JP2024058360A - 外装部材取付機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率を改善可能な外装部材取付機を提供する。【解決手段】外装部材取付機は、テープ巻き装置(10)と、スリット(SL)が形成された外装部材(コルゲートチューブC)を、外装部材の周方向における前記スリットの位置を固定した状態で押し出して、電線に挿入可能な外装部材挿入装置(30)と、テープ巻き装置(10)と、外装部材挿入装置(30)と、を制御する制御装置(90)と、を備える。制御装置(90)は、前記テープリールから所定箇所に繋がるテープ部分T1の位置と、外装部材挿入装置(30)によって押し出された外装部材のスリットの位置とを一致させて、外装部材を電線に外挿し、テープ巻き装置(10)がテープを外装部材の特定箇所に巻き付けるように、テープ巻き装置及び外装部材挿入装置を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、外装部材取付機に関する。
ワイヤハーネスの製造工程の一部において、電線の外側に電線を保護するためのコルゲートチューブ等の外装部材が取り付ける作業が行われている。外装部材であるコルゲートチューブには、その長手方向に沿ってスリットが形成され、このスリットを開いて内部に電線を挿入することで、電線の外側に取り付けられる。電線に取り付けられた外装部材の外周に、テープを巻き付けることで、スリットの開きが防止される。外装部材の取付作業を効率化する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、外装部材取付装置を含むテープ巻付装置を開示する。この部材取付装置は、電線部分が直線状に支持されたワイヤハーネスに対して、長手方向に沿ったスリットを有したコルゲートチューブを供給する供給手段を、電線部分と相対移動させつつ、スリットを通してコルゲートチューブに順次電線部分を挿入する。この外装部材取付装置によれば、電線部分の外側にコルゲートチューブを取り付ける作業の一部を機械化できる。
特開2015-225815号公報
上記外装部材取付装置においては、供給手段に設けられたガイド部及び挿入子によって電線部分へのコルゲートチューブの取り付けが補助される。先端が電線部分に取り付けられたコルゲートチューブは、供給手段が電線部分に対して相対移動されることで、ガイド部及び挿入子に案内されて電線部分に供給される。このコルゲートチューブの取付動作と同時に、電線部分に螺旋状にテープを巻きつける第一巻付動作が実行される。その後、コルゲートチューブの所定箇所に対してテープを巻きつける第二巻付動作が実行されることで、スリットが閉じられ、コルゲートチューブの保護性能が確保される。
しかしながら、上記テープ巻付装置は、第一巻付動作後にテープを切断し、初期位置に復帰して待機状態となった後に、第二巻付動作を実行するため、作業効率について改善の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業効率を改善可能な外装部材取付機を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る外装部材取付機は、下記を特徴としている。
電線の延伸方向を軸として前記電線の周りを回転しながら、テープリールから引き出されたテープを前記電線の所定箇所に巻き付け可能であり、前記電線に対する回転角度を固定可能なテープ巻き装置と、
一方向に延びた筒状を有し、前記一方向に沿ってスリットが形成された外装部材を、前記外装部材の周方向における前記スリットの位置を固定した状態で押し出して、前記電線に挿入可能な外装部材挿入装置と、
前記テープ巻き装置と、前記外装部材挿入装置と、を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記回転角度が固定された状態において前記テープリールから前記所定箇所に繋がる前記テープの一部分の位置と、前記外装部材挿入装置によって押し出された前記外装部材の前記スリットの位置とを一致させて、前記外装部材の少なくとも一部を前記電線に外挿し、前記テープ巻き装置が前記テープを前記外装部材の特定箇所に巻き付けるように、前記テープ巻き装置及び前記外装部材挿入装置を制御する、
外装部材取付機。
本発明によれば、作業効率を改善可能な外装部材取付機を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、外装部材取付機の概略構成を示す模式図である。 図2は、テープ巻き装置の要部を示す正面図である。 図3は、電線に対する回転角度が固定された状態のテープ巻き装置の要部を示す正面図である。 図4は、外装部材挿入装置がテープ位置とスリット位置とを合わせながらコルゲートチューブを挿入する動作の説明図である。 図5は、挿入ガイドの斜視図である。 図6は、テープ位置とスリット位置とを合わせた状態を示す説明図である。 図7は、コルゲートチューブの挿入位置を示す説明図である。 図8は、コルゲートチューブにテープを巻きつけた状態を示す説明図である。 図9は、外装部材取付機の動作例を示すフローチャートである。 図10は、外装部材取付機の他の動作例を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、外装部材取付機1の概略構成を示す模式図である。図2は、テープ巻き装置10の要部を示す正面図である。図3は、電線Wに対する回転角度が固定された状態のテープ巻き装置10の要部を示す正面図である。図4は、外装部材挿入装置30がテープ位置とスリット位置とを合わせながらコルゲートチューブCを挿入する動作の説明図である。図5は、挿入ガイド33の斜視図である。図6は、テープ位置とスリット位置とを合わせた状態を示す説明図である。以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前後方向」、「左右方向」、及び「上下方向」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交する。「前後方向」は、電線Wの延伸方向を示す。
図1に示すように、外装部材取付機1は、テープ巻き装置10と、外装部材挿入装置30と、第1位置決め装置50と、第2位置決め装置70と、制御装置90と、を備える。外装部材取付機1は、治具板3上に配置された治具5、6に保持された電線Wの所定箇所に、テープTを巻き付け、電線Wを覆う外装部材であるコルゲートチューブCを取り付け、コルゲートチューブCの外周にテープTを巻き付ける装置である。電線Wは、一本の電線または、複数の電線が収束された電線束である。治具5は、電線Wの両端部に取り付けられたコネクタを保持する。治具6は、電線Wの中央を保持する。
コルゲートチューブCは、一方向に延びた筒状を有し、この一方向に沿ってスリットSL(図6参照)が形成された、合成樹脂製の外装部材である。コルゲートチューブCの断面形状は、円環の一部がスリットSLにより分離され、このスリットSLを開くことによって断面C字状に弾性変形し、開いたスリットSLを介して内外が連通される。従って、開いたスリットSL部分からコルゲートチューブCの内部に電線Wを挿入することができる。コルゲートチューブCは、電線Wの外側を覆って電線を保護する機能を有する。
テープTは、片面にのみ粘着材が設けられた一般的な片面粘着テープであり、粘着面を内側、非粘着面を外側にして、紙筒等の中空の巻芯にロール状に巻回されて、テープリールTRの形態(図2参照)でテープメーカー等から提供される。テープTは、電線W又はコルゲートチューブCに巻き付ける際にも、粘着面を内面側に向けた状態で貼り付けながら巻いていく。片面粘着テープの粘着面と反対側の面は非粘着面とされており、必要に応じて剥離性が付与されている。このテープTは、電線Wの所定箇所、例えば、コルゲートチューブC挿入後にコルゲートチューブCの一端部に対応する所定箇所に、巻き付けられる。即ち、テープTは、電線Wの所定箇所に下巻きされる。また、テープTは、電線Wに取り付けられたコルゲートチューブCの外周に巻きつけられる。例えば、テープTは、下巻きされた電線Wの所定箇所に一端部が位置されたコルゲートチューブCの端面と、テープTの側端面とを位置合わせした状態で、コルゲートチューブC上に巻き付けられる。コルゲートチューブC上にテープTが巻き付けられることにより、スリットSLが閉じられて、コルゲートチューブCが割れ止めされる。さらに、コルゲートチューブCの一端部と電線Wとにわたって、テープTが、互いに半幅程度ずつ重なるように巻き付けられる(以下、巻き下ろしという。)。テープTが、割れ止め後に電線W側へ巻き下ろしされることにより、コルゲートチューブCを電線Wに対して位置固定することができる。
(テープ巻き装置10)
テープ巻き装置10は、電線Wの延伸方向を軸として電線Wの周りを回転しながら、テープリールTRから引き出されたテープTを電線Wの所定箇所に巻き付け可能であり、電線Wに対する回転角度を固定可能に構成される。
テープ巻き装置10は、図2に示すように、テープリールTRを固定する回転プレート14と、回転プレート14を回転可能に支持し、電線Wの周りを回転可能に構成されたフレーム12と、フレーム12の回転に対して前記回転プレート14の回転を連動させる連動機構(図示せず)と、を有する。
回転プレート14は、テープリールTRを保持するテープ保持部141と、電線Wを収容可能な内部空間へ電線Wを導入する開口部14aとを有する。
フレーム12は、電線Wを回転プレート14の内部空間へ導入する開口部12aを有し、回転プレート14を回転可能に支持し、かつ、電線Wの周りを回転可能に構成される。フレーム12は、リンク機構によって、電線Wの周りを回転駆動される。リンク機構は、回転角度を制御可能な駆動モータによって駆動される。
フレーム12は、テープTを切断する切断部18を有する。
連動機構は、フレーム12を電線W周りに回転させる駆動モータの回転運動を回転プレート14に伝達する。連動機構は、例えば、駆動モータの回転軸に連結された歯車と、この歯車に噛み合って回転する伝達歯車と、伝達歯車と噛み合い、かつ、回転プレート14の外周に設けられた複数の歯と噛み合って回転する歯車とを有する。連動機構は、フレーム12が電線W周りを1回転するのに対して、回転プレート14がフレーム12に対して1回転するように、フレーム12と回転プレート14とを連動させる。連動機構により、コルゲートチューブCを電線Wに挿入する際に、図6に示すように、スリットSLの位置と、テープリールTRから電線Wの所定箇所(テープ巻付箇所)に繋がるテープ部分T1(図2参照)の位置とを一致させることができる。
(外装部材挿入装置30)
外装部材挿入装置30は、コルゲートチューブCを、コルゲートチューブCの周方向におけるスリットSLの位置を固定した状態で押し出して、前記電線に挿入可能に構成される。
外装部材挿入装置30は、図4に示すように、コルゲートチューブCを送り出す送りローラー31と、スリットSLに挿入されるブレード333、355を有し、コルゲートチューブCの電線Wへの挿入を案内する挿入ガイド33、35と、を有する。送りローラー31は、送り部の一例であり、ブレード333、355は、挿入子の一例である。
送りローラー31は、円筒状のローラー本体の外周に複数の送り歯が設けられ、サーボモータ等の駆動源によって、回転駆動される。送りローラー31の送り歯がコルゲートチューブCの凹凸と噛み合った状態で送りローラー31が回転することにより、コルゲートチューブCが矢印A2の方向に送られる。
挿入ガイド33は、供給装置から供給された、所定長に切断されたコルゲートチューブCを、スリットSLで開いて電線Wに被せるよう、ガイドする。挿入ガイド33は、図5に示すように、ガイド本体331と、ブレード333と、ブロック335と、電線収容部337とを有する。
ガイド本体331は、直線状に延び、コルゲートチューブCの内部に挿通される。ブレード333は、ガイド本体331の下面から径方向に突出しガイド本体331の全長にわたって設けられた板状部である。ブレード333は、コルゲートチューブCのスリットSLに挿入されることで、コルゲートチューブCの周方向における移動を規制する、回転防止機能を有する。電線収容部337及びブロック335は、ガイド本体331及びブレード333の下端に接続される。ブロック335は、コルゲートチューブCが摺接する湾曲面と、下方に設けられた電線差込口339を有する。電線差込口339から挿入された電線Wは、電線収容部337に収容される。
挿入ガイド35は、図4及び図6に示すように、上ブロック351と、左右の下ブロック353、353と、左右の下ブロック353にそれぞれ立設された左右のブレード355、355とを有し、前後方向に延びて挿入ガイド33の後端に接続する。下ブロック353、353は、左右に開閉移動し、上ブロック351は、上下に移動可能である。左右の下ブロック353、353が閉じた状態で左右のブレード355、355が接触して、コルゲートチューブCのスリットSLに挿入される。上ブロック351は、コルゲートチューブCの上方に位置して、コルゲートチューブCの浮き上がりを抑える。
(第1位置決め装置50、第2位置決め装置70、制御装置90)
第1位置決め装置50は、多関節ロボット、直交軸ロボット等であり、アーム先端に取り付けられたテープ巻き装置10を、任意の位置に移動させ、位置決めする。第2位置決め装置70は、多関節ロボット、直交軸ロボット等であり、アーム先端に取り付けられた外装部材挿入装置30を、任意の位置に移動させ、位置決めする。制御装置90は、テープ巻き装置10、外装部材挿入装置30、第1位置決め装置50、及び第2位置決め装置70を統括的に制御する。
(外装部材取付機1の動作)
図9は、外装部材取付機1の動作例を示すフローチャートである。外装部材取付機1は、制御装置90の指示に従って、テープ巻き装置10、外装部材挿入装置30、第1位置決め装置50、及び第2位置決め装置70のそれぞれが動作することによって、以下の動作を実行する。
まず、ステップS11において、第1位置決め装置50によって電線Wの所定箇所に位置決めされたテープ巻き装置10は、電線Wの所定箇所にテープTを下巻きする。テープ巻き装置10は、図2に示す状態において、テープTの先端を電線Wの所定箇所に貼り付け、テープTを電線Wの周りに、図3に示す矢印A1の方向に回転させることで、電線Wの周囲にテープTを巻きつける、即ち下巻きを行う。テープ巻き装置10は、ステップS12において、テープ部分T1が真下方向に繋がる角度に、テープリールTRの回転、即ちフレーム12に対する回転プレート14の回転角度を固定する(図3参照)。テープ部分T1は、テープリールTRから電線Wの所定箇所に繋がるテープTの一部分である。
ステップS13において、第2位置決め装置70によってテープ巻き装置10に隣接配置された外装部材挿入装置30は、コルゲートチューブCを電線Wに挿入する。外装部材挿入装置30とテープ巻き装置10とは近接して配置されるので、挿入ガイド35の後端とテープ巻き装置10に保持されたテープ部分T1の前端とが接近した状態とされる。外装部材挿入装置30は、テープTが巻き付けられた電線Wの所定箇所の前側部分に、コルゲートチューブCの一端部を外挿する。コルゲートチューブCは、スリットSLにブレード333が挿入された状態で電線Wに向けて下方に送られ、挿入ガイド33の湾曲面にガイドされて電線Wに被せられた後、スリットSLがブレード355、355に挿入されて挿入ガイド35にガイドされて後方に送られる。
ステップS14において、外装部材挿入装置30は、コルゲートチューブCのスリットSLにテープ部分T1を差し込む。テープ部分T1の位置、すなわちテープ巻き装置10の回転軸に対する回転角度と、コルゲートチューブCのスリットSLの位置とは、いずれも下向き(図6参照)であり、一致した状態となっている。
ステップS15において、外装部材挿入装置30は、図7に示すように、コルゲートチューブCの先端部C1がテープ巻き装置10の位置、即ち、テープ部分T1の位置よりも後方に位置するようにコルゲートチューブCを矢印A3の方向に送り出す。その後、外装部材挿入装置30は、コルゲートチューブCの先端部C1がテープ部分T1に位置するように、コルゲートチューブCを矢印A5の方向に戻して、先端部C1をテープ部分T1の側端部Ta(図8参照)に合わせる。
ステップS16において、テープ巻き装置10は、コルゲートチューブCの先端部C1外周(特定箇所)にテープTを巻きつける。コルゲートチューブCを過挿入してから戻して、テープTを巻き付けるべき特定箇所に合わせることで、コルゲートチューブCが押し縮められて電線Wに挿入された場合であっても、コルゲートチューブCの撓みを減少させた状態でテープTを巻きつけることができる。よって、コルゲートチューブCの取り付け品質のばらつきを抑制できる。
ステップS17において、テープ巻き装置10は、テープTを切断する。
以上説明したように、外装部材取付機1によれば、外装部材挿入装置30及びテープ巻き装置10によって、テープTを、コルゲートチューブCのスリットSLに通して、コルゲートチューブC上に巻き付けることができる。よって、下巻き後のコルゲートチューブ端末(先端部C1)をテープ巻きして電線Wの所定箇所に位置固定する作業を自動化できる。したがって、ワイヤハーネス組立に必要な作業者数を削減でき、組立品質を安定化できる。また、コルゲートチューブCの端末固定作業を人手で行う作業者の教育期間が不要となる。
図10は、外装部材取付機1の他の動作例を示すフローチャートである。図10に示す例では、図9に示した動作例とS11からS16までは同じであり、テープを切断(ステップS17)する前に、ステップS18を有する点が異なる。
ステップS18において、テープ巻き装置10は、先端部C1にテープTを巻きつけた後、後方に移動しつつ、テープTを半幅分重ねながら、電線Wに巻き下ろす。
外装部材取付機1によれば、図10に示した動作例によっても、外装部材挿入装置30及びテープ巻き装置10によって、テープTを、コルゲートチューブCのスリットSLに通して、コルゲートチューブC上に巻き付けることができる。よって、下巻き後のコルゲートチューブ端末(先端部C1)をテープ巻きして固定する作業を自動化できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。上記実施形態ではテープ部分T1の位置とスリットSLの位置が下向きの例を示したが、下向きに限定されず、方向は任意に設定可能である。
外装部材取付機1は、コルゲートチューブCの一端部における固定巻き後に、テープTを切断することなく、テープ巻き装置10を電線Wの延伸方向に沿って移動させながら、コルゲートチューブCの外周にテープTを巻きつけてもよい。また、外装部材取付機1は、一端部における固定巻き後、コルゲートチューブC上にテープTを連続して巻き付けた後、コルゲートチューブCの他端部を固定巻きし、その後、テープTを切断してもよい。このように外装部材取付機1が連続動作を行うことで、サイクルタイムを短縮できる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る外装部材取付機の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電線(W)の延伸方向を軸として前記電線の周りを回転しながら、テープリール(TR)から引き出されたテープ(T)を前記電線の所定箇所に巻き付け可能であり、前記電線に対する回転角度を固定可能なテープ巻き装置(10)と、
一方向に延びた筒状を有し、前記一方向に沿ってスリット(SL)が形成された外装部材(コルゲートチューブC)を、前記外装部材の周方向における前記スリットの位置を固定した状態で押し出して、前記電線に挿入可能な外装部材挿入装置(30)と、
前記テープ巻き装置(10)と、前記外装部材挿入装置(30)と、を制御する制御装置(90)と、を備え、
前記制御装置(90)は、前記回転角度が固定された状態において前記テープリールから前記所定箇所に繋がる前記テープの一部分(テープ部分T1)の位置(前記軸に対する回転角度)と、前記外装部材挿入装置によって押し出された前記外装部材の前記スリットの位置とを一致させて、前記外装部材の少なくとも一部を前記電線に外挿し、前記テープ巻き装置(10)が前記テープを前記外装部材の特定箇所に巻き付けるように、前記テープ巻き装置及び前記外装部材挿入装置を制御する、
外装部材取付機(1)。
上記[1]の構成の外装部材取付機によれば、テープ巻き装置によって、電線の外装部材取付位置に巻き付けた(下巻きした)テープを切断することなく、外装部材のスリットに通して外装部材上に巻き付けることができる。よって、この外装部材取付機によれば、外装部材端末の割れ止め及び電線に対する位置固定する作業を自動化できる。よって、ワイヤハーネス組立に必要な作業者数を削減でき、組立品質を安定化できる。また、外装部材端末固定作業を人手で行う作業者の教育期間が不要となる。
[2] 前記テープ巻き装置(10)は、
前記テープリール(TR)を保持するテープ保持部(141)と、前記電線を収容可能な内部空間へ前記電線を導入する開口部(14a)とを有する回転プレート(14)と、
前記電線を前記内部空間へ導入する開口部(12a)を有し、前記回転プレートを回転可能に支持し、前記電線の周りを回転可能に構成されたフレーム(12)と、
前記フレームの回転に対して前記回転プレートの回転を連動させる連動機構と、を有する、
上記[1]に記載の外装部材取付機。
上記[2]の構成の外装部材取付機によれば、フレームの回転に対して回転プレートの回転を連動させることにより、巻き終わり時点のテープ回転角度を調節できるので、テープの一部分(テープ部分T1)の位置と、スリットの位置とを任意の位置で一致させることができる。
[3] 前記外装部材挿入装置(30)は、
前記外装部材を送り出す送り部(送りローラー31)と、
前記スリットに挿入される挿入子(ブレード333、355)を有し、前記外装部材の前記電線への挿入を案内する挿入ガイド(33、35)と、を有する、
上記[1]に記載の外装部材取付機。
上記[3]の構成の外装部材取付機によれば、挿入子がスリットに挿入された状態で挿入ガイドが外装部材の電線への挿入をガイドするので、外装部材が周方向に移動、即ち回転することなく、電線に挿入可能となる。
[4] 前記テープ巻き装置を移動させ位置決めする第1位置決め装置(50)と、
前記外装部材挿入装置を移動させ位置決めする第2位置決め装置(70)と、を備え、
前記制御装置(90)は、前記テープ巻き装置と前記外装部材挿入装置とが隣接配置されるように前記第1位置決め装置及び前記第2位置決め装置を制御し、
前記制御装置(90)の指示に従って、
前記外装部材挿入装置(30)は、前記外装部材を前記電線に外挿し、前記外装部材の前記特定箇所が、前記テープの一部分の両側端部を通過するように前記外装部材を送り出した後、前記特定箇所が前記テープの一部分に位置するように前記外装部材を戻す、
上記[1]に記載の外装部材取付機。
上記[4]の構成の外装部材取付機によれば、外装部材を電線の所定箇所(テープが巻き付けられた箇所)に対して過挿入してから戻して、外装部材の特定箇所、即ちテープを巻きつけるべき箇所、をテープの位置に合わせる。外装部材を一旦過挿入した後に戻して、特定箇所をテープの位置にセットすることで、外装部材が押し縮められて電線に挿入された場合であっても、外装部材の撓みを減少させることができる。
[5] 前記テープ巻き装置を移動させ位置決めする第1位置決め装置(50)と、
前記外装部材挿入装置を移動させ位置決めする第2位置決め装置(70)と、を備え、
前記制御装置(90)は、前記テープ巻き装置と前記外装部材挿入装置とが隣接配置されるように前記第1位置決め装置及び前記第2位置決め装置を制御し、
前記制御装置(90)の指示に従って、
前記テープ巻き装置(10)は、前記所定箇所に前記テープを巻きつけ、
前記外装部材挿入装置(30)は、前記外装部材を前記電線に外挿し、
前記テープ巻き装置は、前記電線に外挿された前記外装部材の一端部における前記特定箇所に前記テープを巻きつけた後、前記一端部と前記電線とにわたって前記テープを巻きつける、
上記[1]に記載の外装部材取付機。
上記[5]の構成の外装部材取付機によれば、電線へのテープの巻き付け(下巻き)、外装部材上へのテープ巻き(上巻き)、及び外装部材の一端部におけるテープの巻き下ろしの全工程を自動で行うことができる。
[6] 前記テープ巻き装置(10)は、
前記テープを切断する切断部(18)を有する、
上記[1]から[5]のいずれか一に記載の外装部材取付機。
上記[6]の構成の外装部材取付機によれば、テープ巻き装置が切断部を有するので、電線へのテープの巻き付け(下巻き)、外装部材上へのテープ巻き(上巻き)、及びテープ切断の全工程を自動で行うことができる。
1 外装部材取付機
10 テープ巻き装置
12 フレーム
14 回転プレート
18 切断部
30 外装部材挿入装置
31 ローラー
33、35 挿入ガイド
50 第1位置決め装置
70 第2位置決め装置
90 制御装置
141 テープ保持部
331 ガイド本体
333 ブレード
335 ブロック
351 上ブロック
353 下ブロック
355 ブレード
C コルゲートチューブ(外装部材)
C1 先端部
SL スリット
T テープ
T1 テープ部分
TR テープリール
W 電線

Claims (6)

  1. 電線の延伸方向を軸として前記電線の周りを回転しながら、テープリールから引き出されたテープを前記電線の所定箇所に巻き付け可能であり、前記電線に対する回転角度を固定可能なテープ巻き装置と、
    一方向に延びた筒状を有し、前記一方向に沿ってスリットが形成された外装部材を、前記外装部材の周方向における前記スリットの位置を固定した状態で押し出して、前記電線に挿入可能な外装部材挿入装置と、
    前記テープ巻き装置と、前記外装部材挿入装置と、を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記回転角度が固定された状態において前記テープリールから前記所定箇所に繋がる前記テープの一部分の位置と、前記外装部材挿入装置によって押し出された前記外装部材の前記スリットの位置とを一致させて、前記外装部材の少なくとも一部を前記電線に外挿し、前記テープ巻き装置が前記テープを前記外装部材の特定箇所に巻き付けるように、前記テープ巻き装置及び前記外装部材挿入装置を制御する、
    外装部材取付機。
  2. 前記テープ巻き装置は、
    前記テープリールを保持するテープ保持部と、前記電線を収容可能な内部空間へ前記電線を導入する開口部とを有する回転プレートと、
    前記電線を前記内部空間へ導入する開口部を有し、前記回転プレートを回転可能に支持し、前記電線の周りを回転可能に構成されたフレームと、
    前記フレームの回転に対して前記回転プレートの回転を連動させる連動機構と、を有する、
    請求項1に記載の外装部材取付機。
  3. 前記外装部材挿入装置は、
    前記外装部材を送り出す送り部と、
    前記スリットに挿入される挿入子を有し、前記外装部材の前記電線への挿入を案内する挿入ガイドと、を有する、
    請求項1に記載の外装部材取付機。
  4. 前記テープ巻き装置を移動させ位置決めする第1位置決め装置と、
    前記外装部材挿入装置を移動させ位置決めする第2位置決め装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記テープ巻き装置と前記外装部材挿入装置とが隣接配置されるように前記第1位置決め装置及び前記第2位置決め装置を制御し、
    前記制御装置の指示に従って、
    前記外装部材挿入装置は、前記外装部材を前記電線に外挿し、前記外装部材の前記特定箇所が、前記テープの一部分の両側端部を通過するように前記外装部材を送り出した後、前記特定箇所が前記テープの一部分に位置するように前記外装部材を戻す、
    請求項1に記載の外装部材取付機。
  5. 前記テープ巻き装置を移動させ位置決めする第1位置決め装置と、
    前記外装部材挿入装置を移動させ位置決めする第2位置決め装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記テープ巻き装置と前記外装部材挿入装置とが隣接配置されるように前記第1位置決め装置及び前記第2位置決め装置を制御し、
    前記制御装置の指示に従って、
    前記テープ巻き装置は、前記所定箇所に前記テープを巻きつけ、
    前記外装部材挿入装置は、前記外装部材を前記電線に外挿し、
    前記テープ巻き装置は、前記電線に外挿された前記外装部材の一端部における前記特定箇所に前記テープを巻きつけた後、前記一端部と前記電線とにわたって前記テープを巻きつける、
    請求項1に記載の外装部材取付機。
  6. 前記テープ巻き装置は、
    前記テープを切断する切断部を有する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の外装部材取付機。
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