JP2024039349A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドグリップをより一層向上させたタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2は、外側トレッド端Toと、内側トレッド端Tiと、複数の横溝3と、複数の縦溝5とを備えている。タイヤ周方向で隣接する横溝3の間、かつ、外側トレッド端Toと内側トレッド端Tiとの間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群10を構成している。ブロック群10のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロック25を含む。凹部付きブロック25の接地面は、横溝3によって画定される横エッジ25aに、局所的に凹んだ凹部26が形成されたものである。凹部付きブロック25は、接地面の重心位置25Gが、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの間に配されている。【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、 回転方向と車両への装着の向きとが指定されたトレッド部を有するタイヤが記載されている。このタイヤのトレッド部には、外側トレッド端から内側トレッド端へ延び、かつ、タイヤ軸方向に対して外側トレッド端から内側トレッド端に向かって前記回転方向に傾斜する複数の傾斜溝と、前記複数の傾斜溝により区分された各陸部を、タイヤ軸方向に複数のブロックに区分する複数の分割溝とが設けられている。また、前記複数の傾斜溝のそれぞれは、外側トレッド端から内側トレッド端までの全区間において、滑らかな曲線状かつ前記回転方向に凸となる湾曲を有している。さらに、前記各陸部において、前記複数のブロックは、前記分割溝に沿った長さが前記傾斜溝に沿った長さよりも大きい複数の縦長ブロックを含んでいる。
上述のタイヤは、サイドグリップの向上について、さらなる改善の余地があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、サイドグリップをより一層向上させたタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端から前記内側トレッド端まで連続して延びる複数の横溝と、前記横溝と交わる向きに延びる複数の縦溝とを備え、
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、タイヤである。
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、タイヤである。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、サイドグリップをより一層向上させることができる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、乗用車用の空気入りタイヤであって、ダートトライアルやラリーに適した不整地走行用の空気入りタイヤとして用いられる。但し、本発明は、このようなカテゴリーのタイヤに限定されるものではない。また、本発明のタイヤには、公知の内部構造が適用され、本明細書においてその説明は省略されている。
図1に示されるように、トレッド部2は、車両への装着の向きが指定されている。これにより、トレッド部2は、車両装着時に車両外側に位置することが意図された外側トレッド端Toと、車両装着時に車両内側に位置することが意図された内側トレッド端Tiとを含む。より望ましい態様として、本実施形態のタイヤ1は、回転方向Rも指定されている。車両への装着の向きや、タイヤの回転方向Rは、例えば、タイヤのサイドウォール部等に文字や記号等で表示される。
外側トレッド端To及び内側トレッド端Tiは、それぞれ、正規状態のタイヤ1に正規荷重の70%が負荷され、トレッド部2をキャンバー角0°で平面に接地させたときの接地面の端に相当する。
「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって車両に未装着かつ無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。また、各種の規格が定められていないタイヤの場合、「正規荷重」は、上述の規格に準じ、タイヤを使用する上で適用可能な最大の荷重を指す。
タイヤ1のトレッド部2は、複数の横溝3と複数の縦溝5とを備えている。複数の横溝3のそれぞれは、外側トレッド端Toから内側トレッド端Tiまで連続して延びている。複数の縦溝5のそれぞれは、横溝3と交わる向きに延びている。
本実施形態の各横溝3は、外側トレッド端Toから内側トレッド端Tiまで、タイヤ軸方向に対して第1方向に傾斜している。具体的には、横溝3は、外側トレッド端Toから内側トレッド端Tiに向かって、回転方向Rの側に傾斜している。また、各横溝3は、外側トレッド端Toから内側トレッド端Tiまで、タイヤ周方向の第1方向(本実施形態では、回転方向Rである)に向かって凸の円弧状である。これにより、横溝3のタイヤ軸方向に対する角度は、内側トレッド端Ti側に向かって小さくなっている。トレッド平面視において、横溝3の溝中心線と外側トレッド端Toとの交点と、横溝3の溝中心線と内側トレッド端Tiとの交点とを結ぶ仮想直線(図示省略)のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、10~25°である。但し、横溝3は、このような態様に限定されるものではない。
縦溝5は、タイヤ周方向で隣接する2本の横溝3の間に複数設けられている。各縦溝5は、その長さ方向の両側において横溝3に接続している。本実施形態では、最も内側トレッド端Ti側に設けられた縦溝5がタイヤ周方向に平行に延びており、かつ、この縦溝5がタイヤ周方向に複数配置されることにより、内側トレッド端Ti側においてタイヤ周方向に連続して延びる1本の周方向溝が形成されている。この周方向溝よりも外側トレッド端To側に配された縦溝5は、それぞれ、タイヤ軸方向に対して横溝3とは逆向き(すなわち、タイヤ軸方向に対して第2方向)に傾斜して延びている。これらの縦溝5のタイヤ軸方向に対する最大の角度は、例えば、40~55°である。また、各縦溝5は、直線状に延びている。但し、縦溝5は、このような態様に限定されるものではない。
横溝3の溝幅W1及び、縦溝5の溝幅W2は、例えば、トレッド幅TWの3.5%~5.0%とされる。トレッド幅TWは、前記正規状態における外側トレッド端Toから内側トレッド端Tiまでのタイヤ軸方向の距離に相当する。
本実施形態では、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの間、かつ、タイヤ周方向で隣り合う2本の横溝3の間の領域に、これらの横溝3に沿って延びる副横溝8が設けられている。
タイヤ周方向で隣接する横溝3の間、かつ、外側トレッド端Toと内側トレッド端Tiとの間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群10を構成している。また、ブロック群10は、ブロックの配置が異なる第1ブロック群11と第2ブロック群12とを含んでいる。本実施形態では、第1ブロック群11と第2ブロック群12とがタイヤ周方向に交互に配されている。
図2には、第1ブロック群11及び第2ブロック群12の拡大図が示されている。図2に示されるように、図2に示されるように、第1ブロック群11及び第2ブロック群12は、それぞれ、横長ブロック配置領域16及び縦長ブロック配置領域17を含む。横長ブロック配置領域16は、接地面の横エッジ(横溝3や副横溝8によって画定されるエッジである)が縦エッジ(縦溝5によって画定されるエッジである。)よりも大きい複数の横長ブロックで構成された領域である。縦長ブロック配置領域17は、縦エッジが横エッジよりも大きい複数の縦長ブロックで構成された領域である。但し、本発明において、ブロックの配置は、このような態様に限定されるものではない。
ブロック群10のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロック25を含んでいる。凹部付きブロック25の接地面は、横溝によって画定される横エッジ25aに、局所的に凹んだ凹部26が形成されたものである。このような凹部付きブロック25は、凹部26によってタイヤ軸方向に摩擦力を提供する。また、本発明の凹部付きブロック25は、接地面の重心位置25Gが、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの間に配されている。これにより、凹部付きブロック25には大きな接地圧が作用し、サイドグリップをより一層向上させることができる。なお、「接地面の重心位置」とは、接地面を平面図形として扱ったときの重心の位置に相当するものである。接地面に溝やサイプ等が配されている場合は、これらを埋めた平らな面において、前記重心位置が決定される。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。なお、以下で説明される各構成は、本実施形態の具体的態様を示すものである。したがって、本発明は、以下で説明される構成を具えないものであっても、上述の効果を発揮し得るのは言うまでもない。また、上述の特徴を具えた本発明のタイヤ1に、以下で説明される各構成のいずれか1つが単独で適用されても、各構成に応じた性能の向上は期待できる。さらに、以下で説明される各構成のいくつかが複合して適用された場合、各構成に応じた複合的な性能の向上が期待できる。
第1ブロック群11及び第2ブロック群12のそれぞれは、凹部26を備えない少なくとも1つの凹部なしブロック28を含んでいる。本実施形態では、第1ブロック群11及び第2ブロック群12のそれぞれは、複数の凹部付きブロック25及び複数の凹部なしブロック28を含んでいる。
第1ブロック群11は、タイヤ軸方向で隣接する2つの凹部付きブロック25を含む。また、第1ブロック群11は、タイヤ周方向で隣接する2つの凹部付きブロック25を含む。望ましい態様では、第1ブロック群11において、横長ブロック配置領域16に配された4つの横長ブロック18のそれぞれは、凹部付きブロック25として構成されている。
第2ブロック群12は、タイヤ周方向で隣接する2つの凹部付きブロック25を含む。望ましい態様では、第2ブロック群12において、横長ブロック配置領域16に配された2つの横長ブロック18のそれぞれは、凹部付きブロック25として構成されている。
本実施形態の第1ブロック群11及び第2ブロック群12において、横長ブロック配置領域16に配された各横長ブロック18が、凹部付きブロック25として構成されている。その結果、第1ブロック群11に含まれる凹部付きブロック25の個数は、第2ブロック群12に含まれる凹部付きブロック25の個数よりも大きい。これにより、各横長ブロック18がサイドグリップの向上にも寄与し、サイドグリップとトラクション性能とがバランス良く向上する。
一方、第1ブロック群11及び第2ブロック群12において、縦長ブロック配置領域17に配された各縦長ブロック19は、凹部なしブロック28として構成されている。これにより、各縦長ブロック19の剛性が維持され、その偏摩耗が抑制される。
図3には、凹部付きブロック25の拡大図が示されている。図3に示されるように、凹部付きブロック25の接地面は、横溝3によって画定される横エッジ25aと、縦溝5によって画定される縦エッジ25bとを含んでいる。凹部付きブロック25の凹部26は、横エッジ25aの中央部に形成されている。具体的には、トレッド平面視において、横エッジ25aの実長さの中心位置が、凹部26内に位置している。これにより、凹部付きブロック25の偏摩耗が抑制される。
凹部付きブロック25の横エッジ25aは、円弧状の第1部分31と、第1部分31を仮想的に延長した延長線上を実質的に延びる第2部分32と、第1部分31及び第2部分32から凹んだ凹部26とからなる。また、凹部26の前記第1部分31からの最大の凹み量d1は、2.0~5.0mmである。また、凹部26のタイヤ半径方向の最大の深さは、凹部26が連なる横溝3(図2に示す)の最大の深さの50%以上、より望ましくは80%以上である。さらに望ましい態様として、凹部26のタイヤ半径方向の最大の深さは、前記横溝3の深さと同じである。このような凹部付きブロック25は、その偏摩耗を抑制しつつ、大きなサイドグリップを提供できる。なお、前記最大の凹み量d1は、トレッド平面視における、第1部分31を仮想的に延長した延長線31vから、凹部26の底までの最大の距離に相当する。
望ましい態様では、凹部付きブロック25の第1部分31及び第2部分32は、凹部なしブロック28の横エッジ28aを仮想的に延長した延長線29上を実質的に延びている。なお、この構成は、第1部分31及び第2部分32が、前記延長線29に沿って延びており、かつ、第1部分31及び第2部分32と、前記延長線29との最大の距離L9が、2.0mm以下である態様を意味する。望ましい態様では、前記距離L9が1.0mm以下である。また、第1部分31及び第2部分32は、少なくとも一部が前記延長線29と重複するのが望ましく、この重複した部分の長さが、第1部分31及び第2部分32の総長さの50%以上であるのがより望ましい。これにより、凹部付きブロック25の偏摩耗が確実に抑制される。
凹部付きブロック25の接地面は、凹部26を埋めた状態において横溝3により画定される仮想横エッジを含む。また、凹部26の横溝3に沿った長さL7は、仮想横エッジの横溝3に沿った長さL6の25%~50%である。これにより、第1部分31及び第2部分32の偏摩耗を抑制しつつ、サイドグリップを向上させることができる。なお、「凹部26を埋めた状態」とは、第1部分31及び第2部分32が1本の直線、又は、一定の曲率で湾曲した曲線となる状態であって、凹部付きブロック25の凹部26側の側壁が、滑らかな平面又は湾曲面となる状態である。
凹部付きブロック25(本実施形態では、横長ブロック18と同義である。)の接地面には、両端が横溝3や縦溝5に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝36が設けられている。第1途切れ溝36は、例えば、横溝3(図3では省略されている。)と同じ向きに傾斜しており、本実施形態では横溝3に沿って延びている。具体的には、第1途切れ溝36のタイヤ軸方向に対する角度と、横溝3のタイヤ軸方向に対する角度との差が、5°以下である。第1途切れ溝36の最大の深さは、例えば、横溝3の最大の深さの10%~25%であり、望ましくは15%~20%である。このような第1途切れ溝36を凹部付きブロック25の剛性を維持して舗装路での性能を確保しつつ、不整地でのトラクションを高めるのに役立つ。
上述の凹部付きブロック25の特徴は、第1ブロック群11及び第2ブロック群12に含まれる凹部付きブロック25のいずれにも適用することができる。
図4には、第2ブロック群12の縦長ブロック配置領域17の拡大図が示されている。図4に示されるように、縦長ブロック配置領域17に含まれる縦長ブロック19のそれぞれの接地面は、内側角部41と外側角部42とを含む。内側角部41は、横エッジ19aと内側トレッド端Ti側の縦エッジ19bとの間の角部である。外側角部42は、横エッジ19aと外側トレッド端To側の縦エッジ19bとの間の角部である。
縦長ブロック配置領域17において、内側トレッド端Ti側に位置する縦長ブロック19ほど、内側角部41の角度θ1が大きい。具体的には、各内側角部41の角度θ1は、例えば、90~120°である。これにより、縦長ブロック配置領域17に含まれる各縦長ブロック19が、多方向に摩擦力を提供し、旋回時のコントロール性を向上させる。
同様の観点から、縦長ブロック配置領域17において、外側トレッド端To側に位置する縦長ブロック19ほど、外側角部42の角度θ2が大きい。具体的には、各外側角部42の角度θ2は、例えば、60~90°である。
1つの縦長ブロック19に含まれる内側角部41の角度θ1と外側角部42の角度θ2とを比較した場合、内側角部41の角度θ1が外側角部42の角度θ2よりも大きいのが望ましい。さらに望ましい態様では、これらの角度の関係が、縦長ブロック配置領域17に含まれる各縦長ブロック19において成立している。これにより、内側角部41の偏摩耗を抑制しつつ、優れたトラクション性能が発揮される。
本実施形態では、前記角度θ1と前記角度θ2との差θ1-θ2は、最も内側トレッド端Ti側のブロックにおいて最大となり、最も外側トレッド端To側のブロックにおいて最小となる。前記差θ1-θ2の最大値は、例えば、30~45°である、前記差θ1-θ2の最小値は、例えば、3~12°である。
1つの縦長ブロック配置領域17において、外側トレッド端To側に位置する縦長ブロック19ほど、その接地面の面積が小さいのが望ましい。これにより、外側トレッド端To側の縦長ブロック19が相対的に変形し易くなるため、旋回時のコントロール性の向上に加え、ワンダリング性能も向上する。
凹部なしブロック28(本実施形態では、縦長ブロック19と同義である。)の接地面には、両端が横溝3や縦溝5に接続することなく途切れる1本の第2途切れ溝37が設けられている。第2途切れ溝37は、例えば、縦溝5と同じ向きに傾斜しており、本実施形態では縦溝5に沿って延びている。具体的には、第2途切れ溝37のタイヤ軸方向に対する角度と、縦溝5のタイヤ軸方向に対する角度との差が、5°以下である。このような第2途切れ溝37は、不整地走行時のトラクションを提供する。
図5には、図4のA-A線断面図が示されている。図5に示されるように、第2途切れ溝37には、その底面で開口してタイヤ半径方向に延びる溝底サイプ38が設けられている。なお、本明細書において、「サイプ」とは、微細な幅を有する切れ込みであって、2つの内壁間の幅が1.5mm以下のものを指す。このような溝底サイプ38を有する第2途切れ溝37は、不整地でのグリップ性能をより一層向上させるのに役立つ。
溝底サイプ38を除いた第2途切れ溝37の最大の深さd3は、例えば、横溝3の最大の深さの10%~25%であり、望ましくは15%~20%である。一方、溝底サイプ38は、第2途切れ溝37の最大の深さd3の4.0~5.0倍の深さを有している。これにより、ブロックの接地面から溝底サイプ38の底までの最大の深さd2は、例えば、横溝3の最大の深さの75%~90%であり、望ましくは80%~85%である。このような第2途切れ溝37及び溝底サイプ38は、ブロックの剛性低下を防ぎつつ、大きなサイドグリップを提供できる。したがって、舗装路での操縦安定性を損なうことなく、不整地での走行性能を向上させることができる。
図2に示されるように、第1ブロック群11は、外側トレッド端To及び内側トレッド端Tiよりもタイヤ軸方向内側に、第1クラウンブロック13を含んでいる。第1クラウンブロック13は、タイヤ赤道Cの近傍に配置されており、望ましくはタイヤ赤道C上に配置されている。本実施形態の第1クラウンブロック13は、第1ブロック群11に含まれる複数のブロックの内、タイヤ赤道C上における接地面の長さが最も大きい。このため、第1クラウンブロック13には、大きな接地圧が作用する。したがって、第1クラウンブロック13は、サイドグリップ及びトラクション性能に対しての影響が大きい。
同様に、第2ブロック群12は、外側トレッド端To及び内側トレッド端Tiよりもタイヤ軸方向内側に、第2クラウンブロック14を含んでいる。第2クラウンブロック14は、タイヤ赤道Cの近傍に配置されており、望ましくはタイヤ赤道C上に配置されている。本実施形態の第2クラウンブロック14は、第2ブロック群12に含まれる複数のブロックの内、タイヤ赤道C上における接地面の長さが最も大きい。このため、第2クラウンブロック14には、大きな接地圧が作用する。したがって、第2クラウンブロック14は、サイドグリップ及びトラクション性能に対しての影響が大きい。
図6には、タイヤ周方向で隣接する第1クラウンブロック13と第2クラウンブロック14とからなるブロック対15の拡大図が示されている。図6に示されるように、本実施形態では、第1クラウンブロック13の接地面は、横溝3によって画定された少なくとも1つの第1横エッジ13aと、縦溝5により画定された少なくとも1つの第1縦エッジ13bとを含む。なお、本実施形態では、副横溝8により画定されたエッジも、第1横エッジ13aに含むものとする。また、少なくとも1つの第1横エッジ13aが少なくとも1つの第1縦エッジ13bよりも長く形成されている。
一方、第2クラウンブロック14の接地面は、横溝3によって画定された少なくとも1つの第2横エッジ14aと、縦溝5により画定された少なくとも1つの第2縦エッジ14bとを含む。また、少なくとも1つの第2縦エッジ14bは、少なくとも1つの第2横エッジ14aよりも長く形成されている。
本実施形態では、大きな接地圧が作用する第1クラウンブロック13について、第1横エッジ13aが第1縦エッジ13bよりも長く形成されているため、第1横エッジ13aがタイヤ周方向に大きなグリップを提供し、トラクション性能が向上する。一方、大きな接地圧が作用する第2クラウンブロック14について、第2縦エッジ14bが第2横エッジ14aよりも長く形成されているため、第2縦エッジ14bがタイヤ軸方向に大きなグリップを提供し、サイドグリップが向上する。これにより、サイドグリップを維持しながらトラクション性能をより一層向上させることができる。
本実施形態の第1クラウンブロック13の接地面は、2本の第1横エッジ13aと、2本の第1縦エッジ13bを含んでいる。後述される凹部26を除外して2本の第1横エッジ13aを観察したとき、これら2本の第1横エッジ13aは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されている。具体的には、2本の第1横エッジ13aの間の角度が10°以下とされる。同様に、2本の第1縦エッジ13bは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されており、具体的には、2本の第1縦エッジ13bの間の角度差が5°以下とされる。なお、エッジが湾曲している場合、前記角度は、エッジの両端を結んだ直線で測定される。このような2本の第1横エッジ13a及び2本の第1縦エッジ13bを含むことにより、第1クラウンブロック13は、実質的に平行四辺形状となっている。
本実施形態の第2クラウンブロック14の接地面は、2本の第2横エッジ14aと、2本の第2縦エッジ14bを含んでいる。2本の第2横エッジ14aは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されており、具体的には、2本の第2横エッジ14aの間の角度が10°以下とされる。なお、第2横エッジ14aが湾曲している場合、前記角度は、第2横エッジ14aの両端を結んだ直線で測定される。同様に、2本の第2縦エッジ14bは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されており、具体的には、2本の第2縦エッジ14bの間の角度差が5°以下とされる。このような2本の第2横エッジ14a及び2本の第2縦エッジ14bを含むことにより、第2クラウンブロック14は、実質的に平行四辺形状となっている。
第1横エッジ13aの実長さL1aは、第1縦エッジ13bの実長さL1bの望ましくは150%以上、より望ましくは170%以上であり、望ましくは250%以下、より望ましくは200%以下である。本明細書において、エッジの実長さとは、エッジの長さ方向に沿った所謂ペリフェリ長さを意味する。なお、図6における前記の実長さL1aを示す寸法線は、エッジの凹部に沿った形状を省略している。エッジの長さが上記の様に規定されることにより、第1クラウンブロック13のタイヤ軸方向及びタイヤ周方向の剛性が適正化し、サイドグリップ及びトラクション性能がバランス良く向上する。
同様の観点から、第2縦エッジ14bの実長さL2bは、第2横エッジ14aの実長さL2aの望ましくは150%以上、より望ましくは170%以上であり、望ましくは250%以下、より望ましくは200%以下である。
望ましい態様では、トレッド部2は、タイヤ1の荷重負荷転動状態の接地面内に、常に、タイヤ周方向で隣接する第1クラウンブロック13と第2クラウンブロック14とからなるブロック対15が現れるように構成されている。これにより、サイドグリップ及びトラクション性能がバランス良く向上する。なお、「タイヤ1の荷重負荷転動状態の接地面」とは、車両が一定速度で走行している状態における、タイヤ1の接地面を意味する。前記接地面は、例えば、正規状態のタイヤ1に正規荷重の70%が負荷され、トレッド部2をキャンバー角0°で平面に接地させたときの接地面と同視しても構わない。
各ブロックの剛性を維持しつつ、サイドグリップ及びトラクション性能を向上させる観点から、図2に示されるように、ブロック対15のタイヤ周方向の最大の長さL3は、前記荷重負荷転動状態の接地面のタイヤ周方向の最大の長さ(図示省略)の望ましくは50%以上、より望ましくは55%以上であり、望ましくは100%以下、より望ましくは80%以下である。
ブロック対15は、第1クラウンブロック13と第2クラウンブロック14とのタイヤ軸方向の距離が近い程、これらのブロックが協働して優れたサイドグリップ及びトラクション性能を発揮できる。このような観点から、図6に示されるように、第1クラウンブロック13の接地面の重心位置13Gと、第2クラウンブロック14の接地面の重心位置14Gとのタイヤ軸方向の距離L5は、ブロック対15のタイヤ軸方向の長さL4(図2に示す)の10%以下であるのが望ましい。
図2に示されるように、本実施形態の第1ブロック群11の横長ブロック配置領域16は、4つの横長ブロック18で構成されている。これら4つの横長ブロック18は、最も内側トレッド端Ti側でタイヤ周方向に平行に延びる縦溝5と、タイヤ赤道Cを跨る縦溝5と、これらに接続する副横溝8と、副横溝8からタイヤ周方向の一方側の横溝3まで延びる第1副縦溝9aと、副横溝8からタイヤ周方向の他方側の横溝3(図示省略)まで延びる第2副縦溝9bとによって区分されている。本実施形態では、第1ブロック群11に含まれる4つの横長ブロック18の1つが、第1クラウンブロック13として構成されている。
本実施形態の第1ブロック群11の縦長ブロック配置領域17は、3つの縦長ブロック19で構成されている。これら3つの縦長ブロック19は、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Toとの間に配された4つの縦溝5の間に区分されている。
本実施形態の第2ブロック群12の横長ブロック配置領域16は、2つの横長ブロック18で構成されている。これら2つの横長ブロック18は、最も内側トレッド端Ti側でタイヤ周方向に平行に延びる縦溝5と、この縦溝5のタイヤ赤道C側に隣接する縦溝5と、これらの縦溝5に接続する副横溝8に区分されている。
本実施形態の第2ブロック群12の縦長ブロック配置領域17は、4つの縦長ブロック19で構成されている。これら4つの縦長ブロック19は、横長ブロック配置領域16よりも外側トレッド端To側に配された5つの縦溝5の間に区分されている。本実施形態では、第2ブロック群12に含まれる4つの縦長ブロック19の1つが、第2クラウンブロック14として構成されている。
本実施形態では、第1ブロック群11の横長ブロック配置領域16のタイヤ軸方向の長さは、第2ブロック群12の横長ブロック配置領域16のタイヤ軸方向の長さよりも大きい。また、第1ブロック群11の縦長ブロック配置領域17のタイヤ軸方向の長さは、第2ブロック群12の縦長ブロック配置領域17のタイヤ軸方向の長さよりも小さい。これにより、サイドグリップとトラクション性能とがバランス良く向上する。
図7には、第1ブロック群11及び第2ブロック群12を区分する横溝3及び縦溝5の輪郭を示す拡大図が示されている。なお、図7において、各ブロックの接地面に構成された途切れ溝は、省略されている。図7に示されるように、第1ブロック群11と第2ブロック群12とは、複数の横溝3の1つを介して隣接している。以下、この横溝3を第1横溝3Aという場合がある。
第1ブロック群11には、これらのブロックを区分する複数の縦溝5として、複数の第1縦溝6が形成されている。各第1縦溝6は、第1横溝3Aに連通している。また、第2ブロック群12には、これらのブロックを区分する複数の縦溝5として、複数の第2縦溝7が形成されている。各第2縦溝7は、第1横溝3Aに連通している。
複数の第1縦溝6の第1横溝3Aへのそれぞれの接続位置6cは、横溝3の長さ方向において、複数の第2縦溝7の第1横溝3Aへのそれぞれの接続位置7cと互いに異なるのが望ましい。これにより、第1縦溝6と第2縦溝7とが直線的に連続しないため、特定のスリップアングルにおいてサイドグリップが低下するのを効果的に抑制できる。したがって、本実施形態のタイヤは、いずれのスリップアングルにおいても安定してサイドグリップが得られ、旋回時のコントロール性能を向上させることができる。
上述の構成において、第1縦溝6の第1横溝3Aへの接続位置6cとは、第1縦溝6の溝中心線の延長線と、第1横溝3Aの溝中心線との交点を意味する。同様に、第2縦溝7の第1横溝3Aへの接続位置7cとは、第2縦溝7の溝中心線の延長線と、第1横溝3Aの溝中心線との交点を意味する。
複数の第1縦溝6及び複数の第2縦溝7のそれぞれは、第1横溝3Aとの接続部45を含む。この接続部45は、第1横溝3Aの溝縁と、縦溝の溝縁とが交わる2つの交点を結ぶ仮想直線を意味する。望ましい態様では、トレッド平面視において、複数の第1縦溝6の溝中心線の仮想延長線のそれぞれは、複数の第2縦溝7の接続部45と重複しない。同様に、複数の第2縦溝7の溝中心線の仮想延長線のそれぞれは、複数の第1縦溝6の接続部45と重複しない。これにより、上述の効果が確実に得られる。
より具体的には、トレッド平面視において、複数の第1縦溝6の接続部45を第1縦溝6の長さ方向に仮想延長したそれぞれの第1領域46(図7において1つの第1領域46にドットが施されている。)と、複数の第2縦溝7のそれぞれの接続部45との重複長さは、第2縦溝7の接続部45の溝幅の30%以下であるのが望ましく、より望ましくは前記重複長さが実質的に0とされる。
また、トレッド平面視において、複数の第2縦溝7の接続部45を第2縦溝7の長さ方向に仮想延長したそれぞれの第2領域47(図7において1つの第2領域47にドットが施されている。)と、複数の第1縦溝6のそれぞれの接続部45との重複長さは、第1縦溝6の接続部45の溝幅の30%以下であるのが望ましく、より望ましくは前記重複長さが実質的に0とされる。これにより、旋回時のコントロール性能がより一層向上し得る。
不整地でのグリップを大きくするためには、隣接する第1縦溝6と第2縦溝7とが協働してグリップを発揮できるように、これらをある程度接近させて配置するのが望ましい。このような観点から、隣接する第1縦溝6と第2縦溝7とについて、第1縦溝6の第1横溝3Aへの接続位置6cと、第2縦溝7の第1横溝3Aへの接続位置7cとの距離L8(第1横溝3Aの溝中心線に沿った距離である。)は、これらの縦溝の接続部45の溝幅W3の100%~150%であるのが望ましい。
図1に示されるように、最も内側トレッド端Ti側に設けられた縦溝5と、内側トレッド端Tiとの間には、タイヤ周方向に平行に延び、かつ、両端が横溝3と接続せずに途切れる途切れ縦サイプ48が設けられている。このような途切れ縦サイプ48は、サイドグリップをさらに高めるのに役立つ。途切れ縦サイプ48の最大の深さは、最も内側トレッド端Ti側に設けられた縦溝5の最大の深さの望ましくは50%以上、より望ましくは90%以上であり、望ましくは100%以下である。さらに望ましい態様として、本実施形態の途切れ縦サイプ48の最大の深さは、前記縦溝5の最大の深さと同じである。このような途切れ縦サイプ48は、両端が陸部内で途切れているため、陸部の剛性を維持できる一方、深さが大きいため、旋回時に大きなサイドグリップを提供できる。
一方、最も外側トレッド端To側に設けられた縦溝5と、外側トレッド端Toとの間には、溝やサイプ等が何も設けられていない。これにより、外側トレッド端To付近の偏摩耗が抑制される。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ205/65R15の空気入りタイヤが試作された。一方、比較例として、図8に示されるパターンを有するタイヤが試作された。図8に示されるように、比較例のタイヤは、各ブロックが凹部なしブロックとして構成されている。また、比較例のタイヤは、上記の事項を除き、実質的に実施例のタイヤと同じである。また、これらのテストタイヤについて、サイドグリップがテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:15×7.0J
タイヤ内圧:全輪200kPa
テスト車両:排気量2000cc、四輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
装着リム:15×7.0J
タイヤ内圧:全輪200kPa
テスト車両:排気量2000cc、四輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<サイドグリップ>
上述のテスト車両で1周2.5kmのオフロードのテストコースを走行し、サイドグリップが官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点で示されており、数値が大きい程、サイドグリップが優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
上述のテスト車両で1周2.5kmのオフロードのテストコースを走行し、サイドグリップが官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点で示されており、数値が大きい程、サイドグリップが優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
表1で示される通り、実施例のタイヤは、サイドグリップが向上していることが確認できた。
[付記]
本発明は以下の態様を含む。
本発明は以下の態様を含む。
[本発明1]
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端から前記内側トレッド端まで連続して延びる複数の横溝と、前記横溝と交わる向きに延びる複数の縦溝とを備え、
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、
前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、
前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、
前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、
タイヤ。
[本発明2]
前記凹部は、前記横溝の長さ方向において、前記横エッジの中央部に形成されている、本発明1に記載のタイヤ。
[本発明3]
前記凹部付きブロックの前記横エッジは、円弧状の第1部分と、前記第1部分を仮想的に延長した延長線上を実質的に延びる第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分から凹んだ前記凹部とからなり、
前記凹部の前記第1部分からの最大の凹み量が2.0~5.0mmである、本発明2に記載のタイヤ。
[本発明4]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面は、前記横溝で画定される横エッジを備え、
前記凹部なしブロックの前記横エッジは、円弧状に延びており、
前記凹部付きブロックの前記第1部分及び前記第2部分は、前記凹部なしブロックの前記横エッジを仮想的に延長した延長線上を実質的に延びている、本発明3に記載のタイヤ。
[本発明5]
前記凹部付きブロックの接地面は、前記凹部を埋めた状態 において前記横溝により画定される仮想横エッジを含み、
前記凹部の前記横溝に沿った長さは、前記仮想横エッジの前記横溝に沿った長さの25%~50%である、本発明1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明6]
前記凹部付きブロックの前記接地面は、前記縦溝によって画定される少なくとも1つの縦エッジを含み、
前記縦エッジの長さは、前記横エッジの長さよりも短い、本発明1ないし5のいずれか1項に記載の記載のタイヤ。
[本発明7]
前記ブロック群は、第1ブロック群を含み、
前記第1ブロック群は、タイヤ軸方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明8]
前記第1ブロック群は、タイヤ周方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明7に記載のタイヤ。
[本発明9]
前記ブロック群は、第1ブロック群及び第2ブロック群を含み、
前記第1ブロック群及び前記第2ブロック群のそれぞれは、複数の前記凹部付きブロックを含み、
前記第1ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数は、前記第2ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数よりも大きい、本発明1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明10]
前記凹部のタイヤ半径方向の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの50%以上である、本発明1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明11]
前記凹部付きブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝が設けられており、
前記第1途切れ溝の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの10%~25%である、j本発明1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明12]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第2途切れ溝が設けられており、
前記第2途切れ溝には、前記第2途切れ溝の底面で開口してタイヤ半径方向に延びる溝底サイプが設けられており、
前記凹部なしブロックの接地面から前記溝底サイプの底までの最大の深さは、前記横溝の最大の深さの75%~90%である、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端から前記内側トレッド端まで連続して延びる複数の横溝と、前記横溝と交わる向きに延びる複数の縦溝とを備え、
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、
前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、
前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、
前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、
タイヤ。
[本発明2]
前記凹部は、前記横溝の長さ方向において、前記横エッジの中央部に形成されている、本発明1に記載のタイヤ。
[本発明3]
前記凹部付きブロックの前記横エッジは、円弧状の第1部分と、前記第1部分を仮想的に延長した延長線上を実質的に延びる第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分から凹んだ前記凹部とからなり、
前記凹部の前記第1部分からの最大の凹み量が2.0~5.0mmである、本発明2に記載のタイヤ。
[本発明4]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面は、前記横溝で画定される横エッジを備え、
前記凹部なしブロックの前記横エッジは、円弧状に延びており、
前記凹部付きブロックの前記第1部分及び前記第2部分は、前記凹部なしブロックの前記横エッジを仮想的に延長した延長線上を実質的に延びている、本発明3に記載のタイヤ。
[本発明5]
前記凹部付きブロックの接地面は、前記凹部を埋めた状態 において前記横溝により画定される仮想横エッジを含み、
前記凹部の前記横溝に沿った長さは、前記仮想横エッジの前記横溝に沿った長さの25%~50%である、本発明1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明6]
前記凹部付きブロックの前記接地面は、前記縦溝によって画定される少なくとも1つの縦エッジを含み、
前記縦エッジの長さは、前記横エッジの長さよりも短い、本発明1ないし5のいずれか1項に記載の記載のタイヤ。
[本発明7]
前記ブロック群は、第1ブロック群を含み、
前記第1ブロック群は、タイヤ軸方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明8]
前記第1ブロック群は、タイヤ周方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明7に記載のタイヤ。
[本発明9]
前記ブロック群は、第1ブロック群及び第2ブロック群を含み、
前記第1ブロック群及び前記第2ブロック群のそれぞれは、複数の前記凹部付きブロックを含み、
前記第1ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数は、前記第2ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数よりも大きい、本発明1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明10]
前記凹部のタイヤ半径方向の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの50%以上である、本発明1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明11]
前記凹部付きブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝が設けられており、
前記第1途切れ溝の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの10%~25%である、j本発明1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明12]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第2途切れ溝が設けられており、
前記第2途切れ溝には、前記第2途切れ溝の底面で開口してタイヤ半径方向に延びる溝底サイプが設けられており、
前記凹部なしブロックの接地面から前記溝底サイプの底までの最大の深さは、前記横溝の最大の深さの75%~90%である、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
2 トレッド部
3 横溝
5 縦溝
10 ブロック群
25 凹部付きブロック
25a 横エッジ
25G 重心位置
To 外側トレッド端
Ti 内側トレッド端
3 横溝
5 縦溝
10 ブロック群
25 凹部付きブロック
25a 横エッジ
25G 重心位置
To 外側トレッド端
Ti 内側トレッド端
凹部付きブロック25(本実施形態では、横長ブロック18と同義である。)の接地面には、両端が横溝3や縦溝5に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝36が設けられている。第1途切れ溝36は、例えば、横溝3(図3では省略されている。)と同じ向きに傾斜しており、本実施形態では横溝3に沿って延びている。具体的には、第1途切れ溝36のタイヤ軸方向に対する角度と、横溝3のタイヤ軸方向に対する角度との差が、5°以下である。第1途切れ溝36の最大の深さは、例えば、横溝3の最大の深さの10%~25%であり、望ましくは15%~20%である。このような第1途切れ溝36は、凹部付きブロック25の剛性を維持して舗装路での性能を確保しつつ、不整地でのトラクションを高めるのに役立つ。
本実施形態の第1クラウンブロック13の接地面は、2本の第1横エッジ13aと、2本の第1縦エッジ13bを含んでいる。後述される凹部26を除外して2本の第1横エッジ13aを観察したとき、これら2本の第1横エッジ13aは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されている。具体的には、2本の第1横エッジ13aの角度差が10°以下とされる。同様に、2本の第1縦エッジ13bは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されており、具体的には、2本の第1縦エッジ13bの角度差が5°以下とされる。なお、エッジが湾曲している場合、前記角度は、エッジの両端を結んだ直線で測定される。このような2本の第1横エッジ13a及び2本の第1縦エッジ13bを含むことにより、第1クラウンブロック13は、実質的に平行四辺形状となっている。
本実施形態の第2クラウンブロック14の接地面は、2本の第2横エッジ14aと、2本の第2縦エッジ14bを含んでいる。2本の第2横エッジ14aは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されており、具体的には、2本の第2横エッジ14aの角度差が10°以下とされる。なお、第2横エッジ14aが湾曲している場合、前記角度は、第2横エッジ14aの両端を結んだ直線で測定される。同様に、2本の第2縦エッジ14bは、タイヤ軸方向に対して互いに近似した角度で配されており、具体的には、2本の第2縦エッジ14bの角度差が5°以下とされる。このような2本の第2横エッジ14a及び2本の第2縦エッジ14bを含むことにより、第2クラウンブロック14は、実質的に平行四辺形状となっている。
複数の第1縦溝6の第1横溝3Aへのそれぞれの接続位置6cは、横溝3の長さ方向において、複数の第2縦溝7の第1横溝3Aへのそれぞれの接続位置7cと互いに異なるのが望ましい。これにより、第1縦溝6と第2縦溝7とが直線的に連続しないため、特定のスリップアングルにおいてサイドグリップが低下するのを効果的に抑制できる。したがって、本実施形態のタイヤは、いずれのスリップアングルにおいても安定してサイドグリップが得られ、旋回時のコントロール性を向上させることができる。
また、トレッド平面視において、複数の第2縦溝7の接続部45を第2縦溝7の長さ方向に仮想延長したそれぞれの第2領域47(図7において1つの第2領域47にドットが施されている。)と、複数の第1縦溝6のそれぞれの接続部45との重複長さは、第1縦溝6の接続部45の溝幅の30%以下であるのが望ましく、より望ましくは前記重複長さが実質的に0とされる。これにより、旋回時のコントロール性がより一層向上し得る。
[本発明1]
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端から前記内側トレッド端まで連続して延びる複数の横溝と、前記横溝と交わる向きに延びる複数の縦溝とを備え、
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、
前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、
前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、
前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、
タイヤ。
[本発明2]
前記凹部は、前記横溝の長さ方向において、前記横エッジの中央部に形成されている、本発明1に記載のタイヤ。
[本発明3]
前記凹部付きブロックの前記横エッジは、円弧状の第1部分と、前記第1部分を仮想的に延長した延長線上を実質的に延びる第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分から凹んだ前記凹部とからなり、
前記凹部の前記第1部分からの最大の凹み量が2.0~5.0mmである、本発明2に記載のタイヤ。
[本発明4]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面は、前記横溝で画定される横エッジを備え、
前記凹部なしブロックの前記横エッジは、円弧状に延びており、
前記凹部付きブロックの前記第1部分及び前記第2部分は、前記凹部なしブロックの前記横エッジを仮想的に延長した延長線上を実質的に延びている、本発明3に記載のタイヤ。
[本発明5]
前記凹部付きブロックの接地面は、前記凹部を埋めた状態 において前記横溝により画定される仮想横エッジを含み、
前記凹部の前記横溝に沿った長さは、前記仮想横エッジの前記横溝に沿った長さの25%~50%である、本発明1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明6]
前記凹部付きブロックの前記接地面は、前記縦溝によって画定される少なくとも1つの縦エッジを含み、
前記縦エッジの長さは、前記横エッジの長さよりも短い、本発明1ないし5のいずれか1項に記載の記載のタイヤ。
[本発明7]
前記ブロック群は、第1ブロック群を含み、
前記第1ブロック群は、タイヤ軸方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明8]
前記第1ブロック群は、タイヤ周方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明7に記載のタイヤ。
[本発明9]
前記ブロック群は、第1ブロック群及び第2ブロック群を含み、
前記第1ブロック群及び前記第2ブロック群のそれぞれは、複数の前記凹部付きブロックを含み、
前記第1ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数は、前記第2ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数よりも大きい、本発明1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明10]
前記凹部のタイヤ半径方向の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの50%以上である、本発明1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明11]
前記凹部付きブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝が設けられており、
前記第1途切れ溝の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの10%~25%である、j本発明1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明12]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第2途切れ溝が設けられており、
前記第2途切れ溝には、前記第2途切れ溝の底面で開口してタイヤ半径方向に延びる溝底サイプが設けられており、
前記凹部なしブロックの接地面から前記溝底サイプの底までの最大の深さは、前記横溝の最大の深さの75%~90%である、本発明1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端から前記内側トレッド端まで連続して延びる複数の横溝と、前記横溝と交わる向きに延びる複数の縦溝とを備え、
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、
前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、
前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、
前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、
タイヤ。
[本発明2]
前記凹部は、前記横溝の長さ方向において、前記横エッジの中央部に形成されている、本発明1に記載のタイヤ。
[本発明3]
前記凹部付きブロックの前記横エッジは、円弧状の第1部分と、前記第1部分を仮想的に延長した延長線上を実質的に延びる第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分から凹んだ前記凹部とからなり、
前記凹部の前記第1部分からの最大の凹み量が2.0~5.0mmである、本発明2に記載のタイヤ。
[本発明4]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面は、前記横溝で画定される横エッジを備え、
前記凹部なしブロックの前記横エッジは、円弧状に延びており、
前記凹部付きブロックの前記第1部分及び前記第2部分は、前記凹部なしブロックの前記横エッジを仮想的に延長した延長線上を実質的に延びている、本発明3に記載のタイヤ。
[本発明5]
前記凹部付きブロックの接地面は、前記凹部を埋めた状態 において前記横溝により画定される仮想横エッジを含み、
前記凹部の前記横溝に沿った長さは、前記仮想横エッジの前記横溝に沿った長さの25%~50%である、本発明1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明6]
前記凹部付きブロックの前記接地面は、前記縦溝によって画定される少なくとも1つの縦エッジを含み、
前記縦エッジの長さは、前記横エッジの長さよりも短い、本発明1ないし5のいずれか1項に記載の記載のタイヤ。
[本発明7]
前記ブロック群は、第1ブロック群を含み、
前記第1ブロック群は、タイヤ軸方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明8]
前記第1ブロック群は、タイヤ周方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、本発明7に記載のタイヤ。
[本発明9]
前記ブロック群は、第1ブロック群及び第2ブロック群を含み、
前記第1ブロック群及び前記第2ブロック群のそれぞれは、複数の前記凹部付きブロックを含み、
前記第1ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数は、前記第2ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数よりも大きい、本発明1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明10]
前記凹部のタイヤ半径方向の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの50%以上である、本発明1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明11]
前記凹部付きブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝が設けられており、
前記第1途切れ溝の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの10%~25%である、j本発明1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
[本発明12]
前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第2途切れ溝が設けられており、
前記第2途切れ溝には、前記第2途切れ溝の底面で開口してタイヤ半径方向に延びる溝底サイプが設けられており、
前記凹部なしブロックの接地面から前記溝底サイプの底までの最大の深さは、前記横溝の最大の深さの75%~90%である、本発明1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
Claims (12)
- 車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端から前記内側トレッド端まで連続して延びる複数の横溝と、前記横溝と交わる向きに延びる複数の縦溝とを備え、
タイヤ周方向で隣接する前記横溝の間、かつ、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間の領域のそれぞれは、複数のブロックが配置されたブロック群を構成しており、
前記ブロック群のそれぞれは、少なくとも1つの凹部付きブロックを含み、
前記凹部付きブロックの接地面は、前記横溝によって画定される横エッジに、局所的に凹んだ凹部が形成されたものであり、
前記凹部付きブロックは、前記接地面の重心位置が、タイヤ赤道と前記内側トレッド端との間に配されている、
タイヤ。 - 前記凹部は、前記横溝の長さ方向において、前記横エッジの中央部に形成されている、請求項1に記載のタイヤ。
- 前記凹部付きブロックの前記横エッジは、円弧状の第1部分と、前記第1部分を仮想的に延長した延長線上を実質的に延びる第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分から凹んだ前記凹部とからなり、
前記凹部の前記第1部分からの最大の凹み量が2.0~5.0mmである、請求項2に記載のタイヤ。 - 前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面は、前記横溝で画定される横エッジを備え、
前記凹部なしブロックの前記横エッジは、円弧状に延びており、
前記凹部付きブロックの前記第1部分及び前記第2部分は、前記凹部なしブロックの前記横エッジを仮想的に延長した延長線上を実質的に延びている、請求項3に記載のタイヤ。 - 前記凹部付きブロックの接地面は、前記凹部を埋めた状態 において前記横溝により画定される仮想横エッジを含み、
前記凹部の前記横溝に沿った長さは、前記仮想横エッジの前記横溝に沿った長さの25%~50%である、請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 前記凹部付きブロックの前記接地面は、前記縦溝によって画定される少なくとも1つの縦エッジを含み、
前記縦エッジの長さは、前記横エッジの長さよりも短い、請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 前記ブロック群は、第1ブロック群を含み、
前記第1ブロック群は、タイヤ軸方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 前記第1ブロック群は、タイヤ周方向で隣接する2つの前記凹部付きブロックを含む、請求項7に記載のタイヤ。
- 前記ブロック群は、第1ブロック群及び第2ブロック群を含み、
前記第1ブロック群及び前記第2ブロック群のそれぞれは、複数の前記凹部付きブロックを含み、
前記第1ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数は、前記第2ブロック群に含まれる前記凹部付きブロックの個数よりも大きい、請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 前記凹部のタイヤ半径方向の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの50%以上である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 前記凹部付きブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第1途切れ溝が設けられており、
前記第1途切れ溝の最大の深さは、前記横溝の最大の深さの10%~25%である、請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 前記ブロック群のそれぞれは、前記凹部付きブロックと、前記凹部を備えない少なくとも1つの凹部なしブロックとを含み、
前記凹部なしブロックの接地面には、両端が前記横溝及び前記縦溝に接続することなく途切れる1本の第2途切れ溝が設けられており、
前記第2途切れ溝には、前記第2途切れ溝の底面で開口してタイヤ半径方向に延びる溝底サイプが設けられており、
前記凹部なしブロックの接地面から前記溝底サイプの底までの最大の深さは、前記横溝の最大の深さの75%~90%である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
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