JP2024041700A - キャップ - Google Patents

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JP2024041700A
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さやか 関口
Sayaka Sekiguchi
達大 前田
Tatsuhiro Maeda
虎廣 瀧下
Torahiro Takishita
玲太 村上
Reita Murakami
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Abstract

Figure 2024041700000001
【課題】抜栓に要する力を軽減し、抜栓動作を1動作で容易に行うことができるキャップを提供する。
【解決手段】容器の口部に装着するキャップ本体3と、ヒンジ4を介してキャップ本体3と一体をなす上蓋部6を有し、キャップ本体3は、口部開口を塞ぐ中栓8と、口部周囲を囲むスカート部7を有し、スカート部7は、口部周方向においてヒンジ4から離隔した両側位置に口部軸心方向に沿った分別スリット部17を有し、分別スリット部17は、口部軸心方向に沿った縦弱化部18を有し、スカート部7の裾部側がスリット破断始端18aをなす分別構造を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器に装着するキャップに関し、キャップの分別回収に貢献する技術に係るものである。
従来、この種のキャップには、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、組付き筒により壜体口筒に外嵌組付きするキャップ本体と、キャップ本体の後端にヒンジを介して連結する蓋体とから構成される合成樹脂製のヒンジキャップである。
このヒンジキャップでは、組付き筒のヒンジに近接した箇所に、組付き筒の全高さ範囲にわたり、ヒンジの引き上げにより下端から破断される縦弱化線を設けると共に、組付き筒の上端に連設された頂板に、縦弱化線の上端と接続した横弱化線を、ヒンジと反対方向にのみ組付き筒の周方向に沿って設けている。
そして、横弱化線の周方向長さを、ヒンジを引き上げた際、横弱化線で頂板と組付き筒との間隔が広がり、ヒンジで引き上げられた組付き筒が、壜体口筒とのアンダーカット結合が解除されるまで拡径する長さとしている。
また、特許文献2に記載するものは、容器の口部外側に打栓される打栓式の注出口と、この注出口を施蓋する蓋体と、これら蓋体と注出口とを揺動自在に連結するヒンジとを一体に設けた分別回収用キャップである。
この分別回収用キャップにおいて、注出口の外側面に連結したヒンジの付け根部両端から注出口の下端部近傍に至る左右一対の縦弱化ラインを設け、注出口のヒンジ付け根部から縦弱化ラインの相互間に沿って開口する空洞部を注出口の側壁内部に形成している。
そして、縦弱化ラインの両外側に、ヒンジの幅よりも幅広に開口する一対の弱化開口ラインを注出口の側面下端部から容器の口部上端近傍まで形成し、該弱化開口ライン相互の上端部から注出口の左右両側壁を略水平に切り離す一対の横弱化ラインを設け、蓋体をヒンジより下方に引き下げることで縦弱化ラインが切り離され、蓋体を縦弱化ライン下端部から上方に引上げることで弱化開口ラインから横弱化ラインが順次切り離されるように形成している。
特許第3887742 特許第3903304
一般的にキャップを容器口部に打栓して装着する場合には、キャップ側の突起と容器側の突起が容器軸心方向において掛かり合うことで抜け止めする構造が用いられている。そして、分別回収のためにキャップを抜栓する場合には、キャップに設けた弱化部を破断させ、キャップ側の突起と容器側の突起による係合を緩和させてキャップを容器口部から離脱させる手法が一般的である。
しかし、特許文献1では、組付き筒の周方向に沿って設ける横弱化線は、ヒンジと反対方向にのみ設けているので、キャップを取り外すに際に、キャップの離脱容易性が実現できず、キャップの抜栓に力を要する。
また、特許文献2では、蓋体をヒンジより下方に引き下げて縦弱化ラインを切り離し、その後に蓋体を縦弱化ライン下端部から上方に引上げることで弱化開口ラインから横弱化ラインを順次切り離すので、キャップの抜栓に動作が必要であった。
さらに、キャップには、いたずらによって開封された痕跡を明確に示すタンパーエビデンス性が求められている。
本発明は、上記課題を解決するものであり、抜栓に要する力を軽減し、抜栓動作を1動作で容易に行うことができるキャップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るキャップは、容器の口部に装着するキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体と一体をなす上蓋部を有し、キャップ本体は、口部開口を塞ぐ中栓と、口部周囲を囲むスカート部を有し、スカート部は、口部周方向においてヒンジから離隔した両側位置に口部軸心方向に沿った分別スリット部を有し、
分別スリット部は、口部軸心方向に沿った縦弱化部を有し、スカート部の裾部側がスリット破断始端をなす分別構造を有することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、キャップ本体は、分別スリット部から口部径方向でヒンジに対向するヒンジ対向側までの間に、スカート部と中栓が口部周方向に沿った横弱化部を介して繋がる分別構造を有することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、分別スリット部は、口部周方向においてヒンジから等距離に離隔する対称の位置にあることを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、分別スリット部は、口部軸心に対して対称の位置にあることを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、分別スリット部は、スカート部の裾部側にスリット破断始端に続く裾部先割れ形状を有することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、中栓は、天面に上蓋部の内周面に嵌合する中栓嵌合部を有し、中栓嵌合部は、口部径方向において分別スリット部に対応する位置が間欠する嵌合間欠部を有することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、スカート部は、内周面に口部径方向内側に突出して口部の外周面に嵌合するスカート嵌合部を有し、スカート嵌合部は、口部径方向において分別スリット部に対応する位置が間欠する分別間欠部を有し、口部周方向において分別間欠部の前後のスカート嵌合部が他部位のスカート嵌合部に比べて口部径方向内側への突出代が小さいことを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、スカート部は、内周面に口部径方向内側に突出して口部の外周面に嵌合するスカート嵌合部を有し、分別スリット部を境とするヒンジ側において、スカート嵌合部を間欠的に形成することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、中栓は、天面に上蓋部の内周面に嵌合する中栓嵌合部を有し、中栓嵌合部は、口部径方向においてヒンジに対向するヒンジ対向側において口部径方向内側に、嵌合部変形防止リブを有することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、スカート部は、口部径方向においてヒンジに対向するヒンジ対向側の内側面に、口部軸心方向に沿ってスカート変形防止リブを有することを特徴とする。
本発明に係るキャップにおいて、スカート部は、口部径方向においてヒンジに対向するヒンジ対向側の両側の外側面に、口部軸心方向に沿ってスカート折れ線スリットを有することを特徴とする。
以上のように本発明に係るキャップによれば、スカート部は、ヒンジから離隔した両側位置に分別スリット部を有し、分別スリット部がスカート部の裾部側にスリット破断始端をなす分別構造をなすので、抜栓時に上蓋部を持ち上げ、スカート部のヒンジ側でキャップ本体に引き上げる力を加えると、分別スリット部の縦弱化部が裾部側のスリット破断始端から破断し、ヒンジ側のスカート部が両側の分別スリット部を境として持ち上がる。
このヒンジ側のスカート部が容器の口部から離脱することで、容器の口部に残るスカート部の口部に対する拘束力が緩和し、ヒンジの持ち上げに伴ってキャップ全体が口部から容易に離脱し、キャップの抜栓を1動作で行うことができる。
その際、容器の口部に残るスカート部において、分別スリット部からヒンジ対向側までの間に設けた横弱化部が破断し、スカート部と中栓が口部周方向に沿って分離し、容器の口部に残るスカート部の口部に対する拘束力がなくなり、キャップの抜栓動作を円滑に行える。また、破断したスカート部が広がることでタンパーエビデンス性が高まる。
また、分別スリット部がヒンジから等距離に離隔する対称の位置にあることで、キャップ本体のヒンジ側に加える力が両側の分別スリット部に均等に作用して双方の分別スリット部が同じタイミングで破断し、ヒンジ側のスカート部が両側の分別スリット部を境として容易に持ち上がる。
この際に、分別スリット部が口部軸心に対して対称の位置にあり、分別スリット部の裾部側のスリット破断始端がスカート部の周方向においてヒンジからより離れることで、ヒンジ側でキャップ本体に加える引き上げる力が分別スリット部をスカート部の周方向に引き裂く力として作用し、分別スリット部が裾部側のスリット破断始端から容易に破断する。
また、分別スリット部は、スカート部の裾部側にスリット破断始端に続く裾部先割れ形状を有することで、スカート部に作用する力が裾部先割れ形状に続くスリット破断始端に集中して作用し、分別スリット部の破断が容易となる。
また、中栓の天面にある中栓嵌合部は中栓が折れ曲がることに対して抵抗となるが、中栓嵌合部が分別スリット部に対応する位置の嵌合間欠部で間欠することで、ヒンジ対向側の中栓が口部に残る状態でヒンジ側の中栓が容易に持ち上がり、分別スリット部からヒンジ対向側までの間に設けた横弱化部の破断が促進されるので、キャップの抜栓動作をより円滑に行える。
また、スカート部のスカート嵌合部は、分別スリット部の破断に対して抵抗となるが、スカート嵌合部が分別スリット部に対応する位置の分別間欠部で間欠することで、分別スリット部の破断を円滑に行うことができる。さらに、分別間欠部の前後のスカート嵌合部が他部位のスカート嵌合部に比べて口部径方向内側への突出代が小さいので、分別スリット部付近におけるスカート部の抜け出しが容易となり、分別スリット部が裾部側のスリット破断始端から容易に破断する。
また、スカート嵌合部は、分別スリット部を境とするヒンジ側において間欠的に形成するので、ヒンジ側においてスカート嵌合部の口部に対する拘束力が緩和され、ヒンジ側のキャップ本体の持ち上げに対する抵抗が少なくなり、ヒンジ側においてキャップ本体に加える引き上げる力が分別スリット部のスリット破断始端に作用し易くなり、分別スリット部の破断が円滑に行える。
また、中栓嵌合部はヒンジ対向側において嵌合部変形防止リブを有することで、抜栓時にヒンジ対向側の中栓嵌合部の形状が崩れることがなく、その形状を維持できる。
また、スカート部は、ヒンジ対向側の内側面にスカート変形防止リブを有することで、抜栓時にヒンジ対向側のスカート部の形状が崩れることがなく、その形状を維持できる。
また、スカート部は、ヒンジ対向側の両側の外側面にスカート折れ線スリットを有することで、横弱化部の破断により中栓から離脱したスカート部が容易に広がり、タンパーエビデンス性がさらに高まる。
本発明の実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す斜視図 同実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す断面図 同実施の形態に係るキャップの分別手順を示し、上蓋を持ち上げる動作を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの分別手順を示し、分別スリット部の縦弱化部が破断し始める動作を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの分別手順を示し、分別スリット部の縦弱化部の破断が進行する動作を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの分別手順を示し、スカート部の横弱化部の破断が進行する動作を示す斜視図 同実施の形態に係るキャップの分別手順を示し、スカート部の横弱化部の破断が終了し、分別が完了した状態を示す斜視図 同実施の形態に係るキャップの分別後の復元状態を示す斜視図 本発明の他の実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す斜視図 同実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す上面図 本発明のさらに他の実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す断面図 本発明のさらに他の実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す上面図 本発明のさらに他の実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す正面図 同実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す上面図 本発明のさらに他の実施の形態に係るキャップの開栓状態を示す断面図
以下、本発明に係るキャップの実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1から図3において、キャップ1は、容器の口部2に装着するキャップ本体3と、ヒンジ4およびバンドヒンジ5を介してキャップ本体3と一体をなす上蓋部6を有している。
キャップ本体3は、容器の口部2を容器の軸心周りに囲むスカート部7と、口部2の開口を覆う中栓8を有している。
中栓8は、筒状の注出筒9を有し、注出筒9に囲まれた開口予定部の栓体10を、栓体弱化部10aを介して有しており、栓体10にプルリング11およびプルリング支柱11aを一体に設けている。また、中栓8は天面に注出筒9の外側を囲んでキャップ本体3の軸心周りに環状をなす中栓嵌合部12を有し、中栓嵌合部12はキャップ本体3の径方向外側に向けて突出する中栓嵌合凸部12aを備えている。さらに、中栓8は下面に口部2に挿し込むインナーシール部13を備えている。
本実施例1では、中栓8の天面に開口予定部の栓体10を配置しているが、図13に示すように、開口予定部の栓体10をインナーシール部13の開口位置まで下げることも可能である。
上蓋部6は、開口内側縁に蓋嵌合部14を有し、蓋嵌合部14はキャップ本体3の径方向外側に向けて窪み、中栓嵌合凸部12aに嵌合する蓋嵌合凹部14aを有している。また、上蓋部6は外周面に上蓋部6の径方向外側に延びる鍔部15を有し、鍔部15は上蓋部6の径方向においてヒンジ4に対向する部位にある。さらに、上蓋部6は、内側面に注出筒9に挿し込む環状の上蓋インナー16を備えている。
スカート部7は、口部周方向においてヒンジ4から離隔した両側位置に口部軸心方向に沿った分別スリット部17を有している。
ここでは、分別スリット部17が、口部周方向においてヒンジ4から等距離に離隔する対称の位置にあり、さらに口部軸心に対して対称の位置にあり、双方の分別スリット部17が口部径方向で対向している。分別スリット部17の配置位置は本実施例に限定されるものではなく、任意の位置に配置することが可能である。
各分別スリット部17は、断面V字の溝状をなし、溝底部に口部軸心方向に沿った縦弱化部18を有し、スカート部7の裾部側がスリット破断始端18aをなす分別構造を形成している。また、分別スリット部17は、スカート部7の裾部側にスリット破断始端18aに続く裾部先割れ形状19を有している。
スカート部7は、内周面に口部径方向内側に突出するアンダーカットのスカート嵌合部20を有しており、スカート嵌合部20が口部2の外周面の口凹部2aに嵌合する。 スカート嵌合部20は、口部径方向において分別スリット部17に対応する位置が間欠する分別間欠部21を有しており、口部周方向において分別間欠部21の前後のスカート嵌合部20aが他部位のスカート嵌合部20のアンダーカットに比べて口部径方向内側への突出代が小さいミニアンダーカットからなる。ここでは、ミニアンダーカットのスカート嵌合部20aは、ヒンジ側のものがスカート部7の周方向に長い形状をなすが、分別スリット部17の両側のミニアンダーカットのスカート嵌合部20aを同じ長さとすることも可能である。
キャップ本体3は、分別スリット部17から口部径方向でヒンジ4に対向するヒンジ対向側までの間に、スカート部7と中栓8が口部周方向に沿った横弱化部22を介して繋がる分別構造を有する。また、スカート部7は、分別スリット部17を境とするヒンジ側において、間欠的なスカート嵌合部20bを設けている。
上記構成において、分別回収の抜栓時には、図4に示すように、上蓋部6を上方に持ち上げ、ヒンジ4を介してキャップ本体3に引き上げる力を加える。分別スリット部17は、スカート部7のヒンジ4から離隔した両側位置にあり、スカート部7の裾部側が縦弱化部18のスリット破断始端18aをなす分別構造である。
このため、図5に示すように、ヒンジ側でキャップ本体3に引き上げる力を加えると、分別スリット部17の縦弱化部18が裾部側のスリット破断始端18aから破断し、ヒンジ側のスカート部7が両側の分別スリット部17を境として持ち上がる。
そして、図6に示すように、ヒンジ側のスカート部7が容器の口部2から離脱することで、容器の口部2に残るスカート部7の口部2に対する拘束力が緩和し、上蓋部6およびヒンジ4の持ち上げに伴ってキャップ全体が口部2から容易に離脱し、キャップ1の抜栓を1動作で行うことができる。
その際、図7に示すように、容器の口部2に残るスカート部7において、分別スリット部17の縦弱化部18の破断に続いて、分別スリット部17からヒンジ対向側までの間に設けた横弱化部22が破断し、スカート部7と中栓8が口部周方向に沿って分離し、容器の口部2に残るスカート部7の口部2に対する拘束力がなくなり、キャップ1の抜栓動作を円滑に行える。
そして、図8に示すように、横弱化部22の破断によりスカート部7が口部径方向外側に広がることでタンパーエビデンス性が高まる。すなわち、図9に示すように、一度抜栓したキャップ1を、上蓋部6が閉栓し、中栓嵌合凸部12aに蓋嵌合凹部14aが嵌合する状態に戻しても、口部径方向外側に広がったスカート部7を元の状態に戻すことはできず、開栓の痕跡が明瞭となる。
また、分別スリット部17の破断に際し、分別スリット部17がヒンジ4から等距離に離隔する対称の位置にあることで、キャップ本体3のヒンジ側に加える力が両側の分別スリット部17に均等に作用して双方の分別スリット部17が同じタイミングで破断し、ヒンジ側のスカート部7が両側の分別スリット部17を境として容易に持ち上がる。
この際に、分別スリット部17が口部軸心に対して対称の位置にあり、分別スリット部17の裾部側のスリット破断始端18aがスカート部7の周方向においてヒンジ4からより離れることで、ヒンジ側でキャップ本体3に加える引き上げる力が分別スリット部17をスカート部7の周方向に引き裂く力として作用し、分別スリット部17が裾部側のスリット破断始端18aから容易に破断する。
また、分別スリット部17は、スカート部7の裾部側にスリット破断始端18aに続く裾部先割れ形状19を有し、裾部先割れ形状19においてスカート部7が不連続となるので、スカート部7に作用する力が裾部先割れ形状19に続くスリット破断始端18aに集中して作用し、分別スリット部17の破断が容易となる。
また、スカート部7のスカート嵌合部20は、分別スリット部17の破断に対して抵抗となるが、スカート嵌合部20が分別スリット部17に対応する位置の分別間欠部21で間欠することで、分別スリット部17の破断を円滑に行うことができる。
さらに、分別間欠部21の前後のスカート嵌合部20aが他部位のスカート嵌合部20に比べて口部径方向内側への突出代が小さいミニアンダーカットをなし、ヒンジ側のミニアンダーカットのスカート嵌合部20aがスカート部7の周方向に長い形状をなすので、分別スリット部17の付近におけるスカート部7の抜け出しが容易となり、ヒンジ側のスカート嵌合部20aがヒンジ対向側のスカート嵌合部20aよりも先に抜け出すことで、分別スリット部17の破断がさらに容易となる。
また、分別スリット部17を境とするヒンジ側において間欠的なスカート嵌合部20bを形成するので、ヒンジ側においてスカート嵌合部20bの口部2に対する拘束力が緩和され、ヒンジ側のキャップ本体3の持ち上げに対する抵抗が少なくなり、ヒンジ側においてキャップ本体3に加える引き上げる力が分別スリット部17のスリット破断始端18aに作用し易くなり、分別スリット部17の破断が円滑に行える。
(実施例2)
本実施例2において、実施例1と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。この実施例2では、図10から図12に示すように、スカート部7は、口部径方向においてヒンジ4に対向するヒンジ対向側の両側の外側面に、口部軸心方向に沿ってスカート折れ線スリット23を有している。また、分別スリット部17からスカート折れ線スリット23までの間に横弱化部22を設けており、両側のスカート折れ線スリット23の間は、弱化部でない薄肉部で接続しており、スカート部7と中栓8が分離しない構造をなす。
この両側のスカート折れ線スリット23の間のスカート部7は、口部径方向においてヒンジ4に対向するヒンジ対向側にあり、その内側面に口部軸心方向に沿って延びるスカート変形防止リブ24を有しており、ここではスカート折れ線スリット23に隣接する位置と両スカート折れ線スリット23の中間の位置の3箇所にスカート変形防止リブ24を設けている。
また、中栓8は、口部径方向においてヒンジ4に対向するヒンジ対向側において、中栓嵌合部12の口部径方向内側に嵌合部変形防止リブ25を有している。ここでは、口部径方向において各スカート変形防止リブ24に対応する3箇所に嵌合部変形防止リブ25を設けている。
また、中栓嵌合部12は、口部径方向において分別スリット部17に対応する位置に嵌合間欠部26を有しており、嵌合間欠部26において中栓嵌合部12が間欠している。嵌合間欠部26において対向する中栓嵌合部12の端面は傾斜面をなし、口部軸心方向の上側において中栓嵌合部12の端面の間が広く開いている。
上記構成において、中栓8の天面にある中栓嵌合部12は中栓8が折れ曲がることに対して抵抗となるが、中栓嵌合部12が分別スリット部17に対応する位置の嵌合間欠部26で間欠することで、ヒンジ対向側の中栓8が口部2に残る状態でヒンジ側の中栓8が容易に持ち上がり、分別スリット部17からヒンジ対向側までの間に設けた横弱化部22の破断が促進されるので、キャップ1の抜栓動作をより円滑に行える。
また、スカート部7が、ヒンジ対向側の外側面にスカート折れ線スリット23を有することで、横弱化部22の破断により中栓8から離脱したスカート部7が容易に広がり、タンパーエビデンス性がさらに高まる。
また、中栓嵌合部12が嵌合部変形防止リブ25を有することで、抜栓時にヒンジ対向側の中栓嵌合部25の形状が崩れることがなく、その形状を維持できる。
また、スカート部7がスカート変形防止リブ24を有することで、抜栓時にヒンジ対向側のスカート部7の形状が崩れることがなく、その形状を維持できる。
よって、一度抜栓したキャップ1を、上蓋部6が閉栓し、中栓嵌合凸部12aに蓋嵌合凹部14aが嵌合する状態に戻すことが容易となり、容器の口部2に再度配置するリキャップが可能となる。容器内に残る内容物の希釈や洗浄等においてリキャップ・シャッフルが可能となる。
(実施例3)
本実施例3において、実施例1、2と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。この実施例3では、図14、図15に示すように、中栓嵌合部12は、口部径方向において分別スリット部17に対応する位置に嵌合間欠部26を設けるとともに、ヒンジ4と嵌合間欠部26の間に、望ましくはヒンジ4の近傍の位置に別途に同様の嵌合間欠部261を設けている。
上記構成において、中栓8の天面にある中栓嵌合部12は中栓8が折れ曲がることに対して抵抗となるが、中栓嵌合部12が分別スリット部17に対応する位置の嵌合間欠部26およびヒンジ4の側の嵌合間欠部261で間欠することで、嵌合間欠部26、嵌合間欠部261に応力集中が生じて縦弱化部18および横弱化部22を弱い力で破断し、キャップ1の抜栓動作をより円滑に行える。
(実施例4)
本実施例4において、実施例1から3と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。この実施例4では、図16、図17に示すように、スカート部7はヒンジ4の近傍の位置に分別スリット部17を有し、中栓嵌合部12は分別スリット部17に対応する位置に嵌合間欠部26を設けるとともに、ヒンジ4から口部軸心周りに90度離隔した位置に別途に同様の嵌合間欠部261を設けている。
上記構成において、中栓8の天面にある中栓嵌合部12は中栓8が折れ曲がることに対して抵抗となるが、中栓嵌合部12が分別スリット部17に対応する位置のヒンジ4の側の嵌合間欠部26および嵌合間欠部261で間欠することで、嵌合間欠部26、嵌合間欠部261に応力集中が生じて縦弱化部18および横弱化部22を弱い力で破断し、キャップ1の抜栓動作をより円滑に行える。
(実施例5)
本実施例5において、実施例1から4と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。この実施例5では、図18に示すように、プルリング11を栓体10に接続するプルリング支柱11aが鍔部15の側に位置している。
すなわち、プルリング支柱11aは、ヒンジ4から鍔部15に向かうキャップ本体3の半径方向において、キャップ本体3の中心を境としてヒンジ4よりも鍔部15に近く、キャップ本体3の両側の分別間欠部21およびヒンジ側のミニアンダーカットのスカート嵌合部20a等のスカート部7の抜け出しが容易となる構造から離れた位置にある。
この構成により、プルリング11を引き上げて栓体10を開封する際に、栓体10を介して中栓8に作用する力に対する抵抗力が鍔部15の側において大きいので、キャップ本体3の浮き上がりを防止できる。
1 キャップ
2 口部
2a 口凹部
3 キャップ本体
4 ヒンジ
5 バンドヒンジ
6 上蓋部
7 スカート部
8 中栓
9 注出筒
10 栓体
10a 栓体弱化部
11 プルリング
11a プルリング支柱
12 中栓嵌合部
12a 中栓嵌合凸部
13 インナーシール部
14 蓋嵌合部
14a 蓋嵌合凹部
15 鍔部
16 上蓋インナー
17 分別スリット部
18 縦弱化部
18a スリット破断始端
19 裾部先割れ形状
20、20a、20b スカート嵌合部
21 分別間欠部
22 横弱化部
23 スカート折れ線スリット
24 スカート変形防止リブ
25 嵌合部変形防止リブ
26、261 嵌合間欠部

Claims (11)

  1. 容器の口部に装着するキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体と一体をなす上蓋部を有し、
    キャップ本体は、口部開口を塞ぐ中栓と、口部周囲を囲むスカート部を有し、
    スカート部は、口部周方向においてヒンジから離隔した両側位置に口部軸心方向に沿った分別スリット部を有し、
    分別スリット部は、口部軸心方向に沿った縦弱化部を有し、スカート部の裾部側がスリット破断始端をなす分別構造を有することを特徴とするキャップ。
  2. キャップ本体は、分別スリット部から口部径方向でヒンジに対向するヒンジ対向側までの間に、スカート部と中栓が口部周方向に沿った横弱化部を介して繋がる分別構造を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 分別スリット部は、口部周方向においてヒンジから等距離に離隔する対称の位置にあることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  4. 分別スリット部は、口部軸心に対して対称の位置にあることを特徴とする請求項3に記載のキャップ。
  5. 分別スリット部は、スカート部の裾部側にスリット破断始端に続く裾部先割れ形状を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  6. 中栓は、天面に上蓋部の内周面に嵌合する中栓嵌合部を有し、
    中栓嵌合部は、口部径方向において分別スリット部に対応する位置が間欠する嵌合間欠部を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  7. スカート部は、内周面に口部径方向内側に突出して口部の外周面に嵌合するスカート嵌合部を有し、
    スカート嵌合部は、口部径方向において分別スリット部に対応する位置が間欠する分別間欠部を有し、口部周方向において分別間欠部の前後のスカート嵌合部が他部位のスカート嵌合部に比べて口部径方向内側への突出代が小さいことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  8. スカート部は、内周面に口部径方向内側に突出して口部の外周面に嵌合するスカート嵌合部を有し、分別スリット部を境とするヒンジ側において、スカート嵌合部を間欠的に形成することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  9. 中栓は、天面に上蓋部の内周面に嵌合する中栓嵌合部を有し、
    中栓嵌合部は、口部径方向においてヒンジに対向するヒンジ対向側において口部径方向内側に、嵌合部変形防止リブを有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  10. スカート部は、口部径方向においてヒンジに対向するヒンジ対向側の内側面に、口部軸心方向に沿ってスカート変形防止リブを有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  11. スカート部は、口部径方向においてヒンジに対向するヒンジ対向側の両側の外側面に、口部軸心方向に沿ってスカート折れ線スリットを有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
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