JP2024039819A - 広域給付請求支援システムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】管外の保育施設からの給付請求に対して自治体が円滑に対応することが可能な広域給付請求支援システムを提供する。【解決手段】広域給付請求支援システム1は、第1の自治体M1管内の保育施設の保育実績から当該保育施設に対する給付単価を算出し、算出した給付単価に基づいて第1の自治体M1が管理する第1自治体端末31に対する処理を実行する第1サーバ11と、第2の自治体M2が管理する第2自治体端末32に対する処理を実行する第2サーバ12とを備える。第1サーバ11は、第1自治体端末31を介して第1の自治体M1から承認を受けた給付単価を、当該保育施設が管理する保育端末41からの管外給付請求が完了したことに基づいて第2サーバ12に送信する。第2サーバ12は、第2自治体端末32から管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づき、第1サーバ11から受信した給付単価を含む情報を第2自治体端末32に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、自治体に対する保育施設の給付金の請求を支援する広域給付請求支援システムおよびプログラムに関する。
保育所、認定こども園および幼稚園等の保育施設は、保育施設が属する管内の自治体に対して、保育実績に基づく給付金の請求を行っている。この請求では、まず、保育施設が、毎月の保育実績を自治体に報告する。自治体は、報告された保育実績を確認すると共に、国および各自治体が定める複雑な算定基準に従い、歳児別(保育年齢別)および標短別(標準時間保育と短期保育の別)に、1人当りの給付単価を認定し、保育施設に通知する。保育施設は、自治体が認定した給付単価毎に、この自治体内から通園する園児数を乗じて給付金を算出し、算出した給付金の合計額を自治体に請求する。自治体は、保育施設が提出した請求書(管内給付請求書)の内容を確認して、保育施設に給付金を支払う。
このような管内における給付金の請求を支援するための管内給付支援システムが、以下の非特許文献1に記載されている。この管内給付請求支援システムでは、自治体が管理する端末と、その自治体内の保育施設が管理する端末と、クラウドコンピュータとが、ネットワークで接続され、上述の自治体と保育施設との間の面倒な事務手続が、コンピューター処理により効率的に処理される。現在多くの自治体は、この管内給付請求支援システムを導入して、自治体内の園児分に関する管内給付請求の効率化と簡素化を図っている。
横浜市給付費請求システム https://serve.jp/product/yokohama/
しかしながら、保育施設は、自治体内から通園する園児だけではなく、自治体外から通園する、いわゆる越境園児も保育していることが多い。このため、保育施設は、これらの越境園児に対する管外給付請求について、越境園児が居住する自治体毎に、請求を行うことになる。
これに対し、上述の管内給付請求支援システムは、このような管外給付請求が管外の自治体になされた場合には対応していない。このため、越境園児分について保育施設から管外給付請求を受けた自治体は、管外給付請求書に記載された給付単価が適正であるかを、逐次確認する必要がある。具体的には、自治体は、この保育施設を管轄する自治体に対し、管外給付請求書に記載された給付単価が適正な給付単価であるか否かを、メールや電話等で確認する必要がある。このような確認手続きは、両方の自治体にとって大きな負担となっている。
かかる課題に鑑み、本発明は、管外の保育施設からの給付請求に対して自治体が円滑に対応することが可能な広域給付請求支援システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、広域給付請求支援システムに関する。この態様に係る広域給付請求支援システムは、第1の自治体管内の保育施設の保育実績と国および前記第1の自治体の基準に基づいて前記保育施設に対する給付単価を算出し、算出した前記給付単価に基づいて、前記第1の自治体が管理する第1自治体端末に対する処理を実行する第1サーバと、第2の自治体が管理する第2自治体端末に対する処理を実行する第2サーバとを備える。前記第1サーバは、前記第1自治体端末を介して前記第1の自治体から承認を受けた前記給付単価を、前記保育施設が管理する保育端末からの管外給付請求が完了したことに基づいて前記第2サーバに送信する。前記第2サーバは、前記第2自治体端末から前記保育施設の管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づいて、前記第1サーバから受信した前記給付単価を含む情報を前記第2自治体端末に送信する。
本態様に係る広域給付請求支援システムによれば、管外給付請求を行った保育施設の給付単価が、第2サーバから第2自治体端末に送信される。このため、第2の自治体の担当者は、受信した給付単価を第2自治体端末において参照することで、当該管外給付請求に含まれる給付単価が、国および第1の自治体の基準により決定され、第1の自治体が承認した適正な給付単価であるか否かを円滑に確認できる。よって、第2の自治体は、管外の保育施設からの管外給付請求に対して円滑に対応することができる。
本態様に係る広域給付請求支援システムにおいて、前記第1サーバは、前記管外給付請求に係る保育実績と前記給付単価とに基づいて算出した前記保育施設の管外給付請求情報を前記給付単価とともに前記第2サーバに送信し、前記第2サーバは、前記第2自治体端末から前記保育施設の前記管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づいて、前記保育施設の前記給付単価とともに前記管外給付請求情報を前記第2自治体端末に送信するよう構成され得る。
この構成によれば、第2自治体端末において、当該保育施設の給付単価とともに、管外給付請求の内容を示す管外給付請求情報が表示され得る。よって、第2の自治体の担当者は、当該管外給付請求に含まれる給付単価が適正な給付単価であるか否かとともに、当該管外給付請求の内容が適正であるかについても円滑に確認できる。
この場合、前記第1サーバは、前記保育端末から前記保育施設の前記管外給付請求に係る保育実績を受信したことに基づいて、前記管外保育実績および前記保育施設の前記給付単価から前記管外給付請求情報を算出し、算出した前記管外給付請求情報を前記第2サーバに送信し、前記第2サーバは、前記第1サーバから受信した前記管外給付請求情報を保持するよう構成され得る。
この構成によれば、当該保育施設を管轄する第1の自治体の第1サーバと、当該保育施設の保育端末との間で、管外保育実績の入力と管外給付請求情報の算出との処理が行われる。このため、管外給付請求情報の算出のための手続きを円滑かつ正確に行うことができ、第2サーバに管外給付請求情報を円滑に保持させることができる。
本態様に係る広域給付請求支援システムにおいて、前記第1サーバは、前記給付単価に紐づけてキー情報を発行するとともに、前記キー情報を前記第2サーバに送信し、前記第2サーバは、前記給付単価の取得の際に、前記第2自治体端末から前記管外給付請求の承認に関する情報とともに受信したキー情報が前記第1サーバから受信した前記キー情報に適合することを条件に、前記キー情報に紐づけられた前記保育施設の前記給付単価を前記第2自治体端末に送信するよう構成され得る。
この構成によれば、給付単価のセキュリティ性を高めることができる。よって、第1の自治体が算定した保育施設の給付単価が、第2の自治体に不所望に漏洩することをより確実に防ぐことができる。
本態様に係る広域給付請求支援システムにおいて、前記第1サーバは、前記保育施設が管理する保育端末から前記保育施設の管内保育実績を受信したことに基づいて、前記管内保育実績および前記保育施設の前記給付単価から前記管内給付請求情報を算出し、算出した前記管内給付請求情報を前記保育端末に送信するよう構成され得る。
この構成によれば、保育施設は、保育端末を介して、管内保育実績に基づく管内給付請求と、管外保育実績に基づく管外給付請求の両方を、コンピューター処理により効率的に行うことができる。よって、保育施設の利便性および作業効率を高めることができる。
本態様に係る広域給付請求支援システムにおいて、前記第1サーバおよび前記第2サーバは、前記給付単価を含む請求情報の履歴を前記保育施設ごとに記憶するデータベースを有する。
この構成によれば、各自治体の担当者は、年度締め等の際に、自身の自治体に対応するサーバ(第1サーバまたは第2サーバ)にアクセスすることで、処理対象の保育施設の過去の給付単価を含む請求情報を確認することができる。よって、給付請求に関する処理を効率的に進めることができる。
本態様に係る広域給付請求支援システムにおいて、前記第1サーバおよび前記第2サーバは、クラウドサーバに構築された仮想サーバとされ得る。
この構成によれば、広域給付請求支援システムに対応する自治体の数に応じて各サーバを簡易に構築できる。よって、広域給付請求支援システムへの自治体の参加を促進することができる。
本発明の第2の態様は、第1の自治体が管理する第1自治体端末に対する処理を実行する第1サーバ、および第2の自治体が管理する第2自治体端末に対する処理を実行する第2サーバに、それぞれ所定の機能を実行させるプログラムに関する。この態様に係るプログラムは、前記第1サーバには、前記第1の自治体管内の保育施設の保育実績に基づいて前記保育施設に対する給付単価を算出する機能と、前記第1自治体端末を介して前記第1の自治体から承認を受けた前記給付単価を、前記保育施設が管理する保育端末からの管外給付請求が完了したことに基づいて前記第2サーバに送信する機能とを実行させ、前記第2サーバには、前記第2自治体端末から前記保育施設の管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づいて、前記第1サーバから受信した前記給付単価を含む情報を前記第2自治体端末に送信する機能を実行させる。
本態様に係るプログラムによれば、第1サーバおよび第2サーバにおいて、上記第1の態様と同様の処理が実行される。よって、上記第1の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明によれば、管外の保育施設からの給付請求に対して自治体が円滑に対応することが可能な広域給付請求支援システムを提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態に係る、広域給付請求支援システムの構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る、給付単価の決定方法を説明する図である。 図3は、実施形態に係る、管内給付請求額の算出方法を示す図である。 図4は、実施形態に係る、管外給付請求額の算出方法を示す図である。 図5は、実施形態に係る、管外給付請求額の算出方法を示す図である。 図6は、実施形態に係る、園児リストの構成を示す図である。 図7は、実施形態に係る、園児の入園手続の流れを示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る、広域給付請求支援システムにより実行される基本処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態に係る、管内給付請求に関する処理を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係る、管内情報データベースの構成を示す図である。 図11は、実施形態に係る、保育実績の入力画面を示す図である。 図12は、実施形態に係る、管内給付請求書画面を示す図である。 図13は、実施形態に係る、管内給付承認支払に関する処理を示すフローチャートである。 図14は、実施形態に係る、申請承認画面の構成を示す図である。 図15は、実施形態に係る、第1自治体端末に表示される管内給付請求書の表示画面を示す図である。 図16は、実施形態に係る、管外給付請求に関する処理を示すフローチャートである。 図17は、実施形態に係る、管外情報データベースの構成を示す図である。 図18は、実施形態に係る、保育端末に表示される管外保育実績の入力画面を示す図である。 図19は、実施形態に係る、管外給付請求書画面を示す図である。 図20は、実施形態に係る、広域データベースの構成を示す図である。 図21は、実施形態に係る、管外給付承認支払に関する処理を示すフローチャートである。
以下、実施形態に係る広域給付請求支援システム1について、図面を参照して説明する。
[システムの基本構成]
図1は、広域給付請求支援システム1の構成を示す図である。
広域給付請求支援システム1は、第1サーバ11と、第2サーバ12とを備える。本実施形態では、これら第1サーバ11および第2サーバ12が、クラウドサーバ10の仮想サーバとして、それぞれ構成される。但し、第1サーバ11および第2サーバ12は、必ずしも、仮想サーバでなくてもよく、物理サーバにより構成されてもよい。第1サーバ11および第2サーバ12は、インターネット等の公衆通信網20に接続されている。
第1の自治体M1には、第1の自治体M1の施設に、保育施設からの給付請求を処理するための第1自治体端末31が設置されている。また、第1の自治体M1には、管内の各保育施設において、各保育施設が管理する保育端末41が設置されている。これら第1自治体端末31および保育端末41は、公衆通信網20に接続されている。第1自治体端末31および保育端末41は、たとえば、パーソナルコンピュータやタブレット端末により構成される。
第2の自治体M2には、第2の自治体M2の施設に、保育施設からの給付請求を処理するための第2自治体端末32が設置されている。また、第2の自治体M2には、管内の各保育施設において、各保育施設が管理する保育端末42が設置されている。これら第2自治体端末32および保育端末42は、公衆通信網20に接続されている。第1自治体端末31および保育端末41は、たとえば、パーソナルコンピュータやタブレット端末により構成される。
第1サーバ11は、第1の自治体M1に設置された第1自治体端末31および保育端末41に対する給付請求の処理を実行し、第2サーバ12は、第2の自治体M2に設置された第2自治体端末32および保育端末42に対する給付請求の処理を実行する。第1サーバ11および第2サーバ12における給付請求処理の機能は、同じである。すなわち、第1サーバ11および第2サーバ12には、広域給付請求支援システム1の処理を実現するための同一のアプリケーションプログラムがインストールされている。
上記のように、本実施形態では、第1サーバ11および第2サーバ12は、クラウドサーバ10の仮想サーバとして構成されているが、セキュリティ確保のために、それぞれファイアウォールで保護され独立的に機能している。
第1サーバ11、第1自治体端末31および保育端末41は、公衆通信網20を介して互いに通信が可能である。第1サーバ11、第1自治体端末31および保育端末41は、この通信を行うために、通信先のアドレス情報および識別情報を保持している。同様に、第2サーバ12、第2自治体端末32および保育端末42は、公衆通信網20を介して互いに通信が可能である。第2サーバ12、第2自治体端末32および保育端末42は、この通信を行うために、通信先のアドレス情報および識別情報を保持している。
なお、ここでは、第3の自治体M3は、広域給付請求支援システム1に対応していない。したがって、第3の自治体M3における管外給付請求の処理は、広域給付請求支援システム1によるコンピューター処理とは別の従前の手続きに従って実行されることになる。
図1には、便宜上、広域給付請求支援システム1に対応している自治体として、第1の自治体M1と第2の自治体M2とが示されているが、広域給付請求支援システム1に対応している他の自治体についても、第1サーバ11および第2サーバ12と同様のサーバによって、広域給付請求支援システム1による以下の給付請求処理が実行される。
以下には、第1の自治体M1に属する保育施設が、第1の自治体M1に対して管内給付請求を行い、第2の自治体M2に対して管外給付請求を行う場合の処理について説明する。
ここで、管内給付請求とは、第1の自治体M1から通園する管内園児に対する給付請求のことであり、管外給付請求とは、第2の自治体M2から通園する越境園児に対する給付請求のことである。管内給付請求は、当該保育施設が属する第1の自治体M1に対して行う必要があり、管外給付請求は、越境園児を管轄する第2の自治体M2に対して行う必要がある。
この場合、管内給付請求および管外給付請求に適用される給付単価は、当該保育施設を管轄する第1の自治体M1によって決定される。管外給付請求の際には、第1の自治体M1により決定された給付単価が適用されて、管外給付請求に係る請求額が算出される。以下に、給付単価の決定方法と、管内給付請求および管外給付請求の請求額の算出方法について説明する。
[給付単価]
第1の自治体M1に属する保育施設における園児1人当たりの月額の給付単価は、図2に示すように、当該保育施設の月毎の保育実績(保育環境情報と、歳児別・標短別の園児数)を、国の基準と第1の自治体M1の基準に当てはめて、歳児別・標短別に決定される。上記のように、この給付単価の承認は、第1の自治体M1によって行われる。
ここで、保育環境情報には、当該保育施設の職員情報(職員毎の在籍月数・通算保育従事月数・処遇改善に関わる情報・資格情報・配置クラス役割)と、職員実績(勤務形態・その月に労働時間)とが含まれ、さらには、加算に関わる情報(職員情報から算定した加算率・公定価格のバージョン・加算項目の各項目の設定値)が含まれる。
[第1の自治体M1に対する管内給付請求]
第1の自治体M1に属する保育施設が第1の自治体M1に請求する管内給付請求額は、図3に示す給付請求合計額ΣAQとして算出される。すなわち、上述の歳児別・標短別の給付単価に、第1の自治体M1内から通園する園児数Qについて歳児別・標短別の対応人数を乗じて、歳児別・標短別給付請求額が算出される。そして、これらの給付請求額が合計されて、管内給付請求の合計額(ΣAQ)が算出される。
[第2の自治体M2に対する管外給付請求]
第1の自治体M1に属する保育施設が第2の自治体M2に請求する管外給付請求額は、図4に示す給付請求合計額ΣARとして算出される。すなわち、上記と同様の歳児別・標短別の給付単価に、第2の自治体M2から通園する越境園児数Rについて歳児別・標短別の対応人数を乗じて、歳児別・標短別給付請求額が算出される。そして、これらの給付請求額が合計されて、管外給付請求の合計額(ΣAR)が算出される。したがって、第2の自治体M2は、算定に用いられた給付単価が、第1の自治体M1によって承認されたものであることを確認した上で、管外給付請求に基づく支払処理を行う必要がある。
[第3の自治体M3に対する管外給付請求]
第1の自治体M1内の保育施設が第3の自治体M3に請求する管外給付請求額は、図5に示す様に、図4と同様の算出処理により算出される。この場合も、第3の自治体M3は、算定に用いられた給付単価が、第1の自治体M1によって承認されたものであることを確認した上で、管外給付請求に基づく支払処理を行う必要がある。
[自治体の管内園児リスト]
各自治体は、保育施設からの給付請求を確認して承認するために、当該自治体内の園児について、認定区分・歳児区分・標短区分を把握し、さらに、これらの園児がどの保育施設に通園しているかを把握しておく必要がある。このため、各自治体は、図6に示すような園児リストを作成している。
[入園施設決定手続]
図7は、園児の入園手続の流れを示すフローチャートである。
上述の園児リストの作成は、この流れに従って、保護者と、保護者が入園を希望する保育施設と、園児が居住する自治体とにより行われる入園施設決定手続の中で、自治体により作成される。
まず、保護者は、自身が居住する自治体に対して認定申請を行う(F1)。この認定申請において、保護者は、認定申請書類を作成して、自治体に提出する。
認定申請書類を受け取った自治体は、申請内容を評価して、1号~3号の認定を行う(F2)。自治体は、1号~3号の認定結果を保護者に通知し(F3)、さらに、申請書類から抽出した保護者の氏名、園児の氏名、住所、認定区分および歳児区分を自治体端末内の園児リストに入力する(F4)。
認定結果通知を受けた保護者は、認定区分を確認し(F5)、1号区分の場合は(F5:YES)、願書を作成して希望する保育施設に直接願書を提出する(F6)。願書を受け取った保育施設は、合否判定を行い(F7)、保護者に対して合否結果を通知する(F8)。保護者は、合否結果を確認し(F9)、不合格の場合は(F9:NO)、合格通知が得られるまで、別の保育施設に対して願書提出を繰り返し行う(F6)。
保育施設は、フローF7の判定が合格である場合(F10:YES)、当該園児の保護者が居住する自治体に対し、当該園児と他の合格判定の園児とを含むリストを提出する(F11)。各保育施設からリストを受け取った自治体は、フローF4で作成した園児リスト中のこれら園児に対応する欄に、保育施設の帰属自治体名と、施設名と、標短区分とを追加入力する。
フローF5の確認において、認定区分が2号または3号区分の場合(F5:NO)、保護者は、願書を作成して、保護者が居住する自治体に提出する(F13)。願書には、入園を希望する保育施設が希望順位と共に記載される。自治体は、第1希望の保育施設に対して、入園可否を打診する(F14)。打診を受けた保育施設は、合否判定を行い(F15)、自治体に対して合否結果を通知する(F16)。
自治体は、合否結果を確認し(F17)、不合格の場合は(F17:NO)、調整作業(F18)により、願書に次に希望するとして記載された保育施設または受入可能な保育施設に対して、入園可否の打診を行う(F14)。自治体は、入園施設が決まるまで、調整(F18)を繰り返す。
こうして、合格が得られると(F17:YES)、自治体は、保護者に対して合格した入園施設名を記述した入園施設通知を送付する(F19)。これにより、保護者は、入園施設を確認できる(F20)。2号、3号認定の保育施設が決定すると、自治体は、フローF4で作成した園児リスト中のこれら園児に対応する欄に、保育施設の帰属自治体名と、施設名と、標短区分とを追加入力する(F21)。
自治体は、こうして作成した園児リストを加工編集処理して、給付単価と給付額のチェックがし易い形式の台帳データに変換し、自治体端末内に保存する。その他の台帳作成に必要な職員情報や職員実績については、保育施設からの届出に基づき作成され、その後の園児の入退状況や職員の変更等についても保育施設等からの届出により最新の状態に更新される。
次に、図1に示した広域給付請求支援システム1の処理について説明する。
[基本処理ステップ]
図8は、広域給付請求支援システム1により実行される基本処理を示すフローチャートである。
広域給付請求支援システム1により実行される基本処理は、大きく分けて4つの処理ステップ(S1~S4)からなっている。処理ステップS1、S2は、管内給付請求に関する処理であり、処理ステップS3、S4は、管外給付請求に関する処理である。
処理ステップS1は、管内給付請求の申請に関する処理ステップである。この処理ステップS1は、主として、第1の自治体M1内の保育端末41と、第1の自治体M1に対応する第1サーバ11とによって行われる。
処理ステップS2は、管内給付請求の承認および支払いに関する処理ステップである。この処理ステップS2は、主として、第1の自治体M1が管理する第1自治体端末31と、第1の自治体M1に対応する第1サーバ11とによって行われる。
処理ステップS3は、管外給付請求の申請に関する処理ステップである。この処理ステップS3は、主として、第1の自治体M1内の保育端末41と、第1の自治体M1に対応する第1サーバ11と、第2の自治体M2に対応する第2サーバ12とによって行われる。
処理ステップS4は、管外給付請求の承認および支払いに関する処理ステップである。この処理ステップS4は、主として、第2の自治体M2が管理する第2自治体端末32と、第2の自治体M2に対応する第2サーバ12とによって行われる。
なお、処理ステップS4は、第2の自治体M2のように、広域給付請求支援システム1に対応する自治体が管外給付請求の請求先である場合に(S5:YES)、実行される。これに対し、図1に示した第3の自治体M3のような、広域給付請求支援システム1に対応していない自治体が、管外給付請求の請求先である場合(S5:NO)、処理ステップS4は行われることなく、従前どおり、管外給付請求の請求書が当該自治体に郵送されて、承認および支払いの処理が実行される(S6)。
以下、図8の各処理ステップにおける具体的な処理について、順次説明する。
[処理ステップS1]
図9は、図8のステップS1における管内給付請求に関する処理を示すフローチャートである。
まず、保育施設の管理者は、当該保育施設の保育端末41において、広域給付請求支援システム1のアプリケーションプログラムを起動し、保育実績を入力するための開始操作を実行する(S101)。このとき、管理者は、開始操作の画面において、保育実績の対象年月を入力する。これにより、保育端末41は、当該保育施設の識別情報(施設ID)とともに対象年月を、管内請求開始通知とともに、第1サーバ11に送信する。
第1サーバ11は、受信した施設IDと対象年月とに基づいて、管内情報データベースから前回(直前の年月)の登録情報を読み出して、保育端末41に送信する(S102)。これを受けて、保育端末41は、保育実績を入力するための入力画面を表示させる(S103)。
図10は、管内情報データベースの構成を示す図である。
管内情報データベースには、施設IDと、申請年月と、総園児数と、管内園児数と、保育環境情報と、給付単価と、管内給付請求情報と、ステータスとが、互いに対応付けて保持されている。
申請年月は、管内給付請求の対象年月である。
総園児数は、当該保育施設の申請年月における総園児数であり、図2の左図に示す「通園園児 歳児別・標短別園児数表」のように、管内園児および管外園児(越境園児)の両方を含む園児の総数を、歳児別および標短別に区分して構成されている。
管内園児数は、当該保育施設の申請年月における管内園児の総数であり、図3の上図に示す「自治体M1 歳児別・標短別園児数表」のように、管内園児の総数を、歳児別および標短別に区分して構成されている。
保育環境情報は、当該保育施設の申請年月における保育環境情報であり、上記のように、当該保育施設の申請年月における、職員情報(職員の氏名、職員毎の在籍月数・通算保育従事月数・処遇改善に関わる情報・資格情報・配置クラス役割)と、職員実績(職員毎の勤務形態・その月に労働時間)と、加算に関わる情報(職員情報から算定した加算率・公定価格のバージョン・加算項目の各項目の設定値)が含まれている。
給付単価は、当該保育施設の申請年月における給付単価であり、図2の右図に示す「歳児別・標短別給付単価表」のように、歳児別および標短別ごとの給付単価により構成されている。各給付単価は、上記のように、当該保育施設の申請年月における保育実績(総園児数および保育環境情報)と、国および当該第1の自治体M1が定める算定基準に従って算出される。
管内給付請求情報は、当該保育施設の申請年月における管内給付請求額であり、図3の下図に示す「歳児別・標短別給付額計算表」のように、歳児別および標短別ごとに算出された給付請求額とその合計額とによって構成されている。
ステータスは、当該保育施設の申請年月における管内給付申請に対する処理の状況を示している。管内給付申請に係る1行分の情報(管内登録情報)が管内データベースに新たに登録されると、ステータスに「申請完了」を示す情報が登録される。その後、この管内給付申請が自治体によって承認されると、ステータスに「申請完了」を示す情報が登録される。
第1サーバ11は、施設IDに対応付けて、各施設の書誌情報(施設名、住所、電話番号、管理者名、等)をさらに保持している。
図11は、図9のステップS103において、保育端末41に表示される保育実績の入力画面を示す図である。
保育実績入力画面100は、総園児数入力領域101と、管内園児数入力領域102とを含んでいる。また、保育実績入力画面100の上段には、この画面が保育実績入力のための画面であることを示す標記と、当該実績の対象年月を示す標記とが含まれている。
総園児数入力領域101および管内園児数入力領域102には、図9のステップS102において管内情報データベースから読み出されて保育端末41に送信された前回(直前の年月)の管内登録情報の内容が反映される。スクロールバーにより画面を遷移させることにより、職員情報、職員実績および加算情報を入力するための領域が表示される。各領域には、図9のステップS102において管内情報データベースから読み出されて保育端末41に送信された前回(直前の年月)の管内登録情報の内容が反映される。
図9に戻り、保育端末41は、図11の保育実績入力画面100に対する入力を受け付け(S104)、さらに、保育実績入力画面100に対する入力完了操作を受け付ける(S105)。
図11を参照して、保育施設の管理者は、マウスとキーボードを操作して、総園児数入力領域101に表示された前回の歳児別・標短別の総園児数と、管内園児数入力領域102に表示された前回の歳児別・標短別の管内園児数とを適宜修正し、当該年月の総園児数および管内園児数を入力する。また、保育施設の管理者は、スクロールバーにより画面を遷移させて、当該年月の職員情報、職員実績および加算情報を入力する。
こうして、保育実績入力画面100に対する入力が完了すると、管理者は、保育実績入力画面100の末尾に表示されている完了ボタンを操作する。これにより、保育端末41は、保育実績入力画面100の各領域に入力された保育実績を、施設IDおよび対象年月とともに第1サーバ11に送信する。他方、保育実績の入力をキャンセルする場合、管理者は、キャンセルボタンを操作する。これにより、保育端末41は、キャンセルを示す情報を施設IDとともに第1サーバ11に送信する。これを受けて第1サーバ11は、図9の処理を終了する。
図9に戻り、第1サーバ11は、今月の保育実績を保育端末41から受信すると、受信した保育実績を、施設IDおよび対象年月とともに、管内情報データベースに登録する(S106)。続いて、第1サーバ11は、受信した保育実績に基づき、歳児別・標短別の給付単価を算出する(S107)。そして、第1サーバ11は、算出した給付単価を、ステップS106で登録した保育実績に対応付けて、管内情報データベースに登録する(S108)。
さらに、第1サーバ11は、ステップS107で算出した歳児別・標短別の給付単価と、ステップS106で登録した当該施設の歳児別・標短別の管内園児数とを乗じて、歳児別・標短別の管内給付請求額を算出し、算出したこれらの請求額とその合計額を当該年月の管内給付請求情報として算出する(S109)。そして、第1サーバ11は、算出した管内給付請求情報を、施設IDおよび対象年月とともに図10の管内情報データベースに登録する(S110)。
続いて、第1サーバ11は、当該年月の管内給付請求書の構成に必要な管内請求書情報を管内情報データベースから抽出して保育端末41に送信する(S111)。これにより、保育端末41に管内給付請求書が表示される(S112)。
図12は、図9のステップS112で表示される管内給付請求書画面110を示す図である。
管内給付請求書画面110は、給付請求額の計算表111と、申請ボタン112と、キャンセルボタン113とを含んでいる。管理者は、計算表111の内容を確認した上で、申請ボタン112を操作する。これにより、保育端末41は、申請がなされたことを示す情報を、施設IDおよび対象年月とともに第1サーバ11に送信する。申請をキャンセルする場合、管理者はキャンセルボタン113を操作する。これにより、保育端末41は、申請がキャンセルされたことを示す情報を、施設IDおよび対象年月とともに第1サーバ11に送信する。この場合、第1サーバ11は、管内情報データベースから、今回の登録情報を削除し、処理を終了する。
図9に戻り、図12の申請ボタン112が操作されて、申請がなされたことを示す情報が第1サーバ11に送信されると(S113)、第1サーバ11は、管内情報データベースにおける当該登録情報のステータスに、申請済を設定する(S114)。続いて、第1サーバ11は、第1の自治体M1の第1自治体端末31に対して、申請完了通知とともに、当該保育施設の情報(施設ID、施設名、等)および対象年月を電子メールで送信し、さらに、保育端末41に申請完了通知を送信する(S115)。
これにより、保育端末41には、管内申請が完了したことを示す画面が表示される(S116)。管理者は、この画面により、自身が行った管内給付請求が完了したことを確認する。また、第1自治体端末31では、ステップS115で送信された電子メールが担当者により開封されることで、新たに管内給付請求が発生したことが表示される(S117)。これにより、第1自治体端末31において、当該管内給付請求に対する承認および支払いの処理が行われる。
[処理ステップS2]
図13は、図8のステップS2における管内給付承認支払に関する処理を示すフローチャートである。
第1の自治体M1の担当者は、第1自治体端末31において、図9のステップS115で受信した電子メールを開封し、承認開始操作を実行する(S201)。この操作により、第1自治体端末31において、広域給付請求支援システム1のアプリケーションプログラムが起動され、承認開始のための入力画面が表示される。担当者は、この入力画面において、上記電子メールとともに通知された保育施設の施設IDと対象年月とを入力する。これにより、第1自治体端末31から第1サーバ11に対し、施設IDと対象年月が管内承認開始通知とともに送信される。
第1サーバ11は、第1自治体端末31からこれらの情報を受信すると、受信した施設IDおよび対象年月に対応する管内登録情報(管内情報データベースの1行分の情報)を、管内情報データベースから読み出して、第1自治体端末31に送信する(S202)。第1自治体端末31は、受信した管内登録情報を含む申請承認画面を表示させる(S203)。
図14は、申請承認画面200の構成を示す図である。
申請承認画面200は、管内給付請求額の計算表201と、保育実績表示ボタン202と、承認ボタン203と、否認ボタン204とを含んでいる。保育実績表示ボタン202が操作されると、当該保育施設の対象年月における保育実績(歳児別・標短別園児数、職員情報、職員実績および加算に関わる情報)がポップアップ画面に表示される。
担当者は、計算表201に表示されている給付単価および園児数と、保育実績表示ボタン202の操作により表示される保育実績とを参照し、さらに、第1自治体端末31に予め保持されている上述の台帳データとこれらの保育実績等と照合して、給付単価の適否とともに当該管内給付請求の承認の可否を判断する。なお、この照合は、担当者が目視により行う方法の他、ソフトウエアで自動的に行われてもよい。担当者は、当該管内給付請求を承認する場合は承認ボタン203を操作し、当該管内給付請求を承認しない場合は否認ボタン204を操作する。
図13に戻り、こうして、担当者が承認ボタン203および否認ボタン204の何れかを操作すると(S204)、第1自治体端末31は、承認/否認の結果を第1サーバ11に送信する。
第1サーバ11は、受信した結果が否認の場合(S205:NO)、当該保育施設の保育端末41に、対象年月の管内給付請求が否認されたことを示す電子メールを送信する(S206)。これにより、保育端末41に否認の結果が表示される。他方、受信した結果が承認の場合(S205:YES)、第1サーバ11は、管内情報データベースにおいて当該施設IDおよび対象年月に対応付けられているステータスを登録済みから承認完了に変更する(S207)。
そして、第1サーバ11は、対象年月の管内給付請求が承認されたことを示す電子メールを当該保育施設の保育端末41に送信し、さらに、当該保育施設の対象年月の管内給付請求の承認処理が完了したことを示す通知を第1自治体端末31に送信する(S208)。これにより、保育端末41において、対象年月の管内給付請求が承認されたことが表示される(S209)。また、第1自治体端末31は、第1サーバ11から承認処理の完了通知を受信したことにより、管内給付請求書を表示させる(S210)。
図15は、第1自治体端末31に表示される管内給付請求書の表示画面210を示す図である。
表示画面210は、管内給付請求額の計算表211と、承認済み表示212と、印刷ボタン213とを含んでいる。担当者は、表示画面210を確認した上で、印刷ボタン213を操作する。
図13に戻り、こうして、担当者が印刷ボタン213を操作すると、第1自治体端末31は、プリンタを介して、承認済みの管内給付請求書を印刷する(S211)。第1の自治体M1では、印刷された管内給付請求書に基づいて、事務処理部門が精算・支払処理を行う(S212)。これにより、保育施設は、当該管内給付請求に対する給付を受理することができる(S213)。
なお、ステップS206において、保育端末41に否認表示がなされる場合は、次のステップに進むことなく、図8の管内給付申請ステップS1に戻り、保育実績の再登録を行う必要がある。この場合、否認に際して第1の自治体M1から台帳と保育実績との不一致箇所を指摘する情報が保育施設に通知されることにより、保育施設の再登録操作を容易に行うことができる。この情報は、ステップS204において第1自治体端末31に入力され、第1自治体端末31から第1サーバ11を介して(S205:NO)、保育端末41に送信されてもよい。これにより、保育施設の管理者は、ステップS206において、この情報を併せて参照でき、再登録の操作を簡易かつ円滑に進めることができる。
[処理ステップS3]
図16は、図8のステップS3における管外給付請求に関する処理を示すフローチャートである。
図16の処理は、第1の自治体M1に含まれる保育施設から、第2の自治体M2や第3の自治体M3等の管外の自治体に対してなされる管外給付請求について実行されるものである。以下では、第1の自治体M1に含まれる保育施設が第2の自治体M2に対して管外給付請求を行うとして、図16の処理を説明する。
まず、保育施設の管理者は、当該保育施設の保育端末41において、広域給付請求支援システム1のアプリケーションプログラムを起動し、管外保育実績を入力するための開始操作を実行する(S301)。このとき、管理者は、開始操作の画面において、保育実績の対象年月と、請求対象の管外自治体(ここでは第2の自治体M2)の特定情報(たとえば、自治体名)を入力する。特定情報の入力は、画面に表示される選択候補から選択する方法でよい。これにより、保育端末41は、当該保育施設の識別情報(施設ID)と対象年月および管外自治体の特定情報を、管外請求開始通知とともに第1サーバ11に送信する。
第1サーバ11は、受信した施設ID、対象年月、対象自治体に基づいて、管外情報データベースから前回(直前の年月)の管外登録情報を読み出して、保育端末41に送信する(S302)。これを受けて、保育端末41は、当該管外自治体に関する保育実績を入力するための入力画面を表示させる(S303)。
図17は、管外情報データベースの構成を示す図である。
管外情報データベースには、施設IDと、申請年月と、管外自治体と、管外園児数と、給付単価と、管外給付請求情報と、キーとが、互いに対応付けて保持されている。
申請年月は、管外給付請求の対象年月である。管外自治体は、管外給付請求の対象自治体である。管外園児数は、請求対象の管外自治体から通園している園児の数であり、図4の上図に示す「自治体M2 歳児別・標短別園児数表」のように、管外から通園する園児(越境園児)の当該年月の数が、歳児別および標短別に区分されて示される。
給付単価は、当該保育施設の申請年月における給付単価であり、図2の右図に示す「歳児別・標短別給付単価表」のように、歳児別および標短別ごとの給付単価により構成されている。各給付単価は、図10の管内情報データベースにおける当該保育施設の同じ年月の給付単価がそのまま取り込まれる。
管外給付請求情報は、当該保育施設の申請年月における当該管外自治体への管外給付請求額であり、図4の下図に示す「歳児別・標短別給付額計算表」のように、歳児別および標短別ごとに算出された給付請求額とその合計額とによって構成されている。
キーは、後述のように、第1サーバ11によって、当該管外給付請求に対し発行されたキーである。
図18は、図16のステップS303において、保育端末41に表示される管外保育実績の入力画面を示す図である。
管外保育実績入力画面300は、管外園児数入力領域301と、給付単価表302と、完了ボタン303と、キャンセルボタン304とを含んでいる。また、管外保育実績入力画面300の上段には、この画面が管外保育実績入力のための画面であることを示す標記と、当該実績の対象年月を示す標記とが含まれている。さらに、管外園児数入力領域301の上側には、当該管外給付請求の請求先である申請対象の管外自治体の名称が記載されている。
管外園児数入力領域301には、図16のステップS302において管外情報データベースから読み出されて保育端末41に送信された前回(直前の年月)の管外登録情報の内容が反映される。給付単価表302には、管内情報データベースに登録されている当該保育施設の対象年月(ここでは、2022年3月)の給付単価が反映されている。管外園児数入力領域301は、マウスおよびキーボードを用いて修正可能な領域である。給付単価表は、表示のみであって、修正は行えない。
なお、当該保育施設および当該管外自治体に関する前回の管外登録情報が、管外情報データベースに未だ登録されていない場合、管外保育実績入力画面300の管外園児数入力領域301は空欄となる。この場合、管理者は、マウスおよびキーボードを操作して、管外園児数入力領域301全ての欄に、当該年月に対応する情報を入力することになる。
図16に戻り、保育端末41は、図18の管外保育実績入力画面300に対する入力を受け付け(S304)、さらに、管外保育実績入力画面300に対する入力完了操作を受け付ける(S305)。
図18を参照して、保育施設の管理者は、マウスとキーボードを操作して、管外園児数入力領域301に表示された前回の歳児別・標短別の管外園児数を適宜修正し、当該年月の管外園児数を入力する。こうして、管外保育実績入力画面300に対する入力が完了すると、管理者は、完了ボタン303を操作する。これにより、保育端末41は、管外保育実績入力画面300の管外園児数入力領域301に入力された管外保育実績を、施設ID、対象年月および管外自治体の特定情報とともに第1サーバ11に送信する。
他方、管外保育実績の入力をキャンセルする場合、管理者は、キャンセルボタン304を操作する。これにより、保育端末41は、キャンセルを示す情報を施設IDとともに第1サーバ11に送信する。これを受けて第1サーバ11は、図16の処理を終了する。
図16に戻り、第1サーバ11は、今月の管外保育実績を保育端末41から受信すると、管内情報データベースから当該保育施設における当該年月の給付単価を読み出す(S306)。そして、第1サーバ11は、読み出した給付単価と、保育端末41から受信した管外保育実績とを乗じて、歳児別および標短別の給付請求額を算出し、算出した請求額とその合計額を、管外給付請求情報として算出する(S307)。
第1サーバ11は、ステップS307の算出結果から、当該年月の管外給付請求書の構成に必要な管外請求書情報を抽出して保育端末41に送信する(S308)。これにより、保育端末41に管外給付請求書が表示される(S309)。保育施設の管理者は、表示された管外給付請求書を確認した上で、申請操作を行う(S310)。これにより、保育端末41は、申請操作がなされたことを示す通知を、施設ID、対象年月および管外自治体の特定情報とともに、第1サーバ11に送信する。
第1サーバ11は、ステップS305の処理に伴い受信した管外保育実績、施設ID、対象年月および対象の管外自治体と、ステップS306で読み出した給付単価と、ステップS307で算出した管外給付請求情報とを含む管外登録情報を、管外情報データベースに登録する(S311)。
その後、第1サーバ11は、管外給付請求の請求先である自治体が、広域給付請求支援システム1に対応しているか否かを判別する(S312)。第1サーバ11は、広域給付請求支援システム1に対応している自治体のリストを随時更新して保持している。ここでは、請求先の自治体である第2の自治体M2は広域給付請求支援システム1に対応している(S312:YES)。このため、第1サーバ11は、ステップS311で管外情報データベースに登録した管外登録情報を、保育端末41に送信する(S313)。これにより、保育端末41は、管外給付請求書を表示させる(S314)。
図19は、管外給付請求書画面310を示す図である。
管外給付請求書画面310は、管外給付請求額の計算表311と、保存ボタン312とを含んでいる。管理者は、計算表311を確認した上で、保存ボタン312を操作する。
図16に戻り、管理者が保存ボタン312を操作すると(S315)、保育端末41は、管外給付請求書を自身の記憶部に保存し、さらに、保存が完了したことを示す通知を、施設ID、対象年月および管外自治体の特定情報とともに、第1サーバ11に送信する。第1サーバ11は、キーを発行し(S316)、発行したキーを、保育端末41から受信した上記情報に対応する管外登録情報に対応付けて、管外情報データベース(図17)に登録する(S317)。さらに、第1サーバ11は、発行したキーおよび管外自治体の特定情報とともに、当該管外登録情報を第2サーバ12に送信する(S318)。
第2サーバ12は、受信した管外登録情報およびキーを広域データベース(図20参照)に登録する(S319)。広域データベースの構成は、図17に示した管外情報データベースの構成と同様である。図16のステップS313で発行されたキーは、広域データベースのキーの項目に登録される。さらに、第2サーバ12は、受信した管外登録情報から管外給付請求情報を抽出し、抽出した管外給付請求情報と、キー、施設IDおよび対象年月とを含む承認要求を、上記特定情報に対応する第2の自治体M2の第2自治体端末32に送信する(S320)。
第2自治体端末32では、ステップS320で送信された情報を受信したことで、新たに管外給付請求が発生したことを示す着信表示がなされる。これにより、第2自治体端末32において、当該管外給付請求に対する承認および支払いの処理が行われる。
一方、管外給付請求の請求先である自治体が、広域給付請求支援システム1に対応していない場合(S312:NO)、第1サーバ11は、そのことを示す通知を保育端末41に送信する。これにより、保育端末41は、管外給付請求書を印刷するための処理を実行し(S321)、保育端末41に接続されたプリンタから管外給付請求書を印刷する。印刷される管外給付請求書は、図19の管外給付請求書画面310と同様である。管理者は、印刷された管外給付請求書を郵送により当該自治体に送付する。これにより、従前通りの事務手続を経て、管外給付請求書に基づく給付が保育施設により受理される。
[処理ステップS4]
図21は、図8のステップS4における管外給付承認支払に関する処理を示すフローチャートである。
第2の自治体M2の担当者は、第2自治体端末32において、図16のステップS320に基づく着信表示に応じて、承認開始操作を実行する(S401)。この操作により、第2自治体端末32において、広域給付請求支援システム1のアプリケーションプログラムによる、承認開始のための入力画面が表示される。担当者は、この入力画面において、承認操作を入力する。これにより、第2自治体端末32から第2サーバ12に対し、図16のステップS320で受信した施設ID、対象年月およびキーが管外承認開始通知とともに送信される。
第2サーバ12は、受信した施設ID、対象年月およびキーと、広域データベースとを照合し、受信したキーが広域データベースに登録されているか否かを判定する(S402)。
受信したキーが広域データベースに登録されている場合(S402:YES)、第2サーバ12は、さらに、このキーに対応付けられて、管外園児数、給付単価および管外給付請求情報が広域データベースに登録されているか否かを判定する(S403)。
ステップS402、S403の判定が何れもYESである場合、第2サーバ12は、このキーに対応付けられている管外給付請求情報および給付単価を広域データベースから抽出して第2自治体端末32に送信する(S404)。
第2自治体端末32は、受信した情報に基づき、管外給付請求書を生成して表示する(S405)。ここで表示される管外給付請求書は、図19と同様である。第2の自治体M2の担当者は、表示された管外給付請求書と、図16のステップS320で受信した管外給付請求情報とを照合し、給付単価が適正であること、保育実績が適正であること等、保育端末41からの管外給付請求が適正であることを確認する。そして、担当者は、保育端末41からの管外給付請求が適正であることを確認した上で、管外給付請求書を印刷する操作を行う(S406)。
第2の自治体M2では、印刷された管外給付請求書に基づいて、事務処理部門が精算・支払処理を行う(S407)。これにより、保育施設は、当該管外給付請求に対する給付を受理することができる(S408)。
なお、ステップS402、S403の何れかの判定がNOとなった場合、その旨の通知が、第2自治体端末32に送信される。この場合、第2自治体端末32は、今回の管外給付請求は承認できない旨の否認表示を行う(S409)。この表示には、キーが適正でなかったこと(S402:NO)、または、対応する管外登録情報が存在しないこと(S403:NO)を報知するためのメッセージが含まれる。これにより、担当者は、今回の管外給付請求を否認する。この場合、否認の結果が、その理由とともに、電子メール等によって保育施設に通知される。これにより、保育施設の管理者は、再度、管外給付請求をやり直すことができる。
<実施形態の効果>
上記実施形態によれば、以下の効果が奏される。
図16に示したように、第1サーバ11は、第1自治体端末31を介して第1の自治体M1から承認を受けた給付単価を、保育施設が管理する保育端末41からの管外給付請求が完了したことに基づいて(S315:YES)、第2サーバ12に送信し(S318)、図21に示したように、管外給付請求を行った保育施設の給付単価を含む管外登録情報が、第2サーバ12から第2自治体端末32に送信される(S404)。このため、第2の自治体M2の担当者は、受信した給付単価を第2自治体端末32において参照することで、当該管外給付請求に含まれる給付単価が国および第1の自治体M1の基準により決定された適正な給付単価であるか否かを円滑に確認できる。よって、第2の自治体M2は、管外の保育施設からの管外給付請求に対して円滑に対応することができる。
図16に示したように、第1サーバ11は、管外給付請求に係る保育実績(管外園児数)と給付単価とに基づいて算出された保育施設の管外給付請求情報と、給付単価とを含む管外登録情報を、第2サーバ12に送信し(S318)、図21に示したように、第2サーバ12は、第2自治体端末32から保育施設の管外給付請求の承認に関する情報(施設ID、年月)を受信したことに基づいて、保育施設の給付単価および管外給付請求情報を含む管外請求書情報を、第2自治体端末32に送信する(S404)。これにより、第2自治体端末32において、保育施設の給付単価とともに、管外給付請求の内容を示す管外給付請求情報が表示される。よって、第2の自治体M2の担当者は、当該管外給付請求に含まれる給付単価が適正な給付単価であるか否かとともに、当該管外給付請求の内容が適正であるかについても円滑に確認できる。
図16に示したように、第1サーバ11は、保育施設が管理する保育端末41から保育施設の管外給付請求に係る保育実績を受信したことに基づいて(S305)、管外保育実績および保育施設の給付単価から管外給付請求情報を算出し(S307)、算出した管外給付請求情報を含む管外登録情報を第2サーバ12に送信し(S318)、第2サーバ12は、第1サーバ11から受信した管外登録情報を保持する(S319)。これにより、当該保育施設を管轄する第1の自治体M1の第1サーバ11と、当該保育施設の保育端末41との間で、管外保育実績の入力と管外給付請求情報の算出の処理が行われる。このため、管外給付請求情報の算出のための手続きを円滑かつ正確に行うことができ、第2サーバ12に管外給付請求情報を円滑に保持させることができる。
図16に示したように、第1サーバ11は、給付単価に紐づけてキー情報(キー)を発行し(S316)、キー情報(キー)を管外登録情報とともに第2サーバ12に送信し(S318)、図21に示したように第2サーバ12は、給付単価の取得の際に、第2自治体端末32から管外給付請求の承認に関する情報(施設ID、年月)とともに受信したキー情報(キー)が第1サーバ11から受信したキー情報に適合することを条件に(S402:YES)、キー情報に紐づけられた保育施設の給付単価を含む情報を第2自治体端末32に送信する(S404)。これにより、給付単価のセキュリティ性を高めることができる。よって、第1の自治体M1が算定した保育施設の給付単価が、第2の自治体M2に不所望に漏洩することをより確実に防ぐことができる。
図9に示したように、第1サーバ11は、保育施設が管理する保育端末41から保育施設の管保育実績を受信したことに基づいて(S105)、管内保育実績および当該保育施設の給付単価から管内給付請求情報を算出し(S109)、算出した管内給付請求情報を保育端末41に送信する(S111)。これにより、保育施設は、保育端末41を介して、管内保育実績に基づく管内給付請求と、管外保育実績に基づく管外給付請求の両方を、コンピューター処理により効率的に行うことができる。よって、保育施設の利便性および作業効率を高めることができる。
図10、図17および図20に示したように、第1サーバ11および第2サーバ12は、給付単価を含む請求情報の履歴を保育施設ごとに記憶するデータベース(管内情報データベース、管外情報データベース、広域データベース)を有する。これにより、各自治体の担当者は、年度締め等の際に、自身の自治体に対応するサーバ(第1サーバ11または第2サーバ12)にアクセスすることで、処理対象の保育施設の過去の給付単価を含む請求情報を確認することができる。よって、給付請求に関する処理を効率的に進めることができる。
図1に示したように、第1サーバ11および第2サーバ12は、クラウドサーバ10に構築された仮想サーバである。これにより、広域給付請求支援システムに対応する自治体の数に応じて各サーバを簡易に構築できる。よって、広域給付請求支援システムへの自治体の参加を促進することができる。
<変更例>
上記実施形態では、給付単価とともに管外給付請求情報が第2サーバ12(広域データベース)に保持されたが、管外給付請求情報は、第2サーバ12に保持されなくてもよい。たとえば、図21の処理において、第2サーバ12は、給付単価のみを第2自治体端末32に転送してもよい。この処理によっても、第2の自治体M2の担当者は、承認対象の管外給付請求に対応する給付単価を、第2自治体端末32において確認できる。よって、管外給付請求の承認処理を円滑に進めることができる。
なお、この場合、第2サーバ12は、給付単価とともに管外給付請求に係る管外保育実績(歳児別・標短別の園児数)を第2自治体端末32に送信してもよく、この情報に基づいて、第2自治体端末32が管外給付請求情報を算出してもよい。これにより、上記実施形態と同様、第2自治体端末32に、給付単価とともに管外給付請求情報を表示させることができ、第2の自治体M2の担当者は、さらに、管外給付請求の内容の適否も確認することができる。
また、上記実施形態では、図16に示した管外給付請求時の処理において、保育端末41からの管外給付請求が完了したことに応じて(S315:YES)、管外給付請求に係る給付単価が第2サーバ12に送信されたが(S318)、管外給付請求に係る給付単価が第2サーバ12に送信されるタイミングは、これに限られるものではない。たとえば、保育端末41からの管外給付請求が完了した後、図21の管外給付承認時の処理において、第2サーバ12が、キー情報とともに施設ID等の情報を第1サーバ11に送信して、これら情報に対応する給付単価(管外登録情報)が第1サーバ11から第2サーバ12に送信されてもよい。この場合、第1サーバ11は、図21のステップS402、S403の処理を実行し、これらの判定がYESの場合に、給付単価(管外登録情報)を第2サーバ12に送信する。この他、保育端末41からの管外給付請求が完了した後、管外給付承認までの所定のタイミングで、管外給付請求に係る給付単価が第1サーバ11から第2サーバ12に送信されてもよい。
また、管外給付請求の完了の判定条件は、保育端末41が管外給付請求書を自身の記憶部に保存したことの通知を第1サーバ11が受信したことに限らず、管外給付請求が完了したと判断し得る他の条件であってもよい。たとえば、管外給付請求書の保存を行うことなく印刷のみを行う場合は、この印刷が行われたことの通知を第1サーバ11が受信したことが、管外給付請求の完了の判定条件とされてもよい。
また、上記実施形態では、管外給付請求に係る給付単価を第2自治体端末32に受け渡す際に、第1サーバ11が発行したキーを確認する処理が行われたが、キーの発行および確認の処理は省略されてもよい。但し、第1の自治体M1が算定した保育施設の給付単価が、第2の自治体M2に不所望に漏洩することをより確実に防ぐ観点からは、上記のように、キーの発行および確認の処理が行われることが好ましい。
また、各種データベースの構成は、上記に示した構成に限られるものではなく、さらに他の項目が含まれてもよい。また、入力画面や表示画面の構成も、上記に示した構成に限られるものではなく、たとえば、項目およびレイアウト等、適宜変更され得る。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 広域給付請求支援システム
11 第1サーバ
12 第2サーバ
31 第1自治体端末
32 第2自治体端末
41、42 保育端末
M1 第1の自治体
M2 第2の自治体
M3 第3の自治体

Claims (8)

  1. 第1の自治体管内の保育施設の保育実績と国および前記第1の自治体の基準に基づいて前記保育施設に対する給付単価を算出し、算出した前記給付単価に基づいて、前記第1の自治体が管理する第1自治体端末に対する処理を実行する第1サーバと、
    第2の自治体が管理する第2自治体端末に対する処理を実行する第2サーバと、を備え、
    前記第1サーバは、前記第1自治体端末を介して前記第1の自治体から承認を受けた前記給付単価を、前記保育施設が管理する保育端末からの管外給付請求が完了したことに基づいて前記第2サーバに送信し、
    前記第2サーバは、前記第2自治体端末から前記保育施設の管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づいて、前記第1サーバから受信した前記給付単価を含む情報を前記第2自治体端末に送信する、
    ことを特徴とする広域給付請求支援システム。
  2. 請求項1に記載の広域給付請求支援システムにおいて、
    前記第1サーバは、前記管外給付請求に係る保育実績と前記給付単価とに基づいて算出した前記保育施設の管外給付請求情報を前記給付単価とともに前記第2サーバに送信し、
    前記第2サーバは、前記第2自治体端末から前記保育施設の前記管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づいて、前記保育施設の前記給付単価とともに前記管外給付請求情報を前記第2自治体端末に送信する、
    ことを特徴とする広域給付請求支援システム。
  3. 請求項2に記載の広域給付請求支援システムにおいて、
    前記第1サーバは、前記保育端末から前記保育施設の前記管外保育給付請求に係る保育実績を受信したことに基づいて、前記管外保育実績および前記保育施設の前記給付単価から前記管外給付請求情報を算出し、算出した前記管外給付請求情報を前記第2サーバに送信し、
    前記第2サーバは、前記第1サーバから受信した前記管外給付請求情報を保持する、
    ことを特徴とする広域給付請求支援システム。
  4. 請求項1に記載の広域給付請求支援システムにおいて、
    前記第1サーバは、前記給付単価に紐づけてキー情報を発行するとともに、前記キー情報を前記第2サーバに送信し、
    前記第2サーバは、前記給付単価の取得の際に、前記第2自治体端末から前記管外給付請求の承認に関する情報とともに受信したキー情報が前記第1サーバから受信した前記キー情報に適合することを条件に、前記キー情報に紐づけられた前記保育施設の前記給付単価を前記第2自治体端末に送信する、
    ことを特徴とする広域給付請求支援システム。
  5. 請求項1に記載の広域給付請求支援システムにおいて、
    前記第1サーバは、前記保育施設が管理する保育端末から前記保育施設の管内保育実績を受信したことに基づいて、前記管内保育実績および前記保育施設の前記給付単価から前記管内給付請求情報を算出し、算出した前記管内給付請求情報を前記保育端末に送信する、
    ことを特徴とする広域給付請求支援システム。
  6. 請求項1に記載の広域給付請求支援システムにおいて、
    前記第1サーバおよび前記第2サーバは、前記給付単価を含む請求情報の履歴を前記保育施設ごとに記憶するデータベースを有する、
    ことを広域給付請求支援システム。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の広域給付請求支援システムにおいて、
    前記第1サーバおよび前記第2サーバは、クラウドサーバに構築された仮想サーバである、
    ことを広域給付請求支援システム。
  8. 第1の自治体が管理する第1自治体端末に対する処理を実行する第1サーバ、および第2の自治体が管理する第2自治体端末に対する処理を実行する第2サーバに、それぞれ所定の機能を実行させるプログラムであって、
    前記第1サーバには、
    前記第1の自治体管内の保育施設の保育実績と国および前記第1の自治体の基準に基づいて前記保育施設に対する給付単価を算出する機能と、
    前記第1自治体端末を介して前記第1の自治体から承認を受けた前記給付単価を、前記保育施設が管理する保育端末からの管外給付請求が完了したことに基づいて前記第2サーバに送信する機能と、を実行させ、
    前記第2サーバには、
    前記第2自治体端末から前記保育施設の管外給付請求の承認に関する情報を受信したことに基づいて、前記第1サーバから受信した前記給付単価を含む情報を前記第2自治体端末に送信する機能を実行させる、プログラム。

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