JP2024051887A - 新設防護柵の設置方法および防護柵構造 - Google Patents

新設防護柵の設置方法および防護柵構造 Download PDF

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【課題】歩行者自転車用等の既設防護柵の設置位置に車両用等の新設防護柵を簡単に設置できる新設防護柵の設置方法を提供する。【解決手段】本発明は、既設防護柵1が取り付けられた防護柵設置位置に、新設防護柵2を設置するための新設防護柵の設置方法を対象とする。既設防護柵1は、防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される既設支柱11と、隣合う既設支柱間に取り付けられる既設下桟とを備え、新設防護柵2は、既設下桟を収容可能な下桟収容凹部を有する複数の新設支柱4を備える。既設防護柵1を撤去せずに、新設支柱2の下桟収容凹部内に既設下桟を収容することにより新設支柱2の既設下桟に対する干渉を避けつつ、新設支柱2を、隣合う既設支柱間において防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定する一方、新設横材を、新設支柱間に取り付ける。【選択図】図3

Description

この発明は、歩行者自転車用柵等の既設防護柵が取り付けられた防護柵設置位置に車両用防護柵等の新設防護柵を設置するための新設防護柵の設置方法および防護柵構造に関する。
橋梁等の道路の両側縁に沿って設けられる防護柵は、歩行者や自転車等を対象とする歩行者自転車用柵と、自動車等の車両を対象とする車両用防護柵とに区分けされており、設置基準も異なっている。例えば歩行者自転車用柵は、さほど高い強度は必要なく支柱の間隔を比較的広く設定しても良いが、支柱間に設けられるバラスター(縦桟)等の間隔を、子供の通り抜けを防止できる程度に狭く設定する必要がある。これに対し、車両用防護柵は、歩行者自転車用柵に比べて高い強度が必要で支柱の間隔も狭くする必要があり、支柱間に設置される横梁等の横材も、衝突する車両をガイドできる程度に高い強度が必要である。
一方、道路整備等によっては、特定の橋梁等の道路(歩道)を、車両用に変更するような場合がある。このような場合には、以前に設置されていた歩行者自転車用柵を、下記特許文献1に示すような車両用防護柵に取り替える必要がある。
従来、歩行者自転車用柵を車両用防護柵に取り替える場合には、既設の歩行者自転車用柵を完全に撤去して、その撤去跡に新設の車両用防護柵や、歩行者自転車用柵を兼用する車両用防護柵(歩行者自転車用柵兼用車両用防護柵)を設置するのが通例であった。
特開2020-133160号公報
しかしながら、上記従来のように歩行者自転車用柵を撤去して車両用防護柵を新たに設置する場合には、歩行者自転車用柵の撤去作業に多くの時間や費用が必要となり、工期の長期化およびコストの増大を来すという課題があった。さらに撤去された歩行者自転車用柵は、廃棄物として処理されることも多く、近年社会問題化されている廃棄物排出量の増大を招くという課題もあった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、工期の短縮、コストの削減および廃棄物排出量の削減を図ることができる新設防護柵の設置方法および防護柵構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]既設防護柵が設置された防護柵設置位置に、新設防護柵を設置するための新設防護柵の設置方法であって、
前記既設防護柵は、防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される既設支柱と、隣合う前記既設支柱間に架け渡すように取り付けられる既設下桟とを備え、
前記新設防護柵は、前記既設下桟を収容可能な下桟収容凹部を有する複数の新設支柱を備え、
前記既設防護柵を撤去せずに、前記新設支柱の下桟収容凹部内に前記既設下桟を収容することにより前記新設支柱の前記既設下桟に対する干渉を避けつつ、前記新設支柱を、隣合う前記既設支柱間において防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定する工程と、
新設横材を、前記既設支柱および前記新設支柱の内側に配置しつつ、隣合う前記新設支柱間に架け渡すように取り付ける工程とを含むことを特徴とする新設防護柵の設置方法。
[2]前記既設防護柵は、歩行者自転車用柵によって構成されるとともに、
前記新設防護柵は、車両用防護柵によって構成され、
隣合う前記既設支柱間の間隔寸法に対し、隣合う前記新設支柱間の間隔寸法が小さく設定されている前項1に記載の新設防護柵の設置方法。
[3]前記下桟収容凹部は、前記新設支柱における道路に対し外側に向けて開口するように形成されている前項1または2に記載の新設防護柵の設置方法。
[4]前記新設支柱は、前記下桟収容凹部の開口部を閉塞するための閉塞蓋を有している前項1~3のいずれか1項に記載の新設防護柵の設置方法。
[5]前記既設防護柵は、前記既設下桟の上方に配置され、かつ隣合う前記既設支柱間に取り付けられる既設上桟を備え、
前記新設支柱の上端が、前記既設上桟よりも低い位置に配置されている前項1~4のいずれか1項に記載の新設防護柵の設置方法。
[6]既設防護柵が設置された防護柵設置位置に、新設防護柵を設置するようにした防護柵構造であって、
前記既設防護柵は、防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される既設支柱と、隣合う前記既設支柱間に架け渡すように取り付けられる既設下桟とを備え、
前記新設防護柵は、前記既設下桟を収容可能な下桟収容凹部を有する複数の新設支柱を備え、
前記既設防護柵が残存した状態で、前記新設支柱の下桟収容凹部内に前記既設下桟が収容されることにより前記新設支柱の前記既設下桟に対する干渉が避けられた状態で、前記新設支柱が、隣合う前記既設支柱間において防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される一方、
新設横材が、前記既設支柱および前記新設支柱の内側に配置され、かつ隣合う前記新設支柱間に架け渡すように取り付けられていることを特徴とする防護柵構造。
発明[1]の新設防護柵の設置方法によれば、既設防護柵を撤去せずに残存させたままの状態で新設防護柵を設置するものであるため、既設防護柵の撤去作業が必要なくその分、工期の短縮化およびコストの削減を図ることができ、既設防護柵が廃棄物として排出されることもなく、廃棄物排出量の削減を図ることができる。
発明[2]の新設防護柵の設置方法によれば、既設の歩行者自転車用柵を歩行者自転車用柵兼用車両用防護柵に変更することができる。
発明[3]の新設防護柵の設置方法によれば、下桟収容凹部が道路内側から視認されないので、良好な美観を確保することができる。
発明[4]の新設防護柵の設置方法によれば、下桟収容凹部が形成されているにもかかわらず、新設支柱に、十分な強度を確保することができる。
発明[5]の新設防護柵の設置方法によれば、新設支柱が既設支柱に干渉するのをより確実に防止できる。
発明[6]は、上記方法発明によって形成される防護柵構造を特定するものであるため、上記と同様の効果を得ることができる。
図1はこの発明の実施形態である防護柵構造を示す正面図である。 図2は図1の分解図である。 図3は実施形態の防護柵構造を示す透視断面図であって、図1のA-A線断面に相当する図である。 図4は図3の分解図である。 図5は実施形態の防護柵構造における車両用防護柵の新設支柱周辺を示す正面図である。 図6は実施形態の車両用防護柵の新設支柱を示す透視断面図であって、図5のB-B線断面に相当する図である。 図7は実施形態の防護柵構造の要部を拡大して示す透視断面図であって、図3の一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す断面図である。 図8は実施形態の車両用防護柵の新設支柱におけるベースプレート周辺の水平断面図であって、図6のC-C線断面に相当する図である。
図1はこの発明の実施形態である防護柵構造を道路側から見た図(正面図)、図2は図1の分解図、図3は実施形態の防護柵構造を示す透視断面図、図4はその分解図である。
これらの図に示すように本実施形態の防護柵構造は、既に設置された歩行者自転車用柵1である既設防護柵の設置位置(防護柵設置位置)に、新たに車両用防護柵2である新設防護柵を設置するものであり、歩行者自転車用柵1を撤去せずにそのまま残存させた状態で、車両用防護柵2を歩行者自転車用柵1に組み合わせるように設置することにより歩行者自転車用柵兼用車両用防護柵を構築するものである。本実施形態においてで歩行者自転車用柵1を撤去しないというのは、歩行者自転車用柵1に一切手を触れないということではなく実質的に撤去しないということであり、例えば不要な部分を取り除いたり、必要に応じて修復または補修したり部位を交換するようにしても良い。
まず既設の歩行者自転車用柵1の構成について説明する。図1~図4に示すように、歩行者自転車用柵1が取り付けられる橋梁を含む道路の両側縁(道路脇)には、その両側縁部の防護柵設置位置(防護柵設置ライン)に沿って地覆と称されるコンクリート製の基礎Sが設けられる。この基礎Sに歩行者自転車用柵1の支柱(既設支柱)11の下端部が埋設状態に固定されることによって、複数の既設支柱11が基礎(地覆)Sに沿って所定の間隔おきに取り付けられている。本実施形態において隣合う既設支柱11間の間隔寸法は、全て同じ寸法であり、この間隔寸法が2500mm以下に設定されている。なお歩行者自転車用柵1の支柱間隔寸法は、設置基準によって2500mm以下と規定されている。
隣合う支柱11の上端部間には、その間に架け渡されるように笠木(既設笠木)12であるトップレール(既設トップレール)が取り付けられている。さらに隣合う支柱11の下端部間には、その間に架け渡されるようにボトムレール(既設ボトムレール)13が取り付けられている。本実施形態においては、既設笠木12が既設上桟として構成され、既設ボトムレール13が既設下桟として構成されるものである。
また既設笠木12および既設ボトムレール13間には、上下方向に延びる複数のバラスター(既設バラスター)14としての縦桟が、所定の間隔おきに並列配置に固定されている。隣合うバラスター14間の隙間寸法は、設置基準によって150mm以下に規定されており、隣合うバラスター14間の隙間を不用意に子供が通り抜けできないように構成されている。
なお本実施形態においては、図3および図4の紙面に向かって右側が、道路に対し内側であり、左側が外側となっている。
次に本実施形態の特徴部である車両用防護柵(新設防護柵)2の構成について説明する。
図5は実施形態の防護柵構造における車両用防護柵の新設支柱周辺を道路側から見た状態の図(正面図)、図6は実施形態の車両用防護柵の新設支柱を示す透過断面図、図7は実施形態の新設支柱における下部を拡大して示す断面図、図8は実施形態の新設支柱における下端部の水平断面図である。
図1~図8に示すように本実施形態の車両用防護柵2は、新設支柱4と、上段横梁(新設上段横梁)31および下段横梁(新設下段横梁)32とを基本的な構成要素として備えている。
本実施形態において新設支柱4は、基本的にI型ないしH型の断面形状を有するI型鋼ないしH型鋼によって構成されており、内面側および外面側に配置される一対のフランジ4aと、両フランジ4a間を連結するウエブ4bとを備えている(図6および図8等参照)。
新設支柱4の上側部における両フランジ4a間の寸法は一定に形成されるとともに、下側部における外側のフランジ4aが外側に向けて下り傾斜するように形成されて、新設支柱4の下側部は、下側に向かうに従って両フランジ4a間の寸法が次第に大きくなるように形成されている。
新設支柱4の下部には、外側に向けて開口する切欠凹部としてのボトムレール収容凹部43が形成されている。このボトムレール収容凹部43は、新設支柱4の両側方(図6の紙面に向かって垂直方向)にも開放されている。本実施形態においては、ボトムレール収容凹部43が下桟収容凹部を構成するものである。
ボトムレール収容凹部43の内周面における上下位置には、仕切プレート44が設けられており、この上下の仕切プレート44によってボトムレール収容凹部43の上壁および下壁が形成されている。
後に詳述するようにボトムレール収容凹部43内には、歩行者自転車用柵1のボトムレール13を収容できるようになっており、その収容状態において、ボトムレール収容凹部43の外向き開口部45を閉塞蓋としての補強プレート46によって閉塞できるように構成されている。
ここで本実施形態において新設支柱4の設置位置について説明する。車両用防護柵2における隣合う支柱(新設支柱)4間の間隔寸法は、設置基準によって2000mm以下と規定されている。本実施形態においては、基本的には隣合う新設支柱4間の間隔寸法は、1980mmに設定されるものであるが、所定の間隔(一定の間隔)寸法で新設支柱4を設置しようとすると、新設支柱4のいずれかが、2500mmの等間隔で設置される上記既設支柱11のいずれかに干渉してしまう。そこで本実施形態においては、所定間隔で新設支柱4を設置しようとすると、既設支柱11に干渉する新設支柱4においては、隣合う新設支柱4間の間隔を1980mmよりも短く設定し、新設支柱4の全てをいずれの既設支柱11にも干渉しないように、既設支柱11が設置されていない位置(隣合う既設支柱11間)に配置するものである。例えば図1においては、3本の新設支柱4が表示されているが、この3本の新設支柱4のうち、右側の新設支柱4と中央の新設支柱4との間隔寸法は、所定寸法である1980mmに設定されているが、中央の新設支柱4と左側の新設支柱4との間隔寸法は、所定寸法よりも短い1560mmに設定されて、左側の新設支柱4が既設支柱11に干渉するのを防止している。
なお後述するが、新設支柱4は、歩行者自転車用柵1における隣合うバラスター14間において、既設支柱11の笠木12よりも下側に配置され、さらに新設支柱4のボトムレール13収容凹部43内にボトムレール13が収容されることによって、新設支柱が、笠木12、ボトムレール13およびバラスター14に干渉するのが回避されるようになっている。
一方、新設支柱4の下端には、ベースプレート5が固定されている。図8に示すようにベースプレート5の4箇所には、基礎Sに立設固定される後述のアンカーボルト6を挿通可能なL字状のボルト固定孔51が形成されている。なおボルト固定孔51の外側2つは切欠孔によって構成されるとともに、内側2つは貫通孔によって構成されている。
このボルト固定孔51は、平面視L字状に形成されることによって、新設支柱4(ベースプレート5)およびアンカーボルト6間の位置ずれを吸収できるように構成されるとともに、新設支柱4を設置したり取り外したりする際に、アンカーボルト6をボルト固定孔51に挿通配置した状態で、新設支柱4を内外方向等に少し傾斜させることができ、新設支柱4の設置作業等を容易に行えるようになっている。
アンカーボルト6は、基礎Sにおける新設支柱4の設置位置(設置予定位置)に、各新設支柱4のベースプレート5のボルト固定孔51にそれぞれ対応して設けられる。すなわち基礎Sの上面におけるアンカーボルト5を設置する位置にアンカー孔が穿孔されてそのアンカー孔にアンカーボルト6の下側部が挿入されて充填剤等によって固定される。これにより各ボルト設置位置において、基礎Sに固定されたアンカーボルト6の上側部が基礎Sの上面から上方に突出した状態に配置される。
そして各新設支柱4の設置位置に、新設支柱4のベースプレート5がその各ボルト固定孔51内にアンカーボルト6を挿通しつつ設置される。このとき新設支柱4のボトムレール収容凹部43内に歩行者自転車用柵1のボトムレール13が収容されて挿通配置されることによって、新設支柱4がボトムレール13に干渉するのが防止される。さらに新設支柱4が、歩行者自転車用柵1における隣合うバラスター14間に配置されることによって、新設支柱4がバラスター14に干渉するが防止されるとともに、新設支柱4の上端位置が、歩行者自転車用柵1における笠木12よりも下方に配置されることによって、新設支柱4が笠木12に干渉するのが防止される。
こうして新設支柱4が歩行者自転車用柵1に干渉しない状態に配置され、その新設支柱4のベースプレート5に貫通配置されたアンカーボルト6にナット61が締結されて、ベースプレート5がナット61によって基礎Sに圧締されることにより、新設支柱4が立設状態に固定される。
また隣合う新設支柱4間の上段部にはその間に架け渡されるように上段横梁(主要横梁)31が設けられている。上段横梁31は、丸パイプ状または円筒状に形成されており、複数の上段横梁31が各間にスリーブ35を介して直列状に配置されている。
直列状に配置された複数の上段横梁31がそのスリーブ35の部分(連結部)が、対応する各新設支柱4の上段部に固定される。すなわち上段横梁31のスリーブ連結部において、対応する新設支柱4の内側のフランジ4aにその外側からボルト36が貫通され、さらにそのボルト36が、上段横梁31の周壁に貫通されてスリーブ35に固定されるとともに、そのボルト36の両側において、上段横梁31の外側から貫通されたボルト37がスリーブ35に固定される。これにより上段横梁31の連結端部が、対応する新設支柱4に固定されるとともに、上段横梁31の連結端部同士が固定される。こうして複数の新設支柱4の各間にその間を架け渡されるように上段横梁31が取り付けられる。
さらに隣合う新設支柱4間の下段部には、上記上段横梁31と平行に下段横梁32が取り付けられる。すなわち複数の下段横梁32がスリーブ35を介して連結されるとともに、下部横梁32のスリーブ連結部が、対応する新設支柱4の内側のフランジ4aの外側からボルト36が貫通され、さらにそのボルト36が、下段横梁32の周壁に貫通されてスリーブ35に固定される。これにより下段横梁32の連結端部が、対応する新設支柱4に連結固定されて、上段横梁31の下側において複数の新設支柱4の各間に架け渡されるように配置される。
また各新設支柱4のレール収容凹部43の開口部45を覆うように補強プレート46が配置され、その被覆状態で補強プレート46が新設支柱4にボルト47によって固定される。
以上のように構成された本実施形態の防護柵構造においては、既設の歩行者自転車用柵1を撤去せずにそのままの状態で車両用防護柵2を設置して、歩行者自転車用柵兼用車両用防護柵を構築するものであるため、既設の歩行者自転車用柵の撤去作業が必要なくその分、工期の短縮化およびコストの削減を図ることができる。さらに既設の歩行者自転車用柵1は、廃棄物として排出されることもなく、廃棄物排出量の削減を図ることもできる。
また本実施形態の防護柵構造においては、ボトムレール収容凹部43を新設支柱4の外面側に形成するものであるため、道路の内側からボトムレール収容凹部43が視認されることがなく、良好な美観を確保することができる。なお本発明においては、ボトムレール収容凹部43を必ずしも新設支柱4の外面側に形成する必要はなく、内面側に形成するようにしても良い。
また本実施形態の防護柵構造においてはボトムレール収容凹部43の外向き開口部45に補強プレート46を固定しているため、ボトムレール収容凹部43が直接視認されることがなく、美観をより一層向上できるとともに、ボトムレール収容凹部43の形成に伴う新設支柱4の強度低下を防止でき、新設支柱4の強度を十分に確保することができる。
次に本実施形態の新設防護柵の施工手順について説明する。なお本発明において施工手順は以下の手順に限定されるものではなく、どのような手順で施工するようにしても良い。
まず基礎Sにおける車両用防護柵2の新設支柱4を固定する位置にアンカーボルト6を固定する。すなわち基礎Sの上面側にアンカー孔を穿孔して、その孔にアンカーボルト6の下側部を挿入して充填剤を充填することにより、アンカーボルト6の下側部を基礎S内に固定して、上側部を基礎Sの上面から上方に引き出した状態に配置する。
次に新設支柱4を基礎Sの上面に固定する。すなわち新設支柱4のベースプレート5を、ボルト固定孔51にアンカーボルト6を挿入しながら基礎S上に設置する。この際、新設支柱4のボトムレール収容凹部43内にその外向き開口部45から、歩行者自転車用柵1の既設ボトムレール13を収容することにより、新設支柱4が既設ボトムレール13に干渉するのを防止する。
次にアンカーボルト6にその上端側からナット61を締結していき、そのナット61によってベースプレート5を基礎Sの上面に圧締することにより、新設支柱4を基礎S上に立設状態に固定する。
続いて、上段横梁31および下段横梁32を新設支柱4に固定する。すなわち上段横梁31の各間および下段横梁32の各間をそれぞれスリーブ35を介して連結配置し、上段横梁31のスリーブ連結部および下段横梁32のスリーブ連結部を、それぞれ対応する新設支柱4の上段部および下段部にボルト留めによって固定する。これにより、新設支柱4の各間に、上段横梁31および下段横梁32がそれぞれ架橋するように固定される。
そして最後に、新設支柱4のボトムレール収容凹部43の外向き開口部を覆うように補強プレート46を配置して、その補強プレート46をボルト47によって新設支柱4に固定する。
これにより本実施形態の車両用防護柵2が設置されて、防護柵構造(歩行者自転車用柵兼用車両用防護柵)が構築される。
なお上記実施形態においては、横材として、パイプ型の横梁31,32を用いるようにしているが、本発明はそれだけに限られず、横材として、ガードレール部品のビーム型のもの、ケーブル(ワイヤー)型のもの等を採用するようにしても良い。
さらに上記実施形態においては、新設支柱4として、I型ないしH型形状のものを用いるようにしているが、本発明において、新設支柱4の形状は特に限定されるものではなく、パイプ状のものや、溝型(コ字型)のもの、アングル状のもの等を用いるようにしても良い。
また隣合う新設支柱4の間隔寸法も上記実施形態のものだけに限られず、どのような間隔寸法に設定しても良い。例えば各既設支柱11の両側近傍に新設支柱4をそれぞれ取り付けるようにすれば、隣合う新設支柱4の間隔寸法を所定の設置基準以下に調整しつつ、新設支柱4を規則性を持たせて配列することができる。
この発明の新設防護柵の設置方法は、歩行者自転車用柵等の既設防護柵が取り付けられた防護柵設置位置に、車両用防護柵等の新設防護柵を取り付けて、歩行者自転車用柵兼用車両用防護柵を構築する際に好適に用いることができる。
1:歩行者自転車用柵(既設防護柵)
11:既設支柱
12:既設笠木(既設上桟)
13:既設ボトムレール(既設下桟)
2:車両用防護柵(新設防護柵)
32:新設下段横梁(横材)
4:新設支柱
43:ボトムレール収容凹部(下桟収容凹部)
45:外向き開口部
46:補強プレート(閉塞蓋)

Claims (6)

  1. 既設防護柵が設置された防護柵設置位置に、新設防護柵を設置するための新設防護柵の設置方法であって、
    前記既設防護柵は、防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される既設支柱と、隣合う前記既設支柱間に架け渡すように取り付けられる既設下桟とを備え、
    前記新設防護柵は、前記既設下桟を収容可能な下桟収容凹部を有する複数の新設支柱を備え、
    前記既設防護柵を撤去せずに、前記新設支柱の下桟収容凹部内に前記既設下桟を収容することにより前記新設支柱の前記既設下桟に対する干渉を避けつつ、前記新設支柱を、隣合う前記既設支柱間において防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定する工程と、
    新設横材を、前記既設支柱および前記新設支柱の内側に配置しつつ、隣合う前記新設支柱間に架け渡すように取り付ける工程とを含むことを特徴とする新設防護柵の設置方法。
  2. 前記既設防護柵は、歩行者自転車用柵によって構成されるとともに、
    前記新設防護柵は、車両用防護柵によって構成され、
    隣合う前記既設支柱間の間隔寸法に対し、隣合う前記新設支柱間の間隔寸法が小さく設定されている請求項1に記載の新設防護柵の設置方法。
  3. 前記下桟収容凹部は、前記新設支柱における道路に対し外側に向けて開口するように形成されている請求項1または2に記載の新設防護柵の設置方法。
  4. 前記新設支柱は、前記下桟収容凹部の開口部を閉塞するための閉塞蓋を有している請求項1または2に記載の新設防護柵の設置方法。
  5. 前記既設防護柵は、前記既設下桟の上方に配置され、かつ隣合う前記既設支柱間に取り付けられる既設上桟を備え、
    前記新設支柱の上端が、前記既設上桟よりも低い位置に配置されている請求項1または2に記載の新設防護柵の設置方法。
  6. 既設防護柵が設置された防護柵設置位置に、新設防護柵を設置するようにした防護柵構造であって、
    前記既設防護柵は、防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される既設支柱と、隣合う前記既設支柱間に架け渡すように取り付けられる既設下桟とを備え、
    前記新設防護柵は、前記既設下桟を収容可能な下桟収容凹部を有する複数の新設支柱を備え、
    前記既設防護柵が残存した状態で、前記新設支柱の下桟収容凹部内に前記既設下桟が収容されることにより前記新設支柱の前記既設下桟に対する干渉が避けられた状態で、前記新設支柱が、隣合う前記既設支柱間において防護柵設置位置に沿って間隔をおいて複数固定される一方、
    新設横材が、前記既設支柱および前記新設支柱の内側に配置され、かつ隣合う前記新設支柱間に架け渡すように取り付けられていることを特徴とする防護柵構造。
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