JP2024050446A - ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法 - Google Patents

ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024050446A
JP2024050446A JP2023145151A JP2023145151A JP2024050446A JP 2024050446 A JP2024050446 A JP 2024050446A JP 2023145151 A JP2023145151 A JP 2023145151A JP 2023145151 A JP2023145151 A JP 2023145151A JP 2024050446 A JP2024050446 A JP 2024050446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
blade rubber
lip portion
tip
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023145151A
Other languages
English (en)
Inventor
勝也 児玉
秀和 松田
雄彦 青山
孝之 水沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to PCT/JP2023/035107 priority Critical patent/WO2024071181A1/ja
Publication of JP2024050446A publication Critical patent/JP2024050446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Abstract

Figure 2024050446000001
【課題】払拭性能の低下したブレードラバーをより高精度に再生し得るブレードラバーの再生装置の提供。
【解決手段】ブレードラバーの再生装置であって、該再生装置は、該ブレードラバーのリップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aから他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、該再生装置は、該リップ部の挟持部材と、該リップ部の先端を押圧する押圧部材と、を備えており、該挟持部材は、該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を特定の条件で挟持するものであり、該押圧部材は、該移動に先行して該リップ部の先端を押圧する。
【選択図】図4

Description

本開示は自動車、鉄道車両、航空機及び船舶などの乗り物(以降、単に「車両」ともいう)のウインドシールドなどの払拭対象物を清掃するワイパーにおけるワイパーブレードに用いられるブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法に向けたものである。
車両のワイパーブレードにおけるブレードラバーは、長期に亘る使用によって先端のウインドシールドとの接触部が摩耗していき、拭きムラ等が生じてくる。ワイパーブレードの長期に亘る使用により払拭性能が低下したブレードラバー先端を切断して再生するための再生用カッターが特許文献1に開示されている。
特開2006-174980号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に係るワイパーブレード再生用カッターによって再生されたワイパーブレードの払拭性能は、到底満足し得るものではなかった。近年、例えば自動車においては、車載カメラを利用した運転支援システムが実用化され、また、自動運転システムの開発が進められている。このとき車載カメラがウインドシールドに付着した汚れなどをご認識することを防ぐためにワイパーブレードに対しては、より一層高い払拭性能が求められるようになってきている。
そこで、本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能の低下したブレードラバーをより高精度に再生し得るブレードラバーの再生装置の提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能が低下したブレードラバーの払拭性能を復活させるブレードラバーの再生方法の提供に向けたものである。さらに、本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能が新品と同程度である再生ブレードラバーの製造方法の提供に向けたものである。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであ
り、
該再生装置は、
該リップ部の挟持部材と、
該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する押圧部材と、
を備えており、
該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されており、
該押圧部材は、該端部Aから該端部Bへの該刃部の相対的な移動に先行して該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する、
ブレードラバーの再生装置が提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生方法であって、
該ブレードラバーを上記再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断する工程、
を有する、
ブレードラバーの再生方法が提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーを再生する再生ブレードラバーの製造方法であって、
該ブレードラバーを上記再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断して該再生ブレードラバーを得る工程、
を有する、
再生ブレードラバーの製造方法が提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、払拭性能の低下したブレードラバーをより高精度に再生し得るブレードラバーの再生装置を提供することができる。また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、払拭性能が低下したブレードラバーの払拭性能を回復させ得るブレードラバーの再生方法を提供することができる。本開示の少なくとも一つの態様によれば、新品のブレードラバーと同様の払拭性能を示す再生ブレードラバーの製造方法を提供できる。
ワイパーブレード及びブレードラバーの概略図 リップ部の変形を説明する図 リップ部の変形を説明する図 ブレードラバーの再生装置の概略図 切断ユニットを説明する概略図 切断ユニット及び挟持部材を説明する概略図 挟持部材を説明する図 押圧部材を説明する図 刃部及びリップ部の先端の周辺をさらに拡大した図
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
以下、図面を参照して、この開示を実施するための形態を具体的に例示する。ただし、この形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、開示が適用される部材の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この開示の範囲を以下の形態に限定する趣旨のものではない。また、以下の説明では、同一の機能を有する構成には図面中に同一の番号を付し、その説明を省略する場合がある。
ワイパー装置は、自動車に代表されるような車両、飛行機、船舶などの輸送機器、建設機械などの産業機械機器といった機器などの払拭対象物に使用することができる。これらの輸送機器、産業機械機器を包括して、以下、車両ともいう。ワイパー装置は、車両のウインドシールドに適用できる。ウインドシールドは、フロントウィンドウに限られず、サイドウィンドウやリアウィンドウも含む。
また、ワイパーブレードを備えるワイパー装置は、ネットワークカメラ等のレンズ装置や撮像装置の保護ガラス表面などの払拭対象物にも使用することができる。以下、車両のウインドシールドのワイパーブレードを例として説明するが、ワイパーブレードはこれに限定されるものではない。
例えば、図1Aに示すように、ワイパー装置は、ワイパーアーム300とワイパーアーム300に装着されたワイパーブレード200とを具備する。ワイパーアーム300は、例えば駆動モータ(図示せず)に連携される。そしてワイパーブレード200は、ブレードラバー100とブレードラバー100を支持するブレードステー210を有する。ブレードステー210は、図1Aに示すようなトーナメント型の他、フラット型といった公知の様々な形式の支持部材を採用しうる。
ブレードラバー100は、図1Bに示すように、ブレードラバー100のブレードステー210への取り付け部である基部1と、基部1にネック部2を介して揺動可能に連結されてなるリップ部3と、を具備する。該ワイパーブレードは、長手方向に略一様な断面形状に形成されている。
ワイパーブレードの長手方向に直交する方向の断面において、リップ部3は、リップ部3のネック部側の端部に、ネック部よりも側方に伸び出した肩部を備える。さらに、ワイパーブレードの当接姿勢の安定化のために、基部1に近い側から該基部1から離れる方向に向かう幅が漸減するテーパー部4を有していてもよい。また、テーパー部4の幅の漸減の程度は段階的に変化させてもよい。例えば、リップ部3は、リップ部の基部1から離れた先端に近い側に、テーパー部の幅の漸減の程度が小さくなったリップ先端部を有してもよい。また、リップ先端部には、基部1に近い側から先端に向けて幅が同一又は略同一な部分があってもよい。図1Bに示したワイパーブレードは、リップ部3の先端側に、テーパー部4に連なって板状の部分を有する。
ワイパー装置は、ガラス面に代表される、被清掃部材であるウインドシールドの表面に、リップ部3の先端の少なくとも一部分を当接させて、被清掃部材の表面を清掃する。これにより、リップ部3の先端の少なくとも一部はウインドシールドとの接触部を構成する。リップ部3において、接触部はブレードラバーの長手方向に延びて形成されている。
例えば、ワイパーブレードの長手方向に直交する方向の断面において、ネック部2は基
部1やリップ部3に対して幅が狭くなる態様とすることが挙げられる。また、例えば、リップ部は弾性体である。このことにより、リップ部3は払拭方向に傾き被清掃部材の表面に対して、リップ部3の少なくとも一部を当接させる。
図1Bに示すように、リップ部3は、テーパー部4から連なる第1の側面5及び第1の側面5とは反対側の第2の側面6と、該第1の側面5及び該第2の側面6と共に、該リップ部3の基部1から最も離れた側に第1のエッジ8及び第2のエッジ9を構成する先端面7と、を有する。再生装置が切断するリップ部3の先端の一部とは、先端面7を少なくとも含む部分である。例えば、リップ部3の先端を先端面7に平行に切断し、新たな先端面を形成してもよい。
上述した通り、長期に亘る使用によってリップ部3のウインドシールドとの接触部が摩耗していき、拭きムラ等が生じてくる。特許文献1は、リップ部の先端を切断してブレードラバーを再生するための再生用カッターを開示している。しかしながら、特許文献1に係る再生用カッターによって再生されてなる再生ワイパーブレードは、その払拭性能が新品のワイパーブレードの払拭性能と比較して低かった。具体的には、端部などにおいて拭きムラが生じることがあった。その理由としては以下のように考えられる。
ブレードラバーは通常柔軟な天然ゴムや合成ゴムによって形成されている。そして、柔軟なブレードラバーの先端部分を、特許文献1に係る再生用カッターで切断した場合、切断の様々な過程において、ブレードラバーのリップ部の切断面が変形する場合があった。
まず、切断にあたって再生用カッターの刃部31をブレードラバーのリップ部3の一端側の側面に当接させ(図2A参照)、次いで、刃部31をリップ部3内に侵入させていく。このとき、侵入時の刃部31の圧力によってリップ部3の側面が、図2Bに示すように弾性変形することがあった。その結果、図2Cに示すように、切断後のブレードラバーの端部がR面となることがあった。このような形状を有する再生ブレードラバーは、刃部が侵入した側の端部がR面を有することにより、端面において拭きムラを招来する可能性がある。
次に、ブレードラバーの一端側の側面から刃部31を侵入させ、ブレードラバーの長手方向の他端側に向けて移動させつつブレードラバーの先端の切断を進めていく。このとき、図3Aに点線で示したように刃部31がリップ部3の一端から他端に向かって進行していくにしたがって、刃部31の進行方向が上にずれていき、切断後のワイパーブレードが図3Bに示すような形状となることがあった。このような刃部31の進行方向のずれは、ブレードラバーの被切断部分の厚みを薄くするほど顕著であった。なお、刃部31の進行方向のずれは、ブレードラバーの被切断部分の厚みが薄いことにより、刃部31を進行させるために刃部に加えられている力が上方に向かいやすいためであると考えられる。このような切断面を有する再生ブレードラバーは、やはり拭きムラを招来することがある。
上記のように、切断の初め、及び、切断中の各工程において、再生ブレードラバーの先端部分の形状が変形する理由が存在した。本発明者らは、再生ブレードラバーの製造工程、すなわち、ブレードラバーの切断の際の各工程における切断面の変形を防止し、ブレードラバーをより高精度に再生でき、また、払拭性能が新品のブレードラバーとそん色のない再生ワイパーブレードを得るべく検討を行った。その結果、以下のブレードラバーの再生装置、再生方法及び再生ワイパーブレードの製造方法を見出すに至った。
本開示に係るブレードラバーの再生装置の一態様は、車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
該再生装置は、
該リップ部の挟持部材と、
該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する押圧部材と、
を備えており、
該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されており、
該押圧部材は、該端部Aから該端部Bへの該刃部の相対的な移動に先行して該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する。
本開示の一態様に係るブレードラバーの再生装置について図4、5A、5B、6A、6B及び9を例に説明する。図4は、ブレードラバーの再生装置20の外観を示す概略図である。図5A、5Bは、刃部を備えた切断ユニット30や切断の動きを説明する概略図である。図6Aは、切断ユニット30及び挟持部材21のブレードラバー短手方向の断面図であり、図6Bは、刃部31近辺の拡大図である。
ブレードラバーの再生装置20は、ブレードラバー100を固定するブレードラバー固定部材としての、リップ部の挟持部材21を備える。挟持部材21は、ブレードラバーの短手方向からリップ部3を挟持することで、ブレードラバーを固定する。例えば、図1Bにおける第1の側面5及び第2の側面6を挟持する。すなわち、挟持部材21は、ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視においてリップ部3の両側部からリップ部3を挟持するものである。
図4では、挟持部材21は、ブレードラバーの長手方向から断面がL状の保持部材15により台座16上に固定されている。
挟持部材21は、図6B(右側の拡大図)や図7Bに示すように、少なくともリップ部3に対し刃部31が侵入する部分(端部A)を挟持可能な位置に配置されている。図では、挟持部材21は、刃部31が侵入する部分も含めリップ部3の長手方向の全域を両側部から挟持している。そして、挟持部材のブレードラバーに対する位置は固定されている。
なお、ブレードラバーを再生装置に適用するときの態様は特に限定されない。図6Aの如く、ブレードステーから取り外したブレードラバーを再生装置に装着してもよく、または、ブレードステーを取り付けられたままのブレードラバーを再生装置に装着してもよい。
ブレードラバーの再生装置20は、リップ部3の先端を、ブレードラバー100の長手方向に切断するための刃部31を備える。例えば、図4、5A、5Bのように、ブレードラバーの再生装置20は、切断ユニット30を備え、切断ユニット30に刃部31(図4では不図示)を有していてもよい。
切断ユニット30は、ブレードラバー100及び挟持部材21の長手方向に沿って移動可能である。図4では、切断ユニット30は、当該移動をガイドするレール17に沿って移動しうる。例えば、図4ではハンドル32によって、手動で切断ユニット30が移動可能となっているが、手動ではなく電動シリンダ、モーターなどで駆動可能にしてもよい。
なお、切断ユニット30が移動しやすいように、切断ユニット30と挟持部材21は非接触であってもよい。
図5A、5Bは、ブレードラバーの再生装置20における切断ユニット30の装置上部からの俯瞰図である。図5Aは切断ユニット30周辺の拡大図であり、図5Bは挟持部材21も含めたブレードラバーの長手方向の全体の図である。刃部31を備えた切断ユニット30は、ブレードラバー100の長手方向に沿って、図中の矢印の向きに端部Aから端部B方向へ移動する。
そして、刃部31を、ブレードラバー100の長手方向の一方の端部である端部Aにおけるリップ部3の先端の側部からリップ部3に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、リップ部3の先端の一部を切断する。このように切断することで、摩耗・劣化した部分を除去し、再生ブレードラバーを得ることができる。
図5A及び5Bに示した再生装置20においては、刃部31(切断ユニット30)が移動する態様となっているが、本開示に係る再生装置は、係る態様に限定されるものでなく、刃部31が端部Aから端部Bに相対的に移動することができるように構成されていれば足りる。例えば、刃部31を備えた切断ユニット30が固定されており、ブレードラバー100を固定した挟持部材21が、切断ユニット30に対して移動するような構成であってもよい。また、刃部31は、第1のエッジ8、第2のエッジ9及び先端面7を切断するように移動することが好ましい。すなわち、除去される接触部の少なくとも一部は、リップ部3の先端面7及び先端側エッジ8、9を含むことが好ましい。好ましくは、刃部31は、切断によって形成されることとなる新たな先端面が、切断される先端面7と平行となるように、リップ部3を切断できるようにする。
また、図4、図6A及び図6Bに示すように、再生装置20は、リップ部3の先端をブレードラバーの基部1の方向に向けて押圧する押圧部材51を備える。押圧部材51は、端部Aから端部Bへの刃部31の相対的な移動に先行してリップ部3の先端を基部1に向けて押圧するものである。これにより、刃部31の移動によって刃部31の進行方向がリップ部3の先端の側にずれるのを防止する。
例えば、図4及び図6Aのように、押圧部材51は切断ユニット30に設けられ、刃部31の移動に合わせて移動することができる。
上記ブレードラバーの再生装置20により、リップ部3の切断面の変形を抑制し、より高精度な再生ブレードラバーを得られる理由について、本発明者らは以下の様に考えている。
切断序盤の変形の抑制について説明する。再生装置20は、リップ部3の短手方向の両側部からリップ部3を挟持する挟持部材21を備える。そして、挟持部材21は、少なくともリップ部3に対し刃部31が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、挟持部材のブレードラバーに対する位置は固定されている。すなわち、特許文献1のカッターとは異なり、再生装置20においては、刃部31の移動によっても、挟持部材21はブレードラバーに対して移動することなく、リップ部3を挟持している。
このように、リップ部3の刃部31が侵入する部分を挟持することで、刃部31をリップ部3の側部に侵入させるときの圧力によるリップ部3の弾性変形が抑制されると考えられる。そのため、リップ部において、切断後の刃部31の侵入部位側の端部がR面になる
ことを抑制できる。
例えば、挟持部材21がない場合は、図2C及び図7Aのように、リップ部3の弾性変形により、破線のように、刃部31の侵入部位側の端部がR面となる場合がある。また、切断する厚み(削りしろ)が特に小さい場合には、刃部31をリップ部3の側面に侵入させる際の圧力によるリップ部3の弾性変形によって刃部31をリップ部3に侵入させること自体が困難となる場合がある。一方、リップ部3を両側面から挟持する挟持部材21が存在する場合は、図7Bにおいて破線に示したように切断面の変形を抑制することができる。これは、刃部のリップ部3への侵入の際に該リップ部3の過剰な弾性変形が抑えられ、リップ部3に均一に圧力が加わるためであると考えられる。
なお、刃部31の侵入部位の変形を抑制するためには、挟持部材21は、少なくとも刃部31が侵入する部分を挟持すればよい。挟持部材21は、図5A、5Bに示すように、リップ部3の長手方向の全域にわたってリップ部3を挟持してもよい。
次に、切断中の切断片の跳ね上げによる弾性変形の抑制について説明する。再生装置20は、端部Aから端部Bへの刃部31の相対的な移動に先行してリップ部3の先端を基部1に向けて押圧する押圧部材51を備える。このような押圧部材51により、刃部31が切断する直前の位置でリップ部3を押さえることができるため、刃部31による切断片の跳ね上げによるリップ部3の弾性変形を抑制することができると考えられる。すなわち、押圧部材51により、刃部31の移動による刃部31の進行方向のブレードラバー先端側へのズレを防止できる。その結果、刃部31の切断の進行方向が変わりにくく、切断面の変形を抑制できる。
例えば、押圧部材51がない場合は、図3A、3B及び図8Aに示すようにリップ部3の弾性変形により切断の進行方向が変化して、破線のように切断面が湾曲することがある。一方、図8Bでは、押圧部材51が刃部31に先行して、矢印方向に刃部31と共に、リップ部3を基部1方向に押圧しながら移動する。すなわち、再生装置20は、刃部31の移動による弾性変形を押圧部材で抑制しながら、切断を行う。これによりリップ部3が弾性変形しにくくなり、破線のように切断面の変形を抑制することができると考えられる。例えば押圧部材51と刃部31は、刃部31先端と押圧部材51との間隔を一定に維持しながら移動する。
上記の通り、特定の挟持部材、及び、押圧部材を用いることで、刃部をリップ部の端部Aから侵入させ、刃部を端部Bに向かって相対的に移動させてリップ部の先端を切断する過程におけるリップ部の弾性変形を抑制することができ、リップ部の切断面の変形を抑制できると考えられる。そのため、図2C及び3Bのように切断面が変形することを抑制でき、ブレードラバーをより高精度に再生することができる。
また、切断の方法としては、リップ部の弾性を無くす又は低下させる冷凍切断や、切断力を極めて高くして弾性変形が生じる前に切断するレーザー切断やウォータージェット切断も考えられる。しかし、上記再生装置20によれば、このような切断方法と比較して装置コストを抑え量産性高く、高精度な再生を可能とする。
以下、ブレードラバーの再生装置20の各構成について説明する。
再生装置20は刃部31を備える。刃部31に用いる刃は、相対的な移動によってリップ部を切断することができればよい。刃のリップ部3の短手方向に対して刃のなす角(刃の角度θA)は特に制限されず、好ましくは20~70°、より好ましくは30~60°、さらに好ましくは40~50°となるように刃部31を再生装置20に備え付ければよい。図5A及び5Bは刃の角度θAが45°となる例である。
再生装置20をブレードラバーの長手方向の断面視において、リップ部3の長手方向(
例えば、装置水平面)と、刃の刃渡り方向に垂直かつ刀身と平行な方向と、のなす角θB(不図示)は、刃先が基部1側に向く場合を+として、好ましくは0~10°であり、より好ましくは2~8°であり、さらに好ましくは3~7°である。該なす角θBが上記範囲であることは、刃をわずかにブレードラバーの基部1側に傾けていることを意味する。これにより、切断片を刃部の進行方向と逆側に逃がしやすい。
刃は、両刃であっても片刃であってもよい。図4等に示した再生装置20において、刃31としては両刃を使用している。
刃厚も特に制限されず、好ましくは0.05~0.50mm、より好ましくは0.10~0.30mmである。
刃の先端角度(刃先角度)も特に制限されず、好ましくは15~55°、より好ましくは25~50°、さらに好ましくは35~45°である。上記範囲であればリップ部を適切に切断しやすい。図示した再生装置20は45°となる例である。
刃部31は、上記刃の角度が切断中に変化しない力で再生装置20(切断ユニット30)に固定されていればよい。例えば、ボルトなどで締結すればよい。刃部31は、図5Aのように片側で固定されていてもよい。刃部31は、例えば図5Aにおける左右の切断ユニット30に刃部31を渡して、再生装置20をリップ部先端部の側(例えば装置の上側)から見たときに、リップ部をまたぐ両側部で固定されていてもよい。これにより切断精度がより向上する。
再生装置20における刃の送り速度(すなわち、上記相対的な移動の速度)は、リップ部3を適切に切断できる範囲であれば特に制限されず、好ましくは500~5000mm/secであり、より好ましくは800~2000mm/secであり、さらに好ましくは900~1500mm/secである。
刃部31で切断するリップ部3のスライス幅も特に制限されず、使用するブレードラバーのリップ部のサイズに応じたものとなる。スライス幅(切断する部分におけるブレードラバーの短手方向におけるリップ部の長さ(上記第1の側面5及び第2の側面6間の長さ))は、好ましくは0.1~5.0mm、0.2~2.0mm、0.3~1.0mmなどが挙げられる。刃部31の材料は特に制限されず、切断するブレードラバーに応じて公知のものを適宜使用しうる。例えば、ステンレス鋼や鉄などを使用しうる。
再生装置20は、リップ部3の両側部からリップ部3の少なくとも一部を挟持する挟持部材21を備える。挟持部材21はリップ部3を挟持して固定し、刃部の侵入による弾性変形を抑制する。挟持部材21は、リップ部の刃部31が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されていればよい。刃部が侵入する部分とは、刃部とリップ部との接点の近傍における、挟持することで刃部の侵入によるリップ部の弾性変形を抑制可能な部分を意味する。例えば、刃部が侵入する位置の近傍であり、リップ部の両側部を挟持していない場合に刃部の侵入により弾性変形する部分である。
挟持部材21は、リップ部全体を挟持していてもよい。例えば挟持部材21は、図5A及び5Bに示すように、ブレードラバー100の長手方向の長さよりも十分に長い部材により、リップ部の長手方向の全域を両側部から挟持し固定することができる。また、例えば、挟持部材21は、刃部31が侵入する位置よりも基部1側を挟持する。
挟持部材21の材料は特に制限されず、プリハードン鋼などの鋼材、ステンレスやアルミニウムなど公知の材料を採用しうる。
挟持部材21によりリップ部3を挟持して固定するときの押さえ力は特に制限されず、ブレードラバーの材料などに応じて適宜変更しうる。リップ部3が固定され、刃部31の侵入による弾性変形を抑制できる程度の力で固定すればよい。また、挟持によりリップ部
が不必要に変形しない程度の力で固定すればよい。固定する方法も特に制限されず、ボルトで締結するなど、公知の方法を採用しうる。
例えば、挟持部材21をボルトで締結してリップ部を挟持するときのボルトの締結力で、好ましくは5.0~50.0N/m、10.0~30.0N/m、12.0~20.0N/mが挙げられる。例えば、挟持部材21は、刃部が侵入する部分に相当する位置を上記締結力で挟持することが好ましい。
図9は、切断ユニット30及び挟持部材21のブレードラバー短手方向の断面図である図6Bのリップ部3の先端の周辺をさらに拡大した図である。リップ部3が挟持部材21に挟持されている部分を挟持部分とし、挟持部分からリップ部3の先端が挟持部材21の外側に突き出している部分の長さを、リップ部の突き出し長さAとする。
リップ部3の弾性変形をより抑制しやすくする観点から、Aは、好ましくは0.10~1.00mmであり、より好ましくは0.20~0.50mmであり、さらに好ましくは0.30~0.40mmである。
また、図9に示すように、挟持部材21によるリップ部の挟持部分から刃の先端までの長さ(最短距離)を長さBとする。リップ部3の弾性変形をより抑制しやすくする観点から、Bは、0.200mm以下が好ましく、0.150mm以下がより好ましく、0.130mm以下がさらに好ましい。下限は小さいほど好ましいが、刃と挟持部分との干渉を防ぐため0.000mmを超える長さが望ましい。
Bは、好ましくは0.000mmを超え0.200mm以下、0.000mmを超え0.150mm以下、0.000mmを超え0.130mm以下が挙げられる。
また、リップ部3の弾性変形をより抑制しやすくする観点から、B/Aの値は、0.10~0.55が好ましく、0.20~0.45がより好ましく、0.30~0.40がさらに好ましい。
また、図9のA-Bに相当するリップ部3の先端の切断する厚み(ブレードラバーの基部‐リップ部先端方向の長さ)は、再生の目的や、再生前のリップ部の長さ、リップ部の劣化の程度に応じて適宜変更すればよく、特に制限されない。該切断する厚みは、好ましくは0.05~1.00mm、より好ましくは0.10~0.50mmである。
押圧部材51は、リップ部3の先端を押圧し、刃部の移動による弾性変形を抑制する部材である。再生装置20は、端部Aから端部Bへの刃部31の相対的な移動に先行してリップ部3の先端を基部1に向けて押圧する押圧部材51を備える。押圧部材51は、刃部31の相対的な移動に先行してリップ部を押圧可能であれば特に制限されない。押圧する力は、切断片の跳ね上げによるリップ部3の弾性変形を抑制可能な程度であればよい。
例えば、一定程度の硬度を有する部材を、リップ部3の先端に接触させて、対向する位置に設ける態様が挙げられる。すなわち、押圧部材51は、リップ部3の先端に接触して移動することが好ましく、リップ部3の先端に対向する位置に設けられていることが好ましい。こうすることで、リップ部3の突き出し長さAに応じて適宜押圧力を変化させることができる。押圧部材51は、リップ部3に対し基部1の方向にバネなどの弾性部材により付勢されていてもよいし、されていなくてもよい。
押圧部材51は、挟持部材21に接触していてもよいし、接触していなくてもよいが、接触していないことが好ましい。
刃部をブレードラバーの長手方向に移動させていったときに、切断が進むにつれて、刃部の上方及び後方の空間にリップ部の切断片が送られていく。リップ部の切断片が充填されていき、刃部の進行が妨げられないように、押圧部材51は、刃部31の相対的な移動における刃部31の先端の上方及び後方において、押圧を弱くする又は押圧を解除するこ
とが好ましい。押圧を弱くする程度としては、刃部31の進行が妨げられない程度の押圧力まで力を弱くする方法が挙げられる。
切断片を刃の後方に送りやすいように、押圧部材51が押圧を解除することが、ブレードラバーをより高精度に再生する観点から好ましい。
例えば、図4に示すように、押圧部材51は、円盤形状の部材であることが好ましい。押圧部材51は、切断ユニット30に固定されていてもよいし、軸支されていてもよいが、一定の力で押圧しやすくする観点から軸支されていることが好ましい。切断ユニット30に固定された押圧部材51の態様としては、円盤形状の部材や、リップ部3方向にRを有する凸形状の部材が挙げられる。軸支の方法も特に制限されず、ベアリングなどを用いた公知の方法を採用しうる。
刃部31の先端上方及び後方の押圧を弱くする又は押圧を解除しやすくする観点から、押圧部材51は、図4のように、押圧部材51は刃部31と共に切断ユニット30に設けられるなどして、刃部31の移動に合わせて(同調して)移動する部材であることが好ましい。刃部31の先端と押圧部材51による押圧部分の距離を一定にして移動することが好ましい。
図示した態様では、押圧部材51は、切断ユニット30に軸支されており、切断ユニット30の相対的な移動に伴ってリップ部3の先端に接して回転する円盤形状のローラー部材である。押圧部材51がリップ部3に接して回転するため、押圧する位置や押圧する力をより一定に保ちやすいため好ましい。また、押圧する力を、押圧部材51の硬度やリップ部3の突き出し長さAにより制御することができる。
図8Bに示すように、リップ部3の先端の長手方向において、刃部31の刃先に相当する位置と、押圧部材51及びリップ部3の接点と、の距離をXとする。Xは、好ましくは1~30mmであり、より好ましくは5~20mmであり、さらに好ましくは10~18mmである。すなわち、押圧部材51は、刃部31の移動に上記Xの距離先行してリップ部を押圧することが好ましい。上記範囲であることで、切断片の跳ね上げによるリップ部の弾性変形をより抑制しやすくなる。
また、押圧部材51が円盤形状の部材である場合、図8Bに示すように、円盤形状の中心とリップ部3の水平面との距離をYとする。Yは、好ましくは5.0~100.0mmであり、より好ましくは10.0~70.0mmであり、さらに好ましくは20.0~50.0mmである。
X及びYが上記上限以下であることで、切断片の跳ね上げをより防止しやすくなる。X及びYが上記下限以上であることで、切断抵抗を良好に保ちやすい。
X/Yの値は、好ましくは0.40~0.80、より好ましくは0.50~0.70、さらに好ましくは0.55~0.65である。
例えば、円盤形状の部材の半径-Yの値が、好ましくは0.01~0.2mm、より好ましくは0.05~0.15mm、になるようにリップ部を押圧してもよい。円盤形状の部材の半径-Yの値は、押圧による押圧部材の変形の程度を示している。
押圧部材51の幅(リップ部3の短手方向の長さ)は、リップ部3を押圧できる程度であればよく、特に制限されない。好ましくは1~100mm、2~50mm、5~20mmが挙げられる。
押圧部材51の硬度は、リップ部3を押圧できるものであればよく、特に制限されない。押圧部材51のウォーレス硬度は、好ましくは70~100度であり、より好ましくは75~80度である。上記範囲であることで、押圧部材が適切に変形しやすく、跳ね上げ抑制効果がより向上し、切断抵抗の過度な上昇も抑制できる。
ウォーレス硬度は、測定器としてウォーレスマイクロ硬度計(WallaceInstruments社製)を用いて、日本産業規格(JIS)K6253-2:2012に準じて測定を行うことで求められる。
押圧部材51の材料も特に制限されず、公知のものを使用しうる。例えば、ポリウレタンゴム(エステル系ポリウレタン、エーテル系ポリウレタンなど)、シリコーンゴム、フッ素ゴム、天然ゴムなどのゴム材料;アルミニウム、ステンレスなどの金属;などが挙げられる。
上記ウォーレス硬度を満たす観点から、エステル系ポリウレタンなどのゴム材料が好ましい。
再生装置によって再生するワイパーブレードやブレードラバーは特に制限されず、公知のものを使用しうる。例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレンアクリレートゴム、ポリウレタン、EVA樹脂などが挙げられる。
ブレードラバーは、公知の方法で撥水コーティングやグラファイトコーティングなど表面処理がなされていてもよい。
ブレードラバーのウォーレス硬度は、特に制限されないが、好ましくは45~85度であり、より好ましくは70~85度である。上記範囲であることで、リップ部の弾性変形をより押さえやすくなる。
ブレードラバーの長手方向の長さや、リップ部の厚みなどは特に制限されず、公知の範囲のものを用いることができる。
以下に、実施例を用いて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。以下の処方において、部は特に断りのない限り質量基準である。
<ブレードラバー>
以下の市販のブレードラバーを使用した。
ブレードラバーの長手方向の長さ450mm(グラファイトコート品)
製造元:日本ワイパーブレード株式会社
型番:SW1G
ウォーレス硬度:56度
[実施例1]
<ブレードラバーの再生装置>
本実施例に係るブレードラバーの再生装置は、図4、5A、5B、6A、6B、7A、7B、8A、8B及び9において上記一態様として説明した態様のものを準備した。より具体的には以下のものを準備した。保持部材15間の長さは1000mmとなるようにした。
(刃部31)
以下の刃を用いて、下記角度A及びBになるように切断ユニット30に固定した。
刃の種類:ハイス鋼(SKH材)(製品名・材質)、両刃、先端角度(刃先角度)45°、3回磨き(DLCコート品)、刃厚0.25mm
刃の角度θA:45°
治具水平面に対する刃の角度(なす角θB):5°
刃の押さえ:図6Bのように刃を切断ユニット30に挟んで、刃の両側部をボルトにて締結した。
(挟持部材21)
挟持部材は以下の通りとし、下記スライス幅、突き出し長さA及び長さBになるように、刃部31に合わせて上記ブレードラバーを固定した。
挟持部材21の材質:快削性プリハードン鋼(品番:NAK55)
・押さえ力:14.7N/m(M3ボルトにて当該締結力にて締め付けて挟持)
・スライス幅:0.7mm
・突き出し長さA:0.35mm
・長さB(挟持部分から刃の先端までの長さ):0.125mm
(押圧部材51)
押圧部材51としては、エステル系ポリウレタンからなる、ウォーレス硬度が80度である標準ウレタンシート(品番:UTM、ミスミ社製、)を、直径57.0mm、幅10mmの円盤形状に加工して作製した部材を用いた。切断ユニット30に押圧部材51を図8Bに示す距離Xが17mm、及び距離Yが28.4mmとなる位置で固定した。また、押圧部材51はベアリングカムフォロア(品番:CFUA3-10、ミスミ社製)にて切断ユニット30に回転可能になるように軸支した。そして、押圧部材51はリップ部に接触(円盤の半径-Yの値=0.1mm)させ、切断ユニット30の移動によって押圧部材51が回転可能となるように固定した。このように接触させることで、上記突き出し長さAで挟持部材21から突き出したリップ部の先端を押圧部材51で押圧した。また、上記の構成により、押圧部材51は、Xの距離を刃の移動に先行してリップ部を押圧できるようにした。
(切断)
以上のように、ブレードラバーを固定した再生装置20にて、刃の送り速度が1000mm/secになるように、切断ユニット30をロボシリンダ(品番RCS3-CT8C、アイエイアイ社製)を用いて移動させることで、リップ部の端部Aから端部Bまで切断し、再生ブレードラバーを得た。
(評価)
得られた再生ブレードラバーを以下の手順で評価した。
切断に用いた再生装置から切断ユニット30を取り外して、再生ブレードラバーの切断面の鉛直上方に物体が存在しない状態とした。そして、再生装置の平板16の表面に超高速・高精度レーザー寸法測定器(品番:LS-9030、キーエンス社製、最大測定範囲:30mm)を、該高速・高精度レーザー寸法測定器のレーザー投光部と受光部との間に該再生ブレードラバーが位置するように置いた。
このとき、該高速・高精度レーザー測定器の距離測定のための基準位置と平板16の表面との距離を、切断面の長手方向の全てが、該基準位置より鉛直下方に位置するように調整した。次いで、該高速・高精度レーザー測定器を、該再生ブレードラバーの長手方向に平行に移動させて、該再生ブレードラバーの端部A、端部Aから端部B方向(内側)に10mmの位置及び、端部Aと端部Bとの中点における切断面の該基準位置からの距離(高さ)を測定した。
また、ブレードラバー全長450mmに対して端部Aを0として端部Bに向かって刃が、再生対象であるブレードラバーから外れることなく進んだ距離(切断距離)をP(mm)とした。
[比較例1]
実施例1において、挟持部材21の押さえ力を0N/mとした。また、押圧部材は使用しなかった。その結果、刃をブレードラバー端部A側の側面に侵入させることができなかった。刃を当該側面に侵入させることができなった理由は、切断しようとする部分(削りしろ)の厚みが小さかったためであると考えられる。従って、再生ブレードラバーを得ることができなかった。そのため、後に記す表1においては、比較例1の評価結果の全項目について「-」と記載した。
[比較例2]
実施例1において、押圧部材を使用しなかった。それ以外は実施例1と同様にして再生ブレードラバーを得た。
実施例1並びに比較例1及び2の評価結果を表1に示す。
Figure 2024050446000002


※1:比較例2では、挟持部材は使用したため、端部Aから刃を侵入させることは可能であった。しかし、端部Aからの距離が100mmの位置で刃が先端面側に抜け、当該位置から端部Bに至るまでのブレードラバーの切断ができなかった。そのため、端部AとBの中点での測定はできなかった。
本開示は以下の構成及び方法に関する。
(構成1)
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
該再生装置は、
該リップ部の挟持部材と、
該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する押圧部材と、
を備えており、
該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されており、
該押圧部材は、該端部Aから該端部Bへの該刃部の相対的な移動に先行して該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する、ことを特徴とするブレードラバーの再生装置。
(構成2)
前記押圧部材が、前記刃部の前記相対的な移動における前記刃部の先端の上方及び後方において、押圧を弱くする又は押圧を解除する、構成1に記載のブレードラバーの再生装置。
(構成3)
前記挟持部材は、前記リップ部の長手方向の全域を前記両側部から挟持する部材である、構成1又は2に記載のブレードラバーの再生装置。
(構成4)
前記挟持部材による前記リップ部の挟持部分から刃の先端までの長さを長さBとしたとき、該長さBが0.200mm以下である、構成1~3のいずれかに記載のブレードラバーの再生装置。
(構成5)
前記押圧部材は、前記リップ部の前記先端に接して回転する円盤形状のローラー部材である、構成1~4のいずれかに記載のブレードラバーの再生装置。
(方法6)
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生方法であって、
該ブレードラバーを構成1~5のいずれかに記載の再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断する工程、
を有する、ことを特徴とするブレードラバーの再生方法。
(方法7)
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーを再生する再生ブレードラバーの製造方法であって、
該ブレードラバーを構成1~5のいずれかに記載の再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断して該再生ブレードラバーを得る工程、
を有する、ことを特徴とする再生ブレードラバーの製造方法。
(構成8)
ワイパーブレードのブレードラバーの再生装置であって、
該ブレードラバーは、その先端の少なくとも一部が、払拭対象物との接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該ブレードラバーの該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断する刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該ブレードラバーの該先端の側部から該ブレードラバーに侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該ブレードラバーの該先端を切断するものであり、
該再生装置は、さらに、
該ブレードラバーを該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該ブレードラバーの両側部から該ブレードラバーの少なくとも一部を挟持する挟持部材と、
該刃部の該移動に先行して、該先端を押圧し、該刃部の該移動による該刃部の進行方向の該先端側へのずれを防止する該ブレードラバーの該先端の押圧部材と、
を備えていることを特徴とする再生装置。
3:リップ部、20:ブレードラバーの再生装置、21:挟持部材、30:切断ユニット、31刃部、51:押圧部材

Claims (8)

  1. 車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
    該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
    該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
    該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
    該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
    該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
    該再生装置は、
    該リップ部の挟持部材と、
    該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する押圧部材と、
    を備えており、
    該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
    該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されており、
    該押圧部材は、該端部Aから該端部Bへの該刃部の相対的な移動に先行して該リップ部の先端を該基部に向けて押圧する、ことを特徴とするブレードラバーの再生装置。
  2. 前記押圧部材が、前記刃部の前記相対的な移動における前記刃部の先端の上方及び後方において、押圧を弱くする又は押圧を解除する、請求項1に記載のブレードラバーの再生装置。
  3. 前記挟持部材は、前記リップ部の長手方向の全域を前記両側部から挟持する部材である、請求項1に記載のブレードラバーの再生装置。
  4. 前記挟持部材による前記リップ部の挟持部分から刃の先端までの長さを長さBとしたとき、該長さBが0.200mm以下である、請求項1に記載のブレードラバーの再生装置。
  5. 前記押圧部材は、前記リップ部の前記先端に接して回転する円盤形状のローラー部材である、請求項1に記載のブレードラバーの再生装置。
  6. 車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生方法であって、
    該ブレードラバーを請求項1~5のいずれか一項に記載の再生装置に固定する工程、及び
    前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断する工程、
    を有する、ことを特徴とするブレードラバーの再生方法。
  7. 車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーを再生する再生ブレードラバーの製造方法であって、
    該ブレードラバーを請求項1~5のいずれか一項に記載の再生装置に固定する工程、及び
    前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断して該再生ブレードラバーを得る工程、
    を有する、ことを特徴とする再生ブレードラバーの製造方法。
  8. ワイパーブレードのブレードラバーの再生装置であって、
    該ブレードラバーは、その先端の少なくとも一部が、払拭対象物との接触部を構成するものであり、
    該再生装置は、該ブレードラバーの該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断する刃部を備え、
    該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該ブレードラバーの該先端の側部から該ブレードラバーに侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該ブレードラバーの該先端を切断するものであり、
    該再生装置は、さらに、
    該ブレードラバーを該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該ブレードラバーの両側部から該ブレードラバーの少なくとも一部を挟持する挟持部材と、
    該刃部の該移動に先行して、該先端を押圧し、該刃部の該移動による該刃部の進行方向の該先端側へのずれを防止する該ブレードラバーの該先端の押圧部材と、
    を備えていることを特徴とする再生装置。
JP2023145151A 2022-09-29 2023-09-07 ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法 Pending JP2024050446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2023/035107 WO2024071181A1 (ja) 2022-09-29 2023-09-27 ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022156513 2022-09-29
JP2022156513 2022-09-29
JP2022205307 2022-12-22
JP2022205307 2022-12-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024050446A true JP2024050446A (ja) 2024-04-10

Family

ID=90622124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023145151A Pending JP2024050446A (ja) 2022-09-29 2023-09-07 ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024050446A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100256146B1 (ko) 차체의비드및조인트의영역에서보호피막을통해절삭하기위한장치및방법
EP0657331A1 (en) Method of producing wiper blade rubber and wiper blade rubber produced thereby
WO2024071181A1 (ja) ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
JP2024050446A (ja) ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
WO2024071174A1 (ja) ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
WO2024071206A1 (ja) ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
JP2024050393A (ja) ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
JP2024050447A (ja) ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法
US5359776A (en) Windshield wiper sharpening device
JP3129903U (ja) 自動車の保護用サイドモールディング取り外し工具
JP2017001176A (ja) 工業用ワイパーおよびその製造方法ならびにワイピング方法
US20050081693A1 (en) Cutting machine
CN210819662U (zh) 一种雨刮修复器
CN210998662U (zh) 划线装置及具有其的车辆
KR101665494B1 (ko) 윈도우 브러시의 블레이드 재생장치
JP2009202074A (ja) ワイパー
JP2003182531A (ja) 粗面化処理ワイパーブレードラバーおよびワイパー装置
KR20170001979U (ko) 와이퍼용 블레이드 재생장치
KR100740754B1 (ko) 와이퍼 스트립 커팅장치
CA2635133A1 (en) A windscreen wiper arm
JP6454198B2 (ja) ワイパー
JPS5934964A (ja) ワイパ−ブレ−ド
CN213499385U (zh) 一种用于喷绘机的分切装置
JPH0468958B2 (ja)
CN210387785U (zh) 具有自动切割落料功能的车床