JP2024055600A - 塗布装置、塗布方法、および、ディスプレイ製造方法 - Google Patents

塗布装置、塗布方法、および、ディスプレイ製造方法 Download PDF

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宏二 吉田
Koji Yoshida
彰宏 高橋
Akihiro Takahashi
智和 兼中
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聖二 山口
Seiji Yamaguchi
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Abstract

【課題】目標領域に目標量の液体を塗布するために有利な技術を提供する。【解決手段】塗布装置は、基板の目標領域に液体を塗布する。前記塗布装置は、前記目標領域に対して液体を供給する吐出部と、前記吐出部に対して前記基板を相対的に駆動する駆動機構と、前記目標領域における液体の量を計測するための計測器と、前記計測器の出力に基づいて前記吐出部による前記目標領域に対する液体の供給を制御する制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、塗布装置、塗布方法、および、ディスプレイ製造方法に関する。
特許文献1に塗布装置の一例としてのインクジェット印刷装置が記載されている。該インクジェット印刷装置は、表面に複数のセルが設けられた基板に対してインクを吐出することで印刷を行うように構成され、複数のノズルから液状のインクを吐出して各セルにインクを充填することによって各セルに塗膜を形成する。該インクジェット印刷装置は、各セルに充填されたインクが乾燥する前に、各セルにおける塗膜の状態を光学的手段により観察する観察手段を備えている。特許文献1によれば、インクの乾燥前に観察手段を使って塗膜形成ムラを検出することによって、最終段階で点灯検査を行う前に塗膜形成ムラを検出することができる。
特開2021-56039号公報
特許文献1には、観察手段を使って塗膜形成ムラ等の欠陥が観察された場合に、その欠陥を修復することは記載も示唆もされていない。したがって、特許文献1に記載された方法は、歩留まりを本質的に改善するものではない。
本発明は、目標領域に目標量の液体を塗布するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、基板の目標領域に液体を塗布する塗布装置に係り、前記塗布装置は、前記目標領域に対して液体を供給する吐出部と、前記吐出部に対して前記基板を相対的に駆動する駆動機構と、前記目標領域における液体の量を計測するための計測器と、前記計測器の出力に基づいて前記吐出部による前記目標領域に対する液体の供給を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、目標領域に目標量の液体を塗布するために有利な技術が提供される。
一実施形態における塗布装置の構成を示す模式図。 一実施形態における塗布装置の動作を例示する図。 塗布部、投影部およびカメラの配置を模式的に例示する斜視図。 塗布部、投影部およびカメラの配置を模式的に例示する平面図。 基板に設けられた複数の目標領域、投影部およびカメラを模式的に例示する斜視図。 第2実施形態の塗布装置の一部分を模式的に例示する平面図。 第3実施形態を説明するための模式図。 第4実施形態を説明するための模式図。 第4実施形態を説明するための模式図。 第4実施形態を説明するための模式図。 第5実施形態を説明するための模式図。 第6実施形態を説明するための模式図。 第7実施形態を説明するための模式図。 第7実施形態を説明するための模式図。 第7実施形態を説明するための模式図。 第7実施形態を説明するための模式図。 カメラの視線方向と塗布部との幾何学的配置を例示する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本明細書および添付図面では、XYZ座標系によって方向が示される。一例において、Z軸の正方向が鉛直上方であり、XY平面が水平面である。図面に記載された複数の構成要素の位置、方向、大きさ等の幾何学的な関係は、一例に過ぎないものの、複数の構成要素間のそのような関係を例示的に特定するものである。
図1には、本開示の一実施形態における塗布装置1の構成が模式的に示されている。塗布装置1は、基板10の目標領域に液体(インク)36を塗布するように構成されうる。液体36は、インクと呼ばれてもよい。液体36は、例えば、有機ELディスプレイ(OLED)を製造するための有機膜を形成するための材料液体でありうる。基板は、複数の目標領域を含みうる。一例において、各目標領域は、基板上の凹部でありうる。凹部は、例えば、バンクによって取り囲まれた領域でありうる。塗布装置1は、例えば、インクジェット描画装置と呼ばれてもよい。
基板10は、例えば、ガラス基板またはプラスチック基板等の種々の基板から選択される基板でありうる。基板10は、典型的には板状の部材であるが、基体として機能しうるものであればよく、その形態は特定のものに限定されない。基板10は、変形可能な部材であってもよいし、円形等の特定の形状を有してもよい。基板10は、例えば、複数の画素が配置される画素アレイ領域12、および、液体(インク)の状態を評価するために液体が試験的に吐出されうる評価領域13を含みうる。
塗布装置1は、基板10を駆動する駆動機構20を備えうる。駆動機構20による基板10の駆動は、走査方向に沿って基板10を走査することを含みうる。本実施形態では、走査方向は、Y軸に平行な方向である。駆動機構20は、例えば、基板10を保持するステージ22と、ステージ22を駆動することによって基板10を駆動する1又は複数のアクチュエータ24とを含みうる。
塗布装置1はまた、液体36が基板10の目標領域に供給されるように液体36を吐出する吐出部(インクジェットヘッド)32と、吐出部32に液体を供給する液体供給系34と、液体を貯蔵ずる液体タンク33とを備えうる。液体タンク33内の液体は、液体供給系34を介して吐出部32に供給されうる。吐出部32は、液体36を吐出する複数のノズルを有しうる。塗布装置1はまた、吐出部32の複数のノズルに対してクリーニング処理等を行って吐出特性を回復させる回復ユニット8を備えてもよい。
塗布装置1はまた、制御部60を備えうる。制御部60は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用又は専用のコンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。制御部60は、基板10の各目標領域に液体が供給、塗布あるいは配置されるように、駆動機構20による基板10の駆動および吐出部32からの液体の塗布を同期して制御しうる。
塗布装置1はまた、基板10の各目標領域における液体の量(吐出部32によって供給された液体の量)を計測するための計測器40を備えうる。ここで、一例において、計測器40は、基板10の目標領域における液体の高さを計測し、制御部60は、計測器40の出力に基づいて当該目標領域における液体の量を特定する。他の例において、計測器40は、基板10の目標領域における液体の表面形状を計測し、制御部60は、計測器40の出力に基づいて当該目標領域における液体の量を特定する。
計測器40は、例えば、デフレクトメトリによって基板10の各目標領域における液体の量を計測するように構成されうる。あるいは、計測器40は、変位測定器であってもよい。変位測定器は、例えばレーザー光を計測対象に斜入射で照射し、計測対象からの反射光をイメージセンサで検出し、三角測量の原理で変位を検出するものがある。他の変位測定器としては、レーザー干渉計がある。
デフレクトメトリを利用する計測器40は、例えば、パターンを計測対象領域(ここでは、基板10の目標領域、または、そこに塗布された液体)に投影する投影部42と、計測対象領域に投影されたパターンを撮像するカメラ44とを含みうる。計測器40は、更に、カメラ44によって撮像された画像(投影されたパターンを撮像した画像)を処理して計測対象領域の表面形状を得るプロセッサを含みうる。該プロセッサは、制御部60に組み込まれるプログラムによって構成されてもよい。
塗布装置1はまた、アライメントスコープ50を備えうる。アライメントスコープ50は、基板10に設けられたアライメントマークの位置を検出するために使用されうる。制御部60は、アライメントスコープ50を使って基板10の複数のアライメントマークの位置を検出することによって基板10のディストーション等を計測することができる。
塗布装置1はまた、高さセンサ70を備えうる。高さセンサ70は、基板10の表面の高さを検出するために使用されうる。制御部60は、高さセンサ70を使って検出される基板10の表面の高さに応じて、基板10の各目標領域に液体36が供給、塗布あるいは配置されるように、駆動機構20による基板10の駆動および吐出部32からの液体の塗布を同期して制御しうる。
図2には、塗布装置1の動作が例示的に示されている。この動作は、制御部60によって制御される。制御部60は、基板10の各目標領域が複数回にわたって走査されるように、換言すると、各目標領域に対して複数回にわたって液体が供給されるように吐出部32および駆動機構20を制御しうる。
工程S202では、制御部60は、1回目の走査において基板10の各目標領域に吐出部32の該当ノズルから供給するべき液体の量を決定しうる。該当ノズルとは、目標領域に対して液体を供給するように割り当てられたノズル、又は、目標領域に対して液体を供給するべきノズルを意味する。制御部60は、各目標領域の座標、各目標領域に供給するべき液体の量、吐出部32の複数のノズルのそれぞれの座標、基板10の表面と吐出部32との距離、駆動機構20により基板10の走査速度等に基づいて該当ノズルを決定しうる。
工程S204では、制御部60は、駆動機構20に基板10の走査を開始させる。工程S206では、制御部60は、工程S202で決定した量の液体が該当ノズルから各目標領域に供給されるように吐出部32を制御しながら、吐出部32によって液体が供給された目標領域における液体の量を計測器40を使って計測しうる。換言すると、工程S206は、吐出部32を使って基板10の目標領域に対して液体を供給する第1供給工程と、計測器40を使って該目標領域における液体の量を計測するための第1計測工程とを含む。工程S208では、制御部60は、駆動機構20に基板10の走査を終了させる。
工程S210では、制御部60は、2回目以降の新たな走査において基板10の各目標領域に吐出部32の該当ノズルから供給するべき液体の量を決定しうる。当該液体の量は、工程S206(第1計測工程)において計測された液体の量に基づいて、目標領域に対する液体の供給量の不足分の全部または一部が補われるように決定されうる。あるいは、当該液体の量は、後述の工程S214(第2計測工程)において計測された液体の量に基づいて、目標領域に対する液体の供給量の不足分の全部または一部が補われるように決定されうる。該不足分は、目標領域に対する液体の供給量の目標値と、該目標領域に対して既に供給された液体量との差分である。
工程S212では、制御部60は、駆動機構20に基板10の走査を開始させる。工程S214では、制御部60は、工程S212で決定した量の液体が該当ノズルから各目標領域に供給されるように吐出部32を制御しながら、吐出部32によって液体が供給された目標領域における液体の量を計測器40を使って計測しうる。換言すると、工程S214は、吐出部32を使って基板10の目標領域に対して液体を供給する第2供給工程と、計測器40を使って該目標領域における液体の量を計測するための第2計測工程とを含む。第2供給工程では、第1計測工程、または最後の第2計測工程において計測された液体の量に基づいて制御された量の液体が目標領域に対して供給される。工程S216では、制御部60は、駆動機構20に基板10の走査を終了させる。
工程S218では、制御部60は、基板10の複数の目標領域のそれぞれについて、目標量の液体が吐出部32によって供給されたかどうかを判断する。そして、制御部60は、少なくとも1つの目標領域について、まだ目標量の液体が供給されていない場合には、工程S210に戻って、工程S210、工程S212、工程S214およびS216を実行する。
ここで、工程S214について更に説明する。工程S214(第2供給工程)では、制御部60は、第1計測工程、あるいは最後の最2計測工程で得られた計測器40の出力に基づいて制御された量の液体が目標領域に供給されるように吐出部32による液体の供給を制御する。他の観点において、工程S214では、制御部60は、第1計測工程、あるいは最後の第2計測工程で得られた計測器40の出力に基づいて、目標領域に対する液体の供給量の不足分を補うように、吐出部32による該目標領域に対する液体の追加の供給を制御する。
工程S210についての更に説明する。工程S210では、制御部60は、複数のノズルのうち異常を有する異常ノズルを特定し、該複数のノズルのうち該異常ノズル以外のノズルを使って上記の追加の供給を行うように工程S214を制御するためのデータを生成しうる。異常ノズルは、既に実施された計測工程における計測器40の出力、換言すると、既に実施された計測工程において計測された液体の量に基づいて制御部60によって特定されうる。より具体的には、目標値と計測値(既に実施された計測工程において計測された液体の量)との差分が規定値を超えている場合に、それを引き起こしたノズルが異常ノズルである。
また、工程S210では、制御部は60、複数回にわたる走査のうち少なくとも最後の走査において、目標領域に対する液体の供給量の不足分を補うように、吐出部32による該目標領域に対する液体の追加の供給を制御しうる。
図3および図4には、吐出部32、投影部42およびカメラ44の配置が例示されている。図3および図4の例では、駆動機構20による基板10の駆動方向あるいは走査方向(Y軸方向)において、投影部42と吐出部32との間にカメラ44が配置されている。しかし、駆動機構20による基板10の駆動方向あるいは走査方向(Y軸方向)において、カメラ44と吐出部32との間に投影部42が配置されてもよい。また、塗布装置1あるいは計測器40は、複数のカメラ44を含んでもよい。
図5には、基板10に設けられた複数の目標領域504が例示されている。複数の目標領域504は、それらの周囲、例えば、基板10の上面503より窪んだ(即ち、高さが低い)凹部でありうる。凹部を取り囲む部分、図5の例では、上面503を構成する部分は、バンクを構成してもよい。投影部42は、複数の目標領域504にパターン光501(例えば、縞状のパターン)を投影し、カメラ44は、複数の目標領域504に投影されたパターン光501(の反射光502)を検出する。塗布装置1は、複数のカメラ44を備えてもよい。カメラ44は、エリアセンサカメラでもよいし、ラインセンサカメラでよい。
図3に例示されるように、ステージ22をY軸の負方向に走査あるいは駆動しながら吐出部32から液体(インク)が吐出され、基板10の目標領域に液体が塗布あるいは配置されうる。吐出部32に対して駆動方向(Y軸の負方向)に計測器40を配置することによって、吐出部32によって基板10上に液体が塗布あるいは配置された直後に該液体の状態(液体の量)を計測器40によって計測することができる。これにより。ステージ22を一回走査駆動することで、目標領域に対する液体の塗布と該液体の状態の計測とを行うことができる。
計測器40は、投影部42によって縞状のパターン光を目標領域に投影し、該目標領域からの反射光がカメラ44によって撮像されうる。凹部を含む目標領域からの反射は、正反射成分が支配的となる。目標領域の傾き、投影部42と目標領域との距離に依存して、カメラ44で撮像される縞状のパターン光の位相角が変化するため、これを利用して目標領域内の液体の状態(量)を計測することができる。目標領域上の縞状のパターン光の位相が互いに異なる複数の位置においてカメラ44によって撮像を行い、これによって得られる画像を制御部60が処理することによって目標領域上の液体の表面の情報を得ることができる。液体の表面の情報は、該表面の高さ、または、該表面の形状でありうる。計測器40によって計測する計測領域は、目標領域の他、その周辺の領域(基板10の上面、または、バンク)を含んでもよい。
目標領域に対して吐出あるいは供給される液体の量は、吐出プロセス前に決定され、走査駆動ごとに、各目標領域に対する液体の供給量が制御されうる。制御部60は、吐出プロセス前に決定された液体の量と、吐出直後に計測器40を使って計測された液体の量とを比較し、その差分が所定量を超えた場合、当該走査駆動中に、吐出不良があったものと判断する。吐出不良の多くは、ノズルのつまりによる不吐であり、目標領域(凹部)内の液体の量が、吐出プロセス前に決定された量より少なくなる。以上の方法により吐出不良を検出した場合は、次回以降の走査駆動時に、その目標領域(凹部)に対して液体の供給を追加することで、不足分を補うことができる。
以上の構成および動作によって、ある走査駆動における目標領域に対する液体の供給量の不足分を次回以降の走査駆動において補うことができる。これにより、歩留まりを向上させることができる。また、目標領域に対する液体の総供給量を安定させることができ、これにより、品質が高いディスプレイを製造することができる。
図17には、カメラ44の視線方向OAと吐出部32との幾何学的配置が例示されている。図17に示された例では、基板10が配置される面SSに対する正射影において、カメラ44の視線方向OAは、吐出部32とは反対方向を向いている。換言すると、カメラ44の視線方向OAの面SSに対する正射影は、OA’であり、OA’は、該正射影において、吐出部32とは反対方向を向いている。カメラ44の視線方向OAは、カメラ44の光軸に平行であり、かつ、カメラ44から離れる方向、即ち、被写体に向く方向(注目領域15に向く方向)である。このような構成は、吐出部32から液体36を吐出する際に発生しうるミストがカメラ44のレンズ等に付着することを防止あるいは低減するために有利である。OA’の方向は、基板10に吐出部32が塗布する際に基板10の駆動方向と一致しうる。
上記の例では、駆動機構20によって基板10を駆動することによって吐出部32および計測器40に対して基板10が相対的に駆動される。しかし、これとは逆に、吐出部32および計測器40を駆動することによって吐出部32および計測器40に対して基板10が相対的に駆動されてもよい。
図6には、第2実施形態の塗布装置1の一部分が例示されている。第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態の塗布装置1は、第1計測器40aおよび第2計測器40bを備えている。第1計測器40aおよび第2計測器40bは、それぞれ前述の計測器40と同様の構成を有しうる。第1計測器40aは、投影部42a、カメラ44aを有し、それぞれ投影部42、カメラ44と同様の機能を有しうる。第2計測器40bは、投影部42b、カメラ44bを有し、それぞれ投影部42、カメラ44と同様の機能を有しうる。
駆動機構20による基板10の駆動方向あるいは走査方向において、第1計測器40aと第2計測器40bとの間に吐出部32が配置されうる。制御部60は、第1計測器40aおよび第2計測器40bの出力に基づいて吐出部32を制御するように構成されうる。
第2実施形態によれば、制御部60は、第1計測器40aおよび第2計測器40bを使って、1回の走査駆動中に、吐出部32による目標領域に対する液体の塗布あるいは供給の直前および直後の目標領域あるいは液体の状態を計測することができる。
以下、第3実施形態を説明する。予定されていた複数の走査駆動の最後の走査駆動においてノズルについて異常が発生した場合、追加の走査駆動が必要になり、それによってタクトが低下しうる。また、吐出部32の複数のノズルから吐出される液体の量は同一となるように調整されうるが、厳密には、複数のノズル間で吐出量のばらつきが存在しうる。そこで、複数のノズルからの吐出を組み合わせることで、目標領域(凹部)に供給される液体の総体積を調整することが有用である。また、塗布装置1の製造タクトを向上させるため、吐出部32には、駆動方向(Y軸方向)に複数列のノズルを配置し、1回の走査駆動中に各目標領域(凹部)に対して複数のノズルから液体が供給されうる。以上の構成および動作によれば、1回の走査駆動において、各目標領域(凹部)に供給される液体の総量は、複数のノズルを使って複数回にわたって供給される液体の総量である。そのため、液体の吐出直後の液体の状態の計測値だけでは、どのノズルに吐出不良があったのか判別できない。
図7には、吐出部32の複数のノズルを使用して第1凹部(目標領域)701、702のそれぞれに液体を供給する例が示されている。第1凹部701には、吐出部32の第1ノズル703から液滴が吐出されるとともに、吐出部32の第2ノズル704から液滴が吐出される(それぞれの液滴は、”703”、”704として図示されている)。第2凹部702には、吐出部32の第2ノズル704から液滴が吐出されるとともに、吐出部32の第3ノズル705から液滴が吐出される(それぞれの液滴は、”704”、”705”として図示されている)。第1凹部701に液滴を供給するノズルの組み合わせと、第2凹部702に液滴を供給するノズルの組み合わせとは、互いに異なる。
ここで、第2ノズル704において吐出不良が生じた場合を考える。図7において、吐出不良は、点線で示されている。この場合、制御部60は、計測器40による第1凹部701および第2凹部702の液面の計測結果と、第1凹部701および第2凹部702への吐出パターンとから、第2ノズル704が吐出不良を起こしうると判断できる。なお、吐出パターンは、各凹部(目標領域)に液滴を吐出するノズルの組み合わせを意味する。この場合、以降の吐出シーケンスについては、制御部60が第2ノズル704を使用しないように吐出パターンを生成することで、各凹部(目標領域)に目標量の液体を供給することができる。また、吐出不良を起こすノズルの数に応じて、ノズルを洗浄する等、メンテナンスを計画的に実行することで、長期的に安定した吐出品質を持つ塗布装置1を提供することができる。
以下、図14、図15および図16を参照しながら、より具体的な制御例を説明する。図14(a)には1回目の走査による凹部701、702に対する液滴の供給が示され、図14(b)には2回目の走査による凹部701、702に対する液滴の供給が示されている。点線は、第2ノズル704の吐出不良を示している。
工程S1501では、制御部60は、基板10の1回目の走査を開始させる。工程S1502では、制御部60は、第1凹部701に対して第1ノズル703および第2ノズル704から液滴を吐出させる。工程S1503では、制御部60は、第2凹部702に対して第2ノズル704および第3ノズル705から液滴を吐出させる。工程S1504では、制御部60は、計測器40を使って、第1凹部701に供給された液体の総量を計測する。工程S1505では、計測器40を使って、第2凹部702に供給された液体の総量を計測する。工程S1506では、制御部60は、基板10の1回目の走査を終了させる。
工程S1507では、制御部60は、工程S1504における計測の結果に基づいて、第1凹部701に供給された液体の総量が正常であるかどうかを判断し、正常であれば工程S1508に進み、異常であれば工程S1511に進む。工程S1508では、制御部60は、工程S1505における計測の結果に基づいて、第2凹部702に供給された液体の総量が正常であるかどうかを判断し、正常であれば工程S1509に進み、異常であれば工程S1510に進む。工程S1511では、制御部60は、工程S1505における計測の結果に基づいて、第2凹部702に供給された液体の総量が正常であるかどうかを判断し、正常であれば工程S1512に進み、異常であれば工程S1513に進む。工程S1509では、制御部60は、第1ノズル703および第2ノズル705のいずれにも異常がないと判断する。工程S1510では、制御部60は、第3ノズル705が異常を有すると判断する。工程S1512では、制御部60は、第1ノズル703が異常を有すると判断する。工程S1513では、制御部60は、第2ノズル704が異常を有すると判断する。工程S1507~工程S1513は、制御部60が判断対象の複数のノズル703、704、705の状態を判断し、異常を有するノズルを特定する処理として理解されうる。工程S1507~工程S1513(または、工程S1507、S108、S1511)は、制御部60が判断対象の複数の凹部701、702に供給された液体の目標値よりも不足していかどうか、即ち液体の補充の要否を判断する処理として理解されうる。
工程S1514では、制御部60は、工程S1507~工程S1513の処理の結果に基づいて、異常を有する異常ノズルを示す異常ノズル情報を記録する。工程S1515では、制御部60は、制御部60は、工程S1507~工程S1513の処理の結果に基づいて、凹部701、702については、液体の補充の要否を示す補充要否情報を記録する。
工程S1516では、制御部60は、基板10の2回目の走査を開始させる。工程S1517では、制御部60は、工程S1515で記録した補充要否情報に基づいて、第1凹部701に液体を補充するかどうかを判断し、補充の必要がある場合は工程S1524に進み、補充の必要がない場合は工程S1518に進む。図14の例では、第2ノズル704が異常ノズルであるので、第1凹部701に液体を補充する必要がある。
工程S1518(補充の必要がない場合)では、第1凹部701に対して第3ノズル705および第4ノズル706から液滴を吐出させる。工程S1524(補充の必要がある場合)では、第1凹部701に対して第3ノズル705および第4ノズル706から液滴を吐出させることに加えて、補充のために第1ノズル703にも液滴を吐出させる。
工程S1519では、制御部60は、工程S1515で記録した補充要否情報に基づいて、第2凹部702に液体を補充するかどうかを判断し、補充の必要がある場合は工程S1525に進み、補充の必要がない場合は工程S1520に進む。図14の例では、第2ノズル704が異常ノズルであるので、第2凹部702に液体を補充する必要がある。
工程S1520(補充の必要がない場合)では、第2凹部702に対して第4ノズル706および第5ノズル707から液滴を吐出させる。工程S1525(補充の必要がある場合)では、第2凹部702に対して第4ノズル706および第5ノズル707から液滴を吐出させることに加えて、補充のために第3ノズル705にも液滴を吐出させる。
工程S1521では、制御部60は、計測器40を使って、第1凹部701に供給された液体の総量を計測する。工程S1522では、計測器40を使って、第2凹部702に供給された液体の総量を計測する。工程S1523では、制御部60は、基板10の2回目の走査を終了させる。以降は、必要に応じて3日目の走査、およびそれに付随する液体の吐出等が行われうる。
以下、第4実施形態として計測器40を使って目標領域における液体の量を計測するために、該液体の表面の高さを計測する例を説明する。なお、第4実施形態として言及しない事項は、第1乃至第3実施形態のいずれかに従いうる。
図8には、計測器40および目標領域(計測対象)504の配置が例示されている。投影部42によって目標領域504に投影されカメラ44によって撮像された縞状のパターンに含まれる位相情報は、投影部42と目標領域504との間の距離、および、目標領域504の傾きの情報を含みうる。ここで、図9に例示されるように、目標領域504の表面と投影部42の光射出面とがほぼ平行な場合、目標領域504の高さdは、式(1)のように表すことができる。φoutはカメラ44の光軸の傾きを表す。テレセンレンズを用いる場合には、φoutは画角によらず一定になる。非テレセンの場合には、画角に応応じて変化するφoutの影響を考慮することが必要である。
注目領域としての凹部に充填される液体の液面において、その中央部分は曲率が小さく、平面かつ水平とみなせる領域がある。計測器40による計測対象を凹部の中央部に限定することによって、簡易に液面の高さ情報を得ることができる。Ldは、縞状のパターンの位相から計算することができるため、式(1)から、目標領域504の高さを算出することができる。
Figure 2024055600000002
・・・(1)
図10に例示されるように、目標領域504が傾きφxを有する場合には、φxが十分に小さいとすると、式(1)の1次近似の範囲で、目標領域504の高さは式(2)で表される。
Figure 2024055600000003
・・・(2)
φxはdのx方向の微分であるから、式(2)で算出したdからφxを算出し、式(1)に従って目標領域504の高さを求めることができる。
以下、図11を参照しながら第5実施形態として計測器40を使って目標領域における液体の量を計測するために、該液体の表面の高さを計測する例を説明する。なお、第5実施形態として言及しない事項は、第1乃至第3実施形態のいずれかに従いうる。第5実施形態では、投影部42およびカメラ44は、目標領域504の直上に配置される。
目標領域504の傾きφxは、式(3)によって表すことができる。本構成によって、高さ方向の変動dに対する、縞状のパターンの画像の位相変化の感度が低くなり、目標領域504の傾きを精度良く測定することが可能となる。更に、傾きを積分することで、目標領域504の形状を精度良く測定することが可能となる。
Figure 2024055600000004
・・・(3)
第5実施形態では、目標領域504の高さそのものは計測できないが、凹部の周辺と液体の接触部の近傍など、目標領域504の高さに応じて形状が変化する箇所を計測することで、間接的に目標領域504の高さを計測することができる。
以下、第6実施形態を説明する。図6には、第6実施形態の塗布装置1の一部分が例示されている。第6実施形態として言及しない事項は、第1乃至第5実施形態のいずれかに従いうる。
基板10は、基板10の全域にわたるように配置された複数の計測対象(凹部)を有しうる。そこで、例えば、複数のカメラを配置し、基板10の全域を撮像してもよいが、この場合、得られる画像データには不要な情報が多く含まれるため、データ転送に要する時間が増えたり、データの処理時間が増えたりしうるという問題がある。
そこで、図12に例示されるように、複数の光学部品1205、1206、1207、1208、1209、1210を用いて、ある領域内の複数の計測箇所1201、1202、1203の情報を、一つのカメラ44へと誘導するとよい。この構成によれば、基板10の全域を計測した場合においても、画像データの量が抑制されるため、データ転送時間、及びデータ処理時間が短縮され、高速な計測が可能となるとともに、カメラ44の個数を抑制できる。前述の光学部品は、例えば、プリズムまたはミラーを含みうる。
図13を参照しながら第7実施形態について説明する。第7実施形態として言及しない事項は、第1乃至第6実施形態のいずれかに従いうる。第7実施形態では、カメラ44の撮像エリア1301が複数の視野1302の画像が複数の部分画像に分割され、制御部60は、ステージ22の駆動に同期して、注目領域504に重なる部分画像を取得する。これにより、カメラ44から制御部60に転送する画像データの量を削減し、処理を高速化することができる。
以下、有機ELディスプレイ(OLED)等のディスプレイの製造方法を例示的に説明する。該製造方法は、上記の塗布装置1において実施される塗布方法に従って基板に液体(インク)を塗布する塗布工程と、該塗布工程を経た該基板を処理してディスプレイを得る処理工程と、を含みうる。該塗布工程は、有機材料の液体を基板に塗布する工程を含みうる。該製造方法は、複数の塗布工程を含んでよく、該複数の塗布工程を経て、発光層を含む有機層が形成されうる。該製造方法は、塗布工程によって塗布された液体を減圧乾燥、および、焼成する工程を含みうる。該製造方法は、下部電極を形成する工程を該塗布工程の前に含み、上部電極を形成する工程を塗布工程の後に含みうる。
本明細書は、以下の開示を含む。
(書類名) 特許請求の範囲
(項目1)
基板の目標領域に液体を塗布する塗布装置であって、
前記目標領域に対して液体を供給する吐出部と、
前記吐出部に対して前記基板を相対的に駆動する駆動機構と、
前記目標領域における液体の量を計測するための計測器と、
前記計測器の出力に基づいて前記吐出部による前記目標領域に対する液体の供給を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする塗布装置。
(項目2)
前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて、前記計測器を使って液体の量が計測された前記目標領域に対する前記吐出部による液体の供給を制御する、
ことを特徴とする項目1に記載の塗布装置。
(項目3)
前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて、前記目標領域に対する液体の供給量の不足分を補うように、前記吐出部による前記目標領域に対する液体の追加の供給を制御する、
ことを特徴とする項目1又は2に記載の塗布装置。
(項目4)
前記吐出部は、複数のノズルを有し、
前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて前記複数のノズルのうち異常を有する異常ノズルを特定し、前記複数のノズルのうち前記異常ノズル以外のノズルを使って前記追加の供給を行うように前記吐出部を制御する、
ことを特徴とする項目3に記載の塗布装置。
(項目5)
前記駆動機構は、前記吐出部による前記目標領域に対する液体の供給が複数回にわたって可能なように、前記吐出部に対して前記基板を複数回にわたって相対的に走査し、
前記制御部は、前記複数回にわたる走査のうち少なくとも最後の走査において、前記目標領域に対する液体の供給量の不足分を補うように、前記吐出部による前記目標領域に対する液体の追加の供給を制御する、
ことを特徴とする項目4に記載の塗布装置。
(項目6)
前記計測器は、前記目標領域を撮像するカメラを含み、
前記基板が配置される面に対する正射影において、前記カメラの視線方向は、前記吐出部とは反対方向を向いている、
ことを特徴とする項目1乃至5のいずれか1項に記載の塗布装置。
(項目7)
前記計測器は、前記目標領域における液体の高さを計測し、
前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて前記目標領域における液体の量を特定する、
ことを特徴とする項目1乃至6のいずれか1項に記載の塗布装置。
(項目8)
前記計測器は、前記目標領域における液体の表面形状を計測し、
前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて前記目標領域における液体の量を特定する、
ことを特徴とする項目1乃至6のいずれか1項に記載の塗布装置。
(項目9)
前記目標領域における液体の量を計測するための第2計測器を更に備え、
前記駆動機構による基板の駆動方向において、前記計測器と前記第2計測器との間に前記吐出部が配置され、
前記制御部は、前記計測器および前記第2計測器の出力に基づいて前記吐出部を制御する、
ことを特徴とする項目1乃至8のいずれか1項に記載の塗布装置。
(項目10)
前記計測器は、前記目標領域における液体の量をデフレクトメトリによって計測する、
ことを特徴とする項目1乃至9のいずれか1項に記載の塗布装置。
(項目11)
基板に液体を塗布する塗布方法であって、
前記基板の目標領域に対して液体を供給する第1供給工程と、
前記目標領域における液体の量を計測するための計測工程と、
前記計測工程において計測された液体の量に基づいて制御された量の液体を前記目標領域に供給する第2供給工程と、
を含むことを特徴とする塗布方法。
(項目12)
前記第2供給工程では、前記計測工程において計測された液体の量に基づいて、前記目標領域に対する液体の供給量の不足分の全部または一部が補われるように制御された量の液体を前記目標領域に供給し、
前記不足分は、前記目標領域に対する液体の供給量の目標量と、前記目標領域に対して既に供給された液体量との差分である、
ことを特徴とする項目11に記載の塗布方法。
(項目13)
前記第1供給工程および前記第2供給工程では、複数のノズルを有する吐出部が使用され、
前記第2供給工程では、前記複数のノズルのうち異常を有する異常ノズル以外のノズルを使って前記目標領域に液体が供給され、
前記異常ノズルは、前記計測工程において計測された液体の量に基づいて特定される、
ことを特徴とする項目11又は12に記載の塗布方法。
(項目14)
前記計測工程では、前記目標領域における液体の量がデフレクトメトリによって計測される、
ことを特徴とする項目11乃至13のいずれか1項に記載の塗布方法。
(項目15)
項目11乃至14のいずれか1項に記載の塗布方法に従って基板に液体を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程を経た前記基板を処理してディスプレイを得る処理工程と、
を含むことを特徴とするディスプレイ製造方法。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:塗布装置、20:駆動機構、32:塗布部、40:計測器、60:制御部

Claims (15)

  1. 基板の目標領域に液体を塗布する塗布装置であって、
    前記目標領域に対して液体を供給する吐出部と、
    前記吐出部に対して前記基板を相対的に駆動する駆動機構と、
    前記目標領域における液体の量を計測するための計測器と、
    前記計測器の出力に基づいて前記吐出部による前記目標領域に対する液体の供給を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて、前記計測器を使って液体の量が計測された前記目標領域に対する前記吐出部による液体の供給を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて、前記目標領域に対する液体の供給量の不足分を補うように、前記吐出部による前記目標領域に対する液体の追加の供給を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  4. 前記吐出部は、複数のノズルを有し、
    前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて前記複数のノズルのうち異常を有する異常ノズルを特定し、前記複数のノズルのうち前記異常ノズル以外のノズルを使って前記追加の供給を行うように前記吐出部を制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の塗布装置。
  5. 前記駆動機構は、前記吐出部による前記目標領域に対する液体の供給が複数回にわたって可能なように、前記吐出部に対して前記基板を複数回にわたって相対的に走査し、
    前記制御部は、前記複数回にわたる走査のうち少なくとも最後の走査において、前記目標領域に対する液体の供給量の不足分を補うように、前記吐出部による前記目標領域に対する液体の追加の供給を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の塗布装置。
  6. 前記計測器は、前記目標領域を撮像するカメラを含み、
    前記基板が配置される面に対する正射影において、前記カメラの視線方向は、前記吐出部とは反対方向を向いている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  7. 前記計測器は、前記目標領域における液体の高さを計測し、
    前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて前記目標領域における液体の量を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  8. 前記計測器は、前記目標領域における液体の表面形状を計測し、
    前記制御部は、前記計測器の出力に基づいて前記目標領域における液体の量を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  9. 前記目標領域における液体の量を計測するための第2計測器を更に備え、
    前記駆動機構による基板の駆動方向において、前記計測器と前記第2計測器との間に前記吐出部が配置され、
    前記制御部は、前記計測器および前記第2計測器の出力に基づいて前記吐出部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  10. 前記計測器は、前記目標領域における液体の量をデフレクトメトリによって計測する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の塗布装置。
  11. 基板に液体を塗布する塗布方法であって、
    前記基板の目標領域に対して液体を供給する第1供給工程と、
    前記目標領域における液体の量を計測するための計測工程と、
    前記計測工程において計測された液体の量に基づいて制御された量の液体を前記目標領域に供給する第2供給工程と、
    を含むことを特徴とする塗布方法。
  12. 前記第2供給工程では、前記計測工程において計測された液体の量に基づいて、前記目標領域に対する液体の供給量の不足分の全部または一部が補われるように制御された量の液体を前記目標領域に供給し、
    前記不足分は、前記目標領域に対する液体の供給量の目標量と、前記目標領域に対して既に供給された液体量との差分である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の塗布方法。
  13. 前記第1供給工程および前記第2供給工程では、複数のノズルを有する吐出部が使用され、
    前記第2供給工程では、前記複数のノズルのうち異常を有する異常ノズル以外のノズルを使って前記目標領域に液体が供給され、
    前記異常ノズルは、前記計測工程において計測された液体の量に基づいて特定される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の塗布方法。
  14. 前記計測工程では、前記目標領域における液体の量がデフレクトメトリによって計測される、
    ことを特徴とする請求項11に記載の塗布方法。
  15. 請求項11乃至14のいずれか1項に記載の塗布方法に従って基板に液体を塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程を経た前記基板を処理してディスプレイを得る処理工程と、
    を含むことを特徴とするディスプレイ製造方法。
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