JP2024051232A - 磁気式歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造性、組立性を向上させ、軸方向長さの増大を抑制できる磁気式歯車装置を提供する。【解決手段】磁気式歯車装置の外側ロータ18において、磁極片40の第1側面40aに嵌合凹部44を有し、磁極片保持部材42の第2側面42aには嵌合凹部44に嵌合する嵌合凸部46を備える。外側ロータ18は、複数の磁極片保持部材42の一端部に接続される第1端部構成部材36と、前記複数の磁極片保持部材42の他端部に接続される第2端部構成部材38とを備える。複数の磁極片40の一端部が前記第1端部構成部材36に当接する。複数の磁極片40の他端部が第2端部構成部材38に当接する。【選択図】図3

Description

本発明は、内側ロータ及び外側ロータを有した磁気式歯車装置に関する。
特許文献1の磁気式歯車装置は、ハウジングの内部に収容される高速回転用の回転子と、ハウジングの内周に配置される固定子とを備える。回転子の外周には複数の永久磁石が配置される。固定子の内周には、複数の永久磁石が配置される。回転子と固定子との間に磁気変調部を備える。磁気変調部は、磁性材料からなる磁性体と、非磁性材料からなる非磁性体とを備える。磁気変調部の周方向において、磁性体及び非磁性体とが互いに固定される。各非磁性体の軸方向端部の突起を、出力シャフトと一体である端部構成部材の凹部に嵌合させる。端部構成部材を介して磁気変調部と出力シャフトとが連結される。
特許第5350438号公報
特許文献1の磁気式歯車装置は、非磁性体の延在方向端部に一対の突起を配置し、一対の突起の間に磁性体の端部を配置して保持すると共に、隣接する非磁性体の突起同士を接続することで、非磁性体と磁性体との固定強度を高めている。
しかしながら、突起を設けることで非磁性体の製造性が低下すると共に、非磁性体と磁性体との組み付けが煩雑であるという問題がある。また、突起を介して磁性体の端部を保持するため、突起を有した非磁性体の軸方向長さが増大するという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の態様は、ロータ側磁石を有する内側ロータと、前記内側ロータを囲む円筒状に形成され、前記内側ロータが回転することで前記内側ロータより低速で回転する外側ロータと、円筒状のステータコアと、前記ステータコアの内周に配置されるステータ側磁石とを有し前記外側ロータを囲むステータと、を有し、前記外側ロータが、磁性材料からなる複数の磁極片と、非磁性材料且つ非導電性部材から形成される複数の磁極片保持部材とを備え、前記複数の磁極片と前記複数の磁極片保持部材とが前記外側ロータの周方向に交互に配置された磁気式歯車装置であって、前記複数の磁極片及び前記複数の磁極片保持部材において、前記周方向に互いに隣接する磁極片と磁極片保持部材の互いに向き合う側面の一方に、前記外側ロータの軸方向に沿って延在する嵌合凹部が設けられ、互いに向き合う前記側面の他方に、前記軸方向に沿って延在し且つ前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が設けられ、前記外側ロータは、前記複数の磁極片保持部材の一端部に接続された円板状の第1端部構成部材と、前記複数の磁極片保持部材の他端部に接続された円板状の第2端部構成部材と、を有し、前記第1端部構成部材は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成され、前記複数の磁極片の一端部が前記第1端部構成部材に当接し、前記第2端部構成部材は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成され、前記複数の磁極片の他端部が前記第2端部構成部材に当接する。
本発明によれば、外側ロータにおいて、周方向に互いに隣接する磁極片と磁極片保持部材とが嵌合凹部と嵌合凸部とによって嵌合するため、磁極片と磁極片保持部材とからなる外側ロータの遠心力に対する強度を確保することができる。これにより、外側ロータの構成を簡素化でき、非磁性体の一対の突起の間に磁性体を保持する構造と比較し、外側ロータの製造性を高めることができる。嵌合凹部と嵌合凸部とを嵌合させることで、外側ロータの組み付けを容易に行うことができる。そのため、外側ロータの組立性の向上が可能となる。磁極片の一端部と他端部が第1及び第2端部構成部材にそれぞれ当接するため、磁極片保持部材の軸方向長さが抑制される。この結果、外側ロータの軸方向長さを抑制して小型化が可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る磁気式歯車装置の全体断面図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、図1の磁気式歯車装置の外側ロータを示す外観斜視図である。 図4は、図2に示す磁気式歯車装置の拡大断面図である。 図5は、外側ロータの磁極片及び磁極片保持部材の一部を示す拡大断面斜視図である。 図6は、第2端部構成部材に磁極片保持部材を組み付けた状態を示す外観斜視図である。 図7は、図3に示す外側ロータの分解斜視図である。 図8は、外側ロータの軸方向断面図である。
図1に示されるように、本実施形態に係る磁気式歯車装置10は、円環状のハウジング12と、ステータ14と、内側ロータ16と、内側ロータ16より低速で回転する外側ロータ18と、外側ロータ18に連結される出力シャフト20とを備える。
ステータ14は、ハウジング12の内部に収容される。ステータ14は、円筒状のステータコア22と、複数のスロット(図示せず)とを備える。スロットにはコイルが配置される。ステータコア22は、複数の鋼板22aが軸方向に積層されて構成される。ステータコア22の内周面には、複数のステータ側磁石26が配置される。各ステータ側磁石26は、永久磁石である。複数のステータ側磁石26は、ステータコア22の内周面に沿って配置される(図2参照)。各ステータ側磁石26は、ステータコア22の周方向に沿ってN極とS極とが交互に配置される。各ステータ側磁石26は、外側ロータ18の外周面に向かい合う。
図2に示すように、内側ロータ16は、ステータ14の内部に回転可能に配置される。内側ロータ16は、第1ロータ本体28と、複数のロータ側磁石30とを備える。第1ロータ本体28は、磁性材料によって円筒状に形成される。第1ロータ本体28の中心には回転シャフト32が連結される。図1に示すように、回転シャフト32は、第1ロータ本体28を保持するロータ保持部32aと、ロータ保持部32aの先端に設けられる先端部32bと、ロータ保持部32aの基端側に設けられる中間部32cとを備える。先端部32b及び中間部32cの各々は、ロータ保持部32aより小径である。第1ロータ本体28の外周には、ロータ側磁石30が配置される。複数のロータ側磁石30は、第1ロータ本体28の外周面に沿って周方向に配置される。複数のロータ側磁石30は、内側ロータ16の周方向に沿ってN極とS極とが交互に配置される。各ロータ側磁石30は、外側ロータ18の内周面に向かい合う。
外側ロータ18は、内側ロータ16を囲む。外側ロータ18は、ステータ14と内側ロータ16との間に回転可能に配置される。
図1に示すように、外側ロータ18は、円筒状の第2ロータ本体34と、第1端部構成部材36と、第2端部構成部材38とを有する。図3に示すように、第2ロータ本体34は、複数の磁極片40と、複数の磁極片保持部材42とを備える。以下、19個の磁極片40及び19個の磁極片保持部材42を備える場合について説明する。なお、磁極片40及び磁極片保持部材42の数量はこれに限定されない。
図2に示すように、複数の磁極片40は、磁性材料から同一形状に形成される。複数の磁極片40は、第2ロータ本体34の周方向に沿って配置される。各磁極片40は、第2ロータ本体34の周方向に沿って第2ロータ本体34を等分した分割体である。複数の磁極片40は、磁極片保持部材42を間にして互いに等間隔離間する。換言すれば、複数の磁極片40は、外側ロータ18(第2ロータ本体34)の中心軸を中心として放射状に配置される。図2に示す外側ロータ18の軸方向から見て、各磁極片40は断面円弧状である。各磁極片40は、外側ロータ18の軸方向に延在した長尺な部材である(図3参照)。
図4に示すように、各磁極片40は、一対の第1側面40aと、一対の嵌合凹部44とを備える。第1側面40aは、各磁極片40の周方向の一端及び他端にそれぞれ配置される。第1側面40aは、第2ロータ本体34の軸方向に沿って延在する平坦面である。第1側面40aは、隣接する2つの磁極片保持部材42にそれぞれ向かい合う。
一対の嵌合凹部44は、一対の第1側面40aに配置される。各嵌合凹部44は、第1側面40aに対して窪んだ凹部である(図5参照)。第2ロータ本体34の径方向において、嵌合凹部44が第1側面40aの中央部に配置される。第2ロータ本体34の径方向において、各第1側面40aにおける各嵌合凹部44の位置は同一である。
嵌合凹部44は、第1側面40aから第2ロータ本体34の周方向に窪む。第2ロータ本体34の軸方向から見て、嵌合凹部44の断面形状は半円形状である。図6に示すように、嵌合凹部44は、外側ロータ18の軸方向に沿って延在する。嵌合凹部44は、磁極片40の延在方向の一端から他端まで貫通する。
図4に示すように、複数の磁極片保持部材42は、非磁性材料且つ非導電性部材から同一形状に形成される。磁極片保持部材42は、樹脂材で成形された成形品である。複数の磁極片保持部材42は、第2ロータ本体34の周方向に沿って配置される。各磁極片保持部材42は、第2ロータ本体34の周方向に沿って第2ロータ本体34を等分した分割体である(図3参照)。複数の磁極片保持部材42は、磁極片40を間にして互いに等間隔離間する。換言すれば、複数の磁極片保持部材42は、外側ロータ18(第2ロータ本体34)の中心軸を中心として放射状に配置される。図4に示す外側ロータ18の軸方向から見て、各磁極片保持部材42は断面円弧状である。各磁極片保持部材42は、外側ロータ18の軸方向に延在した長尺な部材である(図3参照)。
外側ロータ18の周方向において、複数の磁極片40と複数の磁極片保持部材42とが周方向に交互に配置される。
各磁極片保持部材42は、一対の第2側面42aと、一対の嵌合凸部46と、第1接続部48aと、第3接続部48b(図7参照)とを備える。第2側面42aは、各磁極片保持部材42の周方向の一端及び他端にそれぞれ配置される。第2側面42aは、第2ロータ本体34の軸方向に沿って延在する平坦面である。第2側面42aは、隣接する磁極片40の第1側面40aに向かい合う。磁極片保持部材42の第2側面42aと磁極片40の第1側面40aとが接触可能である。
一対の嵌合凸部46は、一対の第2側面42aに配置される。各嵌合凸部46は、第2側面42aに対して突出した凸部である。第2ロータ本体34の径方向において、嵌合凸部46が第2側面42aの中央部に配置される。第2ロータ本体34の径方向において、各第2側面42aにおける各嵌合凸部46の位置は同一である。
嵌合凸部46は、第2側面42aから第2ロータ本体34の周方向に突出する。第2ロータ本体34の軸方向から見て、嵌合凸部46の断面形状は半円形状である。嵌合凸部46の断面形状は、嵌合凹部44の断面形状に対応する。
嵌合凸部46は、外側ロータ18の軸方向に沿って延在する(図6参照)。嵌合凸部46は、磁極片保持部材42の延在方向の一端から他端まで貫通する。各嵌合凸部46は、外側ロータ18の周方向に隣接する磁極片40の嵌合凹部44に嵌合される。このとき、磁極片保持部材42の第2側面42aと磁極片40の第1側面40aとが当接する。
複数の磁極片40と複数の磁極片保持部材42とが周方向に交互に配置された状態で、嵌合凹部44と嵌合凸部46とを嵌合させることで、複数の磁極片40と複数の磁極片保持部材42とが円環状に接続された外側ロータ18を構成する。磁極片保持部材42は、第1端部構成部材36と第2端部構成部材38の間に配置される柱状の保持本体部43を有する。一対の第2側面42aと一対の嵌合凸部46が保持本体部43に設けられる。保持本体部43の一端面が第1端部構成部材36に当接し、保持本体部43の他端面が第2端部構成部材38に当接する。外側ロータ18の軸方向において、保持本体部43の長さは、磁極片40の長さと略同一である。このため、保持本体部43の一端面と磁極片40の一端面とが面一であり、保持本体部43の他端面と磁極片40の他端面とが面一である。
図8に示すように、第1接続部48aは、磁極片保持部材42の軸方向の一端に配置される。第1接続部48aは、磁極片保持部材42の一端面から軸方向に突出した凸部である。第3接続部48bは、磁極片保持部材42の軸方向の他端に配置される。第3接続部48bは、磁極片保持部材42の他端面から軸方向に突出した凸部である。第1接続部48aと第3接続部48bとは同一形状である。第2ロータ本体34の軸方向から見て、第1及び第3接続部48a、48bは円形状である。なお、第1及び第3接続部48a、48bは、円形状に限定されない。
図1に示すように、第1端部構成部材36は、複数の磁極片保持部材42の一端部に接続される。第1端部構成部材36は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成される。第1端部構成部材36は、樹脂材で成形された成形品である。第1端部構成部材36は、第2ロータ本体34の軸方向の一端に配置される。第1端部構成部材36は、円板状の第1カバー部50と、第1カバー部50の中央に配置されるシャフト孔52と、第1軸受支持部53とを有する。
第1カバー部50には、複数の磁極片保持部材42の一端部が接続される。第1カバー部50には、複数の磁極片40の一端部が当接する(図3参照)。第1軸受支持部53は、環状に形成され第1カバー部50から第1ロータ本体28側に向けて突出する。第1軸受支持部53は、シャフト孔52の径方向外方に配置される。第1軸受支持部53の内部には、第1シャフト用軸受55が保持される。第1シャフト用軸受55は、回転シャフト32の中間部32cを回転可能に支持する。
第2端部構成部材38は、複数の磁極片保持部材42の他端部に接続される。第2端部構成部材38は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成される。第2端部構成部材38は、樹脂材で成形された成形品である。第2端部構成部材38は、第2ロータ本体34の軸方向の他端に配置される。第2端部構成部材38は、円板状の第2カバー部54と、第2軸受支持部56とを有する。第1カバー部50は、第2ロータ本体34の軸方向の一端を覆う。第2カバー部54は、第2ロータ本体34の軸方向の他端を覆う。
第2カバー部54には、複数の磁極片保持部材42の他端部が接続される。第2カバー部54には、複数の磁極片40の他端部が当接する(図3参照)。第2カバー部54の中心には、出力シャフト20が一体的に形成される。第2軸受支持部56は、環状に形成され第2カバー部54から第1ロータ本体28側に向けて突出する。第2軸受支持部56の内部には、第2シャフト用軸受57が保持される。第2シャフト用軸受57は、回転シャフト32の先端部32bを回転可能に支持する。すなわち、回転シャフト32は、第1シャフト用軸受55及び第2シャフト用軸受57によって回転可能に支持される。
第1及び第2カバー部50、54の外周径と第2ロータ本体34の外周径とがそれぞれ略同一である(図3参照)。
図7に示すように、第1カバー部50の外縁部は、第2接続部58aを有する。第2接続部58aは、第2ロータ本体34を構成する磁極片保持部材42の第1接続部48aが接続可能である。第2接続部58aは、複数の孔部60aを有する。複数の孔部60aは、第1カバー部50の周方向に沿って等間隔離間して配置される。図8に示すように、外側ロータ18の軸方向において、複数の孔部60aと第2ロータ本体34における複数の第1接続部48aとが向かい合う。孔部60aの直径は、第1接続部48aが嵌合可能な直径である。孔部60aは、第1接続部48aを嵌合可能な円形状である。
なお、孔部60aは、第1接続部48aに対応した形状であれば、円形状に限定されない。第2接続部58aが孔部60aからなる凹状であり、第2接続部58aに接続される第1接続部48aが凸状である構成に限定されない。第2接続部58aが凸状であり、第2接続部58aに接続される第1接続部48aが凹状の構成であってもよい。
図7に示すように、第2カバー部54の外縁部は、第4接続部58bを有する。第4接続部58bは、第2ロータ本体34を構成する磁極片保持部材42の第3接続部48bが接続可能である。第4接続部58bは、複数の孔部60bを有する。複数の孔部60bは、第2カバー部54の周方向に沿って等間隔離間して配置される。図8に示されるように、外側ロータ18の軸方向において、複数の孔部60bと第2ロータ本体34における複数の第3接続部48bとが向かい合う。孔部60bの直径は、第3接続部48bが嵌合可能な直径である。孔部60bは、第3接続部48bを嵌合可能な円形状である。
なお、孔部60bは、第3接続部48bに対応した形状であれば、円形状に限定されない。第4接続部58bが孔部60bからなる凹状であり、第4接続部58bに接続される第3接続部48bが凸状である構成に限定されない。第4接続部58bが凸状であり、第4接続部58bに接続される第3接続部48bが凹状の構成であってもよい。
図8に示すように、シャフト孔52は、第1カバー部50の中央に開口する。シャフト孔52は、第1カバー部50を軸方向に貫通する。図1に示すように、シャフト孔52には、内側ロータ16の回転シャフト32が挿通される。回転シャフト32はシャフト孔52を通じて第1端部構成部材36の外部に突出する。第1カバー部50は、軸受62aによってハウジング12に対して回転可能に支持される。
図8に示すように、出力シャフト20は、第2端部構成部材38の第2カバー部54から離間する方向に向けて軸方向に突出する。これにより、外側ロータ18と出力シャフト20とが一体的に回転可能である。第2カバー部54は、軸受62bによってハウジング12に対して回転可能に支持される。
第2ロータ本体34の軸方向の一端に第1端部構成部材36を配置し、第2接続部58aの各孔部60aに各磁極片保持部材42の第1接続部48aがそれぞれ嵌合される。これにより、第1端部構成部材36によって第2ロータ本体34の軸方向の一端が覆われる。第2ロータ本体34の軸方向の他端に第2端部構成部材38を配置し、第4接続部58bの各孔部60bに各磁極片保持部材42の第3接続部48bがそれぞれ嵌合される。これにより、第2端部構成部材38によって第2ロータ本体34の軸方向の他端が覆われる。
次に、磁気式歯車装置10の外側ロータ18の組み付けについて説明する。
先ず、第2端部構成部材38に対して複数の磁極片保持部材42を組み付ける。図6に示すように、各磁極片保持部材42の第3接続部48bを、第2端部構成部材38の第4接続部58bの孔部60bに圧入する。第3接続部48bと第4接続部58bとを接着剤によって互いに接合してもよい。これにより、第2端部構成部材38の外縁部に複数の磁極片保持部材42が固定される。これにより、第2端部構成部材38(第2カバー部54)の外縁部に複数の磁極片保持部材42が接続され固定される。
第2端部構成部材38の周方向において、各磁極片保持部材42が等間隔離間する。各磁極片保持部材42は、第2端部構成部材38の第2カバー部54と直交する。隣接する2つの磁極片保持部材42の第2側面42aが互いに向かい合う。各磁極片保持部材42の外側面が、第2ロータ本体34の外周面の一部を構成する。各磁極片保持部材42の内側面が、第2ロータ本体34の内周面の一部を構成する。
次に、隣接する2つの磁極片保持部材42の間の空間に、磁極片40をそれぞれ挿入して第2ロータ本体34を形成する。第2ロータ本体34の軸方向に沿って各磁極片40を隣接する2つの磁極片保持部材42の間の空間へ挿入する。2つの磁極片保持部材42の間において、各磁極片40の第1側面40aが、磁極片保持部材42の第2側面42aに向かい合って当接する。隣接する2つの磁極片保持部材42の嵌合凸部46と各磁極片40の嵌合凹部44とが嵌合する。各磁極片40の外側面が、第2ロータ本体34の外周面の一部を構成する。各磁極片40の内側面が、第2ロータ本体34の内周面の一部を構成する。図3に示すように、第1端部構成部材36の外縁部に複数の磁極片40が当接して保持される。
このとき、嵌合凹部44を含む第1側面40aと嵌合凸部46を含む第2側面42aとの間には、接着剤が塗布される。第1側面40aと第2側面42aとが接着剤によって互いに強固に接続される。嵌合凹部44と嵌合凸部46とが接着剤によって互いに強固に接続される。
このように、第2端部構成部材38に対し、各磁極片40と各磁極片保持部材42とが周方向に交互に配置され、嵌合凹部44及び嵌合凸部46を介して互いに嵌合される。すなわち、複数の磁極片40及び磁極片保持部材42が周方向に連結された第2ロータ本体34が形成され、第2ロータ本体34の軸方向における他端が第2端部構成部材38に連結される。第2ロータ本体34の軸方向における他端が第2端部構成部材38によって覆われる。各磁極片40は、隣接する2つの磁極片保持部材42によって第2端部構成部材38に連結される。
最後に、出力シャフト20を有した第2端部構成部材38を第2ロータ本体34に組み付ける。
先ず、第2ロータ本体34の軸方向の一端から第2ロータ本体34の内部に内側ロータ16を収容する。図3に示すように、第2ロータ本体34の軸方向における一端を第1端部構成部材36で覆う。第1端部構成部材36の第2接続部58aの各孔部60aに対し、第2ロータ本体34の各第1接続部48aをそれぞれ圧入する。このとき、第1接続部48aと第2接続部58aとが接着剤によって互いに接合される。これにより、第1端部構成部材36(第1カバー部50)の外縁部に複数の磁極片保持部材42が接続され固定される。第1端部構成部材36の外縁部に複数の磁極片40が当接して保持される。図3に示されるように、第2ロータ本体34の軸方向における一端に第1端部構成部材36が固定され、外側ロータ18の組み付けが完了する。外側ロータ18の内部には内側ロータ16が収容される。
外側ロータ18の組み付け方法は、上述した方法に限定されない。複数の磁極片40と複数の磁極片保持部材42とを交互に固定して第2ロータ本体34を形成した後、第2ロータ本体34の軸方向における一端及び他端に対して第1及び第2端部構成部材36、38をそれぞれ固定してもよい。
次に、磁気式歯車装置10の動作について説明する。
図示しない電源からステータ14のコイルに電力が供給されると、コイルに流れる電流によって磁束が発生する。磁束と内側ロータ16のロータ側磁石30及び磁束によって生じる磁力によって、内側ロータ16が回転シャフト32を中心として回転する。内側ロータ16の回転に伴って生じる磁束によって、出力シャフト20を有する外側ロータ18が所定の減速比で減速されて回転する。内側ロータ16の回転速度に対して、外側ロータ18の回転速度が低速である。外側ロータ18の回転力が駆動力として出力シャフト20から外部へと出力される。すなわち、磁気式歯車装置10は、内側ロータ16を回転させることで、外側ロータ18を減速比に従って内側ロータ16よりも低速で回転させることが可能である。
外側ロータ18が回転するとき、第2ロータ本体34に対して径方向外方に向かう遠心力が働く。磁極片40及び磁極片保持部材42が、嵌合凹部44及び嵌合凸部46によって周方向に強固に接続されている。そのため、外側ロータ18は、遠心力に対する十分な強度を有している。
以上のように、本発明の実施形態では、複数の磁極片40及び磁極片保持部材42を有した外側ロータ18において、周方向に互いに隣接する磁極片40と磁極片保持部材42とが嵌合凹部44と嵌合凸部46とにより嵌合する。そのため、外側ロータ18が回転したとき、磁極片40と磁極片保持部材42とからなる外側ロータ18(第2ロータ本体34)の遠心力に対する十分な強度を確保することができる。これにより、外側ロータ18の構成を簡素化でき、製造性を高めることができる。嵌合凹部44と嵌合凸部46とを嵌合させることで外側ロータ18の組み付けを容易に行うことができる。そのため、外側ロータ18の組立性の向上が可能となる。
磁極片40の軸方向における一端が第1端部構成部材36に当接し、磁極片40の軸方向における他端が第2端部構成部材38に当接するため、非磁性体の突起によって磁性体の端部を保持する構成と比較し、磁極片保持部材42の軸方向長さが抑制される。このため、外側ロータ18の軸方向長さを抑制して小型化が可能となる。
複数の磁極片保持部材42、第1端部構成部材36及び第2端部構成部材38を、樹脂材からなる成形品とすることで、非磁性材料且つ非導電性部材の磁極片保持部材42、第1端部構成部材36及び第2端部構成部材38を容易に形成できる。
嵌合凹部44と嵌合凸部46とを接着剤で接合することで、各磁極片40と各磁極片保持部材42とをより強固に周方向に接続することができる。
複数の磁極片保持部材42の第1接続部48aを、第1端部構成部材36の第2接続部58aに接続し、複数の磁極片保持部材42の第3接続部48bを、第2端部構成部材38の第4接続部58bに接続している。これにより、外側ロータ18が回転したとき、遠心力の働く方向と直交する第1及び第2接続部48a、58aによって、第1端部構成部材36と各磁極片保持部材42との連結状態、及び第2端部構成部材38と各磁極片保持部材42との連結状態を確実に維持することが可能である。
第1接続部48aと第2接続部58aとを接着剤で接合し、第3接続部48bと第4接続部58bとを接着剤で接合することで、各磁極片保持部材42と第1端部構成部材36との接続強度、及び各磁極片保持部材42と第2端部構成部材38との接続強度をより一層高めることができる。
上記の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記の実施形態は、ロータ側磁石(30)を有する内側ロータ(16)と、
前記内側ロータを囲む円筒状に形成され、前記内側ロータが回転することで前記内側ロータより低速で回転する外側ロータ(18)と、
円筒状のステータコア(22)と、前記ステータコアの内周に配置されるステータ側磁石(26)とを有し前記外側ロータを囲むステータ(14)と、
を有し、
前記外側ロータが、磁性材料からなる複数の磁極片(40)と、非磁性材料且つ非導電性部材から形成される複数の磁極片保持部材(42)とを備え、前記複数の磁極片と前記複数の磁極片保持部材とが前記外側ロータの周方向に交互に配置された磁気式歯車装置(10)であって、
前記複数の磁極片及び前記複数の磁極片保持部材において、前記周方向に互いに隣接する磁極片と磁極片保持部材の互いに向き合う側面(40a、42a)の一方に、前記外側ロータの軸方向に沿って延在する嵌合凹部(44)が設けられ、互いに向き合う前記側面の他方に、前記軸方向に沿って延在し且つ前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部(46)が設けられ、
前記外側ロータは、前記複数の磁極片保持部材の一端部に接続された円板状の第1端部構成部材(36)と、前記複数の磁極片保持部材の他端部に接続された円板状の第2端部構成部材(38)と、を有し、
前記第1端部構成部材は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成され、前記複数の磁極片の一端部が前記第1端部構成部材に当接し、
前記第2端部構成部材は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成され、前記複数の磁極片の他端部が前記第2端部構成部材に当接する。
前記複数の磁極片保持部材、前記第1端部構成部材及び前記第2端部構成部材の各々は、樹脂材で成形された成形品である。
前記嵌合凹部と前記嵌合凸部とが接着剤で接合される。
前記複数の磁極片保持部材の一端部は、前記軸方向に凸状又は凹状に形成される第1接続部(48a)を有し、
前記第1端部構成部材は、前記軸方向に凹状又は凸状に形成され前記第1接続部が接続される第2接続部(58a)を有し、
前記複数の磁極片保持部材の他端部は、前記軸方向に凸状又は凹状に形成される第3接続部(48b)を有し、
前記第2端部構成部材は、前記軸方向に凹状又は凸状に形成され前記第3接続部が接続される第4接続部(58b)を有する。
前記第1接続部と前記第2接続部とが接着剤によって接合され、前記第3接続部と前記第4接続部とが接着剤によって接合される。
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
10…磁気式歯車装置 14…ステータ
16…内側ロータ 18…外側ロータ
20…出力シャフト 26…ステータ側磁石
30…ロータ側磁石 34…第2ロータ本体
36…第1端部構成部材 38…第2端部構成部材
40…磁極片 40a…第1側面
42…磁極片保持部材 42a…第2側面
44…嵌合凹部 46…嵌合凸部

Claims (5)

  1. ロータ側磁石を有する内側ロータと、
    前記内側ロータを囲む円筒状に形成され、前記内側ロータが回転することで前記内側ロータより低速で回転する外側ロータと、
    円筒状のステータコアと、前記ステータコアの内周に配置されるステータ側磁石とを有し前記外側ロータを囲むステータと、
    を有し、
    前記外側ロータが、磁性材料からなる複数の磁極片と、非磁性材料且つ非導電性部材から形成される複数の磁極片保持部材とを備え、前記複数の磁極片と前記複数の磁極片保持部材とが前記外側ロータの周方向に交互に配置された磁気式歯車装置であって、
    前記複数の磁極片及び前記複数の磁極片保持部材において、前記周方向に互いに隣接する磁極片と磁極片保持部材の互いに向き合う側面の一方に、前記外側ロータの軸方向に沿って延在する嵌合凹部が設けられ、互いに向き合う前記側面の他方に、前記軸方向に沿って延在し且つ前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が設けられ、
    前記外側ロータは、前記複数の磁極片保持部材の一端部に接続された円板状の第1端部構成部材と、前記複数の磁極片保持部材の他端部に接続された円板状の第2端部構成部材と、を有し、
    前記第1端部構成部材は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成され、前記複数の磁極片の一端部が前記第1端部構成部材に当接し、
    前記第2端部構成部材は、非磁性材料且つ非導電性部材から形成され、前記複数の磁極片の他端部が前記第2端部構成部材に当接する、磁気式歯車装置。
  2. 請求項1記載の磁気式歯車装置において、
    前記複数の磁極片保持部材、前記第1端部構成部材及び前記第2端部構成部材の各々は、樹脂材で成形された成形品である、磁気式歯車装置。
  3. 請求項2記載の磁気式歯車装置において、
    前記嵌合凹部と前記嵌合凸部とが接着剤で接合される、磁気式歯車装置。
  4. 請求項1又は3記載の磁気式歯車装置おいて、
    前記複数の磁極片保持部材の一端部は、前記軸方向に凸状又は凹状に形成される第1接続部を有し、
    前記第1端部構成部材は、前記軸方向に凹状又は凸状に形成され前記第1接続部が接続される第2接続部を有し、
    前記複数の磁極片保持部材の他端部は、前記軸方向に凸状又は凹状に形成される第3接続部を有し、
    前記第2端部構成部材は、前記軸方向に凹状又は凸状に形成され前記第3接続部が接続される第4接続部を有する、磁気式歯車装置。
  5. 請求項4記載の磁気式歯車装置おいて、
    前記第1接続部と前記第2接続部とが接着剤によって接合され、前記第3接続部と前記第4接続部とが接着剤によって接合される、磁気式歯車装置。
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