JP2024056852A - 糖尿病のためのgip/glp1共アゴニストを使用する方法 - Google Patents

糖尿病のためのgip/glp1共アゴニストを使用する方法 Download PDF

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アルシナ-フェルナンデス,ジョルジ
カブレラ,オーバー
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イーライ リリー アンド カンパニー
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Abstract

【課題】2型糖尿病(T2D)を治療する方法、または肥満を治療する方法を提供する。【解決手段】本発明は、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプチドの新規投薬計画を使用して、2型糖尿病(T2D)を治療する方法を提供する。さらに、本発明は、GIP対GLP-1が約2.5:1~約5:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプチドの新規投薬計画を使用して、T2Dを治療する方法を提供する。また、本発明は、GIP:GLP-1ペプチドの新規投薬計画を使用して、T2Dの寛解を誘発する方法を提供する。本発明はまた、GIP:GLP-1ペプチドの新規投薬計画を使用して、肥満を治療する方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、GIP対GLP-1が約2.5~約10:1であるGIP:GLP-1受容
体アゴニスト効力比を有するGIP/GLP-1共アゴニスト化合物(以後、GIP:G
LP-1ペプチド)の新規投薬計画を使用して、2型糖尿病(T2D)を治療する方法を
提供する。さらに、本発明は、GIP対GLP-1が約2.5:1~約5:1であるGI
P:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプチドの新規投薬
計画を使用して、T2Dを治療する方法を提供する。また、本発明は、GIP:GLP-
1ペプチドの新規投薬計画を使用して、T2Dの寛解を誘発する方法を提供する。本発明
はまた、GIP:GLP-1ペプチドの新規投薬計画を使用して、肥満を治療する方法を
提供する。
過去数十年間、糖尿病の有病率は上昇し続けている。T2DMは、糖尿病全体の約90
%を占める、糖尿病の最も一般的な形態である。T2DMは、主にインスリン耐性と関係
がある高血糖値を特徴とする。T2Dは蔓延している。T2Dの長期的な影響は、多大な
人的苦痛および経済的コストにつながるが、長期的な微小血管および神経障害性合併症に
関連する罹患率の多くは、非糖尿病の範囲に近い血糖値を達成する介入によって大幅に減
らすことができる。新しいクラスの薬剤および多くの組み合わせが血糖を下げることが実
証されているが、今日の管理は一般に、糖尿病の人々に最適な医療状態をもたらす可能性
が最も高い血糖値を達成および維持できないと報告されている。The Medical
Management of Hyperglycemia inType 2 Di
abetes:A Consensus Algorithm for the Ini
tiation and Adjustment of Therapy,DIABET
ES CARE,VOLUME 32:193-203;,NUMBER 1,JANU
ARY 2009。米国糖尿病学会(American Diabetes Assoc
iation)のガイドラインは、糖尿病前症のレベルとして5.7~6.1%(39~
47mmol/mol)の範囲のHbA1cを使用することを推奨している。(39~4
7mmol/mol)。American Diabetes Association
,Diabetes Care.2018 January;41 (Suppleme
nt 1):S55-S64。T2Dの患者が血糖治療目標を達成することができる治療
方法がかなり必要とされている。
GLP1治療が悪心、嘔吐、および/または下痢に関連していることは周知である。た
とえば、ある研究では、すべてのGLP-1受容体アゴニスト投薬計画が胃腸の有害事象
の発生率を大幅に増加させたと報告された。Diabetes Technol The
r.2015 Jan;17(1):35-42。
内因性GIPは、健康な対象において強いインスリン分泌性作用を発揮するが、GIP
のインスリン分泌性作用の深刻な低下および食後のグルカゴン応答のGIP依存性の増強
により、T2DのためのGIPに基づく療法の開発が妨げられている。Seino,et
.al.,GIP and GLP-1,the two incretin horm
ones:Similarities and differences;Journa
l of Diabetes Investigation,Volume 1 Iss
ue 1/2(February/April 2010)(8-23)p 16。
また、バランスのとれたGIP/GLP1効力を有するGIP/GLP1共アゴニスト
化合物の前臨床試験が実施され、高用量での忍容性が胃腸の有害事象によって制限される
ことが見出された。Portron,A.et al.“Pharmacodynami
cs,pharmacokinetics,safety and tolerabil
ity of the novel dual glucose-dependent
insulinotropic polypeptide/glucagon-like
peptide-1 agonist RG7697 after single s
ubcutaneous administration in healthy su
bjects.”Diabetes Obes.Metab.2017;19:1446
-1453。Finan,B.et al.“Unimolecular dual i
ncretins maximize metabolic benefits in
rodents,monkeys,and humans.”Sci Trans Me
d.2013;5(209):209ra151。胃腸の有害事象に関連する用量制限は
、所望の有効量に対する投薬を妨げる可能性があり、治療に対する患者のコンプライアン
スを損なう可能性があり、治療計画の有効性を制限する可能性がある。
T2Dの治療にはGLP-1受容体アゴニストが含まれるが、現在、GIP/GLP受
容体共アゴニズムを報告する承認されたT2D治療はない。さらに、T2Dを治療するた
めのGIP対GLP-1受容体アゴニスト効力が約2.5:1~約10:1である比率を
有する利用可能な治療はない。
約3.6:1のGIP:GLP-1の効力比を有する1つのGIP/GLP-1受容体
共アゴニストは、チルゼパチドとして知られている。第II相臨床試験では、15mgの
用量を含む週1回の皮下投薬を使用したチルゼパチド治療により、HbA1cが劇的に減
少し、26週間後に多くの患者が糖尿病を寛解し、体重コントロールが劇的に改善された
肥満は、脂肪組織量の過剰な蓄積につながる複雑な内科的疾患である。今日、肥満は、
好ましくない健康上の転帰および罹病率に関連する世界的な公衆衛生上の懸念である。肥
満を患う患者の望ましい治療法においては、過度の体重の減量、肥満に関連する併存症の
改善、および長期的な減量の維持を目指している。利用可能な肥満の治療法は、重度肥満
の患者にとっては特に不十分である。肥満の治療の成功は、T2Dの緩和または予防に関
連する。治療を必要とする患者に治療的減量を誘発させるための代替治療法の選択肢が必
要とされている。GIP受容体アゴニスト効力対GLP-1受容体アゴニスト効力が約2
.5:1~約10:1である比率を有する化合物は、体重管理を大幅に改善するのに有用
であり、T2Dに感受性の以前の肥満患者におけるT2Dの発現を防ぐことができる。
国際公開第2016/111971号は、GLP-1およびGIP活性を有するとされ
るペプチドを説明している。国際公開第2013/164483号もまた、GLP-1お
よびGIP活性を有するとされる化合物を開示している。US9474780は、一般に
、非経口経路によって投与されるGIP/GLP1共アゴニストを含有する組成物を記載
しており、一般に、最大約30mg/人/週の広い投与量範囲を開示している。US94
74780は、糖尿病、肥満、および他の状態を治療するためのGIP/GLP1共アゴ
ニストの使用を開示している。US9474780は、チルゼパチドについて記載および
主張する。
本発明は、1つ以上の滴定用量および維持用量を含む、前述の療法(血糖コントロール
/糖尿病、肥満)で使用するためのGIP:GLP-1ペプチドの新規投薬計画を提供す
る。より具体的には、本発明は、滴定用量および維持用量を含む、新規投薬計画を提供し
、滴定用量は、維持用量の約50%であり、維持用量の投与前に最低約2週間、週に約1
回投与される。別の態様では、投薬計画は、第1が維持用量の約25%であり、第2が維
持用量の約50%であり、第3が維持用量の約75%である、3つの滴定用量、および維
持用量を含み、各滴定用量は、次に高い用量を投与する前に、最低約2週間、週に約1回
投与される。さらに第3の実施形態では、投薬計画は、第1が維持用量の約17%であり
、第2が維持用量の約33%であり、第3が維持用量の約50%であり、第4が維持用量
の約66%であり、第5が維持用量の約83%である、5つの滴定用量を含み、各滴定用
量は、次に高い用量の投与の前に、最低約2週間、週に約1回投与される。さらなる実施
形態は、各滴定用量が、次に高い用量の投与が開始される前に、約4週間、週に約1回投
与される上記のような投薬計画である。
一実施形態において、本発明のGIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-
1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーシ
ョン後に測定されたとき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1の受容体アゴ
ニスト効力比を有する。一実施形態において、本発明のGIP:GLP-1ペプチドは、
GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60
分間のインキュベーション後に測定されたとき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約
5:1の受容体アゴニスト効力比を有する。一実施形態において、本発明のGIP:GL
P-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッ
セイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたとき、GIP対GLP-1
が約2.5:1~約3.5:1の受容体アゴニスト効力比を有する。一実施形態において
、本発明のGIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化され
たカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたと
き、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1の受容体アゴニスト効力比を有する
。一実施形態において、本発明のGIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-
1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して、37Cで60分間のイン
キュベーション後に測定されたとき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1の
受容体アゴニスト効力比を有する。
したがって、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを行う方法を提供し
、これには、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのG
IP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の
約50%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規
化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定さ
れたとき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力
比を有する。
本発明はさらに、血糖コントロールの改善を必要とする患者にそれを行う方法を提供し
、これには、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのG
IP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の
約50%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規
化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定さ
れたとき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力
比を有する。
さらに、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これ
には、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのGIP:
GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の約50
%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化され
たカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたと
き、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力比を有
する。
さらに、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、こ
れには、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのGIP
:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の約5
0%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化さ
れたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定された
とき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力比を
有する。
さらに、本発明は、アテローム性動脈硬化の治療を必要とする患者にそれを行う方法を
提供し、これには、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、
そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持
用量の約50%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対し
て正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に
測定されたとき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニス
ト効力比を有する。
さらに、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、こ
れには、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのGIP
:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の約5
0%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化さ
れたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定された
とき、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力比を
有する。
さらに、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これ
には、GIP:GLP-1ペプチドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのGIP:
GLP-1ペプチドの維持用量を投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の約50
%であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化され
たカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたと
き、GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力比を有
する。
さらに、本発明は、糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖尿病の
予防を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これには、GIP:GLP-1ペプチ
ドの滴定用量を約2週間投与し、その後、そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を
投与することが含まれ、滴定用量は、維持用量の約50%であり、GIP:GLP-1ペ
プチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使
用して60分間のインキュベーション後に測定されたとき、GIP対GLP-1が約2.
5:1~約10:1である受容体アゴニスト効力比を有する。
本発明のさらなる実施形態は、25%用量で始まる3つの滴定用量(維持用量の約25
%、約50%、および約75%)が投与され、各滴定用量が次に高い用量の投与が開始さ
れる前に約2週間投与される、上記の方法である。本発明のさらなる実施形態は、17%
用量で始まる5つの滴定用量(維持用量の約17%、約33%、約50%、約66%、お
よび約83%)が投与され、各滴定用量が次に高い用量の投与の前に約2週間投与される
、上記の方法である。本発明のさらなる実施形態は、滴定用量(複数可)が、次に高い用
量の投与が開始される前に約4週間投与される、上記の方法である。
本発明の別の態様は、2型糖尿病の治療、血糖コントロールの改善、体重管理の改善、
慢性腎疾患の治療、NAFLDの治療、NASHの治療のための、および糖尿病を治癒す
るか、糖尿病の寛解もしくは退行を誘発するか、または糖尿病を予防するための上記に記
載の方法であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1に対して正規
化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定さ
れたとき、約2.5:1~約5:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を
有する。本発明のさらなる態様は、2型糖尿病の治療、血糖コントロールの改善、体重管
理の改善、慢性腎疾患の治療、NAFLDの治療、NASHの治療のための、あるいは糖
尿病を治癒するか、糖尿病の寛解もしくは退行を誘発するか、または糖尿病を予防するた
めの上記に記載の方法であり、GIP:GLP-1ペプチドは、GIPおよびGLP-1
に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーショ
ン後に測定されたとき、約2.5:1~約3.5:1であるGIP:GLP-1受容体ア
ゴニスト効力比を有する。
本発明のさらなる態様は、2型糖尿病の治療、血糖コントロールの改善、体重管理の改
善、慢性腎疾患の治療、NAFLDの治療、NASHの治療のための、あるいは糖尿病を
治癒するか、糖尿病の寛解もしくは退行を誘発するか、または糖尿病を予防するための上
記に記載の方法であり、GIP:GLP-1ペプチドは、配列番号3の化合物またはその
薬学的に許容される塩である。本発明の別の態様は、2型糖尿病の治療、血糖コントロー
ルの改善、体重管理の改善、慢性腎疾患の治療、NAFLDの治療、NASHの治療のた
めの、あるいは糖尿病を治癒するか、糖尿病の寛解もしくは退行を誘発するか、または糖
尿病を予防するための上記に記載の方法であり、GIP:GLP-1ペプチドは、配列番
号3の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、配列番号3の化合物またはその薬
学的に許容される塩は、GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMP
アッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約2.5:1~
約5:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有する。本発明の別の態様
は、2型糖尿病の治療、血糖コントロールの改善、体重管理の改善、慢性腎疾患の治療、
NAFLDの治療、NASHの治療のための、あるいは糖尿病を治癒するか、糖尿病の寛
解もしくは退行を誘発するか、または糖尿病を予防するための上記に記載の方法であり、
GIP:GLP-1ペプチドは、配列番号3の化合物またはその薬学的に許容される塩で
あり、配列番号3の化合物またはその薬学的に許容される塩は、GIPおよびGLP-1
に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーショ
ン後に測定されたとき、約2.5:1~約3.5:1であるGIP:GLP-1受容体ア
ゴニスト効力比を有する。
実施形態1(a)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態1(b)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態1(c)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態1(a1)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、週に約1回、約2
.5:1~約10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP
:GLP-1ペプチドの滴定用量を該患者に皮下投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態1(b1)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、週に約1回、約2
.5:1~約10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP
:GLP-1ペプチドの第1の滴定用量を該患者に皮下投与することと、その後、
b)最低約2週間、週に約1回、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を
該患者に皮下投与することと、その後、
c)最低約2週間、週に約1回、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を
該患者に皮下投与することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に皮下投与することと、が含
まれ、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態1(c1)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、週に約1回、約2
.5:1~約10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP
:GLP-1ペプチドの第1の滴定用量を該患者に皮下投与することと、その後、
b)最低約2週間、週に約1回、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を
該患者に皮下投与することと、その後、
c)最低約2週間、週に約1回、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を
該患者に皮下投与することと、その後、
d)最低約2週間、週に約1回、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を
該患者に皮下投与することと、その後、
e)最低約2週間、週に約1回、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を
該患者に皮下投与することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に皮下投与することと、が含
まれ、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33
%であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量
の約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態2(a)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者にそ
れを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態2(a)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者にそ
れを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態2(b)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者にそ
れを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態2(c)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者にそ
れを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態3(a)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行う
方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態3(b)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行う
方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態3(c)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行う
方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態4(a)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態4(b)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態4(c)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態5(a)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態5(b)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態5(c)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを行
う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態6(a)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行う
方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態6(b)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行う
方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態6(c)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行う
方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態7(a)において、本発明は、糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘
発、または糖尿病の予防を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これには、糖尿病
を治癒するか、糖尿病の寛解もしくは退行を誘発するか、または糖尿病を予防するために

a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態7(b)において、本発明は、糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘
発、または糖尿病の予防を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態7(c)において、本発明は、糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘
発、または糖尿病の予防を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態8において、実施形態1(a)~(c)、2(a)~(c)、3(a)~(c
)、4(a)~(c)、5(a)~(c)、6(a)~(c)、または7(a)~(c)
の滴定用量は、次に高い用量の投与が開始される前に、それぞれ約4週間投与される。し
たがって、例えば、本発明は、実施形態1(d)において、2型糖尿病の治療を必要とす
る患者にそれを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約4週間、約2.5:1~約10
:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプ
チドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
本発明は、したがって、実施形態1(e)において、2型糖尿病の治療を必要とする患
者にそれを行う方法をさらに提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約4週間、約2.5:1~約10
:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプ
チドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
c)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
本発明は、したがって、実施形態1(f)において、2型糖尿病の治療を必要とする患
者にそれを行う方法をさらに提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約4週間、約2.5:1~約10
:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプ
チドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
c)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
d)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
e)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態9において、実施形態1(a)~(c)、2(a)~(c)、3(a)~(c
)、4(a)~(c)、5(a)~(c)、6(a)~(c)、7(a)~(c)、また
は8のGIP:GLP-1ペプチドは、配列番号3の化合物、またはその薬学的に許容さ
れる塩である。したがって、例えば、本発明は、実施形態1(g)において、2型糖尿病
の治療を必要とする患者にそれを行う方法を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約4週間、約2.5:1~約10
:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプ
チドの第1の滴定用量を該患者に投与することであって、GIP:GLP-1ペプチドが
、配列番号3の化合物である、投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
本発明は、したがって、実施形態1(h)において、2型糖尿病の治療を必要とする患
者にそれを行う方法をさらに提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約4週間、約2.5:1~約10
:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプ
チドの第1の滴定用量を該患者に投与することであって、GIP:GLP-1ペプチドが
、配列番号3の化合物である、投与することと、その後、
b)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
c)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
本発明は、したがって、実施形態1(i)において、2型糖尿病の治療を必要とする患
者にそれを行う方法をさらに提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約4週間、約2.5:1~約10
:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプ
チドの第1の滴定用量を該患者に投与することであって、GIP:GLP-1ペプチドが
、配列番号3の化合物である、投与することと、その後、
b)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
c)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
d)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
e)約4週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与する
ことと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態10において、実施形態1(a)~(c)、2(a)~(c)、3(a)~(
c)、4(a)~(c)、5(a)~(c)、6(a)~(c)、7(a)~(c)、8
、または9のGIP:GLP-1ペプチドは、GIP対GLP-1が2.5:1~約5:
1である受容体アゴニスト効力比を有する。
実施形態11において、実施形態1(a)~(c)、2(a)~(c)、3(a)~(
c)、4(a)~(c)、5(a)~(c)、6(a)~(c)、7(a)~(c)、8
、9、または10のGIP:GLP-1ペプチドは、GIP対GLP-1が2.5:1~
約3.5:1である受容体アゴニスト効力比を有する。
実施形態12(a)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態12(b)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態12(c)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態13(a)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者に
それを行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に
許容される塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態13(b)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者に
それを行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に
許容される塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態13(c)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者に
それを行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に
許容される塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態14(a)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行
うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態14(b)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行
うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態14(c)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行
うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態15(a)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態15(b)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態15(c)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態16(a)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態16(b)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態16(c)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを
行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容さ
れる塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態17(a)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行
うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態17(b)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行
うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態17(c)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行
うための薬剤の製造における、GIP:GLP-1ペプチドまたはその薬学的に許容され
る塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態18(a)において、本発明は、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖
尿病の予防を必要とする患者にそれを行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-
1ペプチドまたはその薬学的に許容される塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態18(b)において、本発明は、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖
尿病の予防を必要とする患者にそれを行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-
1ペプチドまたはその薬学的に許容される塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態18(c)において、本発明は、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖
尿病の予防を必要とする患者にそれを行うための薬剤の製造における、GIP:GLP-
1ペプチドまたはその薬学的に許容される塩の使用を提供し、これには、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を該患者に投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を該患者に投与
することと、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を該患者に投与することと、が含まれ

第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態19において、実施形態12(a)~(c)、13(a)~(c)、14(a
)~(c)、15(a)~(c)、16(a)~(c)、17(a)~(c)、または1
8(a)~(c)のいずれかの滴定用量は、次に高い用量の投与が開始される前に、それ
ぞれ約4週間投与される。
実施形態20において、実施形態12(a)~(c)、13(a)~(c)、14(a
)~(c)、15(a)~(c)、16(a)~(c)、17(a)~(c)、18(a
)~(c)、または19のいずれかのGIP:GLP-1ペプチドは、配列番号3のペプ
チド、またはその薬学的に許容される塩である。
実施形態21において、実施形態12(a)~(c)、13(a)~(c)、14(a)
~(c)、15(a)~(c)、16(a)~(c)、17(a)~(c)、18(a)
~(c)、19、または20のいずれかのGIP:GLP-1ペプチドは、GIP対GL
P-1が2.5:1~約5:1である受容体アゴニスト効力比を有する。
実施形態22において、実施形態12(a)~(c)、13(a)~(c)、14(a
)~(c)、15(a)~(c)、16(a)~(c)、17(a)~(c)、18(a
)~(c)、19、または20のいずれかのGIP:GLP-1ペプチドは、GIP対G
LP-1が2.5:1~約3.5:1である受容体アゴニスト効力比を有する。
実施形態23(a)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態23(b)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態23(c)において、本発明は、2型糖尿病の治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態24(a)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者に
それを行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容
される塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態24(b)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者に
それを行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容
される塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態24(c)において、本発明は、血糖コントロールの改善を必要とする患者に
それを行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容
される塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態25(a)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行
う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態25(b)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行
う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態25(c)において、本発明は、体重管理の改善を必要とする患者にそれを行
う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態26(a)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態26(b)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態26(c)において、本発明は、慢性腎疾患の治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態27(a)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態27(b)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態27(c)において、本発明は、NAFLDの治療を必要とする患者にそれを
行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される
塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態28(a)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行
う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態28(b)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行
う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態28(c)において、本発明は、NASHの治療を必要とする患者にそれを行
う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態29(a)において、本発明は、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖
尿病の予防を必要とする患者にそれを行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプ
チド、またはその薬学的に許容される塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの滴定用量を投与することと、その後、
b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
滴定用量は、維持用量の約50%である。
実施形態29(b)において、本発明は、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖
尿病の予防を必要とする患者にそれを行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプ
チド、またはその薬学的に許容される塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約25%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約50%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約75%である。
実施形態29(c)において、本発明は、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖
尿病の予防を必要とする患者にそれを行う際に使用するための、GIP:GLP-1ペプ
チド、またはその薬学的に許容される塩を提供し、この使用は、
a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
ペプチドの第1の滴定用量を投与することと、その後、
b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
と、その後、
c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
と、その後、
d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
と、その後、
e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
と、その後、
f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与することと、を含み、
第1の滴定用量は、維持用量の約17%であり、第2の滴定用量は、維持用量の約33%
であり、第3の滴定用量は、維持用量の約50%であり、第4の滴定用量は、維持用量の
約66%であり、第5の滴定用量は、維持用量の約83%である。
実施形態30において、実施形態23(a)~(c)、24(a)~(c)、25(a
)~(c)、26(a)~(c)、27(a)~(c)、28(a)~(c)、または2
9(a)~(c)のいずれかの滴定用量は、次に高い用量の投与が開始される前に、それ
ぞれ約4週間投与される。
実施形態31において、実施形態23(a)~(c)、24(a)~(c)、25(a
)~(c)、26(a)~(c)、27(a)~(c)、28(a)~(c)、29(a
)~(c)、または30のいずれかのGIP:GLP-1ペプチドは、配列番号3のペプ
チド、またはその薬学的に許容される塩である。
実施形態32において、実施形態23(a)~(c)、24(a)~(c)、25(a
)~(c)、26(a)~(c)、27(a)~(c)、28(a)~(c)、29(a
)~(c)、30、または31のいずれかのGIP:GLP-1ペプチドは、GIP対G
LP-1が2.5:1~約5:1である受容体アゴニスト効力比を有する。
実施形態33において、実施形態23(a)~(c)、24(a)~(c)、25(a
)~(c)、26(a)~(c)、27(a)~(c)、28(a)~(c)、29(a
)~(c)、30、または31のいずれかのGIP:GLP-1ペプチドは、GIP対G
LP-1が2.5:1~約3.5:1である受容体アゴニスト効力比を有する。
実施形態34においては、GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcA
MPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたとき、約2.5:
1~約10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP-GL
P-1ペプチドと、薬学的に許容される賦形剤と、を含む、組成物である。
実施形態34(a)においては、漸増用量として少なくとも2週間投与される組成物で
ある。
実施形態34(a1)においては、漸増用量として少なくとも2週間投与される組成物
である。
実施形態34(b)においては、少なくとも2週間維持用量として投与される組成物で
ある。
実施形態35においては、糖尿病の治療を必要とする患者にそれを行うために使用する
ためのGIP-GLP-1ペプチドであり、GIPおよびGLP-1に対して正規化され
たカゼインcAMPアッセイを使用して60分間のインキュベーション後に測定されたと
き、GIP-GLP-1ペプチドのGIP:GLP-1受容体効力比は、約2.5:1~
約10:1である。
実施形態35(a)においては、実施形態35のGIP-GLP-1ペプチドであり、
ペプチドは、最低約2週間投与される。
実施形態35(b)においては、実施形態35または35(a)のGIP-GLP-1
ペプチドであり、ペプチドは、最低約2週間、少なくとも1回の漸増用量として投与され
る。
本明細書でさらに提供されるのは、2型糖尿病、慢性腎疾患、アテローム性動脈硬化、
NALFD、およびNASHからなる群から選択される状態の治療において、メトホルミ
ン、チアゾリジンジオン、スルホニル尿素、ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤、ナトリ
ウムグルコース共輸送体、SGLT-2阻害剤、成長分化因子15モジュレーター(「G
DF15」)、ペプチドチロシンチロシンモジュレーター(「PYY」)、改変インスリ
ン、アミリン、デュアルアミリンカルシトニン受容体アゴニスト、およびオキシントモジ
ュリンアゴニスト(「OXM」)から選択される1つ以上の薬剤と同時に、個別に、およ
び順次組み合わせてGIP:GLP-1ペプチドを使用する方法である。本明細書でさら
に提供されるのは、血糖コントロールおよび/または体重管理の改善において、メトホル
ミン、チアゾリジンジオン、スルホニル尿素、ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤、ナト
リウムグルコース共輸送体、SGLT-2阻害薬、GDF15、PYY、改変インスリン
、アミリン、デュアルアミリンカルシトニン受容体アゴニスト、およびOXMから選択さ
れる1つ以上の薬剤と同時に、個別に、および順次組み合わせてGIP:GLP-1ペプ
チドを使用する方法である。また、本明細書で提供されるのは、糖尿病を治癒するか、糖
尿病の寛解もしくは退行を誘発するか、または糖尿病を予防するために、メトホルミン、
チアゾリジンジオン、スルホニル尿素、ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤、ナトリウム
グルコース共輸送体、SGLT-2阻害剤、GDF15、PYY、改変インスリン、アミ
リン、デュアルアミリンカルシトニン受容体アゴニスト、およびOXMから選択される1
つ以上の薬剤と同時に、個別に、および順次組み合わせてGIP:GLP-1ペプチドを
使用する方法である。一実施形態において、本発明の化合物は、メトホルミン、チアゾリ
ジンジオン、スルホニル尿素、ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤、ナトリウムグルコー
ス共輸送体、SGLT-2阻害薬、GDF15、PYY、改変インスリン、アミリン、デ
ュアルアミリンカルシトニン受容体アゴニスト、およびOXMから選択される1つ以上の
薬剤と固定用量で組み合わせて提供される。
本発明は、最低約2週間、週に約1回、滴定用量を投与し、その後、維持用量を投与す
ることを含む、新規投薬計画を提供し、滴定用量は維持用量の約50%である。ある特定
の実施形態において、滴定用量は、約4週間投与され得る。ある特定の実施形態において
、滴定用量は、看護師、患者、および/または医療提供者によって決定されるように、約
4週間超投与され得る。
本明細書で使用される場合、「治療すること(treating)」または「治療する
こと(to treat)」という用語には、症状、状態もしくは障害の進行または重症
度を制限、減速、停止、または反転させることが含まれる。
本明細書で使用される場合、「GIPおよびGLP-1に対して正規化される」は、本
明細書で配列番号1および配列番号2として提供される天然ペプチドが、テスト化合物の
対照としてカゼインcAMPアッセイでテストされることを意味し、ペプチド、GLP-
1、またはGIPの濃度曲線のCPM生データを、各CPM値から非特異的結合(未標識
GLP-1、またはGIPがそれぞれ過剰に存在する場合の結合)を減算し、非特異的結
合を減算して補正される総結合シグナルで除算することで、阻害率に変換する。4パラメ
ータ(曲線最大値、曲線最小値、IC50、ヒル勾配)非線形回帰ルーチン(Gened
ata Screener、バージョン12.0.4、Genedata AG、Bas
al,Switzerland)を用いてデータを解析する。
GIPは、GLP-1と同様にインクレチンとしても知られる42アミノ酸ペプチド(
配列番号1)であり、グルコースの存在下で膵臓ベータ細胞からのインスリン分泌を刺激
することにより、グルコースの恒常性に生理的役割を果たす。GLP-1は、36アミノ
酸ペプチドであり、その主要な生物活性断片(GLP-17-36)は、30アミノ酸の
C末端アミド化ペプチド(配列番号2)として生成される。
配列番号3の化合物は、GIPおよびGLP-1受容体のそれぞれに所望の効力を提供
する。一実施形態において、配列番号3の化合物は、望ましいGIPおよびGLP受容体
活性を有し、GIPアゴニスト効力は、カゼインcAMPアッセイによって測定されたと
き、GLP1受容体効力の約2.5:1倍~約10倍であり、効力は、アッセイ実施日に
天然のGIPおよびGLPに対して正規化される。一実施形態において、配列番号3の化
合物は、望ましいGIPおよびGLP受容体活性を有し、GIPアゴニスト効力は、カゼ
インcAMPアッセイによって測定されたとき、GLP1受容体効力の約2.5:1倍~
約5倍であり、効力は、アッセイ実施日に天然のGIPおよびGLPに対して正規化され
る。
本明細書で使用される場合、「維持用量」は、慢性投薬を支持する副作用プロファイル
を用いて患者を治療するための有効用量を意味する。「有効量」という用語は、患者に単
一用量または複数用量を投与したときに、診断または治療中の患者に所望の作用を提供す
るGIP:GLP-1ペプチドの量または用量を指す。有効量は、公知の技術と共に本明
細書に記載の臨床試験の説明を使用して、および類似の状況下で得られた結果を観察する
ことによって、当業者によって決定され得る。対象のための有効量を決定する際には、哺
乳動物の種、サイズ、年齢、および健康状態全般、関与する特定の疾患または障害、疾患
または障害の程度・関与度もしくは重症度、個々の患者の応答、投与される特定の化合物
、投与の様式、投与される製剤の生物学的利用能特性、選択された投薬計画、併用薬の使
用、ならびに他の関連する状況を含むがこれらに限定されない、多数の要因が考慮される
本明細書で使用される場合、「滴定」または「滴定用量(複数可)」という用語はまた
、漸増または漸増用量(複数可)を意味し、それらと交換可能であり得る。
本明細書で使用される場合、GIP対GLP-1という用語はまた、GIP:GLP-
1を意味し、それと交換可能であり得る。したがって、「GIP対GLP-1が約2.5
~約10:1」または「GIP対GLP-1が約2.5:1~約10:1」が使用される
場合、それはまた、約2.5~約10のGIP活性対1のGLP-1活性、または約2.
5~約10のGIP活性:1のGLP-1活性を意味する。
本明細書でGIPまたはGLP-1受容体のうちの1つ以上に関して使用される場合、
「活性(activity)」、「活性化する(activate(s))」、「活性化
すること(activating)」などの用語は、下記に記載されるインビトロアッセ
イなど、当技術分野で公知のアッセイを使用して測定されるとき、化合物が受容体(複数
可)に結合する能力およびそれにおける応答を誘発する能力を指す。このような活性は、
血清を使用してインビボで測定することができる。GIP:GLP-1ペプチドの受容体
アゴニスト効力比は、本明細書で以下に記載されるように、カゼインcAMPアッセイを
使用して測定される。
GIPおよびGLP-1受容体のそれぞれに対する特定のGIP:GLP-1共アゴニ
スト化合物の親和性は、例えば、以下の実施例に記載されるものを含む、当技術分野で受
容体結合レベルを測定するための公知の技術を使用して測定することができ、通常、Ki
値として表されるが、GLP-1受容体における受容体効力の約2.5~約10倍である
GIP効力比は、以下のカゼインcAMPアッセイを使用して決定された。
一実施形態において、GIP:GLP-1ペプチドの医薬組成物は、非経口経路(たと
えば、皮下、静脈内、腹腔内、筋肉内、または経皮)による投与に適している。一実施形
態において、GIP:GLP-1ペプチドの医薬組成物は、経口投与(たとえば、錠剤、
カプセル)に適している。このような医薬組成物およびそれを調製するためのプロセスは
一般に、当技術分野において周知である。(例えば、Remington:The Sc
ience and Practice of Pharmacy(D.B.Troy,
Editor,21st Edition,Lippincott,Williams
& Wilkins,2006を参照されたい)。本発明の一実施形態において、投与経
路は皮下である。本発明の一実施形態において、投与経路は経口である。
本明細書で使用される場合、「血糖コントロール」は、患者のHbA1cレベルの維持
または低下を指す。血糖コントロールの「改善」は、HbA1cの低下を指す。
本明細書で使用される場合、「体重管理」は、個人における肥満の管理を指す。体重管
理の「改善」は、体重の減少を指す。
本明細書で使用される場合、「HbA1c」は、ヘモグロビンが血中のグルコースと結
合するときに発生する糖化ヘモグロビンレベルを指す。HbA1cレベルは、糖尿病の患
者における血糖コントロールの一般的に使用される尺度であり、HbA1cレベルの減少
は、一般に血糖コントロールの改善を示す。本発明の方法の文脈において、本発明の方法
は、HbA1cの減少をもたらす。ある特定の実施形態において、HbA1cの減少は、
より低用量のGIP:GLP-1ペプチドでの治療に起因するHbA1cレベルに対して
減少する。
本明細書で使用される場合、「投与する」という用語は、看護師、医療提供者、患者、
または医師の指示による自己投与を含む他の任意の個人による投与を意味する。これには
、体内への送達だけでなく、処方、調剤、または何らかの方法での送達の支援も含まれる
本明細書で使用される場合、「治療(treatment)」、「治療する(trea
t)」、「治療すること(treating)」などの用語は、疾患または障害の進行を
遅らせるまたは弱めることを含むことを意味する。この用語は、障害または状態が排除さ
れない場合でも、障害または状態のうちの1つ以上の症状を緩和するか、回復させるか、
または軽減することを意味する。この用語には、症状の予防が含まれる。
本明細書で使用される場合、「糖尿病寛解」は、糖尿病の治療にGIP:GLP-1ペ
プチドを使用している患者が、血糖コントロール治療目標を達成することを意味する。
本明細書で使用される場合、GIP:GLP-1ペプチドという用語は、約2.5:1
~約10:1のGIP:GLPアゴニスト効力比を有する化合物またはその薬学的に許容
される塩である。糖尿病を治癒するためのGIP:GLP-1ペプチド治療は、このよう
な患者における糖尿病を予防するか、その重症度を軽減するか、またはその寛解を誘発す
ることができる。一実施形態において、糖尿病の治療にGIP:GLP-1ペプチドを使
用している患者は、血糖コントロール治療目標を達成し、血糖コントロール目標を維持す
るために併用糖尿病薬を必要としない。一実施形態において、糖尿病の治療にGIP:G
LP-1ペプチドを使用している患者は、少なくとも血糖コントロール治療目標を達成し
、治療目標は、GIP:GLP-1ペプチドおよび他のすべての糖尿病薬剤を使用する治
療を中止して維持される。一実施形態において、糖尿病の治療にGIP:GLP-1ペプ
チドを使用している患者は、少なくとも血糖コントロール治療目標を達成し、治療目標は
、GIP:GLP-1ペプチドおよび他のすべての糖尿病薬剤を使用する治療を中止して
、少なくとも約1ヶ月間維持される。一実施形態において、糖尿病の治療にGIP:GL
P-1ペプチドを使用している患者は、少なくとも血糖コントロール治療目標を達成し、
治療目標は、GIP:GLP-1ペプチドおよび他のすべての糖尿病薬剤を使用する治療
を中止して、少なくとも約6ヶ月間維持される。一実施形態において、患者は、GIP:
GLP-1ペプチド治療前に血糖目標を達成することができない。一実施形態において、
患者は、経口糖尿病薬剤を使用して血糖目標を達成することができなかった。一実施形態
において、患者は、メトホルミン治療を使用して血糖目標を達成することができなかった
。一実施形態において、患者の血糖目標は、約5.7%未満である。
本明細書で使用される場合、「患者(複数可)」は、状態または障害の治療を必要とす
る哺乳動物を指す。一実施形態において、患者は、約2.5:1~約10:1のGIP:
GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプチドによる治療から
利益を得るであろう疾患または状態を有するヒトである。
本明細書で使用される場合、「EDTA」は、エチレンジアミン四酢酸を意味する。本
明細書で使用される場合、「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを意味する。本明細書
で使用される場合、「CPM」は、1分あたりのカウントを意味する。本明細書で使用さ
れる場合、「IBMX」は、3-イソブチル-1-メチルキサンチンを意味する。本明細
書で使用される場合、「LC/MS」は、液体クロマトグラフィー/質量分析法を意味す
る。本明細書で使用される場合、「HTRF」は、均一な時間分解蛍光を意味する。本明
細書中で使用される場合、「BSA」は、ウシ血清アルブミンを意味する。
糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖尿病の予防
糖尿病の治療の進歩にもかかわらず、このような治療を受けている多くの患者は、血糖
コントロール目標またはHbA1c目標を達成することができない。本発明は、GIP:
GLP1ペプチドを使用して糖尿病の治療を受けている患者がHbA1c目標を達成する
ことができ、このような患者がGIP:GLP1ペプチド治療の中止後もHbA1c目標
を維持する糖尿病の治療法を提供する。一実施形態において、糖尿病のGIP:GLP1
ペプチド治療を受けている患者は、血糖コントロールまたは糖尿病の治療での使用が承認
されているすべての薬剤の中止後も、HbA1c目標を維持する。本明細書で使用される
場合、「糖尿病薬剤」、「糖尿病薬」などの用語は、血糖コントロールまたはII型糖尿
病の治療での使用が適切な規制機関によって承認されている薬剤を意味する。一実施形態
において、糖尿病の治療を受けた患者のHbA1c測定値は、約5.9%以下である。一
実施形態において、患者は、さらなるGIP:GLP1ペプチドを投与することなく、少
なくとも1ヶ月間、HbA1c目標レベルを維持する。一実施形態において、GIP:G
LP1ペプチドを使用して以前に糖尿病の治療を受けた患者は、さらなるGIP:GLP
1ペプチドまたは任意の他の糖尿病薬剤を投与することなく、少なくとも1ヶ月間、Hb
A1目標レベルを維持する。一実施形態において、患者は、さらなるGIP:GLP1ペ
プチドまたは任意の他の糖尿病薬剤を投与することなく、少なくとも6ヶ月間、HbA1
c目標レベルを維持する。
本明細書中で使用される場合、「アミノ酸」という用語は、天然由来アミノ酸、および
非天然アミノ酸の両方を意味する。アミノ酸は通常、標準的な1文字のコード(たとえば
、L=ロイシン)、および天然アミノ酸のアルファ-メチル置換残基(たとえば、α-メ
チルロイシン、またはαMeLおよびα-メチルリジン、またはαMeK)、ならびにア
ルファアミノイソ酪酸、または「Aib」、「4Pal」、「Orn」などの、他の特定
非天然アミノ酸を使用して示される。これらのアミノ酸の構造を以下に示す:
本明細書で使用される場合、「Orn」は、オルニチンを意味する。本明細書中で使用
される場合、「4Pal」は、3-(4-ピリジル)-L-アラニンを意味する。本明細
書で使用される場合、「αMeF(2F)」は、アルファ-メチル2-Fl-フェニルア
ラニンを意味する。本明細書で使用する場合、「αMeY」、「αMeK」、および「α
MeL」は、それぞれアルファメチルチロシン、アルファメチルリジン、およびアルファ
メチルロイシンを意味する。本明細書で使用される場合、「e」および「D-Glu」は
、D-グルタミン酸を意味する。
本明細書で使用される場合、「C16-C22脂肪酸に結合したアミノ酸」という用語
は、脂肪酸への直接結合を介して、または好ましくはリンカーを介して脂肪酸に結合する
ように化学的に修飾された官能基を有する任意の天然または非天然アミノ酸を指す。この
ような官能基の例としては、アミノ基、カルボキシル基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基
、アジド基、アルキニル基、アルケニル基、およびチオール基が挙げられる。このような
官能基を含む天然アミノ酸の例としては、K(アミノ)、C(チオール)、E(カルボキ
シル)、およびD(カルボキシル)が挙げられる。一実施形態において、結合したアミノ
酸は、Kである。
本明細書で使用される場合、「C16-C22脂肪酸」という用語は、16~22個の
炭素原子を有するカルボン酸を意味する。一実施形態において、本明細書での使用に適し
たC16-C22脂肪酸は、飽和二塩基酸であり得る。一実施形態において、脂肪酸は、
20-C22である一実施形態において、qは、14、16、18、および20から
なる群から選択される。一実施形態において、qは18および20から選択される。一実
施形態において、qは18である。一実施形態において、qは20である。
一実施形態において、本明細書に開示される化合物およびその使用に適した特定飽和C
16-C22脂肪酸には、ヘキサデカン二酸(C16二酸)、ヘプタデカン二酸(C17
二酸)、オクタデカン二酸(C18二酸)、ノナデカン二酸(C19二酸)、エイコサン
二酸(C20二酸)、ヘネイコサン二酸(C21二酸)、ドコサン二酸(C22二酸)(
それらの分岐および置換誘導体を含む)が含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態において、C16-C22脂肪酸は、飽和C18二酸、飽和C19二酸、飽
和C20二酸、およびそれらの分枝および置換誘導体からなる群から選択される。一実施
形態において、C16-C22脂肪酸は、ステアリン酸、アラキドン酸、およびエイコサ
ン二酸からなる群から選択される。一実施形態において、C16-C22脂肪酸は、アラ
キドン酸である。
本明細書で使用される場合、「時間延長技術」とは、ペプチド時間延長技術、たとえば
、組換えヒト血清アルブミン(「rHSA」)、アミノ酸のポリマー配列(「XTEN」
)などの薬学的に許容されるポリマーへのペプチド結合、非硫酸化ヘパリン様炭水化物ポ
リマー(「HEP」)、ヒドロキシエチルデンプン(「HES」)、ラマ重鎖抗体断片(
「VHH」)、ペグ化、Fc結合、ウシ血清アルブミン(「BSA」)を意味する(Sl
eep,D.Epert Opin Drug Del (2015)12,793-8
12、Podust VN et.al.J Control.Release,201
5;ePUB、Hey,T.et.al.in:R.Kontermann (Ed.)
,Therapeutic Proteins:Strategies to Modu
late their Plasma Half-Lives,Wiley-VCH V
erlag Gmbh & Co.KGaA,Weinheim,Germany,20
12,pp117-140、DeAngelis,PL,Drug Dev Deliv
ery(2013)January,12/31/2012。一実施形態において、時間
延長技術は、リンカー基を用いて適用される。一実施形態において、時間延長技術は、リ
ンカーとして0個、1個、2個、または3個のアミノ酸を使用して適用される。
GLP-1受容体における受容体効力の約2.5~約10倍であるGIP効力を有する
化合物は、ペプチド時間延長技術、たとえば、組換えヒト血清アルブミン(「rHSA」
)、アミノ酸のポリマー配列(「XTEN」)などの薬学的に許容されるポリマーへのペ
プチド結合、非硫酸化ヘパリン様炭水化物ポリマー(「HEP」)、およびヒドロキシル
エチルデンプン(「HES」)を使用してさらに修飾され得る。
一実施形態においては、式:
GTXTSDX1011121314DX1617AX
192021222324252627
28293031(配列番号3)のGIP:GLP-1ペプチド
(式中、
は、N末端アミノ基の修飾であり、修飾はAcおよび不在からなる群から選択され

は、Y、H、D-Tyr、F、desH、およびdesYからなる群から選択され

は、Aib、αMeP、A、P、およびD-Alaからなる群から選択され、
またはXとXが結合して、desH-ψ[NHCO]-Aibを形成し、
は、E、N、Aad、およびcTAからなる群から選択され、
は、F、αMeF、およびαMeF(2F)からなる群から選択され、
10は、A、L、H、3Pal、4Pal、V、Y、E、αMeF、αMeF(2F
)、I、αMeY、Q、D-His、D-Tyr、cTA、およびK(2-[2-(2-
アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q
COHからなる群から選択され、
11は、S、αMeS、およびD-Serからなる群から選択され、
12は、I、S、D-Ile、およびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エ
トキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHからなる群から
選択され、
13は、Nle、Aib、L、αMeL、およびK(2-[2-(2-アミノ-エト
キシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHから
なる群から選択され、
14は、LおよびKからなる群から選択され(ここでKがC16-C22脂肪酸に結
合し、前記脂肪酸がリンカーを介して任意に前記Kと結合する)、
16は、K、E、Orn、Dab、Dap、S、T、H、Aib、αMeK、R、お
よびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Gl
u)-CO-(CH)qCOHからなる群から選択され、
17は、K、Q、I、およびC16-C22脂肪酸に結合するアミノ酸からなる群か
ら選択され(ここで前記脂肪酸はリンカーを介して任意に前記アミノ酸に結合する)、
19は、Q、A、およびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-ア
セチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHからなる群から選択され、
20は、Aib、Q、H、R、K、αMeK、およびK(2-[2-(2-アミノ-
エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCO
からなる群から選択され、
21は、H、Aad、D、Aib、T、A、E、I、およびK(2-[2-(2-ア
ミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qC
Hからなる群から選択され、
22は、FおよびαMeFからなる群から選択され、
23は、I、L、A、G、F、H、E、V、およびK(2-[2-(2-アミノ-エ
トキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHか
らなる群から選択され、
24は、S、Aad、D-Glu、E、Aib、H、V、A、Q、D、P、およびK
(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-
CO-(CH)qCOHからなる群から選択され、
25は、YおよびαMeYからなる群から選択され、
26は、L、αMeL、およびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ
]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHからなる群から選択さ
れ、
27は、L、I、およびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-ア
セチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHからなる群から選択され、
28は、E、A、S、D-Glu、およびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)
-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHからなる群
から選択され、
29は、Aib、G、A、およびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキ
シ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)qCOHからなる群から選択
され、
30は、C、G、G-RおよびK(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキ
シ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COHからなる群から選
択され、
31は、不在か、またはPX323334-R(配列番号4)、PX32
343536373839-R(配列番号5)、PX323334
353637383940-R(配列番号6)、K[(2-[2-(2-
アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q
-COH]X323334-R(配列番号7)、K[(2-[2-(2-アミノ
-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q-CO
H]X3233343536373839-R(配列番号8)、およ
びK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γ-Gl
u)-CO-(CH)q-COH]X32333435363738
3940-R(配列番号9)からなる群から選択され、
(式中、
32は、S、またはK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセ
チル)2-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]であり、
33は、S、またはK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセ
チル)2-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]であり、
34は、G、C、およびK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-
アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]からなる群から選択さ
れ、
35は、A、またはK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセ
チル)2-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]であり、
36は、P、またはK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセ
チル)2-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]であり、
37は、P、またはK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセ
チル)2-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]であり、
38は、PまたはK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチ
ル)2-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]であり、
39は、C、S、およびK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-
アセチル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]からなる群から選択さ
れ、
40は、CおよびK[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチ
ル)-(γ-Glu)-CO-(CH)q-COH]からなる群から選択される)

qは、14、15、16、17、18、19、および20からなる群から選択され、
は、C末端基の修飾であり(ここで修飾はNHであるか、または不在である)、
またはその薬学的に許容される塩であり、
30がG-Rである場合、X31は不在であり、
10、X12、X13、X14、X16、X17、X19、X20、X21、X23
、X24、X26、X27、X28、X29、X30、X31、X32、X33、X34
、X35、X36、X37、X38、X39、およびX40のうち、脂肪酸を含有する置
換基であるのは1つ以下であり得、
30、X34、X39、およびX40のうち、Cであるのは1つ以下であり、
30、X34、X39、およびX40のうちの1つがCの場合、X10、X12、X
、X14、X16、X17、X19、X20、X21、X23、X24、X26、X
、X28、X29、X30、X31、X32、X33、X34、X35、X36、X
、X38、X39、およびX40のいずれも脂肪酸を含有する置換基ではなく、
GIP:GLP-1ペプチドは、約2.5:1~約10:1である受容体アゴニスト効
力比を有する。
さらなる実施形態は、配列番号3の新規GIP:GLP-1ペプチドを提供し、GIP
:GLP-1ペプチドは、約2.5:1~約5:1であるGIP:GLP-1受容体アゴ
ニスト効力比を有する。本発明のさらなる実施形態は、配列番号3の新規GIP:GLP
-1ペプチドであり、GIP:GLP-1ペプチドは、約2.5:1~約3.5:1であ
るGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有する。
本発明は、cAMPカゼインアッセイを使用してGLP-1受容体における受容体効力
よりも約2.5:1~約10倍大きい所望のGIP効力比を示す以下の化合物によってさ
らに説明されるが、これらの例示的なペプチドは、限定するものとして解釈されない。
ペプチド合成-ペプチド1
Y-Aib-EGT-αMeF(2F)-TSDYSI-αMeL-LDEK((2-[
2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-(γGlu)-CO-(C
18-COH)AQ-Aib-EFI-(D-Glu)-YLIEGGPSSG
APPPS-NH(配列番号10)。
配列番号10の構造を、標準的な1文字のアミノ酸コードを使用して以下に示すが、ア
ミノ酸残基の構造が拡張されている残基Aib2、αMeF(2F)6、αMeL13、
K17、Aib20、D-Glu24、およびSer39は例外とする。
ペプチド1のペプチド主鎖は、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)/t
ert-ブチル(t-Bu)化学を使用して、Symphony Xペプチド合成装置(
Gyros Protein Technologies,Tucson,AZ)で合成
される。
樹脂は、置換量0.3~0.4meq/gの1%DVB架橋ポリスチレン(Fmoc-
Rink-MBHA Low Loading樹脂、100-200メッシュ、EMD
Millipore)からなる。標準的な側鎖保護基が使用された。Fmoc-Lys(
Mtt)-OHは、17位のリジンに使用され、Boc-Tyr(tBu)-OH)は1
位のチロシンに使用される。各カップリングステップ(7分間x2回)に先立ち、DMF
中の20%ピペリジンを使用して、Fmoc基を除去する。標準的なアミノ酸カップリン
グは、すべてFmocアミノ酸(0.3mM)、ジイソプロピルカルボジイミド(0.9
mM)、およびOxyma(0.9mM)の等モル比を使用して、理論上ペプチド負荷に
対して9倍のモル過剰で、第1アミンに1時間、第2アミンに3時間実施される。例外は
、3時間カップリングされる、Cα-メチル化アミノ酸へのカップリングである。ペプチ
ド主鎖の合成が完了した後、樹脂をDCMで6回十分に洗浄して、残留DMFを除去する
。17位のリジンのMtt保護基は、DCMで、30%ヘキサフルオロイソプロパノール
(Oakwood Chemicals)処理を2回施して(40分処理×2回)、ペプ
チド樹脂から選択的に除去される。
脂肪酸リンカー部分のその後の付着は、2-[2-(2-Fmoc-アミノ-エトキシ
)-エトキシ]-酢酸(Fmoc-AEEA-OH、ChemPep,Inc.)、Fm
oc-グルタミン酸α-t-ブチルエステル(Fmoc-Glu-OtBu、Ark P
harm,Inc.)、およびエイコサン二酸(WuXi AppTec、Shangh
ai,China)のカップリングにより達成される。3倍過剰の試薬(AA:PyAO
P:DIPEA=1:1:1mol/mol)が、1時間の長さの各カップリングに使用
される。
合成が完了したら、ペプチド樹脂をDCMで洗浄し、完全に空気乾燥させる。乾燥樹脂
を、室温で2時間、10mLの切断カクテル(トリフルオロ酢酸:水:トリイソプロピル
シラン、95:2.5:2.5v/v)で処理する。樹脂を濾別し、それぞれ2mLの無
水TFAで2回洗浄し、合わせた濾液を5倍過剰量の冷ジエチルエーテル(-20℃)
で処理して、粗ペプチドを沈殿させる。その後、ペプチド/エーテル懸濁液を3500r
pmで2分間遠心分離して固体ペレットを形成し、上清を傾瀉し、固体ペレットをエーテ
ルでさらに2回粉砕し、真空中で乾燥させる。粗ペプチドを20%アセトニトリル/20
%酢酸/60%水に可溶化し、100%アセトニトリルの線形勾配を有するLuna 5
μmフェニル-ヘキシル調製用カラム(21x250mm、Phenomenex)、お
よび0.1%TFA/水緩衝液システム(60分で30~50%アセトニトリル)で、R
P-HPLCにより精製する。ペプチドの純度は分析用RP-HPLCを使用して評価さ
れ、プーリング基準は95%を超える。化合物1の主なプールの純度は98.0%である
ことが分かる。最終主要生成物プールをその後凍結乾燥した結果、凍結乾燥されたペプチ
ドTFA塩が生成された。分子量はLC-MSによって判定される(実測:M+3=16
57.2、算出:M+3=1657.0)。
ペプチド2からペプチド265
以下の表1に示されるペプチド2(配列番号11)からペプチド265(配列番号14
5)による化合物は、実質的にペプチド1の手順によって記載されるように調製される。
結合アッセイ
グルカゴン(Gcgと称される)は、Eli Lilly and Companyで
調製された標準試料である。GLP-1,7-36-NH(GLP-1と称される)は
、CPC Scientific(Sunnyvale,CA、純度97.2%、100
%DMSO中100μMアリコート)から入手する。GIP1-42(GIPと称される
)は、上述のように、ペプチド合成およびHPLCクロマトグラフィーを使用してLil
ly Research Laboratoriesで調製される(純度>80%、10
0%DMSO中100μMアリコート)。[125I]放射標識されたGcg、GLP-
1、またはGIPは、[125I]-ラクトペルオキシダーゼを使用して調製され、Pe
rkin Elmer(Boston,MA)から入手する。
安定的に形質変換された細胞株は、受容体cDNAをpcDNA3発現プラスミドにサ
ブクローニングし、ヒト胚腎臓(HEK)293(hGcgRおよびhGLP-1R)ま
たはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)(hGIPR)細胞に形質変換させた後、ジ
ェネテシン(hGLP-1RおよびhGIPR)またはハイグロマイシンB(hGcgR
)で選択することによって調製される。
粗細胞膜の調製には2つの方法が用いられる。
方法1:50mMのTris HCl(pH7.5)、およびRoche Comple
te(商標)プロテアーゼ阻害剤(EDTA含有)を含有する低張緩衝液中で、凍結細胞
ペレットを氷上で溶解させる。Teflon(登録商標)内筒を備えた、ガラス製Pot
ter-Elvehjemホモジナイザーを使用して、細胞懸濁液を25回撹乱する。ホ
モジネートを4℃で、1100×gで10分間、遠心分離する。上清を回収し、氷上で貯
蔵する一方で、ペレットを均質化緩衝液に再懸濁し、上述のように再ホモジナイズする。
ホモジネートを1100×gで10分間、遠心分離する。第2の上清を第1の上清と合わ
せ、4℃で、35000×gで1時間、遠心分離する。得られた膜ペレットを、約1~3
mg/mLでプロテアーゼ阻害剤を含有する均質化緩衝液に再懸濁し、液体窒素中で急速
凍結し、使用するまでアリコートとして-80℃の冷凍庫で貯蔵する。
方法2:50mMのTris HCl(pH7.5)、1mMのMgCl、Roch
e Complete(商標)EDTA不含プロテアーゼ阻害剤、および25単位/ml
のDNAse I(Invitrogen)を含有する低張緩衝液中で、凍結細胞ペレッ
トを氷上で溶解させる。Teflon(登録商標)内筒を備えたガラス製Potter-
Elvehjemホモジナイザーを使用して、細胞懸濁液を20回~25回撹乱する。ホ
モジネートを4℃で、1800×gで15分間、遠心分離する。上清を回収し、氷上で貯
蔵する一方で、ペレットを均質化緩衝液(無DNAse I)に再懸濁し、上述のように
再ホモジナイズする。ホモジネートを1800×gで15分間、遠心分離する。第2の上
清を第1の上清と合わせ、さらに1800×gで15分間、遠心分離する。次に、上清全
体を4℃で、25000×gで30分間、遠心分離する。得られた膜ペレットを、約1~
3mg/mLでプロテアーゼ阻害剤を含有する均質化緩衝液(無DNAse I)に再懸
濁し、使用するまでアリコートとして-80℃の冷凍庫で貯蔵する。
結合判定方法
各種受容体/放射性リガンド相互作用の平衡結合解離定数(K)は、[125I]ス
トック材料のプロパノール含有量が多いため、飽和結合ではなく、相同競合結合分析から
判定される。受容体調製物について判定されたK値は次の通りであった:hGcgR(
3.9nM)、hGLP-1R(1.2nM)、およびhGIPR(0.14nM)。
125I]-グルカゴン結合
小麦胚芽凝集素(WGA)ビーズ(Perkin Elmer)を有するシンチレーシ
ョン近接アッセイ(SPA)形式を用いて、ヒトGcg受容体結合アッセイを実施する。
結合緩衝液は、25mMの4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホ
ン酸(HEPES)pH7.4、2.5mMのCaCl、1mMのMgCl、0.1
%(w/v)のバシトラシン(Research Products)、0.003%(
w/v)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(TWEEN(登録商標)-20
)、および無EDTAのRoche Complete(商標)プロテアーゼ阻害剤を含
有する。ペプチドとGcgを解凍し、100%DMSO中で3倍ずつ段階希釈する(10
ポイント濃度応答曲線)。次に、45μLのアッセイ結合緩衝液または未標識のGcg対
照(非特異的結合またはNSB、1μM最終)を含有する、Corning(登録商標)
3632底部透明アッセイプレートに、5μLの段階希釈した化合物またはDMSOを移
す。次に、50μLの[125I]-Gcg(0.15nM最終)、50μLのヒトGc
gR膜(1.5μg/ウェル)、および50μLのWGA SPAビーズ(80~150
μg/ウェル)をBiotek Multifloディスペンサーで加える。プレートを
密封し、プレートシェーカー上で1分間混合し(設定6)、室温で12時間インキュベー
ト/静置した後、PerkinElmer Trilux MicroBeta(登録商
標)シンチレーション計数器でプレートを読み取る。応答曲線でテストされたペプチドの
最終アッセイ濃度範囲は、通常1150nM~0.058nMで、対照Gcgは1000
nM~0.05nMである。
125I]-GLP-1結合
ヒトGLP-1受容体結合アッセイは、WGAビーズを用いたSPAフォーマットを使
用して実施される。結合緩衝液は、25mMのHEPES、pH7.4、2.5mMのC
aCl、1mMのMgCl、0.1%(w/v)のバシトラシン、0.003%(w
/v)TWEEN(登録商標)-20、および無EDTAのRoche Complet
e(商標)プロテアーゼ阻害剤を含有する。ペプチドとGLP-1を解凍し、100%D
MSOで3倍ずつ段階希釈する(10ポイント濃度応答曲線)。次に、45μLのアッセ
イ結合緩衝液または未標識のGLP-1対照(非特異的結合またはNSB、0.25μM
最終)を含有する、Corning(登録商標)3632底部透明アッセイプレートに、
5μLの段階希釈した化合物またはDMSOを移す。次に、50μLの[125I]-G
LP-1(0.15nM最終)、50μLのヒトGLP-1R膜(0.5μg/ウェル)
、および50μLのWGA SPAビーズ(100~150μg/ウェル)をBiote
k Multifloディスペンサーで加える。プレートを密封し、プレートシェーカー
上で1分間混合し(設定6)、室温で5~12時間インキュベート/静置した後、Per
kinElmer Trilux MicroBeta(登録商標)シンチレーション計
数器でプレートを読み取る。応答曲線でテストされたペプチドの最終アッセイ濃度範囲は
、通常1150nM~0.058nMで、対照GLP-1は250nM~0.013nM
である。
[125I]-GIP結合
ヒトGIP受容体結合アッセイは、WGAビーズを用いたSPAフォーマットを使用し
て実施される。結合緩衝液は、25mMのHEPES、pH7.4、2.5mMのCaC
、1mMのMgCl、0.1%(w/v)のバシトラシン、0.003%(w/v
)TWEEN(登録商標)-20、および無EDTAのRoche Complete(
商標)プロテアーゼ阻害剤を含有する。ペプチドとGIPを解凍し、100%DMSO中
で3倍ずつ段階希釈する(10ポイント濃度応答曲線)。次に、45μLのアッセイ結合
緩衝液または未標識のGIP対照(非特異的結合またはNSB、0.25μM最終)を含
有する、Corning(登録商標)3632底部透明アッセイプレートに、5μLの段
階希釈した化合物またはDMSOを移す。次に、50μLの[125I]-GIP(0.
075~0.15nM最終)、50μLのヒトGIPR膜(3μg/ウェル)、および5
0μLのWGA SPAビーズ(100~150μg/ウェル)をBiotek Mul
tifloディスペンサーで加える。プレートを密封し、プレートシェーカー上で1分間
混合し(設定6)、室温で2.5~12時間インキュベート/静置した後、Perkin
Elmer Trilux MicroBeta(登録商標)シンチレーション計数器で
プレートを読み取る。応答曲線でテストされたペプチドの最終アッセイ濃度範囲は、通常
1150nM~0.058nMまたは115nM~0.0058nMで、対照GIPは2
50nM~0.013nMである。
結合アッセイデータの正規化
ペプチド、Gcg、GLP-1、またはGIPの濃度曲線のCPM生データを、各CP
M値から非特異的結合(未標識Gcg、GLP-1、またはGIPがそれぞれ過剰に存在
する場合の結合)を減算し、非特異的結合を減算して補正される総結合シグナルで除算す
ることで、阻害率に変換する。4パラメータ(曲線最大値、曲線最小値、IC50、ヒル
勾配)非線形回帰ルーチン(Genedata Screener、バージョン12.0
.4、Genedata AG、Basal,Switzerland)を用いてデータ
を解析する。親和性定数(K)は、式K=IC50/(1+D/K)に基づき絶対
IC50値から計算され、式中、Dは実験で使用された放射性リガンドの濃度であり、I
50は結合の50%阻害を引き起こす濃度であり、Kは放射性リガンドの平衡結合解
離定数である(上述)。K値は幾何平均として報告され、誤差は平均の標準誤差(SE
M)として表され、nは独立した複製回数(異なる日に実施されたアッセイで判定)と等
しい。幾何平均は次のように計算される:
幾何平均=10(Log Ki値の加算平均)
各受容体および各種におけるKi比(天然対照ペプチドのKi/テスト化合物のKi)
が計算される。Ki比は、天然対照ペプチドと比較した、ペプチドの見かけ親和性の迅速
な指標である。Ki比<1であると、テストペプチドが受容体に対して天然ペプチドより
低い親和性(より高いKi値)を有することを示す。一方、Ki比>1であると、テスト
ペプチドが受容体に対して天然ペプチドよりも高い親和性(より低いKi値)を有するこ
とを示す。
実施例1
カゼイン存在下でのcAMP薬理機能アッセイ
cAMPアッセイを1セット追加で、ヒトGLP-1受容体(GLP-1R)、胃抑制
ペプチド受容体(GIPR)、グルカゴン受容体(GcgR)を発現するHEK293細
胞に実施した。hGLP1R/GIPRペプチドの薬理活性は、ヒトGLP-1受容体(
GLP-1R)、胃抑制ペプチド受容体(GIPR)、またはGLP-2受容体(GLP
-2R)を安定して発現するHEK293細胞で判定される。20μlのアッセイ容積中
、0.1%カゼイン(Sigmaカタログ番号C4765)、250μMのIBMX、1
X GlutaMAX(商標)(Gibcoカタログ番号35050)、および20mM
のHEPES(HyCloneカタログ番号SH30237.01)を補充した、DME
M(Gibcoカタログ番号31053)中のテストペプチドで、細胞株を過剰発現する
各受容体(20μl)を処理する。室温で60分インキュベーションした後生じた、細胞
内cAMPの増加を、CisBio cAMP Dynamic 2 HTRFアッセイ
キット(62AM4PEJ)を用いて定量的に判定する。次に、cAMP-d2接合体(
20μl)および抗体である抗cAMP-Eu3+-クリプテート(20μl)を含有す
るLysis緩衝液を加えて、cAMPレベルを判定する。室温で1時間インキュベート
した後、HTRFシグナルをEnvision 2104プレートリーダー(Perki
nElmer)で検出する。アッセイの各実行について60分および1時間の両方のイン
キュベーションがほぼ同じ温度で完了する限り、2つのインキュベーションステップ(6
0分および1時間)のそれぞれは、ほぼ室温または約37℃で実施することができる。6
20nmおよび665nmで蛍光発光を測定し、620nmおよび665nmの比率を計
算した後、cAMP標準曲線を用いてウェルあたりのnM cAMPに変換する。化合物
の投与量応答曲線を、最小値(緩衝液のみ)と最大値(各コントロールリガンドの最大濃
度)に標準化された刺激のパーセンテージとしてプロットし、可変勾配にフィットさせた
4パラメータ非線形回帰を用いて解析する(Genedata Screener 13
)。EC50は、投与量反応曲線における最大半量のシミュレーションを起こす化合物の
濃度である。4パラメータロジスティック方程式にフィットさせた、最大応答パーセント
対添加ペプチド濃度を使用する非線形回帰分析によって、相対EC50値を誘導する。
解析分子の脂肪酸部分と相互作用しない非特異的ブロッカーとしてカゼイン(血清アル
ブミンの代わりに)の存在下で、ホモジニアス時間分解蛍光測定法を用いて実施例および
比較分子の固有の効力を判定するアッセイを実施する。
細胞内cAMPレベルは、標準曲線を用いて外挿によって判定される。化合物の用量応答
曲線を、最小値(緩衝液のみ)と最大値(各対照リガンドの最大濃度)に正規化された刺
激のパーセンテージとしてプロットし、可変勾配にフィットさせた4パラメータ非線形回
帰フィット(Genedata Screener 13)を使用して分析する。EC
は、投与量反応曲線で最大半量のシミュレーションを起こす化合物の濃度である。幾何
平均計算の各相対EC50値は、カーブフィッティングから判定される。
化合物の濃度応答曲線を、最小値(緩衝液のみ)と最大値(各対照リガンドの最大濃度
)に標準化された刺激のパーセンテージとしてプロットし、可変勾配にフィットさせた4
パラメータ非線形回帰フィットを用いて解析する(Genedata Screener
13)。EC50は、投与量反応曲線における最大半量のシミュレーションを起こす化
合物の濃度である。
EC50要約統計量は次のように計算される:
幾何平均:
GM=10^(log10の加算平均をEC50値に変換)。
平均の標準誤差を報告する:
SEM=幾何平均×(log10の標準偏差変換EC50値/実行回数の平方根)×10
のlog
対数変換では、算術スケールではなく、乗法に該当するEC50値が考慮される。
アッセイを毎日実施し、テストペプチド+天然リガンドGIPおよびGLP-1、なら
びにベースライン(最小)として緩衝液のみを実施し、その日のそれぞれのGIPおよび
GLP-1標準の最高濃度を計算の最大値として使用する。
表1のデータに示されるように、ベースラインおよび天然ペプチドに対して正規化され
たペプチドは、0.1%カゼインの存在下でヒトGLP-1RおよびGIPRからのcA
MPを刺激し、GLP-1受容体の効力の約2.5~約10倍であるGIP効力比を有す
る。
一実施形態においては、ペプチドが、細胞膜グアノシン5’-(ガンマ-チオ)三リン
酸-[35S](GTPγS)結合アッセイによって示されるように、GLP-1Rに対
する部分的アゴニストであり、βアレスチン-2動員アッセイによって示されるように、
GLP-1Rに対する部分的アゴニストである、強力なGIPR/GLP-1Rデュアル
アゴニストである、GIP:GLP-1共アゴニスト化合物である。一実施形態は、GI
P:GLP-1共アゴニスト化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、本化合物
は、GLP-1R HEK293細胞膜グアノシン5’-(γ-チオ)三リン酸-[35
S](GTPγS)結合アッセイにおいて、GLP-1Rが誘発するGα活性化を刺激
する。一実施形態の化合物は、GLP-1RのHEK293細胞膜グアノシン5’-(γ
-チオ)三リン酸-[35S](GTPγS)結合アッセイにおいて、75%以下の部分
的アゴニズムを示す化合物であり、GLP-CHO細胞βアレスチンリクルートメントア
ッセイにおいて35%以下の部分的アゴニズムを示す化合物である。
一実施形態の方法は、GLP-1RのHEK293細胞膜グアノシン5’-(γ-チオ
)三リン酸-[35S]結合アッセイに75%以下の部分的アゴニズムを示す化合物を有
効量投与することと、GIPアゴニストである化合物を有効量投与することを含む、糖尿
病の治療方法である。一実施形態において、GLP-1R HEK293細胞膜グアノシ
ン5’-(γ-チオ)三リン酸-[35S](GTPγS)結合アッセイにおいて部分的
アゴニズムを示す化合物を、GIPアゴニスト活性を有する化合物と共投与する。一実施
形態において、GLP-1RのHEK293細胞膜グアノシン5’-(γ-チオ)三リン
酸-[35S](GTPγS)結合アッセイにおいて部分的アゴニズムを示す化合物を、
活性剤として、GIPアゴニスト活性を有する化合物の1週間前または1週間後以内に投
与する。一実施形態において、糖尿病を治療するための方法は、GLP-CHO細胞β-
アレスチンリクルートメントアッセイで35%以下の部分的アゴニズムを示す化合物を有
効量投与することと、GLP-1RのHEK293細胞膜グアノシン5’-(γ-チオ)
三リン酸-[35S](GTPγS)結合アッセイで75%以下の部分的アゴニズムを示
す化合物を有効量投与することを含む。
GLP-1R HEK293細胞膜[35S]GTPγS結合アッセイ
GLP-1受容体は、リガンドが誘発する受容体活性化の際にGTP結合型Gαを増
加させるGタンパク質共役型受容体である。GLP-1Rにより誘起されるGα活性化
を刺激するペプチドの効力は、ヒトGLP-1Rを発現するHEK293細胞から精製膜
を調製したものを用いて判定する。このアッセイは、以前に記載されたものと同様に実施
される(Bueno et al.,J.Biol.Chem.,(2016)291,
10700およびWillard et al.,Mol.Pharmacol.(20
12)82,1066)。テストペプチドをDMSOに可溶化し、室温で30分間、20
mMのHEPES pH7.4、50mMのNaCl、5mMのMgCl、40μg/
mlのサポニン、0.1%BSA、および500pM35S標識されたGTPγS中の5
μgの膜を含有する反応緩衝液に希釈する。反応は、ウサギ抗Gαポリクローナル抗体
および0.5mgの抗ウサギポリビニルビーズを含有するノニデットP-40界面活性剤
を0.2%添加することによって終了する。混合物を30分間展開させ、80×gで10
分間遠心分離し、MicroBeta TriLux装置を使用してウェルあたり1分間
カウントする。ペプチド濃度応答曲線を4パラメータロジスティックモデルにフィットさ
せ、EC50として効力を計算する。受容体の最小および最大対照として、DMSOおよ
びGLP-1(7~36)を使用して、刺激%に対するデータの正規化を実施する(Ca
mpbell et al,Assay Guidance Manual 2017)
。GIPRが誘発するGα活性化を刺激する試料ペプチドの効力を判定する。アッセイ
結果により、GLP-1Rが誘発するGα活性化に関して、GLP-1Rに対する部分
的アゴニストであるペプチドが同定される。
GLP-1R CHO細胞β-アレスチン動員アッセイ
活性化Gタンパク質共役型受容体は、シグナル伝達タンパク質のβ-アレスチンファミ
リーと相互作用が可能である。GLP-1Rが誘発するアレスチン動員に対するペプチド
の効力は、PathHunter Enzyme Fragment Compleme
ntation手法を使用して、実質的に記載されるように判定される(von Deg
enfeld et al.,FASEB J.,2007(14):3819-26お
よびHamdouchi et al.,J.Med Chem.,2016 59(2
4):10891-10916)。Pro-Linkタグ化ヒトGLP-1Rおよび酵素
アクセプタータグ化β-アレスチン-2を発現するCHO-K1細胞はDiscoveR
xから入手でき、アッセイ用に凍結した細胞として調製できる。テストペプチドをDMS
Oに溶解し、Echoアコースティックディスペンサー(LabCyte)を用いて段階
希釈を実施する。アッセイ培地は、0.1% w/v加水分解カゼイン(Sigma)を
含有するPathHunter細胞アッセイ緩衝液(DiscoveRx)である。10
0nlのペプチドを384ウェルプレートの10μlのアッセイ培地に分注し、次にアッ
セイ培地内の10μlの細胞を加えて、ウェルあたり5000細胞にする。プレートを3
7℃/CO5%のインキュベーターで90分間インキュベートし、10μlのPath
Hunter検出試薬(DiscoveRx)を加えて、プレートを室温で60分間イン
キュベートする。発光信号を測定する。ペプチド濃度-応答曲線を、4パラメータロジス
ティックモデルにフィットさせ、EC50での効力を計算する。最小および最大対照とし
て、DMSOおよびGLP-1(7~36)を使用して、刺激%に対するデータの正規化
を実施する(Campbell et al,Assay Guidance Manu
al 2017)。GLP-1Rが誘発するβ-アレスチン動員を刺激する試料ペプチド
の効力を判定する。アッセイ結果により、β-アレスチン-2動員に関して、GLP-1
Rに対する部分的アゴニストであるペプチドが同定される。
GIP:GLP-1ペプチド維持用量を決定するための臨床試験
6ヶ月(26週間)の第2相二重盲検臨床試験は、メトホルミンの安定した投薬の有無
にかかわらず、食事と運動による血糖コントロールが不十分なT2DMの患者において、
週1回(QW)投与されるデュラグルチド1.5mgおよびQWで投与されるプラセボと
比較して、週1回皮下注射で投与されるGIP:GLP-1ペプチドの4つの用量レベル
(それぞれ1mg、5mg、10mg、および15mg)の安全性、有効性、およびPK
/PDを評価するように設計される。以下の毎週の用量増加を使用して、GIP:GLP
ペプチドの用量を維持用量に漸増した。
この試験には、4週間のフォローアップ期間もある。T2DMを治療するための安全性
および有効性に加えて、有効性エンドポイントには、プラセボおよびデュラグルチド1.
5mgと比較した、HbA1c、FBG、体重、脂質、および胴囲に対するGIP:GL
P-1ペプチドの作用が含まれる。この試験は、消化管の忍容性、低血糖、過敏症反応、
および膵臓の安全性に対するGIP:GLP-1ペプチドの作用、ならびに治療中に発現
する抗薬物抗体の発生も評価する。モデルに基づく用量応答分析は、より長い試験での有
意なHbA1cの低下および体重減少の可能性を予測するために実施される。
統計分析:
有効性:ベースラインから26週のエンドポイントまでのHbA1c変化の主要な有効
性転帰は、ベイズ用量応答モデルを使用して分析される。分析は、集団(mITT)分析
セットを処理する意図で実施される。mITTデータセットの主要な有効性転帰の確証分
析は、肥満度指数(BMI)(<30kg/m、≧30kg/m)、メトホルミンの
使用、治療、訪問、および固定作用としての訪問による治療の相互作用、共変数としての
ベースラインHbA1c、ならびにランダム作用として患者を用いたベースライン測定後
のモデル(MMRM)である。
12および26週でのベースラインからの平均体重変化、および12週でのHbA1c
のベースラインからの平均変化が、一次分析と同様の用量応答モデルを使用して分析され
る。体重減少が≧5%または≧10%の患者、26週でHbA1c目標の≦6.5%また
は≦7.0%に到達した患者、またはレスキュー療法が必要な患者の割合を、治療および
層の固定作用を伴うロジスティック回帰、ならびに共変数としてベースラインを使用して
分析する。FBG(空腹時血糖)、SMBG(自己監視血糖)レベル、胴囲のベースライ
ンからの変化、およびベースラインから12および26週までの脂質の平均変化率を、一
次分析に使用したものと同様のMMRMを使用して分析する。
GIP:GLP-1ペプチド滴定スケジュールを決定するための臨床試験
これは、1週間のスクリーニング(訪問1)、その後1週間の導入期間(訪問2)、次
いで12週間の治療(訪問3~10、電話による訪問を含む)、その後4週間の安全フォ
ローアップが続く、12週間の治療である。これは、食事と運動のみ、またはメトホルミ
ンの安定した投薬による血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の患者において、プラセ
ボと比較して、GIP:GLP-1ペプチドの週1回の皮下投与の有効性および忍容性を
検討するように設計された第2相試験である。この試験は、以下のように設計され、滴定
スキームを改良するために実施された。
アミノ酸配列
配列番号1
GIP(ヒト)
YAEGTFISDYSIAMDKIHQQDFVNWLLAQKGKKNDWKHNI
TQ
配列番号2
GLP-1(7-36)(ヒト)
HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR-NH
配列番号3
GTXTSDX1011121314DX1617AX
202122232425262728293031
配列番号4
PX323334-R
配列番号5
PX3233343536373839-R
配列番号6
PX323334353637383940-R
配列番号7
K[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-γGlu-C
O-(CH)q-COH] X323334-R
配列番号8
K[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-γGlu-C
O-(CH)q-COH] X323334353637
39-R
配列番号9
K[(2-[2-(2-アミノ-エトキシ)-エトキシ]-アセチル)-γGlu-C
O-(CH)q-COH] X323334353637
3940-R

Claims (32)

  1. 2型糖尿病の治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    2型糖尿病の治療方法であって、前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法
  2. 2型糖尿病の治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    2型糖尿病の治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  3. 2型糖尿病の治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    2型糖尿病の治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記維
    持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前記
    第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持用
    量の約83%である、方法。
  4. 血糖コントロールの改善を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    血糖コントロールの改善方法であって、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法。
  5. 血糖コントロールの改善を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    血糖コントロールの改善方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  6. 血糖コントロールの改善を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    血糖コントロールの改善方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、方法。
  7. 体重管理の改善を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    体重管理の改善方法であって、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法。
  8. 体重管理の改善を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    体重管理の改善方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  9. 体重管理の改善を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    体重管理の改善方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、方法。
  10. 慢性腎疾患の治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    慢性腎疾患の治療方法であって、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法。
  11. 慢性腎疾患の治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    慢性腎疾患の治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  12. 慢性腎疾患の治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    慢性腎疾患の治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、方法。
  13. NAFLDの治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    NAFLDの治療方法であって、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法。
  14. NAFLDの治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与することその後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    NAFLDの治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  15. NAFLDの治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    NAFLDの治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、方法。
  16. NASHの治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    NASHの治療方法であって、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法。
  17. NASHの治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    NASHの治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  18. NASHの治療を必要とする患者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    NASHの治療方法であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、方法。
  19. 糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖尿病の予防を必要とする患
    者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を前記患者に投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    糖尿病の治癒方法、糖尿病の寛解方法もしくは退行の誘発方法、または糖尿病の予防方法
    であって、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、方法。
  20. 糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖尿病の予防を必要とする患
    者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    糖尿病の治癒方法、糖尿病の寛解方法もしくは退行の誘発方法、または糖尿病の予防方法
    であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、方
    法。
  21. 糖尿病の治癒、糖尿病の寛解もしくは退行の誘発、または糖尿病の予防を必要とする患
    者に、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を前記患者に投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を前記患者に投
    与すること、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を前記患者に投
    与すること、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を前記患者に投与すること、を含む、
    糖尿病の治癒方法、糖尿病の寛解方法もしくは退行の誘発方法、または糖尿病の予防方法
    であって、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、方法。
  22. 前記滴定用量が、前記次に高い用量の前記投与が開始される前に、それぞれ約4週間投
    与される、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記GIP:GLP-1ペプチドが、配列番号3の化合物、またはその薬学的に許容さ
    れる塩である、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記GIP:GLP-1ペプチドが、2.5:1~約5:1のGIP対GLP-1であ
    る受容体アゴニスト効力比を有する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記GIP:GLP-1ペプチドが、2.5:1~約3.5:1のGIP対GLP-1
    である受容体アゴニスト効力比を有する、請求項1~23のいずれか一項に記載の方法。
  26. 必要とする患者の2型糖尿病の治療に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、
    またはその薬学的に許容される塩であって、前記使用が、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの滴定用量を投与すること、および、その後、
    b)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与すること、を含み、
    前記滴定用量が、前記維持用量の約50%である、GIP:GLP-1ペプチド、または
    その薬学的に許容される塩。
  27. 必要とする患者の2型糖尿病の治療に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、
    またはその薬学的に許容される塩であって、前記使用が、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
    、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
    、および、その後、
    d)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与すること、を含み、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約25%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約50%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約75%である、G
    IP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩。
  28. 必要とする患者の2型糖尿病の治療に使用するための、GIP:GLP-1ペプチド、
    またはその薬学的に許容される塩であって、前記使用が、
    a)GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用し
    て60分間のインキュベーション後に測定されたとき、最低約2週間、約2.5:1~約
    10:1であるGIP:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1
    ペプチドの第1の滴定用量を投与すること、その後、
    b)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第2の滴定用量を投与すること
    、その後、
    c)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第3の滴定用量を投与すること
    、その後、
    d)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第4の滴定用量を投与すること
    、その後、
    e)最低約2週間、そのGIP:GLP-1ペプチドの第5の滴定用量を投与すること
    、および、その後、
    f)そのGIP:GLP-1ペプチドの維持用量を投与すること、を含み、
    前記第1の滴定用量が、前記維持用量の約17%であり、前記第2の滴定用量が、前記
    維持用量の約33%であり、前記第3の滴定用量が、前記維持用量の約50%であり、前
    記第4の滴定用量が、前記維持用量の約66%であり、前記第5の滴定用量が、前記維持
    用量の約83%である、GIP:GLP-1ペプチド、またはその薬学的に許容される塩
  29. GIPおよびGLP-1に対して正規化されたカゼインcAMPアッセイを使用して6
    0分間のインキュベーション後に測定されたとき、約2.5:1~約10:1であるGI
    P:GLP-1受容体アゴニスト効力比を有するGIP:GLP-1ペプチドと、薬学的
    に許容される賦形剤と、を含む、組成物。
  30. 前記組成物が、漸増用量として少なくとも2週間投与される、請求項28に記載の組成
    物。
  31. 前記組成物が、漸増用量として少なくとも4週間投与される、請求項28または29に
    記載の組成物。
  32. 前記組成物が、少なくとも2週間維持用量として投与される、請求項28~30のいず
    れか一項に記載の組成物。
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