JP2024038820A - 吐出器 - Google Patents

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義則 稲川
俊 小田切
周平 植村
優太 小賀坂
和仁 桑原
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Fuji Seal International Inc
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

【課題】固形物を含む内容物であっても安定した作動性を確保して内容物を吐出することができると共に、合成樹脂量の削減に貢献すること。【解決手段】容器本体2の口部3に組み合わされ、内部が容器本体内に連通する貯留室R1とされた吐出器本体10と、吐出器本体に押下げ操作可能に装着された押下ヘッド11と、押下げ操作によって、貯留室内の内容物を、ノズル口13を通じて吐出するノズル筒12と、吸引込100と、吐出弁110とを備え、ノズル筒は吐出器本体の側方に向けて突出し、押下ヘッドは、上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部81と、複数のリング部を上下方向に連結し、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部82と、を有する合成樹脂製の弾性体80と、少なくとも上下方向に伸縮変形可能とされ、弾性体を全周に亘って覆う伸縮フィルム90とを備えている吐出器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関する。
内容物が収容された容器本体の口部に装着される吐出器(吐出ポンプ)として、例えば下記特許文献1に示されるように、容器本体の口部に装着キャップを介して固定され、口部の上方に配置されたシリンダ部と、シリンダ部内に摺動可能に配設されたピストン部と、ピストン部を操作するピストン操作部と、ピストン部の引戻し動作に連動して開弁する吸込弁と、シリンダ部内の液室に連通したノズル部と、ピストン部の押込み動作に連動して開弁する吐出弁と、を備えた吐出器が知られている。
ピストン操作部は、シリンダ部の上端部に装着された中蓋と、シリンダ部に対して押下げ操作可能な押下ヘッドと、押下ヘッドを上方に付勢するコイルばねと、押下ヘッドとピストン部とを連結する連結部材と、を備えている。
上記吐出器によれば、コイルばねの上方付勢力に抗して押下ヘッドを押下げ操作することで、ピストン部を押し込むことができ、シリンダ部内の液室内を加圧することができる。これにより、液室内に貯留された内容物を、吐出弁及びノズル部を通じて外部に吐出することができる。
その後、押下ヘッドの押下げ操作を解除すると、コイルばねの上方付勢力によってピストン部及び押下ヘッドを押上げて復元移動させることができる。これにより、ピストン部の引き戻しによって液室内が負圧になるので、吸込弁を通じて内容物を液室内に吸い込んで貯留することができ、次回の吐出に備えることができる。
特開2013-96260号公報
従来の吐出器では、上述したように、押下ヘッドの操作に伴って、シリンダ部内でピストン部を移動させる構成が主流とされている。しかしながらこの場合には、ピストン部をシリンダ部の内周面に対して摺接させながら移動(摺動)させる必要があるので、例えば固形物を含む内容物を利用することが難しい。
具体的には、固形物を含む内容物を適用した場合には、固形物がシリンダ部とピストン部との摺接部分に入り込む可能性があり、ピストン部の摺動性や、シリンダ部とピストン部との間のシール性に影響を与えるおそれがある。従って、押下ヘッドの作動性の低下や、内容物を吐出できない等の不都合を招く可能性があった。
さらに上記従来の吐出器では、押下ヘッドを含むピストン操作部を構成するにあたり、中蓋や連結部材等が必要になり、多くの部品パーツが必要となってしまう。そのため、これら各部品の成形に必要な合成樹脂量も必然的に多く必要となり易い。
しかしながら、近年の環境負荷に関する情勢等を考慮すると、合成樹脂量の削減が求められており、改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、固形物を含む内容物であっても安定した作動性を確保して内容物を吐出することができると共に、合成樹脂量の削減に貢献することができる吐出器を提供することである。
(1)本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に組み合わされると共に、内部が容器本体内に連通する貯留室とされた吐出器本体と、前記容器本体の口部よりも上方に配置されると共に、前記吐出器本体の上端部に押下げ操作可能に装着された押下ヘッドと、前記貯留室内に連通すると共に、前記押下ヘッドの押下げ操作によって、前記貯留室内の内容物を、ノズル口を通じて外部に吐出するノズル筒と、前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記容器本体内に向けた内容物の移動を規制し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記容器本体内から前記貯留室内に向けた内容物の移動を許容する吸引弁と、前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記ノズル筒内に向けた内容物の移動を許容し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記ノズル筒内から前記貯留室内に向けた内容物の移動を規制する吐出弁と、を備え、前記ノズル筒は、前記吐出器本体のうち前記容器本体の口部よりも上方に位置する部分から、前記吐出器本体の側方に向けて突出するように形成され、前記押下ヘッドは、上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部と、複数の前記リング部のそれぞれを上下方向に連結し、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部と、を有する合成樹脂製の弾性体と、少なくとも上下方向に伸縮変形可能とされ、複数の前記リング部を囲むように一体に組み合わされることで、前記弾性体の全体を全周に亘って覆う伸縮フィルムと、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る吐出器によれば、内容物を吐出する場合、押下ヘッドを下方に向けて押下げ操作する。これにより、複数の弾性ばね部を弾性変形させながら複数のリング部間の間隔が接近するように、伸縮フィルムごと弾性体を押潰すように変形させることができる。これにより、伸縮フィルムによって囲まれた内部空間を減容させることができ、貯留室内を加圧することができる。そのため、吸引弁を閉弁させながら吐出弁を開弁させることができるので、貯留室内の内容物をノズル筒内に向けて効率良く供給することができる。従って、押下ヘッドの押下げ操作に伴って、貯留室内の内容物を、ノズル口を通じて反応良くスムーズに外部に吐出することができる。
内容物の吐出後、押下ヘッドの押下げ操作を解除すると、複数の弾性ばね部の弾性復元変形によって、伸縮フィルムを伸張させながら押下ヘッドを上方に復元移動させて、複数のリング部間の間隔を元の状態に復帰させることができる。これにより、伸縮フィルムによって囲まれた内部空間の減容を解除することができ、貯留室内を減圧(負圧化)することができる。そのため、吐出弁を閉弁させながら吸引弁を開弁させることができるので、容器本体内から新たな内容物を貯留室内に効率良く吸い上げて貯留することができる。従って、適切な量の内容物を貯留室内にスムーズに貯留することができ、次回の吐出に備えることができる。
特に、弾性体及び伸縮フィルムによって構成された押下ヘッドを押下げ操作することで、伸縮フィルムによって囲まれた内部空間を減容させ、それによって貯留室内を加圧して内容物を吐出することができる。従って、押下ヘッドの操作に伴ってピストン部を摺動させるような従来の構成とは異なり、固形物を含む内容物を利用した場合であっても、固形物によって作動性等が影響を受けることがない。従って、固形物を含む内容物であっても安定した作動性を確保して、内容物を吐出することができる。
さらに弾性体及び伸縮フィルムによって押下ヘッドを構成しているので、従来に比べて少ない部品点数で構成することができ、押下ヘッドを構成するにあたって、合成樹脂量を削減することができる。そのため、環境負荷に対する貢献を図ることができる。
さらにノズル筒が吐出器本体の側方に向けて突出しているので、例えば片手で押下ヘッドを押下げ操作したときに、残りの片手で吐出された内容物を受け取る等といった使い方を行うことができる。
(2)前記伸縮フィルムは、複数の前記リング部の外周面を径方向の外側から囲む、又は内周面を径方向の内側から囲むように一体に組み合わされても良い。
この場合には、伸縮フィルムを、複数のリング部の外周面又は内周面の全周に亘って、例えば接着或いはインサート成形等によって組み合わせることができる。従って、伸縮フィルムと複数のリング部とをより一層強固に組み合わせることができ、押下ヘッドとしての品質、作動の信頼性を向上させ易い。
特に、複数のリング部の内周面を径方向の内側から囲むように伸縮フィルムを組み合わせた場合には、複数のリング部が伸縮フィルムの外側に位置するので、リング部を利用して伸縮フィルムを部分的に保護することができる。従って、例えば意図しない外力が伸縮フィルムに対して作用することを抑制し易い。
本発明によれば、固形物を含む内容物であっても安定した作動性を確保して内容物を吐出することができると共に、合成樹脂量の削減に貢献することができる吐出器とすることができる。
本発明に係る吐出器の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すノズルキャップを取り外した後、押下ヘッドを押下げ操作した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る吐出器の第2実施形態を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る吐出器の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出器1は、内容物が収容される容器本体2の口部3に組み合わされると共に、内部が貯留室R1とされた筒状の吐出器本体10と、吐出器本体10に装着された有頂筒状の押下ヘッド11と、吐出器本体10に一体に形成され、貯留室R1内の内容物を、ノズル口13を通じて外部に吐出する筒状のノズル筒12と、を備えている。
なお吐出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂材料を用いた成形品とされている。さらに、容器本体2内に収容される内容物は、特に限定されるものではないが、例えば固形物を含んだ流動性を有する液体食品或いは液体化粧品等を好適に適用することができる。
本実施形態では、吐出器本体10及び押下ヘッド11は、容器本体2の中心軸(容器軸O1)と同軸に配設されている。以下、容器軸O1に沿って押下ヘッド11側を上方、容器本体2側を下方といい、容器軸O1に沿う方向を上下方向という。さらに、上下方向から見た平面視において、容器軸O1に交差する方向を径方向、容器軸O1回りに周回する方向を周方向という。さらに径方向のうち、吐出器本体10からノズル筒12が突出する方向を前方といい、その反対方向を後方という。
(容器本体)
容器本体2は、例えば、パウチ、バッグインボックス、二重容器(デラミ容器、積層剥離容器ともいう)等の種々の形態のものを用いることができる。容器本体2の口部3の外周面には雄ねじ部5が形成されている。容器本体2の口部3には、吐出器本体10を容器本体2の口部3に組み合わせるための装着キャップ20が装着されている。
(装着キャップ)
装着キャップ20は、容器本体2の口部3を径方向の外側から囲む装着筒21と、装着筒21の上端部から径方向の内側に向けて突出した環状のキャップ天壁22と、を備え、容器軸O1と同軸に配置されている。
装着筒21の内周面には、容器本体2の口部3に形成された雄ねじ部5に螺合する雌ねじ部23が形成されている。これにより、装着キャップ20は、雄ねじ部5と雌ねじ部23とのねじ結合による螺着によって容器本体2の口部3に装着されている。
ただし、装着キャップ20の装着方法は、ねじ結合に限定されるものではなく、例えば容器本体2の口部3に対して例えばアンダーカット嵌合によって装着されても構わない。
キャップ天壁22は、パッキン24及び後述する吐出器本体10のフランジ部33を挟んで容器本体2の口部3の上端開口縁上に配置され、パッキン24及びフランジ部33を口部3の上端開口縁に対して押し付けている。
(吐出器本体)
吐出器本体10は、装着キャップ20を介して容器本体2の口部3に装着された筒状の中栓部材30と、中栓部材30に一体的に組み合わされ、容器本体2の口部3よりも上方に配置された筒状の本体部40(ボディ)と、を備えている。
中栓部材30は、中筒部31及び環状の底壁部32を有する有底筒状に形成され、容器軸O1と同軸に配設されている。
中筒部31は、容器本体2の口部3の内径よりも小さい外径で形成され、中筒部31と容器本体2の口部3との間には所定の隙間が確保されている。中筒部31は、上端部が容器本体2の口部3の上端開口縁よりも上方に突出し、且つ下端部が容器本体2の口部3の上端開口縁よりも下方に位置するように配置されている。さらに中筒部31には、径方向の外側に向けて突出する環状のフランジ部33が形成されている。
フランジ部33は、パッキン24を介して容器本体2の口部3の上端開口縁上に配置され、装着キャップ20によって、口部3の上端開口縁との間に上下方向に挟まれている。これにより、中栓部材30を含む吐出器本体10の全体は、装着キャップ20を介して容器本体2の口部3に組み合わされている。
このように構成された中栓部材30は、上方に向けて開口し、且つ下端部側が容器本体2の内側に入り込んだ状態で、容器本体2の口部3に組み合わされている。
中栓部材30の底壁部32には、内容物が流通する流通孔34が形成されている。流通孔34は、容器軸O1と同軸に配置され、例えば平面視円形状に形成されている。さらに底壁部32には、下方に向けて延びる連結筒35が一体に形成されている。連結筒35の内側には、内容物を吸上げる吸上げパイプ36の上端部が嵌合されている。なお、吸上げパイプ36の下端開口部は、容器本体2の底部付近に位置する。
本体部40は、中筒部31のうち装着キャップ20よりも上方に突出した上端部を径方向の外側から囲む外筒部41と、中筒部31の内側に配置された内筒部42と、を備え、容器軸O1と同軸に配置されている。
外筒部41は、中筒部31よりも上方に向けて延びるように形成され、中筒部31に対して例えばアンダーカット嵌合によって装着されている。これにより、本体部40と中栓部材30とは、一体的に組み合わされている。
なお、外筒部41の下端部は、装着キャップ20におけるキャップ天壁22に対して上方から近接或いは当接している。図示の例では、外筒部41の下端部は、キャップ天壁22に対して上方から近接しており、キャップ天壁22との間に若干の隙間が形成されている。
内筒部42は、中筒部31の内側に嵌合していると共に、下端部が中栓部材30の底壁部32に対して上方から接触している。内筒部42の上端部は、環状の連結壁43を介して外筒部41の内周面に一体的に形成されている。連結壁43は、中栓部材30の中筒部31の上端開口縁上に配置されている。
従って、本体部40は、中筒部31に対するアンダーカット嵌合に加え、中筒部31の上端開口縁に対する連結壁43の接触、及び底壁部32に対する内筒部42の接触によって、上下方向の位置決めがされた状態で中栓部材30に組み合わされている。
なお、内筒部42と中筒部31とは、縦リブ等の係止手段によって、相対回転不能に嵌合されている。従って、本体部40が、容器軸O1を中心として意図せずに回転してしまう等の不都合が生じ難い。
外筒部41のうち、中栓部材30よりも上方に位置し、且つ前方を向いた部分には、該外筒部41を径方向に貫通する吐出孔44が形成されている。吐出孔44は、前方から見た平面視で、例えば円形状に形成されている。
さらに外筒部41の上端部には、径方向の外側に向けて突出した環状の頂壁部45が形成されている。図示の例では、頂壁部45の外径は、装着キャップ20の外径よりも大きくなるように形成されている。
頂壁部45には、上方に向けて延びた外側連結筒46、及び内側連結筒47が形成されている。外側連結筒46は、頂壁部45の外周縁部に全周に亘って形成されている。内側連結筒47は、外側連結筒46よりも径方向の内側に配置されていると共に、外側連結筒46よりも上方に突出し、全周に亘って形成されている。なお、外側連結筒46と内側連結筒47との間には、上方に開口した環状の隙間が形成されている。
上述のように構成された本体部40の内側は、流通孔34を通じて容器本体2内に連通する貯留室R1とされている。これにより、容器本体2内から吸い上げた内容物を貯留室R1内に貯留することができると共に、吐出孔44を通じてノズル筒12内に供給することが可能とされている。
(ノズル筒)
ノズル筒12は、内容物を吐出するノズル口13を有し、吐出器本体10の側方に向けて吐出するように形成されている。図示の例では、ノズル筒12は、吐出器本体10を構成する外筒部41の前方に向けて突出するように形成されている。
ノズル筒12は、外筒部41の前側部分に一体に形成された基端筒部50と、基端筒部50に組み合わされたノズル筒本体60と、を備えている。
なお本実施形態では、ノズル筒12は、外筒部41の前方に向けて水平に延びるように形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えばノズル筒12が、外筒部41の前方且つ斜め下向きに延びるように形成されても構わない。
さらに本実施形態では、ノズル筒12が基端筒部50及びノズル筒本体60の2部品で構成されている場合を例に挙げて説明しているが、この場合に限定されるものではなく、1部品で構成しても構わない。
また、ノズル筒12の中心軸をノズル軸O2といい、ノズル軸O2方向から見てノズル軸O2に交差する方向をノズル径方向といい、ノズル軸O2回りに周回する方向をノズル周方向という。
基端筒部50は、外筒部41のうち中栓部材30よりも上方に位置した前側部分から、前方に向けて水平に延びるように形成されている。この際、基端筒部50は、ノズル軸O2が吐出孔44の中心を貫くように形成されている。これにより、基端筒部50の内側は、吐出孔44を通じて貯留室R1内に連通している。
なお、基端筒部50の外周面には、ノズル径方向の外側に向けて突出したストッパ壁51が形成されている。図示の例では、ストッパ壁51は基端筒部50の全周に亘ってノズル周方向に沿って延びる環状に形成されている。
ノズル筒本体60は、上述のように構成された基端筒部50に対して前方から装着されることで、組み合わされている。
ノズル筒本体60は、基端筒部50のうちストッパ壁51よりも前方に位置する前端部を径方向の外側から囲む外郭筒部61と、外郭筒部61に一体に形成されると共に、基端筒部50よりも前方に配置された前筒部62と、前筒部62に一体に形成されると共に、前筒部62の後端部から後方に向けて延びるように形成され、且つ基端筒部50の内側に嵌合する嵌合筒部63と、を備えている。
外郭筒部61は、基端筒部50に対して例えばアンダーカット嵌合され、前方への抜け止めがされた状態で外嵌されている。嵌合筒部63は、基端筒部50の内側に、少なくとも部分的に密に嵌合していると共に、後端部が外筒部41に対して前方から接触している。これにより、ノズル筒本体60の全体は、基端筒部50に対して適切に前方から組み合わされている。
なお、外郭筒部61の後端部は、ストッパ壁51に対して前方から近接或いは当接している。図示の例では、外郭筒部61の後端部がストッパ壁51に対して前方から近接している。特に、ストッパ壁51を具備しているので、ノズル筒本体60を外郭筒部61に対して過度に前方から押込むように組み合わせてしまうことを防止することができる。
上述のように構成された前筒部62の前端開口部が、ノズル口13として機能する。さらに前筒部62の外周面には、雄ねじ部64が形成されている。
そして本実施形態では、ノズル筒12に対してノズルキャップ70が取り外し可能に装着されている。ノズルキャップ70は、有頂筒状に形成されていると共に、前筒部62に形成された雄ねじ部64に螺着する雌ねじ部71を有している。これにより、雄ねじ部64と雌ねじ部71とのねじ結合によって、ノズルキャップ70を前筒部62に装着することが可能とされている。
ただし、ノズルキャップ70の装着方法は、ねじ結合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合によって前筒部62に装着しても構わない。なお、ノズルキャップ70には、前筒部62の内側に嵌合するシール筒72が形成されている。これにより、ノズルキャップ70の装着時、シール筒72によってノズル口13を密にシールすることが可能とされている。
上述したノズル筒本体60は、嵌合筒部63が基端筒部50の内側に挿し込まれているため、ノズル筒本体60の内側は、吐出孔44を通じて貯留室R1内に連通している。これにより、貯留室R1内の内容物を、ノズル口13まで供給することが可能である。
なお、ノズルキャップ70の代わりに、例えばシール材(アルミシール等)や栓体を使用しても構わない。
(押下ヘッド)
押下ヘッド11は、容器本体2の口部3及び吐出器本体10よりも上方に配置され、吐出器本体10の上端部に押下げ操作可能に装着されている。
押下ヘッド11は、複数のリング部81及び複数の弾性ばね部82を有する合成樹脂製の弾性体80と、弾性体80の全体を全周に亘って覆う伸縮フィルム90と、を備え、全体として有頂筒状に形成されている。
弾性体80は、上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部81と、複数のリング部81のそれぞれを上下方向に連結すると共に、周方向に間隔をあけて配置され、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部82と、複数のリング部81よりも上方に配置された上部材83と、複数のリング部81よりも下方に配置された下部材84と、を備えている。
なお、弾性体80は、弾性ばね部82も含め合成樹脂材料で形成され、容器軸O1と同軸に配置されている。
上部材83は、周壁83a及び天壁83bを有する有頂筒状に形成されている。
下部材84は、吐出器本体10に形成された内側連結筒47を径方向の外側から囲む内側周壁84aと、外側連結筒46を径方向の外側から囲む外側周壁84bと、外側周壁84bの上端部と内側周壁84aとを径方向に連結する環状の連結壁84cと、を有する二重筒状に形成されている。
内側周壁84aは、上部材83の周壁83aと同等の外径を有するように形成されている。内側周壁84aの下端部は、外側連結筒46と内側連結筒47との間に上方から入り込むと共に、例えば内側連結筒47に対してアンダーカット嵌合されている。この際、内側周壁84aの下端部は、吐出器本体10の頂壁部45に対して上方から接触している。さらに外側周壁84bは、外側連結筒46に対してアンダーカット嵌合されている。
これにより、弾性体80の全体は、上下方向に位置決めされた状態で吐出器本体10の上端部に装着されている。
複数のリング部81は、同径の円環状に形成され、上下方向に等間隔で並んだ状態で上部材83と下部材84との間に配置されている。
複数のリング部81は、外径が上部材83の周壁83a、及び下部材84の内側周壁84aの外径と同径となるように形成されている。さらに複数のリング部81は、内径が上部材83の周壁83a、及び下部材84の内側周壁84aの内径と同径となるように形成されている。
弾性ばね部82は、周方向に等間隔をあけて複数配置されている。
具体的には、弾性ばね部82は、周方向に等間隔をあけて6つ配置されている。各弾性ばね部82は、複数のリング部81を上下方向に連結していると共に、上端部が上部材83の周壁83aの下端開口縁に接続され、下端部が下部材84の内側周壁84aの上端開口縁に接続されている。
なお、弾性ばね部82は、傾斜の向きを交互に変更しながら、複数のリング部81を上下方向に連結している。
なお、図1は、吐出器1の縦断面図であるため、縦断面視の視点の影響によって、周方向に並ぶ6つの弾性ばね部82のうちの2つの弾性ばね部82だけが見えるように図示されている。
伸縮フィルム90は、少なくとも上下方向に伸縮変形可能(弾性変形可能)とされ、複数のリング部81を囲むように一体的に組み合わされている。
具体的には、伸縮フィルム90は、複数のリング部81の外周面を径方向の外側から囲むように、例えば接着等によって一体に組み合わされている。さらに本実施形態の伸縮フィルム90は、上部材83の周壁83a及び下部材84の内側周壁84aを径方向の外側から囲むように、接着等によって一体に組み合わされている。これにより、伸縮フィルム90の内部空間R2は、貯留室R1内に連通する密閉空間とされている。
なお、伸縮フィルム90とは、弾性ばね部82の伸縮復元変形による内容物の吐出を妨げないフィルムを指す。伸縮フィルム90は、シュリンクフィルム、ストレッチフィルム、ヒートシール性のあるフィルム等が好ましい。伸縮フィルム90の厚みとしては、特に限定されるものではないが、例えば10~300μmの範囲内が挙げられる。その中でも、10~100μmの範囲内の厚みとすることがより望ましい。
なお、伸縮フィルム90を構成する樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば以下に挙げる樹脂材料を採用することができる。さらに伸縮フィルム90に加飾を施す(例えば印刷等)ことも可能である。
伸縮フィルム90を構成する樹脂材料の一例としては、例えば以下が挙げられる。
・ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ-ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等)
・ポリスチレン(汎用ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等)
・ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)
・ポリアミド(ナイロン-6、ナイロン-66等)
・ポリアクリロニトリル(PAN)
・ポリイミド(PI)
・ポリ塩化ビニル(PVC)
・ポリメチルメタクリレート(PMMA)
・ポリエーテルスルフォン(PES)
さらに伸縮フィルム90は、上述した樹脂材料からなる一層または二層以上の延伸または未延伸フィルムによって構成されても良い。さらに、いずれかの樹脂材料を含む混合樹脂で製造されたフィルムでも良い。
さらに伸縮フィルム90には、水蒸気透過度300g/(m2・d)以下、酸素透過度10000ml/(m2・d・Mpa)以下のものが考えられるが、水蒸気透過度10g/(m2・d)以下、酸素透過度10ml/(m2・d・Mpa)以下であることが望ましく、さらには水蒸気透過度1.0g/(m2・d)以下、酸素透過度1.0ml/(m2・d・Mpa)以下であることがより望ましい。
なお、伸縮フィルム90自体が高い水蒸気透過度、酸素透過度を有していても良いし、これらの機能を付与する為にバリア層として、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂フィルムを用いても良いし、或いはアルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物等の蒸着層(又はスパッタリング)を用いても良い。
伸縮フィルム90としては、上述した樹脂材料から構成される基材フィルムと上記のバリアフィルムとが互いに積層されたものであっても良いし、例えば2層の基材フィルム層の間に1層のバリア層が介在するように積層されたものであっても良い。
(吸引弁、吐出弁)
上述のように構成された本実施形態の吐出器1は、吸引弁100及び吐出弁110をさらに備えている。
吸引弁100は、吐出器本体10を構成する内筒部42の下端部の内側に容器軸O1と同軸に配置され、弁本体101及び弾性アーム102を備えている。弁本体101は、例えば平面視円形状に形成され、中栓部材30の底壁部32に対して離反可能に着座していることで、流通孔34を開放可能に閉塞している。
弾性アーム102は、弁本体101と内筒部42とを一体に繋いでおり、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、吸引弁100は、複数の弾性アーム102を有する多点弁(例えば3点弁)とされている。
弾性アーム102は、例えば周方向に延びるように形成されることで適度なばね性が確保されていると共に、内端部が弁本体101の外縁部に接続され、且つ外端部が内筒部42に接続されている。従って、弁本体101は、複数の弾性アーム102の弾性変形に伴って上下方向に弾性変位可能とされている。
このように構成された吸引弁100は、貯留室R1内の加圧時に流通孔34を閉塞した状態に維持し、且つ貯留室R1内の減圧時に流通孔34を開放する逆止弁として機能する。
これにより、吸引弁100は、貯留室R1内の加圧時に、貯留室R1内から容器本体2内に向けた内容物の移動(逆流)を規制し、且つ貯留室R1内の減圧時に、容器本体2内から貯留室R1内に向けた内容物の移動(流入)を許容することが可能とされている。
なお、吸引弁100としては、上述した多点弁に限定されるものではなく、上記構成以外の弁構造としても良い。さらに吸引弁100は、内筒部42に対して一体に形成されている必要はなく、例えば内筒部42とは別体に形成したうえで、内筒部42に組み合わせても構わない。
吐出弁110は、ノズル筒12を構成する嵌合筒部63の後端部の内側にノズル軸O2と同軸に配置され、弁本体111及び弾性アーム112を備えている。弁本体111は、例えば平面視円形状に形成され、吐出器本体10の外筒部41に対して離反可能に着座していることで、吐出孔44を開放可能に閉塞している。
弾性アーム112は、弁本体111と嵌合筒部63とを一体に繋いでおり、例えばノズル周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、吸引弁100は、複数の弾性アーム112を有する多点弁(例えば3点弁)とされている。
弾性アーム112は、例えばノズル周方向に延びるように形成されることで適度なばね性が確保されていると共に、内端部が弁本体111の外縁部に接続され、且つ外端部が嵌合筒部63に接続されている。従って、弁本体111は、複数の弾性アーム112の弾性変形に伴って前後方向に弾性変位可能とされている。
このように構成された吐出弁110は、貯留室R1内の減圧時に吐出孔44を閉塞した状態に維持し、且つ貯留室R1内の加圧時に吐出孔44を開放する逆止弁として機能する。
これにより、吐出弁110は、貯留室R1内の加圧時に、貯留室R1内からノズル筒12内に向けた内容物の移動(供給)を許容し、且つ貯留室R1内の減圧時に、ノズル筒12内から貯留室R1内に向けた内容物の移動(逆流)を規制することが可能とされている。
なお、吐出弁110としては、上述した多点弁に限定されるものではなく、上記構成以外の弁構造としても良い。さらに吐出弁110は、嵌合筒部63に対して一体に形成されている必要はなく、例えば嵌合筒部63とは別体に形成したうえで、嵌合筒部63に組み合わせても構わない。
(吐出器の作用)
次に、上述のように構成された吐出器1を利用して、内容物を吐出する場合について説明する。
なお、初期状態では、図1に示す貯留室R1内に内容物が貯留されているものとする。さらに吸引弁100が閉弁して流通孔34を塞いでいると共に、吐出弁110が閉弁して吐出孔44を塞いでいるものとする。
このような初期状態において、内容物を吐出する場合には、図1に示すノズルキャップ70を取り外した後、図2に示すように、押下ヘッド11の上部材83を矢印Fに示す如く下方に向けて押下げ操作する。
これにより、複数の弾性ばね部82を弾性変形させながら、複数のリング部81間の間隔が接近するように、伸縮フィルム90ごと弾性体80を押潰すように変形させることができる。これにより、伸縮フィルム90によって囲まれた内部空間R2を減容させることができ、貯留室R1内を加圧することができる。そのため、貯留室R1内の内容物をノズル筒12内に供給することができ、ノズル口13を通じて内容物を外部に吐出することができる。
具体的には、押下ヘッド11の押下げ操作によって貯留室R1内を加圧したときに、吸引弁100を閉弁させながら、図2に示すように吐出弁110を開弁させることができる。従って、貯留室R1内の内容物を、吐出孔44を通じてノズル筒12内に向けて効率良く供給することができる。そのため、押下ヘッド11の押下げ操作に伴って、貯留室R1内の内容物を反応良く、スムーズに外部に吐出することができる。
次に内容物の吐出後、押下ヘッド11の押下げ操作を解除すると、複数の弾性ばね部82の弾性復元変形によって、伸縮フィルム90を伸張させながら押下ヘッド11を上方に復元移動させて、複数のリング部81間の間隔を元の状態に復帰させることができる(図1参照)。これにより、伸縮フィルム90によって囲まれた内部空間R2の減容を解除することができ、貯留室R1内を減圧(負圧化)することができる。
そのため、容器本体2内から新たな内容物を貯留室R1内に吸い上げて貯留することができ、次回の吐出に備えることができる。
具体的には、貯留室R1内が減圧したときに、吐出弁110を閉弁させながら吸引弁100を開弁させることができるので、容器本体2内から新たな内容物を、流通孔34を通じて貯留室R1内に効率良く吸い上げて貯留することができる。従って、適切な量の内容物を貯留室R1内にスムーズに貯留することができる。
特に本実施形態の吐出器1では、弾性体80及び伸縮フィルム90によって構成された押下ヘッド11を押下げ操作することで、伸縮フィルム90によって囲まれた内部空間R2を減容させ、それによって貯留室R1内を加圧して内容物を吐出することができる。
従って、押下ヘッド11の操作に伴ってピストン部を摺動させるような従来の構成とは異なり、固形物を含む内容物を利用した場合であっても、固形物によって作動性等が影響を受けることがない。従って、固形物を含む内容物であっても安定した作動性を確保して、内容物を吐出することができる。
さらに弾性体80及び伸縮フィルム90によって押下ヘッド11を構成しているので、従来に比べて少ない部品点数で構成することができ、押下ヘッド11を構成するにあたって、合成樹脂量を削減することができる。そのため、環境負荷に対する貢献を図ることができる。
さらにノズル筒12が吐出器本体10の前方(側方)に向けて突出しているので、例えば片手で押下ヘッド11を押下げ操作したときに、残りの片手で吐出された内容物を受け取る等といった使い方を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の吐出器1によれば、固形物を含む内容物であっても安定した作動性を確保して内容物を吐出することができると共に、合成樹脂量の削減に貢献することができる。
さらに伸縮フィルム90を、複数のリング部81の外周面の全周に亘って、接着等によって組み合わせている。従って、伸縮フィルム90と複数のリング部81とをより一層強固に組み合わせることができ、押下ヘッド11としての品質、作動の信頼性を向上させ易い。
さらに、伸縮フィルム90に例えば印刷等によって、吐出器1、内容物等に関する各種の製品情報等を明示することも可能である。これにより、例えば容器本体2に明示を行う必要をなくすことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る吐出器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の吐出器120は、伸縮フィルム90が複数のリング部81の内周面を径方向の内側から囲むように組み合わされている。
この場合には、インサート成形等によって、弾性体80及び伸縮フィルム90を一体に組み合わせることができる。さらに本実施形態では、伸縮フィルム90は、上部材83の周壁83aの内周面及び天壁83bの下面に一体に形成されていると共に、下部材84の内側周壁84aの内周面に対しても一体に形成されている。
特に、伸縮フィルム90を有頂筒状の形状に維持した状態で、弾性体80に組み合わせることができるので、伸縮フィルム90の内部空間R2の密閉性をさらに高めることができる。
(吐出器の作用)
このように構成された本実施形態の吐出器120であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
それに加えて、本実施形態の場合には、複数のリング部81が伸縮フィルム90の外側に位置するので、リング部81を利用して伸縮フィルム90を部分的に保護することができる。従って、例えば意図しない外力が伸縮フィルム90に対して作用することを抑制し易い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが可能であることに加え、各実施形態における変形例を適宜組み合わせてもよい。さらに、本実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態において、複数のリング部81及び複数の弾性ばね部82の数や形状等を適宜変更して構わない。いずれにしても、弾性体80及び伸縮フィルム90を利用して押下ヘッド11を構成し、押下ヘッド11の押下げ操作によって貯留室R1内を加圧できる構成であれば良い。
さらに上記実施形態において、例えば弾性体80内に、該弾性体80とは別体に形成した金属スプリング(コイルバネ等)を介在させても良い。この場合には、例えば弾性体80を構成する上部材83と、吐出器本体10の頂壁部45との間に金属スプリング(コイルスプリング等)を上下方向に弾性変形するように介在させることができる。
特に粘度の高い内容物を吸い上げる場合には、金属スプリング(コイルスプリング等)を介在させることで、弾性体80の弾性復元変形を、金属スプリングの弾性復元力を利用してサポートすることができるので、好ましい。
なお、弾性体80内であれば、金属スプリング(コイルスプリング等)の設置場所は上述した場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
R1…貯留室
1、120…吐出器
2…容器本体
3…容器本体の口部
10…吐出器本体
11…押下ヘッド
12…ノズル筒
13…ノズル口
80…弾性体
81…リング部
82…弾性ばね部
90…伸縮フィルム
100…吸引弁
110…吐出弁

Claims (2)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に組み合わされると共に、内部が容器本体内に連通する貯留室とされた吐出器本体と、
    前記容器本体の口部よりも上方に配置されると共に、前記吐出器本体の上端部に押下げ操作可能に装着された押下ヘッドと、
    前記貯留室内に連通すると共に、前記押下ヘッドの押下げ操作によって、前記貯留室内の内容物を、ノズル口を通じて外部に吐出するノズル筒と、
    前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記容器本体内に向けた内容物の移動を規制し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記容器本体内から前記貯留室内に向けた内容物の移動を許容する吸引弁と、
    前記貯留室内の加圧時に前記貯留室内から前記ノズル筒内に向けた内容物の移動を許容し、且つ前記貯留室内の減圧時に前記ノズル筒内から前記貯留室内に向けた内容物の移動を規制する吐出弁と、を備え、
    前記ノズル筒は、前記吐出器本体のうち前記容器本体の口部よりも上方に位置する部分から、前記吐出器本体の側方に向けて突出するように形成され、
    前記押下ヘッドは、
    上下方向に間隔をあけて配置された複数のリング部と、複数の前記リング部のそれぞれを上下方向に連結し、且つ上下方向に弾性変形可能な複数の弾性ばね部と、を有する合成樹脂製の弾性体と、
    少なくとも上下方向に伸縮変形可能とされ、複数の前記リング部を囲むように一体に組み合わされることで、前記弾性体の全体を全周に亘って覆う伸縮フィルムと、を備えていることを特徴とする吐出器。
  2. 請求項1に記載の吐出器において、
    前記伸縮フィルムは、複数の前記リング部の外周面を径方向の外側から囲む、又は内周面を径方向の内側から囲むように一体に組み合わされている、吐出器。
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