JP2024058595A - ピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法 - Google Patents

ピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストのピロリン酸ピペラジンの製造プロセスを提供する。【解決手段】反応釜および混練機において、モノエタノールアミン、塩酸、高温溶媒およびリン酸を原料として、環形成反応、メタセシス反応および脱水縮合反応により低コストでピロリン酸ピペラジンを合成して、ピロリン酸ピペラジン難燃剤を得るピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、難燃剤に関し、具体的にピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法に関する。
ピロリン酸ピペラジン(PPAP)は、リン・窒素相乗難燃性のメカニズムに基づいて
、ピペラジンを他のリン含有二官能基化合物と反応させることによって得られるP-N型
単分子膨張性難燃剤であり、現在は新型な膨張性難燃剤の開発の焦点および重点となる。
構造的には、ポリリン酸アンモニウム(APP)と同様にリン酸塩系重合体に属する。た
だし、異なるのは、ピロリン酸ピペラジンは、良好な酸源だけでなく、優れた炭化剤でも
あり、発泡剤としても機能する。また、ピペラジンの環構造は、ベンゼン環に類似してお
り、優れた熱安定性を有し、ピペラジンセグメントにより無機難燃剤と高分子マトリック
スとの相互作用を改善する可能性もあり、難燃性の見通しが良好である。これを用いて調
製したIFRは、優れた性能を有することから、国内外のメーカーから大きな注目を集め
ている。例えば、PPAPとMPPを約6:4の比率で配合すれば、炭化剤の追加を必要
せず、完全な難燃系を構築できる。この難燃系の難燃剤は、効率がより高く、同じ環境下
で、添加量がAPP系の難燃剤よりも5~10%低くなる。
現在、ピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法に関する特許は、主にCN201110
124271.4、CN200480025664.8、CN201610364678
.7およびCN201511034334.1などがある。まとめると、ピロリン酸ピペ
ラジンの製造方法は、4種類に大別することができる。
(1)メタセシス法
ピロリン酸ナトリウムとピペラジンを用いて、塩酸溶液中で水不溶性のピロリン酸ピペ
ラジン沈殿生成物を生成する。合成スキームは下記の通りである。
[化1]
この方法は、製造プロセスが簡便であり、特別な装置を必要としないが、ピペラジン塩
酸塩をピロリン酸ナトリウムと水溶液中で反応させる場合も、ピロリン酸ナトリウムを塩
酸で処理して得られるピロリン酸をピペラジンと水溶液中で反応させる場合も、副生成物
である塩化ナトリウムまたはピロリン酸ピペラジンナトリウム塩を生成するという問題が
あり、製品の難燃性能に影響を与える。実際、水洗いしても、副生成物を完全に除去でき
ない。一般に、系内に酸性物質が残存する場合、当該ピロリン酸ピペラジンを半導体や電
子機器などに用いると、悪影響を及ぼす可能性がある。また、副生成物であるピロリン酸
ピペラジンナトリウム塩の生成に伴い、目的生成物の収率が低下することから、この方法
は段々廃止されることになる。
(2)ジリン酸ピペラジン縮合法
ジリン酸ピペラジン縮合法は、現在多く用いられるピロリン酸ピペラジンの合成方法で
ある。この方法では、まずリン酸とピペラジンを水、酢酸などの溶媒中で反応させて中間
体であるジリン酸ピペラジンを製造し、次にジリン酸ピペラジンを高温で脱水縮合させて
ピロリン酸ピペラジンを製造する。ジリン酸ピペラジン縮合法の合成スキームは、下記の
通りである。
[化2]
ジリン酸ピペラジンを脱水させてPPAPを製造するには、主に2つの方法がある。a
.ジリン酸ピペラジンをIP2028、トルエンなどの高沸点不活性溶媒に加え、脱水縮
合反応を行うことにより、目的生成物PPAPを得る。b.高温脱水法を用いて、押出機
、真空混練機、高速ミキサー、加熱炉などのような加熱・脱水可能な装置中で、150~
300℃に加熱し、脱水縮合させてPPAPを得る。
(3)五酸化リン法
五酸化リンとピペラジンを用いて、シュウ酸の存在下で、シュウ酸が分解して生成した
水により五酸化リンからピロリン酸を生成し、さらにピペラジンと塩を形成する。その合
成スキームは、下記の通りである。
[化3]
モル比1:1の五酸化リンとリン酸を約200℃の条件下で反応させて無水ピロリン酸
を製造した後、溶媒として酢酸を加え、無水ピペラジンを数回に分けて加え、反応終了後
、反応混合物をろ過し、ろ過ケーキを少量の無水エタノールで洗浄し、さらに、ろ過ケー
キを真空乾燥機で高温乾燥させて粗生成物を得、気流により粉砕し、高純度のピロリン酸
ピペラジン製品を高収率で得る。
この方法は、反応工程が長く、しかも実際の応用ではピペラジンの揮発や五リン化リン
の解重合度の制御の難しさにより、温度がわずかに高くなるとピペラジンが炭化してしま
い、実際の効率が低くなる。
(4)リン酸二水素アンモニウム法。そのスキームは、下記の通りである。
[化4]
この方法は、酸源として、リン酸溶液の代わりにリン酸二水素アンモニウムを用いてピ
ペラジンと反応させ、リン酸二水素アンモニウムとピペラジンをまず50~100℃で脱
アミノ化させて中間体を生成した後、続いて200℃以上に昇温して脱アミノ化を継続し
、脱水縮合反応させ、PPAP粉末を得る。
この方法は、固体リン源を用いるため、液体リン酸の使用による装置への腐食を克服し
、反応において放出されるアンモニアが反応系の保護雰囲気として利用できるが、排気ガ
ス排出の問題もある。
以上のことから、PPAPを製造する従来技術の方法では、いずれもピペラジンを原料
とすることがわかる。即ち、ピペラジンの製造は、PPAPにとって避けられない技術的
一環となっている。
現在、ピペラジンの製造方法は、主に高圧法と常圧法に分けられる。高圧法は、主に下
記の5つの方法がある。
(1)モノエタノールアミンを原料とするピペラジンの合成
[化5]
このプロセスの主な反応は脱水縮合反応であり、副反応は脱水素および脱アミノ化反応
であり、水素やアンモニア雰囲気下でピペラジンを触媒合成する必要がある。この反応プ
ロセスについて、液相法と気相法プロセスの両方が報告されている。液相法では、温度を
180~240℃、圧力を10~18MPa、含水率を10%に制御し、モノエタノール
アミンの転化率が41~89.8%、ピペラジンの最高収率が34.14%である。気相
法は、管型反応釜内で行われ、低圧力下で反応を行うことができるが、収率が低いため、
更なる検討が必要である。
(2)N-β-ヒドロキシエチルエチレンジアミンを原料とするピペラジンの合成
[化6]
この反応は、分子内におけるアルコール・アンモニア化反応に属し、この反応を進行さ
せる鍵が触媒である。この反応では、最初レイノーNi、POClを触媒として用いた
が、ピペラジンの収率が高くなかった。現在、金属銅を活性成分とする脱水素・水素化触
媒を用いている。Cu-Cr-Mn/A1触媒および水素ガスの存在下で、エタノ
ールまたはテトラヒドロフランを溶媒とし、高圧釜中に180℃で2時間反応させ、原料
の転化率が98%以上に達し、ピペラジンの収率が88%である。
(3)ジエチレントリアミンを原料とするピペラジンの合成
[化7]
このプロセスでは、様々な触媒を用いることができるが、ピペラジンの収率に大きな差
がない。NiHを触媒とし、NH(I)とジエチレントリアミン(II)を環状反応さ
せ、I:II=3.5:1(mol)、反応温度を180℃、圧力を4.56MPa、反
応時間を2.hとし、ピペラジンの収率が85.2%である。Ni-MgOを触媒とし、
高圧釜中にIとIIの混合物を加熱しながら3h撹拌し、反応温度を225℃とし、ジエ
チレントリアミンの転化率が97%に達し、ピペラジンの収率が81%であり、少量の副
生成物、例えば7%のアミノエチルピペラジンが生成する。
(4)エチレンオキシドとエチレンジアミンを原料とするピペラジンの合成
[化8]
この反応スキームは、米国ICTA社で採用された製造プロセスである。このプロセス
において、第1ステップでは、反応物の物質比率、反応温度および溶媒の性能を厳密に制
御しながら、反応蒸留塔中でエチレンジアミンとエチレンオキシドとの付加反応を常圧下
で即座に完了させ、モノ付加物であるN-β-ヒドロキシエチレンジアミン(HEEA)
を生成し、その収率が85%と高く、純度が98%に達する。第2ステップでは、高圧反
応釜中に一定の水素圧を維持しながら、N-β-ヒドロキシエチレンジアミン(HEEA
)を触媒脱水・環化させてピペラジンを生成し、この反応では副生成物の生成がなく、ピ
ペラジンが六水和物として反応生成液に存在する。第3ステップでは、ピペラジンを脱水
させて無水ピペラジンを生成し、蒸留塔で分離し、無水ピペラジンを144~148℃の
画分として回収し、純度が99%に達する。
(5)エチレンジアミンを原料とするピペラジンの合成
[化9]
このプロセスでは、エチレンジアミンを原料とし、常圧下で気相法によりピペラジンを
一段階で合成すると同時に、高価値のトリエチレンジアミンを共に生成する。この合成プ
ロセスで使用される触媒が異なれば、その反応結果も異なる。KZSM-5ゼオライトを
触媒とする場合、反応温度340℃、気相条件下で3h以上反応させ、エチレンジアミン
の転化率が90%から80%に低下する。H型ゼオライトを触媒とする場合、330℃の
条件下で、40%のエチレンジアミン溶液を触媒と接触しながら反応させ、ピペラジンの
収率が36.95%、選択性が57%である。或いは、CZSM-5ゼオライトを触媒と
し、340℃の条件下で、気化したエチレンジアミン水溶液を触媒と接触しながら反応さ
せ、エチレンジアミンの転化率が55%、生成したピペラジンの選択性が55%である。
現在、このプロセスはまだ開発段階にあり、触媒の寿命が短く、活性が低く、収率が低い

常圧法は、主に下記の2つがある。
(1)クロロエタノールからのピペラジンの合成
国内メーカーは、一般にクロロエタノールを用い、アミン化、環化を経てピペラジン塩
酸塩を合成し、次にNaOHでピペラジン六水和物を中和する。
[化10]
アンモニア水をアミン化釜に加え、撹拌しながらクロロエタノール(モル比でクロロエ
タノール:水酸化アンモニウム=1:40)を加え、アンモニア圧が約0.4MPaにな
るまで昇温し、5h反応させる。昇温してアンモニアを追い出し、過剰の水酸化アンモニ
ウムを回収し、減圧下で濃縮する。アミノエタノール塩酸塩の濃縮液を撹拌しながら環化
釜に加え、続いて190℃まで昇温し、水をすべて留去させ、120℃に予熱された脱水
パラフィンを加える。続いて、260~270℃まで昇温し、保温しながら18h反応さ
せる。ろ過によりパラフィンを除去し、塩酸ピペラジンをろ過ケーキとして得る。塩酸ピ
ペラジン、固体水酸化ナトリウムおよび水(重量比で1:0.85:0.85)を反応釜
に加え、撹拌しながらアンモニアを1.5h排出し、その後、130~140℃まで昇温
し、ピペラジン六水和物を蒸留し、留出液を冷却してピペラジン六水和物溶液とし、8℃
に冷却し、ろ過し、5℃以下の蒸留水で洗浄し、ピペラジン六水和物製品を得、総収率が
約57%である。ピペラジン六水和物を亜鉛と共に蒸留すれば、ピペラジンを生成する。
(2)モノエタノールアミンの分解・環形成
1963年に、Poppelsdorfらは、初めてこの製造方法を提案し、開発に成
功した。 具体的な操作手順は、まず、モノエタノールアミンをゆっくりと無水塩化水素
に導入してモノエタノールアミン塩酸塩を製造し、次に撹拌の条件下で、生成したモノエ
タノールアミン塩酸塩を急速に220~230℃に加熱する。その後、導入管を液面より
できるだけ深いところに挿入するように、塩化水素気体を10mol/hの一定速度で溶
融モノエタノールアミン塩酸塩に連続的かつ均一に導入し、撹拌しながら2h反応させる
。反応終了後、生成物を室温まで冷却し、50%のNaOH水溶液を加えて系内を強アル
カリ性にする。その後、ジエチレントリアミンを蒸留補助剤とし、撹拌しながら、常圧で
混合物を蒸留してピペラジンを得る。この方法の収率は36.7%である。反応式は下記
の通りである。
[化11]

中国の薛守礼らは、トリエチレンジアミンを合成した際に、初めて無水塩化水素と塩化亜
鉛を触媒として中間生成物であるピペラジンを作製した。具体的な手順は、下記の通りで
ある。まず、反応釜にモノエタノールアミン、塩化亜鉛およびパラフィンを順番に加え、
撹拌しながら加熱して昇温する。温度が約200℃に達してから、塩化水素ガスを反応釜
にゆっくりと導入し、モノエタノールアミン塩酸塩を生成し、その後、続いて塩化水素を
導入する。次に、250℃に昇温して反応を開始させ、続いて260~280℃に昇温し
て2h反応させる。反応終了後、反応液にNaOH溶液を加えて中和し、さらに減圧脱水
などのステップを経て粗ピペラジンを得る。最後に、140~150℃で蒸留し、留出液
を冷却して無水ピペラジンを白色の針状結晶として得る。
賀力らは、ピペラジン六水和物を製造する方法を開発した。具体的な手順は、下記の通
りである。まず、溶液のpHが2~3の範囲になるまで、原料モノエタノールアミンに濃
硫酸をゆっくりと加える。続いて、得られたモノエタノールアミン塩酸塩溶液を濃縮処理
する。次に、溶媒としてパラフィンオイルを加え、250℃に加熱して脱水環化反応を行
う。さらに、得られた混合液を分画し、約120℃の画分を回収し、留出液を冷却して結
晶を析出させる。最後に、ろ過してピペラジン六水和物を白色の針状結晶として得る。こ
のプロセスの主な利点は、投資コストが低く、手順が簡便であるが、原料の利用率が比較
的低く、反応過程において副生成物が多く生成するため、収率が比較的低く、また材料の
装置への腐食も比較的深刻である。
上記のように、ピペラジンは、合成方法が様々であり、ある反応の副生成物として回収
・利用するものがあるし、直接化学合成するものもある。反応条件は、高温、高圧でプロ
セスが比較的成熟した液相法があるし、高温、低圧でプロセスが更なる改善する余地のあ
る気相法もある。
現在、ピロリン酸ピペラジンは、難燃効果、価額、コストなどの点で、多くの利点を持
っているが、ピペラジンおよびその誘導体は、重要な化学原料および医薬品中間体として
医薬品や農薬、界面活性剤、難燃剤、防腐剤、ゴム加硫促進剤、発電所の脱硫、二酸化炭
素捕捉などの分野に幅広く利用されている。これらの中でも、ピペラジンおよびその誘導
体は、医薬品の分野で最も広く利用され、主にキノロン系抗菌剤の製造に用いられている
。近年、ピペラジンおよびその誘導体は、応用分野が拡大し続け、消費量が年々増加して
いる。欧米などの先進国は、ピペラジンおよびその誘導体の広範な応用を踏まえ、20世
纪の50年代からピペラジン系化合物の合成を研究し、ピペラジンおよびその誘導
体の一連の合成スキームを開発し、工業製造に成功した。
現在、中国の製薬産業などの分野で使用されているピペラジンおよびその誘導体の大部
分は、輸入に依存しており、価額が高く供給が不足することが常に産業の発展を妨害する
重要な要因となっている。また、最近の国際産業チェーンの急激な変動により、ピペラジ
ン製品の価格が急騰し、下流の応用分野に深刻な影響を及ぼしている。特に、難燃剤産業
におけるピペラジンの需要は急増しており、ピロリン酸ピペラジンの生産量は2015年
の210トンから2022年の約8000トンに急増し、ピペラジンの消費量は70トン
から2600トンに増加している。難燃剤の分野におけるピペラジンの需要は今後も増加
し続け、ピペラジンの供給逼迫と市場価格の急激な変動が常態化すると考えられる。
よって、低コストのピロリン酸ピペラジンの製造方法は、将来の産業の重要な研究方向
の1つになる。
本発明の目的は、ピペラジン原料需要の窮状を克服するピロリン酸ピペラジンの合成方
法を提供し、低コストのピロリン酸ピペラジンの製造プロセスを実現することである。
本発明に係る解決手段は、モノエタノールアミン、塩酸、溶媒およびリン酸を原料とし
て、環形成反応、メタセシス反応および脱水縮合反応を順次経て、ピロリン酸ピペラジン
難燃剤を得るピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法を提供することである。
さらに、本発明に係る方法は、以下ステップを含む。
モノエタノールアミンと塩酸を反応原料として反応させて、モノエタノールアミン塩酸
塩を得る第1ステップ、
窒素ガスの条件下で溶媒を加え、混合物の温度を昇温して環形成反応を行う第2ステッ
プ、
前記ステップの反応で得られた混合物を固液分離し、分離した固体反応生成物に水を加
えて生成物を溶解し、次に水酸化ナトリウムを加えて中和し、さらにリン酸を滴下してモ
ノリン酸ピペラジンを析出させる第3ステップ、および
第3ステップで得られたモノリン酸ピペラジンを混練機に移し、リン酸を追加し、昇温
して脱水縮合反応を行い、ピロリン酸ピペラジンを合成する第4ステップ。
さらに、前記第1ステップから第3ステップまでは、反応釜内で行われ、前記第3ステ
ップでは、ろ過により固液分離を実現し、前記第1ステップでは、反応温度を60~10
0℃とし、反応時間を1~5時間とし、前記第2ステップでは、環形成反応温度を200
~300℃とし、反応時間を1~24時間とする。
さらに、前記第4ステップでは、具体的に、混練機にリン酸およびモノリン酸ピペラジ
ンを加え、反応混合物溶液を60~100℃に加熱し、1~6時間撹拌した後、窒素ガス
保護下で、200~300℃に昇温して脱水縮合を行い、0.5~3時間保温した後、室
温まで冷却し、その後生成物を回収する。
さらに、前記第3ステップおよび第4ステップにおけるリン酸は、リン酸の含有量が4
0質量%以上のリン酸水溶液である。
さらに、前記第1ステップでは、塩酸とモノエタノールアミンとのモル比率を(0.9
~1.1):1とし、塩酸の濃度を10質量%~36質量%とし、第3ステップでは、系
のpH値が8~9の範囲になるように水酸化ナトリウムを加え、リン酸とモノエタノール
アミンとのモル比率が(0.20~0.45):1となるように濃度40質量%~85質
量%のリン酸を滴下し、第4ステップでは、リン酸とモノエタノールアミンとのモル比率
が(0.20~0.45):1となるようにリン酸を追加する。
さらに、前記第1ステップでは、塩酸とモノエタノールアミンとのモル比率を1:1と
し、前記第3ステップでは、リン酸とモノエタノールアミンとのモル比率が(0.25~
0.40):1となるようにリン酸を滴下し、第4ステップでは、リン酸とモノエタノー
ルアミンとのモル比率が(0.22~0.40):1となるようにリン酸を追加する。
さらに、前記溶媒が、高沸点パラフィンおよび/または耐高温シリコーンオイルから選
択される1種または複数種であり、前記高沸点パラフィンおよび/または耐高温シリコー
ンオイルの沸点が300℃超である。
本発明に係る方法におけるピロリン酸ピペラジン難燃剤の合成スキームの反応式は、下
記のとおりである。
[化12]
本発明で合成される前記低コストのピロリン酸ピペラジン難燃剤は、他の処理を必要と
せず、そのまま改質プラスチックに使用できる難燃剤粉末である。
従来技術と比較して、本発明には、以下の利点がある。
1)本発明では、モノエタノールアミンを原料としてピペラジン塩酸塩を直接合成し、
次にモノリン酸ピペラジンの水への溶解度が低いことを利用して重要な中間体であるモノ
リン酸ピペラジンを精製する。ピペラジンを原料として使用せず、ピペラジンの合成プロ
セスおよび高価なコストにも依存しない。
2)本発明に係る方法は、常圧法によるピペラジン製造の合成スキームに基づいて改良
し、従来の蒸留法によるピペラジンおよびその誘導体の分離方法の代わりに、モノリン酸
ピペラジンの水への溶解度が低いという特性を利用し、モノエタノールアミンの環化反応
後の水溶液にリン酸を加えてモノリン酸ピペラジンを析出させ、ピペラジンおよびその誘
導体生成物の分離プロセスの煩雑さおよび高いエネルギー消耗を大幅に低減させる。
3)本発明に係る方法は、常圧下で行い、強い腐食性の原料および高温を伴わず、ピペ
ラジンを直接合成する際の煩雑な反応条件および高価な設備投資を大幅に削減し、反応プ
ロセスが簡便であり、製造コストが低い。市場の需要を満たし、直接使用できるピロリン
酸ピペラジン難燃剤製品を製造し、製品を製造する際のエネルギー消耗およびピペラジン
を原料とする際の市場価格の変動の影響を低減する。
本発明によるピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法は、効率が高く、コストが低く、
操作されやすい合成方法である。従来の合成製造を変更することなく、白色度が高く、耐
水性が良好で、かつ材料適合性が良好なピロリン酸ピペラジン難燃剤を直接得ることがで
きるため、コストを削減し、市場の総合的な競争力を高める。本発明は、化学的方法によ
るピロリン酸ピペラジン難燃剤製品の直接な合成を実現できるだけでなく、安価の原料で
あるモノエタノールアミンを出発原料とすることにより、純粋なピペラジン製品の合成製
造を避けて、常圧条件下で、低コストでピロリン酸ピペラジン難燃剤製品を合成できる。
実施例1
反応釜に215.0gのモノエタノールアミン(分子量61.0、3.52mol)お
よび1157.1gの濃度10質量%の塩酸(分子量36.5、3.17mol)を加え
、1時間反応させてモノエタノールアミン塩酸塩を得、水を乾燥させた後、200mLの
流動パラフィンを加え、窒素ガス保護下で、200℃に昇温して環形成反応を行い、24
時間後冷却し、溶媒を注ぎ出し、反応混合物を分離し、固体を濾別し、水を加えて溶解さ
せた後、水酸化ナトリウムを加えてpH値8~9に中和し、215.6gの濃度40質量
%のリン酸(分子量98.0、0.88mol)を滴下して145.4gのリン酸ピペラ
ジン(分子量184.1、0.79mol)を析出させた。混練機に193.6gの濃度
40質量%のリン酸(分子量98.0、0.79mol)および145.4gのリン酸ピ
ペラジン(分子量184.1、0.79mol)を加え、反応溶液を60℃に加熱し、6
時間撹拌した後、窒素ガス保護下で、200℃に昇温して脱水縮合を行い、3時間保温し
た後、室温に冷却し、その後、206.0g(分子量264.1、0.78mol)の生
成物を回収した。全収率は44.3%であった。
実施例2
反応釜に24.6kgのモノエタノールアミン(分子量61.0、403.3mol)
および47.5kgの濃度31質量%の塩酸(分子量36.5、403.4mol)を加
え、3時間反応させてモノエタノールアミン塩酸塩を得た後、30Lの流動パラフィンを
加え、窒素ガス保護下で、250℃に昇温して環形成反応を行い、10時間後冷却し、溶
媒を注ぎ出し、反応混合物を分離し、固体を濾別し、水を加えて溶解させた後、酸化ナト
リウムを加えてpH値8~9に中和し、17.3kgの80%のリン酸(分子量98.0
、141.3mol)を滴下して24.9kgのリン酸ピペラジン(分子量184.1、
135.3mol)を析出させた。混練機に16.6kgの80%のリン酸(分子量98
.0、135.3mol)および24.9kgのリン酸ピペラジンを加え、反応溶液を9
0℃に加熱し、3時間撹拌した後、窒素ガス保護下で、250℃に昇温して脱水縮合を行
い、2時間保温した後、室温に冷却し、その後、35.1kg(分子量264.1、13
2.9mol)の生成物を回収した。全収率は65.9%であった。
実施例3
反応釜に292.0kgのモノエタノールアミン(分子量61.0、4786.9mo
l)および533.9kgの濃度36質量%の塩酸(分子量36.5、5265.6mo
l)を加え、5時間反応させてモノエタノールアミン塩酸塩を得た後、400Lのシリコ
ーンオイルを加え、窒素ガス保護下で、300℃に昇温して環形成反応を行い、2時間後
冷却し、溶媒を注ぎ出し、反応混合物を分離し、固体を濾別し、水を加えて溶解させた後
、水酸化ナトリウムを加えてpH値8~9に中和し、220.8kgの85%のリン酸(
分子量98.0、1915.1mol)を滴下して345.3kgのリン酸ピペラジン(
分子量184.1、1875.6mol)を析出させた。混練機に216.2kgの85
%のリン酸(分子量98.0、1875.6mol)および345.3kgのリン酸ピペ
ラジンを加え、反応溶液を100℃に加熱し、1時間撹拌した後、窒素ガス保護下で、3
00℃に昇温して脱水縮合を行い、0.5時間保温した後、室温に冷却し、その後、48
5.5kg(分子量264.1、1838.3mol)の生成物を回収した。全収率は7
6.8%であった。
ピロリン酸ピペラジン1トンの生産量を統計単位として、本発明に係る方法における原
料のコストと従来技術の製造方法における原料のコストを算出・統計し、その結果を下記
の表1~表3に示す。
表1
表1 ジリン酸ピペラジン法によりピロリン酸ピペラジン1トンを製造する原料のコスト
表2
表2 リン酸ピペラジン法によりピロリン酸ピペラジン1トンを製造する原料のコスト

表3
表3 本発明実施例のモノエタノールアミン法によりピロリン酸ピペラジン1トンを製造
する原料のコスト
以上、本発明の各実施例を記載したが、上記の説明は例示的なものであり、網羅的なも
のではない。本発明は、開示された各実施例に限定されない。説明した各実施例の範囲お
よび要旨を逸脱しない範囲で様々な修正や変更ができることは当業者には明らかである。
従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。

Claims (8)

  1. モノエタノールアミン、塩酸、溶媒およびリン酸を原料として、環形成反応、メタセシ
    ス反応および脱水縮合反応を順次経て、ピロリン酸ピペラジン難燃剤を得ることを特徴と
    するピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法。
  2. 以下ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のピロリン酸ピペラジン難燃剤の
    製造方法。
    モノエタノールアミンと塩酸を反応原料として反応させて、モノエタノールアミン塩酸
    塩を得る第1ステップ、
    窒素ガスの条件下で溶媒を加え、混合物の温度を昇温して環形成反応を行う第2ステッ
    プ、
    前記ステップの反応で得られた混合物を固液分離し、分離した固体反応生成物に水を加
    えて生成物を溶解し、次に水酸化ナトリウムを加えて中和し、さらにリン酸を滴下してモ
    ノリン酸ピペラジンを析出させる第3ステップ、および
    第3ステップで得られたモノリン酸ピペラジンを混練機に移し、リン酸を追加し、昇温
    して脱水縮合反応を行い、ピロリン酸ピペラジンを合成する第4ステップ。
  3. 前記第1ステップから第3ステップまでは、反応釜内で行われ、
    前記第3ステップでは、ろ過により固液分離を実現し、
    前記第1ステップでは、反応温度を60~100℃とし、反応時間を1~5時間とし、
    前記第2ステップでは、環形成反応温度を200~300℃とし、反応時間を1~24
    時間とすることを特徴とする請求項2に記載のピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法。
  4. 前記第4ステップでは、具体的に、混練機にリン酸およびモノリン酸ピペラジンを加え
    、反応混合物溶液を60~100℃に加熱し、1~6時間撹拌した後、窒素ガス保護下で
    、200~300℃に昇温して脱水縮合を行い、0.5~3時間保温した後、室温まで冷
    却し、その後生成物を回収することを特徴とする請求項2に記載のピロリン酸ピペラジン
    難燃剤の製造方法。
  5. 前記第3ステップおよび第4ステップにおけるリン酸は、リン酸の含有量が40質量%
    以上のリン酸水溶液であることを特徴とする請求項2に記載のピロリン酸ピペラジン難燃
    剤の製造方法。
  6. 前記第1ステップでは、塩酸とモノエタノールアミンとのモル比率を(0.9~1.1
    ):1とし、塩酸の濃度を10質量%~36質量%とし、
    第3ステップでは、系のpH値が8~9の範囲になるように水酸化ナトリウムを加え、
    リン酸とモノエタノールアミンとのモル比率が(0.20~0.45):1となるように
    濃度40質量%~85質量%のリン酸を滴下し、
    第4ステップでは、リン酸とモノエタノールアミンとのモル比率が(0.20~0.4
    5):1となるようにリン酸を追加することを特徴とする請求項2に記載のピロリン酸ピ
    ペラジン難燃剤の製造方法。
  7. 前記第1ステップでは、塩酸とモノエタノールアミンとのモル比率を1:1とし、
    前記第3ステップでは、リン酸とモノエタノールアミンとのモル比率が(0.25~0
    .40):1となるようにリン酸を滴下し、
    第4ステップでは、リン酸とモノエタノールアミンとのモル比率が(0.22~0.4
    0):1となるようにリン酸を追加することを特徴とする請求項2または6に記載のピロ
    リン酸ピペラジン難燃剤の製造方法。
  8. 前記溶媒が、高沸点パラフィンおよび/または耐高温シリコーンオイルであり、前記高
    沸点パラフィンおよび/または耐高温シリコーンオイルの沸点が300℃超であることを
    特徴とする請求項2に記載のピロリン酸ピペラジン難燃剤の製造方法。
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