JP2024050422A - 電縫溶接鋼管の内面形状測定方法および測定装置、ならびに電縫溶接鋼管の製造方法および製造設備 - Google Patents

電縫溶接鋼管の内面形状測定方法および測定装置、ならびに電縫溶接鋼管の製造方法および製造設備 Download PDF

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Abstract

Figure 2024050422000001
【課題】溶接前段の成形過程での電縫溶接鋼管の内面形状を簡易かつ十分な精度で測定することができる電縫溶接鋼管の内面形状測定方法および測定装置、ならびにそれらを用いた電縫溶接鋼管の製造方法および製造設備を提供する。
【解決手段】鋼板を成形し、端部を溶接して電縫溶接鋼管を製造するにあたり、電縫溶接鋼管の内面形状を測定する電縫溶接鋼管の内面形状測定方法は、製造中の電縫溶接鋼管の未溶接部から、非接触の距離計を有する距離測定部を電縫溶接鋼管の中に挿入し、距離測定部により電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定し、それに基づいて電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電縫溶接鋼管の内面形状測定方法および測定装置、ならびに電縫溶接鋼管の製造方法および製造設備に関する。
鉄鋼プロセスにおける電縫溶接鋼管の製造ラインでは、素材である熱延鋼帯を多段のロールスタンドを用いて連続的に幅方向の曲げ成形を行い、その鋼帯両端に高周波大電流を通電することによりジュール熱を発生させ同端部を溶融させ、溶融とほぼ同時に縮径ロールを通過させることにより鋼帯の突合せ圧接を行うことで連続的に鋼管を製造する。
電縫溶接鋼管の成形は主として、平板状の素板を半円状に粗成形するブレークダウンスタンドとC形状までの仕上成形を施すフィンパススタンドによって行われるが、このとき母材となる鋼板には、目的とする製品断面を形成するための幅方向曲げ変形だけでなく、ロールを通過するごとに長手方向の曲げ・曲げ戻し変形、素板各部が異なる空間的軌跡をたどって形成されることに起因する長手方向及び幅方向の伸び・縮み変形などの付加的変形が加わる。このため、素板の変形は幅方向に均一ではなく、これらの変形量はロールの寸法形状および空間的配置すなわち成形中の素板に加わる束縛の形態によって決まる。
上記のような付加的変形は、目的とする製品断面を形成するための幅方向曲げ変形の、ロールに対する素板のなじみの阻害および曲げ変形後弾性回復の抑制または促進を通じて、各種溶接不良および形状不良の原因となる。
このような付加的変形による影響を軽減させるためには、ロールフラワーと呼ばれる成形ロールで成形される素板形状の推移を最適化し、素板を滑らかに変形させることが有効である。その方法の一つとして、ブレークダウン成形からフィンパス成形に至る過程にケージロールと呼ばれる小径のロールを多数配置して素板の3次元変形曲面を望ましいと考えられる形状に拘束し、素板の流れを滑らかな軌跡でフィンパススタンドへ導くことを目指すケージロールフォーミング法がある。
このようなケージロールフォーミング法を採用したうえで、ロールの寸法形状および空間的配置を最適化することによって、理想的なロールフラワーを設計し、設計した理想的なロールフラワーと電縫溶接鋼管製造時のロールフラワーの比較を行い、製造時のロールフラワーが理想的な形となるようにロールを調整することで付加的な変形による影響を軽減させた理想的な成形が可能となる。
このように、電縫溶接鋼管製造時のロールフラワーを理想的なロールフラワーと比較するためには、電縫溶接鋼管の周方向の形状情報が必要となる。その電縫溶接鋼管の周方向の形状情報を知るための手段として、従来、作業者がダイヤメーターテープやノギスを用いて管外周長、管の上下・左右方向の外径、シーム開口部長さを手動測定してきたが、測定頻度とその所要時間に工業生産上の限界がある。そのため、自動的に鋼管の外径等を測定する方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、大径管の外面側に取り付けた投光器及び投光器に対向配置された受光器から成る測定器を用いて、大径管の外面側から外径を測定する方法が提案されている。具体的には、特許文献1の技術は、軸方向が水平となるように配置された管が挿通される基材に、管の外周円接線の延長線上に位置する第1の外径測定器と、第1の外径測定器の位置する接線と平行な接線の延長線上に位置する第2の外径測定器を取り付け、第1の外径測定器および第2の外径測定器を取り付けた基材を大径管の周方向に少なくとも90°回転させることによって管の全周に亘る外径を測定するものである。
また、特許文献2には、外径、肉厚測定用の第1の外側、内側レーザー距離計を第1の直線上に、位置合わせ用の第2の外側レーザー距離計を第1の直線と直交する第2の直線上に、かつこれらを同心円上に配置して、枠体で支持し、枠体を枠体回転手段、枠体移動手段、および、前後進手段で、全てのレーザー距離計の同心回転、第2の直線の方向、および、同心円の直交方向の移動を可能とする技術が提案されている。
また、特許文献3には、スリット管または管一次製品の内側輪郭を測定する少なくとも1つの光源及び受信機が、少なくとも1つの内側変形加工工具に結合されている装置を用いて、自動化された管成形プレスを行う手法が提案されている。
さらに、特許文献4には、金属板を湾曲させる湾曲手段と、湾曲させた金属板の内面に指向性光を照射する発光手段と、発光手段によって照射された後に金属板によって反射された反射光を撮像する撮像手段と、反射光の形状に応じて湾曲手段の調整を支援する調整支援手段と、を有する溶接管製造装置を用いて、成形途中の金属板の形状を確認する技術が提案されている。
特開2010-71778号公報 特開2011-7587号公報 特表2014-508042号公報 特開2018-83207号公報
特許文献1で提案された手法によって全周に亘る外径を測定するためには、外径測定器を取り付けた基材を少なくとも90°回転させることが必要であり、被測定管が挿通可能でかつ回転駆動機構を有する大型の基材の据え付けを要する。このため、成形スタンドが連続的に配置されたシーム部溶接前段の成形過程においては特許文献1のような大型な装置の活用可能な箇所は限定されるという問題がある。
また、特許文献2で提案された手法ではレーザー距離計を具備した回転機能を有する枠体を被測定物である管の管軸方向一端に対向配置する必要があるため、活用は切断後の管に限定され、成形スタンドが連続的に配置されたシーム部溶接前段の成形過程での測定はできないという問題がある。
また、特許文献3で提案された装置では、被測定物であるスリット管または管一次製品の内側輪郭を測定する機構の少なくとも1つが、少なくとも1つの内側変形加工工具に結合されているため、内側輪郭を測定可能な箇所は内側変形加工工具設置箇所に限定されるという問題がある。また、スリット管または管一次製品の内側輪郭を測定する機構の少なくとも1つと、被測定物が、少なくとも1つの内側変形加工工具を介して接しているため振動などの外乱を受けやすく、測定精度が低下することが考えられる。
さらに、特許文献4は、成形途中の金属板の形状を確認するための手法に限定されており、撮像した形状の定量化および湾曲手段の調整を支援する具体的手法については提案されていない。
そこで、本発明は、溶接前段の成形過程での電縫溶接鋼管の内面形状を簡易かつ十分な精度で測定することができる電縫溶接鋼管の内面形状測定方法および測定装置、ならびにそれらを用いた電縫溶接鋼管の製造方法および製造設備を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は以下の[1]~[14]の手段を提供する。
[1]鋼板を成形し、端部を溶接して電縫溶接鋼管を製造するにあたり、前記電縫溶接鋼管の内面形状を測定する電縫溶接鋼管の内面形状測定方法であって、
製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、非接触の距離計を有する距離測定部を前記電縫溶接鋼管の中に挿入し、前記距離測定部により前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定し、それに基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する、電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
[2]前記距離計は、レーザー距離計である、[1]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
[3]前記距離測定部は、前記距離計を回転させながら距離を測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の距離を周方向に測定する、[1]または[2]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
[4]前記距離計による距離と、前記距離計の回転による前記距離計の回転角度とを連続的に測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の前記周方向形状を演算する、[3]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
[5]前記距離測定部は、前記距離計が前記電縫溶接鋼管の内面の周方向に複数配置されている、[1]または[2]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
[6]鋼板を成形し、端部を溶接して電縫溶接鋼管を製造するにあたり、前記電縫溶接鋼管の内面形状を測定する電縫溶接鋼管の内面形状測定装置であって、
製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、前記電縫溶接鋼管の中に挿入される非接触の距離計を有する距離測定部を有し、
前記距離測定部により前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定し、それに基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を測定する、電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
[7]前記距離計は、レーザー距離計である、[6]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
[8]前記距離測定部は、前記距離計と、前記距離計を前記電縫溶接鋼管の周方向に回転させる回転機構とを有し、前記距離計を回転させながら距離を測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の距離を周方向に測定する、[6]または[7]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
[9]前記距離計による距離と、前記距離計の回転による前記距離計の回転角度とを連続的に測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の前記周方向形状を演算する演算部をさらに有する、[8]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
[10]前記距離測定部は、前記距離計が前記電縫溶接鋼管の内面の周方向に複数配置されている、[6]または[7]に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
[11]電縫溶接鋼管を製造する電縫溶接鋼管の製造方法であって、
素材となる鋼板に対して多段のロールスタンドを有する造管系により連続的に幅方向の曲げ成形を行う工程と、
前記曲げ成形により形成された鋼板の両端を溶接する工程と、
製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、非接触距離計を有する距離測定部を前記電縫溶接鋼管の中に挿入し、前記距離測定部により前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定する工程と、
それに基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する工程と、
前記電縫溶接鋼管の周方向の内面形状が所望の形状になるように、前記造管系のアクチュエーターを制御する工程と、
を有する、電縫溶接鋼管の製造方法。
[12]前記演算する工程は、予め記憶された周方向の理想的な前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである理想的プロファイルの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と実測した周方向の前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである実測プロファイルの対応する特徴点とを比較することにより制御値を演算し、
前記制御する工程は、前記制御値に基づいて前記造管系のアクチュエーターを制御する、[11]に記載の電縫溶接鋼管の製造方法。
[13]電縫溶接鋼管を製造する電縫溶接鋼管の製造設備であって、
素材となる鋼板に対して連続的に幅方向の曲げ成形を行う多段のロールスタンドを有する造管系と、
前記造管系を駆動するアクチュエーターと、
前記曲げ成形により形成された鋼板の両端を溶接する溶接手段と、
製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、前記電縫溶接鋼管の中に挿入され、前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定する、非接触距離計を有する距離測定部と、
前記距離測定部により前記周方向に測定された前記内面の距離に基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する演算装置と、
前記電縫溶接鋼管の周方向の内面形状が所望の形状になるように、前記造管系のアクチュエーターを制御する制御装置と、
を有する、電縫溶接鋼管の製造設備。
[14]前記演算装置は、周方向の理想的な前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである理想的プロファイルが予め記憶され、前記理想的プロファイルの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と実測した周方向の前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである実測プロファイルの対応する特徴点とを比較することにより制御値を演算し、
前記制御装置は、前記制御値に基づいて前記造管系の前記アクチュエーターを制御する、[13]に記載の電縫溶接鋼管の製造設備。
本発明によれば、溶接前段の成形過程での電縫溶接鋼管の内面形状を簡易かつ十分な精度で測定することができる。
電縫溶接鋼管の内面の周方向形状を測定する内面形状測定装置の一例を示す側面図である。 電縫溶接鋼管の内面の周方向形状を測定する内面形状測定装置の一例を示す正面図である。 内面形状測定装置により電縫溶接鋼管の周方向の管内面形状を測定している状態を示す断面図である。 距離計の回転角度θと管内面までの距離Lを周方向に連続的に測定することにより得られた周方向の管内面形状プロファイルの一例を示す図である。 理想的プロファイルMと実測プロファイルNとの重ね合わせを説明する図である。 理想的プロファイルMと実測プロファイルNの特徴点の比較方法を説明する図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
一実施形態においては、電縫溶接鋼板の製造ラインにおいて、製造中の電縫溶接鋼管の未溶接部(オープンシーム部)から、距離測定部を電縫溶接鋼管の中に挿入し、距離測定部により電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定する。なお、以下の説明において、「電縫溶接鋼管」は、造管後、未溶接状態のものも含む。
具体的には、電縫溶接鋼管は、基本的に、素材である熱延鋼帯を多段のロールスタンドを用いて連続的に幅方向の曲げ成形を行い、その鋼帯両端に高周波大電流を通電することによりジュール熱を発生させ同端部を溶融させ、溶融とほぼ同時に縮径ロールを通過させることにより鋼帯の突合せ圧接(溶接)を行うことで連続的に製造される。
この際に、実際に製造している電縫溶接鋼管のロールフラワーを所望の形状に制御するために、好ましくは、設計上の理想的なロールフラワーに近づくように制御するために、電縫溶接鋼管の内面形状を測定することが必要となる。
そのために、本実施形態では、上述したように、未溶接部(オープンシーム部)から電縫溶接鋼管の中に距離測定部を挿入し、距離測定部により電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定して電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を把握する。
図1は電縫溶接鋼管の内面の周方向形状を測定する内面形状測定装置の一例を示す側面図、図2はその正面図である。これらの図に示すように、内面形状測定装置100は、距離測定部1と、位置調節機構2と、内面形状演算装置3とを有する。
距離測定部1は、電縫溶接鋼管10の内面に挿入され、内面の距離を周方向に測定するものであり、電縫溶接鋼管10の未溶接部10aから電縫溶接鋼管10の内部に挿入される。なお、図1および図2は、距離測定部1が電縫溶接鋼管10の内部に挿入された状態を示している。
距離測定部1は、距離計11と、距離計11を回転させる回転機構12と、回転検出器17とを有する。距離計11は被測定物に対して非接触で距離を測定するものであり、典型的にはレーザー距離計である。回転機構12は、回転ヘッド13と、ギアモーター14と、減速機15と、第1シャフト16a、第2シャフト16bとで構成される。回転ヘッド13には距離計11が取り付けられている。第1シャフト16aは、カップリングを介して減速機15とギアモーター14とを接続し、第2シャフト16bは、カップリングを介して回転ヘッド13と減速機15とを接続する。第1シャフト16aおよび第2シャフト16bは、電縫溶接鋼管10の長手方向に延びており、ギアモーター14の回転が、第1シャフト16a、減速機15、および第2シャフト16bにより回転ヘッド13に伝達される。したがって、回転機構12は、回転ヘッド13に取り付けられた距離計11を電縫溶接鋼管10の周方向に360°回転させるように構成される。回転検出器17は、回転機構12の回転を検出するものであり、光電式回転検出センサ18と反射マーク19とで構成される。
位置調節機構2は、距離測定部1を保持し、その位置を調節するものである。位置調節機構2は距離測定部1を支持する支持部材21を有し、支持部材21を介して距離測定部1の位置を調節する。位置調節機構2は、距離測定部1を電縫溶接鋼管10内に保持するとともに、電縫溶接鋼管10内で距離測定部1を位置調節する。また、位置調節機構2により、距離測定部1を未溶接部10aを介して電縫溶接鋼管10に対して出し入れすることが可能となる。位置調節機構2は、シリンダーやモーター等のアクチュエーターと簡単な自動制御系を組み合わせることで自動化してもよい。位置調節機構2は、測定箇所近傍の成形スタンドハウジングに取り付けることが望ましい。
内面形状演算装置3は、距離測定部1により測定された電縫溶接鋼管の周方向に測定した内面の距離に基づいて、電縫溶接鋼管10の内面(以下、単に「管内面」と呼ぶことがある)における内面形状として内面の周方向形状を演算するものである。具体的には、距離計11と回転検出器17における光電式回転検出センサ18の測定値が入力され、それに基づいて周方向の管内面形状プロファイルを演算する。
内面形状演算装置3には、プロセスコンピューターのような上位の制御装置から、測定対象である電縫溶接鋼管10の外径仕様が入力される。また、外径仕様ごとの周方向の理想的な管内面形状プロファイルMが予め記憶されていてもよい。この場合は、理想的な管内面形状プロファイルMの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と実測した管内面形状プロファイルの対応する特徴点とを比較することにより制御値を演算してもよい。
内面形状演算装置3の演算結果から導き出された制御値は、造管系制御装置4に入力され、電縫溶接鋼管10の周方向の管内面形状が所望の形状になるように、製造設備の距離計11の上流に位置する各種造管系のシリンダーやモーター等のアクチュエーターを制御する。
次に、以上の内面形状測定装置100により、電縫溶接鋼管10の内面形状を測定する方法について説明する。
図3は、内面形状測定装置100により電縫溶接鋼管10の周方向の管内面形状を測定している状態を示す断面図である。
図3のように、内面形状測定装置100の距離測定部1が、電縫溶接鋼管10の上方から、位置調節機構2により未溶接部(オープンシーム部)10aを介して造管後の電縫溶接鋼管10の内部に挿入される。位置調節機構2を自動調節とする場合は、内面形状演算装置3に入力された外径仕様に応じて、位置調節機構2が備えるモーター、シリンダーなどを駆動させ、装置を上下方向に昇降させる。
距離測定部1の電縫溶接鋼管10内へのセットを完了した後に、上位の制御装置から測定開始指令を与え、回転機構12により距離計11を回転させ、光電式回転検出センサ18による回転数の測定と、距離計11による電縫溶接鋼管10までの距離の測定とを開始させる。回転機構12により距離計11を電縫溶接鋼管10の周方向に360°回転させ、距離計11が初期位置に戻ると、回転機構12による回転と、距離計11の距離測定と、光電式回転検出センサ18の回転数測定とを終了させる。
距離計11がレーザー距離計である場合、レーザー距離計の半導体レーザーから管内面の被測定部にレーザー光を照射し、反射した光を受光レンズで集約し、受光素子へ結像させたときの受光素子上の結像位置の変化量から被測定部までの距離Lを測定する。回転機構12により距離計11を周方向に回転させた際には、距離計11によって距離Lが周方向に連続的に測定される。
また、回転機構12により距離計11を周方向に回転させた際に、回転検出器17によって、減速機15とギアモーター14を接続する第1シャフト16aの回転数が測定される。その回転数は、予め内面形状演算装置3に設定された減速機15の減速比と測定開始からの経過時間tによって、回転ヘッド13と減速機15を接続する第2シャフト16bの回転角度、すなわち回転ヘッド13に取り付けられた距離計11の回転角度θに変換され、この回転角度θが連続的に測定される。
このように、回転機構12により距離計11を周方向に回転させることで、管内面までの距離Lと距離計11の回転角度θとを連続的に測定することができる。図3では、距離計11の回転角度がθ、θのとき、距離計11により測定された管内面までの距離がそれぞれL、Lであることを示している。
内面形状演算装置3では、連続的に測定された管内面までの距離Lと距離計11の回転角度θとにより、周方向の管内面形状プロファイルを演算する。図4は、距離計の回転角度θと管内面までの距離Lを周方向に連続的に測定することにより得られた周方向の管内面形状プロファイルの一例を示す図である。図4では、横軸に回転角θをとり縦軸に距離Lをとって、周方向の管内面形状プロファイルを座標表示している。
測定精度を上げるためには、測定時間tを長くして、回転角度θと管内面までの距離Lの測定値を可能な限り多くすることが有効であり、そのためには減速機15の減速比を大きくすることが望ましい。
内面形状演算装置3では、外径仕様ごとの周方向の理想的な管内面形状プロファイルMが予め記憶されていている場合に、理想的な管内面形状プロファイルMの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と実測した管内面形状プロファイルの対応する特徴点とを比較することにより制御値を演算することができる。
図5は、周方向の理想的な管内面形状のプロファイルM(理想的プロファイルM)と、電縫溶接鋼管10の内面を実際に周方向に測定することによって得られた管内面形状のプロファイルN(実測プロファイルN)との重ね合わせを説明する図である。図5では理想的プロファイルMと、実測プロファイルNを実際に重ね合わせているが、図4に示したような、回転角度θを横軸とし、管内面までの距離Lを縦軸とした座標上のプロファイルを重ね合わせてもよい。
この図5は、成形スタンドのボトムパスラインがサイズ毎に予め決まっているミルの場合を示しており、理想的プロファイルMと実測プロファイルNはプロファイル最下面の点が一致するように重ね合わせを行う。実測プロファイルNの中心点O’は、プロファイル最下面の点B’と測定プロファイルの法線上、最下面の点からO’B’だけ離れた地点に位置する。実測プロファイルNの中心点O’と最下面の点B’の距離O’B’は、以下の(1)式で示すように、距離計11の回転半径rと、最下面点における距離計11の計測値すなわち距離計11と管最下面の距離LB’の和で求めることができる。
距離O’B’=r+LB’ (1)
ボトムロールの高さがサイズ毎に予め決まっているミルの場合は、プロファイル最下面の点から中心点までの距離が理想と実測で等しいと考え、理想的プロファイルMの中心点Oはプロファイル最下面の点Bと理想プロファイルの法線上、最下面の点からO’B’だけ離れた位置において、以降の重ね合わせおよび演算を行う。
次に、上記の手順で中心点を定めた理想的プロファイルMと実測プロファイルNの特徴点を比較する。図6は、この際の特徴点の比較方法を説明する図である。内面形状演算装置3にはロール調整量を演算するために、理想的プロファイルMと実測プロファイルNとを比較する位置である特徴点として、例えば、ブレークダウン1番スタンドトップロールの特徴点B1T(図6参照)、ブレークダウン1番スタンドボトムロールの特徴点B1B・・・というように予め複数設定しておき、かつそれぞれの特徴点にはロール調整量を演算するための演算式を予め設定しておく。
例えば、図6に示すように、理想プロファイルMの中心点Oからブレークダウン1番スタンド上ロールの特徴点として設定しておいた点B1Tまでの距離をLB1T、実測プロファイルNの中心点Oからブレークダウン1番スタンド上ロールの特徴点B1T’までの距離をLB1T’とした場合に、以下の(2)式で示す演算式によってロール調整量を算出する。
ロール調整量=α×(LB1T’-LB1T)+β (2)
係数α、βは予め設定しておく必要があり、一例として、いくつかの外径仕様において、二つのプロファイルの差分LB1T’-LB1Tとロール調整量の関係を実験的に求め、その結果を測定対象となる外径仕様全体に外挿する方法がある。
内面形状演算装置3で演算された演算値は、造管系制御装置4に入力される。造管系制御装置4は、このような制御値に基づいて、製造設備の距離計11の上流に位置する各種造管系のシリンダー、モーターなどのアクチュエーターを制御する。例えば、上記(2)式により得られたロール調整量が、制御値として造管系制御装置4に入力され、このような制御値に基づいて、造管系制御装置4が距離計11の上流に位置する各種造管系のシリンダー、モーターなどのアクチュエーターを制御する。
以上説明したように、本実施形態では、製造中の電縫溶接鋼管10の未溶接部(オープンシーム部)10aから、距離測定装置100を構成する距離測定部1を電縫溶接鋼管の中に挿入し、距離測定部1の距離計11により電縫溶接鋼管10の内面の距離を周方向に測定する。このため、シーム溶接前段の成形過程での周方向の管内面形状プロファイルを、管を切断することなく、簡易かつ十分な精度で測定することができる。また、測定頻度の制限はなく、十分な頻度で測定することができる。
そして、このように十分な精度で測定した周方向の管内面形状プロファイルの情報を用いて、造管系制御装置4により、距離計11の上流に位置する各種造管系のシリンダー、モーターなどのアクチュエーターを制御することにより、高精度で電縫溶接鋼管を製造することができる。特に、内面形状演算装置3に、外径仕様ごとの理想的プロファイルMを予め記憶させておくとともに、理想的プロファイルMの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と管内面形状プロファイルとを比較して制御値を演算することにより、理想的な成形を行うことができ、より高精度で電縫溶接鋼管を製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらはあくまで例示に過ぎず、制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、本発明の要旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
例えば、上記実施形態では、距離測定部として、距離計と、距離計を回転させる回転機構を有するものを用い、距離計を電縫溶接鋼管の周方向に回転させることによって周方向の内面形状の測定を行う例を示した。しかし、本発明において、距離測定部は、電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定できるものであればこれに限るものではなく、例えば、電縫溶接鋼管の内面の周方向に距離計を複数配置したものであってもよい。この場合は、距離計の個数や配置態様は、所望の精度で電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定できるよう適宜設定すればよい。
1 距離測定部
2 位置調節機構
3 内面形状演算装置
4 造管系制御装置
10 電縫溶接鋼管
10a 未溶接部(オープンシーム部)
11 距離計
12 回転機構
13 回転ヘッド
14 ギアモーター
15 減速機
16a,16b シャフト
17 回転検出器
100 内面形状測定装置

Claims (14)

  1. 鋼板を成形し、端部を溶接して電縫溶接鋼管を製造するにあたり、前記電縫溶接鋼管の内面形状を測定する電縫溶接鋼管の内面形状測定方法であって、
    製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、非接触の距離計を有する距離測定部を前記電縫溶接鋼管の中に挿入し、前記距離測定部により前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定し、それに基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する、電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
  2. 前記距離計は、レーザー距離計である、請求項1に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
  3. 前記距離測定部は、前記距離計を回転させながら距離を測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の距離を周方向に測定する、請求項1または請求項2に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
  4. 前記距離計による距離と、前記距離計の回転による前記距離計の回転角度とを連続的に測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の前記周方向形状を演算する、請求項3に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
  5. 前記距離測定部は、前記距離計が前記電縫溶接鋼管の内面の周方向に複数配置されている、請求項1または請求項2に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定方法。
  6. 鋼板を成形し、端部を溶接して電縫溶接鋼管を製造するにあたり、前記電縫溶接鋼管の内面形状を測定する電縫溶接鋼管の内面形状測定装置であって、
    製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、前記電縫溶接鋼管の中に挿入される非接触の距離計を有する距離測定部を有し、
    前記距離測定部により前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定し、それに基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を測定する、電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
  7. 前記距離計は、レーザー距離計である、請求項6に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
  8. 前記距離測定部は、前記距離計と、前記距離計を前記電縫溶接鋼管の周方向に回転させる回転機構とを有し、前記距離計を回転させながら距離を測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の距離を周方向に測定する、請求項6または請求項7に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
  9. 前記距離計による距離と、前記距離計の回転による前記距離計の回転角度とを連続的に測定することにより、前記電縫溶接鋼管の前記内面の前記周方向形状を演算する演算部をさらに有する、請求項8に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
  10. 前記距離測定部は、前記距離計が前記電縫溶接鋼管の内面の周方向に複数配置されている、請求項6または請求項7に記載の電縫溶接鋼管の内面形状測定装置。
  11. 電縫溶接鋼管を製造する電縫溶接鋼管の製造方法であって、
    素材となる鋼板に対して多段のロールスタンドを有する造管系により連続的に幅方向の曲げ成形を行う工程と、
    前記曲げ成形により形成された鋼板の両端を溶接する工程と、
    製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、非接触距離計を有する距離測定部を前記電縫溶接鋼管の中に挿入し、前記距離測定部により前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定する工程と、
    それに基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する工程と、
    前記電縫溶接鋼管の周方向の内面形状が所望の形状になるように、前記造管系のアクチュエーターを制御する工程と、
    を有する、電縫溶接鋼管の製造方法。
  12. 前記演算する工程は、予め記憶された周方向の理想的な前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである理想的プロファイルの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と実測した周方向の前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである実測プロファイルの対応する特徴点とを比較することにより制御値を演算し、
    前記制御する工程は、前記制御値に基づいて前記造管系のアクチュエーターを制御する、請求項11に記載の電縫溶接鋼管の製造方法。
  13. 電縫溶接鋼管を製造する電縫溶接鋼管の製造設備であって、
    素材となる鋼板に対して連続的に幅方向の曲げ成形を行う多段のロールスタンドを有する造管系と、
    前記造管系を駆動するアクチュエーターと、
    前記曲げ成形により形成された鋼板の両端を溶接する溶接手段と、
    製造中の前記電縫溶接鋼管の未溶接部から、前記電縫溶接鋼管の中に挿入され、前記電縫溶接鋼管の内面の距離を周方向に測定する、非接触距離計を有する距離測定部と、
    前記距離測定部により前記周方向に測定された前記内面の距離に基づいて前記電縫溶接鋼管の内面形状として内面の周方向形状を演算する演算装置と、
    前記電縫溶接鋼管の周方向の内面形状が所望の形状になるように、前記造管系のアクチュエーターを制御する制御装置と、
    を有する、電縫溶接鋼管の製造設備。
  14. 前記演算装置は、周方向の理想的な前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである理想的プロファイルが予め記憶され、前記理想的プロファイルの任意に選択された位置に複数の特徴点を設定し、その特徴点と実測した周方向の前記電縫溶接鋼管の管内面形状プロファイルである実測プロファイルの対応する特徴点とを比較することにより制御値を演算し、
    前記制御装置は、前記制御値に基づいて前記造管系の前記アクチュエーターを制御する、請求項13に記載の電縫溶接鋼管の製造設備。
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