JP2024048087A - 吐出器 - Google Patents

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義則 稲川
優太 小賀坂
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Fuji Seal International Inc
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【課題】吐出量や混合比等の選択肢を広げることができると共に設計の自由度を向上させ、且つ合成樹脂量の削減に貢献すること。【解決手段】貯留室R1を有する吐出器本体10と、吐出器本体に装着された押下ヘッド11と、ノズル孔13が形成されたノズル筒12とを備え、ノズル筒内には、内容液に空気を混合させることで泡状の内容液を生成する造泡部80が設けられ、押下ヘッドは、複数のリング部101と、複数のリング部を上下方向に連結する複数の弾性ばね部102とを有する合成樹脂製の弾性体100と、液用シリンダ内に摺動可能に収容され、弾性体の変形に伴って上下移動する液用ピストン130と、弾性体の全体を全周に亘って覆い、内部が空気室R2とされた伸縮フィルム120とを備え、押下ヘッドは、押下げ操作によって、貯留室内の内容液を造泡部に供給すると共に、空気室内の空気を、空気通路66を経由して造泡部に供給する吐出器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1で示されるように、内容液が収容された容器体の口部に装着され、内容液を泡状に吐出するフォーマポンプが知られている。
このフォーマポンプは、ステムを有するポンプ部、及びステムの上端部に装着され、ノズル孔を有する押下ヘッドを備えている。ポンプ部は、ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に収容された液用シリンダと、ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に収容された空気用シリンダと、液用シリンダからの内容液と空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、混合した内容液及び空気を発泡させる発泡ユニットと、を備えている。
特開2014-28639号公報
しかしながら、従来のフォーマポンプでは、内容液を吸上げると共に気液混合室に供給する液用シリンダ及び液用ピストンと、気液混合室に空気を供給する空気用シリンダ及び空気用ピストンと、をそれぞれ具備する必要がある。そのため、シリンダ及びピストンを、液用及び空気用として2種用意する必要があり、その分、多くの部品パーツが必要となってしまう。従って、これら各部品の成形に必要な合成樹脂量も必然的に多くなってしまう。
しかしながら、近年の環境負荷に関する情勢等を考慮すると、合成樹脂量の削減が求められており、改善の余地がある。さらに容器体の内側に、押下ヘッドを除いた主要の機構部が配置されているため、設計自由度が低いうえ、内容液の吐出量や、内容液と空気との混合比等が制約を受け易い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吐出量や混合比等の選択肢を広げることができると共に設計の自由度を向上させ、且つ合成樹脂量の削減に貢献することができる吐出器を提供することである。
(1)本発明に係る吐出器は、内容液が収容される容器本体の口部に組み合わされると共に、内部が容器本体内に連通する貯留室とされた吐出器本体と、前記容器本体の口部よりも上方に配置されると共に、前記吐出器本体の上端部に押下げ操作可能に装着された押下ヘッドと、前記貯留室内に連通すると共に、内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒と、を備え、前記ノズル筒内には、前記貯留室内から供給された内容液に対して空気を混合させることで泡状の内容液を生成する造泡部が設けられ、前記吐出器本体は、上方に向けて延びるように形成され、前記貯留室内に連通する液用シリンダを備え、前記押下ヘッドは、前記液用シリンダを径方向の外側から囲むと共に上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部と、複数の前記リング部のそれぞれを上下方向に連結し、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部と、を有する合成樹脂製の弾性体と、前記液用シリンダ内に摺動可能に収容され、前記弾性体の変形に伴って上下移動する液用ピストンと、少なくとも上下方向に伸縮変形可能とされ、複数の前記リング部を囲むように一体に組み合わされることで前記弾性体の全体を全周に亘って覆い、且つ内部が空気室とされた伸縮フィルムと、を備え、前記押下ヘッドは、下方への押下げ操作によって、前記液用シリンダ内を加圧して前記貯留室内の内容液を前記造泡部に供給すると共に、前記空気室内を加圧して、前記空気室内の空気を、空気通路を経由して前記造泡部に供給することを特徴とする。
本発明に係る吐出器によれば、内容液を吐出する場合、押下ヘッドを下方に向けて押下げ操作する。これにより、複数の弾性ばね部を弾性変形させながら複数のリング部間の間隔が接近するように、伸縮フィルムごと弾性体を押潰すように変形させることができる。これにより、伸縮フィルムによって囲まれた空気室内を加圧することができ、空気室内の空気を、空気通路を経由して造泡部に供給することができる。さらに、造泡部への空気の供給と同時に、押下ヘッドの押下げ操作に伴う弾性体の変形によって液用ピストンを下方移動させることができるので、液用シリンダ内及び貯留室内を加圧することができる。これにより、貯留室内の内容液を造泡部に供給することができる。
従って、造泡部によって、内容液に空気を混合させることで発泡させることができ、泡状の内容液を生成することができる。その結果、ノズル孔を通じて、泡状の内容液を外部に向けて吐出することができる。
内容液の吐出後、押下ヘッドの押下げ操作を解除すると、複数の弾性ばね部の弾性復元変形によって、伸縮フィルムを伸張させながら押下ヘッドを上方に復元移動させて、複数のリング部間の間隔を元の状態に復帰させることができる。これにより、空気室を元の状態に復帰させることができると共に、貯留室内を減圧(負圧化)することができる。これにより、容器本体内から新たな内容液を貯留室内に吸い上げて貯留することができる。従って、適切な量の内容液を貯留室内にスムーズに貯留することができ、次回の吐出に備えることができる。
特に、弾性体及び伸縮フィルムによって構成された押下ヘッドを押下げ操作することで、伸縮フィルムによって囲まれた空気室内を加圧して、空気室内の空気を造泡部に供給すうことができる。従って、弾性体及び伸縮フィルムに、従来の空気用シリンダ及び空気用ピストンに代わる役割を求めることができる。従って、空気用シリンダ及び空気用ピストンが不要となり、少なくともその分、合成樹脂量を削減することができる。そのため、環境負荷に対する貢献を図ることができる。
さらに従来の空気用シリンダ及び空気用ピストンを具備する場合には、両者のシール性を確保する必要があるため、空気用シリンダの内周面に対して空気用ピストンのリップ部等を気密に摺接させて嵌合代を確保する必要がある。そのため、摺接させる分、押下ヘッドを押下げ操作する際の押し圧が高まり易い。これに対して本発明によれば、空気用シリンダ及び空気用ピストンに代えて弾性体及び伸縮フィルムを利用するので、押し圧を低減することができる。従って、押下げ操作し易い吐出器とすることができる。特に、内容液と空気との混合比率等を鑑みて造泡部内に供給する空気量を多くする場合には、押下ヘッドの外径サイズを大きくすることが考えられる。この場合には、上述した押し圧を低減できる利点をより一層効果的に奏功することができる。
さらに、弾性体及び伸縮フィルム、並びに液用シリンダ及び液用ピストンを、容器本体の口部よりも上方に配置できるので、容器本体の制約を受けることなく、これら各構成部品を設計することができる。従って、設計の自由度を向上することができると共に、吐出量や、空気と内容液との混合比等の選択肢を広げることができる。従って、例えば内容液の種類や用途等に応じて、最適な吐出性能を具備する吐出器とすることができる。
(2)前記伸縮フィルムは、複数の前記リング部の外周面を径方向の外側から囲む、又は内周面を径方向の内側から囲むように一体に組み合わされても良い。
この場合には、伸縮フィルムを、複数のリング部の外周面又は内周面の全周に亘って、例えば接着或いはインサート成形等によって組み合わせることができる。従って、伸縮フィルムと複数のリング部とをより一層強固に組み合わせることができ、押下ヘッドとしての品質、作動の信頼性を向上させ易い。
特に、複数のリング部の内周面を径方向の内側から囲むように伸縮フィルムを組み合わせた場合には、複数のリング部が伸縮フィルムの外側に位置するので、リング部を利用して伸縮フィルムを部分的に保護することができる。従って、例えば意図しない外力が伸縮フィルムに対して作用することを抑制し易い。
(3)前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記容器本体内に向けた内容液の移動を規制し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記容器本体内から前記貯留室内に向けた内容液の移動を許容する吸引弁と、前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記造泡部に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記造泡部から前記貯留室内に向けた内容液の移動を規制する吐出弁と、を備えても良い。
この場合には、押下ヘッドの押下げ操作によって貯留室内を加圧したときに、吸引弁を閉弁させながら吐出弁を開弁させることができる。従って、貯留室内の内容液を容器本体内に逆流させることなく、適切に造泡部に向けて供給することができ、泡状の内容液をより安定して生成することができる。
また、押下ヘッドの復元移動に伴って貯留室内が減圧(負圧化)したときに、吐出弁を閉弁させながら吸引弁を開弁させることができる。従って、容器本体内から新たな内容液を貯留室内に効率良く吸い上げて貯留することができる。
(4)前記押下ヘッドには、下方への押下げ操作後、上方に向けた復元移動に伴って、前記空気室内に外部から空気を導入する空気導入部が形成されても良い。
この場合には、泡状の内容液を吐出した後、押下ヘッドを元の位置に復元移動させることに伴って、空気導入部を通じて空気室内に外部(容器本体外)から空気を導入することができる。従って、空気室内の負圧状態を速やかに解消することができると共に、次回の内容液の吐出に備えることができる。従って、例えば泡状の内容液の連続的な吐出を容易に行うことが可能である。
(5)前記押下ヘッドを上方に向けて付勢する付勢部材を備えても良い。
この場合には、弾性体の弾性復元変形を、付勢部材の付勢力(例えば弾性復元力)を利用してサポートすることができる。従って、押下ヘッドを元の位置に速やかに復元移動させることができる。
(6)前記吐出器本体は、前記容器本体の口部よりも上方に位置する部分から、該吐出器本体の側方に向けて突出するように形成された連結筒を有し、前記ノズル筒は、前記連結筒を介して前記吐出器本体に一体に組み合わされても良い。
この場合には、ノズル筒が連結筒を介して吐出器本体の側方に向けて突出しているので、例えば片手で押下ヘッドを押下げ操作したときに、残りの片手で吐出された内容液を受け取る等といった使い方を行うことができる。
本発明によれば、吐出量や混合比等の選択肢を広げることができると共に設計の自由度を向上させ、且つ合成樹脂量の削減に貢献することができる吐出器とすることができる。
本発明に係る吐出器の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すノズルキャップを取り外した後、押下ヘッドを押下げ操作した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る吐出器の第2実施形態を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る吐出器の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出器1は、内容液が収容される容器本体2の口部3に組み合わされると共に、内部が貯留室R1とされた筒状の吐出器本体10と、吐出器本体10に装着された有頂筒状の押下ヘッド11と、吐出器本体10に一体に組み合わされ、貯留室R1内の内容液を、ノズル孔13を通じて外部に吐出する筒状のノズル筒12と、を備えている。
なお吐出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂材料を用いた成形品とされている。さらに、容器本体2内に収容される内容液は、特に限定されるものではないが、例えば液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、化粧料等を採用することができる。ただしこの場合に限定されるものではなく、液体調味料等、泡状に吐出可能な内容液であれば構わない。
本実施形態では、吐出器本体10及び押下ヘッド11は、容器本体2の中心軸(容器軸O1)と同軸に配設されている。以下、容器軸O1に沿って押下ヘッド11側を上方、容器本体2側を下方といい、容器軸O1に沿う方向を上下方向という。さらに、上下方向から見た平面視において、容器軸O1に交差する方向を径方向、容器軸O1回りに周回する方向を周方向という。さらに径方向のうち、吐出器本体10からノズル筒12に向かう方向を前方といい、その反対方向を後方という。
(容器本体)
容器本体2は、例えば、パウチ、バッグインボックス、二重容器(デラミ容器、積層剥離容器ともいう)等の種々の形態のものを用いることができる。容器本体2の口部3の外周面には雄ねじ部5が形成されている。容器本体2の口部3には、吐出器本体10を容器本体2の口部3に組み合わせるための装着キャップ20が装着されている。
特に容器本体2としてパウチ、バッグインボックス、二重容器等を採用した場合には、容器本体2内を空気置換する必要がないので、例えば容器本体2内に外気や水分等が侵入することを防止することができ、衛生的に優れている。さらに内容液の品質を維持し易い。
(装着キャップ)
装着キャップ20は、容器本体2の口部3を径方向の外側から囲む装着筒21と、装着筒21の上端部から径方向の内側に向けて突出した環状のキャップ天壁22と、を備え、容器軸O1と同軸に配置されている。
装着筒21の内周面には、容器本体2の口部3に形成された雄ねじ部5に螺合する雌ねじ部23が形成されている。これにより、装着キャップ20は、雄ねじ部5と雌ねじ部23とのねじ結合による螺着によって容器本体2の口部3に装着されている。
ただし、装着キャップ20の装着方法は、ねじ結合に限定されるものではなく、例えば容器本体2の口部3に対して例えばアンダーカット嵌合によって装着されても構わない。
キャップ天壁22は、パッキン24及び後述する吐出器本体10のフランジ部33を挟んで容器本体2の口部3の上端開口縁上に配置され、パッキン24及びフランジ部33を口部3の上端開口縁に対して押し付けている。
(吐出器本体)
吐出器本体10は、装着キャップ20を介して容器本体2の口部3に装着された筒状の中栓部材30と、中栓部材30に一体的に組み合わされ、容器本体2の口部3よりも上方に配置された筒状の本体部(ボディ)40と、を備えている。
中栓部材30は、中筒部31及び環状の底壁部32を有する有底筒状に形成され、容器軸O1と同軸に配設されている。
中筒部31は、容器本体2の口部3の内径よりも小さい外径で形成され、中筒部31と容器本体2の口部3との間には所定の隙間が確保されている。中筒部31は、上端部が容器本体2の口部3の上端開口縁よりも上方に突出し、且つ下端部が容器本体2の口部3の上端開口縁よりも下方に位置するように配置されている。さらに中筒部31には、径方向の外側に向けて突出する環状のフランジ部33が形成されている。
フランジ部33は、パッキン24を介して容器本体2の口部3の上端開口縁上に配置され、装着キャップ20によって、口部3の上端開口縁との間に上下方向に挟まれている。これにより、中栓部材30を含む吐出器本体10の全体は、装着キャップ20を介して容器本体2の口部3に組み合わされている。
このように構成された中栓部材30は、上方に向けて開口し、且つ下端部側が容器本体2の内側に入り込んだ状態で、容器本体2の口部3に組み合わされている。
中栓部材30の底壁部32には、内容液が流通する流通孔34が形成されている。流通孔34は、容器軸O1と同軸に配置され、例えば平面視円形状に形成されている。さらに底壁部32には、下方に向けて延びるパイプ連結筒35が一体に形成されている。パイプ連結筒35の内側には、内容液を吸上げる吸上げパイプ36の上端部が嵌合されている。なお、吸上げパイプ36の下端開口部は、容器本体2の底部付近に位置する。
本体部40は、中筒部31のうち装着キャップ20よりも上方に突出した上端部を径方向の外側から囲む外筒部41と、中筒部31の内側に配置された内筒部42と、を備え、容器軸O1と同軸に配置されている。
外筒部41は、中筒部31に対して例えばアンダーカット嵌合によって装着されている。これにより、本体部40と中栓部材30とは、一体的に組み合わされている。
なお、外筒部41の下端部は、装着キャップ20におけるキャップ天壁22に対して上方から近接或いは当接している。図示の例では、外筒部41の下端部は、キャップ天壁22に対して上方から近接しており、キャップ天壁22との間に若干の隙間が形成されている。
内筒部42は、中筒部31よりも上方に向けて延びるように形成され、中筒部31の内側に嵌合している。内筒部42は、下端部が中栓部材30の底壁部32に対して上方から接触している。内筒部42の上端部は、環状の連結壁43を介して外筒部41の内周面に一体的に形成されている。連結壁43は、中筒部31の上端開口縁上に配置されている。
従って、本体部40は、中筒部31に対するアンダーカット嵌合に加え、中筒部31の上端開口縁に対する連結壁43の接触、及び底壁部32に対する内筒部42の接触によって、上下方向の位置決めがされた状態で中栓部材30に組み合わされている。
なお、内筒部42と中筒部31とは、縦リブ等の係止手段によって、相対回転不能に嵌合されている。従って、本体部40が、容器軸O1を中心として意図せずに回転してしまう等の不都合が生じ難い。
内筒部42の上端部には、径方向の外側に向けて突出した環状の頂壁部45が形成されている。図示の例では、頂壁部45の外径は、装着キャップ20の外径よりも大きく形成されている。
頂壁部45には、上方に向けて延びた外側連結筒46、及び内側連結筒47が形成されている。外側連結筒46は、頂壁部45の外周縁部に全周に亘って形成されている。内側連結筒47は、外側連結筒46よりも径方向の内側に配置されていると共に、外側連結筒46よりも上方に突出し、且つ頂壁部45の全周に亘って形成されている。なお、外側連結筒46と内側連結筒47との間には、上方に開口した環状の隙間が形成されている。
さらに頂壁部45のうち前方に位置する部分には、該頂壁部45を上下に貫通する貫通孔48が形成されている。
上述のように構成された本体部40の内側は、流通孔34を通じて容器本体2内に連通する貯留室R1とされている。これにより、容器本体2内から吸い上げた内容液を貯留室R1内に貯留することができると共に、ノズル筒12に向けて供給することが可能とされている。
内筒部42の上端部には、上方に向けて延びる液用シリンダ49が一体に形成されている。液用シリンダ49は、筒状に形成され、容器軸O1と同軸上に配置されている。図示の例では、液用シリンダ49は、外径が内筒部42の外径と同径とされ、内径が内筒部42の内径よりも大きく形成されている。このように構成された液用シリンダ49の内側は、貯留室R1内に連通している。
さらに内筒部42のうち、容器本体2の口部3及び中栓部材30よりも上方に位置し、且つ頂壁部45よりも下方に位置する部分には、前方(吐出器本体10の側方)に向けて突出する連結筒50が形成されている。
連結筒50は、後端部の一部が連結壁43に一体に形成されている。さらに連結筒50は、前端部が装着キャップ20及び外側連結筒46よりも前方に向けて突出するように形成されている。
なお、本実施形態では、連結筒50の中心軸線をノズル軸O2という。さらにノズル軸O2方向から見た正面視でノズル軸O2に交差する方向をノズル径方向といい、ノズル軸O2回りに周回する方向をノズル周方向という。
連結筒50の内部は、貯留室R1内に連通している。連結筒50の内側には、後述する吐出弁90を後方から支持する支持筒51がノズル軸O2と同軸上に形成されている。支持筒51は、後端部が内筒部42に一体に形成されている。
連結筒50の前端部には、該連結筒50をノズル径方向の外側から囲む囲繞筒52がノズル軸O2と同軸に形成されている。囲繞筒52の後端部は、連結筒50の外周面からノズル径方向の外側に向けて突出した環状のフランジ片53に一体に形成されている。従って、連結筒50と囲繞筒52との間には、前方に開口した環状の装着溝54が形成されている。
囲繞筒52のうち連結筒50の上方に位置する部分には、後方に向けてさらに延びると共に、頂壁部45の前側部分に一体に繋がる空気壁56が形成されている。空気壁56と連結筒50との間の空間は、後述する空気室R2内と空気通路66内とを連通する空気連通路55として機能する。
(ノズル筒)
ノズル筒12は、内容液を吐出するノズル孔13を有し、連結筒50を介して吐出器本体10に一体に組み合わされている。
ノズル筒12は、連結筒50の内側に配置された内側連結筒60と、内側連結筒60の前端部からノズル径方向の外側に向けて突出すると共に、連結筒50の前端開口縁上に接触する環状の連結フランジ片61と、連結フランジ片61の外周縁部から後方に向けて突出すると共に、囲繞筒52をノズル径方向の外側から囲む外側連結筒62と、連結フランジ片61から後方に向けて突出すると共に装着溝54内に配置された中間連結筒63と、連結フランジ片61の内周縁部から前方に向けて突出したノズル筒本体65と、を備えている。
外側連結筒62は、囲繞筒52に対して例えばアンダーカット嵌合により外嵌されている。これにより、ノズル筒12の全体は、連結筒50に対して装着されている。
中間連結筒63は、連結筒50の外周面との間に環状の第1空気溝をあけた状態で、囲繞筒52の内周面に嵌合している。さらに中間連結筒63は、フランジ片53に対して非接触とされ、フランジ片53との間に前後方向の隙間を確保している。
連結フランジ片61の後面と連結筒50の前端開口縁との間には、第1空気溝に連通する環状の第2空気溝が形成されている。内側連結筒60と連結筒50との間には、第2空気溝に連通する環状の第3空気溝が形成されている。
従って、第1空気溝は、第2空気溝、第3空気溝及び装着溝54内を通じて空気連通路55に連通している。よって、装着溝54内、第1空気溝、第2空気溝及び第3空気溝は、空気連通路55と協働して後述する空気室R2内から造泡部80に向けて空気を供給するための空気通路66として機能する。
なお、各空気溝は、環状に形成されている必要はなく、互いに連通していれば、例えば1つ又は複数の溝によって形成されていても構わない。
ノズル筒本体65における前端開口部は、内容液を吐出するノズル孔13として機能する。従って、ノズル孔13は、前方に開口している。さらにノズル筒本体65の外周面には、雄ねじ部67が形成されている。さらにノズル筒本体65には、ノズル孔13を塞ぐノズルキャップ70が装着されている。
ノズルキャップ70は、ノズル筒本体65をノズル径方向の外側から囲むキャップ周壁71と、ノズル筒本体65を前方から塞ぐキャップ頂壁72とを有する有頂筒状に形成されている。キャップ周壁71の内周面には、ノズル筒本体65側の雄ねじ部67に螺合する雌ねじ部73が形成されている。
これにより、ノズルキャップ70は、ノズル筒本体65に対して離脱可能に螺着されている。なお、キャップ頂壁72には、後方に向けて突出すると共にノズル孔13の内側に密に嵌合するシール筒74が形成されている。
ただし、ノズルキャップ70は、ノズル筒本体65に対して螺着される場合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合によって離脱可能に装着されても構わない。さらに、ノズルキャップ70の代わりに、例えばシール材(アルミシール等)や栓体を使用してノズル孔13を閉塞しても構わない。
上述のように構成されたノズル筒12内には、貯留室R1内から供給された内容液に対して空気を混合させることで泡状の内容液を生成する造泡部80と、吐出弁90とが設けられている。
(造泡部)
造泡部80は、貯留室R1内からの内容液と空気室R2内からの空気とを合流させて、両者を混合させる気液混合室81と、気液混合室81で混合された気液混合体を発泡させて、泡状の内容液を生成する発泡部材82と、を備えている。
発泡部材82は、支持筒51の前方に配置されると共に、内側連結筒60の内側に装着された筒状のケーシング83と、ケーシング83内に装着された2つの発泡エレメント84と、を備えている。なお、連結筒50の内側において、前後方向に沿って、ケーシング83と支持筒51との間に形成される内部空間が気液混合室81として機能する。
ケーシング83は、発泡エレメント84が収容される前方ケーシング部と、前方ケーシング部の後方に位置すると共に、内容液を流通させる流通孔85が形成された後方ケーシング部と、を備えた円筒状に形成されている。流通孔85の内周面には、ノズル径方向の外側に向けて凹むと共に後方に開口する流通溝86が、ノズル周方向に間隔をあけて複数形成されている。
発泡エレメント84は、前後に2段に重なった状態で前方ケーシング部の内側に装着されている。発泡エレメント84は、筒状体及び筒状体の一端開口端に張設されたメッシュ部材84aを備えている。
2つの発泡エレメント84のうち、後方に位置する発泡エレメント84はメッシュ部材84aが後方を向き、前方に位置する発泡エレメント84はメッシュ部材84aが前方側を向くように配置されている。
(吐出弁)
吐出弁90は、ノズル筒12内において造泡部80と貯留室R1との間に配置され、貯留室R1内の加圧時に貯留室R1内から造泡部80に向けた内容液の移動(流入)を許容し、且つ貯留室R1内の減圧時に造泡部80から貯留室R1内に向けた内容液の移動(逆流)を規制する。従って、吐出弁90は、貯留室R1内の加圧時に開弁し、且つ貯留室R1内の減圧時に閉弁する逆止弁とされている。
吐出弁90は、連結筒50の内側に嵌合された環状の枠体91と、枠体91の内側に配設されると共に、支持筒51の開口部を前方から開放可能に閉塞する弁本体92と、弁本体92の外周縁部と枠体91の内周面とを連結する複数の弾性連結片93と、を備えている。
弁本体92は、ノズル軸O2と同軸に配置された円板状に形成され、支持筒51の前端開口縁に対して前方から離反可能に着座することで、支持筒51の開口部を閉塞している。弾性連結片93は、ノズル周方向に間隔をあけた状態で配設され、弁本体92を弾性変位可能に支持している。
弁本体92は、前方に向けて半球状に膨らむように形成され、開弁時にケーシング83に対して後方から接触することで、流通溝86を開放した状態で流通孔85の開口部を閉塞するように構成されている(図2参照)。
ただし、弁本体92の開弁時、ケーシング83に対して弁本体92が非接触となるように構成しても構わない。
なお、吐出弁90は、例えば1つの弾性連結片93で弁本体92を支持する一点弁でも構わないが、複数の弾性連結片93で弁本体92を支持する二点弁以上の多点弁が好ましい。さらに、吐出弁90としては、上述の弁構造に限定されるものではなく、例えばボール弁等、種々の弁構造を採用しても構わない。さらに吐出弁90は、連結筒50に対して一体に形成されている必要はなく、例えば連結筒50とは別体に形成したうえで、連結筒50に組み合わせても構わない。
(押下ヘッド)
押下ヘッド11は、容器本体2の口部3及び吐出器本体10よりも上方に配置され、吐出器本体10の上端部に押下げ操作可能に装着されている。
押下ヘッド11は、複数のリング部101及び複数の弾性ばね部102を有する合成樹脂製の弾性体100と、弾性体100の全体を全周に亘って覆い、且つ内部が空気室R2とされた伸縮フィルム120と、液用シリンダ49内に摺動可能に収容された液用ピストン130と、を備え、全体として有頂筒状に形成されている。
弾性体100は、上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部101と、複数のリング部101のそれぞれを上下方向に連結すると共に、周方向に間隔をあけて配置され、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部102と、複数のリング部101よりも上方に配置された上部材103と、複数のリング部101よりも下方に配置された下部材104と、を備えている。
なお、弾性体100は、弾性ばね部102も含め合成樹脂材料で形成され、容器軸O1と同軸に配置されている。
上部材103は、周壁103a及び天壁103bを有する有頂筒状に形成されている。
下部材104は、吐出器本体10に形成された内側連結筒47を径方向の外側から囲む内側周壁104aと、外側連結筒46を径方向の外側から囲む外側周壁104bと、外側周壁104bの上端部と内側周壁104aとを径方向に連結する環状の連結壁104cと、を有する二重筒状に形成されている。
内側周壁104aは、上部材103の周壁103aと同等の外径を有するように形成されている。内側周壁104aの下端部は、外側連結筒46と内側連結筒47との間に上方から入り込むと共に、例えば内側連結筒47に対して嵌合されている。
この際、内側周壁104aの下端部は、吐出器本体10の頂壁部45に対して上方から接触している。さらに外側周壁104bは、外側連結筒46に対してアンダーカット嵌合されている。
これにより、弾性体100の全体は、上下方向に位置決めされた状態で吐出器本体10の上端部に装着されている。
複数のリング部101は、同径の円環状に形成され、上下方向に等間隔で並んだ状態で上部材103と下部材104との間に配置されている。
複数のリング部101は、外径が上部材103の周壁103a、及び下部材104の内側周壁104aの外径と同径となるように形成されている。さらに複数のリング部101は、内径が上部材103の周壁103a、及び下部材104の内側周壁104aの内径と同径となるように形成されている。
弾性ばね部102は、周方向に等間隔をあけて複数配置されている。
具体的には、弾性ばね部102は、周方向に等間隔をあけて6つ配置されている。各弾性ばね部102は、複数のリング部101を上下方向に連結していると共に、上端部が上部材103の周壁103aの下端開口縁に接続され、下端部が下部材104の内側周壁104aの上端開口縁に接続されている。
なお、弾性ばね部102は、傾斜の向きを交互に変更しながら、複数のリング部101を上下方向に連結している。
なお、図1は、吐出器1の縦断面図であるため、縦断面視の視点の影響によって、周方向に並ぶ6つの弾性ばね部102のうちの2つの弾性ばね部102だけが見えるように図示されている。
伸縮フィルム120は、少なくとも上下方向に伸縮変形可能(弾性変形可能)とされ、複数のリング部101を囲むように一体的に組み合わされている。
具体的には、伸縮フィルム120は、複数のリング部101の外周面を径方向の外側から囲むように、例えば接着等によって一体に組み合わされている。さらに本実施形態の伸縮フィルム120は、上部材103の周壁103a及び下部材104の内側周壁104aを径方向の外側から囲むように、接着等によって一体に組み合わされている。
なお、伸縮フィルム120とは、弾性ばね部102の伸縮復元変形による内容液の吐出を妨げないフィルムを指す。伸縮フィルム120は、シュリンクフィルム、ストレッチフィルム、ヒートシール性のあるフィルム等が好ましい。伸縮フィルム120の厚みとしては、特に限定されるものではないが、例えば10~300μmの範囲内が挙げられる。その中でも、10~100μmの範囲内の厚みとすることがより望ましい。
なお、伸縮フィルム120を構成する樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば以下に挙げる樹脂材料を採用することができる。さらに伸縮フィルム120に加飾を施す(例えば印刷等)ことも可能である。
伸縮フィルム120を構成する樹脂材料の一例としては、例えば以下が挙げられる。
・ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ-ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等)
・ポリスチレン(汎用ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等)
・ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)
・ポリアミド(ナイロン-6、ナイロン-66等)
・ポリアクリロニトリル(PAN)
・ポリイミド(PI)
・ポリ塩化ビニル(PVC)
・ポリメチルメタクリレート(PMMA)
・ポリエーテルスルフォン(PES)
さらに伸縮フィルム120は、上述した樹脂材料からなる一層または二層以上の延伸または未延伸フィルムによって構成されても良い。さらに、いずれかの樹脂材料を含む混合樹脂で製造されたフィルムでも良い。
さらに伸縮フィルム120には、水蒸気透過度300g/(m2・d)以下、酸素透過度10000ml/(m2・d・Mpa)以下のものが考えられるが、水蒸気透過度10g/(m2・d)以下、酸素透過度10ml/(m2・d・Mpa)以下であることが望ましく、さらには水蒸気透過度1.0g/(m2・d)以下、酸素透過度1.0ml/(m2・d・Mpa)以下であることがより望ましい。
なお、伸縮フィルム120自体が高い水蒸気透過度、酸素透過度を有していても良いし、これらの機能を付与する為にバリア層として、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂フィルムを用いても良いし、或いはアルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物等の蒸着層(又はスパッタリング)を用いても良い。
伸縮フィルム120としては、上述した樹脂材料から構成される基材フィルムと上記のバリアフィルムとが互いに積層されたものであっても良いし、例えば2層の基材フィルム層の間に1層のバリア層が介在するように積層されたものであっても良い。
上述のように構成された押下ヘッド11において、上部材103の天壁103bは、周壁103aに連設される外側天壁110と、外側天壁110よりも径方向の内側に配置されると共に、外側天壁110よりも上方に位置する中央天壁111と、を備えている。従って、天壁103bは、中央天壁111が外側天壁110よりも上方に突出した段差状に形成されている。
外側天壁110と中央天壁111との接続部分(段差部分)には、天壁103bを上下に貫通する空気導入孔(本発明に係る空気導入部)112が周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、空気導入孔112を通じて、外部から空気室R2内に空気を導入することが可能とされている。
さらに中央天壁111には、下方に向けて延びる案内筒113、外側保持筒114及び内側保持筒115が形成されている。
案内筒113は、液用シリンダ49を径方向の外側から囲む筒状に形成され、容器軸O1と同軸に配置されている。案内筒113は、液用シリンダ49の外周面に対して密に接触しながら、液用シリンダ49に対して上下移動可能とされている。
これにより、押下ヘッド11の全体は、案内筒113によって上下移動が案内され、安定且つスムーズな上下移動が可能とされている。なお、空気室R2内は、案内筒113によって液用シリンダ49内に連通することがない。
外側保持筒114は、案内筒113を径方向の外側から囲む筒状に形成され、容器軸O1と同軸に配置されている。外側保持筒114は、案内筒113よりも下方への長さが短く形成され、空気導入孔112よりも径方向の内側に位置するように形成されている。
内側保持筒115は、案内筒113の内側に配置されていると共に、容器軸O1と同軸に配置されている。内側保持筒115は、外側保持筒114よりも下方への長さが長く、且つ案内筒113よりも下方への長さが短く形成され、液用シリンダ49の内側に上方から入り込んでいる。
外側保持筒114には、空気導入孔112を下方から開放可能に閉塞する環状の空気導入弁116が嵌合されている。空気導入弁116は、外側保持筒114に対して嵌合された筒体部と、筒体部の外周面から径方向の外側に向けて環状に突設され、外端部が自由端とされた弾性変形可能な弁体116aと、を備えている。
弁体116aは、外端部が外側天壁110の下面に下方から離反可能に当接している。これにより、空気導入弁116は、下方から空気導入孔112を開放可能に閉塞している。そのため、弁体116aは、上方に向けた押下ヘッド11の復元移動時に、空気導入孔112を通じた外部からの空気室R2内への空気の導入を許容し、且つ空気導入孔112を通じた空気室R2内から外部への空気の流出を抑制する逆止弁として機能する。
具体的には、押下ヘッド11の押下げ操作時、弁体116aを閉弁させることができ、空気室R2内を加圧することが可能とされる。そして、押下ヘッド11の上方への復元移動時、弁体116aを開弁させることができ、空気導入孔112を通じて外部から空気室R2内に空気を導入することが可能とされている。
液用ピストン130は、ピストン軸部131と、ピストン軸部131から径方向の外側に向けて突出した環状の液用ピストン壁132と、液用ピストン壁132の外周縁部に一体に形成され、液用シリンダ49の内周面に摺接する液用ピストン筒133と、を備え、容器軸O1と同軸に配置されている。
ピストン軸部131は、内側保持筒115に対して下方から挿入されることで、内側保持筒115の内側に嵌合している。これにより、液用ピストン130の全体は、押下ヘッド11の上下移動に伴って移動する。ピストン軸部131の下端部は、内側保持筒115よりも下方に配置されている。
なお、図示の例では、ピストン軸部131は、下端部側が閉塞した有底筒状に形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、ピストン軸部131は中実の円柱状に形成されていても構わない。
液用ピストン筒133は、上下方向の中央部から下方及び上方に向かうにしたがって漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部を備えている。そして、リップ部は、液用シリンダ49の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部と液用シリンダ49の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。
上述のように構成された押下ヘッド11において、空気室R2内は、貫通孔48、空気連通路55及び空気通路66を通じて、造泡部80に連通している。従って、押下ヘッド11は、下方への押下げ操作によって、液用シリンダ49内を加圧して貯留室R1内の内容液を造泡部80に供給すると共に、空気室R2内を加圧して、空気室R2内の空気を、空気通路66等を経由して造泡部80に供給することが可能とされている。
(吸引弁)
本実施形態の吐出器1は、さらに吸引弁140を備えている。
吸引弁140は、弁本体141及び弾性アーム142を備え、吐出器本体10を構成する内筒部42の下端部の内側に容器軸O1と同軸に配置されている。弁本体141は、例えば平面視円形状に形成され、中栓部材30の底壁部32に対して離反可能に着座していることで、流通孔34を開放可能に閉塞している。
弾性アーム142は、弁本体141と内筒部42とを一体に繋いでおり、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、吸引弁140は、複数の弾性アーム142を有する多点弁(例えば3点弁)とされている。
弾性アーム142は、例えば周方向に延びるように形成されることで適度なばね性が確保されていると共に、内端部が弁本体141の外縁部に接続され、且つ外端部が内筒部42に接続されている。従って、弁本体141は、複数の弾性アーム142の弾性変形に伴って上下方向に弾性変位可能とされている。
このように構成された吸引弁140は、貯留室R1内の加圧時に流通孔34を閉塞した状態に維持し、且つ貯留室R1内の減圧時に流通孔34を開放する逆止弁として機能する。これにより、吸引弁140は、貯留室R1内の加圧時に、貯留室R1内から容器本体2内に向けた内容液の移動(逆流)を規制し、且つ貯留室R1内の減圧時に、容器本体2内から貯留室R1内に向けた内容液の移動(流入)を許容することが可能とされている。
なお、吸引弁140としては、上述した多点弁に限定されるものではなく、上記構成以外の弁構造としても良い。さらに吸引弁140は、内筒部42に対して一体に形成されている必要はなく、例えば内筒部42とは別体に形成したうえで、内筒部42に組み合わせても構わない。
(吐出器の作用)
次に、上述のように構成された吐出器1を利用して、内容液を吐出する場合について説明する。
なお、初期状態では、図1に示す貯留室R1内に内容液が貯留されているものとする。さらに吸引弁140が閉弁して流通孔34を塞いでいると共に、吐出弁90が閉弁して支持筒51の開口部を塞いでいるものとする。
このような初期状態において、内容液を吐出する場合には、図1に示すノズルキャップ70を取り外した後、図2に示すように、押下ヘッド11の上部材103を矢印Fに示す如く下方に向けて押下げ操作する。
これにより、複数の弾性ばね部102を弾性変形させながら、複数のリング部101間の間隔が接近するように、伸縮フィルム120ごと弾性体100を押潰すように変形させることができる。これにより、伸縮フィルム120によって囲まれた空気室R2内を加圧することができる。従って、空気室R2内の空気を、空気通路66等を経由して気液混合室81内に供給することができる。
また、気液混合室81への空気の供給と同時に、押下ヘッド11の押下げ操作に伴う弾性体100の変形によって、液用ピストン130を下方移動させることができるので、液用シリンダ49内及び貯留室R1内を加圧することができる。これにより、吸引弁140を閉弁させながら、図2に示すように吐出弁90を開弁させることができる。
従って、貯留室R1内の内容液を、支持筒51内を通じて気液混合室81内に供給することができる。
従って、造泡部80によって内容液に空気を混合させることで発泡させて、泡状の内容液を生成することができる。
具体的には、気液混合室81内に内容液及び空気をそれぞれ供給することで、内容液及び空気を合流させて混合させることができ、気液混合体にすることができる。気液混合体は、流通溝86を通じて発泡部材82の内部に流れ込んで発泡すると共に、2つの発泡エレメント84のメッシュ部材84aを順次通過することで、きめの細かい所定の泡状にとなる。これにより、泡状の内容液を生成することができる。
その結果、生成した泡状の内容液を、ノズル孔13を通じて外部に向けて吐出することができる。
次に内容液の吐出後、押下ヘッド11の押下げ操作を解除すると、複数の弾性ばね部102の弾性復元変形によって、伸縮フィルム120を伸張させながら押下ヘッド11を上方に復元移動させて、複数のリング部101間の間隔を元の状態に復帰させることができる(図1参照)。これにより、伸縮フィルム120によって囲まれた空気室R2を元の状態に復帰させることができると共に、貯留室R1内を減圧(負圧化)することができる。
そのため、容器本体2内から新たな内容液を貯留室R1内に吸い上げて貯留することができ、次回の吐出に備えることができる。
具体的には、貯留室R1内が減圧したときに、吐出弁90を閉弁させながら吸引弁140を開弁させることができるので、容器本体2内から新たな内容液を、流通孔34を通じて貯留室R1内に効率良く吸い上げて貯留することができる。従って、適切な量の内容液を貯留室R1内にスムーズに貯留することができる。
さらに、押下ヘッド11を上方に復元移動させる過程で、空気導入弁116の弁体116aを空気室R2の内側に移動させて開弁させることができ、空気導入孔112を開放することができる。これにより、空気導入孔112を通じて、外部から空気室R2内に空気を導入することができる。従って、空気室R2内の負圧状態を速やかに解消することができ、次回の内容液の吐出に備えることができる。これにより、例えば内容液の連続的な吐出を容易に行うことができる。
特に本実施形態の吐出器1では、弾性体100及び伸縮フィルム120によって構成された押下ヘッド11を押下げ操作することで、伸縮フィルム120によって囲まれた空気室R2内を加圧して、空気室R2内の空気を造泡部80に供給することができる。
従って、弾性体100及び伸縮フィルム120に、従来の空気用シリンダ及び空気用ピストンとしての役割を求めることができる。従って、従来の空気用シリンダ及び空気用ピストンが不要となり、少なくともその分、合成樹脂量を削減することができる。従って、環境負荷に対する貢献を図ることができる。
さらに従来の空気用シリンダ及び空気用ピストンを具備する場合には、両者のシール性を確保する必要があるため、例えば空気用シリンダの内周面に対して空気用ピストンのリップ部等を気密に摺接させて嵌合代を確保する必要がある。そのため、摺接させる分、押下ヘッドを押下げ操作する際の押し圧が高まり易い。これに対して本実施形態の吐出器1によれば、弾性体100及び伸縮フィルム120を利用するので、押し圧を低減することができる。従って、押下げ操作し易い吐出器1とすることができる。特に、内容液と空気との混合比率等を鑑みて造泡部80内に供給する空気量を多くする場合には、押下ヘッド11の外径サイズを大きくすることが考えられる。この場合には、上述した押し圧を低減できる利点をより一層効果的に奏功することができる。
さらに弾性体100及び伸縮フィルム120、並びに液用シリンダ49及び液用ピストン130を、容器本体2の口部3よりも上方に配置できるので、容器本体2の制約を受けることなく、これら各構成部品を設計することができる。従って、設計の自由度を向上することができると共に、吐出量や空気と内容液との混合比等の選択肢を広げることができる。従って、例えば内容液の種類や用途等に応じて、最適な吐出性能を具備する吐出器1とすることができる。
以上説明したように、本実施形態の吐出器1によれば、吐出量や混合比等の選択肢を広げることができると共に、設計の自由度を向上させ、且つ合成樹脂量の削減に貢献することができる。
さらに伸縮フィルム120を、複数のリング部101の外周面の全周に亘って、接着等によって組み合わせている。従って、伸縮フィルム120と複数のリング部101とをより一層強固に組み合わせることができ、押下ヘッド11としての品質、作動の信頼性を向上させ易い。
さらに、伸縮フィルム120に例えば印刷等によって、吐出器1、内容液等に関する各種の製品情報等を明示することも可能である。これにより、例えば容器本体2に明示を行う必要をなくすことができる。
さらに吸引弁140及び吐出弁90を有しているので、押下ヘッド11の押下げ操作によって貯留室R1内を加圧したときに、吸引弁140を閉弁させながら吐出弁90を開弁させることができる。従って、貯留室R1内の内容液を容器本体2内に逆流させることなく、適切に造泡部80に向けて供給することができ、泡状の内容液をより安定して生成することができる。さらに、押下ヘッド11の復元移動に伴って貯留室R1内が減圧(負圧化)したときに、吐出弁90を閉弁させながら吸引弁140を開弁させることができる。従って、容器本体2内から新たな内容液を貯留室R1内に効率良く吸い上げて貯留することができる。
さらにノズル筒12が吐出器本体10の前方に向けて突出しているので、例えば片手で押下ヘッド11を押下げ操作したときに、残りの片手で吐出された内容液を受け取る等といった使い方を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る吐出器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の吐出器150は、押下ヘッド11を上方に向けて付勢する金属コイルばね(本発明に係る付勢部材)151を備えている。
金属コイルばね151は、弾性体100とは別体に形成され、弾性体100の内部に配置されている。具体的には、金属コイルばね151は、案内筒113を径方向の外側から囲んだ状態で容器軸O1と同軸に配置されていると共に、弾性体100を構成する上部材103と吐出器本体10の頂壁部45との間に、上下方向に圧縮された状態で配置されている。
本実施形態では、上方に向かって延びる保持壁152が頂壁部45の上面に形成されている。保持壁152は、頂壁部45のうち貫通孔48を除く領域において、周方向に延びるように形成されている。そして金属コイルばね151は、上端部が中央天壁111に対して下方から接触している。具体的には、金属コイルばね151の上端部は、中央天壁111に形成されている案内筒113と外側保持筒114との間に配置された状態で、中央天壁111に対して下方から接触している。さらに金属コイルばね151は、下端部が保持壁152の内側に嵌合した状態で、頂壁部45に対して上方から接触している。これにより、金属コイルばね151は、姿勢が安定した状態で吐出器本体10と上部材103との間に配置されている。
(吐出器の作用)
このように構成された本実施形態の吐出器150であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
それに加えて、本実施形態の場合には、弾性体100の弾性復元変形を、金属コイルばね151の弾性復元力(付勢力)を利用してサポートすることができる。従って、押下ヘッド11を元の位置に速やかに復元移動させることができる。
なお、金属コイルばね151の設置場所は、弾性体100内であれば、上述した場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが可能であることに加え、各実施形態における変形例を適宜組み合わせてもよい。さらに、本実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態において、複数のリング部101及び複数の弾性ばね部102の数や形状等を適宜変更して構わない。いずれにしても、弾性体100及び伸縮フィルム120を利用して押下ヘッド11を構成することで、押下ヘッド11の押下げ操作によって空気室R2内の空気を造泡部80に供給し、且つ貯留室R1内を加圧できれば良い。
さらに上記各実施形態において、伸縮フィルム120を、複数のリング部101の内周面を径方向の内側から囲むように組み合わせても構わない。この場合には、インサート成形等によって、弾性体100及び伸縮フィルム120を一体に組み合わせることができる。この場合には、複数のリング部101を伸縮フィルム120の外側に位置させることができるので、リング部101を利用して伸縮フィルム120を部分的に保護することができる。従って、例えば意図しない外力が伸縮フィルム120に対して作用することを抑制し易い。
なお、本発明には、以下の態様が含まれる。
<1>
内容液が収容される容器本体の口部に組み合わされると共に、内部が容器本体内に連通する貯留室とされた吐出器本体と、
前記容器本体の口部よりも上方に配置されると共に、前記吐出器本体の上端部に押下げ操作可能に装着された押下ヘッドと、
前記貯留室内に連通すると共に、内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒と、を備え、
前記ノズル筒内には、前記貯留室内から供給された内容液に対して空気を混合させることで泡状の内容液を生成する造泡部が設けられ、
前記吐出器本体は、上方に向けて延びるように形成され、前記貯留室内に連通する液用シリンダを備え、
前記押下ヘッドは、
前記液用シリンダを径方向の外側から囲むと共に上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部と、複数の前記リング部のそれぞれを上下方向に連結し、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部と、を有する合成樹脂製の弾性体と、
前記液用シリンダ内に摺動可能に収容され、前記弾性体の変形に伴って上下移動する液用ピストンと、
少なくとも上下方向に伸縮変形可能とされ、複数の前記リング部を囲むように一体に組み合わされることで前記弾性体の全体を全周に亘って覆い、且つ内部が空気室とされた伸縮フィルムと、を備え、
前記押下ヘッドは、下方への押下げ操作によって、前記液用シリンダ内を加圧して前記貯留室内の内容液を前記造泡部に供給すると共に、前記空気室内を加圧して、前記空気室内の空気を、空気通路を経由して前記造泡部に供給することを特徴とする吐出器。
<2>
<1>1に記載の吐出器において、
前記伸縮フィルムは、複数の前記リング部の外周面を径方向の外側から囲む、又は内周面を径方向の内側から囲むように一体に組み合わされている、吐出器。
<3>
<1>又は<2>に記載の吐出器において、
前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記容器本体内に向けた内容液の移動を規制し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記容器本体内から前記貯留室内に向けた内容液の移動を許容する吸引弁と、
前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記造泡部に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記造泡部から前記貯留室内に向けた内容液の移動を規制する吐出弁と、を備えている、吐出器。
<4>
<1>から<3>のいずれか1つに記載の吐出器において、
前記押下ヘッドには、下方への押下げ操作後、上方に向けた復元移動に伴って、前記空気室内に外部から空気を導入する空気導入部が形成されている、吐出器。
<5>
<1>から<4>のいずれか1つに記載の吐出器において、
前記押下ヘッドを上方に向けて付勢する付勢部材を備えている、吐出器。
<6>
<1>から<5>のいずれか1つに記載の吐出器において、
前記吐出器本体は、前記容器本体の口部よりも上方に位置する部分から、該吐出器本体の側方に向けて突出するように形成された連結筒を有し、
前記ノズル筒は、前記連結筒を介して前記吐出器本体に一体に組み合わされている、吐出器。
R1…貯留室
R2…空気室
1、150…吐出器
2…容器本体
3…容器本体の口部
10…吐出器本体
11…押下ヘッド
12…ノズル筒
13…ノズル孔
49…液用シリンダ
50…連結筒
66…空気通路
80…造泡部
90…吐出弁
100…弾性体
101…リング部
102…弾性ばね部
112…空気導入孔(空気導入部)
120…伸縮フィルム
130…液用ピストン
140…吸引弁
151…金属コイルばね(付勢部材)

Claims (6)

  1. 内容液が収容される容器本体の口部に組み合わされると共に、内部が容器本体内に連通する貯留室とされた吐出器本体と、
    前記容器本体の口部よりも上方に配置されると共に、前記吐出器本体の上端部に押下げ操作可能に装着された押下ヘッドと、
    前記貯留室内に連通すると共に、内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒と、を備え、
    前記ノズル筒内には、前記貯留室内から供給された内容液に対して空気を混合させることで泡状の内容液を生成する造泡部が設けられ、
    前記吐出器本体は、上方に向けて延びるように形成され、前記貯留室内に連通する液用シリンダを備え、
    前記押下ヘッドは、
    前記液用シリンダを径方向の外側から囲むと共に上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部と、複数の前記リング部のそれぞれを上下方向に連結し、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部と、を有する合成樹脂製の弾性体と、
    前記液用シリンダ内に摺動可能に収容され、前記弾性体の変形に伴って上下移動する液用ピストンと、
    少なくとも上下方向に伸縮変形可能とされ、複数の前記リング部を囲むように一体に組み合わされることで前記弾性体の全体を全周に亘って覆い、且つ内部が空気室とされた伸縮フィルムと、を備え、
    前記押下ヘッドは、下方への押下げ操作によって、前記液用シリンダ内を加圧して前記貯留室内の内容液を前記造泡部に供給すると共に、前記空気室内を加圧して、前記空気室内の空気を、空気通路を経由して前記造泡部に供給することを特徴とする吐出器。
  2. 請求項1に記載の吐出器において、
    前記伸縮フィルムは、複数の前記リング部の外周面を径方向の外側から囲む、又は内周面を径方向の内側から囲むように一体に組み合わされている、吐出器。
  3. 請求項1又は2に記載の吐出器において、
    前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記容器本体内に向けた内容液の移動を規制し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記容器本体内から前記貯留室内に向けた内容液の移動を許容する吸引弁と、
    前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記造泡部に向けた内容液の移動を許容し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記造泡部から前記貯留室内に向けた内容液の移動を規制する吐出弁と、を備えている、吐出器。
  4. 請求項1又は2に記載の吐出器において、
    前記押下ヘッドには、下方への押下げ操作後、上方に向けた復元移動に伴って、前記空気室内に外部から空気を導入する空気導入部が形成されている、吐出器。
  5. 請求項1又は2に記載の吐出器において、
    前記押下ヘッドを上方に向けて付勢する付勢部材を備えている、吐出器。
  6. 請求項1又は2に記載の吐出器において、
    前記吐出器本体は、前記容器本体の口部よりも上方に位置する部分から、該吐出器本体の側方に向けて突出するように形成された連結筒を有し、
    前記ノズル筒は、前記連結筒を介して前記吐出器本体に一体に組み合わされている、吐出器。
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