JP2024056476A - 印刷用カセット - Google Patents

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好未 岩本
裕也 田上
明典 花田
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Abstract

【課題】新規な構成の印刷用カセットを提供する。
【解決手段】本開示は、第1方向と平行な軸心周りに印刷に供されるテープが巻回されたテープロールと、外部から駆動力が入力される入力部と、第2方向と平行な回転軸心周りに回転可能であると共に、入力部に入力された駆動力を外部に出力するための出力ギアと、を備える印刷用カセットである。入力部は、第1方向と平行な方向から視て、テープロールと重なる。出力ギアは、回転時に第2方向にスラスト荷重が発生するはすばギアである。出力ギアの少なくとも一部は、第1方向と平行な方向から視て、入力部と同じ側からテープロールと重なる。
【選択図】図3

Description

本開示は、印刷用カセットに関する。
テープに印刷を行う印刷装置では、テープを収容した印刷用カセットを印刷装置本体に着脱するように構成されている。このような印刷用カセットにおいて、印刷装置本体に設けられた本体側ギア(つまりプラテンギア)と噛み合う出力ギアを設けた構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2021-53871号公報
本開示の一局面は、新規な構成の印刷用カセットを提供することを目的とする。
本開示の一態様は、第1方向と平行な軸心周りに印刷に供されるテープが巻回されたテープロールと、外部から駆動力が入力される入力部と、第2方向と平行な回転軸心周りに回転可能であると共に、入力部に入力された駆動力を外部に出力するための出力ギアと、を備える印刷用カセットである。
入力部は、第1方向と平行な方向から視て、テープロールと重なる。出力ギアは、回転時に第2方向にスラスト荷重が発生するはすばギアである。出力ギアの少なくとも一部は、第1方向と平行な方向から視て、入力部と同じ側からテープロールと重なる。
このような構成によれば、新規な構成の印刷用カセットを提供できる。
図1は、実施形態における印刷装置を示す模式的な斜視図である。 図2Aは、図1の印刷装置における印刷装置本体を示す模式的な上面図であり、図2Bは、図2Aの印刷装置本体を示す模式的な斜視図である。 図3は、図1の印刷装置におけるプラテンローラと駆動伝達機構とを示す模式的な斜視図である。 図4A及び図4Bは、図1の印刷装置における印刷用カセットの模式的な斜視図である。 図5は、図4Aの印刷用カセットの模式的な分解斜視図である。 図6は、図4Aの印刷用カセットにおける第1枠部の内部構造を示す模式的な平面図である。 図7は、図4Aの印刷用カセットにおける第2枠部の内部構造を示す模式的な斜視図である。 図8Aは、図4AのVIIIA-VIIIA線での模式的な断面図であり、図8Bは、図8AのVIIIB-VIIIB線での模式的な断面図であり、図8Cは、図8BのVIIIC-VIIIC線での模式的な断面図であり、図8Dは、図8CのVIIID-VIIID線での模式的な断面図である。 図9は、図4Aの印刷用カセットにおける出力ギアとプラテンローラとの係合状態を示す模式的な断面図である。 図10は、図4Aの印刷用カセットの模式的な正面図である。 図11は、図4Aの印刷用カセットの模式的な底面図である。 図12は、図4Aの印刷用カセットの模式的な側面図である。 図13は、図4Aの印刷用カセットの出力ギア周辺の模式的な部分拡大図である。 図14は、図3とは異なる実施形態における駆動伝達機構の模式的な斜視図である。 図15は、図14の駆動伝達機構を備える印刷用カセットの模式的な正面図である。 図16は、図3とは異なる実施形態における駆動伝達機構の模式的な斜視図である。 図17は、図16の駆動伝達機構を備える印刷用カセットの模式的な正面図である。 図18は、図4Aの印刷用カセットの模式的な底面図である。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す印刷装置1は、印刷用カセット10と、印刷装置本体100とを備える。印刷装置1は、印刷用テープ11Aに印刷を行う装置である。
本実施形態では、印刷用テープロール11の軸心と平行な方向を上下方向(第1方向及び第2方向の一例)とし、上下方向と垂直な方向のうち排出口32Cにおける印刷用テープ11Aの排出方向と平行な方向を左右方向とし、上下方向と左右方向との双方に垂直な方向を前後方向とする。
また、本実施形態において、「上下方向において重なる」とは、「上下方向と平行な方向から視て重なる」という意味であり、より具体的には、「上下方向と垂直な仮想面に投影した投影図が重なる」という意味である。他の方向についても同様である。
<印刷装置本体>
印刷装置本体100は、図2A及び図2Bに示すように、カセット収容部101と、印刷ヘッド102と、プラテンローラ103と、プラテンギア103A(図3参照)と、ローラホルダ104と、駆動シャフト105と、筐体110とを備える。
(カセット収容部)
カセット収容部101は、印刷用カセット10が装着される凹部である。カセット収容部101は、印刷用カセット10の位置決め機能を有する。
カセット収容部101は、筐体110に設けられた開口101Aを有する。印刷用カセット10は、開口101Aに挿通されることで、カセット収容部101の内部に収容される。
(印刷ヘッド)
印刷ヘッド102は、カセット収容部101の内部に配置されている。印刷ヘッド102は、個別に発熱が制御される複数の発熱素子を有する。印刷ヘッド102は、板状の保持部材102Aによって保持されている。
(プラテンローラ)
プラテンローラ103は、カセット収容部101の内部において、印刷ヘッド102と対向するように印刷ヘッド102の近傍に配置されている。プラテンローラ103は、印刷ヘッド102に対し、近づく方向又は離れる方向に揺動可能である。プラテンローラ103の回転軸心は、上下方向と平行である。
(プラテンギア)
図3に示すプラテンギア103A(本体側ギアの一例)は、プラテンローラ103と連結されている。プラテンギア103Aは、カセット収容部101に装着された印刷用カセット10の出力ギア21と係合する。
プラテンギア103Aは、出力ギア21と噛み合うはすばを有する。具体的には、プラテンギア103Aは、1段の外歯のはすばギアである。プラテンギア103Aのはすばのねじれ方向は左方向である。プラテンギア103Aの回転軸心L4は、プラテンローラ103の回転軸心と一致する。プラテンギア103Aは、プラテンローラ103と共に揺動する。
(ローラホルダ)
図2Bに示すローラホルダ104は、プラテンローラ103を保持している。ローラホルダ104は、筐体110に対し、前後方向に揺動可能に取り付けられている。
(駆動シャフト)
駆動シャフト105は、印刷用カセット10の巻取スプール16と入力ギア22とに挿入される。駆動シャフト105は、巻取スプール16と入力ギア22とを回転させる駆動力を印刷用カセット10に入力する。
駆動シャフト105は、カセット収容部101の内部に配置されている。駆動シャフト105の回転軸心は、上下方向と平行である。駆動シャフト105は、例えばモータとギアとを組み合わせた駆動源(図示省略)によって回転軸心を中心に回転される。
<印刷用カセット>
印刷用カセット10は、印刷用テープ11Aを格納している。印刷用カセット10は、印刷装置本体100への装着及び印刷装置本体100からの脱離が可能である。印刷用カセット10の交換により、印刷用テープ11Aの補給、及び印刷用テープ11Aの種類(例えば、サイズ、色、材質等)の変更ができる。
印刷用カセット10は、図4A及び図4Bに示すように、印刷用テープ11Aの少なくとも一部及びインクリボン14A(つまり補助テープ)の少なくとも一部が収容される主ケース35を備える。
主ケース35は、第1ケース41と、第2ケース42とを有する。第1ケース41及び第2ケース42は、それぞれ、上下方向に平行な辺と、前後方向に平行な辺と、左右方向に平行な辺とを有する直方体状である。つまり、上下方向から視た主ケース35の外形は四角形状である。
第1ケース41は、第2ケース42の下面から下方に突出するように第2ケース42に連結されている。主ケース35は、第1ケース41がカセット収容部101の底面と対向する向きで、上下方向においてカセット収容部101への挿入及びカセット収容部101からの取出が可能である。
主ケース35の内部には、第1ケース41と第2ケース42とを跨いで印刷用テープ1
1Aを搬送する搬送路が設けられている。
印刷用カセット10は、図5に示すように、印刷用テープロール11と、第1供給スプール12と、補助テープロール14と、第2供給スプール15と、巻取スプール16と、駆動伝達機構20とを備える。
(印刷用テープロール)
印刷用テープロール11は、印刷に供される帯状の印刷用テープ11Aを軸心周りに第1供給スプール12に巻回したものである。印刷用テープ11Aの表面には、印刷装置本体100の印刷ヘッド102及びインクリボン14Aによって印刷が行われる。印刷用テープロール11の軸心は上下方向と平行である。
印刷用テープロール11の上下方向の外側には、印刷用テープロール11を挟むように2つのスペーサフィルム13A,13Bが配置されている。スペーサフィルム13A,13Bは、印刷用テープロール11と第2蓋部34との間と、印刷用テープロール11と第2枠部33との間とに配置されている。印刷用テープロール11から引き出された印刷用テープ11Aは、第1ローラ17A及び第2ローラ17Cによって案内される。
(第1供給スプール)
第1供給スプール12は、上下方向と平行な回転軸心周りに回転可能である。第1供給スプール12は、印刷装置本体100のプラテンローラ103による印刷用テープ11Aの搬送に伴って回転することで、印刷用テープ11Aを印刷ヘッド102に供給する。
第1供給スプール12の回転軸心は、印刷用テープロール11の軸心と一致する。第1供給スプール12には、第1クラッチバネホルダ17Bに保持されたクラッチバネによって回転抵抗が付される。
(補助テープロール)
補助テープロール14は、印刷用テープ11Aの印刷に用いられる帯状のインクリボン14Aを軸心周りに第2供給スプール15に巻回したものである。
インクリボン14Aは、ヘッド開口32Bにおいて、印刷用テープ11Aと重ね合わされ、印刷ヘッド102による印刷に供される。印刷に使用されたインクリボン14Aは、巻取スプール16に巻き取られる。
補助テープロール14は、上下方向から視て、入力ギア22と同じ側(つまり下方)から印刷用テープロール11と重なっている。また、補助テープロール14の少なくとも一部は、上下方向において、印刷用テープロール11と重なる位置に配置されている。さらに、補助テープロール14は、出力ギア21の軸方向と直交する方向(つまり、出力ギア21の径方向)において、排出口32Cと重なる位置に配置されている。
(第2供給スプール)
第2供給スプール15は、回転軸心周りに回転可能である。第2供給スプール15の回転軸心は、上下方向と平行である。
第2供給スプール15は、インクリボン14Aの巻取スプール16による巻き取りに伴って回転することで、インクリボン14Aを印刷ヘッド102に供給する。第2供給スプール15には、第2クラッチバネホルダ17Dに保持されたクラッチバネによって回転抵抗が付される。
(巻取スプール)
巻取スプール16は、回転軸心周りに回転可能である。巻取スプール16の回転軸心は、第2供給スプール15の回転軸心と平行である。
巻取スプール16は、円筒状であり、内周面16Aで規定される中空部を有する。巻取スプール16の内周面16Aにはスプライン歯16Bが設けられている。スプライン歯16Bには、印刷装置本体100の駆動シャフト105が連結される。巻取スプール16は、駆動シャフト105によって回転され、インクリボン14Aを巻き取る。
(駆動伝達機構)
駆動伝達機構20は、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された際に、駆動シャフト105から伝達される駆動力をプラテンギア103Aを介してプラテンローラ103に伝達する。駆動伝達機構20は、出力ギア21と、入力ギア22と、アイドルギア23とを有する。
印刷用テープロール11、駆動伝達機構20、及び巻取スプール16は、上下方向において、印刷用テープロール11、駆動伝達機構20、及び巻取スプール16の順に並んで配置されている。
(出力ギア)
出力ギア21は、印刷用テープ11Aの搬送に供される駆動力(つまり入力ギア22に入力された駆動力)を外部に出力するための外歯ギアである。
具体的には、出力ギア21は、図3に示すように、印刷装置本体100のプラテンギア103Aと噛み合うことで、プラテンギア103Aに印刷用テープ11Aを搬送するための駆動力を伝達する。
出力ギア21は、プラテンギア103Aのはすばと噛み合うはすばを有する。出力ギア21の回転軸心L1は、第2供給スプール15の回転軸心及びプラテンギア103Aの回転軸心L4と平行である。
出力ギア21は、回転時に出力ギア21の回転軸心L1と平行な方向(つまり上下方向)にスラスト荷重が発生する。スラスト荷重の向きは、出力ギア21のはすばのねじれ方向及び回転方向によって決まり、上方又は下方である。
具体的には、出力ギア21は、1段の外歯のはすばギアである。出力ギア21のはすばのねじれ方向は、プラテンギア103Aと噛み合った際に出力ギア21を下方に押すスラスト荷重が発生する方向(つまり右方向)である。
つまり、出力ギア21は、印刷用テープ11Aを引き出し部32Eに向けて搬送する駆動力を伝達する方向に回転する際に、プラテンギア103Aとの噛み合いによって主ケース35の印刷装置本体100への挿入方向(つまり下向き)にスラスト荷重を発生させる向きにねじれている。出力ギア21のねじれ角は、20°以上30°以下である。
出力ギア21は、ヘッド開口32Bと連通する空間に一部が露出している。図6に示すように、出力ギア21は、主ケース35の内部に収容された第1部位211と、主ケース35の外部に露出する第2部位212と、を有する。
第2部位212は、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態(つまり主ケース35がカセット収容部101に収容された状態)で、ヘッド開口32Bと連通
した空間においてプラテンギア103Aに係合する。第2部位212は、左右方向において、引き出し部32Eから引き出された印刷用テープ11Aの一部と同じ位置に配置されている。
第2部位212は、上下方向において引き出し部32Eに近いギア歯の端部が、上下方向において引き出し部32Eから遠いギア歯の端部よりも、印刷用テープ11Aの引き出し方向の下流に位置する向きにねじれている。
出力ギア21の少なくとも一部は、上下方向から視て、入力ギア22と同じ側(つまり下側)から印刷用テープロール11と重なっている(図6参照)。
(入力ギア)
入力ギア22は、アイドルギア23を介して出力ギア21と間接的に係合し、印刷装置本体100から入力された駆動力を間接的に出力ギア21に伝達する入力部である。
図5に示すように、入力ギア22は、外歯ギア22Aと、外歯ギア22Aの一方の側面に固定されると共に、内周面にスプライン歯を有する円筒状の内歯ギアであるスプール22Bとを有する。外歯ギア22Aは、スプール22Bに入力された駆動力によってスプール22Bと一体回転する。
入力ギア22の回転軸心L2(つまり、外歯ギア22Aの回転軸心及びスプール22Bの回転軸心)は、巻取スプール16の回転軸心と同一線上に配置されると共に、出力ギア21の回転軸心L1と平行である。
入力ギア22の回転軸心L2は、上下方向において、巻取スプール16の中空部と重なる。そのため、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態では、駆動シャフト105が巻取スプール16と入力ギア22とに同時に挿通される。その結果、入力ギア22は、巻取スプール16と直接連結はされないが、巻取スプール16と共に駆動シャフト105によって回転される。
入力ギア22は、上下方向から視て、出力ギア21と同じ側(つまり下側)から印刷用テープロール11と重なっている(図6参照)。
(アイドルギア)
アイドルギア23は、入力ギア22と出力ギア21とに駆動連結され(つまり係合し)、入力ギア22に入力された駆動力を出力ギア21に伝達する。
図3に示すように、アイドルギア23は、入力ギア22に係合した上流ギア23Aと、出力ギア21に係合した下流ギア23Bとが同軸上に並んで配置された段ギアである。上流ギア23Aは、入力ギア22と噛み合う外歯の平歯ギアである。
下流ギア23Bは、出力ギア21と噛み合う外歯のはすばギアである。下流ギア23Bのねじれ方向は、出力ギア21と反対の左方向である。下流ギア23Bの直径は、上流ギア23Aの直径よりも小さい。また、下流ギア23Bは、上下方向において、上流ギア23Aよりも印刷用テープロール11に近い位置(つまり上方)に配置されている。
アイドルギア23の回転軸心L3は、出力ギア21の回転軸心L1と平行である。アイドルギア23は、入力ギア22に入力された駆動力の回転速度を減速して出力ギア21に伝達する。つまり、駆動伝達機構20は、入力ギア22の回転速度を出力ギア21の回転速度で除した伝達比を減速比とする減速機構を含んでいる。
(主ケース)
図5に示すように、主ケース35は、第1蓋部31と、第1枠部32と、第2枠部33と、第2蓋部34とを有する。
第1蓋部31は、印刷用カセット10の下端部を構成している。第1枠部32は、第1蓋部31の上方に配置され、第1蓋部31と上下方向に連結されている。第2枠部33は、第1枠部32の上方に配置され、第1枠部32と上下方向に連結されている。第2蓋部34は、印刷用カセット10の上端部を構成している。第2蓋部34は、第2枠部33と上下方向に連結されている。
第1蓋部31と第1枠部32と第2枠部33の一部とは、補助テープロール14、第2供給スプール15、巻取スプール16及び駆動伝達機構20を収容する第1ケース41を構成している。第1ケース41は、上下方向において印刷用テープロール11と異なる位置(具体的には下方)に配置され、排出口32Cを有する。
補助テープロール14、第2供給スプール15及び巻取スプール16は、第1蓋部31と第1枠部32とで囲まれた空間に配置されている。駆動伝達機構20は、第1枠部32と第2枠部33とで囲まれた空間に配置されている。つまり、駆動伝達機構20は、上下方向において印刷用テープロール11と補助テープロール14との間に配置されている。
第2蓋部34と第2枠部33とは、印刷用テープロール11を収容する第2ケース42を構成している。つまり、印刷用テープロール11は、第2蓋部34と第2枠部33とで囲まれた空間に配置されている。
第1枠部32は、第1側壁32Aと、ヘッド開口32Bと、排出口32Cと、第2ガイド部32Dと、引き出し部32Eと、第1接触部32Fと、第2接触部32G(図6参照)と、第3接触部32Hと、第1追加接触部32Iと、第2追加接触部32J(図6参照)と、被検出部32Lとを有する。第1側壁32Aは、主ケース35の上下方向と平行な外側面を構成する。
ヘッド開口32Bは、第1側壁32Aの一部を切り欠いた部位である。ヘッド開口32Bは、出力ギア21の軸方向と直交する方向(つまり出力ギア21の径方向)において、排出口32Cと重なる位置に配置されている。
ヘッド開口32Bは、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、内部に印刷ヘッド102と、印刷ヘッド102を保持する保持部材102Aが配置される空間である。つまり、ヘッド開口32Bは、印刷が行われる印刷空間と、印刷空間と左右方向に連通した凹部とで構成されている。
ヘッド開口32Bにおいて、印刷ヘッド102による印刷用テープ11Aの印刷が行われる。ヘッド開口32Bは、印刷ヘッド102が下方から挿入可能なように、印刷用カセット10の下方に開口している。
図6に示すように、ヘッド開口32Bの印刷空間の左方領域において、印刷用テープ11A及びインクリボン14Aが左右方向に架け渡される。印刷用テープ11Aは、ヘッド開口32Bにおいて主ケース35の外部に露出すると共に、インクリボン14Aと重ね合わされる。
印刷後の印刷用テープ11Aは、排出口32Cを介して主ケース35及び印刷装置1の
外部に排出される。排出口32Cにおける印刷用テープ11Aの排出方向は左方向である。排出口32C、出力ギア21、及び印刷用テープロール11は、上下方向において、排出口32C、出力ギア21、及び印刷用テープロール11の順に配置されている。
第2ガイド部32Dは、円柱又は円筒の一部で構成されている。第2ガイド部32Dは、第1側壁32Aの内部において、印刷用テープ11Aが搬送される搬送路に配置されている。
第2ケース42内で印刷用テープロール11から引き出された印刷用テープ11Aは、第2ガイド部32Dの外周面に掛け渡されながら、第1ケース41内に進入する。その後、印刷用テープ11Aは、第2ローラ17Cに接触しながらヘッド開口32B及び排出口32Cに向けて搬送される。
引き出し部32Eは、プラテンローラ103によって、左右方向に沿った引き出し方向において印刷用テープ11Aが主ケース35の外部に引き出される開口である。印刷用テープ11Aは、引き出し部32Eに接触しながら排出口32Cに向かって搬送される。そのため、引き出し部32Eには、印刷用テープ11Aの抵抗力に起因する左方向の荷重が発生する。
図4A及び図4Bに示すように、引き出し部32Eは、第1外面41A及び第2外面42Aの間に配置されている。第1外面41A及び第2外面42Aは、主ケース35の上下方向においてテープロールを挟む最外面である。第1外面41Aは、第1ケース41の下面を構成している。第2外面42Aは、第2ケース42の上面を構成している。
引き出し部32Eは、出力ギア21よりも下方に配置されている。つまり、引き出し部32Eは、上下方向において出力ギア21のプラテンギア103Aとの噛み合い点とは異なる位置に配置されている。
具体的には、印刷用テープロール11、出力ギア21、及び引き出し部32Eは、上下方向において、印刷用テープロール11、出力ギア21、及び引き出し部32Eの順に配置されている。
図6に示す第1接触部32F、第2接触部32G、第3接触部32H、第1追加接触部32I、及び第2追加接触部32Jは、それぞれ、主ケース35がカセット収容部101に挿入された状態で、印刷装置本体100の筐体110の内面と上下方向にそれぞれ接触する。
つまり、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hは、それぞれ、印刷装置本体100の対応する部位に上方から接触することで、カセット収容部101における主ケース35の上下方向の位置決めを行う。
第1接触部32F、第2接触部32G、第3接触部32H、第1追加接触部32I、及び第2追加接触部32Jは、互いに離れて配置されている。
第1接触部32Fは、ヘッド開口32Bと上下方向において重なる位置に配置されている。具体的には、第1接触部32Fは、ヘッド開口32Bの上方に配置されている。第1接触部32Fは、ヘッド開口32Bを介して、印刷用カセット10の下方に向かって露出している。第1接触部32Fは、ヘッド開口32Bに挿入される保持部材102Aに接触する。
第2接触部32Gは、上下方向から視た第1枠部32の角部に配置されている。具体的には、第2接触部32Gは、第1枠部32の右前方の角部に、軸心が上下方向と平行となるように配置された有底の筒体32Kの底面で構成されている。
第2接触部32Gを構成する筒体32Kには、カセット収容部101に設けられた上下方向に延伸するピン101B(図2A及び図2B参照)が挿入される。第2接触部32Gは、カセット収容部101内における主ケース35の回転を規制する機能も奏する。
第3接触部32Hは、第1側壁32Aの後側面を上方に凹ませた凹部によって構成されている。第3接触部32Hは、カセット収容部101に設けられた上下方向に延伸するリブ101C(図2A及び図2B参照)と接触する。
第1追加接触部32Iは、第1側壁32Aの右側面から右方に突出する凸部によって構成されている。第1追加接触部32Iは、カセット収容部101内に設けられた段差と接触する。
第2追加接触部32Jは、第1側壁32Aの左側面から左方に突出する凸部によって構成されている。第2追加接触部32Jは、カセット収容部101内に設けられた段差と接触する。
図4Aに示す被検出部32Lは、カセット識別情報を示す部位であり、カセット識別情報を印刷装置本体100に検出させる。被検出部32Lは、出力ギア21の軸方向と直交する方向(つまり出力ギア21の径方向)において、排出口32Cと重なる位置に配置されている。また、被検出部32Lは、出力ギア21に対して、上下方向において印刷用テープロール11とは反対側(つまり下方)、かつ、印刷用テープ11Aの引き出し方向の上流に配置されている。
被検出部32Lは、第1側壁32Aに設けられた孔、凹部、又は切欠きを有している。印刷装置本体100は、被検出部32Lの孔、凹部、又は切欠きによって構成された立体マーカに対する接触式の読み取りによって、カセット識別情報を検出する。
図5に示す第2枠部33は、第2側壁33Aと、隔壁33Bと、第1ガイド部33Cと、ロール枠部33Dとを有する。第2側壁33Aは、主ケース35の上下方向と平行な外側面を構成する。
隔壁33Bは、上下方向と直交する表面を有し、前後方向及び左右方向に延伸している。隔壁33Bは、上下方向において印刷用テープロール11と駆動伝達機構20との間、つまり第1供給スプール12と第2ガイド部32Dとの間に配置されている。
図7に示すように、第1ガイド部33Cは、円柱又は円筒の一部で構成されている。第1ガイド部33Cは、第2側壁33Aの内部において、第2ケース42における印刷用テープ11Aの搬送路に配置されている。
印刷用テープロール11から引き出された印刷用テープ11Aは、第1ガイド部33Cの外周面に掛け渡されることで、ねじりを加えられながら、第1ケース41に向かって搬送される。
第1ローラ17Aは、印刷用テープ11Aの搬送路において印刷用テープロール11と第1ガイド部33Cとの間(つまり、印刷用テープロール11からの引き出し点の近傍)に配置されている。印刷用テープ11Aは、第1ガイド部33Cよりも上流側において、
第1ローラ17Aに掛け渡される。第1ローラ17Aは、印刷用テープ11Aの搬送に伴って軸回転する。
ロール枠部33Dは、隔壁33Bから上方に突出している。ロール枠部33Dは、印刷用テープロール11を径方向外側から囲っている。印刷用テープ11Aは、ロール枠部33Dの開口33Eにおいて、印刷用テープロール11から引き出される。
<印刷用テープの搬送路>
図8A,8B,8C,8Dに示すように、第1ガイド部33C及び第2ガイド部32Dは、印刷用テープ11Aを第2ケース42から第1ケース41に送る搬送路を構成している。
具体的には、図8Aに示すように、印刷用テープロール11から引き出された印刷用テープ11Aは、第1ガイド部33Cに印刷用テープロール11の径方向外側から接触することで、下後方に向かって搬送される。
第1ガイド部33Cを通過した印刷用テープ11Aは、図8Bに示すように、第2ガイド部32Dに向かって右下方に搬送される。印刷用テープ11Aは、第1ガイド部33C及び第2ガイド部32Dに、第1ガイド部33C及び第2ガイド部32Dの順に架け渡される。第1ガイド部33Cで印刷用テープ11Aに加えられたねじりは、第2ガイド部32Dによってキャンセルされる。
第2ガイド部32Dに到達した印刷用テープ11Aは、図8Cに示すように、第2ガイド部32Dに補助テープロール14の径方向外側から接触することで、前方に向かって搬送される。
第2ガイド部32Dを通過した印刷用テープ11Aは、図8Dに示すように、第2ローラ17Cに案内され、左方に向かって搬送される。その後、印刷用テープ11Aは、引き出し部32E及びヘッド開口32Bを通過して排出口32Cから排出される。
<印刷装置本体によるテープ搬送及び印刷>
印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、印刷ヘッド102は、ヘッド開口32Bにおいて、印刷用テープ11A及びインクリボン14Aと前後方向に重なる位置に配置される。
印刷用テープ11Aは、プラテンローラ103によってヘッド開口32Bに搬送されると共に、プラテンローラ103によってインクリボン14Aを介して発熱素子が発熱した印刷ヘッド102に押し付けられる。これにより、インクリボン14Aの表面に配置されたインクの一部が印刷用テープ11Aに転写され、印刷用テープ11Aに文字、記号等が印刷される。
プラテンローラ103は、印刷後の印刷用テープ11Aを印刷用カセット10内から排出口32Cを介して外部に向けて搬送する。プラテンローラ103は、出力ギア21と係合されたプラテンギア103Aによって回転する。プラテンローラ103は、ローラホルダ104によって、印刷用カセット10と離れた位置と、プラテンギア103Aが出力ギア21に係合し、かつ、プラテンローラ103と印刷ヘッド102とで印刷用テープ11A及びインクリボン14Aを挟む位置との間で揺動可能である。
印刷用カセット10の主ケース35がカセット収容部101に挿入された状態では、駆動シャフト105が入力ギア22に係合すると共に、図9に示すように、プラテンギア1
03Aが出力ギア21に係合する。
具体的には、駆動シャフト105が印刷用カセット10の巻取スプール16及び入力ギア22に挿入された状態で、プラテンローラ103が印刷用カセット10のヘッド開口32Bに向けて揺動することで、プラテンギア103Aが出力ギア21に係合する。
印刷用カセット10が装着された状態で駆動シャフト105により入力ギア22が回転されることで出力ギア21が回転される。さらに、出力ギア21の回転によりプラテンギア103Aが回転し、さらにプラテンローラ103が回転する。
<はすばギアによるスラスト荷重>
図10に示すように、主ケース35の引き出し部32Eには、印刷用テープ11Aの引き出しに伴う抵抗力F1が発生する。抵抗力F1の方向は上下方向と直交し、抵抗力F1は左向きの成分を含む。
なお、図10では、印刷用カセット10における力の関係をわかりやすく図示するために、出力ギア21、入力ギア22及びアイドルギア23は、実際の主ケース35内での配置とは異なる位置にて模式的に表されている。
出力ギア21、プラテンギア103A及びアイドルギア23がはすばを有しない(つまり平歯ギアである)場合、出力ギア21がプラテンギア103Aに噛み合って回転する状態では、出力ギア21とプラテンギア103Aとの噛み合い点において、出力ギア21には反力F2が発生する。反力F2の方向は上下方向と直交し、反力F2は右向きの成分を含む。
抵抗力F1及び反力F2は、上下方向において異なる位置に発生する。そのため、印刷用カセット10には、抵抗力F1と反力F2とによって図10における反時計回りのモーメントMが生じる。モーメントMは、前後方向と平行な軸周りに、印刷用カセット10の左端部を、右端部に対し持ち上げるように印刷用カセット10に作用する。
このように発生したモーメントMが印刷用カセット10に作用することで、印刷用カセット10の第1接触部32Fがカセット収容部101から浮き上がる。その結果、印刷用カセット10の姿勢が不安定となる。
これに対し、本実施形態のように出力ギア21及びプラテンギア103Aがはすばを有すると、図10に示すように、出力ギア21とプラテンギア103Aとの噛み合いによる反力と、はすばのねじれ角とによって、出力ギア21の中心において下向きの第1スラスト荷重SF1が発生する。第1スラスト荷重SF1の方向は回転軸心L1と平行である。
また、アイドルギア23の下流ギア23Bがはすばを有することで、出力ギア21と下流ギア23Bとの噛み合いによる反力と、はすばのねじれ角とによって、出力ギア21の中心において上向きの第2スラスト荷重SF2が発生すると共に、下流ギア23Bの中心において下向きの第3スラスト荷重SF3が発生する。第2スラスト荷重SF2及び第3スラスト荷重SF3の方向は、出力ギア21の回転軸心L1と平行である。
出力ギア21における上流側の第1スラスト荷重SF1の大きさは、出力ギア21の下流側における第2スラスト荷重SF2の大きさと同じか、第2スラスト荷重SF2から駆動力の伝達ロス(例えば10%未満)を減じた大きさである。そのため、出力ギア21の中心で発生するスラスト荷重の合力は、ゼロ、又は上向きの微小な荷重となる。そのため、この合力のモーメントMに対する影響は無視できる。
アイドルギア23の上流ギア23Aは平歯ギアであるため、下流ギア23Bに発生する第3スラスト荷重SF3のみがアイドルギア23に荷重として加わる。アイドルギア23の回転軸心L3は、モーメントMによって、主ケース35をカセット収容部101から離脱させる(つまり、挿入方向と反対の上方向に移動させる)力を受ける位置を通っている。そのため、第3スラスト荷重F3によって、主ケース35の浮き上がりが抑制される。
図11に示すように、上下方向から視て、アイドルギア23の回転軸心L3は、第1接触部32Fを通る第1仮想面S1と第2接触部32Gを通る第2仮想面S2との間に位置している。第1仮想面S1及び第2仮想面S2は、上下方向と平行であり、かつ、第1接触部32F及び第2接触部32Gを通る基準仮想面SBにそれぞれ直交する。
また、上下方向から視て、3つの頂点がそれぞれ第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに含まれ、かつ、アイドルギア23の回転軸心L3を内部に含む仮想三角形Tが存在する。
図12に示すように、出力ギア21の少なくとも一部は、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hを通る第3仮想面S3を挟んで、引き出し部32Eの少なくとも一部の反対側に位置する。具体的には、出力ギア21の全体が、第3仮想面S3よりも上方に位置する。また、引き出し部32Eの全体が、第3仮想面S3よりも下方に位置する。
図13に示すように、第2枠部33の隔壁33Bは、凹部33Gを有してもよい。凹部33Gは、上下方向において印刷用テープロール11と出力ギア21との間に配置されており、隔壁33Bの上下方向と交差する壁面に設けられている。
凹部33Gは、主ケース35が印刷装置本体100に挿入された状態でプラテンギア103Aと対向している。凹部33Gには、出力ギア21にスラスト荷重SF1が発生した際にプラテンギア103Aの一部が進入する。凹部33Gは、上向きに凹んでおり、隔壁33Bの下面のうち凹部33Gを構成する領域は、隔壁33Bの下面のうち凹部33G以外の領域よりも上方に位置する。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)出力ギア21及びアイドルギア23の下流ギア23Bがはすばギアであることによって、出力ギア21とプラテンギア103Aとが噛み合う際に、印刷用カセット10内に出力ギア21の軸方向に沿った第3スラスト荷重SF3が発生する。この第3スラスト荷重SF3によって、印刷用カセット10の印刷装置本体100内での傾きを抑制できる。
(1b)アイドルギア23の回転軸心L3が、出力ギア21に発生する反力F2と引き出し部32Eにおける抵抗力F1とによって生じるモーメントMによって上向きの力を受ける位置を通ることで、印刷用カセット10の傾きの抑制効果が促進される。
(1c)3つの頂点がそれぞれ第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに含まれ、かつ、アイドルギア23の回転軸心L3を内部に含む仮想三角形Tが存在することで、第3スラスト荷重SF3がモーメントMに対して過剰になった場合に、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに印刷用カセット10を下方向に押し付ける荷重が分散される。その結果、印刷用カセット10の姿勢が安定する。
(1d)アイドルギア23がはすばギアを含む段ギアであることで、出力ギア21をはすばギアとしつつ、駆動伝達機構20の構成を簡潔化できる。
(1e)出力ギア21が、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hを通る第3仮想面S3を挟んで引き出し部32Eの反対側に位置することで、印刷用カセット10に発生するモーメントMによる印刷用カセット10の傾きの抑制効果が促進される。
[2.第2実施形態]
[2-1.構成]
図14に示す駆動伝達機構50は、図4Aに示される第1実施形態の印刷用カセット10において、駆動伝達機構20に変えて用いられる。
本実施形態の駆動伝達機構50は、出力部51と、入力ギア52と、アイドルギア53とを有する。入力ギア52は、第1実施形態の駆動伝達機構20の入力ギア22と同じものである。
出力部51は、印刷装置本体100のプラテンギア103Aに噛み合うことでプラテンギア103Aに駆動力を伝達する。出力部51は、補助ギア51Aと出力ギア51Bとが同軸上に並んで配置された段ギアである。
補助ギア51Aは、アイドルギア53と噛み合う外歯の平歯ギアである。出力ギア51Bは、プラテンギア103Aと噛み合う外歯のはすばギアである。出力ギア51Bの直径は、補助ギア51Aの直径よりも大きい。また、出力ギア51Bは、補助ギア51Aよりも上方に配置されている。出力ギア51Bのはすばのねじれ方向は、右方向である。
出力部51の回転軸心L1は、プラテンギア103Aの回転軸心と平行である。出力ギア51Bは、印刷用カセット10が印刷装置本体100に装着された状態で、ヘッド開口32Bと連通した空間においてプラテンギア103Aに係合する。
アイドルギア53は、入力ギア52に入力された駆動力を出力部51に伝達する1段の外歯の平歯ギアである。具体的には、アイドルギア53は、出力部51の補助ギア51Aと、入力ギア52とに係合している。アイドルギア53の回転軸心L3は、出力部51の回転軸心L1と平行である。
<はすばギアによるスラスト荷重>
本実施形態では、図15に示すように、出力部51の出力ギア51Bとプラテンギア103Aとの噛み合いによる反力と、はすばのねじれ角とによって、出力部51の中心において下向きの第1スラスト荷重SF1が発生する。第1スラスト荷重SF1の方向は、出力部51の回転軸心L1と平行である。
なお、図15では、印刷用カセット10における力の関係をわかりやすく図示するために、出力部51、入力ギア52及びアイドルギア53は、実際の主ケース35内での配置とは異なる位置にて模式的に表されている。
出力部51の補助ギア51Aは平歯ギアであるため、出力ギア51Bに発生する第1スラスト荷重SF1のみが出力部51に荷重として加わる。出力部51の回転軸心L1は、モーメントMによって、主ケース35をカセット収容部101から離脱させる方向(つまり上向き)の力を受ける位置を通っている。そのため、第1スラスト荷重SF1によって、主ケース35の浮き上がりが抑制される。
図11に示すように、上下方向から視て、出力部51の回転軸心L1は、第1接触部32Fを通る第1仮想面S1と第2接触部32Gを通る第2仮想面S2との間に位置している。第1仮想面S1及び第2仮想面S2は、上下方向と平行であり、かつ、第1接触部32F及び第2接触部32Gを通る基準仮想面SBにそれぞれ直交する。
また、上下方向から視て、3つの頂点がそれぞれ第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに含まれ、かつ、出力部51の回転軸心L1を内部に含む仮想三角形Tが存在する。なお、出力部51の回転軸心L1は、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hのうち、第1接触部32Fに最も近接している。
[2-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)出力ギア51Bがはすばギアであることによって、出力ギア51Bとプラテンギア103Aとが噛み合う際に、印刷用カセット10内に出力部51の軸方向に沿った第1スラスト荷重SF1が発生する。この第1スラスト荷重SF1によって、印刷用カセット10の印刷装置本体100内での傾きを抑制できる。
(2b)出力部51の回転軸心L1が、出力部51に発生する反力F2と引き出し部32Eにおける抵抗力F1とによって生じるモーメントMによって上向きの力を受ける位置を通ることで、印刷用カセット10の傾きの抑制効果が促進される。
(2c)3つの頂点がそれぞれ第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに含まれ、かつ、出力部51の回転軸心L1を内部に含む仮想三角形Tが存在することで、第1スラスト荷重SF1がモーメントMに対して過剰になった場合に、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに印刷用カセット10を下方向に押し付ける荷重が分散される。その結果、印刷用カセット10の姿勢が安定する。
(2d)駆動伝達機構50のうち、出力部51のみがはすばを含むことで、印刷用カセット10において出力部51のスラスト荷重とは反対方向のスラスト荷重の発生が抑制される。そのため、印刷用カセット10の傾きの抑制効果が促進される。
[3.第3実施形態]
[3-1.構成]
図16に示す駆動伝達機構60は、図4Aに示される第1実施形態の印刷用カセット10において、駆動伝達機構20に変えて用いられる。
本実施形態の駆動伝達機構60は、出力ギア61と、入力ギア62と、アイドルギア63とを有する。出力ギア61は、第1実施形態の駆動伝達機構20の出力ギア21と同じものである。
入力ギア62は、アイドルギア63を介して出力ギア61と間接的に係合し、印刷装置本体100から伝達された駆動力を間接的に出力ギア61に伝達する入力部である。入力ギア62は、外歯ギア62Aと、スプール62Bとを有する。スプール62Bは、第1実施形態の入力ギア22のスプール22Bと同じものである。
外歯ギア62Aは、スプール62Bに入力された駆動力によってスプール62Bと一体回転する。外歯ギア62Aは、アイドルギア63と噛み合うはすばギアである。外歯ギア62Aのねじれ方向は、出力ギア61と同じ右方向である。入力ギア62の回転軸心L2(つまり、外歯ギア62Aの回転軸心)は、出力ギア61の回転軸心L1と平行である。
アイドルギア63は、入力ギア62に入力された駆動力を出力ギア61に伝達する1段の外歯のはすばギアである。具体的には、アイドルギア63は、出力ギア61と、入力ギア62の外歯ギア62Aと噛み合っている。アイドルギア63のねじれ方向は、出力ギア61と反対の左方向である。アイドルギア63の回転軸心L3は、出力ギア61の回転軸心L1と平行である。
<はすばギアによるスラスト荷重>
本実施形態では、図17に示すように、出力ギア61とプラテンギア103Aとの噛み合いによる反力と、はすばのねじれ角とによって、出力ギア61の中心において下向きの第1スラスト荷重SF1が発生する。第1スラスト荷重SF1の方向は回転軸心L1と平行である。
なお、図17では、印刷用カセット10における力の関係をわかりやすく図示するために、出力ギア61、入力ギア62及びアイドルギア63は、実際の主ケース35内での配置とは異なる位置にて模式的に表されている。
また、出力ギア61とアイドルギア63との噛み合いによる反力と、はすばのねじれ角とによって、出力ギア61の中心において上向きの第2スラスト荷重SF2が発生すると共に、アイドルギア63の中心において下向きの第3スラスト荷重SF3が発生する。第2スラスト荷重SF2及び第3スラスト荷重SF3の方向は、出力ギア61の回転軸心L1と平行である。
さらに、入力ギア62とアイドルギア63との噛み合いによる反力と、はすばのねじれ角とによって、アイドルギア63の中心において上向きの第4スラスト荷重SF4が発生すると共に、入力ギア62の中心において下向きの第5スラスト荷重SF5が発生する。第4スラスト荷重SF4及び第5スラスト荷重SF5の方向は、出力ギア61の回転軸心L1と平行である。
出力ギア61における上流側の第1スラスト荷重SF1の大きさは、出力ギア61の下流側における第2スラスト荷重SF2の大きさと同じか、第2スラスト荷重SF2から駆動力の伝達ロス(例えば10%未満)を減じた大きさである。そのため、出力ギア61の中心で発生するスラスト荷重の合力は、ゼロ、又は上向きの微小な荷重となる。そのため、この合力のモーメントMに対する影響は無視できる。
アイドルギア63における上流側の第3スラスト荷重SF3の大きさは、アイドルギア63の下流側における第4スラスト荷重SF4の大きさと同じか、第4スラスト荷重SF4から駆動力の伝達ロス(例えば10%未満)を減じた大きさである。そのため、アイドルギア63の中心で発生するスラスト荷重の合力は、ゼロ、又は上向きの微小な荷重となる。そのため、この合力のモーメントMに対する影響は無視できる。
入力ギア62は、印刷装置本体100の駆動シャフト105と噛み合うはすばを有しないため、下流側の第5スラスト荷重SF5のみが入力ギア62に荷重として加わる。入力ギア62の回転軸心L2は、モーメントMによって、主ケース35をカセット収容部101から離脱させる方向(つまり上向き)の力を受ける位置を通っている。そのため、第5スラスト荷重F5によって、主ケース35の浮き上がりが抑制される。
図18に示すように、上下方向から視て、入力ギア62の回転軸心L2は、第1接触部32Fを通る第1仮想面S1と、第2接触部32Gを通る第2仮想面S2との間に位置している。第1仮想面S1及び第2仮想面S2は、上下方向と平行であり、かつ、第1接触
部32F及び第2接触部32Gを通る基準仮想面SBにそれぞれ直交する。
また、上下方向から視て、3つの頂点がそれぞれ第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに含まれ、かつ、出力ギア61の回転軸心L1及び入力ギア62の回転軸心L2を内部に含む仮想三角形Tが存在する。
[3-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(3a)出力ギア61、入力ギア62及びアイドルギア63がはすばを含むことによって、出力ギア61とプラテンギア103Aとが噛み合う際に、印刷用カセット10内に出力ギア61の軸方向に沿った第5スラスト荷重SF5が発生する。この第5スラスト荷重SF5によって、印刷用カセット10の印刷装置本体100内での傾きを抑制できる。
(3b)入力ギア62の回転軸心L2が、出力ギア61に発生する反力F2と引き出し部32Eにおける抵抗力F1とによって生じるモーメントMによって上向きの力を受ける位置を通ることで、印刷用カセット10の傾きの抑制効果が促進される。
(3c)3つの頂点がそれぞれ第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに含まれ、かつ、入力ギア62の回転軸心L2を内部に含む仮想三角形Tが存在することで、第5スラスト荷重SF5がモーメントMに対して過剰になった場合に、第1接触部32F、第2接触部32G及び第3接触部32Hに印刷用カセット10を下方向に押し付ける荷重が分散される。その結果、印刷用カセット10の姿勢が安定する。
(3d)入力ギア62がはすばを含むことで、入力ギア62に発生する出力ギア61よりも大きなスラスト荷重によって印刷用カセット10の傾きを抑制できる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(4a)上記実施形態の印刷装置は、インクリボンを用いて印刷するものに限定されない。例えば、印刷装置は、帯状の感熱紙に印刷を行ってもよい。つまり、印刷用カセットは、必ずしもインクリボンを備えなくてもよい。
また、印刷装置は、サーマルヘッドによって印刷パターンの穿孔が行われるステンシルテープを印刷用テープとして用いてもよい。印刷用テープとしてステンシルテープが用いられる場合は、インクリボンに変えて、ステンシルテープを保護する合紙テープが補助テープとして用いられる。
(4b)上記実施形態の印刷用カセットにおいて、印刷用テープロールと引き出し部とが上下方向において同じ位置にあってもよい。また、駆動伝達機構は印刷用テープロールよりも上方、又は印刷用テープの搬送路よりも下方に配置されてもよい。
(4c)上記実施形態の印刷用カセットにおいて、駆動伝達機構は、入力部としてギア以外の駆動伝達可能な回転体(例えばローラ)を有してもよい。
(4d)上記実施形態の印刷用カセットにおける各接触部の配置は一例である。すなわち、印刷用カセットの接触部の位置及び数は、上述のものに限定されない。
(4e)上記実施形態の印刷用カセットにおいて、プラテンギアとの噛み合いによって出力ギアに発生するスラスト荷重の向きは、主ケースの印刷装置本体への挿入方向とは逆
方向であってもよい。
(4f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…印刷装置、10…印刷用カセット、11A…印刷用テープ、20…駆動伝達機構、
21…出力ギア、22…入力ギア、22A…外歯ギア、22B…スプール、
23…アイドルギア、23A…上流ギア、23B…下流ギア、32B…ヘッド開口、
32C…排出口、32E…引き出し部、32F…第1接触部、32G…第2接触部、
32H…第3接触部、32I…第1追加接触部、32J…第2追加接触部、
35…主ケース、50…駆動伝達機構、51…出力部、51A…補助ギア、
51B…出力ギア、52…入力ギア、53…アイドルギア、60…駆動伝達機構、
61…出力ギア、62…入力ギア、62A…外歯ギア、63…アイドルギア、
100…印刷装置本体、101…カセット収容部、102…印刷ヘッド、
103…プラテンローラ、103A…プラテンギア、105…駆動シャフト。

Claims (23)

  1. 第1方向と平行な軸心周りに印刷に供されるテープが巻回されたテープロールと、
    外部から駆動力が入力される入力部と、
    第2方向と平行な回転軸心周りに回転可能であると共に、前記入力部に入力された駆動力を外部に出力するための出力ギアと、
    を備え、
    前記入力部は、前記第1方向と平行な方向から視て、前記テープロールと重なり、
    前記出力ギアは、回転時に前記第2方向にスラスト荷重が発生するはすばギアであり、
    前記出力ギアの少なくとも一部は、前記第1方向と平行な方向から視て、前記入力部と同じ側から前記テープロールと重なる、印刷用カセット。
  2. 前記テープロールを収容するケースをさらに備え、
    前記ケースは、前記第1方向と交差する第3方向に沿った引き出し方向において前記テープが前記ケースの外部に引き出される引き出し部を有し、
    前記テープロール、前記出力ギア、及び前記引き出し部は、前記第1方向において、前記テープロール、前記出力ギア、及び前記引き出し部の順に配置される、請求項1に記載の印刷用カセット。
  3. 前記出力ギアは、
    前記ケースの内部に収容された第1部位と、
    前記ケースの外部に露出する第2部位と、
    を有し、
    前記第2部位は、前記第3方向において、前記引き出し部から引き出された前記テープの一部と同じ位置に配置される、請求項2に記載の印刷用カセット。
  4. 前記出力ギアの前記第2部位は、前記第2方向において前記引き出し部に近いギア歯の端部が、前記第2方向において前記引き出し部から遠いギア歯の端部よりも、前記テープの前記引き出し方向の下流に位置する向きにねじれている、請求項3に記載の印刷用カセット。
  5. 前記ケースは、前記第1方向において前記テープロールを挟む第1外面及び第2外面を有し、
    前記引き出し部は、前記第1外面及び前記第2外面の間に配置される、請求項2に記載の印刷用カセット。
  6. 前記第1方向と前記第2方向とは平行である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
  7. 前記テープの印刷に供される補助テープで構成される補助テープロールをさらに備え、
    前記補助テープロールは、前記第1方向と平行な方向から視て、前記入力部と同じ側から前記テープロールと重なる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
  8. 前記ケースは、カセット識別情報を示す被検出部を有し、
    前記被検出部は、前記出力ギアに対して、前記第1方向において前記テープロールとは反対側、かつ、前記テープの前記引き出し方向の上流に配置される、請求項2に記載の印刷用カセット。
  9. 前記出力ギアのねじれ角は、20°以上30°以下である、請求項1から請求項5のい
    ずれか1項に記載の印刷用カセット。
  10. 前記入力部に入力された駆動力を前記出力ギアに伝達するためのアイドルギアをさらに備え、
    前記アイドルギアは、上流ギアと下流ギアとが同軸上に並んで配置された段ギアであり、
    前記上流ギアは、平歯ギアであり、
    前記下流ギアは、前記出力ギアと噛み合うはすばギアである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
  11. 前記上流ギアの直径は、前記下流ギアの直径よりも大きい、請求項10に記載の印刷用カセット。
  12. 前記下流ギアは、前記第2方向において、前記上流ギアよりも前記テープロールに近い位置に配置される、請求項10に記載の印刷用カセット。
  13. 前記入力部は、前記上流ギアと噛み合う入力ギアを有する、請求項10に記載の印刷用カセット。
  14. 前記出力ギアの回転軸心、前記アイドルギアの回転軸心、及び前記入力ギアの回転軸心は、平行である、請求項13に記載の印刷用カセット。
  15. 前記出力ギアを含む出力部と、
    前記入力部に入力された駆動力を前記出力ギアに伝達するためのアイドルギアと、
    をさらに備え、
    前記出力部は、補助ギアと前記出力ギアとが同軸上に並んで配置された段ギアであり、
    前記補助ギアは、前記アイドルギアと噛み合う平歯ギアである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の印刷用カセット。
  16. 前記補助ギアの直径は、前記出力ギアの直径よりも小さい、請求項15に記載の印刷用カセット。
  17. 前記ケースは、前記第2方向において印刷装置本体に挿入可能であり、
    前記出力ギアは、前記印刷装置本体に設けられた本体側ギアと噛み合うことで前記本体側ギアに前記テープを搬送するための駆動力を伝達することが可能であり、
    前記出力ギアは、前記テープを前記引き出し部に向けて搬送する駆動力を伝達する方向に回転した際に、前記ケースの前記印刷装置本体への挿入方向に前記スラスト荷重を発生させる向きにねじれている、請求項2に記載の印刷用カセット。
  18. 前記ケースは、前記出力ギアと前記本体側ギアの噛み合い点において前記出力ギアに発生する反力と前記引き出し部における前記テープの抵抗力とによって生じるモーメントによって、前記ケースを前記挿入方向と反対の方向に移動させる力を受ける、請求項17に記載の印刷用カセット。
  19. 前記ケースは、前記印刷装置本体と前記第2方向に接触可能であると共に、互いに離れて配置された第1接触部、第2接触部及び第3接触部を有する、請求項17又は請求項18に記載の印刷用カセット。
  20. 前記出力ギアの少なくとも一部は、前記第1接触部、前記第2接触部及び前記第3接触部を通る仮想面を挟んで、前記引き出し部の少なくとも一部の反対側に位置する、請求項
    19に記載の印刷用カセット。
  21. 前記入力部に入力された駆動力を前記出力ギアに伝達するためのアイドルギアをさらに備え、
    前記アイドルギアは、上流ギアと下流ギアとが同軸上に並んで配置された段ギアであり、
    前記上流ギアは、平歯ギアであり、
    前記下流ギアは、前記出力ギアと噛み合うはすばギアであり、
    前記第2方向から視て、3つの頂点がそれぞれ前記第1接触部、前記第2接触部及び前記第3接触部に含まれ、かつ、前記アイドルギアの回転軸心を内部に含む仮想三角形が存在する、請求項19に記載の印刷用カセット。
  22. 前記ケースは、前記第2方向において前記テープロールと前記出力ギアとの間に配置された隔壁を有し、
    前記隔壁は、前記ケースが前記印刷装置本体に挿入された状態で前記本体側ギアと対向すると共に、前記出力ギアに前記スラスト荷重が発生した際に前記本体側ギアの一部が進入する凹部を有する、請求項17又は請求項18に記載の印刷用カセット。
  23. 前記第1方向と前記第2方向は平行である、請求項17又は請求項18に記載の印刷用カセット。
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