JP2024055431A - 歯車研削盤およびドレッシング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化することのできる歯車研削盤およびドレッシング方法を提供する。【解決手段】歯車研削盤10は、機台13と、コラム20と、支持部30と、ドレッシング装置40とを有する。コラム20は、ねじ状砥石11を回転可能に支持するとともに機台13に相対移動可能に設けられる。支持部30は、機台13に設けられる。支持部30は、ねじ状砥石11による研削を行う研削加工位置で歯車ワーク12を支持する。ドレッシング装置40は、ねじ状砥石11のドレッシングを行う。支持部30は、歯車ワーク12およびドレッシング装置40の一方を択一的に支持することが可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、砥石のドレッシングを行うドレッシング部を有する歯車研削盤、および同砥石のドレッシング方法に関するものである。
歯車研削盤は、ねじ状砥石や円板状砥石などの回転砥石を用いて歯車ワークの歯面を研削するものである(特許文献1参照)。特許文献1に記載の歯車研削盤は、機台や、同機台に設けられるコラムおよびワーク支持部を有している。コラムは、砥石を回転可能に支持するとともに機台に相対移動可能に設けられている。ワーク支持部は、歯車ワークを支持する部分を構成している。この歯車研削盤による研削においては、外周面にねじを有するねじ状砥石と、ホブ盤などで歯切りされた歯車ワークとが噛合状態で回転される。
歯車研削盤においては、砥石による研削加工を行うことで、同砥石が摩耗して切れ味が低下してしまう。特許文献1に記載の歯車研削盤は、砥石のドレッシングを行うドレッシング部を備えている。この歯車研削盤では、摩耗した砥石をドレッシング部によってドレッシングすることで、同砥石の切れ味が回復される。
特開2010-142927号公報
上記歯車研削盤では、回転砥石による歯車ワークの研削を行う位置(研削加工位置)は機台の中央寄りの位置に設定される。これに対して、ドレッシング部は機台の縁部に配置される。そのため、ドレッシング部による砥石のドレッシングを行う際には、砥石をドレッシング部(詳しくは、ドレッサ)の位置まで移動させる必要がある。これは、砥石の移動可能範囲を大きくするため、歯車研削盤の大型化を招く一因になっている。
上記課題を解決するための歯車研削盤は、砥石を用いて歯車ワークの歯面を研削する歯車研削盤であって、機台と、前記砥石を回転可能に支持するとともに前記機台に相対移動可能に設けられたコラムと、前記機台に設けられて、前記砥石による研削を行う研削加工位置で前記歯車ワークを支持する支持部と、前記砥石のドレッシングを行うドレッシング部と、を有し、前記支持部は、前記歯車ワークおよび前記ドレッシング部の一方を択一的に支持することが可能に構成されている。
上記構成によれば、支持部に歯車ワークを取り付けることで、研削加工位置において同歯車ワークの研削加工を実行することができる。また、支持部から歯車ワークを取り外すとともに、同支持部にドレッシング部を取り付けることで、研削加工位置(あるいは、その近傍)において、砥石のドレッシングを行うことができる。したがって、歯車ワークの研削加工に際して砥石を移動させる移動範囲内で、同砥石を移動させながらドレッシング部による砥石のドレッシングを実行することが可能になる。これにより、ドレッシング部によるドレッシングのために砥石の移動可能範囲が大きくなることが抑えられるため、歯車研削盤を小型化することができる。
前記課題を解決するためのドレッシング方法は、上記歯車研削盤を用いて前記砥石のドレッシングを行うドレッシング方法であって、前記支持部から前記歯車ワークを取り外す第1工程と、前記第1工程の後に、前記支持部に前記ドレッシング部を取り付ける第2工程と、を備える。
上記ドレッシング方法によれば、支持部から歯車ワークを取り外すとともに、同支持部にドレッシング部を取り付けることで、研削加工位置(あるいは、その近傍)において、砥石のドレッシングを行うことができる。したがって、歯車ワークの研削加工に際して砥石を移動させる移動範囲内で、同砥石を移動させながらドレッシング部による砥石のドレッシングを実行することができる。これにより、ドレッシング部によるドレッシングのために砥石の移動可能範囲が大きくなることが抑えられるため、歯車研削盤を小型化することができる。
本発明によれば、歯車研削盤を小型化することができる。
一実施形態の歯車研削盤の斜視図である。 同歯車研削盤の側面図である。 同歯車研削盤の旋回装置およびその周辺の平面図である。 同歯車研削盤の電気的構成を示すブロック図である。 旋回制御処理の実行手順を示すフローチャートである。 ドレッシング装置が待機位置であるときの旋回装置およびその周辺の平面図である。 ドレッシング装置が支持位置であるときの旋回装置およびその周辺の平面図である。
以下、歯車研削盤およびドレッシング方法の一実施形態について説明する。
図1に示すように、歯車研削盤10は、ねじ状砥石11を用いて歯車ワーク12の歯面を研削するものである。歯車研削盤10は、機台13と、コラム20と、支持部30と、ドレッシング装置40と、旋回装置50とを備えている。
<機台>
機台13は、歯車研削盤10の各種の機能を実現するための構成として、コラム20、支持部30、ドレッシング装置40、および旋回装置50を含む各種の構成を組み付けるためのベースとなる部分である。
<コラム>
コラム20は、機台13の上に設置されている。コラム20と機台13との間には、X軸方向に延びる一対のX軸スライド機構21が設けられている。コラム20には、X軸スライド機構21を作動させるためのX軸モータ22が設けられている。X軸モータ22の作動制御を通じて、コラム20のX軸方向における位置が制御される。コラム20には、Z軸モータ24によってZ軸方向に昇降される昇降台25が支持されている。昇降台25には、図示しないモータによってX軸方向の軸線を中心に回転されて姿勢変更される回転台26が支持されている。回転台26にはY軸モータ23によってY軸方向に移動可能にした支持台27が支持されている。支持台27には砥石駆動モータ28が支持されている。砥石駆動モータ28の出力軸によって砥石軸29が構成されている。砥石軸29には、ねじ状砥石11が装着されている。したがって、ねじ状砥石11は砥石軸29を中心に回転される。また、砥石軸29は、回転台26がX軸方向の軸線を中心に回転されることによって設置角度が調節される。
<支持部>
図1~図3に示すように、支持部30は、機台13に設けられている。支持部30は、機台13におけるY軸方向における略中央に配置されている。詳しくは、機台13には、支持軸31と、支持モータ32とが設けられている。支持軸31は、軸線がZ軸方向に延びる態様で、機台13に回転可能に設けられている。支持モータ32は、支持軸31に駆動連結されている。支持モータ32を作動させることで、支持軸31はZ軸方向の軸線を中心に回転するようになっている。歯車研削盤10による研削加工においては、支持軸31の上端に歯車ワーク12が支持される。本実施形態では、ツーリングシステム(例えば、HSKシャンク)を利用して、歯車ワーク12が支持部30に取り付けられる。このようにして歯車ワーク12を支持部30に取り付けることで、同歯車ワーク12はねじ状砥石11による研削を行う研削加工位置で支持されるようになっている。そして、ねじ状砥石11に歯車ワーク12を噛合させた状態で、ねじ状砥石11および歯車ワーク12が高速回転される。これにより、ねじ状砥石11の外面のねじ面によって、歯車ワーク12の歯面が創成的に研削される。
<ドレッシング装置>
ドレッシング装置40は、ねじ状砥石11のドレッシングを行うためのものである。ドレッシング装置40は、装置本体41と、円板状のドレッサ43と、同ドレッサ43を回転駆動するドレスモータ44とを有している。ドレッサ43は、装置本体41に回転可能に取り付けられている。ドレスモータ44は、ドレッサ43の回転軸に駆動連結される態様で、装置本体41に設けられている。このドレッシング装置40では、ドレスモータ44を作動させることにより、ドレッサ43が回転軸周りにおいて回転する。本実施形態では、ドレッシング装置40がドレッシング部に相当する。
<旋回装置>
本実施形態では、機台13の支持部30は、歯車ワーク12およびドレッシング装置40の一方を択一的に支持することが可能に構成されている。
旋回装置50は、ドレッシング装置40によるドレッシングを実行する場合にはドレッシング装置40を支持位置に移動させる一方、ねじ状砥石11による歯車ワーク12の研削加工を実行する場合には待機位置に移動させるものである。支持位置は、ドレッシング装置40(詳しくは、後述する旋回アーム52の着脱部55)を支持部30に取り付けることが可能な移動位置である。待機位置は、ドレッシング装置40を支持部30に取り付けることが不能な移動位置である。
旋回装置50は、旋回軸51と、旋回アーム52と、旋回機構53とを有している。
<旋回軸>
旋回軸51の軸線はZ軸方向(図2における上下方向)において延びている。旋回軸51は、軸線周りにおいて回転可能な態様、且つ、Z軸方向に往復移動可能な態様で機台13に設けられている。旋回軸51には、第1モータ54が駆動連結されている。第1モータ54の作動制御を通じて、旋回軸51のZ軸方向における移動位置が制御される。
<旋回アーム>
旋回アーム52は、長尺板状をなしている。
旋回アーム52の長手方向における一方の端部(以下、基端部52B)には、旋回軸51の端部が一体に連結されている。これにより、旋回アーム52は、旋回軸51の軸線周りにおいて旋回可能に構成されている。
旋回アーム52の長手方向における他方の端部(以下、先端部52A)には、着脱部55が一体に設けられている。着脱部55は、機台13の支持部30(詳しくは、歯車ワーク12が着脱される部分)に着脱可能な構造をなしている。本実施形態では、着脱部55は、ツーリングシステム(例えば、HSKシャンク)を利用して支持部30に取り付けられる。
機台13の上面には、平板状をなすベース部13Aが固定されている。このベース部13Aには、着脱部55を収容する収容部15が設けられている。収容部15は、軸線がZ軸方向に延びる円筒状をなす態様で、ベース部13Aの上面に突設されている。収容部15は、機台13の縁部にあたる位置に設けられている。図3は、ドレッシング装置40の旋回位置が待機位置であるときの旋回装置50を示している。図3に示すように、収容部15は、ドレッシング装置40の旋回位置が待機位置であるときに、着脱部55が収容されるようになる位置に設けられている。
図1~図3に示すように、旋回アーム52には、Z軸方向における機台13から離間する側の面(以下、上面)に、ドレッシング装置40が固定されている。ドレッシング装置40は、旋回アーム52の先端部52A側にドレッサ43が配置される態様で、旋回アーム52に設けられている。ドレッシング装置40は、ドレッサ43と着脱部55とがZ軸方向において並ぶ態様、詳しくはドレッサ43の下方に着脱部55が配置される態様で旋回アーム52に設けられている。本実施形態では、旋回アーム52が旋回部に相当する。
<旋回機構>
図3に示すように、旋回機構53は、ラックギア53Aおよびピニオンギア53Bを有するラックアンドピニオン機構によって構成されている。ラックギア53Aは、機台13に固定されたベース部13Aに、X軸方向に延びる態様で設けられている。ラックギア53Aは、ベース部13Aに対してX軸方向に移動可能になっている。ピニオンギア53Bは、同ピニオンギア53Bの軸線と旋回軸51の軸線とが一致する態様で、旋回軸51に設けられている。ピニオンギア53Bは、旋回軸51に対してZ軸方向に移動可能な態様であって、且つ、旋回軸51の軸線周りにおいて同旋回軸51と一体回転する態様で、旋回軸51に取り付けられている。ピニオンギア53Bは、ラックギア53Aに常時噛合している。
ラックギア53Aには、第2モータ56が駆動連結されている。第2モータ56を作動させることで、ラックギア53AはX軸方向に移動する。旋回機構53においては、ラックギア53Aの直線運動がピニオンギア53Bの回転運動に変換される。これにより、ピニオンギア53Bとともに旋回軸51および旋回アーム52が、旋回軸51の軸線周りにおいて旋回するようになる。本実施形態では、第2モータ56の作動制御を通じて、旋回アーム52およびドレッシング装置40の旋回位置が制御される。ベース部13Aには、カバー部材57(図1)が取り付けられている。旋回機構53および第2モータ56は、このカバー部材57によって覆われた状態になっている(図1参照)。
<電子制御装置>
図4に示すように、歯車研削盤10は、電子制御装置16を備えている。電子制御装置16は、歯車研削盤10の運転にかかる各種制御を実行する。電子制御装置16には、各モータが接続されている。電子制御装置16はCPUと、ROMと、RAMと、各種のプログラムやデータを記憶する記憶部17とを有している。記憶部17は、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等の随時書き込み読み出しが可能な不揮発性メモリによって構成されている。電子制御装置16は、各種のプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するように構成されている。電子制御装置16は、その演算結果をもとに、各モータの作動制御を実行する。本実施形態では、電子制御装置16が位置制御部に相当する。
電子制御装置16は、歯車研削盤10による研削加工にかかる制御(研削加工制御)や、ドレッシング装置40によるドレッシングにかかる制御(ドレス制御)、ドレッシング装置40の旋回にかかる制御(旋回制御)などを実行する。
研削加工制御では、予め定められた作動パターンで、X軸モータ22、Y軸モータ23、Z軸モータ24、砥石駆動モータ28、および支持モータ32の作動制御が実行される。ドレス制御では、予め定められた作動パターンで、X軸モータ22、Z軸モータ24、Y軸モータ23、砥石駆動モータ28、およびドレスモータ44の作動制御が実行される。旋回制御では、予め定められた作動パターンで、第1モータ54および第2モータ56の作動制御が実行される。
<旋回制御処理>
以下、旋回制御の実行態様について、図5~図7を参照しつつ説明する。
なお図5は、ドレッシング装置40の旋回位置を待機位置から支持位置に変更する場合における旋回制御にかかる処理(旋回制御処理)の実行態様を示している。同図5のフローチャートに示される一連の処理は、電子制御装置16により実行される。図6は、ドレッシング装置40の旋回位置が待機位置であるときの旋回装置50を示している。図7は、ドレッシング装置40の旋回位置が支持位置であるときの旋回装置50を示している。
図6に示すように、旋回制御処理の実行に先立ち、別途の処理を通じて、支持部30から歯車ワーク12が取り外されている。この作業は、例えばロボットを利用して行われる。旋回制御処理は、支持部30に歯車ワーク12が取り付けられていないことを条件に実行される。本実施形態では、支持部30から歯車ワーク12を取り外す作業工程が第1工程に相当する。
図5に示すように、旋回制御処理では先ず、第1モータ54(図2参照)の作動制御を通じて、旋回軸51がZ軸方向における機台13から離間する側(以下、上側)に移動される(ステップS11)。ステップS11の処理では、旋回アーム52の着脱部55がベース部13Aの収容部15から脱出するようになる位置まで、旋回軸51が上側に移動される。
その後、図6中に矢印P1で示すように、第2モータ56(図3参照)の作動制御を通じて、旋回アーム52およびドレッシング装置40が旋回される(図5のステップS12)。ステップS12の処理では、図7に示すように、旋回アーム52の着脱部55が機台13の支持部30のZ軸方向における上側になる旋回位置まで、旋回アーム52およびドレッシング装置40が旋回される。
その後、図5に示すように、第1モータ54の作動制御を通じて、旋回軸51がZ軸方向における機台13に近づく側(以下、下側)に移動される(ステップS13)。ステップS13の処理では、旋回アーム52の着脱部55が機台13の支持部30に取り付けられる位置(支持位置)まで、旋回軸51が下側に移動される。このとき、ツーリングシステムを利用して旋回アーム52の着脱部55が機台13の支持部30に取り付けられる。本実施形態では、ステップS13の処理が、第2工程に相当する。
本実施形態の歯車研削盤10では、このようにしてドレッシング装置40および旋回アーム52を支持位置にするとともに、旋回アーム52の着脱部55を機台13の支持部30に取り付けたうえで、ドレス制御が実行される。
また、本実施形態の旋回制御処理は、ドレッシング装置40および旋回アーム52の旋回位置を支持位置から待機位置に変更する場合には、以下のように実行される。
すなわち先ず、図7に示すように、着脱部55と支持部30との連結が解除されるとともに、第1モータ54(図2参照)の作動制御を通じて旋回軸51がZ軸方向における上側に移動される。ここでは、旋回アーム52の着脱部55の全体が機台13の支持部30から脱出するようになる位置まで、旋回軸51が上側に移動される。
その後、図7中に矢印P2で示すように、第2モータ56(図3参照)の作動制御を通じて、旋回アーム52およびドレッシング装置40が旋回される。ここでは、図6に示すように、旋回アーム52の着脱部55がベース部13Aの収容部15のZ軸方向における上側になる旋回位置まで、旋回アーム52およびドレッシング装置40が旋回される。
その後、第1モータ54の作動制御を通じて、旋回軸51がZ軸方向における下側に移動される。ここでは、旋回アーム52の着脱部55がベース部13Aの収容部15に収容される位置まで、旋回軸51が下側に移動される。
本実施形態の歯車研削盤10では、このようにしてドレッシング装置40を待機位置にしたうえで、機台13の支持部30に歯車ワーク12が取り付けられて研削加工制御が実行される。
<作用効果>
本実施形態によれば、以下に記載する作用効果が得られる。
(1)歯車研削盤10は、機台13と、コラム20と、支持部30と、ドレッシング装置40とを有する。コラム20は、ねじ状砥石11を回転可能に支持するとともに機台13に相対移動可能に設けられる。支持部30は、機台13に設けられて歯車ワーク12を支持する。ドレッシング装置40は、ねじ状砥石11のドレッシングを行う。支持部30は、歯車ワーク12およびドレッシング装置40の一方を択一的に支持することが可能に構成されている。
本実施形態によれば、機台13の支持部30に歯車ワーク12を取り付けることで、研削加工位置において同歯車ワーク12の研削加工を実行することができる。しかも、支持部30から歯車ワーク12を取り外すとともに、同支持部30にドレッシング装置40と一体の旋回アーム52を取り付けることで、研削加工位置(あるいは、その近傍)において、ねじ状砥石11のドレッシングを行うことができる。そのため、X軸スライド機構21、昇降台25、回転台26、および支持台27を利用してねじ状砥石11を移動させることの可能な移動範囲内で、同ねじ状砥石11を移動させながら、ねじ状砥石11のドレッシングを行うことができる。すなわち、歯車ワーク12の研削加工に際してねじ状砥石11を移動させる移動範囲内で、ねじ状砥石11を移動させながら、同ねじ状砥石11のドレッシングを実行することができる。これにより、ドレッシングのために歯車研削盤10の可動部分(X軸スライド機構21や、昇降台25、回転台26、支持台27等)の移動範囲が大きくなることや、同移動範囲が大きくなった分だけ可動部分の剛性が低くなることが抑えられる。そのため、歯車研削盤10を小型化することができる。
支持部30は、歯車ワーク12が取り付けられる部分であるため、歯車ワーク12を強固に支持するべく機台13の各部の中でも剛性が高くなっている。本実施形態によれば、そうした支持部30にドレッシング装置40(詳しくは、旋回アーム52の着脱部55)が取り付けられるため、ドレッシング装置40の剛性を高くすることができる。そして、そうした高剛性のドレッシング装置40を利用してねじ状砥石11のドレッシングを行うことにより、高精度でのドレッシングを実現することができる。
(2)機台13に対して旋回軸51を中心に旋回可能に構成された旋回アーム52を有する。旋回アーム52にはドレッシング装置40が一体に設けられる。旋回アーム52は、機台13の支持部30に着脱可能に構成された着脱部55を有する。旋回アーム52の旋回位置として、着脱部55が支持部30に取り付けられる支持位置と、着脱部55が支持部30に取り付けられない待機位置とを有する。
本実施形態によれば、旋回アーム52を旋回させて支持位置にすることで、支持部30へのドレッシング装置40の取り付けと、同ドレッシング装置40によるねじ状砥石11のドレッシングとが実行可能になる。一方、旋回アーム52を旋回させて待機位置にすることで、支持部30への歯車ワーク12の取り付けと、同歯車ワーク12についてのねじ状砥石11による研削加工とを実行可能になる。このように、ドレッシング装置40が一体に設けられた旋回アーム52を旋回させるといった簡素な手順で、同ドレッシング装置40の位置を支持位置および待機位置の一方から他方に切り替えることができる。
(3)電子制御装置16は旋回制御処理を実行する。旋回制御処理では、歯車ワーク12が支持部30に取り付けられているときに、旋回アーム52の旋回位置を待機位置に制御する。旋回制御処理では、歯車ワーク12が支持部30に取り付けられていないことを条件に、旋回アーム52の旋回位置を支持位置に制御する。
本実施形態によれば、電子制御装置16により実行される旋回制御処理を通じて、旋回アーム52の旋回位置を支持位置および待機位置の一方から他方に容易に切り替えることができる。そして、旋回制御処理を通じて旋回アーム52を待機位置に制御したうえで、支持部30に歯車ワーク12を装着することで、同歯車ワーク12の研削加工を実行することができる。また、支持部30から歯車ワーク12を取り外した後に、旋回制御処理を通じて旋回アーム52を支持位置に制御したうえで、同支持部30にドレッシング装置40を装着することで、ねじ状砥石11のドレッシングを行うことができる。
<変更例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・歯車ワーク12や着脱部55を支持部30に取り付けるためのシステムとしては、HSKシャンクに限らず、任意のツーリングシステムを利用することができる。また、歯車ワーク12や着脱部55を支持部30にしっかり取り付けることができるのであれば、ツーリングシステム以外の取付構造を採用することができる。
・上記実施形態にかかる歯車研削盤は、支持部30に対する歯車ワーク12の取り付け作業や取り外し作業がロボットを利用して自動的に行われる歯車研削盤の他、それら作業がクレーン等を利用して手動で行われる歯車研削盤にも適用することができる。
・ドレッシング装置40の装置本体41に、旋回軸51を一体に連結するとともに着脱部55を一体に設けるようにしてもよい。同構成においては、旋回アーム52を省略することができる。上記構成においては、装置本体41が旋回部に相当する。
・上記実施形態にかかる歯車研削盤は、旋回アーム52の旋回位置を待機位置および支持位置の一方から他方に切り替える作業を、作業者による手作業で行う歯車研削盤にも適用することができる。同構成においては、旋回機構53、第1モータ54、および第2モータ56を省略することができる。
・上記実施形態にかかる歯車研削盤は、旋回装置50を有していない歯車研削盤にも適用することができる。同構成においては、例えば以下の(作業A)や(作業B)を、ロボットを利用して、あるいは作業者による手作業で行うようにすればよい。(作業A)支持部30とは別の退避場所に置いてあるドレッシング装置40を、退避場所から移動させて支持部30に取り付ける。(作業B)ドレッシング装置40を支持部30から取り外すとともに退避場所まで移動させる。
・上記実施形態にかかる歯車研削盤は、ねじ状砥石による創成研削法を採用した歯車研削盤に適用することに限らず、円板状砥石による成形研削法を採用した歯車研削盤にも適用することができる。
10 歯車研削盤
11 ねじ状砥石
12 歯車ワーク
13 機台
13A ベース部
15 収容部
16 電子制御装置
17 記憶部
20 コラム
21 X軸スライド機構
22 X軸モータ
23 Y軸モータ
24 Z軸モータ
25 昇降台
26 回転台
27 支持台
28 砥石駆動モータ
29 砥石軸
30 支持部
31 支持軸
32 支持モータ
40 ドレッシング装置
41 装置本体
42
43 ドレッサ
44 ドレスモータ
50 旋回装置
51 旋回軸
52 旋回アーム
52A 先端部
52B 基端部
53 旋回機構
53A ラックギア
53B ピニオンギア
54 第1モータ
55 着脱部
56 第2モータ
57 カバー部材

Claims (4)

  1. 砥石を用いて歯車ワークの歯面を研削する歯車研削盤であって、
    機台と、
    前記砥石を回転可能に支持するとともに前記機台に相対移動可能に設けられたコラムと、
    前記機台に設けられて、前記砥石による研削を行う研削加工位置で前記歯車ワークを支持する支持部と、
    前記砥石のドレッシングを行うドレッシング部と、を有し、
    前記支持部は、前記歯車ワークおよび前記ドレッシング部の一方を択一的に支持することが可能に構成されている
    歯車研削盤。
  2. 前記ドレッシング部が一体に設けられるとともに前記機台に対して旋回軸を中心に旋回可能に構成された旋回部を有し、
    前記旋回部は、前記支持部に着脱可能に構成された着脱部を有し、
    前記旋回部の旋回位置として、前記着脱部の前記支持部への取り付けが可能な支持位置と、前記着脱部の前記支持部への取り付けが不能な待機位置とを有する
    請求項1に記載の歯車研削盤。
  3. 前記旋回部の旋回位置を、前記歯車ワークが前記支持部に取り付けられているときには前記待機位置に制御し、且つ、前記歯車ワークが前記支持部に取り付けられていないことを条件に前記支持位置に制御する位置制御部を有する
    請求項2に記載の歯車研削盤。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の歯車研削盤を用いて前記砥石のドレッシングを行うドレッシング方法であって、
    前記支持部から前記歯車ワークを取り外す第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記支持部に前記ドレッシング部を取り付ける第2工程と、を備える
    ドレッシング方法。
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