JP2022021386A - 蓋材装着装置 - Google Patents

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陽介 重本
Yosuke Shigemoto
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正哉 吉井
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Abstract

【課題】専用の容器ホルダを用いることなく、様々な種類の容器に蓋材を装着することのできる蓋材装着装置を提供する。【解決手段】蓋材装着装置(1)は、容器(W)の開口端面に蓋材(C)を固着するための蓋材装着装置であって、ターンテーブル(20)と、ターンテーブルの外周部に固定され、各々が、容器の筒部を両側から挟み込む一対の爪部(31)を有する複数の把持部材(30)と、一対の爪部の開閉制御を行う把持制御手段(64)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋材装着装置に関する。
化粧品、医薬品などのクリーム製品を充填した容器の開口端には、プラスチックフィルムやアルミ箔ラミネートフィルムからなる内蓋材が溶着されている。消費者は、クリーム製品を使い始める際に、容器の首部に係合した外蓋キャップを開けた後、内蓋材をめくり取る。容器の開口端面にこのような内蓋材が溶着されていることにより、改ざんの防止、内容製品(クリーム)の蒸散・減容の抑制、消費者の初期使用感などに寄与する。また、内蓋材に印刷を施すことにより、商品ブランドの向上や、高級感アップなどにも役立つ。
特開2010-6375号公報(特許文献1)では、容器の開口部の外周縁からはみ出すことがないように蓋材(内蓋材)をぴったりと容器の開口端に装着するために、蓋材吸引部、蓋材移送部、および蓋材仮溶着部を備えた蓋材装着装置が提案されている。
特開2010-6375号公報
特許文献1に示すような従来の蓋材装着装置では、容器がターンテーブル上の容器ホルダ(容器載置プレート)に置かれて、ターンテーブルの回転により、仮溶着ステーション、本溶着ステーション、および、容器排出ステーションへと順に移送される。容器ホルダは、容器のサイズおよび形状に応じて形成されるため、容器ホルダに容器を置くことで、容器をきっちりと位置決めすることができる。
その一方で、一台の蓋材装着装置で多種多様なサイズ・形状の容器を加工対象とするためには、その分だけ専用の容器ホルダを作る必要があるため、ホルダレスとしながら、様々な種類の容器に蓋材を装着できる技術が求められていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、専用の容器ホルダを用いることなく、様々な種類の容器に蓋材を装着することのできる蓋材装着装置を提供することである。
この発明のある局面に従う蓋材装着装置は、容器の開口端面に蓋材(内蓋材)を固着するための蓋材装着装置であって、ターンテーブルと、ターンテーブルの外周部に固定され、各々が、容器の筒部を両側から挟み込む一対の爪部を有する複数の把持部材と、一対の爪部の開閉制御を行う把持制御手段とを備える。
これにより、把持部材によって、様々な種類(サイズおよび形状)の容器を把持することができるので、専用の容器ホルダを不要とすることができる。また、把持部材が、容器の筒部を両側から挟み込むように構成されているため、容器をセンタリングしながら把持することができる。
好ましくは、蓋材装着装置は、把持部材が固定されたターンテーブルの高さが、加工対象の容器のサイズまたは形状に応じて予め定められた高さとなるように、ターンテーブルを昇降させるテーブル昇降手段をさらに備える。
また、蓋材装着装置は、把持部材に把持された容器の底面と接する上面を有し、ターンテーブルの回転と同期して回転する支持板をさらに備えることが望ましい。
好ましくは、支持板の上面の高さは、製造ラインにおける容器搬送手段の搬送面と略同一高さである。この場合、蓋材装着装置は、搬送面から容器受取ステーションに位置する支持板の上面に、水平移動により容器を供給する容器供給部をさらに備えることが望ましい。「略同一高さ」とは、完全な同一高さに限定されないことを意味し、両者の差がたとえば10mm以下であることが望ましい。
蓋材装着装置は、容器受取ステーションにおいて把持部材によって把持された容器に、蓋材を溶着する溶着手段と、待機時における溶着手段の高さが、加工対象の容器のサイズに応じて予め定められた高さとなるように、溶着手段を昇降させる昇降手段とをさらに備える。一実施形態として、溶着手段は、蓋材を仮溶着する仮溶着部と、仮溶着部により仮溶着された蓋材を本溶着する本溶着部とを含み、昇降手段は、仮溶着部および本溶着部のそれぞれに設けられる。
より好ましくは、把持部材は、ターンテーブルの外周部に、複数個1組で固定されており、溶着手段は、溶着ステーションに位置する複数個の容器に、蓋材を同時に溶着する。溶着手段が仮溶着部と本溶着部とを含む形態においては、仮溶着部が、仮溶着ステーションに位置する複数の容器に蓋材を同時に仮溶着し、本溶着部が、本溶着ステーションに位置する複数の容器に、仮溶着された蓋材を同時に本溶着する。
蓋材装着装置は、蓋材を成型する蓋材成型手段と、蓋材成型手段により成型された蓋材を、溶着ステーション(溶着手段が仮溶着部と本溶着部とを含む形態においては、仮溶着ステーション)に位置する複数個の容器の直上に移載する蓋材移載部とをさらに備えることが望ましい。この場合、好ましくは、蓋材移載部は、複数の吸引ユニットと、複数の吸引ユニットを交互に往復移動させる移動機構とを含み、各吸引ユニットに、容器の個数に応じた複数の蓋材吸引部が設けられている。
好ましくは、把持制御手段は、ターンテーブルに固定されている。この場合、把持制御手段への電力および信号の伝達は、ターンテーブルの回転軸に設けられたスリップリングにより実現されることが望ましい。これにより、ターンテーブルが回転しても、把持制御手段に接続された信号線の捻じれを防止できるので、把持部材の爪部の開閉を精度良く行うことができる。
本発明によれば、専用の容器ホルダを用いることなく、様々な種類の容器に蓋材を装着することができる。
本発明の実施の形態に係る蓋材装着装置の概略構成を模式的に示した模式平面図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る蓋材装着装置の機能構成を示す機能ブロック図であり、(B)は、制御装置のメモリに記憶される容器種類対応データのデータ構造例を示す図である。 (A)~(C)は、本発明の実施の形態における把持部材の構成例、および、把持部材による容器の把持方法を模式的に示す上面図である。 (A),(B)本発明の実施の形態においてターンテーブルの高さが調整可能であることを模式的に示す図である。 (A)は、本発明の実施の形態における容器供給方法を模式的に示す図であり、(B)は、本発明の実施の形態における容器排出方法を模式的に示す図である。 (A)~(C)は、本発明の実施の形態における蓋材の仮溶着方法を模式的に示す図である。 (A)~(C)は、本発明の実施の形態における蓋材の移送方法を模式的に示す図である。 (A)~(C)は、本発明の実施の形態における蓋材の本溶着方法を模式的に示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<概略構成について>
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る蓋材装着装置1の概略構成について説明する。図1は、蓋材装着装置1の概略構成を模式的に示した模式平面図である。図2(A)は、蓋材装着装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図1に示されるように、蓋材装着装置1は、典型的にはクリーム製品が充填された容器Wに、プラスチックフィルムやアルミ箔ラミネートフィルムからなる蓋材Cを固着する。蓋材装着装置1は、容器受取ステーションP1、仮溶着ステーションP2、本溶着ステーションP3、冷却ステーションP4、および、容器排出ステーションP5を有している。
蓋材装着装置1は、基本の構成要素として、容器Wを容器受取ステーションP1に供給する容器供給部41と、仮溶着ステーションP2に位置する容器Wに蓋材Cを仮溶着する仮溶着部42と、本溶着ステーションP3に位置する容器Wの蓋材Cを熱溶着により固着する本溶着部43と、冷却ステーションP4に位置する容器Wの蓋材Cを冷却する蓋材冷却部44と、容器排出ステーションP5に移送された容器Wを製造ラインへと排出する容器排出部45と、蓋材Cの材料である帯フィルムFを移送するフィルム移送部46と、帯フィルムFから蓋材Cを打ち抜く蓋材打ち抜き部47と、打ち抜かれた蓋材Cを仮溶着ステーションP2に位置する容器Wの直上に移送する蓋材移載部48とを備えている。蓋材装着装置1の各部は、制御装置80によって制御される。
蓋材装着装置1はまた、容器Wを容器受取ステーションP1から容器排出ステーションP5まで順に移送するためのターンテーブル20を備えており、容器供給部41、仮溶着部42、本溶着部43、蓋材冷却部44、および容器排出部45が、ターンテーブル20の周囲に、この順序で円周方向に沿って配置されている。
容器供給部41および容器排出部45は、蓋材装着装置1を含む自動包装システムの製造ラインにおける容器搬送手段9に隣接して配置されている。容器搬送手段9は、搬送面(上面)91上に載せられた容器Wを一定方向(矢印A1方向)に移送するベルトコンベアである。フィルム移送部46、蓋材打ち抜き部47、および蓋材移載部48は、仮溶着部42の近傍に配置されている。
ターンテーブル20は、円形または多角形(たとえば八角形)形状の平板により構成されており、鉛直方向に延在する回転軸21を中心に、たとえば時計回り(図1の矢印A2方向)に回転する。本実施の形態においては、ターンテーブル20上に容器ホルダはなく、ターンテーブル20の外周部に、容器Wの筒部を挟み込んで把持する複数の把持部材30が固定されている。
本実施の形態においては、図1に示されるように、ターンテーブル20の外周部に、把持部材30が2個1組で固定されている。図1に示す例では、八角形形状のターンテーブル20の各辺に1組ずつ把持部材30が設けられている。このように、把持部材30を2個1組とすることにより、各ステーションP1~P5において、2個の容器Wを同時に処理することができる。
本実施の形態では、容器受取ステーションP1を起点(0度)とした場合、時計回りで90度の位置に仮溶着ステーションP2、180度の位置に本溶着ステーションP3、225度の位置に冷却ステーションP4、270度の位置の容器排出ステーションP5が形成されている。そのため、ターンテーブル20を45度ずつ回転させることにより、2個1組の把持部材30が、容器受取ステーションP1→予備ステーション(1)→仮溶着ステーションP2→予備ステーション(2)→本溶着ステーションP3→冷却ステーションP4→容器排出ステーションP5→予備ステーション(3)を順に移動し、容器受取ステーションP1に戻る。
ターンテーブル20の下方には、容器Wの底部が載せられる支持板50が設けられている。つまり、支持板50は、容器Wの底面と接する上面(以下「支持床面」という)51を有している。支持板50もまた、円形または多角形形状の平板により構成されており、回転軸21を中心に、ターンテーブル20と同期して回転する。つまり、把持部材30が固定されたターンテーブル20と、その下方の支持板50とによって、容器Wの移送手段が構成されている。本実施の形態では、図2(A)に示されるように、蓋材装着装置1は、ターンテーブル20を回転させるためのテーブル回転部62を備えており、支持板50とターンテーブル20とが、図1に示す複数の連結軸53により相対回転不可となるように連結されている。これにより、ターンテーブル20が回転すると、支持板50がターンテーブル20とともに(ターンテーブル20に追従して)回転する。テーブル回転部62は、たとえば、アブソリュートタイプの位置検出器を採用したアクチュエータにより構成されている。なお、支持板50とターンテーブル20とが連結軸53により連結されている構成に限定されず、支持板50を個別に回転させるための支持板回転部を別途備えていてもよい。
把持部材30の構成例については図3を参照して説明する。図3(A)~(C)は、把持部材30の構成例、および、把持部材30による容器Wの把持方法を模式的に示す上面図である。図3(A)に示すように、各把持部材30は、平行に開閉する一対(2つ)の爪部31,31を有している。本実施の形態において把持部材30は、いわゆるエアチャック部材であり、エアチューブ32を介して供給されるエアにより爪部31,31が開閉される。爪部31は、ターンテーブル20の径方向外側(図4等において矢印A11で示す方向)に向かって延びている。爪部31の内側面(一対の爪部31,31同士が対向する面)には、V字状の切り欠き部31aが設けられている。これにより、図3(B),(C)に示されるように、一対の爪部31を、全開位置(想像線で示す)から同時に閉じることによって、容器Wのサイズ(具体的には、筒部12外寸L1)に関わらず、容器Wをセンタリングしながら筒部12を把持することができる。なお、容器Wの筒部12は、内容製品(典型的にはクリーム製品)を収容する胴体部13と、上端が開口端面11を形成する首部14とにより構成される。
把持部材30に一端が接続されたエアチューブ32および信号線33の他端は、ターンテーブル20に固定されたチャック制御部64に接続されている。チャック制御部64は、一対の爪部の開閉制御を行う把持制御手段である。なお、図1では、図面が煩雑となるのを防ぐために、エアチューブ32の図示を省略している。また、図1では、チャック制御部64がターンテーブル20上に配置された例が示されているが、ターンテーブル20の底面に固定されていてもよい。
チャック制御部64は、エアチューブ32を介して把持部材30のチャック用エアシリンダへのエア吐出をON/OFFするための電磁弁を含む。把持部材30はターンテーブル20と一体的に回転するため、制御装置80からチャック制御部64への電力および信号(電磁弁のON/OFF信号など)の伝達は、図1に模式的に示すスリップリング22よって実現されている。スリップリング22は、固定体である内側スリーブ23と、回転体である外側スリーブ24と、内側スリーブ23および外側スリーブ24のそれぞれに設けられた、互いに接触する複数対の端子(図示せず)とを含む。また、後述する図4(A)に模式的に示されるように、チャック制御部64へのエアの伝達は、非回転部に固定されたエア配管34と、エア配管34の端部に接続され、回転軸21の中心線上に配置された回転部対応接手35と、接手35からチャック制御部64まで延びているエアチューブ36を介して行われる。チャック制御部64から各把持部材30チャック用エアシリンダへのエア供給は、エアチューブ32を介して行われる。
ここで、容器Wのサイズまたは形状によって、把持(挟み込み)に適した高さが異なる。容器Wのサイズには、容器Wの外寸(外周面の直径(最大長さ))L1、および、容器Wの高さL2が含まれる(図4等参照)。そのため、図4(A),(B)に示されるように、蓋材装着装置1は、把持部材30が固定されたターンテーブル20を昇降させるためのテーブル昇降部61を備えており、テーブル昇降部61を制御することで、ターンテーブル20の高さ、すなわち把持部材30の高さを調整することができる。テーブル昇降部61は、たとえば、サーボモータとスクリュージャッキユニットとにより実現される。
具体的には、設置面10を基準とする支持板50(支持床面51)の高さH1は固定であるのに対し、ターンテーブル20の高さH2(H2´)は変更可能である。そのため、支持板50とターンテーブル20との間隔Dを、容器Wのサイズまたは形状に応じて調整することができる。これにより、ターンテーブル20に固定された把持部材30が、最適な高さで容器Wを挟むことができる。
この場合、連結軸53は、支持板50およびターンテーブル20の一方に固定され、他方に対しては上下移動可能に設けられている。本実施の形態では、図4(A),(B)に示されるように、連結軸53の上端部が(貫通孔20hに挿通された状態で)ターンテーブル20に固定され、下端部が支持板50の貫通孔50h内に上下移動可能に挿通されている。なお、支持板50の(回転時における)がたつきを防止するために、支持板50の外周縁部は、円周方向に沿って互いに間隔をあけて設けられた複数本(たとえば3本以上)の縁部支持部材52によって下方から支持されていることが望ましい。各縁部支持部材52の上端部には、支持板50の縁部底面に接する転動部材52aが設けられている。また、ターンテーブル20と支持板50とを引き離す方向に付勢する圧縮バネ(弾性部材)54が、連結軸53の周りに一体的に設けられていることが望ましい。
図2に示されるように、制御装置80は、上述の容器供給部41、仮溶着部42、本溶着部43、蓋材冷却部44、容器排出部45、フィルム移送部46、蓋材打ち抜き部47、蓋材移載部48、テーブル昇降部61、テーブル回転部62、チャック制御部64と電気的に接続されている。また、後述する溶着手段昇降部65にも電気的に接続されている。制御装置80は、CPUなどのプロセッサ81と、各種データおよびプログラムを記憶するメモリ82と、操作パネルなどにより構成される入力部83とを含む。
メモリ82には、容器Wの種類ごとに制御データを記録した「容器種類対応データ」が予め記憶されている。メモリ82は、データの書き換えが可能なメモリである。そのため、蓋材装着装置1が取り扱う容器Wの種類が増えれば、容器種類対応データを自由に追加することができる。また、不要となった容器種類対応データを削除することもできる。
図2(B)は、容器種類対応データのデータ構造例を示す図である。図2(B)に示されるように、容器種類対応データは、ターンテーブル20の高さを示す「テーブル高さ」、ならびに、稼働時において容器W(または容器W上の蓋材C)に上方から接触するよう昇降制御される装置(以下「対象装置」と称する)の「稼働時待機高さ」および「作業高さ」を含む。なお、「稼働時待機高さ」(以下「待機高さ」と略す)は、各対象装置の原点高さ(最上高さ)よりも下方の高さであり、容器W(または容器W上の蓋材C)に接触または近接する「作業高さ」よりも上方の高さである。対象装置は、仮溶着部42および本溶着部43を少なくとも含み、蓋材冷却部44、容器排出部45、および蓋材移載部48をさらに含む。
この場合、容器種類対応データには、仮溶着部42の待機高さ(仮溶着待機高さ)および作業高さ(仮溶着作業高さ)、本溶着部43の待機高さ(本溶着待機高さ)および作業高さ(本溶着作業高さ)、蓋材冷却部44の待機高さ(冷却待機高さ)および作業高さ(冷却作業高さ)、容器排出部45の待機高さ(排出待機高さ)および作業高さ(排出作業高さ)、ならびに、蓋材移載部48の待機高さ(蓋材移載待機高さ)および作業高さ(蓋材移載作業高さ)が含まれる。
テーブル高さは、把持部材30の高さが、対応する種類の容器Wの把持に適した高さとなるように、容器Wのサイズおよび形状の少なくとも一方に基づいて予め定められている。各対象装置の待機高さおよび作業高さは、容器Wの高さL2に応じて予め定められている。なお、テーブル高さは、設置面10からのターンテーブル20の高さH2(H2’)を表していてもよいし、支持板50との間隔Dを表していてもよい。
容器供給部41などの構成例は、以下の蓋材装着手順において説明する。
<蓋材装着手順について>
蓋材装着装置1が実行する蓋材装着手順について説明する。
蓋材装着装置1は、容器供給工程、仮溶着工程、本溶着工程、冷却工程、容器排出工程を順に実行するが、これらの作業工程の開始前に、高さ調整を実行する。
(高さ調整工程)
図1、図2、および図4を参照して、高さ調整工程について説明する。
蓋材装着装置1の稼働開始時に、たとえば操作パネルなどの入力部83に容器Wの種類が入力されると、制御装置80のプロセッサ81は、加工対象の容器Wの種類を見出しとした容器種類対応データを検索し、メモリ82から、加工対象の容器Wの種類に応じたテーブル高さ、ならびに、各対象装置の待機高さおよび作業高さ(すなわち、仮溶着待機高さ、仮溶着作業高さ、本溶着待機高さ、本溶着作業高さ、冷却待機高さ、冷却作業高さ、排出待機高さ、排出作業高さ、蓋材移載待機高さ、蓋材移載作業高さ)を呼び出す(読み出す)。
制御装置80(プロセッサ81)は、呼び出したテーブル高さに応じてテーブル昇降部61を制御し、ターンテーブル20の高さを調整する。つまり、テーブル昇降部61は、把持部材30が固定されたターンテーブル20の高さが、加工対象の容器Wのサイズまたは形状に応じて予め定められた高さとなるように、ターンテーブル20を昇降させる。これにより、支持床面51を基準とした把持部材30の高さ、すなわち容器Wの把持高さが調整される。
図4(A)では、間隔Dを比較的小さくすることで、比較的背の低い容器Wの筒部(ここでは胴体部13)が把持された状態が示され、図4(B)では、間隔Dを比較的大きくすることで、比較的背の高い容器Wの筒部(ここでは首部14)が把持された状態が示されている。
また、制御装置80は、呼び出した仮溶着待機高さおよび本溶着待機高さに応じて仮溶着部42および本溶着部43それぞれの待機位置を調整する制御を行う。つまり、待機時における仮溶着部42および本溶着部43の高さが、加工対象の容器Wのサイズ(高さL2)に応じて予め定められた高さとなるように、溶着手段昇降部(昇降手段)65を制御する。溶着手段昇降部は、たとえば、仮溶着部42および本溶着部43を個別に昇降させるための2つの伸縮ロッド(図示せず)を含む。
具体的には、図6(A)に示されるように、呼び出した仮溶着待機高さH13が待機高さとなるように、仮溶着部42の伸縮ロッドを制御する。仮溶着待機高さH13は、容器Wの開口端面(蓋材C)に接する仮溶着作業高さH11に、仮溶着部42(加熱ヘッド421)のストローク分の高さH12を足し合わせた高さである。同様に、図8(A)に示されるように、呼び出した本溶着待機高さH15が待機高さとなるように、本溶着部43の伸縮ロッドを制御する。本溶着待機高さH15は、容器Wの開口端面(蓋材C)に接する本溶着作業高さH11に、本溶着部43(熱板431)のストローク分の高さH14を足し合わせた高さである。なお、図6(A)および図8(A)では、理解を容易にするために、ストローク分の高さH12,H14を誇張して示している。
また、図示はしないが、制御装置80はさらに、呼び出した冷却待機高さに応じて、蓋材冷却部44の待機時の高さ調整を行うとともに、呼び出した排出待機高さに応じて、容器排出部45の待機時の高さ調整を行う。
上記の高さ調整工程を経ることにより、容器Wの種類を変更する場合における段取り替え作業ならびに調整作業に要する時間を短縮することができる。また、容器Wの種類に関わらず、再現性を向上させることができる。
(容器供給工程)
図1、図2、および図5(A)を参照して、容器供給工程について説明する。図5(A)は、本発明の実施の形態における容器供給方法を模式的に示す図である。
図1に示されるように、容器供給部41は、製造ラインの容器搬送手段9上の容器Wを搬入し、搬入した容器Wを容器受取ステーションP1に供給する。容器供給部41は、容器搬送手段9と交差して配置された搬入手段としてのコンベア410と、容器搬送手段9上の容器Wをコンベア410上に導くための一対のサイドベルト式ガイドコンベア412a,412bと、コンベア410上に導かれた容器Wを、容器受取ステーションP1に位置する把持部材30(ターンテーブル20側)へと移送する容器移送部413とを含む。ガイドコンベア412a,412bは、互いに対面して配置されている。
コンベア410は、支持板50に近接して配置されている。コンベア410の載置面(上面)411は、容器搬送手段9の搬送面91と同一高さである。また、図5(A)に示されるように、載置面411は、支持床面51と同一高さである。つまり、加工対象の容器Wが載せられる支持床面51のレベルは、容器搬送手段9の搬送面91と同一レベルである。
図5(A)を参照して、容器移送部413は、載置面411上の容器Wを把持する把持部414と、把持部414を上下移動可能に支持する支持部415と、載置面411の上方空間から容器受取ステーションP1の上方空間まで延びているガイド部416と、ガイド部416に沿って支持部415(把持部414)を水平移動させる移動機構(図示せず)とを含む。ガイド部416は、ターンテーブル20の半径方向に沿って(コンベア410の搬送方向A3と直交する方向に沿って)延在している。なお、本実施の形態においては、把持部414、支持部415、およびガイド部416が、2つずつ設けられており、容器移送部413は、2つの容器Wを同時または連続的に供給する。図示はしていないが、コンベア410の下流側端部に、搬送方向A3に直交する方向に延在する第1ストッパ部材が固定され、第1ストッパ部材よりも上流側に、同方向に延在する第2ストッパ部材が進退可能に設けられている。2個の把持部414は、載置面411上において第1および第2ストッパ部材に当接した状態の2個の容器Wを、同時に把持する。
容器移送部413は、把持部414により把持した容器Wを、ガイド部416に沿って、矢印A4で示す方向に水平移動させて、載置面411から支持床面51上へと滑らせる。把持部414は、上述の把持部材30と同様に、一対の爪部を含む構成であってもよい。この場合、把持部414による容器Wの把持動作は、以下に示す把持部材30による容器Wの把持動作と同様にすることができる。
容器受取ステーションP1に位置する2つの把持部材30は、待機時において全開状態であり、容器移送部413により2つの容器Wが支持床面51上に移動させられると、2つの容器Wを同時に把持する。具体的には、制御装置80が、容器受取ステーションP1に位置する把持部材30の電磁弁を開として、チャック用エアシリンダへのエア供給を開始する。これにより、図3(B),(C)に示されるように、全開状態の爪部31,31が、容器Wの筒部12に当たるまで閉じられるので、容器Wは、一対の爪部31,31に両側から挟み込まれることによって把持される。本実施の形態では、上述のように、ターンテーブル20の高さが事前に調整されているため、容器Wを最適な高さで挟持することができる。
把持部材30により容器Wが把持されると(または、把持される直前に)、容器供給部41の把持部414による把持状態を解除し(全開とし)、把持部414をコンベア410の上方空間に戻す。
なお、容器移送部413の把持部414の高さは、把持部材30よりも下方または上方に位置することが望ましい。これにより、把持部414と把持部材30との干渉を防止できるので、容器Wの引き渡しを効率的に行うことができる。載置面411を基準とした把持部414の高さもまた、容器Wの種類に応じて予め定められていてもよい。つまり、メモリ82に記憶される容器種類対応データは、容器供給部41による容器供給高さ(把持部414の高さ)をさらに含んでいてもよい。
(仮溶着工程)
図1、図2、および図6を参照して、仮溶着工程について説明する。図6(A),(B)は、仮溶着部42および蓋材移載部48を模式的に示す図であり、図6(C)は、蓋材Cに対する仮溶着範囲を模式的に示す平面図である。なお、図6(A),(B)では、容器Wを把持している把持部材30の図示は省略している。また、図6(A)では、紙面左側がターンテーブル20の径方向外側(矢印A11方向)を示し、図6(B)では、紙面左右方向がターンテーブル20の円周方向(矢印A12方向)を示すものとする。図6(B)は、ターンテーブル20の回転軸21側から(図6(A)のVIB-VIB線に沿う方向から)仮溶着ステーションP2を見た模式図である。
図1を参照して、仮溶着部42は、蓋材打ち抜き部47によって、帯フィルムFから打ち抜かれた蓋材Cを、仮溶着ステーションP2に位置する2個の容器Wに同時に仮溶着する。フィルム移送部46では、フィルムロール(図示せず)から、蓋材Cの素材である帯フィルムFが矢印A5で示す方向に沿って移動することにより、蓋材打ち抜き部47へ移送される。
フィルム移送部46および蓋材打ち抜き部47の基本構成は、上記特許文献1(特開2010-635号公報)に記載の構成と同様であってよい。この場合、図示はしないが、蓋材打ち抜き部47は、下方に配置されたパンチと、上方に配置されたダイと、パンチを昇降させる流体圧シリンダ(典型的には空気圧シリンダ)とから構成される。パンチが上部のダイと下部のガイドとに案内されて、流体圧シリンダによって上下移動するように構成されている。打ち抜かれる帯フィルムFは、フィルム移送部46によって、ダイとガイドとの間に挿入されて移送される。
なお、図1に示されるように、帯フィルムFの送り動線上(蓋材打ち抜き部47よりも上流側)に、ヒータユニットなどからなる加温手段49が設けられていることが望ましい。これにより、冬期に倉庫内で低温化が促進された帯フィルムFを使い始める場合であっても、帯フィルムFの表面が温められるため、加工の溶着条件(温度、時間、圧力)と仕上がり品質のブレを低減することができる。これにより、後の溶着工程において蓋材Cの溶着強度を安定させることができる。
図6(A)に示されるように、蓋材移載部48は、蓋材打ち抜き部47により打ち抜かれた蓋材Cを吸引する蓋材吸引部481と、蓋材打ち抜き部47の上方空間から仮溶着ステーションP2の上方空間まで延びているガイド部482と、ガイド部482に沿って蓋材吸引部481を水平移動させる移動機構(図示せず)と、蓋材吸引部481を上下移動させる伸縮機構483とを含む。なお、伸縮機構483は、稼働開始時にメモリ82から呼び出した蓋材移載待機高さに応じて、仮溶着ステーションP2において蓋材Cが容器Wの直上に位置するように、制御される。
蓋材吸引部481は、吸引ヘッドと、吸引ヘッドに取り付けられた吸引パッドから真空吸引することができるように配置されたエア配管とから構成されている。なお、蓋材吸引部481は、蓋材打ち抜き部47のダイ内に入って上下移動する。
ガイド部482は、ターンテーブル20の半径方向に沿って(フィルム移送部46のフィルム移送方向A5と直交する方向に沿って)直線状に延在している。これにより、蓋材移載部48は、蓋材打ち抜き部47によって打ち抜かれた蓋材Cを、ガイド部482に沿って、矢印A6に示す方向に(蓋材移載待機高さで)水平移動させ、仮溶着ステーションP2に位置する容器Wの直上に移動させ、蓋材Cを、容器Wの開口端面11に対面させた状態で維持する。なお、図6(A),(B)では、便宜上、蓋材Cが容器Wの開口端面11に接触または近接する「蓋材移載作業高さ」に位置する蓋材移載部48(蓋材吸引部481)が示されている。
本実施の形態では2個の容器Wを対象としているため、図6(B)に示されるように、仮溶着ステーションP2において蓋材吸引部481が2個(容器Wと同じ個数)並んでいる。2個の蓋材吸引部481は、(伸縮機構483を介して)共通の支持アーム484に吊り下げ支持されることにより、吸引ユニットUを構成している。なお、本実施の形態では、ガイド部482を2本設けるとともに、ガイド部482ごとに吸引ユニットUを設けて、2個の吸引ユニットUを交互に往復移動させるように構成されている。この場合における蓋材移載部48による蓋材移送方法については、図7を用いて後述する。
仮溶着部42は、仮溶着ステーションP2の上方空間に配置されている。図6(A),(B)を参照して、仮溶着部42は、上下方向に延び、所定の厚みを有する複数本(たとえば2本)の板状加熱ヘッド421と、複数本の板状加熱ヘッド421の上端部に連結された連結支持部422と、板状加熱ヘッド421を、待機高さ(H13)と作業高さ(H11)との間で上下移動させるための移動機構(図示せず)とを含む。
2本の板状加熱ヘッド421は、互いに平行に配置されている。2本の板状加熱ヘッド421の間隔(空間)は、容器Wの開口円の直径よりも小さくなるように設定されている。そのため、図6(C)に示されるように、平面視において2本の板状加熱ヘッド421の先端面421aは蓋材Cの周縁部と重なる。本実施の形態では2個の容器Wを対象としているため、2個の連結支持部422が共通の支持アーム(図示せず)により支持されており、2組の板状加熱ヘッド421(4本の板状加熱ヘッド421)が同時に上下移動する構成である。
仮溶着工程において、制御装置80は、モータなどの移動機構を制御して、2組の板状加熱ヘッド421を、待機高さから作業高さに下降させる。これにより、各組における板状加熱ヘッド421の先端(下端)面は、容器Wの開口端面の直上で蓋材吸引部481によって吸着されて保持された状態の蓋材Cの周縁部を、容器Wの開口端面の周縁部に接触させて押圧する。この状態で、蓋材Cが板状加熱ヘッド421の先端面421aによって加熱されることによって、蓋材Cの周縁部が部分的に容器Wの開口端面11に仮溶着される。なお、板状加熱ヘッド421が待機高さから作業高さに下降する際に、蓋材吸引部481も待機高さから作業高さへと僅かに下降する。仮溶着条件は、板状加熱ヘッド421によって蓋材Cが加熱される時間、その加熱によって得られる蓋材Cの温度、接触圧力(押圧力)によって制御される。
(蓋材移送方法)
図7(A)~(C)は、本実施の形態における蓋材移送方法を模式的に示す平面図である。図7では、2本のガイド部482のうちの一方(図面上において左側)のガイド部482aに、第1の吸引ユニットU1が設けられ、他方(図面上において右側)のガイド部482bに、第2の吸引ユニットU2が設けられているものとする。ガイド部482a,482bは、仮溶着ステーションP2と蓋材打ち抜き部47のダイとを結ぶ中心線Lからの距離が等間隔となるように、互いに離れて配置されている。
平面視において、第1および第2の吸引ユニットU1,U2は、図7(B)に示されるようにガイド部482a,482bの移送ラインに沿って縦方向に移動可能であるとともに、図7(A),(C)に示されるようにガイド部482a,482bに交差(直交)する方向、すなわち横方向にも移動可能である。つまり、蓋材移載部48は、各吸引ユニットU1,U2を縦方向および横方向に移動させる移動機構(図示せず)を備えている。第1の吸引ユニットU1は、ガイド部482aの一方端部(仮溶着ステーションP2側)および他方端部(蓋材打ち抜き部47側)のそれぞれにおいて、ガイド部482aの移送ラインよりもガイド部482b側にはみ出す方向に移動可能である。第2の吸引ユニットU2は、ガイド部482bの一方端部(仮溶着ステーションP2側)および他方端部(蓋材打ち抜き部47側)のそれぞれにおいて、ガイド部482bの移送ラインよりもガイド部482a側にはみ出す方向に移動可能である。
図7(A)に示されるように、第1の吸引ユニットU1が、仮溶着ステーションP2上(ガイド部482aの一方端部)に位置する場合、第2の吸引ユニットU2は、蓋材打ち抜き部47上(ガイド部482bの他方端部)に位置している。第1の吸引ユニットU1は、2個の蓋材吸引部481のそれぞれが蓋材Cを吸引した状態で、2個の容器W(図7(A)では「W1」と記す)の直上に位置している。第1の吸引ユニットU1が仮溶着ステーションP2に位置して仮溶着部42による仮溶着動作(板状加熱ヘッド421を上下移動させる動作)が行われている間に、第2の吸引ユニットU2は、蓋材Cの吸引動作を行う。具体的には、ガイド部482b側の移動機構が、蓋材打ち抜き部47の直上において第2の吸引ユニットU2を横方向に移動させることにより、2個の蓋材吸引部481が、蓋材打ち抜き部47により打ち抜かれた蓋材Cを1つずつ順に吸引する。このとき、2個の蓋材吸引部481それぞれの伸縮機構483(図6(B))が独立して制御される。
容器W1に対する仮溶着動作が終わると、蓋材Cの保持状態が解除された第1の吸引ユニットU1が、ガイド部482aの移送ライン上の位置へ戻されて(矢印A21)、その後、図7(B)に示されるように、移送ラインに沿ってガイド部482aの他方端部へと移動する(矢印A22)。同様に、第2の吸引ユニットU2による吸引動作が終わると、蓋材Cを保持した第2の吸引ユニットU2が、ガイド部482bの移送ライン上の位置へ戻されて(矢印A31)、図7(B)に示されるように、移送ラインに沿ってガイド部482bの一方端部へと移動する(矢印A32)。第1および第2の吸引ユニットU1,U2は、それぞれの移送ライン上を、ぶつかり合うことなく逆方向に移動する。なお、第1および第2の吸引ユニットU1,U2が移送ライン上を移動している間に、ターンテーブル20および支持板50が45度回転する(矢印A2)。
第1の吸引ユニットU1がガイド部482aの他方端部に到着し、第2の吸引ユニットU2がガイド部482bの一方端部に到着すると、第1の吸引ユニットU1は図7(A)で示した第2の吸引ユニットU2と同様の動作を行い、第2の吸引ユニットU2は図7(A)で示した第1の吸引ユニットU1と同様の動作を行う。すなわち、図7(C)に示されるように、第1の吸引ユニットU1が、矢印A23で示す方向に移動して蓋材Cの吸引動作を行い、第2の吸引ユニットU2が、矢印A33で示す方向に移動して、仮溶着ステーションP2において、次の容器W(図7(C)では「W2」と記す)に対し、仮溶着部42とともに仮溶着動作を行う。その後、第1の吸引ユニットU1は、上記の移動経路(実線矢印A21~A23)とは逆の経路をたどって(破線矢印A24~A26)、仮溶着ステーションP2へと移動し、上記処理を繰り返す。同様に、第2の吸引ユニットU2は、上記の移動経路(実線矢印A31~A33)とは逆の経路をたどって(破線矢印A34~A36)、蓋材打ち抜き部47がある蓋材吸引位置へと移動し、上記処理を繰り返す。
(本溶着工程)
図1、図2、および図8を参照して、本溶着工程について説明する。図8(A),(B)は、本溶着部43を模式的に示す図であり、図8(C)は、蓋材Cに対する本溶着範囲を模式的に示す平面図である。なお、図8(A),(B)においても、容器Wを把持している把持部材30の図示は省略している。また、図8(A)では、紙面左側がターンテーブル20の径方向外側(矢印A11方向)を示し、図8(B)では、紙面左右方向がターンテーブル20の円周方向(矢印A12方向)を示すものとする。図8(B)は、ターンテーブル20の回転軸21側から(図8(A)のVIIB-VIIB線に沿う方向から)本溶着ステーションP3を見た模式図である。
本溶着部43は、本溶着ステーションP3の上方空間に配置されている。本溶着部43は、容器Wの開口円の直径よりも大きい底面を有する熱板431と、熱板431に背圧を与えるためのエアシリンダ432と、熱板431を、待機高さ(H15)と作業高さ(H11)との間で上下移動させるための移動機構(図示せず)とを含む。本実施の形態では2個の容器Wを対象としているため、図8(B)に示されるように、2組のエアシリンダ432が、共通の支持アーム433により支持されており、2個の熱板431が同時に上下移動する構成である。
本溶着工程において、制御装置80は、モータなどの移動機構を制御して、2個の熱板431を、待機高さから作業高さに下降させる。これにより、図8(C)に示されるように、各熱板431の底面431aが、容器Wの開口端面に仮溶着された蓋材Cに面接触した状態となる。その状態で、エアシリンダ432により熱板431に背圧が与えられることにより、蓋材Cが、容器Wのリング状の開口端面11の略全体に熱溶着される。これにより、蓋材Cの溶着が完了する。
(冷却工程)
図1および図2を参照して、冷却工程について説明する。
蓋材冷却部44は、冷却ステーションP4の上方空間に配置され、たとえば、蓋材Cに接触させるための冷却板(図示せず)を含む。この場合、図示はしないが、蓋材冷却部44は、上記した本溶着部43と同様に、冷却板に背圧を与えるためのエアシリンダと、冷却板を、待機高さと作業高さとの間で上下移動させるための移動機構とをさらに含む。上述の高さ調整工程においては、メモリ82から呼び出した冷却待機高さが冷却板の待機高さとなるように、制御装置80により高さ調整されているものとする。
冷却工程においては、制御装置80は、移動機構を制御して、2個の冷却板を、待機高さから作業高さ(容器Wの開口端面(蓋材C)に接する高さ)に下降させる。これにより、各冷却板の底面が、容器Wの開口端面に本溶着された蓋材Cに面接触した状態となる。その状態で、エアシリンダにより冷却板に背圧が与えられることにより、直前の本溶着工程において容器Wに熱溶着された蓋材Cが冷却される。これにより、蓋材Cの固着(装着)が完了する。
(容器排出工程)
図1、図2、および図5(B)を参照して、容器排出工程について説明する。
容器排出部45は、容器排出ステーションP5に移送された容器Wを把持する把持部441と、把持部441を上下移動可能に支持する支持部442と、容器排出ステーションP5の上方空間から容器搬送手段9の搬送面91の上方空間まで延びているガイド部443と、ガイド部443に沿って支持部442(把持部441)を水平移動させる移動機構(図示せず)とを含む。ガイド部443は、容器供給部41におけるガイド部416と同様に、ターンテーブル20の半径方向に沿って(容器搬送手段9の搬送方向A1と直交する方向に沿って)延在している。なお、本実施の形態においては、把持部441、支持部442、およびガイド部443が、2つずつ設けられており、容器排出部45は、2つの容器Wを同時または連続的に排出する。
容器排出部45は、たとえば、容器排出ステーションP5において把持部441を下方に移動させて、容器排出ステーションP5に移送されてきた容器Wを上方から挟み込んで把持する。把持部441の挟み込み方向は、ターンテーブル20に固定された把持部材30の挟み込み方向(一対の爪部31,31の開閉方向)と直交している。これにより、把持部材30との干渉を防止できるので、容器排出工程においても、容器Wの引き渡しを効率的に行うことができる。なお、上述の高さ調整工程においては、メモリ82から呼び出した排出待機高さが、把持部441の待機高さとなるように、制御装置80により高さ調整されているものとする。
把持部441が、待機高さから作業高さまで下降し、容器Wを把持すると、ガイド部443に沿って、矢印A7で示す方向に、支持部442を水平移動させる。これにより、容器Wが、支持床面51から容器搬送手段9の搬送面91上へと戻される。
蓋材装着装置1は、ターンテーブル20を所定角度(45度)回転させるごとに、各ステーションにおける作業を連続的に行う。これにより、短時間で容器Wを加工(蓋材の装着)することができる。
<作用効果について>
本実施の形態に係る蓋材装着装置1は、上述のように、ターンテーブルの外周部に固定された複数の把持部材30と、各把持部材30の一対の爪部31,31の開閉制御を行うチャック制御部64とを備え、一対の爪部31,31によって容器Wの筒部12を両側から挟み込む機構を採用している。そのため、本実施の形態によれば、容器Wの筒部12の大きさ(外寸)および形状に関わらず、把持部材30によって容器Wの筒部12を挟持できるので、従来のような専用の容器ホルダを不要とすることができる。また、これにより、従来は加工対象の容器Wの種類を変更する度に行っていた容器ホルダの入れ替え作業を不要とすることができる。また、容器ホルダを製造する必要がないので、容器ホルダの保管場所が不要になるというメリットもある。また、把持部材30が、容器Wの筒部を両側から挟み込むように構成されているため、容器Wをセンタリングしながら把持することができる。
また、蓋材装着装置1は、把持部材30が固定されたターンテーブル20の高さが、加工対象の容器Wのサイズまたは形状に応じて予め定められた高さとなるように、ターンテーブル20を昇降させるテーブル昇降部61を備えている。これにより、複数の把持部材30の位置(高さ)を調整することができるので、容器Wの把持位置(高さ)を、容器Wのサイズまたは形状に応じて最適化することができる。
また、蓋材装着装置1は、ターンテーブル20の回転と同期して回転する支持板50を備えている。これにより、把持部材30に把持された容器Wが、支持板50上に載置された状態で回転するため、ターンテーブル20の回転に伴う容器Wの移送を、安定的に行うことができる。また、ターンテーブル20の回転に伴う容器Wの移送時に、容器Wの底面が擦れることを防止できるため、抵抗のないスムーズな移送を実現できる。その結果、容器Wの底面に傷が付くことを防止できるため、本実施の形態に係る回転機構は、特に外観的に高い品質を求める化粧品用の容器Wにも好適である。
また、支持床面51の高さは、製造ラインにおける容器搬送手段9の搬送面91と略同一高さであり、容器供給部41は、搬送面91から容器受取ステーションP1に位置する支持床面51に、水平移動により容器Wを供給するように構成されている。また、容器排出部45も同様に、容器排出ステーションP5に位置する支持床面51から搬送面91に、水平移動により容器Wを排出するように構成されている。つまり、蓋材装着装置1は、ワークとしての容器Wを昇降させるセクショナルデバイスを備えず、終始同一レベルで容器Wを加工および移送することができる。これにより、重量のある容器(クリーム状バルクを充填した容器)や転倒しやすい形状の容器を加工対象とする場合であっても、移送トラブルの発生を低減することができる。なお、容器排出部45は、容器排出時に容器Wが容器搬送手段9に引っ掛かることを防止するために、移送途中で容器Wをわずかに昇降させてもよい。
また、本実施の形態において、仮溶着部42および本溶着部43は、溶着手段昇降部65によって、その待機高さが、加工対象の容器Wのサイズに応じて予め定められた高さとなるように事前に調整制御される。したがって、仮溶着部42および本溶着部43は、容器Wのサイズに応じて、最適なストロークで、蓋材Cを適切に容器Wの開口端面に溶着することができる。
また、本実施の形態では、把持部材30は、ターンテーブル20の外周部に、2個1組で固定されており、仮溶着部42および本溶着部43は、2個の容器に、蓋材Cを同時に溶着するように構成されている。したがって、加工能力を向上させることができる。
また、本実施の形態では、蓋材移載部48が、2本のガイド部482(482a,482b)と、2本のガイド部482にそれぞれ設けられた2個の吸引ユニットU1,U2と、2個の吸引ユニットU1,U2を交互に往復移動させる移動機構とを含み、各吸引ユニットU1,U2に、対象の容器Wの個数に応じて2個の蓋材吸引部481が設けられている。蓋材移載部48をこのように構成することで、2個の容器Wを対象とする場合でも蓋材打ち抜き部47を1個にできるので、メンテナンス性の向上およびコストダウンを図ることができる。また、蓋材打ち抜き部47による蓋材Cの打ち抜きピッチを一定にできるので、帯フィルムFの無駄を少なくして効率良く蓋材Cを成型することができる。
<変形例>
本実施の形態においては、把持部材30が2個1組である例を示したが、個数は限定されず、たとえば3個1組であってもよい。あるいは、把持部材30は1個ずつ設けられていてもよい。
本実施の形態では、蓋材Cを成型する蓋材成型手段が、パンチとダイとを含む蓋材打ち抜き部47により構成されることとしたが、これに限定されず、たとえば、トムソン刃によるプレスカット、ローレットダイカット、レーザーカットなど、様々な手段を採用し得る。
本実施の形態では、容器Wに蓋材Cを溶着する溶着手段が、仮溶着部42および本溶着部43により構成されることとしたが、このような例に限定されない。たとえば、溶着手段は、一つの溶着部により構成されていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 蓋材装着装置、20 ターンテーブル、30 把持部材、31 爪部、41 容器供給部、42 仮溶着部、43 本溶着部、44 蓋材冷却部、45 容器排出部、46 フィルム移送部、47 蓋材打ち抜き部、48 蓋材移載部、50 支持板、61 テーブル昇降部、62 テーブル回転部、63 支持板回転部、64 チャック制御部、65 溶着手段昇降部、80 制御装置、C 蓋材、F 帯フィルム、P1 容器受取ステーション、P2 仮溶着ステーション、P3 本溶着ステーション、P4 冷却ステーション、P5 容器排出ステーション、W 容器。

Claims (8)

  1. 容器の開口端面に蓋材を固着するための蓋材装着装置であって、
    ターンテーブルと、
    前記ターンテーブルの外周部に固定され、各々が、容器の筒部を両側から挟み込む一対の爪部を有する複数の把持部材と、
    前記一対の爪部の開閉制御を行う把持制御手段とを備える、蓋材装着装置。
  2. 前記把持部材が固定された前記ターンテーブルの高さが、加工対象の容器のサイズまたは形状に応じて予め定められた高さとなるように、前記ターンテーブルを昇降させるテーブル昇降手段をさらに備える、請求項1に記載の蓋材装着装置。
  3. 前記把持部材に把持された容器の底面と接する上面を有し、前記ターンテーブルの回転と同期して回転する支持板をさらに備える、請求項1または2に記載の蓋材装着装置。
  4. 前記支持板の上面の高さは、製造ラインにおける容器搬送手段の搬送面と略同一高さであり、
    前記搬送面から容器受取ステーションに位置する前記支持板の上面に、水平移動により容器を供給する容器供給部をさらに備える、請求項3に記載の蓋材装着装置。
  5. 前記把持部材によって把持された容器に、蓋材を溶着する溶着手段と、
    待機時における前記溶着手段の高さが、加工対象の容器のサイズに応じて予め定められた高さとなるように、前記溶着手段を昇降させる昇降手段とをさらに備える、請求項1~4のいずれかに記載の蓋材装着装置。
  6. 前記把持部材は、前記ターンテーブルの外周部に、複数個1組で固定されており、
    前記溶着手段は、溶着ステーションに位置する複数個の容器に、蓋材を同時に溶着する、請求項5に記載の蓋材装着装置。
  7. 蓋材を成型する蓋材成型手段と、
    前記蓋材成型手段により成型された蓋材を、溶着ステーションに位置する複数個の容器の直上に移載する蓋材移載部とをさらに備え、
    前記蓋材移載部は、複数の吸引ユニットと、前記複数の吸引ユニットを交互に往復移動させる移動機構とを含み、
    前記各吸引ユニットに、容器の個数に応じた複数の蓋材吸引部が設けられている、請求項6に記載の蓋材装着装置。
  8. 前記把持制御手段は、前記ターンテーブルに固定されており、
    前記把持制御手段への電力および信号の伝達は、前記ターンテーブルの回転軸に設けられたスリップリングにより実現される、請求項1~7のいずれかに記載の蓋材装着装置。
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