aのソース端子-ドレイン端子間の電流のm倍の電流が流れることとなり、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子の電位は、一気にNチャネルMOSトランジスタ22の閾値電圧Vthに対応する電圧の付近の電位となる。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速駆動となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、駆動力制御を行うことができる。
[7]第6実施形態
図31は、第6実施形態の基本構成説明図である。
図31において、図3と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図31において、第1可変増幅器24は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、駆動力可変のPチャネルMOSトランジスタ61と、ソース端子がPチャネルMOSトランジスタ61のドレイン端子に接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ22のゲート端子に接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたPチャネル(LD)MOSトランジスタ201と、ドレイン端子がPチャネル(LD)MOSトランジスタ201のドレイン端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子がPチャネル(LD)MOSトランジスタ201のゲート端子に接続されたNチャネル(LD)MOSトランジスタ62と、を備えている。
図31において、遅延時間調整回路200は、ソース端子が高電位側電源VDDAに接続され、ゲート端子に第1PWM用電源VPWMHの出力信号VBが入力されたPチャネルMOSトランジスタ202と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ202のドレイン端子に接続され、ソース端子が低電位側電源VSSAに接続され、ゲート端子がPチャネルMOSトランジスタ202のゲート端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタ203と、一端がPチャネルMOSトランジスタ201のドレイン端子とNチャネルMOSトランジスタ62のドレイン端子との接続点に接続され、他端がPチャネルMOSトランジスタ202のドレイン端子とNチャネルMOSトランジスタ203のドレイン端子の接続点に接続されたコンデンサ204と、を備えている。
上記構成において、PチャネルMOSトランジスタ202及びNチャネルMOSトランジスタ203は、協働して、NチャネルMOSトランジスタ22のオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させるターンオン時には、コンデンサ204の充電経路を構成する。
また、PチャネルMOSトランジスタ202及びNチャネルMOSトランジスタ203は、インバータ回路として機能し、協働して、NチャネルMOSトランジスタ22をオン状態(閉状態)からオフ状態(開状態)に遷移させるターンオフ時には、コンデンサ204の放電経路を構成している。
次に第6実施形態の動作を説明する。
図32は、第6実施形態の動作説明図(その1)である。
NチャネルMOSトランジスタ22をオフ状態(開状態)からオン状態(閉状態)に遷移させる場合には、まず、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“L”レベルとする。
この結果、Pチャネル(LD)MOSトランジスタ201は、オン状態(閉状態)に遷移し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オフ状態(開状態)に遷移する。この場合において、PチャネルMOSトランジスタ61は、駆動力が制限されているため、NチャネルMOSトランジスタ22のゲートの電位は、“H”レベルへ徐々に遷移する。
これと並行して、PチャネルMOSトランジスタ202は、オン状態に遷移し、NチャネルMOSトランジスタ203は、オフ状態に遷移する。
したがって、PチャネルMOSトランジスタ202は、コンデンサ204に対する充電経路を構成し、コンデンサ204は、徐々に充電される。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22が急激にオン状態(閉状態)に遷移することはない。ひいては、後段のパワートランジスタが急激に遷移することはない。
その後、コンデンサ204において充電が完了し、コンデンサ204が高電位側電源VDDAの近傍の電位までチャージされることにより、NチャネルMOSトランジスタ22はオン状態(閉状態)となる。
図33は、第6実施形態の動作説明図(その2)である。
NチャネルMOSトランジスタ22をオン状態(閉状態)からオフ状態(開態)に遷移させる場合には、まず、第1PWM用電源VPWMHの出力信号VB=“H”レベルとする。
この結果、Pチャネル(LD)MOSトランジスタ201は、オフ状態(開状態)に遷移し、NチャネルMOSトランジスタ62は、オン状態(閉状態)に遷移する。
これと並行して、PチャネルMOSトランジスタ202は、オフ状態に遷移し、NチャネルMOSトランジスタ203は、オン状態に遷移する。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ203は、コンデンサ204に対する放電経路を構成し、コンデンサ204は、迅速に放電される。
したがって、NチャネルMOSトランジスタ22は迅速にオフ状態(閉状態)に遷移する。ひいては、後段のパワートランジスタを迅速に遷移させることができる。
その後、コンデンサ204において放電が進行すると、NチャネルMOSトランジスタ22はオフ状態(閉状態)となる。
以上の説明のように、第6実施形態によれば、動作遅延を少なくしつつ、NチャネルMOSトランジスタ22のゲート電位VGが0ボルトから閾値電圧Vthの付近の電位となるまでの期間が高速に駆動することが可能となり、駆動力を制限したい駆動力制限期間(NチャネルMOSトランジスタ22の駆動力を制限したい期間)についてはフィードバック制御を行うこと無く、駆動力制御を行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A、10B トランジスタ駆動回路
11 高電位側ゲート駆動回路
12 低電位側ゲート駆動回路
20 第1ゲートドライバIC
21 PチャネルMOSトランジスタ
22 NチャネルMOSトランジスタ
22A NチャネルMOSトランジスタ(ノーマリーオン)
23 第1レベルシフト回路
24 第1可変増幅器
25 第1遅延時間調整回路
26 第1増幅器
27 第2遅延時間調整回路
30 第2ゲートドライバIC
31 PチャネルMOSトランジスタ
32 NチャネルMOSトランジスタ
33 第2レベルシフト回路
34 第2可変増幅器
35 第3遅延時間調整回路
36 第2増幅器
37 第4遅延時間調整回路
41 PチャネルMOSトランジスタ
42 NチャネルMOSトランジスタ
51 コンデンサ
52 プリチャージスイッチ
53 チャージスイッチ
61 コンデンサ
61 PチャネルMOSトランジスタ
62 NチャネルMOSトランジスタ
71 コンデンサ
72、72X プリチャージスイッチ
72A インバータ
72B PチャネルMOSトランジスタ
72C NチャネルMOSトランジスタ
73、73X チャージスイッチ
73A インバータ
73B PチャネルMOSトランジスタ
73C NチャネルMOSトランジスタ
74 インバータ
75 ノンオーバラップクロック発生回路
75A 第1NOR回路
75B 第1遅延回路
75C インバータ
75D 第2NOR回路
75E 第2遅延回路
81 第1PチャネルMOSトランジスタ
82 第2PチャネルMOSトランジスタ
83 第2PチャネルMOSトランジスタ
85 第1PチャネルMOSトランジスタ
86 第2PチャネルMOSトランジスタ
87 第3PチャネルMOSトランジスタ
91 第1PチャネルMOSトランジスタ
92 第2PチャネルMOSトランジスタ
93 第3PチャネルMOSトランジスタ
95 第1PチャネルMOSトランジスタ
96 第2PチャネルMOSトランジスタ
97 第3PチャネルMOSトランジスタ
101 低耐圧NチャネルMOSトランジスタ
105、106 駆動アンプ
111 PチャネルMOSトランジスタ
112 PチャネルMOSトランジスタ
113 NチャネルMOSトランジスタ
114 第1遅延時間調整回路
121 コンデンサ
122 第1プリチャージスイッチ
123 第1チャージスイッチ
124 インバータ
131 NチャネルMOSトランジスタ
132 PチャネルMOSトランジスタ
133 NチャネルMOSトランジスタ
134 第2遅延時間調整回路
141 コンデンサ
142 第2プリチャージスイッチ
143 第2チャージスイッチ
145 NチャネルMOSトランジスタ
151 コンパレータ
152 AND回路
155 タイマ
161、162 遅延時間調整回路
171 インバータ
172 コンデンサ
173、181 プリチャージダイオード
174、182 チャージダイオード
C1、C2 コンデンサ
dφ1 第1遅延クロック信号
dφ2 第2遅延クロック信号
En1、En2、 イネーブル信号
LVH 高電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタ
LVL 低電位側低耐圧NチャネルMOSトランジスタ
OUT、OUTN 出力端子
PWMH 高電位側電源
PWML 低電位側電源
SWH 高電位側スイッチ
SWL 低電位側スイッチ
TD 時間
V 駆動電源
VA 出力信号
Vth 閾値電圧
Vvar 制御信号
φ1 第1クロック信号
φ2 第2クロック信号

Claims (15)

  1. 被駆動トランジスタの駆動時に、前記被駆動トランジスタのゲート電位を前記被駆動トランジスタの閾値電圧に対応する所定の駆動力制限電位に維持する駆動力制限回路と、
    前記駆動力制限回路の動作時に前記ゲート電位を、前記駆動力制限電位まで遷移させる遅延時間調整回路と、
    を備えたトランジスタ駆動回路。
  2. 前記遅延時間調整回路は、前記駆動力制限電位に対応する電荷を蓄えるコンデンサと、
    前記ゲート電位を前記駆動力制限電位まで遷移させるのに先だって、電源からの電荷を前記コンデンサに供給し、あるいは、前記コンデンサの電荷を前記電源に供給するプリチャージスイッチと、
    前記ゲート電位を前記駆動力制限電位まで遷移させる場合に、前記コンデンサを前記被駆動トランジスタのゲートに電気的に接続するチャージスイッチと、
    を備えた請求項1に記載のトランジスタ駆動回路。
  3. 前記遅延時間調整回路は、前記駆動力制限電位に対応する電荷を蓄えるコンデンサと、
    前記ゲート電位を前記駆動力制限電位まで遷移させるのに先だって、電源からの電荷を前記コンデンサに転送し、あるいは、前記コンデンサの電荷を前記電源に転送するプリチャージポンプ回路と、
    を備えた請求項1に記載のトランジスタ駆動回路。
  4. 前記コンデンサとして、可変容量コンデンサを用いる、
    請求項2または請求項3に記載のトランジスタ駆動回路。
  5. 前記コンデンサとして、並列接続された複数のコンデンサから一又は複数のコンデンサを選択して用いることにより可変容量コンデンサとして機能させる、
    請求項2または請求項3に記載のトランジスタ駆動回路。
  6. 前記コンデンサの電位と、所定の基準電位と、の比較結果に基づいて、前記電源からの電荷を前記コンデンサに供給する期間、あるいは、前記コンデンサの電荷を前記電源に供給する期間を制御する、
    請求項2または請求項3に記載のトランジスタ駆動回路。
  7. 前記電源からの電荷を前記コンデンサに供給する時間、あるいは、前記コンデンサの電荷を前記電源に供給する時間を設定して、前記コンデンサを可変容量コンデンサとして機能させるタイマを備えた、
    請求項2または請求項3に記載のトランジスタ駆動回路。
  8. 前記駆動力制限回路は、駆動力可変のMOSトランジスタとして構成されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のトランジスタ駆動回路。
  9. 前記駆動力制限回路は、駆動力可変の第1MOSトランジスタと、
    前記第1MOSトランジスタに直列接続された駆動力一定の第2MOSトランジスタと、
    を備えて構成されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のトランジスタ駆動回路。
  10. 前記プリチャージスイッチとして、電流容量可変のスイッチを用いた、
    請求項2に記載のトランジスタ駆動回路。
  11. 前記プリチャージスイッチ及び前記チャージスイッチの制御回路として、インバータを用いた、
    請求項2に記載のトランジスタ駆動回路。
  12. 前記プリチャージスイッチ及び前記チャージスイッチの制御回路として、ノンオーバラップクロック発生回路を用いた、
    請求項2に記載のトランジスタ駆動回路。
  13. 前記遅延時間調整回路は、前記駆動力制限電位に対応する電荷を蓄えるコンデンサと、
    前記ゲート電位を前記駆動力制限電位まで遷移させるのに先だって、電源からの電荷を前記コンデンサに供給し、あるいは、前記コンデンサの電荷を前記電源に供給するプリチャージスイッチと、
    前記コンデンサからの電流が参照電流として入力され、前記参照電流のm(mは、1より大きい任意の数)倍の出力電流を被駆動トランジスタのゲートに電気的に出力するカレントミラー回路と、
    前記ゲート電位を前記駆動力制限電位まで遷移させる場合に、前記コンデンサからの電流を前記参照電流として前記カレントミラー回路に供給するチャージスイッチと、
    を備えた請求項1に記載のトランジスタ駆動回路。
  14. 前記遅延時間調整回路は、前記駆動力制限電位に対応する電荷を蓄えるコンデンサと、
    前記ゲート電位を前記駆動力制限電位まで遷移させるのに先だって、電源からの電荷を前記コンデンサに供給し、あるいは、前記コンデンサの電荷を前記電源に供給するインバータ回路と
    を備えた請求項1に記載のトランジスタ駆動回路。
  15. 被駆動トランジスタを駆動するトランジスタ駆動回路において実行されるトランジスタ駆動方法であって、
    前記被駆動トランジスタの駆動時に前記被駆動トランジスタのゲート電位を前記被駆動トランジスタの閾値電圧に対応する所定の駆動力制限電位に維持するステップと、
    前記駆動力制限電位に維持するに先だって、前記ゲート電位を、前記駆動力制限電位まで遷移させるステップと、
    を備えたトランジスタ駆動方法。
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