JP2024054957A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる。画像形成装置は、連続して画像を印刷しているときに該印刷の中断が発生するページ数と、搬送速度を切り替えるページ番号とを比較し、比較の結果に応じて用紙の搬送速度を決定するCPU222を備えることを特徴とする、【選択図】図2
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
種類の異なる複数枚の用紙に連続して印刷処理を実行する画像形成装置が実用化されている。例えば、表紙に厚紙を用い、以降の本文が印刷される用紙に薄紙を用いる場合には、画像形成装置のこのような機能は有効である。また、スキャナで複数の原稿群を一度にスキャンしておき、最初にスキャンした原稿群については薄紙に複写し、次にスキャンした原稿群については厚紙に複写する場合にも、画像形成装置のこのような機能は有効である。さらに、このような画像形成装置は、パーソナルコンピュータ等のクライアント装置から入力される複数の画像データ毎に用紙の種類を変えて印刷を行うといった処理も実現できる。
複数種類の用紙への連続した印刷処理を実行するためには、用紙に画像を定着させる定着器の定着温度や、定着器を通過する際の用紙の搬送速度を、用紙の種類に応じて適宜調整する必要がある。これは、例えば熱容量の大きい厚手の用紙と熱容量の小さい薄手の用紙とでは、一定の定着性を保つために必要な熱量に差があるためである。そのために用紙の種類が変更された直後は、定着温度が所定の温度になるか、搬送速度が所定の速度に変更されるまで、印刷処理が中断されてしまう。これにより種類の異なる複数枚の用紙に連続して印刷処理を行う場合、トータルの印刷処理に長時間かかってしまう。
特許文献1は、定着温度を切り替えて画質を優先する画質優先モードと、定着温度の切り替えを行わずに印刷終了までの時間を優先する速度優先モードと、で動作する画像形成装置を提案する。この画像形成装置は、ユーザにより選択されたモードに基づいて印刷処理を行う。速度優先モードでは、用紙の種類による定着温度の切り替えが行われないために、定着温度の切り替えによる印刷処理の長時間化が防止される。
用紙には、定着温度の設定の変更に加えて、搬送速度を通常よりも低速にしなければ一定の定着性を確保できない厚紙が存在する。このような厚紙への画像の印刷は、定着温度の切り替えだけでなく、搬送速度の切り替えに要する時間もかかってしまう。
そこで、連続して印刷する複数ページのページ情報を先行して取得し、取得したページ情報に基づいて定着温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までの時間が最短になるように、用紙の搬送速度を予測する方法が考えられている。ページ情報には、印刷に用いる用紙の特徴を表す情報が含まれており、これにより定着温度と搬送速度が決定される。定着温度の切替時間の影響を少なくするために最適な搬送速度に設定したにもかかわらず、用紙切れ等の要因により印刷が中断することで、トータルの印刷時間が長くなる場合がある。
本発明は、上述の問題に鑑み、種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像の印刷を、印刷の途中で中断しても従来よりも高速に行うことができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
本発明の画像形成装置は、用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる画像形成装置であって、連続して画像を印刷しているときに該印刷の中断が発生するページ数と、搬送速度を切り替えるページ番号とを比較し、比較の結果に応じて用紙の搬送速度を決定する制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、種類の異なる複数枚の用紙への連続した画像形成を、従来よりも高速に行うことが可能となる。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(画像処理システム)
図1は、本実施形態の画像形成装置を含む画像処理システムの構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)等である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバ等である。
図1は、本実施形態の画像形成装置を含む画像処理システムの構成図である。画像処理システムは、画像形成装置101と外部コントローラ102とを備える。画像形成装置101は、例えば複合機、マルチファンクションペリフェラル(MFP)等である。外部コントローラ102は、例えば画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド(DFE)、プリントサーバ等である。
画像形成装置101と外部コントローラ102とは、内部LAN(Local Area Network)105とビデオケーブル106とを介して、通信可能に接続される。外部コントローラ102は、外部LAN104を介して、クライアントPC(Personal Computer)103に接続される。外部コントローラ102は、クライアントPC103から印刷指示(印刷ジョブ)を取得する。
クライアントPC103には、画像データを外部コントローラ102で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。ユーザは、各種アプリケーションによりプリンタドライバを介して印刷を指示することができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷の指示に基づいて外部コントローラ102に対して画像データを含む印刷ジョブを送信する。外部コントローラ102は、クライアントPC103から画像データを含む印刷ジョブを受け付けて、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置101に対して画像データに基づく印刷(画像形成)を指示する。
画像形成装置101は、印刷装置107を含む複数の装置が接続されて構成され、製本等の複雑な印刷処理が可能である。本実施形態の画像形成装置101は、印刷装置107とフィニッシャ109とを備える。印刷装置107は、本体の下部に設けられる給紙部から給送される用紙に対して現像剤(例えばトナー)を用いて画像を形成する。印刷装置107は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。用紙には、各色の画像が重畳されたフルカラーの画像が形成される。画像が形成された用紙は、印刷装置107からフィニッシャ109へ搬送される。フィニッシャ109は、画像が形成された用紙を積載する。
この画像処理システムは、画像形成装置101に外部コントローラ102が接続された構成であるが、外部コントローラ102は必ずしも必要ではない。例えば、画像形成装置101が外部LAN104を介してクライアントPC103から直接画像データを含む印刷ジョブを取得する構成であってもよい。この場合、画像形成装置101は、外部コントローラ102で行われているデータ解析やラスタライズ処理を行うことになる。つまり画像形成装置101と外部コントローラ102とが一体に構成されてもよい。
(システム構成)
図2は、画像処理システムの動作を制御するシステム構成図である。ここでは、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のそれぞれについて、動作を制御するコントローラについて説明する。
図2は、画像処理システムの動作を制御するシステム構成図である。ここでは、画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103のそれぞれについて、動作を制御するコントローラについて説明する。
・印刷装置
印刷装置107は、他の装置と通信するために、通信インタフェース(I/F)217、LAN I/F218、及びビデオI/F220を備える。印刷装置107は、印刷装置107の動作を制御するためにCPU(Central Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ221、及び画像処理部232を備える。印刷装置107は、画像を形成するために露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。印刷装置107は、ユーザインタフェースとして操作部224及びディスプレイ225を備える。さらに、印刷装置107は、タイマ251及び温度センサ252を備える。これらの構成部品は、システムバス233を介して相互に通信可能に接続される。
印刷装置107は、他の装置と通信するために、通信インタフェース(I/F)217、LAN I/F218、及びビデオI/F220を備える。印刷装置107は、印刷装置107の動作を制御するためにCPU(Central Processing Unit)222、メモリ223、ストレージ221、及び画像処理部232を備える。印刷装置107は、画像を形成するために露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を備える。印刷装置107は、ユーザインタフェースとして操作部224及びディスプレイ225を備える。さらに、印刷装置107は、タイマ251及び温度センサ252を備える。これらの構成部品は、システムバス233を介して相互に通信可能に接続される。
通信I/F217は、通信ケーブル249を介してフィニッシャ109に接続され、フィニッシャ109との間の通信を制御する。印刷装置107とフィニッシャ109とにより協働で動作する場合には、通信I/F217を介して情報やデータが送受信される。LAN I/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、LAN I/F218を介して外部コントローラ102から印刷設定を受信する。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。印刷装置107は、ビデオI/F220を介して外部コントローラ102から形成する画像を表す画像データを受信する。
CPU222は、ストレージ221に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、画像処理や印刷の制御を包括的に行う。メモリ223は、CPU222が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。画像形成処理を行う場合、CPU222は、露光部227、作像部228、定着部229、及び給紙部230を制御する。
露光部227は、像担持体である感光体、感光体を帯電する帯電ワイヤ、感光体に静電潜像を形成するために帯電ワイヤによって帯電された感光体を露光する光源を備える。なお、感光体は、例えば、ベルト状の弾性部材の表面に感光層が形成された感光ベルト、又はシリンダの表面に感光層が形成された感光ドラムである。また、帯電ワイヤの代わりに、帯電ローラでもよい。露光部227は、帯電ワイヤによって感光体の表面を均一な負電位に帯電させる。露光部227は、画像データに基づくレーザ光を光源から出力する。レーザ光は一様に帯電された感光体の表面を走査する。これによって、感光体は、レーザ光が照射された位置の電位が変動し、表面に静電潜像が形成される。本実施形態の感光体は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して4つ設けられる。4つの感光体にそれぞれ異なる色の画像に対応した静電潜像が形成される。
作像部228は、感光体に形成されたトナー像を用紙に転写する。作像部228は、現像器、転写ユニット、トナー補給部を備える。現像器は、現像シリンダから負極性に帯電したトナーを感光体の表面に形成されている静電潜像に付着させてトナー像を形成する。本実施形態の現像器は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応して4つ設けられる。現像器は、対応する色のトナーにより感光体上の静電潜像を可視像化する。
転写ユニットは、像担持体である中間転写ベルトを有しており、感光体から中間転写ベルトにトナー像を転写する。中間転写ベルトを挟んで感光体に対向する位置には一次転写ローラが設けられる。一次転写ローラに正電位が印加されることで、4つの感光体のそれぞれからトナー像が中間転写ベルトに重畳して転写される。これにより中間転写ベルトにフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルトに形成されたトナー像は、後述の二次転写ローラにより用紙に転写される。二次転写ローラは、正電位が印加されることで、中間転写ベルトから用紙にフルカラーのトナー像を転写する。
定着部229は、用紙に、転写されたトナー像を定着させる。定着部229は、ヒータ及びローラ対を有する。定着部229は、ヒータ及びローラ対により用紙上のトナー像を加熱及び加圧することで用紙にトナー像を溶融固着させる。これにより用紙に画像が形成された成果物が生成される。給紙部230は、搬送経路に搬送ローラと各種センサを備え、用紙の給送動作を制御する。
操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。操作部224は、例えば各種入力キーやタッチパネルである。ディスプレイ225は、画像形成装置101の設定情報や印刷ジョブの処理状況(ステータス情報)を表示する出力装置である。
タイマ251は、時刻をカウントする。CPU222は、タイマ251のカウント値により現在の日付と時刻を取得する。温度センサ252は、印刷装置107の機内温度を測定する。CPU222は、温度センサ252の測定結果により、環境条件の一つである機内温度を取得する。なお、環境条件として、温度の他に湿度が取得されてもよい。
・フィニッシャ
フィニッシャ109は、例えば印刷装置107から出力された成果物にステープル処理を実行する。フィニッシャ109は、通信I/F241、CPU242、メモリ243、及び排紙制御部244を備える。これらの構成部品は、システムバス245を介して相互に通信可能に接続される。通信I/F241は、通信ケーブル249を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。フィニッシャ109と印刷装置107とにより協働で動作する場合には、通信I/F241を介して情報やデータが送受信される。CPU242は、メモリ243に格納された制御プログラムを実行し、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ243は、制御プログラムを格納する。また、メモリ243は、CPU242が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。排紙制御部244は、CPU242からの指示に基づいて、搬送された用紙を排出する。
フィニッシャ109は、例えば印刷装置107から出力された成果物にステープル処理を実行する。フィニッシャ109は、通信I/F241、CPU242、メモリ243、及び排紙制御部244を備える。これらの構成部品は、システムバス245を介して相互に通信可能に接続される。通信I/F241は、通信ケーブル249を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。フィニッシャ109と印刷装置107とにより協働で動作する場合には、通信I/F241を介して情報やデータが送受信される。CPU242は、メモリ243に格納された制御プログラムを実行し、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ243は、制御プログラムを格納する。また、メモリ243は、CPU242が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。排紙制御部244は、CPU242からの指示に基づいて、搬送された用紙を排出する。
・外部コントローラ
外部コントローラ102は、他の装置と通信するために、LAN I/F213、LAN I/F214、及びビデオI/F215を備える。外部コントローラ102は、外部コントローラ102の動作を制御するためにCPU208、メモリ209、及びストレージ210を備える。外部コントローラ102は、ユーザインタフェースとしてキーボード211及びディスプレイ212を備える。これらの構成部品は、システムバス216を介して相互に通信可能に接続される。
外部コントローラ102は、他の装置と通信するために、LAN I/F213、LAN I/F214、及びビデオI/F215を備える。外部コントローラ102は、外部コントローラ102の動作を制御するためにCPU208、メモリ209、及びストレージ210を備える。外部コントローラ102は、ユーザインタフェースとしてキーボード211及びディスプレイ212を備える。これらの構成部品は、システムバス216を介して相互に通信可能に接続される。
LAN I/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103に接続され、クライアントPC103との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、クライアントPC103からLAN I/F213により印刷ジョブを取得する。LAN I/F214は、内部LAN105を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、LAN I/F214を介して印刷装置107へ印刷設定を送信する。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して印刷装置107に接続され、印刷装置107との間の通信を制御する。外部コントローラ102は、ビデオI/F215を介して印刷装置107へ画像データを送信する。
CPU208は、ストレージ210に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103から送信される画像データの受信、RIP処理、画像形成装置101への画像データの送信等の処理を包括的に行う。メモリ209は、CPU208が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード211は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ212は、外部コントローラ102の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。
・クライアントPC
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLAN I/F206を備える。これらの構成部品は、システムバス207を介して相互に通信可能に接続される。
クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、ストレージ203、キーボード204、ディスプレイ205、及びLAN I/F206を備える。これらの構成部品は、システムバス207を介して相互に通信可能に接続される。
CPU201は、ストレージ203に格納されたコンピュータプログラムを実行することで、クライアントPC103の動作を制御する。本実施形態では、CPU201は、画像データの作成や印刷ジョブの送信処理を行う。メモリ202は、CPU201が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。キーボード204及びディスプレイ205は、ユーザインタフェースである。キーボード204は、ユーザによる指示を受け付ける入力装置である。ディスプレイ205には、クライアントPC103の実行アプリケーションの情報を静止画や動画により表示する出力装置である。LAN I/F206は、外部LAN104を介して外部コントローラ102に接続され、外部コントローラ102との間の通信を制御する。クライアントPC103は、外部コントローラ102へLAN I/F206により画像データを含む印刷ジョブを送信する。
なお、外部コントローラ102と画像形成装置101とは、内部LAN105とビデオケーブル106とにより接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブル106のみで接続されていてもよい。メモリ202、メモリ209、メモリ223、及びメモリ243はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。これらのメモリには、例えば、揮発性のRAM(Random Access Memory)、不揮発性のROM(Read Only Memory)、ストレージ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を用いることができる。
(画像形成装置の構成)
図3は、画像形成装置101の構成図である。印刷装置107の上部には、ディスプレイ225が設けられる。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。印刷装置107で画像が形成された用紙(成果物)は、後段に設けられるフィニッシャ109へ搬送される。
図3は、画像形成装置101の構成図である。印刷装置107の上部には、ディスプレイ225が設けられる。ディスプレイ225は、画像形成装置101の印刷状況や設定のための情報を表示する。印刷装置107で画像が形成された用紙(成果物)は、後段に設けられるフィニッシャ109へ搬送される。
印刷装置107は、給紙部230として、複数の給紙デッキ301、302及び搬送経路303を備える。各給紙デッキ301、302には、異なる種類の用紙を収容することが可能である。各給紙デッキ301、302に収容された用紙の情報(坪量、用紙種類など)は、印刷装置107側で検出可能になっている。また、各給紙デッキ301、302に収容された用紙の情報は、操作部224を用いてユーザにより設定可能になっている。
各給紙デッキ301、302に収容される用紙は、最上位の一枚が分離して搬送経路303へ給送される。印刷装置107は、露光部227として、画像を形成するための画像形成部304、305、306、307を備える。本実施形態の印刷装置107は、カラー画像を形成する。そのために、画像形成部304は、ブラック(K)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部305は、シアン(C)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部306は、マゼンタ(M)の画像(トナー像)を形成する。画像形成部307は、イエロー(Y)の画像(トナー像)を形成する。
印刷装置107は、作像部228として、各画像形成部304、305、306、307からトナー像が転写される中間転写ベルト308及び二次転写ローラ309を備える。中間転写ベルト308は、図中時計回りに回転しており、画像形成部307、画像形成部306、画像形成部305、画像形成部304の順にトナー像が重畳して転写される。これにより中間転写ベルト308にフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト308は、回転することでトナー像を二次転写ローラ309へ搬送する。トナー像が二次転写ローラ309に搬送されるタイミングに合わせて、用紙が二次転写ローラ309へ搬送される。二次転写ローラ309は、搬送されてきた用紙に中間転写ベルト308上のトナー像を一括転写する。
印刷装置107は、定着部229として、第1定着器311及び第2定着器313を備える。第1定着器311と第2定着器313とは同じ構成であり、トナー像を用紙に定着させる。そのために第1定着器311及び第2定着器313は、それぞれ、加圧ローラ及び加熱ローラを備える。用紙は、加圧ローラと加熱ローラとに挟持搬送されることで、加熱及び加圧され、トナー像が溶融、圧着される。第2定着器313を通過した用紙は、搬送経路314へ搬送される。なお、第2定着器313は、第1定着器311よりも用紙の搬送方向で下流側に配置され、第1定着器311により定着処理された用紙上の画像に対するグロスの付加や、定着性の確保に用いられる。そのために第2定着器313は、用紙の種類や画像形成処理の内容によっては使用されないことがある。第1定着器311で定着処理された用紙を、第2定着器313を介さずに搬送するために、搬送経路312が設けられる。
搬送経路314と搬送経路312とが合流した後に、搬送経路315と反転経路316とが設けられる。両面印刷が指示される場合、用紙は、反転経路316へ搬送される。反転経路316に搬送された用紙は、反転経路316で搬送方向が反転して両面搬送経路317へ搬送される。反転経路316及び両面搬送経路317により、用紙は、画像が形成された面(第1面)が反転される。用紙は両面搬送経路317により搬送経路303へ搬送され、二次転写ローラ309及び定着部229を通過することで、第1面とは異なる第2面へ画像が形成される。片面印刷の場合、或いは両面印刷で両面に画像が形成された場合、用紙は、搬送経路315へ搬送され、フィニッシャ109に受け渡される。
フィニッシャ109は、印刷装置107から受け渡された用紙を積載することができる。フィニッシャ109は、搬送経路331及び用紙を積載するスタックトレイ332を備える。搬送経路331には、搬送センサ333、334、335、336が設けられる。印刷装置107から搬送された用紙は、搬送経路331を経由して、スタックトレイ332に積載される。搬送センサ333、334、335、336は、搬送経路331を搬送される用紙の通過を検知する。CPU242は、用紙の搬送を開始してから所定時間経過しても用紙の搬送方向の先端あるいは後端が搬送センサ333、334、335、336に検知されない場合、フィニッシャ109内で搬送ジャム(搬送異常)が発生したと判断する。この場合、CPU242は、印刷装置107へ搬送ジャムが発生したことを通知する。印刷装置107は、フィニッシャ109から搬送ジャムの発生の通知を取得すると、フィニッシャ109への用紙の受け渡しを中断する。
(用紙残量検出)
図4は、給紙デッキ301、302の用紙残量検出処理の説明図である。給紙デッキ301、302は、積載台402、パルスモータ404、及び用紙検出センサ403を備える。積載台402は、複数枚の用紙の束(用紙束401)が積載される。パルスモータ404は、積載台402を昇降させる。用紙検出センサ403は、パルスモータ404により積載台402が駆動されることで給紙デッキ301、302内の最上部まで上昇した用紙束401を検出する。
図4は、給紙デッキ301、302の用紙残量検出処理の説明図である。給紙デッキ301、302は、積載台402、パルスモータ404、及び用紙検出センサ403を備える。積載台402は、複数枚の用紙の束(用紙束401)が積載される。パルスモータ404は、積載台402を昇降させる。用紙検出センサ403は、パルスモータ404により積載台402が駆動されることで給紙デッキ301、302内の最上部まで上昇した用紙束401を検出する。
用紙束401が補充されて給紙デッキ301、302の前面に設けられる用紙補充扉が閉じられることで、CPU222は、パルスモータ404により積載台402を駆動する。これにより積載台402が上昇する。最上部まで用紙束401が到達すると、用紙検出センサ403が用紙束401を検出する。CPU222は、用紙検出センサ403が用紙束401を検出するとパルスモータ404の駆動を停止する。これにより積載台402の上昇が停止する。
CPU222は、この間、積載台402を駆動したパルスモータ404に入力されたパルス数を計数する。CPU222は、計数したパルス数により算出する用紙束401の厚さと、収容された用紙の一枚当たりの厚さとから、給紙デッキ301、302内の補充後の用紙数を検出する。なお、CPU222は、用紙束401の厚さを、パルスモータ404に入力されるパルス数の他に、パルスモータ404の駆動時間に基づいて算出してもよい。CPU222は、印刷時に1枚ずつ用紙を給紙することで、検出した用紙数を「1」ずつ減算する。これによりCPU222は、給紙デッキ301、302の最新の用紙残量を検出することができる。
CPU222は、検出した用紙残量により、用紙の補充が必要か否かを判断することができる。例えばCPU222は、印刷ジョブにより連続して印刷を行う場合に、印刷に必要な用紙の枚数が用紙残量よりも多ければ、用紙の補充が必要であると判断することができる。用紙の補充が必要な場合、CPU222は、ディスプレイ225に用紙の補充を促す画面を表示することで、ユーザに用紙の補充を通知する。CPU222は、用紙の補充が行われる場合に、印刷処理を中断する。用紙が補充されると、上記の通りに補充後の用紙数を検出する。
(用紙の坪量と搬送速度の関係)
本実施形態の画像形成装置101は、用紙の搬送速度が可変となっている。例えば、画像形成装置は、用紙が二次転写ローラ309や第1定着器311及び第2定着器313を通過する際の搬送速度を、段階的に変更することができる。画像の定着に必要な熱容量が大きい厚手の用紙の場合には、搬送速度が低速で且つ定着温度が高くなるように設定される。画像の定着に必要な熱容量が小さい薄手の用紙の場合には、搬送速度が高速で且つ定着温度が低くなるように設定される。
本実施形態の画像形成装置101は、用紙の搬送速度が可変となっている。例えば、画像形成装置は、用紙が二次転写ローラ309や第1定着器311及び第2定着器313を通過する際の搬送速度を、段階的に変更することができる。画像の定着に必要な熱容量が大きい厚手の用紙の場合には、搬送速度が低速で且つ定着温度が高くなるように設定される。画像の定着に必要な熱容量が小さい薄手の用紙の場合には、搬送速度が高速で且つ定着温度が低くなるように設定される。
本実施形態では、用紙の搬送速度は、低速の400[mm/s]と高速の600[mm/s]の2段階で変更可能である。高速の600[mm/s]では一部の種類の用紙しか一定の画質を満たせないために、低速の400[mm/s]の搬送速度が設定可能となっている。本実施形態の画像形成装置101は、用紙の種類毎に搬送速度と定着部229による定着温度(設定温度)とを切り替えることで、用紙への画像の一定の定着性を実現している。なお、高速及び低速の搬送速度は一例であり、他の速度であってもよい。また、搬送速度は、3段階以上で可変であってもよい。
画像形成装置101は、給紙前に、外部コントローラ102からページ情報を取得する。ページ情報には、給紙すべき用紙が格納された給紙デッキ、事前に設定された用紙サイズ、用紙種類(コート紙やエンボス紙等)、用紙の坪量、用紙のサイズ、ジョブの最終ページか否かといった、用紙の特徴を表す情報が含まれる。ページ情報により、印刷に用いる用紙の種類が判別可能となっている。
画像形成装置101は、例えば用紙の特徴(例えば坪量)に基づいて、搬送速度及び定着温度を決定する。坪量、搬送速度、及び定着温度は、ユーザが印刷モードを選択することにより決定される。なお、本実施形態では坪量が決まることで搬送速度及び定着温度が決まるものとしているが、異なる方法で搬送速度及び定着温度が決定されてもよい。例えば用紙サイズや用紙の種類によって搬送速度及び定着速度が決定されてもよい。
ユーザは、印刷モードを、操作部224を用いてディスプレイ225に表示される設定画面から設定する。図5は、印刷モードの設定画面の例示図である。設定画面は、CPU222によりディスプレイ225に表示される。図6は、印刷モード毎の坪量、搬送速度、及び定着温度の関係例示図である。
図5(a)は、初期画面である。ユーザが初期画面からソフトキーである「応用モード」を選択することで、CPU222は、ディスプレイ225に図5(b)の応用モードの選択画面を表示する。ユーザが応用モードの選択画面からソフトキーである「速度/画質」を選択することで、CPU222は、ディスプレイ225に図5(c)の速度/画質優先の設定画面を表示する。
ユーザが図5(c)の「生産性優先1」を設定してソフトキーである「OK」を押下した場合、CPU222は、図6(a)に示す坪量、搬送速度、及び定着温度の関係により画像形成動作を行う。「生産性優先1」の印刷モードでは、坪量が400[gsm]以下の用紙は、600[mm/s]と400[mm/s]のどちらの搬送速度でも印刷可能である。定着温度は、坪量が200[gsm]以下であれば、搬送速度が600[mm/s]のときに200[℃]、搬送速度が400[mm/s]のときに150[℃]である。定着温度は、坪量が400[gsm]以下で200[gsm]より大きければ、搬送速度が600[mm/s]のときに220[℃]、搬送速度が400[mm/s]のときに160[℃]である。この印刷モード設定時にどちらの搬送速度で印刷を行うかは、後述する「印刷時の搬送速度切り替え制御」にて説明する。用紙の坪量と搬送速度とにより、定着温度が決定する。
ユーザが図5(c)の「生産性優先2」を設定してソフトキーである「OK」を押下した場合、CPU222は、図6(b)に示す坪量、搬送速度、及び定着温度の関係により画像形成動作を行う。「生産性優先2」の印刷モードでは、坪量が400[gsm]以下の用紙については、必ず600[mm/s]の搬送速度で印刷が行われる。定着温度は、坪量が200[gsm]以下であれば200[℃]であり、坪量が400[gsm]以下で200[gsm]より大きければ210[℃]である。これにより、「生産性優先2」の印刷モードでは、「生産性優先1」の印刷モード時よりも画質の安定性が増し、生産性が向上する。用紙の坪量と搬送速度とにより、定着温度が決定する。
ユーザが図5(c)の「画質優先」を設定してソフトキーである「OK」を押下した場合、CPU222は、図6(c)に示す坪量、搬送速度、及び定着温度の関係により画像形成動作を行う。「画質優先」の印刷モードでは、坪量が400[gsm]以下の用紙については、必ず600[mm/s]の搬送速度で印刷が行われる。定着温度は、坪量が400[gsm]以下の用紙については、きめ細かく制御される。これにより「画質優先」の印刷モードでは、「生産性優先1」及び「生産性優先2」の印刷モードよりもさらに好適な画質の画像が形成可能である。「生産性優先2」及び「画質優先」の印刷モードの処理についても、後述する「印刷時の搬送速度切り替え制御」にて説明する。
(印刷時の搬送速度切り替え制御)
図7、図8は、本実施形態の画像形成処理(印刷処理)を表すフローチャートである。画像形成装置101は、印刷ジョブに先行して、外部コントローラ102から、複数ページ分の印刷予定情報を取得する。印刷予定情報は、例えば複数ページの画像を連続して印刷する場合に、直近で印刷しているページよりも後に印刷されるページのページ情報を含む。この処理では、複数ページ分の印刷予定情報に基づいて、定着温度の設定温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までのトータルの印刷時間が最も早くなるような搬送速度が決定される。この処理は、印刷装置107が、操作部224や外部コントローラ102から印刷ジョブの開始指示を受け付けることで開始される。
図7、図8は、本実施形態の画像形成処理(印刷処理)を表すフローチャートである。画像形成装置101は、印刷ジョブに先行して、外部コントローラ102から、複数ページ分の印刷予定情報を取得する。印刷予定情報は、例えば複数ページの画像を連続して印刷する場合に、直近で印刷しているページよりも後に印刷されるページのページ情報を含む。この処理では、複数ページ分の印刷予定情報に基づいて、定着温度の設定温度の切り替えと用紙の搬送時間を含めた印刷完了までのトータルの印刷時間が最も早くなるような搬送速度が決定される。この処理は、印刷装置107が、操作部224や外部コントローラ102から印刷ジョブの開始指示を受け付けることで開始される。
CPU222は、印刷ジョブの開始指示を受け付けると印刷モードを判断する(S40)。印刷モードには、複数ページ分の印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得する第1モードと、複数ページ分の印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得しない第2モードと、がある。印刷モードは、図5(c)の設定画面による設定内容により判断される。図5(c)の設定画面においてユーザが「生産性優先1」を選択した場合、印刷モードは第1モードとなる。図5(c)の設定画面においてユーザが「生産性優先2」或いは「画質優先」を選択した場合、印刷モードは第2モードとなる。
印刷モードが第1モードである場合(S50:Y)、CPU222は、先行して取得する印刷予定情報に含まれるページ情報の数Mを所定数(ここでは「100」)に設定(S60)する。印刷モードが第2モードである場合(S50:N)、CPU222は、Mを「1」に設定する(S70)。つまりCPU222は、第1モードの場合に複数ページ分(100ページ分)のページ情報を含む印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得し、第2モードの場合に1ページ分のページ情報を含む印刷予定情報を印刷ジョブに先行して取得する。なお、第1モードの場合のMは、「100」に限定されない。
CPU222は、印刷予定情報取得処理により印刷予定のMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得する(S101)。「印刷予定情報取得処理」については後述する。CPU222は、1ページ目の搬送速度判定処理により1ページ目の用紙の搬送速度の判定を行う(S102)。「1ページ目の搬送速度判定処理」については後述する。CPU222は、1ページ目の搬送速度の判定結果に基づく搬送速度で1ページ目の用紙の搬送を開始して画像の印刷を行う(S103)。CPU222は、給紙枚数Nに「1」を設定する(S104)。
CPU222は、最終ページ受信済フラグがオンに設定されているか否かを判断する(S105)。最終ページ受信済フラグは、最終ページのページ情報を取得した場合にオンされるフラグである。最終ページ受信済フラグにオンが設定されていない場合(S105:N)、CPU222は、(N+M)ページ目のページ情報を取得する(S106)。これによりCPU222は、既に取得しているページ情報の次のページのページ情報を取得する。CPU222は、取得したページ情報がジョブの最終ページのページ情報であるか否かを判断する(S107)。取得したページ情報がジョブの最終ページである場合(S107:Y)、CPU222は、最終ページ受信済フラグをオンに設定し、最終ページ数Lに(N+M)を代入する(S108)。最終ページ数Lは、印刷予定情報に含まれるページ情報の数Mと、最終ページのページ情報を取得した時点で給紙が終了している用紙の数である給紙枚数Nとの和となる。
最終ページ受信済フラグをオンに設定したCPU222は、最終ページの印刷が終了したか否かを判断する(S109)。なお、CPU222は、最終ページ受信済フラグがオンに設定されている場合(S105:N)、及びページ情報がジョブの最終ページではない場合(S107:N)にも、最終ページの印刷が終了したか否かを判断する(S109)。CPU222は、この時点の給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しいか否かにより、この判断を行う。
給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しければ、CPU222は、最終ページの印刷が終了したと判断する(S109:Y)。この場合、CPU222は、最終ページの画像が形成された用紙の排出を待って、この処理を終了する。
給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しくなければ、CPU222は、最終ページの印刷が終了していないと判断する(S109:N)。この場合、CPU222は、(N+1)ページ目の搬送速度判定を行う(S110)。この搬送速度判定処理は、印刷中の搬送速度判定処理である。印刷中の搬送速度判定処理については後述する。搬送速度判定後、CPU222は、印刷中の搬送速度の切り替えの有無を判断する(S111)。搬送速度の切り替えの有無は、S110の処理による搬送速度が、現時点の搬送速度と異なるか否かにより判断される。
給紙枚数Nが最終ページ数Lと等しくなければ、CPU222は、最終ページの印刷が終了していないと判断する(S109:N)。この場合、CPU222は、(N+1)ページ目の搬送速度判定を行う(S110)。この搬送速度判定処理は、印刷中の搬送速度判定処理である。印刷中の搬送速度判定処理については後述する。搬送速度判定後、CPU222は、印刷中の搬送速度の切り替えの有無を判断する(S111)。搬送速度の切り替えの有無は、S110の処理による搬送速度が、現時点の搬送速度と異なるか否かにより判断される。
搬送速度の切り替えを行わない場合(S111:N)、CPU222は、前ページであるNページ目の用紙と同じ搬送速度で(N+1)ページ目の用紙の給送を行う(S118)。搬送速度の切り替えを行う場合(S111:Y)、CPU222は、メモリ202にS110の搬送速度判定処理で判定した搬送速度(切替速度)を保存する(S112)。
CPU222は、次の印刷に用いる用紙((N+1)ページ目)が所定の坪量以上、ここでは400[gsm]以上であるか否かを判断する(S113)。坪量が400[gsm]以上である場合(S113:Y)CPU22は、搬送速度の切り替えを行う(S117)。坪量が400[gsm]未満である場合(S113:N)、CPU222は、現在、給紙デッキ301、302の用紙無しによる印刷の中断が発生しているか否かを判断する(S114)。
用紙無しによる印刷中断が発生してない場合(S114:N)、印刷が継続して行われているために、CPU222は、後述する印刷中断判断処理により、(N+M)ページ目の印刷中断情報を取得する(S115)。CPU222は、印刷中断情報により(N+M)ページ目の印刷を中断するか否かを判断する(S116)。印刷を中断しない場合(S116:N)、CPU222は、(N+M)ページ目までは印刷中断の影響がないために、すぐに搬送速度の切り替えを行う(S117)。印刷を中断する場合(S116:Y)、CPU222は、搬送速度の切り替えを行わない。これは、(N+M)ページ目に発生が予測される印刷中断までは、現在の搬送速度を維持して印刷を行う方が、搬送速度を切り替えて(N+M)ページ目の印刷を行うよりもトータルの印刷時間を短縮することができるためである。
用紙無しによる印刷中断が発生している場合(S114:Y)、CPU222は、ユーザにより用紙が補充されるまで待機する(S120:N)。用紙の補充は、用紙検出センサ403による検出結果により検出される。用紙が補充されると(S120:Y)、CPU222は、S112の処理で保存した切替速度をメモリ202から取得する(S121)。CPU222は、搬送速度を取得した切替速度に切り替える(S117)。
搬送速度の切り替え後にCPU222は、切り替えた搬送速度で(N+1)ページ目の用紙の給送を行う(S118)。このときCPU222は、必要に応じて同時に定着温度の切り替えを行ってもよい。その後、CPU222は、給紙枚数Nに1加算して(S119)、S105の処理に戻る。
以上の処理においてCPU222は、最初にMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得し、1枚ずつ用紙が給紙されるたびに、次の1ページのページ情報を取得する。図9は、印刷予定情報の説明図である。第1モードでは、100ページ分のページ情報が印刷予定情報に含まれる。4ページ目の用紙の給紙前であれば、103ページ目のページ情報までが取得される。3ページ目の用紙までが給紙済みであり、4ページ目の用紙の搬送速度を判定するために(N+M)ページ目である103ページ目のページ情報が取得される。4ページ目から103ページ目までのページ情報を用いて、4ページ目の用紙の搬送速度が判定される(S110の処理)。
(印刷予定情報取得処理)
図10は、S101の印刷予定情報取得処理を表すフローチャートである。この処理では、CPU222は、上記の通りMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得する。ここでは、Mが100の場合について説明する。
図10は、S101の印刷予定情報取得処理を表すフローチャートである。この処理では、CPU222は、上記の通りMページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得する。ここでは、Mが100の場合について説明する。
まず、CPU222は、最終ページ受信済フラグをオフに設定するとともに、最終ページ数Lを「0」にクリアする(S1001)。CPU222は、外部コントローラ102から1ページ分のページ情報を受信するまで待機する(S1002:N)。ページ情報を受信すると(S1002:Y)、CPU222は、該ページ情報をメモリ223に保存する(S1003)。上記の通り、ページ情報には、印刷用紙の種類、坪量、サイズ、ジョブの最終ページか否かの情報が含まれる。CPU222は、最終ページ数Lに1加算する(S1004)。そのためにこの処理の最終ページ数Lは、保存したページ情報のページ数に相当する。
CPU222は、メモリ223に保存したページ情報がジョブの最終ページであるか否かを判断する(S1005)。最終ページである場合(S1005:Y)、CPU222は、印刷ジョブに先行してMページ分のページ情報の取得が完了したか否かにかかわらず、最終ページ受信済フラグをオンに設定して、この処理を終了する(S1007)。つまりMの値よりもジョブで印刷するページ数が少ない場合には、最終ページのページ情報を保存することで最終ページ受信済フラグをオンに設定して、この処理が終了する。
最終ページではない場合(S1005:N)、CPU222は、Mページ分のページ情報の取得が完了したか否かを判断する(S1006)。CPU222は、最終ページ数LとMが等しいか否かによりこの判断を行う。最終ページ数LとMが等しくない場合、CPU222は、Mページ分のページ情報の取得が完了していない判断する(S1006:N)。この場合、CPU222は、S1002の処理に戻り、次ページのページ情報を取得する。最終ページ数LとMが等しい場合、CPU222は、Mページ分のページ情報の取得が完了したと判断する(S1006:Y)。この場合、CPU222は、この処理を終了する。以上の処理によりCPU222は、Mページ分もしくはジョブ全体がMページに満たない場合はLページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得することができる。
(1ページ目の搬送速度判定処理)
図11は、S102の1ページ目の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
図11は、S102の1ページ目の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
CPU222は、後述する搬送速度切替判断処理による結果として、搬送速度を切り替える場合のページ番号Sを取得する(S2001)。CPU222は、後述する印刷中断判断処理の結果として、印刷中に中断が発生する場合のページ数Qを取得する(S2002)。
ここでは給紙デッキ301、302に収容される用紙の枚数により、印刷中に中断する場合について説明する。印刷中の中断は、給紙デッキ301、302内の用紙の枚数の他に、現像器にトナーを補給するトナーボトルのトナー無し、回収したトナーを収容する回収ボックスへのトナー満載、或いは帯電ワイヤ清掃等の自動調整のタイミングにより判断されてもよい。
CPU222は、ページ番号Sとページ数Qとを比較する(S2003)。ページ番号Sがページ数Q以上の場合(S2003:Y)、CPU222は、用紙の搬送速度を600[mm/s]に判定する(S2004)。これは、搬送速度の切り替えよりも先に印刷が中断されることを示している。印刷が中断するまで搬送速度を600[mm/s]に設定してよいページで低速の400[mm/s]に変更することで、中断までの印刷時間が長くなってしまう。そのために事前に印刷が中断されることが明確な場合には、印刷時間がより短縮されるように搬送速度が決定される。ページ番号Sがページ数Qより小さい場合(S2003:N)、CPU222は、用紙の搬送速度を400[mm/s]に判定する(S2005)。以上の処理により、CPU222は、1枚目の用紙の搬送速度を判定する。
ここでは、第1モードで所定のページ以内に搬送速度を切り替えた方がトータルの印刷時間が早くなる場合について説明した。画像形成装置101の構成によっては、搬送速度の判定に必要なページ数が異なるため、所定のページ数も画像形成装置101の構成によって決定される。また搬送速度についても600[mm/s]と400[mm/s]の2速に限定されるものではなく、別の速度や3速以上の搬送速度が設定可能であってもよい。
図12は、搬送速度切替判断処理を表すフローチャートである。この処理は、搬送速度を低速にしなければ定着性を確保することが困難な用紙の場合に、何ページ目で搬送速度を切り替える必要があるかを判断する処理である。
CPU222は、ページ番号Sを「1」に初期化する(S2101)。CPU222は、Sページ目のページ情報を取得する(S2102)。CPU222は、取得したページ情報により用紙の坪量が所定量以下(ここでは400[gsm]以下)であるか否かを判断する(S2103)。ここでは、用紙の坪量により搬送速度の切り替えを判断するが、搬送速度の切り替えを判断できる条件であれば、坪量に限定されるものではない。
用紙の坪量が400[gsm]以下である場合(S2103:Y)、CPU222は、ページ番号Sが予め取得した印刷予定情報に含まれるページ数Kと等しいか否かを判断する(S2104)。本実施形態では、100ページ分(Mページ分)のページ情報を印刷予定情報として予め取得するが、印刷予定情報に含まれるページ情報の数は可変である。
ページ番号Sとページ数Kが等しくない場合(S2104:N)、CPU222は、ページ番号Sに1加算し(S2105)、S2102以降の処理を繰り返し行う。これによりCPU222は、次のページのページ情報に対して、S2103、S2104の処理を行うことになる。ページ番号Sとページ数Kが等しい場合(S2104:Y)、CPU222は、搬送速度切替判断処理を終了する。この場合、その時点のページ番号S(=ページ数K)が搬送速度を切り替えるページ数であることを示している。
用紙の坪量が400[gsm]より大きい場合(S2103:N)、CPU222は、搬送速度切替判断処理を終了する。この場合、その時点のページ番号Sが搬送速度を切り替えるページ数であることを示している。このようにCPU222は、ページ毎の搬送速度を用紙の坪量により判定して、搬送速度を切り替えるページ番号Sを決定する。
図13は、印刷中断判断処理を表すフローチャートである。この処理は、印刷が中断するような事象が発生するまでのページ数Qを判断するための処理である。ここでは、給紙デッキ301、302に収容された用紙の残り枚数によりページ数Qを判断する場合について説明する。印刷中に用紙が給紙デッキ301、302から無くなると、次の印刷ができなくなるため、CPU222は印刷を中断する必要がある。
なお、中断するページ数Qの予測は、給紙デッキ301、302内の残り用紙の枚数に限らない。例えば、現像器にトナーを補給するトナーボトルのトナー無し、回収したトナーを収容する回収ボックスへのトナー満載、或いは帯電ワイヤ清掃等の自動調整のタイミングにより、ページ数Qが判断されてもよい。
現像器にトナーを補給するトナーボトルは、作像部228のトナー補給部に備えられる。トナーボトルには、内部のトナー量を検知するためのセンサが設けられる。CPU222は、このセンサの検知結果によりトナーボトルのトナー残量を検知する。CPU222は、トナー残量と1回の印刷処理によるトナー消費量とにより、印刷を中断するページ数Qを予測することができる。
回収ボックスは、像担持体から別の像担持体或いは像担持体から用紙へのトナー像の転写後に像担持体に残留するトナーが回収されて収容される。例えば回収ボックスは、中間転写ベルト308へのトナー像の転写後に感光ドラムに残留するトナーや、用紙へのトナー像の転写後に中間転写ベルト308に残留するトナーが回収されて収容される。回収ボックスには、回収したトナー量を検知するためのセンサが設けられる。CPU222は、このセンサの検知結果により回収ボックスに回収されたトナー量を検知する。CPU222は、回収したトナー量と回収ボックスのトナーの満載量との差と、1回の印刷処理によるトナー回収量とにより、印刷を中断するページ数Qを予測することができる。
帯電ワイヤは、例えば周期的に自動調整が行われる。自動調整の周期は、例えば印刷を行った回数により表される。この場合、印刷が所定回数行われるたびに帯電ワイヤの自動調整が行われる。CPU222は、印刷回数をカウントしており、印刷回数が所定回数になるまでの回数により、印刷を中断するページ数Qを予測することができる。
CPU222は、給紙する給紙デッキ(ここでは、給紙デッキ301)の用紙の残量を表す用紙残量情報を取得する(S2201)。CPU222は、給紙デッキ301の用紙残量と印刷予定情報取得処理で取得したKページ分のページ情報を含む印刷予定情報とを比較する(S2202)。給紙デッキ301の用紙残量はページ数Qである。印刷予定情報は、例えば100ページ分(K=100)のページ情報を含む。
比較の結果、用紙残量(ページ数Q)がKページに1加算した値よりも多い場合(S2202:Y)、CPU222は、用紙残量をKページに1加算した値(Q=K+1)として(S2203)、印刷中断判断処理を終了する。これは、先行して取得したKページ分のページ情報に応じた用紙を給紙する間は、給紙デッキ301から用紙が無くならないことを示している。
用紙残量がKページに1加算した値よりも少ない場合(S2202:N)、CPU222は、印刷中断判断処理を終了する。これは、先行した取得したKページ分のページ情報に応じた用紙を給紙する間に、給紙デッキ301から用紙がなくなることを示している。印刷が中断するような事象が発生するまでのページ数Qは、このように決定される。
図14は、用紙無しが発生する場合の印刷予定情報の説明図である。図14は、30ページ目で用紙無しが発生して印刷が中断されることが予測され、40ページ目で搬送速度の変更が行われることを示している。この場合、給紙デッキ301、302の用紙残量(ページ数Q)は「30」を示し、搬送速度を切り替える場合のページ番号Sは「40」を示す。
そのため、用紙無しが発生する30ページまでは、用紙は、600[mm/s]の搬送速度で搬送される。その後、用紙無しが解消すると、用紙の搬送は搬送速度を400[mm/s]に切り替えて再開される。これにより、用紙無しが発生するまで低速で用紙を搬送して印刷することが回避されるため、トータルの印刷時間が短縮される。
(印刷中の搬送速度判定処理)
図15は、S110の印刷中((N+1)ページ目)の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
図15は、S110の印刷中((N+1)ページ目)の搬送速度判定処理を表すフローチャートである。
CPU222は、現在の搬送速度が高速の600[mm/s]であるか否かの判断を行う(S3001)。600[mm/s]の場合(S3001:Y)、CPU222は、次ページのページ情報により、次の用紙が所定の坪量以下(ここでは400[gsm]以下)であるか否かを確認する(S3002)。
次の用紙の坪量が400[gsm]以下の場合(S3002:Y)、CPU222は、次の用紙の搬送速度も高速の600[mm/s」であると判定する(S3003)。具体的には、次の用紙の坪量が400[gsm]の場合等がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であっても良好な画質で画像形成が可能であるために、搬送速度が高速のままである。
次の用紙の坪量が400[gsm]以下ではない場合は(S3002:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度を低速の300[mm/s]であると判定する(S3004)。具体的には、次の用紙の坪量が350[gsm]の場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。CPU222は、速度判定の結果として、搬送速度の変更が必要であるという情報をメモリ223に格納する(S3008)。
現在の搬送速度が高速の600[mm/s]ではない場合(S3001:N)、現在の搬送速度は、例えば低速の400[mm/s]である。この場合、CPU222は、所定の坪量以下(ここでは400[gsm]以下)の用紙がKページ続くか否かを確認する(S3005)。
400[gsm]以下の用紙がKページ続く場合(S3005:Y)、CPU222は、次の用紙の搬送速度を高速の600[mm/s]であると判定する(S3006)。具体的には、坪量が400[gsm]の用紙がK枚続く場合等がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であっても良好な画質で画像形成が可能であるために、搬送速度が高速のままであっても問題がない。
400[gsm]以下の用紙がKページ以上続かない場合(S3005:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度も低速の300[mm/s]であると判定する(S3007)。具体的には、K枚の中に坪量が450[gsm]の用紙が混入している場合や残りの印刷ページ数がK枚分に満たない場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。以上の処理により、CPU222は、印刷中に次に給紙する用紙の搬送速度を判定する。
400[gsm]以下の用紙がKページ以上続かない場合(S3005:N)、CPU222は、次の用紙の搬送速度も低速の300[mm/s]であると判定する(S3007)。具体的には、K枚の中に坪量が450[gsm]の用紙が混入している場合や残りの印刷ページ数がK枚分に満たない場合がこれに当たる。このような用紙は、搬送速度が高速であれば良好な画質を維持できない可能性があるために、搬送速度を低速に切り替える必要がある。以上の処理により、CPU222は、印刷中に次に給紙する用紙の搬送速度を判定する。
以上のような本実施形態では、第1モード時に、複数ページのページ情報を印刷開始前に取得して搬送速度を決定する。これにより、印刷中の搬送速度の切り替えが必要な印刷ジョブであっても、印刷中の搬送速度の切り替え回数を低減することができる。例えば、厚紙と薄紙が混入した用紙に印刷を行う印刷ジョブであっても、印刷中の搬送速度の切り替え回数を低減することができる。そのために、印刷完了までのトータルの印刷時間を短縮することが可能である。
上記の説明では、2速の搬送速度(600[mm/s]と400[mm/s])が設定可能であるが、設定される搬送速度は別の速度でもよい。また、搬送速度は、3速以上の速度に切り替え可能であってもよい。本実施形態では「生産性優先1」と「生産性優先2」の2つの優先モードで、定着温度は1つに決まるものとしているが、定着温度は、所定の温度範囲内で選択可能であってもよい。定着温度は、印刷予定情報取得により取得したページ情報に基づいて、最適な温度に設定されるように構成されてもよい。
本実施形態では、第1モード時に100ページ分のページ情報を含む印刷予定情報を取得するが、この場合の印刷予定情報に含まれるページ情報は100ページ分に限られず、120ページ分等の他のページ数であってもよい。例えば印刷ジョブに合わせてユーザが手動で設定するようにしてもよい。図16は、このような第1モード時の印刷予定情報に含まれるページ情報数を設定するための設定画面の例示図である。ユーザは、操作部224により入力枠1201内にページ数を入力することで、第1モード時の印刷予定情報に含まれるページ情報数を設定することができる。また、現在取得しているページ情報の数により、第1モード時の印刷予定情報に含まれるページ情報数を設定する等の、条件により異なるページ情報数としてもよい。
本実施形態では、ページ情報の坪量に応じて用紙の搬送速度を決定しているが、用紙サイズ、用紙の種類等により搬送速度が決定されてもよい。つまり用紙の搬送速度は、用紙の特徴に基づいて決定されればよい。
S102、S110で行われる搬送速度判定処理は、演算によって、印刷が早く完了する搬送速度の判定を行ってもよい。例えば、上記の説明では、切り替え時間を固定して、100枚を400[mm/s]の搬送速度で搬送して印刷する方が、600[mm/s]と400[mm/s]で搬送速度を切り替えながら印刷するよりも早いという前提処理を行っている。演算によって印刷が早く完了する搬送速度の判定を行う場合、判定時に切り替え時間を算出して搬送速度の判定を行うことができる。
以上のような本実施形態の画像形成装置101は、複数ページ分のページ情報を印刷に先行して取得し、取得したページ情報と用紙切れ等の中断要因に基づいて搬送速度を決定する。そのため、用紙の種類が途中で切り替わる印刷ジョブにおいて、印刷途中で中断が発生する場合でも必要以上に搬送速度を遅くして印刷を開始することを回避することができる。そのために印刷時間を含めた印刷完了までのトータルの印刷時間を短縮することができる。
Claims (10)
- 用紙の搬送速度が可変であり、複数の種類の用紙に連続して画像を印刷することができる画像形成装置であって、
連続して画像を印刷しているときに該印刷の中断が発生するページ数と、搬送速度を切り替えるページ番号とを比較し、比較の結果に応じて用紙の搬送速度を決定する制御手段を備えることを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ページ番号が前記ページ数以上の場合に前記搬送速度を第1の搬送速度に決定し、前記ページ番号が前記ページ数より小さい場合に前記搬送速度を前記第1の速度よりも低速の第2の搬送速度に決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 画像を印刷する用紙の特徴を表す複数のページ情報を、印刷ジョブに先行して取得する取得手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記複数のページ情報に基づいてページ毎の前記搬送速度を判定し、ページ毎の前記搬送速度により、前記搬送速度を切り替える前記ページ番号を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ページ情報に含まれる前記用紙の特徴により、該ページの搬送速度を判定することを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記ページ情報に含まれる前記用紙の特徴は、該用紙の坪量であることを特徴とする、
請求項4記載の画像形成装置。 - 加熱することで前記用紙に画像を定着させる定着手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記ページ情報が表す前記用紙の前記特徴に基づいて、前記定着手段が前記用紙を加熱するときの定着温度を設定することを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記用紙を収容する給紙手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記給紙手段に収容される前記用紙の残量に基づいて、前記印刷の中断が発生する前記ページ数を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記画像を現像剤により現像するための現像手段と、
前記現像手段に前記現像剤を補給するトナー補給手段と、
前記トナー補給手段の内部のトナー残量を検知するセンサと、をさらに備えており、
前記制御手段は、前記センサにより検知された前記トナー残量と1回の印刷処理によるトナー消費量とにより、前記印刷の中断が発生する前記ページ数を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記像担持体の表面を露光することで、前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像することで、前記像担持体に画像を形成する現像手段と、
前記現像手段により現像された画像を前記像担持体から前記用紙に転写する転写手段と、
前記像担持体からの転写後に前記像担持体に残留する現像剤が回収されて収容される回収ボックスと、
前記回収ボックスに回収されたトナー量を検知するセンサと、をさらに備えており、
前記制御手段は、前記センサにより検知された前記トナー量と前記回収ボックスのトナーの満載量との差と、1回の印刷処理によるトナー回収量とにより、前記印刷の中断が発生する前記ページ数を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記像担持体の表面を露光することで、前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像することで、前記像担持体に画像を形成する現像手段と、
前記現像手段により現像された画像を前記像担持体から前記用紙に転写する転写手段と、をさらに備えており、
前記制御手段は、前記帯電手段を印刷が所定回数行われるたびに自動調整し、印刷回数が前記所定回数になるまでの回数により、前記印刷の中断が発生する前記ページ数を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022161447A JP2024054957A (ja) | 2022-10-06 | 2022-10-06 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=90716507
Family Applications (1)
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JP2022161447A Pending JP2024054957A (ja) | 2022-10-06 | 2022-10-06 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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2022
- 2022-10-06 JP JP2022161447A patent/JP2024054957A/ja active Pending
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