JP2024050447A - ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法 - Google Patents

ブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法 Download PDF

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Katsuya Kodama
秀和 松田
Hidekazu Matsuda
雄彦 青山
Katsuhiko Aoyama
孝之 水沼
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Abstract

Figure 2024050447000001
【課題】払拭性能の低下したブレードラバーをより高精度に再生し得るブレードラバーの再生装置の提供。
【解決手段】ブレードラバーの再生装置であって、該再生装置は、該ブレードラバーのリップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aから他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、該再生装置は、該リップ部の挟持部材を備えている。
【選択図】図3

Description

本開示は自動車、鉄道車両、航空機及び船舶などの乗り物(以降、単に「車両」ともいう)のウインドシールドなどの払拭対象物を清掃するワイパーにおけるワイパーブレードに用いられるブレードラバーの再生装置、ブレードラバーの再生方法及び再生ブレードラバーの製造方法に向けたものである。
車両のワイパーブレードにおけるブレードラバーは、長期に亘る使用によって先端のウインドシールドとの接触部が摩耗していき、拭きムラ等が生じてくる。ワイパーブレードの長期に亘る使用により払拭性能が低下したブレードラバー先端を切断して再生するための再生用カッターが特許文献1に開示されている。
特開2006-174980号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1に係るワイパーブレード再生用カッターによって再生されたワイパーブレードの払拭性能は、到底満足し得るものではなかった。近年、例えば自動車においては、車載カメラを利用した運転支援システムが実用化され、また、自動運転システムの開発が進められている。このとき車載カメラがウインドシールドに付着した汚れなどをご認識することを防ぐためにワイパーブレードに対しては、より一層高い払拭性能が求められるようになってきている。
そこで、本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能の低下したブレードラバーをより高精度に再生し得るブレードラバーの再生装置の提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能が低下したブレードラバーの払拭性能を復活させるブレードラバーの再生方法の提供に向けたものである。さらに、本開示の少なくとも一つの態様は、払拭性能が新品と同程度である再生ブレードラバーの製造方法の提供に向けたものである。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
該再生装置は、該リップ部の挟持部材
を備えており、
該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されている、ブレードラバーの再生装置が提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生方法であって、
該ブレードラバーを上記再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断する工程、
を有するブレードラバーの再生方法が提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーを再生する再生ブレードラバーの製造方法であって、
該ブレードラバーを上記の再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断して該再生ブレードラバーを得る工程、
を有する再生ブレードラバーの製造方法が提供される。
本開示の少なくとも一つの態様によれば、払拭性能の低下したブレードラバーをより高精度に再生し得るブレードラバーの再生装置を提供することができる。また、本開示の少なくとも一つの態様によれば、払拭性能が低下したブレードラバーの払拭性能を回復させ得るブレードラバーの再生方法を提供することができる。本開示の少なくとも一つの態様によれば、新品のブレードラバーと同様の払拭性能を示す再生ブレードラバーの製造方法を提供できる。
ワイパーブレード及びブレードラバーの概略図 リップ部の変形を説明する図 ブレードラバーの再生装置の概略図 切断ユニットを説明する概略図 切断ユニット及び挟持部材を説明する概略図 挟持部材を説明する図 刃部及びリップ部の先端の周辺をさらに拡大した図
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
以下、図面を参照して、この開示を実施するための形態を具体的に例示する。ただし、この形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、開示が適用される部材の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この開示の範囲を以下の形態に限定する趣旨のものではない。また、以下の説明では、同一の機能を有する構成には図面中に同一の番号を付し、その説明を省略する場合がある。
ワイパー装置は、自動車に代表されるような車両、飛行機、船舶などの輸送機器、建設機械などの産業機械機器といった機器などの払拭対象物に使用することができる。これらの輸送機器、産業機械機器を包括して、以下、車両ともいう。ワイパー装置は、車両のウインドシールドに適用できる。ウインドシールドは、フロントウィンドウに限られず、サイドウィンドウやリアウィンドウも含む。
また、ワイパーブレードを備えるワイパー装置は、ネットワークカメラ等のレンズ装置や撮像装置の保護ガラス表面などの払拭対象物にも使用することができる。以下、車両のウインドシールドのワイパーブレードを例として説明するが、ワイパーブレードはこれに限定されるものではない。
例えば、図1Aに示すように、ワイパー装置は、ワイパーアーム300とワイパーアーム300に装着されたワイパーブレード200とを具備する。ワイパーアーム300は、例えば駆動モータ(図示せず)に連携される。そしてワイパーブレード200は、ブレードラバー100とブレードラバー100を支持するブレードステー210を有する。ブレードステー210は、図1Aに示すようなトーナメント型の他、フラット型といった公知の様々な形式の支持部材を採用しうる。
ブレードラバー100は、図1Bに示すように、ブレードラバー100のブレードステー210への取り付け部である基部1と、基部1にネック部2を介して揺動可能に連結されてなるリップ部3と、を具備する。該ワイパーブレードは、長手方向に略一様な断面形状に形成されている。
ワイパーブレードの長手方向に直交する方向の断面において、リップ部3は、リップ部3のネック部側の端部に、ネック部よりも側方に伸び出した肩部を備える。さらに、ワイパーブレードの当接姿勢の安定化のために、基部1に近い側から該基部1から離れる方向に向かう幅が漸減するテーパー部4を有していてもよい。また、テーパー部4の幅の漸減の程度は段階的に変化させてもよい。例えば、リップ部3は、リップ部の基部1から離れた先端に近い側に、テーパー部の幅の漸減の程度が小さくなったリップ先端部を有してもよい。また、リップ先端部には、基部1に近い側から先端に向けて幅が同一又は略同一な部分があってもよい。図1Bに示したワイパーブレードは、リップ部3の先端側に、テーパー部4に連なって板状の部分を有する。
ワイパー装置は、ガラス面に代表される、被清掃部材であるウインドシールドの表面に、リップ部3の先端の少なくとも一部分を当接させて、被清掃部材の表面を清掃する。これにより、リップ部3の先端の少なくとも一部はウインドシールドとの接触部を構成する。リップ部3において、接触部はブレードラバーの長手方向に延びて形成されている。
例えば、ワイパーブレードの長手方向に直交する方向の断面において、ネック部2は基部1やリップ部3に対して幅が狭くなる態様とすることが挙げられる。また、例えば、リップ部は弾性体である。このことにより、リップ部3は払拭方向に傾き被清掃部材の表面に対して、リップ部3の少なくとも一部を当接させる。
図1Bに示すように、リップ部3は、テーパー部4から連なる第1の側面5及び第1の側面5とは反対側の第2の側面6と、該第1の側面5及び該第2の側面6と共に、該リップ部3の基部1から最も離れた側に第1のエッジ8及び第2のエッジ9を構成する先端面7と、を有する。再生装置が切断するリップ部3の先端の一部とは、先端面7を少なくとも含む部分である。例えば、リップ部3の先端を先端面7に平行に切断し、新たな先端面を形成してもよい。
上述した通り、長期に亘る使用によってリップ部3のウインドシールドとの接触部が摩耗していき、拭きムラ等が生じてくる。特許文献1は、リップ部の先端を切断してブレードラバーを再生するための再生用カッターを開示している。しかしながら、特許文献1に係る再生用カッターによって再生されてなる再生ワイパーブレードは、その払拭性能が新品のワイパーブレードの払拭性能と比較して低かった。具体的には、端部において拭きムラが生じることがあった。その理由としては以下のように考えられる。
ブレードラバーは通常柔軟な天然ゴムや合成ゴムによって形成されている。そして、柔軟なブレードラバーの先端部分を、特許文献1に係る再生用カッターで切断した場合、切断の初期の過程において、ブレードラバーのリップ部の切断面が変形する場合があった。
具体的には、切断にあたって再生用カッターの刃部31をブレードラバーのリップ部3の一端側の側面に当接させ(図2A参照)、次いで、刃部31をリップ部3内に侵入させていく。このとき、侵入時の刃部31の圧力によってリップ部3の側面が、図2Bに示すように弾性変形することがあった。その結果、図2Cに示すように、切断後のブレードラバーの端部がR面となることがあった。このような形状を有する再生ブレードラバーは、刃部が侵入した側の端部がR面を有することにより、端面において拭きムラを招来する可能性がある。
上記のように、切断の初期工程において、再生ブレードラバーの先端部分の形状が変形する理由が存在した。本発明者らは、再生ブレードラバーの製造工程、すなわち、ブレードラバーの切断の際の初期工程における切断面の変形を防止し、ブレードラバーをより高精度に再生でき、また、払拭性能が新品のブレードラバーとそん色のない再生ワイパーブレードを得るべく検討を行った。その結果、以下のブレードラバーの再生装置、再生方法及び再生ワイパーブレードの製造方法を見出すに至った。
本開示に係るブレードラバーの再生装置の一態様は、車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
該再生装置は、該リップ部の挟持部材
を備えており、
該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されている。
本開示の一態様に係るブレードラバーの再生装置について図3、4A、4B、5A、5B、6A、6B及び7を例に説明する。図3は、ブレードラバーの再生装置20の外観を示す概略図である。図4A、4Bは、刃部を備えた切断ユニット30や切断の動きを説明
する概略図である。図5Aは、切断ユニット30及び挟持部材21のブレードラバー短手方向の断面図であり、図5Bは、刃部31近辺の拡大図である。
ブレードラバーの再生装置20は、ブレードラバー100を固定するブレードラバー固定部材としての、リップ部の挟持部材21を備える。挟持部材21は、ブレードラバーの短手方向からリップ部3を挟持することで、ブレードラバーを固定する。例えば、図1Bにおける第1の側面5及び第2の側面6を挟持する。すなわち、挟持部材21は、ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視においてリップ部3の両側部からリップ部3を挟持するものである。
図3では、挟持部材21は、ブレードラバーの長手方向から断面がL状の保持部材15により台座16上に固定されている。
挟持部材21は、図5B(右側の拡大図)や図6Bに示すように、少なくともリップ部3に対し刃部31が侵入する部分(端部A)を挟持可能な位置に配置されている。図では、挟持部材21は、刃部31が侵入する部分も含めリップ部3の長手方向の全域を両側部から挟持している。そして、挟持部材のブレードラバーに対する位置は固定されている。
なお、ブレードラバーを再生装置に適用するときの態様は特に限定されない。図5Aの如く、ブレードステーから取り外したブレードラバーを再生装置に装着してもよく、または、ブレードステーを取り付けられたままのブレードラバーを再生装置に装着してもよい。
ブレードラバーの再生装置20は、リップ部3の先端を、ブレードラバー100の長手方向に切断するための刃部31を備える。例えば、図3、4A、4Bのように、ブレードラバーの再生装置20は、切断ユニット30を備え、切断ユニット30に刃部31(図3では不図示)を有していてもよい。
切断ユニット30は、ブレードラバー100及び挟持部材21の長手方向に沿って移動可能である。図3では、切断ユニット30は、当該移動をガイドするレール17に沿って移動しうる。例えば、図3ではハンドル32によって、手動で切断ユニット30が移動可能となっているが、手動ではなく電動シリンダ、モーターなどで駆動可能にしてもよい。
なお、切断ユニット30が移動しやすいように、切断ユニット30と挟持部材21は非接触であってもよい。
図4A、4Bは、ブレードラバーの再生装置20における切断ユニット30の装置上部からの俯瞰図である。図4Aは切断ユニット30周辺の拡大図であり、図4Bは挟持部材21も含めたブレードラバーの長手方向の全体の図である。刃部31を備えた切断ユニット30は、ブレードラバー100の長手方向に沿って、図中の矢印の向きに端部Aから端部B方向へ移動する。
そして、刃部31を、ブレードラバー100の長手方向の一方の端部である端部Aにおけるリップ部3の先端の側部からリップ部3に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、リップ部3の先端の一部を切断する。このように切断することで、摩耗・劣化した部分を除去し、再生ブレードラバーを得ることができる。
図4A、及び図4Bに示した再生装置20においては、刃部31(切断ユニット30)が移動する態様となっているが、本開示に係る再生装置は、係る態様に限定されるものでなく、刃部31が端部Aから端部Bに相対的に移動することができるように構成されていれば足りる。例えば、刃部31を備えた切断ユニット30が固定されており、ブレードラバー100を固定した挟持部材21が、切断ユニット30に対して移動するような構成であってもよい。また、刃部31は、第1のエッジ8、第2のエッジ9及び先端面7を切断
するように移動することが好ましい。すなわち、除去される接触部の少なくとも一部は、リップ部3の先端面7及び先端側エッジ8,9を含むことが好ましい。好ましくは、刃部31は、切断によって形成されることとなる新たな先端面が、切断される先端面7と平行となるように、リップ部3を切断できるようにする。
上記ブレードラバーの再生装置20により、リップ部3の切断面の変形を抑制し、より高精度な再生ブレードラバーを得られる理由について、本発明者らは以下の様に考えている。
切断序盤の変形の抑制について説明する。再生装置20は、リップ部3の短手方向の両側部からリップ部3を挟持する挟持部材21を備える。そして、挟持部材21は、少なくともリップ部3に対し刃部31が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、挟持部材のブレードラバーに対する位置は固定されている。すなわち、特許文献1のカッターとは異なり、再生装置20においては、刃部31の移動によっても、挟持部材21はブレードラバーに対して移動することなく、リップ部3を挟持している。
このように、リップ部3の刃部31が侵入する部分を挟持することで、刃部31をリップ部3の側部に侵入させるときの圧力によるリップ部3の弾性変形が抑制されると考えられる。そのため、リップ部において、切断後の刃部31の侵入部位側の端部がR面になることを抑制できる。
例えば、挟持部材21がない場合は、図2C及び図6Aのように、リップ部3の弾性変形により、破線のように、刃部31の侵入部位側の端部がR面となる場合がある。また、切断する厚み(削りしろ)が特に小さい場合には、刃部31をリップ部3の側面に侵入させる際の圧力によるリップ部3の弾性変形によって刃部31をリップ部3に侵入させること自体が困難となる場合がある。一方、リップ部3を両側面から挟持する挟持部材21が存在する場合は、図6Bにおいて破線に示したように切断面の変形を抑制することができる。これは、刃部のリップ部3への侵入の際に該リップ部3の過剰な弾性変形が抑えられ、リップ部3に均一に圧力が加わるためであると考えられる。
なお、刃部31の侵入部位の変形を抑制するためには、挟持部材21は、少なくとも刃部31が侵入する部分を挟持すればよい。挟持部材21は、図4A、4Bに示すように、リップ部3の長手方向の全域にわたってリップ部3を挟持してもよい。
上記の通り、挟持部材を用いることで、刃部がリップ部へ侵入する際のリップ部の弾性変形を抑制することができ、リップ部の切断面の変形を抑制できると考えられる。そのため、図2C及び図6Aのように切断面がR面となることを抑制でき、ブレードラバーをより高精度に再生することができる。
また、切断の方法としては、リップ部の弾性を無くす又は低下させる冷凍切断や、切断力を極めて高くして弾性変形が生じる前に切断するレーザー切断やウォータージェット切断も考えられる。しかし、上記再生装置20によれば、このような切断方法と比較して装置コストを抑え量産性高く、高精度な再生を可能とする。
以下、ブレードラバーの再生装置20の各構成について説明する。
再生装置20は刃部31を備える。刃部31に用いる刃は、相対的な移動によってリップ部を切断することができればよい。刃のリップ部3の短手方向に対して刃のなす角(刃の角度θA)は特に制限されず、好ましくは20~70°、より好ましくは30~60°、さらに好ましくは40~50°となるように刃部31を再生装置20に備え付ければよい。図4A及び4Bは刃の角度θAが45°となる例である。
再生装置20をブレードラバーの長手方向の断面視において、リップ部3の長手方向(例えば、装置水平面)と、刃の刃渡り方向に垂直かつ刀身と平行な方向と、のなす角θB
(不図示)は、刃先が基部1側に向く場合を+として、好ましくは0~10°であり、より好ましくは2~8°であり、さらに好ましくは3~7°である。該なす角θBが上記範囲であることは、刃をわずかにブレードラバーの基部1側に傾けていることを意味する。これにより、切断片を刃部の進行方向と逆側に逃がしやすい。
刃は、両刃であっても片刃であってもよい。図3等に示した再生装置20において、刃31としては両刃を使用している。
刃厚も特に制限されず、好ましくは0.05~0.50mm、より好ましくは0.10~0.30mmである。
刃の先端角度(刃先角度)も特に制限されず、好ましくは15~55°、より好ましくは25~50°、さらに好ましくは35~45°である。上記範囲であればリップ部を適切に切断しやすい。図示した再生装置20は45°となる例である。
刃部31は、上記刃の角度が切断中に変化しない力で再生装置20(切断ユニット30)に固定されていればよい。例えば、ボルトなどで締結すればよい。刃部31は、図4Aのように片側で固定されていてもよい。刃部31は、例えば図4Aにおける左右の切断ユニット30に刃部31を渡して、再生装置20をリップ部先端部の側(例えば装置の上側)から見たときに、リップ部をまたぐ両側部で固定されていてもよい。これにより切断精度がより向上する。
再生装置20における刃の送り速度(すなわち、上記相対的な移動の速度)は、リップ部3を適切に切断できる範囲であれば特に制限されず、好ましくは500~5000mm/secであり、より好ましくは800~2000mm/secであり、さらに好ましくは900~1500mm/secである。
刃部31で切断するリップ部3のスライス幅も特に制限されず、使用するブレードラバーのリップ部のサイズに応じたものとなる。スライス幅(切断する部分におけるブレードラバーの短手方向におけるリップ部の長さ(上記第1の側面5及び第2の側面6間の長さ))は、好ましくは0.1~5.0mm、0.2~2.0mm、0.3~1.0mmなどが挙げられる。刃部31の材料は特に制限されず、切断するブレードラバーに応じて公知のものを適宜使用しうる。例えば、ステンレス鋼や鉄などを使用しうる。
再生装置20は、リップ部3の両側部からリップ部3の少なくとも一部を挟持する挟持部材21を備える。挟持部材21はリップ部3を挟持して固定し、刃部の侵入による弾性変形を抑制する。挟持部材21は、リップ部の刃部31が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されていればよい。刃部が侵入する部分とは、刃部とリップ部との接点の近傍における、挟持することで刃部の侵入によるリップ部の弾性変形を抑制可能な部分を意味する。例えば、刃部が侵入する位置の近傍であり、リップ部の両側部を挟持していない場合に刃部の侵入により弾性変形する部分である。
挟持部材21は、リップ部全体を挟持していてもよい。例えば挟持部材21は、図4A及び4Bに示すように、ブレードラバー100の長手方向の長さよりも十分に長い部材により、リップ部の長手方向の全域を両側部から挟持し固定することができる。また、例えば、挟持部材21は、刃部31が侵入する位置よりも基部1側を挟持する。
挟持部材21の材料は特に制限されず、プリハードン鋼などの鋼材、ステンレスやアルミニウムなど公知の材料を採用しうる。
挟持部材21によりリップ部3を挟持して固定するときの押さえ力は特に制限されず、ブレードラバーの材料などに応じて適宜変更しうる。リップ部3が固定され、刃部31の侵入による弾性変形を抑制できる程度の力で固定すればよい。また、挟持によりリップ部が不必要に変形しない程度の力で固定すればよい。固定する方法も特に制限されず、ボル
トで締結するなど、公知の方法を採用しうる。
例えば、挟持部材21をボルトで締結してリップ部を挟持するときのボルトの締結力で、好ましくは5.0~50.0N/m、10.0~30.0N/m、12.0~20.0N/mが挙げられる。例えば、挟持部材21は、刃部が侵入する部分に相当する位置を上記締結力で挟持することが好ましい。
図7は、切断ユニット30及び挟持部材21のブレードラバー短手方向の断面図である図5Bのリップ部3の先端の周辺をさらに拡大した図である。リップ部3が挟持部材21に挟持されている部分を挟持部分とし、挟持部分からリップ部3の先端が挟持部材21の外側に突き出している部分の長さを、リップ部の突き出し長さAとする。
リップ部3の弾性変形をより抑制しやすくする観点から、Aは、好ましくは0.10~1.00mmであり、より好ましくは0.20~0.50mmであり、さらに好ましくは0.30~0.40mmである。
また、図7に示すように、挟持部材21によるリップ部の挟持部分から刃の先端までの長さ(最短距離)を長さBとする。リップ部3の弾性変形をより抑制しやすくする観点から、Bは、0.200mm以下が好ましく、0.150mm以下がより好ましく、0.130mm以下がさらに好ましい。下限は小さいほど好ましいが、刃と挟持部分との干渉を防ぐため0.000mmを超える長さが望ましい。
Bは、好ましくは0.000mmを超え0.200mm以下、0.000mmを超え0.150mm以下、0.000mmを超え0.130mm以下が挙げられる。
また、リップ部3の弾性変形をより抑制しやすくする観点から、B/Aの値は、0.10~0.55が好ましく、0.20~0.45がより好ましく、0.30~0.40がさらに好ましい。
また、図7のA-Bに相当するリップ部3の先端の切断する厚み(ブレードラバーの基部‐リップ部先端方向の長さ)は、再生の目的や、再生前のリップ部の長さ、リップ部の劣化の程度に応じて適宜変更すればよく、特に制限されない。該切断する厚みは、好ましくは0.05~1.00mm、より好ましくは0.10~0.50mmである。
再生装置によって再生するワイパーブレードやブレードラバーは特に制限されず、公知のものを使用しうる。例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチレンアクリレートゴム、ポリウレタン、EVA樹脂などが挙げられる。
ブレードラバーは、公知の方法で撥水コーティングやグラファイトコーティングなど表面処理がなされていてもよい。
ブレードラバーのウォーレス硬度は、特に制限されないが、好ましくは45~85度であり、より好ましくは70~85度である。上記範囲であることで、リップ部の弾性変形をより押さえやすくなる。ウォーレス硬度は、測定器としてウォーレスマイクロ硬度計(WallaceInstruments社製)を用いて、日本産業規格(JIS)K6253-2:2012に準じて測定を行うことで求められる。
ブレードラバーの長手方向の長さや、リップ部の厚みなどは特に制限されず、公知の範囲のものを用いることができる。
以下に、実施例を用いて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。以下の処方において、部は特に断りのない限り質量基準である。
<ブレードラバー>
以下の市販のブレードラバーを使用した。
ブレードラバーの長手方向の長さ450mm(グラファイトコート品)
製造元:日本ワイパーブレード株式会社
型番:SW1G
ウォーレス硬度:56度
[実施例1]
<ブレードラバーの再生装置>
本実施例に係るブレードラバーの再生装置は、図3、4A、4B、5A、5B、6A、6B及び7において上記一態様として説明した態様のものを準備した。より具体的には以下のものを準備した。保持部材15間の長さは1000mmとなるようにした。
(刃部31)
以下の刃を用いて、下記角度A及びBになるように切断ユニット30に固定した。
刃の種類:ハイス鋼(SKH材)(製品名・材質)、両刃、先端角度(刃先角度)45°、3回磨き(DLCコート品)、刃厚0.25mm
刃の角度θA:45°
治具水平面に対する刃の角度(なす角θB):5°
刃の押さえ:図5Bのように刃を切断ユニット30に挟んで、刃の両側部をボルトにて締結した。
(挟持部材21)
挟持部材は以下の通りとし、下記スライス幅、突き出し長さA及び長さBになるように、刃部31に合わせて上記ブレードラバーを固定した。
挟持部材21の材質:快削性プリハードン鋼(品番:NAK55)
・押さえ力:14.7N/m(M3ボルトにて当該締結力にて締め付けて挟持)
・スライス幅:0.7mm
・突き出し長さA:0.35mm
・長さB(挟持部分から刃の先端までの長さ):0.125mm
(切断)
以上のように、ブレードラバーを固定した再生装置20にて、刃の送り速度が1000mm/secになるように、切断ユニット30をロボシリンダ(品番RCS3-CT8C、アイエイアイ社製)を用いて移動させることで、リップ部の端部Aから端部Bまで切断し、再生ブレードラバーを得た。
[比較例1]
実施例1において、挟持部材21の押さえ力を0N/mとした。それ以外は実施例1と同様にして再生ブレードラバーを得た。
[比較例2]
実施例1において、挟持部材21の押さえ力0N/mとし、突き出し長さAを2mm、長さBを0.125mmとした。それ以外は実施例1と同様にして再生ブレードラバーを得た。
(評価)
得られた再生ブレードラバーを以下の手順で評価した。
切断に用いた再生装置から切断ユニット30を取り外して、再生ブレードラバーの切断面の鉛直上方に物体が存在しない状態とした。そして、再生装置の平板16の表面に超高
速・高精度レーザー寸法測定器(品番:LS-9030、キーエンス社製、最大測定範囲:30mm)を、該高速・高精度レーザー寸法測定器のレーザー投光部と受光部との間に該再生ブレードラバーが位置するように置いた。
このとき、該高速・高精度レーザー測定器の距離測定のための基準位置と平板16の表面との距離を、切断面の長手方向の全てが、該基準位置より鉛直下方に位置するように調整した。次いで、該高速・高精度レーザー測定器を、該再生ブレードラバーの長手方向に平行に移動させて、該再生ブレードラバーの端部A、及び端部Aから端部B方向(内側)に10mmの位置における切断面の該基準位置からの距離(高さ)を測定した。
Figure 2024050447000002
※1:比較例1では、刃をブレードラバー端部A側の側面に侵入させることができなかった。刃を当該側面に侵入させることができなった理由は、切断しようとする部分(削りしろ)の厚みが小さかったためであると考えられる。
実施例1では、端部Aでの高さと、端部Aから内側に10mm切り進んだ位置での高さの差がわずかであり、切断面がほとんどR面になっていない。比較例2では、端部Aから内側に10mm切り進んだ位置での高さが、端部Aでの高さより小さく、切断面がR面になった。
本開示は以下の構成及び方法に関する。
(構成1)
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
該再生装置は、
該リップ部の挟持部材
を備えており、
該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置
されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されている、ことを特徴とするブレードラバーの再生装置。
(構成2)
前記挟持部材は、前記リップ部の長手方向の全域を前記両側部から挟持する部材である、構成1に記載のブレードラバーの再生装置。
(構成3)
前記挟持部材による前記リップ部の挟持部分から刃の先端までの長さを長さBとしたとき、該長さBが0.200mm以下である、構成1又は2に記載のブレードラバーの再生装置。
(方法4)
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生方法であって、
該ブレードラバーを構成1~3のいずれかに記載の再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断する工程、
を有することを特徴とするブレードラバーの再生方法。
(方法5)
車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーを再生する再生ブレードラバーの製造方法であって、
該ブレードラバーを構成1~3のいずれかに記載の再生装置に固定する工程、及び
前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断して該再生ブレードラバーを得る工程、
を有することを特徴とする再生ブレードラバーの製造方法。
(構成6)
ワイパーブレードのブレードラバーの再生装置であって、
該ブレードラバーは、その先端の少なくとも一部が、払拭対象物との接触部を構成するものであり、
該再生装置は、該ブレードラバーの該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断する刃部を備え、
該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該ブレードラバーの該先端の側部から該ブレードラバーに侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該ブレードラバーの該先端を切断するものであり、
該再生装置は、さらに、
該ブレードラバーを該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該ブレードラバーの両側部から該ブレードラバーの少なくとも一部を挟持する挟持部材を備えている、ことを特徴とする再生装置。
3:リップ部、20:ブレードラバーの再生装置、21:挟持部材、30:切断ユニット、31刃部

Claims (6)

  1. 車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生装置であって、
    該ワイパーブレードは、該ブレードラバーと、該ブレードラバーを支持するブレードステーを備え、
    該ブレードラバーは、該ブレードラバーの該ブレードステーへの取り付け部である基部と、リップ部と、該リップ部を該基部に揺動可能に連結しているネック部と、を有し、
    該リップ部の先端の少なくとも一部が、該ウインドシールドとの接触部を構成するものであり、
    該再生装置は、該リップ部の該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断するための刃部を備え、
    該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該リップ部の該先端の側部から該リップ部に侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該リップ部の該先端の一部を切断するものであり、
    該再生装置は、該リップ部の挟持部材を備えており、
    該挟持部材は、該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該リップ部の両側部から該リップ部の少なくとも一部を挟持するものであり、
    該挟持部材は、少なくとも該リップ部の該刃部が侵入する部分を挟持可能な位置に配置されており、かつ、該挟持部材の該ブレードラバーに対する位置は固定されている、ことを特徴とするブレードラバーの再生装置。
  2. 前記挟持部材は、前記リップ部の長手方向の全域を前記両側部から挟持する部材である、請求項1に記載のブレードラバーの再生装置。
  3. 前記挟持部材による前記リップ部の挟持部分から刃の先端までの長さを長さBとしたとき、該長さBが0.200mm以下である、請求項1に記載のブレードラバーの再生装置。
  4. 車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーの再生方法であって、
    該ブレードラバーを請求項1~3のいずれか一項に記載の再生装置に固定する工程、及び
    前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断する工程、
    を有することを特徴とするブレードラバーの再生方法。
  5. 車両のウインドシールドのワイパー装置に用いられるワイパーブレードに備えられるブレードラバーを再生する再生ブレードラバーの製造方法であって、
    該ブレードラバーを請求項1~3のいずれか一項に記載の再生装置に固定する工程、及び
    前記再生装置により、該ブレードラバーのリップ部の先端の一部を切断して該再生ブレードラバーを得る工程、
    を有することを特徴とする再生ブレードラバーの製造方法。
  6. ワイパーブレードのブレードラバーの再生装置であって、
    該ブレードラバーは、その先端の少なくとも一部が、払拭対象物との接触部を構成するものであり、
    該再生装置は、該ブレードラバーの該先端を、該ブレードラバーの長手方向に切断する刃部を備え、
    該再生装置は、該刃部を、該ブレードラバーの長手方向の一方の端部である端部Aにおける該ブレードラバーの該先端の側部から該ブレードラバーに侵入させ、該長手方向の他方の端部である端部Bに向かって相対的に移動させて、該ブレードラバーの該先端を切断するものであり、
    該再生装置は、さらに、
    該ブレードラバーを該ブレードラバーの長手方向に直交する方向の断面視において該ブレードラバーの両側部から該ブレードラバーの少なくとも一部を挟持する挟持部材を備えている、ことを特徴とする再生装置。
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