JP2024042440A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適な特性を有する電極層を形成することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】一の実施形態によれば、半導体装置は、複数の電極層および複数の第1絶縁膜を交互に含む積層膜と、前記電極層の側面に第2絶縁膜を介して設けられた電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層の側面に第3絶縁膜を介して設けられた半導体層とを備える。前記複数の電極層のうちの少なくとも1つの電極層は、金属元素およびシリコンを含むアモルファス層である第1電極層を含む。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、半導体装置およびその製造方法に関する。
ワード線などの電極層を備える3次元半導体メモリでは、電極層の電気抵抗を低減することや、電極層に起因するリーク電流の増加を抑制することが望まれる。
特開2006-310842号公報
好適な特性を有する電極層を形成することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
一の実施形態によれば、半導体装置は、複数の電極層および複数の第1絶縁膜を交互に含む積層膜と、前記電極層の側面に第2絶縁膜を介して設けられた電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層の側面に第3絶縁膜を介して設けられた半導体層とを備える。前記複数の電極層のうちの少なくとも1つの電極層は、金属元素およびシリコンを含むアモルファス層である第1電極層を含む。
第1実施形態の半導体装置の構造を示す斜視図である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(1/4)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(2/4)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(3/4)である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図(4/4)である。 第1実施形態の第1比較例の半導体装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の第2比較例の半導体装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の半導体装置の構造を示す断面図である。 第1実施形態の金属層26内の各結晶粒P3の粒径Dについて説明するための図である。 第1実施形態の半導体装置の製造方法の詳細を示す断面図である。 第1実施形態の半導体装置の特性に関するグラフである。 第1実施形態の半導体装置の詳細を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1~図12において、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体装置の構造を示す斜視図である。本実施形態の半導体装置は、例えば3次元半導体メモリを備えている。
本実施形態の半導体装置は、コア絶縁膜1と、チャネル半導体層2と、トンネル絶縁膜3と、電荷蓄積層4と、ブロック絶縁膜5と、電極層6とを備えている。ブロック絶縁膜5は、絶縁膜5aと、絶縁膜5bとを含んでいる。電極層6は、バリアメタル層6aと、電極材層6bとを含んでいる。トンネル絶縁膜3は、第3絶縁膜の例である。絶縁膜5aは、第2絶縁膜の例である。
図1では、基板上に複数の電極層および複数の絶縁膜が交互に積層されており、これらの電極層および絶縁膜内にメモリホールH1が設けられている。図1は、これらの電極層のうちの1つの電極層6を示している。これらの電極層は例えば、3次元半導体メモリのワード線として機能する。図1は、基板の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、基板の表面に垂直なZ方向とを示している。本明細書では、+Z方向を上方向として取り扱い、-Z方向を下方向として取り扱う。-Z方向は、重力方向と一致していてもよいし、重力方向とは一致していなくてもよい。
コア絶縁膜1、チャネル半導体層2、トンネル絶縁膜3、電荷蓄積層4、および絶縁膜5aは、メモリホールH1内に形成されており、3次元半導体メモリのメモリセルを構成している。絶縁膜5aは、メモリホールH1内の電極層および絶縁膜の側面に形成されており、電荷蓄積層4は、絶縁膜5aの側面に形成されている。電荷蓄積層4は、3次元半導体メモリの信号電荷を蓄積することが可能である。トンネル絶縁膜3は、電荷蓄積層4の側面に形成されており、チャネル半導体層2は、トンネル絶縁膜3の側面に形成されている。チャネル半導体層2は、3次元半導体メモリのチャネルとして機能する。コア絶縁膜1は、チャネル半導体層2の側面に形成されている。
絶縁膜5aは、例えばSiO膜(シリコン酸化膜)である。電荷蓄積層4は、例えばSiN膜(シリコン窒化膜)である。トンネル絶縁膜3は例えば、SiO膜である。チャネル半導体層2は、例えばポリシリコン層である。コア絶縁膜1は、例えばSiO膜である。
絶縁膜5b、バリアメタル層6a、および電極材層6bは、上記複数の絶縁膜のうちの2つの絶縁膜間に形成されており、上側の絶縁膜の下面と、下側の絶縁膜の上面と、絶縁膜5aの側面とに順に形成されている。上記複数の絶縁膜は、第1絶縁膜の例である。絶縁膜5bは、例えばAl膜(アルミニウム酸化膜)である。バリアメタル層6aは、例えばTiN膜(チタン窒化膜)である。電極材層6bは、例えばW(タングステン)層である。電極材層6bのさらなる詳細については、後述する。
図2~図5は、第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、基板11を用意し、基板11上に、複数の犠牲層13および複数の絶縁膜14を交互に含む積層膜12を形成する(図2)。積層膜12は、基板11上に複数の犠牲層13および複数の絶縁膜14を交互に積層することで形成される。積層膜12は、基板11上に直接形成されてもよいし、基板11上に他の層を介して形成されてもよい。基板11は例えば、Si(シリコン)基板などの半導体基板である。犠牲層13は例えば、SiN膜である。絶縁膜14は例えば、SiO膜である。犠牲層13は第1層の例であり、絶縁膜14は第1絶縁膜の例である。
次に、フォトリソグラフィおよびRIE(Reactive Ion Etching)により、積層膜12内に複数のメモリホールH1を形成する(図2)。図2は、これらのメモリホールH1のうちの1つを示している。本実施形態の各メモリホールH1は、平面視で円形の形状を有しており、積層膜12を貫通している。
次に、各メモリホールH1内の積層膜12の側面に、絶縁膜5a、電荷蓄積層4、トンネル絶縁膜3、チャネル半導体層2、およびコア絶縁膜1を順に形成する(図3)。絶縁膜5a、電荷蓄積層4、トンネル絶縁膜3、およびチャネル半導体層2は、Z方向に延びる管状の形状を有するように形成される。コア絶縁膜1は、Z方向に延びる柱状の形状を有するように形成される。
次に、積層膜12内に複数のスリット(不図示)を形成し、これらのスリットからリン酸水溶液などの薬液により犠牲層13を除去する。その結果、積層膜12内に複数の凹部H2が形成される(図4)。凹部H2は、第1凹部の例である。
次に、各凹部H2内の絶縁膜5a、14の表面に、絶縁膜5b、バリアメタル層6a、および電極材層6bを順に形成する(図5)。その結果、絶縁膜5a、5bを含むブロック絶縁膜5が形成される。さらには、各凹部H2内に、バリアメタル層6aおよび電極材層6bを含む電極層6が形成される。さらには、基板11上に、複数の電極層6および複数の絶縁膜14を交互に含む積層膜12が形成される。このようにして、犠牲層13を電極層6に置換(リプレイス)するリプレイス工程が行われる。
各凹部H2は、Z方向に互いに隣接する2つの絶縁膜14間に形成される。各凹部H2内では、絶縁膜5b、バリアメタル層6a、および電極材層6bが、上側の絶縁膜14の下面、下側の絶縁膜14の上面、および絶縁膜5aの側面に順に形成される。その結果、各電極層6は、絶縁膜5bを介して絶縁膜14間に形成される。
このようにして、本実施形態の半導体装置が製造される(図5)。図1は、図5に示す半導体装置の一部分を示している。
次に、図6~図8を参照して、第1実施形態と比較例とを比較する。
図6は、第1実施形態の第1比較例の半導体装置の構造を示す断面図である。
図6(a)は、図5と同様に、電荷蓄積層4、ブロック絶縁膜5、電極層6、絶縁膜14などを示している。図6(a)はさらに、電極層6内のバリアメタル層6aおよび電極材層6bや、電極材層6b内のエアギャップGを示している。図6(a)に示すように、本比較例の電極材層6bは、バリアメタル層6aの側面、上面、および下面に順に形成された金属層21、22を含んでいる。
金属層21は、WFガスとBガスとを用いて形成されたW層である(Wはタングステン、Fはフッ素、Bはボロン、Hは水素を表す)。よって、金属層21は、不純物原子としてB原子を含んでいる。金属層21中のB原子がブロック絶縁膜5に拡散すると、メモリセルの消去特性が劣化するおそれや、メモリセルにてリーク電流が増加するおそれがある。一方、金属層22は、WFガスとHガスとを用いて形成されたW層である。
図6(b)は、図6(a)の電極層6を拡大して示している、図6(b)中の太線は、バリアメタル層6a、金属層21、および金属層22の間の界面を示している。図6(b)中の細線は、バリアメタル層6a内の結晶粒P0間の粒界や、金属層22内の結晶粒P1間の粒界を示している。
本比較例では、バリアメタル層6aおよび金属層22が多結晶層であり、金属層21がアモルファス層である。WFガスとBガスとを用いて金属層21を形成すると、金属層21をアモルファス層とすることができる。この場合、バリアメタル層6aの表面に金属層21を介して金属層22を形成すると、バリアメタル層6aの結晶性が、金属層21の作用により、金属層22の結晶性にあまり影響しなくなる。これにより、バリアメタル層6a内の結晶粒P0の粒径が小さくても、金属層22内の結晶粒P1の粒径を大きくすることが可能となる。その結果、金属層22(電極層6)の電気抵抗を低減することが可能となる。しかしながら、本比較例では、上記のように金属層21中のB原子の拡散が問題となる。
図7は、第1実施形態の第2比較例の半導体装置の構造を示す断面図である。
図7(a)は、図6(a)と同様の断面図を示している。図7(a)に示すように、本比較例の電極材層6bは、バリアメタル層6aの側面、上面、および下面に順に形成された金属層23、24を含んでいる。
金属層23は、WFガスとSiHガスとを用いて形成されたW層である(Siはシリコンを表す)。よって、金属層23は、不純物原子としてB原子ではなくSi原子を含んでいる。これにより、B原子の拡散に伴う問題を抑制することが可能となる。金属層23は例えば、300℃よりも高温で形成される。一方、金属層24は、WFガスとHガスとを用いて形成されたW層である。
図7(b)は、図7(a)の電極層6を拡大して示している、図7(b)中の太線は、バリアメタル層6a、金属層23、および金属層24の間の界面を示している。図7(b)中の細線は、バリアメタル層6a内の結晶粒P0間の粒界や、金属層23内の結晶粒P間の粒界や、金属層24内の結晶粒P2間の粒界を示している。
本比較例では、バリアメタル層6a、金属層23、および金属層24が、いずれも多結晶層である。WFガスとSiHガスとを用いて金属層23を300℃よりも高温で形成すると、金属層23は多結晶層となる。この場合、バリアメタル層6aの表面に金属層23を介して金属層24を形成すると、バリアメタル層6aの結晶性が金属層23の結晶性に影響を与え、金属層23の結晶性が金属層24の結晶性に影響を与える。これにより、バリアメタル層6a内の結晶粒P0の粒径が小さいと、金属層24内の結晶粒P2の粒径も小さくなる。その結果、金属層24(電極層6)の電気抵抗が高くなってしまう。本比較例では、B原子の拡散に伴う問題は抑制できるが、金属層24内の結晶粒P2の小粒径化が問題となる。
図8は、第1実施形態の半導体装置の構造を示す断面図である。
図8(a)は、図6(a)や図7(a)と同様の断面図を示している。図8(a)に示すように、本実施形態の電極材層6bは、バリアメタル層6aの側面、上面、および下面に順に形成された金属層25、26を含んでいる。金属層25は第1電極層の例であり、金属層26は第2電極層の例である。
金属層25は、金属層21、23と同様に、金属元素およびシリコン(Si)を含んでいる。この金属元素は、例えばタングステン(W)である。本実施形態の金属層25は、Wおよびハロゲン元素を含む材料ガスと、SiおよびHを含む還元ガスとを用いて形成されたW層である。材料ガスの例は、WFガスである。還元ガスの例は、SiHガスやSiガスなどである。よって、本実施形態の金属層23は、不純物原子としてB原子ではなくSi原子を含んでいる。これにより、B原子の拡散に伴う問題を抑制することが可能となる。金属層25は、例えば300℃以下で形成され、好ましくは200℃以下で形成される。
なお、金属層25は、B原子の拡散に伴う問題が深刻にならない程度の低濃度のB原子を含んでいてもよい。例えば、金属層25は、他の層から拡散したB原子を含んでいてもよい。本実施形態では、金属層25がB原子を含まない場合にも、金属層25が低濃度のB原子を含む場合でも、金属層25内のB濃度は、金属層25内のSi濃度よりも低くなる。金属層25内のSi濃度は、例えば6.0×1021~1.5×1022atoms/cmである。金属層25内のSi濃度は、例えば金属層25を形成する温度に応じて変化する。金属層25内のW原子の個数をN1とし、金属層25内のSi原子の個数をN2とする場合、金属層25内のSi原子の組成比N2/(N1+N2)は、例えば0.10~0.15(10~15%)となる。
金属層26は、金属層22、24と同様に、金属元素を含んでいる。本実施形態の金属層26は、金属層25と同じ金属元素を含んでいる。この金属元素は、例えばタングステン(W)である。金属層26は例えば、材料ガスとしてのWFガスと還元ガスとしてのHガスとを用いて形成されたW層である。金属層26は例えば、金属層25を形成する温度より高い温度で形成される。金属層25を形成する温度は第1温度の例であり、金属層26を形成する温度は第2温度の例である。
図8(b)は、図8(a)の電極層6を拡大して示している、図8(b)中の太線は、バリアメタル層6a、金属層25、および金属層26の間の界面を示している。図8(b)中の細線は、バリアメタル層6a内の結晶粒P0間の粒界や、金属層26内の結晶粒P3間の粒界を示している。
本実施形態では、バリアメタル層6aおよび金属層26が多結晶層であり、金属層25がアモルファス層である。上記の材料ガスおよび還元ガスを用いて金属層25を300℃以下で形成すると、金属層25をアモルファス層とすることができる。この場合、バリアメタル層6aの表面に金属層25を介して金属層26を形成すると、バリアメタル層6aの結晶性が、金属層25の作用により、金属層26の結晶性にあまり影響しなくなる。これにより、バリアメタル層6a内の結晶粒P0の粒径が小さくても、金属層26内の結晶粒P3の粒径を大きくすることが可能となる。その結果、金属層26(電極層6)の電気抵抗を低減することが可能となる。本実施形態によれば、B原子の拡散に伴う問題を抑制しつつ、金属層26内の結晶粒P3を大粒径化することが可能となる。
金属層26内の結晶粒P3の平均粒径は、例えば50nm以上となる。本実施形態の金属層26の膜厚(Z方向の長さ)は、例えば25nmかそれ未満である。よって、本実施形態によれば、金属層26内の結晶粒P3の平均粒径を、金属層26の膜厚の2倍以上にすることが可能となる。なお、金属層26内の結晶粒P3の平均粒径のさらなる詳細については、後述する。
図9は、第1実施形態の金属層26内の各結晶粒P3の粒径Dについて説明するための図である。
図9(a)は、金属層26のXY断面の一例を示している。図9(a)に示すXY断面は、金属層26内の複数の結晶粒P3の断面を含んでいる。図9(a)はさらに、金属層26内のある結晶粒P3の断面の面積Aを示している。
図9(b)は、この結晶粒P3に対応する円P3’を示している。円P3’の面積は、この結晶粒P3の面積Aと同じであるとする。図9(b)はさらに、円P3’の直径Dを示している。面積Aと直径Dとの間には、A=π(D/2)の関係が成り立つ。本実施形態では、この結晶粒P3の粒径は、円P3’の直径Dで表されるとする。よって、面積Aを有する結晶粒P3の粒径は、D(=(4A/π)1/2)となる。
図9(c)は、金属層26内の複数の結晶粒P3の平均粒径DMEANの例として、度数平均を示している。金属層26のあるXY断面内にn個の結晶粒P3が含まれる場合、これらの結晶粒P3の平均粒径DMEANは、度数平均では、DMEAN=(ΣD)/nで与えられる。ただし、Dは、i番目の結晶粒P3の粒径Dを表し、ΣDは、1番目からn番目の結晶粒P3の粒径Dの総和を表す。また、nは2以上の整数を表し、iは1≦i≦nを満たす整数を表す。
図9(d)は、金属層26内の複数の結晶粒P3の平均粒径DMEANの例として、加重平均を示している。金属層26のあるXY断面内にn個の結晶粒P3が含まれる場合、これらの結晶粒P3の平均粒径DMEANは、加重平均では、DMEAN=(ΣD)/(ΣA)で与えられる。ただし、Aは、i番目の結晶粒P3の面積Aを表し、ΣAは、1番目からn番目の結晶粒P3の面積Aの総和を表す。また、ΣDは、1番目からn番目の結晶粒P3の値DAの総和を表す。
本実施形態では、金属層26内の複数の結晶粒P3の平均粒径DMEANを、加重平均で表すものとする。上述のように、金属層26内の結晶粒P3の平均粒径DMEAN(加重平均)は、例えば50nm以上となる。本実施形態の金属層26の膜厚は、例えば25nmかそれ未満である。よって、本実施形態によれば、金属層26内の結晶粒P3の平均粒径DMEAN(加重平均)を、金属層26の膜厚の2倍以上にすることが可能となる。
図10は、第1実施形態の半導体装置の製造方法の詳細を示す断面図である。
各凹部H2内に電極層6を形成する際には、まず絶縁膜5bの表面にバリアメタル層6aを形成する(図10(a))。バリアメタル層6aは例えば、TiN膜であり、TiClガスとNHガスとを用いて形成される(Clは塩素を表す)。
次に、バリアメタル層6aの表面に金属層25を形成する(図10(b))。金属層25は例えば、W層であり、WFガスとSiH(またはSi)ガスとを用いて形成される。本実施形態の金属層25は、例えば300℃以下(好ましくは200℃以下)でアモルファス層として形成される。本実施形態の金属層25は、電極材層6bの初期膜として形成される。
次に、金属層25の表面に金属層26を形成する(図10(c))。金属層26は例えば、W層であり、WFガスとHガスとを用いて形成される。金属層26は、図10(c)の工程で多結晶層として形成される。本実施形態の金属層26は、金属層25を形成する温度より高い温度で形成され、例えば450℃で多結晶層として形成される。金属層26が形成される間に、または金属層26が形成された後に、金属層25も、アモルファス層から多結晶層に変化してもよい。この場合、金属層25は、例えば600℃以上、好ましくは750℃以上でのアニールにより結晶化され、アモルファス層から多結晶層に変化する。本実施形態の金属層26は、金属層25と共に電極材層6bを形成する。本実施形態の金属層26は、エアギャップGを含むように形成されてもよい。
なお、図10(a)の工程から図10(b)の工程への遷移は、例えばEx-situに行われる。また、図10(b)の工程から図10(c)の工程への遷移は、例えばIn-situに行われる。
図11は、第1実施形態の半導体装置の特性に関するグラフである。
図11(a)は、電極材層6b(金属層25、26)の抵抗率を示している。図11(a)の横軸は、金属層25をCVD(Chemical Vapor Deposition)で形成する際の温度(堆積温度)を表す。図11(a)の縦軸は、製造後の半導体装置における電極材層6bの抵抗率を表す。図11(a)によれば、電極材層6bの抵抗率は、堆積温度が200~300℃の場合に、堆積温度が上昇すると大きく増加することが分かる。よって、本実施形態の堆積温度は、例えば300℃以下に設定され、好ましくは200℃以下に設定される。
図11(b)は、図10(b)の工程直後に金属層25にX線を照射した際の散乱X線の強度を示している。具体的には、図11(b)は、金属層25の20度方向から80度方向における散乱X線の強度を、堆積温度が150℃、170℃、200℃、300℃の場合について示している。図11(b)によれば、堆積温度が300℃になると、散乱X線の強度に高いピークが現れている。これは、300℃付近の堆積温度で金属層25がアモルファス層から多結晶層に変化することを示している。
図11(c)は、金属層25内のSi濃度を示している。図11(c)の横軸は、金属層25をCVDで形成する際の温度(堆積温度)を表す。図11(c)の縦軸は、製造後の半導体装置における金属層25内のSi濃度を表す。図11(c)によれば、金属層25内のSi濃度は、堆積温度が低下するにつれて増加し、堆積温度が200℃付近で飽和することが分かる。
図12は、第1実施形態の半導体装置の詳細を示す断面図である。
図12(a)は、金属層25内のSi濃度が6.0×1021atoms/cmより低い場合の金属層25などを示している。この場合、WFガスに由来するF原子が、金属層26を形成する際に生じると、F原子がブロック絶縁膜5に拡散するおそれがある。その結果、ブロック絶縁膜5がF原子によりダメージを受けるおそれがある。
図12(b)は、金属層25内のSi濃度が6.0×1021~1.5×1022atoms/cmの場合の金属層25などを示している。この場合、上記のF原子は、金属層25内のSi原子と反応して、Si-F結合を形成しやすくなる。これにより、F原子がブロック絶縁膜5に拡散することを抑制することが可能となる。
図12(c)は、金属層25内のSi濃度が1.5×1022atoms/cmより高い場合の金属層25などを示している。この場合にも、F原子がブロック絶縁膜5に拡散することを抑制することが可能となる。しかしながら、金属層25が多量のSi原子を含んでいるため、金属層25中のSi原子が、ブロック絶縁膜5に拡散しやすくなる。その結果、ブロック絶縁膜5がSi原子によりダメージを受けるおそれがある。
よって、金属層25内のSi濃度は、高すぎも低すぎもしないことが望ましい。そのため、本実施形態の金属層25内のSi濃度は、6.0×1021~1.5×1022atoms/cmであることが望ましい。
以上のように、本実施形態の電極材層6bは、金属層25および金属層26により形成される。よって、本実施形態によれば、好適な特性を有する電極材層6b(電極層6)を形成することが可能となる。例えば、金属層26内の結晶粒の粒径を大きくすることで、電極層6の電気抵抗を低減することが可能となる。また、ボロンを含むガスを用いずに金属層25を形成することで、電極層6に起因するリーク電流の増加を抑制することが可能となる。また、金属層25内のSi濃度を6.0×1021~1.5×1022atoms/cmとすることで、電極層6内のF原子やSi原子がブロック絶縁膜5にダメージを与えることを抑制することが可能となる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:コア絶縁膜、2:チャネル半導体層、3:トンネル絶縁膜、
4:電荷蓄積層、5:ブロック絶縁膜、5a:絶縁膜、5b:絶縁膜、
6:電極層、6a:バリアメタル層、6b:電極材層、
11:基板、12:積層膜、13:犠牲層、14:絶縁膜、
21:金属層、22:金属層、23:金属層、
24:金属層、25:金属層、26:金属層

Claims (20)

  1. 複数の電極層および複数の第1絶縁膜を交互に含む積層膜と、
    前記電極層の側面に第2絶縁膜を介して設けられた電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層の側面に第3絶縁膜を介して設けられた半導体層とを備え、
    前記複数の電極層のうちの少なくとも1つの電極層は、金属元素およびシリコンを含むアモルファス層である第1電極層を含む、半導体装置。
  2. 前記金属元素は、タングステンである、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1電極層内のシリコン濃度は、6.0×1021~1.5×1022atoms/cmである、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1電極層内のシリコン濃度は、前記第1電極層内のボロン濃度よりも高い、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記少なくとも1つの電極層はさらに、前記金属元素を含む多結晶層である第2電極層を含む、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 複数の電極層および複数の第1絶縁膜を交互に含む積層膜と、
    前記電極層の側面に第2絶縁膜を介して設けられた電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層の側面に第3絶縁膜を介して設けられた半導体層とを備え、
    前記複数の電極層のうちの少なくとも1つの電極層は、金属元素およびシリコンを含む第1電極層と、平均粒径が50nm以上の複数の結晶粒を含む第2電極層とを含む、半導体装置。
  7. 前記第1電極層は、前記金属元素およびシリコンを含むアモルファス層である、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1電極層は、前記金属元素およびシリコンを含む多結晶層である、請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記第2電極層は、前記金属元素を含み、平均粒径が50nm以上の前記複数の結晶粒を含む多結晶層である、請求項6に記載の半導体装置。
  10. 前記第2電極層内の前記複数の結晶粒の平均粒径は、前記第2電極層の膜厚の2倍以上である、請求項6に記載の半導体装置。
  11. 前記金属元素は、タングステンである、請求項6に記載の半導体装置。
  12. 前記第1電極層内のシリコン濃度は、6.0×1021~1.5×1022atoms/cmである、請求項6に記載の半導体装置。
  13. 前記第1電極層内のシリコン濃度は、前記第1電極層内のボロン濃度よりも高い、請求項6に記載の半導体装置。
  14. 前記第1電極層は、前記第2絶縁膜の側面、前記第1絶縁膜の上面、および前記第1絶縁膜の下面に設けられており、
    前記第2電極層は、前記第2絶縁膜の側面、前記第1絶縁膜の上面、および前記第1絶縁膜の下面に、前記第1電極層を介して設けられている、
    請求項6に記載の半導体装置。
  15. 複数の第1層および複数の第1絶縁膜を交互に含む積層膜を形成し、
    前記第1層の側面に第2絶縁膜を介して電荷蓄積層を形成し、
    前記電荷蓄積層の側面に第3絶縁膜を介して半導体層を形成し、
    前記第1層を除去して、前記積層膜内に複数の第1凹部を形成し、
    前記第1凹部内に複数の電極層を形成する、
    ことを含み、
    前記複数の電極層のうちの少なくとも1つの電極層は、金属元素およびシリコンを含む第1電極層を含むように形成され、
    前記第1電極層は、前記金属元素を含むガスと、前記シリコンを含む還元ガスとを用いて、300℃以下で形成される、
    半導体装置の製造方法。
  16. 前記還元ガスは、前記シリコンと水素とを含む、請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1電荷蓄積層は、前記第1電極層内のシリコン濃度が6.0×1021~1.5×1022atoms/cmとなるように形成される、請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記少なくとも1つの電極層は、平均粒径が50nm以上の複数の結晶粒を含む第2電極層をさらに含むように形成される、請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第1電極層は、第1温度で形成され、前記第2電極層は、前記第1温度よりも高い第2温度で形成される、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第2電極層は、前記第1電極層の形成後に形成される、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
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