JP2024051495A - 塗布容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】意図しない液体の漏出をより確実に防止できる塗布容器を提供すること。【解決手段】液体を収容する有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2Aに装着され、上端に吐出孔3Aが形成された筒状の栓本体3と、栓本体3内に配設され、栓本体3の内周面に接触して吐出孔3Aへの流路Pを遮断する遮断位置と遮断位置よりも下方に位置して流路Pを開放する開放位置との間で栓本体3に対して移動可能な弁体31、及び、弁体31を遮断位置に向けて付勢する付勢体32を備える開閉弁4と、弁体31に離脱可能に係止して遮断位置にある弁体31の下方への移動を規制する規制体5と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、塗布容器に関する。
この種の塗布容器として、液体を収容する容器本体と、容器本体の口部に装着されて上端に吐出孔が形成された栓本体と、栓本体内に配設され吐出孔への流路を遮断する遮断位置と流路を開放する開放位置との間で移動可能な弁体及び弁体を遮断位置に向けて付勢する付勢体を備える開閉弁と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような塗布容器では、付勢体が弁体を遮断位置に向けて付勢して弁体が遮断位置で維持されることによって、容器本体内の液体が漏洩することが抑制されている。
このような塗布容器では、付勢体が弁体を遮断位置に向けて付勢して弁体が遮断位置で維持されることによって、容器本体内の液体が漏洩することが抑制されている。
しかしながら、上記従来の塗布容器では、弁体が遮断位置から開放位置に向けて意図せず移動し、この状態が維持されると、流路が開放されていることによって容器本体内の液体が漏出することがある。特に、流通時などの衝撃によって弁体が遮断位置から開放位置に向けて意図せず移動することがある。そのため、容器本体内の液体の漏出をより強固に防止することへの要望があった。
そこで、本発明は、意図しない液体の漏出をより確実に防止できる塗布容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の塗布容器は、液体を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、上端に吐出孔が形成された筒状の栓本体と、前記栓本体内に配設され、前記栓本体の内周面に接触して前記吐出孔への流路を遮断する遮断位置と前記遮断位置よりも下方に位置して前記流路を開放する開放位置との間で前記栓本体に対して移動可能な弁体、及び、前記弁体を前記遮断位置に向けて付勢する付勢体を備える開閉弁と、前記弁体に離脱可能に係止して前記遮断位置にある前記弁体の下方への移動を規制する規制体と、を備えることを特徴とする。
この発明では、規制体が遮断位置にある弁体に係止することにより、弁体が遮断位置から開放位置に向けて意図せず移動して容器本体内の液体を漏出させることを防止できる。また、規制体を弁体から離脱させて弁体との係止を解除することにより、弁体は、遮断位置から開放位置へ移動可能となり、容器本体内の液体を吐出孔から吐出させることができる。
また、本発明の塗布容器では、前記弁体が、前記吐出孔に出没自在に挿通されており、前記遮断位置において前記吐出孔から突出してもよい。
この発明では、弁体のうち吐出孔から突出している部分を栓本体内に向けて押し込むだけで弁体を遮断位置から開放位置に向けて移動させて容器本体内の液体を吐出孔から吐出させることができ、塗布容器の液体吐出操作が簡便化される。
この発明では、弁体のうち吐出孔から突出している部分を栓本体内に向けて押し込むだけで弁体を遮断位置から開放位置に向けて移動させて容器本体内の液体を吐出孔から吐出させることができ、塗布容器の液体吐出操作が簡便化される。
また、本発明の塗布容器では、前記規制体が、前記弁体に係止して前記弁体の下方への移動を規制する規制位置と前記弁体の下方への移動を許容する許容位置との間で、前記弁体に対して容器軸回りに移動可能であってもよい。
この発明では、規制体を弁体に対して規制位置と許容位置との間で容器軸回りに回転させるだけで弁体との係止状態を解除できるので、塗布容器の操作性が向上する。
この発明では、規制体を弁体に対して規制位置と許容位置との間で容器軸回りに回転させるだけで弁体との係止状態を解除できるので、塗布容器の操作性が向上する。
また、本発明の塗布容器では、前記弁体には、前記容器軸回りの周方向に延在する規制溝部が形成されており、前記規制体には、前記規制溝部内を前記周方向に移動可能な規制突部が形成され、前記規制溝部には、前記許容位置において当該規制溝部に対する前記規制突部の上方への移動を許容する通過溝部が連設されてもよい。
この発明では、規制位置では、規制突部が規制溝部に係止するので、弁体が遮断位置から栓本体に対して下方に移動することが規制される一方で、許容位置では、規制突部が通過溝部を通して規制溝部から離脱するので、弁体が遮断位置から栓本体に対して下方に移動することが許容される。また、通過溝部を通して規制突部を規制溝部内に収容して許容位置から規制位置まで移動させることで、規制突部と規制溝部とを再度係止させ、規制体による弁体の下方移動の規制を再び行うことができる。
この発明では、規制位置では、規制突部が規制溝部に係止するので、弁体が遮断位置から栓本体に対して下方に移動することが規制される一方で、許容位置では、規制突部が通過溝部を通して規制溝部から離脱するので、弁体が遮断位置から栓本体に対して下方に移動することが許容される。また、通過溝部を通して規制突部を規制溝部内に収容して許容位置から規制位置まで移動させることで、規制突部と規制溝部とを再度係止させ、規制体による弁体の下方移動の規制を再び行うことができる。
この発明にかかる塗布容器によれば、規制体が遮断位置にある弁体に係止することにより、弁体が遮断位置から開放位置に向けて移動することを抑制し、容器本体内の液体が意図せず漏出することを防止できる。
以下、本発明による塗布容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる塗布容器1は、例えば図1及び図2に示すように、液体を内部に収容する有底円筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2Aに装着され、吐出孔3Aが形成された円筒状の栓本体3と、栓本体3内に配置され、容器本体2内から吐出孔3Aへの流路Pの遮断・開放を行う開閉弁4と、栓本体3に装着されて開閉弁4による流路Pの開放動作を規制可能な有頂円筒状の規制体5と、容器本体2の口部2Aに着脱自在に装着されて栓本体3及び規制体5を覆う有頂円筒状の蓋体6と、を備える。
本実施形態にかかる塗布容器1は、例えば図1及び図2に示すように、液体を内部に収容する有底円筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2Aに装着され、吐出孔3Aが形成された円筒状の栓本体3と、栓本体3内に配置され、容器本体2内から吐出孔3Aへの流路Pの遮断・開放を行う開閉弁4と、栓本体3に装着されて開閉弁4による流路Pの開放動作を規制可能な有頂円筒状の規制体5と、容器本体2の口部2Aに着脱自在に装着されて栓本体3及び規制体5を覆う有頂円筒状の蓋体6と、を備える。
これら容器本体2、栓本体3、規制体5及び蓋体6は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、図1において容器軸Oに沿って容器本体2から栓本体3に向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向とする。
容器本体2は、図1及び図2に示すように、上面視で円板状の底壁部11と、底壁部11の外周縁から上方に向けて延設された円筒状の胴部12と、胴部12の上端縁から上方に向けて延設された円筒状の口部2Aと、を有する。これら底壁部11、胴部12及び口部2Aは、容器軸Oと同軸に配設されている。
口部2Aの外周面には、蓋体6が着脱自在に螺着される雄ネジ部2Bが形成されている。また、口部2Aの上端部は、径方向外側から薄肉化されており、この上端部の外周面には、栓本体3をアンダーカット嵌合させるための第1嵌合突部2Cが全周にわたって形成されている。
口部2Aの外周面には、蓋体6が着脱自在に螺着される雄ネジ部2Bが形成されている。また、口部2Aの上端部は、径方向外側から薄肉化されており、この上端部の外周面には、栓本体3をアンダーカット嵌合させるための第1嵌合突部2Cが全周にわたって形成されている。
栓本体3は、円筒状の先端筒部21、円筒状の移行筒部22及び円筒状の基端筒部23が上方から下方に向けて順に連設されて構成された栓筒部24と、栓筒部24よりも径方向外側に配設された円筒状の装着筒部25と、装着筒部25の上端縁と移行筒部22の下端縁とを接続する環状接続部26と、径方向で移行筒部22と装着筒部25との間において環状接続部26から上方に延設された回転規制壁部27と、を有する。これら栓筒部24、装着筒部25及び環状接続部26は、容器軸Oと同軸に配設されている。
先端筒部21の上端開口は、吐出孔3Aを画成する。先端筒部21の上端部の内周面には、図2に示すように、径方向内側に向けて突出する回止リブ部21Aが形成されている。この回止リブ部21Aは、上下方向に延在しており、周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、先端筒部21の外周面には、径方向内側に向けて窪む第1及び第2装着溝部21B、21Cが全周にわたって形成されている。これら第1及び第2装着溝部21B、21Cは、上下方向に間隔をあけて形成されており、軸方向の断面でU字状をなしている。
移行筒部22の内径及び外径は、先端筒部21の下端から下方に向かうにしたがって漸次拡径するように傾斜している。移行筒部22のこの内周面は、第1シール面22Aを画成する。
基端筒部23は、口部2Aに内嵌されている。また、基端筒部23の上端部の外周面には、シール突部23Aが全周にわたって形成されており、下端部の内周面には、開閉弁4をアンダーカット嵌合させるための第1嵌合溝部23Bが全周にわたって形成されている。
基端筒部23は、口部2Aに内嵌されている。また、基端筒部23の上端部の外周面には、シール突部23Aが全周にわたって形成されており、下端部の内周面には、開閉弁4をアンダーカット嵌合させるための第1嵌合溝部23Bが全周にわたって形成されている。
装着筒部25の内周面には、第1嵌合突部2Cに下方から係止して、装着筒部25、ひいては栓本体3を容器本体2の口部2Aに装着するための第2嵌合溝部25Aが全周にわたって形成されている。
回転規制壁部27は、装着筒部25よりも径方向内側において環状接続部26から上方に延設されている。回転規制壁部27は、上面視において、周方向に延在するC字状をなしており、周方向に間隔をあけて複数(例えば2つ)形成されている。回転規制壁部27は、栓本体3に対する規制体5の容器軸O回りの回転を案内すると共に、容器軸O回りに回転する規制体5に対して当接することによって、規制体5の容器軸O回りの回転移動量を規制する。
回転規制壁部27は、装着筒部25よりも径方向内側において環状接続部26から上方に延設されている。回転規制壁部27は、上面視において、周方向に延在するC字状をなしており、周方向に間隔をあけて複数(例えば2つ)形成されている。回転規制壁部27は、栓本体3に対する規制体5の容器軸O回りの回転を案内すると共に、容器軸O回りに回転する規制体5に対して当接することによって、規制体5の容器軸O回りの回転移動量を規制する。
開閉弁4は、有頂円筒状の弁体31と、弁体31と一体に成形された螺旋バネである付勢体32と、付勢体32に連設された円筒状の嵌合筒部33と、を有する。これら弁体31、付勢体32及び嵌合筒部33は、容器軸Oと同軸に配設されている。
弁体31は、有頂円筒状の上側筒部41、円筒状の中間筒部42、円筒状の接続筒部43及び円筒状の下側筒部44が上方から下方に向けて順に連設されて構成されている。これら上側筒部41、中間筒部42、接続筒部43及び下側筒部44は、容器軸Oと同軸に配設されている。
弁体31は、有頂円筒状の上側筒部41、円筒状の中間筒部42、円筒状の接続筒部43及び円筒状の下側筒部44が上方から下方に向けて順に連設されて構成されている。これら上側筒部41、中間筒部42、接続筒部43及び下側筒部44は、容器軸Oと同軸に配設されている。
上側筒部41の上端部は、先端筒部21及び規制体5よりも上方に突出している。上側筒部41の外周面には、図2から図4に示すように、規制溝部41A及び通過溝部41Bが形成されている。規制溝部41Aは、周方向に沿って延在しており、通過溝部41Bは、規制溝部41Aの周方向の一端部から上方に延在している。このように、規制溝部41A及び通過溝部41Bは、図4に示すように、径方向外側から見て上方に開口するL字状をなしている。また、上側筒部41において規制溝部41Aの上端縁を画成する部分のうち通過溝部41B側の周方向(図4に示す矢印A側)の一端部の側縁は、上端から下端に向かうにしたがって周方向で通過溝部41Bから離間する方向(図4に示す矢印B側)に向かうように傾斜している。これにより、この側縁は、第1傾斜縁部41Cを画成する。これら規制溝部及び通過溝部41Bは、図2及び図3に示すように、周方向に間隔をあけて複数(例えば2つ)ずつ形成されている。なお、上側筒部41の外周面と先端筒部21の内周面との間には、液体の流路Pを構成する間隙が形成されている。
中間筒部42の内径は、図2に示すように、上側筒部41の内径よりも大きくなっている。また、中間筒部42及び上側筒部41の外周面には、上側筒部41の上端縁から中間筒部42の上下方向の中間部分まで上下方向に延在する回止溝部42Aが周方向に間隔をあけて複数(例えば2つ)形成されている。回止溝部42Aには、回止リブ部21Aが収容されており、回止溝部42A及び回止リブ部21Aは、周方向の双方向において係止している。また、回止リブ部21Aは、回止溝部42Aの底部に当接または近接している。これにより、弁体31は、栓本体3に対して容器軸O回りに回転することが規制される。また、弁体31は、回止溝部42A及び回止リブ部21Aによって、栓本体3に対する上下方向の移動が案内される。なお、中間筒部42の外周面と先端筒部21の内周面との間には、液体の流路Pを構成する間隙が形成されている。
接続筒部43の外径は、上方から下方に向かうにしたがって漸次拡径している。接続筒部43のこの外周面を第2シール面43Aと称する。第2シール面43Aの容器軸Oに対する傾斜角は、第1シール面22Aの容器軸Oに対する傾斜角と同等とされており、第2シール面43Aは、第1シール面22Aに対して軸方向及び径方向で当接している。そして、第1シール面22A及び第2シール面43Aは、互いに軸方向及び径方向で当接して面接触することにより、シール部を形成しており、密閉性(弁としての閉塞性)を強固に形成している。
下側筒部44の外周面と基端筒部23の内周面との間には、液体の流路Pを構成する間隙が形成されている。
下側筒部44の外周面と基端筒部23の内周面との間には、液体の流路Pを構成する間隙が形成されている。
付勢体32は、例えば樹脂材料で形成されたバネであり、上端が弁体31の下側筒部44の下端に固定されると共に、下端が嵌合筒部33の上端に固定されている。付勢体32は、弁体31を常時上方付勢しており、無負荷状態では、上側筒部41の上端部を先端筒部21及び規制体5よりも上方に突出させると共に、第2シール面43Aを第1シール面22Aに接触させることにより、吐出孔3Aへの流路Pを遮断している。このように、弁体31は、流路Pを遮断する遮断位置にある。
嵌合筒部33の外周面には、基端筒部23の第1嵌合溝部23Bに係止する第2嵌合突部33Aが全周にわたって形成されている。また、嵌合筒部33の下端部には、径方向外側に向けて突出する環状突出部33Bが全周にわたって形成されており、環状突出部33Bは、基端筒部23の下端縁に当接している。
規制体5は、上面視で円状の天壁部51と、天壁部51の外周縁から下方に向けて延設された円筒状の周筒部52と、周筒部52よりも径方向内側において天壁部51から下方に向けて延設された円筒状の取付筒部53と、を有する。これら天壁部51、周筒部52及び取付筒部53は、容器軸Oと同軸に配設されている。
天壁部51の中央部には、上下方向に延在する貫通孔51Aが形成されている。また、天壁部51のうち貫通孔51Aの開口縁部には、図2から図4に示すように、径方向内側に向けて突出する規制突部51Bが形成されている。規制突部51Bの周方向の幅は、通過溝部41Bの周方向の幅と同等とされており、規制突部51Bの上下方向の幅は、規制溝部41Aの上下方向の幅と同等とされている。これにより、規制突部51Bは、規制溝部41A及び通過溝部41B内を移動可能となっている。また、規制突部51Bのうち通過溝部41Bから離間する側の周方向(矢印B側)の一端部の側縁は、上端から下端に向かうにしたがって周方向で通過溝部41Bから離間する方向(矢印B側)に向かうように傾斜している。これにより、この側縁は、第2傾斜縁部51Cを画成する。さらに、天壁部51には、刷毛54が植毛されている。
周筒部52の内周面には、径方向内側に向けて突出する回転規制リブ部52Aが形成されている。この回転規制リブ部52Aは、周方向に間隔をあけて複数形成されており、回転規制壁部27と周方向で係止可能となっている。これにより、規制体5は、栓本体3に対して、規制突部51Bが規制溝部41Aのうち通過溝部41Bから離間した周方向(矢印B側)の一端部と周方向で位置合わせされる規制位置と規制突部51Bが通過溝部41Bと周方向で位置合わせされる許容位置との間で周方向に移動可能となる。
ここで、回転規制リブ部52Aは、規制体5が栓本体3に対して規制位置にあるときに、この回転規制リブ部52Aよりも周方向の一方向(矢印B側)にある回転規制壁部27における周方向(矢印A側)の一側部に当接して規制体5が栓本体3に対してさらに容器軸O回り(矢印B側)に回転することを規制し、規制体5が栓本体3に対して許容位置にあるときに、この回転規制リブ部52Aよりも周方向の他方向(矢印A側)にある回転規制壁部27の周方向(矢印B側)の一側部に当接して規制体5が栓本体3に対してさらに容器軸O回り(矢印A側)に回転することを規制する。これにより、規制体5が栓本体3に対して規制位置と許容位置との間で周方向に位置決めすることが容易になる。
取付筒部53は、図2に示すように、先端筒部21の外側に先端筒部21に対して容器軸O回りに回転可能に装着されている。また、取付筒部53の内周面には、径方向内側に向けて突出し、第1及び第2装着溝部21B、21Cと各別に係止する第1及び第2装着突部53A、53Bが形成されている。第1及び第2装着突部53A、53Bは、上下方向に間隔をあけて取付筒部53の内周面の全周にわたって形成されており、軸方向の断面でU字状をなしている。第1及び第2装着突部53A、53Bと第1及び第2装着溝部21B、21Cとが各別に係止することによって、取付筒部53の先端筒部21に対する上下方向に移動することが規制されると共に、取付筒部53の先端筒部21に対する周方向の移動を案内する。
蓋体6は、図1に示すように、上面視で円状の頂壁部61と、頂壁部61の外周縁から下方に向けて延在する円筒状の周壁部62と、を有する。これら頂壁部61及び周壁部62は、容器軸Oと同軸に配設されている。
周壁部62の下端部の内周面には、口部2Aの雄ネジ部2Bと螺合する雌ネジ部62Aが形成されている。
周壁部62の下端部の内周面には、口部2Aの雄ネジ部2Bと螺合する雌ネジ部62Aが形成されている。
次に、以上のような構成の塗布容器1を用いた液体の吐出方法について説明する。
まず、規制体5が規制位置にあり、規制突部51Bが規制溝部41Aのうち通過溝部41Bから離間した周方向の一端部に位置しているので、遮断位置にある弁体31の下方移動が規制されている。そのため、弁体31の第2シール面43Aは、栓本体3の第1シール面22Aに当接して流路Pを遮断する遮断位置で維持されており、遮断位置にある弁体31が意図せず開放位置に向けて下方に移動して流路Pを開放し、容器本体2内の液体が吐出孔3Aから吐出されることが防止される。
まず、規制体5が規制位置にあり、規制突部51Bが規制溝部41Aのうち通過溝部41Bから離間した周方向の一端部に位置しているので、遮断位置にある弁体31の下方移動が規制されている。そのため、弁体31の第2シール面43Aは、栓本体3の第1シール面22Aに当接して流路Pを遮断する遮断位置で維持されており、遮断位置にある弁体31が意図せず開放位置に向けて下方に移動して流路Pを開放し、容器本体2内の液体が吐出孔3Aから吐出されることが防止される。
そして、容器本体2内の液体を吐出させる際には、まず、規制位置にある規制体5を栓本体3に対して容器軸O回り(矢印A方向)に回転させる。ここで、弁体31の回止溝部42Aと栓本体3の回止リブ部21Aとが周方向で係止しているので、弁体31が規制体5と共に容器軸O回りに回転することが防止されている。
規制体5を回転させると、規制突部51Bは、規制溝部41Aに沿って規制溝部41Aの周方向の一端部から他端部に向けて周方向(矢印A方向)に移動する。そして、規制突部51Bが通過溝部41Bと周方向で位置合わせされると、規制突部51Bは、弁体31に対して許容位置に位置付けられ、規制溝部41Aに対して上方に移動可能となる。すなわち、規制溝部41Aが形成されている上側筒部41は、図4において仮想線で示すように、規制突部51Bに対して下方に移動可能となる。
規制体5を回転させると、規制突部51Bは、規制溝部41Aに沿って規制溝部41Aの周方向の一端部から他端部に向けて周方向(矢印A方向)に移動する。そして、規制突部51Bが通過溝部41Bと周方向で位置合わせされると、規制突部51Bは、弁体31に対して許容位置に位置付けられ、規制溝部41Aに対して上方に移動可能となる。すなわち、規制溝部41Aが形成されている上側筒部41は、図4において仮想線で示すように、規制突部51Bに対して下方に移動可能となる。
この状態で、弁体31を付勢体32による上方付勢力に抗して下方に移動させる、例えば塗布容器1を倒立させた状態で弁体31のうち吐出孔3Aから上方に突出している部分を先端筒部21内へ下方に押し込むと、弁体31の第2シール面43Aは、移行筒部22の第1シール面22Aから離間し、弁体31は、栓本体3に対して開放位置に位置付けられ、容器本体2内から吐出孔3Aまでの流路Pは、開放される。これにより、容器本体2内の液体は、流路Pを通って吐出孔3Aから外部へ吐出される。吐出した液体は、刷毛54によって適宜塗り広げられる。弁体31を下方に移動させることを停止する、例えば弁体31の押し込みを解除すると、弁体31は、付勢体32の上方付勢力によって上方へ移動し、弁体31の第2シール面43Aは、移行筒部22の第1シール面22Aに当接する。これにより、弁体31は、栓本体3に対して遮断位置に位置付けられ、流路Pは、遮断される。
その後、規制体5を栓本体3に対して容器軸O回りに先ほどとは逆方向(矢印B方向)に回転させる。規制体5を回転させると、規制突部51Bは、規制溝部41Aに沿って周方向に移動し、規制位置に位置付けられる。ここで、上側筒部41において規制溝部41Aの上端縁を画成する部分のうち通過溝部41B側の周方向(矢印A側)の一端部の側縁が第1傾斜縁部41Cを画成し、かつ、規制突部51Bのうち通過溝部41Bから離間する側の周方向(矢印B側)の一端部の側縁が第2傾斜縁部51Cを画成しているので、規制突部51Bと規制溝部41Aとを上下方向で十分に位置合わせしていなくても、規制体5を容器軸O回り(矢印B側)に回転させると、規制突部51Bの第2傾斜縁部51Cが第1傾斜縁部41Cによって規制溝部41A内に案内される。
以上のようにして、液体を吐出する。なお、塗布容器1を倒立姿勢とした状態で液体を吐出させているが、倒立姿勢とせず他の姿勢で液体を吐出させてもよい。
以上のようにして、液体を吐出する。なお、塗布容器1を倒立姿勢とした状態で液体を吐出させているが、倒立姿勢とせず他の姿勢で液体を吐出させてもよい。
以上、本実施形態にかかる塗布容器1によれば、規制位置において規制突部51Bが規制溝部41Aに対して下方から係止されることによって、弁体31が遮断位置から栓本体3に対して開放位置に向けて下方に移動することが規制され、容器本体2内の液体が意図せず漏出することを防止できる。また、規制体5を弁体31に対して許容位置まで回転させると規制突部51Bが通過溝部41Bを通して規制溝部41Aから離脱し、弁体31が遮断位置から栓本体3に対して開放位置に向けて下方に移動可能となり、容器本体2内の液体が吐出される。このように、規制体5を弁体31に対して回転させることで規制体5と弁体31との係止状態を解除できるので、塗布容器1の操作性が向上する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、弁体の先端筒部は、吐出孔から出没自在に挿通されているが、遮断位置から栓本体に対して下方に移動可能であれば、吐出孔から出没自在に挿通されていなくてもよい。また、弁体は、有頂円筒状をなしているが、中実であってもよい。
弁体及び規制体には、規制溝部及び通過溝部と規制突部とが各別に2つずつ形成されているが、各別に1つのみ形成されてもよく、各別に3以上形成されてもよい。また、弁体及び規制体は、規制位置において規制突部が規制溝部に対して下方から係止し、許容位置において規制突部が通過溝部を通して規制溝部から離脱するように構成されているが、他の構成によって規制体を弁体に対して規制位置と許容位置との間で容器軸回りに回転させる構成としてもよい。さらに、規制体は、弁体に対して規制位置と許容位置との間で回転させることで弁体を遮断位置から栓本体に対して下方に移動可能とするように構成されているが、弁体に対して離脱可能に係止していれば、他の構成によって弁体を遮断位置で維持するように弁体に係止していてもよい。その上、規制体は、弁体に対して再度係止可能に構成されているが、いったん弁体から係止解除すると再度係止できないように構成されてもよい。
規制体は、栓本体に対して回転可能に構成されており、弁体は、栓本体に対して固定されているが、規制体が弁体に対して回転可能に構成されていればよく、弁体して栓本体に対して回転可能に構成されてもよい。
規制体には、刷毛が設けられているが、刷毛状以外の他の塗布体が設けられてもよい。また、規制体には、刷毛などの塗布体が設けられていなくてもよく、吐出させた液体を塗り広げるなどしてもよい。
開閉弁は、弁体と付勢体とを一体的に形成しているが、付勢体が弁体を遮断位置に向けて付勢していれば、別体として形成されてもよい。
容器本体や栓本体などは、円筒状や円柱状をなしているが、多角形筒状や多角形柱状など他の形状であってもよい。
例えば、弁体の先端筒部は、吐出孔から出没自在に挿通されているが、遮断位置から栓本体に対して下方に移動可能であれば、吐出孔から出没自在に挿通されていなくてもよい。また、弁体は、有頂円筒状をなしているが、中実であってもよい。
弁体及び規制体には、規制溝部及び通過溝部と規制突部とが各別に2つずつ形成されているが、各別に1つのみ形成されてもよく、各別に3以上形成されてもよい。また、弁体及び規制体は、規制位置において規制突部が規制溝部に対して下方から係止し、許容位置において規制突部が通過溝部を通して規制溝部から離脱するように構成されているが、他の構成によって規制体を弁体に対して規制位置と許容位置との間で容器軸回りに回転させる構成としてもよい。さらに、規制体は、弁体に対して規制位置と許容位置との間で回転させることで弁体を遮断位置から栓本体に対して下方に移動可能とするように構成されているが、弁体に対して離脱可能に係止していれば、他の構成によって弁体を遮断位置で維持するように弁体に係止していてもよい。その上、規制体は、弁体に対して再度係止可能に構成されているが、いったん弁体から係止解除すると再度係止できないように構成されてもよい。
規制体は、栓本体に対して回転可能に構成されており、弁体は、栓本体に対して固定されているが、規制体が弁体に対して回転可能に構成されていればよく、弁体して栓本体に対して回転可能に構成されてもよい。
規制体には、刷毛が設けられているが、刷毛状以外の他の塗布体が設けられてもよい。また、規制体には、刷毛などの塗布体が設けられていなくてもよく、吐出させた液体を塗り広げるなどしてもよい。
開閉弁は、弁体と付勢体とを一体的に形成しているが、付勢体が弁体を遮断位置に向けて付勢していれば、別体として形成されてもよい。
容器本体や栓本体などは、円筒状や円柱状をなしているが、多角形筒状や多角形柱状など他の形状であってもよい。
この発明によれば、意図しない液体の漏出をより確実に防止できる塗布容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 塗布容器、2 容器本体、2A 口部、3 栓本体、3A 吐出孔、4 開閉弁、5 規制体、31 弁体、32 付勢体、41A 規制溝部、41B 通過溝部、51B 規制突部、O 容器軸、P 流路
Claims (4)
- 液体を収容する有底筒状の容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、上端に吐出孔が形成された筒状の栓本体と、
前記栓本体内に配設され、前記栓本体の内周面に接触して前記吐出孔への流路を遮断する遮断位置と前記遮断位置よりも下方に位置して前記流路を開放する開放位置との間で前記栓本体に対して移動可能な弁体、及び、前記弁体を前記遮断位置に向けて付勢する付勢体を備える開閉弁と、
前記弁体に離脱可能に係止して前記遮断位置にある前記弁体の下方への移動を規制する規制体と、を備えることを特徴とする塗布容器。 - 前記弁体が、前記吐出孔に出没自在に挿通されており、前記遮断位置において前記吐出孔から突出していることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
- 前記規制体が、前記弁体に係止して前記弁体の下方への移動を規制する規制位置と前記弁体の下方への移動を許容する許容位置との間で、前記弁体に対して容器軸回りに移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布容器。
- 前記弁体には、前記容器軸回りの周方向に延在する規制溝部が形成されており、
前記規制体には、前記規制溝部内を前記周方向に移動可能な規制突部が形成され、
前記規制溝部には、前記許容位置において当該規制溝部に対する前記規制突部の上方への移動を許容する通過溝部が連設されていることを特徴とする請求項3に記載の塗布容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022157697A JP2024051495A (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 塗布容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022157697A JP2024051495A (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 塗布容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024051495A true JP2024051495A (ja) | 2024-04-11 |
Family
ID=90622556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022157697A Pending JP2024051495A (ja) | 2022-09-30 | 2022-09-30 | 塗布容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024051495A (ja) |
-
2022
- 2022-09-30 JP JP2022157697A patent/JP2024051495A/ja active Pending
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