JP2024039249A - 薬剤供給装置、薬剤払出装置及び薬剤搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】球状の薬剤を搬送することができる薬剤供給装置及び薬剤払出装置を提供する。【解決手段】薬剤を収容する薬剤収容部32aと、薬剤収容部に収容された薬剤を搬送する薬剤搬送経路34aが上面に形成された円環状の回転体34とを備えた薬剤供給装置において、回転体34は、径方向に延びる複数の溝91が形成され、溝91の幅が回転体34の径方向外側ほど広く形成されている溝付回転体34Bである。隣接する溝91の間に、隆起部92が形成されている。隆起部92の周方向の幅は、径方向に向かって一定である。回転体34を通過する薬剤を規制する規制体37を備え、規制体37と溝91の開口縁に薬剤が接触するように溝91の幅が形成されている。【選択図】図12
Description
本発明は処方箋等の調剤データに基づいて薬剤を払い出す薬剤供給装置、薬剤払出装置及び薬剤搬送方法に関する。
従来、特許文献1に記載のように、特定の薬剤を収容する複数の通常型薬剤カセットと、非特定の薬剤を収容する複数のユニバーサル型薬剤カセットとを備え、入力された薬剤データに基づいて通常型薬剤カセット又はユニバーサル型薬剤カセットから薬剤を払い出す薬剤払出装置が知られている。
ユニバーサル型薬剤カセットは、薬剤収容部に収容された薬剤を第1回転体の回転によって第2回転体に移載し、第2回転体上の薬剤を第2回転体の回転によって第2回転体上を搬送して薬剤排出口から排出するように構成されている。ユニバーサル型薬剤カセットの第2回転体上には、第2回転体上を搬送される薬剤の高さを規制する高さ規制体と、薬剤の幅を規制する幅規制体が備えられ、払い出す薬剤の高さと幅に応じて、高さ規制体と幅規制体の位置を自動で調整するようになっている。
しかし、特許文献1のユニバーサル型薬剤カセットは、第2回転体の上面が平坦であるため、球状の薬剤は第2回転体上で転がってしまい、第2回転体を回転させても排出方向に搬送することができなかった。
特許文献2には、ねじやテーパローラ等のパーツを搬送する外側リングを備えたパーツフィーダであって、外側リングの上面にパーツの中心軸が水平となる姿勢で案内する溝が形成されたパーツフィーダが記載されている。しかし、特許文献2のパーツフィーダは、
径方向内方に下傾斜する溝と径方向内方に上傾斜する溝が同じ幅で交互に形成されているため、テーパ状のパーツを向きを変えて交互に搬送するのに適しているが、球状の薬剤を搬送することはできない。
径方向内方に下傾斜する溝と径方向内方に上傾斜する溝が同じ幅で交互に形成されているため、テーパ状のパーツを向きを変えて交互に搬送するのに適しているが、球状の薬剤を搬送することはできない。
本発明は従来の問題点に鑑みてなされたもので、球状の薬剤を搬送することができる薬剤供給装置、薬剤払出装置及び薬剤搬送方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段は以下の通りである。
(1)薬剤を収容する薬剤収容部と、前記薬剤収容部に収容された薬剤を搬送する薬剤搬送経路が上面に形成された円環状の回転体とを備えた薬剤供給装置において、
前記回転体は、径方向に延びる複数の溝が形成され、前記溝の幅が前記回転体の径方向外側ほど広く形成されている溝付回転体である。
前記回転体は、径方向に延びる複数の溝が形成され、前記溝の幅が前記回転体の径方向外側ほど広く形成されている溝付回転体である。
前記(1)の手段では、薬剤供給部から回転体に移動した球形の薬剤は、回転体の回転に伴って、回転体の上面の搬送経路に沿って移動する。回転体上の薬剤は、各溝に嵌るので、回転体の回転により転がることなく、回転体上を搬送経路に沿って一定間隔で搬送される。
(2)前記手段(1)において、
隣接する前記溝の間に、隆起部が形成されている。
前記手段では、溝に嵌る薬剤の径に応じて、溝の幅と隆起部の幅を調整することで、薬剤を搬送経路に沿って所定間隔で搬送することができる。
隣接する前記溝の間に、隆起部が形成されている。
前記手段では、溝に嵌る薬剤の径に応じて、溝の幅と隆起部の幅を調整することで、薬剤を搬送経路に沿って所定間隔で搬送することができる。
(3)前記手段(2)において、
前記隆起部の周方向の幅は、径方向に向かって一定である。
前記手段では、隆起部の幅を一定にするだけで、隆起部間の溝は、回転体の径方向外側が広く、径方向内側を狭く形成することができる。
前記隆起部の周方向の幅は、径方向に向かって一定である。
前記手段では、隆起部の幅を一定にするだけで、隆起部間の溝は、回転体の径方向外側が広く、径方向内側を狭く形成することができる。
(4)前記手段(1)から(3)のいずれかにおいて、
前記回転体を通過する薬剤を規制する規制体を備え、
前記規制体と前記溝の開口縁に薬剤が接触するように前記溝の幅が形成されている。
前記手段では、球形の薬剤が溝の開口縁に接触するので、薬剤が周方向に転がるのが防止される。また球形の薬剤が規制体に接触するので、薬剤が径方向外側に移動するのが防止される。
前記回転体を通過する薬剤を規制する規制体を備え、
前記規制体と前記溝の開口縁に薬剤が接触するように前記溝の幅が形成されている。
前記手段では、球形の薬剤が溝の開口縁に接触するので、薬剤が周方向に転がるのが防止される。また球形の薬剤が規制体に接触するので、薬剤が径方向外側に移動するのが防止される。
(5)前記手段(4)において、
前記溝の径方向内側の幅は、前記薬剤収容部に収容される最小の径を有する薬剤が前記溝の開口縁に接触する大きさである。
前記手段では、径が小さい薬剤は、径方向内側の溝の開口縁に接触して、周方向に等間隔に搬送される。
前記溝の径方向内側の幅は、前記薬剤収容部に収容される最小の径を有する薬剤が前記溝の開口縁に接触する大きさである。
前記手段では、径が小さい薬剤は、径方向内側の溝の開口縁に接触して、周方向に等間隔に搬送される。
(6)前記手段(4)において、
前記溝の径方向外側の幅は、前記薬剤収容部に収容される最大の径を有する薬剤が前記溝の開口縁に接触する大きさである。
前記手段では、径が大きい薬剤は、径方向外側の溝の開口縁に接触して、周方向に等間隔に搬送される。
前記溝の径方向外側の幅は、前記薬剤収容部に収容される最大の径を有する薬剤が前記溝の開口縁に接触する大きさである。
前記手段では、径が大きい薬剤は、径方向外側の溝の開口縁に接触して、周方向に等間隔に搬送される。
(7)前記手段(1)から(6)のいずれかにおいて、
上面に溝が形成されていない溝無し回転体が、前記溝付回転体と交換して装着可能に備えられ、
前記薬剤収容部に収容される錠剤の種類に応じて前記溝付回転体又は前記溝無し回転体のいずれかを表示する表示部を備える。
前記手段では、表示部に表示される種類の回転体を装着することで、薬剤が球形でも非球形でも回転体上を搬送することができる。
上面に溝が形成されていない溝無し回転体が、前記溝付回転体と交換して装着可能に備えられ、
前記薬剤収容部に収容される錠剤の種類に応じて前記溝付回転体又は前記溝無し回転体のいずれかを表示する表示部を備える。
前記手段では、表示部に表示される種類の回転体を装着することで、薬剤が球形でも非球形でも回転体上を搬送することができる。
(8)処方に応じて薬剤を包装して払い出す薬剤払出装置において、
予め収容した所定の薬剤を供給する第1薬剤供給部と、
前記手段(1)から(7)のいずれかの薬剤供給装置からなる第2薬剤供給部と、
前記第1薬剤供給部又は前記第2薬剤供給部から供給される薬剤を包装する包装部とを備える。
前記手段では、第1薬剤供給部では供給できない球形の薬剤を第2薬剤供給部で排出することができる。
(9)前記手段(1)から(7)の溝付回転体で薬剤を搬送する薬剤搬送方法であって、
薬剤を前記溝付回転体の上面の前記溝の開口縁に接触させ、且つ、前記溝の底に接触させずに、当該薬剤を搬送する。
前記手段では、薬剤を溝の開口縁に接触し、且つ、溝の底に接触させずに、搬送するため、溝内で移動することなく、周方向に等間隔に搬送される。
予め収容した所定の薬剤を供給する第1薬剤供給部と、
前記手段(1)から(7)のいずれかの薬剤供給装置からなる第2薬剤供給部と、
前記第1薬剤供給部又は前記第2薬剤供給部から供給される薬剤を包装する包装部とを備える。
前記手段では、第1薬剤供給部では供給できない球形の薬剤を第2薬剤供給部で排出することができる。
(9)前記手段(1)から(7)の溝付回転体で薬剤を搬送する薬剤搬送方法であって、
薬剤を前記溝付回転体の上面の前記溝の開口縁に接触させ、且つ、前記溝の底に接触させずに、当該薬剤を搬送する。
前記手段では、薬剤を溝の開口縁に接触し、且つ、溝の底に接触させずに、搬送するため、溝内で移動することなく、周方向に等間隔に搬送される。
本発明によれば、薬剤供給部から回転体に移動した球形の薬剤は、回転体の各溝に嵌って、回転体の回転により転がることなく、回転体上を搬送経路に沿って搬送されるので、球状の薬剤でも搬送することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態である薬剤供給装置(薬剤供給部)を備えた薬剤払出装置1を示す。薬剤払出装置1は、第1薬剤供給部2と、第2薬剤供給部3と、手撒薬剤供給部4と、包装部5と、制御装置6とを備えている。薬剤払出装置1は、処方箋等の調剤データに基づいて、第1薬剤供給部2、第2薬剤供給部3、手撒薬剤供給部4から薬剤を供給し、包装部5で包装して払い出す装置である。
第1薬剤供給部2は、装置本体7の上部の正面に設けられ、上下及び左右に所定間隔で多段の棚状に配置された複数のモーターベース11と、各モーターベース11に着脱可能な複数の通常型の薬剤カセット12とを備えている。第1薬剤供給部2の薬剤カセット12には、各薬剤カセット12毎に使用頻度の高い錠剤やカプセル剤等の特定の薬剤を収容して使用する。モーターベース11には駆動モータ13が設けられ、薬剤カセット12には駆動モータ13によって回転するロータ14が設けられている。ロータ14の回転により、薬剤カセット12に収容された薬剤がモーターベース11を通って包装部5に供給される。モーターベース11と薬剤カセット12の構造は、従来公知であるためその説明を省略する。
第2薬剤供給部3は、装置本体7の下部の上面に設けられ、前後及び左右に所定間隔で2段の階段状に配置された複数のモーターベース21と、各モーターベース21に着脱可能な複数のユニバーサル型の薬剤カセット22とを備えている。第2薬剤供給部3の薬剤カセット22には、第1薬剤供給部2の薬剤カセット12に収容されていない使用頻度の低い非特定の薬剤を収容して使用する。
第2薬剤供給部3の薬剤カセット22は、収容する薬剤が特定されていないため、収容する薬剤に応じて後述する薬剤搬送経路34aの高さと幅の規制位置を調整する高さ調整摘み部36や幅調整摘み部38が外部から操作可能に設けられている。この点については、後に詳述する。
手撒薬剤供給部4は、第2薬剤供給部3の下方に引き出し可能に設けられ、マス目状の収容部に半錠や使用頻度の低い薬剤を手撒きし、1マス毎に包装部5に供給して包装するものであり、その構造は従来公知であるので説明を省略する。
包装部5は、手撒薬剤供給部4の下方に設けられ、第1薬剤供給部2、第2薬剤供給部3、手撒薬剤供給部4から供給された薬剤をロール紙に1包ずつ包装して排出するもので、その構造は従来公知であるので説明を省略する。
次に、第2薬剤供給部3についてさらに説明する。
第2薬剤供給部3のモーターベース21は、図2に示すように、後方の基部23と、前方の装着台24とを有している。基部23には、薬剤カセット22の第1回転体33を駆動する第1駆動モータ25、第2回転体34を駆動する第2駆動モータ26が設けられている。第1駆動モータ25の連結部25aは、基部23から前方に露出し、第2駆動モータ26の駆動ギア26aも基部23から前方に露出している。また、基部23には、薬剤カセット22から排出される薬剤が通過する薬剤排出経路27が貫通して形成されている。薬剤排出経路27には、薬剤排出経路27を通過する薬剤を検出する発光器28aと受光器28bからなる薬剤検出センサ28が設けられている。基部23には、後述する薬剤カセット22の蓋体39の後縁に設けられた磁石46と対向するように、磁気センサ29が設けられている。さらに、基部23には、薬剤カセット22に電力を供給する給電部30が設けられている。装着台24には、薬剤カセット22の着脱時に薬剤カセット22の係合部64が係合するガイド24a、24bが設けられている。
第2薬剤供給部3の薬剤カセット22は、図3,4に示すように、カセット本体31に、周壁構成体32、第1回転体33、第2回転体34を配置するとともに、高さ規制体35とその高さ規制摘み部36、幅規制体37とその幅規制摘み部38を設けたものである。
カセット本体31は、蓋体39、カセット上カバー40、カセット胴部41、カセット底部42、カセット下カバー43を備えている。
蓋体39は、カセット上カバー40の左端にヒンジ39aにより開閉可能に取り付けられている。蓋体39には、後述する高さ調整摘み部36、幅調整摘み部38が露出する2つの丸孔44a、44bと、後述する幅規制体37の移動量を示す目盛48aと指示部82が露出する角孔45が形成されている。また、蓋体39の後部側の縁には、モーターベース21の磁気センサ29により検出される磁石46が設けられている。
カセット上カバー40は、カセット胴部41の上端に設けられ、中央に、周壁構成体32、第1回転体33、第2回転体34を臨む開口40aが形成されている。また、カセット上カバー40には、後述する高さ調整摘み部36、幅調整摘み部38が露出する2つの丸孔40b、40cが形成されている。さらに、カセット上カバー40には、後述する幅規制体37の指示部82が移動可能に嵌る窓孔47aと目盛48bが形成されている。
カセット胴部41は、図5に示すように、中央に周壁構成体32、第1回転体33、第2回転体34を臨む開口41aが形成されている。カセット胴部41には、カセット胴部41の開口41aと連通し、第2回転体34上を搬送される薬剤を排出する薬剤排出口49が形成されている。開口41aの内周縁には、正面側から上面を時計の文字盤として見たときに約11時から約4時までの範囲に、第2回転体34の薬剤搬送経路の外周壁50が形成されている。外周壁50の一端には、第2回転体34の内周縁から薬剤排出口49まで排出ガイド51が取り付けられている。開口41aの下縁には、第2回転体34の従動ギア66が露出する切り欠き52が形成されている。
カセット胴部41の正面には、充電型の電子ペーパからなる表示パネル53が設けられている。表示パネル53は、薬剤カセット22がモーターベース21に装着されたときに給電部30から給電受け部61を介して給電される図示しない充電部により電力を供給され、薬剤カセット22に収容される薬剤の名称や数量、高さ規制体35や幅規制体37の位置等の情報の書き込み、書き換え、消去が可能になっている。カセット胴部41の正面右側には、後述する高さ規制体35の指示部72が移動可能に嵌る窓孔47bと目盛48bが形成されている。
カセット底部42は、図5(b)に示すように、カセット胴部41の下端にカセット胴部41を覆うように取り付けられている。カセット底部42には、周壁構成体32と第1回転体33を収容する凹部42aが形成されている。凹部42aの下面には、第1回転体33の軸部54と中間軸部55がそれぞれブラケット56、57により取り付けられている。軸部54には、傘歯車からなる従動ギア54aと、係合部54bとが形成されている(図6(a)参照)。中間軸部55の一端には、第1駆動モータ25の連結部25aに連結可能な連結部55aが形成され、他端には第1回転体33の軸部54の従動ギヤ54aに螺合する中間ギア55bが設けられている。カセット底部42の凹部42aの背面側には、第2回転体34の従動ギア66が露出する切り欠き58が形成されている。
カセット下カバー43は、図4(b)に示すように、カセット胴部41及びカセット底部42の下方に取り付けられている。カセット下カバー43の背面側には、第1回転体33の中間軸部55の連結部55aが露出する孔59と、第2回転体34の従動ギア66が露出する切り欠き60とが形成されている。また、カセット下カバー43の背面側には、モーターベース21の給電部30と係合する給電受け部61が取り付けられている。カセット下カバー43の下面には、モーターベース21のガイド24a、24bに係合するガイド43a、43bが形成されている。
周壁構成体32は、図6に示すように、上端と下端が開口した円筒形状を有している。周壁構成体32の上端には、第2回転体34の環状のガイド突起67が嵌合する環状のガイド溝62が形成されている。周壁構成体32の下端の略半部分は第1回転体33の傾斜に合わせて傾斜している。周壁構成体32は、第1回転体33とともに、薬剤を収容する薬剤収容部32aを構成している。
第1回転体33は、円板状で、上面に中央部から外周部に向かって延びる複数の突条63が形成されている。第1回転体33の下面の中央部には、カセット底部42に設けられた軸部54の係合部54bに係合する係合部64が形成されている。第1回転体33は、周壁構成体32の下端から挿入され、外周の下部が周壁構成体32の下端の傾斜部分に沿い、これに対向する上部が周壁構成体32の上端より突出するように、周壁構成体32の中心軸に対して傾斜している。
第2回転体34は、径方向に所定の幅を有する円環状で、上面は薬剤を搬送する平坦な薬剤搬送経路34aを形成している。第2回転体34の内周縁部には、上方に向かって突出する環状口部65が形成されている。第2回転体34の下面には、モーターベース21の駆動ギア26aに噛み合う従動ギア66と、該従動ギア66より内側に周壁構成体32のガイド溝62に係合する環状のガイド突起67とが形成されている。第2回転体34の回転軸は、周壁構成体32の中心軸と同軸で鉛直方向にあるが、鉛直に対して傾斜していてもよい。第2回転体34が傾斜している場合は、第2回転体34の上面に半径方向に延びる複数の溝を周方向に等間隔に設けて、錠剤が転がりにくくすることが好ましい。
周壁構成体32と第1回転体33はカセット底部42の凹部42aに収容されている。第1回転体33は、下面の係合部64がカセット底部42に設けられた軸部54の係合部54bに係合することで、モーターベース21の第1駆動モータ25の駆動により、中間軸部55を介して回転するようになっている。第2回転体34は、ガイド突起67が周壁構成体32のガイド溝62に嵌合するように周壁構成体32の上端に載置され、従動ギア66が、モーターベース21の駆動ギア26aに噛み合うことで、第2駆動モータ26の駆動により回転するようになっている。
高さ規制体35及び幅規制体37は、図7に示すように、第2回転体34の薬剤搬送経路34aの上方に設けられている。高さ規制体35は、幅規制体37よりも、第2回転体34の回転方向すなわち薬剤の搬送方向の上流側に設けられている。幅規制体37は、高さ規制体35よりも第2回転体34の回転方向すなわち薬剤の搬送方向の下流側に設けられている。
高さ規制体35は、図8に示すように、軸部68によって移動可能に支持され、基部69と、高さ規制部70とを備えている。
軸部68は、第2回転体34の回転軸と平行に配置され、カセット上カバー40とカセット胴部41に回転可能に支持されている。軸部68の外面には、雄ねじ68aが形成されている。軸部68の上端は、ドライバー溝68bが設けられ、外部から操作可能になっている。
基部69は、第2回転体34の外周縁より外側に位置し、軸部68の雄ねじ68aが螺合している。基部69には、高さ規制体35の上下方向の移動をガイドするとともに高さ規制体35の回転を防止するガイド71と、高さ規制体35の高さ位置を示す指示部72とが設けられている。指示部72は、図5(a)に示すように、カセット胴部41の窓孔47bを通して外部から視認できるとともに、カセット胴部41に設けた目盛48bにより位置を確認できるようになっている。
高さ規制部70は、図9に示すように、第2回転体34の薬剤搬送経路34aの上方に位置する高さ規制面70aと、第2回転体34の外周縁に沿うガイド面70bとを有している。高さ規制部70の上面には、高さ規制部70の上面とカセット上カバー40との間の隙間を塞ぐ2つの隙間防止片73が、高さ規制部70の上面から起き上がる方向に付勢されて設けられている。
高さ規制体35には、高さ規制部70の高さを手動で調整する高さ調整部としてダイヤル式の高さ調整摘み部36が設けられている。高さ調整部としては、ダイヤル式に限らず、スライド式やレバー式でもよい。高さ調整摘み部36は、図9に示すように、摘み上部74と、摘み下部75と、ばね76とを有している。摘み上部74は、大径部74aと小径部74bからなり、軸部68の上端部に上下に移動不能に、かつ、空回り可能に取り付けられている。摘み上部74の下面には係合部74cが形成されている。摘み下部75は、摘み上部74の大径部74aと同じ径を有し、摘み上部74の下方で、軸部68に上下に移動可能に、かつ、一体回転可能に取り付けられている。摘み下部75の上面には、摘み上部74の係合部74cと係合する被係合部75aが形成されている。ばね76は、摘み下部75を摘まみ上部74に向かって付勢し、摘み下部75の被係合部75aと摘み上部74の係合部74cとの係合を維持するように構成されている。
高さ調整摘み36を手動で回すと、摘み上部74に加わる回転力が摘み下部75から軸部68に伝わり、軸部68が回転することにより、高さ規制体35が上下に移動する。これにより、第2回転体34の薬剤搬送経路34aから高さ規制体35の高さ規制面70aまでの高さHを調整することができる。第2回転体34の薬剤搬送経路34aから高さ規制体35の高さ規制面70aまでの高さHは、薬剤が1つだけ通過可能な高さに調整する。薬剤が山状に積み重なって搬送される場合、2層以上の薬剤は高さ規制体35から第1回転体33に落下し、下の1層だけが高さ規制体35を通過する。
高さ調整摘み部36における摘み上部74の係合部74c、摘み下部75の非係合部75a、及びばね76はトルクリミッタを構成している。すなわち、高さ調整摘み部36を手動で回して、高さ規制体35が上下の限界まで移動したとき、摘み上部74に作用するトルクが増加すると、摘み下部75が摘み上部74に対して下方に移動し、摘み上部74の係合部74cと摘み下部75の非係合部75aとの係合が解除される。このため、高さ調整摘み36をさらに回しても、トルクリミッタにより回転力は軸部68に伝達されないので、基部69又は高さ規制部70の損傷や変形により軸部68が回らなくなるのを防止することができる。高さ規制体35が限界位置に達したときに、高さ規制体35の位置を戻そうとして摘み上部74を逆転させたときに、トルクリミッタにより摘み上部74が空回りする事態となっても、摘み下部75を直接指で摘まんで逆転させることで、軸部68が逆転して高さ規制体35の位置を戻すことができる。
幅規制体37は、図10に示すように、第1軸部77と第2軸部78により移動可能に支持され、基部79と、幅規制部80とを備えている。
第1軸部77は、第2回転体34の回転軸と直交して配置され、カセット上カバー40とカセット胴部41の間に回転可能に支持されている。第1軸部77の外面に雄ねじ77aが形成されるとともに、第1ウォームギア81aが設けられている。
第2軸部78は、第2回転体34の回転軸と平行に配置され、カセット上カバー40とカセット胴部41の間に回転可能に支持されている。第2軸部78には第1ウォームギア81aと噛み合う第2ウォームギア81bが設けられている。第2軸部78の上端は、ドライバー溝が設けられ、外部から操作可能になっている。
基部79は、第2回転体34の外周縁より外側に位置し、第1軸部77の雄ねじ77aが螺合している。
幅規制部80は、第2回転体34の薬剤搬送経路34aの上方に位置し、薬剤搬送経路34aに垂直な湾曲した幅規制面80aと、該幅規制面80aより薬剤の搬送方向後方に位置する直線状の第1ガイド面80bと、幅規制面80aより薬剤の搬送方向前方に位置する第2ガイド面80cとを有している。幅規制部80の上面には、幅規制体の位置を示す指示部82が設けられている。指示部82は、図3に示すように、カセット上カバー40の窓孔47aを通して外部から視認できるとともに、カセット上カバー40に設けた目盛48aにより位置を確認できるようになっている。
第2軸部78には、高さ規制体35と同様に、幅規制体37の位置を手動で調整する幅調整部としてダイヤル式の幅調整摘み部38が設けられている。幅調整部としては、ダイヤル式に限らず、スライド式やレバー式でもよい。幅調整摘み部38の構成は、高さ調整摘み部36の構成と同様であるので、対応する部分には同一符号を附して説明を省略する。
幅調整摘み部38を手動で回すと、摘み上部74に加わる回転力が摘み下部75から第2軸部78に伝わり、さらに第2軸部78のウォームギア81bから第1軸部77のウォームギア81aに伝わって、第1軸部77が回転することにより、幅規制体37が水平方向に移動する。これにより、第2回転体34の薬剤搬送経路34aの内周縁から幅規制体37の幅規制面80aまでの径方向の幅Wを調整することができる。第2回転体37の薬剤搬送経路34aの内周縁から幅規制体37の幅規制面80aまでの径方向の幅Wは、薬剤が1つだけ移動可能な幅に調整する。高さ規制体35を通過してきた複数の薬剤が幅規制体37を通過することで、1列に整列する。特に薬剤が楕円の場合、薬剤の長手方向が搬送方向に直交する方向に向いた薬剤は幅規制体37から第1回転体33に落下するので、幅規制体37を通過した薬剤は、薬剤の長手方向が搬送方向に向いた状態で整列する。
幅調整摘み部38における摘み上部74、摘み下部75及びばね76はトルクリミッタを構成している。このトルクリミッタの作用は、前述した高さ調整摘み部36と同様であるため、説明を省略する。
図8に示すように、軸部68には、エンコーダ83が設けられている。このエンコーダ83は、軸部68の回転量を検出し、この回転量から高さ規制面70aの位置、すなわち、第2回転体34の薬剤搬送経路34aからの高さHを割り出し、後述する制御装置6の中央演算処理部100に送信されるようになっている。エンコーダ83は、薬剤カセット22がモーターベース21に装着されているときに、モーターベース21の給電部30から給電され作動する。エンコーダ83の代わりに、モーターベース21に高さ規制体35の高さ規制面70aの位置を測定する測距センサを設けてもよい。
同様に、図10(b)に示すように、第2軸部78にも、エンコーダ84が設けられている。このエンコーダ84は、第2軸部78の回転量を検出し、この回転量から幅規制面80aの位置、すなわち、第2回転体34の内周縁からの幅Wを割り出し、後述する制御装置6の中央演算処理部100に送信されるようになっている。エンコーダ84は、薬剤カセット22がモーターベース21に装着されているときに、モーターベース21の給電部から給電され作動する。エンコーダ84の代わりに、モーターベース21に幅規制体37の幅規制面80aの位置を測定する測距センサを設けてもよい。
第2薬剤供給部3は、第2回転体34として、図6に示すように上面が平坦であるものと、これに加え、図11に示すように上面に溝が形成されたものを備えている。以下、上面が平坦な回転体を「溝無し回転体34A」、上面に溝が形成された回転体を「溝付回転体34B」という。溝無し回転体34Aと溝付回転体34Bとは、交換して周壁構成体32に装着可能になっている。
図11に示す溝付回転体34Bは、上面に径方向に延びる複数の溝91と、隣接する溝91の間に隆起部92が形成されている。
溝91は、底が平坦な断面U字形で、周方向に等間隔に形成されるとともに、幅は径方向外側ほど広く形成されて、1つの溝91に1つの薬剤が嵌るようになっている。具体的には、図12に示すように、溝91は、薬剤収容部32aに収容される最小の径を有する球形の薬剤が幅規制体37によって規制された幅WSの薬剤搬送経路34aを通過するときに、薬剤が幅規制体37と溝91の開口縁、すなわち隆起部92の角とに接触するように決められた幅C1を有する。また、図13に示すように、溝91は、薬剤収容部32aに収容される最大の径を有する球形の薬剤が後述する幅規制体37によって規制された幅WLの薬剤搬送経路34aを通過するときに、薬剤が幅規制体37と溝91の開口縁、すなわち隆起部92の角とに接触するように決められた幅C2を有する。このように、第2回転体34上を移動する薬剤は遠心力によって幅規制体35に沿って移動するので、幅規制体35の位置(径方向)を変更することで、第2回転体34上を移動する薬剤が位置する場所の溝の幅を変えることができる。よって、幅規制体35の位置の変更によって、さまざまな径の薬剤を1つずつ溝91に嵌めることができる。
図14に示すように、溝91が、薬剤が溝91の底に接触するような幅を有すると、溝91内で移動したり、1つの溝91に2つの薬剤が載ることになり、等間隔に薬剤を排出できない。前述したように、溝91の幅が、薬剤が溝91の底に接せずに、溝91の開口縁に接触するようにすることで、薬剤を一定間隔で排出することができる。また、溝91の周方向の角度のピッチは、薬剤収容部32aに収容される最大の径を有する球形の薬剤が後述する幅規制体37によって規制された幅WLの薬剤搬送経路34aを通過するときに、薬剤が互いに接触しないように、当該薬剤の径以上に設定されている。
隆起部92は、周方向の幅が径方向に向かって一定になるように形成されている。隆起部92の幅は、一定でなくてもよいが、隆起部92の幅を一定にするだけで、隆起部92間の溝91は、回転体の径方向外側が広く、径方向内側を狭く形成することができる。
溝付回転体34Bの溝91は、底が平坦な断面U字形に限らず、図15(a)に示すように、矢印で示す回転方向の上流側の垂直面と下流側の傾斜面からなるV字形としてもよい。この場合、回転方向下流側が垂直面であることにより、回転体34Bが停止したときに、球形の薬剤が慣性によって転がるのを防止することができる。また、溝付回転体34Bの溝91は、図15(b)に示すように、底が円弧状の断面U字形であってもよい。隆起部92同士を環状に接続して回転体としての形を保れば、溝91は底なし溝であってもよい
図16は、薬剤は薬剤払出装置1の制御装置6の構成を示す。
制御装置6は、装置本体7に収容され、前に引き出し可能に設けられている。制御装置66は、中央演算処理部100と、記憶部101と、キーボード、タッチパネル、マウス等の入力部102と、液晶ディスプレイ等のディスプレイ部103とを備えている。
中央演算処理部100は、第1薬剤供給部2の駆動モータ13、第2薬剤供給部3の第1駆動モータ25、第2駆動モータ26を駆動又は停止する制御を行い、各薬剤カセット12,22から薬剤を排出するととともに、必要なときに手撒薬剤供給部4の手撒装置を制御して、包装部5の図示しない包装装置を制御し、第1薬剤供給部2、第2薬剤供給部3、手撒薬剤供給部4から供給される薬剤を1包ずつ包装して払い出す。
記憶部101は、第1薬剤供給部2の各薬剤カセット12に収容されている薬剤に関する情報を薬剤カセット12の識別番号と紐づけして記憶する第1薬剤管理テーブル101aと、第2薬剤供給部3の各薬剤カセット22で払い出すことが決定されている薬剤があればその薬剤名、各薬剤カセット22で払い出すことが決定されている薬剤がなければ未使用であることを薬剤カセット22の識別番号と紐づけして記憶する第2薬剤管理テーブル101bと、各種薬剤の形状やサイズ、第2薬剤供給部3の各薬剤カセット22で排出するときの高さ規制体35及び幅規制体37の規制位置を記憶する薬剤マスタテーブル101cとを備えている。薬剤マスタテーブル101cで記憶する規制位置は、高さや幅の実数値でもよいし、目盛の合わせるべき数値でもよい。
次に、前述した構成を有する薬剤払出装置1、特に第2薬剤供給部3の動作について、図17に示すフローチャートに従って説明する。
中央演算処理部100は、ステップ101で、薬剤払出装置1で払い出す調剤データを受け付けているか否かを確認する。調剤データは、処方箋等で示される薬種、数量、包装数等で、ユーザが入力部102で直接入力してもよいし、薬剤払出装置1の図示しない上位制御装置から受信してもよい。
中央演算処理部100は、ステップ102で、薬剤払出装置1の第1薬剤供給部2、第2薬剤供給部3の薬剤カセット12,22のうち、調剤データに示された薬剤を払い出すことができる薬剤カセット12,22を決定する。
中央演算処理部100は、記憶部101の第1薬剤管理テーブル101aを参照して、調剤データに示された薬剤が収容されている薬剤カセット12が第1薬剤供給部2にあるか否かを確認する。調剤データに示された薬剤が収容されている薬剤カセット12があれば、その薬剤カセット12を使用可能な薬剤カセット12として決定する。調剤データに示された薬剤が収容されている薬剤カセット12がなければ、記憶部101の第2薬剤管理テーブル101bを参照して、第2薬剤供給部3に未使用の薬剤カセット22があるか否かを確認する。未使用の薬剤カセット22があれば、その薬剤カセット22を使用可能な薬剤カセットとして決定する。
中央演算処理部100は、ステップ103で、ディスプレイ部103に、薬剤を投入する旨の指示を行う。ユーザは、表示された薬剤カセット22をモーターベース21から取り外して、指定の薬剤を投入した後、薬剤カセット22をモーターベース21に戻す。
中央演算処理部100は、ステップ104で、記憶部101の薬剤マスタテーブル101cを参照して、第2薬剤供給部3の薬剤カセット22で払い出す薬剤に対応する高さ規制体35と幅規制体37の規制位置を読み出す。
中央演算処理部100は、ステップ105で、薬剤マスタテーブル101cから読み出した高さ規制体35と幅規制体37の規制位置と、第2薬剤供給部3の薬剤カセット22の識別番号をディスプレイ部103に表示して、第2薬剤供給部3の薬剤カセット22の高さ調整摘み部36と幅調整摘み部38を調整するようユーザに指示する。また、中央演算処理装置100は、ステップ106で、ディスプレイ部103又は薬剤カセット22の表示パネル53に、薬剤カセット22の薬剤収容部32aに収容される錠剤の種類に応じて、薬剤カセット22の第2回転体34として、溝付回転体34B又は溝無し回転体34Aのいずれを使用するかを表示する。薬剤カセット22の薬剤収容部32aに収容される錠剤が球形であれば溝付回転体34B、球形でなければ溝無し回転体34Aを表示する。なお、ステップ106における使用する回転体の表示は、ステップ102とステップ103の間に実施してもよい。薬剤投入する前の方が第2回転体34の交換が容易であるからである。溝付回転体34Bを使用する場合の幅規制体37の規制位置は、溝91の開口縁に薬剤が接触し、且つ、薬剤が溝91の底に接触せず、周方向の隣同士の薬剤が接触しない位置を表示する。さらに、中央演算処理部100は、表示パネル53に、薬剤カセット22に投入すべき薬剤名をバーコードで表示する。
ディスプレイ部103の表示を見たユーザは、第2薬剤供給部3の指定された薬剤カセット22の高さ調整摘み部36と幅調整摘み部38を回して、各指示部72、82を目盛48a、48bの指定された数値に合わせる。これにより、第2薬剤供給部3の指定された薬剤カセット22の高さ規制体35、幅規制体37の位置は指定された規制位置に調整される。また、ユーザは、ディスプレイ部103又は薬剤カセット22の表示パネル53の表示にしたがって、薬剤カセット22の第2回転体34を溝付回転体34B又は溝無し回転体34Aに取り替える。
規制位置の調整と、第2回転体の交換の後、ユーザは、分包スタートボタンを押す。
ステップ107で、分包スタートボタンが押されたと判断すると、中央演算処理部100は、ステップ108で、エンコーダ83で検出された高さ規制体35の軸部54の回転量と、エンコーダ84で検出された幅規制体37の第2軸部78の回転量とから、高さ規制体35と幅規制体37の設定位置を検出する。
中央演算処理部100は、ステップ109で、検出された高さ規制体35と幅規制体37の設定位置と、薬剤マスタテーブル101cから読み出した高さ規制体35と幅規制体37の規制位置とに基づいて、調整した高さ規制体35と幅規制体37が正しい位置にあるか否かを判断する。
設定した高さ規制体35と幅規制体37が正しい位置でなければ、ステップ110で、エラーを報知し、第2薬剤供給部3の薬剤カセット22の高さ調整摘み部36と幅調整摘み部38を再度調整するようユーザに指示する。
設定した高さ規制体35と幅規制体37が正しい位置であれば、中央演算処理部100は、ステップ111で、第1薬剤供給部2と第2薬剤供給部3の薬剤カセット11,22を作動し、薬剤の払い出し動作を行う。
第2薬剤供給部3の薬剤カセット22の周壁構成体32と第2回転体34とで構成される薬剤収容部32aに収容された薬剤は、第1回転体33の回転により、第1回転体33から第2回転体34に移載され、第2回転体34の回転により、第2回転体34の薬剤搬送経路34aを搬送される。第2回転体34の薬剤搬送経路34aを搬送される薬剤は、調整された高さ規制体35を通過することで1層の薬剤だけが通過し、調整された幅規制体37を通過することで、1列になって搬送され、薬剤排出口49から排出される。
第2回転体34として溝付回転体34Bを使用した場合、第1回転体33から第2回転体34である溝付回転体34Bに移載された球形の薬剤は、溝付回転体34Bの回転に伴って、溝付回転体34Bの上面の搬送経路34aに沿って移動する。溝付回転体34B上の薬剤は、各溝91に嵌り、幅規制体37に接触して、溝付回転体34Bの回転により転がることなく、溝付回転体34B上を搬送経路34aに沿って一定間隔で搬送される。径が小さい薬剤は、図12に示すように、径方向内側の溝91の開口縁に接触して、周方向に等間隔に搬送され、径が大きい薬剤は、図13に示すように、径方向外側の溝91の開口縁に接触して、周方向に等間隔に搬送される。このように、第1薬剤供給部2では供給できない球形の薬剤を第2薬剤供給部3の溝付回転体34Bを使用して排出することができる。
薬剤排出口49から排出される薬剤は、薬剤検出センサ28により検出されて、所定数の薬剤が包装部5に供給される。包装部5では、第1薬剤供給部2、第2薬剤供給部3から供給される所定の薬剤を1包ずつ包装して払い出される。
第2薬剤供給部3の薬剤排出口49から最初の一包分の薬剤(例えば一包分が2錠の場合は2錠)の排出に所定時間(本実施形態では、5分)以上かかると、高さ規制体35又は幅規制体37の位置が正しくない等の原因がある。
そこで、中央演算処理部100は、ステップ112で、一包分の薬剤が、当該一包分の薬剤の払出動作(第1回転体と第2回転体の回転開始)から所定時間内に排出されなければ、中央演算処理部100は、ステップ110で、ディスプレイ部103にエラー報知し、ユーザに高さ規制体35又は幅規制体37の再調整を促す。第1処方分の薬剤が所定時間以内に排出されていれば、排出処理を終了する。
そこで、中央演算処理部100は、ステップ112で、一包分の薬剤が、当該一包分の薬剤の払出動作(第1回転体と第2回転体の回転開始)から所定時間内に排出されなければ、中央演算処理部100は、ステップ110で、ディスプレイ部103にエラー報知し、ユーザに高さ規制体35又は幅規制体37の再調整を促す。第1処方分の薬剤が所定時間以内に排出されていれば、排出処理を終了する。
調剤データに示された薬剤を払い出すことができる薬剤カセット12が第1薬剤供給部2に存在するが、在庫量が処方量より少ない場合、薬剤カセット12から薬剤を払い出すと、途中で薬剤が欠品となる。従来は、欠品発生時に、当該薬剤カセット12に薬剤を充填するよう指示していたが、欠品が発生してから充填し、残りの薬品の払出をするために、処方量の薬剤前部を払い出すのに時間がかかっていた。
そこで、本実施形態では、調剤データに示された薬剤を払い出すことができる薬剤カセット12を決定した時点で、当該薬剤カセット12の在庫量と処方量を比較し、在庫量が処方量より少ない場合、ディスプレイ部103において、薬剤カセットからの払出を開始するとともに、第2薬剤供給部3の薬剤カセット22に不足分を充填するようユーザに指示し、ユーザは薬品を薬剤カセット22に薬剤を充填する。欠品になると、排出元を薬剤カセット12から薬剤カセット22に切り換えて、引き続き薬剤カセット22から不足分の薬剤を排出する。これにより、薬剤の払出時間を短縮することができる。
そこで、本実施形態では、調剤データに示された薬剤を払い出すことができる薬剤カセット12を決定した時点で、当該薬剤カセット12の在庫量と処方量を比較し、在庫量が処方量より少ない場合、ディスプレイ部103において、薬剤カセットからの払出を開始するとともに、第2薬剤供給部3の薬剤カセット22に不足分を充填するようユーザに指示し、ユーザは薬品を薬剤カセット22に薬剤を充填する。欠品になると、排出元を薬剤カセット12から薬剤カセット22に切り換えて、引き続き薬剤カセット22から不足分の薬剤を排出する。これにより、薬剤の払出時間を短縮することができる。
第2薬剤供給部3の薬剤カセット22からの排出が完了すると、薬剤カセット22に残った薬剤を一時的に保管する瓶に戻す作業を行う。薬剤カセット22を取り出し、当該薬剤カセット22の表示パネル53に表示されたバーコードと、薬剤を戻すべき瓶に貼り付けられたバーコードとをバーコードリーダで読み取り、両者が一致すると、薬剤カセット22に残った薬剤を瓶に収容し、不一致であれば、ユーザにエラーを報知して、瓶の間違いを通知する。これにより、安全かつ確実に正しい瓶に薬剤を戻すことができる。
前記実施形態では、第2回転体34は、溝無し回転体34Aと溝付回転体34Bの2種類を交換可能に設けたが、第2回転体34は、図18に示すように、90度や60度の格子状に規則的に配置された三角錐状の凸部93を有するものであってもよい。例えば5mmの薬剤の場合、凸部93のピッチは0.5mmであることが好ましい。これにより、薬剤が球形であっても、第2回転体34の搬送経路34aを転がることなく搬送することができる。
また、第2回転体34は、図19に示すように、複数列の凸部94からなる凸部群95が周方向に複数群、等ピッチで設けられてもよい。凸部群95は、径方向内側の凸部94が径方向外側の凸部94より回転方向下流側に配置されている。好ましくは、凸部群95は、後述する排出ガイド51と直交する方向に配列される。これにより、第2回転体34上を搬送される薬剤は、凸部群95によって径方向外側に移動し、幅規制体37に接触しながら搬送され、排出ガイド51に沿って錠剤排出口49に排出される。
本発明は、以上の実施形態に限るものではなく、発明の要旨の範囲内で変更や修正を行うことができる。
例えば、本発明の薬剤供給装置は、実施形態として、高さ規制体と幅規制体を手動で調整する薬剤供給装置にを適用したが、高さ規制体と幅規制体を自動で調整する薬剤供給装置にも適用することができる。
1 薬剤払出装置
2 第1薬剤供給部
3 第2薬剤供給部
6 制御装置
11 モーターベース
12 薬剤カセット
21 モーターベース
22 薬剤カセット
32a 薬剤収容部
33 第1回転体
34 第2回転体
34a 薬剤搬送経路
34A 溝無し回転体
34B 溝付回転体
35 高さ規制体
37 幅規制体
53 表示パネル(表示部)
91 溝
92 隆起部
100 中央演算処理部
103 ディスプレイ部(表示部)
2 第1薬剤供給部
3 第2薬剤供給部
6 制御装置
11 モーターベース
12 薬剤カセット
21 モーターベース
22 薬剤カセット
32a 薬剤収容部
33 第1回転体
34 第2回転体
34a 薬剤搬送経路
34A 溝無し回転体
34B 溝付回転体
35 高さ規制体
37 幅規制体
53 表示パネル(表示部)
91 溝
92 隆起部
100 中央演算処理部
103 ディスプレイ部(表示部)
Claims (9)
- 薬剤を収容する薬剤収容部と、前記薬剤収容部に収容された薬剤を搬送する薬剤搬送経路が上面に形成された円環状の回転体とを備えた薬剤供給装置において、
前記回転体は、径方向に延びる複数の溝が形成され、前記溝の幅が前記回転体の径方向外側ほど広く形成されている溝付回転体であることを特徴とする薬剤供給装置。 - 隣接する前記溝の間に、隆起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤供給装置。
- 前記隆起部の周方向の幅は、径方向に向かって一定であることを特徴とする請求項2に記載の薬剤供給装置。
- 前記回転体を通過する薬剤を規制する規制体を備え、
前記規制体と前記溝の開口縁に薬剤が接触するように前記溝の幅が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤供給装置。 - 前記溝の径方向内側の幅は、前記薬剤収容部に収容される最小の径を有する薬剤が前記溝の開口縁に接触する大きさであることを特徴とする請求項4に記載の
薬剤供給装置。 - 前記溝の径方向外側の幅は、前記薬剤収容部に収容される最大の径を有する薬剤が前記溝の開口縁に接触する大きさであることを特徴とする請求項4に記載の薬剤供給装置。
- 上面に溝が形成されていない溝無し回転体が、前記溝付回転体と交換して装着可能に備えられ、
前記薬剤収容部に収容される錠剤の種類に応じて前記溝付回転体又は前記溝無し回転体のいずれかを表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の薬剤供給装置。 - 処方に応じて薬剤を包装して払い出す薬剤払出装置において、
予め収容した所定の薬剤を供給する第1薬剤供給部と、
請求項1から7のいずれかに記載の薬剤供給装置からなる第2薬剤供給部と、
前記第1薬剤供給部又は前記第2薬剤供給部から供給される薬剤を包装する包装部とを備えることを特徴とする薬剤払出装置。 - 請求項1に記載の溝付回転体で薬剤を搬送する薬剤搬送する薬剤搬送方法であって、
薬剤を前記溝付回転体の上面の前記溝の開口縁に接触させ、且つ、前記溝の底に接触させずに、当該薬剤を搬送する薬剤搬送方法。
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