JP2024043292A - 切屑回収システム及び切屑回収方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】メインダクト内のテープ部材の切屑をメインダクトの出口まで効率よく移動させることができる切屑回収システムなどを提供する。【解決手段】切屑回収システム1は、部品装着装置3が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクト312と、サブダクトが接続されており、サブダクトと連通する開口部を有するメインダクト31と、サブダクト内に設置され、サブダクト内の切屑をメインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、開口部を通じてサブダクトからメインダクト内に移動された切屑をメインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、第1切屑搬送部及び複数の第2切屑搬送部の動作を制御する制御部62と、を備え、制御部は、第1切屑搬送部によってサブダクト内の切屑をメインダクトに移動させた後、複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで切屑をメインダクトの出口に移動させる。【選択図】図5
Description
本開示は、テープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を回収する切屑回収システム及び切屑回収方法に関する。
従来、基板に部品を装着する部品装着装置において、部品供給部としてのテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を自動で回収する切屑回収システムが知られている(例えば下記の特許文献1)。
本開示は、メインダクト内のテープ部材の切屑をメインダクトの出口まで効率よく移動させることができる切屑回収システム及び切屑回収方法を提供する。
本開示の一態様に係る切屑回収システムは、部品装着装置が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクトと、前記サブダクトが接続されており、前記サブダクトと連通する開口部を有するメインダクトと、前記サブダクト内に設置され、前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、前記開口部を通じて前記サブダクトから前記メインダクト内に移動された前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させた後、前記複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる。
本開示の一態様に係る切屑回収方法は、部品装着装置が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクトと、前記サブダクトが接続されており、前記サブダクトと連通する開口部を有するメインダクトと、前記サブダクト内に設置され、前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、前記開口部を通じて前記サブダクトから前記メインダクト内に移動された前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、を備える切屑回収システムにおける切屑回収方法であって、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させ、前記複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる。
本開示の切屑回収システム及び切屑回収方法によれば、メインダクト内のテープ部材の切屑をメインダクトの出口まで効率よく移動させることができる。
(本開示の基礎となった知見)
特許文献1では、テープカッタによって切断されたテープ部材の切屑は自重で落下してサブダクト(受容部)に受容された後、サブダクト内に設置されたエア吹出器から吹き出されるエアによってメインダクト(回収路)に移動される。そして、メインダクト内に設けられたエア吹出器から吐出されるエアによってメインダクトのエア出口側に送られるようになっている。
特許文献1では、テープカッタによって切断されたテープ部材の切屑は自重で落下してサブダクト(受容部)に受容された後、サブダクト内に設置されたエア吹出器から吹き出されるエアによってメインダクト(回収路)に移動される。そして、メインダクト内に設けられたエア吹出器から吐出されるエアによってメインダクトのエア出口側に送られるようになっている。
上記従来の切屑回収システムでは、エア吹出器はメインダクトの最上流側に一つ設けられている。そして、そのエア吹出器からエアを大きな吐出力で吐出させることによって、メインダクト内の切屑を一気にエア出口まで送り出すようになっている。
しかしながら、エア吹出器が吐出するエアによってメインダクト内の切屑が移動される力は、メインダクトの出口側にいくほど弱まっていく。このためメインダクトがある程度長くなると切屑をメインダクトの出口まで送ることができなくなるおそれがあるという問題点があった。
本開示の第1の態様に係る切屑回収システムは、部品装着装置が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクトと、前記サブダクトが接続されており、前記サブダクトと連通する開口部を有するメインダクトと、前記サブダクト内に設置され、前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、前記開口部を通じて前記サブダクトから前記メインダクト内に移動された前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させた後、前記複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる。
これによれば、第1切屑搬送部によってサブダクトからメインダクトへ集めた切屑を、複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することでメインダクトの出口に移動させるため、切屑をメインダクトの出口まで効率よく移動させることができる。
本開示の第2の態様に係る切屑回収システムは、第1の態様に係る切屑回収システムであって、前記第1切屑搬送部は、前記開口部に向かってエアを吹き出すことで前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させ、前記複数の第2切屑搬送部のそれぞれは、前記メインダクトの出口に向かってエアを吹き出すことで前記メインダクト内の前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる。
これによれば、切屑をエアによって移動させるため、切屑を移動させるための部材を利用することなく切屑を移動させることができる。よって、サブダクト及びメインダクトの内部の構成を単純化することができ、切屑がダクト以外の部材に引っ掛かることを抑制でき、切屑を効率よく移動させることができる。
本開示の第3の態様に係る切屑回収システムは、第1の態様または第2の態様に係る切屑回収システムであって、前記メインダクトは、互いに直列に配置されている複数の分割領域を有し、前記複数の第2切屑搬送部は、それぞれ、前記複数の分割領域に設置される。
これによれば、切屑を複数の第2切屑搬送部で分担して移動させるため、切屑を効率よく移動させることができる。
本開示の第4の態様に係る切屑回収システムは、第3の態様に係る切屑回収システムであって、前記制御部は、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させた後、前記複数の第2切屑搬送部を前記メインダクトの出口から遠い順に順次動作させることで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる。
これによれば、切屑を複数の第2切屑搬送部でメインダクト内をリレーして切屑を移動させるため、切屑を効率よく移動させることができる。
本開示の第5の態様に係る切屑回収システムは、第3の態様または第4の態様に係る切屑回収システムであって、前記制御部は、前記複数の第2切屑搬送部のうち、互いに隣接して配置される少なくとも2つの分割領域に設置される少なくとも2つの第2切屑搬送部が前記切屑を移動させる動作の期間が重複するように前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する。
これによれば、2つの第2切屑搬送部が同時に動作するように制御するため、切屑がメインダクト内で止まらないように移動させることができ、切屑の移動時間を短縮できる。よって、メインダクト内における切屑を複数の第2切屑搬送部で効率よくリレーして移動させることができる。
本開示の第6の態様に係る切屑回収システムは、第1の態様から第5の態様のいずれか1つの態様に係る切屑回収システムであって、前記制御部は、前記第1切屑搬送部と、前記複数の第2切屑搬送部の少なくとも1つの第2切屑搬送部とが前記切屑を移動させる動作の期間が重複するように前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する。
これによれば、第1切屑搬送部と1つの第2切屑搬送部とが同時に動作するように制御するため、切屑がサブダクト及びメインダクトの連結部付近において止まらないように移動させることができ、切屑の移動時間を短縮できる。よって、サブダクト及びメインダクトの連結部付近における切屑を第1切屑搬送部及び1つの第2切屑搬送部で効率よくリレーして移動させることができる。
本開示の第7の態様に係る切屑回収システムは、第1の態様から第6の態様のいずれか1つの態様に係る切屑回収システムであって、さらに、前記部品装着装置内の前記切屑を搬送するための搬送路であって、前記サブダクトに連通する搬送路に設置され、前記搬送路内の前記切屑を前記サブダクトに移動させる第3切屑搬送部を備え、前記制御部は、前記第1切屑搬送部と、前記第3切屑搬送部とが前記切屑を移動させる動作の期間が重複するように前記第1切屑搬送部及び前記第3切屑搬送部の動作を制御する。
これによれば、第3切屑搬送部と第1切屑搬送部とが同時に動作するように制御するため、切屑が搬送路及びサブダクトの連結部付近において止まらないように移動させることができ、切屑の移動時間を短縮できる。よって、搬送路及びサブダクトの連結部付近における切屑を第3切屑搬送部及び第1切屑搬送部で効率よくリレーして移動させることができる。
本開示の第8の態様に係る切屑回収システムは、第7の態様に係る切屑回収システムであって、前記第3切屑搬送部は、前記搬送路の出口に向かってエアを吹き出すことで前記搬送路内の前記切屑を前記サブダクトに移動させる。
このため、切屑をエアによって移動させるため、切屑を移動させるための部材を利用することなく切屑を移動させることができる。よって、搬送路の内部の構成を単純化することができ、切屑が搬送路以外の部材に引っ掛かることを抑制でき、切屑を効率よく移動させることができる。
本開示の第9の態様に係る切屑回収システムは、第1の態様から第8の態様のいずれか1つの態様に係る切屑回収システムであって、さらに、前記メインダクトの出口から排出された前記切屑を受け入れる回収部を備え、前記回収部は、切屑収集路と、前記切屑収集路内に設置され、前記切屑を容器に移動させる第4切屑搬送部と、を有し、前記制御部は、前記第1切屑搬送部と前記複数の第2切屑搬送部とが動作していない期間に前記第4切屑搬送部を動作させる。
このため、回収部へ新たに排出される切屑がない状態で、回収部に集めた切屑を容器へまとめて移動させることができる。よって、容器へ移動させる切屑の量の制御を容易にできる。
本開示の第10の態様に係る切屑回収システムは、第9の態様に係る切屑回収システムであって、前記第4切屑搬送部は、前記切屑収集路の出口に向かってエアを吹き出すことで前記切屑収集路内の前記切屑を前記容器に移動させる。
これによれば、切屑をエアによって移動させるため、切屑を移動させるための部材を利用することなく切屑を移動させることができる。よって、切屑収集路の内部の構成を単純化することができ、切屑が切屑収集路以外の部材に引っ掛かることを抑制でき、切屑を効率よく移動させることができる。
本開示の第11の態様に係る切屑回収システムは、第2の態様に係る切屑回収システムであって、前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部は、共通する供給源からエアの供給を受けており、前記制御部は、同時に動作する前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の数が所定の数を超えないように前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する。
このため、供給源からのエアの圧力を所定の圧力よりも低下することを抑制することができる。つまり、エアの圧力を一定以上に保つことができ、切屑を効率よく移動させることができる。
本開示の第12の態様に係る切屑回収方法は、部品装着装置が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクトと、前記サブダクトが接続されており、前記サブダクトと連通する開口部を有するメインダクトと、前記サブダクト内に設置され、前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、前記開口部を通じて前記サブダクトから前記メインダクト内に移動された前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、を備える切屑回収システムにおける切屑回収方法であって、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させ、前記複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる。
これによれば、第1切屑搬送部によってサブダクトからメインダクトへ集めた切屑を、複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することでメインダクトの出口に移動させるため、切屑をメインダクトの出口まで効率よく移動させることができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態における切屑回収システム1が設置された作業ライン2を示している。作業ライン2は基板KBに部品を装着する複数(ここでは3台)の部品装着装置3a~3c(以下、部品装着装置3a~3cのそれぞれを部品装着装置3とも称する)が一の方向に並べられた構成を有し、隣接する部品装着装置3同士で基板KBを受け渡してその基板KBに部品を装着する。本実施の形態では、作業ライン2において基板KBを受け渡す方向(左右方向であり、部品装着装置3a~3cが並ぶ方向)をX方向、X方向と直交する水平方向(前後方向)をY方向、上下方向をZ方向とする。
図2において、部品装着装置3は基台11と基台11の上方を覆うカバー部材12を有している。基台11の上方にはカバー部材12によって覆われる作業空間13が形成されている。基台11の上面には作業空間13をX方向に延びる基板搬送部14が設置されている。基板搬送部14はY方向に並んだ一対のコンベア機構から成る。基板搬送部14は基板KBをX方向に搬送し、作業空間13内の所定の作業位置に基板KBを位置決めする。
図2において、基台11の前後それぞれの端部にはフィーダ台車15が取り付けられている。各フィーダ台車15には複数のテープフィーダ16がX方向に並べて取り付けられている(図1も参照)。各テープフィーダ16は、フィーダ台車15に保持されたテープリール17から繰り出されるテープ部材としてのキャリアテープ18を取り込んでY方向(基板搬送部14に向かう方向)に搬送し、キャリアテープ18に収納された部品BHを部品供給位置16Kに供給する。
図2において、基台11の上方には2つの装着ヘッド21がヘッド移動機構22によって移動自在に設けられている。各装着ヘッド21は下方に延びたノズル21Nを備えている。ヘッド移動機構22は例えば直交座標ロボットから成り、2つの装着ヘッド21を独立して水平面内で移動させる。各装着ヘッド21は、テープフィーダ16が部品供給位置16Kに供給する部品BHを、ノズル21Nの下端に吸着させてピックアップする(図2)。
図2において、部品装着装置3は制御装置23を備えている。制御装置23は基板搬送部14、テープフィーダ16、装着ヘッド21、ヘッド移動機構22等の各動作の制御を行う。
部品装着装置3は、部品装着作業を行うときには、先ず、基板搬送部14を作動させて上流側の装置から基板KBを受け取り、作業位置に位置決めする。部品装着装置3は基板KBを作業位置に位置決めしたら、テープフィーダ16を作動させて部品供給位置16Kに部品BHを供給させつつ、ヘッド移動機構22を作動させて、装着ヘッド21に部品移載作業を繰り返し行わせる。部品移載作業において、装着ヘッド21は、テープフィーダ16が供給する部品BHをピックアップした後、その部品BHを基板KBに装着させる。
各部品装着装置3は、装着ヘッド21による部品移載作業を繰り返し実行することによってその基板KBに装着すべき部品BHを装着したら、基板搬送部14を作動させて基板KBを下流側に搬出する。これにより3台の部品装着装置3それぞれが基板KBに部品BHを装着し、最も下流側に位置する部品装着装置3が基板KBを搬出したら、作業ライン2によるその基板KBに対する部品装着作業が終了する。
次に、切屑回収システム1について説明する。先ず、キャリアテープ18の切断について説明する。図2に示すように、各部品装着装置3が備えるフィーダ台車15は、テープカッタ24とシュータ25を有している。テープカッタ24はテープフィーダ16の下方に設けられており、テープフィーダ16が部品BHを供給し終えた後のキャリアテープ18を切断する。シュータ25は、図3(図2における領域RYの拡大図)にも示すように、テープカッタ24の下方に設けられている。シュータ25はテープカッタ24により切断されて自重で落下するキャリアテープ18の切屑KZを案内し、下端の排出開口25Kからフィーダ台車15の外部に排出させる。
このように作業ライン2を構成する各部品装着装置3からはキャリアテープ18の切屑KZが発生し、作業ライン2の全体で発生するキャリアテープ18の切屑KZは膨大な量となる。本実施の形態における切屑回収システム1は、作業ライン2から発生する多量のキャリアテープ18の切屑KZを人手によらずに自動回収することで切屑KZの廃棄処理を容易にするものである。
図1、図4および図5において、切屑回収システム1は、2列のメインダクト31、複数のサブダクト32および収容部33を備えている。2列のメインダクト31のそれぞれはX方向に延びた作業ライン2の下方(詳細には複数の部品装着装置3それぞれの下方)を作業ライン2の延びる方向(X方向)に延びており、上流側(一端側)と下流側(他端側)とのそれぞれに開口を有している。以下、メインダクト31におけるエアの出口を出口31Dと称する。
図4および図5において、メインダクト31は複数のダクトピース41が一の方向(部品装着装置3の並び方向であり、X方向)に直列に連結されて成る。図3に示すようにダクトピース41は断面矩形の中空形状を有し、Y方向及びZ方向のそれぞれの方向で対向する2対の壁を備えている。
図4において、メインダクト31は、主ダクトピース41Mと、距離調整用のダクトピース(調整用ダクトピース)である副ダクトピース41Sとの2種類のダクトピース41が組み合わされて成る。主ダクトピース41MはY方向に対応する2つの壁の一方に開口部41Kが形成されている。メインダクト31は、複数の主ダクトピース41Mを有するため、メインダクト31には、複数の開口部41Kがメインダクト31の延びる方向(X方向)に設けられている。
図1、図2および図4において、複数のサブダクト32はそれぞれフィーダ台車15の下方の床面FL上に設置されており、各サブダクト32は2列のメインダクト31の前後(Y方向)に対向する2つの壁のそれぞれに、開口部41Kを覆うようにして接続されている(図5も参照)。複数のサブダクト32は2列のメインダクト31の前側の列のメインダクト31に対向する複数のサブダクト32と、後側の列のメインダクト31に対向する複数のサブダクト32とを有する。前側の列のメインダクト31に対向する複数のサブダクト32は、前側の列のメインダクト31の前側の壁に設けられた開口部41Kと連通する状態で接続されている。また、後側の列のメインダクト31に対向する複数のサブダクト32は、後側の列のメインダクト31の後側の壁に設けられた開口部41Kと連通する状態で接続されている。
図5に示すように、部品装着装置3aから排出される切屑KZは、4つのサブダクト32aに受容されて、4つのサブダクト32aが接続されているメインダクト31aへ移動される。4つのサブダクト32aのうちの前側に配置される2つのサブダクト32aは、部品装着装置3aが備える前側のフィーダ台車15の1台分から排出される切屑KZを受容する。4つのサブダクト32aのうちの後側に配置される2つのサブダクト32aは、部品装着装置3aが備える前側のフィーダ台車15の1台分から排出される切屑KZを受容する。なお、4つのサブダクト32aは、複数のサブダクト32のうちの部品装着装置3aの下部に配置されているサブダクトである。メインダクト31aは、メインダクト31のうちの部品装着装置3aの下部に配置されているメインダクトの一部である。つまり、メインダクト31aは、メインダクト31を構成する複数の分割領域であって、互いに直列に配置されている複数の分割領域のうちの部品装着装置3aの下部の領域に対応する分割領域である。
同様に、部品装着装置3bから排出される切屑KZは、複数のサブダクト32のうちの部品装着装置3bの下部に配置されている4つのサブダクト32bに受容されて、4つのサブダクト32bが接続されているメインダクト31bへ移動される。4つのサブダクト32bのうちの前側に配置される2つのサブダクト32bは、部品装着装置3bが備える前側のフィーダ台車15の1台分から排出される切屑KZを受容する。4つのサブダクト32bのうちの後側に配置される2つのサブダクト32bは、部品装着装置3bが備える前側のフィーダ台車15の1台分から排出される切屑KZを受容する。なお、4つのサブダクト32bは、複数のサブダクト32のうちの部品装着装置3bの下部に配置されているサブダクトである。メインダクト31bは、メインダクト31のうちの部品装着装置3bの下部に配置されているメインダクトの一部である。つまり、メインダクト31bは、メインダクト31を構成する複数の分割領域であって、互いに直列に配置されている複数の分割領域のうちの部品装着装置3bの下部の領域に対応する分割領域である。
同様に、部品装着装置3cから排出される切屑KZは、複数のサブダクト32のうちの部品装着装置3cの下部に配置されている4つのサブダクト32cに受容されて、4つのサブダクト32cが接続されているメインダクト31cへ移動される。4つのサブダクト32cのうちの前側に配置される2つのサブダクト32cは、部品装着装置3cが備える前側のフィーダ台車15の1台分から排出される切屑KZを受容する。4つのサブダクト32cのうちの後側に配置される2つのサブダクト32cは、部品装着装置3cが備える前側のフィーダ台車15の1台分から排出される切屑KZを受容する。なお、4つのサブダクト32cは、複数のサブダクト32のうちの部品装着装置3cの下部に配置されているサブダクトである。メインダクト31cは、メインダクト31のうちの部品装着装置3cの下部に配置されているメインダクトの一部である。つまり、メインダクト31cは、メインダクト31を構成する複数の分割領域であって、互いに直列に配置されている複数の分割領域のうちの部品装着装置3cの下部の領域に対応する分割領域である。
また、図3に示すように、各サブダクト32の上壁には、上方(テープフィーダ16側)に開口した開口部32Kが設けられている。サブダクト32は、直上に位置する対応するシュータ25を通じて自重で落下するキャリアテープ18の切屑KZ(すなわちテープフィーダ16から排出された切屑KZ)を、開口部32Kを通じて受容する。
図3および図5において、各サブダクト32の内部にはエア吹出器51が設けられている。エア吹出器51は例えば、X方向に延びたパイプ状の部材から成り、X方向に並んだ複数のエア吹出口51Nを備えている。各エア吹出口51Nは、図3に示すように、メインダクト31の開口部41Kの方向を向けて開口している。これにより、各エア吹出器51は、メインダクト31の開口部41Kに向かってエアを吹き出すことでサブダクト32内の切屑をメインダクト31に移動させることができる。エア吹出器51は、第1切屑搬送部の一例である。
複数のサブダクト32のそれぞれには、1つずつエア吹出器51が配置されている。部品装着装置3aの下部に配置されている4つのサブダクト32aには、それぞれ、4つのエア吹出器51aが配置されている。部品装着装置3bの下部に配置されている4つのサブダクト32bには、それぞれ、4つのエア吹出器51bが配置されている。部品装着装置3cの下部に配置されている4つのサブダクト32cには、それぞれ、4つのエア吹出器51cが配置されている。
図4において、メインダクト31の前側に位置してX方向に並ぶ複数のエア吹出器51はそれぞれ、メインダクト31の前方をX方向に延びる第1エア供給路52Aと繋がっている。また、メインダクト31の後側に位置してX方向に並ぶ複数のエア吹出器51はそれぞれ、メインダクト31の後方をX方向に延びる第2エア供給路52Bと繋がっている。
図3および図5において、メインダクト31を構成する主ダクトピース41Mの壁には、開口部41Kを開閉するシャッタ53が設けられている。シャッタ53は全体として矩形平板状の部材から成り、上縁がメインダクト31に支持されている。具体的には、シャッタ53は上縁部が軸をX方向(左右方向)に向けたヒンジによってメインダクト31の上側の壁に取り付けられている。このためシャッタ53はヒンジを支点にして垂直面(YZ面)内で揺動自在になっている。
図4において、メインダクト31の前側に配置された第1エア供給路52Aとメインダクト31の後側に配置された第2エア供給路52Bはそれぞれ、制御バルブ61に繋がっている。制御バルブ61は図示しないエア発生源(供給源)と繋がっている。
制御バルブ61の動作は制御部62(図4)によって制御され、エア発生源が発生するエアを第1エア供給路52Aまたは第2エア供給路52Bに供給する。制御バルブ61によって第1エア供給路52Aにエアが供給されると、複数のサブダクト32のうちの前側に配置される複数のサブダクト32に配置されている複数のエア吹出器51のそれぞれからエアが吹き出される。制御バルブ61によって第2エア供給路52Bにエアが供給されると、複数のサブダクト32のうちの後側に配置される複数のサブダクト32に配置されている複数のエア吹出器51のそれぞれからエアが吹き出される。
また、複数のエア吹出器51のそれぞれには、開閉することで当該エア吹出器51からエアの吹出のオンオフを制御するバルブ63(例えば電磁弁または電動弁)が設けられている。図10に示すように、複数のエア吹出器51にそれぞれ対応する複数のバルブ63の開閉は、制御部62によって制御される。
制御部62は、例えば、プログラムを実行するプロセッサ及び当該プログラムを格納しているメモリ(不揮発性メモリ)により構成されていてもよい。制御部62は、例えば、専用回路により構成されていてもよい。
エア吹出器51からエアが吹き出されていない状態では、シャッタ53は自重で垂下姿勢となっており、閉止位置に位置する。この状態からエア吹出器51からエアが吹き出されるとそのエアに押されてシャッタ53は開放位置に位置し、サブダクト32内の切屑KZは開口部41Kからメインダクト31内に移動する。エア吹出器51がエアの吹き出しを停止すると、シャッタ53は自重で垂下姿勢に戻って閉止位置に復帰する。
このように本実施の形態において、シャッタ53は、垂直面内(ここではYZ面内)で揺動自在に設けられており、エア吹出器51がエアを吹き出していない状態では開口部41Kを閉止する閉止位置に位置し、エア吹出器51がエアを吹き出している状態ではそのエア吹出器51が吹き出すエアに押されて開口部41Kを開放する開放位置に位置するようになっている。
図4および図5において、メインダクト31内には複数のエア吹出器71が設けられている。これら複数のエア吹出器71は、メインダクト31の延びる方向に直列に並んで設けられている。また、メインダクト31の複数のエア吹出器71のそれぞれの下流側には、シャッタ53と同様の構成のシャッタ72が設けられている。本実施の形態では、エア吹出器71は副ダクトピース41S内(すなわち2つの主ダクトユニットの間)に設けられている。複数のエア吹出器71は、開口部41Kを通じて各サブダクト32からメインダクト31内に移動された切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。具体的には、複数のエア吹出器71のそれぞれは、メインダクト31の出口31Dに向かってエアを吹き出すことでメインダクト内の切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。複数のエア吹出器71は、複数の第2切屑搬送部の一例である。
このように本実施の形態において、エア吹出器71は、主ダクトユニットごと、すなわち開口部41Kを2つずつ(一または複数ずつ)区切る位置に設けられている(図5)。つまり、複数のエア吹出器71は、それぞれ、メインダクト31の複数の分割領域に設置されており、複数の分割領域のそれぞれに1つずつエア吹出器71が配置されている。例えば、メインダクト31のうち部品装着装置3aの下部に配置されているメインダクト31aには、エア吹出器71aが配置され、メインダクト31のうち部品装着装置3bの下部に配置されているメインダクト31bには、エア吹出器71bが配置され、メインダクト31のうち部品装着装置3cの下部に配置されているメインダクト31cには、エア吹出器71cが配置されている。
図4において、複数のエア吹出器71はX方向に延びて設けられたエア供給配管71T(図4)に繋がっており、エア供給配管71Tは制御バルブ61に繋がっている。制御部62が制御バルブ61を制御し、エア供給配管71Tを通じて各エア吹出器71にエアを供給すると、そのエア吹出器71からエアが吹き出される。
また、複数のエア吹出器71のそれぞれには、開閉することで当該エア吹出器71からエアの吹出のオンオフを制御するバルブ64(電磁弁または電動弁)が設けられている。図10に示すように、複数のエア吹出器71にそれぞれ対応する複数のバルブ64の開閉は、制御部62によって制御される。
メインダクト31の出口31Dは、回収部80に接続されている。回収部80は、メインダクト31の出口31Dから排出された切屑KZを受け入れる。
図6は、本実施の形態に係る回収部の構成を説明するための斜視図である。図7は、本実施の形態に係る回収部の構成を説明するための断面図である。図7は、YZ平面で回収部のX方向の中心付近を切断したときの断面図である。
回収部80は、切屑収集路81と、シュート82と、容器83と、カバー部材84とを備える。
切屑収集路81は、メインダクト31の出口31Dから切屑KZを収集し、進行方向に移動させた切屑KZを落下させるための空間を形成している。切屑収集路81は、メインダクト31の延びる方向(X方向)と交差する方向(Y方向)に延びる。切屑収集路81は、切屑収集路81において切屑KZが移動する進行方向の上流側に配置される通路部81aと、下流側に配置される切屑上昇落下部81bとを有する。通路部81aは、メインダクト31に接続される開口部81Ka、81Kbを有し、断面矩形の中空形状を有する。通路部81aは、Y方向(水平方向)に延びている。メインダクト31は、通路部81aの壁に設けられた開口部81Ka、81Kbと連通する状態で接続されている。メインダクト31は、開口部81Ka、81Kbを覆うように通路部81aに接続されている。通路部81aの下流側に配置される切屑上昇落下部81bは、Y方向に沿って斜め上方向に延びるように配置されている。切屑上昇落下部81bは、通路部81aにおいて収集された切屑KZを上昇させてから落下させる部分である。切屑上昇落下部81bは、連通した状態でシュート82と接続されている。具体的には、切屑上昇落下部81bの下流側の端部の下面に設けられた開口部81Kcは、シュート82の開口部82Kaと対向するように接続されている。
ここで、切屑収集路81には、切屑KZの進行方向に沿って、複数のエア吹出器91が配置されている。複数のエア吹出器91は、切屑収集路81内に配置され、切屑KZを容器83に移動させる。複数のエア吹出器91は、切屑収集路81の出口に向かってエアを吹き出すことで切屑収集路81内の切屑を容器83に移動させる。つまり、複数のエア吹出器91は、エアにより切屑収集路の切屑KZを進行方向に移動させる。複数のエア吹出器91のうちの通路部81aに配置されるエア吹出器91aは、通路部81aでメインダクト31から受容された切屑KZを切屑上昇落下部81bに移動させる。また、複数のエア吹出器91のうちの切屑上昇落下部81bに配置されるエア吹出器91bは、切屑上昇落下部81bに移動された切屑KZを、開口部81Kcへ移動させ、開口部81Kcからシュート82に向けて落下させる。複数のエア吹出器91は、第4切屑搬送部の一例である。
また、複数のエア吹出器91のそれぞれには、開閉することで当該エア吹出器91からエアの吹出のオンオフを制御するバルブ65(電磁弁または電動弁)が設けられている。図10に示すように、複数のエア吹出器91にそれぞれ対応する複数のバルブ65の開閉は、制御部62によって制御される。
シュート82は、切屑収集路81から落下する(つまりZ方向に移動する)切屑KZを通過させる断面矩形状の筒状部材である。シュート82は、Z方向に沿って配置される。つまり、シュート82は、Z方向に貫通している空間を有する。
容器83は、シュート82の下方に配置され、シュート82を通過した切屑KZを収容する。例えば、容器83は、上側が開放されている箱状の部材である。容器83には、容器83が床面FL上を移動することが容易にできるように車輪83aが設けられていてもよい。
カバー部材84は、シュート82の出口を延長する位置に配置され、可撓性を有する。カバー部材84は、例えば、シート状の部材である。カバー部材84は、図8に示すように、シュート82の出口の周縁に配置される。カバー部材84は、例えば、断面矩形のシュート82の出口の4辺の全てに配置される。また、カバー部材84は、Z方向(鉛直方向)に延びる切れ目84aを有する。シュート82の出口の1辺毎に配置される4枚のシート状の部材であってもよい。なお、図8は、カバー部材の構成を説明するための斜視図である。
図9は、カバー部材の機能について説明するための図である。
図9の(a)に示すように、切屑KZを収集しているときには、容器83は、シュート82の直下に配置されている。この時、カバー部材84は、その下端が容器83の内方に配置されている。このため、シュート82を落下した切屑KZがシュート82と容器83との間から容器83外へ移動することを抑制することができる。
また、切屑KZの収集が停止されたときに、容器83に貯まった切屑KZを回収するために床面FL上で容器83を移動させる。このとき、カバー部材84は可撓性を有するため、図9の(b)に示すように、容器83の移動を妨げることが少ない。また、図9の(c)に示すように、容器83をシュート82の元の位置に戻す際も同様である。つまり、容器83の移動と、シュート82を落下した切屑KZがシュート82及び容器83の間から容器83外へ移動することの抑制とを両立させることができる。
図10は、本実施の形態において、制御部とその制御対象となるバルブとの一例を示す図である。
上述したように、制御部62は、各バルブ63の開閉を制御することで当該バルブ63に対応するエア吹出器51の吹出のオンオフを制御する。また、制御部62は、各バルブ64の開閉を制御することで当該バルブ64に対応するエア吹出器71の吹出のオンオフを制御する。つまり、制御部62は、エア吹出器51及びエア吹出器71の動作を制御する。また、制御部62は、各バルブ65の開閉を制御することで当該バルブ65に対応するエア吹出器91の吹出のオンオフを制御してもよい。つまり、制御部62は、さらに、エア吹出器91の動作を制御する。
制御部62は、複数のエア吹出器51によってサブダクト32内の切屑KZをメインダクト31に移動させた後、複数のエア吹出器71をそれぞれ独立して制御することで切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。具体的には、複数のエア吹出器71のそれぞれによって単位時間当たりに移動される切屑KZの量が所定量を超えないように、複数のエア吹出器71の動作を独立して制御する。これにより、切屑KZがメインダクト31内で移動しにくくなることを抑制し、効率よく切屑KZを移動させることができる。
図11は、本実施の形態に係る切屑回収システムの動作の第1の例を説明するための図である。
まず、制御部62は、複数のエア吹出器51を期間P1及び期間P2にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P1及び期間P2において複数のエア吹出器51(複数のエア吹出器51a~51c)の吹出をオンにして、複数のサブダクト32内の切屑KZをメインダクト31へ移動させる。
次に、制御部62は、メインダクト31内の複数のエア吹出器71をメインダクト31の出口31Dから遠い順に順次動作させることで切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。具体的には、制御部62は、メインダクト31aに配置されているエア吹出器71aを期間P3及び期間P4にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P3及び期間P4においてエア吹出器71aの吹出をオンにして、メインダクト31a内の切屑KZをメインダクト31bへ移動させる。
また、制御部62は、エア吹出器71bを期間P4及び期間P5にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P4及び期間P5においてエア吹出器71bの吹出をオンにして、メインダクト31b内の切屑KZをメインダクト31cへ移動させる。エア吹出器71bは、エア吹出器71aと重複する期間P4において同時に動作する。このように、互いに隣接して配置される2つの分割領域であるメインダクト31a、31bに設置されるエア吹出器71a及びエア吹出器71bは、切屑KZを移動させる動作の期間が重複するように制御部62によって制御される。
また、制御部62は、エア吹出器71cを期間P5及び期間P6にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P5及び期間P6においてエア吹出器71cの吹出をオンにして、メインダクト31c内の切屑KZをメインダクト31の出口31Dへ移動させる。エア吹出器71cは、エア吹出器71bと重複する期間P5において同時に動作する。このように、互いに隣接して配置される2つの分割領域であるメインダクト31b、31cに設置されるエア吹出器71b及びエア吹出器71cは、切屑KZを移動させる動作の期間が重複するように制御部62によって制御される。
また、制御部62は、エア吹出器91aを期間P6及び期間P7にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P6及び期間P7においてエア吹出器91aの吹出をオンにして、通路部81a内の切屑KZを切屑上昇落下部81bへ移動させる。エア吹出器91aは、エア吹出器71cと重複する期間P6において同時に動作する。このように、互いに隣接して配置される2つの分割領域であるメインダクト31b、31cに設置されるエア吹出器71b及びエア吹出器71cは、切屑KZを移動させる動作の期間が重複するように制御部62によって制御される。
図12は、本実施の形態に係る切屑回収システムの動作の第2の例を説明するための図である。
第1の例と比較して、第2の例では、制御部62は、エア吹出器71aを、複数のエア吹出器51と重複する期間P2において同時に動作するように制御する点が異なる。また、上記のようにエア吹出器71aを期間P2で動作するように動作のタイミングを早めた結果、エア吹出器71a~71c、91a、91bが動作する期間が期間P2~期間P7にわたって動作する点が異なる。他の動作は、第1の例と同じである。
図13は、本実施の形態に係る切屑回収システムの動作の第3の例を説明するための図である。
第1の例と比較して、第3の例では、制御部62は、エア吹出器91a、91bを、複数のエア吹出器51a~51c及び複数のエア吹出器71a~71cが動作していない期間P7~P9に動作させる点が異なる。つまり、制御部62は、エア吹出器91aを複数のエア吹出器51a~51c及び複数のエア吹出器71a~71cが動作していない期間P7~P9に動作させる。
本実施の形態に係る切屑回収システム1は、サブダクト32と、メインダクト31と、エア吹出器51(第1切屑搬送部)と、複数のエア吹出器71(第2切屑搬送部)と、制御部62とを備える。サブダクト32は、部品装着装置3が備えるテープフィーダ16から排出されたキャリアテープ18(テープ部材)の切屑KZを受容する。メインダクト31は、サブダクト32が接続されており、サブダクト32と連通する開口部31Kを有する。エア吹出器51は、サブダクト32内に設置され、サブダクト32内の切屑KZをメインダクト31に移動させる。複数のエア吹出器71は、開口部31Kを通じてサブダクト32からメインダクト31内に移動された切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。制御部62は、エア吹出器51及び複数のエア吹出器71の動作を制御する。制御部62は、エア吹出器51によってサブダクト32内の切屑KZをメインダクト31に移動させた後、複数のエア吹出器71をそれぞれ独立して制御することで切屑KZをメインダクト31の出口に移動させる。
これによれば、エア吹出器51によってサブダクト32からメインダクト31へ集めた切屑KZを、複数のエア吹出器71をそれぞれ独立して制御することでメインダクト31の出口に移動させるため、切屑KZをメインダクト31の出口31Dまで効率よく移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、エア吹出器51は、開口部31Kに向かってエアを吹き出すことでサブダクト32内の切屑KZをメインダクト31に移動させる。複数のエア吹出器51のそれぞれは、メインダクト31の出口31Dに向かってエアを吹き出すことでメインダクト31内の切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。
これによれば、切屑KZをエアによって移動させるため、切屑KZを移動させるための部材を利用することなく切屑KZを移動させることができる。よって、サブダクト32及びメインダクト31の内部の構成を単純化することができ、切屑KZがダクト以外の部材に引っ掛かることを抑制でき、切屑KZを効率よく移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、メインダクト31は、互いに直列に配置されている複数の分割領域を有する。複数のエア吹出器71は、それぞれ、複数の分割領域に設置される。これによれば、切屑KZを複数のエア吹出器71で分担して移動させるため、切屑KZを効率よく移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、制御部62は、エア吹出器51によってサブダクト32内の切屑KZをメインダクト31に移動させた後、複数のエア吹出器71をメインダクト31の出口31Dから遠い順に順次動作させることで切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。これによれば、切屑KZを複数のエア吹出器71でメインダクト31内をリレーして切屑KZを移動させるため、切屑KZを効率よく移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、制御部62は、複数のエア吹出器71のうち、互いに隣接して配置される少なくとも2つの分割領域に設置される少なくとも2つのエア吹出器71(例えば、エア吹出器71a及び71b、または、エア吹出器71b及び71c)が切屑KZを移動させる動作の期間が重複するように複数のエア吹出器71の動作を制御する。
これによれば、2つのエア吹出器71(例えば、エア吹出器71a及び71b、または、エア吹出器71b及び71c)が同時に動作するように制御するため、切屑KZがメインダクト31内で止まらないように移動させることができ、切屑KZの移動時間を短縮できる。よって、メインダクト31内における切屑KZを複数のエア吹出器71で効率よくリレーして移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、制御部62は、エア吹出器51と、複数のエア吹出器71の少なくとも1つのエア吹出器71とが切屑KZを移動させる動作の期間が重複するようにエア吹出器51及び複数のエア吹出器71の動作を制御する。
これによれば、エア吹出器51と1つのエア吹出器71aとが同時に動作するように制御するため、切屑KZがサブダクト32a及びメインダクト31aの連結部付近において止まらないように移動させることができ、切屑KZの移動時間を短縮できる。よって、サブダクト32a及びメインダクト31aの連結部付近における切屑KZをエア吹出器51及び1つのエア吹出器71aで効率よくリレーして移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1は、さらに、回収部80を備える。回収部80は、メインダクト31の出口31Dから排出された切屑KZを受け入れる。回収部80は、切屑収集路81と、切屑収集路81内に設置され、切屑KZを容器83に移動させるエア吹出器91(第4切屑搬送部)と、を有する。制御部62は、エア吹出器51と複数のエア吹出器71とが動作していない期間にエア吹出器91を動作させる。このため、回収部80へ新たに排出される切屑KZがない状態で、回収部80に集めた切屑KZを容器83へまとめて移動させることができる。よって、容器83へ移動させる切屑の量の制御を容易にできる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、エア吹出器91は、切屑収集路81の出口に向かってエアを吹き出すことで切屑収集路81内の切屑KZを容器83に移動させる。これによれば、切屑KZをエアによって移動させるため、切屑KZを移動させるための部材を利用することなく切屑KZを移動させることができる。よって、切屑収集路81の内部の構成を単純化することができ、切屑KZが切屑収集路以外の部材に引っ掛かることを抑制でき、切屑KZを効率よく移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、エア吹出器51、71、91は、共通する供給源からエアの供給を受けている。制御部62は、同時に動作するエア吹出器51、71、91の数が所定の数を超えないようにエア吹出器51、71、91の動作を制御する。このため、供給源からのエアの圧力を所定の圧力よりも低下することを抑制することができる。つまり、エアの圧力を一定以上に保つことができ、切屑KZを効率よく移動させることができる。
本実施の形態に係る切屑回収システム1は、切屑収集路81と、シュート82と、容器83とを備える。切屑収集路81は、部品装着装置3が備えるテープフィーダ16から排出されたキャリアテープ18(テープ部材)の切屑KZを収集し、進行方向に移動させた切屑KZを落下させる。シュート82は、切屑収集路81から落下する切屑KZを通過させる。容器83は、シュート82の下方に設置され、シュート82を通過した切屑KZを収容する。切屑収集路81は、エアにより切屑KZを進行方向に移動させるエア吹出器91を有する。
これによれば、切屑収集路81において、切屑KZがシュート82までエアにより移動されるため、切屑KZが当該切屑KZの移動のための動力源(本実施の形態ではエア吹出器91)に対して抵抗になることを抑制できる。よって、キャリアテープ18の切屑KZを、当該切屑KZを収容する容器83へ効率よく集めることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、切屑収集路81は、収集した切屑KZを上昇させてから落下させる切屑上昇落下部81bを有する。
これによれば、切屑収集路81において、切屑KZがシュート82の入口までエアにより上昇されて、切屑収集路81の出口において落下されるため、切屑KZが当該切屑KZの移動のための動力源に対して抵抗になることを抑制できる。よって、キャリアテープ18の切屑KZを、当該切屑KZを収容する容器83へ効率よく集めることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1は、さらに、カバー部材84を有する。カバー部材84は、シュート82の出口を延長する位置に配置され、可撓性を有する。
このため、カバー部材84は、シュート82の出口から排出される切屑KZが、シュート82及び容器83の間から容器83外へ向かって移動することを抑制することができる。つまり、カバー部材84は、切屑KZを容器83へ導くことができる。キャリアテープ18の切屑KZを、当該切屑KZを収容する容器83へ効率よく集めることができる。また、カバー部材84は可撓性を有するため、容器83を水平方向に移動させて容器83がカバー部材84と干渉しても、カバー部材84は容器83をよけて撓むため容器83を容易に移動させることができる。つまり、容器83の移動と、シュート82を落下した切屑がシュート82及び容器83の間から容器83外へ移動することの抑制とを両立することができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、カバー部材84は、シュート82の出口の周縁に配置される。このため、カバー部材84は、シュート82を落下した切屑KZがシュート82及び容器83の間から容器83外へ移動することを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、カバー部材84は、鉛直方向に沿って延びる切れ目を有する。このため、容器83を水平方向に移動させて容器83がカバー部材と干渉しても、カバー部材が容器をよけてより撓みやすくでき、容器を容易に移動させることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1は、さらに、サブダクト32と、メインダクト31と、エア吹出器51(第1エア吹出器)と、エア吹出器71(第2エア吹出器)と、を備える。サブダクト32は、テープフィーダ16から排出された切屑KZを受容する。メインダクト31は、サブダクト32が接続されており、サブダクト32と連通する開口部31Kを有する。エア吹出器51は、サブダクト32内に設置され、開口部31Kに向かってエアを吹き出すことでサブダクト32内の切屑KZをメインダクト31に移動させる。エア吹出器71は、メインダクト31の出口31Dに向かってエアを吹き出すことで、開口部31Kを通じてサブダクト32からメインダクト31内に移動された切屑KZを、メインダクト31の出口31Dに移動させる。切屑収集路81は、メインダクト31の出口31Dから排出された切屑KZを収集する。
これによれば、切屑収集路81までのサブダクト32及びメインダクト31において、切屑KZがエアによって移動されるため、切屑KZを切屑収集路81まで効率よく収集することができる。よって、キャリアテープ18の切屑KZを、当該切屑KZを収容する容器83へ効率よく集めることができる。
また、本実施の形態に係る切屑回収システム1において、切屑収集路81は、メインダクト31の延びる方向と交差する方向に延びる。このため、複数本のメインダクト31を切屑収集路81に接続することが容易にでき、切屑収集路81へ切屑KZを効率よく収集することができる。
(実施の形態2)
図14は、実施の形態2における切屑回収システムの側面図の一部を示す図である。
図14は、実施の形態2における切屑回収システムの側面図の一部を示す図である。
実施の形態2に係る切屑回収システム1Aは、図14に示すように、さらに、部品装着装置3から部品装着装置3内の切屑KZ(つまり、キャリアテープ18のカバーテープの切屑KZ)をさらに回収するための搬送路100を備えていてもよい。搬送路100には、サブダクト32の上流側にさらに連通する台車側ダクト101が設けられている。台車側ダクト101は、1つのテープフィーダ16毎に設けられる。このため、台車側ダクト101は、複数のサブダクト32のそれぞれに対して設けられる。台車側ダクト101には、台車側ダクト101に収容されたカバーテープの切屑KZを、サブダクト32に移動させるエア吹出器110が設けられている。エア吹出器110は、第3切屑搬送部の一例である。
図15は、実施の形態2における切屑回収システムの模式的平面図の一例を示す図である。
図15に示すように、部品装着装置3aから排出されるカバーテープの切屑KZは、4つの台車側ダクト101aに受容されて、4つのサブダクト32aへ移動される。また、4つの台車側ダクト101aからエア吹出器110aによって移動された切屑KZ、及び、部品装着装置3aから排出されるキャリアテープ18の切屑KZは、4つのサブダクト32aに受容されて、4つのサブダクト32aが接続されているメインダクト31aへ移動される。
同様に、部品装着装置3bから排出されるカバーテープの切屑KZは、4つの台車側ダクト101bに受容されて、4つのサブダクト32bへ移動される。また、4つの台車側ダクト101bからエア吹出器110bによって移動された切屑KZ、及び、部品装着装置3bから排出されるキャリアテープ18の切屑KZは、4つのサブダクト32bに受容されて、4つのサブダクト32bが接続されているメインダクト31bへ移動される。
同様に、部品装着装置3cから排出されるカバーテープの切屑KZは、4つの台車側ダクト101cに受容されて、4つのサブダクト32cへ移動される。また、4つの台車側ダクト101cからエア吹出器110cによって移動された切屑KZ、及び、部品装着装置3cから排出されるキャリアテープ18の切屑KZは、4つのサブダクト32cに受容されて、4つのサブダクト32cが接続されているメインダクト31cへ移動される。
図16は、実施の形態2において、制御部とその制御対象となるバルブとの一例を示す図である。
複数のエア吹出器110のそれぞれには、開閉することで当該エア吹出器110からエアの吹出のオンオフを制御するバルブ66(電磁弁または電動弁)が設けられている。図16に示すように、複数のエア吹出器110にそれぞれ対応する複数のバルブ66の開閉は、制御部62によって制御される。
上述したように、制御部62は、さらに、各バルブ66の開閉を制御することで当該バルブ66に対応するエア吹出器110の吹出のオンオフを制御する。つまり、制御部62は、さらに、エア吹出器110の動作を制御する。
図17は、実施の形態2に係る切屑回収システムの動作の一例を説明するための図である。
まず、制御部62は、エア吹出器110aを期間P1及び期間P2にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P1及び期間P2においてエア吹出器110aの吹出をオンにして、台車側ダクト101a内の切屑KZをサブダクト32aへ移動させる。
また、制御部62は、エア吹出器51aを期間P2及び期間P3にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P2及び期間P3においてエア吹出器51aの吹出をオンにして、サブダクト32a内の切屑KZをメインダクト31aへ移動させる。制御部62は、エア吹出器51aと、エア吹出器110aとが切屑KZを移動させる動作の期間が期間P2で重複するようにエア吹出器51a及びエア吹出器110aの動作を制御する。
また、制御部62は、エア吹出器71をメインダクト31の出口31Dから遠い順に順次動作させることで切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。具体的には、制御部62は、メインダクト31aに配置されているエア吹出器71aを期間P3及び期間P4にわたって動作させ、メインダクト31bに配置されているエア吹出器71bを期間P4及び期間P5にわたって動作させ、メインダクト31cに配置されているエア吹出器71cを期間P5及び期間P6にわたって動作させる。
また、制御部62は、エア吹出器91aを期間P7及び期間P8にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P7及び期間P8においてエア吹出器91aの吹出をオンにして、通路部81a内の切屑KZを切屑上昇落下部81bへ移動させる。また、制御部62は、エア吹出器91bを期間P8及び期間P9にわたって動作させる。
このとき、制御部62は、エア吹出器110bを期間P7及び期間P8にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P7及び期間P8においてエア吹出器110bの吹出をオンにして、台車側ダクト101b内の切屑KZをサブダクト32bへ移動させる。このように、制御部62は、エア吹出器91が動作している期間中に、エア吹出器110bを動作させてもよい。
また、制御部62は、エア吹出器51bを期間P8及び期間P9にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P8及び期間P9においてエア吹出器51bの吹出をオンにして、サブダクト32b内の切屑KZをメインダクト31bへ移動させる。制御部62は、エア吹出器51bと、エア吹出器110bとが切屑KZを移動させる動作の期間が期間P8で重複するようにエア吹出器51b及びエア吹出器110bの動作を制御する。
また、制御部62は、エア吹出器71をメインダクト31の出口31Dから遠い順に順次動作させることで切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。この場合、期間P1~P8において、部品装着装置3aから発生した切屑KZを搬送したため、エア吹出器71bから順に順次動作させる。具体的には、制御部62は、メインダクト31bに配置されているエア吹出器71bを期間P9及び期間P10にわたって動作させ、メインダクト31cに配置されているエア吹出器71cを期間P10及び期間P11にわたって動作させる。
また、制御部62は、エア吹出器91aを期間P12及び期間P13にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P12及び期間P13においてエア吹出器91aの吹出をオンにして、通路部81a内の切屑KZを切屑上昇落下部81bへ移動させる。また、制御部62は、エア吹出器91bを期間P13及び期間P14にわたって動作させる。
このとき、制御部62は、エア吹出器110cを期間P13及び期間P14にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P13及び期間P14においてエア吹出器110cの吹出をオンにして、台車側ダクト101c内の切屑KZをサブダクト32cへ移動させる。このように、制御部62は、エア吹出器91が動作している期間中に、エア吹出器110cを動作させてもよい。
また、制御部62は、エア吹出器51cを期間P14及び期間P15にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P14及び期間P15においてエア吹出器51cの吹出をオンにして、サブダクト32c内の切屑KZをメインダクト31cへ移動させる。制御部62は、エア吹出器51cと、エア吹出器110cとが切屑KZを移動させる動作の期間が期間P14で重複するようにエア吹出器51c及びエア吹出器110cの動作を制御する。
また、制御部62は、エア吹出器71をメインダクト31の出口31Dから遠い順に順次動作させることで切屑KZをメインダクト31の出口31Dに移動させる。この場合、期間P7~P14において、部品装着装置3bから発生した切屑KZを搬送したため、エア吹出器71cから順に順次動作させる。具体的には、制御部62は、メインダクト31cに配置されているエア吹出器71cを期間P15及び期間P16にわたって動作させる。
また、制御部62は、エア吹出器91aを期間P17及び期間P18にわたって動作させる。つまり、制御部62は、期間P17及び期間P18においてエア吹出器91aの吹出をオンにして、通路部81a内の切屑KZを切屑上昇落下部81bへ移動させる。また、制御部62は、エア吹出器91bを期間P18及び期間P19にわたって動作させる。
なお、上記実施の形態では、エア吹出器51、71、91、110は、それぞれ、切屑を搬送できればよく、エアにより搬送する形態に限らない。例えば、エア吹出器51、71、91、110のそれぞれの代わりにコンベアなどの切屑を搬送する装置が設けられていてもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態の切屑回収システム1の制御部62などを実現するソフトウェアは、図に示すフローチャートに含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
なお、以下のような場合も本開示に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
メインダクト内のテープ部材の切屑をメインダクトの出口まで効率よく移動させることができる切屑回収システムおよび切屑回収方法を提供する。
1 切屑回収システム
2 作業ライン
3 部品装着装置
16 テープフィーダ
18 キャリアテープ(テープ部材)
31 メインダクト
31D 出口
32 サブダクト
32K 開口部
41K 開口部
51、71、91、110 エア吹出器
53 シャッタ
62 制御部
KZ 切屑
BH 部品
KB 基板
2 作業ライン
3 部品装着装置
16 テープフィーダ
18 キャリアテープ(テープ部材)
31 メインダクト
31D 出口
32 サブダクト
32K 開口部
41K 開口部
51、71、91、110 エア吹出器
53 シャッタ
62 制御部
KZ 切屑
BH 部品
KB 基板
Claims (12)
- 部品装着装置が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクトと、
前記サブダクトが接続されており、前記サブダクトと連通する開口部を有するメインダクトと、
前記サブダクト内に設置され、前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、
前記開口部を通じて前記サブダクトから前記メインダクト内に移動された前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、
前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させた後、前記複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる
切屑回収システム。 - 前記第1切屑搬送部は、前記開口部に向かってエアを吹き出すことで前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させ、
前記複数の第2切屑搬送部のそれぞれは、前記メインダクトの出口に向かってエアを吹き出すことで前記メインダクト内の前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる
請求項1に記載の切屑回収システム。 - 前記メインダクトは、互いに直列に配置されている複数の分割領域を有し、
前記複数の第2切屑搬送部は、それぞれ、前記複数の分割領域に設置される
請求項1または2記載の切屑回収システム。 - 前記制御部は、前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させた後、前記複数の第2切屑搬送部を前記メインダクトの出口から遠い順に順次動作させることで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる
請求項3に記載の切屑回収システム。 - 前記制御部は、前記複数の第2切屑搬送部のうち、互いに隣接して配置される少なくとも2つの分割領域に設置される少なくとも2つの第2切屑搬送部が前記切屑を移動させる動作の期間が重複するように前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する
請求項3に記載の切屑回収システム。 - 前記制御部は、前記第1切屑搬送部と、前記複数の第2切屑搬送部の少なくとも1つの第2切屑搬送部とが前記切屑を移動させる動作の期間が重複するように前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する
請求項1または2に記載の切屑回収システム。 - さらに、
前記部品装着装置内の前記切屑を搬送するための搬送路であって、前記サブダクトに連通する搬送路に設置され、前記搬送路内の前記切屑を前記サブダクトに移動させる第3切屑搬送部を備え、
前記制御部は、前記第1切屑搬送部と、前記第3切屑搬送部とが前記切屑を移動させる動作の期間が重複するように前記第1切屑搬送部及び前記第3切屑搬送部の動作を制御する
請求項1または2に記載の切屑回収システム。 - 前記第3切屑搬送部は、前記搬送路の出口に向かってエアを吹き出すことで前記搬送路内の前記切屑を前記サブダクトに移動させる
請求項7に記載の切屑回収システム。 - さらに、
前記メインダクトの出口から排出された前記切屑を受け入れる回収部を備え、
前記回収部は、
切屑収集路と、
前記切屑収集路内に設置され、前記切屑を容器に移動させる第4切屑搬送部と、を有し、
前記制御部は、前記第1切屑搬送部と前記複数の第2切屑搬送部とが動作していない期間に前記第4切屑搬送部を動作させる
請求項1または2に記載の切屑回収システム。 - 前記第4切屑搬送部は、前記切屑収集路の出口に向かってエアを吹き出すことで前記切屑収集路内の前記切屑を前記容器に移動させる
請求項9に記載の切屑回収システム。 - 前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部は、共通する供給源からエアの供給を受けており、
前記制御部は、同時に動作する前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の数が所定の数を超えないように前記第1切屑搬送部及び前記複数の第2切屑搬送部の動作を制御する
請求項2に記載の切屑回収システム。 - 部品装着装置が備えるテープフィーダから排出されたテープ部材の切屑を受容するサブダクトと、
前記サブダクトが接続されており、前記サブダクトと連通する開口部を有するメインダクトと、
前記サブダクト内に設置され、前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させる第1切屑搬送部と、
前記開口部を通じて前記サブダクトから前記メインダクト内に移動された前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる複数の第2切屑搬送部と、を備える切屑回収システムにおける切屑回収方法であって、
前記第1切屑搬送部によって前記サブダクト内の前記切屑を前記メインダクトに移動させ、
前記複数の第2切屑搬送部をそれぞれ独立して制御することで前記切屑を前記メインダクトの出口に移動させる
切屑回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022148399A JP2024043292A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 切屑回収システム及び切屑回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022148399A JP2024043292A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 切屑回収システム及び切屑回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024043292A true JP2024043292A (ja) | 2024-03-29 |
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ID=90418429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022148399A Pending JP2024043292A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 切屑回収システム及び切屑回収方法 |
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Country | Link |
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-
2022
- 2022-09-16 JP JP2022148399A patent/JP2024043292A/ja active Pending
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