JP2024054514A - 蓋材装着装置 - Google Patents

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勇仁 山形
陽介 重本
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Abstract

【課題】容器の開口端面に蓋材を効率良く仮溶着することのできる蓋材装着装置を提供すること。【解決手段】蓋材装着装置(1)は、容器(W)の開口端面(11)を局所的に予熱する予熱装置(30)と、容器の開口端面のうち予熱装置により予熱された部分に、蓋材(C)を仮溶着することにより、蓋材の位置決めを行う仮溶着装置(40)と、仮溶着装置により位置決めされた蓋(C)材を、容器の開口端(11)面に本溶着する本溶着装置(50)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋材装着装置に関する。
化粧品、医薬品などのクリーム状または液状の製品(バルク)を収容する容器の多くは、プラスチックフィルムやアルミ箔ラミネートフィルムからなる蓋材が、内蓋として装着されている。容器のフランジ部等に係合するキャップ(外蓋)の内側にこのような蓋材を装着することで、改ざんの防止、内容製品の蒸散・減容の抑制、消費者の初期使用感の向上などの効果が見込まれる。
特開2010-6375号公報(特許文献1)および特開2022-21386号公報(特許文献2)には、蓋材装着装置が、フィルム素材から蓋材を打ち抜く蓋材打ち抜き部と、蓋材打ち抜き部でフィルム素材から蓋材を打ち抜くのとほぼ同時に、その打ち抜かれた蓋材を吸着して保持する蓋材吸引部と、蓋材吸引部を容器の上方に移送する蓋材移送部と、蓋材を容器の開口端面に固着する前に、容器の上方に移送された蓋材吸引部によって吸着されて保持された状態で、蓋材を容器の開口端面に仮に溶着する蓋材仮溶着部とを備えることが開示されている。
また、特開平6-92304号公報(特許文献3)には、シールローラとバケットの支持部との間に、シート材およびフランジを加熱挟圧してシート材をフランジに溶着する装置において、シート材を容器のフランジに溶着する前に、シート材およびフランジの双方を予熱ローラで予熱する技術が開示されている。
特開2010-6375号公報 特開2022-21386号公報 特開平6-92304号公報
特許文献1、2の蓋材装着装置のように、蓋材を容器の開口端面の全体に本溶着する前に、蓋材を部分的に仮溶着することにより、適切に位置決めされた蓋材を容器に装着することができる。しかしながら、仮溶着工程において蓋材を加熱する時間や温度の調整を適切に行わなければ、蓋材を容器の適した位置に載せることができない(ずれが生じる)ため、次の本溶着工程において、容器に高温の本溶着用金型(ヒータヘッド)が直接接触して容器にダメージを与えたり、蓋材による密閉保持の役割を果たすことができずバルクの劣化が生じたりする可能性がある。そのため、効率良く蓋材を仮溶着できる技術が求められていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、容器の開口端面に蓋材を効率良く仮溶着することのできる蓋材装着装置を提供することである。
この発明のある局面に従う蓋材装着装置は、容器の開口端面に蓋材を固着するための蓋材装着装置であって、容器の開口端面を局所的に予熱する予熱装置と、容器の開口端面のうち予熱装置により予熱された部分に、蓋材を仮溶着することにより、蓋材の位置決めを行う仮溶着装置と、仮溶着装置により位置決めされた蓋材を、容器の開口端面に本溶着する本溶着装置とを備える。
「予熱」とは、対象面を予め加熱することを意味し、予熱装置は、仮溶着装置が容器の開口端面に蓋材を(加熱して)仮溶着する前に、容器のリング状の開口端面のうち少なくとも蓋材が仮溶着される領域を予め加熱する。これにより、仮溶着装置によって蓋材を効率良く仮溶着することができる。
好ましくは、予熱装置は、容器の開口端面に対面し、非接触で開口端面を加熱する加熱ヘッドを含む。
好ましくは、蓋材装着装置は、蓋材を成型する蓋材成型手段と、蓋材成型手段により成型された蓋材が仮溶着装置に移送される前に、蓋材を直接または間接的に加温する加温手段とをさらに備える。
蓋材成型手段が、帯状のフィルムから蓋材を打ち抜く打ち抜き装置により構成されている場合、加温手段は、打ち抜き装置の上流側においてフィルムを加温するフィルム加温装置により構成されていることが望ましい。
好ましくは、蓋材装着装置は、容器を移送するためのターンテーブルをさらに備え、ターンテーブルの円周方向に沿って、予熱装置、仮溶着装置、および本溶着装置が配置されている。この場合、予熱装置の加熱ヘッドおよび仮溶着装置の加熱ヘッドは、上方から見て容器の中心よりもターンテーブルの径方向内側にオフセットした位置に配置されていることが望ましい。
好ましくは、蓋材装着装置は、ターンテーブルの径方向外側に離れて配置され、帯状のフィルムから蓋材を打ち抜く打ち抜き装置と、打ち抜き装置により打ち抜かれた蓋材を吸引して保持する吸引ヘッドを含み、吸引ヘッドに保持された蓋材を、仮溶着装置が配置された仮溶着ステーションに移送する蓋材移送装置とをさらに備える。この場合、吸引ヘッドは、蓋材の移送方向の先端部分が切り欠かれていることが望ましい。
本発明によれば、容器の開口端面に蓋材を効率良く仮溶着することができる。
本発明の実施の形態に係る蓋材装着装置の概略構成を模式的に示した模式平面図である。 本発明の実施の形態に係る蓋材装着装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る予熱装置の構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る予熱装置による容器の予熱箇所を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る仮溶着装置の構成例を、打ち抜き装置および蓋材移送装置の構成例とともに模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る蓋材移送装置の構成例と仮溶着装置による蓋材の加熱箇所とを模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態において、仮溶着装置の加熱ヘッド(仮溶着ヒータブロック)と吸引パッドとの位置関係を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態において仮溶着ステーションから本溶着ステーションに移送される蓋材付き容器の仮溶着領域を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る仮溶着装置による仮溶着工程を経た場合における、蓋材の本溶着状態を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態の比較例において、仮溶着装置の加熱ヘッド(仮溶着ヒータブロック)と吸引パッドとの位置関係を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態の比較例において仮溶着ステーションから本溶着ステーションに移送される蓋材付き容器の仮溶着領域を模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態の比較例に係る仮溶着装置による仮溶着工程を経た場合における、蓋材の本溶着状態を模式的に示す断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(概略構成について)
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る蓋材装着装置1の概略構成について説明する。図1は、蓋材装着装置1の概略構成を模式的に示した模式平面図である。図2は、蓋材装着装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
蓋材装着装置1は、クレーム状または液状の製品(以下「バルク」という)が充填された容器Wの開口端面11に、たとえばプラスチックフィルムまたはアルミ箔ラミネートフィルムからなる蓋材Cを固着(装着)する装置である。蓋材Cは、容器Wのフランジ部等に係合するキャップの内側に設けられる内蓋が想定されるものの、外蓋であってもよい。
図1を参照して、蓋材装着装置1は、基台10を含むフレーム部と、基台10上に回転可能に配置されたターンテーブル20とを備えており、ターンテーブル20の円周方向(矢印A2で示す)に沿って、投入・排出ステーションST1、待機ステーションST2、容器予熱ステーションST3、仮溶着ステーションST4、本溶着ステーションST5、および、溶着蓋材冷却ステーションST6を有している。これらのステーションST1~ST6は、円周方向に等間隔で配置されている。
ターンテーブル20が一方向(矢印A3で示す)に間欠回転することによって、ターンテーブル20上に保持された容器Wが、上述の6つのステーションST1~ST6に、この順序で移送される。そのため、容器Wは、容器予熱ステーションST3を経た後で、仮溶着ステーションST4に移送される。
容器Wは、ターンテーブル20上に等間隔に設けられた容器ホルダ12によって保持されている。なお、容器Wの保持形式は、ホルダ式に限定されず、たとえば、容器Wの筒部を両側から挟み込んで把持する把持式であってもよい。
投入・排出ステーションST1において、蓋材Cを装着する前の容器W(ワーク)の投入、および、蓋材Cを容器Wに装着した完成品の排出が行われる。容器Wの投入および排出は、人手により行われてもよいし、容器把持・移送装置とベルトコンベア等の搬送装置を用いて自動的に行われてもよい。なお、投入ステーションと排出ステーションとが個別に設けられていてもよい。
容器予熱ステーションST3には、容器Wの開口端面11を局所的に予熱する予熱装置30が配置されている。仮溶着ステーションST4には、容器Wの開口端面11に蓋材Cを部分的に溶着する(つまり、仮溶着する)ことで、蓋材Cの位置決めを行う仮溶着装置40が配置されている。仮溶着装置40は、予熱装置30により予熱された部分に、蓋材Cを仮溶着する。言い換えると、予熱装置30は、仮溶着装置40により蓋材Cが仮溶着される箇所のみを、予め加熱する。
本溶着ステーションST5には、仮溶着装置40により容器Wの開口端面11に仮溶着で位置決めされた蓋材Cを、容器Wの開口端面11の全体に溶着する本溶着装置50が配置されている。これにより、蓋材Cが容器Wのリング状の開口端面11全体に本溶着される。
図1では、容器予熱ステーションST3での予熱箇所、仮溶着ステーションST4での加熱箇所、および本溶着ステーションST5での加熱箇所が、クロスハッチングで示されている。本溶着ステーションST5での加熱箇所は、容器Wのリング状の開口端面11にぴったりと重なっており、リング形状となっている。これに対し、容器予熱ステーションST3での予熱箇所、および、仮溶着ステーションST4での加熱箇所は、容器Wのリング状の開口端面11の一部(円弧部分)にのみ重なっている。
溶着蓋材冷却ステーションST6には、本溶着装置50による本溶着時に加熱された蓋材Cを冷却する冷却装置60が配置されている。容器Wに本溶着された蓋材Cを冷却することにより容器Wへの蓋材Cの装着が完了し、完成品が投入・排出ステーションST1に送られる。
図1に示されるように、蓋材装着装置1は、打ち抜き装置70と、蓋材移送装置80とをさらに備えている。打ち抜き装置70は、仮溶着ステーションST4からターンテーブル20の径方向外側(矢印A1で示す)に離れて配置されている。打ち抜き装置70は、帯状のフィルムFから蓋材Cを連続的に打ち抜く。蓋材Cの輪郭形状は、容器Wの開口端面11の形状と略同じ形状とされ、蓋材Cの周縁部につまみ部が設けられている。図示されるように、容器Wの開口端面11の形状が真円のリング形状である場合、蓋材Cの輪郭形状も真円形状とされる。
蓋材移送装置80は、打ち抜き装置70によって打ち抜かれた蓋材Cを、仮溶着ステーションST4まで移送する。フィルムFの移送方向(長手方向)は、ターンテーブル20の接線と略平行な方向(x方向)であり、蓋材Cの移送方向(矢印A4で示す)は、x方向と略直交する方向(y方向)である。
打ち抜き装置70の上流側には、フィルムFを加温するフィルム加温装置75が設けられていることが望ましい。フィルム加温装置75は、たとえば、フィルムFの下方に配置されたヒータユニットにより構成されている。これにより、冬期に倉庫内で冷えたフィルムFを使用する場合であっても、蓋材Cが打ち抜かれる前にフィルムFの表面が温められるため、仮溶着ステーションST4に移送される蓋材Cの温度を安定させることができる。なお、蓋材Cの温度は移送時にある程度低下するものの、本溶着工程の前の仮溶着工程において、容器Wの予熱された部分に仮溶着しておくことで、本溶着工程において蓋材Cを適切に溶着することが可能である。
図2に示されるように、予熱装置30、仮溶着装置40、本溶着装置50、冷却装置60、打ち抜き装置70、および、蓋材移送装置80は、制御装置90に電気的に接続されており、制御装置90によって制御される。制御装置90は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ91と、各種データおよびプログラムを記憶するメモリ92と、操作パネルなどにより構成される入力部93とを含む。
本実施の形態に係る蓋材装着装置1は、予熱装置30を備えることで、仮溶着装置40による蓋材Cの仮溶着を効率的に行うことができる。予熱装置30および仮溶着装置40の構成例について、以下に詳細に説明する。なお、以下の説明では、ターンテーブル20上の容器W等の説明において、理解を容易にするために、ターンテーブル20の径方向(矢印A1方向)またはガイド部82の長手方向(y方向)に沿う方向を、「奥行き方向」と表現し、ターンテーブル20の円周方向(矢印A2方向)またはフィルムFの長手方向(x方向)に沿う方向を、「横幅方向」と表現する。また、ターンテーブル20の径方向内側(回転軸側)を「奥側」、ターンテーブル20の径方向外側を「手前側」ともいう。
(予熱装置の構成例について)
図3および図4を参照して、容器予熱ステーションST3の予熱装置30について説明する。図3は、予熱装置30の構成例を模式的に示す断面図であり、図4は、予熱装置30による容器Wの予熱箇所を模式的に示す平面図である。
予熱装置30は、加熱ヘッド31と、加熱ヘッド31を支持する支持部材32と、加熱ヘッド31の高さを調整するための高さ調整機構33とを含む。高さ調整機構33は、たとえばエアシリンダにより構成され、シリンダ部34と、シリンダ部34内を進退可能に設けられた伸縮ロッド35と、伸縮ロッド35および支持部材32に連結された連結部材36とを含む。
加熱ヘッド31は、ヒータを内蔵する部材であり、たとえば、上下方向の厚みが比較的小さい直方体形状(板状)に形成されている。以下の説明では、加熱ヘッド31を「予熱用ヒータプレート31」という。予熱用ヒータプレート31は、容器Wの開口端面11に対面する位置に配置されている。
本実施の形態では、予熱用ヒータプレート31は、上方から見て、容器Wの中心よりも奥側に(ターンテーブル20の径方向内側の方に)オフセットした位置に配置されている。具体的には、予熱用ヒータプレート31は、容器Wの開口端面11の奥行き方向中央部は予熱対象領域に含まれず、奥側端部の円弧部分11aのみが予熱対象領域に含まれるように配置されている。予熱対象領域は、上方から見て予熱用ヒータプレート31と重なる領域を表わす。予熱対象領域の円弧部分11aの中心角θaは、180度未満であり、たとえば90度~120度程度が想定される。
予熱用ヒータプレート31の横幅寸法L1および奥行き寸法L2は、それぞれ、容器Wの開口端面11のうちの予熱対象領域の横幅寸法(円弧部分11aの弦長に相当)および奥行き寸法(円弧部分11aの弓高に相当)よりも長くなるように定められる。典型的には、予熱用ヒータプレート31の横幅寸法L1は、リング状の開口端面11の直径(フランジ部の外径)φよりも長い。
予熱用ヒータプレート31は、制御装置90が高さ調整機構33を制御することにより、容器Wから離れた待機高さと容器Wに最も接近する作業高さとの間で上下移動する。図3には、作業高さに位置する予熱用ヒータプレート31が図示されている。作業高さは、対象の容器Wの開口端面11の高さよりも間隔D分だけ上方である。つまり、予熱用ヒータプレート31は、作業状態において、容器Wの開口端面11との間に間隔Dをあけて配置される。間隔Dは、たとえば0.1mm以上10.0mm以下である。
このように、予熱用ヒータプレート31は、開口端面11の奥側の円弧部分11aを非接触で加温する。そのため、予熱の際に、開口端面11が損傷することを防止することができる。また、予熱対象領域に、容器W内のバルクBの一部(円弧部分11aに隣接する部分)が含まれ得るとしても、予熱用ヒータプレート31は、容器Wの開口端面11から間隔D分だけ離れて配置されているので、バルクBの劣化を防止することもできる。
予熱用ヒータプレート31は、予め設定された設定時間内においてのみ容器Wの開口端面11に接近するように(作業高さに位置するように)、タイマー制御される。したがって、容器Wの開口端面11の過加熱を防止または抑制できる。
なお、予熱装置30は、予熱用ヒータプレート31の奥行き方向の位置を調整するための調整機構を含んでいてもよい。
(仮溶着装置の構成例について)
図5および図6を参照して、仮溶着ステーションST4に位置する仮溶着装置40について説明する。図5は、仮溶着装置40の構成例を、打ち抜き装置70および蓋材移送装置80の構成例とともに模式的に示す断面図である。図6は、蓋材移送装置80の構成例、および、仮溶着装置40による蓋材Cの加熱箇所を模式的に示す平面図である。
仮溶着装置40の説明に先立ち、打ち抜き装置70および蓋材移送装置80について簡単に説明する。図5に示されるように、打ち抜き装置70は、上部ダイ71と、下部ダイ72と、上部ダイ71および下部ダイ72に案内されて、エアシリンダによって上下移動するパンチ73とを含む。フィルムFは上部ダイ71および下部ダイ72の間を通過する。パンチ73が上方移動することにより、フィルムFから蓋材Cが連続的に打ち抜かれる。
蓋材移送装置80は、蓋材Cを上方から吸引する蓋材吸引部81と、打ち抜き装置70の上方空間から仮溶着ステーションST4の上方空間まで延びているガイド部82と、蓋材吸引部81を上下方向に進退させる進退機構83と、進退機構83の固定部材に連結され、ガイド部82に沿って水平移動可能に設けられた移動部材84とを含む。ガイド部82は、フィルムFの移送方向に直交する方向(y方向)に沿って、直線状に延在している。進退機構83は、たとえば、アクチュエータにより構成されている。
蓋材吸引部81は、吸引ヘッド810と、吸引ヘッド810に取り付けられた吸引パッドから真空吸引することができるように配置されたエア配管とを含む。吸引ヘッド810は、打ち抜き装置70の上部ダイ71内に入って上下移動する。蓋材吸引部81は、打ち抜き装置70によって打ち抜かれた蓋材Cを吸引すると同時に上方に移動し、矢印A4で示すように、ガイド部82に沿って所定の高さで仮溶着ステーションST4に水平移動する。なお、水平移動時の蓋材吸引部81の高さは一定でなくてもよく、たとえば、蓋材吸引部81は仮溶着ステーションST4に近付くにつれて下降するように制御されてもよい。
蓋材吸引部81は、仮溶着ステーションST4に搬送されてきた容器Wの直上位置(図5において想像線で示す位置、蓋材作業位置)にて水平移動を停止し、停止時の初期高さH1から、蓋材Cが容器Wの開口端面11に接触または近接する作業高さH2まで下降する。図5において、蓋材作業位置に位置する蓋材吸引部81の初期高さH1および作業高さH2は、ターンテーブル20の上面を基準とした吸引ヘッド810の下端高さを表わしている。
なお、打ち抜き装置70と仮溶着装置40との間に、蓋材Cを仮置きするための中継装置(図示せず)を設け、打ち抜き装置70と中継装置との間を往復移動する蓋材吸引部81と、中継装置と仮溶着装置40との間を往復移動する蓋材吸引部81とを個別に設けてもよい。これにより、蓋材Cを効率良く移送することができる。
図6に示されるように、上方から見て、蓋材吸引部81の吸引ヘッド810の形状は、蓋材Cを吸引した状態において蓋材Cの奥側端部を露出させる形状となっている。蓋材吸引部81の吸引ヘッド810は、奥側の弓型領域が切り欠かれた、変形した円形状を有している。吸引ヘッド810は、上部ダイ71内に入って上下移動するため、吸引ヘッド810の円の直径は、蓋材Cの直径よりも若干小径であるが、吸引ヘッド810の吸引パッドが蓋材Cの奥側端部と周縁部を除く大部分に密着するため、横幅方向における撓みを防止または抑制した状態で蓋材Cを移送することができる。
図5に示されるように、仮溶着装置40は、加熱ヘッド41と、加熱ヘッド41を支持する支持部材42と、加熱ヘッド41を待機高さH3と作業高さH4との間で上下移動させるための移動機構43とを含む。図5において、待機高さH3および作業高さH4は、ターンテーブル20の上面を基準とした加熱ヘッド41の下端高さを表わしている。加熱ヘッド41の待機高さH3は、蓋材作業位置に位置する吸引ヘッド810の初期高さH1よりも上方である。
移動機構43は、たとえばエアシリンダにより構成され、シリンダ部44と、シリンダ部44内を進退可能に設けられた伸縮ロッド(図示せず)と、伸縮ロッドおよび支持部材42に連結された連結部材45とを含む。支持部材42には、上下方向に延びる圧縮バネが設けられていることが望ましい。これにより、加熱ヘッド41を容器W(蓋材C)に押圧したときの衝撃を吸収することができる。
仮溶着装置40の加熱ヘッド41は、ヒータを内蔵する部材であり、たとえば、奥行き方向の厚みが小さい直方体形状に形成されている。以下の説明では、加熱ヘッド41を「仮溶着ヒータブロック41」という。
仮溶着ヒータブロック41は、予熱用ヒータプレート31と同様に、容器Wの中心よりも奥側にオフセットした位置に配置されている。具体的には、仮溶着ヒータブロック41は、容器Wの開口端面11の奥行き方向中央部は仮溶着対象領域に含まれず、奥側端部の円弧部分11bのみが仮溶着対象領域に含まれるように配置されている。仮溶着対象領域は、上方から見て仮溶着ヒータブロック41と重なる領域を表わす。
仮溶着ヒータブロック41の横幅寸法L3および奥行き寸法L4は、それぞれ、容器Wの開口端面11のうちの仮溶着対象領域の横幅寸法(円弧部分11bの弦長に相当)および奥行き寸法(円弧部分11bの弓高に相当)よりも長くなるように定められる。典型的には、仮溶着ヒータブロック41の横幅寸法L3は、リング状の開口端面11の直径(フランジ部の外径)φよりも長い。
なお、仮溶着装置40は、容器Wの大きさ(フランジ部の直径φ)に応じて、仮溶着ヒータブロック41の奥行き方向の位置(y方向位置)を調整するための調整機構46をさらに含んでいることが望ましい。
図4および図6を比較して分かるように、仮溶着対象領域の円弧部分11bの方が予熱対象領域の円弧部分11aよりも小さく、予熱対象領域の円弧部分11aが、仮溶着対象領域の円弧部分11bに含まれている。そのため、仮溶着対象領域の円弧部分11bの中心角θbは、予熱対象領域の円弧部分11aの中心角θaよりも小さく、たとえば90度未満であってもよい。なお、予熱対象領域の円弧部分11aと仮溶着対象領域の円弧部分11bとが完全に一致していてもよい。
蓋材Cを保持する吸引ヘッド810は、円弧部分11bに重なる奥側端部が弓型に切り欠かれた形状となっているため、仮溶着ヒータブロック41は、蓋材作業位置に位置する吸引ヘッド810に干渉しない。図7に示すように、仮溶着時において、仮溶着ヒータブロック41と吸引ヘッド810とが若干の隙間をあけて奥行き方向に近接した状態となる。なお、容器Wの開口端面11の奥側端縁が仮溶着対象領域から外れていてもよく、その場合においては、仮溶着対象領域には、図6に示した中心角θbよりも小さい中心角をもつ2つの円弧部分が含まれる。つまり、仮溶着対象領域は、横幅方向において2つの領域に分割されていてもよい。
仮溶着装置40の動作について説明すると、仮溶着装置40は、蓋材作業位置において蓋材吸引部81が初期高さH1から作業高さH2まで下降するのと略同時に、仮溶着ヒータブロック41の下降動作を行う。具体的には、制御装置90が、仮溶着ヒータブロック41を待機高さH3から作業高さH4に下降させることにより、当該ヒータブロック41の先端(下端)面が、容器Wの開口端面11の直上で蓋材吸引部81によって保持された蓋材Cの奥側縁部を、容器Wの開口端面11の奥側の円弧部分11bに接触させて押圧する。蓋材吸引部81は、仮溶着ヒータブロック41の作動と略同時に、吸引ヘッド810の真空状態が破壊され、吸引が解除される。
この状態で、蓋材Cが仮溶着ヒータブロック41の先端面によって加熱されることによって、蓋材Cの奥側縁部(円弧部分11bに接する部分)のみが容器Wの開口端面11に仮溶着される。蓋材Cは、適切に位置決めされた状態(蓋材Cの中心と容器Wの中心とが一致した状態)で、容器Wの開口端面11に仮溶着される。蓋材Cが仮溶着条件は、仮溶着ヒータブロック41によって蓋材Cが加熱される時間、その加熱によって得られる蓋材Cの温度、接触圧力(押圧力)によって定められる。
上述のように、本実施の形態では、容器Wの開口端面11のうちの仮溶着対象領域(円弧部分11b)を含む領域(円弧部分11a)が、直前の工程において予熱されているため、仮溶着装置40における蓋材Cの加熱時間、加熱温度、および接触圧力のうちの少なくとも一つを、従来よりも減少させることができる。したがって、従来よりも効率良く蓋材Cを仮溶着することができる。なお、予熱装置30による容器Wの開口端面11の予熱温度は100℃前後、フィルム加温装置75によるフィルムFの予熱温度は60℃~80℃、仮溶着装置40および本溶着装置50による溶着温度は150℃~200℃が想定される。
また、本実施の形態では、仮溶着ヒータブロック41が容器Wの中心よりも奥側に1個設けられているだけであるので、調整機構46によって仮溶着ヒータブロック41のy方向位置を微調整するだけで(x方向位置を調整しなくても)、蓋材吸引部81の吸引ヘッド810との干渉を防止できる。したがって、蓋材装着装置1の操作性を向上させることができる。
上述のように、容器予熱ステーションST3における予熱工程と、仮溶着ステーションST4における仮溶着工程とを経ることにより、次の本溶着ステーションST5において、蓋材Cを容器Wの外周縁からはみ出ることなくぴったりと溶着することができる。図8は、仮溶着ステーションST4から本溶着ステーションST5に移送される蓋材C付き容器Wにおける蓋材Cの仮溶着部位P1を模式的に示す平面図である。仮溶着部位P1は、蓋材Cの奥側端部の円弧状領域であり、図6に示した円弧部分11bに対応する。このように、仮溶着部位P1が蓋材Cの奥側端部であるため、蓋材Cが撓んだ状態で本溶着されることを防止することも可能である。このことについて、図1、図9~図11をさらに参照して説明する。
図1を参照して、打ち抜き装置70がフィルムFから蓋材Cを打ち抜く際、フィルムFは長手方向(x方向)に張力が掛けられる。そのため、打ち抜き装置70で打ち抜かれた蓋材Cは、無負荷状態においてx方向に丸みを帯びる傾向がある。たとえば図10に示すように、吸引ヘッド810Aの両横に仮溶着ヒータブロック41Aを配置するような形態においては、図12の上図に誇張して示すように、蓋材Cの横幅方向中央部が膨らんだ状態で横幅方向両端部が仮溶着される可能性がある。図11には、当該比較例における蓋材Cの仮溶着部位P2が模式的に示されている。仮溶着部位P2は、蓋材Cの横幅方向両端部に位置する一対の円弧状領域である。
このような場合、図11に示すように、蓋材Cが撓んだまま横幅方向両端部が仮溶着された容器Wが本溶着ステーションST5に移送されるため、本溶着装置50の加熱ヘッド51が蓋材Cの周縁部全体を押圧したとしても、図12下図に誇張して示すように、蓋材Cの中央部の撓みは維持される。
これに対し、本実施の形態では、図9上図に示されるように、蓋材Cの奥側端部のみが仮溶着されるので、蓋材Cの中央部が撓んだ状態であったとしても、次工程の本溶着ステーションST5において、本溶着装置50の加熱ヘッド51が蓋材Cの周縁部全体を押圧することによって蓋材Cの撓みが解消されるので、図9下図に示されるように、蓋材Cがピンと張った状態で、容器Wの開口端面11に本溶着することができる。したがって、完成品の美観を向上させることができる。
<変形例>
本実施の形態では、予熱用ヒータプレート31および仮溶着ヒータブロック41の形状が、平面視において矩形状である例を示したが、このような例に限定されず、たとえば、蓋材Cの開口端面11の円弧部分11a,11bに合致するような円弧状であってもよい。
本実施の形態では、蓋材Cを成型する蓋材成型手段が、パンチ73とダイ71,72とを含む打ち抜き装置70により構成されることとしたが、このような例に限定されず、たとえば、トムソン刃によるプレスカット、ローレットダイカット、レーザーカットなど、様々な手段を採用し得る。
また、蓋材Cを加温する加温手段が、フィルム加温装置75により構成され、蓋材Cの素材であるフィルムFを加温することとしたが、蓋材Cを直接加温する手段により構成されてもよい。たとえば蓋材Cの移送時間が長くなることを許容できる場合には、上述の中継装置(図示せず)に設けてもよい。
また、本実施の形態では、容器Wを各工程に移送する容器移送手段が、ターンテーブル20により構成されることとしたが、このような例に限定されず、容器Wをスライド移動させるコンベア等によって構成されてもよい。また、待機ステーションST2の位置は図1に示したような位置に限定されず、たとえば溶着蓋材冷却ステーションST6と投入・排出ステーションST1との間であってもよい。あるいは、待機ステーションST2は省略されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 蓋材装着装置、20 ターンテーブル、30 予熱装置、31,41,51 加熱ヘッド、40 仮溶着装置、50 本溶着装置、60 冷却装置、70 打ち抜き装置、75 フィルム加温装置、80 蓋材移送装置、81 蓋材吸引部、810 吸引ヘッド、B バルク、C 蓋材、F フィルム、ST1 投入・排出ステーション、ST2 待機ステーション、ST3 容器予熱ステーション、ST4 仮溶着ステーション、ST5 本溶着ステーション、ST6 溶着蓋材冷却ステーション、W 容器。

Claims (6)

  1. 容器の開口端面に蓋材を固着するための蓋材装着装置であって、
    前記容器の開口端面を局所的に予熱する予熱装置と、
    前記容器の開口端面のうち前記予熱装置により予熱された部分に、蓋材を仮溶着することにより、前記蓋材の位置決めを行う仮溶着装置と、
    前記仮溶着装置により位置決めされた前記蓋材を、前記容器の開口端面に本溶着する本溶着装置とを備える、蓋材装着装置。
  2. 前記予熱装置は、前記容器の開口端面に対面し、非接触で前記開口端面を加熱する加熱ヘッドを含む、請求項1に記載の蓋材装着装置。
  3. 前記蓋材を成型する蓋材成型手段と、
    前記蓋材成型手段により成型された前記蓋材が前記仮溶着装置に移送される前に、前記蓋材を直接または間接的に加温する加温手段とをさらに備える、請求項1に記載の蓋材装着装置。
  4. 前記蓋材成型手段は、帯状のフィルムから蓋材を打ち抜く打ち抜き装置により構成されており、
    前記加温手段は、前記打ち抜き装置の上流側に配置され、前記フィルムを加温するフィルム加温装置により構成されている、請求項3に記載の蓋材装着装置。
  5. 前記容器を移送するためのターンテーブルをさらに備え、
    前記ターンテーブルの円周方向に沿って、前記予熱装置、前記仮溶着装置、および前記本溶着装置が配置されており、
    前記予熱装置の加熱ヘッドおよび前記仮溶着装置の加熱ヘッドは、上方から見て前記容器の中心よりも前記ターンテーブルの径方向内側にオフセットした位置に配置されている、請求項1に記載の蓋材装着装置。
  6. 前記ターンテーブルの径方向外側に離れて配置され、帯状のフィルムから前記蓋材を打ち抜く打ち抜き装置と、
    前記打ち抜き装置により打ち抜かれた前記蓋材を吸引して保持する吸引ヘッドを含み、前記吸引ヘッドに保持された前記蓋材を、前記仮溶着装置が配置された仮溶着ステーションに移送する蓋材移送装置とをさらに備え、
    前記吸引ヘッドは、前記蓋材の移送方向の先端部分が切り欠かれている、請求項5に記載の蓋材装着装置。
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