JP2024053173A - 車載装置搭載構造 - Google Patents

車載装置搭載構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2024053173A
JP2024053173A JP2022159252A JP2022159252A JP2024053173A JP 2024053173 A JP2024053173 A JP 2024053173A JP 2022159252 A JP2022159252 A JP 2022159252A JP 2022159252 A JP2022159252 A JP 2022159252A JP 2024053173 A JP2024053173 A JP 2024053173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
pipe
hole
vehicle
abutment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022159252A
Other languages
English (en)
Inventor
勝哉 竹尾
淳平 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2022159252A priority Critical patent/JP2024053173A/ja
Publication of JP2024053173A publication Critical patent/JP2024053173A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車載装置の室内配管に室外配管を位置決めする際、シール材と室内配管との間のシール性を確保し、製造コストの高騰も回避する。【解決手段】車載装置搭載構造100は、車室112に配置されたHVAC102からダッシュパネル108に形成されたパネル孔114を通ってパワーユニット搭載ルーム110まで延びている室内配管116と、室内配管116の先端に接続された室外配管120と、シール部材130とを備える。シール部材130は、パネル孔114と室内配管116との間をシールするパネル当接部132と、パネル当接部132に形成され室内配管116に当接する室内配管当接孔134と、パネル当接部132から突出しその内周面138にて室内配管当接孔134に連続して室内配管116、118に当接しその端面140にて室外配管120に当接する室外配管位置決め部136とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、車載装置搭載構造に関するものである。
車両のダッシュパネルによってパワーユニット搭載ルームから仕切られた車室には、車載装置として、例えば空調装置の室内ユニット(HVAC: Heating, Ventilation, and Air Conditioning)が設けられる。室内ユニットには、駆動源(内燃機関やモータ)の冷却水が循環するヒータ(加熱用熱交換器等)が収容される。
ヒータには、冷媒や駆動源の冷却水を給排するための室内配管が接続されている。室内ユニットを車両に組み付けるときに室内配管はダッシュパネルに形成された貫通孔を通ってパワーユニット搭載ルームまで延び、その先端に室外配管が接続される。
室内配管を金属パイプ、室外配管をゴムホースでそれぞれ構成することで、室内配管と室外配管との接続部位のシール性を高めて、接続部位から配管内に雨水等が侵入することを抑制している。なお、接続部位には、別途、ゴムホースの締結部材が設けられる。
例えば特許文献1によれば、ダッシュパネル17の挿通孔と室内配管12、13との間にシール材17を設け、シール材17の挿通孔17aに室内配管を挿通して、挿通孔近傍のシール性を高めている。
さらに、室内配管12、13の先端部にバルジ加工をして先端側環状部12aと、これより外径寸法が大きい基端側環状部12bを形成して、先端側環状部12aにより室外配管を保持しつつ、基端側環状部12bにより、室外配管を室内配管へ組み付ける際に室外配管の室内側への侵入を防止して、組付性を高めている。
特開2006-16860号公報
ところで、特許文献1に記載のように、室内配管に室外配管を位置決めするための基端側環状部12bを設けるには、室内配管にバルジ加工を施す必要があり、製造コストが増加する。そこで、基端側環状部12bを設けず室外配管をシール材17に位置決めすることが考えられる。しかしながら、シール材17は可撓性を有する部材であるため、室外配管をシール材17に当接させると、シール材17が弾性変形してしまい、シール材17と室内配管との間のシール性(止水性)が低下してしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、車載装置の室内配管に対して室外配管を位置決めするにあたり、シール材の変形を防止してシール材と室内配管との間のシール性を確保し、製造コストの高騰も回避する車載装置搭載構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、車両のパワーユニット搭載ルームと車室との間を仕切るダッシュパネルよりも車室側に配置された車載装置と、車載装置からダッシュパネルに形成されたパネル孔を通ってパワーユニット搭載ルームまで延びている室内配管と、パワーユニット搭載ルームにおいて室内配管の先端に接続された室外配管と、パネル孔と室内配管との間をシールするシール部材とを備えた車載装置搭載構造において、上記シール部材は、ダッシュパネルのパワーユニット搭載ルーム側に当接しパネル孔と室内配管との間をシールするパネル当接部と、パネル当接部に形成され室内配管に当接する室内配管当接孔と、パネル当接部からパワーユニット搭載ルーム側に突出した環状の部材であって、その内周面にて室内配管当接孔に連続して室内配管に当接しその端面にて室外配管に当接する室外配管位置決め部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、車載装置の室内配管に対して室外配管を位置決めするにあたり、シール部材の変形を防止してシール部材と室内配管との間のシール性を確保し、製造コストの高騰も回避する車載装置搭載構造を提供することが可能になる。
本発明による車載装置搭載構造の実施例を示す斜視図である。 図1の車載装置搭載構造の側面図である。 図2(b)の室内配管から室外配管を取り外した状態を示す斜視図である。 図3のシール部材を単体で示す斜視図である。 図3または図4(a)のシール部材のA-A断面図である。 図2と同様に室内配管に対して室外配管が位置決めされた状態を示す、図5に対応したA-A断面図である。 図5の前方突出部およびシール部材の変形例を示す図である。
本発明の一実施の形態は、車両のパワーユニット搭載ルームと車室との間を仕切るダッシュパネルよりも車室側に配置された車載装置と、車載装置からダッシュパネルに形成されたパネル孔を通ってパワーユニット搭載ルームまで延びている室内配管と、パワーユニット搭載ルームにおいて室内配管の先端に接続された室外配管と、パネル孔と室内配管との間をシールするシール部材とを備えた車載装置搭載構造において、上記シール部材は、ダッシュパネルのパワーユニット搭載ルーム側に当接しパネル孔と室内配管との間をシールするパネル当接部と、パネル当接部に形成され室内配管に当接する室内配管当接孔と、パネル当接部からパワーユニット搭載ルーム側に突出した環状の部材であって、その内周面にて室内配管当接孔に連続して室内配管に当接しその端面にて室外配管に当接する室外配管位置決め部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、シール部材のうち、パネル当接部から突出した室外配管位置決め部に室外配管を当接させて室外配管の位置決めをしている。パネル当接部に直接に室外配管を当接させてはいないため、室外配管位置決め部というシール部材の一部で室外配管の位置決めを行うにも拘らず、パネル孔と室内配管との間をシールするパネル当接部が変形しにくくなり、シール部材と室内配管との間のシール性を確保することができる。
また本発明によれば、室内配管に室外配管を位置決めする部位を形成する必要がないため、製造コストの増加を回避することができる。特に室内配管が金属配管である場合は、室内配管にバルジ加工を施す必要がないので製造コストの高騰を回避することができる。
上記室外配管位置決め部は、上記パネル当接部よりも弾性が低いとよい。このように室外配管に直接当接する室外配管位置決め部の弾性を低くすることでその弾性変形を抑制し、室外配管の位置決め精度を高めることができる。また室外配管位置決め部の弾性変形によってパネル当接部も弾性変形しシール部材と室内配管との間のシール性が低下してしまうという事態を回避できる。一方、パネル当接部の弾性は室外配管位置決め部よりも高く保つことで、パネル当接部に形成された室内配管当接孔に室内配管を挿通しやすいことは担保されるという利点も得られる。
上記車載装置は、室内配管を取り巻く環状の部材であって上記パネル孔に向かって延びシール部材の室内配管当接孔の近傍に当接する前方突出部を有するとよい。
上記構成によれば、室内配管当接孔および室外配管位置決め部が、室外配管と前方突出部とで挟持されるので、室内配管当接孔および室外配管位置決め部の変形がより十全に抑制され、シール部材と室内配管との間のシール性を維持しやすい。
上記前方突出部は、上記パネル孔に挿通されパネル孔の後端より前方で上記シール部材の室内配管当接孔の近傍に当接するとよい。
上記構成によれば、室外配管を位置決めするときに前方突出部から受ける反力を室内配管当接孔および室外配管位置決め部に作用させることができる。したがって、室内配管当接孔および室外配管位置決め部の弾性変形がさらに十全に抑制され、室外配管の位置決め精度を改善し、シール部材と室内配管とのシール性を向上させることができる。
また、室内配管当接孔がパネル孔の後端に位置する場合と比較すると、室内配管当接孔・室外配管位置決め部の前後寸法を小さくすることができ、室内配管当接孔の一部が室内配管から離れるような弾性変形を抑制することができる。
上記シール部材はさらに、パネル当接部から後方へ延びてダッシュパネルのパネル孔に係止される被係止部を有し、被係止部が上記前方突出部から所定の間隔をおいて配置されるよう、被係止部の内径寸法は前方突出部の外径寸法よりも大きいとよい。
上記構成によれば、室外配管を位置決めするとき、被係止部を介して、ダッシュパネルのパネル孔の近傍から受ける反力をパネル当接部および室外配管位置決め部に作用させやすくなり、これによって室外配管位置決め部の変形を抑制しやすくなる。
また、前方突出部と被係止部との間に間隔があるため、前方突出部を被係止部の内側に挿入しやすく、前方突出部をダッシュパネルへ組み付ける作業を容易に行うことができる。
上記前方突出部の先端にはフランジが形成されていて、被係止部は前方突出部に密着していてもよい。
かかる構成によれば、車載装置の前方突出部に被係止部すなわちシール部材を組み付け、しかる後にシール部材をダッシュパネルの車室側からパワーユニット搭載ルーム側へパネル孔をくぐらせてパネル孔に係止することができる。言い換えれば、シール部材と車載装置の前方突出部とをまとめてダッシュパネルに係止することができ、別々に係止する必要がない。
上記室内配管の先端の外周面には環状の突起が形成されていて、上記室外配管は、環状の突起よりもダッシュパネルに近い位置で上記室外配管位置決め部の端面に当接しているとよい。
上記構成によれば、環状の突起を室外配管に係合することができるため、室内配管と室外配管との接続が解除されることを防止できる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。かかる実施例に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(車載装置搭載構造)
図1は、本発明による車載装置搭載構造の実施例を示す斜視図である。図1(a)は車載装置搭載構造100の全体斜視図であり、図1(b)は図1(a)の一部拡大図である。図1その他のすべての図面において、車両前後方向をそれぞれ矢印F(Forward)、B(Backward)、車幅方向の左右をそれぞれ矢印L(Leftward)、R(Rightward)、車両上下方向をそれぞれ矢印U(upward)、D(downward)で示す。
図1に示すように、車載装置搭載構造100は、車載装置として空調装置の室内ユニットであるHVAC102を備え、これを車両に搭載するための構造である。HVAC102の詳細は図示省略している。2つのサイドパネル104、106によって両端を支持されたダッシュパネル108によって、車両のパワーユニット搭載ルーム110と車室112とが仕切られている。HVAC102は車室112に配置されている。
パワーユニット搭載ルーム110は、車両の動力源が配置される動力室である。これは本実施例のように、図2(a)に示す駆動部(内燃機関)124を有する駆動ユニット126が配置されるエンジンルームであってもよいし、電動機(図示しない)が配置されるモータルームであってもよい。
(室内配管と室外配管)
図2は図1の車載装置搭載構造100の側面図である。図2(a)は車載装置搭載構造100の左側面図であり、図2(b)は図2(a)の一部拡大図であり、図2(a)のダッシュパネル108を図示省略した図である。図2(a)(b)に示すように、車載装置搭載構造100は、図1のHVAC102からダッシュパネル108に形成されたパネル孔114(図6参照)を通ってパワーユニット搭載ルーム110まで延びている室内配管116、118を備えている。
図2(a)(b)に示すように、車載装置搭載構造100はさらに、パワーユニット搭載ルーム110において室内配管116、118の先端に所定の締結部材117、119で接続された室外配管120、122を備えている。図2(a)(b)において、室外配管120、122は、室内配管116、118に対して正しい位置に位置決めされた状態にある。
室外配管120、122は、可撓性を有するゴム等で形成されるホースで構成されていて、室内配管116、118は、室外配管120、122よりも剛性の高い素材、例えば金属で構成されている。室外配管120、122はホースで構成されるため、弾性変形して室内配管116、118に接続させることができる。そのため、室外配管120、122と室内配管116、118との間にはシール性が保たれている。さらに、締結部材117、119で室内配管116、118に室外配管120、122を環状に締結することで、より一層、シール性を高めている。
図2(a)の駆動ユニット126の熱交換部128には、室内配管116および室外配管120からなる流路を通って冷却媒体(冷媒。冷却水や冷却剤などの液体)が供給される。一方、熱交換部128からは、室内配管118および室外配管122からなる流路を通って冷媒が排出される。
(シール部材)
図3は図2(b)の室内配管116から室外配管120を取り外した状態を示す斜視図である。図3に示すように、車載装置搭載構造100はさらに、パネル孔114と室内配管116、118との間をシールするシール部材130を備えている。シール部材130は、本実施例では、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM; Ethylene Propylene Diene Monomer)製の可撓性材料であるが、室外配管120、122に対するシール性(止水性)を担保できれば、樹脂材料等を用いてもよい。
図4は図3のシール部材130を単体で示す斜視図であり、図4(b)(b)はそれぞれシール部材130の前側と後側を示している。シール部材130は、ダッシュパネル108のパワーユニット搭載ルーム110側に当接しパネル孔114と室内配管116、118との間をシールするパネル当接部132を有する。
(シール部材のパネル当接部)
図4に示すように、パネル当接部132の縁133は後方に湾曲していて、パネル当接部132がダッシュパネル108に当接したときに変形しつつダッシュパネル108に強く押し付けられ、シール性の向上に寄与している。
既に述べたように、室内配管116および室外配管120からなる流路と、室内配管118および室外配管122からなる流路は、それぞれ、冷媒の供給路と排出路という異なる役割を果たすものの、構造は同様であるため、以下、特にことわらない限り、前者のみを用いて本実施例を説明する。
(シール部材の室外配管位置決め部)
図4に示すように、シール部材130は、パネル当接部132に形成され室内配管116に当接する室内配管当接孔134と、パネル当接部132からパワーユニット搭載ルーム110側に突出した環状の部材である室外配管位置決め部136とをさらに有する。室外配管位置決め部136は、その内周面138にて室内配管当接孔134に連続して室内配管116に当接し、その端面140にて室外配管120に当接する。言い換えれば、室外配管位置決め部136は、室外配管120に対するストッパの役目を果たす。
このように本実施例によれば、シール部材130のうち、パネル当接部132から突出した室外配管位置決め部136に室外配管120を当接させて室外配管120の位置決めをしている。すなわち、パネル当接部132に直接に室外配管120を当接させてはいない。そのため、室外配管位置決め部136というシール部材130の一部で室外配管120の位置決めを行うにも拘らず、パネル孔114と室内配管116との間をシールするパネル当接部132は変形しにくい。したがって、シール部材130と室内配管116との間のシール性を確保することができる。
また本実施例によれば、室内配管116にバルジ加工を施して室外配管120を位置決めする部位を形成する必要がないため、製造コストの高騰も回避することができる。
図4の室外配管位置決め部136は、パネル当接部132よりも弾性が低い。すなわち可撓性が小さく変形しにくい。このように室外配管120に直接当接する室外配管位置決め部136の弾性を低くすることでその弾性変形を抑制し、室外配管120の位置決め精度を高めている。また、室外配管位置決め部136の弾性変形によってパネル当接部132も弾性変形しシール部材130と室内配管116との間のシール性が低下してしまうという事態を回避できる。一方、パネル当接部132の弾性は室外配管位置決め部136よりも高く保つことで、パネル当接部132に形成された室内配管当接孔134に室内配管116を挿通しやすいことは担保されるという利点も得られる。
なお、図4の室内配管当接孔134も、パネル当接部132よりも弾性を低くしてよい。よって、シール部材130を構成する各部位の剛性の大小関係は、(室外配管位置決め部≦室内配管当接孔≦パネル当接部)の通りである。
(HVACの前方突出部)
図5は図3または図4(a)のシール部材のA-A断面図である。図5には図1のHVAC102も図示している。図5に示すように、HVAC102は、室内配管116を取り巻く環状の部材であってパネル孔114に向かって延びシール部材130の室内配管当接孔134の近傍に当接する前方突出部142を有する。
上記構成によれば、室内配管当接孔134および室外配管位置決め部136が、室外配管120と前方突出部142とで挟持されるので、室内配管当接孔134および室外配管位置決め部136の変形がより十全に抑制され、シール部材130と室内配管116との間のシール性を維持しやすい。
図5ではダッシュパネル108は図示省略しているが、それに形成されたパネル孔114(図6参照)の後端144を2点鎖線で示している。図5に示すように、前方突出部142は、ダッシュパネル108のパネル孔114に挿通され、パネル孔114の後端144より前方でシール部材130の室内配管当接孔134の近傍に当接している。
上記構成によれば、室外配管120を位置決めするときに前方突出部142から受ける反力を室内配管当接孔134および室外配管位置決め部136に作用させることができる。したがって、室内配管当接孔134および室外配管位置決め部136の弾性変形がさらに十全に抑制され、室外配管120の位置決め精度を改善し、シール部材130と室内配管116とのシール性を向上させることができる。
また、室内配管当接孔134がパネル孔114の後端144に位置する場合と比較すると、室内配管当接孔134および室外配管位置決め部136の前後寸法を小さくすることができ、室内配管当接孔134の一部が室内配管116から離れるような弾性変形を抑制することができる。
(シール部材の被係止部)
シール部材130はさらに、パネル当接部132から後方へ延びてダッシュパネル108のパネル孔114に係止される被係止部146を有する。図5には、パネル当接部132と被係止部146との境界を破線で示している。なお図5には、パネル当接部132と室外配管位置決め部136の境界も破線で示している。
図5に示すように、被係止部146は、前方突出部142から所定の間隔Gをおいて配置されている。すなわち、被係止部146の内径寸法D1は前方突出部142の外径寸法D2よりも大きい。
上記構成によれば、室外配管120を位置決めするとき、被係止部146を介して、ダッシュパネル108のパネル孔114の内周縁から受ける反力をパネル当接部132および室外配管位置決め部136に作用させやすくなる。これによって室外配管位置決め部136の変形を抑制しやすくなる。
なお、HVAC102の前方突出部142は、必ずしも、図5に示すシール部材130の室内配管当接孔134の近傍(後端)に当接するまで前方に延びていなくてもよく、シール部材130から離れていてもよい。その場合、室内配管当接孔134の後端を、図5に示す位置から、間隔Gによって生じている空間の先端を埋めるように、ダッシュパネル108のパネル孔114の後端144側に向かって延ばすとよい。これにより、被係止部146を介して、ダッシュパネル108のパネル孔114の内周縁から受ける反力をより一層、パネル当接部132および室外配管位置決め部136に作用させやすくなる。
また、前方突出部142と被係止部146との間に間隔Gがあるため、前方突出部142を被係止部146の内側に挿入しやすく、前方突出部142をダッシュパネル108へ組み付ける作業を容易に行うことができる。
(前方突出部およびシール部材の変形例)
図7は図5の前方突出部およびシール部材の変形例を示す図である。図7では便宜上、図5と同様の要素は同一の符号で示し、図5と異なる点のみ説明する。図7の変形例では、HVAC102の前方突出部242の先端にはフランジ243が形成されている。そして被係止部246は、図5の被係止部146と異なり、前方突出部242に密着している。
かかる構成によれば、HVAC102の前方突出部242に被係止部246すなわちシール部材230を組み付け、しかる後にシール部材230をダッシュパネル108の車室112側からパワーユニット搭載ルーム110側へパネル孔114をくぐらせてパネル孔114に係止することができる。言い換えれば、シール部材230とHVAC102の前方突出部242とをまとめてダッシュパネル108に係止することができ、別々に係止する必要がない。
(室内配管の突起)
図6は図2と同様に室内配管に対して室外配管が位置決めされた状態を示す、図5に対応したA-A断面図である。室内配管116の先端の外周面には環状の突起150が形成されている。なおこの突起150は、従来技術で用いられている、バルジ加工によって形成され室外配管の位置決めができるほどの大掛かりなものではない。室外配管120は、環状の突起150よりもダッシュパネル108に近い位置で室外配管位置決め部136の端面140に当接している。
上記構成によれば、環状の突起150を室外配管120に係合することができるため、室内配管116と室外配管120との接続が解除されることを防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車載装置搭載構造に利用することができる。
100 …車載装置搭載構造
102 …HVAC
104、106 …サイドパネル
108 …ダッシュパネル
110 …パワーユニット搭載ルーム
112 …車室
114 …パネル孔
116、118 …室内配管
117、119 …締結部材
120、122 …室外配管
124 …駆動部
126 …駆動ユニット
128 …熱交換部
130、230 …シール部材
132 …パネル当接部
134 …室内配管当接孔
136 …室外配管位置決め部
138 …室外配管位置決め部の内周面
140 …室外配管位置決め部の端面
142、242 …前方突出部
144 …パネル孔の後端
146、246 …被係止部
150 …突起
243 …フランジ

Claims (7)

  1. 車両のパワーユニット搭載ルームと車室との間を仕切るダッシュパネルよりも車室側に配置された車載装置と、
    前記車載装置から前記ダッシュパネルに形成されたパネル孔を通ってパワーユニット搭載ルームまで延びている室内配管と、
    パワーユニット搭載ルームにおいて前記室内配管の先端に接続された室外配管と、
    前記パネル孔と前記室内配管との間をシールするシール部材とを備えた車載装置搭載構造において、
    前記シール部材は、
    前記ダッシュパネルのパワーユニット搭載ルーム側に当接し前記パネル孔と前記室内配管との間をシールするパネル当接部と、
    前記パネル当接部に形成され前記室内配管に当接する室内配管当接孔と、
    前記パネル当接部からパワーユニット搭載ルーム側に突出した環状の部材であって、その内周面にて前記室内配管当接孔に連続して前記室内配管に当接しその端面にて前記室外配管に当接する室外配管位置決め部とを有することを特徴とする車載装置搭載構造。
  2. 前記室外配管位置決め部は、前記パネル当接部よりも弾性が低いことを特徴とする請求項1に記載の車載装置搭載構造。
  3. 前記車載装置は、前記室内配管の外周面を取り巻く環状の部材であって前記パネル孔に向かって延び前記シール部材の室内配管当接孔の近傍に当接する前方突出部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車載装置搭載構造。
  4. 前記前方突出部は、前記パネル孔に挿通され該パネル孔の後端より前方で前記シール部材の室内配管当接孔の近傍に当接することを特徴とする請求項3に記載の車載装置搭載構造。
  5. 前記シール部材はさらに、前記パネル当接部から後方へ延びて前記ダッシュパネルのパネル孔に係止される被係止部を有し、
    前記被係止部が前記前方突出部から所定の間隔をおいて配置されるよう、該被係止部の内径寸法は該前方突出部の外径寸法よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の車載装置搭載構造。
  6. 前記シール部材はさらに、前記パネル当接部から後方へ延びて前記ダッシュパネルのパネル孔に係止される被係止部を有し、
    前記前方突出部の先端にはフランジが形成されていて、
    前記被係止部は前記前方突出部に密着していることを特徴とする請求項3に記載の車載装置搭載構造。
  7. 前記室内配管の先端の外周面には環状の突起が形成されていて、
    前記室外配管は、前記環状の突起よりも前記ダッシュパネルに近い位置で前記室外配管位置決め部の端面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の車載装置搭載構造。
JP2022159252A 2022-10-03 2022-10-03 車載装置搭載構造 Pending JP2024053173A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022159252A JP2024053173A (ja) 2022-10-03 2022-10-03 車載装置搭載構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022159252A JP2024053173A (ja) 2022-10-03 2022-10-03 車載装置搭載構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024053173A true JP2024053173A (ja) 2024-04-15

Family

ID=90667441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022159252A Pending JP2024053173A (ja) 2022-10-03 2022-10-03 車載装置搭載構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024053173A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3638037B2 (ja) ホースコネクタ
US11623551B2 (en) Vehicle seat
JP4976029B2 (ja) 防火壁のための改善されたガスケットをもつ自動車用空気処理アセンブリ
WO2015098129A1 (ja) ドレンホース
US20150021858A1 (en) Bulkhead sealing assembly
US20170009912A1 (en) Sealing arrangement and ventilation, heating or air conditioning system having such a sealing arrangement
JP6187033B2 (ja) センターコンソール構造
JP5998413B2 (ja) 空調装置用グロメット構造
JP2024053173A (ja) 車載装置搭載構造
JP5949483B2 (ja) ダッシュパネルの透過音低減構造
JP4882884B2 (ja) 排水管
JP2007527976A (ja) 自動車のダクト用瞬時連結装置
JPH1086651A (ja) 自動車用配管のシール構造
JP3938619B2 (ja) ダッシュパネルのシール構造
US6318735B1 (en) Wiper pivot shaft air inlet grill seal
JP2004066926A (ja) グロメットシール構造
CN112969606A (zh) 配管密封部件
JPH0755434Y2 (ja) パイプの接続構造
JP3817925B2 (ja) 車両用コンデンサ
JPH1024725A (ja) グロメット構造およびその構造を用いた車載機器の取付方法
US8109812B2 (en) Motor vehicle instrument panel assembly having a conduit with a gasket support lip
JP2019199154A (ja) バッテリー冷却装置のダクト構造
JP4812495B2 (ja) 車両用空調装置の固定構造
JP3960154B2 (ja) 蛇腹金属管付ホースの端部締結構造
JP2016213096A (ja) グロメット