JP2024055452A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる。画像形成装置は、画像を印刷する用紙の特徴を表す複数ページのページ情報を、印刷ジョブに先行して取得する。画像形成装置は、第1の搬送速度で搬送される複数ページの用紙に連続して画像を印刷する場合の第1印刷予測時間T1、及び第1の搬送速度で搬送される複数ページよりも少ない所定数の用紙に画像を印刷した後に第2の搬送速度で搬送される所定数から複数ページまでの用紙に画像を印刷する場合の第2印刷予測時間T2を算出し、第1印刷予測時間T1の方が大きい場合に、複数ページのページ情報の取得が完了する前に印刷を開始する。【選択図】図9
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
種類の異なる複数枚の用紙に連続して印刷処理を実行する画像形成装置が実用化されている。例えば、表紙に厚紙を用い、以降の本文が印刷される用紙に薄紙を用いる場合には、画像形成装置のこのような機能は有効である。また、スキャナで複数の原稿群を一度にスキャンしておき、最初にスキャンした原稿群については薄紙に複写し、次にスキャンした原稿群については厚紙に複写する場合にも、画像形成装置のこのような機能は有効である。さらに、このような画像形成装置は、パーソナルコンピュータ等のクライアント装置から入力される複数の画像データ毎に用紙の種類を変えて印刷を行うといった処理も実現できる。
複数種類の用紙への連続した印刷処理を実行するためには、用紙に画像を定着させる定着器の定着温度や、定着器を通過する際の用紙の搬送速度を、用紙の種類に応じて適宜調整する必要がある。これは、例えば熱容量の大きい厚手の用紙と熱容量の小さい薄手の用紙とでは、一定の定着性を保つために必要な熱量に差があるためである。そのために用紙の種類が変更された直後は、定着温度が所定の温度になるか、搬送速度が所定の速度に変更されるまで、印刷処理が中断されてしまう。これにより種類の異なる複数枚の用紙に連続して印刷処理を行う場合、トータルの印刷処理に長時間かかってしまう。
特許文献1は、定着温度を切り替えて画質を優先する画質優先モードと、定着温度の切り替えを行わずに印刷終了までの時間を優先する速度優先モードと、で動作する画像形成装置を提案する。この画像形成装置は、ユーザにより選択されたモードに基づいて印刷処理を行う。速度優先モードでは、用紙の種類による定着温度の切り替えが行われないために、定着温度の切り替えによる印刷処理の長時間化が防止される。
用紙には、定着温度の設定の変更に加えて、搬送速度を通常よりも低速にしなければ一定の定着性を確保できない厚紙が存在する。このような厚紙への画像の印刷は、定着温度の切り替えだけでなく、搬送速度の切り替えに要する時間もかかってしまう。切り替え時間を短くするために搬送速度を低速で一定にすると、単位時間当たりの印刷枚数が少なくなってしまう。
そこで、連続して印刷する複数ページのページ情報を先行して取得し、取得したページ情報に基づいて定着温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までの時間が最短になるように、用紙の搬送速度を予測する方法が考えられている。ページ情報には、印刷に用いる用紙の特徴を表す情報が含まれる。この場合、先行して取得するページ情報のページ数が多いほど搬送速度の予測精度が向上するが、その間、印刷処理が開始されない。そのために、1枚目の印刷完了までの時間(FCOT:First Copy Output Time)が長くなってしまう。
本発明は、上述の問題に鑑み、種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
本発明の画像形成装置は、用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる画像形成装置であって、画像を印刷する用紙の特徴を表す複数ページのページ情報を、印刷ジョブに先行して取得するための取得手段と、第1の搬送速度で搬送される前記複数ページの用紙に連続して画像を印刷する場合の第1の時間、及び前記第1の搬送速度で搬送される前記複数ページよりも少ない所定数の用紙に画像を印刷した後に搬送速度を第2の搬送速度に切り替えて、前記第2の搬送速度で搬送される前記所定数から前記複数ページまでの用紙に画像を印刷する場合の第2の時間を算出し、前記第1の時間の方が大きい場合に、前記複数ページのページ情報の取得が完了する前に印刷を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことが可能となる。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(画像処理システム)
図1は、本実施形態の画像形成装置を含む画像処理システムの構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)等である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバ等である。
図1は、本実施形態の画像形成装置を含む画像処理システムの構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)等である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバ等である。
画像形成装置101と外部コントローラ102とは、内部LAN(Local Area Network)105とビデオケーブル106とを介して、通信可能に接続される。外部コントローラ102は、外部LAN104を介して、クライアントPC(Personal Computer)103に接続される。外部コントローラ102は、クライアントPC103から印刷指示(印刷ジョブ)を取得する。
クライアントPC103には、画像データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。ユーザは、各種アプリケーションによりプリンタドライバを介して印刷を指示することができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷の指示に基づいて外部コントローラ102に対して画像データを含む印刷ジョブを送信する。外部コントローラ102は、クライアントPC103から画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して画像データに基づく印刷(画像形成)を指示する。
画像形成装置101は、印刷装置107を含む複数の装置が接続されて構成され、製本等の複雑な印刷処理が可能である。本実施形態の画像形成装置101は、印刷装置107とフィニッシャ109とを備える。印刷装置107は、本体の下部に設けられる給紙部から給送される用紙に対して現像剤(例えばトナー)を用いて画像を形成する。印刷装置107は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。用紙には、各色の画像が重畳されたフルカラーの画像が形成される。画像が形成された用紙は、印刷装置107からフィニッシャ109へ搬送される。フィニッシャ109は、画像が形成された用紙を積載する。
この画像処理システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、外部コントローラ102は必ずしも必要ではない。例えば、画像形成装置101が外部LAN104を介してクライアントPC103から直接画像データを含む印刷ジョブを取得する構成であってもよい。この場合、画像形成装置101は、外部コントローラ102で行われているデータ解析やラスタライズ処理を行うことになる。つまり画像形成装置101と外部コントローラ102とが一体に構成されてもよい。
(システム構成)
図2は、画像処理システムの動作を制御するシステム構成図である。ここでは、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のそれぞれについて、動作を制御するコントローラについて説明する。
図2は、画像処理システムの動作を制御するシステム構成図である。ここでは、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のそれぞれについて、動作を制御するコントローラについて説明する。
・印刷装置
印刷装置107は、他の装置と通信するために、通信インタフェース(I/F)217、LAN I/F218、及びビデオI/F220を備える。印刷装置107は、印刷装置107の動作を制御するためにCPU(Central Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ221、及び画像処理部232を備える。印刷装置107は、画像を形成するために露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。印刷装置107は、ユーザインタフェースとして操作部224及びディスプレイ225を備える。印刷装置107は、表裏面の画像の幾何特性を最適に補正するための補正値を調整するために、タイマ251及び温度センサ252を備える。ここで、画像の幾何特性とは、例えば、直角度、用紙に対する画像の印字位置などである。これらの構成部品は、システムバス233を介して相互に通信可能に接続される。
印刷装置107は、他の装置と通信するために、通信インタフェース(I/F)217、LAN I/F218、及びビデオI/F220を備える。印刷装置107は、印刷装置107の動作を制御するためにCPU(Central Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ221、及び画像処理部232を備える。印刷装置107は、画像を形成するために露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。印刷装置107は、ユーザインタフェースとして操作部224及びディスプレイ225を備える。印刷装置107は、表裏面の画像の幾何特性を最適に補正するための補正値を調整するために、タイマ251及び温度センサ252を備える。ここで、画像の幾何特性とは、例えば、直角度、用紙に対する画像の印字位置などである。これらの構成部品は、システムバス233を介して相互に通信可能に接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル249を介してフィニッシャ109に接続され、フィニッシャ109との間の通信を制御する。印刷装置107とフィニッシャ109とにより協働で動作する場合には、通信I/F217を介して情報やデータが送受信される。LAN I/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、LAN I/F218を介して外部コントローラ102から印刷設定を受信する。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、ビデオI/F220を介して外部コントローラ102から形成する画像を表す画像データを受信する。
CPU222は、ストレージ221に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、画像処理や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。画像形成処理を行う場合、CPU222は、露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を制御する。
露光部227は、感光体、感光体を帯電する帯電ワイヤ、感光体に静電潜像を形成するために帯電ワイヤによって帯電された感光体を露光する光源を備える。なお、感光体は、例えば、ベルト状の弾性部材の表面に感光層が形成された感光ベルト、又はシリンダの表面に感光層が形成された感光ドラムである。また、帯電ワイヤの代わりに、帯電ローラでもよい。露光部227は、帯電ワイヤによって感光体の表面を均一な負電位に帯電させる。露光部227は、画像データに基づくレーザ光を光源から出力する。レーザ光は一様に帯電された感光体の表面を走査する。これによって、感光体は、レーザ光が照射された位置の電位が変動し、表面に静電潜像が形成される。本実施形態の感光体は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して4つ設けられる。4つの感光体にそれぞれ異なる色の画像に対応した静電潜像が形成される。
作像部228は、感光体に形成されたトナー像を用紙に転写する。作像部228は、現像器、転写ユニット、トナー補給部を備える。現像器は、現像シリンダから負極性に帯電したトナーを感光体の表面に形成されている静電潜像に付着させてトナー像を形成する。本実施形態の現像器は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して4つ設けられる。現像器は、対応する色のトナーにより感光体上の静電潜像を可視像化する。
転写ユニットは、中間転写ベルトを有しており、感光体から中間転写ベルトにトナー像を転写する。中間転写ベルトを挟んで感光体に対向する位置には一次転写ローラが設けられる。一次転写ローラに正電位が印加されることで、4つの感光体のそれぞれからトナー像が中間転写ベルトに重畳して転写される。これにより中間転写ベルトにフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルトに形成されたトナー像は、後述の二次転写ローラにより用紙に転写される。二次転写ローラは、正電位が印加されることで、中間転写ベルトから用紙にフルカラーのトナー像を転写する。
定着部229は、用紙に、転写されたトナー像を定着させる。定着部229は、ヒータ及びローラ対を有する。定着部229は、ヒータ及びローラ対により用紙上のトナー像を加熱及び加圧することで用紙にトナー像を溶融固着させる。これにより用紙に画像が形成された成果物が生成される。給紙部230は、搬送経路に搬送ローラと各種センサを備え、用紙の給送動作を制御する。
操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。操作部224は、例えば各種入力キーやタッチパネルである。ディスプレイ225は、画像形成装置101の設定情報や印刷ジョブの処理状況(ステータス情報)を表示する出力装置である。
タイマ251は、時刻をカウントする。CPU222は、タイマ251のカウント値により現在の日付と時刻を取得する。温度センサ252は、印刷装置107の機内温度を測定する。CPU222は、温度センサ252の測定結果により、環境条件の一つである機内温度を取得する。なお、環境条件として、温度の他に湿度が取得されてもよい。
・フィニッシャ
フィニッシャ109は、例えば印刷装置107から出力された成果物にステープル処理を実行する。フィニッシャ109は、通信I/F241、CPU242、メモリ243、及び排紙制御部244を備える。これらの構成部品は、システムバス245を介して相互に通信可能に接続される。通信I/F241は、通信ケーブル249を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。フィニッシャ109と印刷装置107とにより協働で動作する場合には、通信I/F241を介して情報やデータが送受信される。CPU242は、メモリ243に格納された制御プログラムを実行し、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ243は、制御プログラムを格納する。また、メモリ243は、CPU242が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。排紙制御部244は、CPU242からの指示に基づいて、搬送された用紙を排出する。
フィニッシャ109は、例えば印刷装置107から出力された成果物にステープル処理を実行する。フィニッシャ109は、通信I/F241、CPU242、メモリ243、及び排紙制御部244を備える。これらの構成部品は、システムバス245を介して相互に通信可能に接続される。通信I/F241は、通信ケーブル249を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。フィニッシャ109と印刷装置107とにより協働で動作する場合には、通信I/F241を介して情報やデータが送受信される。CPU242は、メモリ243に格納された制御プログラムを実行し、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ243は、制御プログラムを格納する。また、メモリ243は、CPU242が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。排紙制御部244は、CPU242からの指示に基づいて、搬送された用紙を排出する。
・外部コントローラ
外部コントローラ102は、他の装置と通信するために、LAN I/F213、LAN I/F214、及びビデオI/F215を備える。外部コントローラ102は、外部コントローラ102の動作を制御するためにCPU208、メモリ209、及びストレージ210を備える。外部コントローラ102は、ユーザインタフェースとしてキーボード211及びディスプレイ212を備える。これらの構成部品は、システムバス216を介して相互に通信可能に接続される。
外部コントローラ102は、他の装置と通信するために、LAN I/F213、LAN I/F214、及びビデオI/F215を備える。外部コントローラ102は、外部コントローラ102の動作を制御するためにCPU208、メモリ209、及びストレージ210を備える。外部コントローラ102は、ユーザインタフェースとしてキーボード211及びディスプレイ212を備える。これらの構成部品は、システムバス216を介して相互に通信可能に接続される。
LAN I/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103に接続され、クライアントPC103との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、クライアントPC103からLAN I/F213により印刷ジョブを取得する。LAN I/F214は、内部LAN105を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、LAN I/F214を介して印刷装置107へ印刷設定を送信する。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、ビデオI/F215を介して印刷装置107へ画像データを送信する。
CPU208は、ストレージ210に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103から送信される画像データの受信、RIP処理、画像形成装置101への画像データの送信等の処理を包括的に行う。メモリ209は、CPU208が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード211は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ212は、外部コントローラ102の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。
・クライアントPC
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLAN I/F206を備える。これらの構成部品は、システムバス207を介して相互に通信可能に接続される。
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLAN I/F206を備える。これらの構成部品は、システムバス207を介して相互に通信可能に接続される。
CPU201は、ストレージ203に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103の動作を制御する。本実施形態では、CPU201は、画像データの作成や印刷ジョブの送信処理を行う。メモリ202は、CPU201が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード204及びディスプレイ205は、ユーザインタフェースである。キーボード204は、ユーザによる指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。LAN I/F206は、外部LAN104を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。クライアントPC103は、外部コントローラ102へLAN I/F206により画像データを含む印刷ジョブを送信する。
なお、外部コントローラ102と画像形成装置101とは、内部LAN105とビデオケーブル106とにより接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブル106のみで接続されていてもよい。メモリ202、メモリ209、メモリ223、及びメモリ243はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。これらのメモリには、例えば、揮発性のRAM(Random Access Memory)、不揮発性のROM(Read Only Memory)、ストレージ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を用いることができる。
(画像形成装置の構成)
図3は、画像形成装置101の構成図である。印刷装置107の上部には、ディスプレイ225が設けられる。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。印刷装置107で画像が形成された用紙(成果物)は、後段に設けられるフィニッシャ109へ搬送される。
図3は、画像形成装置101の構成図である。印刷装置107の上部には、ディスプレイ225が設けられる。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。印刷装置107で画像が形成された用紙(成果物)は、後段に設けられるフィニッシャ109へ搬送される。
印刷装置107は、給紙部230として、複数の給紙デッキ301、302及び搬送経路303を備える。各給紙デッキ301、302には、異なる種類の用紙を収容することが可能である。収容された用紙の情報(坪量、用紙種類など)は、装置側で検出可能になっており、本実施形態では、操作部224を用いてユーザによって設定可能な構成になっている。
各給紙デッキ301、302に収容される用紙は、最上位の一枚が分離して搬送経路303へ給送される。印刷装置107は、露光部227として、画像を形成するための画像形成部304、305、306、307を備える。本実施形態の印刷装置107は、カラー画像を形成する。そのために、画像形成部304は、ブラック(K)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部305は、シアン(C)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部306は、マゼンタ(M)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部307は、イエロー(Y)の画像(トナー像)を形成する。
印刷装置107は、作像部228として、各画像形成部304、305、306、307からトナー像が転写される中間転写ベルト308及び二次転写ローラ309を備える。中間転写ベルト308は、図中時計回りに回転しており、画像形成部307、画像形成部306、画像形成部305、画像形成部304の順にトナー像が重畳して転写される。これにより中間転写ベルト308にフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト308は、回転することでトナー像を二次転写ローラ309へ搬送する。トナー像が二次転写ローラ309に搬送されるタイミングに合わせて、用紙が二次転写ローラ309へ搬送される。二次転写ローラ309は、搬送されてきた用紙に中間転写ベルト308上のトナー像を一括転写する。
印刷装置107は、定着部229として、第1定着器311及び第2定着器313を備える。第1定着器311と第2定着器313とは同じ構成であり、トナー像を用紙に定着させる。そのために第1定着器311及び第2定着器313は、それぞれ、加圧ローラ及び加熱ローラを備える。用紙は、加圧ローラと加熱ローラとに挟持搬送されることで、加熱及び加圧され、トナー像が溶融、圧着される。第2定着器313を通過した用紙は、搬送経路314へ搬送される。なお、第2定着器313は、第1定着器311よりも用紙の搬送方向で下流側に配置され、第1定着器311により定着処理された用紙上の画像に対するグロスの付加や、定着性の確保に用いられる。そのために第2定着器313は、用紙の種類や画像形成処理の内容によっては使用されないことがある。第1定着器311で定着処理された用紙を、第2定着器313を介さずに搬送するために、搬送経路312が設けられる。
搬送経路314と搬送経路312とが合流した後に、搬送経路315と反転経路316とが設けられる。両面印刷が指示される場合、用紙は、反転経路316へ搬送される。反転経路316に搬送された用紙は、反転経路316で搬送方向が反転して両面搬送経路317へ搬送される。反転経路316及び両面搬送経路317により、用紙は、画像が形成された面(第1面)が反転される。用紙は両面搬送経路317により搬送経路303へ搬送され、二次転写ローラ309及び定着部229を通過することで、第1面とは異なる第2面へ画像が形成される。片面印刷の場合、或いは両面印刷で両面に画像が形成された場合、用紙は、搬送経路315へ搬送され、フィニッシャ109に受け渡される。
フィニッシャ109は、印刷装置107から受け渡された用紙を積載することができる。フィニッシャ109は、搬送経路331及び用紙を積載するスタックトレイ332を備える。搬送経路331には、搬送センサ333、334、335、336が設けられる。印刷装置107から搬送された用紙は、搬送経路331を経由して、スタックトレイ332に積載される。搬送センサ333、334、335、336は、搬送経路331を搬送される用紙の通過を検知する。CPU242は、用紙の搬送を開始してから所定時間経過しても用紙の搬送方向の先端あるいは後端が搬送センサ333、334、335、336に検知されない場合、フィニッシャ109内で搬送ジャム(搬送異常)が発生したと判断する。この場合、CPU242は、印刷装置107へ搬送ジャムが発生したことを通知する。印刷装置107は、フィニッシャ109から搬送ジャムの発生の通知を取得すると、フィニッシャ109への用紙の受け渡しを中断する。
(用紙の坪量と搬送速度の関係)
本実施形態の画像形成装置101は、用紙の搬送速度が可変となっている。例えば、画像形成装置は、用紙が二次転写ローラ309や第1定着器311及び第2定着器313を通過する際の搬送速度を、段階的に変更することができる。画像の定着に必要な熱容量が大きい厚手の用紙の場合には、搬送速度が低速で且つ定着温度が高くなる用に設定される。画像の定着に必要な熱容量が小さい薄手の用紙の場合には、搬送速度が高速で且つ定着温度が低くなる用に設定される。
本実施形態の画像形成装置101は、用紙の搬送速度が可変となっている。例えば、画像形成装置は、用紙が二次転写ローラ309や第1定着器311及び第2定着器313を通過する際の搬送速度を、段階的に変更することができる。画像の定着に必要な熱容量が大きい厚手の用紙の場合には、搬送速度が低速で且つ定着温度が高くなる用に設定される。画像の定着に必要な熱容量が小さい薄手の用紙の場合には、搬送速度が高速で且つ定着温度が低くなる用に設定される。
本実施形態では、用紙の搬送速度は、低速の400[mm/s]と高速の600[mm/s]の2段階で変更可能である。高速の600[mm/s]では一部の種類の用紙しか一定の画質を満たせないために、低速の400[mm/s]の搬送速度が設定可能となっている。本実施形態の画像形成装置101は、用紙の種類毎に搬送速度と定着部229による定着温度(設定温度)とを切り替えることで、用紙への画像の一定の定着性を実現している。なお、高速及び低速の搬送速度は一例であり、他の速度であってもよい。また、搬送速度は、3段階以上で可変であってもよい。
画像形成装置101は、給紙前に、外部コントローラ102からページ情報を取得する。ページ情報には、給紙すべき用紙が格納された給紙デッキ、事前に設定された用紙サイズ、用紙種類(コート紙やエンボス紙等)、用紙の坪量、用紙のサイズ、ジョブの最終ページか否かといった、用紙の特徴を表す情報が含まれる。ページ情報により、印刷に用いる用紙の種類が判別可能となっている。
画像形成装置101は、例えば用紙の特徴(例えば坪量)に基づいて、搬送速度及び定着温度を決定する。坪量、搬送速度、及び定着温度は、ユーザが印刷モードを選択することにより決定される。なお、本実施形態では坪量が決まることで搬送速度及び定着温度が決まるものとしているが、異なる方法で搬送速度及び定着温度が決定されてもよい。例えば用紙サイズや用紙の種類によって搬送速度及び定着速度が決定されてもよい。
ユーザは、印刷モードを、操作部224を用いてディスプレイ225に表示される設定画面から設定する。図4は、印刷モードの設定画面の例示図である。設定画面は、CPU222によりディスプレイ225に表示される。図5は、印刷モード毎の坪量、搬送速度、及び定着温度の関係例示図である。
図4(a)は、初期画面である。ユーザが初期画面からソフトキーである「応用モード」を選択することで、CPU222は、ディスプレイ225に図4(b)の応用モードの選択画面を表示する。ユーザが応用モードの選択画面からソフトキーである「速度/画質」を選択することで、CPU222は、ディスプレイ225に図4(c)の速度/画質優先の設定画面を表示する。
ユーザが図4(c)の「生産性優先1」を設定してソフトキーである「OK」を押下した場合、CPU222は、図5(a)に示す坪量、搬送速度、及び定着温度の関係により画像形成動作を行う。「生産性優先1」の印刷モードでは、坪量が400[gsm]以下の用紙は、600[mm/s]と400[mm/s]のどちらの搬送速度でも印刷可能である。定着温度は、坪量が200[gsm]以下であれば、搬送速度が600[mm/s]のときに200[℃]、搬送速度が400[mm/s]のときに150[℃]である。定着温度は、坪量が400[gsm]以下で200[gsm]より大きければ、搬送速度が600[mm/s]のときに220[℃]、搬送速度が400[mm/s]のときに160[℃]である。この印刷モード設定時にどちらの搬送速度で印刷を行うかは、後述する「印刷時の搬送速度切り替え制御」にて説明する。用紙の坪量と搬送速度とにより、定着温度が決定する。
ユーザが図4(c)の「生産性優先2」を設定してソフトキーである「OK」を押下した場合、CPU222は、図5(b)に示す坪量、搬送速度、及び定着温度の関係により画像形成動作を行う。「生産性優先2」の印刷モードでは、坪量が400[gsm]以下の用紙については、必ず600[mm/s]の搬送速度で印刷が行われる。定着温度は、坪量が200[gsm]以下であれば200[℃]であり、坪量が400[gsm]以下で200[gsm]より大きければ210[℃]である。これにより、「生産性優先2」の印刷モードでは、「生産性優先1」の印刷モード時よりも画質の安定性が増し、生産性が向上する。用紙の坪量と搬送速度とにより、定着温度が決定する。
ユーザが図4(c)の「画質優先」を設定してソフトキーである「OK」を押下した場合、CPU222は、図5(c)に示す坪量、搬送速度、及び定着温度の関係により画像形成動作を行う。「画質優先」の印刷モードでは、坪量が400[gsm]以下の用紙については、定着温度をきめ細かく制御することで、「生産性優先1」及び「生産性優先2」の印刷モードよりもさらに好適な画質の画像が印刷可能である。「生産性優先2」及び「画質優先」の印刷モードの処理についても、後述する「印刷時の搬送速度切り替え制御」にて説明する。
(印刷時の搬送速度切り替え制御)
図6は、本実施形態の画像形成処理(印刷処理)を表すフローチャートである。画像形成装置101は、印刷ジョブに先行して、外部コントローラ102から、複数ページ分の印刷予定情報を取得する。印刷予定情報は、例えば複数ページの画像を連続して印刷する場合に、直近で印刷しているページよりも後に印刷されるページのページ情報を含む。この処理では、複数ページ分の印刷予定情報に基づいて、定着温度の設定温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までのトータルの印刷時間が最も早くなるような搬送速度が決定される。この処理は、印刷装置107が、操作部224や外部コントローラ102から印刷ジョブの開始指示を受け付けることで開始される。
図6は、本実施形態の画像形成処理(印刷処理)を表すフローチャートである。画像形成装置101は、印刷ジョブに先行して、外部コントローラ102から、複数ページ分の印刷予定情報を取得する。印刷予定情報は、例えば複数ページの画像を連続して印刷する場合に、直近で印刷しているページよりも後に印刷されるページのページ情報を含む。この処理では、複数ページ分の印刷予定情報に基づいて、定着温度の設定温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までのトータルの印刷時間が最も早くなるような搬送速度が決定される。この処理は、印刷装置107が、操作部224や外部コントローラ102から印刷ジョブの開始指示を受け付けることで開始される。
CPU222は、印刷ジョブの開始指示を受け付けると印刷モードを判断する(S40)。印刷モードには、複数ページ分の印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得する第1モードと、複数ページ分の印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得しない第2モードと、がある。印刷モードは、図4(c)の設定画面による設定内容により判断される。図4(c)の設定画面においてユーザが「生産性優先1」を選択した場合、印刷モードは第1モードとなる。図4(c)の設定画面においてユーザが「生産性優先2」或いは「画質優先」を選択した場合、印刷モードは第2モードとなる。
印刷モードが第1モードである場合(S50:Y)、CPU222は、先行して取得する印刷予定情報に含まれるページ情報の数Mを所定数(ここでは「100」)に設定(S60)する。印刷モードが第2モードである場合(S50:N)、CPU222は、Mを「1」に設定する(S70)。つまりCPU222は、第1モードの場合に複数ページ分(100ページ分)のページ情報を含む印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得し、第2モードの場合に1ページ分のページ情報を含む印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得する。なお、第1モードの場合のMは、「100」に限定されない。
CPU222は、印刷予定情報取得処理により印刷予定のMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得する(S101)。「印刷予定情報取得処理」については後述する。CPU222は、1ページ目の搬送速度判定処理により1ページ目の用紙の搬送速度の判定を行う(S102)。「1ページ目の搬送速度判定処理」については後述する。CPU222は、1ページ目の搬送速度の判定結果に基づく搬送速度で1ページ目の用紙の搬送を開始して画像の印刷を行う(S103)。CPU222は、給紙枚数Nに「1」を設定する(S104)。
CPU222は、最終ページ受信済フラグがオンに設定されているか否かを判断する(S105)。最終ページ受信済フラグは、最終ページのページ情報を取得した場合にオンされるフラグである。最終ページ受信済フラグにオンが設定されていない場合(S105:N)、CPU222は、(N+M)ページ目のページ情報を取得する(S106)。これによりCPU222は、既に取得しているページ情報の次のページのページ情報を取得する。CPU222は、取得したページ情報がジョブの最終ページのページ情報であるか否かを判断する(S107)。取得したページ情報がジョブの最終ページである場合(S107:Y)、CPU222は、最終ページ受信済フラグをオンに設定し、最終ページ数Lに(N+M)を代入する(S108)。最終ページ数Lは、印刷予定情報に含まれるページ情報の数Mと、最終ページのページ情報を取得した時点で給紙が終了している用紙の数である給紙枚数Nとの和となる。
最終ページ受信済フラグをオンに設定したCPU222は、最終ページの印刷が終了したか否かを判断する(S109)。なお、CPU222は、最終ページ受信済フラグがオンに設定されている場合(S105:N)、及びページ情報がジョブの最終ページではない場合(S107:N)にも、最終ページの印刷が終了したか否かを判断する(S109)。CPU222は、この時点の給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しいか否かにより、この判断を行う。
給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しければ、CPU222は、最終ページの印刷が終了したと判断する(S109:Y)。この場合、CPU222は、最終ページの画像が印刷された用紙の排出を待って、この処理を終了する。
給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しくなければ、CPU222は、最終ページの印刷が終了していないと判断する(S109:N)。この場合、CPU222は、(N+1)ページ目の搬送速度判定を行う(S110)。この搬送速度判定処理は、印刷中の搬送速度判定処理である。印刷中の搬送速度判定処理については後述する。搬送速度判定後、CPU222は、印刷中の搬送速度の切り替えの有無を判断する(S111)。搬送速度の切り替えの有無は、S110の処理による搬送速度が、現時点の搬送速度と異なるか否かにより判断される。
給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しくなければ、CPU222は、最終ページの印刷が終了していないと判断する(S109:N)。この場合、CPU222は、(N+1)ページ目の搬送速度判定を行う(S110)。この搬送速度判定処理は、印刷中の搬送速度判定処理である。印刷中の搬送速度判定処理については後述する。搬送速度判定後、CPU222は、印刷中の搬送速度の切り替えの有無を判断する(S111)。搬送速度の切り替えの有無は、S110の処理による搬送速度が、現時点の搬送速度と異なるか否かにより判断される。
搬送速度の切り替えを行わない場合(S111:N)、CPU222は、前ページであるNページ目の用紙と同じ搬送速度で(N+1)ページ目の用紙の給送を行う(S113)。搬送速度の切り替えを行う場合(S111:Y)、CPU222は、搬送速度の切り替え処理を行う(S112)。搬送速度の切り替え後にCPU222は、切り替えた搬送速度で(N+1)ページ目の用紙の給送を行う(S113)。このときCPU222は、必要に応じて同時に定着温度の切り替えを行ってもよい。その後、CPU222は、給紙枚数Nに1加算して(S114)、S105の処理に戻る。
印刷中の搬送速度の切り替えの有無の判断について説明する。第1モードでM=100に設定されている場合、4ページ目の用紙の給紙前であれば、CPU222は、S106の処理で103ページ目のページ情報を取得する。つまりCPU222は、3ページ目の用紙までが給紙済みであれば、4ページ目の用紙の搬送速度を判定するために、(N+M)ページ目である103ページ目のページ情報を取得する。CPU222は、4ページ目から103ページ目の100ページ分のページ情報を用いて、S110の搬送速度の判定処理を行う。
(印刷予定情報取得処理)
図7は、S101の印刷予定情報取得処理を表すフローチャートである。この処理では、CPU222は、上記の通りMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得する。ここでは、Mが100の場合について説明する。
図7は、S101の印刷予定情報取得処理を表すフローチャートである。この処理では、CPU222は、上記の通りMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得する。ここでは、Mが100の場合について説明する。
まず、CPU222は、最終ページ受信済フラグをオフに設定するとともに、最終ページ数Lを「0」にクリアする(S1001)。CPU222は、外部コントローラ102から1ページ分のページ情報を受信するまで待機する(S1002:N)。ページ情報を受信すると(S1002:Y)、CPU222は、該ページ情報をメモリ223に保存する(S1003)。上記の通り、ページ情報には、印刷用紙の種類、坪量、サイズ、ジョブの最終ページか否かの情報が含まれる。CPU222は、最終ページ数Lに1加算する(S1004)。そのためにこの処理の最終ページ数Lは、保存したページ情報のページ数に相当する。
CPU222は、メモリ223に保存したページ情報がジョブの最終ページであるか否かを判断する(S1005)。最終ページである場合(S1005:Y)、CPU222は、印刷ジョブに先行してMページ分のページ情報の取得が完了したか否かにかかわらず、最終ページ受信済フラグをオンに設定して、この処理を終了する(S1007)。つまりMの値よりもジョブで印刷するページ数が少ない場合には、最終ページのページ情報を保存することで最終ページ受信済フラグをオンに設定して、この処理が終了する。
最終ページではない場合(S1005:N)、CPU222は、Mページ分のページ情報の取得が完了したか否かを判断する(S1006)。CPU222は、最終ページ数LとMが等しいか否かによりこの判断を行う。最終ページ数LとMが等しい場合、CPU222は、Mページ分のページ情報の取得が完了したと判断する(S1006:Y)。この場合、CPU222は、この処理を終了する。
最終ページ数LとMが等しくない場合、CPU222は、Mページ分のページ情報の取得が完了していない判断する(S1006:N)。この場合、CPU222は、印刷開始判断処理を行う(S1008)。この処理により、Mページ分のページ情報を取得する前に印刷が開始されるか否かが決定される。印刷開始判断処理については後述する。
印刷判断処理の結果が印刷開始ではない場合(S1009:N)、CPU222は、S1002の処理に戻り、次ページのページ情報を受信する。印刷判断処理の結果が印刷開始であった場合(S1009:Y)、CPU222は、この処理を終了する。以上の処理によりCPU222は、Mページ分もしくはジョブ全体がMページに満たない場合はLページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得することができる。
(印刷開始判断処理)
図8は、S1008の印刷開始判断処理を表すフローチャートである。図9は、後述の印刷予測時間の説明図である。
図8は、S1008の印刷開始判断処理を表すフローチャートである。図9は、後述の印刷予測時間の説明図である。
CPU222は、S1003の処理で保存したページ情報が1ページ目のページ情報であるか否かを判断する(S4001)。1ページ目のページ情報である場合(S4001:Y)、CPU222は、タイマ251の動作を開始してこの処理を終了する(S4010)。
1ページ目のページ情報ではなく2ページ目以降のページ情報である場合(S4001:N)、CPU222は、タイマ251の動作を停止する(S4002)。CPU222は、タイマ251で計測したページ情報受信時間tをページ情報受信総時間Tに加算してメモリ223に保存する(S4003)。ページ情報受信時間tは、前ページのページ情報の取得から1ページ分のページ情報を取得するのに要する時間である。つまりページ情報受信時間tは、1ページ毎のページ情報の受信間隔を表す。ページ情報受信総時間Tは、取得したページ情報のページ情報受信時間tの合計である。
CPU222は、Mよりも少ない所定ページ数分以上(ここでは6ページ分以上)のページ情報を受信しているか否かを判断する(S4004)。6ページ分以上のページ情報を受信していない場合(S4004:N)、CPU222は、ページ情報の取得待ちと判断し(S4009)、タイマ251の動作を開始して印刷開始判断処理を終了する(S4010)。
6ページ分以上のページ情報を受信している場合(S4004:Y)、CPU222は、所定の搬送速度で印刷を行った場合の、第1印刷予測時間T1と第2印刷予測時間T2とを算出する。ここでは、搬送速度が600[mm/s]の場合について説明する。第1印刷予測時間T1は、搬送速度が600[mm/s]でMページ分の印刷を連続して行った場合に印刷が終了するまでの時間である。第2印刷予測時間T2は、S1004の処理で1加算された最終ページの次のページから搬送速度を600[mm/s]から400[mm/s]に切り替えて(M-L)ページ分の印刷を連続して行った場合の印刷が終了するまでの時間である。
図9により、印刷予測時間について説明する。CPU222は、まず、ページ情報の受信間隔の平均時間T/L=Tpfを算出する。CPU222は、(Tpf+T600)×Mの式によって、第1印刷予測時間T1を算出する。「T600」は、用紙を600[mm/s]の搬送速度で搬送する場合の用紙の先端から次の用紙の先端までの搬送時間である。CPU222は、(Tpf+T600)×L+Tchg+T400×(M-L)の式によって、第2印刷予測時間T2を算出する。「T400」は、用紙を400[mm/s]の搬送速度で搬送する場合の用紙の先端から次の用紙の先端までの搬送時間である。「Tchg」は搬送速度の切り替えに必要な時間である。
図9のB値(Tpf×L)よりもA値(Tpf×M)のほうがページ情報の受信間隔の平均時間Tpfの影響を受けやすい。そのために、平均時間Tpfの時間が大きくなるほど第2印刷予測時間T2のほうが小さな値になりやすくなる。
CPU222は、第1印刷予測時間T1と第2印刷予測時間T2を算出すると、これらを比較する(S4006)。比較の結果、第2印刷予測時間T2の方が大きいと判断した場合(S4006:Y)、CPU222は、ページ情報の取得待ちと判断し(S4009)、タイマ251の動作を開始して印刷開始判断処理を終了する(S4010)。つまりCPU222は、用紙の搬送速度を切り替えた方がトータルの印刷時間が長くなると判断した場合に、ページ情報の取得を継続する。
比較の結果、第1印刷予測時間T1の方が大きいと判断した場合(S4006:N)、CPU222は、印刷開始と判断する(S4007)。CPU222は、先行して取得する印刷予定情報に含まれるページ情報の数Mに最終ページ数Lを代入してメモリ223に保存する(S4008)。つまりCPU222は、用紙の搬送速度を切り替えない方がトータルの印刷時間が長くなると判断した場合に、Mページ分のページ情報の取得を待たずに印刷を開始する。以上によりCPU222は、印刷開始判断処理を終了する。
以上のCPU222は、画像処理に時間がかかりページ情報の受信間隔が空いてしまう状況で、Mページ分のページ情報を受信してから印刷を開始する方法と、現在受信しているMページに満たない数(L)のページ情報で印刷を開始する方法とを比較する。CPU222は、比較の結果に基づいて、Mページ分の印刷完了時間が早い方を適切に判断して印刷を開始することができる。
(1ページ目の搬送速度判定処理)
図10は、S102の1ページ目の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
図10は、S102の1ページ目の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
CPU222は、搬送速度を判定するためのページ数Kを算出する(S2001)。ページ数Kは、印刷予定情報に含まれるページ情報の数Mである。この例では、ページ数Kは、第1モード時に「100」もしくは取得済みの最終ページ数Lであり、第2モード時に「1」である。
CPU222は、上述の印刷予定情報取得処理で取得したKページ分のページ情報を含む印刷予定情報を用いて、高速(ここでは600[mm/s])で印刷可能な用紙が所定のページ数連続(Kページ連続)しているか否か判断する(S2002)。例えば、CPU222は、坪量が300[msg]以下の用紙がKページ連続するか否かにより、高速で印刷可能であるか否かを判断する。CPU222は、Kページ分の用紙を高速の搬送速度で搬送可能と判断すると(S2002:Y)、用紙の搬送速度を600[mm/s]に判定する(S2003)。例えば、CPU222は、坪量が300[msg]以下の用紙がKページ連続する場合に、用紙の搬送速度を600[mm/s]に判定する。
厚紙等の用紙では、低速の搬送速度で画像形成が必要な場合がある。ここでは、300[gsm]より大きい坪量の厚紙が低速の搬送速度で画像形成が必要な用紙である。このような用紙の場合、CPU222は、印刷途中で搬送速度を600[mm/s]から低速の400[mm/s」へ切り替える必要がある。このような用紙が高速の搬送速度で印刷できない用紙である。
CPU222は、Kページ分の用紙を高速の搬送速度で印刷できないと判断する(S2002:N)。例えば、CPU222は、坪量が300[msg]以下の用紙がKページ連続しない場合に、高速の搬送速度で印刷できないと判断する。印刷途中で搬送速度を切り替えるよりも最初から400[mm/s]で印刷した方が高速で全ページ(ここでは100ページ)を印刷できるため、CPU222は、用紙の搬送速度を低速(ここでは400[mm/s])に判定する(S2004)。以上の処理により、CPU222は、1枚目の用紙の搬送速度を判定する。
ここでは、第1モードでKページ以内に搬送速度を切り替えた方が、トータルの印刷時間が早くなる場合について説明した。画像形成装置101の構成によっては、搬送速度の判定に必要なページ数が異なるため、Kページに限定されるものではない。また搬送速度についても600[mm/s]と400[mm/s]の2速に限定されるものではなく、別の速度や3速以上の搬送速度が設定可能であってもよい。
(印刷中の搬送速度判定処理)
図11は、S110の印刷中の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
図11は、S110の印刷中の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
CPU222は、現在の搬送速度が高速の600[mm/s]であるか否かの判断を行う(S3001)。600[mm/s]の場合(S3001:Y)、CPU222は、次ページのページ情報により、次の用紙が所定の坪量以下(ここでは300[gsm]以下)であるか否かを確認する(S3002)。
次の用紙の坪量が300[gsm]以下の場合(S3002:Y)、CPU222は、次の用紙の搬送速度も高速の600[mm/s」であると判定する(S3003)。具体的には、次の用紙の坪量が300[gsm]の場合等がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であっても良好な画質で画像形成が可能であるために、搬送速度が高速のままである。
次の用紙の坪量が300[gsm]以下ではない場合は(S3002:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度を低速の300[mm/s]であると判定する(S3004)。具体的には、次の用紙の坪量が350[gsm]の場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。
次の用紙の坪量が300[gsm]以下ではない場合は(S3002:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度を低速の300[mm/s]であると判定する(S3004)。具体的には、次の用紙の坪量が350[gsm]の場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。
現在の搬送速度が高速の600[mm/s]ではない場合(S3001:N)、現在の搬送速度は、例えば低速の400[mm/s]である。この場合、CPU222は、所定の坪量以下(ここでは300[gsm]以下)の用紙がKページ続くか否かを確認する(S3005)。
300[gsm]以下の用紙がKページ続く場合(S3005:Y)、CPU222は、次の用紙の搬送速度を高速の600[mm/s]であると判定する(S3006)。具体的には、坪量が300[gsm]の用紙がK枚続く場合等がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であっても良好な画質で画像形成が可能であるために、搬送速度が高速のままであっても問題がない。
300[gsm]以下の用紙がKページ以上続かない場合(S3005:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度も低速の300[mm/s]であると判定する(S3007)。具体的には、K枚の中に坪量が350[gsm]の用紙が混入している場合や残りの印刷ページ数がK枚分に満たない場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。以上の処理により、CPU222は、印刷中に次に給紙する用紙の搬送速度を判定する。
300[gsm]以下の用紙がKページ以上続かない場合(S3005:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度も低速の300[mm/s]であると判定する(S3007)。具体的には、K枚の中に坪量が350[gsm]の用紙が混入している場合や残りの印刷ページ数がK枚分に満たない場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。以上の処理により、CPU222は、印刷中に次に給紙する用紙の搬送速度を判定する。
以上のような本実施形態では、第1モード時に、複数ページのページ情報を印刷開始前に取得して搬送速度を決定する。これにより、印刷中の搬送速度の切り替えが必要な印刷ジョブであっても、印刷中の搬送速度の切り替え回数を低減することができる。例えば、厚紙と薄紙が混入した用紙に印刷を行う印刷ジョブであっても、印刷中の搬送速度の切り替え回数を低減することができる。そのために、印刷完了までのトータルの印刷時間を短縮することが可能である。
上記の説明では、2速の搬送速度(600[mm/s]と400[mm/s])が設定可能であるが、設定される搬送速度は別の速度でもよい。また、搬送速度は、3速以上の速度に切り替え可能であってもよい。本実施形態では「生産性優先1」と「生産性優先2」の2つの優先モードで、定着温度は1つに決まるものとしているが、定着温度は、所定の温度範囲内で選択可能であってもよい。定着温度は、印刷予定情報取得により取得したページ情報に基づいて、最適な温度に設定されるように構成されてもよい。
本実施形態では、第1モード時に100ページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得するが、この場合の印刷予定情報に含まれるページ情報は100ページ分に限られず、120ページ分等の他のページ数であってもよい。例えば印刷ジョブに合わせてユーザが手動で設定するようにしてもよい。図12は、このような第1モード時の印刷予定情報に含まれるページ情報数を設定するための設定画面の例示図である。ユーザは、操作部224により入力枠1201内にページ数を入力することで、第1モード時の印刷予定情報に含まれるページ情報数を設定することができる。また、現在取得しているページ情報の数により、第1モード時の印刷予定情報に含まれるページ情報数を設定する等の、条件により異なるページ情報数としてもよい。
本実施形態では、ページ情報の坪量に応じて用紙の搬送速度を決定しているが、用紙サイズ、用紙の種類等により搬送速度が決定されてもよい。つまり用紙の搬送速度は、用紙の特徴に基づいて決定されればよい。
S102、S110で行われる搬送速度判定処理は、演算によって、印刷が早く完了する搬送速度の判定を行ってもよい。例えば、上記の説明では、切り替え時間を固定して、100枚を400[mm/s]の搬送速度で搬送して印刷する方が、600[mm/s]と400[mm/s]で搬送速度を切り替えながら印刷するよりも早いという前提処理を行っている。演算によって印刷が早く完了する搬送速度の判定を行う場合、判定時に切り替え時間を算出して搬送速度の判定を行うことができる。
以上のような本実施形態の画像形成装置101は、ページ情報の取得間隔を計測して所定のページの印刷完了時間を算出する。これにより画像形成装置101は、画像処理の負荷等の理由によりページ情報の取得が遅い場合に、所定のページ分のページ情報を取得する前に印刷を開始したほうが早く印刷を完了することができるか否かを判断することが可能になる。
また、本実施形態の画像形成装置101は、用紙の特徴に基づいて用紙の搬送速度と定着温度の切り替えが必要な印刷ジョブで、複数ページのページ情報を印刷の開始前に取得して、搬送速度と定着温度を選択することで、切り替え時間を低減することができる。そのために、印刷完了までの時間を短縮することができる。
Claims (13)
- 用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる画像形成装置であって、
画像を印刷する用紙の特徴を表す複数ページのページ情報を、印刷ジョブに先行して取得するための取得手段と、
第1の搬送速度で搬送される前記複数ページの用紙に連続して画像を印刷する場合の第1の時間、及び前記第1の搬送速度で搬送される前記複数ページよりも少ない所定数の用紙に画像を印刷した後に搬送速度を第2の搬送速度に切り替えて、前記第2の搬送速度で搬送される前記所定数から前記複数ページまでの用紙に画像を印刷する場合の第2の時間を算出し、前記第1の時間の方が大きい場合に、前記複数ページのページ情報の取得が完了する前に印刷を開始する制御手段と、を備えることを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第2の時間の方が大きい場合に、前記複数ページのページ情報の取得を継続することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1の搬送速度は前記第2の搬送速度よりも高速であることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記ページ情報の受信間隔を計測する計測手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記受信間隔に基づいて前記第1の時間と前記第2の時間を算出することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記受信間隔の平均時間と前記第1の搬送速度とにより前記第1の時間を算出し、前記平均時間と前記第1の搬送速度と前記第2の搬送速度と前記搬送速度の切り替え時間とにより前記第2の時間を算出することを特徴とする、
請求項4記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記複数ページのページ情報の取得が完了する前に、前記第1の時間と前記第2の時間とを算出することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ページ情報が表す前記用紙の前記特徴に基づいて、印刷を行うときの前記搬送速度を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ページ情報が表す前記用紙の前記特徴に基づいて決定される搬送速度が所定のページ数連続しているか否かにより、1ページ目の画像が印刷される用紙の搬送速度を決定することを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、現在の搬送速度と次のページのページ情報が表す前記用紙の前記特徴とに基づいて、次のページの用紙の搬送速度を決定することを特徴とする
請求項7記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、決定した搬送速度が前記現在の搬送速度と異なる場合に、搬送速度を切り替えることを特徴とする、
請求項9記載の画像形成装置。 - 前記ページ情報には用紙の坪量が含まれており、
前記制御手段は、前記坪量に基づいて印刷を行うときの前記搬送速度を決定することを特徴とする、
請求項7~10のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 加熱することで前記用紙に画像を定着させる定着手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記ページ情報が表す前記用紙の前記特徴に基づいて、前記定着手段が前記用紙を加熱するときの定着温度を設定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記取得手段による取得される複数ページのページ情報の数を設定する設定手段をさらに備える、
請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022162387A JP2024055452A (ja) | 2022-10-07 | 2022-10-07 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2022162387A Pending JP2024055452A (ja) | 2022-10-07 | 2022-10-07 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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2022
- 2022-10-07 JP JP2022162387A patent/JP2024055452A/ja active Pending
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