JP2024045043A - 動的な原稿の変更 - Google Patents

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Abstract

【課題】方法及び設備において、少なくとも2アップ、3アップ、4アップ原稿(ペーパーウェブ又は印刷可能な媒体上で移動方向に対して平行に又は横向きに印刷される頁パターンの数)の完全に自動的な原稿の変更を突発的に提供する。【解決手段】2アップ原稿の場合、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの下流側に配置された第2の縦空気折りステーションにおいて方向転換だけがなされ、3アップ又は4アップ原稿の場合、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの下流側に配置された第2の縦空気折りステーションにおいて付加的に折られる。【選択図】図6

Description

原稿の変更は、専門分野ではフォーマット変更とも称され、これは、生産設備において設備技術的な初期段階を形成する。このことは、生産タイプの可変性、すなわち連続運転での印刷製品のタイプ特有の生産物の製造に関し、そしてペーパーウェブ又は被印刷媒体上の原稿の数が、移動方向に対して平行に又は横向きに確定され、これにより広い製品タイプの可変性を保証するための最終目的を確実に提供できることを意味する。
デジタル式のブックブロック(中身)の生産では、いわゆるスマートファクトリが広まっている。スマートファクトリは、その内容、頁数、最終フォーマットにかかわらず、1の生産部数に至るまでの個別の本の製造を保証する。この傾向は、数年来はっきりと認められ、社会の発展に基づいて将来さらに確実に強まるだろう。その目的は、事実上完全に自動化されたブックオブワンの生産であり、これは、作業可能なPDFフォーマットのアップロードから始まり、発送準備ができた本にまでわたる。
高度に自動化されたこれらの設備では、多くの場合、顧客側で使用可能な素材ウェブ、つまりペーパーウェブの幅が制限をもたらし、この場合、所望の顧客最終フォーマットが、原稿数、部分長さ及び最終カットの変更によって決定される。この場合、迅速で可能な限り損紙のない自由な原稿の変更は極めて重要である。というのも、そのような原稿の変更が、存在する印刷可能なペーパーウェブ幅の可能な限り最適な利用を確保し、したがってわずかな最終カットを可能にするからである。ゆえに、迅速な原稿の変更は、デジタルベース設備の運転のための最終的な要素として、ジョブデータを事前にソートすることなく所望の最終フォーマットの効率的な利用を可能にする。
本発明は、特許請求の範囲において把握され保護されるその解決手段とともに、以下に詳細に評価される広範囲の従来技術から出発するが、後述され評価された「発明の概要」及び特許請求の範囲に基づいて、本発明の対象によって明確に従来技術を充足する提案を含む。
出願人のグループに由来する完全に自動化された原稿の変更は、種々の形で公知となっている。これについて、本発明の対象をより良好に理解するために、従来技術に関連する文献について評価する。
欧州特許出願公開第2727868号明細書から、デジタル印刷機を用いて順次印刷が行われた印刷シートを縦折り又は横折りする装置及び方法が公知となっている。ここでは、装置は、圧縮空気のための少なくとも1つの吐出開口を有する、圧縮空気源と制御ユニットとにそれぞれ接続された圧縮空気装置を備える。これにより、印刷シートを供給平面から折りローラの間へ送る、圧縮空気装置の圧縮空気ブラストを、現時点で折られるべき印刷シートの特性に応じて容易にかつ迅速に配量できるので、あらゆる多彩な折られるべき印刷シートにわたって、良好な折り品質と高い折り性能との両方が達成可能である。印刷シートが品質要求に対応していない場合、圧縮空気ブラストを選択的に抑制できる。それに基づいて、この印刷シートは、折りローラに供給されず、したがって折られずに別個の送り路上で排出される。
そのような装置を用いると、その間に材料ウェブから分離された印刷シートでも又はデジタル印刷機において個々に印刷が行われた印刷シートでも、搬送速度が、1回又は複数回の横折りによって低下するおそれがある。これに対して、横折りに際して生じた、前後に連続する印刷シートの間の隙間を減らすことができる。欠陥を含んだ印刷シートの排出によって、隙間はさらに拡大される。
したがって、この装置が可能とするのは、折られた印刷シートの製品流れを確立することだけである。確かに、横折りは、一方では印刷シートのスムーズな後続処理を容易にするが、しかし、同じ折り数では、潜在的に望ましくない空白頁の数の増加を招いてしまう。これに対して、印刷製品における空白頁の数を、折られていない印刷シートを組み込むことによって減らすことが公知である。しかし、公知の装置でも公知の方法でも、折られていない印刷シートを製品流れに組み込むことはできない。さらに、折られていない印刷シートの使用によって、サイクル数が増加し、その結果、使用される後続処理装置に応じて高い搬送速度が生じ、他方、スムーズな後続処理が困難になり、品質に関する問題を招いてしまうおそれがある。
欧州特許出願公開第2727869号明細書から、圧縮空気装置を用いて印刷シートを折る別の装置及び方法が公知となっている。圧縮空気装置は、圧縮空気源と制御ユニットとに接続されていて、折りローラの折りニップへ向けられた、圧縮空気のための少なくとも1つの吐出開口を有する。圧縮空気装置は、少なくとも2つのセグメントを有し、それぞれセグメントの少なくとも1つは、所定の横断面を有する。この場合、各セグメントは、圧縮空気源と制御ユニットとに接続されていて、各セグメントには、少なくとも1つの制御要素が装着されていて、各セグメントは、別個に圧縮空気を用いて制御可能である。
確かに、圧縮空気装置のセグメント化によって、供給方向に相並んでかつ相前後して配置された、装置の少なくとも2つの領域に個別に圧縮空気を加えることができるのは正しい。しかし、それゆえこの装置が可能とするのは、折られた印刷シートの製品流れを確立することだけである。確かに、横折りは、一方では印刷シートのスムーズな後続処理を容易にするが、しかし、同じ折り数では、潜在的に望ましくない空白頁の数の増加を招いてしまう。これに対して、印刷製品における空白頁の数を、折られていない印刷シートを組み込むことによって減らすことが公知である。しかし、この公知の装置でも公知の方法でも、折られていない印刷シートを製品流れに組み込むことはできない。さらに、折られていない印刷シートの使用によって、サイクル数が増加し、その結果、使用される後続処理装置に応じて高い搬送速度が生じ、他方、スムーズな後続処理が困難になり、品質に関する問題を招いてしまうおそれがある。
欧州特許出願公開第2818331号明細書から、デジタル印刷機によって連続的に印刷が行われるペーパーウェブを後続処理する装置及び方法が公知となっている。印刷が行われたペーパーウェブは、最初にパーフォレータ兼断裁ステーションを通過する。そこで分離された印刷シートは、横折り装置及び縦折り装置によって、それぞれ個々に1回又は複数回折られる。折られた後で、後でまとめて部分ブックブロックを形成する印刷シートが、丁合装置においてさしみ状にまとめてガイドされ、その後で、印刷シートは、これに続くスタック装置において部分ブックブロックへとスタックされて糊付けされる。その後で、部分ブックブロックは、後続処理へ搬送される。空白頁の数を減らすために、折られた印刷シートは、折られていない印刷シートと一緒にまとめてガイドしてもよい。ただし、この折られていない印刷シートは、常に、形成されるべき印刷製品の最後に、すなわち折られた印刷シートの後で供給しなければならない。その際に通常使用されるバックル折り機構は、折られた印刷シートと折られていない印刷シートとの間に、必然的に機械式のフラップを作動させるための隙間を必要として、フラップは、個々の印刷シートを、折りポケットに折る代わりに、折らずに折りローラを通って方向転換する。このフラップの切換えは、その都度特定の時間を要し、すなわち搬送速度に応じて対応する隙間を必要とする。そのような隙間は、例えばストップアンドゴー運転によって形成してよい。この隙間は、搬送速度が高くなるほど、そして印刷シートの部分長さが小さいほど、したがってサイクル数が高いほど、より大きくなる。フラップの切換えに要する時間は、最新の駆動技術を使用することによって確かに最小限に抑えることはできるが、しかしこれをなくすことはできない。
そのような手段では、機械制御部内でその都度の製造オーダに対応して自動で行われる折りパターンの最適化に基づいて、原稿の数に応じて、空白頁の数のある程度の低減を達成できる。しかし、費用、所要空間、閉ループ及び開ループ式の制御に掛かる労力は、加工ステーションの数によって比較的大きい。運転方式に応じて、分離後にまずは個々に、そして極めて小さな間隔を置いて相前後して装置を通って搬送されるべき印刷シートの搬送速度も比較的高いので、印刷シートの後続処理に際して品質の問題が生じ得る。さらに、ペーパーウェブは、横折りに使用されるバックル折り機に前置された横断裁機に短時間停止され、このことは、不連続な運転及び比較的複雑な前置された蓄え区間の使用を招いてしまう。最後に、搬送路は、先行する印刷シートが折られた後で再びバックル折り機から外へ送られてからようやく再び解放される。
欧州特許出願公開第3002240号明細書から、印刷シートブレーキが公知となっている。これは、処理機械において印刷機を通って用意される印刷シートを制動及び位置決めする方法に関し、その際、印刷シートの送り方向に沿って、少なくとも1つの手段が設けられていて、この手段は、制動力作用を印刷シートに及ぼし、そうして後置された処理ステーションとの関連で印刷シートの位置決めを実現する。この発明の対象の発展形態は、第1の手段が運転され、第1の手段が制動力を誘起するインパルスによって制御される空気力を印刷シートに及ぼすことにある。さらに、第2の手段が係合し、第2の手段は、印刷シートに作用する、少なくとも1種の制動力を発生させる摩擦力を実現し、その際、第1及び/又は第2の手段によって、印刷シートに間欠的な、均一な又は振動的な制動力が生成され、その際、制動力は、制御ユニットによって導かれ、制御ユニットは、問い合わされた運転変数に基づいて作動可能な可変の制御プロファイルで運転される。制御プロファイルは、保管されている又はアクセス可能である。
この保護権利から看取される利点は、要約すると以下のように把握できる。従来慣用の手段に対して、際立った機構がもはや重要ではなく、これにより、高いサイクル数であっても摩耗発生による故障のおそれはない。そこでは空気インパルスを基礎とする実証された要素が使用されていて、これにより、紙の厚さに合わせた特別な調整はもはや不要であるので、これに応じて動作の安定性を達成できる。位置正確な制動は、この機構を用いると全くもって極めて正確に実行できる。提案された装置の動作上の位置価値は、装置が補完的な手段として、生産方式を変更する方法の基礎となる系に導入できることにある。
欧州特許出願公開第3533609号明細書から、順次印刷が行われた連続する印刷シートを後続処理する装置及び方法が看取される。ここでは、コンベアと、折りテーブルと、折りナイフと、折りローラ対と、少なくとも1つの押さえと、折りナイフ及び押さえに作用接続された機械制御部とが設けられている。押さえは、後縁の領域で、折りテーブルへ向けて位置決めされるべき印刷シートの上面に作用する、この印刷シートのための少なくとも1つの機械的な制動要素を有する。位置固定の折りナイフは、折りローラニップへ向けられた圧縮空気用の少なくとも1つの吐出開口を具備する、第1の圧縮空気源に接続された圧縮空気装置を有する。折りテーブルは、連続する少なくとも2枚の印刷シートのための収集装置を形成する。コンベヤの領域には、コンベヤによって搬送される印刷シートを検出するための、機械制御部に作用接続されたセンサが配置されている。
装置を運転するとき、後行する印刷シートの前縁は、折りテーブル上に位置決めされた印刷シートの後縁よりも高く供給される。このことは、能動的な要素又はランプによって、下側ベルトにある固定の又は調整可能な段によって達成でき、段は、それぞれ後行する印刷シートの前縁を、折りテーブル上に位置決めされた印刷シートの後縁よりも持ち上げる。現行の作業オーダに対応する数の印刷シートが、収集装置を形成する折りテーブル上に収集された後で、すなわちスタックを形成するように上下に置かれた後で、このスタックは、これに続いて、折りナイフと折りローラ対とを用いて折られ、こうして折られた印刷製品が製造される。
欧州特許出願公開第3597430号明細書から、順次印刷が行われた連続する印刷シートを選択的に横折りする装置及び方法が看取される。この装置の、使用される圧縮空気装置は、圧縮空気装置の少なくとも1つの吐出開口から到来する圧縮空気ブラストを誘発又は抑制するための、制御ユニットに接続された第1の制御要素を有する。これにより、印刷シートを、折るために第2の搬送区間に又は折りを迂回するために第3の搬送区間に導入できる。後者は、共通の第2の区間地点を第2の搬送区間に組み入れつつ、折りローラの下流側に通じ、この場合、この経路の下流側に第4の搬送区間が続く。この場合、第3の搬送区間は、第2の搬送区間よりも長く形成されている、又はこれとは異なり、第2の搬送区間よりもゆっくりと、すなわち第1の搬送区間上で連続する印刷シートの第1のシーケンスが、第4の搬送区間上で連続する印刷シートの第2のシーケンスに等しいように、運転可能であることを考慮しなければならない。
これに応じて、デジタル印刷機を用いて、順次印刷が行われた印刷シートを選択的に横折りして又は折らずに後続処理できるので、横折りされた第1の印刷シートと折られていない第2の印刷シートとからなる印刷製品の製造、ひいては完成した印刷製品に存在する空白頁の数の低減も可能となる。折られていない第2の印刷シートは、横折りされた第1の印刷シートの後でこれに対して間隔を置いて、元のシーケンスを維持又は再現しながら、横折りの迂回によって生じた隙間に導入できる。第1の制御要素によって、圧縮空気ブラストの誘発又は抑制に対して付加的に、折り位置に供給された印刷シートに圧縮空気を加える継続時間を変化させることもできる。印刷シートは、ほとんど隙間なく装置に供給できるので、搬送速度を一定に又はほぼ一定にして運転できる。
欧州特許出願公開第2145773号明細書から、複数のシート状の折られた印刷産業製品、特に雑誌及び小冊子を製造する方法及び装置が看取される。デジタル印刷ステーションにおいて印刷が行われた材料ウェブを取り出すことによって、材料ウェブは、その縦方向に相並んで配置された、印刷が行われた少なくとも3つの材料ウェブ部分を有し、その際、送り方向に材料ウェブが動かされるとき、第1の材料ウェブストランドは、印刷が行われた少なくとも1つの材料ウェブ部分によって形成される。この材料ウェブ部分は、印刷が行われた2つの材料ウェブ部分によって形成される第2の材料ウェブストランドにまとめてガイドされ、材料ウェブの縦方向に延在する接続線に沿って、接着剤によって、第2の材料ウェブストランドに接合される。
互いに接合された材料ウェブストランドから、材料ウェブの送り方向に対して横向きの断裁によって、部分製品が分離される。部分製品は、第1の材料ウェブストランドから分離された、印刷が行われた第1のシートと、後者に接合された第2の材料ウェブストランドから分離された、印刷が行われた第2の印刷シートとからなり、これらの印刷シートは、これに続いて積み重ねられてスタックが形成される。部分製品は、積み重ねるとき又は積み重ねた後で互いに接合され、部分製品は、個別に又はスタックとして、相並んで位置する、印刷が行われた第2のシートの部分の間を延在する折り線を中心に折られる。
部分製品は、積み重ねてスタックを形成するとき、接着剤を用いて、折り線の領域で互いに接合できる。確かに、この運転システムによって、発生する損紙を最小限に抑えることができるが、しかし、ウェブ速度の制限を計画しなければならない。さらに、これにより2アップから3アップへの原稿の変更を実現できるが、4アップへの変更は実現できない。
欧州特許出願公開第2727868号明細書 欧州特許出願公開第2727869号明細書 欧州特許出願公開第2818331号明細書 欧州特許出願公開第3002240号明細書 欧州特許出願公開第3533609号明細書 欧州特許出願公開第3597430号明細書 欧州特許出願公開第2145773号明細書
本発明の基礎となる課題は、方法及び設備において、少なくとも2アップ(倍)、3アップ、4アップ原稿(ペーパーウェブ又は印刷可能な媒体上で移動方向に対して平行に又は横向きに印刷される頁パターンの数)の完全に自動的な原稿の変更を、変化させた形で提供することであり、その設備は、できるだけわずかな切換え損紙で、かつ同時に好ましくは>500fpm(>約152.4m/min)の可能な限り高いウェブ速度で運転ができ、この場合、ウェブ速度は、プロセスのタイプ及び最終目的に応じて著しく可変である。付加的に、本発明は、その課題によれば、容易に操作できるとともに製造される印刷製品に関して製造費用を低くする小さなフットプリントを有するべきである。本発明に係る設備は、その課題によれば、とりわけ約22.5インチまでのペーパーウェブ幅のいわゆる狭幅ウェブ印刷範囲で使用されるべきである。というのも、前述の範囲でたいていの印刷機が使用されるからである。しかし、このことは、より広いペーパーウェブを処理できることを排除するものではない。
本発明によれば、基礎となる折り丁、折り丁セット、紙葉、折りパターン及び折りタイプから出発して、フォーマット変更可能で生産タイプに特有の印刷製品の製造をもたらす、的確に用いられる技術の相互作用が基礎とされ、これらは、少なくともソフトカバー(SC)及びその変化形態、ハードカバー(HC)及びその変化形態、中綴じ(SH)及び糸綴じ(FH)の製品の製造、並びに単一の設備若しくは印刷後続処理機械における折られて接着された完成した小冊子の製造のための基礎となっている。種々異なる形で製造されたブックブロックの詳細な物理的な構成については、段落[0057]-段落[0065]の記載が参照される。
様々な製造方法同士の変更は、事実上切れ目なく機械停止又は空運転サイクルなく行うことができ、このことは、オーダの送りルートに適合した及び/又は顧客特有の作業を可能にする。またその一方で、そのように造られる印刷製品は、下流側で、インラインで及び切れ目なく後続の処理ステップに供給できる。デジタルPDFから完成した最終製品まで完全に自動化されたスマートファクトリを形成する機械のそのような集合体は、特に効率的で未来志向であると証明されている。
切換え損紙については、通常の理解において正確に述べておくと、そのような高性能設備では、原稿の変更を集中的にすることが目標とされ、切換え工程は、完全に異なる「ブックオブワン」のときのように個々の本ごとに変更する必要がなく、大抵は事前に収集された同一の原稿の生産を処理した後ではじめて変更すればよい。切換え工程は、フルの運転速度で行うことができるが、しかし、変更に応じて、最大70mまでの白紙が発生する。この損紙は、約150mの印刷機始動時の損紙と比較するとそれ自体は割合小さいが、「ブックオブワン」における要求に対しては、そして特に事前に印刷が行われたロールでは依然として高すぎる。
本発明によれば、迅速に原稿及び生産タイプを変更する方法が提案され、したがって、それゆえ生じる製造コストも極めて低く、今日ではエンドレスウェブにおけるフォーマ折りとして扱われる第1の(最初の)縦折りが、LAF1(縦空気折り1)へと移行される。第2の(2番目の)縦折りは、3アップ又は4アップ原稿の製造のために、新たに第2の(2番目の)縦折りLAF2(縦空気折り2)へと移行される。
本発明の関連において、広いペーパーウェブ用の提案されたフォーマの可能性が指摘され、これにより、プロセスの原稿の取得は、典型的には4アップから8アップ原稿の原稿数へと拡張できる。これについては、不要な繰返しを避けるために、多くに代えて、本明細書の保護範囲を参照されたい。
このことは、ここで新たに折られていないエンドレスウェブを直接に横断裁機に供給できることを意味する。この場合、エンドレスウェブは、横断裁機の手前の、引張りローラ上で制御されたウェブ張力を介して、繰出しステーション(オフライン)又は印刷機(インライン)から横断裁装置に引き渡される。横裁ちの前に、さらに、原稿に応じた適切な縦パーフォレータが、自動的にかつ折り丁に正確に作動接続されるので、エンドレスウェブにパーフォレーションを形成できる。これに続いて、ペーパーウェブは、移動方向に対して横向きに所定の部分長さで断裁される。そうすることによって生じたシート部分は、シート搬送に受け取られ、これに続いて、隙間と作用接続して時間定数で引き出される(典型的には約20ms)。その際、これは、ここでは「発明の概要」欄の最初に詳しく記載したように、例示的な時間の値に過ぎない。この時間定数は、欧州特許出願公開第3002240号明細書から詳細に看取されるLAFにおけるシート制動機能に依存し、この場合、この文献の内容は、本出願の一部に組み込まれる要素をなす。したがって、典型的には20msの前述の隙間は、2つの機能、すなわち一方では高いサイクル数(>40000T/h)のときポイントにおいてシート部分を確実に排出する機能、他方ではシートブレーキの運転方式を持続的に確保する機能を満たす。
これに続いて、シート部分は、引き続き方向LAF1の方へガイドされ、欧州特許出願公開第2727869号明細書から詳細に看取されるように、そこで個々に折られる(この場合、この文献の内容は、本出願の一部に組み込まれる要素をなす)又は欧州特許出願公開第3533609号明細書から詳細に看取されるように、事前収集されて折られる(この場合、この文献の内容も、本出願の一部に組み込まれる要素をなす)。これに続いて、折られた個々の折り丁又は事前収集されて折られた折り丁セットは、整列区間の方へガイドされる。この場合、本発明によれば、整列区間は、そこに由来する以下の追加の機能又は任意の組合せも満たす。
1.後置の丁合プロセスにおいて正確な補助糊付けを行うことを目的とする、2アップ原稿における折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列。
2.第2の折り目、つまりLAF2における正確な折りのため及び後置の丁合プロセスにおいて正確に補助糊付けを行うための、3アップ及び4アップ原稿における折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列。
整列区間に関して、機能1及び2を個別に行うだけでなく、部分的に又は全体的に互いに組み合わせた形で進行させてもよい。
紙葉形成のための後続の動的な横断裁機及び約20msのシート制動タイミングによってトリガされる一定時間の隙間形成に関して、そして上流側に配置されたポイントの位置決めに関して、2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットを後で形成することを目的として、エンドレスウェブの範囲において、好ましくはそれぞれ3つの、縦パーフォレータ又は折り湿しノズル及び/又は溝付け車の、本発明による配置構造によって、折りテーブルと、フォーマット変更可能な折りローラと、空気ナイフに対して約90度に配置されたシートストッパとを有する縦折り要素の水落下へ向かう後続搬送が行われる。
設備は、シートブレーキの有無にかかわらず運転できるとともに、好ましくは空気ナイフを含んでよく、空気ナイフは、折られた個々の折り丁又は折り丁セットを形成するため、かつ後続の搬出を保証するため、並びにフォーマット変更可能なシートストッパ(この場合、シートストッパは、そのような形で空気折り要素に対して平行して配置されている)と折りローラとを有する第2の縦折り要素における第2の縦折りのための整列を目的として整列区間内で製品を引き渡すためのものである。設備は、後置の丁合ユニットにおける補助糊付けのために正確に整列されて、折り丁又は折り丁セット内で第2の縦折りを形成することを目的としてシートガイドと空気ナイフとを用いて運転される。
空気ナイフ技術を有する少なくとも2つの縦折り要素は、少なくとも3つの縦パーフォレータと相互に組み合わされていて、この場合、縦パーフォレータ又は装置、すなわち折り湿しノズル又は溝付け車は、上位の制御部とデータ管理部とバーコード調整部と介して設けられていて、選択された折りパターンに対応して折り丁に正確に作動接続される。折りパターンに対応して、1つの縦パーフォレータ(2アップ原稿に対して中央)又は2つの縦パーフォレータ(3アップ原稿に対して中央及び任意選択的に左又は右、左=Z折り、右=W折り)又は3つ全て(4アップ原稿)が、制御部によって作動接続される。この状況を特定するために、ここで述べておくと、Z折りに対して左、W折りに対して右の前述の縦パーフォレータの配置構造は、どのように第2の縦折りが現れるかに依存する。折りパターンに基づいて、第1の縦折りの進入ポジションは、適切にペーパーウェブに対して横向きに、対応するパーフォレータ(又は折りポジションによって生じる紙の弱化部)に合わせて調整される。シート部分は、次いで、第1の(最初の)縦折り(LAF1)で、水落下を介して、折りテーブル上に運ばれ、シートブレーキによって、極めて正確にシートストッパに制動される。この場合、このことは、上位のデータ管理システムに基づいて又は的確に配置されたバーコードに基づいて行われ、その際、シート部分は、次いで個々に折られる又は最初に収集されて次にまとめて折られる。これに続いて、個々の折り丁又は折り丁セットは、整列区間上で、紙移動方向に対して横向きに、固定縁に合わせて搬送方向に対して平行に整列され、次いで、折りパターンに応じて、第2の(2番目の)縦折り機において、折りローラによって方向転換される(2アップ原稿)又は再度折られる(3アップ及び4アップ原稿)。第2の(2番目の)縦折りにおける折りプロセスは、その特徴によれば、折り丁/折り丁セットがシートストッパに、空気折り機に対して平行に当接し、これと同時に折りインパルスによって個々の折り丁/折り丁セットが折りローラの方へ押し付けられ、これにより、第2の縦折りが形成される。
まずは2アップ、3アップ及び4アップ原稿を製造する、本発明に係る方法及びそのアセンブリによって、タイプ特有の印刷製品の製造の基礎となる、最適なウェブ幅の利用を達成できる。
縦パーフォレータから折り湿しノズル又は溝付け車への折り丁に正確な切換えによって、フルの機械運転で、通常の無線綴じ(HC、SC及び変化したサンプル)のための折り丁を、糸綴じ(FH)又は中綴じ生産(閉じた折り丁)の製品へと変更できる。その意味することによれば、インラインで様々な生産に、最小限の切換え工程で又は切換え工程なく変更でき、その際、生産方式変更の切換えが同一の部分長さ及び同一の折りパターンで切れ目なく行われるとき、損紙が生じることなく運転を行うことができる。その関連において、付加的に、郵送物及び/又はフラップ折り製造などのさらに別の生産タイプも考慮されることが強調されるべきである。これについては、不要な繰返しを避けるために、段落[0048]の記載が参照される。この場合、特に縦折りLAF1における事前収集の機能は、これにより糸綴じ及び中綴じのための後置のプロセスの生産能力を係数の分だけ増加できるので、極めて重要であることに留意することが大切である。その他の場合には、個々の折り丁は、中間ステップで丁合いしなければならず、又は性能を提供するサイクル数で動作しなければならなず、サイクル数は、アセンブリの制限された給紙工程をもたらすはずである。無線綴じでは、事前収集によって、まず第1に品質確保が保証される。
1つのサイクルから次のサイクルへの、折られた個々の折り丁から事前収集された折り丁セットの折り折りへの前述の切換えは、特に厚さに依存する折りローラの変更可能な位置調整及び空気ナイフの場合での折り圧力の変化などのプロセスに関連する変数が方策を基に制御されることによって、実行できる。厚さ変更可能な折りローラ、好ましくは滴状の凹設部によって形成されるゴムローラが設けられるとき、ローラは、まずは回転軸線を位置調整することなく、少なくとも2層の用紙の厚さ補償を保証できる。より大きな厚みの突出が存在するとき、これに応じて折りローラを機械的に位置調整できる措置が講じられる。原則として、そのようなプロセスに起因する工程では、基礎となる方策を基とする制御部の補足を導入でき、その際、これらの制御プロファイルを、折りパターン、用紙タイプ、厚さなどの基本情報に基づいて自動的に算出して変更できる。
約22.5インチの幅のペーパーウェブを有する、フォーマットを制限する折り丁幅に基づく、2アップ、3アップ、4アップ原稿の、迅速で事実上隙間のない切換えのための手段は、もちろん、5アップから8アップ原稿へ拡張できる。したがって、その意味することによれば、ペーパーウェブは、本発明によれば、好ましい形で使用される22.5インチの幅に限定されず、より広い及びより狭いペーパーウェブを処理でき、このようなペーパーウェブは、例えば折りフォーマ、プラウ折り又は部分ウェブ供給の前置によって導入され、次いで、横断裁機の前でまとめてガイドできる。
この場合、例えば8アップ原稿は、4アップ原稿と同様に処理され、この場合、供給されるウェブは、2層になっている。後置のプロセスは、同一に維持される。この手段の利点は、ペーパーウェブを例えば2倍に広げると、頁数性能/サイクルも同様に2倍になることに認められる。これについて、本発明及び特許請求の範囲による有利な手段は、既存の手段のときに適用されるような制限を受けない。既存の手段では、2層のペーパーウェブは、折り原理と、例えばガイド板と組み合わされた真空ベルトによる半分の押さえとに基づいて機能しないだろう。対応するシステム及びその作用方式は、当業者には公知である。当業者は、このシステムの機能に精通していて、したがってさらなる説明は不要である。
以下の別の有利な変化形態は、従来技術の充足するものとして記述できる。
ここで、本発明によれば、有利なアセンブリ及び/又は方法の有利な統合又は組合せを基礎とし、一方では、空気折り技術、シートブレーキ、事前収集などの既存の技術を支持し、他方では、折り丁及び折り丁セットを製造するための前述の本発明による2アップ、3アップ及び4アップ以上の原稿の形成を含む拡張が提案され、これらは、同様に下流側で、少なくとも1つの印刷後続処理機械を含めて、多様なタイプ特有の又は類似タイプの印刷製品を製造するための多様な生産可能性及び組合せを保証する。とりわけ以下である。
1.折り丁又は折り丁セットを提供するための、2アップ、3アップ及び4アップ原稿に対する方法及び装置であり、この場合、その製造によって、ウェブ幅の利用が最適化される。
2.2/3アップ原稿、3/4アップ原稿又は2/4アップ原稿の完全に自動的な原稿の変更のための方法及び装置であり、このような多様な原稿の変更は、適切に、把握された原稿の組合せに関して逆向きも実行可能である。2/3アップ及び3/4アップ原稿の原稿変更は、数メートルの損紙で行うことができ、このことは、進入ポジションLAF1の位置調整に依存する。その一方で、2/4アップ原稿の原稿変更は、進入ポジションを位置調整しなくてよいので、切れ目なく行われる。
3.FH、SH及び他のブックブロックタイプの、パーフォレーションが付けられた折り丁から閉じた折り丁への、同一の原稿での、切れ目のない、折り丁に正確な生産方式切換えの実現可能性は、縦パーフォレータから折り湿しノズルへの及びその逆の自動的で折り丁に正確な切換えによって実現できる。この場合、これにより、1の生産部数の本を様々な生産方式で切れ目なく製造することができ、すなわちブックブロックの最終製造方式に対する顧客特有の要求は、紙種が同じままである前提条件から出発して、事前にもはやフィルタリングして別個の生産ラインに移行しなくてよい。ゆえにそれらの条件を満たすことができ、これにより、顧客注文を同時に送りルートに適した形で生産できる。
4.個々の折り丁又は事前収集された折り丁セットとしての3アップ原稿でのW折又はZ折りの折り丁を製造する方法及び設備である。このことは、郵送物、広告商品及びその他の物の閉じた背の製造を目的として折り湿しノズル及び/又は溝付けステーションと組み合わせて行ってもよい。
5.溝付けステーションと組み合わせて、表紙を、繰り出しから、例えばフラップ折りで製造して、これに続いてバッチ方式で丁合ステーションにおいて収集してもよい。フラップ折りは、3アップ原稿のときと同様の折り方式の選択によって確立され、その際、フラップ折りは、縦パーフォレータの代わりに溝付けステーションによって事前に規定され、これに続いてLAF1において折られる。しかし、LAF2では第2の折りが形成されずに、事前製造されたフラップ折りシートが、方向転換されるだけであり、これに続いて丁合いされる。
番号5と同様に、付加的に、4アップ原稿でさらにダブルフラップ折り(観音折りとも称される)の製造もでき、ダブルフラップ折りは、順次又はLAF1に対して代替的にLAF2で実行されるべきである。
6.手動による介入のないフルの運転でのW折りからZ折りへの切れ目のない切換えが保証されていて、その際、LAF1における進入ポジションのスライドが、切換え時の損紙のメートル数を規定する。
7.ここでは、4アップ原稿で平行二回折り、個々の折り丁又は事前収集された折り丁セットを製造する方法及び設備を基礎としている。
8.ブックブロック生産から個々のシートへの生産方式切換えは、切れ目なく、LAF1においてシートストッパをサイクルに正確に上昇させて、折りインパルスを抑制することによって確立でき、これにより、シート部分は、LAF1を通って、後置の収集装置又は丁合装置に直接に搬送できる。
9.エンドレスウェブ領域での折り目における溝付け及び/又は折り湿し剤の塗布による、2アップ原稿での折られて糊付けされた小冊子を製造する方法及び/又は設備であり、これに、横裁ち、シート搬送、隙間形成及び新たに提案された事前に溝付けされた及び/又は折り湿し付けされた折り目領域での糊付けが続き、これは、従来技術において記載されておらず、したがって当業者にとって容易に想到されるものでもない。LAF1における事前収集及びこれに続く折りは、ここでは実行される。LAF2における整列区間及び方向転換を介する後続搬送が保証されていて、これに続いて、丁合い機械において、上位の丁合又は個々の小冊子の排出が行われる。
10.さらに、前置されたフォーマと2層のペーパーウェブとを用いた原稿拡張を実現でき、その際、4アップ-8アップ原稿の動的な折りパターン変更による原稿増加が可能である。不要な繰り返しを避けるために、本明細書の段落[0037]から段落[0045]の記載が参照される。
タイプ特有の又は類似タイプの印刷製品の製造に用いられる記述の生産方式可変性は、ここでは、さらに後置の印刷後続処理設備又は機械の運転によって実現され、その際、予め作製された印刷製品を設備に導入する及び設備を通過させることは、通常の場合、ジョブに依存して行われる。それにかかわらず、生産は、同様に単一の運転又は混在運転で維持でき、この場合、個々の印刷製品(ブックオブワン)の継続する間欠的な製造まで、他のタイプ特有の印刷製品を導入することによる所定の流れの打切りを常時実現してよい。
したがって、2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットの前述の形成及びこれに続く紙葉形成のための動的な断裁の下流側で、後置の印刷後続処理は、無線綴じ機からなる少なくとも1つの装置からなり、そこには、本発明による拡張として、見返しシートフィーダが組み込まれてよく、この場合、そのような見返しシートフィーダは、自律的に無線綴じ機の外側で動作してよい。無線綴じ機に対して補足的に、さらなる印刷後続処理設備をなすために、少なくとも1つのバーコードリーダシステムが設けられている。無線綴じ機への見返しシートフィーダの導入が行われると、見返しシートフィーダは、好ましくは無線綴じ機の頭部側に配置され、これにより、見返しシートフィーダは、直接、タイプ特有の全ての印刷製品の製造に提供される。個々のタイプ特有の印刷製品の製造は、以下の基準に従って展開される。
1)ハードカバー(HC)の形態の第1のタイプ特有の印刷製品を製造するとき、無線綴じ機における特有の加工は、送られてきたブックブロックが、既に見返しシートと共に送られ、次いで、ブックブロックは、次のタイプ特有の加工が下流側に配置された背貼りステーションにおいて行われるまで、無線綴じにおける通常の加工ステーションを通過することにある。
2)変化したハードカバー(HC)の形態の第2のタイプ特有の印刷製品を製造するとき、無線綴じ機における特有の加工は、送られてきたブックブロックが、既に見返しシートと共に送られ、次いで、ブックブロックは、次のタイプ特有の加工が、下流側に配置された背貼りステーションにおいて行われるまで、無線綴じ機における通常の加工ステーションを通過することにある。これに続いて、そのようにして製造された印刷製品は、印刷製品が、背貼りステーションに対して付加的に配置された表紙シートフィーダにおいて、任意選択的に、さらなる実施形態(2a)をもたらす表紙シートで補足されることによって、拡張できる。
3)変化したハードカバー(HC)の形態の第3のタイプ特有の印刷製品を製造するとき、無線綴じ機における特有の加工は、送られてきたブックブロックが、見返しシートなく送られ、次いで、ブックブロックは、次のタイプ特有の加工が、下流側に配置された背貼りステーションにおいて行われるまで、無線綴じ機における通常の加工ステーションを通過することにある。これに続いて、そのようにして製造された印刷製品は、印刷製品が、ステーションに対して付加的に配置された表紙シートフィーダにおいて、任意選択的に、さらなる実施形態(3a)をもたらす表紙シートで補足されることによって、拡張できる。
4)ソフトカバー(SC)の形態の第4のタイプ特有の印刷製品を製造するとき、無線綴じ機における特有の加工は、ブックブロックが、見返しシートなく送られ、ブックブロックは、背貼りステーションにおける加工を迂回して、無線綴じ機における通常の加工ステーションを通過することにある。この背貼りステーションの下流側で、ブックブロックに、表紙シートフィーダにおいて、表紙シートが装着される。任意選択的に、背貼りステーションにおいて加工を行ってよく、その際、この加工は、さらなる実施形態(4a)をもたらす。
5)変化したソフトカバー(SC)の形態の第5のタイプ特有の印刷製品を製造するとき、無線綴じ機における特有の加工は、ブックブロックが、見返しシートと共に送られ、ブックブロックは、背貼りステーションにおける加工を迂回して、無線綴じ機における通常の加工ステーションを通過することにある。この背貼りステーションの下流側で、ブックブロックに、表紙シートフィーダにおいて、表紙シートが装着される。任意選択的に、背貼りステーションにおける加工が含まれてよく、この加工は、さらなる実施形態(5a)をもたらす。
6)付属する変化形態を伴う、第6のタイプ特有の印刷製品の製造は、糸綴じされた本(FH)に関し、この本は、糸綴じ機械から到来して、次いで、加工を完成させるために印刷後続処理設備に移送され、そこで少なくとも1つのバーコードリーダによって検出され、これに応じて後続搬送され、その際、この本の確認されたタイプ関連性についての第1の通知が、無線綴じ機のミーリングステーションに送られる、すなわち指令入力によってそのようなブックブロックの背の加工が行われない。事前に、糸綴じされた本は、任意選択的に、設備内部の又は自律的に運転可能な見返しシートデリバリにおいて加工される、すなわち見返しシートが装着される又は装着されない。無線綴じ機に導入した後で、糸綴じされた本は、既に述べたように、加工されずにミーリングステーションを通過し、その後で、本は、任意選択的に、ミーリングステーション及び/又は表紙シートデリバリ(実施形態6aから6b)において処理される。また、そのようなブックブロックを、ハードカバーが存在するハードカバー機械において製造し、次いで、ブックブロックに糊付けを行い、必要に応じて背貼り/挿入シートを装着することも可能である。
したがって、要約すると、本願の基礎をなす無線綴じ機及び/又は糸綴じ機及び/又はハードカバー機械及び/又は縁処理機を含めて、タイプ特有の印刷製品の少なくとも8つの様々な実施形態が製造可能であり、この場合、ここで着眼される実施形態の数は、限定的なものと見なされるべきではないことを確認できる。
7.第7のタイプ特有の印刷製品の製造は、中綴じ機から到来する印刷製品に関し、中綴じ機は、少なくとも1つのバーコードリーダシステムによって補足された、印刷製品に関連する処理ステーションであり、バーコードリーダシステムは、バーコードが備え付けられた個々の印刷製品に関連する個々の折り丁を検出でき、中綴じ機における折り丁の処理を個別に構成でき、取り付けられるべき表紙シートに関して最終生産を行うことができる。
見返しシート、背貼りストリップ、表紙シートの取付けは、付属の変化形態を伴う、タイプ特有の印刷製品1から6において、存在する本又はブックブロックのタイプに依存する糊付け動作によって行われる。中綴じ機から到来する製品では、セットを形成する際の従来慣用の全てのタイプ及び特定の全てのタイプが使用される。
タイプ特有の本又はブックブロックは、印刷後続処理設備に導入するときソートされた又はソートされていない順序で以下の基準に従って処理できる。
a)印刷後続処理機械に導入されるブックブロックの順序がソートされていると、少なくとも1つのバーコードリーダによって、少なくとも1度、存在する順序の基本的に効率的な構成が検査される、すなわち、どのジョブに印刷製品が属するか、基本的に好ましくは前述の番号1から3の範囲にあるハードカバー(HC)及びその変化形態であるか、好ましくは前述の番号4から5の範囲にあるソフトカバー(SC)及びその変化形態であるか、好ましくは前述の番号6の範囲にある糸綴じされた本(FH)及びその変化形態であるか、又は別のブックブロックタイプであるか検査される。個々のジョブが事前にソートされて印刷後続処理機械にセットごとにタイプ特有に導入されると仮定すると、運転は、個々のタイプ特有の印刷製品の加工順序の間、変化しない。
b)印刷製品の基本的なソートが設定されていると、少なくとも1つのさらなるバーコードリーダ又はバーコードリーダシステムによって、好ましくは印刷後続処理機械に進入する前に、順序内に該当するブックブロックが例外なく一様に存在するか、又はそこから派生する個々の変化形態がそこに混在しているか検査される。したがって、見返しシートフィーダ、背貼りストリップフィーダ、表紙シートフィーダに沿った個別の加工順序は、特定の制御プロファイルに従って中央機械制御部によって制御される。
c)印刷後続処理機械に導入されるブックブロックの順序がソートされていないと、バーコードリーダによって取得された情報は、個別の加工順序を制御する中央機械制御部に伝わり、この場合、個々のタイプ特有のブックブロックを間欠的に加工することが容易に可能であり、このことは、ブックブロックが間欠的に又は独立して送り出されるときと、各サイクルの後でブックブロックのタイプが異なる構成が存在するときとの両方の場合にいえる。同一の思想は、中綴じ機における様々なソートされていない印刷製品の製造についても当てはまる。
d)したがって、その意味するところによれば、タイプ特有のブックブロックにおける混在運転は、前述したように、規則的な又は任意の不規則な順序でも、打切りの有無にかかわらず、算術的な又は幾何学的な順序でも、製品にとって確実に実行できる。
バーコードリーダシステムは、設備に合った原稿を実現するための加工順序及び後続処理設備の各装置又はアセンブリを認識する。装置又はアセンブリにおいては、完成した製品のタイプ特有の生産に対するブックブロック区別が認識される、すなわち、まずは2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットの先行する形成の中での継続的な認識及び区別に関し、その認識には、紙葉形成又は用意されたブックブロックを用意するための後続の動的な断裁が含まれる。したがって、このバーコードリーダシステムは、既に、印刷処理機械の上流側に配置されたオートマチックブックブロック供給ユニットにおいて作動し、ブックブロックは、次いで、見返しシートフィーダに、これに続いて無線綴じ機又は中綴じ機にガイドされ、無線綴じ機又は中綴じ機において、タイプ特有の製品又は半製品の監視、閉ループ及び開ループ式の制御が行われる。これに対して付加的に、バーコードリーダシステムは、さらに、後置の、好ましくは三方断裁機として設計された縁断裁アセンブリにおける製品の三次元の完成にも合わせてその作業を拡張し、これにより、そのようなバーコードリーダシステムは、印刷製品のその部分内での著しく個別化された生産を包括するように閉ループ及び開ループ式に制御することが容易に可能である。
前述の2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットの形成の範囲内でも、同一の原理に従って機能する同等のバーコードリーダシステムが基礎となっている。設備全体を最初から最後まで、故障又は妨害なく運転できるようにするために、バーコードリーダ又は1つ若しくは複数のシステムは、相互に通信し、すなわち単一の又は適合された閉ループ/開ループ式の制御原則が存在し、この場合、システムは、任意選択的に、相互接続性を構築している。
好ましくは、前述のバーコードリーダシステムは、以下の原理に従って動作する。i)印刷製品において検出されるバーコードの少なくとも1度の認識が保証されている。ii)バーコード内のデータは、暗号化又はコード化されて存在する。iii)バーコードリーダシステムは、加工順序の間、永続的に準備状態にある。このことは、具体的には、ソフトカバー又はハードカバー又は他の印刷製品タイプを遅延なく個別に処理できるように、見返しシートフィーダ及び無線綴じ機が連続的に閉ループ及び開ループ式に制御されることを意味する。
概して、全てのバーコードリーダシステムは、単純なマークによって、RFIDシステムによって又はワークフローシステムの統合によって、拡張及び/又は置換及び/又は相互に組合わせ可能である。
2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットの形成と、紙葉形成のための後続の動的な断裁とによって、基本通りに形成されたハードカバー及びソフトカバーにわたる、それ自体は異なる多様な印刷製品を提供するための前提条件が形成され、したがって、設備のサイクルに干渉することなく異なる表紙シートを用いて動作できる基盤施設を用意する必要もあり、したがって、そのような状況では、通常、割り当てられた表紙シートを用いる単一の表紙シートフィーダを用いて動作するには至らず、その結果、様々な印刷製品の連続するサイクルに適した生産を維持するために、異なる表紙シートを用いた複数の表紙シートフィーダを用いて動作しなければならず、その際、表紙シートフィーダは、少なくとも1つのバーコードリーダによって制御され、その際、ブックブロックに、それぞれ表紙シートフィーダから到来する割り当てられた表紙シートを装着できるので、そのような運転は、例えば以下の基準に基づいて進行できる。
i)加工機械、好ましくは無線綴じ機の上流側に配置された少なくとも1つのバーコードリーダシステムは、ブックブロックが流れるときに存在する順序を記録する。
ii)この順序を、別のバーコードリーダシステムに基づいて、個々の表紙シートフィーダ内の格納されたカバーシートの順序と比較する。
iii)次に呼び出し可能な表紙シートと次に送り出されるブックブロックとが合致しないとき、該当する表紙シートフィーダにおいて表紙シートの空の引出しが導入される。
iv)空の引出しは、予定通りに適用され、次に呼出し可能な表紙シートが次に送り出されるブックブロックと一致するまで続き、したがって、その間に空のサイクルは必要でない。
設備全体の全てのバーコードリーダシステムは、上位の設備制御部に作用接続されていて、上位の設備制御部は、一方では、折り丁及び折り丁セットを製造するための2アップ、3アップ及び4アップ原稿運転のための設備を、他方では、後置の印刷後続処理機械を、これに属する加工ステーションと共に、制御技術的に認識する。この上位の設備制御部は、ブックブロックの厚さ及び/又はフォーマットなどの寸法が基本設定の寸法から大きく逸脱すると直ちに、関与する加工ステーションの設定変更も開始する。基本的に、この上位の制御設備は、包括的に、格納された制御プロファイル、又は生産に依存する制御介入、又は予測制御系を用いて作動し、この場合、冗長的な保護によって、設備全体の運転が高い安定性を有することが確保される。
既に何度か前述された印刷後続処理機械が比較的新しい世代の無線綴じ機(欧州特許第3406456号明細書参照)によって形成されると、この場合、本出願人のこの文献の内容は、本出願の一部に組み込まれる要素を形成し、この場合、別の無線綴じ機構成を用いてもよい。この特別に着眼された超小型の無線綴じ機械(欧州特許第3406456号明細書)が有する利点によれば、この無線綴じ機械は、閉じたガイド軌道を具備するブックブロック搬送系を有し、ガイド軌道において、上側に配置された3つの搬送クランプが動作し、搬送クランプは、それぞれ、ガイド配置構造によって、この無線綴じの機の機械フレームに取り付けられていて、ブックブロックは、ガイド軌道に属する加工ステーションに沿って搬送され、加工ステーションは、主に、ブロック導入ステーション、糊付けステーションの背加工ステーション、糊付けコントロール、乾燥ステーション、少なくとも1つの背貼りステーション及び背貼り押付けステーション、少なくとも1つの表紙シートステーションからなる。
この無線綴じ機には、クランプ開放系がさらに備え付けられていて、クランプ開放系は、少なくとも1つのクランプ内部要素と少なくとも1つのクランプ外部要素とからなり、この場合、両方の要素は、互いに動作可能に作用接続されていて、これらの要素の作用接続によって、綴じ機クランプに属するクランプジョーの開放が確立可能であり、この場合、ブックブロックの格納位置で、クランプ外部要素は、バーコードリーダ命令によって、可動のクランプ内部要素に対するモータ支持された押圧動作を確立可能であり、その際、クランプ内部要素は、綴じ機クランプに属するクランプジョーの的確な開放を、収容されるべきブックブロックの厚さに依存して開始し、この場合、この押圧動作は、同時に、好ましくはばね力による復元力を形成し、この復元力は、次いで、有効な押付け力として、収容されたブックロックに提供される。
図面の一般的な説明
以下、本発明を、描写の範囲としての図面を参照して説明する。本発明にとって重要であり、明細書において詳しくは開示されない全ての詳細について、図面が明示的に参照される。本発明を直接に理解するのに重要ではない全ての要素は、省略されている。様々な図において、同一の要素には、複数の図面に関して又は複数の図面にわたって参照符号が付されている。略語又は専門用語の説明は、「発明の概要」欄に認められる。
22.5インチの典型的なペーパーウェブ幅から出発する普遍的な折り幅の形成を示す。 Z折りを形成するための経路を示す。 W折りを形成するための経路を示す。 2アップ原稿のときの折り工程を示す。 印刷製品を折る装置を示す。 4アップ原稿のときの順次の折り工程を示す。 折り丁を用意するときの一連のプロセスを示す。 2アップ原稿運転でのプロセスを示す。 3アップ又は4アップ原稿運転での拡張されたプロセスを示す。 無線綴じ機を示す。
図1から、供給される22.5インチ(約572mm)のペーパーウェブの典型的な帯幅が看取される。この帯幅は、様々に構成される原稿(図柄部分)を準備するための基礎となり、したがってこの場合、より広幅のペーパーウェブを用いて広い範囲で構成される原稿を準備する動作が排除されないままである。図1によるプロセスのとき、ペーパーウェブ110が所定の経路を維持する対策が重要である。22.5インチのペーパーウェブ幅110から出発して、まずは折り装置100に基づいて中央で実行される折り動作によって、2アップ原稿150の観点から対称のウェブ幅110aを達成できる。
さらに、元のペーパーウェブ幅110を3アップ原稿に移行することが可能であり、この場合、これにより得られる物理的な形態は、Z折り160として構成されている。そのために、元々中央に位置決めされた折り装置110は、95mmの距離s(ポジション120a)だけ中央から右側へ新たなポジション110aに移動され、その際、sは折り装置の位置調整距離に相当する。この位置調整によって、左側では、381mmの長さを有する部分が生じる(ポジション120)。Z折りに関する理解をさらに深めるために、不要な繰返しを避けるため、図2の描画が参照される。
W折り170として3アップ原稿を形成することもさらに可能であり、この場合、元の折り装置110は、新たな位置110bに移動される。折り装置は、距離s(ポジション130a)=95mmだけ中央から左側へシフトされ、その際、この位置調整によって、右側では、381mmの長さを有する部分が生じる(ポジション130)。W折りに関する理解を深めるために、不要な繰返しを避けるため、図3の描画が参照される。
最後に、ポジション140は、ペーパーウェブ幅110がそれぞれ1/3に分割され、これによりその都度の折りプロセスが縁に関して同等の距離を置くことによって行われる場合には、Z折り100a及びW折り100bの場所がペーパーウェブ幅110に対してどのような関係にあるか示す。
さらに、以下の観点に留意されたい。
a)従来の系では、ペーパーウェブ幅は、適切な数で縦折りされた構成に移行される。その際、印刷原稿から設定される、印刷が行われた原稿の数を有する頁の数から、空白頁の数が生じる。空白頁は、横折りの省略自体によって既に低減されているが、しかし、依然として完成したブックブロックに存在する。
b)本発明の基礎をなす、個々のシートが連続する、横折りされたシートの組合せでは、空白頁は、同様に原稿の数によって設定される空白頁の数へと低減できる。しかし、方向転換と排出との組合せで自体では、空白頁を完全には回避できないが、空白頁は、自動的にかつ生産能力を制限することなく、そして排出ポイントにおいて労力を掛けることなく排出でき、これにより、的確な原稿の数に基づいて空白頁の数を最大で1へと減らせる。シーケンスの経過については、以下の思想が適用される。
c)方向変換された個々のシートによって存在する、横折りされたシートの可変性に加えて、白紙だけを含む個々のシート半部を排出できる。そのために、横裁ちの前後に動的な縦断裁ユニットが設けられ、縦断裁ユニットは、シート部分を中央で、好ましくは縦パーフォレータを介して分離する。そこでツーピースのシートは、横折り(空気横折り)へ向けて送られる。空気折りユニットにおける適切な空気インパルスが、シート部分が印刷像を有する箇所でのみ加えられ、これに基づいて、シート部分は方向転換され、多くの場合縦折り機を通って後続のステーションへ送られる。これに対して、印刷が行われていないシート部分には、空気インパルスが加えられず、これにより、このシート部分は、次いで直接に損紙へ送られる。
d)どのシート部分でまず選択的な分離ステーションを起動しなければならず、これに続いて適切な空気インパルスを排出を目的として抑制しなければならないのか、又はその逆にどのシート部分を後続搬送するべきであるかの情報は、主制御又は部分制御の場合、ガイドシステムを介して又はバッチテーブルに基づいて伝送され、他の場合、折り丁又はシート部分上に印刷されたバーコードを介して重要な情報の読み取りを実現できる。これにより、1つのブックブロックにおける空白頁の数を1へと減らせる。
図2は、Z折り210を製造するときの概略的な経路200を示し、Z折り210の折り幅は、最終的に190mmである(ポジション220参照)。どのようにして折り幅が実現されるのか良好に理解するには、図1が参照される。基本的に、経路は、図8による経過に相応し、すなわち第1の折り装置230で第1の折り動作が行われ(ここでは垂直に上から作用する)、第1の折り装置230では、最初に形成された、当初は異なる長さの部分を有する折り幾何形状体240が用意され、この折り幾何形状体240は、次に、Z折りを後で形成するための前提を有し、この場合、この最初に形成された折り幾何形状体240の搬送姿勢は、図2のポジション241によって明らかである。これに続いて、この最初に形成された折り幾何形状体は、後置された折り装置250(ここでは垂直に下から作用する)に移送され、折り装置250では、幾何形状的にいわゆるZ折り210となる最終的な折りが行われる。折り工程に加えて、Z折り210の後続搬送は、上向き251又は下向き252に行うことができる。折り装置250から水平に連続的に延びる後続ガイド253を設けることも可能である。そのような場合、ストッパ254(図8、ポジション841参照)は、搬送方向に障害がないように設計されるべきである。第1の折り装置230のための搬送区間(経路231)と第2の折り装置250のための搬送区間(経路255)とがそれぞれ独立して運転されるとき、折り幾何形状体を搬送するときのこれらの折り装置のサイクルの一致が補整部260によって保証される。
図3は、3アップ原稿としてのW折り310を製造するときの、別の概略的な経路300を示し、W折り310の折り幅は、最終的に190mmである(ポジション320参照)。どのようにして折り幅が実現されるのかより良好に理解するには、図1が参照される。基本的に、経路は、図8による経過に対応し、すなわち第1の折り装置330において第1の折り動作が行われ(ここでは垂直に上から作用する)、第1の折り装置330では、最初に形成される、当初は異なる長さの部分を有する折り幾何形状体340が用意され、この折り幾何形状体340は、幾何形状的にいわゆるW折りを後で形成するための前提を有し、この場合、この最初に形成される折り幾何形状体340の搬送姿勢は、図3の位置341から明らかである。これに続いて、この最初に形成される折り幾何形状体は、後置された折り装置350(ここでは垂直に下から作用する)に移送され、折り装置350では、W折り310となる最終的な折りが行われる。折り工程に加えて、W折り310の後続搬送は、上向き351又は下向き352に行ってよい。折り装置350から水平に連続的に延びる後続ガイド353を設けることも可能である。そのような場合、ストッパ354(図8、ポジション841参照)は、障害がないように設計されるべきである。
図4は、2アップ原稿での折り工程を示し、この場合、折り装置100は、本質的に図1による形態に対応する。この工程の折りは、図面において良好に理解するために、ポジション450から明らかである。不要な繰返しを避けるために、折り工程については、図4a及び欧州特許出願公開第3597430号明細書の実施形態が参照され、そこでは、図1において、印刷が行われた印刷シートの選択的な横折りとの関連において折り工程の実装が詳細に看取されるように記述されて開示されている。
横折りは、方法の一部として、縦折りに対する代替例として実行でき、その際、両方のタイプは、原稿と経過との設定及び状況に応じて、簡単に、択一的にだけでなく相互に組み合わせた形で用いることもでき、そのように理解することも本発明にとって重要である。
図4aは、それぞれ少なくとも2つの印刷頁を有する印刷シート401からなる印刷製品を横折りする装置402の一実施例を示す。この図4aは、開示内容を満足させるための質的な性質のものである。折り装置402は、ガイド平面403を有し、ガイド平面403内で印刷シート401がその都度供給され、ガイド平面403から、印刷シート401が、折るために後続ガイドされる。ここでは水平に延在するように図示されたガイド面403は、もちろん、鉛直に又は空間内で任意の角度で配置されてもよく、このことは、具体的な使用状況に応じて多数の構造的な選択肢を実現する。ここでは、そして後でも簡素化のためにそれぞれ単一の印刷シート401しか記述されず、図面にもそれぞれ単一の印刷シート401しか示されていないが、印刷シート401は、運転時、実際には単一の印刷シート401又は上下に位置する複数の印刷シート401である。
ガイド平面403の第1の側404は、第1の実施例では、図示の理由からガイド平面403の下側に示されていて、第1の側404には、2本の折りローラ405が配置されている。折りローラ405は、回転軸線406をそれぞれ有し、折りローラ405は、相互に折りニップ407を形成し、折りニップ407では、準備された折り線408において、また準備されていない折り線408においても、折られるべき印刷シート401の折り動作が行われる。折りローラ405の回転軸線406は、互いに対して、またガイド平面403に対しても平行に整列されている。ガイド平面403の第1の側404とは反対側に位置する、ガイド平面403の第2の側409は、図4aに図示された第1の実施例では、ガイド平面3の上側に示されていて、折りニップ407の領域に、圧縮空気装置410が設けられている。圧縮空気装置410は、折りニップ407の方へ向けられた、圧縮空気412のための少なくとも1つの、好ましくは複数の吐出開口411を有し、この場合、この圧縮空気装置410は、圧縮空気管路413を介して、圧縮空気源414に接続されていて、圧縮空気源414自体は、制御ライン415、416を介して、装置402の制御ユニット416に作用接続されている。圧縮空気装置410は、例えば電磁弁として構成された第1の制御要素417をさらに有し、第1の制御要素417は、圧縮空気が作用する継続時間を変化させるために用いられ、第1の制御要素417には、圧縮空気412のための少なくとも1つの吐出開口411が設けられていて、この場合、ここでは例えばスライダとして構成された第2の制御要素418が、この吐出開口411の横断面419を変化させるために用いられ、これと同時に、例えば減圧弁として構成されてもよい。圧縮空気管路413に、第3の制御要素420が配置されていて、第3の制御要素420は、その吐出開口411に供給可能な圧縮空気412の圧力を変化させるために用いられる。制御要素417、418、420は、それぞれ制御ライン415を介して制御ユニット416に接続されている。
主に、装置402のガイド平面403内に、用意する間には載置している印刷シート401用の第1のガイド要素421が配置されていて、折りニップ407の領域に形成された、吐出開口411からその都度圧縮空気ブラスト412’(412’’)の形態で吐出された圧縮空気412に対する、印刷シート401における凹部422が設けられている。第1のガイド要素421に対して付加的に、印刷シート401用の第2のガイド要素423が設けられていて、第2のガイド要素423は、第1のガイド要素421と圧縮空気装置410との間に配置されていて、場合によっては第1のガイド要素421と相互作用する。
第1のガイド要素421として、例えばガイドテーブルを用いてよい。もちろん、単一のガイドテーブルの代わりに、互いに対して距離を置いて位置する、すなわち相並んで及び/又は相前後して配置されてよい狭い複数のガイド要素が設けられてもよい。図4aに示されているように、第1のガイド要素421は、その凹部422の領域で、ガイド平面403から折りローラ405の領域付近まで延長されてよく、これにより、折りローラ405への印刷シート401のより良好なガイドが保証される。第2のガイド要素423として、同様に位置固定の要素、例えばガイドボードなどが用いられてよい。第2のガイド要素423は、直接に圧縮空気装置410の吐出開口411の領域にまで達するので、折りローラ405の間で折りニップ407に送られる印刷シート401の両方の後行する端部も、第2のガイド要素423によって設定どおりにガイドできることも有利である。もちろん、第2のガイド要素423も、互いに対して距離を置いて位置し、相並んで及び/又は互相前後して配置された狭い複数の個々の要素を有してよい。折り装置402のガイド平面403と同様に、第1及び第2のガイド要素421、423も、具体的な使用状況に応じて、水平に、鉛直に又は空間内で任意の角度で配置されてよい。最後に、折り装置402は、1つの上側の搬送ベルト25と、周回する2つの下側の搬送ベルト425’、425’’とからなる搬送ユニット424を有し、搬送ユニット424によって、印刷シート401を、折りローラ405の回転軸線406に対して略直角に延在する第1の供給方向426に提供できる。印刷シート401のこの供給方向426は、図4aにおいて、折りローラ405の作用平面に対して水平又は略水平に配設されていて、この場合、印刷シートのこの供給方向は、折りローラ405の作用平面に対して垂直に又は略垂直に、あるいは空間内の別の平面に実現されてもよい。これにより、印刷シート401を横折りするための、本出願の基礎となる折り装置402は、印刷シート401のタイプ及び供給平面にかかわらず任意に使用できる。
図5は、第1の折り工程510と第2の折り工程520とからなる、4アップ原稿での順次の折り工程を示す。これらの折り工程では、図5によれば、幅の第1のシート部分511と第2のシート部分521とが順次又は逐次対称に折られる。この順次の折り工程の結果、元の幅511の4分の1である、複数回折られた製品530が生じ、この場合、適切な後続処理機械において、典型的にはSH又はFHのための、具体的には折り丁の開放プロセスのための前折り又は後折りを確立するのに必要なときには、シート長さの4分の1は、相応にずれてもよい。その際、そのような折りでは、第1及び第2の折り平面510、520の領域にある詳細には図示されていない第1及び第2の縦パーフォレータと組み合わせて(相応の措置が講じられるときには横パーフォレータは排除されない)、本発明によるさらなる態様を取り入れることができ、その態様では、シート510及び/又は520に、対応する第1の折り工程510の第1の折りローラ対において縦パーフォレータが設けられるだけで、次いで、対応するシートが方向転換されるだけで、第2の折り工程520でようやく折られるか、又は逆の順序でまず折られ、次いで方向転換されるかは重要でない。これらの経過又は折り工程と単なる方向転換との間の相互作用については、図7及び図8から明らかである。さらに、方向転換とW折り又はZ折りでの折りとの両方を行うことも可能である。図中、第1の折り工程510と第2の折り工程520との両方における折りローラ対姿勢及び配置構造は単に略示されたものでしかない。折りローラ対の姿勢、角度及び大きさは、常に様々な折りパターンとなる、すなわち例えばジグザグ折り、巻き折り、平行二回折りとして、シート部分が折り装置に供給されるように調整できる。
したがって、本明細書に記載された個々のプロセスステップは、一方では、既に前述したように、任意の順序で実行でき、他方では、折りプロセス、方向転換プロセス又は排出プロセスの前に追加の隙間なく実行できる。個々の機能に必要な時間間隔は、<40ms、好ましくは<10msの範囲で、空気インパルスを用いて作業されるので、これについて、個々の機能に関する切換えに対する速度及びサイクル能力の依存性は生じない。折りプロセスが機械式に制御された手段によって実行される場合でも同様の思想が当てはまる。
図6は、フォーマ610から出発して縦折り1まで、つまりLAF1 650までの折り丁を提供するときの一連のプロセス600を具体的に示す。暗示されたフォーマ610は、ここでは、特にペーパーウェブ幅が>22.5インチであるべきときの単なる選択肢と解される。フォーマ610から到来するペーパーウェブ幅の任意選択的な供給と、エンドレスウェブ620を介する通常の供給との両方が、送りローラ621と方向転換ローラ622とを介して、処理平面そのものを形成する新たな作業レベル623へと移行される。送りローラ621は、引張りローラ(引張りローラを介して張力がペーパーウェブ幅に及ぼされる)として作用し、後続の横断裁装置630は、約0.5%から4%の間隔638を置いて動作し、このことは、この間隔638がフルにガイドされたペーパーウェブによって提供されることを前提とし、これにより、断裁品質が常に保証されている、すなわちペーパーウェブを移動方向に対して横向きに所定の部分長さ632に従って正確に、確実にかつ損失なく断裁できる。そのように形成されたシート部分631は、まず第1のシート搬送装置633によって受け取られ、第1の搬送区間634に沿って後続搬送され、そのシート部分は、これに続いて、同一平面の第2のシート搬送装区間に引き渡され、第2の搬送区間では、第2のシート搬送装置636が、シート部分631のさらなる搬送を担う。搬送区間634と搬送区間635との間では、フォーマット変更可能なシート部分でも確実な引渡しが行われる。第1のシート搬送装置633と第2のシート搬送装置636との間には、排出開口637が配設されている。排出開口637は、後続ガイドされるシート部分631の持続的な品質保証を確保する。この排出開口637の大きさは、約20msの搬送時間定数に対応し、これに基づいて、損なわれていないシート部分を後続の搬送区間635に引き渡すことができ、このシート部分自体は、第2のシート搬送装置636によって後続搬送され、これに続いて後置されたシート制動装置640に供給される。
搬送時間定数は、LAF1 650におけるシート制動装置640の機能に依存し、この場合、量的に設定された約20msの搬送時間定数を有する排出開口637は、2つの前提条件を満たす。
a)一方では、ポイントにおけるシート部分631の確実な排出を保証することに関する。
b)他方では、高いサイクル数(>40000T/h)が保証されるべきであり、このことは、シート制動装置640の運転に作用接続して行われる。
これに続いて、シート部分631は、引き続きLAF1 650へ向けてガイドされ、そこでは、個々に折られる660又はこれに対して代替的に事前収集されて折られた折り丁セットが整列区間620へ向けてガイドされる。この整列区間620は、その際、以下の機能を満たす。
1.後置の丁合いプロセスにおける印刷製品のより正確な補助糊付けを目的として、2アップ原稿(例えば図4参照)における折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列が行われる。
2.第2の縦折りLAF2 840における正確な折り及び後置の丁合プロセスにおけるより正確な補助糊付けのための、3アップ及び4アップ原稿(例えば図8参照)における折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列が行われ、その際、この補助糊付けは、完成した本の適切な箇所に位置しなければならない。補助糊付けは、例えば選択的に折り丁又は折り丁セットの地若しくは天の範囲又は天地の範囲に位置してよい。
用意されたシート部分631を制動及び位置決めするためのシート制動装置640の運転は、例えば、一般的にこのシート部分631の位置決めを実現する、所定の手段によって及ぼされる制動力に基づいて行われる。このシート制動装置640の発展形態は、第1の手段が、様々な強さ及び間隔の、制動力を引き起こすインパルスによって制御される空気力をシート部分631に及ぼすように運転されることにある。さらに、第2の手段が係合し、第2の手段は、シート部分631に作用する、制動力を発生させる少なくとも1種の摩擦力を実現し、その際、第1及び/又は第2の手段によって、間欠的に、均一に又は振動性の制動力がシート部分631に形成され、これにより、結果として生じる制動力が、制御ユニットによってガイドされ、制動力は、問い合わされた運転パラメータを基に有効化可能な可変の制御プロファイル(格納されている又はアクセス可能である)を用いてガイドされる。このシート制動装置640の利点は、概略的に以下のように把握できる。従来慣用の手段と比較して、著しく複雑で運動学的にガイドされる機構はもはや重要ではなく、これにより、もはや高いサイクル数であっても、力及び摩耗の発生によって欠陥が生じるおそれがない。実証された要素を使用でき、この要素の運転は、特に空気インパルスに基づいていて、これにより、紙の厚さに合わせた特別な設定がもはや必要とされないので、これに応じて、動作の安定性を達成できる。位置正確な制動は、特に、記述された2つの手段によって常に極めて正確に達成できる。本発明の基礎となるシート制動装置640の動作の価値は、どの方法を用いて多様な生産方式変更が実行されるのかにかかわらず、シート制動装置640が補完的な手段として系に多様に実装できることにある。
図6の正面図としての図7(図6の矢印VII参照)は、2アップ原稿運転でのプロセスを示し、この場合、折り丁又は折り丁セットは、LAF1領域720にある折り装置710において折られ、後続搬送711される。最後の方向転換ローラ712の下流側に、送り区間730が延在し、送り区間730では、折られた物体は、処理しやすい形で整列され、その後で、折られた物体は、後続の区間740、すなわちLAF2領域に沿って、純粋に方向転換741され、すなわちさらなる折りは行われない。別の方向転換ローラ742の下流側に、丁合い区間750が延在し、丁合い区間750では、シート部分760が準備され、別の処置のために相応にスタックされる(この点については図6も参照)。
図6の別の正面図としての図8(図6の矢印VII参照)は、3アップ又は4アップ原稿運転での拡張されたプロセスを示し、その際、折り丁又は折り丁セットは、LAF2で、付加的な折り装置840によって折られる。まず折り丁又は折り丁セットは、LAF1領域で、第1の折り装置810によって処理され、これに続いて後続搬送811される。最後の方向転換ローラ812の下流側で、送り区間830が延在し、送り区間830では、折られた物体は、処理しやすい形で整列され、その後で、LAF2で、後続の折り装置840が使用される。この折り装置にはストッパ841が設けられていて、ストッパ841は、折り丁のための搬送止めとして働くが、しかも、ここで行われる折りが対称的な原理に従って行われるようにも働く。別の方向転換ローラ842の下流側に、いわゆる丁合い区間850が延在し、丁合い区間850では、シート部分860が準備され、別の処理のために相応にスタックされる(この点について図6も参照)。
図6、図7、図8の運転についていえるのは、縦折りの数は、原則として2に制限されておらず、いつでも増やせることである。しかし、この関連において指摘しておくと、本明細書において冒頭では22.5インチの最大幅を有するペーパーウェブ(図1参照)に着眼していて、そこから、4アップ原稿(22.5インチ/4)で143mmの折り丁ブロックの最大幅で、有利な2回の縦折りを実行できる。
図9には、原則としてかつ当初の規定通りにソフトカバー本及びハードカバー本を製造するために設計された、より新しい世代の無線綴じ機990が示されている。本発明によれば、後でさらに詳しく述べるように、これらの基本的な2種の本の変化した実施形態を製造することもできる。そのような無線綴じ機990では、未処理のままの印刷製品を糸綴じ機から送り込んで、様々な仕上げ基準に従って生産することもできる。そのような糸綴じされた印刷製品では、単に、制御技術的に、そのような印刷製品が中立的に背ミーリング装置906を通して搬送できることが保証されている。無線綴じ機990に適当な箇所でバーコードリーダシステムが備え付けられていて、ブックブロックに、実施形態に応じて、対応する個別のバーコードが設けられていることによって、単一のブックブロックまでの様々な種類の実施形態の一貫する又は交代する処理を持続的に維持できる。そこから取得された情報は、中央制御ユニットで、無線綴じの直接的な製品関連の連続運転のために処理される。
図9には、無線綴じ機990が平面図で示されていて、ここでは、この無線綴じ機に糸綴じ機から印刷製品を送り込むこともできる。この無線綴じ機990は、閉じたガイド軌道903を具備するブックブロック搬送系902を有し、ガイド軌道903には、互いに上下に3つの搬送クランプが配置されていて、搬送クランプは、共通して、それぞれガイド配置構造によって、無線綴じ機990の機械フレームに取り付けられるとともにガイド軌道903に沿って配置された加工ステーションを通って動かされる。そのような加工ステーションの例には、一般的に、ここでは本導入ステーション905、背加工ステーション(背ミーリング装置)906、糊付けステーション及び糊付けコントロール907、表紙押付けステーション及び/又は背貼り押付けステーションからなる、背貼りストリップ908を用いる背貼りステーション991、表紙シート909を用いる表紙シートフィーダ992、排出ステーション910及び乾燥ステーション915が挙げられる。
さらに、この無線綴じ機990は、詳細には図示されていない3つの駆動装置941、942、943を有し、この場合、第1の駆動装置941は、第1の搬送クランプ911に割り当てられていて、第2の駆動装置942は、第2の搬送クランプ912に割り当てられていて、第3の駆動装置943は、第3の搬送クランプ913に割り当てられている。駆動装置941、942、943は、同様に上下に配置された駆動チェン921、922、923をそれぞれ1つ有し、駆動チェン921、922、923には、割り当てられた搬送クランプ911、912、913が取り付けられていて、搬送クランプ911、912、913は、駆動モータ931、932、933によって、それぞれチェン車904を介して移動方向901に駆動される。この場合、駆動モータ931、932、933は、図示されていないが専門家には広く知られた、無線綴じ機990の機械制御部によって制御される。機械制御部には、様々に設定された速度プロファイルが格納されているので、搬送クランプ911、912、913は、それぞれ固有の速度プロファイルでもって、ガイド軌道903に沿って移動できる。ゆえに、専ら2つ又は3つ以上の搬送クランプ911、912、913と対応する数の駆動装置とが備え付けられたブックブロック搬送系902を使用してもよい。
この無線綴じ機990は、幾つかの停止ポジション951、952、953を有し、停止ポジション951、952、953で、搬送クランプ911、912、913を、搬送クランプに割り当てられた駆動装置941、942、943によってそれぞれ停止できる。例えば、ルーズなブックブロック又は本又は印刷製品を導入するための第1の停止ポジション951と、ブックブロック900に図示されていない表紙シートを押し付けるための第2の停止ステーション952と、綴じられたブックブロック900を排出するための第3の停止ステーション953とが示されている。背貼りストリップを取り付けるための背貼りステーション991として構成された加工ステーション908が存在するとき、その領域に別の停止ポジションが設けられている。機械制御部には、停止ポジション951、952、953と必要に応じて別の停止ポジションとについて様々な長さの停止時間を格納してよい。さらに、無線綴じ機990は、ブックブロック900の突き出しを変化させる、ひいては位置固定の加工ステーション905に対して相対的なブックブロック900の距離を変化させるための、図示されていない装置によって拡張してよい。
したがって、前述の2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットの形成と、紙葉形成のための後続の動的な断裁との少なくとも下流側で、一般的に別の無線綴じ機械から構成されてもよい後置の無線綴じ機990は、少なくとも、無線綴じ機からなる装置からなる装置から構成されていて、この装置には、見返しシートフィーダが組み込まれていて、使用され、この場合、そのような見返しシートフィーダは、無線綴じ機の外側に独立して配置されていて、見返しシートフィーダは、そこから無線綴じ機に作用接続して動作することも可能である。機械に適した無線綴じ機と共に、導入されたブックブロックの後続処理は、少なくとも1つのバーコードリーダシステムによって閉ループ又は開ループで制御される。見返しシートフィーダが無線綴じ機に結合されると、見返しシートフィーダは、そのような場合には好ましくは無線綴じ機の頭部側に配置され、これにより、見返しシートフィーダは、直接、タイプ特有の全ての印刷製品の製造に提供される。個々のタイプ特有の印刷製品の製造は、以下の基準に基づいて進行し、この場合、ここに記述された製造は、「numerus clausus(数の制限)」を形成せず、すなわち「mutatis mutandum(必要な変更を加えて)」さらに別の変化形態を形成してよい。
1)ハードカバー(HC)の形態の第1のタイプ特有の印刷製品を製造する場合、無線綴じ機における特有の加工は、より高いサイクル数を実現するために、供給されるブックブロックが、既に見返しシートと一緒に供給され、このブックブロックは、次いで、下流側に配置された背貼りステーションで次のタイプ特有の加工が行われるまで、無線綴じ機内の所定の加工ステーションを通過することにある。
2)変化したハードカバー(HC)の形態の第2のタイプ特有の印刷製品を製造する場合、無線綴じ機における特有の加工は、既に見返しシートと一緒に供給されたブックブロックが、下流側に配置された背貼りステーションにおいてタイプ特有の加工が行われるまで、無線綴じ機内の所定の加工ステーションを通過することにある。これに続いて、そのように製造された印刷製品は、印刷製品に背貼りステーションに対して付加的に配置された表紙シートフィーダ内で任意選択的に表紙シートが補足されることによって拡張でき、このことは、さらなる実施形態を生じさせる。
3)変化したハードカバー(HC)の形態の第3のタイプ特有の印刷製品を製造する場合、無線綴じ機における特有の加工は、供給されるブックブロックが見返しシートなく供給され、次いで、ブックブロックは、下流側に配置された背貼りステーションにおいて次のタイプ特有の加工が行われるまで、無線綴じ機内の所定の加工ステーションを通過することにある。これに続いて、そのように製造された印刷製品は、印刷製品に背貼りステーションに対して付加的に配置された表紙シートフィーダ内で任意選択的に表紙シートが補足されることによって拡張でき、このことは、さらなる実施形態を生じさせる。
4)ソフトカバー(SC)の形態の第4のタイプ特有の印刷製品を製造する場合、無線綴じ機における特有の加工は、ブックブロックが見返しシートなく提供又は装着され、これが背貼りステーションにおける加工を迂回して、無線綴じ機内の所定の加工ステーションを通過することにある。この背貼りステーションの下流側で、ブックブロックに、表紙シートフィーダにおいて表紙シートが装着される。任意選択的に、背貼りステーションにおける加工を含めてよく、このことは、さらなる実施形態を生じさせる。
5)変化したソフトカバー(SC)の形態の第5のタイプ特有の印刷製品を製造する場合、無線綴じ機における特有の加工は、ブックブロックが見返しシートと共に供給され、これが背貼りステーションにおける加工を迂回して、無線綴じ機内の所定の加工ステーションを通過することにある。この背貼りステーションの下流側で、ブックブロックに、表紙シートフィーダにおいて表紙シートが装着される。任意選択的に、背貼りステーションにおける加工を含めてよく、このことは、さらなる実施形態を生じさせる。
6)付属する実施形態を伴う第6のタイプ特有の印刷製品の製造は、糸綴じされた本(FH)に関し、糸綴じされた本(FH)は、(別個の)糸綴じ機から到来して、次いで、加工を完了するために無線綴じ機に又は一般的には印刷後続処理設備に移送され、そこで少なくとも1つのバーコードリーダによって認識され、これに応じて後続搬送され、その際、確認されたこの本のタイプの関連性に関する第1の通知が、無線綴じ機のミーリングステーションに送られ、そこで、指示の入力によって、そのようなブックブロックの背の加工が施されない、すなわちこの処理ステーションは、制御技術的にスキップされる。その前に、糸綴じされた本には、設備内の又は独自に運転可能な見返しシートフィーダにおいて、任意選択的に、つまり見返しシートが装着される又は装着されない。無線綴じ機への導入後、糸綴じされた本は、既に述べたように、加工されずにミーリングステーションを通過し、その後で、この糸綴じされた本は、任意選択的に、背貼りステーション及び/又は表紙シートフィーダにおいて処理される。ハードカバー機械で存在するハードカバーと共にそのような本を製造し、次いで、この本に糊付けを施し、必要に応じて背帯/挿入帯を装着することも可能である。
したがって、これらの実施形態について要約すると、本発明の基礎となる無線綴じ機又は別の無線綴じ機械及び/又は生産に依存する糸綴じ機械及び/又はハードカバー機械及び/又は縁処理機械を取り入れて、製造可能な、タイプ特有の印刷製品の数多くの実施形態が存在し、この場合、ここで着眼される実施形態の数は、限定的なものと見なされるべきではない。
7)別のタイプ特有の印刷製品の製造は、中綴じ機から到来する印刷製品に関し、中綴じ機は、印刷製品に関連する処理ステーションと少なくとも1つのバーコードリーダシステムとを有し、バーコードリーダシステムは、バーコードを備えた印刷製品に関連する個々の折り丁を把握すること、折り丁の処理を中綴じ機で個別に実行すること、そして取り付けられるべき表紙シートに関して最終的な生産を実行することができる。
見返しシート、背貼りストリップ、表紙シートの取付けは、付属する実施形態を伴う少なくともタイプ特有の印刷製品1から6では、存在する本又はブックブロックの種類に依存する糊付け動作によって実行される。中綴じ機から到来する製品では、従来慣用の及び特定の種類の全ての生産が用いられる。
タイプ特有の本又はブックブロックは、ソートされた又はソートされない順序で、以下の基準に従って処理されてよい。
a)印刷後続処理機械に導入されるブックブロックの順序がソートされていると、バーコードリーダによって、少なくとも一度、並んでいる順序の基本的に有効な状態が調べられ、すなわちどのジョブに印刷製品が属するか、基本的に、好ましくは上記の番号1から3の範囲のハードカバー(HC)及びその変化形態であるか、好ましくは上記の番号4から5の範囲のソフトカバー(SC)及びその変化形態であるか、又は好ましくは上記の番号6の範囲の糸綴じされた本(FH)及びその変化形態であるか調べられる。個々のジョブが事前にソートされる又はタイプ特有に印刷後続処理機械にセットごとに導入されることから出発して、運転は、同一タイプの個々の印刷製品の処理中は不変に維持される。
b)印刷製品の基本的なソートが設定されているとき、少なくとも1つの別のバーコードリーダ又はバーコードリーダシステムによって、印刷後続処理機械に進入する前に、該当するブックブロックが均一に存在するか、又はそこから派生する個々の変化形態がそこに混在しているか調べられる。これに応じて、見返しシートフィーダ、背貼りストリップフィーダ、表紙シートフィーダに沿った個別の加工順序は、中央制御部によって、特定の制御プロファイルに従って制御される。
c)印刷後続処理機械に導入されるブックブロックの順序がソートされていないとき、バーコードリーダによって取得された情報は、個別の加工を制御する中央機械制御部に流れる。この場合、個々のタイプ特有のブックブロックを間欠的に加工することが容易に可能であり、このことは、ブックブロックがソートされて供給されるときだけではなく、各サイクルの後でブックブロックのタイプの異なる形態が、個別の加工のために存在するときでも可能である。同様の思想は、1つの中綴じ機においてソートされていない異なる印刷製品の製造に関する場合にも有効である。
d)したがって、このことは、タイプ特有のブックブロックの混在運転が、前述したように、規則的又は任意の不規則な順序でも、打切りの有無にかかわらず、算術的又は幾何学的な順序でも、製品にとって確実に実行できることを意味する。
バーコードリーダシステムは、原稿に関連する設備と後続処理設備における装置又はアセンブリを把握し、これらにおいて、完成した製品のタイプ特有の生産のためのブックブロックの違いが把握される、すなわち、まずは2アップ、3アップ及び4アップ原稿の折り丁又は折り丁セットを事前に形成する中での連続的な把握及び決定に関し、後続の動的な断裁によって、紙葉形成又はブックブロックの提供が保証される。
したがって、このバーコードリーダシステムは、印刷処理機械の上流側に配置されたブックブロック供給ユニット内で既に起動され、ブックブロックは、次いで見返しシートフィーダに、そしてこれに続いて無線綴じ機又は中綴じ機に導かれ、無線綴じ機又は中綴じ機において、タイプ特有の製品又は半特有の製品の監視、開ループ及び閉ループでの制御が行われる。これに加えて、バーコードリーダシステムは、その働きを、後置の縁断裁機における寸法に適した製品の完成へとさらに拡張し、縁断裁機は、好ましくは三方断裁機として、出願人のグループから「InfiniTrim(インフィニトリム)」の名称で販売されていて、これにより、これらの印刷製品は、設定された厚さ及びフォーマットサイズにかかわらず、正しい寸法で継続的に断裁できる。少なくともこれに関する記述は、出願人のホームページ及びカタログ並びに欧州特許第3285978号明細書又は欧州特許出願公開第3482892号明細書から認識可能であり、その記述の全ては、本出願の一部に組み込まれた要素をなしている。

Claims (44)

  1. 個々の折り丁又は折り丁セットを形成するためのNアップ原稿を連続して製造するために用いられる設備を運転する方法であって、
    個々の折り丁又は折り丁セットから、後置の印刷後続処理機械において、タイプ特有の印刷製品が完成され、その際、エンドレスウェブが、Nアップ原稿を形成するための基礎をなし、エンドレスウェブは、折られていない状態で、設備内の手段によって補完的に加工され、その後で、エンドレスウェブは、移動方向に対して横向きに動作する断裁動作に供され、断裁動作によって、事前設定された又は可変の紙葉を形成する部分長さが提供され、部分長さは、後続搬送アセンブリを介して、所定の又は継続的に新たに確定される相互間隔を維持しながら搬送され、その際、後続搬送アセンブリの下流側に移行区間が設けられていて、移行区間には、任意選択的に部分長さに関連する制動アセンブリが設けられていて、制動アセンブリの下流側で、部分長さは、少なくとも1つの縦空気折りステーション又は機械式に運転可能な折りステーションを介して、折られた個々の折り丁又は事前収集されて折られた折り丁セットへと加工され、後続の加工を実行するために整列区間に供給される、方法において、
    a)製品が引き渡された後で、後置の丁合プロセスで補助糊付けを実装するために、2アップ原稿の折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列が行われ、
    b)製品が引き渡された後で、第2の縦空気折りステーションで折るために、3アップ及び4アップ原稿の折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列が行われ、後置の丁合プロセスで補助糊付けが行われ、
    c)2アップ原稿の場合、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの下流側に配置された第2の縦空気折りステーションにおいて方向転換だけがなされ、
    d)3アップ又は4アップ原稿の場合、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの下流側に配置された第2の縦空気折りステーションにおいて付加的に折られる、方法。
  2. 少なくとも2アップ、3アップ、4アップ原稿の場合、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、横折りされる、又は組み合わせた形で縦折り及び横折りされる及び/又は順次縦折り及び横折りされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. エンドレスウェブに関する補完的な加工は、少なくとも1つの縦パーフォレータ及び/又は少なくとも1つの折り湿しノズル及び/又は少なくとも1つの溝付け車の配置構造によって行われ、この配置構造は、エンドレスウェブに、少なくとも2アップ、3アップ、4アップ原稿の個々の折り丁又は折り丁セットの形成を実現することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 設備内の目的に役立つ手段が、3つの縦パーフォレータ及び/又は3つの折り湿しノズル及び/又は3つの溝付け車の配置構造によって実現されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 断裁アセンブリは、動的な横断裁機であり、横断裁機は、所定の又は可変のサイクルに従って、所定の又は可変の搬送流に作用接続して動作し、その都度個々の折り丁のサイズを供することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 少なくとも2つの縦折り要素が、少なくとも3つの縦パーフォレータと組み合わされて、上位の制御部とデータ管理部とバーコード調整部とを介して、選択された折りパターンに応じて合致するように作動接続されることを特徴とする、請求項1及び4に記載の方法。
  7. 選択された折りパターンに応じて、1つ又は2つ又は3つの縦パーフォレータが実現され、その際、1つの縦パーフォレータのとき、中央は、2アップ原稿に関連し、2つの縦パーフォレータのとき、中央又は選択的にZ折りとも称される左側の軌道又はW折りとも称される右側の軌道は、3アップ原稿に関連し、3つの縦パーフォレータは、4アップ原稿に割り当てられていることを特徴とする、請求項1及び4に記載の方法。
  8. 個々の折り丁又は折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの上流側で、制動アセンブリを通過し、制動アセンブリによって、個々の折り丁又は折り丁セットは、ストッパに極めて正確に制動され、個々の折り丁又は折りセットは、上位の制御部及びデータ管理部及びバーコード調整部を介して、個々に又はまとめて折られ、その後で、個々の折り丁又は折り丁セットは、整列区間において、搬送方向に対して横向きに配置された固定縁に合わせて整列され、折りパターンに応じて、第2の縦空気折りステーションにおいて、個々の折り丁又は折り丁セットは、2アップ原稿に対応して折りローラによって方向転換される、又は3アップ及び4アップ原稿に対応して再び折られることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. 個々の折り丁又は折り丁セットは、折りプロセスのとき、第2の縦空気折りステーションにおいて、空気折り機に対して平行に配置されたシートストッパに当接し、個々の折り丁又は折り丁セットは、折り空気インパルスによって、折りステーションに属する、第2の縦折りを形成する折りローラの方へガイドされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. 縦パーフォレータから折り湿しノズル又は溝付け車への、折り丁に正確な切換えによって、フルの機械運転時にタイプ特有の印刷製品の後続の生産のために折り丁の変更を行う、すなわち無線綴じから糸綴じ又は中綴じへの変更を行う前提条件が形成されることを特徴とする、請求項1及び4に記載の方法。
  11. 第1の縦空気折りステーションにおいて折り丁を事前に収集することによって、生産能力を最大限に高めるためのフルの機械運転が保証されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 個々の折り丁から折り丁セットへの周期的に順次行われる折りは、方策を基とする主制御部によって導かれ、主制御部は、特に折りローラの厚さ変更可能な位置調整、空気ナイフのときの折り圧力の変化を制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  13. 2アップ、3アップ、4アップ原稿の継続的な切換えは、通常のペーパーウェブ幅に直接的に依存し、ペーパーウェブ幅が増減すると、処理される原稿の数がこれに応じて増減することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 2アップ、3アップ、4アップ原稿を処理するとき、好ましくは22.5インチのペーパーウェブ幅が基準とされ、8アップ原稿へと2倍になると、供給されるペーパーウェブ幅が、以前のペーパーウェブ幅に対して2層に形成されることを特徴とする、請求項1又は13記載の方法。
  15. 第1の縦空気折りステーションの手前まで少なくとも部分的に2層でガイドされるペーパーウェブを処理するとき、原稿の以下の比の状態
    a)5アップ原稿では、ペーパーウェブは、3/5対2/5の比で分けられる又は折られる、
    b)6アップ原稿では、ペーパーウェブは、2層で、1/1の比で存在する、
    c)7アップ原稿では、ペーパーウェブは、4/7対3/7の比で分けられる又は折られる、
    が与えられていることを特徴とする、請求項1又は13に記載の方法。
  16. ペーパーウェブが2倍に広がると、作業サイクルごとに処理される頁数が2倍になることを特徴とする、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 2アップ/3アップ及び3アップ/4アップ又はその逆の順序での原稿の変更が、第1の縦空気折りステーションの進入ポジションの調整によって行われ、2アップ/4アップ又はその逆の順序での原稿の変更が、進入ポジションを調整することなく切れ目なく行われることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  18. 1の生産部数に至るまでのタイプ特有の印刷製品の切れ目のない製造が、正しい送りルートで、縦パーフォレータから折り湿しノズルへの自動的なかつ折り丁に正確な切換えによって行われることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項又は複数項に記載の方法。
  19. 1の生産部数に至るまでのタイプ特有の印刷製品の継ぎ目のない製造が、正しい送りルートで、折り湿しノズル及び/又は溝付け車の間の組合せによって閉じた背で行われることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項又は複数項に記載の方法。
  20. 溝付け車を用いることによって、タイプ特有の印刷製品に属する表紙は、フラップ折りで製造されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項又は複数項に記載の方法。
  21. フラップ折りは、3アップ原稿に従った折り方式によって確立され、フラップ折りは、第1の縦空気折りステーションにおいて折られるとともに、第2の縦空気折りステーションにおいて、フラップ折りに属するシートが方向転換され、これに続いて丁合いされることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. Z折りからW折りへの切換えが、自動的に、設備のフルの運転で切れ目なく又はほぼ切れ目なく行われることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項又は複数項に記載の方法。
  23. 平行二回折りの製造が、4アップ原稿で、個々の折り丁又は事前に収集されて折られた折り丁セットで行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  24. 個々のシートへの生産変更が、切れ目なく、第1の縦空気折りステーションにおいてシートストッパを正確なサイクルで上昇させ、折りインパルスを抑制することによって行われ、その際、個々の折り丁が、前記ステーションを通過して搬送され、後置の収集装置又は丁合装置に供給されることを特徴とする、請求項1及び9に記載の方法。
  25. 個々の折り丁又は折り丁セットを形成するためにNアップ原稿を継続して製造するために用いられる設備を運転する方法において、
    個々の折り丁又は折り丁セットによって、後でタイプ特有の印刷製品が製造され、その際、Nアップ原稿が、エンドレスウェブから製造され、エンドレスウェブは、折られることなく設備内の補完的な加工によって補足され、その後で、エンドレスウェブは、移動方向に対して横向きに、事前に設定された又は変更可能な紙葉を形成する部分長さにわたって折り動作に供され、その際、部分長さは、後続搬送アセンブリを介して、所定の又は連続する新しく確定された相互間隔を維持して搬送され、その際、この後続搬送アセンブリの下流側に、移行区間が設けられていて、移行区間には、任意選択的に、事前に設定された部分長さに合わせて運転可能な制動アセンブリが装着されていて、その際、この制動アセンブリの下流側で、部分長さは、少なくとも1つの縦空気折りステーション又は機械的に運転可能な折りステーションを介して、折られた個々の折り丁又は事前に収集されて折られた折り丁セットへと加工され、配設された加工を行うために整列区間に供給され、その際、タイプ特有の印刷製品は、折り丁から、印刷後続処理設備において、少なくとも2アップ原稿で、折られて糊付けされた及び/又は綴じられた小冊子として製造される、方法。
  26. 個々の折り丁又は折り丁セットを形成するためにNアップ原稿を継続して製造するために用いられる設備を運転する方法において、
    個々の折り丁又は折り丁セットによって、後でタイプ特有の印刷製品が製造され、その際、Nアップ原稿が、エンドレスウェブから生じ、Nアップ原稿は、折られることなく設備内部の補完的な加工によって補足され、その後で、エンドレスウェブは、移動方向に対して横向きに、事前に設定された又は変更可能な紙葉を形成する部分長さにわたって折り動作に供され、その際、これらの部分長さは、後続搬送アセンブリを介して、所定の又は連続する新しく確定された相互間隔を維持して搬送され、その際、この後続搬送アセンブリの下流側に、移行区間が設けられていて、移行区間には、任意選択的に、事前に設定された部分長さに合わせて運転可能な制動アセンブリが装着されていて、その際、この制動アセンブリの下流側で、個々の折り丁又は折り丁セットの部分長さに、整列区間において、配設された加工が実行され、その際、個々の折り丁又は折り丁セットは、溝付け及び/又は折り目に折り湿し剤を塗布することによって加工され、横折りに供され、所定の隙間形成に基づいて後続搬送され、その際、事前に溝付けされた及び/又は折られて湿された折り領域で糊付けが行われ、第1の縦空気折りステーションにおいて事前収集が行われ、これに続いて折られ、その際、後続搬送は、整列区間を介して行われ、方向転換は、第2の縦空気折りステーションにおいて行われ、その後で、生産される小冊子の丁合及び排出が行われる、方法。
  27. あらゆる種類の原稿で、縦折りが横折りによって完全に置換される、又は両方の折りタイプが、互いに任意に組み合わせて運転されることを特徴とする、請求項3から26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 個々の折り丁又は折り丁セットを形成するためにNアップ原稿を連続して製造する方法を実施する設備において、
    個々の折り丁又は折り丁セットから、後置された装置において、タイプ特有の印刷製品が製造可能であり、これらの個々の折り丁又は折り丁セットは、Nアップ原稿によって、エンドレスウェブから作成可能であり、これらの個々の折り丁又は折り丁セットは、折られていない状態で、設備内の補完的な手段によって補足可能であり、その後で、これらのエンドレスウェブは、移動方向に対して横向きに、事前に設定された又は変更可能な紙葉を形成する部分長さにわたって断裁動作に供することが可能であり、その際、これらの部分長さは、後続搬送アセンブリを介して、所定の又は連続して新たに確定された相互間隔を維持して搬送可能であり、この後続搬送アセンブリの下流側に移行区間が設けられていて、移行区間には、任意選択的に、事前に設定された部分長さに合わせて運転可能な制動アセンブリが装着されていて、制動アセンブリの下流側で、部分長さは、少なくとも1つの縦空気折りステーション又は機械式に運転可能な折りステーションを介して、折られた個々の折り丁又は事前に収集されて折られた折り丁セットへと加工され、以下の加工
    a)製品が引き渡された後で、後置の丁合プロセスで補助糊付けを実装するために、2アップ原稿で折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列が行われる、
    b)製品が引き渡された後で、第2の縦空気折りステーションで折るために、3アップ及び4アップ原稿で折られた個々の折り丁又は折られた折り丁セットの整列が行われ、後置の丁合プロセスで、補助糊付けが設定される、
    c)2アップ原稿では、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの下流側に配置された第2の縦空気折りステーションにおいて方向転換だけが行われる、
    d)3アップ又は4アップ原稿では、個々の折り丁又は折られた折り丁セットは、第1の縦空気折りステーションの下流側に配置された第2の縦空気折りステーションにおいて付加的に折られる、
    を行うために整列区間に供給可能である、設備。
  29. 単一の運転又は混在運転で、設備から提供された印刷製品又はブックブロックを処理する装置において、
    前記装置は、少なくとも前記装置に組み込まれた又は自律的に動作する見返しシートフィーダ、少なくとも無線綴じ機、少なくとも1つのバーコードリーダシステムからなり、バーコードリーダシステムは、設備の主制御部に相互接続されていて、印刷製品のタイプ特有の生産は、少なくとも以下の個別の基準
    a)無線綴じ機における印刷製品の第1のタイプ特有の生産では、設備内部の又は自律的に運転可能な見返しシートフィーダにおいて、見返しシートを具備する印刷製品が、処理技術的に背貼りステーションによって及び任意選択的には表紙シートフィーダにおいて加工可能である、又は
    b)無線綴じ機における印刷製品の第2のタイプ特有の生産では、見返しシートフィーダを迂回して搬送される印刷製品が、背貼りステーションにおいて及び任意選択的には表紙シートフィーダにおいて加工可能である、又は
    c)無線綴じ機における印刷製品の第3のタイプ特有の生産では、見返しシートフィーダを迂回して搬送される印刷製品が、表紙シートフィーダにおいて処理可能である、
    に従って実施可能である、装置。
  30. バーコードリーダシステムは、互いに自律的に又は相互依存して動作するバーコードリーダからなり、バーコードリーダを介して、搬送された印刷製品のタイプ特有の生産が認識可能であり、バーコードリーダを介して、少なくとも見返しシートフィーダ及び少なくとも無線綴じ機におけるタイプ固有の処理が実行可能であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  31. バーコードリーダシステムは、簡単なマークによって、又はRFIDシステムによって、又はワークフローシステムの統合によって置換可能であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  32. 印刷製品の第1のタイプ特有の生産物が、ハードカバーを形成することを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  33. 印刷製品の第2のタイプ特有の生産物が、準ハードカバーを形成することを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  34. 印刷製品の第3のタイプ特有の生産物が、ソフトカバーを形成することを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  35. 印刷製品の第4のタイプ特有の生産物が、糸綴じ機械から到来するブックブロックであることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  36. 見返しシートフィーダの上流側で、作用接続された自動のブックブロック供給ユニットが運転可能であり、ブックブロック供給ユニットには、任意選択的に別のバーコードリーダが備え付けられていることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  37. 見返しシート、背貼りストリップ、表紙シートの割当ては、糊付け動作によって実行可能であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  38. ハードカバーに対する背貼りストリップの割当ては、背貼り押付け工程によって補足可能であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  39. バーコードリーダシステムによって、少なくともソフトカバー、準ハードカバー、ハードカバー及びそれらの個別の処理の間の認識及び区別に合わせて調整された、設備の部分が監視されることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  40. 無線綴じ機は、閉じたガイド軌道を具備するブックブロック搬送系を有し、ガイド軌道において、3つの搬送クランプが、それぞれガイド配置構造によって、無線綴じ機の機械フレームに取り付けられるとともにガイド軌道に沿って配置された加工ステーションを通って移動可能であり、加工ステーションは、主にブロック導入ステーションと、背加工ステーションと、糊付けステーションと、糊付けコントロールと、乾燥ステーションと、少なくとも1つの背貼りステーション兼背貼り押付けステーションと、少なくとも1つの表紙シートステーションとからなることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  41. 無線綴じ機には、少なくとも1つのクランプ開放システムが備え付けられていて、クランプ開放システムは、少なくとも1つのクランプ内部要素と少なくとも1つのクランプ外部要素とからなり、両方の要素は、互いに動作可能に作用接続されていて、両方の要素の作用接続を介して、綴じ機クランプに属するクランプジョーの開放が確立可能であり、印刷製品の装填箇所で、クランプ外部要素は、バーコードリーダ指令によって、可動のクランプ内部要素へのモータ補助の押付け動作が確立可能であり、その際、クランプ内部要素が、綴じ機クランプに属するクランプジョーの的確な開放を、収容されるべき印刷製品の厚さに依存して開始し、押付け動作は、並行して好ましくはばね力による戻し力を形成し、戻し力は、この場合、収容されたブックブロックに対して有効な押付け力として提供されることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  42. 押付け力は、モータ駆動されるユニットによって提供可能であり、ユニットの変更は、設備制御部によって、バーコードリーダシステムから得られた情報に基づいて実行可能であることを特徴とする、請求項41に記載の装置。
  43. タイプ特有の印刷製品の混在運転が、規則的又は任意の不規則な順序と、打切りの有無にかかわらず算術によって又は幾何学的に導入される順序との両方で実行可能であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
  44. タイプ特有の印刷製品は、混在運転で処理可能であり、タイプ特有のソートされた又はソートされない順序で、以下の
    a)少なくとも1つのバーコードリーダによって、当該装置の入口で、どの印刷製品であるのか認識される、すなわち引き渡されるべきソフトカバー若しくは準ソフトカバー又はハードカバー若しくは準ハードカバーであるか、又は糸綴じ機から到来するブックブロックであるか認識される、
    b)場合によっては個別に見返しシートの取付けが行われる、又は見返しシートの取付けが既に自律的に行われていることが確認される、
    c)場合によっては個別に下流側で背貼りステーションにおいて背貼りストリップの取付け及び背貼りストリップの押付けが行われている、
    d)場合によっては個別にさらに下流側で表紙シートフィーダにおいて表紙シートの取付が行われる、
    加工が実行可能であることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
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