JP3513717B2 - 筒状体成形装置 - Google Patents

筒状体成形装置

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JP3513717B2
JP3513717B2 JP35379093A JP35379093A JP3513717B2 JP 3513717 B2 JP3513717 B2 JP 3513717B2 JP 35379093 A JP35379093 A JP 35379093A JP 35379093 A JP35379093 A JP 35379093A JP 3513717 B2 JP3513717 B2 JP 3513717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状ブランクをそ
の両端部が互いに重なり合うようにマンドレルに巻き付
け、この互いに重なり合った両端部を結合することによ
り筒状体を成形するようにした筒状体成形装置に関し、
特に、紙コップなどの容器における筒紙部分などの筒状
体部分の成形に用いて最適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ほゞ円錐台形の筒紙と、この
筒紙の径小側の端部開口附近に嵌合固着されたほゞ円形
の底紙とから成る紙コップを連続的に成形するようにし
た図8〜図10に示すような紙コップ成形機が知られて
いる。
【0003】この従来例の紙コップ成形機は、図8に示
すように、ほゞ円錐台形の外周面を有する8個の金属製
マンドレル1がその外周囲に沿ってほゞ等間隔で取り付
けられたターレット2を備えている。なお、これらのマ
ンドレル1は、その軸心方向がターレット2の放射方向
とほゞ一致しそれらの径大側の端部がターレット2の中
心に向かうように、このターレット2に配置されてい
る。また、このターレット2は垂直軸を中心として図8
における反時計方向にほゞ45°ずつ間欠的に回動し、
上記8個のマンドレル1がターレット2の外周囲に沿っ
て配設された8ケ所のステーションA〜Hにこのターレ
ット2の間欠的な回動に伴なって順次停止するように構
成されている。そして、これら8ケ所のステーションA
〜Hにおいて、以下に述べるように、紙コップの成形に
必要な各種の加工または検査工程などがターレット2の
間欠的な回動毎に繰り返して行われる。
【0004】(1) ステーションA このステーションAには、底紙10をマンドレル1に供
給するための底紙供給アーム11がマンドレル1に対し
て前後進し得るように配置されている。なお、この底紙
10は、ほゞ円形の平板部10aと、この平板部10a
の外周囲から一体的に立ち上らせて形成した円環状で幅
狭ののりしろ部10bとから成っている。そして、底紙
供給アーム11は、のりしろ部10bをターレット2の
中心軸から遠ざかる方向に向けた底紙10を保持してマ
ンドレル1に向って前進し、このマンドレル1の外側面
に凹部を形成することにより構成された底紙保持部1a
に底紙10を図9に明示するように嵌合させるので、こ
の底紙10は、マンドレル1にエアチャッキングされ
る。ついで、底紙供給アーム11は後進して図8に示す
元の位置に復帰する。
【0005】(2) ステーションB このステーションBには、マンドレル1の底紙保持部1
aに底紙10が正確に保持されているか否かを検出する
ための底紙検出手段12が配置されている。なお、この
底紙検出手段12は、発光素子および受光素子を備えた
光センサであってよく、この光センサにより底紙10が
検出されたときだけ、ターレット2の間欠的な回動が引
き続き行われる。
【0006】(3) ステーションC このステーションCには、ほゞ円錐台形の筒紙を形成す
るためのシート状ブランク3をマンドレル1に供給する
ためのコンベア機構4およびブランク位置決め台5が配
置されている。なお、ブランク3は、その両端部から成
る一対ののりしろ部を互いに結合することによりほゞ円
錐台形の筒紙となるように、多少湾曲した長方形状のシ
ート部材から構成され、紙をベースとしてその表面を熱
可塑性樹脂で被覆されている。
【0007】コンベア機構4は、上下一対のベルトコン
ベアから成り、これら一対のベルトコンベアの間に挟持
されたブランク3をターレット2の中心に向かう方向に
移送してブランク位置決め台5に順次供給する。また、
ブランク3は、この供給の途中において、コンベア機構
4の左右両側に配置された左右一対のガスバーナなどの
加熱手段6によりその左右両端部を加熱されて、その表
面の熱可塑性樹脂を溶融される。そして、ブランク位置
決め台5に供給されたブランク3が固定ピン5aおよび
可動ピン5bによりこのブランク位置決め台5の所定位
置に位置決めされると、このブランク位置決め台5は、
ターレット2の中心に向かう方向に前進してマンドレル
1の下方まで移動し、このマンドレル1の下方の所定位
置にブランク3を位置保持する。
【0008】ついで、後述の図3に示すブランク押えレ
バーのような押えレバーによりブランク3をその左右両
端部の中間位置でマンドレル1の下端部に押え付ける。
ついで、ブランク3の斜め下方に配置されほゞ円弧状に
湾曲した左右一対の巻き付けアーム7がマンドレル1の
軸心に向って左右両側から斜め上方に回動する。したが
って、ブランク3は、マンドレル1の外周面にほゞ円錐
台形に巻き付けられて、その左右両端部から成る一対の
のりしろ部が互いに重ね合せられるので、ほゞ円錐台形
の筒紙となる。
【0009】この場合、ブランク位置決め台5の前部に
は、ほゞ長方形状の切り欠き部20が形成されているの
で、巻き付けアーム7はこの切り欠き部20を通って斜
め上方に回動することができ、このために、前進位置に
あるブランク位置決め台5が巻き付けアーム7の斜め上
方への回動の邪魔になることはない。また、底紙10
は、図9に明示するように、マンドレル1の底紙保持部
1aに嵌合されてこのマンドレル1にエアチャッキング
されているので、ブランク3の巻き付け操作の邪魔にな
ることはない。なお、ブランク3は、図9に明示するよ
うに、筒紙3の径小側の端部がマンドレル1の先端面か
ら若干突出した状態になるようにマンドレル1の外周面
に巻き付けられるが、これは、後述のステーションFに
おいて、筒紙3の径小側の端部を折り曲げてこの筒紙3
に底紙10を取り付ける底部折り曲げ操作の邪魔になら
ないようにするためである。
【0010】ついで、ブランク位置決め台5が後進して
図8に示す元の位置に復帰すると共に、押えレバー9の
先端部に取り付けられたゴム製パッド8が図9に明示す
るように互いに重ね合せられた一対ののりしろ部を互い
に溶着するために押圧する。この場合、上述のように、
筒紙3の径小側の端部はマンドレル1の先端面から若干
突出しているので、一対ののりしろ部の径小側の端部は
押えレバー9のパッド8により押圧されることはない。
【0011】したがって、このステーションCにおい
て、ブランク3をほゞ円錐台形の筒状に成形しその両端
部の一対ののりしろ部を互いに固着する胴張り成形が行
われる。
【0012】(4) ステーションDおよびE これらのステーションDおよびEには、第1の底部加熱
アーム17および第2の底部加熱アーム18がマンドレ
ル1に対して前後進し得るようにそれぞれ配置されてい
る。
【0013】これらのステーションDおよびEにおいて
は、これら第1および第2の底部加熱アーム17、18
それぞれが前進してマンドレル1の底紙保持部1aに保
持されている底紙10にそれらの先端面を挿入させるの
で、この底紙10とその周囲に位置する筒紙3の径小側
の端部とがそれぞれ加熱される。なお、これらの底部加
熱アーム17、18は、上記加熱を行った後には後進し
て図8に示す元の位置にそれぞれ復帰する。
【0014】(5) ステーションF このステーションFには、図9および図10にその詳細
が示されているように、底部折り曲げアーム14が配置
されている。
【0015】図9において、底紙10は、マンドレル1
の底紙保持部1aに嵌合されて底部押し出しアーム1b
にエアチャッキングされている。また、ブランク3は、
マンドレル1の外周面に巻き付けられてマンドレル1の
上部で一対ののりしろ部を互いに重ね合せられることに
より、ほゞ円錐形の筒紙を構成している。そして、この
筒紙3の径小側の端部は、マンドレル1の先端面から若
干突出している。また、押えレバー9のパッド8は、筒
紙3の一対ののりしろ部をその径小側の端部を除いて押
圧している。さらに、底部折り曲げアーム14がマンド
レル1の先端面(ひいては、底紙10)に対して前後進
し得るように配置されている。
【0016】このステーションFにおいては、マンドレ
ル1の底紙押し出しアーム1bと底部折り曲げアーム1
4とが図9に示す復帰位置から図10に示す往動位置ま
で前進することにより、筒紙3の径小側の端部(すなわ
ち、底部)が内側に折り曲げられる。
【0017】すなわち、底部押し出しアーム1bがマン
ドレル1の軸心方向に沿って外方へ前進すると、マンド
レル1の底紙保持部1aに保持されている底紙10は、
この底紙保持部1bから押し出されてそののりしろ部1
0bを筒紙10の内側面に接触させる。また、底部折り
曲げアーム14が上述のように前進して底紙10の平板
部10aを介して底紙押し出しアーム1bに圧着する
と、筒紙3の底部がこの底部折り曲げアーム14の前面
に形成された成形用凹部19にガイドされて内側に折り
曲げられる。このために、底紙10ののりしろ部10b
が筒紙3の底部とこの筒紙3の上記底部に隣接する部分
との間に挾み込まれる。また、この挾み込みにより、の
りしろ部10bは、上記底部と上記隣接部分とにそれぞ
れ溶着される。ついで、底部折り曲げアーム14は後進
して図9に示す元の位置に復帰するが、マンドレル1の
底紙押し出しアーム1bは図10に示す往動位置にその
まゝ保持される。
【0018】したがって、このステーションFにおい
て、筒紙3に底紙10を取り付けて固着する底成形が行
われる。
【0019】(6) ステーションG このステーションGには、底部圧着アーム15がマンド
レル1に対して前後進し得るように配置されている。
【0020】このステーションGにおいては、底部圧着
アーム15が前進してその中央部が底紙10の平板部1
0aを介して底紙押し出しアーム1bに圧着すると共
に、その周辺部が筒紙3の底部の外側面に圧着する。そ
して、この状態において、上記中央部および周辺部にそ
れぞれ形成された一対のローレットにより、筒紙3の底
部と底紙10ののりしろ部との積層部が内外両側から挾
持されて加圧されるので、底紙10ののりしろ部が筒紙
3の底部に強固に溶着され、この結果、筒紙3と底紙1
0とから成る紙コップの未完成品が成形される。つい
で、底部圧着アーム15は後進して図8に示す元の位置
に復帰するが、マンドレル1の底紙押し出しアーム1b
は図10に示す往動位置にそのまゝ保持される。
【0021】(7) ステーションH このステーションHには、紙コップ取り出しアーム16
がマンドレル1に対して前後進し得るように配置されて
いる。
【0022】このステーションHにおいては、まず、図
10に示す往動位置にあるマンドレル1の底紙押し出し
アーム1bがさらに前進して筒紙3と底紙10とから成
る紙コップをマンドレル1から外方に押し出す。つい
で、紙コップ取り出しアーム16は前進して底紙10に
接触し、紙コップの未完成品をエアチャッキングすると
後進し、この紙コップをマンドレル1から抜き出して所
定の位置まで移送する。また、底紙押し出しアーム1b
は後進して図9に示す元の位置に復帰する。
【0023】上述のステーションA〜Hにおける各種の
加工または検査工程などを経て得られた紙コップの未完
成品は、図示しないカーリング機により、その筒紙3の
径大側の端部を外側にカーリングされて、紙コップの完
成品に仕上げられる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図8〜図10に示す従
来例の紙コップ成形機においては、ステーションFにお
いて、筒紙3の径小側の端部を折り曲げてこの筒紙3に
底部10を取り付ける底部折り曲げ操作の邪魔にならな
いように、筒紙3の径小側の端部をマンドレル1の先端
面から若干突出させている。したがって、筒紙3の一対
ののりしろ部の径小側の端部は、押えレバー9のパッド
8により押圧されないので、マンドレル1と押えレバー
9のパッド8とにより挾持されることもなく、このため
に、この径小側の端部における一対ののりしろ部の互い
の溶着が強固に行われない恐れがある。
【0025】本発明者は、このような欠点を是正するた
めに、図8〜図10に示す従来例の紙コップ成形機にお
けるステーションCで行う胴張り成形をステーションF
で行う底成形とは別の装置で行えるようにこの従来例の
紙コップ成形機とは別に設けた附属装置としての胴張り
成形装置により行うことに想到した。この場合、この胴
張り成形装置をこの従来例の紙コップ成形機の場合と同
様に、ターレットにその外周囲に沿ってほゞ等間隔に複
数のマンドレルを取り付け、このターレットを間欠的に
回動させることによりこれら複数のマンドレルを胴張り
成形のためのステーションに順次送り込むように構成す
ることが考えられる。
【0026】しかし、上述のように構成した場合、複数
のマンドレルを含む間欠的に回動させる部分の嵩および
重量がいずれも大きくなり、また、この間欠的回動部分
の駆動機構を小型に構成することができないので、胴張
り成形装置全体の構成が複雑かつ大型になる。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点を解決するために発明されたものであって、シート
状ブランクをその両端部が互いに重なり合うようにマン
ドレルにほゞ円錐台形またはほゞ角錐台形に巻き付け、
この互いに重なり合った両端部を溶着することによりほ
ゞ円錐台形またはほゞ角錐台形の筒状体を成形するよう
にした筒状体成形装置であって、上記シート状ブランク
をその両端部が互いに重なり合った状態で支持するため
の複数の支持機構がその外周囲に沿ってほゞ等間隔で設
けられたターレットを間欠的に回動させることにより、
これら複数の支持機構が筒状体成形のためのステーショ
ンに順次送り込まれるように構成し、上記筒状体成形の
ためのステーションに、上記シート状ブランクがほゞ円
錐台形またはほゞ角錐台形に巻き付けられるようにほゞ
円錐台形またはほゞ角錐台形の外周面を有するマンドレ
ルと、上記シート状ブランクを上記マンドレルに巻き付
けるためのブランク巻き付け手段とをそれぞれ設け、上
記ターレットの間欠的な回動により、上記支持機構が上
記シート状ブランクをその両端部が互いに重なり合った
状態で支持しつゝ上記筒状体成形のためのステーション
からつぎのステーションに移送するようにした筒状体成
形装置において、上記マンドレルの軸心方向は、上記タ
ーレットが間欠的に回動するときの上記筒状体成形のた
めのステーションにおける上記支持機構の移動方向とほ
ゞ一致し、このマンドレルの径小側の端部は、上記間欠
的回動時の上記移動方向側に向けられていることを特徴
とする筒状体成形装置に係るものである。そして、本発
においては、その第1の実施態様によれば、上記支持
機構は、上記互いに重なり合った両端部をその内側から
支持するための支持部と、その外側から上記支持部に向
って押え付けるための押え付け部とを備え、上記互いに
重なり合った両端部を上記支持部と上記押え付け部とに
より弾性的に挾持し得るように構成することができる。
また、上記第1の実施態様においては、上記マンドレル
の外周面に上記支持部を挿入させるための切り欠き部が
設けられていてよい。さらに、本発明の第1および第2
実施態様においては、上記押え付け部および上記支持
部のうちの少くとも一方を加熱する加熱手段を設けるこ
とができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を紙コップ成形機の胴張り成形
装置に適用した一実施例を図1〜図7に基づいて説明す
る。なお、本実施例において、図8〜図10に示す従来
例と共通の部分には、これと同一の符号を付してその説
明を必要に応じ省略する。
【0029】図1は、上記胴張り成形装置の全体を概略
的に示しているが、この胴張り成形装置は、図8〜図1
0に示す従来例の紙コップ成形機においてステーション
Cで行っていた胴張り成形を行うためのものであって、
この従来例の紙コップ成形機とほゞ同様の構成を備えた
主装置としての紙コップ成形機の附属装置を構成してい
る。
【0030】すなわち、本実施例における主装置として
の紙コップ成形機は、図8に示す従来例の紙コップ成形
機における底紙供給のためのステーションA、底紙検出
のためのステーションB、底部加熱のためのステーショ
ンDおよびE、底部折り曲げのためのステーションF、
底部圧着のためのステーションGならびに紙コップ取り
出しのためのステーションHのうちの一部または全部の
ステーションを備えていてよい。また、この主装置とし
ての紙コップ成形機は、図8に示す従来例の紙コップ成
形機における胴張り成形のためのステーションCに代え
て、本実施例における図1〜図7に示す胴張り成形装置
から得られる筒紙3を供給するための筒紙供給ステーシ
ョンを備えている。
【0031】本実施例における胴張り成形装置は、図1
に示すように、ヒートシールバーを構成している押え付
けアーム61と支持アーム71とを有する支持機構50
がその外周囲に沿ってほゞ等間隔で8個取り付けられた
ターレット51を備えている。また、このターレット5
1は水平軸を中心として図1における時計方向にほゞ4
5°ずつ間欠的に回動し、上記8組の支持機構50がタ
ーレット51の外周囲に沿って配設された8ヶ所のステ
ーションA〜Hにこのターレット51の間欠的な回動に
伴なって順次停止するように構成されている。そして、
ステーションAにおいては、シート状ブランク3の供給
とその胴張り成形とが行われ、ステーションB〜Fにお
いては、筒紙3の左右両端部から成る一対ののりしろ部
の加熱溶着が引き続いて行われ、ステーションGにおい
ては、筒紙3の取り出しが行われ、また、ステーション
Hにおいては、支持アーム71の復動が行われる。
【0032】支持機構50は、図2に示すように、ター
レット51の内側面に取り付けられたガイドブロック5
4を備え、このガイドブロック54には、スラスト軸受
52および53がそれぞれ設けられている。そして、押
え付けアーム61は、ターレット2の放射方向とほゞ一
致している軸心方向に往復動自在にスラスト軸受52に
支持され、その先端には、ヒータが埋設されていてヒー
トシール片を構成している押え付け片66が設けられて
いる。また、支持アーム71は、押え付けアーム61の
軸心方向とほゞ平行な軸心方向に往復動自在にスラスト
軸受53に支持され、その先端部が支持部71aを構成
するために屈曲することにより全体としてL字状に構成
されている。
【0033】押え付けアーム61は、この押え付けアー
ム61とガイドブロック54との間に介装された戻しば
ね65により図2の上方に向って常時附勢され、この押
え付けアーム61と作動アーム67との間に介装された
圧力調整ばね64を介してこの作動アーム67により図
2の下方に向って押圧されている。そして、作動アーム
67の一端には、カムフォロワーとしての回転輪63が
取付けられ、この回転輪63は、圧力調整ばね64の附
勢力により第1の作動カム62のカム面に圧接してい
る。また、支持アーム71は、この支持アーム71とタ
ーレット51に固定されたシャーシ部75との間に介装
された戻しばね74により図2の下方に向って常時附勢
されている。そして、支持アーム71の中間部分には、
カムフォロワーとしての回転輪73が取付けられ、この
回転輪73は、戻しばね74の附勢力により第2の作動
カム72のカム面に圧接している。
【0034】ステーションAには、シート状ブランク3
の供給と胴張り成形とに必要な各種の機構が配置されて
いる。
【0035】すなわち、このステーションAには、図8
に示す従来例の紙コップ成形機のステーションCの場合
と同様に、上下一対のベルトコンベア4a、4bから成
るコンベア機構4とブランク位置決め台5とがそれぞれ
配置されている。そして、ブランク3は、これら一対の
ベルトコンベア4a、4bの間に挾持されて、ステーシ
ョンAに配置されているマンドレル22の軸心方向とほ
ゞ平行な方向に移送され、ブランク位置決め台5に順次
供給される。また、ブランク位置決め台5に供給された
ブランク3が図8の場合と同様に固定ピン5aおよび可
動ピン5bによりこのブランク位置決め台5の所定位置
に位置決めされると、このブランク位置決め台5は、マ
ンドレル22の軸心方向とほゞ平行な方向に前進してマ
ンドレル22の下方まで移動し、このマンドレル22の
下方の所定位置にブランク3を位置保持する。なお、本
実施例においては、図8に示す従来例の場合にコンベア
機構4の左右両側に配置した左右一対のヒータを設ける
必要がないが、これは、ステーションB〜Fにおいて、
ヒートシールバーを構成している押え付けアーム61に
より筒紙3の一対ののりしろ部を引き続いて加熱溶着す
ることができるためである。
【0036】マンドレル22は、図1および図3〜図6
を参照して以下に説明するようにして、シャーシ21に
取付けられている。
【0037】すなわち、シャーシ21には、図3〜図6
に明示するように、ガイドブロック23が固定され、こ
のガイドブロック23には、一対の貫通孔44が形成さ
れている。また、これら一対の貫通孔44には、2組の
スラスト軸受45がそれぞれ設けられ、これら2組のス
ラスト軸受45には、一対のガイド軸24が軸心方向に
往復動自在にそれぞれ支持されている。
【0038】マンドレル22は、図6に明示するよう
に、上記一対のガイド軸24の一端にそれぞれ取付けら
れているので、その軸心を中心として回動することはで
きないが、これらのガイド軸24と一体となって図6の
左右方向に往復動自在になっている。そして、ターレッ
ト51が間欠的に回動するときには、マンドレル22の
軸心方向がステーションAにおける押え付けアーム61
の押え付け片66および支持アーム71の支持片71a
の移動方向とほゞ一致し、また、このマンドレル22の
径小側の端部が上記移動方向側に向けられている。ま
た、上記一対のガイド軸24の他端は、これらのガイド
軸24を互いに連結するための後部取り付けブロック2
5にそれぞれ取付けられている。さらに、上記一対のガ
イド軸24には、前部取り付けブロック32が摺動自在
に取り付けられ、この前部取り付けブロック32には、
ブランクストッパ31が固定されている。
【0039】前部取り付けブロック32のマンドレル2
2側とは反対側の面には、一対の調整ボルト33が取付
けられ、これら一対の調整ボルト33は、その突出量を
調整された後にナット33aにより固定されている。ま
た、一対のストッパ作動レバー34が上記一対の調整ボ
ルト33にそれぞれ対向して配設され、これら一対のス
トッパ作動レバー34は共通の支持軸46に一体的に結
合されている。また、前部取り付けブロック32のマン
ドレル22側とは反対側の面には、一対のばね取り付け
軸35が取り付けられ、これら一対のばね取り付け軸3
5とガイドブロック23との間には、このガイドブロッ
ク23内に収納された戻しばね36がそれぞれ介装され
ている。したがって、一対のストッパ作動レバー34
は、その先端が調整ボルト33の先端に接触した状態に
保持されている。
【0040】上記支持軸46には、図3〜図5に明示す
るように、ブランク押えレバー37が一体的に結合され
ているので、このブランク押えレバー37は支持軸46
を支点として回動自在となっている。そして、このブラ
ンク押えレバー37の先端部には、ゴム製のパッド38
が取り付けられている。
【0041】後部取り付けブロック25には、マンドレ
ル作動レバー27の先端が対向配置され、このマンドレ
ル作動レバー27の基端は支持軸48に一体的に結合さ
れている。また、ガイドブロック23と後部取り付けブ
ロック25との間には、このガイドブロック23に一端
側がそれぞれ挿入された一対の戻しばね26が介装さ
れ、後部取り付けブロック25は、これら一対の戻しば
ね26により図6の右方に向って常時附勢されている。
したがって、マンドレル作動レバー27の先端には、後
部取り付けブロック25が圧着している。
【0042】後部取り付けブロック25には、空気管4
7が連結され、この空気管47は、この後部取り付けブ
ロック25の空気孔25aおよび一対のガイド軸24の
中心孔24aをそれぞれ介してマンドレル22の空気室
22bに連通している。また、マンドレル22には、こ
の空気室22bからこのマンドレル22の外周面まで延
びる複数の空気孔22cが設けられている。
【0043】マンドレル22の上端部には、支持アーム
71の支持部71aを丁度挿入し得る形状の切り欠き部
22aが形成されている。また、マンドレル22の下方
には、図8に示す従来例の場合と同様の構成であってい
よい左右一対の巻き付けアーム7が配置されている。そ
して、これら一対の巻き付けアーム7は、シャーシ21
に取り付けられた支持軸49に回動自在に軸支されてい
る。また、これら一対の巻き付けアーム7は、これらの
巻き付けアーム7にそれぞれ連結されている押し上げロ
ッド(図示せず)により押し上げられることによって、
マンドレル22の軸心に向って左右両側から斜め上方に
支持軸49を支点として回動し、それらの押圧面をブラ
ンク3を介してマンドレル22の外周面に圧着させる。
したがって、これら一対の巻き付けアーム7の押圧面
は、マンドレル22の中心部分の外周囲とほゞ同径でほ
ゞ半円弧状に構成されている。
【0044】次に、上述のように構成された胴張り成形
装置の動作について説明すると、この胴張り成形装置の
8ヶ所のステーションにおいては、以下に述べるよう
に、筒紙の成形に必要な各種の加工工程などがターレッ
ト51の間欠的な回動毎に繰り返して行われる。
【0045】(1) ステーションA このステーションAにおいて胴張り成形工程が開始され
る時点では、このステーションAに配置されている各種
の機構および支持機構50は、以下に述べる状態に保持
されている。
【0046】すなわち、ブランク位置決め台5は、図8
の実線に示すような復帰位置に保持され、マンドレル2
2、ブランク押えレバー37、ブランクストッパ31お
よび巻き付けアーム7も、図3に示す復帰位置にそれぞ
れ保持されている。また、支持機構50の支持アーム7
1は図2に示す復帰位置に保持されているので、その先
端部から成る支持部71aはマンドレル22の切り欠き
部22aに挿入された状態に保持されている。さらに、
押え付けアーム61は図2に示す復帰位置に保持されて
いるので、この押え付けアーム61の押え付け片66と
支持アーム71の支持部71aとの間には、図2の実線
で示すように充分大きな間隙が形成されている。
【0047】ステーションAにおいては、この初期状態
から、まず、前述のように、コンベア機構4およびブラ
ンク位置決め台5により順次供給されるブランク3がマ
ンドレル22の下方の所定位置に位置保持される。この
とき、ブランクストッパ31は図3に示す復帰位置にあ
るので、ブランク3はこの復帰位置にあるブランクスト
ッパ31にその前端部を接触させて位置決めされる。
【0048】つぎに、支持軸46が図3の時計方向に往
回動するので、ストッパ作動レバー34がこの支持軸4
6を支点として同様に往回動し、このために、戻しばね
36の附勢力によりばね取り付け軸35、取り付けブロ
ック32およびブランクストッパ31が一体となって図
4に示す位置まで往動する。これと共に、ブランク押え
レバー37が支持軸46の上記往回動に連動してこの支
持軸46を支点として図3の時計方向に往回動するの
で、このブランク押えレバー37に取り付けられている
パッド38は、図4に示すように、ブランク3をその左
右両端部の中間位置でマンドレル22の下端部に押え付
ける。
【0049】ついで、ポンプ(図示せず)が空気管47
から空気を吸引することによって、マンドレル22の空
気孔22cからマンドレル22の空気室22b、ガイド
軸24の中心孔24aおよび後部取り付けブロック25
の空気孔25aをそれぞれ通して空気が吸引され始め
る。そして、一対の巻き付けアーム7が支持軸49を支
点として図7の鎖線位置から実線位置へとそれぞれ往回
動する。したがって、ブランク3は、マンドレル22の
外周面にほゞ円錐台形に巻き付けられて、その左右両端
部から成る一対ののりしろ部が図4および図7に明示す
るように互いに重ね合せられるので、ほゞ円錐台形の筒
紙となる。
【0050】この場合、これら一対の巻き付けアーム7
のうちの一方(図4の場合には、右側の巻き付けアーム
7)が他方よりも先に往回動するので、ブランク3の左
右両端部から成る一対ののりしろ部の互いの上下関係は
常に一義的に決定される。また、マンドレル22の空気
孔22cから空気が吸引されているので、巻き付けアー
ム7によるマンドレル22の外周面へのブランク3の巻
き付けに弛みを生じることがない。また、ブランクスト
ッパ31は上述のように図4に示す位置まで往動してブ
ランク3に対して退避しているので、ブランク3の巻き
付け時にこのブランク3の前端部がブランクストッパ3
1にこすれて損傷することがない。さらに、図8〜図1
0に示す従来例の紙コップ成形機の場合のように、筒紙
3の端部をマンドレル22の先端面から若干突出した状
態になるようにマンドレル22の外周面に巻き付ける必
要がなく、図4に示すように筒紙3の一対ののりしろ部
がマンドレル22の上端部の前後両端内に実質的に収ま
るようにマンドレル22の外周面に巻き付けることがで
きる。
【0051】ついで、ブランク位置決め台5が後進して
図8に示すような元の位置に復帰する。また、図2の鎖
線にて示すように、第1の作動カム62が往動すること
により、押え付けアーム61の押え付け片66が支持ア
ーム71の支持部71aに向って前進してこの支持部7
1aに筒紙3の一対ののりしろ部を圧力調整ばね64の
附勢力により弾性的に押し付けるので、これら一対のの
りしろ部は互いに加熱溶着される。この場合、支持部7
1aはこれら一対ののりしろ部の内側面の全長にわたっ
て存在し、また、押え付け片66はこれら一対ののりし
ろ部の外側面の全長にわたって存在するので、これら一
対ののりしろ部の全長が支持部71aと押え付け片66
との間に弾性的に挾み込まれて加熱溶着される。
【0052】ついで、支持軸46が図4の反時計方向に
回動するので、ブランクストッパ31がばね取り付け軸
35および前部取り付けブロック32と共に図5に示す
ように元の位置に復帰し、また、ブランク押えレバー3
7およびパッド38も図5に示すように元の位置に復帰
してマンドレル22の下端部へのブランク3の押え付け
を解除する。また、これと共に、一対の巻き付けアーム
7は図7の実線位置から鎖線位置へとそれぞれ復回動す
る。
【0053】ついで、空気管47から後部取り付けブロ
ック25の空気孔25aに空気が供給され、この空気
は、ガイド軸24の中心孔24aならびにマンドレル2
2の空気室22bおよび空気孔22cを通ってマンドレ
ル22の外周面に導かれるので、このマンドレル22の
外周面と筒紙3の内側面との間を拡散して筒紙3の内側
面がマンドレル22の外周面に強固に密着するのを防止
する。また、これと共に、支持軸48がマンドレル作動
レバー27を伴なって図4の時計方向に回動するので、
戻しばね26の附勢力により後部取り付けブロック2
5、一対のガイド軸24およびマンドレル22が図4の
復帰位置から図5の位置へと往動する。この場合、マン
ドレル22はその径大側の端部側へとその軸心方向に移
動する。また、筒紙3は、その一対ののりしろ部を支持
アーム71の支持部71aと押え付けアーム61の押え
付け片61aとにより弾性的に挾持され、また、図5に
示すようにその下方部分をブランクストッパ31により
図5の右方に移動するのを阻止されているので、マンド
レル22の図5の右方への往動に伴なってこのマンドレ
ル22から相対的に取り外されて図5の位置にそのまゝ
取り残される。
【0054】ついで、ターレット22が既述のように図
1の時計方向にほゞ45°回動するので、これまでステ
ーションAにあった支持機構50は筒紙3を支持したま
ゝでつぎのステーションBに向って移動する。また、こ
れと共に、空気管47への空気の供給が中断され、さら
に、支持軸48が図5の反時計方向に往回動するので、
マンドレル22は後部取り付けブロック25および一対
のガイド軸22と共に図3に示す元の位置に復帰する。
【0055】(2) ステーションB〜F これらのステーションB〜Fにおいては、筒紙3は支持
アーム71の支持部71aと押え付けアーム61の押え
付け片66とにより弾性的に挾持されて引き続き加熱溶
着される。また、この加熱溶着は、支持機構50が筒紙
3を支持してステーションA〜ステーションGの間を移
動している最中にも、同様に行われる。
【0056】したがって、本実施例においては、ヒート
シルーバーを構成する押え付けアーム61によりブラン
クまたは筒紙3を長時間加熱することができるので、別
の加熱手段により上記ブランクまたは筒紙3を特に加熱
する必要はない。
【0057】(3) ステーションG このステーションGには、筒紙3の取り出しを行うため
の筒紙受け取り板81が配置されている。
【0058】この筒紙受け取り板81は、垂直軸を中心
として回動可能な回転円板から成っていてよく、この回
転円板には、その外周囲に沿って複数の円形開口が形成
されていてよい。なお、これら複数の円形開口の直径
は、筒紙3の上端と下端との中間部分の直径とほゞ等し
い。また、これら複数の円形開口は、支持アーム71の
支持部71aがこれらの円形開口を通過するときにこの
支持アーム71の基端側の部分が筒紙受け取り板81の
一方の面から他方の面に移動し得るように、上記回転円
板の外周囲と連通する切り込み部を有しているので、完
全な円形ではなくて一部分で切れ込んでいる。
【0059】したがって、このステーションGにおいて
は、筒紙3を支持している支持機構50がこのステーシ
ョンGに移動して来たときに、この筒紙3は、筒紙受け
取り板81のいずれか1つの円形開口にその径小側の下
端部側から挿入されてこの筒紙受け取り板81に保持さ
れる。そして、ターレット22がつぎの間欠的回動を行
うときに、第1作動カム62が復動して押え付けアーム
61が図2の鎖線位置から実線位置へと復帰すると共
に、第2の作動カム72が往動して支持アーム71が図
2の下方に往動するので、押え付けアーム61および支
持アーム71は、筒紙3が筒紙受け取り板81に保持さ
れたまゝでつぎのステーションHに移動することができ
る。
【0060】(4) ステーションH このステーションHにおいては、第2の作動カム72が
復動するので、その前のステーションGにおいて往動し
た支持アーム71は図2に示す元の位置に復帰する。
【0061】以上において詳述したように、ステーショ
ンA〜Fにおいて胴張り成形と一対ののりしろ部の完全
な溶着とが行われることにより得られた筒紙3は、ステ
ーションGにおいて筒紙受け取り板81に受け取られて
この筒紙受け取り板81に保持された後に、主装置とし
ての紙コップ成形機の筒紙供給ステーション(図8に示
す従来例の紙コップ成形機における胴張り成形のための
ステーションCに相当)に供給される。そして、上記筒
紙3は、このステーションにおいて、図9に示す場合と
同様にマンドレルに嵌合される。また、図8に示す従来
例の紙コップ成形機のステーションD〜Hの場合と同様
にして、紙コップの未完成品として上記紙コップ成形機
から取り出される。
【0062】上述の実施例においては、シート状ブラン
ク3から紙コップのほゞ円錐台形の筒紙部分を成形する
ようにしているが、箱子箱のほゞ円錐台形またはほゞ角
錐台形の筒状部分などを成形することもできる。
【0063】
【0064】また、上述の実施例においては、筒状に巻
かれたシート状ブランク3の互いに重なり合った両端部
を支持アーム71の支持部71aと押え付けアーム61
の押え付け部66とにより内外両側から弾性的に挾持す
るようにしたが、上記両端部附近を外側から吸着できる
吸着アームにより上記両端部を弾性的に支持するように
してもよい。また、押え付けアーム61の押え付け片6
6による上記両端部の押え付けを圧力調整ばね64によ
り弾性的に行うようにしたので、この押え付け片66に
ゴムなどの弾性部材を設ける必要がなく、このために、
上記弾性部材の摩耗による部品交換をひんぱんにする必
要がないが、必ずしもそのようにする必要はない。ま
た、押え付けアーム61の押え付け片66にヒータを内
蔵したが、支持アーム71の支持部71aにヒータを内
蔵するようにしてもよく、また、両者にヒータを内蔵し
てもよい。
【0065】また、上述の実施例においては、押え付け
アーム61を第1の作動カム62により往動させると共
に、支持アーム71を第2の作動カム72により往動さ
せるようにしたので、押え付けアーム61および支持ア
ーム71の往動を確実かつ簡単に行うことができるが、
カム以外の別の作動機構(例えば、リンク機構またはシ
リンダ機構)により往動させるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、筒状に巻かれたシート
状ブランクをその両端部が互いに重なり合った状態で支
持するための複数の支持機構を間欠的に移動させて、こ
れら複数の支持機構が筒状体成形のためのステーション
に順次送り込まれるように構成し、シート状ブランクが
巻き付けられるマンドレルはこの筒状体成形のためのス
テーションに設けられている。したがって、複数のマン
ドレルを間欠的に移動させて、これら複数のマンドレル
が筒状体成形のためのステーションに順次送り込まれる
ように構成した図8の従来例の場合に較べて、この間欠
的に移動させる部分の嵩および重量をそれぞれ大幅に小
さくすることができ、また、この間欠的移動部分の駆動
機構を小型に構成し得るので、筒状体成形装置全体の構
成を簡単かつ小型にすることができる。
【0067】また、本発明によれば、支持機構の間欠的
な移動により、筒状に巻かれたシート状ブランクをマン
ドレルから抜き取ることができるので、この筒状に巻か
れたシート状ブランクのマンドレルからの抜き取りのた
めの構成を簡単にすることができる。
【0068】また、請求項2に記載の発明によれば、シ
ート状ブランクの互いに重なり合った両端部を内外両側
から弾性的に挾持することができるので、支持機構によ
るシート状ブランクの支持を確実に行うことができる。
【0069】また、請求項3に記載の発明によれば、支
持アームの支持部の厚みを特に薄くしなくても、マンド
レルの外周面に凹凸がほとんど生じないようにすること
ができるので、マンドレルの外周面の形状にほゞ対応し
た筒状体を成形することができる。
【0070】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
シート状ブランクの互いに重なり合った両端部を支持部
と押え付け部とにより挾持するだけで、上記両端部の加
熱溶着を行うことができるので、この加熱溶着を簡単か
つ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を紙コップ成形機の胴張り成形装置に適
用した一実施例における胴張り成形装置の全体を概略的
に示す正面図である。
【図2】図1に示す支持機構を示す縦断面図である。
【図3】巻き付けアームの往動直前の状態における図1
のステーションAの部分の拡大正面図である。
【図4】巻き付けアームの往動後でブランクストッパの
退避直後の状態における図3と同様の図である。
【図5】マンドレルが後退した直後における図3と同様
の図である。
【図6】図4のI−I線に沿った断面図である。
【図7】図4のII−II線に沿った断面図である。
【図8】従来から知られている紙コップ成形機の概略的
な平面図である。
【図9】底部折り曲げアームの往動前の状態における図
8のIII−III線に沿った断面図である。
【図10】底部折り曲げアームの往動時の状態における
図8のIII−III線に沿った断面図である。
【符号の説明】
3 ブランク(筒紙) 7 巻き付けアーム 22 マンドレル 22a 切り欠き部 31 ブランクストッパ 50 支持機構 51 ターレット 61 押え付けアーム 66 押え付け片(押え付け部) 71 支持アーム 71a 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 49/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状ブランクをその両端部が互いに重
    なり合うようにマンドレルにほゞ円錐台形またはほゞ角
    錐台形に巻き付け、この互いに重なり合った両端部を溶
    着することによりほゞ円錐台形またはほゞ角錐台形の筒
    状体を成形するようにした筒状体成形装置であって、 上記シート状ブランクをその両端部が互いに重なり合っ
    た状態で支持するための複数の支持機構がその外周囲に
    沿ってほゞ等間隔で設けられたターレットを間欠的に回
    動させることにより、これら複数の支持機構が筒状体成
    形のためのステーションに順次送り込まれるように構成
    し、 上記筒状体成形のためのステーションに、上記シート状
    ブランクがほゞ円錐台形またはほゞ角錐台形に巻き付け
    られるようにほゞ円錐台形またはほゞ角錐台形の外周面
    を有するマンドレルと、上記シート状ブランクを上記マ
    ンドレルに巻き付けるためのブランク巻き付け手段とを
    それぞれ設け、 上記ターレットの間欠的な回動により、上記支持機構が
    上記シート状ブランクをその両端部が互いに重なり合っ
    た状態で支持しつゝ上記筒状体成形のためのステーショ
    ンからつぎのステーションに移送するようにした筒状体
    成形装置において、 上記マンドレルの軸心方向は、上記ターレットが間欠的
    に回動するときの上記筒状体成形のためのステーション
    における上記支持機構の移動方向とほゞ一致し、 このマンドレルの径小側の端部は、上記間欠的回動時の
    上記移動方向側に向けられていることを特徴とする筒状
    体成形装置。
  2. 【請求項2】上記支持機構は、上記互いに重なり合った
    両端部をその内側から支持するための支持部と、その外
    側から上記支持部に向って押え付けるための押え付け部
    とを備え、 上記互いに重なり合った両端部を上記支持部と上記押え
    付け部とにより弾性的に挾持し得るように構成した請求
    項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】上記マンドレルの外周面に上記支持部を挿
    入させるための切り欠き部が設けられている請求項2に
    記載の装置。
  4. 【請求項4】上記押え付け部および上記支持部のうちの
    少くとも一方を加熱する加熱手段を設けた請求項2また
    は3に記載の装置。
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